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ざる

1 名前:名無し 投稿日:2001年03月07日(水)01時22分07秒
小説初お披露目です。
北海道育ちのカントリーさん達に比べると石川さんは黒いねー。
あんなに寒いのに(謎)と思いつつ見切り発車でレッツラゴー!

初心者なもんで、どこまでできるか謎なのでsageで逝かせて
いただきます。
2 名前:事務員さん 投稿日:2001年03月07日(水)01時28分33秒
ひざ下5センチ強のタイトスカート。レトロな、ベストというよりチョッキと
いった風情の上着。上下とも色は紺。そしてアイロンのきいた白いブラウス。
作業の邪魔にならないように前髪はピンでぴちっととめて、最後の仕上げは
銀縁のメガネ。
「さて、これでよしっ、と」
ロッカーの扉についた鏡でメガネ顔の自分をチェックすると、サイフを持って
事務室へと向かうためロッカー室を後にした。
――――石川 梨華 15歳
高校生になったこの春から事務員のバイトを始めました。
3 名前:書いたヲタ=太郎 投稿日:2001年03月07日(水)01時44分17秒
名前変えるの忘れてた。しょっぱなから鬱だ……
これだから初心者はよー!
4 名前:太郎 投稿日:2001年03月07日(水)02時05分26秒
 石川の通うバイト先は進学塾である。そこ以外にも県内に何校か経営している。
 だが、ここ数年の不況の風は厳しく正社員を抱えるのは困難になってきていた。

 そこでバイト雇用となったわけである。
 普通ならたかがバイトに事務服など支給しないのだが、私服のバイトがうろうろ 
していると目立つという理由から事務服が支給されたのだ。
 もっと深刻な理由としては「正社員を置くのも苦しくなった塾」というイメージが
つくのを避けたからなのだが……。

そんなこととは知らない石川は学校帰りにも制服でこれて便利♪というぐらいの
認識しかもっていない。
5 名前:太郎 投稿日:2001年03月07日(水)02時12分27秒
「石川さーん、これ100部コピーね」
「はい、100部ですね」
 
バイト用に割り当てられた机の引出しにサイフを入れ、カギをかけた途端に仕事が舞い込む。
 これといって決まった仕事があるわけではない。事務社員や教員から頼まれた事をこなすのが主な仕事だ。 
それはコピーだったり、お使いだったり、掃除だったりと雑用ばかりだ。雑用だが、塵も積もれば山となる
ということわざの通り、バイトの時間はあっという間にすぎる。
 1週間もするとコピー機の操作も憶え、お使いの時に領収書をもらうのも忘れないようになった。
 
 バイトは概ね順調であった。一部の問題を除いて……
6 名前:太郎 投稿日:2001年03月08日(木)00時33分09秒
能天気に小説書いてる場合ではなくなりました……
7 名前:太郎 投稿日:2001年03月09日(金)01時15分50秒
「あ、おばちゃんだぁー。オッハ〜」
「おば……」
 コピーしたばかりでほんのりと暖かい紙の束を危うく落としそうになりながら、石川は声の主を振り向いた。
「後藤さん、おばちゃんはやめてよ……」
「いいじゃぁ〜ん、別に。おばちゃんはおばちゃんなんだから」
 わざとらしく欠伸なんかしながら言ってくる後藤の制服姿は、タイが緩んでいてお世辞にも行儀がいいとは
言えない。
「全然よくないよぉ〜」
 明かにからかわれているのだが、石川は眉をハの字にして後藤のいじめっ子心を刺激している。
8 名前:太郎 投稿日:2001年03月09日(金)01時17分55秒
ショックを受けつつもまったり更新……
9 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月28日(水)23時21分28秒
これはもう続かないの?
…続いてくれ
10 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月29日(木)04時26分12秒
おう、初レス。
自作自演しないでよかった(w
色々と忙しくて止めてしまっていました。
またまったりと更新するつもりです、はい。
11 名前:太郎 投稿日:2001年03月29日(木)04時55分14秒
さらに後藤が何か言葉を続ける前に、別の声が後藤の幸せな時間の終了を告げた。
「ごっちん、こんなとこでおばちゃん相手に暇潰ししてないでよ。そろそろ授業始まっちゃうよ」
後藤とは違う制服。セーラー服を着た美少年といった印象の少女がニヤニヤと笑いながら後藤の肩に手をおいて立っていた。
「吉澤さんまで……あたしはおばちゃんじゃないよぉ〜」
「はいはい、おばちゃんはみんなそう言うんですよ。じゃ、もう時間なんで、失礼します。あんまり重いもの持ってギックリ腰になんないで下さいよ」
まだ遊び足りなそうにしていた後藤の腕をひっぱって、吉澤は教室へと続く階段のある方向へと歩き出した。
その場にハの字眉の石川を一人残して……
 
