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Stand by me

1 名前:ライター 投稿日:2001年05月01日(火)21時31分53秒
〜はじめに〜
−この物語はフィクションであり、作者の妄想です。
 あしからず。−
2 名前:ライター 投稿日:2001年05月01日(火)21時33分23秒
〜序章〜
壁。
巨大で、どうしても超えられない壁が私の中に影を作っている。
そう、私にとってあの人は壁だ。この壁を超えなければ光は届かない。
彼女の本当の笑顔は見れないのだ。
私は旅に出る。愛する彼女のため、壁を探す旅だ。
彼女を守るためならば、何も恐くはない。
3 名前:ライター 投稿日:2001年05月01日(火)21時35分44秒
2000年5月20日。市井沙耶香がモーニング娘。を卒業した。
あの日から、私はいつも彼女のそばにいた。私たちは同じ年ということもあり、
気が合い、互いに分かりあえる仲だった。私と接することで傷ついた彼女の心も
幾分癒されたと思うのは私の自惚れではないはずだ。
だが、このまま接していけば彼女もいつか市井さんのことを
忘れられるのではないか、そう思ったのは私の甘すぎる願望でしかなかった。
4 名前:ライター 投稿日:2001年05月01日(火)21時36分59秒
おしゃべりしてる時、ふざけあってる時、彼女はとても楽しそうだ。
他のメンバーと同様、笑顔がこぼれている。彼女の笑顔は私を幸せな気分にしてくれる。私だけじゃない。彼女の笑顔はたくさんの人に幸せを運んでいる。
だからこそ、彼女はモーニング娘。という超人気グループの中でも1番の人気を
誇っているのだ。
5 名前:ライター 投稿日:2001年05月01日(火)21時38分17秒
だが時折、彼女はそのまぶしい笑顔からは想像もつかないような
悲しい表情を見せる。
―あ、また市井さんのこと考えてるんだ。―
私にはすぐに分かる。市井さんのことを考える彼女の顔はいつも同じだ。
目に光がなく、少しでも触れるとばらばらに壊れてしまいそうなほど弱々しい。
きっと、このときの彼女の心は孤独に支配されているのだろう。
6 名前:ライター 投稿日:2001年05月01日(火)21時40分26秒
―どうして孤独なの?目の前に私がいるのに。私じゃダメなの?
 私じゃあの人には適わないの?―
その表情を見るたび私の中の壁は大きくなっていく。影が光を覆っていく。
そして、私は気づかされる。彼女の笑顔が本物ではないことに。
私が市井さんを超えない限り、彼女の本当の笑顔は見れない。
壁を超えなければ光は射さないのだ。
だったら超えてやる。いつか必ずあの人を超えて、彼女の本当の笑顔を
手に入れてやるんだ。
7 名前:ライター 投稿日:2001年05月03日(木)00時06分02秒
〜1章〜

番組の収録が終わり私たちは楽屋に戻った頃、時計の針はすでに
午後7時を回っていた。皆一様に疲れた顔をしている。

中澤さんが卒業して2週間。みんな口に出しては言わないが、
私たちは失った人の大きさを改めて実感していた。
中澤さんがいない分、戸惑うことも多く、番組の収録時間がいつもより
1時間以上かかってしまった。

「よっすぃー、あのね。話したいことがあるんだけどー
 これから家に来てくんないかな?」

せっせと帰り支度をしているとき、私はごっちんに声をかけられた。
8 名前:ライター 投稿日:2001年05月03日(木)00時08分43秒
「え、どうしたの急に?」
「うん。ちょっとね…。」
どうやらここでは言いにくいことらしい。

「いいよ。かわいいごっちんの頼みなら。聞いてあげる。」
「ごめんね。疲れてるのに。」
いつものごっちんならここで喜んで抱きついてくるところなのに、
今日はいたって淡白だ。それどころか、私に気を使っている。
そういえば、収録のときから元気がない。

そこで私は気づく。
ごっちんの「話したいこと」というのは恐らく…
9 名前:ライター 投稿日:2001年05月03日(木)00時14分56秒
ファミレスで軽く夕食を済ませた私たち2人はごっちんの家に到着した。

親には「明日も仕事だから今日はごっちんの家に泊まる」と連絡した。
母も「あんまり迷惑かけちゃだめよ」としか言わなかった。

最初の頃はごっちんの家に泊まると言うと、わざわざごっちんの家に
電話して挨拶までしていたのに、今ではもう慣れてきってしまった感じだ。
まあ、それだけ私もごっちんの家を訪れているということだ。
10 名前:ライター 投稿日:2001年05月03日(木)00時20分46秒
私たちはそれぞれお風呂から上がって、ごっちんの部屋で雑談していた。
ごっちんの部屋はお世辞にもキレイとは言いにくい。
いろんな物が散らかった床にわずかなスペースを作って、そこに座っている。

