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短編書かせて下さい。
- 1 名前:とら 投稿日:2001年02月26日(月)01時52分21秒
- つたない文章ですが、よろしくお願いします。
マイナーまりまきっす。
- 2 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月26日(月)01時56分03秒
- まりまき、むちゃくちゃ待ってたっす。
- 3 名前:とら 投稿日:2001年02月26日(月)02時19分14秒
- 「ごっちん、一緒に帰ろうよ!」
「いいよ〜」
いつも何考えてるのかワカラナイ、ごっちん独特のフニッとした笑顔。
う〜ん、ごっちんてばホントいつ見ても可愛いよな〜。
私、矢口真里は密かにごっちんに片思いしてたりする。
テレビや雑誌のインタビューでよく聞かれる『メンバーの中で彼女に
するなら?』ってやつはほとんどよっすぃーって答えてるんだけどね。へへっ
確かによっすぃーは素直で可愛いから好きなんだよ。
でも、それはあくまで『可愛い後輩』って意味な訳で。
ごっちんの事は、ず〜っと前から、…多分初めて逢った時から好きなんだ。
一目惚れってヤツ?
だから、実はごっちんの方が本命だったりするんだな。
- 4 名前:とら 投稿日:2001年02月26日(月)02時33分39秒
- ごっちんが好きだなんて事は、テレビなんかじゃ絶対言わないけど。
…だってさぁ、普通言える?
本当に好きな人の事は、テレビやインタビューなんかで答えられないって。
少なくとも、矢口ってそういうヤツなんだよ。
冗談っぽく言ったとしても、何となく意識しちゃって
態度に出ちゃいそうで嫌なんだ。
仕事は仕事できちんとやりたいし。
…まぁ、ちょっとくらい態度に出しても、ごっちんの場合てんで
気づかないと思うけどね…。
もしかして、そっちの方が問題ありか?
- 5 名前:とら 投稿日:2001年02月26日(月)02時53分30秒
- 「ね〜やぐっちゃん、おなか空かない?後藤腹ペコで死にそ〜っス。
何か食べてこ〜よ〜!」
ん〜、矢口的には今はそんなにおなか減ってないんだけど。
それにごっちん、さっきビンのおやつイカたらふく食べて、「気持ち悪〜」
とか言ってなかったっけ?
ごっちんのおなかは四次元ポケットか?
ん?…うおぅっ!!ごっちん、その目は反則だよ〜!
そんな捨てられた子犬みたいな顔で誘われたら誰も断れないって。
「…じゃあそこのファミレスにでもよってくかぁ〜」
「いえ〜い!さすがやぐっちゃん!」
ごっちんは相当嬉しかったのか、矢口の手を掴むとその手を
ブンブンと振って歩き出した。
- 6 名前:とら 投稿日:2001年02月26日(月)03時08分39秒
- 何だかちょっと照れくさいなぁ。
ごっちんはパッと見矢口よりも大人っぽいのに、こういうところは
すごく子供っぽいんだよね。
そういうギャップとかも、結構好きだったりするんだけど。ははっ
「んっふっふ〜。何食べよっかなぁ〜?」
まったく、こんな事くらいでそんな幸せいっぱいな顔しちゃってさ。
そんな顔矢口の隣で見せるから、矢口は余計ごっちんの事
好きになっちゃうんだよ…クッソ〜。
「…矢口はそんなにいらないから、飲み物だけでいいや」
「ええっ!?やぐっちゃん、常にたくさん食べないと大きくなれないよ〜!?」
「…矢口の成長期はもうおわったの(怒)!」
「あはっ、そっか〜!じゃあやぐっちゃんはず〜っとちっちゃい
まんまなんだねっ!」
- 7 名前:とら 投稿日:2001年02月26日(月)03時22分40秒
- こっ、こいつは〜!!
人が気にしてる事をさらっとさらっと言いおって!
悪気がないから余計タチが悪いんだよっ。
そう思って文句を言おうとした瞬間。
「…ん〜でも、その方がいいよ!後藤も今のやぐっちゃんが好きだしね〜」
…へっ?ごっちん、今何て言った?
矢口の事、好きって言った!?
…………。
…………。
…………ふっふっふ。
オイラ、ちっちゃくて良かったよ〜!!
ミニモニ万歳〜!!ミ〜ニモニイェイイェ〜イッ!!
- 8 名前:とら 投稿日:2001年02月26日(月)03時38分26秒
- ごっちんの横顔をチラッと覗いてみた。
今は鼻歌を歌っているごっちんの顔は、特にいつもと変わらない。
まぁ別に意識して言ったんじゃないにしろ、初めてごっちんに『好き』って
言ってもらったような気がする。
く〜、それでも何だか嬉しいぜぃ〜!!
ちょーちょーちょーちょー、いい感じっ!!
このハイテンションな気分が続く間に、思い切って告白しちゃおっかな〜!?
少なくとも、多少の好意はあるみたいだし。
…おしっ、決めたっ!!
矢口真里、やるときゃやるのだ!!
んんっ?ごっちんがこっちを向いた、今がチャーンス!!
「ご、ごっち〜ん?あのさぁ…」
終。
- 9 名前:ティモ 投稿日:2001年02月26日(月)17時11分52秒
- 矢口の心情描写が上手くて引き込まれました。
この話はこれで完結なんですよね?
- 10 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月27日(火)02時43分27秒
- う…。ここで終りとは。そんな殺生な(w
でも映画みたいでいいね。
まきまり第2弾読みたいな〜。
- 11 名前:とら 投稿日:2001年02月28日(水)00時32分05秒
- 一応終わりです。
まりまきってあんまないですよね。なんでかな?
読んでくださってありがとうございました!
またいつか書かせていただきます。
- 12 名前:短編書きたいんですけど… 投稿日:2001年06月20日(水)00時12分35秒
- 幾つか、短編を書きたいのですが、スレを立てるほどではないので
、ここを使わせて頂いてもいいですか、とらさん?
日付を見ると、かなり長い間使っていないようですし…。
- 13 名前:もう一度・・・ 投稿日:2001年06月23日(土)21時41分41秒
- 下がるの早いんで、もう一度だけ。
とらさーん、使わせて頂いていいですか〜?
もうしばらくの間、返事をお待ちしてます。
- 14 名前:読んでる人 投稿日:2001年06月24日(日)01時51分07秒
- 書いちゃっていいんじゃないの?
- 15 名前:読人 投稿日:2001年06月24日(日)02時13分24秒
- もう4ヶ月も空いてるんだしねぇ・・・・・・
- 16 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月24日(日)06時10分14秒
- そんなに気が引けるなら、テストスレ使うとかは?
まぁ、ここは別に大丈夫っぽい気がしますが。話の途中じゃないから。
- 17 名前:最新情報 投稿日:2001年06月26日(火)20時23分01秒
- >>12
紫板のテストスレで書いている作者さんが、あと一回の更新で終了。
その後他の人に譲ると言っていますので、そこを使うことを勧めます。
- 18 名前:正外派 投稿日:2001年06月27日(水)00時12分48秒
- では改めて、初めまして。“正外派”と申します、2人組です。
この度、短編を幾つか書きたいので、この場をお借りして、発表させて頂きたいと思います。
基本的にマッタリ更新になります。のんびりお付き合い下さい。
今回の筆者は「孟宗太夫」。紹介は「読み人知らず」でお送りします。
※ リクエスト等につきましては、お応えしかねますので、ご了承下さい。
シリーズタイトルは↓
- 19 名前:そんな中澤裕子さん 投稿日:2001年06月27日(水)00時14分25秒
- です。
>14−16
ありがとうございます。使わせて頂く事にしました。
読後の感想なども、頂けると幸いです。
>17
情報ありがとうございます。
今回はこちらで既に名乗りを上げているので、
敢えてこちらで立ち上げたいと思います。
また、スレッドタイトルからも、適切と感じますので。
では、始めます。
- 20 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時16分11秒
はーーぁ、朝からダルい。目ぇ開いてないの、自分でもわかるわ。
昨日はそんな飲んでへんけどなあ。
入り口付近のイスにどっかり陣取って、荷物はとなりのイスに放り出したまま。
「おはようございます。」
辻か。
まだ2,3人やけど、これからまだウルサイのがドンドン来るんやなあ・・・
「・・・はい、おはようさん。」
あぁ、うっかり返事せんトコやった。やばいやばい。
見るともなしに雑誌を眺めながら、目だけ上げて挨拶を返しとく。
いっつも挨拶のコトは、自分が散々言っている立場なのに、
いくらなんでも、自分で忘れたらシャレならんわ。
ちっ、メンドウやなあ、挨拶なんて…
どうせ毎日毎日、同じような顔ぶれやのに、ったく、アホくさっ。
はっ!?なに考えてんねん!アカンアカン、なんやちょっとイラついてるわ。
「おっしゃっ!」
冷たいモンでも買うてくるか。
立ち上がってドアに向かおうとしたとき、背中から声がかかる。
「なかざわさーん。」
「あん?」
振り返ったとたんに、辻が首を竦めている。
人がやっと気を取り直そうと、思ったトコやのに。
ビビる位やったら話しかけんなっちゅうねん!
- 21 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時17分19秒
- 「あの〜。」
「なんや。」
「・・・・・」
なんとも言えない不安気な表情をして、アタシの顔を見上げている。
そこで黙んなや、別に怒ってないやろ?
はあぁ、も、しゃあないわ。
「どうしたん?」
子守りも仕事の内っちゅうコトや。
少し屈んで、辻の目の高さに合わせて、優しく声を掛けてやる。
「あの〜ぉ、辻にはぁ、なんでちゅーしてくれないんですか?」
少しためらいながらも、たどたどしく話し始めた。
「は?」
なんのハナシをしとるんや?
いっつもそうやけど、このコのハナシは唐突で、意味がわからん。
「え〜っとぉ、だからぁ、なんでキスしてくれないんですか?」
一度言ったら吹っ切れたのか、もういつも通りに訴え掛けてくる。
そして、覗き込む様な目で、様子を窺っている。
ウルサイなぁその目付き、なんか落ち付かん。
だからぁ?(イライラ)なにがっ?えーと…
「キスして欲しいの?」
つまり、そーゆーコトか?
「みんなしてもらってるのにぃ、辻だけしてません。」
頷きながら、もじもじと身をよじり出す。
・・・・・・。んー?そうかぁ?そんなハズは・・!?
「なに!?キスして欲しいの!?」
「・・・はい。」
急な大声に驚いたのか、辻がビクッと身を震わせる。
- 22 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時21分46秒
- いやいや、怒ってんちゃうでっ!!
「なんやぁ、そんなん早よ言いやぁ」
ぎゅーーーっ
いや、だから恐がらんでええって。
辻の方も、おずおずとアタシの背中に手を廻す。
よ〜しよし♪
「ん〜〜っ」
ちゅっちゅっちゅっ
まだメイク前の顔いっぱいに、薄いキスマークを付ける。
辻はなんだか耐えるように、顔を縦に伸ばしながら、目と口をぎゅっとつむる。
辻?可愛いけどアンタなんか、ちょっと変な顔なってるよ?
「そうかぁ、辻は裕ちゃんとチューしたかったんやぁ。」
「えへへへ。」
くすぐったそうな顔してぇ。
「あぁもう、かわええなあ。」
えぇい、そんな可愛いコぉは、もう、お・く・ち・に・チュ
突然、あさっての方から声が掛かった。
「ふーん、裕ちゃんってホントに誰にでもするんだね。」
- 23 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時23分05秒
部屋の奥の方で、ボソッと圭織がつぶやいた。
なにを考えているやら、いないやら分からん表情で、こっちを見てる。
文句があんのか?
「なんや、えーやないの、このコがして欲しいて言ってんねんから、なあ辻ぃ?」
「はい。いいんです。」
まぁまぁ、真っ赤な顔しちゃってぇ、く〜っ
「なー」
「ねー」
「別に、いいけどさ。」
圭織は、近くにいる石川と顔を見合せている。
なんやボソボソと話し始めた。カンジ悪いなぁ。
「えへへへ。」
ちゅ頬っぺにチュ?おっ?
辻からのお返しか。あっ、まっ、まあええか。
お返しされるってのも、あんまないなぁ。・・・あっ、今何時や?
あんまりいつまでもやってると、後で圭坊になんか言われるか、しらんなぁ。
あ?あれ?そういやぁ・・・
- 24 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時24分26秒
「なぁっ、辻はなんで裕ちゃんとキスしたかったん?」
「えっとぉ。みんなしてもらってます。」
「そんなコトないよ?圭坊とか、他にもしてないコおるよ?」
「・・・」
思い出したように、又、もじもじし始める。
「んー?どうしたの?」
いまさらはにかんじゃって、も〜ぉ、ええなあ。
「辻はぁ、・・・なかざわさんのことが大好きだからです。」
ばっ、と駆け出して、外に飛び出してった。
「こらぁ!ドアは閉めてきなさい!」
きゃーっ、ゆっちゃったー。やないやろっ、返事はっ!?
あん?きゃーっ、ゆっちゃったーあぁ!?
なに?なに?
