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運命★
- 1 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月20日(火)23時10分14秒
- 今日からやっていきたいと思います。
キーワードは…『運命』
じっくりやりたいので、更新は
マイペースになってしまいますが、
どうかおつきあいください。
- 2 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月20日(火)23時11分36秒
- 題名から間違った。
恥ずかしい。
「☆運命★」の予定だったのに。
気を取り直して更新だ!
- 3 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月20日(火)23時13分08秒
- −1−
「ねぇ、話ってなに?」
「……別れてほしいんだけど。」
返事はパシッ!っとかわいた音。
「…って〜、強く殴り過ぎなんだよ。」
公園のベンチに座る。
「はぁ〜、明日は誰と付き合うかな〜…」
この女、市井紗耶香という。
タラシ。それでいて冷徹。
そんな性格なのにモテるのは、
なにか不思議なモノを持っているからだろう。
別れたコたちが口々にいう言葉。
『なんか…自己中じゃん。』
そうだ。彼女は究極の自己中だ。
そのせいで、何人もが傷ついていった。
しかし、市井はなにも考えない。
本人が決まって返す言葉。
『わたしは傷つかない。』
そのあとに殴られることは、もうお約束になってしまった。
今日もそうだった。
(こんな日がずっとに続くだろう。)
しかし、そう思っていた市井とはうらはらに、
ついに運命の歯車は動き出した。
- 4 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月20日(火)23時17分57秒
- −2−
「ねぇ、話ってなに?」
「……別れてほしいんだけど。」
(来るぞ……ってあれ?)
今日の相手は殴ってこない。
市井は、そんな彼女に嫌悪感を感じ、
思わず彼女に聞いてしまった。
「なんで殴らないの?」
「…ちょっとまってて。」
彼女は携帯を取り出すと、電話をし始めた。
「もしもし?真里?わたしだけどさぁ〜、ちょっと来てくんない?
…うん…うん、今学校の近くの公園…じゃあ。」
電話を切ると、彼女は市井を睨みながら言い放った。
「今日は、紗耶香に『傷つく』ってこと、教えてあげる。」
- 5 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月20日(火)23時24分31秒
- なんか、おもしろそうっす♪
- 6 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月20日(火)23時37分55秒
- 相手は誰だろう?
たらし市井最高!期待してます
- 7 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月20日(火)23時40分11秒
- 矢口じゃないの?
『真里』を呼んだってことは。
- 8 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月21日(水)00時43分04秒
- >>7
今日の相手っていう人が電話して「真里」を呼んだんじゃないの?
- 9 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月21日(水)17時28分32秒
- >>5−8
早速のレスありがとうございます。
相手は今のところ予定が無いです。
>>8 名無しさん
フォローありがとうございます!感謝!
- 10 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月21日(水)17時29分56秒
- −3−
10分後、金髪で小柄なコがやってきた。
市井が、『このコが真里かぁ』とか、
『ちっちゃいなぁ〜』とか思って見ていると、
そのコは市井の前に立ち、静かに話し始めた。
「あなたが市井紗耶香さん?」
「そうですけど。」
小柄な体にマッチしてる声だ。
「オイラ、矢口真里っていうんだけど。」
「矢口…さん。」
「『さん』はいらないよ。それよりさぁ〜…」
「はい?」
「いいかげんにしたほうがいいよ。」
「なにがですか?」
「人傷つけるの。このコだって、相当傷ついてるよ。」
またそれか、と思った市井は荷物を持って矢口に言った。
「……話はそれだけですか?」
「いや、もうちょっと。」
やれやれ、と市井がベンチに座りなおし、矢口のほうを向いたときだった。
- 11 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月21日(水)17時30分26秒
- −4−
市井の唇に、小さくてかわいらしい矢口の唇が重なった。
「ななな、なにするんですか!?」
「キス。」
市井は完全に動揺していた。
「な、なんで…?」
「したかったから。」
完璧に矢口のペースだ。
(こいつといると…調子狂う。)
「それじゃあ…」
「バイバーイ!」
矢口は元気いっぱい手を振っていた。
そんな矢口を市井は、元気なくシカトして歩き出した。
「なんなんだよ、アイツ…」
こんな経験、市井は始めてだった。
いつでも自分は自分のペースで
やってきたはずだった。
しかし、それを矢口によって狂わされた。
(もうアイツとは会わないでおこう。)
市井は胸に強く誓った。
- 12 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月21日(水)17時32分36秒
- −5−
その頃矢口たちは…
「ねぇ、『任せて』っていったの真里じゃん?紗耶香、気にもしてなかったよ。」
「……」
「ちょっと、真里…」
矢口はその場を走り去った。
公園から100mほどしたところに矢口がいた。
それからもう1人。どうやら、先程の市井の誓いは
あっさりと破られてしまったようだ。
「…なんですか?用がないんだったらいってくださいよ。」
「ねぇ、友達になろ?」
「……」
今の市井は動揺していた。いつもの自分なら一言
「やだ」といってるはずなのに。
どうしても、この矢口を前にすると、それができない。
悩んでいる市井に矢口が言った。
「無言ってことはOKだよねじゃあね、紗耶香。
あっ、オイラのことは、矢口でいいよ。」
矢口は、来た方向とは正反対のほうへ走っていった。
「ちょっと…わたしは認めてないぞ〜!!」
市井の叫びが矢口に聞こえることはなかった。
(やっぱり調子…狂う。)
市井も矢口と同じ方向に歩いていった。
2人の運命の出会いは、このようにして始まった。
- 13 名前:らびっと 投稿日:2001年02月21日(水)17時35分47秒
- ちょっとシリアスめにしたかったのですが私には書けません…
ちょっと書き方を変えます。
- 14 名前:らびっと 投稿日:2001年02月21日(水)17時39分43秒
- >13
すみません!自分のに書いたつもりが間違ってしまいました…
ホントにすみません!!!
さやまりですね?期待してます!!
- 15 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月21日(水)17時42分38秒
- >>13−14 らびっとさん
「困ったとき…」改め、「間違ったときはお互い様」
ですよ。気にしないでください。
- 16 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月21日(水)17時45分14秒
- 作者さん頑張ってください♪
続き楽しみにしてます。
- 17 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月21日(水)23時24分03秒
- >>16 名無しさん
楽しみに待っていてくださる方がいる限り、
自分はがんばります!
