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よしごま〜
- 1 名前:黒猫 投稿日:2001年01月08日(月)14時30分01秒
- よしごま好きなんで誰か、お話お願いします〜。いしよしはあってもよしごまって
少ないんで・・・。
希望としては黒よしがみてみたいなぁー、と(笑)
ごっちんがよっすぃ〜をおっかけるかたちにしていただければ(^^;
気が向いた方は是非お願いします。
- 2 名前:ガンツ 投稿日:2001年01月08日(月)18時43分24秒
- どうも!ガンツでーす!そこまでいうならかいてみよう!いまからかんがえるからちょっとまってねー!
- 3 名前:黒猫 投稿日:2001年01月08日(月)20時05分59秒
- ありがとうございます〜!!!!
涙涙・・・・・
- 4 名前:ガンツ 投稿日:2001年01月08日(月)23時15分48秒
- サスペンス系でもいいですか?あと後藤は吉澤の事をなんてよんだほうがいいですか?
- 5 名前:黒猫 投稿日:2001年01月09日(火)12時50分58秒
- ごっちんにはやっぱり、普通に「よっすぃ〜」ってよんでほしいかなぁ。
サスペンス系、なんかすごくなりそう。。楽しみです^^
ちなみに、黒猫は学園ものとか、そのままTVに出てたりする話しが好きです。
- 6 名前:ガンツ 投稿日:2001年01月09日(火)23時45分50秒
- すいません!今日は眠いんであしたになります!よしごまのはなしがみたいなら白板のほうにおねがいします。
- 7 名前:形なき愛 投稿日:2001年01月10日(水)23時12分04秒
- いつだったかな?あの惨劇のはじまりは・・・多分あの時からだろう。
・・・雨の強い日。父が血まみれで床に伏していて、母は私をつれて物置きに隠れていた。
母は何かを悟ったのか、
「ひとみ。これをもっていきなさい。」
渡されたのはわずかな金と銃と組織の名前がかかれた紙だった。
「ひとみ。私が少しでも時間を稼ぐからにげるの。わかった?」
まだ幼い私は当然こういう。
「おかあさんも!おかあさんもいっしょに逃げようよ!」
「だめなの!それはできないの!」
母は最後までわたしをおもってくれた・・・。
「いい?逃げれたらここにいくの。」
と、いってくれたのは・・・地図。父の血でそまった・・・。
「ひとみ・・・。最後にこれだけ。死をおそれなさい。死んではだめよ。・・・・・じゃあね、ひとみ。」
それが私が見た母の最後の記憶・・・
- 8 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月11日(木)17時10分24秒
- よしごま期待
- 9 名前:黒猫 投稿日:2001年01月11日(木)22時45分44秒
- いいですね〜^^
期待して待ってます
- 10 名前:形なき愛 投稿日:2001年01月13日(土)16時16分27秒
- あれからどれくらいたっただろうか?たぶん・・・十年ぐらいかな?
・・・あのあとわたしはなんとか逃げきれた。追っ手も何人かいたけど・・・・初めて銃をつかった。ひとが死ぬ感覚。おそろしいほど簡単に崩れゆく生命。そのときのわたしには恐怖でしかなかった。
そのあと母がくれた地図をたよりに街を彷徨い歩き、たどりついたところは小さなマンション。だれも気付きそうもないような場所だ。そこで私は母がかいた手紙を見つける。
『ひとみへ
あなたがこの手紙をよんでいるのなら、私はこの世にいないでしょう。でも気を落とさないで。父がある組織にねらわれていたことはしっているでしょう。私が渡した紙にすべてかいてあります。これからあなたは自由に生きなさい。悔いのない生き方をしなさい。どんなことにも負けないで・・・。小中学校は・・・にいきなさい。あとのことは姉にまかしています。
母より』
お母さん・・・・そのとき泪があふれだした。母と父という存在をなくしたこと、人を殺してしまったということに対しての泪が。
ガチャ・・・
そのとき不意にドアがあいた。
「なーんだ。もうきてたの。」
ひさしぶりに聞いた声。梨華おねえちゃんだった。わたしはすぐにとびついて泣きじゃくった。梨華おねえちゃんはやさしくだきとめてくれた。
「わかるわ・・・ツライのは・・・。けどこれからもっとつらいこともあるのよ・・・・。」
その言葉だけが私の耳に残った・・・・。
- 11 名前:黒猫 投稿日:2001年01月13日(土)18時09分11秒
- りかっちがお姉さん!?
なんか、すごいぞ〜
- 12 名前:形なき愛 投稿日:2001年01月14日(日)00時23分35秒
- それから・・・梨華お姉ちゃんとの暮らしははじまった。梨華おねえちゃんは私に気を使ってくれてるようだった。いつもやさしく接してくれる。
わたしももう中学生になった。そんなある日。
「ひとみちゃん・・・・よくきいて。」
「な、なによ?そんな真剣な顔して・・・・」
「あなたの親を殺した組織の居場所がわかったの。」
「!!!!」
ひとみは驚いた。自分の知らないところですこしずつ何かが始まろうとしていることに。
「それで・・・どこなの?」
「だめよ・・・あなたに教えれば一人でのりこもうとするはず・・・それじゃだめなのよ・・・。」
「・・・・・・」
ひとみは黙り込んでしまった。たしかに一人でのりこんでいくつもりだった。これ以上血の繋がっていない梨華にめいわくをかけたくなかった。
「ひとみちゃんのことだからそうするとおもったわ・・・でも・・・私の心配はしないで。わたしもいっしょにいってあげるから。」
「え!?」
ひとみは驚きとともに泪が溢れてきた。こんなにも気を使ってくれる梨華がうれしくて。
「ありがとう・・・おねえちゃん。」
そのとき梨華と初めて口付けた。
- 13 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月14日(日)00時45分10秒
- いしよし→よしごま?