12 名前:太郎 投稿日:2001年03月29日(木)05時03分30秒
名無しさんでレスして鬱になりながらもまったり更新……
13 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月30日(金)20時50分34秒
続いてくれてよかったぁ
いじめっ子なよしごまがなんかいいな。
またマターリ待ってるよ!
中澤マンセー(w
14 名前:太郎 投稿日:2001年04月06日(金)23時34分07秒
「もー、もっとおばちゃんで遊びたかったのに」
「マジでもう時間ないよ。あんま遅刻すると家に電話されちゃうじゃん」
吉澤は後藤の教室の前まで行くと、ドアのほうへポン! とその背中を押して、自分の教室へと足を向けた。
この塾は成績別にクラス分けを行っているので、制服の着こなしと同じく適当に通っている後藤は当然のごとく成績はよくない。
一番ランクの低いクラス、しかもその中でも下から数えたほうが早い……という結果が常である。
対して吉澤はまあまあのランクのクラスに振り分けられている。無難にこなしている、といったところだ。
15 名前:太郎 投稿日:2001年04月06日(金)23時47分59秒
「あ、そだ。よっすぃ〜、2番ちゃんと別れたって本当?」
教室に半分入りかけていた体を廊下側にのり出し、後藤は吉澤に声をかけた。
「耳が早いね……」
吉澤は苦笑とともに振り返る。
2番ちゃんというのは塾での成績順位で常に2番の成績をとっている子の事だ。
吉澤と後藤の間ではその呼び名が当たり前となっている。
「本当かどうか確認とってくれっ、て頼まれてたからさ。で、どうなの?」
「別れたよ。ちょっと他の子と話してたらなんかキレてきてさ。なんか、もういいやぁ〜って思って」
ため息とともに疲れた表情を浮かべる。その時の状況を思い出しているのだろうか。
16 名前:太郎 投稿日:2001年04月07日(土)00時13分17秒
マッタリ更新
アイさが録画を失敗して鬱……
17 名前:太郎 投稿日:2001年04月23日(月)23時15分41秒
「その『ちょっと話してた子』って、ひょっとして1番ちゃんだったんじゃない?」
1番ちゃんとは2番ちゃんと同じく毎回首席を死守している子の呼び名である。
2人は3ヶ月に一度行われる塾でのテストで毎回僅差で競り合っている。元々の性格の違いもあるのだろうが、それに順位争いも加わり仲が悪い。とても悪い。
後藤の知る限り、2番ちゃんが吉澤と付き合っていると知って、わざと吉澤に1番ちゃんがちょっかいを出してくるぐらいには悪い。
「どうだったろ? もういいや、そんなのどうでも」
話は終わったとばかりにバイバイと、手をひらひらさせて吉澤は自分の教室へと歩きだした。
「ありゃりゃ。あれはそ〜と〜派手にやりあったな? ま、確認がとれたからいっか」
呟きと同時に控えめなベルが鳴り、授業スタートを知らせた。
18 名前:太郎 投稿日:2001年04月23日(月)23時19分11秒
「ただいまぁ〜」
カバンを玄関に下ろし、凝った肩を手でほぐしながら石川は帰宅した。
「おかえり、梨華ちゃん」
居間へと続く廊下にひょこん、とおダンゴ頭が現れた。
「あ、亜依ちゃん。来てたんだ」
学校とバイトの往復で疲れを滲ませていた石川の顔に笑顔が浮かぶ。
「今日、パパが出張やねん。だからママと一緒に夕飯たかりに来たんや」
19 名前:太郎 投稿日:2001年04月23日(月)23時21分41秒
ひっひざひの交信です……。
マターリマターリ……。
20 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月09日(月)16時12分20秒
ずっと待ってるんですけど…
21 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年07月18日(水)18時55分16秒
こちらの小説を「小説紹介スレ@黄板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=yellow&thp=995445727&ls=25
22 名前:太郎 投稿日:2001年07月19日(木)23時24分14秒
>>20
すんません、話が全然まとまらなくて現実逃避してました。
てか、「現実逃避してます」の現在進行形……

とりあえず、書き上げてる部分だけでもれっつお披露目。
23 名前:太郎 投稿日:2001年07月19日(木)23時25分47秒
亜依の母と石川の母は姉妹だ。家が近いのでこうして互いの家をよく行き来している。家が別々なだけで、石川と亜依はほとんど姉妹のような間柄だ。

「梨華ちゃん、数学の宿題でわからんとこがあるんよ。教えてくれへん?」

夕食をともにした後、石川の部屋でくつろいでいると、亜依が上目遣いでノートと教科書を胸に抱いて石川に言ってきた。
その仕草のかわいらしさに頬を緩めながら、石川は快諾する。

「いいよー。どこ?」
「こっからここと、あとこっちも」
「ほとんどじゃない……」
「えへへへぇ〜」

そろそろ中間テストの時期である。石川は亜依の成績を思って人事ながら少し暗い気分になった。
24 名前:太郎 投稿日:2001年07月19日(木)23時27分51秒
「そういえば、あたしの上げたメガネちゃんとつけてバイトいってる?」
 
 カリカリとシャーペンを走らせながら亜依が聞いてきた。

「ちゃんと使ってるよ。でも、お陰でバイト先で『おばちゃん』呼ばわりなんだよぉ〜」
「おば……ぷっ くくっっ」

 それまで軽快な音をたてていたシャーペンは止まり、亜依の肩が小刻みに揺れた。

「……もうメガネかけるのよそうかな……」
 
 そんな亜依の反応にぼそり、と呟いた石川は呟いた。そのセリフに小さなおダンゴ頭が慌てて左右に振られた。

「あかんあかん! そんなことしたら梨華ちゃんのかわい……じゃなくて、若いのがバレて生徒にバカにされてまうやんっ」
「もう違う意味でバカにされてる気もするけど……」
「だから、そこで若いのがバレると余計にからかわれてしまうやろ?」
 
 亜依は今までやっていた宿題よりも頭を数倍早く回転させて、必死で石川を説得する言葉をひねり出した。その割にはイマイチ説得力がないが……。

「うぅ〜ん、そうかなぁ」
「そうや、そうに決まってる!」
25 名前:太郎 投稿日:2001年07月19日(木)23時29分09秒
久々だから改行失敗しまくり…激しく鬱だ……

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