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☆君のそばに…★

1 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月01日(日)00時18分17秒
学園物です。
処女作は放棄してしまったので、完結目指してがんばります。
よしごまのつもりです。
sageでおねがいします。
2 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月01日(日)00時25分54秒
「いってきまーす!」
ポカポカ陽気の中、わたしは歩き出す。

今日は入学式。まだはき慣れていないルーズソックスが
わたしにはうれしかった。

さて、校門まできたけど、どこに行けばいいんだろう?
だれか友達来てないかさがそっかな。

しばらくフラついていると、不意に後ろからお呼びがかかった。
「よっすぃ〜!」
声を聞いた瞬間、誰だかわかった。
でも、朝からこの声を聞くのは頭が痛い。
「梨華ちゃん、オッハー。」
「オッハー。」
「今日も元気だねぇ。」
「いつも元気だよ。よっすぃ〜は相変わらずだね。」
「ははっ、どういうことだよー?」
「まぁまぁ。」
3 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月01日(日)00時27分25秒
そんな他愛のない話をしていると、もう1つ、聞きなれた声が聞こえた。
「梨華ちゃん、よっすぃ〜、オッハー。」
「「オッハー。」」
今日もごっちんは元気そうだ。よかった、よかった。

「…なにボーっとしてんの?」
ごっちんが顔を覗き込んでくる。
やっぱ、いくら見てもかわいいよなぁ。
…っと、ひそかな想いは胸にしまっといてっと。
「えっ?そうだった?」
「カオリみたいで、少し怖かったよ。」
飯田先輩かぁ、懐かしいの一発いっとくか。
「…ねぇ笑って?」
「「プッ!」」
その後2人は、5分間ほど笑っていた。

「何回見ても似てるよね。」
「うん。」
「でも、本人の前ではなかなかできないんだよね。」
「今度やってみれば?」
「ごっちん、それができたら苦労はしないよ。」
「「「キャハハハハ!!!」」」
4 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月01日(日)00時29分00秒
そんな楽しい時はすぎて、入学式が始まった。

「…そして今日、みなさんは入学してきたわけですが……。」

校長の話長い。眠くなってきちゃったなぁ。
ごっちんは…例のごとく寝てるし、梨華ちゃんはこんなつまらない話でも
真剣に聞くんだよね。えらいなぁ。

「……それでは入学生のみなさん、充実した3年間をお過ごしください。」

やっとおわった、か。じゃあ、教室にでもいこっかな。
「ごっちん。一緒に行こうよ。」
「ふぁ〜ぁ……ん?…話、終わったの?」
「このぉ、ねぼけちゃって。起きろー!」
そういって肩を本気で揺さぶる。
「お、起きたよ!か、髪がぐっちゃになるぅ!」
「ははは、寝ていたバツだー!」
「もう!せっかく久しぶりにいちーちゃんに会うっていうのに。」

ズキッ、自分の胸が痛むのがわかった。
ごっちんは、市井さんのことが好きなんだよね。

「よっすぃ〜だって今日、やぐっつぁんに会うんじゃん。ウキウキだね。」
「ま、まぁね。」

そして、悲しき勘違い。
ごっちんは、わたしが矢口さんのことをスキだと思ってる。
まぁ、それは事実だったんだけどね。
中学生の頃よく相談してたから。
でも、今はごっちんひとすじなんだけどねぇ…。

こんなわたしの想いが、いつか報われるときが来るのかなぁ。
5 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月01日(日)00時31分06秒
今日はここまで。これからは区切りのいいところまで書き溜めて
一気に更新するという方法で行くので、更新はおそめです。

再開したと思ったらいきなり2重スレ立て。…鬱だ。
6 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月01日(日)00時37分51秒
いちごまじゃなくてよしごまですか。がんばってください。
7 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月01日(日)01時26分31秒
今回はよしごまですか。
ちょっぴりあの二人も期待してたんですけど。
何はともあれ楽しみです。
8 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月01日(日)02時54分37秒
さやまりを期待したいですね。
9 名前:道化師 投稿日:2001年04月01日(日)05時37分24秒
おろ!? タイトルがかぶりましたね…(苦笑)
>>6 名無し読者さん
>いちごまじゃなくて…
ということは……。あちらの板と同一人物の方ですか?
10 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月01日(日)12時02分33秒
>>6 名無し読者さん
いちごまはどうも苦手で……よしごまで!

>>7 名無し読者さん
いや、ちょっぴりあの2人も入れようと思っています。
そう、あの2人…(w

>>8 名無しさん
あの2人は…(自粛

>>9 道化師さん
マ、マジっすか?すいません。ホントすいません!
一応全板探してかぶってないか確認したつもりだったんですけど。
何板にあるんですか?
11 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月01日(日)12時03分23秒
「梨華ちゃーん、いこうよー。」
動揺を隠すべく、梨華ちゃんに声をかけた。

「…ここの話はよかったんだけど、その後の話が……」
道やら、さっきの校長の話を追及しているようだ。

「梨華ちゃーん…」
「あっ、よっすぃ〜、どうしたの?」
「もう入学式終わったから教室いこう。」
「あれ?いつのまに?ま、いっか。いこういこう。」

梨華ちゃん……だいじょうぶ?

教室についたあと、(運良くわたしたちは同じクラスだった)
わたしたちは、離れ離れに座ることになった。
まぁ、出席番号順だからね。

ん?ごっちん、もう寝ちゃった。早いなぁ。
よし!わたしも寝よ―っと。
12 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月01日(日)12時04分11秒
「…よっすぃ〜、よっすぃ〜……」
ん?わたしを呼ぶ声が。

「…起きろー!吉澤ぁー!」

そんな耳元で叫ばなくてもいーじゃん。誰だよ。
「お目覚めはいかが?」
ニコニコ笑顔なごっちんが立っていた。
「ごっちん〜、耳痛いよぉ〜。」
「ごめんごめん。それよりさぁ、やぐっつぁんのところ行かない?」
「えっ?」
「行こうよ。」
「う〜ん…」

まぁ、挨拶はしておきたかったしね。
「いいよ。」
「ホント?じゃあ、早速行こうよ!」
「オッケー」
「梨華ちゃんも行こうよ。」
「でも…その矢口さんって人、知らないし…」
「あたしが紹介してあげるよ。」
「うん。じゃあいく。」
13 名前:11、12これもよっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月01日(日)12時05分17秒
そうしてわたしたちは矢口さんの教室の前まで来ていた。
「あの、すいません。矢口先輩いますか?」
同じクラスの人に聞いてみた。
「真里?ちょっと待っててね。」
久しぶりに会うんだよなぁ。どっか変わったりしてる…
「よっすぃ〜じゃん!久しぶり!」

身長は変わってない。髪が金髪になったことくらいかなぁ。
かわいいのは変わってないなぁ。
「元気そうで…。」
「で、どうしたの?」
えっ?ごっちんに誘われたんですけど…あれ?
ごっちん、いなくなってる……

「あ、あの、ごっちんも一緒に来てたはずなんですけど…」
「後藤?懐かしいなぁ。」
「どこいったんだろう…」
「どうせ、紗耶香のところでもいってるんじゃない?」
「あ、そうかもしれないですね。」

けっきょく、市井さんのところにいきたかっただけだった?
はぁ、うまくいかないなぁ…

ガクッと肩を落としたわたしを見た矢口さんは…
「よっすぃ〜、悩み事でもあるの?」
「えっ?いやぁ、たいしたことないですよ。」
「いや、悩みはためちゃダメだよ。矢口が聞いてあげるよ。」
「はぁ…」
「それじゃあ、放課後、HR終わったら玄関で待っててね」
「わかりました。」

やっぱり、矢口さんっていい人だなぁ。

教室に戻ると、まだごっちんは戻ってきてなかった。
14 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月01日(日)12時05分58秒
「いちーちゃんいますか?」
よっすぃ〜おいてきちゃった。
まぁ、やぐっつぁんと2人っきりになれるんだったら文句はないよね。

「ねぇ、ごっちん。」
「なに?梨華ちゃん。」
「市井さんってどんな人?」
「あぁ〜そっかぁ、梨華ちゃん転校してきたから知らないよね。」
「うん。」
「うーん…会ってみたらわかるよ。ほら、来た!」
「オッス後藤。久しぶり。」
「いちーちゃん」
「おい、こんなところで抱きつくなって。」
「他の所だったらいいの?」
「あげあしとるなよ。友達だって一緒に来てるんだろ?」
「あ、梨華ちゃん、自己紹介してよ。」
「あ、あの…わたし、中3のときにこっちに来た石川梨華です。」
「市井は…市井紗耶香。なんかヘンな文章だね。これからよろしく。」
「はい!」

キーンコーンカーンコーン

「ほら、チャイム鳴ったからもう戻りな。」
「「はーい。」」
15 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月01日(日)12時06分32秒
久しぶりにいちーちゃん見た…えへへ。
やっぱり変わってないなぁ。

あたしが教室のドアをあけると、窓側にいたらしいよっすぃ〜が
こっちを睨んできた。

…カオリより怖いよ。

怖いから弁解しようとよっすぃ〜のところへいった。

「なんであーゆうことするかなぁ…?」
そ〜と〜不機嫌だね。でもどうして?

