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Fragile
- 1 名前:バービー 投稿日:2001年05月02日(水)23時01分30秒
- 最近、暇な日が多いのでこっちでも新作を書いてみようと思います。
あくまでも、メインは白と黄なので更新は遅れがちかも・・
ひっそりと書いていくつもりなので宜しくお願いします。
ちなみに・・やぐよしでございます。
- 2 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月02日(水)23時28分08秒
- ・・・あたしは・・いつから彼女のこと・・、好きになったんだろう・・・?
考えたら、教育係についた時点から気になっていた。
・・・・あたしは、勿論自分の顔とか身長を気に入ってはいるし、
正直言って、なっちやごっちんよりもかわいい自信だってある。
あたしは、いつだって・・そうやって生きてきたんだもん・・・
基本的にギャルってもんは、「自分が趣味」だし「VIVA自分」!
ただ、やっぱ・・自分の顔のパーツとかで気に入らないとこはある。
だから・・こんな顔になりたいとか女の子の中のタイプみたいなやつも
あったりするわけ。・・・ごっちんのことも、最初はタイプだった。
・・・・・だけど・・彼女には違うモノを感じた。
ほらっ、松田聖子じゃないけど・・「ビビビッ!」ってやつ。
でも・・・年下に好きとかタイプとか・・言えないじゃん?
しかも、相手は自分の後輩で、教え子。何か、情けない気だってする。
・・・意地っぱりだなぁって自分でも思う。・・なっちにも言われる。
裕ちゃんにもいわれたことあるし、圭ちゃんや、紗耶香にも言われた。
彼女と居ると・・・何か、和むの。
所詮、メンバーはみんなライバル。
同じ衣装を着て、同じようなメイクで、同じ歌歌うんだから。
そりゃー、張り合って当たり前。・・いつ、誰に抜かされるか
わかんない。・・新メンバーがどんなペースで追い上げてくるか・・
だって、あたしは・・・・2度も苦い経験がある。
1度目は、・・・ごっちん。
ようやく、上り詰めたと思ってた。
・・けれど、彼女は突然入ってきてやすやすとあたしの
地位を奪った。今はすでに、お姫様みたいにメインに居座る。
・・・・当然、あたしは敗者ってわけで・・
2度目は・・・・紗耶香。
いつも、この子には勝ってるって思ってた。
だけど・・・・見る度、彼女はあか抜けていって、
たちまち人気も鰻登り。追いつめられてた。
・・気づいたら、またあたしは敗者だった・・
最近思うんだ。・・・そろそろ、3度目の波が来る。
あたしの隣で、いつも騒いでるアイツ・・・
キャラが、微妙にかぶってる。・・・しかも、向こうは最年少。
若いのを武器に、ちっちゃい子から大人まで・・その笑顔で
魅了してる。・・・いつの間にか、どっかの雑誌では人気No1だって。
- 3 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月02日(水)23時35分29秒
- いつだっけな・・・こんな言葉を、彼女から聞いた。
「あたしは・・・自分は自分で後から行けばいい、って・・思うんです」
優しい瞳をして、彼女はそう言った。
・・・あたしは、それを聞いた時に・・また彼女に惹かれた。
考えたら、メンバーの中で唯一心を許せる・・そんな存在、
なのかもしれないなぁ・・。・・・不思議な話だけど。
気がついたら、・・・あたしは彼女を見てた。
撮影の時、収録の時、レッスンの時・・・
可愛らしい丸い頬とか、私よりも18センチも高い
スレンダーなその体。大きな瞳。・・・優しい声。
恋、なんて認めたくなかった。
イヤだった。・・・・女に恋するなんて。
全く、男に飢えてる女によくあることで、
女子校にアリガチなやつだ。
普通の女の子みたいに・・恋したかった。
人並みにルックスも良くて、性格良くて、
・・・とりあえず、自分をわかってくれる人。
そんな人、手当たり次第に探ってた。
・・・・・急いで、終わらせてしまったあたしの初体験。
今から思うと、ほんとにバカだった・・・
・・・・・・そう、でも・・・どんな男の子と接しても・・・
あたしは幸せな気分になれなかった。
- 4 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月03日(木)22時41分38秒
- 「・・・・・矢ー口さんっ!」
「・・・・あ、よっすぃ〜・・びっくりした・・」
撮影の合間の待ち時間で、座りながらボーっとしてたあたしに
後ろから声をかけてきたのは、まさに・・その彼女だった。
「何かすっごい、思い詰めてた顔してましたけど・・」
心なしか、彼女の表情は心配そうに見える。
「・・そう?別にボーっとしてただけなんだけどな」
・・・・まさかよっすぃーのこと考えてた、なんて言えない。
「何か・・矢口さんにはいつも笑っててほしいんですよね」
そんな、彼女の一言。
・・・・まるで、麻薬みたいにあたしの中に染み渡ってる。
あたしを混乱させる。・・・いつも笑っててほしい、なんて・・・
そんなかわいい顔で言わないでよ。・・・反則だよ、そんなの。
「・・・あはっ、・・・ありがと」