そういやあのコ、加護がキスしようとするとイヤがってへんかったか?
初めてのキスは好きな人とって・・・
・・・・・・!?
はぁ〜〜あ??
- 25 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時25分06秒
ええーと、これは一体、誰か・・・
「ちょ、・・・ちょと圭織ぃ?」
今、始めて気が付いたような、ポカンとした顔を向ける。
「えー?なーにー?」
そして、ブラブラとこっちへやって来る。
だからなんでアンタ、そんなノンキな顔してんねん!
今の聞いてんかったんか?このコのコトやから。
「あんた、なんか聞いてへんの。」
「ん?」
「今なんかヘンなコト言ってたであのコ。」
「うん、変だよね。」
・ ・・分かってんのかいなホンマに。
「なぁ圭織、辻からなんか聞いてへんの?」
「んー。・・・モーニングのメンバーは、抱き付いたりキスしたりするのは、
普通なのかは聞かれた事あるよ。」
あ、ちゃんと聞いてたんか。
「で、なんて答えたん?」
「裕ちゃんがああ言う人だからね、みんな割と普通にするよって。」
な、な、なんやとーっ!?
「なんであんた、アタシのせいにすんねん!!」
「だぁって、ホントにそうじゃん。」
圭織がむくれた様な顔をしたその時。
「ちょーっとーぉ。ドア開けっぱなしでなに騒いでんのよう。
外まで聞こえてるよ。」
- 26 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時25分42秒
しまった!!ああ、なんや圭坊かぁ。
びっくりした様な顔で、きょろきょろ見廻しながら入って来る。
「あ、ああ、おはよう。」
なんや、はは、はぁ、毒気抜かれたわ。
「おはようじゃないわよ、もう。辻でしょう、開けっぱなしてったの。」
人懐っこい笑顔でつっこみながら、ドアを閉めた。
「あっ、ごめんごめん。ちょ、ちょっとな。」
「もう、しっかりしてよリーダー、どうしたの?
石川もそんなとこでぼんやりしてないで、ドア位閉めなさいよ?」
「すっ、すいませんでした。でも・・・」
「あのねぇ、圭ち・・・」
「なぁちょっと圭坊、ちょっと聞いてぇなぁ。」
あぁ、ちょうどええ。頼りになるのが来てくれたわ。
「えっ、なんかあったの?」
息堰切ってとりあえず、圭坊に今のコトをすっかり全部、話して聞かせた。
- 27 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時26分29秒
今いる四人で、テーブルの奥の方にひとかたまりに座って、額を寄せる。
「なあ、どう思う?」
もう、なにが起こってるのか、よぉ分からん。
「うーん。あのコもなんか、ちょっととんちんかんなトコあるからねぇ。
良く分かんないけど、どうせすぐ忘れんじゃない?」
うん、確かにそうや。圭坊にそう言われると、なんや少し気が楽や。
っつーか、何か考えてんのか?あのコぉは。
「そうかなぁ。圭織は、辻は裕ちゃんの事、ホントに好きなんだと思うけど。」
圭織にそう言われると、少し不安な気にもなるなぁ・・・
このコはよく辻と遊んでやってるし、(っーか、一緒になって遊んでる?)
あのコもなついてるようやし。
「好きったって、どうせなついてるってだけでしょ?」
「ううん。そうじゃなくて、圭織はね、もっとなんか違う、特別な好きだと思うの。石川はどう思う?」
「えっ、私ですか?うーん・・・」
今から考えるんかいっ、もうええわい!
かと言うて、あのコが何をどうしたいのかなんて、よう分からんし。
なんか詳しく聞いてみるのも、ちょっとコワいような・・・
はぁ。ラチがあかんな。
- 28 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時28分16秒
このままいつまでもやってると、他のコらも来てしまうわ。
「もうええ!もう忘れてくれんの待と。考えてもしゃあない。
どうせ、なんかの遊びやろ。」
どうせそういうコト・・・で、あってくれ、お願いだから。
「そうかなぁ。そうじゃない気がするけど。」
「裕ちゃんがいいって言ってんだから、いいんじゃない?」
そうあっさり言われると、なんかなぁ。ちゃんと考えてくれてるよなぁ?圭坊?
ん、まっ、まぁ。
「とにかく、このコトはここにいる四人だけの話にしといてや。」
「そうだね。」
「うん、分かった。内緒にしとく。」
圭織もやけに神妙な顔で頷く。
「石川もな、頼むで。」
「はい。みんなに知られたら、中澤さんがまた、矢口さんとかに
色々言われちゃいますもんね。」
「ちゃうわっ!!辻の為に決まってるやろっ!」
「は、はい。分かりました。」
ったく!ホンマにコイツは・・・言わでいいコトを・・・
「まあ、なんかあるまで気にする事ないよ、裕ちゃん。」
「あ、あぁ。まあ、そういうコトやな。」
他にもう、どうしていいか分からんわ。
なんかあったら、・・・頼むで圭坊。
とにかく、このハナシはもう終いや。も、ええ。
はあ〜〜。なんかもう、今日は朝から、一日分疲れたわ・・・
- 29 名前:はじめてのチュウ 投稿日:2001年06月27日(水)00時28分52秒
その日の内に、辻自身が吹聴して廻る事を知る由も無い、
中澤裕子さんの物語でした。
- 30 名前:正外派@たゆー 投稿日:2001年06月27日(水)00時30分23秒
わかっちゃいたけど、いざ書いてみると、やっぱりシンドい。
なんか、ちょっと、も、・・・
- 31 名前:読人(他所では書人) 投稿日:2001年06月27日(水)00時38分57秒
- あわてふためく割には、ちょっと冷静だったり
中澤姐さんが辻に引っ掻き回される感じ
よく出てましたよーー、がんばです!
- 32 名前:正外派@よみぃ&たゆー 投稿日:2001年06月27日(水)22時22分09秒
- > 31
たゆー 「隊長!このスレッドにレスを発見しました!」
よみぃ 「うわっ、即、反応があるって嬉しくない?」
たゆー 「レスが来たっ♪レスが来たったら♪
う・れ・し・いっな〜♪」
よみぃ 「なんか『いんたーねっと』ってカンジだねぇ〜。
ROMってるだけじゃ、わかんないコトってあるんだねぇ。」 (しみじみ)
たゆー 「ってゆーか、アンタが書くはずでったんでしょっ!?
あたしは文章書くのキライなんだからっ!!」
よみぃ 「読人さん、レスどうもありがとうございます。
勝手に読者様第一号に、認定させて頂きます♪」
たゆー 「ちょっと聞いてんのっ!?主筆はあんたでしょっ!!
あたしは書かない係りなのよっ!!」
よみぃ 「で、つぎダレつぎ誰?よみぃさん矢口がいいなぁ」 (聞いてない)
たゆー 「つぎぃ?まだ決まってないわよ。 !?つぎもアタシに書かせる気ぃ?」
よみぃ 「そっか〜、じゃ楽しみに待ってるね。」 (やっぱり聞いてない)
たゆー 「オレの話を聞けーーっ!!」
- 33 名前:正外派@たゆー 投稿日:2001年06月30日(土)01時17分03秒
- そういえば、内容に全く触れていない事に、気が付きました。
前回は、辻希美さんでした。
次回は、わしら二人の大好物(?)やっすう・・・
いや、圭ちゃんこと、保田圭さんです。
数日中にUPの予定です。
読んでくれる人がいる事を祈りつつ・・・
- 34 名前:正外派@たゆー 投稿日:2001年07月01日(日)18時56分01秒
- うぇっへっへっへ・・・
ちょっと気まぐれ起して途中まで更新
- 35 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月01日(日)18時57分04秒
「なぁっ、なんか言いたいコトでもあんの?」
「えっ?何?」
圭坊は、口をポカンと開けて見上げている。
「なんやここんトコ人のコト、ジロジロジロジロ見てるけど、なんか言うコト
あんのやったらハッキリゆったらええやろ!」
楽屋がシンとなった。
「そうだった?あれ?」
雑誌を開いて、少し猫背の姿勢のまま、目を丸くしている。
若いコ達は、明らかに恐がっている。
一変した廻りの雰囲気に、激しい後悔をする、が、もう引っ込みがつかない。
「今日だけやないで、ホンマここんトコずっとやろ?」
「よしなよ裕ちゃん!なんなの?圭織じゃあるまいし、そんなに見るったって、
大した事じゃないじゃん!」
矢口が横から、抱き付く様に押え込んで来る。
って言うか、そのまま引っ張って、アタシを引き離して行く。
「でもな矢口・・・」
「なんなの一体、そんなに怒るような事なの?」
「ホンマここんトコずっとなんかっちゅうと、こっち見てんねん!」
今は吉澤相手に、首傾げてるけど。
「大きい声出さないでよ、いいからちょっと座って。」
しかしホンマに・・・
- 36 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月01日(日)18時57分51秒
- アタシを無理矢理座らせて、怒りと不審の混ざった目で、見下ろす矢口。
「こっちで盛り上がってたから見ただけじゃないの?普通じゃん。」
「今だけの話とちゃうで!前にも何度か言うてんねん。」
なんなの、その目ぇは。
「あのさぁ裕ちゃん、圭ちゃんだよ?そんなに変な事する人?」
「それがするから、気にするんやろ。圭織やったら今さら気にせんわ。」
その圭織はなっちと共に、他のメンバーの動揺をなだめようと、
あちこちに話しかけているようだ。
こんなトキやなかったら、素直に微笑ましい光景なのに。
- 37 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月01日(日)18時58分42秒
- 「気にし過ぎだよ、だから圭織とだってケンカになったんじゃん。
またモメたいの?」
「や、でもホンマにな・・・」
「って言うか、裕ちゃんこそなんかやったんじゃないの?」
「あぁ?なんやそれ。」
なんや、その言いグサは。
「ほんとはなんか裕ちゃんがなんかやっちゃって、注意しようかどうか
見てんじゃないの?」
あれ?なんかヤった?アタシが?えぇっ、いつ!?
「さっきのだって、結局矢口にセクハラしてたんじゃん。裕ちゃんの方こそ・・・」
「そんなんいつものコトやろ!いや、ちょ、ちょっと待って。」
ここ最近、今までのが、全部?
そ、そうなんか?圭坊?えぇっ?なに?ちょっとまて、
なにが?ドレなんや?・・・
- 38 名前:正外派@よみー 投稿日:2001年07月03日(火)15時35分17秒
- コラー!!相方をビビらしてどーすんねん!
upするときはせめて一声かけろや。
ったく、レスがあったのかとホクホクしてたら、いつの間にか次が始まってるし…。
しかも、なんでこんなトコで切んねん!
気になってしゃーないやんか!
ハっ、いま気が付いたけど、このスレってウチら2人だけで遊んでない?
あの〜、もし読んでる方がいらしゃいましたら、『読んでるよ』だけでもイイですから反応下さい。m(__)m
なんか淋しい気持ちになってしまいました。
- 39 名前:読人 投稿日:2001年07月03日(火)17時16分08秒
- そやで、あかんで、たゆーさん。
と、言いつつ、自分も今書いてる作品は
熟考して、練りながら書いてるもんなぁ。
- 40 名前:rusty 投稿日:2001年07月03日(火)18時20分53秒
- 読んでいるんで安心してください。
がんばっちゃってください!
- 41 名前:てうにち新聞新入社員 投稿日:2001年07月03日(火)20時03分46秒
- >>38
レスナイト不安になる気持ち凄く良く分かります。
いつも読んでますよ頑張ってください。
- 42 名前:正外派@たゆー 投稿日:2001年07月03日(火)20時36分14秒
- はっ!しまった!!
えっ!?レスが・・・
あっ、あのね、ビアをいただいてね、ちょっとタノシー気分になったのね。
だからね、あのね、・・・ごめんなさい。
数日中には終らせます。
- 43 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月03日(火)23時19分04秒
- 楽しく読ませてもらっています!
KUいいすね!
いつか、なちゅーもお願いします!
- 44 名前:正外派@よみぃ 投稿日:2001年07月06日(金)00時17分08秒
- わ〜いレスがいっぱい
>読人さん
ありがとうございます。
そっスよねェ〜。途中で切ったらダメっスよね。
ちなみにどちらで書いてらっしゃるんでしょう?
>rustyさん
ありがとうございます。
ハイ、安心しました。
ってか、ライバルじゃないですか!安心できませんよ (違
某所の作者さん(勝手にウチらのアイドル)は渡しませんよ (違
たゆー、『がんばっちゃってください!』
>てうにち新聞新入社員さん
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
たゆー、『頑張ってください。』
>43 名無しさん
ありがとうございます。
KUいいすよね!!
『なちゅー』っすか?
たゆー、ネタあったっけ?
- 45 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)19時59分30秒
「どこや教えてくれへんかったら行かれませーん。」
「あー、裕ちゃん新入りのくせにナマイキー♪」
「なっちと決めたら教えてやるよぉ裕子にも、しょうがないから、ねーなっち。」
「「んねー♪」」
そっちばっかり肩組んでひっついて、冷たいなぁ♪
レッスンの合間、キツくなって来る前に、みんな束の間の余裕を楽しんでいる。
子供達もスミの方で、はしゃぎ回っている。
後でバテてたら、またこっぴどく叱られるのに。
でも今は、アタシも楽しむ時間。
「そんな言い方されたら、裕ちゃんさみしいやん♪」
「きしょっ!」
矢口が寒そうなポーズをして、即答でつっこむ。きびしいっ。
んぁっ?又や、今の絶対そうや!
