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紗耶香AND真希
- 1 名前:かんかん 投稿日:2001年03月28日(水)03時42分49秒
- いちごま小説書いてみたいと思います。
甘くするつもり・・・痛くなっちゃうかも
- 2 名前:かんかん 投稿日:2001年03月28日(水)03時50分06秒
- 「やばい遅れるー」
真希はちょーダッシュである人の家に向かっていた。
「はあ、はあ、間に合った」
そう言って、玄関先のチャイムを鳴らしていた。
「はい」
「あ、市井ちゃんごめん遅くなちゃッた。」
「たっく遅いよ真希」
そういって2人はこれまたちょーダッシュで学校へと向かっていた。
- 3 名前:かんかん 投稿日:2001年03月28日(水)04時05分31秒
- 登場人物紹介(1)
市井紗耶香 私立聖翔女子高校2年
真希と付き合っている 周りから頼られるいい奴
後藤真希 私立聖翔女子中学3年
紗耶香と付き合ってる 紗耶香にすぐ甘える甘えん坊
- 4 名前:かんかん 投稿日:2001年03月28日(水)05時02分37秒
- ダッシュで校門をくぐり2人は高等部と中等部の分かれるとこでちょっとした
会話をして教室へと向かっていた。
真希は息を切らしながら隣の席の吉澤ひとみにおはよーと言って席についた。
「ごっちん遅いよ。寝坊したの?」
「ま、まあね」
そんな会話の途中ひとみの携帯にメールが入った。
真希が誰からと聞くと、妙ににたにたしたふいんきで
「あの人からだよ。」
「へー、朝からラブラブだね。で、なんて書いてあったの?」
「ひ・み・つっだよー」
「こらおしえろー」
さてひとみが言うあの人とは高等部1年の・・・
- 5 名前:まめ。 投稿日:2001年03月28日(水)09時08分46秒
- わーい!!更新楽しみに待ってます!!
頑張って下さい。
- 6 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月28日(水)18時18分44秒
- いちごま
期待してます!!!
- 7 名前:かんかん 投稿日:2001年03月28日(水)22時49分43秒
- そのころ紗耶香は
「おはよみんなー」
そう言って紗耶香は自分の席に腰掛けた。
「あ、おはよ紗耶香」
前の席の真里が言った。
しかし視線は紗耶香ではなくけいたいのほうにむいていた。
「何やってんの?矢口」
「メールだよ。ひとみにね!」
「ふーん。なんて書いたの?」
「内緒、教えるわけないじゃんって言うか教えられない」
「え、なんで?」
「分かってるんでしょ。紗耶香」
「なんとなく分かるよ」
「はははははは」
「はははははは」
2人はにたにた笑っていた。
- 8 名前:かんかん 投稿日:2001年03月28日(水)22時52分14秒
- すいません<4は高等部1年じゃなくて2年でした。
- 9 名前:かんかん 投稿日:2001年03月28日(水)22時58分05秒
- 登場人物紹介(2)
吉澤ひとみ 中等部3年 真希と同級生
真里と付き合っている学校では人気者
矢口真里 高等部2年 紗耶香と同級生
ひとみと付き合っている小さくてかわいいので学校では有名
- 10 名前:すなふきん 投稿日:2001年03月28日(水)23時16分23秒
- よしやぐですか?
期待してます♪
- 11 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月28日(水)23時21分03秒
- やぐよし大スキです。期待大
- 12 名前:かんかん 投稿日:2001年03月29日(木)01時38分07秒
- 「キーンコーンカーンコーン」
昼休みのベルが鳴ると真希は走っていつも紗耶香と昼ごはんを食べている
屋上へと向かっていた。
屋上に着くともう紗耶香は待ちきれんとばかりにお弁当を広げていた。
「真希遅いぞー」
「ゴメンごめん授業ちょっと長くなっちゃってさ」
「まあいいや早く食べよ」
「うん」
そう言って真希は紗耶香の横に座った。
「ねぇ、これ食べてみて」
と言って紗耶香は自分のお弁当箱から卵焼きを取り出した。
「はい、アーン」
と言われて真希は大きい口をあけて紗耶香の卵焼きを口にした。
「市井ちゃんめちゃめちゃおいしいよ。自分で作ったの?」
「まあね」
「市井ちゃんもう一個ちょうだい」
「もうだめ、私の分なくなるじゃん」
しかし、そんな紗耶香の言葉などは無視して勝手にひとつとって食べていた。
「あ、こら真希」
と言って真希のお腹をこそばし始めた。
「ははは、くすぐったいよ市井ちゃん!」
今日も2人は仲良しでした。
- 13 名前:かんかん 投稿日:2001年03月29日(木)02時32分53秒
- しかし、真里とひとみは険悪ムードでの昼食だった。
それは・・・
「ひとみ」
「何、矢口さん」
「あんた最近高等部の一年の石川と妙に仲いいんじゃないの?」
「そ、そんなことないですよただの先輩です。それより矢口さんこそ3年の
安倍先輩と仲いいんじゃないですか?」
「なっちはただの友達だよそっちのほうが怪しんじゃないの?」
「も、もういいです」
そう言ってひとみは真里から少し離れたところにすわり、背も向けていた。
(たっくなんで私が梨華ちゃんのこと言われなきゃなんないのよ)
ひとみはぶつぶつ一人で文句を言っていた。
ひとみの反対側で真里も
(なっちはただの友達に決まってんじゃンあーもーむかつく)
と文句を一人でいっていた。
- 14 名前:かんかん 投稿日:2001年03月29日(木)02時35分53秒
- なんかいちごまだけにしようとしたんだけどやぐよしが出てきたしまった。
まあ、流れに身を任せて書いていこう!
レス下さったすなふきんさん 名無しさんありがとうございました。
- 15 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月29日(木)03時14分21秒
- どっちも楽しみ
- 16 名前:かんかん 投稿日:2001年03月29日(木)04時57分16秒
- 感想とか批評とか何でもいいのでレスください
- 17 名前:かんかん 投稿日:2001年03月29日(木)09時30分11秒
- 昼休みも終わり、今は5時間目の授業中。真希は隣の席のひとみのただならぬ
気配にちょっとおびえていた。
(どうしたんだろう、なんかあったのかなちょこっと探りいれてみよ)
「よっすぃーなんかあった?」
「え?なんで?」
「よっすぃーちょっと怖いから・・・なんか怒ってる?」
「あ、ちょっとね後で教える」
その後真希はひとみのことが気になって授業に集中できなかった。
5時間目が終わり真希はひとみに
「さ、よっすぃー教えて」
「あ、うん・・・矢口さんとけんかしちゃって・・・・」
「え、なんでなんで?」
「梨華ちゃんのこと言われちゃって・・・あ、でもなんでもないんだよ
ただの先輩だよ。なのになんかさーなんかあんじゃないのみたいに聞かれて
ちょっとキレて安倍先輩のこと言ったら向こうもなんかキレちゃってさ」
「そんでけんかってわけ?」
「まあね」
「あーもーむかつくなんなんだよ矢口さんはなに考えてんだよ(怒)」
怖すぎたので真希は何も言うことができなかった。
- 18 名前:まめ。 投稿日:2001年03月29日(木)10時47分10秒
- いちごま、やぐよし・・両方好き!!
ながーく続けてほしいです。頑張って下さい!!
