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最終兵器・カヲリ

1 名前:序章 投稿日:2001年01月22日(月)23時55分10秒
西暦1987、某国。
内戦の勃発したその国に、全世界の独裁を企む男がいた。
男は幅広い人脈と、まさに天地を引繰り返す程の金銭、兵器を持っていた。
しかし、その話しは全く知られることなく幕を閉じることとなる。
なぜなら・・・独りの少女がその国へと降り立ったからだ。
少女の名はカヲリ。
その当時、彼女は6歳だった。
2 名前:観光客 投稿日:2001年01月22日(月)23時58分09秒
タイトルは某マンガのパクりですが、内容は読んだことがないのでわかりません。
一応長編にするつもりなので、末長くお付き合い戴けたら幸いです。
3 名前:1章・告白 投稿日:2001年01月23日(火)00時00分00秒
「コラ辻!ふざけてないでちゃんとしなさい!!」
「はい、ゴメンナサーイ」
「ホントに反省したの?反省のポーズは?」
「はんせー」
イスに左手をついて、右手をおでこにあてた。
「よし!」
このポーズはカヲが決めた。
そして、辻もよろこんでやってるように見えた。
「いいださーん」
辻がカヲに抱きいてくる。
急に幼い妹ができたみたいで、カヲは嬉しい。
「よしよし、ほら、辻の番だから行っといで」
「はーい」
プロモーションビデオの撮影中。
「おぅ圭織、がんばっとんな」
「裕ちゃん!」
カヲが本当に心を許せる、数少ない友達。
「教育っちゅうのも大変やろ」
「うん、今は裕ちゃんの気持ちがよくわかるよ」
「あはは、ありがとな」
「紗耶香も後藤を教育するの大変だったんだよね」
「せやで。紗耶香ががんばったから、今、後藤はあぁして加護に教えてんのや」
4 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月23日(火)22時34分32秒
裕ちゃんの目線の先には、後藤と加護がいた。
それを淋し気に見つめている、紗耶香も・・・
「紗耶香・・・淋しそうだね」
「うん・・・せやけど、少し嬉しそうにも見えるで」
「え?」
「後藤が手のかからんコになってくれたんや。紗耶香も雛鳥が巣立つんを見る気持ちなんやろな」
「うん、そうだね・・・ねぇ裕ちゃん、紗耶香、ホントに辞めちゃうんだよね・・・」
「なんや今さら。紗耶香が選んだ道や、応援したらな」
「そうなんだけど・・・まだ信じられないよ。ずっと一緒にやってきたんだから」
「紗耶香には・・・まだ言うてへんのか?」
「・・・うん」
「そうか・・・」
カヲの秘密を知っているのは、偶然知られちゃった初期メンバーと、全てを知ってるつんくさんだけ。
始めはやっぱり怖がられたみたいだけど・・・今じゃ協力もしてくれる。
「えぇんか?」
「・・・よくないよ」
でもカヲには、紗耶香が怖がらないで聞いてくれるかわかんない。
紗耶香に嫌われるんだったら、ずっと知られない方がいい。
「・・・大丈夫」
裕ちゃんがカヲの肩を、ポンッと叩く。
「紗耶香はオトナや、きっとわかってくれるで。なんなら、ウチから話したろか?」
「・・・うぅん、自分で言うよ」
大丈夫だよね、キット・・・
「裕ちゃん」
「ん?」
「ありがと」
5 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月23日(火)22時38分09秒
辻はまだ収録中みたいだから、ちょっと離れてても大丈夫だよね。
「紗耶香」
「ん?どうしたの?」
「あのさ、ちょっと話しがあるんだけどさ」
「どうしたの?圭織、少し変だよ?」
「そうかな・・・ちょっといい?」
「うん、いいよ」
紗耶香と一緒に、人のいない所を探す。
撮影スタジオからあんまり離れられないから、探すのも大変だ。
狭いとこじゃダメだから、余計に見つかりにくい。
「・・・この辺でいいかな」
そこはあまり使われてない階段の横だった。
「話しって・・・なに?」
カヲの改まった態度に、紗耶香は少し驚いてるみたい。
これからもっと驚いちゃうんだろうな・・・
「あのさ、紗耶香さ、もうすぐ卒業しちゃうじゃん?」
「うん・・・」
「紗耶香の夢ってシンガーソングライターだよね?」
「うん、そうだよ」
違う。
そんなこと言うために紗耶香を呼んだんじゃないよ。
「がんばってね、応援してるから」
「サンキュ・・・」
6 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月23日(火)22時38分44秒
怖い。
怖くて言い出せないよ・・・
「ねぇ圭織・・・」
「なに?」
「ホントはもっと違うこと言いたいんじゃないの?」
「・・・うん」
「どうしたの?圭織らしくないじゃん」
「・・・うん」
「あ〜、もしかして何か悪いことでもしたな?」
「・・・違うんだ」
違う。ホントのこと、言わなきゃ・・・
「あのね紗耶香、驚かないでね」
「な、なに?なんかするの?」
「うぅん、そうじゃないけど。カヲね、小さい頃からみんなと違うんだ」
「え?フツーじゃん?」
「今こうして話してるとフツーなんだけどね。あることが起きると、カヲ、フツーじゃなくなっちゃうんだ」
「ど、どうなっちゃうの?」
「ちょっと離れてて」
「え?あ、うん」
「お願い、驚かないでね・・・ァ・・・」
グォン!
一筋の衝撃波が吹き抜けて、カヲは戦闘モードに変身した。
「・・・か、圭織?」
「こんな風になっちゃうんだ」
「ホ、ホントに圭織なの?」
「うん・・・」
「・・・・・」
「カヲね、こんな格好で悪い人たちと戦わなきゃいけないんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
やっぱり驚くよね。
7 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月24日(水)23時06分09秒
「ちょっと離れてて」
「え?あ、うん」
圭織・・・どうしちゃったの?
