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お姉ちゃん
- 1 名前:かんかん 投稿日:2001年04月22日(日)22時59分13秒
- 市井とごまきの姉妹ものです。
かなりありふれていますが、私なりに書いてみるつもりなんで
よろしくお願いしますね。
- 2 名前:かんかん 投稿日:2001年04月22日(日)23時10分10秒
- あたしの名前は市井紗耶香。瀬來女子高等部の2年、勉強は常に学年トップ
バスケ部では2年ながらも副キャプテンをしてる。
女子校ってのはすぐに人気ってのが出る。私は自分で言うのもなんだけど
後輩や先輩にものすごく慕われてる。
って言うより好かれてる。ラブレターや告白なんてのは日常茶飯事だった。
そんな私には暗い過去がある。
小5のときに親が離婚。私は母親に妹の真希は父親に引き取られた。
中2のとき母親が死んだ。私は父親に一緒に暮らそうっていわれたけど
結局一人暮らしをしてる。
そういや、真希に母さんの葬式以来会ってないな。
私は真希が嫌いだった。理由はただ一つ。真希がおちゃらけて学校にもほとんど行かず
遊んでばっかで勉強もまるでダメ。そういう真希がだいっ嫌いだった。
- 3 名前:かんかん 投稿日:2001年04月23日(月)20時38分50秒
- 「おはよーやぐっちゃん」
「おー紗耶香おはよー。あ、そうだ今日中等部の3年に転校生来るんだって
紗耶香知ってた?」
「知らないなーってか興味ないよ」
「昼休みに見に行こうよ。ね?いいでしょ?」
「えーいいよ行かないよ」
「行こうよー紗耶香」
「わかったよしゃーないなー」
やぐっちゃんは私が心を許した数少ない友達。私はその数人の友達以外とは
学校では喋ったことがない。先生と話すのさえ私は嫌だ。
周りからは冷たいとか言われるけど気にしたことはない。
でも、人間ってのは不思議なモンでそういう態度だからかっこいいとか
言われたりする。自分では全然訳がわかんない。
しかも、高等部はおろか中等部の生徒まで私を知ってる。
いい気分ではない。
ちなみに、私が心を許してるのは中等部3年吉澤、高等部1年石川
高等部3年の安倍センパイ、そして同級生のやぐっちゃんの4人だけ。
多いとも思わないし少ないとも思わない。
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月24日(火)02時06分17秒
- 学園もので姉妹ものですか
楽しみにしてるんで頑張ってください。
- 5 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月24日(火)08時42分18秒
- 姉妹いちごまか〜 それもいいね。
- 6 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月24日(火)16時17分26秒
- 姉妹
続き期待!!
- 7 名前:かんかん 投稿日:2001年04月24日(火)18時12分20秒
- 昼休み・・・・
「紗耶香行くぞー」
「いいじゃん別にさー」
「行くっつたでしょ紗耶香」
「わーったよしゃーないなー」
私はやぐっちゃんに連れられて中等部の教室の前まで来ていた。
滅多に来ない転校生にその教室は人で溢れ返ってる。
転校生の子は何人もの子達に囲まれてる。一瞬見えたその子は
茶髪に見えそうなぐらいの短いスカートをはいてる。
学校もよくこんなやつとったなー。
私は後ろから誰かに押されて廊下から教室に入ってしまった。
私が教室に入ると一気に教室中がざわめきだす。
「あ、市井センパイだー」
「ホントだ市井センパイだ」
こういうのがうざくてたまらない。
こんなとこに連れてきたやぐっちゃんはもういなくなってた。
- 8 名前:かんかん 投稿日:2001年04月24日(火)18時35分57秒
- 何人かに囲まれてる転校生の子の顔はまだ見えない。
転校生の子が席から立つとようやくそのこの顔が見えた。
その顔は・・・・・・・だいっ嫌いな真希だった・・・・・・・・
「真希!」
「おねー」
おねーちゃんて言おうとした真希の口を私は塞いだ。
周りではコソコソと話し声が聞こえてきた。
(市井センパイ後藤さんのこと真希って呼んだよね?)
(うんうん、呼んでたよまさか付き合ってるとか?)
ここにいてはまずいって思って、私は真希の腕を掴み一目散に走り出した。
着いた所は体育館裏んとこ。普段は誰も行かないとこ。
「あのさーなんでここに真希がいるわけ?」
「お、お父さんの仕事の関係で戻ってきたんだ・・・・」
「じゃあさ、なんで連絡の一つも入れないのよ!」
「・・・・・・・」
「それとさーおねーちゃんて呼ぶのやめてよね」
「なんで?」
「なんでもいいでしょ真希にはカンケーないの」
「そ、そうだよねおねーちゃん真希が嫌いだモンね。だからだよね・・・・・・」
前にもあったけど真希は時々こういうすごく弱い声を出す。
守ってあげたくなるような声。
「違うよ」
「違わないじゃん」
「確かに私は・・・真希が嫌いだった。だいっ嫌いだった。
でも今は違う。ちゃぱんぽらんかもしれない真希だけどこの学校は入れたじゃん
この学校はホントに必要って認められた子しか入れない学校だよ。
真希は必要とされてる。そんな妹を嫌えるわけないじゃん。」
「おねーちゃん・・・・・ありがと」
「じゃあ、これで仲直りだぞ」
私は真希をおもいっきり抱き締めた。真希もそれにこたえてくれた。
「でもね真希おねーちゃんて呼ぶのは・・・・・」
「ダメ?」
「ゴメン」
「仕方ないねおねーちゃんの頼みなら。」
「ありがと真希」
もう一度強く抱き締めた。
- 9 名前:かんかん 投稿日:2001年04月26日(木)01時08分15秒
- 「じゃあ、なんて呼べばいい?」
「なんでもいいや」
そう言って私は真希から離れた。
「そんじゃね・・・・・・市井ちゃんでどう?」
「え?」
「ダメ?何でもいいって言ったじゃん」
「わーったよそれでいいですよ。」
「やったー!」
「そんなに喜ぶこと?」
「うん!」
「あ、真希絶対に誰にも私達が姉妹なんて言っちゃダメだよ」
「うん。わかった絶対言わないよ」
「イイ子になったね。真希」
乱暴に頭を撫でてやった。髪がぐちゃぐちゃなるっつってぷーっと膨れた真希。
さすが我が妹やっぱかわいいわ。
「あ、それと私は特定の人間としか話さないかんね。」
「え?どういうこと?」
「私は中等部3年あ、そういや真希と同じクラスだ。吉澤ってわかる?背が高いやつなんだけど」
「わかるよ、すっごいかっこよかった」
「でしょー私もそれは思う。あ、あと高等部1年石川まあ、とにかくかわいいやつ
それと高等部一のちびのやぐっちゃん。あ、やぐっちゃんじゃわかんないね
矢口ってやつだから。最後は・・・・」
「え?もう最後なの?お姉ちゃん友達少ないの?」
「ハハハ、違う違う。私がこいつらとしか話さないの。友達になりたいってやつは
この学校中溢れ返ってるよ。」
「なんで?おねーちゃんはその人たちとしか話さないの?」
「それは、聞かないでお願い」
手を合わせて真希にお願いする。
「わかった聞かないよ。で、後一人は?」
「あ、そうだった。最後は一個上の安倍先輩。すっごい頼りになる人だよ。
ま、こんなとこかな。」
「真希は?」
真希が下から私を見て言う。うーん、かわいい。やっぱり私の妹だ。
「もちろん、真希もだよー」
「ありがと、市井ちゃん」
「あ、いや、なんか照れるな」
「そう?」
「うん。かなり。あ、そうだ今日さーうちおいでよ。真希、さっき言ったやつら紹介するよ。」
「いいの?迷惑にならない?」
「うん。全然平気。じゃあさ、今日終わったら下駄箱んとこいてよ。
全員でうちの家の直行だ。そんでいい?」
「うん!何かすっごい楽しみだよ。」
「あ、そろそろチャイム鳴るよ。戻んないとさ」
「で、でも教室・・・・・わかんない」
「あ、そうだった。私が勝手に連れ出しちゃったんだよね。悪い悪い。
ほんじゃあー戻るか。」
私は真希と腕を組んで歩き出した。
そん時、あのガキ連中に気づけばよかった。だってそいつらが・・・・・
- 10 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月26日(木)04時39分59秒
- あのガキ連中って・・もしや!!
- 11 名前:かんかん 投稿日:2001年04月26日(木)17時17分49秒
- 「いいか?ここを曲がると中教があっからそれをまた左に行くと真希の教室だよ。」
「中教?」
「あ、わかんないか。中学教員室のこと。高教は高校教員室ね。」
「ふーん。そっか」
後5分足らずでなるチャイムのせいか廊下にはほとんど人はいなかった。
逆にそれが幸いだ。真希と歩いてるとこなんか見られたら、どうなるかわかったモンじゃない。
「はい。ここだよ真希の教室。ちゃんとおぼえるんだぞ」
「うん。ありがとね」
「あ、そうだ吉澤に今日のこといわないと・・・・・」
私は真希より先に教室の扉を開けて吉澤を呼んだ。
「おーい吉澤ちょっと来て」
私の声が教室中に響き渡って全員が私に注目。吉澤はちょっと恥ずかしそうに
教室から出てきた。
「なんですか?」
「今日、部活あんの?」
「あ、今日はないですけど、なんかあるんですか?」
「いや、今日はさ全員家に呼んでパーティーの予定なんだけど来れる?」
「ホントですか?絶対行きますよ。」
うれしそうな吉澤。
「おっしじゃー終わったら下駄箱集合でいいか?」
「はい!もちろんです」
「あ、それとさーこいつ面倒見てやって」
そう言って少し後ろにいた真希を吉澤の前に突き出す。
「え?あ、はい。名前なんていったけ?」
「後藤真希です」
真希が恥ずかしそうにこたえる。
「じゃあ、よろしくね!」
手を差し出して吉澤が言った。真希も手を出して握手した。
「そんじゃまあ、あとよろしくね」
「はい、任せてください」
私は自分の教室まで猛スピードで走った。ギリギリセーフ。
- 12 名前:かんかん 投稿日:2001年04月26日(木)23時48分19秒
- >>4さん がんばります!よろしくお願いしますね。
>>5さん 姉妹いちごまなんかで読んだ事あって書きたかったんすよ
>>6さん ご期待に添えるように頑張ります。
>>10さん あのガキ連中です。あの2人組です。わかったよね?
