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妄想しようそうしよう
- 1 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001年02月14日(水)17時28分00秒
- 黄色い板でBOOM BOOM BOOM
- 2 名前:I WANT TO HOLD YOUR HAND 投稿日:2001年02月14日(水)22時49分48秒
- ばれんたいんでー
- 3 名前: I WANT TO HOLD YOUR HAND 投稿日:2001年02月14日(水)22時53分25秒
今日は2月14日。
そう。バレンタインデーなのだ。
しかも、モーニング娘。のレギュラー番組の収録で、久々に娘。全員が集まった。
そのせいもあって、今日の楽屋はいつも以上に賑やかだった。
「おはよーございま…」
「よっすぃ〜! ハッピーバレンタイ〜ン!」
私が楽屋のドアを開けた瞬間、いきなり加護が飛びついてきた。
私はよろけながらも加護を抱きとめた。
「なんだよー」
「好きなの選んでいいよ!」
見ると、加護の手にはチロルチョコのバラエティーパックが握られていた。
いかにも加護ちゃんらしい。
「じゃあ…エッグタルトをもらおうかな」
「やっぱりよっすぃーはエッグだよねー。ハイ!」
加護は袋に手を突っ込んでチョコをわしづかみにして、私の手に乗せた。
「こんなに?ありがと」
「ホワイトデー、忘れちゃダメだよ〜」
そういうことか…。
加護はぴょんぴょん跳ねながら、今度は保田さんに抱きついている。
ま、いっか。
私はその中からエッグタルトをひとつだけとって、残りをバッグにしまった。
「おはよーごっちん」
「んー…よっすぃーおはよ」
私はいつもと変わらず眠たげなごっちんの隣に座って、
エッグタルトを口の中に放り込んだ。
「そーいえばごっちん、昨日チョコ作るって言ってなかったっけ?」
「あー、それねぇ。湯せんまでしたんだけど途中で寝ちゃったんだよねぇ」
「ええ? それでどうしたの?」
「ボールの中で固まっちゃった」
「あはは! ごっちんらしー」
私がおなかを抱えて笑っていると、矢口さんが楽屋に入って
- 4 名前: I WANT TO HOLD YOUR HAND 投稿日:2001年02月14日(水)22時55分53秒
今日は2月14日。
そう。バレンタインデーなのだ。
しかも、モーニング娘。のレギュラー番組の収録で、久々に娘。全員が集まった。
そのせいもあって、今日の楽屋はいつも以上に賑やかだった。
「おはよーございま…」
「よっすぃ〜! ハッピーバレンタイ〜ン!」
私が楽屋のドアを開けた瞬間、いきなり加護が飛びついてきた。
私はよろけながらも加護を抱きとめた。
「なんだよー」
「好きなの選んでいいよ!」
見ると、加護の手にはチロルチョコのバラエティーパックが握られていた。
いかにも加護ちゃんらしい。
「じゃあ…エッグタルトをもらおうかな」
「やっぱりよっすぃーはエッグだよねー。ハイ!」
加護は袋に手を突っ込んでチョコをわしづかみにして、私の手に乗せた。
「こんなに?ありがと」
「ホワイトデー、忘れちゃダメだよ〜」
そういうことか…。
加護はぴょんぴょん跳ねながら、今度は保田さんに抱きついている。
ま、いっか。
私はその中からエッグタルトをひとつだけとって、残りをバッグにしまった。
- 5 名前:I WANT TO HOLD YOUR HAND 投稿日:2001年02月14日(水)22時57分08秒
- 「おはよーごっちん」
「んー…よっすぃーおはよ」
私はいつもと変わらず眠たげなごっちんの隣に座って、
エッグタルトを口の中に放り込んだ。
「そーいえばごっちん、昨日チョコ作るって言ってなかったっけ?」
「あー、それねぇ。湯せんまでしたんだけど途中で寝ちゃったんだよねぇ」
「ええ? それでどうしたの?」
「ボールの中で固まっちゃった」
「あはは! ごっちんらしー」
