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名作アルバム『モーニング娘。』

1 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年11月30日(木)01時06分48秒

いままでは名無しで書いていました。青版ははじめましてですね。
題名の通り、モーニング娘。の曲をモチーフにお話を書こうとおもっています。

とりあえず第１回は「モーニングコーヒー」です。
どうぞ。

2 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年11月30日(木)01時08分12秒

多摩川沿いの風は、もうだいぶ春めいていた。
３月・・・終わりとはじまりへの期待と不安を織りまぜた
ふわふわして落ち着かない時間・・・。

大好きな人とふたりでいる時が、いちばん落ち着く。
今日もただ、土手に座ってみなもを眺める。
ぬるくなってきた缶コーヒーの甘ったるさを感じながら談笑する。
いつもと同じ笑顔、いつもと同じ声、彼と会えてよかった。
今、カオリは、ほんとうに幸せ。

でも、どうしてだろう。
最近の彼はなんだかソワソワしてる。
・・・もしかして他に好きな人でもいるのかな？


ふと会話が途切れて、彼の唇が、カオリのふっくらした唇を覆う。
ゆっくりと目を閉じる。
優しいキス。もう何度めかの幼いキス。

3 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年11月30日(木)01時09分28秒

「カオリ」
カオリから離れた彼は、小さな声で言った。
「なあに？」と答える代わりに、首を少しかしげてみる。
自慢の黒髪が揺れる。


「今度の土日さ、箱根のほうに行かないか？」
ちょっと俯いた彼はもじもじしながら言う。

箱根かぁ、いいかも。
ん？土日って・・・。
「ねぇ、それってさ、・・・お泊まりってこと？」
上目遣いでニヤニヤしてるカオリに、彼はたじたじだ。
イジワルしてカオリは続けた。
「モーニングコーヒー飲もうよってこと？」
足をばたばたさせて笑ってみる。
彼は下を向いたままだ。かわいい。

「茶化すなよぉ。こっちは必死なんだからさ。」
頭をかく彼は、ほんとにかわいかった。

「うん。いいよ、箱根行っても。」
ちょっと色っぽく言ってみた。
彼の顔が赤くなっていくのをカオリは幸せな気分で見つめていた。
沈丁花の香りが鼻をくすぐる・・・甘い、春の匂いがした。


　fin

4 名前：りるる 投稿日：2000年12月01日(金)22時54分54秒

いいらさんとお泊まり、いいですね！
「抱いて〜」になったらどうなるんだろ・・・今かなり気になりました。（わら）
次も期待してます。

5 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月02日(土)00時28分43秒

＞りるるさん

「抱いて〜」どうしましょう？
抱いて抱いて抱いてあーん�｡って・・・
困りましたね　w)

6 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月02日(土)00時50分46秒

「サマーナイトタウン」

なっち、タバコの匂い嫌いなんだけどなぁ。
でも言えない。
そんなことくらいで彼を失うくらいなら・・・。

デートスポットに向かう車の助手席。
男の人とふたりでどこかに行くこと、お化粧、ハイヒール・・・
なっちにとっては全部まだまだ背伸びなんだ。
自分でも分かってるの。

でも、悔しいじゃないのさ。
子どもだって思われるの。

だって彼はこんなにも素敵な人。

聞きたいの。
「ここには前に来たことあるの？」
「誰と来たの？」
「そのひとはなっちよりもキレイなの？」
そんな気持ちを抑えながら笑顔を作る。

こうやって大人になって行くのかなぁ？
なんだかちょっと、さびしいね。

7 名前：名無しさん 投稿日：2000年12月08日(金)18時00分58秒

こういう小説、初めてかも。
うん、いいな。
自分的にはセカモが好きなので
その中からもやってもらいたいな。
それともやっぱりシングルだけなの？

8 名前：７ 投稿日：2000年12月08日(金)18時02分21秒

な、なんか文字化けしとる・・・。
鬱だ・・・。
分かるとは思うけど、一応。
「初めてかも。」って書いてます。

9 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)02時07分56秒

＞7さん

レスありがとうございます。
シングルだけじゃなくて、アルバムの曲とか
タンポポなんかも織り交ぜていこうかと思っています。

では、リクエストにお答えして、
セカンドモーニングから「ダディドゥデドダディ！」をどうぞ・・・。

10 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)02時09分37秒

「ダディドゥデドダディ！」


「そーそー、それでさぁ・・・」
「マジで？！」
「それヤバいって！！」

どうしてだろう。
多くの人に囲まれていると、こんなにも孤独を感じる。
同じ制服を着て、同じ空気を吸っているはずなのに、
この子たちと私は、あまりにも感じることが違いすぎる。
「・・・すか・・明日香！なにボーッとしてんの？」
茶色い髪、ピアス。
自己主張しないみんなとおそろいの格好のクラスメート。
「あ、ごっめーん！ちょっと交信してた！！」
おどけてみせる自分。
本当の自分ってどんなだった？
それさえも忘れてしまった。