この小説はずっと前から書きたかったもんなんで結構まめに更新できると思います
更新の度にレスがあると速く更新しよって気になるんすよ。
だからよかったレスください。お願いします!
- 13 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月27日(金)00時41分33秒
- 『さやか姉さま』と『紗耶香様・・・』かなmeicosにあるよね。
姉妹物って新鮮なので、期待して更新待ってます。
- 14 名前:かんかん 投稿日:2001年04月27日(金)02時48分55秒
- 席に着くとやぐっちゃんが話し掛けてきた。
「ゴメンねー紗耶香ちょっと用事思い出しちゃってさ」
「たっくもう声ぐらいかけろってーの」
やぐっちゃんのおでこを指でパチンとはじく。
「もう、痛いじゃん紗耶香ー」
「自業自得だっつーの」
「謝ったじゃんか」
「私の怒りはそんな簡単には収まんないの」
そんなに怒ってるわけでもないのに怒ってるふりをする。
真剣に謝ってくるやぐっちゃんは最高にカワイイなー。
そんなことを考えてると先生が入ってきた。
今日のお誘いを忘れないうちにしなきゃいけないから、メモ帳を取り出して
やぐっちゃんに手紙を書く。
『今日さー家でパーティーっぽいのするんだけどやっぐっちゃん大丈夫?』
隣の席でまじめに授業を聞いてるやぐっちゃんの机にさっきの手紙を
ちっちゃく折りたたんで軽く投げた。
やぐっちゃんはそれに気づいて先生にばれないように読み出した。
読み終わるとペンを持って何かを書き始めた。
書き終わるとまたちっちゃく折って私の机に投げた。
私も先生にばれないように広げて読み出した。
『今日は全然OKだよ。ってかさーっぽいってなに(笑)パーティーじゃないの?
メンツはあの3人と私達2人だよね?』
『っぽいっつーかパーティーだね。自分でもよくわかんなくなってるよ。
メンツはもう一人くるよ』
やぐっちゃんの机の向かって投げる。
『え?誰よ。もう一人って誰?』
『まあ、それは来てのお楽しみっつーことでさ。終わったら下駄箱んとこ集合だから
一緒に行こうね。あ、この手紙はここで終了だから返事はもういらないよ』
やぐっちゃんは読み終わるとこっちに向かってニコっと微笑んだ。
- 15 名前:かんかん 投稿日:2001年04月27日(金)08時08分14秒
- 授業が終わると私は石川&安倍先輩を誘うべく大急ぎで教室を出た。
始めに来たのが石川の教室。
「おーい。石川ー」
石川はすぐに私に気づいてこっちによってきた。
周りでは何人かの人たちがキャーキャー言ってる。たっくうざいっつーの
「あ、市井先輩お久しぶりです!」
「あ、そういや全然会ってなかったね」
「寂しかったんですよー嫌われたかと思っちゃいましたよ。」
少し拗ねて膨れっ面の石川なんとも言えないかわいさである。
その可愛さぶりにちょこっと見惚れてると・・・・
「センパイ?どうかしました?」
「ん?あ、いやなんでもないよ。あ、それよりさー今日部活あんの?」
「あ、今日は休みですよ」
「そっか、じゃーさー今日ね家でパーティーっぽいのするんだけど
来れるかな?」
「え?パーティーするんですか?行きます!何があっても絶対行きます!」
「お!うれしいこと言ってくれるねー石川ー」
私は石川の頭をイイ子イイ子してやる。すごいうれしそうな顔をして
にたにたしてる。
「じゃあーさー下駄箱集合ってことでいいよね?」
「はい!もちろんです」
「じゃあ、私先輩のとこ行かなきゃいけないから。この後の授業頑張れよ。
じゃあねー」
私は走って安倍センパイのとこに向かった。
走ってるときに見えた石川はなんでかしらないけど満面の笑みだったなー
- 16 名前:かんかん 投稿日:2001年04月27日(金)08時09分43秒
- さ、市井ちゃんは誰が好きなんでしょうか
そこがこの小説のポイントかな
- 17 名前:かんかん 投稿日:2001年04月27日(金)08時57分09秒
- >>13さん
そうですそれです。それ読んでいいなーって思ったんです。
- 18 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月28日(土)04時01分46秒
- 市井ちゃん、誰が好きなのかな〜?
今の段階では全然わからないよ〜!!
- 19 名前:かんかん 投稿日:2001年04月28日(土)07時00分18秒
- 休み時間は15分石川と長く話してたから、後5分しかない。
2階の石川の教室から最上階4階の安倍センパイの教室まで一気に駆け上がった。
汗だくになりながら安倍センパイの教室の中を見渡すと、教卓のとこで
何人かの友達と話してる先輩が目に入った。
「安倍センパーイ」
すぐに私に気づいてこっちにやってきた。
「紗耶香、なんだべ」
「あ、今日家でパーティすんですけど来れます?」
少し考え込むセンパイ。ふっくらとした顔はなんともいえないぐらい可愛い。
「だめっすか?」
「ううん、全然OKだべさ」
「よかったー先輩いないと場がしまんないから。あ、もうチャイム鳴るんで
失礼しますね。それと、今日は終わったら下駄箱んとこにいてください。」
「わかっただべ。紗耶香急ぎなよ」
「はい!じゃあ失礼します」
私は走って3階の自分の教室に駆け込んだ。
あーもう今日は走ってばっかだよ。全くさー。
- 20 名前:かんかん 投稿日:2001年04月28日(土)07時37分28秒
- 授業終了・・・・・
「おーい、やぐっちゃん行くよー」
「あ、ちょっと待って」
机でなにやらカバンの中をいじっている。
「はい、お待たせ。さ、行こうよ」
やぐっちゃんは私の腕を掴んで走り出した。
おいおい、また走んの?
階段をスピーディーに駆け下りて、下駄箱までやってきた。
まだ、誰も来てないらしく私達は奥のベンチに座った。
「ねぇ、紗耶香?」
「ん?何?」
「もう1人って誰なの?」
「そろそろ来るんじゃない?あ、ほら来た」
吉澤とやってきた真希を指差す。
「え?あの子って転校生の子じゃん」
「うーっす吉澤&真希」
「え?ちょっと紗耶香どういうこと?」
「まあまあ、詳しい話は家で話すよ」
話の途中に石川と安倍センパイがやってきた。
「よっし全員そろったところで行きますか」
私達は校門を出て近くのスーパーに入った。
- 21 名前:i.m. 投稿日:2001年04月28日(土)17時33分25秒
- いちごまの姉妹モノ、ハマリますね。市井の友達の設定にはなんか意味があるのでしょうか?あとのメンバーはどうなってるのかな?楽しみです。
- 22 名前:かんかん 投稿日:2001年04月28日(土)20時11分13秒
- このスーパーはかなり広くて多種多様な食材がそろってる。
いろいろ買わなきゃいけないからグループ分け。
「えーっとね石川とー吉澤お菓子係を任命する」
「紗耶香任命って(笑)」
やぐっちゃんがつっこむ。これがないとボケの意味なしなんだよなー。
「そんで、センパイとやぐっちゃんジュース担当ね。」
「OK任してよ。」
やる気満々の安倍センパイ&やぐっちゃん。
「それから、私と真希はご飯係。私がいろいろ適当に作るから食材を買うよ。
で、お金は石川吉澤組には3千円、センパイやぐっちゃん組には2千円ね。」
財布からお金を出して2人ずつに手渡した。
「あ、それとお金は余ったら返さなくていいから、2人で平等に分けてね。
そんかし、いっぱい余らせようとしちゃんダメだぞ。
ま、そういうことで30分後ここに集合ね。遅れんじゃないよ。」
「「はーい」」
そしてみんなはばらばらになった。
- 23 名前:かんかん 投稿日:2001年04月28日(土)20時24分44秒
- >>21
えーっとですね友達設定結構意味ありなんすよ。
でも、まあその話はまだ少し先ってことで。
他のメンバーは一応、飯田、辻、加護この3人は登場の予定です。
飯田これもちょと・・・・・市井といろいろ・・・・・
- 24 名前:かんかん 投稿日:2001年04月28日(土)21時01分56秒
- >>18
今の段階じゃねぇ、わかんないっすよね。
そういうことで毎回ヒントっぽいのを出していきます。(忘れることあるかも)
でも、ちょっと浮気ものの市井ちゃんも見れるかも・・・・・
- 25 名前:かんかん 投稿日:2001年04月29日(日)03時03分28秒
- 石川&吉澤ペアの場合(梨華視点)
「ねぇ、梨華ちゃん?」
「何?」
「お菓子って何がいると思う?」
巨大なお菓子売り場へひとみちゃんと歩いてく。
ひとみちゃんちょっと歩くの速いよ。
「うーん。まず、甘いものとしょっぱいものは均等に選んだ方がいいね」
「えー。チョコとかだけじゃダメなの?」
「ひとみちゃんチョコだけで飽きない?」
「別に飽きないけど。ま、ベーグルとゆで卵さえあればそれでいいんだけどね」
そうこうしてるうちにお菓子売り場へとたどり着いた。
「じゃあさ、一個ずつ欲しいもの入れてこう」
「OK、じゃあ梨華ちゃんからどうぞ」
「えーっとじゃあね私はこれ!」
私が手に取ったのは輸入品のうどんチップス。うどんの生地小麦粉を
揚げてうどんの味に味付けしてるもの。
不思議なものだったからつい選んじゃった。
「え?何それ梨華ちゃん」
「いいの、私が食べたいんだから」
「でも食べんのは梨華ちゃんだけじゃないじゃん」
「もう、いいの。さ、次の選んでよ」
「わかってるって、そいじゃ私はこれ」
ひとみちゃんが選んだのは・・・・・・え?何これ。
「それ何?」
「うーんとね。ベーグルポッキー」
「え?なに?何それ」
「ベーグル味のポッキーって書いてあるけど」
「は、初めて見たよ。」
「さ、梨華ちゃん次は?」
「じゃあ・・・・これ」
私が手に取ったのは普通のポテチのおっきいやつ。
なぜだかひとみちゃんは不満そう。
「どうしたの?」
「梨華ちゃんせっかく来たんだから、面白いやつにしようよ。」
「い、いや別にウケ狙わなくたってイイと思うんですが・・・・・・」
「ダメ、そんなの盛り上がらないでしょ。」
そう言ってかごに入れてたポテチを元の場所に戻しちゃった。
「さ、選びなおし」
こうやって沢山のお菓子を買った私達は会計を済ませ集合場所に戻った。
ちなみに残金422円。1人211円頂きましたよ。市井センパイ
- 26 名前:かんかん 投稿日:2001年04月30日(月)01時38分02秒
- 矢口&安倍ペアの場合(やぐっちゃん視点)
「なっち?」
「なんだべ?」
「なににする?」
「うーん。矢口はなにがいい?」
「何でもいいけど・・・・・・お酒買わない?」
「お酒?いいけど・・・・ちゃんとジュースも買うんだよ」
「それは分かってるって、だって石川と吉澤飲めないモンね」
「矢口、これにしよう。ジュースは」
なっちが手にもってるのは1,5リットルのペットボトル。
え?でも色が・・・・・紫?