- 18 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月21日(水)23時25分28秒
- −6−
それから、市井はいつも通りに過ごしている…はずだった。
「紗耶香〜!」
いつも通り彼女と歩いている市井に、矢口が抱きつく。
「お、おいっ、やめろってば。」
もちろん彼女はたまったもんじゃない。
「市井さん…サヨウナラ。」
「ま、まってよぉ〜。」
「キャハハ!じゃ〜ね〜。」
「おい待てよ!矢口!!」
矢口は、その小さい体を利用して、
人ごみの中に消えていった。
「くそっ!アイツのせいで!今日でもう10人目だ!」
あの日以来、矢口は市井にくっつくようになった。
そのおかげで、市井から彼女が離れていく。
(もう限界だ。)
市井は矢口を呼び出すことにした。
- 19 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月21日(水)23時26分35秒
- −7−
場所は、いつもの公園。
「話ってな〜に?」
先程から落ち着かない市井とは対照的に、
矢口は…のんきなものだ。
「矢口…いいかげんにしろ。」
「なにが〜?」
矢口はなにも知らないというように市井を見る。
「(ピキッ)もう、わたしに近寄るな。」
「呼んだの自分じゃん。」
「(ブチッ)そうじゃなくて…普段のこと!」
「なんかしたっけ〜?」
「(ブチブチッ)いつも邪魔するだろ!」
「なんの?」
この一言で、市井はキレた。
「(プッチーン)矢口のせいで何人と別れたと思ってんだよ!」
「……」
「だいたい……や、矢口?」
矢口が俯いている。さすがの市井も言い過ぎたと感じ、
あやまろうとした。
「ゴ、ゴメン…言い過ぎた…」
「……」
「や、やぐちぃ〜…」
顔を覗き込もうとしたとき、矢口の顔が上がった。
「キャハッ!びっくりした?」
「やぐちぃ〜…(怒)」
「じゃあね〜!」
矢口はまたもや走り去っていった。
「このままじゃ、自分がなくなる。そのまえに何とかしないと…」
しかしこの時、市井は矢口と出会ってから自分が少しずつ
変わり始めていることに気づいてはいなかった。
- 20 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月22日(木)00時39分29秒
- 矢口に振り回される市井って新鮮でいいですね
期待してます
- 21 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月22日(木)14時07分44秒
- 矢口いいなあ。おもろい。
- 22 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月22日(木)19時04分11秒
- >>20
やっぱり年下の市井はそういう役になるんでしょうね。
>>21
この矢口人気ですね。
これからシリアスな面も出していきたいと思います。
- 23 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月22日(木)19時07分06秒
- −8−
次の日も、その次の日も、市井はフラれ続けた。
原因はやっぱり…矢口。
市井は、これからのことを考えていた。
(なんかもう…ツカレタ。…やめよう。)
市井はこの日で、付き合うのをやめることを決意した。
そして、放課後、矢口を公園に呼んだ。
「わたしはもう…やめる。」
「なにを?」
いつも通りの矢口。市井は話を続ける。
「もう…付き合うのはやめる。」
「なんで?」
「ツカレルから。」
「……」
矢口は黙り込んだ。市井には、それが
なにを意味しているかわからなかったが、
次第に笑顔になる矢口を見て、記憶がよみがえってきた。
『今日は、紗耶香に『傷つく』ってこと、教えてあげる。』
「わかったかな?」
矢口は市井の考えていることなんて
お見通しのようだ。
「……カエル」
市井は放心状態のまま、家へ帰っていった。
- 24 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月22日(木)19時08分02秒
- −9−
「紗耶香…」
残された矢口の心境は複雑なものだった。
友達に頼まれたとはいえ、人を傷つけてしまった。
これでよかったのだろうか…
とりあえず、友達に電話することにした。
「もしもし、オイラだけど…紗耶香のこと…」
『やってくれたの〜?ありがとう、お礼は明日にでも…』
「いいよ、そんなの…イラナイ。じゃあ。」
激しい後悔,そして罪悪感が矢口を襲う。
「今日はもう帰ろう…。」
夜の街に、少女が消えていった。
「…はぁ、矢口に嫌われたかなぁ…」
市井は、夕飯も食べずに、部屋に閉じこもっていた。
「こんなに凹むの…はじめてだ。」
その言葉を口にしたとき、市井は自分の異変に
やっと気づいた。
(わたし、矢口のことばっかりだ。)
そう考えてみると、さっきだって、タラシをやめたことを
1番最初に教えたのは、矢口だった。
(なんでだぁ〜!?しっかりしろ!市井紗耶香。)
いくら理由を考えても答えは出ない。
「今日はツカレタ…寝よう…」
- 25 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月22日(木)19時09分51秒
- −10−
その頃矢口は、家に着いた頃だった。
「今日、御飯イラナイ。」
部屋に上がると、ベッドに倒れこんだ。
「紗耶香に…ワルイコトしたな…。」
プーさんの抱き枕をキツク抱く。
「オイラ…サイアクだ。」
最初は軽い気持ちで受けた。
『真里〜頼みがあるんだけど〜。』
『なに?』
『あのさ〜……』
『いいよ。その代わり、なんかオゴってよ。』
『OK!まかしたよ!』
『キャハハ!まかしといてよ。』
(こんなこと…してよかったはずがない。)
「あやまろう…」
市井に電話した。が、つながることはなかった。
「はぁ〜、ダメだなオイラ。」
抱き枕に入っている力が抜けたのは20分後の事だった。
- 26 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月22日(木)23時44分17秒
- 市井、自分の気持ちに気づいて、
さっさと矢口にコクハクしろ!(わら
- 27 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月23日(金)23時08分42秒
- >>26
コクハクかぁ〜…どうしよう。
まだどうなるか決まってないんだよなぁ〜。
でも、そこらへんを、今日中に更新できたら、と思っています。
- 28 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月23日(金)23時09分34秒
- −11−
次の日の学校。
矢口は市井の教室の前にいた。
「ねぇ、紗耶香いる?」
「いや、今日は休みですけど…」
「あぁ、そう…」
(紗耶香…)
自分に対する不満はつのるばかり。
(よし!紗耶香の家に行こう!)
ふと、時計に目をやる。時刻は12:30。
まだ5時間目が残っていたが、矢口は玄関に向かった
その途中…矢口の前に立ちはだかる人影。
「おう!矢口。どないしてん?」
「裕子…」
中澤裕子。この学校の教師。
婚期をのがしてしまったので、
今は、矢口一筋である。
「今日は…帰る。」
「なんでや?理由言いや。」
ここで『具合が悪い』といってもすぐに見破られるだろう。
どうすれば…と考えても答えは見つからない。
矢口は次第に苛立ってきた。
「大事な用事があるんだよ!どけろよ!」
「まだ授業は終わってないんやで?だめや。」
「授業よりも大切なことなんだよ!」
そういって、矢口は中澤の横をすばやく通りぬけた。
「矢口…」
残された中澤には、その姿を見ていることしかできなかった。
- 29 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月23日(金)23時28分36秒
- −12−
「はぁはぁ…」
ここは、市井の家の前。
矢口はこれから市井に会わなければならない。
やっぱり今度にすりゃよかった、と後悔しながら
インターホンに手を伸ばした。その時後ろから声が。
「矢口…」
振り向くと、コンビニの袋を持っている市井がいた。
目を真っ赤に腫らしている。
矢口は驚いた。市井がそこまでショックを受けてるとは
思ってなかった。
「その目…」
矢口がそういうと、市井はハッ、とした顔をして、
5秒の沈黙後、後ろを向いて走り出した。
「まってよ!紗耶香!」
矢口も追いかける。が、もともと運動が得意でない
矢口にとって、市井は速すぎだった。
「紗耶香…待って…待って!」
- 30 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)00時21分23秒
- −13−
「…ここまで逃げりゃ、もう来ないよな。」
街の人ごみに隠れた市井。
市井は、持っていた袋からおにぎりを出して食べ始めた。
時刻は1:30。ちょっと遅い昼ごはん。
いや、今はそれどころではない。
なぜ、矢口が来たのか。自分を心配してくれてるのだろうか。
しかし3秒後、それはないと思った。自分がこんなに傷ついてるのは
矢口のせいだ。心配してるはずがない。
「わかんね〜よ〜!!」
自動販売機を思いっきり殴る。
「おやおや、お困りですか?」
声のほうを見ると2人。
「市井ちゃん久しぶり!元気…じゃなさそうだね。」
「市井さん…久しぶりです。なにかあったんですか?」
後藤真希。そして、吉澤ひとみ。
中等部で、最も人気のある2人。
そして、バカップルぶりでも1番。
今、この2人だけには会いたくないと思っていた。
「なんでもないよ…それよりなんでここにいるの?」
この言葉を、市井は後悔することになる。
「なんと!今日は買い物にきました!」
「ごっちん、その後のことも覚えてる?」
「もちろんそのあとに、映画見に行くんだよね?」
「そうそう、よく覚えてたねぇ〜」
「えへへ〜」
甘い空気が漂う。だから市井はこの2人に会いたくなかったのだ。
「そうかそうか、それはよかったな。それじゃ。」
適当にあしらっていこうとした。そのとき後藤が。
「やぐっつぁんのことでしょ?」
わたしたちは喫茶店に入った。
- 31 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)00時25分29秒
- 今日はここで終わりです。
やっぱ予定通りには行きませんでした。
でも、やっと、役者がそろい始めました。
明日は、登場人物の設定でもかこうと思ってます。
それより……文章まとまってませんね。
読みづらくてすいません。
- 32 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月24日(土)07時31分45秒
- よしごまとさやまりっすか。
おもしろいっす。
- 33 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)13時08分31秒
- ここで、登場人物の設定を紹介します。
市井紗耶香〜高等部2年生。その男前にほれる者多数。
しかし、タラシなので信用性は0に等しい。
矢口真里 〜高等部3年生。この学校で、矢口を知らないものは
いないというくらい、顔が広い。
特に中等部の生徒からの信頼が厚い。
中澤裕子 〜この学校の教師。金髪でブルーのカラコン
をいれてるので、他の先生からの批判が多い。
しかし、当の本人はまったく気にせず、
ひたすら矢口にアプローチしている。
後藤真希 〜中等部3年生。吉澤と付き合ってる。
大人っぽいルックスからは
想像のできないほど甘えん坊。
吉澤ひとみ〜中等部3年生。後藤と付き合ってる。
ひたすらマイペースなので、
後藤を困らすこともしばしば。
これからもふえると思いますが、随時紹介していきたいと思います。
- 34 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)13時09分25秒
- >>32
よしごまバカップルはぼくの活力源なのです(w
でも、カップルでいちばんスキなのはさやまり
- 35 名前:32 投稿日:2001年02月24日(土)13時17分37秒
- ですよね〜!
