インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板
娘。IN沖縄
- 1 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月10日(土)11時39分04秒
- こんにちは。
私は赤板で「謎」を作っていますが、ここでも第2作目を作る事になりました。
この作品は中澤裕子卒業後の娘。をメインとして行います。
- 2 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月10日(土)11時58分48秒
- 2001年4月15日。
大阪城ホール。
楽屋には娘。たちがいた。
飯田圭織はみんなにこう言った。
圭織「何でこんな事になったの?」
保田「わかんない…」
圭は言葉を詰まらせてこう言った。
圭織「わかんないじゃないよ!」
圭織は言った。
すると真里は圭織にこう言った。
真里「静かに!」
圭織「真里、今何て言ったの?」
真里「あれ?聞こえなかったかな、静かにって言ったの…」
圭織「静かにって…あたしが静かにしてられるの?」
真里「仕方ないでしょ?裕ちゃんだってもう年なんだから…」
圭織「真里がこんなに気楽でいいの?」
真里「……」
つんく「はい、みんな静粛に」
つんくが楽屋に入ってきた。
すると後藤真希がつんくにこう言った。
真希「ねぇ、裕ちゃんが辞めるって本当?」
つんくは言葉を詰まらせながらこう言った。
つんく「残念ながら…本当なんや…」
真希「そんなぁ…ねぇ、何とかならないの?ねぇ!」
真希はつんくに詰め寄って、肩をガクガクと揺すった。
つんく「ウチだって出来る限りの事はしたんだがならんかったんや…」
つんくは残念そうに言った。
- 3 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月10日(土)12時41分11秒
- 圭織「あぁもう!」
圭織はこう叫んだかと思うと机を思い切り叩いた。
この音に娘。たちはびっくりして音のしたほうへと振り向いた。
そして圭織はこう言った。
圭織「何でこんな事になるのよ!3年間一緒に頑張ってきた人がいなくなるなんてあたしには耐えられない!」
するとつんくは圭織にこう言った。
つんく「残念だけど年齢には勝てないんや…でもな、これ以上娘。にいる事は不可能なんやけど分かってくれ」
圭織「……」
つんく「あと残りのメンバーでこれから頑張っていくしかないんや…」
つんくはこう言った。すると…
圭織「うっ…うぅ〜…わあぁ〜ん!」
圭織は机に顔を埋めて泣き出した。
その姿を見て辻希美はこう言った。
希美「嘘よ…嘘に決まってるのれす…」
真里「ちょっと希美?」
真里は驚いた声で希美に言った。
すでに希美は涙を流していた。
希美「あぁ…あたしはどうしたらいいれすか〜」
希美はこう言うとついに泣き出した。
真里は希美をよしよし、と慰めた。
すると石川梨華はこう言った。
梨華「あれ?」
真希「どうしたの?」
梨華「あさみの姿が見えないけど…どこ行ったのかな?」
真希「本当だ、いなくなってる…」
つんく「もう今日はこれで解散します」
つんくはこう言って娘。たちを帰そうとする。
娘。たちはそれに素直に応じた。
こうして娘。たちは悲しそうな気持ちで大阪城ホールを後にした。
- 4 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月10日(土)14時42分03秒
- 所変わってここは大阪・ミナミ。
娘。たちはホテル新大阪の中にいた。
全国ツアーの打ち上げという事で大宴会場に娘。たちはいたのである。
そこでは何の騒ぎもなくスムーズに打ち上げは終了した。
真希は娘。たちにこう言った。
真希「ねぇ、あたし達だけで二次会しよう?」
圭織「いいねぇ。」
真里「やりましょう」
真希「じゃあ、あたしの部屋でやる?」
圭織「うん。」
真里「でも希美はどうするの?」
真希「打ち上げが終わるとすぐ自分の部屋に行ったの。一人にしてほしいって…」
圭織「じゃあなっちやよっすぃーも誘う?」
真希「うん…あっそうだ、圭ちゃんも是非誘って?」
圭織は頷いた。
そして二人を呼びに行った。
- 5 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月10日(土)15時03分32秒
- そしてここは、ホテルの一室。
真希達はこの中にいた。
保田「さあ、みんな集まった所で一緒に飲もう。」
圭はそう言うとジョニーウォーカー黒ラベルを取り出した。
そしてそれを開けると真希達のグラスに入れた。
保田「ハイ、今日は本当にご苦労さんでした」
圭はそう言うとグラスを上げて乾杯をした。
なつみ「これおいしいね」
安倍なつみは初めて飲むジョニ黒に感動したのか、明るい声でこう言った。
圭織「あ〜あ、3年間も一緒に頑張ってきたメンバーがいなくなると淋しくなるね…デビュー当時からのメンバーだったのに…」
保田「でも色々あったよ。」
圭織「愛の種5万枚手売りに始まってメジャーデビューでしょ、渋谷での初ライブとそれから紅白初出場もいい思い出だな」
保田「明日香が辞めていった時は悲しかったね」
色々な思い出話が続いた。
次の日は休みだったがこの場の楽しさにみんな忘れて真希達は朝まで飲み明かした。
