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スーパーナチュラルパワー
- 1 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)21時40分13秒
- 小説です。(当たり前か
主人公は吉澤です。
長さは未定です。
とりあえず始めましょうか。
- 2 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)21時40分45秒
- わたしは人を殺すのが好きだ。
死んでいく瞬間の、あの絶望に陥った顔。
アレを見るのが大好きだ。
そんなわたしも、殺されるときには絶望するのだろうか。
まぁいい。わたしが死ぬのは、人生に疲れたときに自殺するときだけだから。
- 3 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)21時41分15秒
- 昨日は5人殺した。理由は絶望した顔が見たかったから。
一昨日も、その前の日も、毎日人を殺している。
でも、周りにはわたしだとわかるわけがない。
わたしは超能力者。心の中で『死ね』と言うだけで、
何らかの理由で死ぬ。
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)21時42分11秒
- 最初に殺したのは、お父さんだった。
あの日は、彼氏にフラれた日で、
ヤケ酒したあとに、ふらふら歩いているところを補導された。
当然のごとく、両親が呼ばれ、わたしは怒られた。
殴られた。蹴られた。髪を引っ張られた。
こんなひどい仕打ちを受けたことはあるはずもなく、ただムカついた。
その時、わたしは心の中で言ったんだ。
『死ね』と。
その瞬間、お父さんは、わたしを殴った勢いがあまって転んで、
ソファーの角に頭を強くうって死んだ。
- 5 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)21時43分14秒
- 最初は事故だと思ってた。
その死んだお父さんに、お母さんが泣きすがっていた。
生きかえるはずもない。
気付けば、なぜかわたしは笑っていた。
もちろんお母さんは怒り、わたしの頬をおもいっきり殴った。
痛かった。ムカついた。そして、心の中で『死ね』と言った。
お母さんが倒れた。この瞬間、わたしはただの病気ではないことを悟った。
同時に、自分の力であることにも気付いた。
確認のために、弟2人にもしてみた。死んだ。
こうして、わたしは超能力に気付いた。
…いや、気付いたのではなく、覚醒した。
- 6 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)21時43分45秒
- それ以来わたしはずっと1人暮らしだ。
1人暮らしとはいいものである。
家で煙草を吸っても、酒を飲んでも、何も言わない。
気付けば、近所じゃ名の知れるワルになっていた。
- 7 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)21時44分17秒
- そして今日、わたしは高校生になった。
わたしは前々から高校生活に憧れていた。
しかし、その高校生活が、わたしを大きく変えることになるなんて、
わたしは、思ってもいなかった。
- 8 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月30日(月)21時46分04秒
- 基本的に個レスはしない予定です。
テンションをたもちたいので。
でも、感想レスなどはあったほうがうれしいです。
やる気も出ますし。
これからしばらくの間、お付き合いください。
- 9 名前:まちゃ。 投稿日:2001年04月30日(月)22時36分28秒
- いいっすね!!このなんともいえない感じが。
つづき期待ッス!!
- 10 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月01日(火)01時01分10秒
- 出会いが、吉澤くんをどう変えていくのか…
次の更新楽しみにしています。
- 11 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月01日(火)18時39分46秒
- 入学式の日、わたしは先生の呼ばれた。
入学式に出なくていいから話を聞け、と言われた。
どうせ中学校から連絡でも入ってたんでしょ?
…どうでもいいけどね。
わたしのクラスは、いたって普通のクラスだった。
わらかしてくれる人もいて、楽しかった。
やっぱりムカツクこともあった。
でも、極力学校内で人を殺すことは避けてきた。
まだ1人も殺していない。
- 12 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月01日(火)18時40分27秒
- やっぱり、欲求不満がたまり、繁華街に出ては、人を殺した。
もう、やめられない。今まで殺した人数は、軽く100人は超えているだろう。
いや、そんなことはどうでもいい。
わたしには友達というものができなかった。
きっと外見からしてヤバそうだからだろう。
中身はいたって普通だと思うんだけどなぁ。
そのうち、1人目の友達ができた。
向こうから話しかけてきた。
外見は、わたしよりヤバかった。
名前は…後藤…後藤真希だったかな?
- 13 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月01日(火)18時41分05秒
- それから後藤とつるむようになった。
毎日うちで、飲み会などした。
2人だったけど、後藤とは何か通じるものがあり、
一緒にいると、とても安心できた。
かなり仲良くなった頃、後藤に超能力のことを言った。
あんまり信じてなかったようだったが、街に出て、
2、3人殺したら信じてくれた。
今まで、超能力のことを言った人は、必ず殺していた。
超能力を知った瞬間、わたしに媚ってくるから。
うざかった。だから殺していた。
でも、後藤は違った。
後藤だけは、こわがらず、むしろ喜んだ。
どうやら、ムカツク奴を殺して欲しいそうだ。
- 14 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月01日(火)18時41分35秒
- その日のうちに、そいつを殺した。
なんかわたしが見ててもムカツいた。
おどおどしていて、すぐ泣きそうになって、
名前は…石川…下の名前は忘れた。
- 15 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月02日(水)06時32分19秒
- そんなやりたい放題の日々を送っていたわたしたちは、
ある日、1人の女に出会った。
あつぞこを履いても、わたしより小さいくらい背の小さい人だった。
名前は…矢口…真里だったかな?