「な、なっち何それ?」
「えーっとねミックスジュース。これ北海道にしかないと思ってたら
こんなとこにもあったべ」
「お、おいしいの?それ」
「かなりいけてるはずだと思うんだけど・・・・・ま、いいべさ」
「ジュースは他になににする?」
「じゃあ、これとこれとこれでいいか」
なっちは自分の持ってるかごに1,5のペットボトルを立て続けに3本入れた。
かごを持ってる本人は全然平気そう。どう見てもなっちに筋肉なんてものはないのに。
恐るべし柔道部主将。
なっちが入れたジュースはファンタ、スプライト、なっちゃんこの3つ。
「さ、お酒見に行くか」
私はなっちのうでを掴んでお酒売り場へと連れて行った。
「なっちはなに飲むんだっけ?」
「なっちは日本酒はだべ」
制服のブレザー姿でこんな会話しててもいいのだろうかと思っちゃう。
「日本酒かー吟醸のこれでいい?」
目の前にあった一升瓶をみせる。
「大吟醸がいいべさ」
「だーめ。お金少ないんだから」
「わかったべ・・・・・」
めちゃ残念そうな、安倍なつみ高校3年生。
「他に何にするべさ」
「矢口はもちろん酎ハイだよ。」
私は酎ハイの缶10本をなっちのかごに入れた。なっちはうんともすんとも言わない。
なっちあんた絶対おかしいよ。
「他には?ビールとかいる?」
「紗耶香はビール派だからいるべさ」
なっちはビールの350の缶を10本かごに入れた。かごはずっと右手に握られてる。
なっち・・・・・病院行かなきゃ絶対変だよ。
- 27 名前:かんかん 投稿日:2001年04月30日(月)01時44分24秒
- 「もう、このへんでいいべか?」
「そうだね。こんなもんでいいんじゃないの?」
「じゃあ、なっち会計してくるから矢口ここでちょっと待ってて」
「あ、うん」
数分後なっちはおっきな袋をもってやってきた。平然とした顔で・・・・・
なっち・・・・・・ねぇもうやばいよこんなとこにいていいの?
ちなみに残金0円4800円使っちゃった。ちょっともったいないけど
お酒が飲めるならいっか。でも、私の1400円・・・・・・誰か返して
- 28 名前:かんかん 投稿日:2001年04月30日(月)04時37分16秒
- 市井&後藤ペアの場合(紗耶香視点)
ここは野菜売り場何を作るか真希と検討中
「真希なに食べたい?」
「おねーちゃんのなら何でもいいけど・・・・・」
「それが一番困るの、さ、なにがいい?」
「じゃあ・・・・・パスタがいい」
「パスタか・・・・・・だったらカルボナーラでいいかな?」
「カルボナーラおねーちゃん作れんの?」
「お姉さまをなめるでない」
カルボナーラの具ざいは全部そろった。
「真希、他にない?」
「おねーちゃん、あの人たちが買ってるのって・・・・・・お酒?」
真希が指差した方向には矢口が酎ハイをかごに入れてる姿が・・・・・・
「ま、あいつらはよく飲むからさ」
「じゃあ、おねーちゃん、おつまみ作ってよ。」
「はぁ?なんでよ」
「真希も飲むから」
「あんたお酒飲むの?」
「あれ?おねーちゃん知らないの?真希は酒豪だよ」
「あんたが?想像つかないな。ま、私も飲むけどさ。よっし、じゃあ居酒屋メニューでいいの?」
「うんうん」
と、言うことで私は自分のレパートリーをふんだんに使って料理をする羽目になった。
お金は全部で4631円ちょっと高かったけどま、いっか。
私達は両手に大きな荷物を持って集合場所へと向かった。
- 29 名前:かんかん 投稿日:2001年04月30日(月)04時40分08秒
- これからパーティー編に入ります。
まあ、楽しく行くつもりです。
読者の皆さんは市井ちゃんはだれが好きだとうれしいですか?
- 30 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)08時31分04秒
- 真希!・・でも妹かぁ・・。
- 31 名前:青葉 投稿日:2001年04月30日(月)09時28分36秒
- 石川で!!
- 32 名前:i.m. 投稿日:2001年04月30日(月)10時39分02秒
- う〜ん、新鮮なのは吉澤か石川なんでしょうが、久しぶりに再会した姉妹、というプロットだと、やっぱ後藤でしょうかねえ(いちごま、好きだし)。
- 33 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月30日(月)12時08分39秒
- とりあえず読んだ感じ、石川は市井のこと好きっぽい。
いちいし見たいなぁ。
- 34 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)13時43分27秒
- 後藤しかいないでしょう!!
- 35 名前:まっち 投稿日:2001年04月30日(月)14時57分05秒
- 石川がいいけど石川は吉澤であってほしい…
- 36 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月30日(月)14時59分54秒
- さやまり!!
- 37 名前:名無し読者 投稿日:2001年04月30日(月)15時41分32秒
- 姉妹で禁断の愛、ってことでヤッパ後藤がいいなぁ。
- 38 名前:塩田@ 投稿日:2001年04月30日(月)16時10分06秒
- やっぱし石川さ!
- 39 名前:ををを 投稿日:2001年04月30日(月)17時49分36秒
- もちろんごま!
- 40 名前:ティモ 投稿日:2001年04月30日(月)17時53分16秒
- >37
同意!!
- 41 名前:wood 投稿日:2001年04月30日(月)19時11分30秒
>37
>40
激しく同意!!!
- 42 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月01日(火)00時33分08秒
- 矢口も捨て難いがやっぱ石川!
- 43 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月01日(火)02時25分49秒
- 意表をついてチビっ子!
- 44 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月01日(火)04時12分52秒
- 飯田がどうからんでくるのかが気になる・・
- 45 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月01日(火)20時23分39秒
- いちごま大好きなので後藤がいいです。
- 46 名前:かんかん 投稿日:2001年05月01日(火)20時39分50秒
- 「おい!のの聞いてんのか?」
「ん?なんれすか?」
「せやから、明日この写真ばらまくゆうとるやろが、ちゃんと聞いとかんかい」
「でも・・・・・そんなことしていいんれすか?」
「ええんや。これは話題になるで、人気ナンバー1と転校生の怪しい関係や」
「でも・・・・・」
「もう、うっさいなーののは」
「ごめんなさいれす・・・・・・」
「ま、ええけどな・・・・とにかく明日は、はよ来るんやでわかったか?」
「わかったれす・・・・」
こうして亜依と希美の計画ははじまった。
それと同時に真希と紗耶香のとんでもない災難が降りかかる。
- 47 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月02日(水)20時37分31秒
- ああ・・・
やっぱりこいつらが・・・
- 48 名前:かんかん 投稿日:2001年05月03日(木)04時05分59秒
- スーパーから出てきた紗耶香たちをみる1人の女がいた。
その女は長髪できれいなストレートの黒髪そのヘアスタイルは長身の女によく似合っていた。
「紗耶香・・・・・・やっぱり私達もうだめなの?」
(ここから視点変更)
私は紗耶香たちの姿を見てるのが辛かった。だって紗耶香は全然楽しそうじゃないから。
紗耶香は殻に閉じこもってる。だから、心から笑ったりしないんだ。
多分、紗耶香はそのことに気づいてない。理由はわかんないけど直感的にそう思う。
だって、私と紗耶香は心が通じ合ってんだもん。正確に言うと通じ合っていた。かな?
