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故郷をたたえる(石川・加護編)
- 1 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月06日(火)20時19分00秒
- シリーズ故郷をたたえる第2弾です。
- 2 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月06日(火)20時28分34秒
- 今度の作品は西東京市(旧田無市・保谷市)が舞台です。
- 3 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月07日(水)14時15分15秒
- 西東京市にある河川敷。
加護亜依はそこに座っていた。
爽やかな初夏の風が加護の心を優しく包んだ。
すると加護の頬に冷たさが走った。
石川梨華である。梨華は飲み物を二つ持っていた。
梨華「あいぼん、何考えてるの?」
梨華は言った。
亜依「ひっ!?り…梨華ちゃん?」
加護は驚いた。
梨華は加護に向かってこう言った。
梨華「久しぶりだね、元気してた?」
亜依「いやぁ!来ないでください!」
加護はヒステリーのような口調で梨華に言った。
梨華「何怖がってるの、もう何もしないよ…あっそうだ。」
亜依「何なんですか一体?」
梨華「飲む?」
梨華はそう言うとカルピス・サワーを加護に差し出した。
亜依「飲むけど…」
加護はそれを取ると缶を開けて飲んだ。今までにないやわらかな味がした。
梨華は言った。
梨華「ねぇ、あいぼん…」
亜依「何?」
梨華「あの時はごめんね…」
亜依「もう遅いよ…あたしの心は深く傷ついたんだから…」
梨華「あの時以来あたしは色んな土地を転々として来たけどやっぱり…」
亜依「何なの?」
梨華「やっぱりみんなのいる土地がよくてここに来たの…それで…」
亜依「??」
梨華「あいぼんに謝りたくて、今ここにいるの…」
梨華がこう言うと加護は叫んで言った。
亜依「もう遅いって言ってるでしょ!あたしの娘。を返してよ!」
加護の目にはうっすらと涙が滲んでいた。
梨華「あれ?あいぼん、もしかして泣いてるの?」
亜依「違うよ!泣いてないよ…」
梨華「ウソツキ…涙が出てるじゃない…」
亜依「それは…」
梨華「もういいよ…あたしの心で泣いてよ…」
梨華はそう言った。すると…
亜依「いやああああっ!!」
加護はすべてを洗い流すように泣いた。
当然、梨華も泣いた。
梨華「あいぼん…本当にごめんね…」
二人は抱き合っていつまでも泣いていた。
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月07日(水)15時12分43秒
- 所変わってここは北海道札幌市の札幌東急ホテル。
ホテルの中には辻希美がいた。
昼間、スキーをいっぱいしたお陰で疲れはあるものの、徐々に元気を戻した。
希美は後藤真希にこう言った。
希美「急に呼び出してすまないね。」
真希「ううん、大丈夫だよ」
希美「どうだった?沖縄は」
真希「まあまあ良かった。向こうはよっすぃーもいたよ。」
希美「ひとみがいたの?」
真希「そうよ。」
真希は言った。
すると希美はこう言った。
希美「ちょっと待っててね、電話してくる」
真希「誰に?」
希美「他のみんなに」
真希「そう?」
希美「だから、真希ちゃんは先にあたしの部屋に行ってて」
真希「わかった」
真希はそう言うと希美の部屋に行った。
すると希美は公衆電話の受話器を取ると10円玉を入れて番号を押した。
*
同じ頃、西東京市にある梨華の自宅マンション。
梨華が加護と一緒に夕食を食べていると電話が掛かってきた。
すると梨華は受話器を取った。
梨華「はい、石川です」
希美「梨華ちゃん、あたし誰だかわかる?」
梨華「の…希美ちゃん?久しぶりね、今どこにいるの?」
希美「真希ちゃんと一緒に札幌のホテルにいるの」
実は希美はあの事件後、一人である旅行会社のパンフレットを見てこの旅行を申し込んだのだ。
梨華「どう、そっちは?」
希美「今雪が降ってるよ…よかったら梨香ちゃんも来ない?」
梨華「いいよ…後が怖いから…」
希美「そう、じゃあ時間がないから切るよ」
梨華「うん、じゃあね」
梨華はそう言うと受話器を置いた。
亜依「電話誰からだった?」
加護は曇った声で梨華に言った。
梨華「希美ちゃんからよ」
亜依「ふーん、ののちゃんは何て言ってたの?」
梨華「今札幌にいるって。」
亜依「あっそうだ、さっきの事なんだけどさ…」
加護は梨華に言った。
梨華「何?」
亜依「許す事にしたの。あたしも悪かったし…」
梨華「そう?」
亜依「ほら、中居君に色目を使ったとかで梨華ちゃんをいじめてた事よ」
梨華「ありがとう…でもあたし使ってなかったよ」
梨華は言った。
亜依「さあ、もう片付けようか?」
加護はそう言うと立ちあがった。
梨華「そうだね」
梨華もそう言って立ちあがり、台所へと向かって行った。
- 5 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月07日(水)16時30分57秒
- その夜。ここは梨華の部屋。
そこには梨華がベッドに座っていた。
するとそこに加護がやってきた。
亜依「梨華ちゃん、一緒に寝ていいですか?」
加護は言った。
梨華「いいよ。」
亜依「眠れなくなっちゃってね…」
加護はそう言うと梨華の隣りに座った。
梨華は心配そうに加護に言った。
梨華「そうなの?」
亜依「うん。」
加護は頷いた。
すると梨華は加護にこう言った。
梨華「あいぼん…」
亜依「何?」
梨華「あたしの事好き?」
亜依「うん…」
加護は少し謙遜したが素直に頷いた。
と、その時である。
加護は突然、梨華の膝の上に手を置いた。
梨華「えっ、何?」
梨華は驚いて言うと加護の顔を見た。
亜依「可愛いよ、梨華ちゃん…」
加護はそう言うと梨華の口元にキスをした。
梨華「ちょ、ちょっとやめて…」
梨華は抵抗した。
亜依「だめよ、そんな事…」
加護はそう言うと梨華を押し倒した。
そして梨華のパジャマのズボンをゆっくり降ろした。
亜依「な、何だよそれ…趣味ワリーなお前…」
加護は可愛いハイビスカスの花が印刷された梨華の赤い下着を見てこう言った。
梨華「本当にこれでいいの?途中で止めたりしない?」
梨華はこう言った。
亜依「途中で止めたりはしないよ…」
梨華「じゃあ、おいで…」
亜依「わかった…」
加護はそう言うと再び梨華の口元にキスをした。
すると梨華は手を伸ばして加護を抱いた。
亜依「はあぁ…」
加護は思わず甘い吐息を漏らした。
梨華はまた手を伸ばすと加護の下半身を触った。
- 6 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月09日(月)13時26分54秒
- 続きは赤板にて執り行います。
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