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1 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月28日(日)00時34分29秒
抱き締めるとか
キスするとか
手をつなぐとか


僕は君が大好き


2 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)00時39分55秒
ひさびさの休み
天気のいい昼下がり
後藤と公園にいった。

ばかばかしいくらいに晴れた空
公園にはほとんど人がいない
2人で芝生に寝そべる。




3 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)00時56分51秒
「あたし、いいものもってきたんだ」
そう言って、後藤が鞄の中から取り出したのは...
「ジェリービーンズ?」
「そう!ほら、青でしょ、赤、ピンク、白、きみどり....」
後藤はうれしそうにざらざらとジェリービーンズを取り出してならべていく。

「いろんないろがあるねぇ」
「いろんないろがあるよ」
「ちっちゃい時さあ、クレヨンとかで『男の色』『女の色』って決めなかった?」
「あははぁ、やった、やった」

「それじゃあさ」
あたしは、青ときみどりのジェリービーンズをつまむ。
「これとこれが『男の色』だからあたしので...
そいでこれが、『女の色』でごとーの」
残りのジェリービーンズを後藤の方によせる。
4 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)01時03分43秒

「でもそしたら、いちーちゃんのが少ししかないよ」
「いーよ。ごとーは甘いものが似合うからいっぱいあげる」

後藤はうれしそうににこぉと笑う。

「ありがと」

そしてあたしにキスをした。
5 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)01時13分52秒
くちびるを離したあと、後藤は目を伏せた。
それから、すごくまじめな顔になってあたしを見つめた。

「ねぇ いちーちゃん」

真剣すぎて泣きだしちゃいそうな顔

「ん?」

「あたしたちまちがってるのかなぁ?」

目を伏せる。芝生が青い。

「...たぶんまちがってるのかもしれないね」

「そっか やっぱりそうだよね」



「いい天気だねぇ」



6 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月28日(日)01時27分55秒
何となく2人で空をながめる。
ジェリービーンズはちょっと甘い。
だけど、黙々と食べつづけた。

「あ」

後藤がいきなり声をあげる。
すごーくうれしそうな顔で
「空と草は『男の色』だからいちーちゃんにあげる!」

「え?ぜんぶ?」
「こんなにいっぱい?」

「うん ぜんぶあげる!」
笑顔さくれつ

「ありがとう」
あたしは空に向かって手を伸ばす



7 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)01時32分50秒
手をつないで
ちょっと眠ろう

目が覚めたら
真っ赤な夕焼けが
待ってるよ

そしたら空は
ちょっと
君にかしてあげるね


僕は男のコだから

だから
赤いのは似合わないよ
8 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月28日(日)01時40分23秒
真っ赤な夕焼けも終わって
暗やみが降りてきた

誰のものでもない空の下
2人で帰ろう

「ねぇいちーちゃん」
「ん?」
「あたしたち やっぱりまちがってる?」

後藤はあたしのシャツのすそをつかんでいる。

「....まちがってる ..のかもしれないけどね」

あたしが笑う、後藤も笑う。

抱き締めるとか
キスするとか
手をつなぐとか


僕は君が大好き

9 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月28日(日)01時50分33秒
以上です。

元ネタ有り(つうか、ほとんどまんまそう)
魚喃キリコの同名の漫画です。
マガジンハウスからでてる『 Water』という短編集に収められています。
カップリングは誰と誰でもよかったんですが、
自分のすきないちごまでやってみました。

今度はオリジナルを書こうと思っています。
...書けたらいいな。

それでは。
10 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月28日(日)09時40分37秒
ほほえましいです。
11 名前:名無し苺魔界 投稿日:2001年01月28日(日)12時52分55秒
いちごまはやっぱりいい!
12 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月29日(月)00時15分38秒
久しぶりの、なんかこう、温かい感じのいちごまでしたね。
13 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月29日(月)21時33分46秒
おお、魚喃キリコだ。この人の本全部持ってますよー。
思わず読み返してしまいました。
「blue」という作品もソレっぽいですよ。(知ってるかなー)
14 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月30日(火)00時05分50秒
>13 [bule]もいいですよね。あれもすきです。
あーゆうのが書けたらなと思います。
で、どうなるかわかんないけど、オリジナルいきます。
よろしければ、おつきあいください。

15 名前:ストロベリィ スープ @ 投稿日:2001年01月30日(火)00時22分15秒
..あたし 女の子でよかった。

「いちーちゃーん 待ってよう、どこいくの?」
「トイレいくだけだって」
「あたしもいく!」
いちーちゃんはちょっと呆れ顔だけど、あたしはへーき。
だって、いちーちゃん嫌がってないし。

トイレから出て、手を洗う。
「あ 、ハンカチかばん中だ」
「はい」
待ってましたとばかりにハンカチを渡す。
っていうか、実は待ってたりして。
いちーちゃんはあれで意外にそそっかしいから
ハンカチとかよく忘れちゃうんだ。
だから、あたしがちゃんと持ってるのそのためもあるんだよ。
「サンキュ」
いえいえどーいたしまして、お安い御用です。
あたしはこんなちょっとのことでも
いちーちゃんの役に立てるのがすごくうれしい。
16 名前:ストロベリィ スープ @ 投稿日:2001年01月30日(火)00時36分40秒
並んで歩く。
いちーちゃんの手を握る。
いちーちゃんは「もう」って顔して、
でも手をつないでくれる。
で、あたしに言い聞かせるように言う。
「これってへんだよ」
「どーして?」
「どーしてって、普通女の子同士ではこうやって手ぇつながないでしょ?
へんに思われちゃうよ?」
別にいいもん、へんに思われても、と思ったけどそれはいわないで
「いーの、男同士よりはマシでしょ?
女の子同士なら許されるの。仲いいんだなーって。」
「そーなの?」
いちーちゃんはいまいち納得してないみたいだけど、
手はつないだままでいてくれた。

そのままみんなのところに帰る。
「アンタらホント仲いいねー」
けいちゃんがあきれたようにいう。
みんなが笑う。
いちーちゃんも笑う。
あたしも笑う。

そして思う。
17 名前:ストロベリィ スープ @ 投稿日:2001年01月30日(火)00時44分59秒
女の子でよかった。
どこへでも(トイレだって)いっしょにいけるし、
くっついても、手ぇつないでもへんに思われない。
(みんなにも、いちーちゃんにも)
それに、恋人同士なら別れちゃったりとかするけど
友達でいる分にはずっと一緒にいられるもん。
だから、これでいいんだもん。
ただ、一緒にいられればいいんだから...

じゃあ この痛みはなんなんだろう?


〜 @終了Aへ。
18 名前:名無し苺 投稿日:2001年02月07日(水)16時19分21秒
続きまだっすか?
19 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月20日(火)23時47分52秒
color color 情景が浮かんできますね
ほほえましいんだけど、なんかせつないです
オリジナルの方も、続きまってます

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