わたしより2歳年上らしい。
話していると、同じ学校だということもわかった。
- 16 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月02日(水)06時33分23秒
- 矢口は後藤とはまた別の新鮮さがあり、すぐに仲良くなった。
矢口の友達の市井とかいう奴とも友達になった。
後藤は、市井をひどく気に入ったようだ。
わたしは市井が嫌いだった。
市井は、マジメ人間入ってて、わたしとは一生気の合わないタイプだ。
そんな市井と後藤が仲いいのは不思議でたまらなかった。
後藤が市井と一緒にいる時間が多いだけ、わたしは矢口といた。
矢口には、恋愛感情を持っていた。
わたしより年上なのに、コドモっぽいかわいさをもっている。
わたしは、自分にはない物を持っている人に惹かれるタイプらしい。
- 17 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月02日(水)06時34分03秒
- ある日、わたしは柄にあわず、矢口にコクった。
返事はOKだった。
超能力のことも言った。
それも受け入れてくれた。
うれしくて、その日は朝方までヤり続けた。
煙草あり、酒あり、女ありの最高の人生を送っていた。
しかし、最高の頂点まで上り詰めたら、あとは下降の人生しか待っていない。
- 18 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月02日(水)21時05分34秒
- そういや『エスパー真希』完結したな〜
関係ないけど
- 19 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月03日(木)12時41分18秒
- >>18 ホント関係ないね。(W
話がどう転がっていくのか、ちょっとドキドキわくわく。
更新待ってます。
- 20 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)18時46分10秒
- 家が放火された。
犯人はすぐに殺したが、家の中にあったものは全て消えてしまった。
ホントにムカツいたので、犯人の家族も殺した。
それからは矢口の家に住まわせてもらっている。
毎日ヤった。やっぱり下降の人生なんて送る事はないと思っていた。
しかし、そんな思いは、半年後に見事に消えた。
- 21 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)18時46分43秒
- その日もまた、人を殺していた。
そして、帰ろうとしたとき、
極度の頭痛とめまいに襲われ、その場で意識を失った。
2日後、目が覚めると、病室で、矢口だけがそこにいた。
矢口は喜んでくれた。
それはうれしかったのだが、わたしはなぜ後藤と市井がいないのか
不思議だった。
そこまで自信過剰なわけではないが、あの2人なら絶対にくると思っていた。
そんなわたしを察してか、矢口が教えてくれた。
あの2人はわたしから逃げたのだと。
市井はともかく、後藤が裏切るとは思ってもいなかった。
そして、わたしは病室を出た。
- 22 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)18時49分00秒
- 矢口はわたしが市井と後藤を殺そうとしているのがわかったようだった。
もちろん止められたが、シカトして2人を探しつづけた。
そして2人を駅のホームで見つけた時、わたしは迷わず殺した。
その瞬間また、頭痛とめまいに襲われた。
駆け寄ってきた矢口、それを気にはせず、わたしは運命を悟った。
もともと、この超能力は生まれもったものではなく、
偶然覚醒したものだったので、体には負担がかかっていたのだろう。
そして、もう潮時か、と思い、わたしはふらふらと線路に近寄っていった。
線路の上に降りると、そこから電車の来るほうへ向かった。
もうわたしの存在価値などないと思っていた。
- 23 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)18時49分44秒
- 「ひとみー!!」
不意に名前を呼ばれ、振り向くと矢口がいた。
矢口は、涙を流していた。
わたしは存在している価値があるという証拠か?
1人でもわたしを存在させてくれる人がいるかぎり死ねない。
自分の愚かさに気付き、ひき帰そうとしたが、電車はすぐそこまで来ていた。
逃げられない、と悟った。
- 24 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)18時50分19秒
- あと10秒後にわたしは死ぬだろう。
わたしが死んだら矢口はどうなる?
わたしはこんな終わり方をしていいのか。
- 25 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)18時51分27秒
あと6秒。わたしはひらめいた。
- 26 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)18時52分03秒
- あと2秒。矢口が血を吐いて倒れた。
わたしが、最後の超能力を使ったのだ。
矢口さえ死ねば、もうわたしを必要とする人はいないだろう。
いい考えだった…とは言えなかったが、こうするしかなかった。
「矢口…こんな愛し方しかできなくて、ゴメンな。」
- 27 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)18時53分10秒
0秒。それから先の記憶はない。
GAMEOVER
- 28 名前:あとがき 投稿日:2001年05月04日(金)18時58分36秒
- 18さんのレスにもありましたが、エスパー真希と結構かぶっちゃった…(鬱
書いている途中で気付きました。
だから決してパクりではないんです。(言い訳(鬱
とりあえず終わりました。
この小説では、吉澤の矢口への不器用な愛情を描いたつもりだったんですが…
伝わったでしょうか?
またいつかこのスレ使って小説かきたいと思っていますので。では。
- 29 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月05日(土)02時27分51秒
- 甘々のよしやぐがいいな。今回は切なかったので・・・。
- 30 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月05日(土)05時47分07秒
- 独特の雰囲気があって面白かったと思います
今度はこういう感じのやつを是非長編で読んでみたい
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