- 19 名前:かんかん 投稿日:2001年03月29日(木)22時00分52秒
- まめさんありがとうございます。
ながーくながーく続けていくのでよろしくお願いします。
- 20 名前:かんかん 投稿日:2001年03月29日(木)22時11分04秒
- そのころ紗耶香の教室でも・・・・
(矢口お昼終わって帰ってきてからなんか怒ってるな。吉澤となんかあったのか)
紗耶香は前の席の矢口がちょこっと怖いので授業は真剣に聞いていた。
そして休み時間・・・
「あ、あのさ矢口?」
「何?(怒)」
口調そのものが怖かった。
「吉澤となんかあった?」
すると真里は「バン」と両手を机について突然立ち上がった。
そしてすごい目とドスのきいた声で
「今度その名前出したらぶっ殺す」
そう言って真里は教室を出て行ってしまった。
真里はその後の授業には姿を見せなかった。
- 21 名前:かんかん 投稿日:2001年03月30日(金)09時19分55秒
- その日の放課後・・・・
真希は紗耶香と帰るためいつも待ち合わせしている下駄箱のところで待っていた。
ちょっと早すぎたためか10分ほどまっていると
「あ、真希ゴメンホームルームが長くなっちゃってさ」
少し小走りに紗耶香がやってきた。
真希はひとみの事が気になっていたので紗耶香に話そうとした。
紗耶香は真里のことが気になっていたので真希に話そうとした。
「「あ、あのさ」」
2人は同時に声をあげた。
「真希から先に言ってよ」
「市井ちゃん先に言ってよ先輩なんだから」
「関係ないだろーまあいいや。真希、今日昼休みから帰ってきた吉澤へんじゃなっかた?」
「え?、私もおんなじ様なこと聞こうとしたんだけど・・・」
「どういうこと?」
「矢口先輩きょうへんじゃなかったって、聞こうとしたの」
「そういや、昼休みから帰ってきた矢口めちゃ怖かったな。しかも吉澤って名前
出しただけで殺すとか言われたし」
「そ、それって怖すぎ・・・」
「でしょービビちゃったよ、で吉澤のほうは?」
「よっすぃーも怖かったな<矢口先輩ほどじゃないけどね」
「なんか言ってた?吉澤、矢口キレてどっかいっちゃったから聞けんかった」
「あ、それはねよっすぃー梨華ちゃんと仲いいでしょ、それ言われてちょっとキレたみたいで
矢口先輩と仲のいい安倍先輩とのこといったら向こうもキレちゃったってわけ」
「ふーん、ま、両方とも嫉妬深いからね」
「ははは、それ言えてる」
こんな話をしながら2人は家路に着いたのでした。
- 22 名前:かんかん 投稿日:2001年03月30日(金)09時25分04秒
- えーと私は周りの状況や感情表現を言葉にするのが苦手なもんで会話文
ばっかになるかもしれませんがあしからず。
あ、あと矢口とよっすぃーはあとあとラブラブになるんでちょこっとだけ期待しててください
ってあんま期待されても困るけどね。
では私の小説(もどき)をよろいくお願いします。
- 23 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月31日(土)01時19分00秒
- 作者さんが困ってしまう程キタイしてます(w
- 24 名前:かんかん 投稿日:2001年03月31日(土)05時15分20秒
- その日の夜のこと・・・・
真希の携帯がなった
「はい」
「あ、真希起きてた?」
「うん、起きてたよ」
紗耶香からの電話で真希の声は少しトーンが高かった。
「考えたんだけどさ、あの2人怖いとちょっとやだからさ、仲直りさせようよ。」
「どうやって?無理だと思うよ」
「いい考えがあるの、えっとね私が矢口を真希は吉澤を誘ってどっか行こうよ。
もちろん2人にはお互いが来ること内緒でね、そうすりゃ友達の誘いなんだから
勝手に帰ることはないでしょ」
「大丈夫かな、そんなうまくいく?」
「がんばるの、気合で」
「気合って関係ないじゃん」
「ははは、そうかもね。で、真希はそれでいい?賛成?」
「もち、賛成、でもほんとに大丈夫かな?」
「大丈夫、気合があればね!」
「気合は関係ないでしょーが(笑)でいついくの?」
「うーんそうだな、じゃあ日曜でいい?」
「OK、そんじゃよッすぃー誘っとくね」
「うん頼むね、じゃあ、お・や・す・み・真・希」
「や、やめてよ照れるじゃん」
そう言って顔を真希は赤くしている。
「ははは、真希はホントかわいいな」
「て、照れるでしょーが、もうバカ」
「まあまあ怒るなって」
「もう、ったく・・・・市井ちゃん!」
「ん?」
「お・や・す・み」
そう言って真希は携帯を切った。
紗耶香が携帯の前で赤くなっていたのは言うまでもない。
- 25 名前:かんかん 投稿日:2001年03月31日(土)05時19分57秒
- >23さんレスありがとうございます。まあ期待に添えるようにがんばってみたいと思います。
あ、また会話文ばっかりになってしまった。
まあ、こういった会話文だらけで想像とかはできないかもしれませんが、
ひとつよろしくよろしくお願いします。
今回,いちごま甘ーくしたつもり・・・なってないかも
次回は4人で遊園地に行く予定です
- 26 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月01日(日)02時30分06秒
- 遊園地楽しみです。
- 27 名前:かんかん 投稿日:2001年04月01日(日)03時01分05秒
- あ、次回遊園地とか言っといて次の次の次ぐらいになります。すんません
- 28 名前:かんかん 投稿日:2001年04月01日(日)03時23分04秒
- そして次の日・・・・
「おはよーよっすぃー」
「おはよう、ごっちん、今日も遅いぞ」
真希はいつも始業ベルの5分に来る別に遅れているわけじゃないがひとみは
まじめな人間なのでそれが少し許せない。
「い、いや寝坊しちゃって・・・」
「市井さんもかわいそうだね。」
「それってどういう意味?」
「別になんでもないよ」
「あ、そうだそうだよっすぃー日曜日暇?」
「え?暇だけどなんで?」
「どっか遊びにいこうよ2人でさ」
「え?いいけどごっちんはいいの?市井さんに怒られない?」
「大丈夫、大丈夫、じゃあ決定ね」
「で、どこ行くの?」
「うーん、遊園地とかどう?よっすぃー」
「あ、いいね、いいね」
2人とも楽しそうである。特にひとみは矢口とけんかしているせいもあって
楽しそうである。
真希は行き先が勝手に決まってしまったので紗耶香にメールを打っている。
『愛しの市井ちゃんへ
話しのノリで遊園地に行くことになってしまったので市井ちゃんも話し合わせてね!
あなたの真希より』
- 29 名前:かんかん 投稿日:2001年04月01日(日)03時45分44秒
- そのころ紗耶香の教室では・・・・
「おはよー矢口」
「おはよ」
相変わらず真里は不機嫌そうに答える。
「矢口昨日どこ行ってたの?心配しちゃったじゃん」
「・・・・・」
真里は何も答えない。
「あ、そうだそうだ、ねえ矢口日曜暇?」
「暇だけど何?」
真里の口調が少し優しくなった。
そこにメールが入ってきた。真希からのメールである。
「矢口ちょっと待って」
そう言って携帯を見る。
(真希うまくいったみたいだ。ふーん遊園地かいいかもね)
「で、紗耶香、日曜なんかあるの?」
真里が紗耶香に聞く。
「あ、うん、日曜さ遊園地行かない?」
「え、いいけど、紗耶香いいの? 私後藤に睨まれるのやだよ」
「なーにいってんの、私だってよしざ・・」
紗耶香は殺気を感じた。ぱっと上を向くと真里が机をも持ち上げてこっちを睨んでいる。
「紗耶香私昨日なんていったけ(怒)」
「あ、いやゴメンゴメンそう怒るなって矢口、で、行く?」
「うん行くよ」
そう言って真里は持っていた机を下におろした。
紗耶香はほっとして真希にメールを打つ。
『愛しの真希へ
矢口、OKだって真希くれぐれもばれないようにするんだぞ。ばれるようなことがあったら
別れるからね、ってこれは嘘だけど気をつけるんだよ。
あなたの紗耶香より』
真希と紗耶香のメールは必ず愛しの・・・から始まってあなたの・・・で終わる。