今後の展開に期待。
ただ、改行をしていただけると嬉しいかな。
- 14 名前:形なき愛 投稿日:2001年01月14日(日)18時47分55秒
- 次の日。梨華とひとみはさっそく『GOLOU〜我狼〜』の本拠地にむかった。
「ひとみちゃん・・・覚悟はできてる?」
「おねえちゃんがいるから・・・大丈夫。」
ひとみはそういうと正面からのりこんだ。梨華もそれにつづく。
「ひとみちゃん・・・天井からいったほうがいいよ。」
「どこにあるの?入り口は・・・」
「あそこ・・・」
梨華が指差した先には確かに天井への入り口らしきものがあった。しかし、そこには見張りらしき者が二人ほどいた。
- 15 名前:ガンツ 投稿日:2001年01月15日(月)21時25分25秒
- 「私に任せて・・・・。」
そう言った梨華はその場からまっすぐ進むといきなり二人を撃ち殺した。・・・ひさしぶりに感じる人の死の感覚・・・なぜだろう?今はもう怖くない。
「ひとみちゃん!早く!」
気付くと梨華はすでにのぼっており、ひとみもそれにつづいた。
「梨華ちゃん・・・どこにいくの?」
「このまままっすぐボスのところまで・・・」
梨華はすでに地図をみながらすすんでいる。が、そう簡単にボスのところまでいけるはずがなかった。
- 16 名前:ガンツ 投稿日:2001年01月15日(月)21時30分52秒
- 更新です。
>13
改行ってなんですか?
- 17 名前:黒猫 投稿日:2001年01月15日(月)22時55分06秒
- なんか、すごいですね〜
- 18 名前:13 投稿日:2001年01月16日(火)01時50分23秒
- 例えば、>>14の最後2文をこんな感じにすると読みやすいと思います。
梨華が指差した先には確かに天井への入り口らしきものがあった。
しかし、そこには見張りらしき者が二人ほどいた。
- 19 名前:13 投稿日:2001年01月21日(日)00時21分51秒
- 作者さん、気に障ったとしたらすみませんでした。
どうぞ私の言ったことは気にせずに続けて下さい。
- 20 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月21日(日)17時16分03秒
- >13さん
それはないと思いますよ。
ガンツさんは学生なので学校の方が忙しいのでは
ないでしょうか?
- 21 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月01日(木)19時49分02秒
- 突然、天井が抜けたのだ。ひとみと梨華は落ちていく。
なぜかというと、天井はさほど強くなく、女とは言え、二人も乗れば当然壊れてしまう。
「いたたたたた・・。」
しかも、さすがは巨大組織。すぐに人が集まってきた。
(ち・・・かこまれた。)
「どうする?ヤる?」
ひとみが梨華にたずねる。
「いや・・・おとなしく捕まったふりして、ボスのとこまで連れてってもらいましょう。」
梨華は常に冷静。もうそこまで考えていた。
そして案の定捕まった二人は牢屋に放り込まれた。
「明日ボスが帰ってくるからな!それまでここでおとなしくしときな!」
ガチャン!
乱暴にカギをかけると看守はでていった。
- 22 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月01日(木)19時54分37秒
- 更新です。あしたはもっと・・・
>黒猫さん
そうですか?ありがとうございます。
>13さん
いえいえ!全然怒ってませんよ!ネタが浮かばなかっただけです!改行なんとなくわかりました。
>名無し読者さん
そうなんです!学校も忙しくて・・・すいません!ありがたいフォローを。
- 23 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月04日(日)18時52分22秒
- 「どうしよう・・・銃もとられちゃったよ。」
ひとみは予想外の出来事に動揺を隠せない。
「大丈夫よ。看守も銃をもっていたし、相手だってそんなに簡単に私達を殺せないわ。」
「なんで?」
「ひとみちゃんはすでに学校に通って世間に名が知れてるから、ひとみちゃんを殺せば警察も動くからよ。」
「梨華ちゃんは?」
「さあね・・・。」
梨華はその意味深な言葉を残すと眠りについてしまった。
(梨華ちゃんは死なないよね・・・。)
ひとみも心の中でそう呟いて眠りについた。
翌日。
「おい!起きろ!ボスが帰ってきたぞ!」
朝5時頃。ひとみは無理矢理起こされた。ふと、気がつくと梨華の姿がない。すでに梨華は起きていた。
「ひとみちゃん・・・。看守・・やれる?」
梨華が小声でひとみに聞いた。梨華が指差した方には小さい看守がいた。
この日の看守は二人。小さい看守と大きく、太った看守。その小さい方をひとみはまかされたのだ。
「できる・・・と思う。梨華ちゃんは?」
明らかに体格差がある梨華と大きな看守。ひとみが心配になるのも無理はない。
「大丈夫よ。じゃあ・・・看守がカギを開けたらいくわよ。」
梨華はそう言い終わると、無口になってしまった。
(梨華ちゃん・・・大丈夫だよね?)
これからおこること誰が想像できただろうか?
- 24 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月04日(日)19時10分55秒
- 更新です。はやくよしごまに入らないと・・・。
- 25 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時29分50秒
- 期待してます♪
がんばってくらさい♪
- 26 名前:あるみかん 投稿日:2001年02月04日(日)23時20分22秒
- 同時連載は大変だと思いますが頑張ってください。
アクションもの(でいいのかな?)好きなんで。
- 27 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月05日(月)19時21分03秒
- その数秒後。看守がカギを開けはじめた。梨華がひとみに眼で合図をおくる。
(ひとみちゃん!)
