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あなたをこの手で守りたい

1 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月01日(日)13時53分24秒
はじめて小説かきます。ぶっつけで書くんでエライ事に
なるかもしれません(笑)
2 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月01日(日)14時28分28秒
「くせぇんだよテメー!」
一人の女子生徒が数人の女子生徒達に囲まれている。
円の中央にいる女子生徒は下を向いて涙を堪えているようだ。
「ねぇ何とかいいなよ?」
ひときわ目立つ金髪の少女が女子生徒の顔をのぞきこんでいった。
女子生徒は答えない。
「石川ぁ!後藤さんが話しかけてんだろうが!!」
女子生徒の名は石川梨華。控えめだが男子生徒には人気があるので
女子の反感を買い呼び出される事もしばしばだ。
後藤と呼ばれた女子生徒はため息をつき横にいる
小さいけど存在感のある少女に言った。
「もういいや。加護てきとーにやっといてぇ」
そう言うと後藤は壁にもたれかかって瞳を閉じた。
3 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月01日(日)14時50分54秒
金髪の女子生徒の名前は後藤真希。
中学に入って金髪にしてからは、後藤がのぞんでいる時も
そうでない時も常に周りには同じような仲間があつまった。
そんな中で自然に後藤は「リーダー」的な存在として
祭りあげられ、同時に「不良」というレッテルをはられた。
加護にしたってそうだ。関西から引越してきてすぐに
「弟子にして下さい!」と私のクラスまでやって来た。
後藤が何度「ウザイ」と断っても加護はあきらめずに
毎日後藤のクラスまでやって来た。
根負けした後藤が「わかった」と言った時、
加護は心底うれしそうにわらった。
4 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月01日(日)15時04分17秒
かなり面白そうなんだけど。
>ぶっつけで書くんでエライ事
ちょっと不安(笑
最後までくじけずにがんばってください。
期待してます。
5 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月01日(日)15時47分03秒
初レスだー!!
ありがとうございます。
がんばるんでこれからもよろしくおねがいします!
6 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月01日(日)17時19分48秒
「後藤さん!」
急に加護の声が耳にはいった。
もう少し何も考えないでいたかったのに。
「何?」
あたしは一人の世界から騒々しい現実の世界へと
連れ戻された。
「なんか変なセーラー服着た女が・・・」
加護は動揺しているようだった。
「あんたが主犯格?」
声のした方を見ると加護の言っていた
セーラー服の女が立っていた。
キレイな瞳をしていた。
あたしはあの子の瞳にどう映っているんだろう?
「答えなさいよ」
少し強い口調で彼女が言った。
「そうだよ、ぜぇんぶあたしが命令したの」
わざとふざけた口調でいった。
彼女がどういう反応をするか見たかったから。
7 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月01日(日)22時05分29秒
この後どうなるんだ!?
8 名前:どこかで書いてる人 投稿日:2001年04月01日(日)22時36分24秒
え?、もしかしていしよしですか?
9 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月02日(月)00時08分20秒
後藤かっこいいです。悪役っぽいけど。
よしごま…?ほんのり期待
10 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月02日(月)12時37分51秒
見てくださってありがとうございます!
後藤の視点で書いていくつもりなんですが
このままだと痛い話しになっちゃうかもしれません。
11 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月02日(月)19時35分29秒
彼女の顔がだんだん近づいてきた。
手が届く距離になった時、乾いた音が頭の中で響いて
あたしの視界から彼女が消えた。
「後藤さんっ!」
加護の声が聞こえる。
意識がはっきりしだすと頬がジンジンする事に気づいた。
あたしはぶたれたんだ。
「あんた最低だね」
少し低めの声で彼女が言った。
言われ慣れているはずの言葉なのに
なぜか少し胸が痛んだ。
「てめぇ・・・後藤さんに何しやがんだ!」
加護は彼女を睨みつけて言った。
彼女は返事をしない。
「答えろよっ!」
このまま放っておくと加護はキレてしまうだろう。
「もういいよ加護、行こう」
あたしは加護を止める事にした。
加護はキレると何をしでかすかわからない。
12 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月02日(月)20時31分03秒
「でもっ・・・」
加護は納得がいかないという表情であたしを見た。
「何回も言わせんなよ」
あたしはわざときつい口調で言った。
これぐらいきつく言わないと今の加護は聞かないだろうから。
加護の顔からだんだん怒りが消えていく。
「・・わかりました・・」
加護はそう言うと、一度あたしの顔を見てから
どこかに走り去っていった。

 「 
   
13 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月02日(月)20時40分04秒
>7の方   
楽しみにしてて下さい(笑)

>8,9の方
今の所なんとも言えないです。
秘密です(謎)
14 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月03日(火)01時48分06秒
ふいを付いていしごまにしてほしい(w
15 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月03日(火)03時10分06秒
完全に加護の姿が消えてから
あたしはまっすぐに彼女を見て言った。
「なんで知らない子なのに助けようとするの?」
あたしには理解できない。
彼女もあたしをまっすぐに見て言った。
「じゃあなんであなたは自分を偽ってるの?」
衝撃だった。
自分の全てを見透かされたような気がした。