かなりのバカップルです。
- 30 名前:かんかん 投稿日:2001年04月01日(日)03時47分21秒
- 遊園地今度は絶対次ですからかるーく期待しててください。
かるーくですよ。かるーく。
- 31 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月01日(日)06時34分54秒
- バカップル、最高です。
ごめんなさい、続きが超楽しみなので、おも〜く期待しちゃいます。
- 32 名前:かんかん 投稿日:2001年04月01日(日)12時52分30秒
- 真希視点
日曜日・・・
私は今よっすぃーと待ち合わせの公園のベンチに座っている。公園と遊園地は
徒歩で5分ぐらいでいける距離。
市井ちゃんが少し違う場所で待ち合わせようって言ったから私はここの場所を選んだ。
待ち合わせは10時の約束なのによっすぃーは5分以上遅れている。
「あ、ゴメンゴメン待った?」
「遅いよー、遅刻だぞこれからはもう私が遅いなんていわせないぞー」
「ははは・・・・でもさごっちんなんでここで待ち合わせなの?遊園地の前でいいじゃん。」
「あ、いやいいのいいの、さ、早く行こうよ」
「う、うん」
私はよっすぃーの手をひぱって歩き出した。
少し話しをしながら歩いてると、市井ちゃんたちが見えた。よっすぃーは全く気づいてない。
市井ちゃんも私たちに気づいたのか手を振っている私も手を振った。
「ごっちん誰に手、振ってんの?」
「市井ちゃんだよ」
よっすぃーも市井ちゃんに気づいた。それともひとつのちっちゃい影にね。
「「あっ」」
やぐち
- 33 名前:かんかん 投稿日:2001年04月01日(日)12時54分01秒
- 矢口先輩とよっすぃーは同時に声をあげた。びっくりするぐらいの大きい声を
- 34 名前:かんかん 投稿日:2001年04月01日(日)13時08分27秒
- 紗耶香視点
日曜日、私はちょっと寝坊しちゃって・・・約束の10時に5分ぐらい遅れちゃった。
案の定矢口は先にきていたけど真希たちはまだみたい。
「おはよー、矢口、ちと寝坊しちゃった」
「全く、後藤がいないのに遅刻なんてしなでよね(笑)さ、行こう」
そう言って矢口は私の腕をつかんできた。でも後藤たちが来てないから
今行く訳にはいかない。
「あ、ちょっとまって」
「もう、何?早くいこよー」
そう言っている矢口の後ろに真希たちが見えた。私が手を振ると真希も手を振ってきた。
「こっち、、こっち」
「紗耶香、誰にいってんの?」
「矢口、後ろ見てみ」
「え?後ろ?」
矢口が振り返ると真希に先に気がついた。
「後藤じゃん、」
「よーく見てみ」
矢口は気が付いた背が高くショートへアの吉澤に
「「あっ」」
矢口と吉澤は同時に驚くぐらいの声をあげた。
- 35 名前:かんかん 投稿日:2001年04月01日(日)13時21分58秒
- ちゃんと・・・視点になってたのかな?自分ではよーわからんわ
ま、次がかなり楽しみにしていただけるんではないでしょうか。
がんばってみたいとおもいます。
秘密情報(って知ってるかも知れんけど)市井ちゃんて今アップフロントに
所属してないようです。バーニングプロダクション(アップフロントとは対立関係)
系列のオーロラという事務所に所属しているようです。
さらに言っちゃうと市井ちゃんはそこの事務所に所属しているバンドのメンバーと付き合っているとの話しがある
これまたさらに言っちゃうと「ソロデビューは内定済み」「つんくが彼女のソロに期待して
辞めさせた」という話しがあるそうです。
また、市井ちゃんはある雑誌で「休養して、留学でもして英会話をマスターしてから
ゆっくり曲を書き始める」と語っていた。しかもそれを裏付けるかのように
市井ちゃんは今、英会話の学校に通っているのが目撃されています。
ほんとに留学するかも。
私は一ファンとして彼女の復帰を心から願います。
- 36 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月02日(月)01時02分45秒
- ( ´ Д `)<うそだもん。いちーちゃんは、後藤とラブラブなんだもん。ぷんぷん
- 37 名前:かんかん 投稿日:2001年04月02日(月)02時38分19秒
- 真希視点
「ちょっと、ごっちんどういうつもりよ、なんで市井さんと矢口さんが一緒にいるのよ」
「まあ、いいじゃん。さ、早くいこ。」
よっすぃーは矢口先輩に気づいて後ずさりしてる。
「や、やだよ、第一なんて話せばいいかわかんないじゃん。もう、帰るよ」
「だめだよ,友達を裏切るの?」
「う、裏切るも何も、ごっちんが勝手につれてきたんでしょうが、」
よっすぃーはほんとに帰ろうとしてる。やばいな。
「よっすぃー、別に一緒に行くなんていってないじゃん。あそこに矢口先輩を連れた
市井ちゃんがいるだけじゃんよ」
「で、でもさ・・・」
「さ、行くよ」
私はよっすぃーを思いっきり引っ張って矢口先輩と市井ちゃんのとこまで
連れて行った。
「おーっす真希」
「おはよー、市井ちゃん」
そう言って私は市井ちゃんに抱きついた。
矢口先輩を見るとおもいっきり睨まれた。こ、怖すぎる。
「おはよーございます。市井さん。」
「おはよー、よしざ・・・」
「紗耶香、あれ忘れた?」
市井ちゃんがものすごくしどろもどろになっている。どしたんだろう?
「あ、おはようございます。矢口先輩」
「おはよー後藤」
機嫌がめちゃくちゃ悪い。
矢口先輩とよっすぃーは目線すら合わせない。
私と市井ちゃんは2人の腕をつかんで遊園地へと入っていった。
- 38 名前:かんかん 投稿日:2001年04月02日(月)02時45分23秒
- 市井ちゃん視点書こうか書くまいか考え中です。
更新遅れるかも知れませんがあしからず。
- 39 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月02日(月)05時11分17秒
- いちいちゃんの視点バージョンも読みたいYO!!
- 40 名前:>>35 投稿日:2001年04月02日(月)23時03分43秒
- ( ´D`)<ごしっぷきじをうのみにするのはどうかとおもうのれす。
( `.∀´)<だいたい前半、中盤、後半の辻褄がまったくあってないわよ!
- 41 名前:かんかん 投稿日:2001年04月03日(火)11時39分04秒
- >35についてですが市井ちゃんの所属事務所のほうは間違いないと思いますけど、
後のことはこういう話しがあるという風にしか書いているつもりはないので、
うのみにしているわけじゃありません。
- 42 名前:かんかん 投稿日:2001年04月03日(火)21時19分37秒
- 紗耶香視点
「ちょ、ちょっと紗耶香どういうつもり?なんでひとみがあそこで後藤と一緒にいんのよ?」
「まあまあ、いいじゃん。」
矢口がなんか怒り出した。やっぱ怖いな。でもここで引くわけにはいかない。
私は矢口の細い腕をつかんで真希の方へと歩く。
「行くよ」
「ちょっと紗耶香、離してよ帰るよ。わたし帰るから。」
「だーめ帰さないよ。一緒に行くの!」
「や、やだよ会いたくないよ。話したくもないんだから」
そんな話をしているうちに真希たちのとこまでやってきた。
「おーっす真希」
「おはよー市井ちゃん」
真希は今日もかわいい。なんて考えていると、真希が抱きついていた。
やっぱかわいい。最高だ!
「おはよーございます。市井さん」
「おはよーよしざ・・・」
吉澤って言おうとしたら矢口に
「紗耶香、あれ忘れた?」
こ、怖い。さりげなくおもいっきり睨まれた。
「あ、おはようございます。矢口先輩」
「おはよー後藤」
真希が矢口の機嫌の悪い声に怯えている。ああ、なんてかわいそうなんだ。真希
矢口と吉澤は目すら合わせないありさま。
私と真希は2人の腕をつかんで遊園地の中へと入っていった。
- 43 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月04日(水)03時04分53秒
- 遊園地では、何が待ち受けているんだ〜〜!!