笑顔を作ることは慣れている。
それは大して苦にはならない。
でも・・・なんだろう。
私の心の中にある何かが叫んでいる。

11 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)02時11分00秒

気がつくと、私は雲の上を歩いていた。
ふわふわ　ふわふわ・・・気持ちがいい。
もう何にも考えたくないや。
ちょっと横になってみようっと・・・。
あ、きのうあんまり寝てないからな。

「なにやってんの？」
気持ちいい寝入りばなをくじかれた。
恨みがましく目を開けると、
そこには頭の上に輪っか、背中には羽がついてる女の子がいた。
「うわっ！あんた何よ？！」
思わずがばっと飛び起きてしまった。

「えー、あたし？うーん、一応天使。はははっ。」
そう言って天使はへらへらと笑った。
金髪で素行が悪そうな・・・こんな天使ってありなんだろうか？
おまけにやる気もなさそうだった。

12 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)02時11分57秒

「ふーん・・・。それであんたはどうしたいワケ？」
私は、自分のもやもやを天使に伝えた。
やる気のない天使は答えてはくれなかった。
ただ私の隣に座っているだけ。
私は・・・どうしたいんだろう？

何も考えたくなかったはずなのに、私は何かを探していた。
ここではないどこかにある何かを。
自然と涙が溢れてきた。
人前で泣いたことなんてないのに・・・。

「でもさ、そのまんまのあんたが一番いいんじゃない？」
「だって人生って１回きりだよ？他人に合わせてたら損だって。」
天使はそう言って酢昆布を分けてくれた。

13 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)02時12分56秒

「ありがとう」
そう言いたかったのに、いつの間にか私は教室にもどっていた。
天使はもういない。
でも、私の手には酢昆布が握られてる。

いつもの輪の中に私はいる。
くだらない噂話・・・。
本当はいつだって抜け出したかった。

「・・・くだらないよ。」
みんなが私を見ている。
酢昆布を持つ手をぎゅっと握りしめる。
「くだらないよ。あたし、そういうの興味ない。」

唖然としているみんなをしり目に教室を駆け出す。
昇降口を抜けて空を見上げる。
吸い込まれそうな青空が広がっている。
きっとあの天使も見ててくれてたよね？

私は久しぶりに心から馬鹿みたいに笑った。

14 名前：FANTASISTA 投稿日：2000年12月09日(土)02時55分08秒

ウマいっすね〜。スレが立った時から読んでるけどこんなカンジのスキ。
リクが叶うならぜひとも「センチメンタル南向き｣で（ｗ

15 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)18時41分01秒

>FANTASISTAさん

見て下さってるなって感激です。
うまいだなんて、恐縮です。
なんせ私はFANTASISTAさんの隠れファンで
裕ちゃんも好きだったりしますので　（w

では、リクエストにお答えして
「センチメンタル南向き」を、どうぞ！

16 名前：＞１５ 投稿日：2000年12月09日(土)18時42分36秒

訂正

誤「見て下さってるなって」
正「見て下さってるなんて」
　　　　
　　　　　　　　　　でした。失礼しましたー。

17 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)18時43分47秒

「オ、オレと付き合ってくれないかな？」
初夏の西日が射す教室。
ふたりだけの掃除当番。
雑巾を握りしめる真剣な顔・・・。

モップを持ったあたしは、しばしフリーズしてしまった。
「はぁ？」
やっと出た言葉がこれ。
だって全然タイプじゃないんだもん！
あー、ヤダヤダなんでこんな奴に惚れられちゃったんだろ？

「ごめんね！矢口忙しいの。掃除の続きやっといてちょっ！」
真面目顔のさえないソイツにモップを押し付けて即行退散。
だって断るのって面倒なんだもん。
何もなかったようにするのがいちばん、だよね？