「市井さんのところいきたいんならそーゆえばいいじゃん。」

や、やっぱりバレてたんだ。

「ご、ごめんね。そりゃぁやぐっつぁんにも会いたかったけどさぁ…」
「なに?」
「う、やっぱりいちーちゃんに会いたくなっちゃって。」
「……そう。」
そういってよっすぃ〜はドアのほうに向かって歩いていった。
「どこ行くの?」
「屋上でも。先生には保健室って言っといて。」
「う、うん。」

なんか、よっすぃ〜が授業サボるのはじめてみた。
どうしたんだろう……。
16 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月01日(日)12時07分03秒
はぁ〜、うまくいかないよホント。
ここ来たけどすることないなぁ。

買いたてのケータイをだした。
これ、最新機種なんだよね。正月のお年玉全部使っちゃった。

しばらくいじってたけど、やっぱりひまになった。
授業終了まであと、30分もある。

いろんな教室回ってみるかな。
見つかったらダッシュで逃げればいいし。

まずは1年生の教室。
みんなマジメだなぁ。…わたしもあそこにいるはずだったんだけどね。

2年生の教室。
んっと、市井さんが見えた。やっぱりマジメだなぁ。
となりの教室には矢口さん。
あれ?どんどん近づいてくる。
17 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月01日(日)12時08分03秒
う〜、ひまだよぉ。
…あれ?よっすぃ〜なんでいるの?
もしかしてサボり?入学式からねぇ。

「先生、保健室いってきます。」

そういえばよっすぃ〜の悩みを聞いてあげるんだった。
なにかな?

「うわぁ、矢口さん!」
「ちょっと、静かにしないと先生出てきちゃうよぉ。」
「あ、すいません。」

あやまってる姿もやっぱりかわいいなぁ。
でも矢口は……へへ

「どうしたんですか?」

よっすぃ〜、それはこっちのセリフ。

「よっすぃ〜こそ。」
「わたしは、なんかそういう気分じゃなかったのでサボりです。」
「矢口の知ってるよっすぃ〜は、そんな悪いコじゃなかったぞ。」
「矢口さんこそサボりじゃないんですか?」
「よっすぃ〜が見えたから来たんだよぉ〜!」
「あ、すいません…」
「とりあえずさ、屋上でもいこうよ。」
「はい。」
18 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月01日(日)12時08分55秒
そっかぁ、矢口さんにわるいコトしたなぁ。
でも、久しぶりだなぁ、2人っきりって。
あのころは矢口さんって名前聞くだけでもはずかしかったなぁ。

屋上についたわたしたちは、ベンチに座った。

「で、悩みって何?」

う、単刀直入だ。

「あ、あのぅ、ごっちんのことなんですけど…」
「ん?ごっちん?」
「はい、あの…スキになっちゃったみたいで。」
「へ?うそぉ?マジ?」
「はい。」
「で、なんで悩んでんの?」
「ごっちん、市井さんのことがスキみたいなんです。」
「えっ、…キャハハハ!!」
「な、なにがおかしいんですか!」
「いやぁ、ゴメンゴメン。でも、その悩みは解決できてるよ。」
「え?どういうことですか?」
「もう、よっすぃ〜ったら鈍感ねぇ。」
「すいません。」
「ははっ、実は矢口と紗耶香、付き合ってるんだ。」

マ、マジっすか。
19 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月01日(日)12時10分07秒
なんだ、そんなことで悩んでたんだ。
でも、後藤には少し悪いかな。

「い、いつからですか!?」
「んーっと、高校入ってすぐかな。」
「どっちからですか?」
「紗耶香から。」
「そ、そうなんですかぁ…」

へなへなと地面に座り込むよっすぃ〜。
そんなに悩むほどごっちんのことスキなんだ。
ちょっとショックだなぁ。中学んときスキだったから…。
でも、今は紗耶香がいるし

「ま、悩み事は、矢口にまかせてよ。」
「はい、ありがとうございます。」
「がんばってね。」
「はい、矢口さんもがんばってくださいね。」
「うん、ありがとう。」

キーンコーンカーンコーン

「チャイム鳴ったから戻ろっか。」
「はい!」
20 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月01日(日)12時11分35秒
登場人物設定

高1

吉澤ひとみ…主人公。中学生のときは矢口が好きだったが、
      いまは後藤ひとすじらしい。
後藤真希 …市井のことが大スキ。ギャルっぽい格好から、
      軽く見られるが、中身は、純粋。
石川梨華 …中3のときに転校してきた。そのため、市井や矢口とは面識がない。

高2

市井紗耶香…後藤の家とは家族ぐるみの付き合いらしい。
      矢口大スキ人間。
矢口真里 …中学生のときは吉澤がスキだったが、いまは市井大スキ人間。


これから追加される可能性あり。
そのときは随時紹介していきます。
21 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月01日(日)12時12分39秒
最後の最後でハンドルミスった。
↑のハンドルはまちがいっす。
22 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月01日(日)14時59分08秒
石川とかも動くんですかねぇ?
いつ後藤が吉澤に振り向くのか気になる…
23 名前:道化師 投稿日:2001年04月01日(日)23時10分54秒
挨拶が遅れましたが、ハジメマシテですね。
まあ、別に気にするほどのものではありませんよ。
青版の「BAR Fairy Tale」内にある短編です。
↑は完全に「市井×後藤」ですけどね。二人しか出てこないし(笑)
ただ、 >>6 名無し読者さんの「いちごまじゃなくて」に反応しただけです。
全然構わないので、頑張って続けてくださいな。
24 名前:ティモ 投稿日:2001年04月01日(日)23時55分50秒
よしごま心から大好きなので嬉しいです!
期待してますよ!
25 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月02日(月)05時22分34秒
よしごまも、さやまりも、どちらも大好きなんで期待してます!!
26 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月02日(月)12時18分45秒
そっかぁ、矢口さんと市井さん付き合ってるんだぁ。
ごっちん知ったら悲しむだろうなぁ…。

教室に戻ると、ごっちんと梨華ちゃんが何やら話しているようだった。
でも、市井さんが矢口さんと付き合ってるっていうのを聞いたばっかりだから
ごっちんのほうは見れなかった。
でも、2人の視線は間違いなくわたしに注がれていた。

HR終わったら矢口さん、玄関で待っててっていってたなぁ。
でも、さっきので相談終わりなんだけどなぁ。
一応いこっかな。

挨拶が終わったらわたしはすぐに教室を出…ようとしたら、
前にごっちんが立ちはだかった。

「よっすぃ〜、ホント謝るよ。ゴメン。」

えっ?違うよ。さっき、わたしがごっちんを避けたのは…
いや、口が裂けてもわたしの口からはいえない。

「いやぁ、いいよぉ。わたしも短気だったよ。」
「だって、よっすぃ〜が授業サボるなんてそ〜と〜きてるって思ったから…」
「なんかめんどかっただけだってぇ。じゃ、一緒にかえろ。」
「うん!」
27 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月02日(月)12時20分02秒
ほっ、よかったぁ。ホント怖かったぁ。
絶交されたらどうしようって思った。

「あっ、帰り、矢口さんと約束してるんだった…」
「えっ?…やるじゃ〜ん。」
「でも、さっき用事済ませちゃったし…いいや。」
「行きなって。あたしは梨華ちゃん…いや、いちーちゃんと帰るから。」
「だ、大丈夫だよ。一緒にかえろ。」
「う〜ん、いいの?」
「うん…矢口さんにはメールうっておくから。」

