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迷走交差点

1 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月26日(木)00時29分38秒
とりあえずパラレルモノでいきたいと思います。
死亡者がでます。
暗い話が嫌なら見ない方がよいと思われます。
あと、未熟なので名無しで書きます。
2 名前:恋愛拒否症・症例A 投稿日:2001年04月26日(木)15時27分44秒
・・・ウザい。
あたしを抱く手も。
あたしにのしかかる重みも。
あたしの身体に与えられる快感さえも。

あの日から、もう何も感じない。
感じようとも、思わない。

心から笑うこともなく。
心から泣くこともなく。
心から怒ることもなく。

あたしは死人ですか?
感情を無くしてしまった人間は、人間と呼べるのですか?

自嘲的な嗤いが顔を歪めた。
圭織はそれに気付いたらしく、眉を上げてあたしの顔を凝視する。

「なっち、さ。」
「何?」
「醒めてる、よね。」
「そう?」

どうでもいいことだ。
あたしにとって圭織はただの同居人。
彼女にとっては―――?

どうでもいいこと。

あたしは思考を打ち切って意識を閉ざした。
3 名前:恋愛拒否症・症例A 投稿日:2001年04月29日(日)23時27分37秒
翌朝起きると、圭織は既に出かけていた。
あたしは特に気にせず、トーストを焼いて食べた。

携帯が鳴ったのを合図に、あたしは立ち上がる。
アパートの階段を下りると、見慣れた後ろ姿が振り向いて寂しげに笑う。

「おはよ、なっち」
「おはよう、紗耶香。」

一年前、あたし達はお互い、大切な物を失くした。
4 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月01日(火)06時08分53秒
いちなちの予感?
なっちとしては珍しいキャラですね。期待します!
5 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月01日(火)14時05分43秒
 >名無し読者さん
いちなちではないのですよ、残念ながら。
二人は「なくしてしまったもの同士」ということで。
6 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月03日(木)06時35分06秒
何を失ってしまったのかが気になる・・・
つづき期待
7 名前:恋愛拒否症・症例A 投稿日:2001年05月04日(金)00時23分44秒
「もう、一年になる、かな。」

空を見上げて呟く紗耶香。

こんな日、朝から青空が眩しいくらいの日には。
あたしはどうしても思いだしてしまって。

『大丈夫だって。ちょっと風邪ひいただけだから。』

そう、ちょうど一年経つ頃か。

あたしの思考は記憶の海へと沈んでいった。
8 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月04日(金)00時23分47秒
さめてるなっち新鮮だ!
9 名前:恋愛拒否症・症例A 投稿日:2001年05月05日(土)00時35分09秒
あたし達は、愛し合っていた。
そして、笑っていた。

あたし達は、笑っていたのだ。

「なっち。」
「んー?なんだい、ヤグチ。」
「なんでもない。」


そのリアクションがおかしいんだよね、そう言って独特の高い声で笑うヤグチがいる。
あたしも思わずつられて笑ってしまう。

ほんの些細なことにすら、あたし達は笑って生きていた。
幸せ、というモノがそこにある、そう信じていた。

・・・記憶はそこで、急に暗転する。
10 名前:過去の傷の巻。 投稿日:2001年05月06日(日)00時15分59秒
「どしたの?ヤグチ。」
「なんか、寒気がする・・・。」
「大丈夫?」
「へーきへーき。」

部活に行く矢口に、あたしはもう一度言った。

「家帰ったらちゃんと寝とくんだよ。」
「大丈夫だって。ちょっと風邪ひいただけだから。」

それが、あたしとヤグチの最後の会話だった。
11 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月06日(日)09時30分17秒
矢口がまさか・・・。
12 名前:書いてる名無し 投稿日:2001年05月06日(日)23時51分13秒
<名無し読者さん
なっちは個人的には黒いのが好きなんです。

<11さん
そのまさかなんです。
13 名前:永劫の別れ。 投稿日:2001年05月07日(月)00時29分53秒
ばーっ、と雨が降り出したのを覚えている。
あたしはそのあとバイト先のコンビニにいつもどおり向かった。

その帰り道、出てすぐのところでケータイを忘れてきたことに気付いたのだ。

ほんの一分ばかりの間だったのに。

『着信がありました』

ヤグチから、だった。

あたしはすぐにかけたけど、何回鳴らしても、ヤグチは出ない。
そのまま、あたしは家に帰った。

翌日、ヤグチは学校に来なかった。
あたしは、ケータイを鳴らし続けた。

おかしい。

そう思ってあたしは三限目、授業を抜けてヤグチのアパートに向かった。
もらったばかりの合い鍵で、扉を開ける。

靴を脱いで、あがる。
眠っている、と思った。

「ヤグチ。」

冷たかった。
触れた手の先からあたしの心まで凍っていくくらいに。

そして、その日は朝から青空が眩しいくらいの日、でした。
14 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月09日(水)23時34分06秒
これからおそらく更新がゆっくりになると思いますが。
放置はしませぬ。したくありませぬ。
15 名前:喪失感。 投稿日:2001年05月13日(日)00時07分16秒
忘れていた痛みが胸の奥でくすぶり始める。

ダメだ。思い出すな。自分を殺せ。

あたしが、叫んでいる。

そんなことは簡単だ。・・・ホラ。
もう、大丈夫。あたしは単なる死人に戻る。

「ヤグチ」なんて、知らない。
16 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月13日(日)00時09分59秒
上のやつ、「読者」になってる・・・。
17 名前:恋愛拒否症・症例B 投稿日:2001年06月01日(金)01時15分44秒
「痛っ・・・」

包丁の先から滴り落ちる血。

血の匂い。

吐き気に似た感情が、アタシの胃の底からせり上がってくる。
血の匂いが嫌い、というか。
それによって呼び覚まされる忌まわしい記憶があるから。

「 」

小さく名前を呟いてみた。
返事が返ってくることは無い。

「一年、か・・・。」
18 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月06日(水)10時46分17秒
更新お待ちしています
19 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年06月11日(月)02時11分54秒
おばんです。
こちらの小説を「小説紹介スレ@紫板」↓にて紹介しました。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=purple&thp=992180667&ls=25
20 名前:読んでる人 投稿日:2001年06月23日(土)03時32分00秒
更新まってま〜す
21 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月14日(土)06時19分55秒
放置でしょうか?
22 名前:読んでる人 投稿日:2001年07月23日(月)08時58分06秒
放置っていうか破棄?
待ってるだけムダなの?

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