インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板
クロス トライアングル
- 1 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月12日(月)02時40分41秒
- はじめまして。
みなさんに触発されて、私も書いちゃいます。
ありきたりなテーマですが・・・
旧プッチモニです。
よろしく願います。
- 2 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月12日(月)02時41分46秒
- 「最近、忙しすぎるなぁ。」
深夜のタクシーの中、流れる景色を見ながら、少女は呟いた。
タクシーの運転手は、鼻歌を歌いながら聞いていないフリをする。
後藤真希は、運転手の存在を無視している。
過密スケジュールの中、この空間が一人になれる時間であった。
家に帰り、寝て起きれば、学校→仕事というサイクルがここ一月ばかり続いていた。
忙しい毎日。10人になったモーニング娘。は、メンバー同士、仲も良く、
それなりに充実感は感じている。特に吉澤とは、親友と呼べるほど、馬が合う。
しかし。それでも、心に空いた穴を埋めることはできなかった。
彼女が脱退してから、幾月が過ぎたのだろうか。遥か昔のことのように思える。
「今頃、何してんのかな。」
大人びた少女は、幾度となく口にした、その言葉を呟いた。
窓ガラスをわずかに曇らせながら。
- 3 名前:ななし水戸 投稿日:2001年03月12日(月)03時03分04秒
- ダイオージャ!!期待してるぜ
- 4 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月12日(月)03時05分40秒
- 洋楽のCDが散らばった部屋。歌詞を見ながら口ずさむ。
「また、I 、LOVE、 YOUか。」
その少女は、CDを止め、ヘッドフォンを外した。
冷めかけのコーヒーを飲みながら、まだ聞いていないCDを手に取る。
「えーと・・・ 私 知らなかった 世界の 始まり?」
最近は英語の勉強にも力が入らない。CDを投げ捨てるようにして、ベッドに倒れこむ。
見慣れた天井を見つめる。部屋には使い込まれていないギターが2本、そして大量の音楽
書籍も散乱している。作曲関連のものが多いようだ。
体を起こし、机の上の楽譜に手を伸ばす。
「ふふふーん ふーん。・・・」
少女はまた天井を見上げた。冷めた目で。
「・・・明日、学校あるんだった。」
部屋の明かりを消すと、まもなく眠りに入った。その少女は作曲の学校に通っている。
名は、市井紗耶香。
- 5 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月12日(月)03時09分16秒
- >>3
ばれましたか・・・(汗
- 6 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月12日(月)23時55分56秒
- 「あーあーあーあーあーー。」
保田圭は、シャワーを浴びる際の発声練習を欠かさない。その声はバスルームの換気扇
を通り、深夜にもなれば近所にも筒抜けなのだが、彼女はそのことに気付いてはいなか
った。
もう1オクターブ上の声が出そうだ。
彼女は、髪を拭きながら、鏡に映った自分に笑った。
「らんらんらん らんらんらん らーらららららん・・・。」
鏡を見ながら物思いにふけるのが彼女の癖であった。
「今のままでいいのかな。」
そのクセのある瞳を見つめながら、呟いた。
モーニング娘。はアイドルとしての王道を進もうとしている。それにふさわしいメンバ
ーも揃っている。
「でも私は・・・。」
バスルームからでると、牛乳パックに口をつける。
「あ・・・ 昨日できれてる。」
考えるのはよそう。いつも同じ結論に達するのだから。彼女が羨ましかった。自分の気
持ちに素直に生き、私達から飛び出した彼女が。
- 7 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月16日(金)00時08分48秒
- 「これは先週のあなたが書いた曲とどう違うの?」
市井はハンバーガをほうばりながら、さっき言われた言葉を思い出していた。
そうだね。どう違うんだろ。
楽譜を眺める。赤入れがひどく多い。先生の言葉を思い出しながら、譜面を追うが、店
内の音楽が邪魔して集中できない。ポテトを食べ尽くし、ジュースを飲み尽くしても、
ただ、楽譜を眺めていただけだった。
違う、私はもっと違う曲が書きたいんだ。こんな…どこか聞いたことのあるのじゃなく
て。
脱退当初は、即留学といき込んでいた。だが、英語と作曲を同時に勉強するなら、日本
でやった方が都合が良かった。周囲にそう、説得された。海外の空気に触れたかった
が、ただ海外に行きたいだけのミーハには、思われたくなかった。
店を出ると、向かいのビルの電光スクリーンに、モーニング娘。の新曲のCMが流れてい
た。自然に足が止まる。目がスクリーンを追わざるを得ない。彼女らはあれから更に大
きくなった。新人らは見事に開花した。
「・・・・」
パワーが欲しい。あの頃の私が持っていた、みなぎるパワーが。
市井は耳にヘッドフォンをあてると、駅へと向かった。ほどなく、行き交う雑踏が彼女
の姿を消した。
- 8 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月16日(金)03時30分25秒
- これは期待できそう。
作者さん頑張っちゃってください。
- 9 名前:アリガチ(HN) 投稿日:2001年03月19日(月)00時04分29秒
- 旧プッチ大好きッス!