ごっちんとの会話はいつも楽しくて時間がたつのを忘れてしまう。
気がつくともう夜の12時だ。そろそろ本題に入らなければ
夜が明けてしまいそうなので、私の方から切り出した。

「で、話したいことってのは?」
「うん。あのね…」

ごっちんは少し俯いて、
やはり楽屋にいたときと同様に話しにくそうだ。
11 名前:ライター 投稿日:2001年05月03日(木)00時26分00秒
「市井さんのことなんでしょ?」
「えっ…。」
ごっちんが顔を上げる。

「どうして分かったの?」
ごっちんは不思議そうな顔をして聞いてきた。
「そりゃ分かるよ。だって今日のごっちん元気ないもん。
 そういう時ってだいたい市井さんのこと考えてるんだよねー。」
だいたいどころか、必ずと言ってしまってもいいくらいだ。

「えー、そうなのかなー。元気ない風に見えた、私?」
どうやらごっちんは自分では気づいてないらしい。

「うん。収録のときなんか特にね。」
「けど、それはいつものことでしょー?」
「あ、そうかもね。」
「ブー。ひどーい。」
「ははっ。冗談だよ。冗談。」
私が少しからかうと、ごっちんは唇を尖らせた。
やっといつもの調子が出てきたようだ。
12 名前:ライター 投稿日:2001年05月03日(木)00時28分51秒
「それで、市井さんがどうかしたの?」
このとき私は軽い気持ちで聞いた。

どうせ市井さんとなかなか会えないとか、
最近あんまり優しくないとか言うんだろうと思っていた。
それが、こんな大変なことになるなんて…。

「それがさぁ…」

13 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月03日(木)01時33分41秒
面白い!かなり期待です。
14 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)17時10分08秒
>>13 名無しさん
ありがとうございます。
初小説なんで、あまり期待せず適当に見守ってやって下さい。

では、続きです。
15 名前:ライター 投稿日:2001年05月04日(金)17時12分25秒
「市井ちゃんが消えちゃったんだよ。」
「は?」
このときの私の顔はそーとーまぬけだっただろう。
しかし、それも仕方ない。
だって、ごっちんの口から出たセリフは私の想像とは遠くかけ離れていたし、
だいいち消えたという言葉の意味もよく分からなかったのだから。

「消えたってどういうこと?」
「そのままの意味だよ。」
彼女が言うにはこういうことだ。
16 名前:ライター 投稿日:2001年05月04日(金)17時15分28秒
市井さんが卒業したばかりの頃、ごっちんと市井さんは仕事の休みを
利用して、よく会っていたらしい。
そのことは私も知っていた。

しかし、モーニング娘。が忙しくなるに連れ、しだいに会う回数が減り、
電話やメールのやり取りだけになってしまった。
今年に入ってからはまだ1度も会っていないらしい。
3ヶ月ほど前から電話には全く出なくなり、メールを送っても返事が
微妙に遅くなったりしたそうだ。
そして、ついに2週間前からは完全に音信が途絶えてしまったのだ。

「電話かけてもかかんないし、メールいっぱい送ってるのに返事がないんだ…。
 私、もう我慢の限界で昨日の午後からちょうどオフだったから、
 市井ちゃんの家まで行ってみたの。
 そしたら市井ちゃんの家、誰も居ないんだよ。空家になってたの…。
 市井ちゃん、どこ行っちゃったのかなぁ?もう、私と会いたくないのかなぁ…?」
ごっちんは例の表情をしながら、今にも泣き出しそうな声で私に話した。
17 名前:ライター 投稿日:2001年05月04日(金)17時18分02秒
私の中の壁がまた大きくなるのを感じる。
不快感が胸の中に一気にこみ上げてきて、吐き気がした。
これ以上ごっちんの顔を見ていたら、頭がどうにかなってしまいそうだ。

できることなら今すぐここから逃げ出したかったが、
そんなことはできるはずもないということに私は気づく。

―ここで逃げたら一生壁は超えられない。―

ひとまず深呼吸をして心を落ち着かせてからごっちんを慰める。
「ごっちんは市井さんのことが心配なんだね?」
「うん。」
消え入りそうな声でごっちんが頷く。

その声を聞いて私は心の中で自分を罵る。
―バカ。なんてつまらない質問だ。心配に決まってるじゃないか。
 これじゃごっちんを慰めるどころか、傷つけてしまう。
 もっと冷静になれ。クールが私の取り柄じゃないか。―
18 名前:ライター 投稿日:2001年05月04日(金)17時22分15秒
気を取りなおして私は続ける。
「明日からいろいろ調べてみようよ。
 大丈夫、すぐに見つかるよ。
 市井さんがごっちんのことほって簡単にいなくなるはずないじゃん。
 何か言えない事情があったんだよ。ね?」