さやまりが一番っすよね!
- 36 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)14時13分57秒
- −14−
「さっき、弁当食べるから外に出ようとしてたんだよね。
したら、やぐっつぁんが中澤と言いあいしてて……はいっよっすぃ〜。」
「そのうち矢口さんが『大事な用事があるんだよ!どけろよ!』
ってどなって…いっちゃいました。」
「……」
「最近、市井ちゃんのこと、よく話してるから、
そうかなぁ〜って思って。」
矢口の考えていることがわからない。
あそこまでして、なぜ自分にかまうのか。
ワカラナイ…
無反応の市井に飽きたのか、2人はいちゃつきだした。
当然、市井の機嫌は悪くなる。
「じゃあ…」
「お金払っといてねぇ〜」
「なんでわたしが…」
「やぐっつぁんの情報料。」
市井は、サイフから1000円札をとりだして、
後藤につきつけた。
「まいど〜」
市井は、二度と後藤に相談しないと誓った。
- 37 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)14時57分22秒
- −15−
ふたたび街に出た市井だったが、
することもなくなり、家に帰ることにした。
(矢口に…電話でもしてみようかな…)
しかし、その必要はなかった。
「紗耶香…」
市井の家の前に矢口がいた。
「なんで…いるんだよ。」
「待ってた…。」
時計を見る。時刻は3:00。
「とりあえず…中に入れよ。」
真っ白なカーテン。真っ白な壁。
ベッドと机と、大きい鏡がおいてある。
いたってシンプルな部屋だ。
「てきとうに座ってて、なんかもってくるから。」
飲み物でもとりに行こうとした市井を、
矢口がとめた。
「まって!」
しかし、矢口は俯いているばかりで、話し出す気配はない。
「…はぁ〜…ったく一体なに?」
「……」
「わたしは矢口がわからない…。なに考えてるかワカラナイ。」
「矢口は…」
- 38 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)14時59分55秒
- >>34
さやまりさいこ〜っすね。
どんなさやまりがスキですか?
自分は、ケンカが多いけど、結局は仲がいい。
っていうさやまりがスキです。
- 39 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)15時01分19秒
- >>35
のまちがいでした。すいません。
- 40 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月24日(土)15時31分58秒
- さやまり良いっすね。
続きがスゲ〜気になります。
- 41 名前:32 投稿日:2001年02月24日(土)16時28分33秒
- ああ、そんなさやまりもいいっすね〜。
自分は、基本的には何でもいいんですけど、あえて言うなら。
矢口のワガママを全部包んであげる市井ってゆうか、なんていうか。
矢口のやる事言う事、全部笑って見てる市井が好きなんス。
……って、真剣に考えてたりする(ワラ
- 42 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)20時48分57秒
- >>40
続きは後のお・た・の・し・み(藁
>>41
そんな市井、最高っすね。
これおわったらかいてみようかなぁ〜
でも、いつになったら終わるのかなぁ〜…。
- 43 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)22時51分20秒
- −16−
市井は知らないであろうが、矢口が自分のことを
『矢口』と呼ぶことはごくごくまれな事なのだ。
それだけ矢口の頭は混乱していた。
「矢口は…あやまりに来た…」
ウソはつきたくなかった。
市井には正直でいたかった。
「ゴメンナサイ…」
市井は、今までのことを何もかも忘れて、
矢口を受け入れたかった。
でも…、今の市井にそうすることはできなかった。
「なにをあやまってんの?」
「なにを、って…紗耶香のこと傷つけちゃったから。」
「『傷つけちゃった』?もともとそのつもりだったんだろ。」
「それは…」
なにもいえなくなった矢口。
頬を涙が濡らす。
- 44 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)22時52分23秒
- −17−
(紗耶香にはウソをつかないって決めたんだ!)
「友達に頼まれたんだよ…」
「はぁ?なにウソついてんだよ。」
「そう思われてもいい。紗耶香にはウソつきたくないから。」
「そ、そんなこといったって信じないぞ。」
「そのときは、お礼してくれるって言うからのっちゃったんだ。」
「シ、シカトすんなよ。」
「でも、矢口バカだった。いや、そう気づいたのは
紗耶香を傷つけた後だったんだから、大バカだ。」
「……」
「矢口のこと嫌いになっててもいいよ。
紗耶香に言っておきたいこと全てを言えたから。」
「……」
「じゃあ、矢口帰るね…」
矢口がたちあがってドアのところまで行った。
そして、開けようとしたとき、市井が
矢口の腕を引っ張って、そのまま抱き寄せた。
- 45 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)23時03分54秒
- −18−
「ちょ、紗耶香!?」
「矢口は勝手過ぎるんだよ。」
「…ゴメン」
「こんなにスキにさせといて…」
「…ゴメン……って、えぇ〜!?」
「スキなんだよ…矢口のことが。」
「紗耶香……んっ…うっ…」
市井が矢口にくちづけた。
激しい、激しいキスだった。
「紗耶香…ゴメンネ。」
「わたしこそ…矢口にキツイ言葉いいすぎた。」
「…今日はその話やめよう…」
「うん。」
その日、2人は時間の許す限り、求め合った。
市井も矢口も満足していた。
お互い、素直に気持ちをぶつけることができ、
お互いの気持ちを確認することができたから。
- 46 名前:32 投稿日:2001年02月24日(土)23時16分54秒
- 終わったら書いてくださいよ、ほんとに(w
お、さやまり両思いになったんだ!
- 47 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月24日(土)23時43分45秒
- >>46
がんばって書くので楽しみにしててください。
両思いになったけど、付き合ってから大変なのが
さやまりだったりもする(w
- 48 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月25日(日)00時11分47秒
- つーことはまだ続くんだよね?