呼吸をするのが苦しい。

「あんたに何が分かんの?」
唇から自然に言葉がこぼれる。
彼女はあたしから瞳をそらさない。
あたしは瞳をそらせない。
16 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月03日(火)03時15分29秒
>14の方
うーん、どうでしょう。
それもおもしろそうですけどね(笑)
17 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月03日(火)14時00分26秒
彼女にぶたれた頬が熱い。
「あなたがかわいそうな人だって事」
彼女はあたしに同情してる。

身体中の細胞が自己主張を始める。

だめ、逃げなきゃ。
今まであたしの信じてきたものが
全部ガラクタになってしまう。


あたしは何も言わずに走り出した。
彼女は追って来なかった。


後になって石川に全部見られていた事に気づいたけど
そんな事はどうでもよかった。
その夜は一晩中彼女の事を考えていた。
18 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月04日(水)13時07分59秒
朝が来たのに気がつかなかった。
昨日は全然眠れなかった。

どうしてこんなに気になっちゃうんだろう?

あたしはお世辞にも賢いとは言えない頭で考えてみた。
頭がボーッとしている。
何気なく時計を見た。

「9時か・・・」

そういえば担任の中澤が今日だけは絶対に学校を
さぼるなと言っていたっけ。

「・・・・・」

めんどくさい。

「真希ー!中澤先生から電話よー」

しまった・・・。
早く家から出るべきだった。
もうさぼる事はできなくなった。

「はぁーい真希でーす☆」

「真希でーす☆じゃないやろ!
今日だけはさぼるなってゆったよなぁ?」

うっ・・・マズイ。

「・・・あ、あは?」

とりあえず笑ってごまかしてみた。

「今から学校来るんやで!こぉへんかったら・・・」

「い、行けば良いんでしょ!」

あたしはどうも中澤には弱いらしい。

「よぉーし!それでいいんや」

電話口から中澤の満足そうな声が聞こえる。

「チッ・・・」

あたしはせめてもの抵抗に舌打ちをして
すぐに電話を切った。



19 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月05日(木)14時27分31秒
教室の前まで来ると中がザワザワしている事に気づいた。
授業中のはずなのにどうしてだろう?
あたしが不思議に思っていると急に目の前のドアが開いた。

「何やってんねん、早く入ってきぃや」

中澤がいつもは着ないようなスーツを着て
あたしを手招きしていた。
ゆっくりと教室に入るとあたしの目にセーラー服を着た
女の子が映った。

彼女だった。

「吉澤ひとみです、よろしく後藤真希さん」

彼女はあたしの姿を見つけると少し微笑んでそう言った。

20 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月05日(木)14時43分35秒
お〜気になる展開っす。
21 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月10日(火)20時30分55秒
「後藤どうしたんやー?」
あたしはしばらく固まっていたらしい。

「真希遊びすぎじゃん?」
どっと笑いがおこる。

「そ、そうなんだよねー。夜遊びしすぎでフラフラだよぉ」
もう一度大きな笑いがおこった。

あたしは心の中で友達のナイスフォローに感謝した。

「真希ー?マジどうしたの?もしかして転校生に見惚れてたとか?」
さっきフォローしてくれた友達が
吉澤ひとみを横目で見ながら聞いてきた。

「・・・そうだよ、って言ったら?」

「冗談きついよー」
友達はあたしの肩をふざけて叩きながら
「じゃあね」と言って別の友達の所へ行った。


誰でもいいから教えて下さい。

わたしの心の中で芽生えはじめている
名前のない不思議な気持ちは
「冗談」という言葉ですませられるほど
単純なものなのでしょうか?

22 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月11日(水)19時57分11秒
「吉澤さん携帯の番号教えてー」
吉澤ひとみの周りに大きな輪ができている。
あたしはみんなに囲まれた彼女の姿を
見ている事しかできなかった。

一瞬彼女と目があったような気がした。

「後藤さん」

あの時よりすこし高めの声で彼女があたしを呼んでいた。

「携帯持ってる?番号教えてくれないかな」
彼女は輪を抜け出し、まっすぐあたしの方へ歩いて来た。

「あ・・・うん」
あたしはなぜか緊張して声が裏返ってしまった。

彼女があたしの目の前まで来た。
番号を言おうとしたその時、彼女があたしの耳元で何かを囁いた。

「声裏返ってたよ」
彼女はあたしの気持ちを見透かしてるみたいに
意地悪そうな、でもそれ以上に美しい微笑みを浮かべていた。
23 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月13日(金)19時32分21秒
やっと出会いから再会まで書けました!
>20の方
読んでくださってどうもありがとうございます。
更新遅れるかもしれないけど
最後までがんばります。
24 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月14日(土)04時02分00秒
クール&ビューティーな、吉澤くん(萌
25 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月15日(日)13時32分08秒
オレも転校生に見惚れた。(w
26 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月17日(火)20時35分10秒
吉澤ひとみ。

朝も昼も夜も彼女のことで頭がいっぱい。

「見ているだけで幸せ」

誰にも言えない秘密の気持ち。

そんなことを考えていると彼女と目があった。

盗み見を見つけられた子供のように

あたしはなぜか罪悪感を感じて目をそらした。

「真希ぃ転校生いるじゃん?」

遊び仲間の一人があたしに話しかけてきた。

「あの子さぁ、石川に告られたらしーよ」

あの石川が告白?しかも吉澤ひとみに?