そういうとよっすぃ〜は新品のケータイをだして、メールをうちはじめた。
あたしはケータイ、中学生のときから使ってるんだよなぁ。
よく、よっすぃ〜にいいなぁって言われたなぁ…。

「よし!終わったからいこ。」
「うん!」

よっすぃ〜って、いちーちゃんと全然違うんだけど、
なんか…いいんだよね。……友達としてだけどね。

よっすぃ〜はあたしのこと……どう思ってるんだろ。
28 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月02日(月)12時21分09秒
今回は少なめに更新しました。

>>22 名無し読者さん
石川はまだ未定です。
一応、チョイ役の予定ですが…

>>23 道化師さん
そうでしたか…まぎらわしくさせてしまってすいません。

>>24 ティモさん
よしごま、いいっすよね。バランスとれてるっていうか…。
あと…できればsageていただけるとうれしいんですが…

>>25 名無し読者さん
この2カップルは自分サイコーにスキです。
でも、ばらしてやぐよし、いちごまなんてのも結構スキです。
29 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月02日(月)21時41分55秒
さがるまでしばらく更新しない予定です。
って、期待されてないか…
30 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月02日(月)21時55分07秒
現状を見ると、なかなかさがらない気が…
31 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月02日(月)22時11分21秒
レスはこまめに。

>>30 名無し読者さん
さがるまで待ちます。それまで書き溜めます。
11以下のスレになったら、どっさり更新したいです。
32 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月02日(月)22時23分15秒
さがれぇ〜〜
期待sage
33 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月02日(月)22時47分17秒
>>32 名無しさん
ひたすらさがってほしいものです。
34 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月03日(火)00時09分05秒
sageです
35 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月03日(火)00時47分15秒
>>34 名無し読者さん
ご協力感謝です。

懲りずに、黄板にスレ立てました。
「☆ウソの仮面★」ってやつです。
一応向こうもsageでやりますけど、こっちより
sageに対する執念というものはありませんので、
こっちがさがるまで向こうで楽しんでいただけたらと思います。
36 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月03日(火)03時37分50秒
期待して待ってますんで、たっぷり書き溜めしといてくださいね!!
37 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月03日(火)19時05分20秒
>>36 名無し読者さん
やっと1つさがりました。
このペースでさがっていくと、10日後くらいかなぁ。
たっぷり書き溜めます。
38 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月07日(土)04時20分30秒
だいぶ下がりましたね〜!!
あともう少しですかね?
39 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月07日(土)19時48分08秒
>>38 名無し読者さん
あともうすこしです。
だいぶ(?)書き溜めれたんで、楽しみにしててくださいね。
40 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月11日(水)19時15分15秒
もうそろそろか…(ニヤリ
はりきっていきま―――っしょい!(w
41 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月12日(木)14時23分30秒
もうそろそろ・・・(w
めっちゃ楽しみに待ってますよ〜!!
42 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月13日(金)20時51分20秒
>>41 名無し読者さん
ちょっとフライングしてますけどいきますか〜!!

43 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月13日(金)20時52分23秒
いま、絶対に市井さんと会わしちゃいけない。
さっさと帰んなきゃ…

「おっ、後藤と吉澤じゃん。」

まさか…
恐る恐る声のしたほうを見ると、
やはり、ごっちんの大好きな顔だった。

「いちーちゃーん」
「こら、離れろって。」

幸い矢口さんはいないようだ。

「じゃあ、わたしはこれで…」
「え?よっすぃ〜帰るの?……じゃあ、あたしも。」

へ?いいの?市井さんがいるって言うのに…

「後藤ぅ〜、市井は寂しいぞ。」

冗談で言ったつもりだったんだろう。

「あたしも寂しいよぉ〜。」

これは本心…なのかな?
44 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月13日(金)20時53分26秒
「でも、帰るね。んじゃ。」
「じゃあな〜、吉澤も。」
「さようなら〜。」

なんでだろう?いちーちゃんがいたのに。
よっすぃ〜は関係ない……はず。
はっ、どうしたんだあたし!しっかりしないと
大好きないちーちゃんと結ばれないぞ!

「ねぇ、よっすぃ〜。」
「ん?」
「いちーちゃんってどんな人?」
「ごっちんが1番知ってるんじゃないの?」
「知ってるけど……知らない。」
「へんなごっちん。」
「もぉ〜、いいから早く教えて。」
「はいはい、わかりましたよ。」
45 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月13日(金)20時54分47秒
「わたしの印象は、やっぱり美形だなって。」
「うんうん。」
「性格はやさしいし、相手のこと考えて行動してると思うよ。」
「だよねぇ〜。」
「…もぉ、わたしはごっちんの妄想を促してるわけじゃないんだよ。」
「ごめんごめん。」

『妄想』って……。でも、やっぱりいちーちゃんって
周りに尊敬されてるんだ。


よっすぃ〜は周りから見て、どんな風な人なんだろ?
46 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月13日(金)20時56分14秒
家に帰ってから、やぐっつぁんに電話した。

「もっすぃ〜、やぐっつぁん。」
『後藤、どうしたの?』
「あのさぁ、よっすぃ〜ってどんな人?」
『後藤のほうが知ってるじゃん。』
「いや、周りから見たら、どんな風な人なんだろって思って。」
『う〜ん…矢口の友達には人気あるよ。』
「えっ?」
『年下だけど、妙に大人びてるところとか、顔も美形だしね。』
「うんうん。」
『でも、やっぱり純粋なところかなぁ。矢口もそこに…あっ……』
「うっそぉ〜!やぐっつぁん、よっすぃ〜のことスキなの?」
『いやぁ、スキだった、だね。中学の時。』
「なんだ、あたしに言ってくれれば、キューピットしてあげたのに。」
『そんな事後藤にいえるわけないじゃん。』
「それどういうことさ。」

なんだ、よっすぃ〜フラれちゃったね。
かわいそうに。

でも…なんだろう?このキモチ……。

そのあとは、中学校時代の話で盛りあがった。
47 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月13日(金)20時59分28秒
いやぁ〜、びっくりした〜。
後藤から電話きたの見て、よっすぃ〜しゃべっちゃったのかな、
っておもったけど、そうじゃなかったみたいだね。

よっすぃ〜、矢口のこと好きだったんだ。
意外だなぁ。そんな素振り見せてくれてなかったのに。
矢口はがんばってアプローチしてたのになぁ。

そうだ、あの頃よく相談にのっててくれたし、
紗耶香に電話しよう。


「もしもし?」
『どうした?やぐっちゃんからかけてくるって珍しいね。』
「そんなことないよぉ。それより聞いてよ!」
『ん?』
「どうやら、よっすぃ〜と両想いだった見たい。」
『中学校の時?』
「うん。とりあえず報告。」
『そっか…でも、今は市井がいるんだからな。』
「わかってるよぉ。紗耶香大スキ。」
『市井もだよぉ。』
「ということでじゃあね。」
『そんじゃ。』
48 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月13日(金)21時00分05秒
今日はいろいろなことがあったなぁ。
そういえばさっき、ごっちんがヘンなこと聞いてきたなぁ。
何か意味あったのかなぁ……。

ごっちん、わたしのことなんて思ってるのかなぁ……
幼馴染?友達?親友?…これはありえないけどスキな人?