- 44 名前:かんかん 投稿日:2001年04月04日(水)09時54分12秒
- 「市井ちゃんあれ乗ろうよ」
真希は遊園地に入ったばかりだというのにはしゃぎまくっている。
おいおい、今日はデートじゃないんだぞ、矢口と吉澤仲直りさせに来たんじゃないのか
本来の目的を完璧に忘れてやがる。でも、やっぱ真希はかわいいな。
私たちは手をつないで歩いているのだがあの2人はまだ目すらあわせていない。
そこで私は真希にこそこそと話をはじめた。
「ねえ、真希あの2人、2人きりにしちゃおっか」
「え、私はいいけど、市井ちゃんあの2人勝手に帰ったりしてない?」
「ま、それはそれでいいんじゃないの。さ、行こう真希」
私はそう言って真希の腕をつかんで2人から少し離れた。
「お2人さん私たちは2人で遊ぶからさ、2人も仲良く2人で回るんだよ」
「ちょ、ちょっと紗耶香、待ってよー」
「ごっちん、待ってよ」
吉澤も矢口も慌てているけど私と真希はお構いなしに走ってどんどん離れた。
しまいには2人の姿は見えなくなっていた。
「さ、真希遊ぶか」
「うん!」
しかし私たちはまだ気づいていなかったあの恐ろしいことに・・・・・
- 45 名前:かんかん 投稿日:2001年04月04日(水)09時56分46秒
- えーとこの後は矢口とよっすぃーの遊園地編をお送りします。
- 46 名前:かんかん 投稿日:2001年04月04日(水)12時01分19秒
- 私は走っていくごっちんと市井さんを追いかける気力というもがなかった。
ただでさえ私は機嫌が悪いのにこれ以上怒ってもどうしようもないって感じだった。
私と矢口さんはボーっと立ち尽くしていた。
私はここにいても仕方ないので矢口さんをベンチに誘った。
「あ、あの矢口さん?ベンチに行きませんか?」
矢口さんは無言でベンチのほうへ歩いて行ってしまった。
私も少し後からついていく感じで矢口さんの後を追った。
矢口さんがベンチに座ったので私も少し距離をおいて座った。
こうして矢口さんと2人きりでいるのって久しぶりだな。
お弁当のとき以来か・・・あの時は結構キレてたけど私もちょっと言い過ぎたのかな
心のどこかで仲直りしたいって思ってたのかな?でもいまさら言ったって
許してくれないかもしれないな・・・・でもこんなの嫌だ手をつないで
腕を組んで一緒に歩きたい。よし、言おうふられてもいいや
私は勇気を出して謝ってみることにした。
「あ、あの矢口さん・・・・」
「何?」
矢口さんの声はいつもの穏やかな声だった。ちょっといやだいぶ意外だった。
「こ、この前は私が悪かったです。許してもらえないかもしれないけど
私は仲直りして今日1日矢口さんと過ごしたいです。」
自分の思いをはっきり伝えることができた。
「わ、私も仲直りしたい。あの時は私が悪かったよ。ごめんね」
「いいんですよ、もう許してもらえればそれでいいんです。」
私はそう言って手を矢口さんの前に差し出した。矢口さんは私の手を握ってくれた。
その手はとっても暖かかった。私たちは手をつないで遊園地の中へと歩き出した。
少し歩くと観覧車があった。
「矢口さんあれ乗りません?」
「うん。乗ろう」
私たちは濃いブルーの観覧車に乗り込んだ。
「昨日のことが嘘みたいだね」
矢口さんボソッと言った。
「どういうことですか?」
「昨日まであんなに怒ってたのにってね」
「そうですね,嘘みたい」
「私ね、あのあとすっごい後悔してたんだ。なんであんな事言ったんだろうってね
しかもそれでなんか一人で強がっててさ馬鹿みたいだよ。」
矢口さんの瞳から一筋の涙が零れ落ちた。
ちょうどそれは観覧車が一番上に位置するときだった。
私は矢口さんの唇に優しくそっと口付けをした。
ここからの景色はとっても素晴らしかった。美しくそして少し悲しくも見えた。
- 47 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月05日(木)05時09分54秒
- 矢口と吉澤が仲直り出来てよかった〜!!
でも、最後の1文が少し気になる〜!!
- 48 名前:かんかん 投稿日:2001年04月05日(木)14時02分30秒
- 私はまだ気づいてなかった。あれが最後のデートだったなんて・・・・
私は矢口さんと学校に行くためにいつも待ち合わせしている交差点で待っていた。
約束の8時を過ぎても矢口さんはやって来なかった。とにかく私はぎりぎりまで待った
でも、矢口さんは結局来なかったから一人で学校に走って行った。
遅刻ギリギリに学校に着くといつも私より遅いごっちんが先に来ていた。
「おはよーごっちん」
「遅いぞーよっすぃー」
「あ、昨日はありがとねおかげさまで仲直りできたよ」
「そっかーよかった、先に帰っちゃうんじゃないかって心配してたんだ」
「いやーもうすっかりラブラブだよ、あ、それより矢口さん今日見なかった?」
「え?見てないけど、どうかした?」
「今日ね一緒に行こうって矢口さんが言ってたから待ってたんだけど
約束の時間に来なくてギリギリまで待ってたから遅くなっちゃった」
「携帯に電話した?」
「何回も掛けるんだけどね掛からないの」
「じゃあ、市井ちゃんに聞いてみるよ」
ごっちんはカバンから携帯を取り出して電話を掛けてる。
「あ、市井ちゃん!」
『何だよ、もう始まるんだから掛けてくるなよ』
「ごめんごめん、聞きたいことがあるの、」
『ん?なんだ?』
「矢口先輩来てる?」
『来てないよ、どうしたんだろうな休むなんて珍しい』
「わかった。ありがと、もう切るね」
『ちょっと待てよ、なんかあったのか?』
「たいしたことじゃないよ、切るよバイバイ」
「どっちだった」
「来てないって」
「そっか、どうしたんだろな、矢口さん」
私
- 49 名前:かんかん 投稿日:2001年04月05日(木)14時19分51秒
- 私はなんか嫌な予感がした。だから私は一時間目が終わると同時に走り出して
高等部の職員室の前まで来ていた。矢口さんの担任の先生に直接聞こうと
思ったから。市井さんに聞けばすむ話なんだけどなぜか気が付くとここに向かっていた。
職員室をのぞくといつもよりすごくあわただしく思えた。
私は時間がないことに気づいて職員室に入っていった。
矢口さんのクラスの中澤先生は応接室から出てきた。
「あ、あの中澤先生?」
先生は振り向いて
「中等部の生徒が何の用や?」
少しめんどくさそうに先生は返事をした。
「先生のクラスの矢口さんは今日なんで休みなんですか?」
先生はなぜか少し動揺している。
「なんでそんなん知りたいんや?」
「いつも矢口さんと学校に来ているんですけど今日は時間になってもこないし
電話も掛けてるんですけど掛からないしどうしたんだろうって思って」
「あんたもしかして、吉澤か?」
「そ、そうですけど・・・・なんですか?」
「ちょっと来てもらうで」
そう言って先生は私の腕をつかんでさっき出てきた応接室にを入れた。
中に入ると校長先生とどこかで見たことのある女の人が椅子に腰掛けていた。
- 50 名前:かんかん 投稿日:2001年04月05日(木)14時21分32秒
- >49の 出てきた応接室にを入れた。になってると思いますが
応接室に私を入れたの間違いです。すいません。
- 51 名前:まめ。 投稿日:2001年04月05日(木)15時39分16秒
- 矢口どーした?!
続きが気になって仕事が手につかない・・。
仕事中に覗きに来るのがいけないのかな・・(w
- 52 名前:かんかん 投稿日:2001年04月05日(木)18時05分54秒
- よく見るとその人は泣いている。ハンカチを片手に泣いている。
もう少しよく見るとその人はなんと矢口さんのお母さんだった。
「さ、吉澤すわり」
私は先生に言われて矢口さんのお母さんの横に座った。
すると、校長先生が私に話し始めた。
「君と矢口さんとはどういう関係だね?」
訳のわからないこと言われて私は戸惑った。なんでそんなこと聞くんだろう?
とにかく言おうと思ったけど矢口さんと私の関係は市井さんとごっちんしか知らない
しかも、誰にも言うなって言われてるし言うわけにはいかなかった。
「答えたまえ」
校長先生は少し怒ってる。でも私は訳のわからないことで怒られるのはいやだったから
こう聞いてみた。
「なんでそんなこと聞くんですか?先生には関係ないじゃないですか!」
ちょっとキレてしまった。
「そうだね、まずそれを話さなきゃいけなかったね」
校長先生はやさしく言った。矢口さんのお母さんはずっと泣いている。
「実は・・・今朝矢口さんが道路で車にはねられて・・・・・亡くなった。」
私は自分の耳を疑った。そんなわけない。矢口さんが死ぬわけない。
「そ、そんなわけないじゃないですか、矢口さんは昨日もあんなに元気だったのに
し、死ぬなんてことあるわけないじゃないですか!」
私は否定しながらも目に涙をためていた。そしてそれが私の頬を伝って流れた。
「本当なんだ、これが事実なんだ」
そう言われて私はこんなとこにいたくなくなって走っていた。中澤先生が追いかけてきたけど
そんなの無視して屋上までの階段を一気に上って屋上のフェンスのところまで走った。
私はフェンスに寄りかかり泣いていた。
「なんでですか・・・・・な、なんで死んじゃったんですか・・・・・・
いつも一緒って言ったじゃないですか、一人にしないって言ってたじゃないですか
な、なんで・・・・・・・」
私はただただ泣き続けた。中澤先生がここにきていたのは知ってた。
でも私に気を使ったのかわかんないけどいなくなっていた。
一時間ぐらい泣いていたのかな、私はなぜだかさっきの応接室に来ていた。
「あ、吉澤戻ってきたんかまあ、座り」
私はもう泣き止んでいる矢口さんのお母さんの横に座った。
「吉澤さん。あなたは真里とどういう関係なんですか?」
「い、言いたくありません」
私は絶対言いたくなかった。
- 53 名前:かんかん 投稿日:2001年04月05日(木)18時38分02秒
- 「これを言えば言ってくれるかしら。真里は救急車の中でも搬送先の病院でも
ずっと『ひとみ、ひとみ』と言っていたそうよ。あなたにこのことの意味がわかる?