「ごめんね、よっすぃー。本当ならこいうことは圭ちゃんやカオリに
 話すべきかもしれないんだけど…。
 私、よっすぃーしかいないから。こんなことちゃんと相談できるの。」

「いいんだよ。ありがとう。私に話してくれて。」
ごっちんが自分を頼ってくれている。
その事実だけがなんとか今の私の心を支えている。
それすらなかったら、私の心はとっくに崩壊していたかもしれない。
19 名前:ライター 投稿日:2001年05月04日(金)17時23分55秒
心の中の不安を吐き出したら、少し落ち着いたのだろう。
ごっちんの目から今まで我慢していた涙が一気に溢れてきた。
私はそっと抱きしめてやる。

実際、市井さんがいなくなってくれたらどれだけ楽だろうか。
この壁が消えてくれたら、きっと私は自分の気持ちをありのまま
ごっちんに伝えられるのに。

泣きじゃくるごっちんを抱きしめながら、そんなことを思う私は
最低の人間だろうか…。
20 名前:名無し娘。 投稿日:2001年05月04日(金)19時02分35秒
いや、初小説じゃないだろ!
21 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月04日(金)22時26分01秒
よっすぃーの気持ちもなんとなくわかるな〜
続き期待!
22 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月04日(金)22時34分52秒
>>20 別にどっちでもいーじゃん。(w

どっちに話が進んでいくのか…。
楽しみに次を待たせてもらいます。
23 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月04日(金)22時36分35秒
>>20 別にどっちでもいーじゃん。(w

どっちに話が進んでいくのか…。
楽しみに次を待たせてもらいます。
24 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月06日(日)03時17分35秒
沙耶香じゃなくて紗耶香だよ・・・ごめんお決まりの市井ヲタ丸出し指摘で・・
続き期待してます。
25 名前:ライター 投稿日:2001年05月06日(日)20時25分43秒
>>20 名無し娘。さん
これは誉め言葉と受け取っちゃっていいのかな?
だったら、嬉しいです。

>>21 名無しさん
ありがとうございます。
そうなんです。よっすぃーも辛いんですよね。

>>22 名無し読者さん
ありがとうございます。
下手な小説ですがこれからも読んでもらえると嬉しいです。

>>24 名無し読者さん
あ〜!ごめんなさい〜!!
やっちまった…。
誤字には最も気を使ってたつもりだったのに…。
ご指摘ありがとうございます。
26 名前:ライター 投稿日:2001年05月06日(日)20時28分38秒
20分程そうしていただろうか。
泣き続けるごっちんを、ただ何も言わず、私はずっと抱きしめた。
きっと泣き疲れたのだろう。今度は私の胸の中で小さな寝息を立て始めた。

まったく、ごっちんには振り回されてばっかりだ。

そうは思っても、自分の胸の中で安心しきった表情を浮かべるごっちんを見てると、
ちょっぴり嬉しくなってしまう。
私はそっと彼女を抱きかかえ、ベッドへと運ぶ。



27 名前:ライター 投稿日:2001年05月06日(日)20時31分26秒

ごっちんの寝顔を横に、私は1人思い出していた。
初めてごっちんの家に泊まった夜のことを。
私の中に壁が生まれた日だ。

あの時も今と同じ様に2人は同じベッドに入っていた。
初めて泊まるもんだから、私とごっちんは嬉しくてなかなか寝つけず、
ずっとおしゃべりしてた。
28 名前:ライター 投稿日:2001年05月06日(日)20時34分35秒
そんな時、ふとごっちんが言った。
「ねぇねぇ、よっすぃーってさー、市井ちゃんと似てるよね。」
「へ?」
私は突然何を言い出すのかと思った。

「なんかさー、美人だしー、かっこいいしー、やさしいしー、
 肌キレイだしー、それにしっかりしてるしー、」
「ごっちん、誉めすぎだよ…。」
「へへ、照れちゃって、もー。」
29 名前:ライター 投稿日:2001年05月06日(日)20時40分54秒
私をからかうごっちんはとても嬉しそうだった。