「ちょっと矢口、なっち。」
- 46 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時00分06秒
「ふん?」
「どしたの?急に声ひそめて。」
「いやな、圭坊がまた、こっち見てたんやけど。」
矢口の顔がむっとした。
モメたい訳じゃなくて、ホンマになんか気になんねんて。
「まだそんな事言ってんの?こっちが騒いでんでしょ?」
「ねえ、楽しそうにしてたら、あたし達も見るよねぇ。
ってか、混ざりたいんじゃない?」
「どうだろ?もしそうなら圭ちゃん、なんか言うんじゃない?
かまってよぅ、とか言う事あるじゃん。なっちも聞いた事あるでしょ?」
「あるある、なんかあれすっごい可愛いっしょ」
「でしょ、でしょ?」
あれ、アタシの話どうなんの・・・
- 47 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時00分43秒
「あのな、こないだちょっとアレした時、後で電話してちゃんと謝って、
なんやったのか聞いてんけどな。
いつものカンジで、気にしなくていいよってしか言わんねん。」
「じゃあなんなの?」
なっちにも分からんよなあ、そら。
「だから、よう分からんやろ?なんかしたんかなぁ・・・」
「くねくねしてたじゃん。」
矢口はもう本気で不機嫌になったらしい。
「いや、だからそんなんちゃうやろ?」
「ほんとにそうなの?裕ちゃん。」
なっちがきょろきょろする。
「間違い無い、今のもそうや。ホンマによう、目が合いかけんねん。」
なんやなっち、その楽しそうな顔は。
「なんかさ、裕ちゃん、視線に敏感な小動物みたいじゃない?」
あんまり本気で取りあってくれない。誰もホンマに分からんらしい。
「あんたらと一緒にいて、うつったんかな。」
「なんだとぉ?誰が小動物なんだよ!」
あれ?矢口マジ?小動物言うたんアタシやないよ。
「ゆったなー、裕子―ぉ♪」
首をカクカクさせて、なっち完全におふざけモード。
それにしても、なにしたんかなぁ。気のせいかなぁ、そうやったらいいけど。
それにしては・・・なぁ。
- 48 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時01分22秒
収録の合間の短い休憩時間。
加護と辻が、スタジオのど真ん中を、ばたばたとかけ周りだした。
「こらぁ、お前らぁ!!」
つかつかと歩み寄り、二人の頭を平手でペシペシはたく。
「ここドコやと思ってんねん!楽屋やないやろ、スタッフの人の迷惑も考えぇ!」
「はい。」
「ごめんなさい。」
後藤が、だから言ってるのに、と口の中でつぶやく。
みんないつもの事ながら、あきれ顔で子供ら見ている。
はっ!圭坊、今、思いっきりアタシを見てる?
「座ってろ。」
顎で促すと、黙ってしょんぼりと席に戻る。
アタシが席に戻る最中も、圭坊はずっとこっちを見ている。
今のはなんもおかしいコトないやろう?
ここは怒っとかな、しゃあないやろ?
叱りすぎて、今泣かれても困るし、こんなもんやろ?
アタシが席に近づくまで、圭坊は当たり前のように眺めていた。
「はぁ。」
軽いため息が聞こえてきた。
- 49 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時02分19秒
「「お疲れ様でしたぁ。」」
「お疲れ様でーす。」
収録が終わり、楽屋に戻る最中。
「裕ちゃん。」
「んー?」
何気ない風を装って、歩きながら振り向く。圭坊だ。
「あのさぁ、ちょっと話があるんだけど。」
移動車の中。圭坊と二人になる。
他の人のいないトコで話がしたいとの事、アタシもこの際、
じっくり話がしたかったので、家に招いた。
「なぁ、あの言う事聞かん子供ら、どうしたもんかなぁ。」
「あぁ、しょうがないんじゃない?誰が言ってもすぐ忘れちゃうし。
時間が掛かるよ、あの子達は。」
「まぁなぁ・・・」
今さら言っても仕方のない、何度もした話。
そこはかとない緊張感に耐えきれず、つい言ってみただけの事。
無理に喋ろうとしても、話が弾むハズもない。
諦めて、沈黙の車中で揺られている。
- 50 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時02分49秒
「上がって。」
自分でさっさと上がり、中に入るように促す。
「ここでいいよ、すぐ終わるから。」
「こんな薄暗いトコにいるコトないやろ。アタシも話がしたいし。」
アタシの言うコトを意に介さず、話し始める。
「あのさぁ、あたし。」
つい思わず、黙って聞いてしまった。
「あたし、裕ちゃんの事が好きなんだよね。」
……えっ?
「どうしても言いたくなっちゃったんだ。それだけ。」
……えっ?
「じゃ、また明日、おやすみー。」
……
あの・・・そういうコト?
……
はっと気が付いて、エレベーターまで走って行くと、すでにもう登って来る所だった。
- 51 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時03分34秒
なにか、気晴らしをしようと思って、家の近くの駅でタクシーを降りた。
降りてみてから、もう気が晴れている事に気がつく。
自分の家に向かってブラブラ歩き出した。
夜空なんか見上げちゃったりして。
街灯がほんの少しだけ、眩しくにじんで感じる。
「あーあ、言っちゃった。」
思わず口から出る、私の正直な感想。
別に好きになって貰おうとも、増して、付き合って欲しいとも思っていない。
ただ本当に、感じている事を言いたかった、だけ。
言わなくもよかった。
でも、気が付くとつい、目があの人を追いかけてしまうから。
あの人が気にしてしまうから。
なにより、自分の気持ちにケリを着けたかったから。
何も期待をしていない代りに、後悔もしていない。
伸びをした後の様に、むしろさっぱりした気分。
独りになって少しだけ目が潤んだのは、ちょっと興奮した後だから。
「んーん。はーぁ。」
歩きながら、ホントに、伸びをしてみた。うん、さっぱりさっぱり。
でも、何にも言ってくれなかったなぁ。
ふふっ、びっくりしてたもんね。
明日、うーん、どうせ裕ちゃんの事だから、何にも言ってくれないんだろうなぁ。
こっちだって、結構勇気出して言ったのに。
「な〜んか、む〜か〜つ〜く〜。」
ふふっ♪
うん。でも、まあいいや。許してあげよう。
- 52 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時04分09秒
今日、あのコはまるっきりいつも通りで、特に何も言ってこない。
それどころか、あの気になってた視線が、ぴたりとやんだ。
いや、むしろアタシの方が、気がつくとあのコを目で追っている。
何度も何度も。
あのコはそれに気づくと、にっこり笑い返し、アタシが困って目をそらす。
これじゃまるで今までと逆やないの。
あのコは、なんでああして平気でいられるんだろう?
それともなんかアタシの勘違い?
あのトキのあの仕草、あの表情。それに、恥ずかしげでいて、少し寂しげな優しい眼差し。
どう考えても、ゆうべ聞いたあの言葉の意味は、間違えようがない。
- 53 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時04分44秒
「ん?なに?」
いつも通り少し猫背のまま、圭坊がきょとんとした目で見上げ、
耳からぽろりぽろりとヘッドフォンをはずす。
「いや。んっ、うん。」
なんで平気でいられるんや?
なんの返事もしていない、当のアタシがそんなことを、増してこんなトコで
聞けるハズもない。
マヌケな自分に途方に暮れていると、またニッコリ笑いかけてくれた。
かっ、かわいい。えっ?あっ、あの。
「な、なんで笑うの?」
「だって裕ちゃんが見てんだもーん。」
なぜか顔が火照るのを感じて、急いで背を向け足早に離れる。
「ありゃっ?おーい、なんだよ〜?」
背中に声がかかってるけど、今は絶っ対そっち向けない!
なんでコッチが・・・
あぁ、もう、どうすりゃええねん・・・
よしっ、目標発見!
- 54 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時05分40秒
「あっ、後ろ・・・」
石川が言い終わる前に、矢口に後ろから抱きつく。
「や〜ぐ〜ち〜ぃ♪」
「うわっ、なんだよ裕ちゃん。今日はおとなしいと思ってたのに。」
それっきり矢口はなんの抵抗もせず、アタシを無視してそのまま石川と話し始めたので、
遠慮なく頬擦りをする。
は〜っ、安心安心。
しかしあのコは、ようあんな笑っていられるなぁ。
しかもなんやエライかわいかったなぁ。
そういえば、アタシが見てると笑うってどーゆー意味?
嬉しいから?それともさんざん文句を言ってたアタシが自分でやってるから?
気が付けば考えてるのは、またあのコの事。
- 55 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時06分42秒
気を取り直して、さっきからアタシにしがみつかれたままの、矢口に話しかける。
「ん〜、なんや矢口〜ぃ、今日は裕ちゃんに冷たいなぁ。」
っていうか、今、自分で言って気がついた。
今日はアタシ、他のコともほとんど、お喋りってしてないんじゃないか?
「えっ、ボーっとしてるから、声かけないでそっとしといただけだよ?
なんか困ってるかも知れないって言ってたし。」
「・・・は?誰が?」
「ん、うん、圭ちゃんが。」
圭坊!?
アタシがとまどっているスキを見てなのか、矢口はよいしょよいしょ言いながら、
上着でも脱ぐように、アタシの腕から脱出した。
- 56 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時07分22秒
ひょっとして圭坊、ゆうべのあの言葉、アタシがこうなるって分かってて言った?
アタシの方が目で追ってしまうって?
アタシの方が恥ずかしがってしまうって?
アンタのコトばっかり考えてしまうって?
アンタの笑顔にドキドキしてしまうって?
ドキドキ?なんでドキドキしてんの!?
なんか、ひょっとしてアタシ ・・・はめられた!?
- 57 名前:プレッシャー・・・ 投稿日:2001年07月06日(金)20時07分58秒
ありもしない策略に引っ掛かりそうになっている、
往生際の悪い、中澤裕子さんの物語でした。
- 58 名前:あとがき@たゆー 投稿日:2001年07月06日(金)20時09分08秒
- 思っていたより長くなってしまいました。
時間も掛かったし…
(パソコン開けると、Wordより先にIE開けてしまうし…)
本当は圭ちゃんの話は、もっとカルいショートコントにするつもりだったのですが、
一人称スタイルに合わないので、こちらにしました。
そっちの話はお蔵入りです。
そのせいで、よみぃさんまで、続きを気にしてしまったようです。
お騒がせしました。
全国に9人は居ると言われている、圭ちゃんファンの方にも
読んで頂けると嬉しいです。(私達を除くと7人ですが・・・^^;)
今回の頂いたレスのお返事はよみぃがしましたが、
私からもあらためて、「有難うございました」。
皆様の御感想を、心よりお待ちしております。
孟宗太夫 拝
- 59 名前:正外派@たゆー 投稿日:2001年07月06日(金)20時11分53秒
- 署名が左に寄ってしまった・・・ (鬱だ・・・
- 60 名前:読人 投稿日:2001年07月06日(金)21時13分14秒
- うっしゃ、策略家圭坊、炸裂!
うちの圭坊も計算高くて、クールが売りっす。
ちなみに、『lead』で書いてますです。
- 61 名前:正外派@よみぃ 投稿日:2001年07月07日(土)10時58分37秒
- たゆー、お疲れさま。
いや〜、イイね。『ありもしない策略』に引っ掛かる裕ちゃん
圭ちゃんが、そんな詰まらない駆け引きなんかするハズないのに。
も〜、解ってないんだから
>読人さん
いつもありがとうございます。
よみぃは一押し矢口なので、愛玩用ロボはニヤニヤしながら読ませて頂いていますよ
しかし、upするトキに連絡のあった私よりレスが早いなんて……。
ウチの圭ちゃんは、クールかどうかは判りませんが、今回は裕ちゃんが混乱しちゃってたんで、告白しただけみたいです。
とゆーか、ウチらは策略家を書けるほど頭良くないんで、きっと裏の裏まで計算なんてしてはいないと思います。
(ってか、そー思いたいです。)
なんとなく淋しいので age
- 62 名前:正外派@たゆー 投稿日:2001年07月07日(土)17時41分08秒
- >>60 読人さん
即レスありがとうございます。誰も読んでないと凹みますので。
!? 策略家、ですか?おとめちっくなやっすうのつもりだったんですが・・・ (^^;
保田ファンの批判を覚悟しつつ。
おいら下手過ぎかな?