あの子は私たち家族よりもあなたの名前を呼んでいたのよ。つまりあの子にとって
あなたは家族よりも大切だったのよ。私はそんなあなたが許せないの
我が子に親よりも大切な人がいるということが許せないのよ」
矢口さんのお母さんは泣いている。私が矢口さんのお母さんの顔を見ると
すごい目で睨まれた。その目は憎しみ他の何もでもなかった。
私は言おうと決意した。
「わ、私と矢口さんは、こ、恋人同士です。付き合っていたんです。」
みんな絶句している。
「そ、そうだったの・・・・・じゃあ、これを・・・」
そう言って矢口さんのお母さんはバックから一通の手紙を取り出した。
そこには「よっすぃーへ」とかいてあった。封筒は少し血で汚れていた。
- 54 名前:かんかん 投稿日:2001年04月05日(木)18時43分41秒
- >47さんこういうことだったんです。悲しくも見えたってのは
まめさん矢口は死んでしまいました。かなしいなー
この後はよっすぃーが市井と後藤の力で立ち直っていくというお話しにしていきます。
はじめとかなり話変わってきちゃったけどまあいっか
- 55 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月06日(金)05時16分52秒
- まさか、こんな展開になるとは!!
矢口〜〜、なんで死んだんや〜〜!!
- 56 名前:かんかん 投稿日:2001年04月06日(金)13時14分26秒
- 日曜の夜・・・・
「今日は久しぶりに楽しかったな。紗耶香たちにホント感謝だよ。
でも、観覧車であの景色はなんであんなに悲しかったのかな・・・・?」
私はこのとき感じていた。何かの予感に・・・。
なぜか分からない。なぜこんなことをしようとしたのか。
私はなぜか机に向かって手紙を書いていた。ひとみに今日のことやら今までのことやらを
手紙に書き綴った。そして、今まで読んだことのなかった「よっすぃーへ」と
封筒に書いた。書くのも少し照れくさかったな。
次の日・・・
ひとみとは8時の約束だったけど家まで行っておどかそうと思って、いつもより少し
早く起きて用意をした。お化粧もばっちり決めて髪形もきちっとして少しでも
ひとみにかわいいとこを見せたかった。
私の家からひとみの家までは結構かかってしまうだからいつも交差点で待ち合わせしている。
私は7時20分に家を出た。
- 57 名前:かんかん 投稿日:2001年04月06日(金)13時35分57秒
- 私の家からひとみの家に行くには大きい通りを横断しなくちゃいけない。
しかもそこには横断歩道はあるものの信号機がない。今までならこんなことにはならなかった
私は車が来ていないのを確認して渡ろうとしたそのとき一台の車が急に飛び出してきた。
一瞬の出来事だった。私は車にはねられ強く頭を打った。全身から血も出ていた。
私はこのとき確信した死んじゃうかもしれない。そう思った私は自分のカバンから
昨日書いた手紙を握りしめた。私がはねられてから5分後ぐらいに救急車がやってきた。
誰かが通報してくれたんだと思う。私をはねた運転手はおどおどして車の前を行ったりきたりしている。
私はすぐに近くの病院まで搬送された。私はずっと「ひとみ、ひとみ」って言っていた。
苦しいのに声も出ないぐらい苦しいのに私はずっとひとみの名前を呼んでいた。
両親が連絡を受けて、7時50分ぐらいにやって来た。
救急治療室で私は治療を受けた。両親がいても私はずっとひとみの名前を呼んでいた。
8時02分私はひとみに会うことなく息を引き取った。
- 58 名前:かんかん 投稿日:2001年04月06日(金)13時38分56秒
- >57の昨日書いた手紙を取り出し握り締めたの間違いです。
間違いが多くてすいません。
- 59 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月07日(土)03時54分24秒
- えらく、シリアスな展開になってますな〜
- 60 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月07日(土)07時42分23秒
- >>54 あまり、筋を先に言うのはよくないかも、
特に話が変わってきてしまったとき、恨まれるよ。
- 61 名前:かんかん 投稿日:2001年04月07日(土)18時50分04秒
- う、恨まれるのか・・・・こ、怖いな。
気をつけます。
- 62 名前:かんかん 投稿日:2001年04月10日(火)00時15分24秒
- 私は手紙を受け取り、その場で読み始めた。
『よっすぃーへ
なんか照れちゃうね。よっすぃーなんて呼んだこともなかったし
もちろん字に書くなんて思ってもみなかったよ。でも、なんか書きたくてね。
私とひとみがはじめてあったのは、あの公園だったね。
あの日はすっごい雪で私は紗耶香と遊びにきてた。私と紗耶香の関係は知ってるよね?
そこで、ポツンと一人でベンチに座ってるひとみを見つけた。
なんかすごい近寄りがたいっていうかなんか怖かったのをよく覚えてるよ。
そんなひとみに紗耶香が雪玉をぶつけちゃったんだよね。しかも顔に・・・・
その時、私も紗耶香も大爆笑しちゃって、でもひとみもかなり笑ってて
それがきっかけで私たちが友達になったんだよね。
後から知ったけど、ひとみ転校生だったんだよね。いじめられて一人ぼっちだったんだよね。
その後、後藤とひとみが付き合い始めて後藤も私たちと仲良くなって、
結局は違うカップル同士になっちゃったけど、私は紗耶香とひとみと後藤と
仲良くなれてすっごくよかったよ。ひとみのことを愛することが出来てよかったよ。
今日は楽しかったね。お互い素直になることもできたしね。
紗耶香たちにはホント感謝だよ。私は観覧車からのあの景色絶対忘れないよ。
私たちの大切な思い出だもんね。だから、ひとみも忘れちゃだめだよ。
なんか長くなっちゃったね。私はこれからもひとみと一緒だからね。
ずっとずっと一緒だからね。
真里より』
- 63 名前:かんかん 投稿日:2001年04月10日(火)00時35分58秒
- 私は流れ出てくる涙を止めることが出来なかった。
周りには先生たちがいたけどそんなの関係無しにおもいっきり泣いた。
ひとしきり涙が止まると私は職員室を後にして教室に向かっていた。
校長先生が今日は帰っていいって言ってくれたから,
教科の先生宛てに手紙を書いてくれた。
教室の戸を開けると、教室全員の視線が私に向く。
私は教科の先生に手紙を渡して帰る準備を始めた。みんなは少し目が赤くなっていて
元気のない私に何も言うことが出来ないって感じ。
帰る用意をいてる私に隣の席のごっちんが
「どうしたの?」
って小さい声で聞いてきた。
「・・・・・」
私は話す気力なんかなかった。だから、メモを書いてごっちんに見せた。
『矢口さんが死んだ。』
すると、ごっちんは朝からのことを全部理解したのかしてないのか
急に大きな声を出して泣き始めた。教室中の注目を集めたのは言うまでもない。
私はそれを抑えようとかなだめようとかする気力もない。
ごっちんは自分のカバンに筆箱やら何やらをしまいこんで
走って帰ってしまった。私よりも先に・・・
私はいつもなら15分でいける道のりを50分かけて帰った。
私は今日一日布団の中で泣いていた。だれの目を気にすることもなく
おもいっきり泣いた。枯れちゃうかと思うぐらいまで
- 64 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月10日(火)03時54分51秒
- 俺も泣いた!!
- 65 名前:かんかん 投稿日:2001年04月13日(金)20時28分39秒
- 夕方・・・
私の携帯がなった。市井さんからだった。携帯を取る気力なんかなかったけど
無視するのも悪いのでとりあえず出た。
「はい」
「あ、吉澤?あのさー真希知らない?」
「なんでですか?」
「今日早退したって聞いたから、家に行ったんだけどいないさー知らない?」
「市井さん・・・・知らないんですか?」
「え?何?」
「今日・・・矢口さんが・・・・・」
「矢口がどうかした?」
「亡くなりました・・・・今朝車にはねられたんです」
「・・・・・」
市井さんは何も答えない。
- 66 名前:かんかん 投稿日:2001年04月15日(日)02時21分32秒
- そして、何も答えないまま市井さんは電話を切った。
はっきり言って市井さんやごっちんのことなんてどうでもよかった。
今は、矢口さんのことで頭がいっぱいだった。
あ、そうだ!私も死んじゃえば矢口さんと一緒だ。
そうか、私も死ねばいいんだ。私はカバンからカッターナイフを取り出した。
そして、おもいっきり切りつけた。血がめちゃくちゃふき出した。
腕をつたってどんどん流れる。真っ赤な血はとてもきれいだった。
血がどんどん流れ落ちて、私は気を失った。
- 67 名前:かんかん 投稿日:2001年04月16日(月)02時38分05秒
- ここまでの感想レスくださいな
- 68 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月16日(月)04時41分41秒
- かなりシリアスな展開ですね。
この先、どうやって吉澤が立ち直っていくのか楽しみです!!