ま、紗耶香の殻を作っちゃったのは私だから私がとやかく言える立場じゃないんだけどね。
紗耶香と私の出会いは私が転校して来たときのことだった。
教室がわかんなくて困ってる私を紗耶香は丁寧に教えてくれた。それは私が中3紗耶香が中2のときのこと
その時私は恋ってやつをした。一目ぼれだったのかな。
前の学校でバスケをしてた私はもちろんバスケ部に入った。
そこにいたのが紗耶香。正直うれしかった。だって好きになった人が同じ部活なんだもん。
紗耶香の実力はバスケ部でも一番光ってた。私も前の学校ではキャプテンを任される程度の実力はあったのに
そんなのここでは何の意味も持たなかった。
どんなに苦しい練習でも紗耶香の笑顔が打ち消してくれてた。だから必然と「退部」って
単語は私の中には出てこなかった。
だから、今こうして高等部のキャプテンとしての地位があるわけだ。
でも、紗耶香がいてくれたから頑張れたバスケも今となったらどうでもいい。
- 49 名前:かんかん 投稿日:2001年05月03日(木)05時32分46秒
- パーティー編に入ると書いたんですが、ちょっとあってもうちょい先に予定してた
飯田編をお送りします。
ちょっと長くなるかもしれませんが、読んでやってください。お願いします。
飯田編は市井ちゃんの原点的な役割を果たすんで読まないとわかんないとことか出てくると思います。
そんで、登場人物の紹介しときますね。
市井 紗耶香(16)高2バスケ部副キャプテン。真希と姉妹関係
飯田とのある事件がきっかけで限定の人としか話さない
後藤 真希(15)中3剣道有段者、紗耶香の姉妹関係
ギャル系だが根はしっかりしている。
吉澤 ひとみ(15)中3バレー部キャプテン、紗耶香の心を許した友人
真希と同じクラス。紗耶香に次いで人気者
石川 梨華(15)高1テニス部、紗耶香の心を許した友人
センパイに人気が高い。
矢口 真里(16)高2帰宅部生徒会副会長、紗耶香の心を許した友人
ちっこくて可愛いので学校で知らない人はいない
安倍 なつみ(18)高3柔道部主将、紗耶香の心を許した友人
紗耶香が最も頼っている人物。
飯田 圭織(18)高3バスケ部キャプテン。
なつみと同じクラス。紗耶香の殻を作った張本人
加護 亜依(13)中1帰宅部、保健委員。希美と親友
中等部一の問題児、誰も手がつけられない。
辻 希美(13)中1バレー部。亜依と親友
いつも亜依と悪事の巻き添えにでも文句の一つも言えない
平家 みちよ(21)体育教師。なぜか真里と仲がいい。
思いっきり生徒になめられている不幸な先生。でもファンが多い
今のとこはこれだけの予定です。でも、話に応じていろいろ出てくるかもしれませんよ。
- 50 名前:かんかん 投稿日:2001年05月03日(木)05時33分58秒
- いつも、感想レスありがとうございます。
やる気アップしますよ。レスがついてると
- 51 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月03日(木)07時18分20秒
- じゃ、期待にこたえて(w
飯田編たのしみにまってます。
平家先生の不幸話も読みたいけど…
- 52 名前:かんかん 投稿日:2001年05月03日(木)12時32分54秒
- あれは夏季大会の帰りだった。県の大会で優勝した私達バスケ部はみんなで
祝賀会と称し先生のおごりでファミレスに食事に行った。
適当に席に座ったから私の隣は紗耶香だった。
あんまり話したこともなかったから、2人の会話は結構弾んだ。
話したことないってのは違うかな、話したくなかったんだと思う。
あ、これも違う。話せなかったんだ。必然的に避けてたのかもしれない。
このときは2人の携帯の番号とメルアドの交換をした。
好きな人に近づけたってだけでうれしかったな。
その日の帰り私と紗耶香はたまたま家の方向が一緒で少しだけ一緒に歩いてたとき
紗耶香があることを聞いてきた。
「センパイ、私のことどう思ってます?」
「え?どうって・・・・・」
「今日はいっぱい話してくれたけど・・・・でも、いつも私を避けてるんじゃないんですか?」
「え?なんで?何でそう思うの?」
「うーん、直感ってやつですかね。」
「隠し事ってやつは市井さんには出来ないみたいだね」
「市井さんなんてやめてくださいよー。紗耶香でいいですよ」
「そう。私はさ、紗耶香を避けてた。自分では避けてるつもりないんだけどね」
「どうして?」
「わ、私ね・・・・・紗耶香のこと好きなんだ・・・・・・」
- 53 名前:かんかん 投稿日:2001年05月04日(金)08時23分42秒
- 「・・・・・・・・・」
「あ、引いちゃったよね・・・・・ゴメン忘れて。」
「・・・・・・」
紗耶香はなんの反応も示さなかった。なんとなく気まずい雰囲気から逃げ出したくて
私はもう帰ろうとした。
「じゃ、じゃあ私帰るよ。バイバイ」
帰ろうとした私の腕を紗耶香が掴んだ。
「返事も聞かず帰ろうとしないでください!」
「え?・・・・」
紗耶香は私の腕を引っ張って私を抱き寄せた。
「私もセンパイが好きです。初めて会ったときからずっとずっと好きでした。」
「紗耶香・・・・・・・・」
紗耶香は私を体から少し離してしっかり目を見ていった。
「付き合ってください!」
「うん・・・・・」
私はいつの間にか泣いていた。
「センパイ泣かないでくださいよ」
「呼び捨てでいいよ・・・・圭織って呼んで」
「圭織・・・泣かないで」
紗耶香が私を優しさで包んでくれた。
今思えばうれしさで泣いてたのかもしれない。
- 54 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月04日(金)14時56分37秒
- おぁ、いちかおだぁ。うれCY!
- 55 名前:かんかん 投稿日:2001年05月04日(金)16時22分36秒
- >>51
平家先生の不幸話は必ず書きます。これは約束します。
だって書いてみたいんすよ。
>>54
いちかお私的にはあんま好きじゃないんですが・・・・・(笑)
飯田は不思議な魅力があっていい感じなんでいちかおにしてみました。
私が小説によく使う言葉「必然」「必然的」この言葉大好きなんですよ。
これからもしょっちゅう出てきます。
後、ごまが好きな人はだれだとうれしいっすか?
- 56 名前:まちゃ。 投稿日:2001年05月04日(金)17時38分38秒
- 市井も後藤も石川で。
- 57 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)22時40分36秒
- 市井→後藤⇔吉澤がいい
- 58 名前:かんかん 投稿日:2001年05月04日(金)23時11分28秒
- それから私達は誰の目を気にするわけでもなく、真剣に付き合ってた。
私は紗耶香が大好きだったし、紗耶香も私を愛してくれていた。
別に口に出して言ってくれたわけじゃないけど、紗耶香の優しさから
それは十分に伝わってきていた。
だから余計にあの事件は私達を破滅の方向に向かわせていたのかもしれない。
紗耶香はなんでも完璧にするのに恋愛だけは不器用なやつだった。
愛してるの一言も言えないでいっつも困ってたな。
それで、私が拗ねて大喧嘩になったこともあったっけかな。
でも、そんな紗耶香を見てるのが私にとってとても大切なことだった。
それで、癒されたしやる気だって出たし頑張ろうって思えた。
いまさら後悔したって遅いけどあんなことするんじゃなかった。
いくらむかついたからってあんな事・・・・あんな・・・・・・。
- 59 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月05日(土)04時09分01秒
- 後藤といえばやっぱり市井とがいいけど姉妹だからな〜・・・
そうなると吉澤なのかな〜。
- 60 名前:wood 投稿日:2001年05月05日(土)07時16分35秒
- いやいや姉妹なんて関係ないッスよ〜。
やっぱ市井といえば後藤でしょう。
- 61 名前:かんかん 投稿日:2001年05月05日(土)09時18分56秒
- やっぱいちごま派が多いですね。
確かに私もいちごま派ですが・・・・・・どうなるかはお楽しみで。
そろそろ飯田編佳境に入ってきます。イコールそろそろ終了ってことで。
ここから市井の過去が明かされていきます。
- 62 名前:かんかん 投稿日:2001年05月05日(土)11時46分33秒
- あの事件のあった日の前日私と紗耶香は大喧嘩した。
その喧嘩は今までと比べ物にならないぐらい激しかった。
喧嘩の理由は他愛もないことだったのに今までのことが一気に爆発して
すごいものとなった。
しかも、紗耶香は自分のことをたなにあげて私に文句ばっかり言ってくる。
でも、そのときの一時的な感情が大変なことをしでかしてしまった。
事件当日、私は学校でも評判の不良たちにあることを依頼した。
それは・・・・紗耶香の集団リンチ。
今、思えばなんて恐ろしいことって思うけどそのときは何も思わなかった。
「でさー圭織成功したら何くれんの?」
「何が欲しいの?裕ちゃん」
「まあ、ええわ成功したら考えるさかいに」
「じゃあ、頼むよ。たっぷり痛めつけてやって」
「おお、まかしとき」
このときの私に紗耶香に対する愛なんてものはなかった。あったのは怒り。ただそれだけ
私はその日の夕方、紗耶香が裕ちゃんたちのグループに呼ばれてるとこをみかけた。
裕ちゃんには来るなって言われてたけどやっぱり内緒で付いて行った。
体育館の裏から聞こえてきたのは紗耶香の懇願するような声と裕ちゃん達の
罵倒したような激しい声。
覗いてみるとそこにはお腹を抱えて倒れかけてる紗耶香が目に入った。
「圭織!た、助けて・・・・・」
紗耶香がそう言って、こっちに近寄ってきた。
「圭織、来たらあかんてゆうたやろ」
「ごめん、気になってさ」
「まあ、ええわ。あんたもこっち来て一緒にどうや」
「ううん、圭織はいいや。見てるだけでいい」
「そうか、そんじゃそこ座っとき」
「うん」
「え?ちょっと、圭織どういうこと?なんで圭織が・・・・?」
「うっさいんじゃ、ボケェ!おまえは黙って殴られとったらいいんじゃ」
そう言って裕ちゃんは思いっきり紗耶香のお腹を蹴り上げた。
すると、紗耶香は口から思いっきり血を吐いた。
「どうや?圭織ええ気分か?」
「もちろんじゃん。こんなやつやられて当然」
「なんで?なんで?圭織・・・・」
紗耶香は涙を流した。でも、その時はなに泣いてんだよ、ぐらいにしか思わなかった。
10分ほど紗耶香は殴られ続け、ついに床にひれ伏し倒れた。
- 63 名前:かんかん 投稿日:2001年05月05日(土)11時58分26秒
- 「ま、こんなもんでええか?圭織」
「うん、ありがとね裕ちゃん」
「じゃあ、うちらもうかえるで」
「うん、お疲れさん。報酬考えといてね」
「おーわかった」
そう言って裕ちゃんたちは帰っていった。
紗耶香は気を失ってた。そのままにして帰るわけにも行かない私は傷だらけの
紗耶香を担いで保健室まで連れて行きベットに寝かせてそのまま帰った。
そのときの私に罪悪感なんてことば必要なかった。
優越感て言葉しか出てこなかった。
- 64 名前:かんかん 投稿日:2001年05月05日(土)11時59分51秒
- なぜ圭織はここまでしたのか、とお思いになると思うんで
その辺のことを次回にでも書きたいと思いますね。
- 65 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月05日(土)13時47分41秒
- >>64 突っ込む前に、釘をさされてしまった。(汗
次の更新待ってます。
- 66 名前:かんかん 投稿日:2001年05月05日(土)20時54分55秒
- たかが、あんなことでなんで私はあそこまでやっちゃたんだろう。
あんなこと?ちがう。あのときの私にとってあの一言はとんでもない言葉だった。
『そんなんだから苛められんだよ!』
私は紗耶香にそういわれたとき私の中で何かが音をたてて壊れた。
確かに私はクラスで苛めにあっていた。辛かったけど紗耶香がいたから
別に気にも留めてなかった。でも、支えにしてた紗耶香にあんなこと言われるなんて
思っても見なかった。だから、私はあんなことしたのかも。
紗耶香に味あわせてやりたかった。苛めってやつを。
理由なんて苛めてる奴にしたらどうでもいいこと。
反応が楽しいとか分けわかんないことで苛められる。
苛めに理由なんて必要ないって結論にたどり着いたとき紗耶香をあんな風に
してやろうって思いついた。
- 67 名前:かんかん 投稿日:2001年05月05日(土)20時57分44秒
- 普通の人にとったら飯田の理由はわけわからないかもしれませんが、
飯田の切実な思いを分かってやってください。
私も、同じ境遇なんですよ。飯田とね。
だから、よく分かります。訳がわからないけど考えてる方は必死なんですよ
- 68 名前:65 投稿日:2001年05月05日(土)23時35分12秒
- リクエストに答えてくれてありがとう。
- 69 名前:かんかん 投稿日:2001年05月06日(日)18時57分56秒
- その事件以来紗耶香は人が変わったように誰とも話さなくなった。
あの時の紗耶香は笑顔の一つも見せなかった。
だから、今なんてまだましな方。数人だけだけど紗耶香は笑ってるから。
その笑顔がホントの笑顔じゃなくても私はとりあえずうれしかった。
紗耶香・・・・私は・・・私が絶対紗耶香の笑顔取り戻すからね。
- 70 名前:かんかん 投稿日:2001年05月06日(日)19時01分52秒
- えーっとこれでとりあえず飯田編終了です。
かなり、訳わかんない終わり方ですが、まあ、大目に見てくださいな(笑
そいで、次はパーティー編に入ります。
後藤&市井の好きな相手は散々悩んだ結果、決めました。
ちょっと期待を裏切る結果になるかもしれませんがよろしくお願いしますね。
- 71 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月06日(日)21時48分54秒
- いちごま希望。。。
- 72 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月07日(月)03時27分21秒
- 飯田編、かなりヘビーでしたね。
それはそうと、ついに組み合わせが決まるんですね。
「期待を裏切るかも」ちゅーことは・・・
まあ、楽しみに待ってます!!