ただ、あの時のごっちんの目は私を見ていなかった。
視線こそ私に向けられていたが、ごっちんの目は私を通して
市井さんの姿を思い描いていた。

私と市井さんが似ている。そんなことは考えたこともなかった。
ごっちんは私のことを市井さんの代わりと思っているのだろうか。

私の心の中を嫉妬が渦巻く。壁が生まれた瞬間だった。

それ以来、私が壁を意識しなかった日はない。
大きくなり続ける壁に、このままでは超えられないかもしれない
という恐怖感と今日まで闘い続けてきた。

30 名前:ライター 投稿日:2001年05月06日(日)20時43分50秒
あの夜、ごっちんは最後にこう聞いたっけ。
「よっすぃーから見てー、市井ちゃんてどんな人?」

私はうまく答えられなかった。
たった1ヶ月しか一緒にいなかったんだから無理もない。
あの時はそう思った。
でも、違った。あの時、ただ私は市井さんに嫉妬していたんだ。
まだ何者かも分からない壁に怯えて答えられなかったんだ。

31 名前:ライター 投稿日:2001年05月06日(日)20時47分55秒
だが、今なら答えは簡単に出る。

「壁だよ。」
私は1人つぶやく。

その声は眠っているごっちんの耳に届くはずもなく、
空しく闇の中へ消えていった。
32 名前:ライター 投稿日:2001年05月07日(月)21時44分44秒
次の日から、私たちは市井さんの捜索を始めた。
捜索と言ってもそんなカッコイイものではなく、ただ仕事の合間に
マネージャーや事務所の人にそれとなく聞いてみただけだ。

「そう言えば、市井さんて今どうしてるんですかね?」
しかし、私たちが期待していたような答えは一切返ってこなかった。

みんな、「さぁ?」とか「頑張ってるんじゃないの。」とか、
何の答えにもならないような返事ばかりだった。
かと言って、事実を知っていてとぼけている様子でもない。

33 名前:ライター 投稿日:2001年05月07日(月)21時46分57秒
ごっちんの表情が次第に曇り始める。

私は責任を感じていた。
すぐに見つかるなどと簡単に言った手前、今になってやっと
事の難しさに気づいたのだった。

市井さんはどこへ行ったのか?
何を理由にいなくなったのか?
どうしてごっちんへの連絡がないのか?

分からないことばっかりだ。
愛する人のために自分がしてやれることは何もないのか。
自分の力の無さを思い知らされる。
34 名前:ライター 投稿日:2001年05月07日(月)21時50分11秒
仕事が終わり、今日は私のほうからごっちんを誘った。
私の家に来てもごっちんの表情は沈んだままだった。

「今日は何も分からなかったけどさ、大丈夫だよごっちん。
 もしかしたら明日は何か分かるかもしれないじゃん。
 ポジティブだよ。ポジティブ。」

また何の根拠もない軽口を叩いていることくらい、自分でも分かっている。
でもそれ以外に今のごっちんに何を言ったらいいのか分からなかった。
35 名前:ライター 投稿日:2001年05月07日(月)21時52分38秒
「うん…。でもさ…、やっぱり他のメンバーにも話したほうがいいかも。」
その言葉に私の心が異常にかき乱される。

「だ、だめだよごっちん!もっと私のこと信用して。
 そりゃ、私は頼りないかもしれないけど、ごっちんのためなら頑張るから。
 必ず市井さんのこと見つけ出して見せるから!」
気がつくと私はごっちんの肩をつかんで、声もかなり大きくなっていた。

「う、うん。分かった。」
さすがにごっちんも驚いていた。私の気迫に押され、ただただ頷いた。

なぜ私がこんな風に取り乱したのか、理由は自分で分かっている。
ごっちんに信用して欲しい。それは嘘じゃない。
でも、正確に言えばこの件は自分で何とかしたかったのだ。

壁を超えるチャンスだ。私の直感が間違いなくそう告げていた。

結局、ごっちんのためとか言って、私は自分のエゴで動いてるんだ。
36 名前:ライター 投稿日:2001年05月07日(月)21時55分33秒
「ねぇねぇ、どうしたのよっすぃー?
 何かすっごい難しい顔してるけど。」

ごっちんの声で我に返る。
「あ、うんとね、これからどうしようかなーって考えてて。」
私はとっさにごまかした。

「う〜ん。そうだねー…。」
また私たちの間に暗い空気が流れ込む。
ダメだ。これじゃあ、さっきまでと何も変わっていない。

「ごっちん、何か食べに行こっか?
 ウジウジ悩んでたってしょうがないよ。そんなの私たちらしくないじゃん。
 パァーっと気分転換でもすれば、何かいい方法が思いつくかも。」