私がおなかを抱えて笑っていると、矢口さんが楽屋に入ってきた。
「おっはよ〜。みんなにチョコ作ってきたよー」
そこに中澤さんがすばやく反応した。
「なんや矢口〜。ウチだけに渡すのが恥ずかしいから、
そんなカムフラージュしたんか?」
「何言ってんの裕ちゃんは。そんなこと言ってるとあげないよーだ」
「ウソ、ゴメン! ゴメンて矢口ー」
「しょーがないなー。じゃあ、はい。裕ちゃんの分」
「ありがと〜。な、開けていい?」
「ん。いいよ」
チョコをもらって中澤さんは本当に嬉しそう…。
でも何だか様子がおかしいぞ。
「あ? 何これ。”裕子バーカ”って何やねんコレ!」
「それは日頃の行いが悪いからだよー」
「しかもこの形は何や。何でハート型やないのよ」
「それバナナの形だよ。苦労したんだから少しは感謝してよね〜」
「できるかー!!」
楽屋が笑い声に包まれる。
2人のやりとりはいつ見てもおもしろい。
まるで漫才コンビみたいだなー、と思ったけど、
ツッコむと中澤さんに怒られそうなのでやめておいた。
- 6 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)22時58分42秒
- そこに、いつもより少し遅れて梨華ちゃんが入ってきた。
「おはようございまーす。二人とも何やってるんですか?」
「あ、梨華ちゃんおっはー! これ矢口の手作りだよ。あげるー」
「矢口! 浮気する気かっ」
「裕子バーカ」
「まーたそーいうことを〜」
梨華ちゃんは笑いながらチョコを受け取ると、今度は加護につかまって
チロルチョコをどさっりと渡されていた。
- 7 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時00分14秒
- 両手に乗ったチョコを机の上に置くと、梨華ちゃんは私の隣に座った。
「おはよー。なんかスゴイね、みんな」
「バレンタインだからね」
「よっすぃーは作らなかったの?」
「だって本命いないし。作ってもしょうがないかな、と思って。
梨華ちゃんこそ作らなかったの?」
「えっ?」
梨華ちゃんの表情が強張った。
私、何かいけないこといったのかな。
「どうしたの?」
「え…あ、あの、作ってないよ…。昨日は疲れてたし」
「そう、なんだ」
「うん…」
それっきり、会話が途切れてしまった。
そのすぐ後にマネージャーさんが来たからよかったけど。
梨華ちゃん、何かあったのかな。
図星だったのかも知れない。
好きな人がいるのかも…。
誰に作ったのかとても気になったけど、聞くのはやめておいた。
- 8 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時01分07秒
- 収録の合間の休憩時間も、とても騒がしかった。
「辻もチョコ作ってきたんでー、食べてください!」
そう言って辻ちゃんは箱を開けた。
そこにはミートボールくらいの大きさのチョコがちょうど10個。
「意外とうまくできてんなぁ」
「辻ちゃんの今年の目標なんだよね、料理」
みんな口々に感想を言いながらチョコを手に取る。
確かに、よくできていた。
「じゃあ、えっと、みんなひとつずつ取って、いっせいに食べましょー!
一口で食べちゃってくださーい」
みんなは不思議がりながらもそれに従ってチョコを口に運ぶ。
しばしの沈黙。
何だか嫌な予感がするなあ…。
と思ったそのとき、
「か、ら―――! 何コレ! 辛っ!」
突然、飯田さんが叫んだ。
「何か入ってる!」
おかしいな、私のには何も入ってなかったけどなぁ。
- 9 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時01分58秒
- ふと横を見ると、辻加護が肩を叩きあって笑っている。
「あんたら、また何かやったの?」
「えへへー。亜依ちゃんが考えたんだよ」
「1個だけね、タバスコが入ってるの」
「タバスコ!? 飯田さん大丈夫ですか?」
「うぇ〜。チョコとタバスコってサイアク!