「矢口さーん！僕はあきらめませんからねー！！」
あたしの背中に振る奴の大きな声。
あの真面目クンにこんなパワーがあったとはねぇ・・・。
もちろん無視無視♪
早くほかの人探してくださいねー。

18 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)18時45分25秒

ziriririririiri ziririririri・・・
毎朝のことだけど、目覚ましウザイ。
「うーん、眠ぅ・・・。」

半分寝ぼけて顔を洗ってると
（ぴんぽーん）
チャイムが鳴る。
ママがぱたぱたと玄関に急ぐ音がする。
誰だよ、こんな朝早く・・・。
あたしは歯磨き作業へと移っていた。

ママが誰かと話してる。
なんだろ？新聞の集金かな？

「真里ー！お迎えよー！」
え？何それ？？
赤いチェックのパジャマのまんまで玄関に行く。
「矢口さん、おはようございます！」
玄関先に立っていたのは、きのうのアイツだった。
ママはニヤニヤしてあたしを見てる。

あたしは・・・頭が痛くなった。

19 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月09日(土)18時46分52秒

アイツのお迎えはもう１週間も続いた。
お迎えと言っても、
アイツがあたしに勝手に付いてきてるだけなんだけど。
徒歩の・・・145ｃｍのあたしの歩幅に合わせて
自転車を押してあたしの隣を歩くアイツ。
ほとんど無視状態のあたしに、めげずに話しかけてくるアイツ。

結構優しいんだよね。
実は顔も悪くないし・・・。
ちょとだけ、付き合ってやってもいっか？

「ねぇ、放課後に英語教えて。」
恥ずかしいからぶっきらぼうに言う。
アイツは超うれしそうに
「あ、ハイ！まかせてください！！」
なんて言ってる。
子犬みたいで、なんかかわいいかも。
やば！あたしの方が惚れそうだよー。

明日からはあいつの自転車に乗ってやるか♪
安全運転しないと許さないからね！

　fin

20 名前：FANTASISTA 投稿日：2000年12月10日(日)02時41分15秒

リクの１６時間後に作品書き上げるなんてすごすぎですね。
しかも、何か「プレ・センチメンタル南向き」みたいでいいカンジ。
ぜひともこの後の展開も…
小説板は男の人を出すのがちょっと邪道みたいな雰囲気だけどオレはこんなのスキ。
某板で男の人が出てる小説書いてるし…（ｗ

21 名前：りるる 投稿日：2000年12月10日(日)03時27分07秒

あうあう。甘い話だ〜！
実にBOYS BE…の世界に入れます！
画面の前で少しニヤケちゃいました！（わら）
歌も好きな人にはたまらねっす。
あの〜、リクしちゃってもいいですかね？
ふるさとかネバフォゲを・・・

22 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月10日(日)23時05分01秒

>FANTASISTAさん

「某版の男がでてくる小説」も楽しみにしてるんですけどね（w
掛け持ちは大変でしょうから気長に待ってます。
「センチメンタル南向き」の続きがどうも長くなりそうなんですけど、
どうしましょう？困りました・・・。

＞りるるさん

BOYS BEですか、懐かしいですねぇ・・・。
それではリクエストにお答えして「ふるさと」をどうぞ。
でも、主人公がなっちじゃないんで、ご了承くださいね。

23 名前：まぐらだ玩具店＠ふるさとその１ 投稿日：2000年12月10日(日)23時06分39秒

今日も、この乾いた部屋で目を覚ます。
テレビが放つ空々しい音と無機的な光だけが
狭いワンルームを支配する。
この部屋には、温度がないんや・・・。

「今までは気付かんかったなぁ。」
ひとりになってみて分かる寂しさを噛み締めて、
思わず呟いてしまった。
あぁ、余計さびしくなるわ・・・。

もう夜になりかけのこの時間、
ウチは人の流れに逆行して駅への道を歩いている。
そっか、みんな帰る家があるんや・・・。
待ってる家族がいるんや・・・。
思わず見上げた空には夕焼け。
都会の夕焼けは、スモッグのお陰できれいな桃色に染まるって
どっかで聞いたことあるなぁ。

24 名前：まぐらだ玩具店＠ふるさとその２ 投稿日：2000年12月10日(日)23時07分47秒

あてもなく電車に乗ってみる。
規則的な揺れに身を任せて、街の灯をボーッと眺める。
ごっついな・・・ウチの田舎とはエライ違いや。
なーんもない、大っ嫌いな場所やのに、
なんでこんなに懐かしぃなるんやろか？