「そうだね。そうだよね。行こう行こう!」

ともすれば場違いに聞こえそうな私の提案に、ごっちんは素直に乗ってきた。
ごっちんだって暗い雰囲気は嫌だったに違いない。
私たちは楽しいディナーを求めて、出かけることにした。
37 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月08日(火)21時18分30秒
おもしろいです!!頑張ってください。
38 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月09日(水)01時20分33秒
なんとなく、吉澤後藤って、悪友っていうイメージが、自分の中にあって、
よしごま萌えなかったんだけど、ここ読んでイメージ変わるかも…
ということで、大期待しています。
39 名前:ライター 投稿日:2001年05月10日(木)16時37分23秒
>>37 名無しさん
ありがとうございます。

>>38 名無し読者さん
ありがとうございます。
「悪友」か。なんかそんな感じもありますね。
今日の更新ではちょっとそんな部分が出てるかな。

では、続きです。
40 名前:ライター 投稿日:2001年05月10日(木)16時38分46秒
「ごっちん、何が食べたいー?
 今日は私のおごりだからさ、なんでも好きなもの言ってよ。」

「マジで!? やったー!
 じゃあ、何にしよっかなー。」

無邪気に喜ぶごっちんの顔を見て、私はさっきの言葉を後悔した。
ごっちんなら高級すし屋なんかを選びかねない。
今ごろ頭の中にはトロやいくらが回っているのかもしれない。
そう思うと、私の胃が少し痛んだ。
41 名前:ライター 投稿日:2001年05月10日(木)16時40分54秒
「ここ!」
「ここ? ここって、いつも来てるじゃん。」

10分近く歩いて、ごっちんが連れてきたのは私たちがよく行く
レストランのチェーン店だった。

「いいの、いいの。いつもといっしょで。
 そのかわり今日はいつもの倍は食べちゃうかもねー。」

そんなことを言いながら、ごっちんなりに気を使ってくれたらしい。
私の顔に自然と笑みがこぼれる。

「ふふふ。もー、ほんとごっちんはかわいいなー。」
私はごっちんの頭をいいこいいこしてあげた。

「何それ−。バカにしてるなー?」
ごっちんはほっぺを膨らます。
その顔がまた可愛くて、私は笑いが止まらない。
42 名前:ライター 投稿日:2001年05月10日(木)16時45分05秒
「ははは。ほんとかわいいよ、ごっちん。」

「もー怒った。今日はほんとにいっぱい食べちゃうからね−。」

「どうぞ、どうぞ。お好きなだけお食べください。姫。」

ごっちんは「ふん」と言って、そっぽを向いた。
私はそれを気にせず笑顔のまま店に入った。

メニューを見ながらいろいろ悩んだ後、ごっちんはウェイトレスを呼んだ。
私の目の前で食べたいものをかたっぱしから注文している。
私の顔が青ざめる。この女、マジだ。


「へっへっへ。悪いわねー、王子様。」
注文を終えた後、ごっちんはしたり顔で言う。
さっきから顔の冴えない私は王子様と言うより、やんちゃな姫に手を焼く大臣だ。
43 名前:ライター 投稿日:2001年05月10日(木)16時46分31秒
「信じらんない。ふつうそういうことするかなー?
 もう、さっき言ったの取り消し。
 ごっちん、ぜんぜんかわいくない!」

「よっすぃーが好きなだけって言ったんだからね−。
 まぁ、私を怒らせた罰だね。」

「はぁ…。そんな罰ってあり?」
私はため息をつきながら、すし屋へ行くよりましだと思って諦めることにした。

ため息ついた私とごっちんの目が合って、2人の間に自然と笑顔がこぼれる。
でも、私の笑顔はちょっと引きつってたかも。
44 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月12日(土)01時39分15秒
ふたりとも、かわいいですね。
次の更新期待。
45 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月08日(日)15時33分20秒
きた〜い!!!
はやく書いて〜
46 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月09日(月)19時59分43秒
すっげ〜続き気になるんだけど・・・
ageちゃまずい?
とりあえずsage。
47 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月15日(日)20時27分43秒
こうなったらとことんねばっちゃる!
48 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年07月18日(水)20時38分23秒
こちらの小説を「小説紹介スレ@黄板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=yellow&thp=995445727&ls=25
49 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月02日(木)21時14分32秒
おねがい・・・つづき・・・
50 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月28日(火)14時43分39秒
新メンバー加入復活期待sage
51 名前:ほーう 投稿日:2001年11月09日(金)18時05分03秒
放置?

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