「てゆうか女じゃん、吉澤ひとみ」

動揺を隠すようにわざとだるそうに言った。

「でも付き合うらしいよ、あの二人」

「ツキアウラシイヨ」

同じ言葉が頭の中をぐるぐるまわる。

胸がしめつけられるみたいに痛い。

今ごろ気づいた。


あたしは吉澤ひとみが好きなんだ。
27 名前:どうしようもないほどごまが好き 投稿日:2001年04月18日(水)22時45分10秒
なんてこった!!
28 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月22日(日)21時43分04秒
あなたが好き。
胸の奥の切ない想いに気づいたあたしは
以前にも増して彼女を意識するようになった。

「梨華ちゃん、一緒に帰ろっか」
彼女は石川と付き合っている。
周りからの冷やかしなんか少しも気にしない様子で
一日中イチャイチャしている。

「やだ。ひとみちゃんって歩くの早いんだもん」

石川は彼女と喋る時すごく幸せそうな顔をする。
イライラする。
これが嫉妬ってゆうやつなんだろうか?

「しょーがないなぁ、じゃあゆっくり歩いてあげるよ」
彼女が優しい声で石川に言う。
彼女と石川は手をつないで教室を出て行った。

胸が痛いよ。



29 名前:仕掛け人 投稿日:2001年04月22日(日)23時50分53秒
はぅぅ…こういうの大スキです。
マジで早く続きが見たいのでage
30 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月23日(月)20時35分27秒
いしよしさいこう
31 名前:ガンツ 投稿日:2001年04月23日(月)23時29分06秒
>30
おなじく。
32 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月25日(水)20時13分17秒
よしごま大好き
33 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月28日(土)20時03分45秒
「後藤さん?」

吉澤ひとみの声がする。

「・・・」

うっすら目を開けると彼女が心配そうにあたしを見ていた。

これは夢?

「・・・どっちでもいいや」

あたしは体を起こして彼女の背中に腕をまわした。

「えっ・・・」

耳元で彼女の声が聞こえる。

「好き・・・」

唇から自然に言葉がこぼれる。

「ごと・・・っ!?」

彼女が何か言おうとしたのを遮るように
あたしは彼女の唇をふさいだ。

軽く触れているだけのキス。

このまま・・・このまま時間が止まってしまえばいいのに。







「・・・どっちでもいいや」

「えっ・・・」

あたしは体を起こして彼女の背中に腕をまわした。


34 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月28日(土)20時11分32秒
↑失敗しました(涙)
あんまり気にしないでください。

いしよし派とよしごま派に分かれてますねー。
私は両方大好きです!

待ってて下さった方更新遅れてごめんなさい。
最後まであきらめずにがんばるんで見てて下さい。
35 名前:タヒチ 投稿日:2001年04月28日(土)20時33分27秒
「後藤さん・・・?」

彼女が唇をはなした。

「なんで・・・?」

「好き・・・だから」

好き。その一言しか思い浮かばない。

「吉澤さんが好き、たぶん初めて会った時からずっと」

彼女は黙ってあたしを見ている。

「好き」

あたしはもう一度くりかえした。

「後藤さん・・・」

石川より私の方がいっぱいあなたのこと好きだよ?

「ごめん・・・私梨華ちゃんのこと好きなんだ」

分かってる。

「二番目でも・・・いいよ」

あたしは無意識の内に言葉を発していた。

「二番目でもいいから・・・私と付き合って下さい」

何を言っているのか自分でもよく分からない。



36 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月28日(土)20時39分26秒
ごっちん、せつないっす〜
37 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月28日(土)22時26分24秒
いしよし萌え
38 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月29日(日)17時43分32秒
よしごま好き
39 名前:名無し 投稿日:2001年04月29日(日)18時15分51秒
いいね〜いしよし
40 名前:まちゃ。 投稿日:2001年04月30日(月)09時55分44秒
やっぱりいしよし
41 名前:ティモ 投稿日:2001年04月30日(月)17時57分20秒
対立…?
よしごま好きです。
42 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月01日(火)20時56分18秒
気まずい沈黙が続く。

呆れちゃったよね。
「二番目でもいいから付き合って下さい」
なんてバカな事言って彼女を困らせて。

でも・・・。

「いいよ」

「え・・・?」

「二番目でいいんだったら付き合ってもいいよ」

「でも石川と付き合ってるのに・・・」

自分で言い出した事なのに思いがけない返事に
戸惑ってしまう。

「梨華ちゃんと後藤さん並行して付き合うから大丈夫だよ」

「それって二股かけるって事?」

彼女は少し微笑んで言った。

「二番目でもいいってゆったじゃん」


43 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月01日(火)21時15分18秒
彼女は天使の仮面を被った悪魔です。