「お願い、驚かないでね・・・ァ・・・」
グォン!
離れてても十分強い衝撃が、あたしの身体をすり抜けていった。
「・・・か、圭織?」
「こんな風になっちゃうんだ」
「ホ、ホントに圭織なの?」
「・・・・・」
圭織だけど・・・圭織じゃない。
圭織の周りに見るからにキケンなモノがいっぱいついていた。
そして、圭織の口の周りにはマスクみたいなモノが。
「カヲね、こんな格好で悪い人たちと戦わなきゃいけないんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
「・・・・・驚いた?」
「うん、ちょっとね」
圭織じゃなかったら逃げ出してたかもしれない。
「紗耶香さ、もうすぐ卒業しちゃうじゃん?」
「うん」
「だからさ、今まで黙ってたんだけど、紗耶香には知ってて欲しかったんだ」
「圭織・・・」
あたしなんかには想像もつかないモノを、圭織は背負ってるんだ。
そして、その一部分だけど、あたしに話してくれた。
「ねぇ圭織」
「なに?」
「あたしがもし何かに襲われたら、助けにきてね」
「うん!絶対行くよ!」
「圭織、カッコイイよ」
「・・・ありがと」
圭織はそれでも圭織だ。
8 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月24日(水)23時06分47秒
「ちゃんと言えたんか?」
「うん、言えたよ」
「驚いてたやろ」
「うん。でもね、カヲのことカッコイイって言ってくれた」
「な?言ってよかったやろ?」
「うん!裕ちゃんありがと」
「いいださーん」
辻が収録を終えて、戻ってきた。
「お、生徒が戻ってきたで。そろそろあたしの番かな。ほんじゃ、圭織、またな」
「うん、裕ちゃんがんばってね」
振り返らず、手だけ振って裕ちゃんは去っていった。
「なかざわさん行っちゃったんですか?」
「うん。それより辻、ちゃんとできたの?」
「いいださん見てくれてなかったんですか?」
淋しそうな顔でカヲを見る。
「ゴメン、カヲちょっと忙しかったんだ」
「そうなんですか・・・ちょっとしっぱいしちゃいましたけど、辻はちゃんとできましたよ」
「ホントにぃ?」
「ホントですよ!」
「ののはホントにちゃんとやってたよ、圭織」
「あべさ〜ん」
話しを聞いてたのか、なっちが割り込んできた。
カヲが心を許せるうちのひとりだ。
「ねぇ〜、のの」
「はい、そうですよ」
「そう?なっちがそう言うなら・・・」
なっちってお母さんみたいだね。
9 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)01時20分54秒
「・・・あ!」
「か、圭織?どうした?」
「・・・来た」
「来たって・・・あ!」
「なっち、ゴメン!すぐ戻ってくるから!」
「うん、気をつけてね!」
「うん!辻、ちゃんとやってるんだよ?すぐ戻ってくるからね。じゃあね」
「い、いいださ〜ん、どこ行くんですかぁ?」
背中から辻の声が聞こえた。
でも、今はかまってあげてる時間がない。
今の辻にあんな格好は見せられないもんね。
カヲは変身する前に、急いでスタジオを出た。
「ァ・・・」
グォン!
「よし、行こう!」
南南西の方向に向かって、カヲは飛び立った。
10 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)01時21分45秒
「う〜ん、この辺かなぁ・・・」
火薬の匂いがプンプンするよ。これは・・・大砲だね。
「どこかに人いないかな〜」
見える景色は、一面焼け野原。
こういうのを見るのには慣れてきたけど、やっぱりいい気持ちはしない。
戦争なんてなくなっちゃえばいいのに・・・
「あ、人かな?」
崩れた建物の隅に動く気配を感じて、カヲは近づいてみた。
「もしも〜し、誰かいませんかぁ〜?」
「asdlkfjaiew;jldkljafs;ljefia;lseksdjkf;as」
まだ幼い少女みたい。
「え、英語かな?わ、わかんないや・・・」
とにかく、このコを安全なとこまで連れてってあげよう。
他にも近くに生きてる人がいないか見て回ったけど、このコだけだった。
「tektj;alkdmsfa,lmf;lzxiudtrlkewja;l 」
「う〜ん、カヲも話したいんだけど、何言ってるかわかんないんだ。ゴメンね」
「etrowerimvoieraeuosldkf;a:@po: 」
そのコはずっと喋り続けていた。
11 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)01時22分17秒
「カヲのこと、恐くないの?」
「etukzlzdputieowsjkla;」
「恐がってるようには・・・見えないよね」
「itls;asjdg@proes:g;drgjk:s;dljg:spoertgs:」
「う〜ん、誰か通訳してぇ〜」
少し飛び回ってみたけど、他に生きてる人はいないみたい。
仕方ないから、いつもの方法で味方の居場所を調べてみる。
「・・・・・・・・・ちょっと遠いのかな。う〜ん・・・・・・・・・・・・・・!」
反応があったのは・・・あっちかな?
カヲには周りにちょっとした電波を飛ばして、動くモノを探す力がある。
跳ね返った電波の微弱な動きを捉えて、大体の人数までわかるから、便利だ。
この人数は多分、味方の人達だと思う。
「しっかり掴まっててね、少し急ぐから」
「slakekjr;aiowe」
そのコは、カヲにしがみついた。
言葉が通じたみたいで、ちょっと嬉しかった。
12 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月02日(金)23時45分45秒
ごめん、やっぱやめた。
もっとちゃんと構想を練ってから改めて書き直します。

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