- 73 名前:かんかん 投稿日:2001年05月07日(月)19時46分21秒
- 「さ、入ってよ。」
全員を私のマンションまで連れてきた。
みんな、慣れたもんでお邪魔しますの一言もなしに靴を脱いでズカスカと人の家に
入っていきやがる。別に悪いって訳じゃないけどなんかね・・・・・
私も家に入ろうとしたときまだ入り口でそわそわしてる。
「どした?真希」
「あ、いや・・・・・」
「さ、入ってよ」
「あ、うん・・・」
真希は遠慮がちに入っていく。やっぐっちゃんたち真希を見習えっつーの。
入るとみんな自分の家みたいにリビングでくつろいでやがる。
真希はリビングの手前の台所で買ってきたものを整理してる。
ああ、真希。マジでイイ子になったなー。
- 74 名前:かんかん 投稿日:2001年05月08日(火)14時16分06秒
- 「真希、今そっちいいからさ向こう行こうよ。」
「あ、でも・・・」
「いいから、行くよ。」
私は真希の腕を掴んでリビングまで誘導した。
「あ、適当に座って」
真希は一番近くにあった椅子に腰掛けた。
「ちょっと、あんたたちここは私の家であんた達の家じゃないんだかんね」
「いいじゃん、紗耶香ー」
「たっくもう・・・・・・」
「それより、紗耶香その子は?家で教えるって言ったじゃん」
「ん?ああ、そうだったね。じゃあ、真希自己紹介して」
真希に向かって言う。真希は立ち上がってみんなの方を向き話し出した。
「えーっと、室蘭から来ました、後藤真希です。中学部3年です。
元々はここら辺の出身だけどお父さんの仕事の関係で向こうに行ってました。」
言い終えると真希は元の椅子に座りなおした。
「え?室蘭?」
センパイが聞く。
「そうですけど・・・・なにか?」
「なっちは室蘭の出身だべさ−」
「え?そうなんですか?どこですか家は?」
「×××××のとこだべ
「えーホントですか?私は××××のとこを曲がったとこに住んでましたよ」
センパイと真希は地元トークで大盛り上がり。
私達は全く分からない。そのうちに真希にも北海道のなまりが出てきて
喋りだした。
- 75 名前:かんかん 投稿日:2001年05月12日(土)09時21分42秒
- 「紗耶香、私が聞きたいのは紗耶香の子のこの関係なの。」
「あ、そっか・・・・・そうだよね」
「そうですよ。ごっちん聞いても答えてくれないし」
「ごっちん?」
「あ、そう呼んでって言われたもんで・・・・・」
「へー、そっかそっか」
「で、紗耶香教えてよ」
「あ、じゃあちょっと真希こっち来て」
真希はセンパイとの話をやめてこっちに来た。
私は真希と小さな声で話し始める。
(こいつらだったら言ってもいいと思うけど真希はどう?)
(お姉ちゃんが良いならそれでいいけど)
「よっしじゃあ言うからこっち注目」
手を叩いてこっちにみんなを振り向かせた。
「こいつ、後藤真希は私市井紗耶香の実の妹です!」
「「えーー!」」
見事全員の声がハモった。
- 76 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月13日(日)12時05分08秒
- 続き楽しみっす。
- 77 名前:かんかん 投稿日:2001年05月13日(日)13時23分09秒
- 「う、うそですよね?センパイ」
「そ、そうだよ。ちがうよね?紗耶香」
みんな信じてないなー。
「じゃあ、証拠でも見せようか?」
「え?お姉ちゃん証拠なんてあるの?」
「あるよ。」
私は座っていたソファーから立ち上がってリビングの戸棚から母さんが死ぬ
少し前に家族4人で撮った写真を見せた。
「ほら、これが私でこれが真希だよ。」
写真を指差しながらみんな説明した。
「うーん。どうみてもセンパイとごっちんだなー。どう思う?梨華ちゃん」
「あたしもそうだと思うけど・・・・」
「納得した?」
みんな認めざるを得ない状態でうなづいてた。
「じゃあ、次1人ずつ真希に自己紹介して。石川から」
石川を促す。
「えっと、石川梨華高等部1年です。テニス部に所属してます。
よろしくね!」
石川は真希に手を差し出して握手した。
「じゃあ、次はやぐっちゃん。」
「えーっと・・・・・高等部2年の矢口真里です。帰宅部だけど生徒会で
副会長やってるよ。紗耶香とは同じクラスだから。」
やぐっちゃんも真希と握手をした。
「吉澤はいっか、真希いいよね?」
「うん。」
「えーー私よっすぃーの自己紹介聞きたいなー」
「どうしてですか?矢口さん」
「あたしも聞きたいなー」
「え?何でよ梨華ちゃん」
「ま、やったら?吉澤」
- 78 名前:かんかん 投稿日:2001年05月13日(日)13時32分39秒
- 吉澤はやらなくてもいいと思ってたみたいでかなり、やぐっちゃんと石川の
言葉に動揺してる。
「わかりましよ。やりますよ・・・・。吉澤ひとみ中学部三年バレー部
キャプテンです。」
半ば投げやりに吉澤は言った。なんでこれが嫌なんだ?
「やっぱかっこいいね。よっすぃーは」
真希は吉澤をかなり気に入ってる。
「もう、よっすぃーって呼んでるの?」
「あ、そう呼んでって言ったんで・・・・」
「ふーんそっか。あ、でもね真希吉澤は石川と2人っきりになると凄いんだよ。」
「ちょ、ちょっとセンパイやめて下さいよ」
ちょっと茶化すだけでこれだ吉澤はからかいがいがあるよ。
石川は何にも言ってこないって事は聞こえてないのか・・・・
石川に聞こえてたらもっと面白いのに
- 79 名前:かんかん 投稿日:2001年05月14日(月)15時20分20秒
- 「よっすぃー、?何照れてんの?」
顔を真っ赤にしてる吉澤を尻目に何も知らない石川は思いっきり頭の上に
クエスチョンマーク(?)を出してる。
「よっすぃーは梨華ちゃんと2人きりになると凄いんだよって言ってたの」
やぐっちゃんの適切な解説。
「・・・・・・・」
石川は驚きと照れで何にも話さない。
耳まで真っ赤にしてるよ。
いつ見ても石川は美少女だな。って私は親父か・・・・・
「さ、こんな2人ほっといてお菓子とか食べるべさ」
「そうですね。この2人はほっときましょう。」
真っ赤に照れてるバカップルを無視して置いてある袋からお菓子を
ソファーより少し高めのテーブルに出した。
って・・・え?なにこれ?どれも見たことないんだけど・・・・。
- 80 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月20日(日)13時25分12秒
- バカップルがかわいい。
しかし、何買ってきたんだ?
- 81 名前:ボーズゥ 投稿日:2001年05月21日(月)05時34分10秒
- 一回読んだことがあったので探してやっとレスつける事ができました。
私も銀板で書いてるんですけど上手く駆けない・・・・
これからもがんばってください
- 82 名前:ななしのごんべい 投稿日:2001年05月22日(火)01時35分49秒
- 名無し読者さん
>25ではないかと……
- 83 名前:かんかん 投稿日:2001年05月22日(火)17時24分56秒
- うーん続きがかけない・・・・どうしようか・・・・
>>80
確かにかわいいっすね。
ってかこれでいちよし、いちいしは消えたと思ってる方は大間違いですよ。
これからいろいろあるんでね。
>>81
頑張りますぅー。
>>82
そう・・・ですね・・
- 84 名前:かんかん 投稿日:2001年05月23日(水)10時49分02秒
- 「おーいそこのお二人さーん」
バカップルの2人をこちらの世界に戻してあげる。
「あ、なんですか?」
と、答えたのはいち早く戻ってきた吉澤。
「あ、あの・・・・これなに?」
「なにってお菓子ですよ。」
「だからやめようって言ったじゃんかーひとみちゃん」
「もう、うるさいよ梨華ちゃん・・・初めに選んだの梨華ちゃんでしょ!」
「あ!なんで人にせいにするのよ!盛り上がるとかどうたらこうたら
言ったのはどこの誰なのよ!」
延々と続く吉澤vs石川・・・・・。
「ちょっと紗耶香ーなんとかするべさー」
「な、なんとかって・・・わかんないですよー」
「そうだよーお姉ちゃんがやめさせてよ。」
「はぁ?真希までそういうこと言うの?」
「だって・・・・止められるのお姉ちゃんが一番適任だと思うもん」
「なんで私なのよ!どういう観点から見たら適任とかいうの?」
「と、とにかくお姉ちゃんが一番いいの!」
(こっから視点変更)
延々と続く紗耶香vs真希・・・だったかな?