忘れもしない、あたしと吉澤ひとみが
付き合い始めて一週間が過ぎた日のことでした。


「真希、今度の日曜開けときなよ」

「え・・・なんで?」

「どっか遊びに行こうよ」

「それってデートって事?」

彼女は意味ありげな笑みを浮かべてあたしを見ていた。


待ちに待った日曜日。
彼女はあたしを迎えに家まで来てくれると言っていた。
彼女との初めてのデート。
お気に入りの洋服を着てメイクも派手にならないように
いつもより薄めにした。



44 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月03日(木)17時07分24秒
いしよし・・・よしごま・・・。
これからどういう話になっていくか
自分でも想像がつかないです(笑)

45 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月03日(木)21時25分51秒
もちよしごま!
46 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)01時29分15秒
いしよしに期待してますよ(w
47 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)01時59分35秒
最近よしごま多いですしね〜。
ここは一ついしよしで・・・。
48 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月04日(金)15時38分29秒
10:00
そろそろ彼女が来る頃だ。

11:00
約束の時間から一時間が過ぎた。

「真希ー電話よ」
吉澤さんだろうか?
自然に顔が熱くなってきた。

「も・・・もしもし」
緊張しながら電話にでた。
手が小刻みに震えている。

「後藤さんですか?加護です!今ケンカふっかけられてて・・・」
体の力が抜ける。
安心したようながっかりしたような複雑な気分だ。

「なんだ加護か・・・ケンカ?今日は忙しいから無理だよ」

「そんな・・・お願いします、後藤さんだけが頼りなんです!!」

「・・・もう切るよ?」

加護があたしの名前を何度も呼んでいるのが受話器ごしに聞こえたけど
構わずあたしは電話を切った。
49 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月04日(金)16時19分58秒
破局の予感・・・
50 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)22時50分41秒
>47
いしよしの方が前から多すぎると思うけど。。。
よしごま期待
51 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)23時38分40秒
リク合戦ウザイ。
内容を読め。
52 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月05日(土)10時19分52秒
>51
おまえは場の空気を読め。
53 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月06日(日)19時11分27秒
12:00
まだ彼女は来ない。

遅い・・・彼女の身に何かあったのだろうか?


もう外は真っ暗だ。

「楽しみにしてたのになぁ・・・」

時計の針は8:00を指している。
今から遊びに行くのは無理だろう。

家にいると落ち込んでしまいそうなので
あたしは気晴らしに外に出る事にした。

54 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月06日(日)19時22分00秒
レスしてくださったみなさん
ありがとうございます。

いしよしになるかよしごまになるかは
これからの展開によって変わってきますので
なんとも言えないですけど、どっちになっても
おもしろいって思ってもらえるように頑張ります。

それにもしかしたらそれ以外になるかもしれませんし(笑)
55 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月07日(月)23時00分39秒
しばらく歩くと公園に着いた。
暗くてよく見えないけど、だれか人がいるみたいだ。

「好きだよ・・・」
艶っぽい声で片方が言う。

暗闇の中で二人は抱き合っていた。

「私も飯田さんの事好きです・・・」
あたしが公園を出ようとした時もう片方が口を開いた。

「ワタシモイイダサンノコトスキデス・・・」

聞き覚えのある声・・・あたしが一番聞きたかった声。

吉澤さん?

「じゃあカオリと吉澤は両思いだね」

間違いない・・・吉澤さんだ。

でもなんで?今日はあたしとデートするはずだったのに。

「カラン」
少し後ずさった拍子に足元に落ちていた缶を蹴ってしまった。

「誰?」

吉澤さんの声がする。
どうしよう・・・。


56 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月13日(日)19時01分59秒
「あ、あの・・・」
あたしはおそるおそる吉澤さんのいる方へ歩いていった。

吉澤さんはあたしを見ても驚いた様子を見せなかった。
あたしとの約束を破ったのにいいわけもしてくれない。

吉澤さんにとってあたしはいいわけをする必要もない女なんだ。

「知り合い?」
吉澤さんと抱き合っていた背の高いきれいな女の人が
吉澤さんに聞いた。

「知らない人だよ」
吉澤さんは首をかしげて不思議そうにあたしを見ていた。

「どうしてそんな嘘つくの・・・?」

思わず泣いてしまいそうになる。

「嘘?だって本当に・・・」
もうこれ以上聞きたくない。





57 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月15日(火)20時11分41秒
うう…痛い…。
58 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月16日(水)18時50分59秒
どれくらい走ったんだろう。
いつのまにかあたしは家の前まで帰ってきていた。

怒りとは別の感情があたしを支配している。

「・・・後藤さん」

少し離れた所に加護が立っていた。
でもどこか様子が変だ。

「ごめんなさいっ!!」
そう言うと加護はどこかに走り去って行った。

おかしいと思ったけど気にせずあたしは家に入ろうとした。

「後藤ー!この前うちの後輩が世話になったなぁ」
身に覚えがない。
きっと誰かがあたしの名前を使ってやったんだろう。
でもそれを言った所でおさまるような相手じゃなさそうだ。
59 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月20日(日)11時13分58秒
つづきまってまーす。
60 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月22日(火)20時27分44秒
よっすぃーが黒い…てゆーか痛い。
61 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月25日(金)11時57分33秒
遅くなってごめんなさい!
よっすぃーが黒いのにはワケがあるんです。
そこらへんも楽しみにしてて下さい(笑)
62 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月25日(金)12時16分20秒
あたしにケンカをうってきた少女が地面に倒れるのに
そんなに時間はかからなかった。

「・・・なんでほっといてくれないのかなぁ?」

なんで?