- 69 名前:かんかん 投稿日:2001年04月22日(日)10時26分57秒
- 私は訳がわからなくなってた。矢口が死んだ?そんなわけないよ。
矢口はいっつも私達に笑顔振りまいて、そんな矢口が死んだ?
知らず知らずのうちに私は涙を流してた。
詳しいことを聞こう。そうだ吉澤がすべてを知ってる。
そう思った私は吉澤の家に向かっていた。
吉澤の家へは自転車で10分程度。私はおもいっきり漕いでものの3分でたどりついた。
『ピーンポーン』
何度鳴らしても誰も出ない。吉澤の携帯に電話しても出ない。家の方に電話しても出ない。
私は玄関の扉の取っ手を回してみる。案の定扉は開いていた。
私は吉澤の部屋に急いだ。吉澤の部屋の前で私は床が何かで濡れていて、転んでしまった。
よく見るとそれは真っ赤な真っ赤な「血」だった。
- 70 名前:かんかん 投稿日:2001年04月22日(日)18時32分19秒
- >64さん 人が泣いてくれるようなものが書けてうれしいですね。
>68さん よっすぃーはどうなるのでしょうか。
期待しててくださいね。
- 71 名前:かんかん 投稿日:2001年04月26日(木)00時05分47秒
「な、なによこれ」
血は吉澤の部屋の扉の隙間から流れ出てた。
そっと扉を開けると・・・・・・そこには
カッターナイフを右手に持って自らの左手を傷つけて大量の血を流している吉澤が
目に飛び込んできた。
「吉澤!」
私は吉澤のもとに駆け寄って体をおもいっきりさすったでも吉澤の目が開くことはない。
「やだよ、死んじゃやだよ。もう誰も失いたくないよ。」
私は矢口が死んだことを否定したいのにいつのまにか認めちゃってた。
そうだ!救急車呼ばなきゃ。私は携帯から救急車を呼んだ。
5分ぐらいで到着と聞いたから私はそばにあったハンカチで吉澤の傷口をおもいっきり縛った。
- 72 名前:かんかん 投稿日:2001年04月26日(木)00時39分29秒
- 5分後きっちりに来た救急車に吉澤は運び込まれた。
もちろん私も付いて行く。私はずっと吉澤の手を握ってた。
病院へ着くと吉澤はすぐに救急治療室に運び込まれた。
私は中に入ることが許されず外の待合室で待っていた。
しばらくすると、看護婦さんが走ってこっちにやってきた。
「あ、あの吉澤さんの血液型はわかりますか?輸血の方をするんで・・・・・」
「吉澤はO型です。間違いありません!」
看護婦さんは軽く会釈して治療室へ戻っていった。
私はただ祈るしか出来なかった。吉澤が助かりますようにって。
5分後さっきの看護婦さんが治療室から走って出てきた。
「あの、吉澤さんのご両親は?」
「あ、あいつの両親は今外国にいて・・・・・・すぐには戻って来れないんです」
「そうですか・・・・それじゃあ、あなたちょっと来て」
看護婦さんに腕をつかまれて治療室の中へと連れて行かれた。
吉澤は点滴やら輸血やらのものが腕にいっぱいついてる。
「声を掛けてあげてくれませんか?」
そう言われて私は吉澤の手をしっかり握ってやった。
「吉澤!起きてよ。死なないでよ。矢口だけでもう十分だよ。
大切な大切な友達をこれ以上失いたくないよ。ねえ、起きてよ!吉澤」
私の流した涙が私の頬を伝って吉澤の頬に流れた。
その時だった握ってた吉澤の指が少しながらも動いたのだった。
「え?吉澤?」
吉澤は朦朧とする意識の中で必死に目を開け私に話し掛けてきた。
「市井さん?え?ここはどこなんですか?」
吉澤は多少パニックを起こしてるようだった。
吉澤の声に諦めたような顔をした、医者や看護婦さんたちが寄って来た。
「ちょ、ちょっとどきたまえ」
医者に言われて私は吉澤の手を離して部屋の隅に行った。
しばらくすると、さっきの看護婦さんが寄ってきて
「もう大丈夫。峠は越えたよ」
そう言って私の肩をポンポンと叩いた。そして、吉澤は一般病棟の個室に運ばれた。
- 73 名前:かんかん 投稿日:2001年04月30日(月)04時42分48秒
- 皆さんはこの小説どんな気持ちで読んでおられますか?
最近ちょっと気になるんすよ。
- 74 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月30日(月)16時38分37秒
- 痛い……(涙
- 75 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月30日(月)23時54分52秒
- 痛。
早く立ち直ってね。よっすぃ〜・・・。
続き期待しています。
- 76 名前:かんかん 投稿日:2001年05月03日(木)07時34分47秒
- とりあえず安心した私は吉澤から聞いていた吉澤の両親の滞在先へ
電話を入れた。とにかく、すぐに飛んでくるって言ってた。
その次は真希だ。何度連絡しても電話に出ない。メールを送っても何も返してこない。
なんとなく、行き先はわかってたけど吉澤のことでそれどころじゃなったから
行けなかった。その場所はよく2人で行った川原のとこ。
私は看護婦さんに吉澤を頼んで川原に向かった。
案の定真希は膝を抱えて1人でないていた。
私はそっと近寄って
「真希」
「あ、市井ちゃん・・・・・・」
「どうした?なんで電話に出てくんないの?」
「市井ちゃん知らないの?矢口先輩が矢口先輩が・・・・・・」
「知ってるよ。吉澤に聞いたからさ」
私は真希の横に腰をおろした。
「知ってるのになんで、そんな冷静でいられるの?市井ちゃんがわかんないよ」
真希はボロボロに泣き崩れた。そんな真希を私は抱き寄せて話した。
「真希、辛いかも知んないけどさもう矢口は戻らないんだよ。ずっと泣いてたって
仕方ないんだよ。それに・・・・・・吉澤が・・・・」
「何?よっすぃーがどうかしたの?」
「吉澤が自殺を図ったんだ。でも、幸い助かったよ。真希電話しても繋がらないから
もしかしたら真希もって思っちゃったよ。」
「う、うそでしょ?よっすぃーはそんなことしないよ。」
「うそじゃない。真希行こう吉澤の病院に」
私は立ち上がって真希の前に手を差し出した。真希は何の迷いもなく
私の手をしっかり掴んでくれた。
そして、私達は病院へと向かった。
- 77 名前:かんかん 投稿日:2001年05月03日(木)07時37分31秒
- >>74
やっぱ痛いっすよね。
>>75
よっすぃー早く立ち直らせますよ
- 78 名前:かんかん 投稿日:2001年05月06日(日)19時25分38秒
- 今、黄板&金板好調なんでちょっと更新遅れちゃいます。
すいませんね。
- 79 名前:かんかん 投稿日:2001年05月13日(日)14時50分08秒
- 真希と吉澤の病室へ行くと吉澤は既に意識を取り戻していた。
吉澤のベットは医者と数人の看護婦に囲まれていた。
入り口で突っ立っていた私たちに吉澤が気づき、おぼつかない手で
手招きをした。
私は真希の腕を掴んで看護婦をかきわけ吉澤のもとへ駆け寄った。
医師たちは私たちに気を使ってか私に軽く会釈をして部屋から出て行った。
- 80 名前:かんかん 投稿日:2001年05月13日(日)15時19分59秒
- 吉澤は人工呼吸器を付けて上手く話せないようだけど、
ゆっくり話し始めた。
真希は吉澤の手を握ってる。
「わ、私・・・・矢口・・さんの・・とこに行きたく・・て・・それで・・・それで・・」
「バカだよ・・・・よっすぃーはバカだよ・・・」
ずっと黙っていた真希が口を開いた。