期待してます!!
- 10 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月21日(水)02時04分15秒
- 今日は来月のコンサートツアーに向けてのダンスレッスンの日だった。メンバーは先生
に叱咤されながら、汗を流していた。
だが、後藤はドアの外にいた。通路の長いすに座り、スポーツドリンクを口にしていた。練習に身が入っていないことを注意され、部屋から追い出されたのであった。
先生も良く見てる。
ドアから漏れてくる音楽に合わせて、缶を指で小突いていた。後藤は軽く首を回すと通
路の奥に向かった。そこにはスタンドガラスが置いてあった。一口した後、缶を手に、
右に左にステップを踏みながら先ほど注意されたダンスを繰り返した。
このダンスは良く市井から教えてもらったものであった。鏡を見ながら彼女の瞳は当時
の風景を眺めていた。
そうそう、ここはこう、1・2、タンタンタン、・・・
くす ここよくいちーちゃんに注意されたっけ。
「ふ、楽しそうね。」
後藤は情景を急にはがされた。鏡に映っていたのは保田だった。
「落ち込んでいるのかと思えば…廊下の隅で、笑いながら踊ってんだもんなぁ。」
片手を腰にあて、少々呆れ顔だった。
「へへ。笑ってた?」
後藤は屈託なく、鏡越しにそう、笑う。保田も思わず笑い返してしまう。が、レッスンを
抜け出してきた理由を思い出すと、間を置くようにせきを一つ入れた。が、少々わざと
らしかった。彼女が表情を変えると、後藤からも笑みが消えた。
…怒る気だね、圭ちゃん。
- 11 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月21日(水)02時11分18秒
- >8、9
ありがとうございます。
こういうところで書く以上、更新はまめにやるべきですよね。
- 12 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月21日(水)02時35分56秒
- >11
すいません…
正確には、
「こういうところで書く以上、更新はまめにやりたいです」という意味です。
かんにんして下さい。
- 13 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月24日(土)01時51分14秒
- 後藤はその気配を察すると、通路の壁にせもたれた。足元に視線を落とすが、保田は後
藤をまっすぐ見ていた。
十分に間を置くと、長いすに座った。
「後藤さ、最近全然気合入ってないよ。…マイペースもいいけど、最近スケジュール忙
しいし、レッスンの時間なんて取れないんだから。」
「・・・」
「加護や辻のダンス見た? ミニモニで忙しいのに、どんどんうまくってきてるよ?」
「・・・」
「・・・」
保田は元々口が達者な方ではなかった。今、彼女の頭の中は鋭く回転しているが、後藤
を叱咤する言葉が見つからなかった。
「私達はプロなんだよ? 会場に来てくれる人達の為に、最高のものを見せる義務があ
るんだよ?」
後藤は後ろ手に持った缶を振って、中身の音を鳴らすだけであった。
保田は右手で、そのショートヘアをかきむしる。だめだ、うまく言えない。この子は、
もっと違う言葉じゃないと分からない。彼女の苛立ちは右手の動きを激しくさせた。
紗耶香なら、どうするんだろう?