「あたしが何かした?ただ髪の色変えただけじゃん」

この子に聞いたって答えは出ないって事は分かっている。

「それが生意気なんだよっ!」

後頭部に強い衝撃が走る。
油断した・・・仲間がいたのか。

「いつものお礼はたっぷりさせてもらうよ」
やばい。頭がグラグラしてきた・・・。

あたしは意識を失った。

「ん・・・」
目が覚めるとあたしは自分の部屋とは別の場所にいた。

「大丈夫?」
隣を見ると吉澤さんが不安そうな顔をして座っていた。
63 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月25日(金)12時36分42秒
「吉澤さん・・・なんで?」

「私もよく分からないんだけど・・・」
吉澤さんの話では家に帰ろうとしている途中急に意識が無くなって
気づいたら病室で気を失っているあたしの隣にいたそうだ。

「よくあるの?急に意識が無くなる事とか」

「うん・・・気づいたら知らない子と一緒にいたりする事もあるよ」

その言葉を聞いた時あたしの頭の中に一つの言葉が浮かんできた。

「二重人格・・・」
吉澤さんの中には二人の人格がいるのかもしれない。

あたしとデートする約束をした吉澤さん。
女の人と抱き合っていてあたしを知らないと言った吉澤さん。

「吉澤さ・・・」
その事を言おうとした時に急に唇が塞がれた。

「ん・・・っ」
唇が離れると軽く微笑みを浮かべた吉澤さんが目に入った。

「よく気づいたね・・・」
64 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月25日(金)22時00分12秒
なんか、怖いというより…
吉澤くんてば、「かっけー」(w
65 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月27日(日)20時52分59秒
続き楽しみです。
66 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月31日(木)21時54分37秒
↑ありがとうございます!
今からがんばって続き書きます。
67 名前:タヒチ 投稿日:2001年05月31日(木)22時20分29秒
あまりの変わり様にあたしは動揺を隠せない。

「よし・・・ざわさん?」

「久しぶりだね、真希」

吉澤さんの声。
吉澤さんの顔。
何も変わらない。
でもさっきあたしが話をしていた吉澤さんとは違う。

「久しぶりっていっても家に行く約束して以来か」

優しい吉澤さんとは違った表情。
ドキドキしてしまう。

「真希はあたしの事が好きなの?
それとももう一人の吉澤ひとみ?」

「あたしは・・・吉澤さんが好き」

吉澤さんが好き。
どっちの吉澤さんが好きなのかなんて分からない。
68 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月01日(金)18時52分39秒
更新してますねー。
この小説とても好きなので期待してます。
69 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月01日(金)21時43分03秒
「・・・・・」

一瞬吉澤さんが寂しそうな顔をしたような気がした。

「吉澤さん・・・か」

下を向いて小さく笑った吉澤さんがすごく悲しそうに見えて
あたしは思わず彼女を抱きしめていた。

「・・・真希・・・」

彼女はあたしの手を振り払おうとしなかった。

「あったかい・・・」

吉澤さんはあたしの背中に腕を回して甘えた声で言った。


・・・どれくらい時間がたったんだろう。
吉澤さんはあたしにしがみついたまま小さな寝息をたてていた。

70 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月01日(金)21時55分21秒
「もう11時か・・・家に電話しないと」

夜遊びをする時も親に心配をかけたくないあたしは
「真希らしくない」と言われながら11時を過ぎると家に電話していた。

吉澤さんの腕を外そうとしたけど
強くしがみついているのでなかなかとれない。

「行かないで・・・」

今まで聞いた事がないようなか細い声で吉澤さんが言った。

「良い子にしてるから・・・置いてかないで」

吉澤さんの瞳からは大粒の涙がこぼれていた。

「行かないよ・・・どこにも行かないからもう泣かないで」

あたしが吉澤さんのかみを撫でながら言うと安心したのか
もう一度小さな寝息をたてだした。


その時あたしは本当に強く思った。
彼女をこの手で守ってあげたい。
71 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月02日(土)18時15分13秒
いいっすね〜よしごま最高!
72 名前:セピア 投稿日:2001年06月03日(日)20時02分51秒
悪ごっちんをここまで変えてしまうなんて…
2重人格よしこ…おそるべしっ!(w
73 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月05日(火)18時31分17秒
あの出来事以来もう一人の吉澤さんは姿を現さなくなった。
優しい吉澤さんはクラスの人気者で
あたしはなかなか彼女に近づく事ができなくなった。