やった、楽しみだ
- 49 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)01時17分52秒
- −19−
それから数ヶ月が過ぎた。
1学期も終わり、夏休みが来た。
あの2人はどうしているだろうか…
「紗耶香〜!はやくきなよ!」
「うおっ、つめてぇ〜。」
「キャハハ!!…って、キャ〜!!」
「ははっ、矢口大丈夫かよ。」
「ぶぅ、そんなに笑わなくたってい〜じゃん!」
海にいた。ただし、2人きりではなかった。
「よっすぃ〜、ナマコいるよぉ〜。」
「うっそぉ〜!ナマコナマコ♪」
バカップル2人もいた。
「おなかすいたよぉ〜…」
「すいたね。」
「うん。」
「すいた。」
というわけで、昼御飯にすることにした。
- 50 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)01時18分22秒
- −20−
「ところでさぁ…」
後藤が不意に話し出す。
「市井ちゃん、ホントに変わったよね。」
「そ〜か?」
「うん、なんか…目が違う。」
「あっ、それわたしも思った。」
「さすがよっすぃ〜!」
2人の間に甘い空気がはしる。
「もう、2人で盛りあがらないでよ。ねぇ紗耶香。」
「そうだぞぉ〜。」
市井の言葉を無視し、考え込む後藤。
「…わかった!」
後藤がなにかひらめいたようだ。
「やぐっつぁんだよ。」
「「えっ?」」
「やぐっつぁんと付き合うようになってからだ。変わったの。」
「そうだよねぇ〜。矢口さんといるときの市井さん、
そ〜と〜嬉しそうだもん。」
- 51 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)01時19分21秒
- −21−
「やっぱり愛の力は偉大なのさ!」
矢口が嬉しそうにいう。
「う〜ん…」
市井はあまりノラなかった。
「なんだよ、紗耶香、違うっていうのか〜?」
怒った矢口がとてもかわいいことを、市井は知っていた。
これを見たかったのだ。
「じょ〜だんだってば。スキだよ。」
矢口のカラダがカァ〜っと熱くなる。
「泳いでくる…」
矢口は、食べていたかき氷を一気にほおばると、
海へ走っていった。
「ヤレヤレ、矢口も恥ずかしがりやだなぁ〜。」
そういいつつ、市井の顔もほんのり赤みがかかってた。
「じゃあ、いってくるから。」
「「いってらっしゃ〜い!!」」
あの2人はハズカシイということを知らないのか。
今のバカでかい声で、注目度ナンバー1になってしまった市井。
市井は、その場を走り去った。
- 52 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)01時20分04秒
- −22−
「矢口〜!」
「紗耶香〜!」
2人は海の上で抱き合う。
いや、市井が矢口を抱き上げる形になっている。
「矢口はちっちゃいから流されちゃいそうだな。」
「そんなことないも〜ん。」
「それはどうかな?(冷笑)」
市井は矢口から手を離した。
「ちょ!紗耶香!?うわっ…キャ〜!!」
矢口は、市井にしがみついていたが、
遂に力尽き、おちてしまった。
「ははっ、どうだ!」
「もぉ〜!おこったぞ〜!」
「やれるもんなら…ん?おいっ!やめろってば!うわ〜!!」
矢口が市井の足をすくった。
見事に市井はコケる。
ふと同じ目線になっていることに気づく。
「…紗耶香…会えてよかったよ。」
「わたしもそうおもってる。」
「『運命』、だったのかな?」
「そうかもな。」
夕日を背負って、2人の唇が重なった。
〜FIN〜
- 53 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月25日(日)01時22分56秒
- やっぱさやまりは最高!
自分以外にもさやまり好きが結構いたのが嬉しい♪
続き期待してます。
- 54 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)01時26分26秒
- かなり強引な終わり方ですいません。
もっといい終わり方できんのか!と突っ込まれそうで怖い…
でも、これはまだまだつづきます。
その中で、32さんのいっているさやまりや、
あんまりでなかったよしごま、
1回しか出なかった中澤を出したいと思っています。
もちろん登場人物も増やす予定です。
近いうちに更新したいと思うので、楽しみに待っててください。
>>48
というわけです。楽しみにしててくださいね
- 55 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)01時30分50秒
- 終わりの余韻に浸ってる間にもレスが…感激!
>>53
さやまりいいっすよね。
っていうか、このスレ、さやまり好きがあつまってますね。
いっそのこと名ばかりの『☆運命★』を
『さやまり好きのあつまるスレ』と改名したい。(www
- 56 名前:作者様へ… 投稿日:2001年02月25日(日)02時01分26秒
- 最高です。さやまり最高です。
>>54
長編になるって言う事ですよね!私も楽しみに待ってます〜
また楽しみなスレが出来て嬉しいです!
- 57 名前:talenotes 投稿日:2001年02月25日(日)03時19分47秒
- ずっとROMってたけど…サイコーです。さやまり久しぶりだし…
なんか市井が矢口を抱きしめた時は胸がぎゅ〜ってなりましたよ(わら
長編やってほしいですね。登場人物も紹介してるんだし。
期待してます!
- 58 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月25日(日)04時11分29秒
- 知的なさやまりに、・・・じゃないよしごまって対照的カップルでいいっすね。気付かなかった。
僕もさやまりもっと見たいっす
- 59 名前:32 投稿日:2001年02月25日(日)11時20分31秒
- 「じょ〜だんだってば。スキだよ。」のセリフ、お気に入り。
終わっちゃったのはメチャ悲しかったけど、まだ続くと聞いて一安心
どんなに矢口絡みのカップリングが増えても、
自分の中ではさやまりが一番です!
- 60 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)11時47分49秒
- 続きは、今日中にあげられたら、と思ってます。
>>56
そう、長編目指してます。
楽しみなスレを、もっと楽しくするので、
楽しみにしてください。
>>57
そうですよね。さやまり最近見かけないから。
長い長い長編やりたいと思ってます。
- 61 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)11時53分36秒
- >>58
さやまりとよしごまの二大カップルを
中心にしていきたいです。
でもやっぱりさやまり〜
>>59
矢口絡み…増えてますよね。
やぐちゅ〜、やぐよし、やぐなちはもちろん、
まきまり、まりりかまで出てきましたから。
でも、自分もさやまりです!
あと、すいません。ROMるってどういう意味ですか?
- 62 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)13時51分07秒
- とりあえず最初の部分だけ書きあがったので、
更新したいと思います。
- 63 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)13時51分37秒
- −23−
長い長い2学期が始まった。
あの2人はというと…
「やぐち〜、おいてくぞ〜。」
「まってよぉ〜。」
市井が矢口の家の前でたってる。
2分ほどして矢口が出てきた。
「とうちゃ〜く!」
「よし、しっかりつかまってろよ。」
「うん」
2人は、いっそう仲よくなっているようだ。
しばらくこいでいると、前方に2人が見えた。
「ん?あれは、後藤と吉澤かな。」
「ホントだ、お〜い!!」
しかし、2人が振り向くことはなかった。
「どうしたんだよ〜?」
2人の前に行こうとしたとき…
「うるさい!」「ほっといてください!!」
どうやらケンカしているようで、険悪ムードだった。
- 64 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月25日(日)14時37分47秒
- お、もう始まってるじゃん♪
ラブラブのさやまりに対し、険悪のよしごま。
続き楽しみ!
- 65 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)21時39分20秒
- −24−
昼休み、市井は、吉澤に連れられて、
グランドのベンチに座っていた。
「ごっちんのことなんですけど…」
「なにがあったんだ?」
「あの…くっついてきすぎなんです。」
「え?今までもそうだったじゃん。」
「ちがうんです!最近エスカレートしてきて、
トイレの中とか、いっしょに入ってくるんですよ。」
「はは…後藤らしいね。」
「笑い事じゃないんです!家にいるときは
朝まで電話してくるから寝不足なんですよ。」
「だから今日、『やめてよ』っていったら
逆ギレされた、でしょ?」
「そうです。このままだったらいつか
倒れそうなんですよ。どうしたらいいでしょうか…」
「う〜ん、わたしが後藤に言ってくるから待っててよ。」
「頼みます…」
「で、後藤の場所知ってる?」
「あ、わかりません……」
「……」
- 66 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)21時40分30秒
- −25−
一方、矢口は、後藤に連れられて、
屋上の柵のところに立っていた。
「よっすぃ〜のことなんだけどさぁ〜…」
「どうしたの?」
「最近よっすぃ〜がかまってくれないから、
かまってもらおうとしたらすぐ怒るんだって!」
「よっすぃ〜、ごっちんに冷めちゃったとか?」
「へ?それ……ホントに!?ウソだよね!?ねぇ!」
後藤にゆすぶられて無事な人間はそういないだろう。
「ゲホッ、ゲホッ、ごっちん…強すぎ…」
「やぐっつぁんがヘンなこというからだよ!」
「ゲホッ、…ゴメンゴメン、オイラがよっすぃ〜に
聞いてきてやるよ。」
「ホント〜?ありがとう、やぐっつぁん!」
「はは、まかせといてよ。」
ふとグランドを見る。
ベンチに人影が2つあった。
「ん?あれってもしかして…」
「紗耶香とよっすぃ〜!?」
「……」
「ごっちん?」
「…よっすぃ〜のバカ〜!!」
後藤は、ものすごい速さで、屋上を出ていった。
「チョット!まってよ〜!」
矢口もそれを追いかけた。
- 67 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月25日(日)21時42分02秒
- >>64
よしごま、ピンチです。
これにさやまりはどうなってしまうのか……
自分にもわかりません。
- 68 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月25日(日)23時18分10秒
- にしても後藤、トイレまでついて行くのはやり過ぎだろ(w
- 69 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月26日(月)00時26分58秒
- 上に同じく。けどそんな後藤が面白い。
さやまり自分も好きです!期待してます。
- 70 名前:talenotes 投稿日:2001年02月26日(月)01時53分01秒
- さやまりもよしごまに負けないぐらいのバカップルになってほしい!