アイツと別れてから、
なんやウチは里心ついてもうたみたいや。
いややなぁ。

ふたりで見た時は、あんなにきれいに見えたイルミネーションも
今ではただ哀しく映るだけ。
あぁ、この街で、ウチはたったひとりなんや。
どうしょうもなく、さびしいわぁ・・・。
電車のなかやのに涙が止まらんわ。

25 名前：まぐらだ玩具店＠ふるさとその３ 投稿日：2000年12月10日(日)23時09分49秒

pipipipipipi pipipipipipi
ふいにポケットの携帯が鳴る。
「・・・はい」
電話の向こうから聞こえてきたのは、
お母ちゃんの声やった。
「え？八ツ橋？そんなん送らんでええよ。」
アホやなぁ、お母ちゃん。
八ツ橋なんてもらって、ひとりでどないせぇっちゅうねん。
「うん。元気。ちゃんと食べてるし。」
ほんまは２日間、酒しか飲んどらんけどな。
「はいはい、お盆には帰ります。ほんじゃね。」
いっつも「今度いつ帰る？」て聞きよる。

うっとうしいはずのお母ちゃんからの電話やのに、
涙が止まらんわ。
お母ちゃん、ウチ、もうちょっとこの街でがんばるわ。
ちゃんとお盆には帰るから、待っとってな。

そん時までに、新しい男でも探しとくか・・・。

　fin

26 名前：名無しさん 投稿日：2000年12月10日(日)23時47分57秒

切ない、裕ちゃん！イイですね！タラシの裕ちゃんも好きですが！
こうゆう、大人の裕ちゃん大好きです！
裕ちゃんパート２お願いします！

27 名前：FANTASISTA 投稿日：2000年12月11日(月)02時52分12秒

なっちにせずにゆーちゃんにしたトコがオレのツボ（ｗ
しんみりしたゆーちゃんも絵になる！！　カッコいいね。
とゆーことで再びリクしちゃっていいっすか？（ｗ
はい、センチの次は「ラストキッス」で。お願いします〜

28 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月12日(火)00時45分18秒

＞名無しさん
レスサンクスです。
私はおいしい所を裕ちゃんに持ってってもらおうと思ってますので、
そのうち裕ちゃん第２弾がお目見えするはずです。

＞FANTASISTAさん
いつも読んでくれてありがとうございます。
次はリクの「ラストキッス」です。
が！しかし、主人公及びストーリーにご不満かもしれません。
とりあえず伏線を張っといてご了承いただこうという魂胆です　（W
それでは、どうぞ。

29 名前：ラストキッス１ 投稿日：2000年12月12日(火)00時46分44秒

午前３時。
私は冷たい受話器を置く。
電話を見つめていたら涙が溢れてきた。
まだ諦められない。諦めたくないよ。
だって、私にはあなたしか見えないもん・・・。
うずくまって泣いている私。なんてみじめな私。
せめて、受話器から愛をこめて・・・。

もう一度、あなたのぬくもりを感じたい。
せめてもう一度、あなたの声が聞きたいな。

会いに行ったら、きっと、嫌われちゃうね。
いいの、私は遠くから見ているから。

30 名前：ラストキッス２ 投稿日：2000年12月12日(火)00時49分25秒

あなたとの最後のキスを交わした日から
毎晩あなたに電話をかけるのが日課になったの。
あなたが家に帰ってくる時間から午前３時まで、ずっと。

私は声を出さない。
あなたの声が聞きたいだけだから。
みんなは無言電話だって言うけど、違うわ。

「梨華、いいかげんにしてくれよ・・・」
今日は私の名前を呼んでくれたね。
嬉しかった。
いつも電話してるのが私だって気付いてたのね。

もし居留守を使ったら、私迷わずに留守電に
50件の無言メッセージを入れておくわ。

友だちからの噂で
あなたがノイローゼになったって聞いたわ。
嬉しい。私のことで頭がいっぱいなのね。

私の唇にはいつまでもあなたの温もりが残っているわ。
だってあなたは私の最後の人だから。

31 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月12日(火)00時51分30秒

30に”fin”を入れ忘れましたが、これで終わりです。
次は石黒か保田を出そうと思っています。

32 名前：FANTASISTA 投稿日：2000年12月12日(火)02時00分11秒

なるほど〜、このガツンとくるラストはスキです。
石川…恐るべし…切ないカンジでくるかと予想してたんですけど…
このオチとは…やられた（ｗ

33 名前：りるる 投稿日：2000年12月13日(水)02時29分25秒

どもども。リクのふるさとありがとうです！
裕ちゃんが主人公もすごくいいな〜、と。
そうです！裕ちゃん頑張ってるんですよ！よかったです。
あと石川！笑わせてもらいました！いや、ホントにありそうで・・・（わら）

