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ウソ平家物語
- 1 名前:毛一ニソプ 投稿日:2001年02月16日(金)18時48分35秒
- 歴史もんです。
- 2 名前:毛一ニソプ 投稿日:2001年02月16日(金)18時49分31秒
- 「平家にあらずんばひとにあらず」
あの女はそう言ったべさ。
父さんも死んじまったし,みんな裏切ってしまったべさ。
なっちは地元にかえるべよ。いつか平家をやっつけるべさ。
だから,ここでいい子にしてるべ。
・・・
そういわれてはや10年。私,保田圭と名乗っている。
姉は世界がうらやむような美女なのに
あだ名は「弁圭」
これじゃダメかも。
だって,正義の味方に不細工はいないの。
東のほうでは姉さんが挙兵したっていうのに。
私,何も出来ないなんて。
- 3 名前:毛一ニソプ 投稿日:2001年02月16日(金)18時50分07秒
- そこで私は誰かを代わりに「安倍なつみの妹」にしようと考えた。
思い立ったが吉日,私は預けられていた寺を抜けた。
しかし
「圭お嬢様!」
後ろからの声,そう呼ぶのは吉澤ひとみ。
私の事情を知っているただ一人の女だ。
「行かれるのですか。私もお供します」
「お前は寺に残れ」冷たくあしらう私。
「連れてってください!!」なおも取りすがるひとみ。
「死にたいのか!!」
「お嬢様を一人で行かせるなんて,私には出来ません。行かれるなら,
私を斬ってからにして下さい」
「お前を斬るなど!」
・・・こんなやり取りが続いた。時間の無駄だ。仕方ない,
連れて行くことにした。
「私は弁圭。お前は見習い僧。安倍なつみの妹にふさわしい女を
見つけに行くぞ」
「・・・はい」ひとみは頷いた。
- 4 名前:毛一ニソプ 投稿日:2001年02月18日(日)00時33分54秒
- の五条の橋の下。自分の代わりは見つからない。
「今日も野宿ですか?」ひとみが言う
「自分からついてきたのに・・・ぶつくさ・・・」弁圭,不機嫌。
その時,むこうから若い女が。
「今日も素敵だったわはあとさやか様。いつかあの人と・・・はあと」
「さやか様・・・お姉さまは元気なのかしら。」ため息をつく弁圭。
しばらくして弁圭,ひらめく。
「あいつ,使えんかな?」
傍らにいた吉澤を見ると目がハートになっていた。
「素敵な方・・・ひとみ,あのお方と旅がしとうございますはあと」
「そうか,いっちょもんでやるか。」弁圭は背中から薙刀を取りだした。
「そこの女、待て。手合わせ願おうか」女の前に立ちふさがる。
- 5 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月18日(日)05時07分58秒
- 弁圭って……(W
奇抜な発想がいいね。今後の展開に期待!
- 6 名前:毛一ニソプ 投稿日:2001年02月19日(月)15時21分29秒
その女はめんどくさそうに腰から短剣をぬいた。
「ほう・・・そのような短剣で立ち向かうとは」
弁圭は薙刀を振りかざし,ものすごい形相で迫ってきた。
「チッ!!」女はとっさに身をかわした。橋の欄干に逃げた女に
弁圭の薙刀が迫る。
バキ!
弁圭の怪力で石灯籠が割れてしまった。
「おぬし,できるな。名をなんと申す」弁圭が聞く
「あのさー。いきなり襲っておいて何言うのー。先に名乗るってもんじゃ
ないの」けだるそうに女がいう。
「ほう?私のことを知らないのか。私に勝ったら教えてやろう」
弁圭が薙刀を振りかざした。
びゅん!!
また空を切った。女がいない。振り返るとそこに女が!
「あんたにかまってる暇はないんだよ!」そういわんばかりに女は
飛び掛ってきた。あまりの速さにたじろぐ弁圭。形勢逆転だ。
ついに弁圭の薙刀が弾かれた。負けた。そう思った刹那
女の前にひとみが立っていた。
- 7 名前:毛一ニソプ 投稿日:2001年02月20日(火)22時22分48秒
- 「もう・・・いいでしょ,貴方の勝ちよ」
ひとみはそういった。
女は刀を鞘に収めた。そして弁圭に
「この女をもらっていくぞ」と言う。
目を輝かせるひとみ。
「ちょ・・・待てや。。アタシについてくるんじゃなかったのか?」
叫ぶ弁圭。
こうしてやる気のなさそうな女はひとみちゃんと楽しく暮らしましたとさ。
申し訳ない。ちょっとこれ以上かけないのでいったん終わらせます。
- 8 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月21日(水)19時00分33秒
- いちごまを期待してたのになぁ。
さやか様…
- 9 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年07月18日(水)18時37分24秒
- こちらの小説を「小説紹介スレ@黄板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=yellow&thp=995445727&ls=25
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