ごっちんのキモチが知りたい…。

でも、知るのは怖い。

このままの関係のほうがいいのかなぁ…。

いや、そんなはずはないよね。

でもなぁ、もし……

そしたら……

……


いつのまにか眠ってしまった。

こうして長い1日が終わった。
49 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月13日(金)21時01分44秒
今回はとりあえずここまでです。
まだ溜めてあるんで、更新のペースは
もうしばらく早くできると思います。
50 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月14日(土)04時09分05秒
やった〜!!更新されてる〜!!
待ってましたって感じです。
続きも楽しみに待ってま〜す!!
51 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月14日(土)23時15分02秒
>>50 名無し読者さん
うれしいです!そういっていただけると制作意欲も
どんどん出てきます!がんばります!!待っててくださいね!!
(!マークおおすぎだなぁ…(わら)
52 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月15日(日)00時00分42秒
次の日からは憂鬱の日々だった。
ごっちんにずっと、市井さんのことを話されつづけた。
わたしにも限界があった。

ある日、矢口さんに相談してみた。

授業中、また教室を抜け出して、矢口さんを迎えに行って、
屋上に行き、ベンチに座った。

「ごめんなさい。何回も話聞かせちゃって。」
「いいよぉ。よっすぃ〜は矢口がずっと応援するからね。」
「はぁ…で、最近ごっちんの話聞くと、悲しいんです。」
「ん?」
「とにかく市井さんのことばかりしゃべってきて…。」
「紗耶香のねぇ…」
「ここ何日かは、その話しか聞いてないんですよぉ。」
「そっか…もうそろそろだね。」
「え?」
「もうそろそろ、後藤に付き合ってることいわないと…」
53 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月15日(日)00時01分25秒
それだけは…ごっちんを傷つけたくない…。
気がつけば叫んでいた。
「だ、だめです!!」
「よ、よっすぃ〜?」
「ごっちんを、ごっちんを傷つけることだけはしないでください。」
「でもこのままじゃあ…、よっすぃ〜が傷ついちゃうじゃんか!」
「矢口さん!?」
お互い感情が高ぶってきた。
「よっすぃ〜が傷ついてるのなんて見たくないんだよ!」
「わたしはごっちんが傷つくのが見たくありません!」
「なんで後藤をそんなにかばうのさ!」
「……スキだからです。」

矢口さんが一瞬俯いた。そのあと叫んだ。
「いいかげんにしなよ!」
「矢口さん?」
「スキだからって自分を見失っちゃダメなんだよ!」
「……」
「よっすぃ〜はやさしすぎなんだよ…。」
「……」
「だから、なんでも1人で抱え込んじゃう…」
「……」

確かにその通りだ。でも、1人で抱え込むことの何が悪いの?
反論しようと思って口を開こうとした時だった。
54 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月15日(日)00時02分05秒
一瞬の出来事で、何が起こったのかわからなかったが、
気がついた時には矢口さんの腕の中にいた。

「ちょっとは矢口にも頼ってよ。独りじゃないんだからさ。」

こうやられるとわたしは弱い。涙が出そうになったけど、
がんばってこらえた。
そんなわたしを察してか、矢口さんが言った。

「泣かないとつらいよ。1回泣きな。」

せっかくこらえたのに、その一言で涙は一気に流れ出た。
「…矢口さん…ひっ…ぐずぐず……ふぇ…」

矢口さんは何も言わずに、ただ頭を撫で続けてくれた。
55 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月15日(日)00時03分30秒
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「おちついた?」
「…はい。」
「そう…でも、その目じゃあ、まだ戻れないよね。もう1時間ここにいよっか。」
「はい。」

確かに。わたしは見てないけど、すっごく腫れてるんだろうな。

「ほら、鏡見なよ。」
矢口さんが鏡を貸してくれた。
鏡の中の自分を見ると、やはりその目は腫れていて、
誰が見ても違和感を感じるだろう…。
56 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月15日(日)00時04分01秒
今、ふと疑問に思った。
「矢口さん。」
「なに?」
「なんでわたしに…そんなに…優しくしてくれるんですか?」
「それはねぇ……」

一瞬、表情が曇ったようにも見えたけどきっと思い過ごしだろう。

「…よっすぃ〜がスキだから。」
「えっ!!」
「いや、正確に言うと、スキだった、かな?」
「あっ、そ、そうだったんですか…」
「今は、紗耶香がいるしね。」
「そうですよね…。」
57 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月15日(日)00時04分43秒
相槌をうった後矢口さんを見ると、何か言いたそうな顔をしていた。

「よっすぃ〜は?」
「はい?」
「いやぁ…その…よっすぃ〜は矢口のこと、どう思ってるのかなぁって。」
「いや、そ、その…スキ…でした。」
「じゃあ、同じだったんだね。」
「そうみたいですね。」
「どっちかが勇気を出してれば付き合えてたんだよね。」
「そうですね。」
「でも…いまは付き合ってなくても仲いいしね。」
「はい。」
「こういう関係でいるのが1番だよね。」

そういわれると、返事がしづらい…。
確かにごっちんはスキだよ。でも、きっとわたしのことを
1番思ってくれるのは矢口さんだろう。これは確信している。
付き合っても、一生大切にしあえる。

でも、わたしが1番思っているのはやっぱりごっちんだから、
ごっちんを諦めることなんてできないから、わたしは、
どんなに矢口さんのことがスキでも、質問に「はい」と答えるのがいいのだろう。
58 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月15日(日)00時06分58秒
「よっすぃ〜?どうしたの?」
「はい。今のままで…ずっと。」
「そうだね。」

すっごい驚いたよ。よっすぃ〜がしばらく黙っちゃったから
もしものことを想像しちゃったよ。

でも、…そのもしもがあったら、矢口は間違いなくよっすぃ〜と付き合ってたんだろうな。
今のこの質問は、よっすぃ〜を吹っ切って紗耶香一筋になろうと思ってしたのに…。
やっぱりよっすぃ〜に未練が残ってるし…。紗耶香に悪いよ…。

「と、とりあえず、じゃあ後藤にはどうする?」
「ごっちんには…まだ言わないでください。」
「よっすぃ〜…」
「ごっちんをずっと待ちつづけますよ。振り向いてくれるまで。」
「うん…」
「ずっと、…ずっと。」
59 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月15日(日)00時07分47秒
よっすぃ〜を見ると、その横顔はムリして作ったのがわかる、
とても寂しそうな笑顔だった。
こんなよっすぃ〜なんて見ていられない。
絶対に、絶対に後藤と付き合わせてあげるからね!

「矢口でよかったら、いつでも相談してよ。」
「はい。ありがとうございます。」
「もうそろそろ、誰か先公来そうだからもどろうか。」
「はい!」

よっすぃ〜もやっと笑顔になってくれてよかった。


それにしても……サボり癖、直してあげないと。
60 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月15日(日)00時09分18秒
ふぅ、今回の更新はここまで。
溜めていたのも、次の更新でなくなりそうです。
いろいろ感想など、待っています。
61 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月15日(日)00時16分15秒
矢口ぃ、市井一筋になれよ〜…
未練残ってると知ったとき、市井じゃないけどかなりショックだった…
62 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月15日(日)22時22分00秒
>>61 名無し読者さん
確かにショックは受けるかもしれないけど…
未練が無くなった時には…(ニヤリ

ちなみに、毎度のレス、もしかしたら全部あなたですか?
違ったらゴメンナサイ。そうだったら毎度ありがとうございます。

更新はもう少し後でします。
63 名前:61 投稿日:2001年04月15日(日)23時20分50秒
>仕掛け人さん
いや、俺は61のが初めてっす。
でも、いつもチェックしてますよ。
64 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月15日(日)23時29分40秒
>>61 名無し読者さん
そうでしたか。ヘンに気つかわせてしまってすいませんでした。

>でも、いつもチェックしてますよ。
すっごくうれしいです!ありがとうございます!!
見たら、気軽にレスでもしてってくださいね。
もっとがんばれるから。
65 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月16日(月)00時09分08秒
「…でさぁ、よっすぃ〜どう思う?」

今日で何日目だろう…。最近では学校を休もうかも
真剣に考えている。

「…そのとき、いちーちゃんがさぁ…」

矢口さんに全てをぶちまけた次の日、
口では、言わないでください、って言ってたけど、
心のどこかで、ごっちんに言って欲しい、っていう気持ちもあった。
でも、その微かな希望はすぐに消えたけどね。
『いちーちゃん』っていう言葉でね。

このままじゃ、わたしがヤバい…。
66 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月16日(月)00時10分11秒
最近よっすぃ〜元気ないなぁ…。
どうしたんだろ?