ひとみは間発入れずに看守に飛びかかると、首の骨をへし折り、即死させた。
「梨華ちゃん!」
ひとみが梨華を振り向いた瞬間ひとみは眼を疑った。
「うわああああああああああああああ!」
銃をかまえた看守。物凄い声をあげている。
梨華は先ほどとうってかわって、鬼のような形相で、看守に近付いていった。
看守が銃を乱射する。ひとみは声もでない。
梨華は銃弾をすべてよけると、看守に何発もの蹴りをたたきこんだ。
看守は跡形もなくばらばらになっていた。
「ひとみちゃん!銃をとって!はやく!」
梨華がすばやく指事を送る。そして走り出す。
ひとみはあわてて銃を取ると梨華を追った。
「このままボスまでつっこむ!おくれないで!」
もはやいつもの梨華ではない。ひとみはそう思った。
- 28 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月07日(水)19時53分40秒
- ドカン!!
梨華がボスのいる部屋を確認して、トビラを一気に蹴破った。
「なっっ!」
ボスと思われる、真っ黒いスーツを着て、じゃらじゃらと金品をまとった男は驚きを隠せないようだ。
それもそのはず。ここまでくるのに何人殺したか。
そのほとんどは梨華ちゃんなんだけど。
梨華ちゃんはその男を見るなり、
「ここのボスね?わるいけど死んでもらうわ。」
梨華が言い終わると、男はニヤリと笑い
「できるもんならな!!」
といって、なにかのボタンをおした。
次の瞬間、おびただしい数のライオンが部屋を囲んでいた。
「ふはははは!!こいつらはみんなわしのペットだ。存分と楽しめ!!」
(ち・・・・まずい!!)
完全に囲まれて逃げる場所などない。喰われるのも時間の問題。
だが、梨華は
「ひとみちゃん!とりあえず逃げるわよ!私が出口を作るから先にいって。いい?」
梨華のことばにひとみは
「・・・うん。わかった。」
正直、ここまできて逃げるのは嫌だったが、命にはかえられない。
「いくわよ!!」
梨華はそういうと持っていたマシンガンで二匹ほど打ち抜くと、出口をつくった。
「ひとみちゃん走って!」
ライオンはすでにすぐそこまできていて、梨華は走りながらそういった。
私は梨華ちゃんが作った出口に滑り込んだ。
その瞬間。
「逃がすか!」
ボスが叫んだかと思うと出口がゆっくりと閉まり出した。
「梨華ちゃんはやく!」
そういったときにはもうすでに人が通れるような広さではなかった。
すると梨華は急に立ち止まった。そして振り向くとマシンガンを乱射しはじめた。
「梨華ちゃん!もういいんだよ!はやく!」
ひとみが叫ぶ。
「もう間に合わない!ひとみちゃんは逃げて!」
梨華が答えた。
「いやだよ!なにいってんの梨華ちゃん!」
そのうちにも梨華の銃弾は確実に減っていく。
「さっき・・・・爆弾をしかけたの。」
「!!!!!」
ひとみは驚く。
「あと・・・そうね、三分ぐらいしかないわ。だから・・・逃げて!」
トビラがしまってゆく。
「梨華ちゃんは?!梨華ちゃんはどうするの?!」
「・・・ひとみちゃんのために・・・決着をつける。」
ライオンが迫ってくる。
「だめだよ!一緒にきてよ!」
「はやく!行きなさい!そして、生きなさい!」
梨華はその後穏やかな口調でこういった。
- 29 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月07日(水)19時55分53秒
- 更新です。
>ま〜さん
『夏の青い空』ともどもありがとうございます。ま〜さんの小説からいろいろ学ばせていただき本当に感謝しています。
- 30 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月11日(日)18時01分27秒
- 「ひとみちゃん・・・。私もあとから絶対行くから。おねがい。行って。」
「いやだよ!梨華ちゃんも!一緒にきてよ!」
「死を恐れなさい。早く行って。絶対生きるのよ・・・。」
ガアアアアン・・・。
トビラが閉まった。ひとみは大粒の泪を流した。
「なんで・・・なんでみんないなくなっちゃうの・・・?いやだよ・・・。」
ドーーーーン・・・!
爆発がはじまった。ひとみはゆっくりと動き出した。
梨華ちゃんは生きてる。絶対に生きてる。そう言い聞かせながら。
出口は目前だ。走る。元気な梨華と再会するために。互いに生きてあうために。
ズゴゴゴゴゴゴ・・・
ひとみが出てきて数秒後。あれほど大きかった鉄の固まりが跡形もなく消え去ってゆく。
幸い、山奥だったので人には気付かれていない。
ひとみは梨華を探した。どこかにいるかもしれない梨華を。
しかし・・・現実というものはつらかった。少なくともひとみにはつらすぎた。
おびただしいほどのライオンの死体。組織のボス。
そして・・・・美しかった梨華の姿はどこにもない。あるのは、梨華の使っていたマシンガン。食いちぎられた身体。跡形もなくなっていた。
ひとみは泣いた。泪が枯れるほど泣いた。自分に。
「守れなかった・・・・!また・・・大切なものを!」
死んだ。梨華が死んだ。死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ。
コレカラドウスレバイイノ?ワカラナイ・・・ワカラナイ!!!!!
タスケテ・・・。ダレカワタシヲ・・・タスケテクダサイ・・・・。
空は青い。なにごともなかったように。ひとみは全てをなくしてしまった。
- 31 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月11日(日)18時03分11秒
- 更新です。もうすぐ後藤登場!