後藤のまっすぐなトコがいいですね。スキです。
ROMるっていうのはレスをつけないで見ているコトを言うんですよ。
チャットではしばらく何もしないことを言うんですが…
このスレが上がった時からひそかに見てたんですけどね。
期待してます!
- 71 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月26日(月)17時12分51秒
- いいですね、よしごま。
こういう関係の二人すごい好きです。
- 72 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月26日(月)17時52分27秒
- 68さんへのレスを、2人の会話でしてみました。
>>68
後藤「えぇ〜!そんなことないもん!
よっすぃ〜が好きなんだからさ、いいじゃん♪」
吉澤「よくないよくない。」
後藤「あっ、よっすぃ〜(抱きっ)」
吉澤「うっ…ごっちん、くるしぃ…」
後藤「だ〜め!はなさないよ。よっすぃ〜かまってくんないじゃん。」
吉澤「そ、そんな…グフッ…(誰か、助けて…)」
>>69
とっても、無邪気で素直な後藤をめざしてるんです。
さやまり好きがここにもまた1人…(w
- 73 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月26日(月)17時58分45秒
- >>70
さやまりバカップル…そういえばみたことないなぁ。
どうしようかなぁ…
『ROMる』の意味、ありがとうございます。
そっかぁ〜、レスつけてなくても
見てくれる人いるんだ…(感涙
>>71
よしごまにも、刺激をあげようと思って…(w
- 74 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月26日(月)18時00分15秒
- 更新は、夜中にできたらいいな、とおもっています。
- 75 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月26日(月)22時26分57秒
- ↑やっぱり今日はムリです。
次の更新は、2、3日後になってしまうと思います。
すいません。
- 76 名前:32 投稿日:2001年02月26日(月)23時40分38秒
- 2、3日後っすか…。
続きを楽しみに待つッス!
最近、さやまり増えてますよね。
- 77 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月28日(水)01時45分05秒
- −26−
「さぁ、もうそろそろ…」
「そうですね…ん?あれは…ごっちん?」
「矢口もいるな。」
「すごい勢いですね…えっ!ちょっと!こっち来るんですけど!」
「吉澤ぁ〜!!」
「キャー!!!」
後藤は吉澤の腕をつかみ、そのまま走り去っていった。
残った市井と矢口。
「なんでよっすぃ〜といるのよ!」
「しょうがないだろ。相談されてたんだから…」
「あ…矢口も同じ…。」
「それより後藤どうした?」
「紗耶香がよっすぃ〜といたから、勘違いしちゃったんだよ。」
「えっ…マジっすか?」
「あの2人どこ行っちゃったんだよぉ〜…」
「じゃあ、2人で探すか。」
「うん」
しっかりとつながれた手。
このまま、後藤と吉澤に会うつもりだろうか…。
- 78 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月28日(水)01時48分06秒
- −27−
「ごっちん…。」
「ふぅ〜んだ!」
吉澤には後藤がなぜ怒っているか、わかるわけもなかった。
「どうしたの?ごっちん…」
「『どうしたの』じゃないでしょ!
なんで市井ちゃんと一緒にいたのよ!」
「それは…」
吉澤は、後藤には相談していたことを知られたくなかった。
「ベツに…」
素っ気無い返事になってしまった。
それで後藤がナットクするわけない。
「なんでおしえてくれないの!?」
「カンケーないだろ!」
「……」
後藤は、その場で座り込み、泣き出した。
「…ひっ…っく…ひっ…も…う…」
「ごっちん…」
言い過ぎた…。吉澤を罪悪感が襲う。
「…もう…わたしに…んぐっ…飽きた…から?」
「そんなわけない!!」
「じゃあなんで…んっ……」
吉澤が後藤の唇を塞いだ。
そして、優しく頭をなでる。
「ごっちんを…嫌いになるわけないじゃん。」
「…ホントに?」
「じゃあ、どうしたら信じてもらえるかなぁ?」
「……もっとキスして…。」
「わかった。」
今度は、お互いの愛を確認しあうようなキスだった。
「わたしも、ごっちんの期待に応えるようにするから…
もう、そんなこと言わないで…」
「うん…ゴメンネ…んぐっ…」
「ほら、もう泣かない。」
「うん…」
- 79 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月28日(水)01時49分08秒
- −28−
「あっ、発見!!」
「よし、行くぞ。」
矢口が、歩いている2人を発見した。
相変わらずつながれたままの手。
市井がやっとこれに気づき、矢口に言った。
「手、離したほうがいいんじゃない?」
「ヤダ!はなさないも〜ん」
「でも、このまま後藤たちのところ行ったら…」
そこに2人登場。
「なにやってるんですか?」
「よよよ、よっすぃ〜!?ハハハ…」
「仲良くしないとダメだよ。」
「「う、うん…(おまえらだろ)。」」
「それじゃあ…」「じゃあね〜。」
2人は、市井と矢口よりも、しっかりと手をつないで
歩いていった。
「仲直りしたみたいでよかったじゃん。」
「……」
「やぐち?」
「オイラたちだって負けないぞ〜!!!」
矢口の声が、グランド中に響き渡った。
- 80 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月28日(水)01時52分26秒
- よしごまの仲も戻り、次からはまたさやまりに
もどっていきたいとおもいます。
>>76
2日後の更新でした!
さやまりがふえてる…いいことですねぇ〜。
- 81 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月28日(水)07時53分49秒
- 甘えた矢口可愛い
- 82 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月28日(水)23時14分48秒
- −29−
2学期も半分が過ぎ、文化祭の季節だ。
周りがいそいそと準備を進めている間、
矢口、市井、後藤、吉澤などの演劇部部員は、
なにをやるか決めていた。
「やっぱ甘々やるんでしょ?」
「え〜、バトルもしたいなぁ〜。」
「いや、パラレルでしょ。」
「いやいや、痛めやろうよ。」
みんなの意見はバラバラだった。
そこで顧問の中澤が、満面の笑みで言った。
「じゃあ、ゆーちゃんとやぐちの甘々ということで」
「やだよぉ〜だ!オイラは紗耶香とやるんだよ!ね」
「そうだな。」
「ずるいずるい!わたしたちだってやりたいよぉ〜。」
「…中澤先生、どうします?」
「そやなぁ〜…」
腕を組んで考える中澤がひらめいた。
「なら、アンケートとるか?
それなら文句あらへんやろ?」
この中澤の案は、全員一致で大決定した。
- 83 名前:仕掛け人 投稿日:2001年02月28日(水)23時15分25秒
- …というわけで、アンケート協力お願いします!
できれば、劇名と、組み合わせ両方かいていただけると助かります。
どちらか片っ方でもいいですので、ぜひ頼みます。
>>81
いちおう、バカップルさやまりを目指しているので。
矢口が甘えてる姿ってかぁいいですよね
- 84 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月01日(木)00時06分36秒
- まきまり!意外にあったり。
- 85 名前:32 投稿日:2001年03月01日(木)00時23分05秒
- ロミオとジュリエットのさやまりバージョンとかどですか?