- 63 名前:rusty 投稿日:2001年07月07日(土)20時56分23秒
- いや〜よかったっす・・・。
圭坊たまらなかったっす。
告白で自分の気持ちの整理をつけている
圭ちゃん・・・かっけぇ〜。
ゼンゼン下手じゃないっすよ。
私は好きです。たゆーさんの圭ちゃん。
まぁ裕ちゃんはもっと好きなんですけど(笑)
- 64 名前:正外派@たゆー 投稿日:2001年07月08日(日)13時20分45秒
- >63 rusty さん
>告白で自分の気持ちの整理をつけている圭ちゃん・・・かっけぇ〜。
ありがとうございます、ワシには最高のお言葉ッス。♪ ヘ(^o^ヘ)(ノ^o^)ノ ♪
自分が描いた娘。さんを好いて頂けるのは、とにかく嬉しいです。
裕ちゃんファンですか、実は私は圭ちゃんの方が・・・ (自爆 ^^;)
>61 よみぃさん
ありがとうよっ!一方的に読者してくれてっ!!(今回はしょうがないけど)
感想は嬉しいが、ちょっとくやしい。
( `.∀´)< あんたが書きなさいよっ
- 65 名前:次回予告@たゆー 投稿日:2001年07月09日(月)19時51分03秒
- >>43 >>44
なっちゅー?・・・なっち、なっち、んーーー・・・
よし!次は『安倍なつみ』にしよう!!
残ってる他のメンバーのネタより短そうだし。 (メンドクサがりだな、我ながら^^;)
- 66 名前:圭ちゃんや。下がっとこ。 投稿日:2001年07月09日(月)19時52分06秒
- タイトルは『同床異夢』。
稀少な読者の方は、マターリお待ち下さい。
- 67 名前:rusty 投稿日:2001年07月10日(火)17時26分14秒
- 待ちます!マターリまってます(笑)
がんばってください!
自分もがんばりますので!
- 68 名前:圭ちゃんや。下がっとこ。 投稿日:2001年07月11日(水)20時10分09秒
- >>67
ありがとうございます。
御予約一名様げっとーぉ やんわりとがんばります・・・(^^;
rustyさんはドコで頑張ってるんですか?
- 69 名前:rusty 投稿日:2001年07月11日(水)22時41分00秒
- 誰も期待していない都内某所で(笑)
あそこの掲示板からいけるような(爆)
ってか、ご予約よろしくお願いいたします!
マジ期待していますから!
- 70 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年07月19日(木)20時57分08秒
- こちらの小説を「小説紹介スレ@黄板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=yellow&thp=995445727&ls=25
- 71 名前: 圭ちゃんや。下がっとこ。 投稿日:2001年07月20日(金)20時07分21秒
- >>69
あれ〜?検索してみたんですけど・・・
タイトル名きぼーん♪ (娘。関連ですよね?)
>>70
お世話になります。・・・と、思ったら、あれ?
- 72 名前:矢口や!上がるで! 投稿日:2001年07月24日(火)21時58分45秒
- 暫く間が開きましたが、ようやくできました。
御予約を憶えていらっしゃる(?)方も、どうでもいいけどお暇な方も、よろしければどうぞ。
- 73 名前:たゆー 投稿日:2001年07月24日(火)21時59分51秒
- そういえば、『なっちゅー』と言ってた方もいたような…もう忘れている事と思いますが。(笑)
前回迄の話より、時計の針を戻してお読み頂きたいと思います。
では始めます。
- 74 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時00分43秒
- コンサートリハの合間。長い一日も、あともう一発頑張れば終わる。
今日はタンポポが途中で抜けてるし、もうけっこう疲れてるしで、
楽屋はだいぶ静かなムード。
ちょっとカラ元気な、アタシとなっち以外は。
「きゃ〜〜〜こわいこわいこわい、裕ちゃんこわいよ〜♪」
「ん〜んっ」
ぶちゅ
軽く追い回したあと、ガシッとなっちをふん掴まえて、キスをする。
「んーもー、裕ちゃんはすぐそれなんだから〜。もう、えいっ」
ん?おおおおお〜〜〜!?
驚いて反射的に身体を突き放す。
なっちからキスを、それも口に返されて、思わず手の甲で口もとを隠す。
「な、なにすんねん!?」
いままでそんなん誰もしてないやろ?
だいたい、自分ですんのはええけど、されんのはニガテなんやで?それも不意打ちやし。
「へっ?」
なっちは目を丸くしてきょとんとしている。
- 75 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時01分24秒
えっ?
次の瞬間、面食らった表情のままのなっちの目から、涙がほろほろと零れだした。
「ど、どうしたなっち?」
「どうしてなっちがしちゃいけないの?」
口をきゅっと結んで、もうすっかり泣き顔。
いややや、どうしてもこうしても……
こらアカン、どうも様子がおかしい。
なんとなく、心配そうに他の三人が寄って来ようとする。
「いいから!こっち集まらんでいいから!」
片手を突き出し、みんなの動きを静止する。
心配なのは分かるけど、これじゃある意味さらしモンなるやんか。
手を引いてなっちを娘。の楽屋から連れ出す。
このコは性格的に、なんでも自分一人でしょいこんでしまう所がある。
なにかまた一人で悩んで、行き詰まっているのかもしれない。
疲れているのかもしれない。
話してさえくれれば、聞いてあげられるんやけど…
- 76 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時01分56秒
- 今は誰もいないはずのメロンの部屋を、ノックして勝手に入る。
人気のないその部屋のドアを閉めるなり、なっちに向き合う。
「どうしたん、急に。みんなびっくりしてるよ。」
「ごめんね、でもね、なっち、すごく悲しかったの。」
「なにがそんなに悲しかったの?裕ちゃんに言えないコト?」
「だってさ、やっと勇気出して、こっちからっ、キスしたらさっ、裕ちゃん、
嫌がるんだもん。なっち、裕ちゃんが、大好きなのにっ…」
ひくひくとしゃくりあげながら、ちょっと恨みがましい目で、こっちを見上げる。
そうか、なんか言えへんコトか。
このコも思い込んだらなかなか引かないし、アタシもいまの今このコと争ってまで、
訊いてあげるほどの余裕はない。
「裕ちゃん、いっつも、する、からさっ、よろ、こんっ、くれっ…」
「別に嫌がってないよ、ちょっとびっくりしただけやって。」
「ホント、にっ?」
「本当だよ、裕ちゃんはなっちのコトがだ〜い好きやで。だから泣かんでええんよ。」
ぎゅうっと抱きしめて、頭を撫でてやる。
なにか悲しい時、寂しい時、アタシはこうされるのが嬉しいから。
人には言えないけど、これが一番安心だから。
「ホン、トにホント?ずっと、なっちの、こと、…」
「心配せんでもだいじょうぶ。アタシはなっちの前からいなくなったりしないから。」
アタシの胸に顔をうずめて、激しく泣き出してしまった。
よかった、と、繰り返しながら……
- 77 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時02分28秒
- なっちの興奮が少し落ち着いた頃に、マネージャーが呼びに来た。
ちょっとなっちの調子が悪いから、と言って先に帰らせる事にした。
今日は和田さんがいないので、多少の事はアタシの意見でもどうにかなるし、
本番前になんかあってからではマズいし。
アタシなりに、ひとつ分かった事がある。
多分、彩っぺの脱退の話が、なっちを追い詰めてしまったのだろう。
最初のメンバーは、なっちとアタシと圭織だけになるし。
彩っぺと仲のいい圭織も、時々思い出したように、ひどく悲しい顔をすることがある。
やっぱり、みんな寂しいんだ。
- 78 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時03分21秒
リハが終わり楽屋に戻ると、圭坊と紗耶香が待ちかねたように、詰め寄って来た。
みんな何があったのか、分からんかったんやろう。
「ねえ、なっちどうしたの?なんかあったの?」
圭坊の真剣な顔。
紗耶香は緊張で口を引き結んで見上げている。しかも圭坊の袖口をしっかり掴んで。
みんななんか誤解してるで?
「べつにアタシがなんかしたんと違うよ?たぶん疲れててちょっと
感情的になったんやろ。」
圭坊が不審の目で、口をえぇ?と言わんばかりに無言で開く。
紗耶香はこわごわと固まったまま。
良く見りゃ後藤なんか、部屋のスミでどっか見たまんま、引きつってるやないの。
なんやアタシ信用ないなぁ。
「みんなも分かるやろ?あのコもショックやったんよ。」
「彩っぺのこと?」
と圭坊。アタシは目を伏せながら、黙ってうなずく。
「そっか。うん、私もけっこう辛かったもんな。あれ聞かされた時。」
紗耶香も無言のままで、軽くうなずく。
「だから今日のトコは帰しただけや、明日からもっともっとキツくなるし。
そやから明日もなるべく、そっとしといてやってな。」
「うん、分かった、そういう事なら。」
- 79 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時03分53秒
圭坊の一言で、その場の緊張感は解けた。
その代りにアタシまで、妙にしょんぼりした気持ちになってしまったけど。
紗耶香が後藤のとなりに座ると、今度は後藤が紗耶香の二の腕のトコをしっかり掴んで、
何があったのかを一所懸命に小声で訊ねている。
紗耶香は優しく頬をなでてやりながら、なだめている。
なんかホンマにお母さんみたいにしてるなぁ。
さっきまでは自分も、連れて来られたコドモみたいやったクセに。
なんかそんなコトで、ちょっと和んだ気持ちになれた。
- 80 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時04分43秒
翌日。今日は朝から、どピーカン…
「おっはよー!裕ちゃん、昨日は泣いちゃってゴメンねっ。」
なっちの天気が。嵐のアトの快晴か?
「おはよう、あぁええよぉ、しっかり休んだかぁ?」
「うん!裕ちゃんのおかげで、もうなっちは全開バリバリだよっ♪」
返事の代りに、これでもかっ!って位の笑顔で返してやる。
なっちはそれこそ、スキップでもせんような勢いで、挨拶して廻ってる。
ま、よかったよかった。泣くのも気を晴らす、ひとつの方法や。
どうせどうやったって、彩っぺが自分で決めたコトを、誰も止められへんのやから。
「おはよう。裕ちゃん昨日、なっち泣かしたんだって?ダメじゃんいじめちゃー♪」
で、当の彩っぺが来るなりこれかい!!
ニヤニヤしながら、随分なご挨拶やな!
「なにゆうてんのっ!?大体アンタが辞めるなんていわへんかったら…」
「はいはい、も〜二言目にはそれなんだからぁ。」
うんざり顔で言い放って、さっさと奥へ向かう。
なんやっ、その返事はっ!?アンタは毎度の朝帰りで、コゴト言われてる娘かっ?
アタシは口うるさいお母さんかっ!?
くっそ、大体ダレや?電話かなんか知らんけど、余計なコト言いやがったんはっ!!
「なっち〜、おっはよ〜〜♪」
「あ〜〜、彩っぺおはよーーっ♪」
またなっちの時はニッコニコかい!!えらい差ぁ付けてくれるやないの。
まぁ、なっちが元気にしてるから、しゃーない!ええか。
こっちもテンション上げてっかーっ!
「さー、今日も、がんばっ…」
「まだ早いって。」
……彩っぺ、冷静なツッコミありがとうよっ!!
- 81 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時05分20秒
いつも通りの遅いお昼ごはんのあと。
体を動かして、ごはんを食べたあと。
朝入って来た時の、なんだかはしゃいだ、踊りだしたいような気分もすっかり落ち付いて、
ゆったりした気持ち。
みんなも好き勝手にふらふらしたり、くつろいだりしてる、いい感じの時間。
「ゆ〜う〜ちゃん♪」
「あん?」
「矢口、なんか飲み物買って来るけど、裕ちゃんなんかいる?」
座ってる裕ちゃんに、うしろから抱きついてる。
矢口もなんか裕ちゃんに、けっこうなついてるんだよねぇ……
仲がいいのはいい事なんだけど、ちょーっと良すぎなんだよねぇ。
「はーい、あたしいちごブリック!」
彩っぺが向こうから、手を上げて混ざる。
「えーーっ?ブリックの自販機って遠いーよー。」
「遠いから頼むんじゃん♪」
「それに彩っぺには聞いてないじゃん!」
「えぇ〜〜っ、いいじゃ〜〜ん。ねぇ〜、やーぐち〜〜。」
「も〜っ、すぐそうなんだからぁ、なかったら適当だよ?」
「アタシは緑茶でええわ。」
「なかったらダイエットコークでいいや。」
「はいはい。なっちは?なんかいる?」
ぼんやり見ていたので、ちょっとびっくり。
「えっ?あぁ〜、なっちはいいや。ありがと矢口。」
なんか欲しくない、特に今は。ごめんね。
- 82 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時06分11秒
- 矢口は、ごっちんとなにか話していた圭ちゃんと、手をつないでなかよく出てった。
裕ちゃんがなんかひまそうにしてるけど、昨日泣いちゃって困らせちゃった
ばっかりだからなぁ。
なんかうまく遊びに行けないなぁ。
裕ちゃんは急に立ち上がって、軽く化粧直しをしてるごっちんに真っ直ぐ向かってく。
「わっ、わっ?なになにっ??」
後ろから、ぎゅうーーっ
「いやぁ、昨日な、なんやむちゃくちゃ可愛かったでぇ〜〜」
「えっ?そっ?うわぁっ!!」
ほっぺにキスしたあと、ごっちんの顔を両手でつかまえて、強引に横に向けてる。
「んっ、ぐっ、あわわわ・・・」
「ちょっと、やめなよ裕ちゃん。」
彩っぺ、そんな小さい声じゃ聞こえないよ。
自分に来るのが恐いのは分かるけど。
彩っぺは辞めるって言ってから、裕ちゃんに絡まれやすいし……
「んっ……」
ちゅと口に・・・ あ〜あ、なんかかわいそう、まだ子供なのに。
そんな力ずくでまでしなくてもいいのに……
- 83 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時06分57秒
- そこにちょうど帰って来たのが紗耶香だったから、ごっちん、びっくり顔のまんまで、
そっちへすっ飛んでった。
紗耶香もぽかーんとしてる。ごっちんがしがみつくまで。
「なっ?何してんの!?裕ちゃん?」
「ゆ、裕ちゃんが、すごい力でキスした〜。」
「いや〜、なんか急にエライ可愛くってなぁ♪」
「かわいそうじゃんよ、裕ちゃん。」
ぼんやり見ちゃってたけど、はっ、と気がついてひとこと注意する。
けど、裕ちゃんはこっちを見もしない。
「でも、そんなの、いきなりされたら!!ねぇ。」
ごっちんが、ギクシャクうなずく。
「そういえばなんか、紗耶香もなんやかわいかったなぁ……」
そう言って、なんか狙うような目付きの裕ちゃんが紗耶香に近づこうとした。
「さ、先、スタジオ入ってまーす!!」
ごっちんを押し出しながら出てっちゃった。
まだ、20分もあるのに……
なんであんなやり方すんだろ。
一番オトナのくせに、一番肝心なとこが判ってないよね。
無理なことしなければ、誰から見ても結構かわいい人なんだと思うんだけどな・・・
- 84 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時07分35秒
番組用の台本読みをする。
結局アタシが喋らんとならんから、割と真面目に。
んっ!?