- 32 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月12日(月)09時35分25秒
- 続き気になる〜
期待してます。
- 33 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月12日(月)21時36分27秒
- 梨華が死んでから一週間目の朝。不思議とニュースにはなったりしてない。
そんなこといまのひとみにはどうでもいいこと。
ひとみはテレビもつけっぱなし、カーテンは閉めたまま、明かりもつけずに薄暗い部屋の隅で膝を抱えて丸くなっている。
その瞳は何を捕らえているかわからない。ただ、ぼーっとして全てを忘れようとしてる。
一週間、学校にも行っていない。
ひとみは学校でも友達がおらず、だれもひとみの家など知らない。
そのおかげでだれも訪れてこない。
今は、誰とも話したくない。
ひとみはそっと立ち上がると、梨華の元へ向かった。
小さな箱の中におさまった梨華の身体。それに向かって手をあわせる。そして線香をたく。
一時の沈黙。
それが終わるとひとみはまた、『もとの場所』に帰っていく。毎日これの繰り返し。
もちろん何も食べていない。ひとみはこのまま死んでもいいと思った。ただ梨華にあいたかった。
そんなひとみの毎日が崩れようとしていた。突然の訪問者。玄関のチャイムがなる。
しかし、ひとみは出ようともしなかった。ただ黙り込んで、訪問者が帰るのをまっている。
しばらくチャイムが鳴っていたが、その音もとうとう途切れた。
ひとみが一息ついた次の瞬間、ドアが開いた。
「ごめんくださ〜い・・・・。」
- 34 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月12日(月)21時39分36秒
- 更新です。ついにあの人登場!
黄板で新連載はじめました。どうぞみてやってください。
>名無しさん
ひさしぶりのレスありがとうございます。
期待に答えるように、ものすごく『きになる』ようにします。
- 35 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)22時49分22秒
- 石川・・。
まじっすか・・・。もしかしたらと思ったけど、
ほんとに死んでしまうとは・・。
続き、頑張ってくらさい。
- 36 名前:ミルクチョコ 投稿日:2001年02月13日(火)21時55分53秒
- 前はレスありがとうございました。
はやく続きよみたいです
黄板でもバトル始めたんですね。
自分はバトルかけないので尊敬スルッす
- 37 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月17日(土)18時04分49秒
- そうだ・・・カギを閉めてなかった。
「吉澤さ〜ん・・・いるんですか・・?」
まあ、放っておけばすぐ帰るだろうと思っていた。
しかし、その訪問者はなぜか帰ろうとしない。
「話が・・・あるんですけど・・・」
しつこい。あまりにもしつこい。
ひとみは立ち上がると、玄関の方に歩いていった。
本当は誰とも話したくない。
そのはずだったのに、吸い込まれるように歩いていく。
「・・・・・・何の用?」
ひとみが尋ねた瞬間、
「あ!やっぱりいるじゃん!も〜!はやくでてよ!」
ずうずうしいやつだ。
勝手に人の家の玄関を開けて、そのうえ、文句までたれる。
「・・・・用がないんなら帰って・・。」
ひとみはまるで死体のように言った。
「用があるからきたんだよ。なんか・・・最近学校きてないからさ・・・心配で・・・みにきたってわけ。」
「・・・・あんたには関係ない。用がすんだらさっさと帰って・・・。」
ひとみは静かに言った。
「まあ・・・、無理にきこうとは思わないよ。けど・・・学校には来たほうがいいよ。なんか・・・悲しいことがあったんだろうけど、いつまでもひきずっててもいいことないよ。」
その少女はなぜかひとみを学校に来させようとしている。
「うるさい!!あんたにわたしのなにがわかるの!?」
つい、ひとみは怒ってしまった。ホントは助けて欲しいのに。
「わかんないよ!だったら・・・教えてよ!なにがあったの!?」
「関係ないっていってんでしょ!早く帰って!」
そういうとひとみは少女を外に突き出した。
「ちょっ、ちょっと!まってよ!よし・・・よっすぃー!」
少女はしばらく戸を叩いていたが、やがてあきらめると、
「明日もくるよ・・・。」
と言って帰っていった。
少女が帰ったあと、ひとみは泣いた。なぜか泣いた。本当は助けて欲しかったから。
「ごめんね・・・・ごめんね、ごっちん・・・。」
- 38 名前:ガンツ 投稿日:2001年02月17日(土)18時09分32秒
- 更新です。
>ま〜さん
ぼくもいしよし派なので石川を殺すのは抵抗がありましたが、しかたなかったんです!
>ミルクチョコさん
ミルクチョコさんはいしよし派?それともよしごま派ですか?
- 39 名前:すなふきん 投稿日:2001年02月18日(日)13時46分33秒
- よしごまですか?
期待!
- 40 名前:ミルクチョコ 投稿日:2001年02月18日(日)14時30分48秒
- >>38
いしよし派のガンツさんには悪いですが、
よしごま派です!
でも、やぐよしもだいすき
- 41 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月09日(金)23時58分38秒
- 次の日。
ひとみは制服を着たまま、どうしようか迷っていた。
行くのか行かないのか。
後藤が怒ってしまったこと。そのことに対して罪悪感を抱いているひとみだった。
「梨華ちゃん・・・私は・・・どうすれば・・?」
しかし、その返事は帰ってくることもなかった。
結局その日もひとみは学校に行かなかった。
夕方。
ひとみは昨日の後藤の言葉が耳に残っていた。
『あしたもくるよ』
なぜ・・・私なんかにこんなにかまうんだろう。気になって仕方がなかった。
「よっすぃー?いるんでしょ?」
あの声。本当にきてくれた。
ひとみは迷っていた。助けてもらうのか。それともこのままひっそりとくらして、死を待つのか。
「はいるからね。」
昨日よりもまだずうずうしくなっている。
後藤はひとみを見つけるなり
「なんでこないの?理由があるのはわかったけど、話してくれないとわかるわけないじゃない。」
といった。
ひとみは迷いを捨てきれないまま、後藤に言った。
「なんであんたに話さなきゃいけないの?」
なぜかそっけない態度をとってしまう。
後藤は何も答えない。
「とにかく!もうあたしにかまわないで!」
ひとみの出した答えは・・・後者だった。
ひとみのその言葉を聞いた瞬間、後藤は泣き出してしまった。
「だめ・・・だよ、っひぐ・・・おねがい・・・だか・・・ら・・・生きてよ・・・。」
ひとみの気持ちを見すかしたような一言。
「なんで・・・なんでごっちんは・・・私にそんなにかまうの?」
ひとみが口にすると、後藤は泣き腫らした目でひとみを見つめた。
「私は・・・よっすぃーが・・・よっすぃーが・・・・」
- 42 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月10日(土)00時05分35秒
- ひっさびさの更新です!