あ、でもジュリエットを矢口以外にして、ヤキモチやかせんのもいいかも…。
男装市井くんが好きなんす。なので相手は誰でもいいや(w
- 86 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月01日(木)00時29分13秒
- やぐちゅーで『高校教師』!
まさしく設定どおりの二人!
- 87 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月01日(木)02時28分20秒
- いちよしにしてまきまりを妬かせてほしい。
でも結局はいちよしが困りそうだけど…
- 88 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月01日(木)03時05分53秒
- まきまり希望
- 89 名前:やぐちゅーもいいが 投稿日:2001年03月01日(木)03時54分13秒
- なかよし希望
- 90 名前:すなふきん 投稿日:2001年03月01日(木)22時30分56秒
- >87さんと一緒の意見です。
- 91 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月02日(金)22時20分56秒
- >>84-90 のみなさん。
ご協力ありがとうございました。
とりあえずカップルが決まりましたので発表します。
ハマリ役っぽいので、いちよしにしたいとおもいます!
他の方の意見は、いつか絶対につかわさせてもらうので
ご了承ください。劇名は32さんのロミオとジュリエット
いちよしver.にする予定です。
(変更になるかもしれません。)
次の更新までもうちょっとかかりそうですが、
期待にこたえられるようにがんばりたいと思っております。
- 92 名前:すなふきん 投稿日:2001年03月02日(金)22時33分58秒
- やったーーーー!!
更新楽しみにしてます!!
- 93 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月03日(土)22時11分35秒
- 明日にロミオとジュリエットのビデオ見て
構想を練るので、更新は2、3日後かな。
…といっても、使うシーンは最初、中間、ラストくらいかな。
劇の様子を見てる、まきまりちゅーがメインになってしまうと思います。
いちよしの困ってる姿が目に浮かぶようです(w
>>92 すなふきんさん
2、3日後には必ずするので、楽しみにしててください。
- 94 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月04日(日)04時27分32秒
- 市井と吉澤だとどっちもロミオっぽくなりそう(w
- 95 名前:32 投稿日:2001年03月05日(月)21時44分41秒
- ロミオとジュリエットネタ使ってくれてどうもっす。
でもそんな劇やったら、いちよしのファンが増えそう(w
- 96 名前:木多娘。 投稿日:2001年03月06日(火)00時49分11秒
密かに読んでたりします。
つか、自分は恋愛物とか書けないんでちょっとうらやましいなあ。
- 97 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月06日(火)19時41分16秒
- すいません。あと1日待ってください。
明日には絶対に更新します。
>>94 名無しさん
一応ロミオ役は市井の予定です。
それ以上は今はいえません。
>>95 32さん
いちよし…自分はかなり好きです。
>>96 木多娘。さん
作品、楽しませてもらってます!
恋愛モノじゃないやつでおもしろいやつをかける
木多娘。さんもうらやましいですよ。
- 98 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月07日(水)22時37分19秒
- 期待age
- 99 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月07日(水)23時43分08秒
- >>98 名無しさん
ありがとうございます。今続きがかきあがったので、とくとご覧あれ(w
- 100 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月07日(水)23時44分45秒
- −30−
それから幾日か過ぎた。
文化祭はもう3日後に迫っていた。
演劇部は「ロミオとジュリエット」をすることになった。
そして練習風景はというと…
「紗耶香〜!もっとしっかりしぃ〜!
吉澤〜!もっと女らしくせんか〜い!」
「「はい!!」」
どうやら配役は、ロミオが市井、
ジュリエットが吉澤となったようだった。
矢口と後藤はただの脇役になってしまい、
時間があくので、いっしょに2人を観察していた。
「ねぇ、ごっちん…」
「なに?」
「なんかさぁ〜…2人ともノリ過ぎだよね。」
「うん…。」
「紗耶香、よっすぃ〜とキスするとき、マジになってるよ…。」
「よっすぃ〜もふつうに受け入れてる…」
「「はぁ〜…」」
2人の心配を尻目に、2人の頭はこうだった。
(今の吉澤、ふだんのオトコマエからは想像できんな。
こんなに色っぽかったなんて…。
どうせ劇なんだし、思う存分やっちゃうか♪)
(あん、市井さん、ヘンなところ触らないでくださいよ。
…でも、やっぱり市井さんってカッコイイな。
矢口さんがほれるのもわかっちゃうな。
どうせ劇なんだし、ここは、市井さんに任せよう♪)
2人に罪悪感というものは存在していなかった。
- 101 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月07日(水)23時45分40秒
- −31−
そんな風にしてついに文化祭当日を迎えたわけだった。
体育館は、たくさんの生徒が集まり、まだか、まだかと
ただ待つばかりであった。
舞台裏、演劇部部員は最後の打ち合わせをしていた。
「…まぁ、今までの練習みとったら心配はあらへん。
思う存分やってきや。」
中澤はそういうと、椅子に座り、タバコをふかした。
「紗耶香、ちょっときて。」
矢口は市井の手を引っ張り、トイレへ向かった。
「絶対によっすぃ〜に手出しちゃダメだぞ!
オイラもごっちんも許さないからな!」
「わ、わかってるよ…(ちぇっ)」
「わかればよろしい。」
「じゃあ、もう始まるからいくぞ。」
「あっ、待って紗耶香。」
戻ろうとした市井の腕をつかみもじもじする矢口。
「なに?」
「あのさぁ、緊張してないの?」
「してない。」
「…緊張してないの?」
「してない。」
「もぉ〜!オイラのいいたいことがわからないのか〜!!」
「わからねーよ!いいたいことがあるんならさっさといえ!」
「もういいよ!さっさといきな!」
「…あ〜そうですか!いってきますよ!じゃあな!」
市井はドアをバン!と閉めていってしまった。
「紗耶香のバーカ!!」
矢口もステージへと向かった。
- 102 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月07日(水)23時46分53秒
- −33−
市井と矢口が出ていったとほぼ同時刻、後藤は吉澤の横にすわっていた。
「よっすぃ〜、市井ちゃんとマジになっちゃダメだよ!」
「う、うん、わかってるって。わたしはごっちんだけだから。(ちぇっ)」
「さすがよっすぃ〜!わかってるぅ〜」
「ははは…あっ、もう始まるよ!いかなきゃ。」
「ねぇよっすぃ〜、緊張しないの?」
「すっごいしてるよ。さっきから震えがとまんない。」
「じゃあ、こうしたらどう?」
後藤は吉澤を力いっぱい抱きしめた。
「うぅ、ごっちん…痛い。」
「震え、とまったでしょ?」
「おっ、そういえば。さすがごっちん!ありがとう。」
「えへへ〜」
「じゃあ、いこう」
「うん」
やはりこの2人はバカップルのようだ。
こうして、各自それぞれの思いを胸に秘め、劇が始まった。
- 103 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月07日(水)23時50分35秒
- 久々の更新でした。劇見せないんかい!
とおこるかたもいるでしょうが、ご安心ください。
続きはまた夜中に更新しますので。
さっきビデオかりにいったんですけど、
新しいほうしかありませんでした。
古いほう期待してた方、ごめんなさい。
といっても、話の内容は変わらんか(w
- 104 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月08日(木)03時12分22秒
- 矢口と付き合っても、市井はやっぱり、タラシは直らないんだね(w
- 105 名前:すなふきん 投稿日:2001年03月08日(木)12時00分12秒
- おーーーー!!
更新だ!!
- 106 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月10日(土)13時10分44秒
- さやまりとよしごまの対称カップルいいねぇ。
- 107 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月10日(土)13時18分10秒
- 市井よ、吉澤の新たな一面を開拓してやってくれ。
- 108 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月11日(日)20時14分21秒
- じっと、耐え忍んで待っております。。。
- 109 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月14日(水)21時37分52秒
- 放置気味でした。…というかしてました。ごめんなさい。
しかも、まえは夜中に更新するとか言ってしなかったし…。
2日以内には更新します!