「っとぁえーーーーっ!?」
頬っぺたに暖かい感触。ふいを突かれて思わず叫び、全身で引く。
矢口が両手で耳を押えて、縮こまってた。
「あーびっくりしたぁ。指だよ、指。」
二本指を立ててる。やりやがったな!
「あーーっはっはっはっは、見た?今の?」
彩っぺが、アタシを指さして爆笑してる。
くっそ〜〜、みんな遠慮なしに笑いやがって。それと言うのも…
「こらぁ!おまえ、矢口っ!!」
「あぁぁ〜、ごめんなさいごめんなさい……」
矢口の小っちゃい体を、力いっぱいぎゅかぎゅか抱きしめながら、ぐいぐいキスをかます。
「あっはっはっはっ、余計なことするから、はっはっ…」
ガタッ!という音に振り返ると、圭織がイスから落っこって笑い転げてる。
みんなはそれを見て、さらにどっと盛り上がる。
うるさい楽屋やホンマに……
- 85 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時08分11秒
- 「だいたい、なんで裕ちゃんが怒るのさ。こないだなんか、
後藤にまでむりやりキスしたりしてたくせに。」
「そうそう、紗耶香までされそうだったよね。」
彩っぺの発言に、なっちまで…アタシに味方は……おらんのね。
「うん、そうそう。なんかコワかった〜。裕ちゃんめつきが変だったんだもん。」
「は?そうやったか?いつのハナシや?」
「いつって、つい二、三日前でしょっ!?矢口もそういえば聞いたよっ!!」
トボケきれん。あかん、なんや旗色が悪くなってきた。
紗耶香と後藤がちょっとむくれ顔になってるし。
矢口はもちろん怒ってるけど、なんだかなっちが悲しそうな目で、こっちをにらんでる。
「さっ、ちょっと表の空気でも吸ってくるかな。」
後ろ頭に視線が痛いので、台本片手にさっさと出る。
ふーっ、やれやれ。
「矢口グロス滲んでるよ、直したら?」
ドアを閉める直前に、彩っぺの声が聞こえた。
- 86 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時08分55秒
風呂上がり、当たり前のように冷蔵庫からビールを取り出す。
あしたの入りはそれほど早い訳やない、一本位やったら顔のむくみもなんとかなるやろ、
と自分に言い訳しつつ、一口やってグラスと缶を手に、リビングへ行く。
留守電の録音を知らせるランプが瞬いている。
なん?なんか変更?いまさら早入りはごめんやで。
Pi!
「なっちです。裕ちゃんまだ帰ってないの?……話したいことがあったんだけどなぁ。
…いつ帰ってくるのかなぁ、すぐ寝ちゃう?もし…」
ブツッ!プーップーッ。「一件です。」と電話機からのメッセージが、やけに大きく響く。
なっちか珍しい、マネージャーかと思ったわ。
しかしトロいコやな。普通は最後まで喋れるよ?
とりあえずメールを送ってみる。と、すぐに手の中で携帯が鳴った。
「もしもし?裕ちゃん?」
そらそうや、あんた携帯に掛けたんやろ?他の人出ぇへんがな。
「そうやけど、なに?どうしたの?」
「今うち?一人?」
「お風呂に入ってたって書いたやろ?ウチに他に誰がおんねん。」
「あはははは、そうだよね。」
「なに?なんか大事なコトなの?」
「んっ、うーん。」
「内緒のハナシでもだいじょぶだよ、誰もおらんし誰にも言わないから。」
ソファーにどっかり腰をおろす。
「……」
「どうしたの?言ってごらん。」
「……裕ちゃん、なっちのこと好きだって言ってくれたでしょ。」
ん?あぁ、あのハナシか。またなんか不安になってるのか、なんや頼られてるなぁ。
「言うたよ、なんで?」
「だったら他のコにセクハラすんのやめて欲しいんだけど。」
「…は?」
- 87 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時09分41秒
- 「いっくら好きって言ってもらっても、目の前で他のコといちゃいちゃされたら、
なっちだって心配になるっしょっ!?今日だって矢口にキスしてるし、こないだなんか
ごっちんにまでむりやりしてたし、裕ちゃんそういうトコちっとも変わんないだもん!!」
なに〜〜〜っ!?
「ちょっちょっちょーうタンマ!!」
「うん。」
えーっとえーっと、どうしょう?どうしよう?
「あ、あのな、なっち。」
「うん。」
「好きって、あの泣いてた時のコトやろ?」
「うん、裕ちゃんだってちゃんと言ってくれたよ。」
「あ、あのな。……あれ、そう言う意味、やったん?」
短い沈黙。
「ちょーっと裕ちゃん、それひどくない!?なっち一生懸命言ったんだよ!?だいたい本気じゃなかったら、
なっちがキスなんかするわけないべさ!!裕ちゃんじゃあるまいし。」
あ…ちゃ〜…。
「ご、ごめんなっち、ホンマに分かってなかったんよ。」
「えっ?なに?ちょっ…」
「今から!今からホンマちゃんと考えるから、別にホンマ嫌いとかそういうんじゃなくて、
よう分かってなかったから、なっ、ちょっと今晩考えさせて!」
「そんなぁ…」
「明日っ!!なっ?明日朝早めに行ってちゃんとハナシするから。なっ?」
「…うん。…わかった。…おやすみなさい。」
アタシの返事を待たずに電話は切れた。
ビールは一本だけのつもりだったアタシは、もういなかった。
- 88 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時10分22秒
彩っぺのコトと関係なかったんか…えらい勘違いをしてしまっていた。
さあ、どうしたもんや。
いままで、なっちとはどうやったんやろう。
なっちのコトは特別に好きなんか?
他のコはどうや?
セクハラはするな?(いや、セクハラちゃうがな)
本気は本気なんやろ。
あのコはどこまでどうしたいんやろ?
アタシはあのコをどうしたいんやろ?
あの時なっちはどんなやったろう?
まとまる前に、色んなコトが次々と頭に浮かんでは消えて行く。
それでも時間は容赦なく過ぎて行く。
- 89 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時12分18秒
一時間も早く楽屋の扉を開ける。
なっちはもう座って待っていた。
「おはよう。」
「…うん、おはよう。」
沈んだ様子のなっちの前に、イスを置いて腰掛ける。
真っ赤な目をして、このコもあんまり寝てなさそうや。
「それで?裕ちゃんはどうなの?」
「ゆうべよく考えたんやけどな。」
ごくっ。なっちの緊張が伝わって来る。
「やっぱりアタシはなっちのコトが好きや。アタシもなっちと付き合いたいと思う。」
「ホントに?今度こそぜったいホント?」
なっちがおもわず立ち上がる。
「よかった〜、ふぅ〜〜ん…」
「いや、泣かんでええから、ホンマやから、な。」
アタシも立ち上がって、なっちの頬に手をあてる。
ただでさえ目ぇ真っ赤やのに、これ以上泣いたらエライコトになるわ。
「うんっ、うんっ。」
ちょっとべそかいたトコで止まってくれた。
- 90 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時13分11秒
ホントはちょっと押し切られたような気はしてる。
でもなっちの事が好きなのは嘘じゃないし、つまらん意地を張ってなっちを失いたくないのも本当だ。
「じゃあ、もうみんなにキスしたりするのはやめてね。」
「あれはほら、メンバー愛のスキンシップやから。」
それとこれとは、ハナシが別や。
「ちょーっと、裕ちゃ〜ん…」
「いやあれや、急に変わったらみんなもヘンに思うやろ。」
「うーん、みんなも喜びそうだけど…」
「いや!それはアカンから!なぁ、他のコトやったらなんでもいいから、なっ?」
「えぇ〜?うーん。……じゃあ今日、裕ちゃんち泊まり行ってもいい?」
泊まり!?昨日の今日で!?アタシにも心の準備ってモンが…
「あ〜、え〜、分かった!そうしよ。じゃ、今晩ウチおいで。」
なんでもいいって、たった今自分で言ったばっかりや。もうしゃーないわ。
「ホ〜ントにぃ?やったぁ♪」
…いま泣いたカラスがもう大はしゃぎや、はぁ。
- 91 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時13分43秒
午後の撮影の合間。
「なんか裕ちゃん、今日ぼんやりしてるよね。」
「えっ?あ、あぁ。」
突然、圭織に話しかけられ、やや驚く。
あんたに言われたないわ。と、口から出かかるが、確かに今日はぼんやりしていると、自分でも思う。
やっぱりなんや、今夜のコトが気になってるんやろな。
「どうしたの?飲みすぎ?」
「いや、そんなコトないけど。」
寝不足やしな、ちょっと疲れてんねん。訳は言えないけど。
「なんか今日、変だよ?ひょっとして交信でもしてんじゃないの?」
「アンタと一緒にするな。」
圭織はアタシをそーゆー仲間にしたいらしく、(いやや、っちゅーねん!)
嬉しそうにニコニコしてる。
「裕ちゃんが、キャラかぶっちゃっても気にしないんなら、圭織はいいよ。」
またわからんコトを……
- 92 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時14分22秒
- 「アタシがアンタみたいになって、誰が娘。仕切ってくれんねん!」
「あっ、そうか。矢口かなぁ、圭ちゃんかなぁ、なっちもちょっと
どんくさいトコあるし……」
「ほっはっはっはっ、そんなコト、気にせんでええから。あっはっはっ、
ホンマおかしいなぁ、あんたは。」
まじめな顔で返す圭織が、おかしいやらかわいいやらで、身体がヒクヒクして、
しゃべるのがやっとやっと。
でもなんか笑わされて、なんとなくホッとする。
それがなんだか嬉しかったので、お礼に圭織の頬にキスをした。
「ん?」
圭織はわずかに不満げな顔のまま、大して気に止める様子もなく、キスをされた。
あっ!!なっちは?…いないか。ふぅ。
あぁは言ったものの、今日位おとなしくしとこうと思ってたのに。
いや、今のは意味が違うから!!
よし!とりあえず自分は納得がいった。
- 93 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時14分56秒
「はー、さっぱりした。」
風呂上がり、昨日と同じく、当たり前のように冷蔵庫からビールを取り出す。
あしたの入りは決して遅くはないけど、一本位やったら顔のむくみもなんとかなるやろ、
と自分に言い訳しつつ、一口やってグラスと缶を手に、リビングへ行く。
「あれ?裕ちゃんビール飲むの?明日はけっこう早いよ?裕ちゃんもあんまり
寝てないって言ってなかった?」
いつもとちょっと違うのは、ここ。なっちがいるコト。
「最近また寝る前に少し飲むから。アンタこそ昨日は全然寝てないって言ってたでしょ、
先寝ててもいいよ。」
なっちはもうベッドの上にぺたんと座って、自分用の枕を抱えて待ち構えてる。
「え〜〜〜っ、せっかくお泊まりに来たのに〜〜。も〜っ、寝ようよー。」
お古のパジャマを織り返した手先を、ばたばたさせている。
まぁなぁ、かわいいわなぁ。そらなっちやもんなぁ…しかしなぁ。
「ん〜〜〜。」
そんなこと言うても、昨日の今日やし、気持ちの整理ってのも、なぁ。
「明日また、顔がヤバいーっていっても知らないよっ?」
「アンタこそ、今日は目薬が効いたけど、明日も寝不足やったら効くかどうか分からんよ?」
「もーーーっ!早くっ!!」
「ま、まあ、寝るけどさ。」
「じゃあおいでよっ、早くっ♪早くっ♪裕ちゃん早くっ♪」
ベッドの上で座ったままぴょんぴょん、アタシの枕をぱたぱたしながら、
歌い出し始めちゃったよ。弱ったな。
一睡もしてないでこんな時間に、ようそんな元気があるもんや。
って言う事は、やっぱ、そう言うコトやろな…
ええい!アタシも女や!覚悟決めた!!