後藤がとうとう・・・・・・・。
>すなふきんさん
はい!よしごまです!
すなふきんさんの小説もよしごまですよね?
すなふきんさんには劣りますが、クライマックスで盛り上げていこうと思います!
>ミルクチョコさん
ちくしょーーーーーーーーーーーー!!!!!
なんでみんなよしごまなんだーーーーー!!!!
とかいいつつ実はちょっぴりよしごまも好きだったりして・・・(爆)
- 43 名前:紅餓唯 朧 投稿日:2001年03月10日(土)11時50分57秒
- よしごまに浮気ですか?(笑)
でも面白いです。気になります。
ごっちん、よっすぃ〜の心を癒して〜
- 44 名前:すなふきん 投稿日:2001年03月10日(土)22時42分14秒
- おお〜!!
よしごま、期待してます。
- 45 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月11日(日)13時15分29秒
- 沈黙。
後藤はそこまで話すと急に黙り込んでしまった。
しかし、ひとみを見つめるその目は少しも逸らそうとはしなかった。
そして・・・とうとう後藤の口が開いた。
「好きだから。」
強く聞こえた。
しっかりと自分を見た目。その目からは『生きよう』とする強い意志が伝わってくる。
・・・・もう忘れてしまったと思っていた、自分の中にあるその感覚。
少し。ほんの少しだけ心が動いてしまったひとみ。いや、動いたのではなく、動かされたのだ。
ひとみが弱くはかないものだと思っていた人間に。たった一人の人間に。
ひとみは後藤に告げた。
「帰って。おねがい。」
後藤は一瞬さびしそうな目を見せたが、立ち上がった。
「信じてる。よっすぃ〜は強い人間だって。」
後藤が玄関で靴をはく。ひとみは黙って見つめていた。
ゆっくりと玄関のドアが開き、太陽が部屋に差し込んでくる。
・・・・太陽ってこんなにまぶしかったっけ?
ひとみはそう思った。
そしてゆっくりとドアが閉まった。
バタン・・・・
その音とともにやってきたのはどうしようもない喪失感。
気がつけば、後藤が自分にとってとても大事な存在だった。
友達のいなかった自分に親しくしてくれた後藤。
みんなの人気者だった後藤。
そのときはなんとも思っていなかった。
そして、さっきの告白。
なぜか、後藤の事ばっかり考えてしまう。
・・・・今日はもう寝よう。
石川の墓前にごはんを添えて、手をあわせる。
遺影の中で笑っている梨華。それを見ると胸の内をかき回される思いになる。
自分はこのままかこをひきずるのか?それとも・・・・・。
ひとみはふとんにはいった。
つかれているせいか、最近はすぐに眠れる。
ひとみは夢を見た。
梨華の夢を。
- 46 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月11日(日)14時14分17秒
- 更新です!
>紅餓唯 朧さん
またまたのレスありがとうございます。
いや・・・これは・・・その・・あの・・・ちがうんだ!!!
ちがうんだ〜〜〜〜〜〜(逃)
>すなふきんさん
最近ホントによしごま多くなってきましたね。
テレビでのよしごまも多くなってきたし。
けど!けど僕はよしいしを信じ続ける!
すなふきんさんもよしいしどうですか?(ニヤリ)
- 47 名前:すなふきん 投稿日:2001年03月11日(日)21時49分42秒
- よ、よしいしですか?(汗汗…
よしごまの次に好きなんですけどね…(w
でも、最近はよしかごが気になったりして…。
- 48 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月16日(金)16時19分36秒
- 「ひとみちゃん・・・・・・。」
懐かしい声・・・・。
「梨華ちゃん・・・・?」
ひとみは誰の声かすぐに分かった。
「なにしてんの・・・・?ひとみちゃん・・・・」
ひとみは周りを見渡す。辺り一面に広がる、真っ暗な闇。そのなかにまるで映画みたいに照明にてらされて座り込んでいる自分。
(ああ・・・・そうか。ここは私の心の中なんだな・・・・。)
何となくそんな気がした。しかし、動揺はなかった。
「ひとみちゃん・・・・。生きて欲しいっていったよね?なんでそんなとこにいるの?」
妙に頭の中に響いてくる梨華の声。
「もう・・・・つかれたんだよ・・・なにもかも・・・・」
ひとみはまるで生気の抜けた、そう、人形のように答えた。
「うそ・・・・。あなたは逃げてるだけ。また何かを失うのが怖いから。」
梨華の言葉にひとみは何も答えられなかった。さらに梨華はつづける。
「それじゃなんにも変わんないよ。両親を失った時と。わたしが・・・・・・」
梨華はそこで一息をついた。ひとみは覚悟はできていた。梨華が次に言う台詞に。
「死んだ時と。」
梨華ははっきりいった。そしてひとみは身体の中の感情が溢れ出してきた。
「じゃあ・・・・・!!!どうしたらいいんだよ!!!たしかにもういやさ!!!何かを失うのは!!!だからもう何もいらない!!!」
ひとみは叫び続ける。そのたびに辺りの闇は深まっていく。
「友達も!!両親も!!学校だっていらない!!もう私はひとりなんだ!!!!!!!!」
ひとみは叫び終わった。
「あの・・・・ごっちんて子がいるじゃない。」
梨華の言葉にひとみは過剰に反応した。
「ほら・・・ね?あなたはもう大切なものを持ってしまっている。だから・・・・ひとりじゃない。」
梨華が強く言った。その瞬間ひとみは泣き崩れた。
「じゃあ・・・・どうすればいいの・・・梨華ちゃん・・・」
ひとみはうつむきながら言った。やっとひとみの心の闇が晴れ出した。
「簡単なことだよ。守ってあげればいい。あなたの・・・・すべてをかけて。」
そして・・・・ようやく梨華のすがたが見えた。ひとみの目に移った梨華は優しく微笑んでいた。・・・あのときのように。
「ありがとう・・・ありがとう・・・梨華ちゃん・・・」
ひとみはなんどもなんどもくりかえした。そして梨華はこう言った。
- 49 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月16日(金)16時23分13秒
- 「私の事は忘れて・・・幸せに生きなさい。たった1回きりの人生なんだから。」
そして梨華は消えていった。それがひとみの見た梨華の最後の姿だった。
・・・・やがて夜は更けていった。ひとみの顔は笑っていた。
感謝の気持ちで。そして・・・新しい朝がやってきた。
- 50 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月19日(月)20時43分52秒
- ひとみは制服をきていた。
(何週間ぶりだろう・・・1週間ぐらいかな。)
そう、ひとみはこの日学校に行く準備をしていた。
昨日の夢がさめてからずいぶん調子がいい。
朝ごはんをたべて、歯を磨いて、顔洗って。
久しぶりの事。昔はなんともなくて、ただめんどくさいだけだったけど今はなんかうれしい。
(どうしちゃったんだろ?)