- 6 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月10日(土)16時09分56秒
- 翌朝。
亜弥「大変だよ、みんな!」
松浦亜弥が慌てた声で娘。たちに言った。
真希はこの声に驚いたのか飛び起きた。
真希「何?どうしたの亜弥…」
亜弥「希美さんがいないの…」
保田「ええっ?」
亜弥「あたしが起こしに行ったら部屋の中は空っぽだったの…」
真希「大変だ、すぐみんなを起こそう!」
真希はこう言うとみんなを起こした。
*
その頃、希美は関西国際空港にいた。
国内線の出発ロビーでぼんやりと飛行機を待っていた。
希美「もう限界れす…」
希美はこう呟くと航空券を見つめた。
航空券には「大阪(関西)発沖縄行き」の文字が書かれていた。
しばらくすると搭乗締め切り十分前になっていた。
希美は立ち上がると大きなトランクを持って飛行機に乗った。
飛行機の座席に座ると希美はまた呟いた。
希美「さよなら…娘。のみんな…」
飛行機は沖縄に向けて飛び立っていった。
- 7 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月10日(土)16時49分06秒
- 1時間半後。
飛行機は沖縄県那覇空港に到着した。
希美が飛行機から降りると南国特有の雰囲気が漂っているのを感じた。
到着ロビーに入ると希美は様々な人が出入りする所を見た。
希美「さて、これからどこ行こうか…」
希美はこう言うとトランクを持って到着ロビーを後にした。
と、その時である。
希美「そうだ、まずは国際通りから行こう」
希美は行き先を決めたのか、明るい声でこう言った。
そしてバスに乗り込み、座席に座ると地図を広げた。
希美「国際通りへはまず那覇市安里バス停で降りればいいよね…」
希美はこう言うとバスは走り出した。
しばらくするとバスは国際通りに到着した。
希美は安里バス停に着くと料金を払ってバスを降りた。
そこで希美はパニックが発生しないように目深に帽子を被った。
希美「これでよし、と」
希美はこう呟くと人通りの多い国際通りを歩いて行った。
*
その頃、他の娘。たちは東京・天王洲スタジオに来ていた。
希美を除く全員がそこに集合していた。
なつみはみんなに言った。
なつみ「希美ちゃん、どこ行ったんだろう…」
真希「心当たりは探したけど結局見つからなかったもんね…」
するとそこに加護亜依がやってきた。
亜依「みんな、希美ちゃんからメールが来たよ」
加護の声にみんなは驚いた。
早速娘。たちはそのメールを見てみた。
内容はこうである。
TO:nozomi.tsuji@dream.com
FROM:ai.kago@dream.com
SUBJECT:ごめんね。
突然姿を消してごめんなさい。私辻希美は今、沖縄に来ています。
落ち着いたらまたみんなの所に戻りますので心配しないでねっ♪
では
なつみ「今沖縄にいるのか…」
なつみは言った。すると…
保田「まぁ仕方がないな、8人でこれから頑張っていくとしよう」
圭は娘。たちにこう言った。
なつみ「帰って来ても怒らないようにしよう。」
なつみはこう自分に言い聞かした。
- 8 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月11日(日)14時42分06秒
- あの日、吉澤ひとみは涙が出る事は一度もなかった。
何故かと言えば中澤は娘。は卒業したものの、ハロプロには引き続き残る、と言った処置をとっていたからである。
来月から始まるミュージカルにも出演する事にもなっていた。
梨華「やっぱよっすぃ〜は一味違うね」
梨華は番組収録後の楽屋でひとみにこう言った。
ひとみ「芸能界を辞めるわけでもないのに悲しむ事は出来ないのだ」
しかし、ひとみはこう言っていた。
保田「それにしてもやはりあの事が気になるね…」
圭はこんな事を言い出した。すると…
なつみ「大丈夫だよ、向こうでもちゃんとやってるから」
なつみは圭にこう言った。
- 9 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月23日(金)18時30分52秒
- 期待致します。
- 10 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月09日(月)14時41分17秒
- 圭織「希美、一人でここにいるなんて一体どうしちゃったの…」
希美は国際通りのベンチで休んでいると聞き覚えのある声が聞こえた。
希美が振り返ってみると圭織が立っていた。
圭織「ここに来るなら何であたしに言わなかった訳?」
希美「飯田さん…違うの、それは…」
圭織「あたしと一緒に行けばよかったのに…」
希美「ごめん、心配かけるつもりはなかったのよ…」
圭織「ううん、いいのいいの…さぁ、ここから一緒に行こう?」
希美「わかった…」
希美はこう言うと立ち上がって二人一緒に国際通りを歩いて行った。
- 11 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年07月02日(月)11時51分43秒
- その夜。
二人は那覇市内のホテルにいた。
圭織「希美」
圭織は希美を呼んだ。
希美「飯田さん。」
圭織「娘。達から電話よ」
希美「わかった。」
希美はそう言うと受話器を取った。
Converted by dat2html.pl 1.0