それにしても、あたしってサイアクだ。
よっすぃ〜に話しまくることでしか、
いちーちゃんがスキだってことを肯定できないなんて。
なんで?わからないよ〜。
いちーちゃん大スキなのに〜。

…はぁ、難しい言葉使ったから疲れちゃった。
授業、サボろっかな。

「よっすぃ〜、あたし次の授業、休むわ。」
「え?どこにいくの?」
「う〜ん、保健室かな?」
「だったら屋上いきなよ。先生来ないし。」
「うん。じゃあ、いってみるね。」

あたしは、よっすぃ〜と梨華ちゃんに手を振って
屋上へ向かった。
67 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月16日(月)00時11分09秒
「よっすぃ〜、なかなかいい所知ってるんじゃん。」

心地よい風が吹いている。
少し寒いかも…。

ひまだから、ケータイをだした。

『新着メール1件』

差出人は…よっすぃ〜だ。

『ごっちん、屋上最高でしょ。ゆっくり休んできなよ。』

よっすぃ〜、心配してくれてるんだ……。
よっすぃ〜のこと、少し考えてみよう。
68 名前:ごっちん視点(回想) 投稿日:2001年04月16日(月)00時11分52秒
よっすぃ〜とは幼馴染で、よく遊んだ。
幼稚園の時からずっと一緒だった。
あの時は、よっすぃ〜のことスキだったっけな。
まぁ、幼稚園児の恋なんてどうでもいいことだけどね。
そして、小学校に入ると、クラスが別になっちゃって…、
大泣きしたのを覚えている。
そのときよっすぃ〜は

「ごっちん、なかないでよ。わたしもさびしいけどがまんするから。」

っていってたなぁ。もちろんあたしは、そんな言葉じゃあ泣き止まなくて、
よっすぃ〜に迷惑かけちゃったんだよなぁ。あの時からよっすぃ〜は落ち着いていて、
頼りあるお姉さんみたいだった。
小学校の間はそんな感じですぎていった。
69 名前:ごっちん視点(回想) 投稿日:2001年04月16日(月)00時12分40秒
中学校に入ると、周りの友達も変わって、一緒に遊ぶことが少なくなった。
いや、ほぼ無くなったといってもいい。
でも、あたしたちは1つだけ約束していた。

「毎週土曜日に、かわりばんこで泊まりに行く」

これを破ったことは1度も無かった。
そのおかげであたしは、完全なギャル軍団には入らなかった。
よっすぃ〜のシンプルな格好、考え方がスキだったから。

よっすぃ〜を1回ギャルに仕立て上げようとした日があった。
必死に抵抗するよっすぃ〜と、お構いなしに準備するあたしは、
もう少しでケンカになるところだった。

よっすぃ〜が諦めて従うようになった頃、ついに
『ギャルよっすぃ〜』が誕生した。
誰が見ても、すっごいキレイだった。
70 名前:ごっちん視点(回想) 投稿日:2001年04月16日(月)00時13分12秒
「よっすぃ〜そ〜と〜キレイじゃん!」
「そうかなぁ…」
「うん!絶対にこっちのほうがいい!」
「いや、わたしには似合わないよ。」
「え?なにいってんの〜、こんなにキレイなのに、このこの〜」
「いやいや、人には絶対に似合うものと似合わないってものがあるの。」
「そういうもんか〜?じゃああたしはどういうのが似合ってる?」
「ごっちんはそのままでいいよ。」
「なんで?」
「今のごっちんがすごくかわいいから。」

あたしのカラダ全体に血がはしったのがすぐにわかった。熱い。
よっすぃ〜、なんでそんなにカッコイイことをさらっと言うかなぁ?
まぁ、うれしかったんだけどね。
だから今でもあたしはあの時のままだ。
なんと言われようが変えない。
71 名前:ごっちん視点(回想) 投稿日:2001年04月16日(月)00時14分15秒
それからしばらくよっすぃ〜のことがスキだったんだよね。
でも、ある日やぐっつぁんと遊んでる時紹介されたんだよね。
いちーちゃんを。

いちーちゃんははじめてあったときからカッコイイなぁって思った。
っていうか、それまでいちーちゃんの存在を知らなかった。
やぐっつぁんも最近友達になったらしかった。
なんていうんだろ?いちーちゃんってすごい内向的な人だったんだよね。
だから、あんまり人としゃべったことが無かったというか
しゃべる気が無かったというか…。

あたしがしゃべりかけても素っ気無い返事で終わることが多くて
絶対にもっとしゃべらせてやる!っておもって。
いつからか、それは恋心に変わっていったんだよね。
とにかくいちーちゃん、いちーちゃんで。

友達になって1ヶ月ぐらいしてやっとまともにしゃべれるようになったんだ。
その時はホントうれしくて、よっすぃ〜の家で暴れちゃった。
それでよっすぃ〜の大好きなベーグルもつぶれちゃって
すっごく怒ってた。あはっ。

そして現在に至る…ってわけか。
72 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月16日(月)00時18分12秒
ふぅ、溜めてたのがなくなった…。
ちょっとサボってたかも。
これからがんばらないと。

っていうか話がなかなか進まない…。
結構流れとかは頭の中にあるんですけどねぇ。
でもスレも結構下がったし。やる気出てきました。
これからもよろしくおねがいします!
73 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月16日(月)05時11分49秒
後藤がよっすぃ〜の事、気になってきたみたいですね。
もうすぐ、よっすぃ〜に春が訪れるのかな?
それと、矢口〜〜!!よそ見をしてるんじゃないぞ〜
市井ちゃんが、可哀相だべ!!(w
74 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月16日(月)21時50分43秒
>>73 名無し読者さん
後藤は今、気持ちの整理がついてない状態なんですよね。
だから情緒不安定気味かも。

矢口と市井の絡みも増やさないとさやまりが消えてしまいそうです(w
75 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月16日(月)21時51分13秒
ふふ〜ん♪今日もよっすぃ〜はサボってるのかな〜。
矢口が注意しちゃうぞぉ。
って、矢口もサボりか…

ドアをあけると、よっすぃ〜ではなく、後藤がいた。
何か考え事をしているようだったから、
なかなか声がかけられなかった。
何分かして、考え事も終わったようでねっころがったから
もういいかなって思って話しかけた。

「後藤、なにやってんの?」
「あぁ〜、やぐっつぁん」
「何か深刻な悩みでもあるの?」
「なんで?」
「なんか後藤が考え事してるところって初めて見たから。」
「ぶぅ、初めてじゃないもん!」

後藤もかわいいんだよな。
外見によらずコドモで。
76 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月16日(月)21時52分18秒
う〜ん、後藤にあったんだから、言っておいたほうがイイかなぁ…。
よし言おう!よっすぃ〜に怒られること覚悟で。

「後藤、あのさ…」
「なに?」

その無邪気な顔で直視されると胸が痛む。
でも、よっすぃ〜のためでも、後藤のためでもあるんだ。

「矢口、付き合ってる人いるんだよね。」
「え〜!!だれだれ??」

少し先のことを想像してみた。
無邪気な笑顔は絶望の顔に変わり、
キレイにしているメイクもボロボロに落ちるくらい涙を流している後藤がいた。

「…その…紗耶香なんだよね。」
77 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月16日(月)21時54分15秒
ハンドル変えるの忘れてました。
2つともやぐっちゃん視点です。

チョコット更新でした。
今度はもう少し多く更新したいです。
78 名前:ティモ 投稿日:2001年04月18日(水)22時43分20秒
うおおう!続き気になる!
79 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月18日(水)23時10分17秒
>>78 ティモさん
続きをご覧あれ!!
80 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月18日(水)23時11分27秒
「…その…紗耶香なんだよね。」

へ?今なんて言ったの?
紗耶香?さやか?サヤカ?
それって…いちーちゃん?
いちーちゃんってあの、あたしがスキないちーちゃんだよね?