辻! 今日こそは許さないよぉ」
「きゃー! 飯田さんがおこったー」
「待てコラー!」
飯田さんは辻を追いかけてスタジオを飛び出していった。
「何だかんだ言いながら、飯田さんも楽しそうだね」
「そうだね…」
やっぱり梨華ちゃん、元気がないように感じた。
少し、気に掛かった。
そんなこんなで、休憩時間は過ぎていった。
- 10 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時02分42秒
収録が終わり、1人でテレビ局を出た。
甘いものを食べ過ぎて気持ち悪いかも、と思いながら、
駅に向かって歩き出したときだった。
「よっすぃー! 待って!」
突然誰かに呼び止められて振り向くと、そこには梨華ちゃんが立っていた。
「どうしたの? 梨華ちゃん」
「一緒に、帰ろ」
息を切らしながら、梨華ちゃんはそう言った。
- 11 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時03分20秒
- 思い返せば今日1日、梨華ちゃんは何処となくおかしかった気がする。
ずっと、何か思いつめたような表情だった。
今もそうだ。
一緒に帰ろうって言ったまま、一言も喋らないなんて。
「…梨華ちゃん?」
「…何?」
「何か、あったの? なんか変だよ。今日の梨華ちゃん」
「……」
梨華ちゃんが突然立ち止まった。
「どうしたの?」
私が振り向くと、梨華ちゃんは俯いたまま、ピンクの箱を差し出していた。
「これは…?」
「よっすぃーに…」
私は、わけもわからずその箱を受け取った。
「開けてもいい?」
梨華ちゃんは黙ったまま、コクンと頷いた。
- 12 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時04分06秒
- 「こ、れ…」
「…昨日ね、作ったの。よっすぃーにね、あげようと思って。
朝からずっと思ってて、だけど、渡せなくって」
私は言葉が出なかった。
ピンクの箱の中に入っていたものはチョコレートだった。
ハート型で。
英語で文字が綴られてて。
「…引いちゃう…よね」
「……」
「迷惑、だよね」
「……」
「ゴメンね…。食べなくてもいいから…。
じゃあ、ね」
体が勝手に動いていた。
自分自身びっくりした。
気がつくと、私の横をすり抜けようとした梨華ちゃんの手を、握っていた。
- 13 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時05分16秒
「よ、よっすぃー…」
「…なんで梨華ちゃんはそんなにネガティブなのかなぁ」
「……」
「食べるよ」
「……」
「うれしいよ。ありがとう」
梨華ちゃんの顔がくしゃくしゃになる。
今にも泣きだしそうな顔。
私はたまらなくなって、抱き寄せた。
- 14 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時07分54秒
ただ、抱きしめたかった。
とても、いとおしく感じた。
だから、抱きしめた。
「I LOVE YOU」
「えっ」
「…チョコに書いてあるよ」
「なんだ…びっくりしたじゃない」
「……ME TOO」
「…え、なに?」
「…なーいしょ!」
「……聞こえたよ」
- 15 名前:I want to hold your hand 投稿日:2001年02月14日(水)23時09分07秒
- I want to hold your hand.
終わり。
- 16 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001年02月14日(水)23時10分41秒
- 読みにくくてすまそ。
どうしても今日中に出したかったからすげーテキトーです。
書き逃げ御免。
- 17 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月15日(木)19時55分21秒
- おもしろかったです。
- 18 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001年02月16日(金)23時36分37秒
- >>17
マジっすか!?
ありがとう。
感想もらえてうれしいです。
- 19 名前:140 投稿日:2001年03月04日(日)21時15分18秒
- おもしろかったよ!!
ただ、I want to hold your hand.って「あなたの手をつかみたい」
とかになっちゃう。でも、
「体が勝手に動いていた。
自分自身びっくりした。
気がつくと、私の横をすり抜けようとした梨華ちゃんの手を、握っていた。」
ってかいてるから「I wasing hoid your hand」
「あなたの手をつかんでいた」
とかのほうがいいと思うな。
ナマいっちゃてスマソ。
次回作もきたいしてるよ!!
あと、ながくてごめんね。
- 20 名前:140 投稿日:2001年03月04日(日)21時19分08秒
- あっ、「I wasing hoid your hand」
になってたhoid じゃなくてholdだった。悪い…。
- 21 名前:19&20 投稿日:2001年03月07日(水)22時09分41秒
- I was hoiding your hand でした。…裕ちゃん脱退 鬱だ…。
- 22 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001年03月09日(金)00時40分19秒
- えーとですね、この「I WANT TO HOLD YOUR HAND」というのは
THE BEATLESの曲のタイトルなんです。
日本語のタイトルでは「抱きしめたい」
曲中に出てくる訳では「あなたの手を握りたい」となっています。
……ていうか、あまり考えずにつけたタイトルなんです。
この曲が好きなのでつけました。
- 23 名前:lazyfrog 投稿日:2001年04月10日(火)22時03分07秒
- とてもよかった。
でも、スレのタイトルはエロっぽい気がします(笑
あと、俺も「抱きしめたい」すきです。
こういう広い訳し方も。
続編希望しときます。
- 24 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001年04月18日(水)22時33分56秒
- >>23
ありがとう。
4月12日に誕生日ネタをちょこっと書いてみたんですけど……挫折。
続きはいつか出せたら良いな、とは思いますが未定ですな。
スレタイトルはちょっと失敗かも。
エロは読むのは好きだけど自分では書けませんね。
- 25 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年07月18日(水)20時05分08秒
- こちらの小説を「小説紹介スレ@黄板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=yellow&thp=995445727&ls=25
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