- 14 名前:最強ロボ 投稿日:2001年03月28日(水)02時06分40秒
- 「よいしょっと。」
深夜の公園に人影があった。冬だというのにジャングルジムに登って、腰を掛けている。
市井であった。彼女は空を見上げていた。
私は冬の夜空を見上げるのが好きだった。冬は、いつもより空気が澄んでいる。いや、
そう思いこんでいるだけかもしれないけど。
東京に近いこの街の空は、やけに明るい。肉眼で見れる星なんて、たかが知れている。
でも、街の明かりに負けじと頑張って光っている、そんな星々を見るのが好きだった。
この季節の夜空を見上げると、やけに感傷的になる。彼女達のことを良く思い出してし
まう。
夜風が公園を吹き抜ける。
「♪〜」
市井は足をばたつかせながら、鼻歌を鳴らしていた。それは聞いたことがないメロディ
であった。が、彼女はそれには気付かなかった。
さて、帰ろうかな。
私は最近、家に帰るのが苦痛だった。部屋のギターや教本を見ると、気分がめいってし
まう。何かに押しつぶされそうな気がしてしまう。
市井はジャングルジムから飛び降り、夜空を振り返った。街の明かりに負けじと光る星
々。あれは果たして、私なのであろうか。
- 15 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月29日(木)01時08分36秒
- 旧プッチ好きなので期待♪
- 16 名前:最強ロボ 投稿日:2001年04月01日(日)03時25分06秒
- 市井紗耶香という文句が、他のどんな言葉よりも彼女の心を貫きそうであった。
だが、それを保田が口にすることは出来ない。彼女はもう、ここにはいない。彼女の力
を借りるわけにはいかなかった。それは保田の中の何かが、かろうじて保っている何か
が、崩壊すること意味していた。彼女はそれを自覚していた。
保田と後藤の間で、市井紗耶香という名は禁句であった。それは暗黙の了解であった。
保田の右手が止まった。少々猫背な彼女は、自分の足元を凝視しているようであった。
「最近はTVの仕事が多くて、バラエティの仕事が多くて、似たようなのが多くて、今日
のダンスレッスンだってものすごく久しぶりで、ライブは残り一月もなくて…。」
ひどく断片的な言葉であった。果たして、後藤に対して言っているのか。
- 17 名前:最強ロボ 投稿日:2001年04月01日(日)03時29分50秒
- >> 15
ありきたりなテーマで、ありきたりな展開になりますが、
よろしくです。
- 18 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月02日(月)01時42分57秒
- どこでこの二つの話を、結びつけるか。
それがすべてを決めてしまう。(どきどき)
- 19 名前:最強ロボ 投稿日:2001年04月06日(金)01時19分16秒
- 後藤は保田の呟くような言葉を、ほとんど聞き取れなかった。かといって、聞き返す雰
囲気ではない。後藤は下唇をかんだ。
保田は立ち上がると、後藤に向かっていき、両肩を掴んだ。
「だから、レッスンなんてたまにしか取れないんだから! 集中してやんなきゃだめな
の! わかる…後藤!」
激しく肩を揺さぶられた後藤は、缶を落としてしまった。
缶の転がる音が、廊下に響く。しばらくの沈黙。
「もういいよ。やる気がないなら帰りな。」
保田は後藤の肩を突き放すと、レッスン室に戻っていった。後藤は保田の後姿をいつま
でも見ていた。
すごい目をしていた。あんな圭ちゃんは見たことがなかった。
- 20 名前:最強ロボ 投稿日:2001年04月06日(金)01時21分52秒
- >>18
え、そんな… それはもう、突然に、ありきたりの展開で…
- 21 名前:最強ロボ 投稿日:2001年04月21日(土)04時40分49秒
- 私はレッスン室に戻った。先生からは特に何も言われなかった。圭ちゃんとは目を合わ
せなかった。
各ユニットのダンスレッスンに入ったが、私は昨年の夏に出した曲のを、ほとんど忘れ
ていた。だってしょうがないじゃない。そのあと、モー娘。のを何曲も出して、今度出
すプッチモニの新曲のもあるんだから。
「・・・」
でも、圭ちゃんは覚えていた。よっすぃーは私とそんなに変わらなかったけど。また怒
られるかと思ったけど、圭ちゃんは踊りを丁寧に教えてくれた。
久しぶりの練習はやっぱきつい。体が重くなってきた。シャツのソデで汗をぬぐい、周
りを見渡した。みんな、それなりに練習している。
新曲出して、踊りを覚えて、新曲出して、踊りを覚えて…。
繰り返しだった。いつ終わるとも分からない。
体がさらに重くなった。でも練習をやめるわけにはいかない。
- 22 名前:最強ロボ 投稿日:2001年04月21日(土)06時49分26秒
- そのメールは後藤からであった。
件名なし。
市井は、部屋の真ん中に突っ立っていた。
私は携帯を片手に、4、5分はこうしているであろうか。後藤のメールの本文を読めない
でいる。
私は脱退後、なるべくメンバーとは接触を絶っていた。それでは、脱退した意味が無く
なるからだ。彼女らも分かってくれたのか、たまにメールをくれるぐらいだった。後藤