- 94 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時15分37秒
ビールを置きっぱなして、ベッドに行く。
「来た来た〜〜っ」
なっちは枕を直して、そそくさと潜り込む。そしてアタシもそれに続く。
もうっ、覚悟、決めた、でっ!!
「うわ〜っ、裕ちゃんの匂いでいっぱいだぁなっち今なんか、すっごいしあわせ」
アタシのバスローブの襟元を両手で握って、顔を自分の手に摺り寄せるようにしてる。
見方によってはもう今にも、って感じの体勢。
なのに。な〜んか赤ちゃんみたい、かわい〜っ
いや、そうやない。よしっ!い、行くよ!
「なっち、ホンマに、ええんやな?」
…んっ?あれ?…えっ?
寝てるーーーっ!?
なっちは、あと一息でいびきに変わりそうなほど、激しい寝息ですうすう寝ている。
たしかにそうだ、今まで起きてたんが不思議な位や。
ただな、襟元をしっかりと掴まれてるアタシは、ベッドから出る事もできないんやっ!
さっきの必死でした決心は、どうしたらええねん!!
……どうもならんわな。これでカンベンしとこ。あーあ。
おでこに軽い口づけ。
「んっ…」
ぴくりとも動かずに、なっちはうっすらと音を出して、寝息が少し収まる。
しかし…
はあぁぁっ。一人で、こんな気分のままで……
どないせーーっちゅーーんやっ!!!
- 95 名前:同床異夢 投稿日:2001年07月24日(火)22時16分14秒
寝不足にも拘らず、その夜はなかなか眠りに就けない、
中澤裕子さんの物語でした。
- 96 名前:たゆー 投稿日:2001年07月24日(火)22時20分21秒
- 炒め?あ豆?米でぃ?ドレになるんやろ?(あ〜、ほのぼのですか、なるほど)
- 97 名前:たゆー 投稿日:2001年07月24日(火)22時20分53秒
- 前回より更に長くなっちゃったなぁ…
描写も他のコのセリフも余計な場面も、大分書かない様にしたんだけど。
- 98 名前:たゆー 投稿日:2001年07月24日(火)22時21分30秒
- でも「そんな中澤裕子さん」は、“短編”シリーズです!!(w
(たぶん…)
- 99 名前:たゆー 投稿日:2001年07月24日(火)22時22分03秒
- できれば御意見、御感想など、頂けるとウレシーです。
- 100 名前:たゆー 投稿日:2001年07月24日(火)22時22分54秒
- だーれも「そんなんしらん」だとちょっと寂しいので。
- 101 名前:たゆー 投稿日:2001年07月24日(火)22時23分37秒
- まあ「うざい!氏(略 」とか言わずに、そっとしておいてくれているのかもしれませんが。(^^;)
- 102 名前:たゆー 投稿日:2001年07月24日(火)22時24分10秒
- まあでは、今回はこの辺で。
- 103 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月24日(火)23時51分46秒
- なっち可愛くて良いですね〜。こんなカンジのなちまりも読んでみたいです。
- 104 名前:rusty 投稿日:2001年07月25日(水)08時59分46秒
- すっごくいいです!
なっちがかわいいし、振りまわされる裕ちゃんもまたGood!です。
作者さん!次は?次は?
期待していますよ!
いちご・・・KU・・・K1・・・。
あっ!いしよし・・・も読んでみたいです。
とにもかくにも頑張って下さい!
- 105 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月25日(水)21時04分58秒
- なちゅーリクしたものです(w
ありがとうございました!感謝です!
振り回される裕ちゃんに、かわいいなっちが最高でした。
カオリもいい感じだったし(w
出来ればいつか続編書いてもらえませんか?熱望します!!!
- 106 名前:たゆー 投稿日:2001年07月27日(金)01時39分47秒
- おおっ!今回はなんだかレスが多いっ! (嬉
>>103
ありがとうございます。自分が見た可愛い娘。さん達の姿(勿論、妄想ですが…)
に共感してもらえると嬉しいです。(それだけの話しか書いてないとも言います。)
なちまり? かわいいネタがないことはないのですが、いつ書ける事やら…
(いつこのシリーズが終るんだか…)
>>104
毎度ありがとうございます、励みになります。 (次は、うーん… )
全部読んで頂いてるのは、もしかしたらrusty さんだけかもしれません。
いちご? うーん、あんまり良いネタがないかも…
KU? は、前回やったんですが… (むむむ、どういう意味なんだろう?まさか…)
K1? まだ新スレ立てるメドが立たないので、秘密です! (^^;)
いしよし? 短編ではちょっと無理かも。書ける日が来るのかどうか…(遠い目)
頑張っ……とっ、ところで、某所とは? (汗
>>105
(リク?そうか、リクだったのか、軽い希望かと…)憶えて頂いてたようで… (w
圭織かわいかったですか?うーれしーいー すいません、実は私は圭織が一押しです。だから敢えて入れたという訳ではありませんが。(それで何故このシリーズを…)
続編ですか。考えてなかったなぁ、今んトコまだどうなるか…
- 107 名前:たゆー 投稿日:2001年07月27日(金)01時49分07秒
- 改行忘れた! (眠い、寝よう…
- 108 名前:読人 投稿日:2001年08月01日(水)19時41分44秒
- やばっ!かなり和みモードじゃないですか!
なっちがかわいい・・・・・・
いしよし、見てみたいなぁ
- 109 名前:よみぃ 投稿日:2001年08月03日(金)00時46分39秒
- まずは、お疲れさま。
どんどん長くなる「そんな中澤裕子さん」。きっと、たゆーの愛なのね
ってか、いつからリクスレに?(なんか多くない、今回?)
リクして良いんだったら、矢口さん希望!
別にやぐちゅーじゃなくてもいいんで(ウチら『王道』チト苦手やし)
脇でいいからさ
- 110 名前:たゆ 投稿日:2001年08月03日(金)23時44分53秒
- >>108
やばっ!そーです、そんだけの話なんです。(笑
一緒に和んどいてください。
いしよし人気あるなぁ……
>>109
え?リクの受け付け宣言なんかした覚えないけど…そうだね、なんでだろ?
矢口さん希望って……アホーッ!なんでアンタがゆってんねん!!
ってか、はよ書くの変わってぇな、アタシ書くの嫌いやんかぁホンマに(涙
長くなるのはたゆーの愛じゃなくて(笑
脇キャラがうるさすぎて困ってんのよ?みんなおしゃべりやから。
これで矢口にいいだけしゃべらしたら……(逃
- 111 名前:次回予告@たゆ 投稿日:2001年08月07日(火)22時00分45秒
- さあ、次なるヒロインは、『吉澤ひとみ』さんです!
そして、書くのは“よみぃ”です!!(ばんじゃーい♪書かんで済む)
ついに裕ちゃん、面目躍如なるか!?
乞う御期待!!
- 112 名前:圭ちゃんや。下がっとこ。 投稿日:2001年08月07日(火)22時01分43秒
- すいません、嘘つきました。実はいつ上がるか分かりませんので、
すっかり忘れて、上がった時にそういえばこんなのあったかな?
位で思い出して頂くのがよろしいかと。 (推奨^^;)
よみぃが多忙のため、『石川梨華』に差し換えになるかもしれません。
では、ご縁があればまた。
- 113 名前:たゆ 投稿日:2001年08月07日(火)22時17分18秒
- …苺魔界の掲示板かなぁ、最近開けられないんだけど……
……って事は夏混なのかなぁ、ああ言う所には用事がないんだけど。よみぃさん行くかなぁ?
- 114 名前:rusty 投稿日:2001年08月09日(木)01時47分52秒
- あうぅぅ・・・。
よみぃ様がんばってください!
たゆ様がんばってください!
こまめにちぇっくしてますから(笑)
- 115 名前:たゆ 投稿日:2001年08月11日(土)00時04分47秒
- ( ´D`)<こまめなてぇっくうれしいのれす、rustyさん、いいらさん。
川 `〜` )||<某所ってどこ? ねえ、教えて?
もしかしたらrustyさんと読人さんしか、全部は読んでくれていないかもしれないこのスレ、
一体なぜそんなに?……
読者に読解力を要求する書き方を平気でするので、人気が無いのは分かるんですが。 (^^;)
気に入った所、気に入らない所等、教えてくれると嬉しいです。
どなたでも結構なんですけど。
- 116 名前:rusty 投稿日:2001年08月15日(水)23時38分05秒
- 私はすごい好きっすよ。
文章もそんな心配するほど下手じゃないですよ。
うまいな・・・参考に・・・って言う部分多々ありますし。
なっちがものすごく可愛かった。
圭ちゃんがかっけぇぇ〜。
登場人物がしっかりしてて、読みやすいと思うんですけどね。
これからもがんばってくださいね!
影ながら応援しています!
P.S.某所は・・・(逃
- 117 名前: 圭ちゃんや。下がっとこ。 投稿日:2001年08月21日(火)02時13分15秒
- なんだか今回も、前より長い話になってます。
よって全部一度にUPするのをあきらめて、書いた所まで上げる事にしました。
続きはいつになるか分かりません。まぁ、いつもの事ですが。 (w
今回は前回までの話と少し雰囲気が変えてあります。
これまで読んで頂いていた、数少ない読者の方々の期待を裏切ってしまうかもしれませんが、
よろしければ少しの間お付き合いください。
- 118 名前:圭ちゃんや。下がっとこ。 投稿日:2001年08月21日(火)02時14分20秒
- >>116
あ、いや、ありがとうございます。(照
このスレが初書きなので、ご参考になるかは…
気にいらない所も教えてくれると楽しいのですが、やはり書きにくいものなんでしょうね。
もっとも、もとより書くのが好きじゃないワタクシの事、野次馬的な好奇心なんですが。(^^;
そうそう、今回の話は『石川梨華』です。
では始めます。
- 119 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年08月21日(火)02時15分49秒
「だからなんでそういう余計なコト言うの!!」
「あっ、すっ、すいません。でも…」
「あぁっ!?」
「いいから、石川。」
圭織が慌てるように石川の腕を引っ張って、楽屋の隅に連れて行く。
まあ、説教半分に慰めてやるんやろ。そのうちセッキョー全開になるかもしれんけどな。
「あーあ。」
誰を責めるともなく曖昧な声を出して、矢口が雑誌を読み始める。
楽しいムードぶち壊し。
でも多分、誰が見ても石川が悪いんだけど。
最近チャーミーのキャラを使い出して少し自信が付いたのか、楽屋ではいくらかアタシらとも
打ち解けるようになったら、とたんにこうだ。
ホントはこんなコト言いたくない。にこにこしながら一所懸命に語る、でも面白くもおかしくもない
あのコの話を、ホントはいつまでも聞いていたい。
そのまんまじゃいくらなんでも本人の為にならんから、しょうがなく言ってるだけ。
そう、実は今のアタシの中では、石川梨華がちょっとした(どころじゃない)マイブーム。
誰も知らんと思うけど、も〜っ、可愛くってしょうがない
- 120 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年08月21日(火)02時16分36秒
気を取り直して、テーブルの上の雑誌を手に取る。CanCan、そうそう、これこれ。
たいてい楽屋には置いてあるのに、今まで手に取る事はなかった。
なんかちょっと懐かしいわ。昔とは当然中身は違うけど、ノリはまるっきり一緒。
いかにも今流行り風の、十代位のコが喜びそうなチープな感じの服ばっかりで、
そのくせブランド物だから見た目よりかなり高い。
こんなん見るだけで全然買えへんかったな。
「あれ?裕ちゃんなんかめずらしいの見てない?」
隣に座ってる矢口に見つかった。別に見られていけないコトやないけどな。(汗
「そうや。」
「ふーん、どしたの急に、面白い?」
「最近の若いコのコトちょっと勉強しようと思ってな。これでも裕ちゃんも昔はこんなん読んでたんよ?」
嘘は言ってへんで!ただ勉強しようと思ってんのは、石川となんか自然に仲良くなる為の
話題やっちゅうコトを黙ってるだけや!
さっきのヤなコトをさっさと流して前向きな行動、これがホントのポジティブやで石川!
「こっちのがいいんじゃない?見る?」
「ん?いらん。」
EGGなんか、ギャルっぽすぎていやや! 第一石川にこんなん、アタシが着せたくないわっ!!