「こ、こんなことしたって矢口先輩が喜ぶはずないじゃんか・・・・バカだよ・・・
私だって市井ちゃんだって悲しいよ・・・バカだよ・・・」
吉澤は何も言わないでじっと真希に言うことに耳を傾けている。
「大切な親友なんだよ、よっすぃーも矢口先輩も・・・・・大切な人を
2人も急に失うなんて耐えられないよ!辛いよ・・・よっすぃーはホントバカだよ・・・」
「バカバカ、言わないでよ・・・・・ホントにバカになっちゃうかもしれないじゃん」
じっと聞いていた吉澤が口を開いた。
「ねぇ、ごっちん、ちょっと市井さんと2人きりにさせてくれないかな?」
「うん、わかった。」
真希は案外あっさりと吉澤のお願いにOKを出した。
病室から真希が出るとき私に
「よっすぃーをお願い」
吉澤に聞こえないようにこそっと言って静かに病室から出て行った。
- 81 名前:かんかん 投稿日:2001年05月13日(日)15時25分19秒
- かなり久しぶりの更新です。
この物語はそろそろ佳境に入ってきます。
この話が終わったら「外伝」として元々のカップルよっすぃーとごま
市井ちゃんとやぐっちゃんの出会いの話と
今のカップルになったきっかけみたいな話を書きます。
- 82 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月15日(火)02時16分01秒
- 外伝も楽しみです。
- 83 名前:バービー 投稿日:2001年05月17日(木)19時13分25秒
- さやまりに期待!(だって本命だし)
けど、やっぱよしごまが気になるなあ。
- 84 名前:かんかん 投稿日:2001年05月22日(火)16時21分20秒
- 真希が出て行ったのを確認すると私はさっき真希が座ってたベット脇の椅子に腰掛けた。
「吉澤・・・・大丈夫?」
「は、はい・・・なんとか・・・矢口さんと市井さんのおかげです・・・」
やはり意識を取り戻して話せる程度にはなっているもののどこかおぼつかない。
「どうして私を?」
「市井さんが救急車よんでくれたんですよね?」
「あ、うんそうだよ。」
「お礼が言いたくて・・・・」
「いいよ。お礼なんてさ・・・親友助けただけだよ。」
「私を・・・私を連れ戻してくれたのも市井さんなんですよ・・」
「え?」
「矢口さんもか・・・・2人で助けてくれたんですね・・・」
吉澤はさっきからわけのわからないことを言う。
「な、何いってんの?」
「気を失ってる間に矢口さんに言われたんです。ひとみが来るには早すぎるよって。
もっと向こうにいなくちゃダメだよって言われました。
でも、当然のことながら私はいやだって言いました。
そしたら、矢口さんがあれ見てみなって指をさしたんです。
そこには泣き崩れてる市井さんがいました。
夢の中とはいえ泣いてる市井さんを初めて見たんです。
私にとってはものすごい衝撃でした。
と、同時に目を覚ましたんです。」
一気に喋り終えた吉澤はなにか興奮している感じがあった。
- 85 名前:かんかん 投稿日:2001年05月22日(火)16時32分28秒
- 「だから、市井さんはなににおいても私の恩人なんですよ。
だからきちっとお礼が言いたくて・・・」
「そっか・・・・」
「私もうこんなバカな真似しません。矢口さんと約束しましたから。
完全に立ち直ったとまでは言い切れないけどでも、もう大丈夫です。」
「吉澤・・・・・強くなったんだね・・・驚いちゃったよ・・。」
何故か私はまた涙を流していた。
それを隠そうとして
「あ、真希呼んで来るよ。」
私は部屋から出た。
真希は吉澤の部屋をすぐ出たところにある椅子に座って何か考え事をしてた。
必死に涙をこらえて真希の隣にそっと座った。
「あ、市井ちゃん・・・・よっすぃーは?」
「もう、大丈夫みたいだよ。心身共にね」
「そっか・・・・よかった。」
「さ、もどろっか?」
「うん!」
真希と腕を組んで吉澤の部屋へと入っていった。
窓からの夕日はかなり眩しかったよ・・・・・。
- 86 名前:かんかん 投稿日:2001年05月22日(火)16時35分29秒
- 久々の更新です。
よっすぃーは元気になりました。
後数回で終了します。
>>82
楽しみにしててくださいね。
>>83
両方とも頑張りますね。
よろしくお願いします。
- 87 名前:かんかん 投稿日:2001年05月23日(水)11時35分22秒
- その日私と真希は吉澤の病室に泊まることにした。
お医者さんはダメだって言ったけど、無理やりOKもらっちゃった・・・。
吉澤がいいって言ってんだからいいじゃん。
次の日・・・・
病院の起床時間は6時30分。私は何故か5時に目が覚めてしまった・・・。
真希や吉澤を起こさないように静かに病室を出て病院内の公園へと足を運んだ。
朝の空気はすがすがしくてとても気分が良かった。
公園に咲いた草花には太陽に照らされた露が光ってた。
私は大きな幹のある木のそばの草むらに腰を下ろした。
そこで私はいろんな回想にふけっていた。
『pipipipipi』
私はいつの間にか寝てしまってたみたい・・・。
幸い持ってきていた携帯電話に起こされた。
「はい・・」
寝起きの寝ぼけた声で言う。
『あ、市井ちゃん?』
「ん?真希?なした?」
『なした?じゃないでしょ!今どこにいるの?』
「前の公園の草むらで寝てた・・。」
『今すぐ戻ってきて!よっすぃーの両親が来たから』
「え?吉澤の両親?って今何時?」
『えーっとね・・・9時前』
「はぁ?もっと早く電話してよねー」
『知らないよそんなの。それより早く戻ってきて』
「わかったわかった。すぐ行くよ。・・」
私は電話を切って早めに歩き出した。
5分ほどで吉澤の病室に着くと見たことのない男女と昨日の医者と真希が
吉澤のベットを囲んで何か話をしていた。
- 88 名前:かんかん 投稿日:2001年05月30日(水)15時40分54秒
- 「あ、市井ちゃん!遅いよーもう・・」
「いやー、ゴメンゴメン」
そう言いながら吉澤のベットへと近寄った。
私が近づくと医者は吉澤の両親と思しき人に軽く会釈をして病室から出て行った。
「あ、母さん、父さん・・・市井さん・・・」
吉澤が私を両親に紹介した。
「ひとみの父です。」
「母です。」
なんか事務的・・・・これが吉澤の両親の第一印象だった。
「あ、私は市井 紗耶香といいます。」
私は自己紹介をして頭を下げた。
「あ、あの・・・お話があるんですが・・・お2人ともちょっと良いですか?」
矢口のことを話さなきゃいけない。
吉澤の口から今の状態では到底言えないだろう・・・・。
「あ、はいわかりました・・。じゃあ、出ましょうか・・・。」
私は2人とともに病室から出た。
病室から出るときに
「真希!吉澤のこと頼んだよ」
「うん!任せといてよ」
誇らしげに真希は胸を叩いて見せた。
私と吉澤の両親は病院側の配慮と言うこともあって小さな会議室みたいなとこを
借りる事が出来た。
看護婦さんにカギを開けてもらい、部屋に入った。
私を含めた3人で椅子に座り私は話し始めた。
- 89 名前:かんかん 投稿日:2001年05月30日(水)15時58分18秒
- 「まず・・・吉澤の付き合ってた人について話します・・・。
吉澤には『彼女』がいました・・・・。」
この彼女って言葉に反応したのはお父さんのほうだった。
「か、彼女ってどういうことだ!ひとみは女を好きになるようなやつじゃないぞ!