は、2・3ヶ月は山のようにメールを送ってきたが、やはり最近は何の接触も無かった。
その後藤からメールがきた。
怖い。
一体、何だろうか。何かあったのか。単なるヨタ話なのか。
市井は、後藤のメールを読むことによって、彼女やメンバーと接触を持つかもしれない
ことをひどく恐れた。
彼女は携帯電話を折りたたむと、風呂に行ってしまった。軽く夜食をとり、深夜番組を
見終わると、明日は、英会話の学校があることを思い出した。ここ数回ほど、サボって
いた。部屋の電気を消すと、ベッドに潜り込んだ。
真っ暗な部屋に、小さな光が浮かび上がる。
ピッ ピッ
「えっ、ソロデビュー?」
ほどなく、光は闇に包まれた。
- 23 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月21日(土)13時25分12秒
- おっ、続きだ。うれしいな。
- 24 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月26日(木)23時41分12秒
- 続き期待♪
- 25 名前:最強ロボ 投稿日:2001年05月03日(木)00時36分45秒
- ベッドに入っても、保田は寝つけないでいた。明かりの消えた照明を、ただ見つめてい
た。暗闇にその瞳だけが浮かんでいた。寝返りをうつこともなく、額に右手を当てなが
ら。
後藤がソロデビューする。
今日の帰り際に、事務所の人にそう言われた。当の本人も、直前に言われたらしい。メ
ンバー達は明らかに戸惑っていた。応援の声は、むなしく楽屋に響いたように感じた。
次のソロは、安倍だと思っていた。当たり前のように。だが、それは私達の思いこみで
しかなかったようだ。今、一番人気なのは間違いなく、後藤であった。中学卒業を機に
ソロデビューというのは、さすがつんくさん、と思わざるを得ない。
ベッドのすれる音が部屋に響く。保田は目を閉じた。
彼はあくまでプロであった。
メンバーに亀裂が入ろうとも、クールに考えているのであろう。常日頃から、プロ意識
というものを、私達に植え込もうとしているのだから。
後藤がソロデビューする。しかもプッチモニの新曲の翌月に。
なぜだろう。やけに頭の中が冷静だ。何の感情も沸いてこない。
- 26 名前:最強ロボ 投稿日:2001年05月03日(木)00時48分14秒
- >> 23、24
ありがとうございます。
すいません、更新が遅くて・・・
以前、更新は早くやるべきだとレスしたのは・・・私です m(ToT)m
- 27 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月03日(木)03時01分54秒
- 気長に待ってるので気にしないでください。
それにしても先が読めない・・・どうなるのだろう
- 28 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月03日(木)22時21分43秒
- 作者さん気にせずがんばって!!
- 29 名前:最強ロボ 投稿日:2001年05月09日(水)00時35分38秒
- 急に重くなったんだ。
TV番組も増えて、コンサートやミュージカルもあって、今度はソロだって。
あは。何考えてんだろう。
平日の昼間、後藤は海岸沿いを歩いていた。中止となった博覧会の建設予定地であった
この埋立て地に、帽子を目深にかぶっただけで、あてもなく海を眺めながら。
もう少しで春休みだ。みんなは中学卒業記念とかいって、あちこちに遊びに行っている
みたい。で、私は相変わらず、お仕事。しかもどんどん増えてる。
私、なんで頑張っているんだっけ?
後藤は、ここ最近、このフレーズを繰り返し心の中で呟いていた。ただし、その答えを
考えようとはしなかった。
後藤は携帯を取り出した。着信履歴が何十件もあった。今日のこの時間、本来なら彼女
はスタジオに居なければならない。レギュラー番組の収録があるのだ。
着信履歴を検索していく。あの人の番号は無かった。着信メールも無かった。
- 30 名前:最強ロボ 投稿日:2001年05月20日(日)01時02分02秒
- 保田は騒がしい風景をただ、眺めていた。
後藤が収録に来ていない。家には居ないし、携帯にも出ない。マネージャはスタッフに
謝ったり、あちこちに電話をかけている。事務所からも普段見ない人が来たり、事は深
刻そうだ。メンバー達の喜怒哀楽も様々だ。
けど、私は冷めていた。
彼女がなぜ来ないのか、理由は明らかだ。
最近の彼女は、明らかに仕事に対して、中途半端な態度で臨んでいた。一時は目を見張
るように仕事をしていた時期もあったが。
何かの糸が切れたに違いない。
「・・・・」
私は考えた。彼女が携帯の電源を切っていない理由だ。
しかし、何となく分かった。もう少ししたら電話してみようか。久しぶりに。
- 31 名前:最強ロボ 投稿日:2001年05月20日(日)01時07分14秒
- >>27、28
レスありがとうございます。
最後まで書くつもりなので、よろしくです。
- 32 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月23日(水)06時26分40秒
- 保田、後藤を救ってくれ!