なんて呼べばいいのかな?・・・・ま、今はいっか・・
「なっちーどうしたらいいの?」
「なっちに聞くでないべさ」
「だってなっちが一番年上でしょ!」
「そんなの関係ないべさ」
「あるよ!」
「ないべさ!」
「ある!」
「ない!」
3組の喧嘩は一晩中続いた・・・・・・。
- 85 名前:かんかん 投稿日:2001年05月23日(水)10時52分34秒
- やっとこさの更新です。
次の更新では一晩の喧嘩を一組ずつ見ていきたいと思いますね。
ここでは・・・あの大量に買い込んだものが大活躍します。
- 86 名前:かんかん 投稿日:2001年06月02日(土)14時49分14秒
- 「ひとみちゃんは、いっつも人のせいにばっかにするでしょ!
そういうとこが嫌なのよ!」
「はぁ?梨華ちゃんだってわたしのせいにばっかしてるでしょーが!
それに私は梨華ちゃんのせいにしたつもりなんかないよ!」
「してんでしょーがいつも!この前だってさ、ひとみちゃんが寝坊するから
遅刻したのに私が悪いみたいに先生に言って、私だけが思いっきり怒られたんだから!」
「何いってんのよ!あれは梨華ちゃんが悪いんでしょ!私のせいにしないで」
そう言い切るとひとみは梨華に背中を向けてしまった。
そして、ひとみはなつみと言い合っている真里に話し掛けた。
「矢口さーん!お・さ・けどこですか?隠しても無駄ですよ!
矢口さんが買わないわけないんですからね」
「ん?何?お酒?そこの袋から勝手に取ってよ!」
それだけ言ってまた言い合いを始めた。
ひとみは真里に教えられて袋からビールの缶を出すとおもむろに開けて飲み出した。
「ぷはーー!おいっしい!」
「ちょ、ちょっと・・・・ひとみちゃんはまだ中学生でしょ!お酒なんか飲んじゃダメ!」
「そんなの関係ないよ!だいたい、市井さんや矢口さんや安倍さんはいつも飲んでるじゃん」
「せ、先輩達は高校生だからいいの!ひとみちゃんはダメ!」
「はぁ?何で中学生はダメで高校生はいいのよ!」
「と、とにかくひとみちゃんはダメーーーー!」
わけのわからないことを言う梨華を完全無視でひとみはどんどんビールの缶を開けていった。
- 87 名前:かんかん 投稿日:2001年06月02日(土)14時53分01秒
- 缶を3本ほど開けると飲みなれてないひとみは酔いが回ってすっかり出来上がってしまった。
しかし、そんなひとみを心配するのは梨華だけで、他の者に至っては日本酒を煽るなつみ、
- 88 名前:かんかん 投稿日:2001年06月02日(土)15時25分45秒
- 酎ハイを飲みまくる真里、ビールをどんどん飲み干していく紗耶香と真希。
一人、飲んでいなくて冷静な梨華はいつも見慣れているはずの光景なのに
何故か怯えを感じていた。
そんな梨華に不意に後ろから、
「梨ーーーー華ちゃーん、元気?梨華ちゃんも飲みなよーー」
「い、いらないよ!ひ、ひとみちゃん体大丈夫なの?」
心配する梨華そっちのけでひとみはいつもの癖で煙草をポケットから取り出してしまった。
「あ!ひとみちゃん・・・・それ・・・たばこ・・・」
「ん?そうだけど・・・何?」
酔っ払っているひとみには梨華の怒りがわからなかった。
「たばこは・・・たばこだけは絶対やめてっていったでしょーーーー!」
梨華の怒りはどんどんと積もっていく・・・・・。
どうなることやら・・・・・・。
- 89 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月03日(日)02時02分45秒
- 酔ってタバコを吸うヨスィー画になる、か?
他の面子もどうなることやら…。
- 90 名前:かんかん 投稿日:2001年06月03日(日)23時08分07秒
- 「あ・・・・・そうだった・・・・。」
やっと梨華の怒りに気付いたひとみの酔いは一気に覚めた・・・・だが梨華の怒りのボルテージは上がり
続ける一方だった。
ひとみと梨華は2週間前にこんな約束を交わしたのである。
「ひとみちゃん?」
「ん?どしたの?」
「あ、あのさ・・・・たばこやめない?」
いつのものメンバーの前以外ではひとみは絶対に煙草を吸うことはないが
いつものメンバーが揃うと気が緩み煙草を吸ってしまうのだ。
2人きりの時でさえひとみは平気で煙草を吸う。
梨華はひとみのことが好きだが煙草を吸うひとみをいつも頑なに嫌がってきた。
今日はついに一大決心をし、やめてもらうつもりなのだ。
「どうして?やめる理由がどこにあるの?それに梨華ちゃんいつも嫌がってないじゃん。」
「そ、そういう問題じゃなくて・・・・・私はひとみちゃんのことス・・・キだけど・・・・
でもね・・・・でも、煙草を吸うひとみちゃんは・・・・キライなんだ。」
「じゃあ、何でもっと早くに言ってくんないのよ!?いまさら言ったって遅いよ。」
急に言われたことに動揺しているひとみの怒りはどんどん溜まっていく。
- 91 名前:かんかん 投稿日:2001年06月03日(日)23時22分19秒
- 「梨華ちゃんは嫌がる素振りなんか見せたことないじゃんか!
嫌だったんでしょ?私のことが・・・だったら言って欲しかったよ・・・。
もっと早くにさ!」
「お、怒ってる・・・・?」
「当たり前でしょ!」
「ご、ごめんなさい・・・い、いいよ・・吸いたいんなら吸ってくれていいからさ。」
急に態度を変えてきた梨華にひとみは少々毒気を抜かれてしまい戦意喪失といった感じだ。
「わかった!わかったよ・・・・もう吸わない!・・・これでいい?」
「え?なんで?別にもういいのに・・・・・」
「梨華ちゃんに嫌われちゃったら私どうしていいかわかんないし・・・
嫌われちゃうくらいなら・・・・やめるよ・・。」
「ひとみちゃん・・・・ありがとう!」
そう言って梨華は思いっきりひとみに抱きついた。
しかし、一日に一箱を吸うひとみとって禁煙というのはかなり辛いもので
約束してから3日ももたずに煙草を吸っていた。梨華には内緒で・・・・。
もちろん吸うと匂いは残るもんで、ひとみは常に口内の匂いを消すタブレットを
所持することを前よりも徹底して心がけるようにしていた。
- 92 名前:かんかん 投稿日:2001年06月03日(日)23時38分15秒
- そんな日々が続いていたのであるが・・・・・ひとみが癖で出してしまった煙草。
酔いが完全に回り、禁煙の事実を忘れていたひとみ・・・。
「ひとみちゃーーーん!私はもう絶対にキスしないからねーーーーーーー!」
怒りのボルテージが上がりきった梨華はひとみに対してわめき散らした。
「あ、いやその・・・ごめん!ごめんごめんごめんーーー!」
ひたすら平謝りのひとみ・・・・。
「知らないよーーー!もう別れてやるーーーー!」
「ちょ、ちょっと梨華ちゃーん、そ、それだけはそれだけは勘弁してよ!
梨華ちゃんと別れちゃったらわたし・・・わたし・・・」
いつも気丈で涙を流したことのなかったひとみが今にも泣き出しそうな表情になっていく。
「ひとみちゃん・・・・。ゴメン・・・言い過ぎたかな・・?」
「ううん・・・良いんだ・・・私が一方的に悪いんだから・・・梨華ちゃん謝んないでよ。」
「ひとみちゃん・・・・」
擦り寄ってきた梨華をひとみはぎゅっと抱き締めた。
そして軽くキスをして、市井の家のソファーでひとみは眠りについた。
梨華もひとみの穏やかに眠る顔を見ながら静かに寝入った。
現在午後10時34分・・・・・。
「あれ?よっすぃーも梨華ちゃんも寝ちゃったの?ったく矢口をちょっとは見習って
じゃんじゃん飲んで欲しいよねーーー。」
まだまだ元気な矢口君でしたーーーー!
- 93 名前:かんかん 投稿日:2001年06月03日(日)23時43分37秒
- いしよしペアは仲良くなって就寝です(w
さて、次はやぐなち(カップルじゃないっす)ペアの大喧嘩です。
大酒豪のお二人さんの喧嘩とは・・・・・。
>>89
私的にはかっこいいと思うのですが・・・・・酔っ払ってなければの話だけど(w
他の面子ははっきり言ってこの二人より飲みまくりで暴れちゃうことになります。
まあ、それは次回のお楽しみって事で・・・・・。
- 94 名前:89 投稿日:2001年06月04日(月)01時24分31秒
- >私的にはかっこいいと思うのですが・・・・・酔っ払ってなければの話だけど(w
そう、普段ならカッケーことでしょう。
やぐなち、カップルじゃなかったのか〜(認識不足)出直してきます。
- 95 名前:かんかん 投稿日:2001年06月05日(火)18時21分20秒
- >>94
はい、今の時点でやぐなちはカップルではありませんが
どうなるかはわからない。(私にも・・・・(w
- 96 名前:かんかん 投稿日:2001年06月05日(火)19時02分50秒
- 「いつもいつも矢口は年上年上ってうるさいべさ!」
「ホントに年上でしょ!この中で一番しっかりしなきゃいけないんじゃないの?