>>104
タラシ市井は自分の中で定番なので(w
>>105 すなふきんさん
間あけてしまってすいませんでした。もう少しで更新しますので…。
>>106
そうなんです!よしごまはバカップル、
さやまりはケンカの多いカップルというのが自分のイメージなんです。
>>107
吉澤をどれだけ女らしくするかが勝負どころです!
>>108
ありがとうございます。更新はこれからは
あまり間を空けないようにしたいと思っています。
- 110 名前:32 投稿日:2001年03月16日(金)16時18分10秒
- うっす。待ってます!
- 111 名前:ぷち 投稿日:2001年03月16日(金)16時50分02秒
- さやまり大好きなんで、
メチャメチャ嬉しいです♪
作者サン、頑張ってください♪
続き、楽しみにしてます。
- 112 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月16日(金)21時33分44秒
- エロはいっちゃってもいいのかな…(照
>>110
もうすこし、もうすこしでできます。
>>111
さやまり最高っす
- 113 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月16日(金)21時59分13秒
- どんどんいっちゃってください!<エロ(w
- 114 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月16日(金)22時35分00秒
- 今気づいたんですが、31のつぎから数字が1個ずつずれていました。
すいません。なので、33がかぶりますが気にしないでください。
>>113
エロ、といっても大した物ではないんですが…(藁
ということで、やっとの更新です。
- 115 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月16日(金)22時35分30秒
- −33−
劇が始まり、数分後、矢口に最初の試練が訪れた。
キスシーンだ。エレベーターの中、という設定なので、
外からは見えないのだ。
「うぅ…紗耶香、なにやってんだよぅ…」
落胆する矢口。後藤のほうもまんざらではないようだ。
「市井ちゃん…よっすぃ〜に手出したら…」
ふと2人の目が合う。
「「はぁ〜……」」
――エレベーター内――
「んっ……」
市井が吉澤にくちづけた。
(吉澤、綺麗だよ……はぁ、このままいっちゃおうかな…)
市井がよからぬことを考え、吉澤の秘部へ、手を伸ばした。
「あっ…いち…いさ…あっ…ん……」
(市井さん、噂には聞いてたけどこんなに手が早いなんて。
…でも、ごっちんには悪いんだけど、市井さんのやり方、上手いんだよね。
どうせごっちんにも矢口さんにもバレないだろうし。
キモチイイから続けてほしいな。…わたしって、淫乱?)
市井が、つづいて鎖骨のあたりを舌で弄んでいるとき、
エレベーターのドアが開いた。
2人は慌ててキスをした。何とかバレずにすんだようだ。…客には。
「…紗耶香のやつ!」
矢口がキレている。なぜわかったのだろうか…。
(紗耶香…オイラの目はごまかせないぞ。
よっすぃ〜の服の肩のところ乱れてるぞ!もぉ〜!!許さん!!)
- 116 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月16日(金)22時36分16秒
- −34−
そこのシーンが終わり、しばらくしてのシーン、
矢口と後藤にとっては、次の試練がやってきた。
そう。ベッドシーンだ。最大の試練であることは間違いない。
これも、外からは見えない。ただ動きだけだ。
ベッドはキシキシ音を立てながら揺れている。
「…紗耶香ぁ………」
矢口はもう、半泣き状態だ。
――ベッド内――
「…吉澤、綺麗だよ…」
市井は、矢口のことなど忘れており、ひたすら行為に夢中だった。
(いやぁ〜、ホントにかわいいなぁ。顔もすっごい真っ赤になってるし。
矢口には悪いけど、ヤっちゃうよ。)
市井が、吉澤の乳首を舌で舐めまわす。
その間にも左手はもう片方の乳首を、
右手はすでに2本の指が挿入されていた。
「……ぁ…んぅっ……んっんっ、やぁっ……」
(市井さん…もうダメ…上手すぎです。
ごっちん、ごめん…。)
市井の指が、奥をついた瞬間、吉澤の体がビクンとうねり、
指がキューっと締め付けられた後、愛液がどくどく流れ出た。
- 117 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月16日(金)22時37分06秒
- −35−
出番が終わった矢口と後藤は、用具係にもなっていて、
使い終わったベッドを片付けていた。
「…濡れてる……」
「市井ちゃん…許せない!」
「紗耶香…許せない!」
「…やぐっつぁん、後藤考えたんだけどさぁ…」
「なに?」
矢口に耳打ちした後藤が、確認の意をこめて首を傾げると、
矢口が、コク、と頷いた。
一方劇のほうは終わりを迎えていて、
銃声と共に吉澤が倒れ、そこで劇が終了した。
拍手は、幕が締まり終わっても、まだ鳴り止まなかった。
「ようやったで。2人とも。」
市井と吉澤が舞台裏に行くと、中澤がにこやかに迎えてくれた。
「「はい!これも中澤先生の指導のおかげです!」」
「悔しいけど…早く2人のところにいってやり。」
「「はい!!」
「部室にいると思うで。」
「「はい!」」
市井と吉澤は、大成功の余韻に浸り、手をつないでスキップしながら
矢口と後藤の元へ向かった。
「矢口ぃ〜」
「ごっち〜ん」
……これから起こることは知る由もなかった。
- 118 名前:すなふきん 投稿日:2001年03月16日(金)22時58分39秒
- おお〜!!
一体どうなるんだぁ〜!!
- 119 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月16日(金)23時03分38秒
- いや、ほんとに手早すぎだぞ(w
そういえば矢口とも告白したすぐ後ヤってたしな…(w
- 120 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月17日(土)00時13分44秒
- いちよし好きかも(w
- 121 名前:マッチ 投稿日:2001年03月17日(土)21時27分51秒
- 手が早い…(わら
この後どうなる…?
- 122 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月23日(金)16時47分11秒
- なんか更新不定期だからsageでやりたいと思います。
…っていっても自分のせいだけど。でも、春休みの間は大量にあぷ
できると思いますんで、どうぞよろしくお願いします。
>>118
次のあぷで後藤と矢口を出そうと思っています。
今度こそ早めに!
>>119
そうなんですよね。市井ちゃん、手の早さはトップクラス(わら
>>120
いちよし、案外自分も好きです。
今度かいてみようかなぁ…
>>121
ホンっと市井ちゃんの手の早さにはお手上げですね。
せっかく甘々目指してたのに。ケンカばっかりですね。
- 123 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月23日(金)16時48分51秒
- −36−
「「たっだいまぁ〜」」
部室のドアを勢いよく開ける。
目のあたりにした光景は…
「ど、どうしたんだよ、2人とも…」
矢口と後藤は、2人の方に見向きもせず、
ただ下をむいて黙り込んでいた。
「どうしたのごっちん?」
吉澤が後藤の肩に手をかけると、どうしたことか、
その手を振り払った。
「なっ!…」
刹那、矢口と後藤は部室から走り出た。
- 124 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月23日(金)16時50分23秒
- −37−
あっけにとられている2人を現実の世界に戻したのは、
中澤だった。でも、なにか焦っているようだった。
「なぁ!自分たち、ホントにヤったんか?」
「「ま、まぁ…(照)」」
2人の言葉を聞いて中澤は深いため息をついた。
「あのなぁ、照れてる場合じゃないんやぞ。
なんでうちがヤったこと知ってんねん。」
「「えっ……あぁ〜!!なんで知ってるんですか!!」」
「こっち来てみぃ。」
そう言うと中澤は大道具部屋へ歩いていった。
「これみてみぃ。」
指先にはさっき劇で使ったベッド。
そしてシーツをとって2人に見せた。
そのとき、場の空気が10秒ほどとまった。
「「ぬ、濡れてる……。」」
「これ片付けたの、誰かわかるか?」
沈黙。
「「……マ、マジっすか。」」
「まぁ、あとは自分たちの好きにせや。
うちは、矢口慰めてこなあかんねん。そんじゃ。」
奇妙な笑い声と共に中澤が出ていった。
ドアの閉まる音を聞き、2人は向かい合った。
「「ど、どぉしよう……」」
- 125 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月23日(金)22時19分16秒
- −38−
その頃矢口と後藤は、グランドのベンチに座っていた。
「ホント市井ちゃんもよっすぃ〜も許せないよ!」
矢口の怒りは収まっていなかった。
「…ねぇ、やぐっつぁん…」
後藤はやけに冷静だった。
「…ごっちん?」
「やっぱり…話し合ったほうがいいと思うんだ。」
「……そうなのかなぁ…。」
「あたし、よっすぃ〜のところに行ってくる。」
「ま、待って……」
「市井ちゃんには、やぐっつぁんのところに行くように言うからさ。」
「そ、そんなぁ〜、まってよぉ〜!!