それにしても、もうひとりのあの人の気持ちが気になる
- 33 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月09日(土)00時38分41秒
- 続き、待ってます。
- 34 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月20日(水)03時28分16秒
- 最終更新から一ヶ月経ちました。そろそろ続きを・・・
- 35 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月25日(月)02時16分00秒
- どうした、ダイオージャ!
- 36 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月30日(土)05時07分09秒
- 作者さん、ここ見てたら反応ください。
- 37 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月10日(火)00時40分15秒
- 放置、かな・・・
- 38 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月17日(火)23時57分44秒
- 自分の中で放置決定!哀しみsage
- 39 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月19日(木)00時26分32秒
- 俺はまだもうちょっと待ってみる。
・・・ちょっとageてみっか。
- 40 名前:王大人 投稿日:2001年08月03日(金)00時57分04秒
- 死亡確認!!
- 41 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月04日(土)03時40分41秒
- わんたーれんがそう言うんなら絶対生きてるね(w
- 42 名前:最強ロボ 投稿日:2001年08月06日(月)01時14分03秒
- 昼の3時をすぎた駅のホーム。人影がまばらなベンチに市井は座っていた。
電車は行ったばかりらしく、すぐに来る気配はなかった。彼女は相変わらずヘッド
フォンをつけていた。
「・・・」
手持ち無沙汰に彼女は、カバンから携帯を取り出した。電源はあれから切りっぱなしで
あった。携帯を開けたり閉めたりしながら、次を決めかねていた。組んだ足をほどき、
両手で携帯を持ち直した。
ええい。どうせ、いつかはつけるんだから…!
彼女は静かに目をつぶり、世界を一瞬閉ざした。そして次を踏み出した。手探りでボタ
ンを探る。
ピッ
…1、2、3!
留守電のアイコンが点滅していた。たぶん後藤だろう。メールは来ていないみたいだっ
た。なんか、すこし落ち着いた。
ピピピッ
ヘッドフォンを首に回すと、彼女は静かに携帯に耳を当てた。電話会社の無機質な応答
メッセージが終わるとそれは聞こえてきた。
「あ、保田だけど」
「うわー!」
思わず叫んでしまった。危うく携帯を落としそうになった。突如として周囲の音が蘇っ
てきた。
なんだ? なんなんだ?!
- 43 名前:最強ロボ 投稿日:2001年08月06日(月)01時21分38秒
- ・・・ m(T T)m
40> 王大人、手広くやっているんですね。あなたも某雑誌にて復活なさるんでしょか?
- 44 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月07日(火)00時08分23秒
- おわっ、更新されてるっ!さすが王大人、効果てき面だな!
・・・ってか内容忘れてるや。読み直そう。
- 45 名前:最強ロボ 投稿日:2001年08月12日(日)01時43分28秒
- 今日は久々のオフであった。だが、昼過ぎまで寝てるとオフの半分は既に終わったに等
しかった。髪をかきあげながら、保田は携帯を手に取った。…市井からは何の連絡も無
かったようだ。
「ふぬー」
彼女は半分寝ぼけながら冷蔵庫に向かった。牛乳を飲み終わると部屋を見渡した。これ
で部屋を片付けたら、もう今日は終わりだ。
雑誌を拾いながら、昨日のことを考えていた。結局後藤は見つからなかった。家にも帰
らなかった。警察に知らせる知らせないの大騒ぎだったけど、どうなったんだろう?ま
あ、知らせてもいないんだろう。
それにしても、紗耶香だ。昨夜連絡したのに、全然つながらない。留守電に入れたの
に、何の音沙汰もない。まったく、後藤といい、紗耶香といい…
- 46 名前:最強ロボ 投稿日:2001年08月12日(日)01時45分31秒
- 洗濯物が入れっぱなしの全自動洗濯機を久しぶりに回し、外に干した。が、もう日が暮
れようとしている。
保田はベランダの手すりにもたれかかり、夕日を見つめた。後藤は見つかったのであろ
うか。だが、それは連絡がないことから、明らかであった。
明日も、”後藤のために”、オフなのであろうか?
…あれは。
暮れゆく夕日から視線を下に落とすと、怪しい人影が自分のマンションの前を行ったり
来たりしていた。保田にはその人影が誰なのか、分かっていた。
- 47 名前:最強ロボ 投稿日:2001年08月12日(日)01時47分16秒
- ageてしまいました・・・
- 48 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月21日(日)22時24分14秒
- age
Converted by dat2html.pl 1.0