いつも紗耶香にばっかり頼ってさ」
「紗耶香がいいって言ってるんだからいいべさ!」
「そういう問題じゃないでしょ!紗耶香だって頼られるばっかじゃなくて
頼りたいって思うことぐらいあるの!なんでそれがわかんないのよ!」
「わ、わかってるべさそれぐらい!けど、紗耶香がいいって言うから
頼ってるだけだよ!」
「あーもうやってらんない!」
そう言うと真里はお酒の入った袋から酎ハイの缶を取り出して
飲み始めた。
「ぷはーーーーー!うまい!」
「矢口は親父だべさ。ださー」
「う、うるさいよ!なっちは。なっちだって言うくせに・・・」
「な、なっちはそんなことしないべさ!」
キレたなつみは袋から一升瓶を取り出して素早く開けて一気に煽った。
- 97 名前:かんかん 投稿日:2001年06月08日(金)15時27分03秒
- 「ぷはーーーー!」
「あ、なっちも親父じゃん!」
「・・・・・あ、いや・・・・」
「ハッハハハ!ま、いっか!なっち久しぶりなんだから飲もうぜ!」
久しぶりに入ったお酒に上機嫌の真里はなつみと喧嘩していたことなど忘れていた。
「そ、そうだべ!矢口、今日はとことん飲むべさ!」
真里は本日2本目の酎ハイ、なつみは一升瓶を高々と上に上げて
「カンパーイ!」
真里はそう言うと手に持っていた物をなつみの持っていた物あわせた。
そして2人は順調にお酒を飲み進めていった。
「やぐちぃーー!こんなんで学校行けるーーー?」
ハイテンションのなつみ。
「あっははは!行けるわけないでしょーーー!ま、お酒が抜ければいいんだけどねーー」
出来上がっている真里。
「ってあれ?よっすぃーも梨華ちゃんも寝ちゃったの?ったくちょっとは矢口を見習って
じゃんじゃん飲んで欲しいよねーーー。」
「やぐちぃー起こしちゃ可哀想だべさーー。」
「だよねぇーー!ってことでまだまだ飲むぜーーーー!」
結局この2人は深夜2時まで飲み続けた。
しかし二人は気付いてなかった。
あの2人がいないことに・・・・・・・・。
- 98 名前:かんかん 投稿日:2001年06月08日(金)15時30分21秒
- 更新です。
かなり暴れるとか書いといてあんま暴れてないですね・・・・・・・。
矢口と吉澤の会話はカットしました。
なくてもいいかなって・・・・・・・・。
次はいちごま(こちらもカップルではないっす。)の喧嘩です。
いくら飲んでも酔わないの後藤に注目ってとこですかね。
- 99 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月09日(土)02時22分57秒
- 親父同士、意気投合して場が盛り上がるものですね。
>次はいちごま(こちらもカップルではないっす。)
よく存じ上げてます(w
この二人の姉妹喧嘩、いろいろありそうで楽しみ!
- 100 名前:かんかん 投稿日:2001年06月09日(土)22時27分05秒
- 「だ、大体なんで観点とかいう言葉が出てくんのよ!」
「相変わらずバカだねー。観点って言葉わかってないんでしょ?」
嫌味口調な紗耶香。
「し、知ってるよ!」
「へー、じゃあ教えて」
「あ、いやそれは・・・・その・・・」
あたふたする真希。
「知らないんじゃんか」
「ご、ごめん・・・・。」
「謝ってすむとでも思ってんの?お姉ちゃんの怒りは簡単には収まらないからね」
「ちょ、ちょっと人がせっかく謝ってんでしょ?許すの一言もいえないの?」
真希も紗耶香もキレかけの危ない状態・・・・。
- 101 名前:かんかん 投稿日:2001年06月09日(土)22時27分50秒
- とりあえずこんだけ更新
ってか100超えたぜーーーー!
やったーー!
めっちゃうれしい!
- 102 名前:かんかん 投稿日:2001年06月12日(火)21時05分56秒
- 「言えないね!絶対に許さないから!」
「な、なんでそんなに怒ってんのよ!そんなに怒ることでもないでしょ!」
「あんたの顔見てるといろいろ思い出すの!」
「何思い出すって言うのよ!」
「あれ〜?言ってもいいわけ?」
そう言われて何も言い返すことが出来なくなった真希・・・。
「なんだよ、つまんないな・・・・。ま、いっか・・・はぁーお酒でも飲もうっと」
紗耶香は袋からビールの缶を2本持って真希のところへ戻ってきた。
「あれ?お姉ちゃんなんで2本持ってるの?」
真希の素朴(?)な疑問。
「あんたも飲むんでしょ?ほら・・」
紗耶香は持っていた2本の缶のうちの1本を真希に手渡した。
「あ、ありがとう・・・・・。」
思いがけない紗耶香の優しさがちょっと照れ臭くさい真希。
そして、2人とも豪快に缶を開けて飲みだした。
「もう、許してやるよ。あんなことで怒る私も大人げなかったからさ・・・。
せっかく久しぶりに会えたのに喧嘩してちゃつまんないよね。」
真希の頭を乱暴に撫でながら紗耶香は言った。
「やっぱお姉ちゃんは優しいや・・・。父さんの話もホントっぽいよ・・・。」
「え?父さんの話!?な、何よそれ!」
「あ、やばい・・・・・」
しまったっという感じの真希。
「ま〜き〜父さんの話って何かな〜?」
「あ、いや・・・それはちょっと・・・・」
「言えないの?」
脅しをかけるように言う紗耶香。少し、怖がっている真希。
- 103 名前:かんかん 投稿日:2001年06月12日(火)21時12分44秒
- >>99
そうっすね、親父は親父と気が合うようで・・・・(w
いちごま・・・・姉妹だけの関係で終わるのか・・・・それは今後のお楽しみで
- 104 名前:かんかん 投稿日:2001年06月17日(日)01時42分57秒
- 「い、言えない訳じゃ・・・・・。」
「じゃあ言いなさい!」
真希はしばらくの合間を取って話し出した。
「お姉ちゃんは・・・・私の剣道の試合あるときは絶対来てくれてたって、
一人で見に来てたって・・・・・嫌ってたのに来てくれてたって・・・・。」
「・・・・・父さんが言ってたの?」
「うん・・・・」
「ばれてたのか・・・・はぁ〜・・。」
「ばれてた?」
「父さんにも母さんにも黙って行ってたんだけど・・・・。」
「来てくれてたんだよね・・・・?」
「そだよ。」
「なんで?嫌いだったんでしょ?真希のことさ・・・。」
「今は聞かないで。」
「え?・・・・あ、うん・・・」
紗耶香の気迫に押されて真希は黙り込んでしまった。
周りはガヤガヤうるさいのだが真希と紗耶香の間には沈黙が流れた。
- 105 名前:かんかん 投稿日:2001年06月17日(日)01時58分10秒
- 「お姉ちゃん?」
重苦しい空気を破ったのは真希だった。
「なに?」
「お姉ちゃんは・・・・お姉ちゃんはなんでほかの子と話さないの?」
紗耶香にとっては思い出したくも無い過去であるが
真希にとっては普通のなんでもない純粋な質問なのである。
「やっぱ気になるか・・・・はぁー・・・・。
よし!ちょっとおいで」
紗耶香は真希の腕を掴むと立ち上がらせて玄関まで引っ張っていった。
「お姉ちゃん?どこ行くの?」
「話すから・・・話すから外出ようよ。」
「う、うん・・・。」
普段はほとんど酔わない紗耶香であるが、今日は何故か2本のビールで、
いつもの倍酔った気がしていた。
真希はといえば既に4本の缶を開けているのだが全く酔わないのである。
だから、紗耶香のとった行動を冷静に理解していた。
- 106 名前:かんかん 投稿日:2001年06月17日(日)02時05分17秒
- 「ふぅーー涼しいなーー!」
「ちょ、お姉ちゃん待ってよ!」
真希に構わず紗耶香はどんどんマンション内を歩いて行く。
「もう・・・早いよ〜!」
エレベーターの前で待っていた紗耶香にやっと追いついた真希。
さっきから何も話さない紗耶香。
さすがに真希は多少の不安感を覚えた。
エレベーターに乗り込むと紗耶香は最上階へのボタンを押した。
相変わらず無言の紗耶香に気を使ってか真希は何も話さなかった。
最上階へ着くと紗耶香は屋上へと続く階段をを登った。
- 107 名前:かんかん 投稿日:2001年06月17日(日)02時17分02秒
- 屋上へ着くと紗耶香は軽く伸びてから近くの空調システムの
段差に腰掛けた。
そして、隣を叩いて真希を呼んだ。
真希はそっと紗耶香の隣に座った。
「何から話そうかな・・・・。」
「私は黙って聞くからさ・・・。」
紗耶香は少し黙り込んでから話し始めた。
「私が話せなくなった原因は・・・・私にあるの・・・。」
「え?・・・」
真希が紗耶香の方を見ると紗耶香は頬を大粒の涙で濡らしていた。
「お姉ちゃん・・・・どうしたの?何で泣いてるの?」
「え?」
紗耶香は真希の言葉に反応して反射的に頬を触った。
「濡れてる・・・泣いてんだ・・・私・・・・。」
真希はこの時聞いてはいけないということを直感的考えた。
紗耶香の涙は止まること知らないのか、とめどなく流れ続けた。
真希は何を思ったのか、紗耶香の頬を自分の指の腹で拭っていた。
優しく優しく、なだめる様に・・・・・。
「もう、聞かない・・・聞かないから泣かないで・・・・。」
流れ続ける涙を真希は拭い続けた。
止まる時が来るまで・・・・・・・・・・。
- 108 名前:かんかん 投稿日:2001年06月17日(日)02時21分39秒
- ちょっと切なく更新です。
こっちまで切なくなってくるぜ・・・・・。
で、次回は市井が心を開いている吉澤、石川、矢口、安倍(年齢順)編をお送りします。
なぜ心を開いているのかって話です。
順番は矢口、安倍、吉澤、石川で更新します。
- 109 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月17日(日)02時29分52秒
- リアルタイムで読めた、なんか嬉しいな〜。
でも切ない…
この気持ちのまま次回まで待ってます。
- 110 名前:かんかん 投稿日:2001年06月18日(月)13時27分02秒
- 市井と矢口
(市井視点)
真希に涙を拭ってもらってるときに下で飲み明かしてるやぐっちゃんが頭に浮かんだ。
やぐっちゃんとはもう5年の付き合いになる。
中1からずっと同じクラスでいつも一緒にいて・・・・・。
私が一番最初に心を開いた人。
私は圭織との事件以前から今ほどひどくは無いけど人と話すのが苦手だった。
今は話したくないから話してないだけ、だけど前は話したくても話せないことがほとんどだった。
周りはそれに気付いてくれないし、冷たい人って中1の時は思われてた。
母さんがよく心配してたっけ・・・・・・。
そんな私を変えてくれたのがやぐっちゃんだった。
やぐっちゃんは私の原点かもしれない・・・・・。
私がやぐっちゃんに心を開いた理由はなんだったけ?
覚えてないな・・・・・。
やぐっちゃんは気付けばいつも側にいてくれて、気付けばいつも私を支えてくれてた。
そんなやぐっちゃん・・・・・。
- 111 名前:かんかん 投稿日:2001年06月18日(月)13時31分12秒
- 私は心からやぐっちゃんのことを信頼してるし、向こうだって信頼してくれてるんだと思う。
私はやぐっちゃんに会えてよかったっていつもそう思う。
会えてなかったらどうなってたんだろう?