馬鹿も休み休み言え!」
「ちょ、あなた・・おとなしくしててください。」
父親の方をなだめる母親・・。
そして、私はまた話し始めた。
「その子の名前は・・・矢口真里・・・私の親友にあたる人です。
矢口と吉澤はもの凄く仲が良くてラブラブって感じでしたね・・。
学校でも評判のカップルで・・・・誰も変な関係とは捕らえてなかったんです」
吉澤の両親は黙って私の話に耳を傾けてくれていた。
- 90 名前:迷子。 投稿日:2001年06月19日(火)06時09分21秒
- 一読者として読みました。感動。
- 91 名前:かんかん 投稿日:2001年06月21日(木)20時02分47秒
- 「2人がお互いを必要とし、愛し合ってたんです。
けど・・・・矢口は・・・昨日亡くなりました・・・。
車にはねられて亡くなったんです・・・・・・。」
私だって立ち直れてるわけじゃない。
だけどここはきちんと話さないとわかってはくれないだろう。
「吉澤は矢口の死を知って・・・・自らの命を絶とうとしたんです。
それだけ吉澤にとってはかけがえのない存在だったんです。」
「すべて本当なのか?ひとみは本当に・・・?」
「はい・・・・。」
沈黙が私たちの間に流れた。
だれも何も話そうとしない。
とても重苦しい空気。
- 92 名前:かんかん 投稿日:2001年06月21日(木)20時16分22秒
- 「矢口さんという方のお葬式は・・・?」
「今日が通夜だと聞いてます。」
「矢口さんのご両親はひとみ事をご存知で?」
「はい・・・・。」
「関係のことも?」
「はい・・」
いきなりの質問攻めに多少戸惑った。
そして、また沈黙が流れる。
どうしようもないこの空気。
「市井ちゃん!」
真希がいきなりノックもなしに大慌てで私たちのいる小会議室に駆け込んできた。
「よっすぃーが・・・・・よっすぃーが・・・・。」
よっすぃーという言葉で私たちの顔が一気に曇る。
「よっすぃーが・・・・・・・果物ナイフで・・・・・自分の心臓を・・・・・」
真希の顔はいつのいまにか涙が溢れていた。
真希の伝言(?)を聞いて吉澤の両親は走って小会議室から出て行った。
真希はそれを見るとその場にへたり込んでしまった。
- 93 名前:かんかん 投稿日:2001年06月21日(木)20時40分07秒
- めちゃくちゃ久しぶりの更新です。
どうしようか迷っていたらこんなに遅くなってしまいました。
よっすぃーはどうなってしまうのかがポイントですかね。
- 94 名前:ミクロキッズ 投稿日:2001年06月22日(金)15時55分23秒
- 久々の更新うれしーっす!!!
だけど・・・どうなっちゃうんだぁ!!
全く先が読めないよ・・・
かんかんさん期待してますよ。
- 95 名前:かんかん 投稿日:2001年06月23日(土)16時34分33秒
- 床にへたり込んだ真希は静かにに泣き始めた。
なだめるように私は真希に話し掛けた。
実はというと私はこの時真希が何を言いたかったのかは直感(?)でわかってた。
吉澤、ナイフ・・・とくれば容易い想像力で出来るってもんだ。
だから、吉澤の両親は走ってこの部屋から出て行ったんだ。
わかってた。そうだから、私は無理やりにでも真希を連れて吉澤の部屋に戻れば
良かったのかもしれない。
けど、何故か真希をほっておくことは出来なかった。
ただでさえ矢口のことで私なんかよりももっともっと深いショックを受けている真希。
私が説得(?)をしてやっと立ち直ったまでは行かないけど、
少しは大丈夫になったかと思ってた。
そんな真希にとって吉澤の行為はまた真希を深い谷底へ突き落としたんだ。
- 96 名前:かんかん 投稿日:2001年06月23日(土)16時52分22秒
- 「真希・・・・吉澤は・・・・?」
そっと後ろから真希を抱き締めてやる。
すると真希の強張っていた体が一気にほぐれた。
「よっすぃーは・・・・・もうこの世にはいないよ・・・。」
分かりきっていた答え・・・・吉澤はやっぱり・・・・死んでいた。
泣きながら真希は話し始めた。
「市井ちゃんたちがどっかいった後ねしばらく話してて、よっすぃーがなんか飲みたい
って言うからジュースを買いに行ったんだ。で、戻ってきたら・・・・・
シーツが真っ赤だったんだ・・・・・。」
痛々しい真希の話・・・シーツが真っ赤だなんて・・・・。
私は話し終えた真希をずっと抱き締めていた。
真希は体を強張らせていないもののずっと小刻みに震えていた。
そして私の服の袖を濡らし続けた。
- 97 名前:かんかん 投稿日:2001年06月23日(土)17時26分23秒
- その後、真希が泣き止んだのを確認して吉澤の部屋へと戻った。
そこにいたのは涙を流している吉澤のお母さんとなだめているお父さんの姿だった。
真希が真っ赤だと言ったシーツは既に真っ白なシーツに変わっていた。
マジできれいな純白のシーツ・・・。
近くには看護婦と医者が神妙な顔つきで吉澤を見つめていた。
私は真希の手を取り部屋に入った。
けど、真希は部屋に入ってもベットには近づこうとしないで近くの椅子に座ってしまった。
泣き止んだものの目を真っ赤に腫らしまだ小刻みに震えている真希にはまだ吉澤を見ることが出来ないんだろう。
勝手にそう解釈した。
私はベットに近づくとキレイに死んだ後にするメイク?とかでさらに綺麗になった
吉澤の頬にキスした。
とても、とても冷たくて・・・・・・。
自然に私の目から涙が溢れていることに気が付いた。
勝手に流れてくる涙はとめどなく流れる。
そして、その涙の雫は吉澤のさっきキスをした頬に流れた。
あの時の手術室と同じように・・・・。
私は最後に吉澤の唇にキスをした。
触れだけのライトキス・・・。
隠してた思いが出てきちゃったよ・・・・。
私は吉澤の両親に会釈して真希を連れて部屋を出た。
部屋を出て真希を見るとまた泣いていた。
私も泣いてるし一緒だ・・・・。
私たちは泣きながらさっきいた公園の大木の前に座った。
手を繋いで・・・・・。
数十分後・・・・・
私たちの周りには数個の錠剤とビンとからっぽのペットボトルが散乱してた。
私たちは・・・・永遠の眠りについた・・・・。
矢口と吉澤の元へ・・・・・・これでみんな一緒だよ・・・・・。
- 98 名前:かんかん 投稿日:2001年06月23日(土)17時27分06秒
- 終
- 99 名前:かんかん 投稿日:2001年06月23日(土)17時28分57秒
- 終了です。
自分でも泣けてきちゃったりしました・・・・。
感想等あればお願いします。
- 100 名前:かんかん 投稿日:2001年06月23日(土)17時42分56秒
- >>94
ご期待に添えられたでしょうか?
こんな風にするなんてはじめは考えもしてなかったんですが・・・・でも
結果的にはよかったって思ってます。
で、100レス突破ーーーーーー!!
- 101 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月03日(火)07時29分55秒
- こんなことになるとは。。。(涙
>隠してた思いが出てきちゃったよ・・・・。
ってなんすか??なんすか???
- 102 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月15日(日)17時20分59秒
- 意味不明
- 103 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月15日(日)23時25分00秒
- なんかわかりづらかったかな
- 104 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月16日(月)02時42分11秒
- 吉澤の自殺(?)の原因は?
市井が隠していた思いとは?
二人が後追いをしたのは何故?
読み取れない俺は逝ってよしか?
- 105 名前:かんかん 投稿日:2001年07月16日(月)03時57分54秒
- わかりづらかったとの声がありますので、ちょっと説明します(いいわけ)
>>104
さんがわかんないとこを挙げて下さったようなんで、それを元にします。
1 吉澤の自殺の原因
多分これは体験してみないとわかんないものです。
好きな人が死んで、極限の状態に追い込まれた末の行為です。
実際体験してるんで、それを元に書いたんですがやっぱ分かりにくかったようですね。
2 市井が隠していた思い
これは前に予告したと思うんですが外伝の方で分かるようにします。
んで、これはわかんなくても全然平気です。
わかった人がもしかしたらいるかも知んないけど、わかるように書いてないんで・・・・・。
3 二人が後追いしたのは何故か
やっぱりこれも経験しないとわからない事だと思います。
だから、読んでいて分からないのは普通の事です。
全体を通して言える事は、この訳の分からなさはワザとです。
ワザとこういう感じにしてみました。
読者の皆さんにはいい印象を与えなかったかもしれませんが・・・・・・・。
外伝の方は今週中にでもと思ってます。
- 106 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月16日(月)12時07分34秒
- >>105
ふむ。実体験をもとに、ですか。
って、作者さんおいくつ?
(聞いていい質問ではありませんので、答えにくければ無視してください)
- 107 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月16日(月)23時46分49秒
- そっかそっか。
市井ちゃんの隠してた思いってのは、これからなのね。
よかった。また期待しとるよ。
- 108 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月17日(火)00時46分16秒
- 今度は甘くしてね
- 109 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月21日(日)22時25分07秒
- age
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