なんて自分で思うくらいだ。
7時50分。
(そろそろでようかな)
ここから学校は結構近い。
梨華にごはんをそえて、ひとみは玄関を開けた。
1週間ぶりの太陽。夏真っ盛りといった感じでひとみを照らしつける。
「いってきまーす!梨華ちゃん!」
そういうとひとみは玄関を出ていった。
- 51 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月19日(月)20時56分43秒
- 学校。
ひとみはなかなか教室に入れないでいた。
(やっぱり、みんなになんか聞かれるかな?なんて答えよう?)
そう考えている時に後ろから声をかけられた。
「おはよ!よっすぃ〜!きてくれたんだね!」
後藤だ。ひとみに生きる希望を教えてくれた人。愛する人。
「う・・・うん。」
ひとみは曖昧な返事を返した。
「どうしたの?はいんないの?」
そういった途端後藤は吉澤も背中をおした。
「じゃじゃーーん!よっすぃ〜の登校で〜す!」
後藤は大きな声でしゃべった。
するとクラス中の人たちが集まってきた。
「よっすぃ〜大丈夫だった?」
「たいへんだったね。」
みんなが口々に思い思いの事を言う。
(なんで?なんでみんな私が病気になったみたいにいってんの?・・・・まさか!!!)
ひそひそ・・・
『ごっちん!どういうこと!?』
『あ!そうだ!よっすぃ〜、肺炎で休んでるってことにしてるから』
『え〜!』
『とりあえず話しあわせて!』
以上、会話時間0.3秒。
「ねえ、どんな気分だった?」
「え、う、うん!なんかすんごい気持ち悪いんだよね!もうなおったけど!」
「うわ〜つらそ〜」
みんなが騒ぎ立てる。その時教室のドアがあいた。
「こら〜!なにやってる!席につけ!」
先生が入ってきた。
ひとみはとにかくその場をきりぬけたのでほっとした。
- 52 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月19日(月)21時11分54秒
- 昼休み。
ひとみは一人、弁当を開きかけていた。
その時、後ろから声をかけられた。
「よっすぃ〜!一緒に食べよ!」
後藤だ。
「いいよ。話したいこともあるし・・・屋上いこっか?」
ひとみは静かに答えた。
屋上。
ひとみはゆっくりとこれまでのいきさつを話しはじめた。
後藤は何も言わずただ黙って耳を傾けていた。
「・・・・てことがあったんだよ。だからあんなことになってた。」
ひとみが話し終わると後藤はゆっくりと口を開いた。
「そんなことがあったんだ・・・。ごめんね。わかってあげらんなくて・・・」
「ううん。ごっちんのおかげでここまで立ち直れたんだよ。気にしないで。」
ひとみは笑った。後藤に向かって。
「あ・・・よっすぃ〜が・・・笑った・・・・」
後藤が目をぱちくりさせている。
「なんだよ〜!わらっちゃわるいのか〜?」
ひとみが明るく答える。
「だって・・・なんか・・・すっごい不自然・・・あは・・・あははは」
「あ!いったなー!」
ひとみが後藤に抱きつく。
「この前の返事・・・まだしてなかったよね?」
ふと、ひとみが聞く。
「うん・・・」
後藤が答える。
「わたしはね・・・」
「ごっちんのこと・・・」
「大好き・・・・」
こうして二人の幸せな時間はすぎてゆく。
- 53 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月19日(月)21時14分04秒
- 更新です。
たいした見せ場もないままそろそろラストにしようと思います。
>すなふきんさん
たしかに最近よしかご多いですよね。
でもなんかあわないような気が・・・・・
- 54 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月28日(水)10時30分06秒
- 放課後。
吉澤と後藤は一緒に帰る約束をしていた。
「あ〜!おわった、おわった!!ごっちん!早くかえろ!」
吉澤が前の席に座っている後藤に話しかけた。
「あ!ちょっとトイレ行ってくるから、先に玄関でまってて。」
後藤はそう言うとすばやく教室を出て行った。
そして吉澤は玄関のところで靴をはいてまっていた。
その目の前をいつか見たことがあるような真っ黒い車が通りすぎたが、そのときはたいしてきにとめなかった。
それが不幸の始まりだと言うことにも気付かずに。
- 55 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月28日(水)10時41分09秒
- 遅い。なにしてんのかなごっちんは。
ちょっと見に行ってみるか。
そう考えた吉澤は自分達の教室から最も近いトイレに足を運んだ。
(まさかメイクしてたりして・・・)
後藤に会えると思っている吉澤は自然と顔がほころぶ。
トイレが近付いてくる。
(メイクしてたらかわいそうだからな・・・)
とりあえず最初は呼び掛けてみることにした。
「ごっちん〜〜!はやくしないとおいてくぞ〜!」
・・・・・返事はない。
「ごっちん〜〜?」
もう一度呼び掛けても返事はない。
(どうしたのかな・・・?)