「よっすぃー!迎えに来たよー」

吉澤さんは愛想がいいし礼儀正しいから上級生からも人気がある。
3年生の矢口真里っていう先輩と仲がいいらしくて
今日も一緒に遊ぶみたいだ。

「矢口さん今日の髪型かわいいですね」

吉澤さんがとろけそうな程優しい笑顔を見せると
矢口真里は顔を赤くして照れていた。

絶対ライバルだ。
だって吉澤さんを見る目が他の人を見る目とは違う。

イライラする。
あたし以外の人と仲良くしないでよ・・・。
74 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月05日(火)18時38分57秒
<71、72の方
ありがとうございます。
意見とか書いてもらえるとすごい嬉しいです。
75 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年06月05日(火)19時22分47秒
今日初めて拝見しました!面白いですね。
毎回ちょくちょく見に来させていただきますので
頑張ってください!
76 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月09日(土)10時25分11秒
>チャーミーブルーさん
ありがとうございます!
更新遅くなるかもしれませんが
最後まで見てくださると嬉しいです。
77 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月09日(土)10時36分21秒
「後藤最近おかしいで」

いつのまに横にいたのか中澤が不安そうな顔で
あたしを見ていた。

「先生あたし女の子に恋しちゃったんです。
一日中その子の事ばっかり考えてて
他の子と喋ってたりしたら胸が苦しくなっちゃうんです」

苦しい胸の内を誰かに打ち明けられたら
少しは楽になるのでしょうか。



78 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月15日(金)20時12分06秒
「後藤・・・吉澤の事好きなんか?」

中澤には人の心を読む能力があるのかもしれない。
あたしが中澤に弱いわけはそういうところにもある。

「なんでそう思うんですか?」

「目ぇ見てたらわかる。こっちまで切なくなるような目で
吉澤の事見てるで」

「こんなに切なくなった事今までなかったんです」

なぜだかわからないけど涙がこみあげてくる。

「どうしようもないんです」

中澤ならあたしを分かってくれる。
そう確信してた。
79 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月15日(金)20時25分17秒
「・・・やっぱりそうなんか」

中澤はあたしを軽く抱きしめて頭を撫でてくれた。

「せんせぇ・・・あたしおかしいのかなぁ?」

「おかしくなんかないで・・・人を好きになるっていうのは
すごく良い事なんや」

中澤の腕に力がこもる。

「それがたとえ・・・女の子でもな」

今までどんな人と付き合った時でも、こんなにドキドキしたり
嫉妬したりした事なんかなかったのに。


吉澤ひとみ
彼女だけがあたしの理性を崩壊させる。
冷静でなんていられない。
80 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月15日(金)20時32分12秒
やっと80までいきましたー!
長編になっちゃいそうです。

更新が遅いにもかかわらず見てくださって
ありがとうございます(^−^)b
81 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年06月15日(金)20時41分27秒
よっすぃーに恋するごっちん可愛いですね。
「いしよし」派なんですが「よしごま」も好きです。
楽しみにしてまふ〜。
82 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年06月19日(火)19時06分40秒
こちらの作品を「小説紹介スレ@銀板」に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=silver&thp=992877438&ls=25
83 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月26日(火)21時05分30秒
>チャーミーブルーさん
いつも見て下さってありがとうございます!
いしよし派なんですかぁー。
私もいしよし好きです。

またまた更新遅れてしまいました。
「それでもいい!」って思って下さる方、
そうでない方も今後ともよろしくお願いします。
84 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月26日(火)21時15分59秒
「落ち着いたか?」

中澤の少し低めの声。
安心する・・・。

「うん・・・」

「一人で悩まんとうちに相談しぃや」

「うん」

「うちはいつでも後藤の味方やから」

「うん」

暖かい腕の中で心地よさを感じる。
85 名前:タヒチ 投稿日:2001年06月26日(火)21時29分52秒
「後藤が・・・好きやで」

「ありがとう・・・先生」

あたしはその時気づかなかった。
中澤の顔が切なそうにゆがんだ事に。

「なんか情けないとこ見られちゃったなぁ」

中澤の腕から離れるとあたしは照れ隠しに笑った。

「いいんやで、先生の前では後藤の弱い所全部見せても」

中澤が先生の顔をして笑った。


なんでこの時気づかなかったんだろう?
あたしは中澤の優しさに甘えて彼女の本当の気持ちに
気づいてあげることができなかった。

その事が分かったのはもっと後のことだけれど。


86 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月26日(火)22時54分08秒
まってたよ!
急展開!
大期待!
87 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年06月28日(木)21時09分33秒
巡回して見てますので。
期待age.
88 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月30日(土)01時05分56秒
切ない姐さんいいス!
ゆうごまも入るのか?
89 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月08日(日)11時28分29秒
サイコ−!
作者さん頑張れ
期待age
90 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月10日(火)21時32分36秒
みなさん待っててくれてありがとうございます。

今から続き書きます!
91 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月10日(火)22時03分22秒
「私・・・後藤さんの事が好きです」

突然の告白。

「入学した時からずっと気になってたけど声をかけられなくて」

隣のクラスの松浦さん。

女の子から告白されるのはこれが初めてじゃない。

「でも最近の後藤さんはなんだか話し掛けやすくて・・・」

話し掛けやすい?