34 名前：名無しさん 投稿日：2000年12月13日(水)02時40分59秒

りかちゃんコワーイ
でもこういったの好き
次回も期待

35 名前：名無しさん 投稿日：2000年12月14日(木)10時18分57秒

難しいリクでも良いですか？
あやっぺソロの「わかってないじゃない」が
自分的にはかなり好きなんで、是非！
詞がほとんど同じだから難しいかなぁ・・・。

36 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月14日(木)22時49分37秒

>35さん

うーん、難しいリクですねぇ。
でも、皆さんのリクで成り立つ自転車操業スレとしては、
やらないわけにはいきません　(w
アップは週末か、
それが無理だった場合には年明けになってしまいますが
気長に待っていただければ・・・と思います。

37 名前：３５ 投稿日：2000年12月16日(土)15時03分17秒

>まぐらだ玩具店
ムリを言ってしまってすいませんでした。
いくらでも気長に待ちますっ！

38 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月16日(土)17時09分52秒

>35さん

気にしないで下さい。
一応書けましたよ。
それでは、どうぞ！

39 名前：わかってないじゃない＠１ 投稿日：2000年12月16日(土)17時11分06秒

「そうだね・・・そうする。」
彼のほうを見ず、窓の外に視点を移す。
アルマーニが少しきつく香っている車のなか。
ふたりとも明日は仕事があるのに、
夜中に車を走らせてやってきた海。
いつの間にかもう萌葱色に染まっていて、
それは私たちの眠気や深刻な話とは裏腹に、
無意味にポジティブで少し苛ついた。

もう少し走ろうか。
私の提案に彼も頷いた。
べとべとと湿ったこの空間に気詰まりがして、
車でも走らせれば空気が変わるかと思った。

南へ南へと下る。
意味はない。ただ、どこかに行けばいい。
意味など要らない。
今は何も考えずに、黙って彼とふたりだけで・・・。
これから片付けなくてはいけない
煩わしいことを吹き消すように、
私はパワーウインドゥを全開にする。

40 名前：わかってないじゃない＠２ 投稿日：2000年12月16日(土)17時13分02秒

長い、ウェーブを成す金髪がうねる。
この髪は私の気持ちの表れだ。
私は人形のように笑いたくない。
ただ、歌っていたかっただけなのに。

あの場所に未練がないわけではない。
自分の可能性を諦める必要だってないだろう。
でも、どうしてだろう。
私はもう決めてしまった。
さようなら、みんな。

強すぎるほどの風に吹かれて、
私は気持ち悪いほどに潔い気持ちになった。

「なぁ、もう頑張るのやめろよ。」
何かを言おうとして
ラッキーストライクを１箱空けてやっと口を開いた彼。
苦しげな、でも、優しい声。

「そうだね・・・そうする。」
夕飯のメニューを決めるみたいに、
私はあっさりとそう言った。
きっと、恋をしてるせいなんだろうな。

　　　　　　　　　　　fin

41 名前：まぐらだ玩具店 投稿日：2000年12月16日(土)17時17分42秒

次回の更新は年明けになります。
それでは皆様良いお年を。

FANTASISTAさんへ

白板にもたまに出没します。
二重人格みたいですが　（w

42 名前：３５ 投稿日：2000年12月16日(土)23時54分02秒

ありがとうございます〜っ！
それにしても・・・ふ、深い・・・。
でもすっごい満足です！
本当にありがとうございました！！

43 名前：FANTASISTA 投稿日：2000年12月17日(日)03時01分27秒

隣にいるカレシはやっぱり…（ｗ
モーニングの声で一番スキなの石黒なんだよな、オレ。
彼氏の一言に頷く石黒がなんともまた…
白板出没って…あってたのね、やっぱり（ｗ