「ごっちん!入るからね!」
とうとうしびれをきらした吉澤は女子トイレの入り口を開けた。
「・・・・・・・・・!!!!」
吉澤はその光景を見た瞬間言葉がでなかった。
- 56 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月28日(水)10時54分43秒
- そこにはなにもなかった。
いや、だれもいなかった。
人影さえなかった。
ただひとつ・・・・辺り一面が真っ赤になっていることぐらいだ。
吉澤に不安が走る。
「ごっちん!ふざけてないででてきてよ!!!」
叫んでも返事はない。
「・・・・・?」
ふと吉澤は手荒い場の鏡の前に置かれているポーチに目をつけた。
・・・・・・ごっちんのだ!
それは毎日後藤が愛用していたポーチだ。犬のキーホルダーですぐにわかった。
そのなかをまさぐるといろんなものがでてきた。
リップ、ファンデ、脂取り紙。
その一番下には白い封筒にはいった手紙をみつけた。
『なつかしいな。おぼえてるか?おれたちを。
あんたがボスを殺ってくれたおかげでおれたちはぼろぼろだ。
最後にお前に仕返ししたいんだよ。
もうわかっているだろうが女はもらってくぜ。
おれたちの『元』基地にこい。
こなけりゃこの女もあいつみたいになるぜ。』
吉澤はその紙を破った。
・・・・ごっちんが危ない!
そう思った時にはもう走り出していた。
- 57 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月28日(水)11時55分30秒
- 吉澤はまず家に向かって走った。
家につくと、梨華の仏壇の裏に手をのばした。
がさごそと手を動かす。
・・・・あった。あのとき以来使っていなかった銃。
それを腰にさげて梨華の位牌もポケットに入れる。
「梨華ちゃん・・・今、仇をうってあげるから。」
- 58 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月28日(水)12時07分38秒
- また同じ。あのときの暗闇にふるえている私がいる。
どれだけ悔やんでも・・・・消せない事実もある。
吉澤は走っていた。大切な人を取り戻すために。もう二度と・・・・不幸が訪れないように。
過ぎて行った時間の中でも掛け替えのない人を失ってしまった事が胸に突き刺さったままで。
頬をかすめていく不安が乾いた風のように、揺れ動く心の灯火を切り裂いてゆく。
でも・・・・ごっちんのおかげでまた歩き出すことができた。
わたしはまだ・・・「生きている」から!ごっちんを助ける!
照りつける太陽。
灼熱の風を掻き分けてごっちんを助けるためのちからと・・・勇気をこの手に。
あのとき・・・梨華ちゃんを失ったときに溢れた悲しみ。
それを虹の橋にかえて、歩いて行くのは私自身なんだ。
だから・・・・まっててね・・・ごっちん!
- 59 名前:ガンツ 投稿日:2001年03月28日(水)12時10分28秒
- 更新です。さて・・・・ごっちんの運命やいかに!ってかんじですね。
- 60 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月01日(日)14時00分40秒
- ついた。あの時梨華ちゃんを失った、いまわしいあの建物。
といってももう跡形も残っておらず、瓦礫の山だった。
吉澤は後藤を探す。
普通こういうときは直感でもはたらきそうなものだが吉澤には全く感じられなかった。
「ごっちん!どこ!?」
叫んだあとに耳をすましてみても何も聞こえてこない。
とりあえずこの近くにいるはずだと思い吉澤はまた走り出す。
「んんん!ひょっひゅい〜!」
少しくぐもった声だが、聞き覚えのある声。
「ごっちん!」
後藤は瓦礫の山のすぐ隣にある大きな大木に縛り付けられていた。
吉澤はすぐに近寄ると縄をほどきはじめた。
「ごっちん!すぐほどけるから!」
吉澤は後藤の猿ぐつわには目がいってないらしい。
「んんんんん!」
「だいじょうぶ!すぐほどけるって!」
後藤はなんとか一言を発した。
「よっすぃ〜!あぶな・・・・!」
・・・・ドス・・・・・
- 61 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月01日(日)14時37分09秒
- ちょっと更新です!
もうすぐ終わると思います。
でも・・・なんか一人で盛り上がってるような・・・・・
- 62 名前:すなふきん 投稿日:2001年04月01日(日)15時16分31秒
- そんなことありませんよ。
頑張って下さい!!
- 63 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月01日(日)15時18分03秒
- ドスって…ドスってよっすぃー!?
やべえすごく続きが気になる。
- 64 名前:ラヴ梨〜 投稿日:2001年04月03日(火)02時42分20秒
- そ・そんな、よっすぃ〜が!!まさか最後は自分がごっちんのために死を選ぶなんてことが!!超いしよし派の私もこればっかりは幸せになってほしいですね
- 65 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月03日(火)13時38分08秒
- 「よっすぃ〜!!よっすぃ〜!!しっかりして!!」
「へ!てこずらせやがって!」
刺された。その感覚だけがやけにリアルに伝わってくる。
痛い。
体中からちからが抜けて行くような感じがする。
これが死・・・・?
でもなぜか・・・立ち上がろうとは思わなかった。
これで・・・これで・・・梨華ちゃんのところにいけるかな・・・?