「…いちーちゃん?」
「そうなんだよね。今まで黙ってたけど。」
「……」
「だ、だって〜、今まで全然会ってなかったしさぁ、…ねぇ?」
「……」
「ご、ごめん!後藤が紗耶香のことスキなのは知ってたんだけど…」
「…わかったよ。謝らなくていいよ。…あたし帰るわ。」
「あ、うん…バイバイ」
「うん。」
81 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月18日(水)23時12分30秒
あたしはまだ3時間目の途中にもかかわらず学校を出た。
見つかったらめんどいし、学校からすぐ離れたかったから走った。
しばらくしてちっちゃい公園を発見してベンチに座った。

「いちーちゃん……と……やぐっつぁん」

中学生の頃を思い出してみると、確かにそういう雰囲気はあった。
あたしはずっといちーちゃんを見てるんだけど、
いちーちゃんはやぐっつぁんのことを見てた。
あたしはそれが気に入らなくて、いちーちゃんにかまって欲しくて
ベッタリくっついていた。

そんなことをしてもやっぱりダメだったんだ。
いちーちゃんを振り向かせることはできなかったんだ。

あたし、どうしたらいいんだろう…。
これからずっと独りなのかな……。

不思議と涙は出てこない。そんな自分がすっごくムカツクけど
出ないものは出ない。

しばらくして、あたしの目からじゃなく、空から涙が落ちてきた。
濡れてもいい。きっと空は、あたしのかわりに泣いてくれてるんだ。
しばらくこのままでいよう。しばらくこのままで……
82 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月18日(水)23時15分43秒
やっぱりキリのいいところで1回区切っておきます。
続きが書け次第また更新します。
この話はもう、ラストのあたりとかは決まっているので、
結構早く書けると思います。
83 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月19日(木)01時19分26秒
4時間目が終わった。やぐっちゃんと弁当を一緒に食べよう。
やぐっちゃんの教室の前で待っていたが、一向に出てくる気配はない。

「すいません、やぐっちゃん呼んでくれませんか?」
「え?真里?ちょっと待っててね。」

めずらしいなぁ。やぐっちゃんが遅れるなんて…

「ごめ〜ん、紗耶香。」
「いいよ。じゃあ、屋上行こうよ。」
「うん。」

ん〜…やぐっちゃん、なんかヘンだ。
ずっと下向いて表情が苦しそうだ。
なにがあったんだ?
84 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月19日(木)01時20分20秒
屋上に行くと、先客がいた。

「おっすカオリ、石川。」
「おぉっ!カオリは愛妻弁当おいしいかい?」
「もぉ〜、冷やかしならどっかいってよ!」
「まぁ飯田さん、落ち着きましょうよ。」
「あ、う、うん…」
「キャハッ!カオリは石川に弱いんだぁ〜。」
「うるさい!どっかいけ!!」

カオリと石川ってすっごいお似合いのカップルだよね。
見ててほのぼのするっていうか。

やぐっちゃんも元気が出てきたみたいだ。
さっきまでのあの暗さは何だったんだろう?
隠し事はいけないよ、矢口くん。

「ねぇ、やぐっちゃん。」
「なに?」
「なんかあった?」
85 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月19日(木)01時23分23秒
う、…なんでわかったの?

「えっ!い、いや……」
「なんだよ、その慌てぶりは。」
「う、うん…大したことではないと思うんだけどね…」
「うん。」
「さっきね………」

矢口は紗耶香にさっきのことを全部話した。
話し終えた後、しばらく紗耶香は考えていた。
そして口を開いた。

「はぁ〜?わからない!」
「な、なにが?」
「なんで後藤を傷つけるようなコトするんだよ!」
「だ、だって……」
「それに大したことではないってどういうことだ!?」
「ゴ、ゴメン…」
「…吉澤がかわいそうだからか?実はまだ吉澤のことスキなんだろ?」
「なっ、……」

すぐに「ちがうよ!」って言えない自分はなんなんだろう?
ホント情けないよ。
86 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月19日(木)01時23分54秒
「…なら、吉澤と付き合えばいいだろ!やぐっちゃんとはもう終わりだ!」
「紗耶香!待ってよ!」

紗耶香は屋上のドアを思いっきり開けて、そのまま走っていった。

「紗耶香のバカ!!」

聞こえるわけないよね…。
確かによっすぃ〜に未練はある…。
紗耶香には悪いと思ってた。
でも…今の見てると、紗耶香だって後藤のことスキなんじゃん!!
87 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月19日(木)01時25分07秒
泣きじゃくっていると、カオリと石川が来た。

「矢口ぃ〜、カオリは応援してるよ。」
「矢口さん、ポジティブです!」

石川の奴、てめーブッ殺されてーのか?

「うん…ありがとう。ちょっと1人にさせてくれないかな?」

そういって手すりのほうへ向かった。
校門のほうを見てみる。
紗耶香が走っていった。
どこいくんだろう…

その思考は、矢口の未練のある声によってかき消された。
88 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月19日(木)01時27分20秒
「矢口さん。どうしました?」
「よっすぃ〜…ヒッ…ふぇっ、えぇ〜ん!!」

よっすぃ〜は、驚きながらも何も言わず、頭を撫で続けてくれた。
あれっ?前に矢口がよっすぃ〜にしてあげたこともあったよね……。


「落ち着きました?」
「…うん、ありがと。」
「じゃあ、どうしたか教えてくれませんか?」
「うん…」

ということで紗耶香との出来事を全部話した。

「わたしのせいで…ごめんなさい。」
「ぜんっぜん!よっすぃ〜のせいじゃないから。」
「はぁ……とりあえず、2人を探しましょうか。」
「そうだね。」

5時間目の授業をサボっていくことにした。

……留年しちゃうかも。
89 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月19日(木)04時44分37秒
この先は、いちごま・やぐよしか?
それはそれで、いいかも♪(w
90 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月21日(土)00時48分25秒
>>89 名無し読者さん
さぁ、いちごま・やぐよしか。よしごま・さやまりか。
はったはった〜!!(爆
91 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月21日(土)03時23分09秒
いちごま・やぐよしに1万ウォン!!(w
92 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月21日(土)11時54分42秒
よしごま・さやまりに1億チャムドル!
93 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月21日(土)16時56分56秒
よしごま、さやまりに5億ポンド!!
94 名前:バービー 投稿日:2001年04月21日(土)19時06分02秒
自分も、黄板と白板で書いているものです。
ここの小説、いつもチェックしてます。
かげながら応援してるんで、頑張って下さい!
よしごま、大好きでーす。
95 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月22日(日)14時08分43秒
いちよし、まきまりに60セント(ボソ
96 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)19時05分42秒
>>91-93 名無し読者さん、名無しさん
ウォン、チャムドル、ポンド…どれが1番高いのかわかりません(w
しかし、チャムドルというのが気に入っちゃいました。
よしごまで突っ走ります!

>>94 バービーさん
初めましてですね。バービーさんのかくよしごま、とてもスキです。
自分もチェックしてます。
お互いがんばりましょう。

>>95 名無し読者さん
うっ、ツボを突かれた気分(w
ある2つの小説に影響されて、いちよしがスキになってしまった…
60セントとはまた…(w


スレが1回上がったらしいですね。
でも、同じ人かな?
まわりの小説にレスしまくって、同じ場所に戻してくれたようですね。
沈めてくれた人に感謝してます。
97 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月22日(日)19時26分36秒
…うぅ〜、寒いよぉ〜…おなかすいたよぉ……
家に帰らなきゃ……。

「……やっ……だよ…」
誰かの声、誰の声?

「なにやってんだよ!」
この声は!

声のするほうをおもいっきり振り向くと、やっぱりそこにはいちーちゃんがいた。

「い、いぢーじゃん…」
「こんなところいたら風邪ひくぞ!いや、もうひいてるぞ、きっと。」

一瞬意識が途切れた。
また復活した時には、いちーちゃんに抱きかかえられていた。

「とりあえずこっからだったら後藤の家のほうが近いからいくぞ。」
「…まって。」
「なにいってんだよ!後藤、もう倒れそうだろ。」
「…もう少しでいいから…。」
「雨だって降ってるだろ。どんどん強くなってる。」
「もう少ししたら…やみそうな気がする…。」
「……5分待ってやまなかったら帰るぞ。」
「うん…」

なんで雨がやむなんて思ったんだろう?
…それは……いちーちゃんが来てくれたからかな?
よくわかんないけど、とにかくその時はやむと思った。

そして雨はやんだ。
98 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月22日(日)19時27分14秒
「ほらね?」
「後藤……」

あたしはいちーちゃんから体を離し、ベンチに座った。
いちーちゃんはあたしをいつもとは違う眼で見ていた。
その悲しそうな眼を見て、思わず視線をそらしちゃった。

そんなあたしをみて、いちーちゃんがどうとったかはわからなかったけど、
なんか住まなさそうな顔をしている。

「後藤…やぐっちゃんが言ったことなんだけど…」

な、なんで知ってるんだ?やぐっつぁんから聞いたのかな?