ごっちんから誘ったんじゃん。完璧無視しようって。」
「ごめ〜ん。まっててね。」
「そ、そんな……」
取り残された矢口、頭の中に市井のことが浮かんでくる。
「紗耶香ぁ…」
10分ぐらいして、頼りなさそうに歩く市井の姿が見えた。
- 126 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月23日(金)22時20分46秒
- −39−
「矢口ぃ…」
「ふ、ふん!オイラは絶対に許さないからな!」
わざと強がってみせる矢口。
「…ゴメン……。」
「あ、謝ったってかわんないよ!」
「…いいんだ。許してくれなくても。」
「えっ?」
「もうわたしには、矢口と付き合う資格なんてないよ。」
「なに言って…」
「ホントに自分勝手でゴメン!」
市井が両手を合わせた。
「紗耶香…」
「ホント自分、バカだしさ。矢口のこと傷つけちゃうし。
自分がイヤになったんだよね。」
「そんなの…違うよ。」
「違わない…もうムリだ。」
「違う!!」
「ちょ、ちょっと、泣くなよ…」
矢口に泣かれると弱くなる市井。
- 127 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月23日(金)22時21分30秒
- −40−
「オイラは、紗耶香と別れるのがなによりつらいんだよぅ。」
「矢口…」
「資格なんて要らないよ。お互い愛していればさ。」
「……」
「だからさぁ、もうそんなこといわないで。全部許すから。」
「…ゴメン……」
「もういいよぉ…」
「うん…。」
なんとか分かり合えたようだ。
そして、矢口が小さい声で言った。
「でも…」
「ん?」
「やっぱりHはいけないよ。オイラがいるんだしさぁ。」
「矢口ぃ…」
気づけば矢口は、市井の腕の中にいた。
「もう、離さないよ。矢口しか見ないから。」
「紗耶香ぁ…」
しっかりと抱き合った。
「はぁ…、なんでこんなに落ち着くんだろ…」
「さぁ。」
「どうでもいいことだけどな。」
- 128 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月23日(金)22時22分11秒
- −41−
「じゃあ帰るか。」
さっと、矢口の手を握った。
「う〜ん…ごっちんとよっすぃ〜はどうする?」
「あ、そうか。…あの2人どうしたかなぁ…」
「ん?あれ、そうじゃない?」
全く同じ格好で出てきたのは、後藤と吉澤だった。
「市井ちゃん…今回は許すよ。でも次は…」
とてつもない冷たい目は、市井でも直視できなかった。
「わ、わかった。」
その横では、吉澤が矢口に申し訳なさそうに頭を下げていた。
「心配かけてすいませんでした矢口さん。」
「いいよ、いいよ。でも、もうしないでね。」
「もちろんです。それじゃあ、わたしたちはこれで…」
どうやって仲直りしたか知らないが、『雨降って地かたまる』
という言葉を実感させてくれる2人だった。
「矢口…」
「なに?」
「…帰ろっか。」
「…ちょっとかがんで。」
市井が膝を少し曲げて矢口を見ると、不意にキスされた。
触れるだけの軽いキス。
「あっ…」
「なに?もっとしたかった?」
市井が、何のためらいもなく頷いた。
「ダ〜メ。オイラを泣かせたバツだよ。」
矢口が悪戯っぽく言った。
「そ、そんな…」
「じゃあ、行こうよ。」
「お、おう。」
まだまだ、2人の恋は始まったばかり。
- 129 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月23日(金)22時24分24秒
- はぁ…自分でsage忘れた…。
文化祭編、終了しました。
次は、デートでもさせて見るかな…。
- 130 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月24日(土)10時42分39秒
- −42−
「う〜、さみぃ〜…」
「紗耶香、なんか着てこればよかったじゃん。」
「いや、もう春なんだぞ。そんなことはできない。」
「でも、…さむいよ。」
「…まぁな。」
今日は、初めてのデート。
今までなぜかしてなかったことに矢口が気づき、
することになった。
とりあえず腹ごしらえに、ファミレスにはいった。
「裕子、教師辞めたんだっけ。」
「ああ、そういえばなんか『矢口が卒業したからここにいても意味がない』
とかいってたような…。」
「はは、まぁ、あの人なら何とかなるんじゃない?」
「そうだな。それより、矢口、卒業しちまったなぁ。」
「卒業式なんて、大泣きしちゃったよ。紗耶香もしてたよね。
オイラがいなくなって寂しいんだろ…」
「…まぁ〜な。」
「素直に認めろぉ〜。」
- 131 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月24日(土)10時43分10秒
- −43−
それから2人は、服を買いに行ったりして1日を過ごした。
駅に向かっていると、雨が降ってきた。
「オイラ、傘持ってきてないよぅ。」
「…しょうがないなぁ。」
市井は、矢口を抱き寄せて、カバンから折りたたみの傘を取り出した。
「これでいい?」
「…紗耶香。」
「ん?」
「今日…うちこない?」
「えっ、もう8時だし遅いよ。」
「泊まってけばいいじゃん。」
「それって…」
市井の目が妖しく光った。
「バカ!そんなことじゃないよ!」
「ベ、ベツにヘンなことなんて考えてない。」
「どうだか!」
それでも2人はベッタリくっつき合ってる。
この前できたちょっとの溝を全て埋め尽くすかのように…。
- 132 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月24日(土)13時41分17秒
- お泊まりだー!
市井ヤッちゃえ(わら
- 133 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月24日(土)20時53分33秒
- >>132
手の早い市井なら…(わら
もうつかれてきたなぁ、これ終わらしちゃおっかな…。
- 134 名前:すなふきん 投稿日:2001年03月24日(土)22時22分07秒
- が、頑張って下さい!!
- 135 名前:仕掛け人 投稿日:2001年03月25日(日)23時48分15秒
- もうダメです。ゲームオーバー
プライベートでKNOCK OUT!です。
続きかけません。限界です。
それに、もとはと言えば最初の清純さやまりがこんなに汚れてしまったし、
それに気づいたのが今だし。
ということで、この話、放棄します。
今まで読んでくださった皆様。こんな駄小説に付き合ってくれて
ありがとうございました。
放棄してしまったことを、深くお詫び申し上げます。
またいつか、どこかでかき始めたのを見たら、声をかけてやってください。
>>134
ごめんなさい。もうがんばれません。
今までのたくさんのレス、ホントに感謝してます。
すなふきんさんの作品は引き続きよましてもらいます。
- 136 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月26日(月)07時10分16秒
- 放棄ですか…なかなか面白い話しだったと思うので残念です。
でもまた気が向いたら気軽に書いて下さいよ
- 137 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月26日(月)21時40分07秒
- 「もうつづき書けません」ってのはじめてみた。
でも、中途半端でほったらかしより潔くてよし。
- 138 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月01日(日)00時24分10秒
- 金板で新しいの始めました。
プライベートも落ち着いてきたので。
「☆君のそばに…★」
ってやつです。
今度は、このスレの失敗をふまえて、完結させようと思っています!
- 139 名前:木多娘。 投稿日:2001年04月01日(日)07時33分44秒
- ん〜、放棄ですか。
楽しませてもらってたんで残念です。
金板の方も読ませていただきますのでがんばってください。
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