「え〜っ?今っぽいのっつったらやっぱこっちだよ〜? あ、あとFineも一応ありかなぁ。」
「それ嫌い。いらん。」
「勉強とかいって、ぜんぜんちがうじゃん。」
やば! 余計なコト言ったかな。とりあえずこれはもうやめとこ。
CanCanはテーブルに戻して、自分で買ったヤツを見る。
あ、やっぱこんなカンジええなぁ。
それでこんな甘々な服の石川が試着室から出てきて「どうですか〜?」とかいって。
そんでアタシの「いいじゃん!似合うよ。」の言葉に、「中澤さん、そんなにジロジロ見られたら
恥ずかしいですよぉ〜。」とか。はにかんでるくせに、嬉しそうな目ぇしちゃったり……
い〜な〜、くくくっ……
- 121 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年08月21日(火)02時17分40秒
「……あの〜、中澤裕子さん?」
「なーん! 矢口お前うっさいな、さっきから!!」
びっくりしたーっ、びっくりしたーっ!
にやけとったかな?矢口が怪訝な顔をしてる。
「いや、今度はヴァンテーヌでフェミニンな特集って、どうゆうことなのかなって。
趣味が変わったとかなの?」
ぎくっ! めざといな。こんなんそらぁ自分で着るわけないけど。
「いや、いっつも同じのばっかし見てても飽きるやろ?」
「裕ちゃんてそうゆう人じゃなかったの?」
今は違うんやっ!!
「へ〜ぇ、中澤さんってそーゆーのも好きなんですかぁ?」
「ううん、いままで裕ちゃんこんなの見てた事ないよ。なんかさっきは勉強とかいって、
こんなのも見てたし。なんか変なんだよ。」
よっすぃーが混ざってきて、矢口が指差すCanCanとアタシの本を不思議そうな顔で眺めている。
ややこしいのが来ちゃったなぁ…
「いいんじゃないんですか?私もこうゆうの、自分じゃ着ないけど結構好きですよ。」
「なぁ、ええやんなぁ。」
「べつにいけないとかってわけじゃないんだけどさ。」
「こんど休みが一緒になったら、渋谷とか一緒に行きます?」
にやにやしながら誘われても…なんかミョーな事考えてんじゃないだろうね。
「いっしょに色々チャレンジしましょうよ、ピンクハウスの試着とか。」
「げっ!? よっすぃーそれヤバいよ、ヒラヒラの裕ちゃん!?」
ジョーダンはよすぃ子さんよ!ふざけるのはそのすっトボケた顔だけにしといてくれ!!
「えぇーっ!? 裕ちゃんピンクハウス着るのぉ〜!?」
テーブルの反対のはじから、後藤が叫ぶ。いっつも人のハナシ聞いてないくせに、
なんでそんなトコだけ聞こえてんねん!
「着るわけないやろ!!」
「え〜っ、じゃあインゲボルグにしましょうか?」
「やめてよよっすぃ〜。な〜んか恐いよ裕ちゃんが。」
「それじゃあ一緒やろ!?」
後藤っ、バケモンでも見るような顔すんなっ!! ってかアンタ、今こそアタシが言ってるのを聞けっ!!
- 122 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年08月21日(火)02時18分25秒
「裕ちゃんがインゲだったら、よっすぃーはカールヘイムがいくない?」
「いいっすね〜♪中澤さん、腕組んで歩きましょうね」
矢口、アンタさっきヤバいって…
「とにかく、アンタとは絶っ対一緒に出掛けないから!それとその宝塚みたいな変なポーズはやめて!」
「これ、中澤さんが赤色の時やってた振りじゃないですか〜。」
「そんな振りないわっ!そんなだからいつまでたっても、夏先生に怒られてんだろ!?」
「よっすぃー、それじゃいくら矢口でもフォローできないよ。」
ホンマに、バカ丸出しやな…
「もういいから、アンタあっち行ってな。」
「え〜っ、そんな嫌わないでくださいよ〜。」
このコはどこまで本気なんだかさっぱりわからん。
もうおかしいんだか腹立つんだか情けないんだか、訳がわかんなくなってきた。
「裕ちゃん吉澤の事嫌いなの?圭織は結構好きだよ、面白いし可愛いじゃん。」
もっと訳わかんないのが、吉澤の後ろにぬっと現れた。……面白過ぎなんだよ吉澤は。
「はあ、もうええから…」
面倒くさくなって、雑誌をパラパラとめくり始める。
「裕ちゃんって、石川の事好きなの?」
ぎくぎくぎくっ!!
「「はぁ? なんで?」 ですか?」
えっ? えっ? まって圭織、アンタをほったらかしにした裕ちゃんが悪かった、
だからちょっと余計なコト言わないでっ!
「ん? だってほら。」
アタシの膝の上の雑誌を、勝手に一枚めくって戻す。
「ほら、ピンクばっかしじゃん。」
「た、たまたまこのページだけやって。」
「びっくりした〜ぁ、なにゆってんですか飯田さん。」
「なーんだ圭織の迷推理か、そんなことだと思ったけどさ。」
びっくりした〜ぁ、とんだ名推理や。やばいやばい。
普段からトンチンカンな圭織の人徳で助かったわ。おかげで本人むくれてるけど。
「じゃあなんで、そんな本見てるのっ?」
なんでみんなしてそんなに。アタシがこんなん見てたらそんなにおかしいんか?
っつーか圭織の場合は、八つ当たりやなほとんど。
「いやぁ、なんかたまにはこういうのも、ちょっと見てみたいなぁってな…」
「なんだ、じゃあやっぱ石川じゃん、石川―ぁ!!」
「「「 は? 」」」
加護辻と遊んでた石川に向かって(遊ばれてたの方が似合うけどな)思い切り良く手招きをしている。
またなんか、独自の確信を持ったらしい。
- 123 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年08月21日(火)02時19分42秒
「なんですか?飯田さん。」
さっきのアトだから、ややおずおずと寄って来る。 そんなん可愛いっちゅーねん!!
「今度のお休みさぁ、裕ちゃんの服一緒に見てきてよ。」
「はい?」
「「えぇ〜?」」
「なんでそんなハナシになんの圭織?」
と言いつつ、ちょっとラッキー♪
でも石川の眉が八の字。可憐だけど、今そんな顔されんのは裕ちゃん悲しいわぁ…
「だってタンポポのメンバーと裕ちゃんって、明後日休みじゃん。」
「いや圭織そうじゃなくてさ、なんで裕ちゃんと石川なの?」
そらそうや。でも矢口、それは黙っとけ!!
「だって裕ちゃんどこに見に行くの? 石川ならわかってるでしょ?」
アタシの雑誌を(勝手に)石川に突き付ける。
石川は、その雑誌をなんだか不安そうにパラパラと眺めた。
「はい。一応わかりますけど〜…」
「なに?いやなの?」
カメラ廻ってないんだから、そんなキツい言い方しなくていいじゃん。(アタシはいいの!愛があるから)
「私はいいんですけど、中澤さんはいいんですか?」
あぁっ、そんないじらしい目でみあげられたら でも、我慢やで裕子!
「ああ、考えてみたらちょうどええわ。そんなら明後日一緒に行こうか。」
「じゃあ決まりね!」
圭織はとにかく仕切れて満足そうだ。
そうだった。このコはエラそうにするのが大好きな代わりに、案外若いコらの面倒見はいい。
アタシと石川の仲が悪いと思い込んで、このコらしく強引な手口で仲良くさせようとしてるんだろう。
やっぱりええコやな圭織 ネジが一本飛んでるだけのことで。
「梨華ちゃんと中澤さんお買い物行くんですかぁ、加護もいっしょに行っていいですか?」
「あ、じゃああたしも♪」
「プッチは仕事やろ!!」
お前に邪魔されてたまるか!
「加護、学校は行ける時行っといた方がいいよ。」
「えーっ、でも〜…」
「今は分かんなくても、大人になったら絶対に後悔するから。圭織もね…」
いいぞ圭織(たまには)えらい!
「まあまあ圭織、学校はさぼっちゃダメだよ、わかった?」
「は〜〜い…」
矢口も圭織の説教は聞きたくないらしい。
- 124 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年08月21日(火)02時20分32秒
コンコンッ。 とノックの音。
「モーニング娘。さーん、…」
「はーい! 行きまーす!」
10分前だ、ちょうどいい。これ以上ゴチャゴチャ言われんのはたくさんだ。
「さあ、行くよ! あれ? なっちはどうしたの?」
「トイレ行くっていって、行ったっきりだね。いつまで入ってんだ、なっちは!」
「そうなの?じゃ矢口ちょっと見てきてよ。」
「え〜っ!?」
「まさか、裕ちゃんじゃないんだから、迷子じゃないよね?」
って圭坊、たまに口を開いたかと思えば、またそのネタかいっ!!
「最近はもう一人では行かんわっ!!」 (自爆
っつーかみんな、トイレ位ゆっくり行かせてやんなよ、女のコなんだからさ…
気が付いてみたら手のひらが冷や汗でぐっしょり。 はあ、いい汗かいた。(嘘
まぁ結果オーライや、ポジティブポジティブ♪ ハハハ……(壊
- 125 名前:注釈@たゆ 投稿日:2001年08月21日(火)02時21分31秒
ファッションになんぞ全く興味はないっ!! なんのことやらサパーリわからん??
と言う方のために。 そうでない方は続きをどうぞ。
ピンクハウス …… ヒラヒラの少女趣味的な濃ゆいブランド、重ね着が基本。 パッと見、可愛いような
コワイような… フル装備で10万円前後から。 小物やら余分な重ね着まですると、モー大変です。(汗
インゲボルグ …… ピンクハウスのお姉さんブランド。 メーカー的には40歳以上向け(笑
比較的落ち着いてる物に限っては、中澤さんが着ても一応はおかしくないかも。
でも娘。の皆さんには、ピンクハウスと同じような物と思われているようです。
カールヘイム …… ピンクハウスの男性向けブランド。 当然甘め、むしろ女の子が着て可愛い服。
よっすぃーに着せてみたいのは、矢口さんだけじゃありません。 作者(たゆ)もです。(爆
Egg …… ギャル系投稿雑誌。きらびやかにケバケバしい女の子がいっぱい載っている。
矢口や石川他、メンバー内に愛読者が結構多い。(本当)
ヴァンテーヌ …… ヴァンサンカンの姉妹誌。ヴァンサンカンよりは価格帯の安い物が多い。
(でも買えないっす)カジュアル、甘めから、かっちりよそいきまで。 作者(たゆ)が一時愛読していた。
- 126 名前:注釈@たゆ 投稿日:2001年08月21日(火)02時22分42秒
最後に、赤いつばの長いキャップを目深にかぶる。今日こそ目立ったらイカンからな!
「おーっしゃ!!」
決まった! ええカンジやん。さぁ〜っ! デートやデート
玄関に向かいがてら、なにげなく振り返った。そこは…
どぉーーっ、と洋服の洪水。
「はあっ…もういいっ! 帰ってからにしよ!」
待ち合せの駅。30分も前に着いてしまうとは、我ながら少しハリキリすぎ。
散々迷った挙句に、こんな昔の服引っ張り出して着て来てるからかな。
初めてデートの待ち合せをした頃みたいに、なんだかウキウキするようなドキドキするような。
気が付くと、軽い人混みを掻き分けるように石川が走ってくる。
約束までまだ15分もあるんだから、慌てなくていいのに。
頑張ってるのはわかるけど、人を避けながらで肩を左右に振りながら走ってくるので、かなりおかしい。
しかもアンタ、手首が返ってるよ? 本人は普通のつもりで大真面目だから可愛いですむけど、
他のコがやったら脳天に平手ツッコミ入れるトコやで。
ズデッ!! うわっ!! って、そんななんもないトコで転ぶか普通ぅ?
見かねて思わず、アタシも駆け寄っていく。
まったく、アンタは三千年前の地層から発掘された、古代の少女マンガの主人公かっ!!
でもそんな石川を自然に可愛く感じるアタシって、やっぱそういうマンガ読んできた世代だから
なのかなぁ。(アタシは三千年前やないでっ!)
「ちょっとだいじょぶ?」
「あ、中澤さんおはようございます。」
「おはようじゃないでしょ!?」
すっ転んだだけでも目立ってるのに、名前まで呼んで。芸能人の自覚あんのかね?