私は薄れゆく意識の中で静かに目を閉じた。
- 66 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月03日(火)13時42分47秒
- 更新です。
>すなふきんさん
ありがとうございます!!
よしごまもとうとう終わりにちかずいてきましたが、さいごまでおつきあいください。
>63さん
気になるでしょ!これからもっと気になるように少しづつ更新しようと思います。
>ラヴ梨〜さん
いしよし派ですか!じゃあもう1個の『夏の青い空』って小説もよんでいただけませんか?
- 67 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月03日(火)18時16分30秒
- ま・また気になるんですけど…(w
『夏の青い空』の更新も待ってます!
- 68 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月04日(水)22時26分06秒
- いろんなことを思い出した。
私に優しかった父と母。
私の前で死んでゆく父と母。
楽しそうに過ごす梨華ちゃんと私。
私の前で死んでゆく梨華ちゃん。
そして・・・ごっちんとの出合い。
ごっちんは私にいろんなものをくれた。
それはなんなのかわからないけど、とてもおおきくて、あたたかいもの。
・・・・私はごっちんになにもしてあげてない。
このまま死んじゃっていいのかな?
・・・そうだね。ごっちんを守るためにここにきたんだった。
守って・・・・あげなきゃ!!!
私は・・・死ぬわけにはいかない。
そして再び目を開けて私は・・・・立ち上がった。ふらふらと。
- 69 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月04日(水)22時28分14秒
- 更新です!
>67さん
『夏の青い空』はちょっと時期外れなんですけどいいですか?
- 70 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月05日(木)01時06分45秒
- >時期外れ
いいっすよ!
いいっていうか、ぜひとも更新してください!!
よっすぃーかっこいいなぁ…
- 71 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月06日(金)12時48分18秒
- 立ち上がったまではいいけど・・・やばい、目が霞んできた・・・。
ごっちん・・・ごっちんは・・・?
「よっすぃ〜!助けて!」
目は見えないけど、声は聞こえる。
どうやら二人ほどの男がいるようだ。
・・・・銃弾は・・・残り二発。
はずしたら終わりだ。
しかも目が霞んできて見えないって・・・絶体絶命じゃん。
でも・・・ごっちんは助ける!
吉澤はまずひとりに照準をあわせる。
ゆっくりと引き金に手をかけると引き金をひいた。
ダーーーーーン
「うわあああああ!!」
手ごたえはあった。一人。
吉澤は目を掻いた。少しは見えるようになった。
「このやろう!!!」
相手もこちらに銃を向ける。
吉澤は先に引き金をひいた。
だが・・・銃弾はむなしく空を切った。
- 72 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月06日(金)21時12分10秒
- 「残念だったな!!」
ふとっちょの男はそういいながらよっすぃ〜に銃をむけた。
よっすぃ〜はなんだか何も見えてないように避けようともしない。
私はなぜか・・・走り出していた。
こういう運命だったのかもしれない。
じゃあ・・・従うしかないのかな?
ゆっくり・・・ゆっくりと走って行く自分。
たぶんよっすぃ〜は気付いてない。
私がよっすぃ〜の前に立ちはだかった瞬間。
弾けるような音がして。
ダーーーーーーン・・・・・
私のお腹に・・・電気が走った。
- 73 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月06日(金)21時13分30秒
- 更新です。
>70さん
わかりやした!あしたには更新できそうです!
- 74 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月13日(金)20時29分02秒
- ばかだ・・・・。ははは。なにしてんだろうね。
死んじゃったら何もないのに。何の意味ももたないのに。
でも・・・何となく分かった。
よっすぃ〜が死んだら・・・・それこそ何の意味もないから。
ううん、きっとそれは死ぬよりもつらかったはず。
だから・・・これでよかったんだ。
「なにやってんだよ!ばかじゃないの!?」
あは。やっぱりよっすぃ〜怒ってる。
「おい!目ぇさませよ!!!!おい!!」
さっきのおでぶちゃんも死んじゃってる。
よっすぃ〜、やったね。
これからいろんな苦労があるとおもうけど頑張って生きてね。さよなら。
「ごっちん!ごっちん!!!!」
それから先はもう覚えてない。
- 75 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月13日(金)21時38分50秒
- あれから三年後。
私はすごく平穏な日々をおくっている。
・・・あとから聞いた話なんだけど、あのとき私は気付いたら病院のベットの上だった。
血だらけのわたしをもうひとりの血だらけの女の子が担いできてくれたらしい。
その子は傷みで意識を失う寸前までわたしの名前を呼び続けていてくれたらしい。
その子はいつだったかな・・・・。
突然姿を消したらしい。わたしが目覚めるまえに。
なんか、やっぱり捕まりそうで恐いらしいよ。
そのあとわたしが目覚めたら、ちゃんと迎えにきてくれた。
山奥でひっそり暮らそうって。
もちろんわたしは反対なんかしない。黙ってついていった。
おかげでこんなに平和だよ。
「お〜〜〜〜い!!!おそいぞ〜!!」
ほら、聞こえてきた。あの人の声。
「ごめ〜ん!!」
「ったく・・・。いくよ。」
「ねえ、きょうはどこいくの?」
「ん?どこがいい?」
「わたしはね・・・どこでもいいや。よっすぃ〜がいるから。」
「はは。じゃあ適当にあるくか。」
「うん!いいよ!」
そんなのかまわない。だってわたしたちが二人でいる限り。
絶対・・・・強く生きるんだ。
- 76 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月13日(金)21時42分39秒
- 終了です。
なんかいまいち自分で読んで面白くない。
はっきりいって駄作です。
でも、何か感想があればお聞かせ下さい。
さて、次回作ですが実はもう決めてます。
いし、よし、ごまの三角関係です。
でも最終的にはどうなるかはいいません。
では、次回作までさようなら。
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