「…いや、いつかは後藤と吉澤にも言おうと思ってたんだけど…」
「……」
「やぐっちゃんが言ったとおり、付き合ってるんだ。」

めまいがする…風邪をひいたから?それとも…

「後藤のキモチに気付いてなかったわけじゃなかったんだけど…」
「えっ?」
「…言うタイミングがなくてさ……。」
「……もういいよ。いちーちゃんがやぐっつぁんのことスキなんだからさ。」
「…ゴメン…」
「…じゃああたし帰るから。」


待てよ、と言ういちーちゃんの声も聞こえなかったふりをして、歩き出した。
もう少しで公園の出口、というところでしばらくあたしの意識は途絶えた。
99 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)20時54分04秒
矢口さんと探しまわして、どれくらいたっただろうか。
雨に濡れるのもかまわずにごっちんと市井さんを探しつづけた。
2人とも家にはいなかった。
じゃあどこだろう?

考えても考えてもわからない。
矢口さんがうちの近くの公園で休憩しようといったのでそこに向かった。

アレだけ激しく降っていた雨がやんだ。何かイヤな予感がする。

入り口のあたりに、カップルが見えた。
横を通りすぎようとしたけど、そういうわけにもいかなくなった。

…なんでごっちんと市井さんが抱き合ってるの?
……見ようによっては、市井さんがごっちんを支えているようにも見えたけど。
どっちにしても、この状況は4人にとってはサイアクだった。
100 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)20時55分17秒
「紗耶香なんて、ダイッキライだ!!」

そう矢口さんは叫んだ。
こんなに市井さんのこと想ってるのに、市井さんはなんでわからないんだ!

「市井さん、サイアクですね。」

わたしはあえて感情的にはならずに言い放った。
軽蔑のまなざしで。

「フン!市井はもうやぐっちゃんとは終わったんだ!カンケーないだろ!」

はぁ、何を言ってるんだかこの人は。

「紗耶香なんて…さやかなんて……」

そういって矢口さんは泣き崩れてしまった。
市井さんは、ただその姿を見ているだけだった。
わたしが今できることは……
101 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)20時55分56秒
市井さんの前まで行くと、おもいっきり殴った。
しかし市井さんは、ごっちんを離さずに
左下の方向を見ているだけだった。

「市井さんがそんな人とは思っていませんでした。」

それだけ言うと、泣き崩れている矢口さんを起こして、
矢口さんの家に向かった。

部屋に入った頃には矢口さんも結構落ち着いていて、
普通の話ができるようになっていた。

「よっすぃ〜…グスッ…ゴメン……」
「遠慮なんてしなくていいです。わたしに遠慮はしないでください。」

矢口さんを抱きしめた。
わたしなんかとは全然大きさが違う。
小さい。小さすぎる。
力いっぱい抱きしめていないと、消えちゃいそうなくらい小さい。
そんな矢口さんを、わたしはずっと守っていくことに決めた。

「矢口さん…、わたしがずっとそばにいます。」
「よっすぃ〜……」
102 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)20時56分27秒
わたしには1つ疑問に思うことがあった。
ごっちんが一言も話していないことだ。
わたしが市井さんを殴った時、
ごっちんは何も言わなかった。
いや、あの静けさは、殴ったことにすら気づいていないようだった。

何にしても今は矢口さんのそばにずっといるんだ。
ずっと、ずっと、いつまでも…。
103 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月22日(日)20時58分03秒
…んっ、あたし、なんで寝てるんだろう?
しかもここは…いちーちゃんの部屋。
いちーちゃんはどこなのかな?

なんか体がだるい。そうだ…風邪ひいちゃったんだ。
それよりいちーちゃんは……

「…後藤、起きた?」
「う、うん。」

いちーちゃんの声、なんか悲しそう…。
あたしはいちーちゃんに抱きしめられた。

「後藤、市井がずっとついててやる。」
「えっ!やぐっつぁんは?」
「やぐっちゃんとはもう終わった。後藤のそばにずっといれるよ。」
「いちーちゃん……」

確かにうれしい。でも、なんでそんなに悲しそうな声なの?
あたしが考えているのを見て、いちーちゃんにもっと強く抱きしめられた。

「何も考えなくていいよ。考えないことが1番楽なんだから。」
「そ、そうかな…」
「そうだ、絶対そうだ。」

なんかいちーちゃん、怖いよ。
でも、いちーちゃんのそばにいれるなら…そばにいれるなら……
104 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)21時02分31秒
ついに100超えました。
このままラストに突入だ!
一気に書き上げて、今日か明日中には終わらせたいです。
あくまでも予定ですが。

終わったら1回上げます。
105 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)23時19分43秒
書きあがったので、ラスと一気にいきます。
106 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時25分24秒
あのことがあってから3ヶ月くらいたった。
わたしと矢口さんの仲はいっそう深まり、
逆に市井さんとごっちんとの仲は薄れていった。
噂によると、あの2人は付き合っているらしい。
まぁ、わたしと矢口さんも付き合ってるんだけどね。

そんなある日、矢口さんに改まって話があるといわれ、
矢口さんの家にいった。

矢口さんは、いつもの笑顔で迎えてくれた。
この家に来たのは何回目だろうか。
付き合い始めた頃は、毎日といっていいほど通いつめたこの家。

そんな事をぼんやり考えていると、矢口さんの部屋についた。
107 名前:やぐっちゃん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時26分25秒
今日こそは絶対に言うんだ。あのことを。
矢口のためでも、よっすぃ〜のためでも、紗耶香、後藤のためでもある。

「…もうそろそろやめない?」
「なにをですか?」
「やっぱりわからないよね。」
「はい。」
「もう、付き合うのやめよう。」

よっすぃ〜の顔には、やっぱり驚きの表情が現れた。

「……なんでですか…」
「よっすぃ〜は後藤のことスキなんでしょ?」
「…昔の話ですよ。今は矢口さんが…」
「矢口がなに?スキだって言うの?」
「…はい、そうです。」
「…矢口をごまかそうなんてまだまだ早いよ。ちゃんとわかるんだから。」
「…矢口さん……」
108 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時27分27秒
今、わたしの心の中に2つのキモチがある。
ごっちんのことがどうしようもなくスキだ、というキモチと、
矢口さんを見捨てることはできないというキモチだ。
いま、矢口さんは前者をとれ、と言っている。

確かにごっちんのことはスキだ。
でも、矢口さんを見捨てるなんてもってのほかだ。
あれだけずっとそばにいるって言ったのに。

返事に詰まってしまって矢口さんを見ると、
1つため息をついて矢口さんは言った。

「…じゃあ、もういい!行くから!」

矢口さんが部屋を出ていった。
わたしは追いかけなかった。追いかけてはいけない気がした。
追いかけることが、矢口さんを苦しめることだということがわかっていたから。

それにしても、なんでわたしこんなに冷静なんだろう?
109 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時27分58秒
久しぶりにやぐっちゃんからメールが来た。

『今から家にいってもいい?』

やぐっちゃんとはケンカ別れしてから1度もしゃべっていなかった。
1度、話し合いたいと思ってたから、OKのメールを送った。
遊びに来ていた後藤には帰ってもらった。
散々文句言われたけど。

メールを送ってから何分もたたないうちにやぐっちゃんは来た。

「ひ、久しぶりだね。」
「う、うん。とりあえず部屋に上がってよ。」

玄関から部屋に向かうまでのほんの何秒かが、
とても長く感じられた。
110 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時28分30秒
「で、どうしたの?」

とりあえず聞いてみる。

「…紗耶香。」

やぐっちゃんはそれだけいうと泣き出した。
正直焦った。思いもよらない行動だったから。
とりあえず、頭を撫でてやった。
しばらくしてやぐっちゃんが落ち着くと話しはじめた。

「紗耶香、もう、限界だよ…。」
「なにが?」
「もう…紗耶香がいてくれないと矢口、ダメになっちゃうよ。」
「な、なにをいまさら、やぐっちゃんには吉澤がいるし、
 市井には後藤がいる。」
「よっすぃ〜じゃダメなんだ!よっすぃ〜には悪いけど、紗耶香しか……」
「やぐっちゃん……。」
111 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時29分10秒
市井だって、やぐっちゃんじゃなきゃダメだ。
でも、後藤はどうなる?
後藤は……