「吉澤さんが転校してきてから後藤さんはなんだか
優しく笑うようになって、その笑顔が私は大好きです」

92 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月10日(火)23時45分39秒
あやあやあやや〜!!
93 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月11日(水)23時46分36秒
↑好きなんですか?
かわいいですよねー。

94 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月12日(木)00時03分30秒
今までのあたしだったら女の子からの告白は
軽く受け流していた。でも・・・。

「そんなに長い間想っててくれたんだ・・・ありがとう」


吉澤さんに出会ってからあたしは変わった。


松浦さんの好きだといってくれた笑顔。
吉澤さんに出会ってからあたしが見せるようになった笑顔。

「笑顔が好きなんて言われたことないからすごく嬉しいよ」

素直な言葉が自然と口からこぼれる。

「でもごめん。あたしは吉澤さんのことが好きです」


もう気持ちを隠すことはできない。
95 名前:92 投稿日:2001年07月12日(木)11時36分03秒
あやや大好きです
96 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月12日(木)19時21分12秒
私も好きです!

娘の中では誰が好きですか?
私はよっすぃ〜と梨華ちゃんがすごい好きです(○^〜^○)

97 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年07月12日(木)22時52分57秒
私も、よっすぃ〜と梨華ちゃんが凄い好きです!

ごっちん、モテモテですね〜。
更新されてて、うれし〜♪
98 名前:92 投稿日:2001年07月13日(金)20時51分26秒
娘。の中では圭織とごっちんが好きです

あややは握手会のときに可愛すぎて好きになりました!(w
99 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月17日(火)11時12分06秒
チャーミーブルーさんの小説前々から読ませてもらってたんですけど
最高です!!
よっすぃ〜と梨華ちゃんがすごい好きってゆうのが伝わってきて
かなり好きです☆

92さん
圭織キレイですよね。ごっちんもかわいいし。

握手会行かれたんですか?
私も一回近くで見てみたいです!
100 名前:92 投稿日:2001年07月17日(火)18時07分55秒
あややめちゃめちゃ可愛かったですよ
今回の代々木も行きますし。

更新期待してます!(w
101 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月18日(水)10時42分56秒
「なんとなく分かってました・・・
後藤さんが吉澤さんを好きなこと」

「あたしそんなに分かりやすいかなぁ」

自分でも気づかない間に吉澤さんを見つめていたんだろうか?

「そんなことないですよ」

松浦さんは少し笑って言った。

「ずっと見てたから・・・でも今日ふっきれました」


「ちゃんと振ってくれてありがとう」
松浦さんはそう言ってあたしのほっぺにキスをした。
102 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月18日(水)10時46分08秒
少ないけど更新しました。

92さん
代々木うらやましいです。

更新遅くてごめんなさーい!
103 名前:92 投稿日:2001年07月18日(水)11時00分05秒
おっととっと微妙にリアルタイム(w
ずっと待ってるんでマイペース更新で頑張ってください!

今回の代々木は全部行きますよ
104 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年07月18日(水)21時44分07秒
あやゃ物わかりのいい人ですね(w。

タヒチさんも小説見てくれてるんですねー。嬉しいです。
私が書くと「よしごま」は友達としか書けないので
羨ましいかも。
105 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月20日(金)22時08分59秒
92さん
ありがとうございます。
そう言ってもらえると嬉しいです。

あやや本当に好きなんですね〜。

チャーミーブルーさん
確かに物分りの良い人になっちゃいました笑☆

チャーミーブルーさんのいしよし好きなんですよ〜。
最初はよしごまじゃなくていしよしにしようかと思ってました。

よしごまは私も友達ってゆうイメージがあったけど
あえてこの二人にしてみました。
106 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年07月25日(水)23時14分27秒
タヒチさん、ありがとうございます。
今後も期待!!

書いてると情が移ってしまって、続編も書いてます。

また来ますね〜♪

107 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月27日(金)23時32分12秒
「会いたい・・・」

吉澤さんに会いたい。
声を聞きたい。
携帯を取り出して吉澤さんに電話をかける。

「トゥルルルル」

今すぐに吉澤さんの声が聞きたい。

「トゥルルルル」

胸がどきどきする。

「真希?」

2コール目で愛しい人の声が聞こえた。

「吉澤さん今から会えないですか?」

今日のあたしは少し大胆だ。
108 名前:タヒチ 投稿日:2001年07月27日(金)23時35分39秒
チャーミーブルーさん

すごい嬉しいです!
ありがとうございます。

続編も読ませていただきます。
あとレスしにいきます。
頑張って下さい!!
109 名前:92 投稿日:2001年07月28日(土)20時45分04秒
更新されてるYO〜!

たまらなくごっちんが可愛い!(w
110 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月04日(土)10時20分15秒
「・・・いいよ」

胸の鼓動が速くなるのを感じる。

「じゃあ真希の家の近くの公園で待っててよ」



吉澤さんが来たらちゃんと言おう。

「二番目なんて嫌です。あなたの一番になりたい」

111 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月04日(土)10時36分05秒
公園のベンチに座ってあたしは吉澤さんを待っていた。


「後藤さん」


公園の入口に加護が立っている。
彼女があたしに話し掛けてくるのはすごく久しぶりだ。

「あの時はすみませんでした。つけられてるの気づかなくて」

「いいよ別に・・・なんか理由があるんだと思ってたし」

加護は少しずつあたしの方へ歩いてくる。

「後藤さんはやっぱり優しいですね」

しばらくの沈黙の後、加護が不意に口を開いた。




「覚えてますか?初めて会った時のこと・・・」
112 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月04日(土)10時46分23秒
92さん

いつもレスしてくださってかなり嬉しいです♪

ごっちん誉めてくれてありがとうございます!