圭織の事件から立ち直ることは出来なかっただろうな・・・・。
多分、一人で孤独な生活になってたと思う。
やぐっちゃん、やぐっちゃん、やぐっちゃん・・・・・・・。
出会えてよかったね・・・・・・・。
- 112 名前:かんかん 投稿日:2001年06月18日(月)13時36分32秒
- とりあえず矢口編終了です。
なんかよくわかんないですな・・・・・。
まあ、この2人は何も言わなくてもお互い信じあえるってことです。
そういう本当に信じあった大親友なわけですね。
これからやるあとの3人でもそうなんですが、根本的な部分はカットしてあります。
どういう過程で仲良くなったのかみたいな話のことです。
その部分は後々また書きますから。
- 113 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年07月07日(土)01時04分27秒
- こちらの小説を「小説紹介スレ@金板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=gold&thp=994402589&ls=25
- 114 名前:かんかん 投稿日:2001年07月09日(月)01時08分53秒
- 紗耶香・・・・・・
矢口はさっきから飲みまくってる。
まあ、それはなっちも一緒なんだけど・・・・・・
紗耶香と初めて会ったのはいつだったかな〜?
なっちは高等部から入学したんだよね〜・・・。
矢口とは生徒会かなんかで友達になって紗耶香を紹介してもらったんだよね。
あの頃の紗耶香は輝いてたな〜圭織と一番ラブラブな時だったからね。
ホント二人でいつも手繋いで、腕組んで・・・・うらやましかったんだよね。
結構、矢口と3人で遊んだりしてたけど、紗耶香は全く信頼してくれてなかったな。
それはなんとなく分かってたんだよね。
でも・・・・あの事件がきかっけで紗耶香はなっちを誰よりも信頼してくれるようになった。
っていうか尊敬の眼差し?なーんてね・・・・・。
なっちにとって紗耶香は・・・・・自慢の後輩だ!・・・。
- 115 名前:かんかん 投稿日:2001年07月09日(月)01時11分08秒
- あ!
>>114
は上に 市井と安倍(安倍視点)
が抜けてた・・・・。ちょっとだけ鬱・・・
- 116 名前:かんかん 投稿日:2001年07月09日(月)01時21分19秒
- 市井と吉澤
(吉澤視点)
梨華ちゃんが隣で寝息を立てている・・・・・。
安倍さん、矢口さんがうるさくて眠りにつけないから、ちょっと考え事・・・・。
市井さんと私の出会いは・・・・・矢口さんだ・・・・。
矢口さんとは入学当初からずっと仲が良かった。
市井さんのファンでもあった私は矢口さんと居れば市井さんと話せるかな〜
なんて思ってた。
でも、矢口さんは会わせてはくれなかった。
けど、市井さんとはそんなことしないでも仲良くなれたんだ。
あの市井さんの事件・・・・それと・・・私の・・・・・。
それを境にどんどん話すようになって、信頼関係がだんだん出来ていった。
今こうして考えると、安易な目的で矢口さんと表面上の付き合いをしていた
自分がバカらしく思えてくる。
んなことしなくても、市井さんは私のこと知っててくれたしね。
けれども、・・・・・・やっぱ・・・・・傷は消えたりしないんですね。
早く消え去って欲しいんだけどな・・・・・。
今会ったらどうなっちゃうんだろう・・・・?
- 117 名前:かんかん 投稿日:2001年07月09日(月)01時38分53秒
- 石川と市井
(市井視点)
真希に慰められるのは悪いもんじゃないね。
逆に心地よかったりもする。
そういう真希とは正反対の石川・・・・でも、恨めないいいやつ・・・・。
石川と初めて話したのは・・・・石川が中2に上がった時の始業式だった。
私のクラスは去年と同じ1組だった。
石川とは名簿的に隣になってもおかしくないんだけど、
クラスが全然遠いから顔ぐらいしか知らなかったんだ。
けど、今回石川は2年で一番最後の8組。
んで、私と石川は隣だった。
そん時に、石川が下俯いて気分悪そうだったから、声掛けたんだ。
それが私と石川の知り合ったきかっけ。
ただ、その頃は全く興味なかったし、やぐっちゃんに聞いたりする程度だった。
けど、石川を信頼できた唯一のきかっけはあの出来事。
一時は石川を自殺にまで追い込んだあの出来事。
あれ以来、私は石川を守ってやるって決めたんだ。
石川は・・・・・弱い奴だから・・・・・。
- 118 名前:かんかん 投稿日:2001年07月09日(月)01時43分40秒
- あちゃーなんで心を開いてるかって話になってない・・・・・・。
でも、まあとりあえずはいいかな・・・。
それぞれにある出来事、事件は追々明かしていきます。
次は本編に戻ります。
んで、この小説は基本的に市井視点です。
んでんで、次から市井は自分のことを『私』じゃなくて『市井』って言うふうに
変えます。
- 119 名前:かんかん 投稿日:2001年07月09日(月)03時53分12秒
- しばらくすると、市井も落ち着いてきて涙も自然に止まっていた。
真希もそれに気付いて、拭うのをやめて何も言わずにフェンスギリギリのとこまで
歩いていった。
「お姉ちゃーん!」
真希はこっちを振り向き、市井を呼んだ。
「ん?なに〜?」
市井は立ち上がって、真希のとこまで駆け寄った。
「見てみて、星だよ〜」
「星か〜・・・・最近見てなかったな・・・。でも、北海道の方がきれいでしょ?」
「うーん・・・・なんかね・・・根本的にここの星と北海道の星は違うんだ。」
ん?何言ってんだこいつ・・・・・やっぱ・・・いやなんでもない。
「ここの星は、都会で輝く星、北海道のは田舎の星・・・・。ここで田舎の星が
見えたら不自然でしょ?都会の星はこれだからキレイなんだ。
この、明るい街に光る星はこの程度が一番なんだよ。」
なーんだ。こいつ、しっかりいろいろ考えてるんじゃんか・・・・。
ちょっと見直したかもね・・・・。
「そうだよね〜・・・・かなり不自然かもね・・・・。」
市井と真希はしばらく夜空の星を見つめてた。
「お姉ちゃん・・・・そろそろ冷えてきたからもどろっか?」
「そうだね・・・。確かに市井も寒いや。」
市井と真希は話をしながら、部屋へと戻った。
部屋ではまだ、先輩とやぐっちゃんが飲んでた。
ったく・・・・。
その隣には暖めあうように寄り添う、石川と吉澤。
市井の出番はもうないのかな・・・・・?
しっかし全員着替えた方がいいな。
いつも来ると、制服で寝てるけど・・・・苦しくない?
「真希、もう寝ようか?」
「うん・・・・眠くなってきたよ・・・・」
「じゃあ、こっちおいで・・」
手招きで真希を寝室へと入れた。
「ここで寝てよ。市井は向こうで寝るから」
真希を置いて寝室から出ようとしたんだけど・・・・・
「一緒に寝よ?」
真希が服の袖を掴んでいた。
「え?・・・・・でも・・・・そのベット結構狭いから・・・・」
「ダメ・・・・・?」
お、おい・・・・そんな瞳で見るなよ・・・・。
断れないだろ・・・。
「い、いいよ・・・・・。」
ま、いっか。
- 120 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月10日(火)02時06分02秒
- それぞれに何かあるようですね。
気になる…とイエバ
次の日おこるであろう市井・後藤のスキャンダル!?
まだ、夜も明けてないのに気が早すぎましたね。
- 121 名前:かんかん 投稿日:2001年07月10日(火)13時51分21秒
- 「んじゃ、・・・」
市井はベット脇のクローゼットから、ジャージを取り出して真希に投げた。
「それに着替えなよ。制服じゃ苦しいし、何よりプリーツがくずれるからさ。」
「プリーツなんて気にしたことないな〜。」
そういうとこは全く変ってないんだな・・・・・・。
「やぐっちゃんたちもいつも全く気にしないんだよ。」
「それが普通じゃない?お姉ちゃんは几帳面すぎるんだよ。」
「んなんことないよ。真希たちが変なの!」
「違うよ〜。お姉ちゃんが変なの!」
ああ、もうこれはいつ終わるかわかんないな。
「ってそれより、早く着替えなよ。」
強引だけど話を変える。
「え、あ・・うん・・・」
返事をした真希を確認すると、市井はベットの横にある台から自分の寝巻き代わりの
ジャージを取り出して、制服をバーッと脱ぎ着替えた。
着替え終わって、真希の方を向くと・・・・・
「ん?真希なんで着替えないの?」
返事をしたときと同じ格好で突っ立ている真希。
「い、いや・・・・・なんかさ・・・・。」
「あ、まさか恥ずかしいとか?」
小さく頷いた真希の顔は真っ赤だ。
「別に恥ずかしがるようなことじゃないんじゃない?」
「は、恥ずかしいよ・・・・・・。」
「分かったよ。んじゃあ、市井は布団の中に潜ってるからちゃっちゃと着替えてよ。」
言い終わらないうちに、今朝キレイにした布団の中に潜った。
- 122 名前:かんかん 投稿日:2001年07月10日(火)14時21分40秒
- 布団の中は真っ暗だ。目を開けていてもそれは同じ。
暗闇は永遠のもののように感じる。
昔、圭織が言っていた言葉がある。
『真っ暗な闇に差し込む光を信じればいい』
簡単で、単純ともとれるこの言葉。
けど、未だに理解ができていない。
なんか、もの凄い深い意味がある様で、そう簡単に理解すべき事じゃないんだ。
勝手に市井がそう決め付けた。
布団の暗闇はなんかすごい市井の今の心理状態に似ている。
真っ暗闇で他に光を漏らすことはない。
決してないんだ。
一度閉ざされた所に光るものは本当の光ではないんだ。
けど、そんな心に本当に光る光を見つけたらどうなるんだろうか?
先輩、やぐっちゃん、石川、吉澤この4人だって市井と変らない暗い闇を心に抱えている。
だから、こうして一緒にいられるんだ。
でも、一緒にいても互いの傷を暗い闇を消し去ることはできないんだ。
本当の光が差しこまないと市井たちの暗闇は消えない。
そんな日が来るのだろうか?
- 123 名前:かんかん 投稿日:2001年07月10日(火)14時25分30秒
- >>120
レスありがとうございます。
そうです。そうなんですよ。スキャンダルがどうなるか。
市井はどうなっちゃうのか・・・・・・・。
>>122
ここはですね・・・・・・市井や他のメンバーの心の傷の深さを知ってもらう為に
書いたものです。
- 124 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月04日(土)03時11分49秒
- 御多忙とは思われますが…続きが読みたいです、以上!!
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