「紗耶香ぁ……」

やぐっちゃんは捨てられた子犬のような眼をしている。
こんなやぐっちゃんを放っておくわけにはいかない。
でも、後藤が……

「…たまには自分の考えを押し通す事も大切だよ。思ってることをいってよ。」

……これだ。この優しさに市井は惚れたんだ。
市井が悩んでいると、全て包み込んでくれたやぐっちゃん。
そんなやぐっちゃんをずっと守りつづけると誓ったのはこの自分だ。

答えは出た。
112 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時32分01秒
「市井は、…やぐっちゃんが忘れられない。離れたくないし、一緒にいたい。」
「紗耶香……」

2人で抱き合った。そして泣いた。
ずっと泣きつづけた。
その涙にこの3ヶ月間を全て流すように。

そしてこれからはやぐっちゃんと共に生きるという意味もこめて
抱き合った。


やぐっちゃん、もうはなれないよ。
そしてはなさないよ。ずっと。ずっと…。
空白の3ヶ月間は、一生かけて埋めていこう。
113 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時32分37秒
しばらくすると、泣きつかれたのか、やぐっちゃんが寝た。
さぁ、あとは後藤だ。
メールを送ろうとしたけど、直接話さないと、
キモチが伝わりそうになかったので、電話した。

『…いちーちゃん、あたし、ほんとに怒ってるんだからね!』
「後藤、話があるんだ。」
『ふ〜ん!いちーちゃんのいうことなんて聞かないよ。』
「…いいから聞け!!」

自分でも驚くくらいの大声で怒鳴った。
やぐっちゃんが起きちゃうかもしれなかったけど、
そんな事を気にしている余裕はなかった。

『…い、いちーちゃん、ゴメンね、あたし短気で…』
「ゴ、ゴメン!市井が悪かった。」
『ほんとにゴメンね。怒らないで……』
「…それより話を聞いて。」
『…うん。』
114 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時33分27秒
「やっぱり、やぐっちゃんのこと、忘れられないんだ。」
『…えっ?』
「だから、もう終わりにしよう。」
『…いちーちゃん……』
「市井が振り回したカタチになったこと、あやまるよ。」
『…わかったよ。いちーちゃん、ゴメンね……うっ…』

微かな泣き声に、おもわず「ウソだって」と言いたくなる。
そんなキモチを自制して話しを続ける。

「なんで後藤があやまるんだよ?悪いのは市井だ。」
『…わかってたんだ。』
「な、なにを?」
『いちーちゃんは、あたしといても、絶対に違うところ見てたもん。』
「そんな事は…」
『あった。やぐっつぁんのこと考えてるんだなって思ってた。』
「後藤…」
『やっぱり当たってたんだ。』
「そんな思いさせてたなんて…。市井のこと、もうキライになってくれ。」
『そんなことはできないよ。いちーちゃんがあたしと付き合ってくれたのも
 あたしのことを少しでも思ってくれたからでしょ?』
「…うん。」
『なら、キライになんてなれないよ。』
「…うん。」
『…じゃあ、もう切るね。』
「…ほんとにゴメンな。」
『もうあやまんないで!』
「…う、ゴメン……あっ…」
『…じゃあ、バイバイ。』
115 名前:いちーちゃん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時34分12秒
終わった。何もかも終わったんだ。
そして明日からは、また新しい人生が待っている。
やぐっちゃんと一緒の新しい人生。

「紗耶香。」

振り向くと、やぐっちゃんが笑顔で待っていた。

「おかえり。」

そうだ、市井はどこか違う国にいってたんだ。
だからやぐっちゃんと一緒にいれなかった。
でも、もう帰ってきたんだ。
もうどこにも行かないからね。




「ただいま。」
116 名前:ごっちん視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時35分38秒
『…じゃあ、バイバイ。』

電話ではあんなこといってたけど、あたしだって寂しいよ。
だれか、あたしを存在させて。
消えちゃうよ……

家にいる気分じゃなく、外に出てみた。
寒い。でも、こんなの今のあたしにとってはなんでもないんだ。

ホントどこいこう?
う〜ん…、じゃあ、いちーちゃんとの思い出を全部消しに
あの公園にいこうか。

あのときは学校からずっとホンキで走っていったからすぐ着いたけど、
歩くと遠い。20分くらい歩いたら、やっと入り口が見えた。

じゃあ、ベンチにすわろっかな。
117 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時36分17秒
あのあとあたしは家に帰った。
矢口さんに捨てられた。
ただそのキモチが頭の中を支配していた。

夜、わたしは矢口さんとの思い出を全部消しに
あの公園にいった。

寒かったけど、どうでもよかった。
早く公園にいこう。

何十分か歩いてやっとついたその公園にあったその姿に
わたしは目を疑った。

茶色い髪の毛、とても高い鼻、ふっくらした頬に、ぷにぷにした唇。
どこをどう見てもその姿はごっちんだった。
118 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時36分51秒
「ごっちん。」
「あ、よっすぃ〜、どうしたの?」
「あ、いや…ごっちんこそ。」
「…なんでもないよ。」
「…わたしも。」

こうやって会って話すのって久しぶりだ。
ついついなんでも話しそうな自分が怖い。

最近は話してなかったけど、やっぱり親友だし、何よりスキな人だから
矢口さんとのことは言っといたほうがいいよね。

「「…フラれたんだよね……えっ!!」」
119 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時37分41秒
ごご、ごっちんも!!
同じ日にフラれた?
確かにごっちんとは気が合うところはいくらでもあったけど、
こういう日まで普通同じになるか?

いや、今はそんな事はどうでもいいんだ。
目の前にいるごっちんのことがスキなんだ。

少し長めの沈黙が走った。
先に声を出したのは、ごっちんだった。

「いちーちゃんとやぐっつぁん、仲直りしたらしいよ。」
「ふ、ふ〜ん、そうだったんだ。」

矢口さん、やっぱり、市井さんのことが忘れらなかったんだ。

今度はわたしから話しかけた。
とても、重大なこと。
120 名前:よっすぃ〜視点 投稿日:2001年04月22日(日)23時38分40秒
「ごっちん、わたし、ごっちんのことがスキ。」
「えっ?」
「ごっちんのことスキなんだ。」
「…うん。」

ごっちん、お願い……

「あたしは…わからない。」
「…うん。」
「いろんなことがありすぎてさ、わからなくなってるんだよね。」
「うん。」
「だからさ、これからゆっくり探そうよ。」

えっ?どういうこと?

「…だからぁ、2人で探そうよっていってるの。」
「ごっちん…」
「何年かかっても…一生かかっても…」

ごっちんの頬がほんのり赤くなっていた。
きっとわたしも同じだろう。
「これからもよろしくね。」
「こっちこそ!」




ごっちん、わたしはずっと君のそばにいるからね。

 〜Fin〜
121 名前:あとがき 投稿日:2001年04月22日(日)23時39分28秒
さっきいったとおりageます。

この小説を書き始めたのは、3月の終わり頃くらいで、
スレをたてたのが4月1日でした
ちょうど、小説投票をしている頃でしたか、
処女作を放棄してしまったことに苛立ちを感じながらも
書きました。よしごまの予定だったんですが、
さやまり中心のようになってしまって…。
まぁ、最後はうまくまとめれてよかったと思っています。
(あんまりまとまってないような気もしますが。)

最後に、今まで、レスしてくださった皆様、
ROMって下さった皆様。ありがとうございました。
122 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)23時40分10秒
あ、そっか。ラストかくさないと。
123 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)23時40分54秒
さやまり・よしごま。いいっすねぇ。
124 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)23時41分46秒
これで、黄板の方にしばらく専念できます。
125 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)23時42分28秒
でも、全部消した後にレスがつくと、
あとがき消えちゃうな。
126 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)23時43分00秒
ま、いっか。またそのうちにあとがき2でもかけば。
127 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)23時43分32秒
ホントに終了です。ご愛読、ありがとうございました。
128 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月24日(火)03時10分02秒
いや〜、とても面白かったです。
出来ましたら、またさやまりを書いてくださいね。
129 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月27日(金)07時39分17秒
>>128 名無し読者さん
…よしごま小説のつもりだったんですが、
気付けばさやまり中心になってました。(笑&鬱
またいつか、このスレでさやまり始めるかもしれないので、
それまで、あんまり期待しないで待っていてください。
130 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年07月06日(金)23時02分27秒
こちらの作品を「小説紹介スレ@金板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=gold&thp=994402589&ls=25

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