部活が忙しくて次回もたぶんマイペース更新だと思います笑☆

感想とか書いてくださったらすごく嬉しいです☆

113 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月06日(月)20時31分39秒
加護と後藤に何があったのか…?
114 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月08日(水)20時41分27秒
↑113の方
もうすぐ明らかになりますよー。

でも・・・(謎)


今から気合入れて続き書きます。
115 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月08日(水)21時06分49秒
「加護があたしの教室に来て弟子にして下さいって・・・」

加護は悲しそうに首を振って話し出した。


「やっぱり覚えてないんですね」

「まだ私がこの学校に引っ越してくる前、学校の下見に来たんです」

「でも家族とはぐれちゃった上に不良にからまれちゃって
怖くて泣いてたんです」

「そしたら後藤さんがどこからか現れて
あっという間に不良達を倒したんです」

かっこよかったです、と加護は赤くなりながらつけ足した。

「その後無事に家族にも会えて、後藤さんにお礼を言いたかったんですけど
言う機会がなかったんです」

「だから今言います・・・あの時はありがとうございました」

「あの日から後藤さんは私の憧れの人なんです」


116 名前:和希 投稿日:2001年08月09日(木)11時36分48秒
色々な想いが交錯しあってますね…。
今後、どんな展開になるのか…。楽しみです!。
しかし、ひとつ気になる事が…。
最近梨華ちゃんが出て来てないなぁ…なんて…。
はいっ!勝手な事いってすみません。
今後も頑張ってください。
117 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年08月09日(木)22時00分25秒
タヒチさんも頑張ってくらさい。
118 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月12日(日)22時16分30秒
和希さん

「楽しみ」っていってもらえてすごく嬉しいです。
これからも頑張りますね。

梨華ちゃんはもうすぐ出てきますよー。お待たせしました☆


チャーミーブルーさん

ありがとうございます!
119 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月19日(日)18時02分49秒
思い出してくれましたか?
加護は期待と不安の入り混じった複雑な表情であたしを見つめていた。

「あー・・・」

正直、思い出せない。



吉澤さんとの出会いは
今も鮮明にあたしの心に焼き付いているのに。



「ごめん・・・思い出せないや」

加護の瞳にみるみるうちに大粒の涙が溜まっていく。


「そ・・・そうですよね!後藤さん知り合い多いし
いちいち一人一人との出会いなんて覚えてらんないですよねっ」

無理に笑おうとして頬が引きつっている。


「馬鹿ですよね・・・運命の出会いだなんて勘違いして」

「加護」

「ほんと忘れて下さい、どうかしてるんです!」

あたしに喋る隙間を与えないように加護は一気にまくしたてる。

「じゃあ私は帰ります!誰かと待ち合わせだったんですよね」

「加護!」

加護の体がビクッと震えた。
120 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月19日(日)18時22分39秒
「あたしまだ何も言ってないよ?」

加護はあたしの口から拒絶の言葉が発せられるのを
恐れているのだろうか?


「加護・・・」


優しく抱きしめると小さな肩が小刻みに震えていた。


「ごとぉさん・・・・・?」


加護が涙で顔をぐしょぐしょにしながらあたしを見上げた。


「わたしは後藤さんのことが・・・好きです」


小さな唇からゆっくりと愛を伝える言葉が紡ぎだされる。

121 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月25日(土)20時20分32秒
正直、加護の気持ちには薄々気づいていた。

「ありがとう・・・・あたしも加護の事妹みたいに思ってるし
大好きだよ」



あたしはずるい。

加護の気持ちがそうゆうものって分かっていながら

「妹」って言葉に逃げた。



「ちがっ・・・そんなんじゃないんです!
後藤さんの事愛してるんです!!」



あたしはずるい。

今の関係を壊したくないからはっきり断われずにいる。
122 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月25日(土)23時29分25秒
せつねぇ…。
123 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月27日(月)22時24分14秒
何も・・・何も答える事ができない。

「後藤さんを・・・愛して・・・・・」

加護が泣いている。

泣かせたのはあたしだ。

「後藤さん、私あなたを独占したいです」


ドンッ!

加護の体があたしの体にぶつかる。


「たとえどんな手を使っても・・・」

加護の体が離れる。


あたしの洋服に赤い絵の具のようなものがついている。



血?



あたしは体を支えきれなくなって・・・倒れた。
124 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月28日(火)02時14分29秒
ア゛〜〜〜〜〜〜〜。なんてこったい。
ごっちんごっちん(涙
125 名前:タヒチ 投稿日:2001年08月30日(木)12時13分48秒
ごっちんがーー!
自分で書いてて悲しくなりました(号泣)

名無し読者さん

ごっちんが刺されちゃいましたー。

ごめんなさい(T▽T)
126 名前:Charmy Blue 投稿日:2001年08月31日(金)22時06分16秒
がーん(;_;)。はぁぁあああ。
なんか哀しくなっちゃいました…。
127 名前:名無し 投稿日:2001年09月08日(土)02時43分54秒
どーなるんだろー
気になるよお

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