周囲の視線を気にしつつ、石川のピンクのワンピースをはたく。
「あ〜ぁ、せっかくおニューの服で来たのに。」
と、自分でも白っぽいカーディガンを払いだした。
「え?なに、おろしたてなの?」
ちょっとっ! 嬉しいよそれ。 “おニュー”って言い方はこの際置いといて。
「そうなんですよ〜、なかなか着る機会がなくて、やっと着れたのに〜。」
……なーんだ。
- 127 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年08月21日(火)02時25分28秒
「あの〜…」
「えっ? なに? おいしくない?」
「いえ、すっごくおいしいです。」
「そうやろぉ? 麺類好きだから、パスタはちょっとおいしいトコ知ってるよ。」
「はい、また来たいです!」
本当はお母さんと来たことあるんだけど、中澤さんがうれしそうなんでつい話を合わせてる、お昼ごはん。
中澤さんが先に食べ終わってて、それに合わせて二人分のジュースが運ばれて来た。
「あの〜…」
「ん? どうしたの? つまんない?」
ふだんあんまり見ない、不安そうな顔。
「いえ、そうじゃなくて、中澤さんがつまんないのかなあって思って。試着とかも全然してくれないし。」
「だって買う気も無いのに、試着なんかせんやろ?」
えぇ〜、やっぱり私の趣味じゃだめなんだ。じゃあどうしてわたしとなんか…
自然と顔がうつむいてくる。
「いや、あのな、最初っから買うハナシなんかしてなくて。ただ見たいなぁって言ったら圭織がアンタに
声かけてくれてな、いや、楽しい、楽しいよ!」
「でも、なんか私ばっかり試着とかしてて…」
「だから自分で着たいんじゃなくて、そんな服見たいってコトなのよ。石川が着た時もアタシが着てって
ゆったでしょ? アンタが着てくれた方がいいの!」
「えっ? じゃあ私が着ればいいんですか?」
「そっ。それがいいの。」
なんか今日の中澤さん、私が不安になってしつこく聞いても、ちっとも怒らない。
機嫌がいい日でよかった♪
「じゃあ午後は私の服買ってもいいですか?」
「ああ、全っ然いいよ! あのチャーミーみたいな服、よかったんじゃない?」
「あれはちょっと、お嬢さまっぽすぎますよ〜。」
お上品だけどバスガイドさんみたいだし。白っぽくって、ピンク入ってないし…
「それよりいちばん最初のお店のがよかったですよ、さすがは中澤さんのお見立てですよね。」
返事をしてくれないけど、にこにこしながらこっちを見てる。本当にかわいいお洋服すきなんだなぁ…
「じゃあこのあとは、買い物は石川がしますから、今度は中澤さんもチャレンジしてみてください!」
- 128 名前:よみぃ 投稿日:2001年08月23日(木)15時47分08秒
- あの〜、なんかエライ長いんですけど、大丈夫?
圭織じゃないけど『モーニング娘。ってうるさいなぁって』思うよ、マジで。
あ、裕ちゃんが壊れてるから長いってのもあるか。
ま、続きはいつまでも待ってるから、ゆっくり書いてくれぃ。
私の方は……期待しないで下さい。(逃
- 129 名前:たゆ 投稿日:2001年08月28日(火)21時13分34秒
- 大丈夫もなにも…どうなんでしょ?
これでもまだ削って書いてんだけど、でも書き過ぎかな。
この後は細かいシーンをバンバンすっ飛ばすからなんとかなるでしょう!
お互い、頑張ろうぜ!! (怪
- 130 名前:たゆ 投稿日:2001年09月01日(土)20時18分00秒
- うおっ!?
ま、眩しいぜ!(w
- 131 名前:rusty 投稿日:2001年09月02日(日)21時37分00秒
- いつも楽しく読ませて頂いています。
削らなくてもいいんですけど・・・。
お二人に期待してますんでヨロシクお願いします!
- 132 名前:たゆ 投稿日:2001年09月08日(土)01時54分51秒
- >>131
いつもありがとうございます。
>削らなくてもいいんですけど・・・。
いや、削らないと大変なことに…(汗
ちなみに前回の話、もしリライトすると3倍くらいになります。(よみぃ保証)
オチはあれだけの話なのに…
某所の件ですが、もしナンでしたらメール欄までご連絡頂ければ幸いです。
(いや、そんな、ナンパじゃないっすよ… ^^;)
- 133 名前: 挑戦!それは…? 投稿日:2001年09月08日(土)01時56分57秒
「なにに?」
「試着です!」
おだやかに、にが笑いを浮かべてる。なんかまるで私がわがまま言ってるこどもみたい。
ちょっと困らせちゃってるのかな。でもすきな服は着なくちゃ損です! ポジティブですよ、中澤さん!
ホントはきっと……
「きゃっ!」
考えながらジュースを飲もうとしたら、ストローで吸いながらグラスを少しかたむけてたみたい。
「あっ!」
「あ〜ん、もう。またよごしちゃった。」
「そんなんじゃアカンやろ!」
「えっ、だいじょぶですよぉ〜…」
私が服をふいてたおしぼりと、私の手首をつかんで、トイレに連れて行く。
「あの〜、あの〜…」
「そんなんほっといたら、シミになるやろ!」
「は、はい。すいません。」
びしょびしょにぬらしたおしぼりで、私のワンピースを何度もふいてくれる。
ありがたいけど、ちょっと恥ずかしいなぁ。中澤さんもあんがいこぼすのになれてるのかなぁ。
「こんなもんかな。」
「ありがとうございます、わざわざこんな。」
「あ、ああ、まあね。」
なんか中澤さんまで照れくさそう。
「でもびしょびしょになっちゃいましたね。」
「乾くまでゆっくりしてこ、二人でいるんだから退屈もしないやろ。」
- 134 名前:読人 投稿日:2001年09月22日(土)09時36分33秒
- おひさしー。。。
あぁん、裕ちゃんが優しいよぅ。
森板の『それは、いつかの〜』でも書いてます。
遊びにきてーな。。
- 135 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年11月12日(月)00時58分58秒
まさかこんな事になるとは……
結局、夕方頃までどうでもいいようなお喋りをしてて、ついでに早めの夕食。
そのあとの石川は、人が変わったようにあちこちの店にアタシを引っ張り廻して、買いまくり。
気が付いて見れば、アタシの両手には紙袋が3つずつ。
「さっきの服とってもお似合いでしたよ。なんか中澤さんのためにあるような服だったのに……」
「そう?まあ、アタシは今日はウィンドショッピングだから。」
この歳で薄いピンクか? ははは、…かんべんしてよ。自分の姿見て目ぇ廻しそうだったんだから。
「そうですか…あっ、中澤さん! いっしょにプリクラ撮りましょう!」
「えっ、ちょっ、マジ!?」
かさばる荷物をガサガサさせながら、やっとそろそろ駅に近づいてきたのに。
「いいじゃないですか〜、せっかく2人でいるんだから、記念に撮りましょうよ〜。」
アタシが嫌がるとは思いもしないのか、いそいそとプリクラの機械に向かっていく。
「ちょっと、石川っ?」
- 136 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年11月12日(月)01時01分10秒
ついさっきまでは持っている荷物で歩きにくそうにしていたくせに、急に軽い足取りで
プリクラのカバーの中に潜り込む。
アタシがあわてて後から入ってみると、いきなり百円玉を次々に投入している石川がいた。
待ても何もあったもんじゃない。
「アタシは撮るってゆうてないよ!」
「えぇ〜っ、…ダメですか〜?」
ってそんな情けない顔で見上げてっ!
こいつっ、ホントはアタシの気持ち知ってんちゃうか!?
「…お金入れちゃったんなら、しゃーないでしょ。」
「やったぁ それじゃフレームどれにします? これかわいいですよね?」
お互い慣れるまで時間が掛かったせいかもしれないけど、こんなに甘え上手だったとは
気が付かなかったよ。
「はい?」
うっかり見つめてしまったのは不審だったか、アカン!!
「いや、絶対こっち!! こっちのがかわいい!!」
「じゃそれでいいです。決定、と。」
それでいいです〜ぅ!? 誰に向かって言って…
「あっ、来ますよ、いえ〜い 」
パッ!
- 137 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年11月12日(月)01時03分54秒
「も〜う、ちゃんとポーズしてくださいよ〜。もう一回やり直しますよ?」
「ああ、ゴメンゴメン。」
へえ〜、やり直せんのか。
「いきますよ〜。」
よっしゃ!
「いえーい!!」
「いえ〜、きゃあ 」
素早く抱き寄せて、カメラ目線でkissのポーズ。
「けっこういいカンジですよ♪」
どれどれ…
ってか、なにやってんだ? ノリノリで撮ってんじゃんアタシ、それも何枚も…
でもまあ、石川が楽しそうに写ってるし、良しとするか。
「そらぁな、モトがええから!」
「そうですよ〜、だからやっぱり撮ったほうがいいんですよ。奥様お美しくていらっしゃるんだから♪」
「あほっ!」
突っ込まれても平気で、と言うよりむしろニコニコしてる。
自分でも目元に締りがないのは、わかっているのがちょっと照れ臭い。
- 138 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年11月12日(月)01時10分14秒
石川がごく自然に、ピンクのハサミをピンクの小さなバッグから取り出し、
撮ったばかりのプリクラを当たり前のように半分に切り始める。
は〜、持ち歩いてんだ…
「はい、中澤さんの分です。」
「あ、あぁ、ありがと。」
初デートの記念か、こういうのも良いかもしらんなぁ… うん?
「ちょ、ちょっと待ったっ!!」
「えっ?」
「それ貼るの? いや、やめて! お願い! 」
見るといつのまにか取り出していた携帯に、さも当たり前のように貼ろうとしている。
アタシの、しかも石川とのプリクラなんて。こんなモン見られたら、誰に何言われるか。
その上、ラブラブ〜 とか書いてあるこの字アタシのじゃん、シャレんならんわ。
「えっ? なんでですか〜?」
「ほら、アタシはさ、こういう事はしないって言っちゃってるからさ〜。 」
「は…はい〜。」
意味がわかってなさそうに、曖昧にうなずく。
とにかく貼らんでくれたら、今はもうなんでもええわ。
「って、おいっ!?」
- 139 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年11月12日(月)01時11分27秒
- 「えっ、あっ、これはアドレス帳だから…」
中を覗くとプリクラだらけの、アドレス帳なんかこれ。
「だから貼ったら誰かに見せるやろ!? 」
と言いつつひったくって自分でチェック。
しかしいっぱい貼ってあるなぁ。あ、あたしより加護のが密着してる! 負けた。
むうっ! 吉澤ん時は石川テンション上がりすぎて、ヘン顔になってる。
よっぽど仲良いらしいな、要注意や!!
「ふーん。」
「かわいいでしょ? 中澤さんとのはここにしようと思ったんですよ〜。」
「だからーっ! 二人だけの秘密にしといて? なっ? 」
参ったな、もう。しかし、
かわいいって、自分のコトか? (笑)
- 140 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年11月12日(月)01時14分47秒
「改札抜ける時、気を付けなさいよ。」
「はい。」
「ちゃんとタクシー乗るんだよ?」
「はい! タクシーに乗ります!」
両手に紙袋を鈴なりにぶら提げた石川がちょっと大変そうだけど、車に乗ったらなんとかなるやろ。
もう改札も目の前だし。
「今日は楽しかったです、どうもありがとうございました。」
深々と頭を下げてから、目を細くしてニッコリ笑った。
くぁわいいーっ
いまっ、今すっご〜〜く抱きしめたい!!
いや、でもイカンイカン、こんな人目のあるトコじゃ、一発で週刊誌に載るわ!!
しかしっ…
- 141 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年11月12日(月)01時16分05秒
(自制心や自制心……あぁ〜アカン! ありったけの自制心掻き集めても全然足りないわ!
う〜〜っ… 足らんからとりあえず明日の分から前借しとこっ。ほのぼのレイク…無人くんでええわ!
とりあえず5万もあったら足りるやろ。
チャラララッ チャッチャ〜♪
裕子は5万円を借りた!
裕子は決済を乗り切った!
裕子のこらえ性が1上がった!……)
「どうしたんですか?」
はっ!? いかん! 一人でアヤシイ世界に行ってた…
「い、いや、なんでもない! ゆっくり休んでな。明日、疲れた顔して来たらダメだよ。」
「はい。」
「じゃね、お疲れ様。」
「あ、はい、お疲れさまでした。」
ふぅ〜っ。なんかもう、いっぱいいっぱいや……
階段を登る途中で「きゃっ!」と声が聞こえたが、もう振り返らない。
多分今見たら、せっかくの前借りまでした自制心がだいなしや!
- 142 名前:挑戦!それは…? 投稿日:2001年11月12日(月)01時17分49秒
電車の車中ドアの脇に寄りかかってぼんやり今日一日を振り返っている時、
ブルッとした手応えが。
ん? メール?
発信者名 石川梨華
いまおうちに着きました。今日はありがとうございました。
すっごい楽しかったです。お姉ちゃんと行くよりずっと楽しかったです。
また連れてってくださいね。今度は中澤さんの好きな所でいいです。
変な文章だな、子供の作文みたい。
石川お得意のどこまで本気なんだか怪しい言葉だって事はわかっているハズなのに、
今日のあのコのいろんな姿が思い出されて、なんだか気持ちが妙に弾んでくる。
こみ上げるニヤニヤを押さえていると、怪訝な視線を向けるおっさんが一人。
キッ! と一発ガンくれてやってさっと窓の外を眺めると、いつもよりきれいな
いつもと同じ景色が流れていた。
- 143 名前:rusty 投稿日:2001年11月13日(火)01時07分53秒
- うぉぉぉぉ!更新されてる!
裕ちゃんかわいいっす!ってかそれも石川さんがかわいかったからで
ってか石川さん可愛すぎです(笑)
なんか冷静になれない(笑)
ってことでじっくり読みます!
- 144 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月20日(木)14時50分09秒
- 今更新に気が付いた(w
ごまゆうが読みたいなー(w
- 145 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月03日(木)12時06分29秒
- ホゼミ
- 146 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月27日(日)15時40分36秒
- いちごまも読みたいけど?
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