気の強いあたしは、そんな風にしかお礼を言えない。
「よっすぃ〜、よっすぃ〜!・・あたしはっ!?」
さっきまで雑誌に目を落としていたのに、急に話題に
入ってきたのはごっちんだった。・・・くそぅ、こいつ〜・・
身を乗り出して、食い入るようによっすぃーを見つめてる。
「・・・・もちろん、ごっちんもだよ。かわいいもん、二人とも」
二人とも、と付け加えるのを彼女は忘れなかった。
・・・だけど、何かちょっとあたしはそれに不満を感じた。
同じ扱いなんてやだよぅ・・特別がいい。・・・あたしだけには。
「えへへぇ〜、ありがと〜・・超うれしぃ」
ごっちんは締まりのない笑顔で、よっすぃーの言葉に反応した。
・・・・子供みたいな笑顔が、大人っぽい彼女のルックスと
妙にミスマッチで、何だかすごく可愛らしかった。
・・・・何かちょっと、妬んじゃうな・・
「ごっちんはかわいいよねぇ〜、素直で。・・あたしなんかなかなか・・
そうゆう風に喜んだりとかできないからさー・・・かわいくないんだよ」
そう、よっすぃーはさりげなく嘆いた。・・・あたしは、自分に言われてる
みたいで・・・ほんの少し、傷ついた。
・・・・ちょっと、胸がイタイ。
- 5 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月03日(木)23時12分18秒
- 「・・・矢口、トイレ行って来るね」
この場にいるのが、つらかった。
あたし、ちょっとおかしい・・・こんなことで・・・涙、出ちゃった。
あふれ出てきそうになる涙を必死に隠しながら、あたしは楽屋を出ていく。
・・・・後ろから、よっすぃーのまっすぐな視線が追いかけていた。
前が滲んで、よく見えなかったけど・・その視線には気がついていた。
あたし、ほんとにバカだよ。こんなことで泣くなんて・・・
どうしちゃったんだよ、矢口!!・・・・
楽屋を出たあたしは、トイレには行かず、まっすぐ先の自販機のある
オープンスペースへと向かった。幸い、誰もいない様子だったし。
端に寄せてあるベンチに腰掛けて、あたしは自分の袖で涙を拭った。
「・・・・矢口さん」
また、後ろから声をかけられる。
・・・やだな、まだ目が赤いよ・・・・
振り返ると・・・・また、彼女が立っていた。
大きな瞳は、すごく心配そうな色をしてる。
・・・あたしのこと、心配して・・追ってきてくれたの?
・・・・・優しいんだね。
「やっぱり・・・今日、おかしいですよ」
落ち着いた、低い声で彼女はそう言った。
「・・・・何か、悩んでるんでしょう?・・矢口さん」
あたしは、彼女と目を合わせることができなかった。
そう言われても、自分でもどうして泣いていたかはわからない。
あたしは、黙ったまま俯いていることしかできなかった。大抵、いつも
テンションの高いあたしのこんな一面を、彼女に見せたこと・・あったかな?
黙っているあたしを見かねて、よっすぃーは立ち上がって
正面の自販機へ足を進めた。・・・・手には、愛用してる小銭入れ。
ガコン、という音と共に、彼女は再びベンチへ戻ってくる。
「・・・・・ふぅ〜・・・」
ゴクン、と飲み込む音が聞こえて、それから彼女は深い息を吐いた。
「・・・・・飲みません?」
そう言って、彼女が差し出したのは・・・ミルクティー。
あたしは素直にそれを受け取る。
「魔法の薬、なんですよ。それ。・・・飲むと、何でも素直に言っちゃうの」
あたしは思わずその言葉に吹き出してしまった。
「あっは、何言ってんの〜?」
どこからどう見ても、普通のミルクティーなのに。
「・・・・良かった、・・やっと笑ったー・・」
彼女は笑顔をあたしに向けた。・・穏やかで、優しい笑みだった。
- 6 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月03日(木)23時27分16秒
- 「・・・・・・あのね、お願いがあるんです」
微笑んだまま、彼女はあたしにそう言った。
「・・・何?」
「・・・・・泣く、時は・・・・・・・ここ、使って下さい」
そう言って、彼女は自分の胸を指さした。
「あたし、でかいから。・・・それぐらいなら、できるかなって」
「・・・・・・っ、あははっ!・・・なーに、言ってんの〜」
「・・・茶化さないで下さい、大事なとこ・・・・」
「・・・・・・・・ゴメン・・・」
ものすごく、ものすごく後悔した。
何で、あたし・・・・こんなんなんだろ・・・・
「・・・ほら、顔上げて下さいよ」
「ん・・・・」
あたしは、まっすぐ彼女を見つめた。
「笑って下さい」
「・・・・・・・・・えへ・・」
彼女は、あたしが笑うと嬉しそうに優しく微笑み返した。
「矢口さん、1人で悩んじゃ・・ダメですよ。・・・・1人で悩むのは・・
つらい。・・・・人は1人じゃ生きれないんですよ。・・・ね?」
彼女に優しい言葉をかけられて、あたしはそっと彼女に寄り添った。
「・・・・・・・ちっちゃいんだから」
そう呟いて、彼女はクスッと笑った。
「もー!・・・・すぐちっちゃいって言うんだから!」
そう言って、あたしは彼女を拳でやんわりと殴った。
「・・・・・・かわいいんだもんなぁ、矢口さん」
「・・・え?」
あたしはまだ笑いを含んだ声で彼女に言葉を返す。
「ぎゅー・・・ってしたくなる」
そんな、彼女の言葉。
「・・・・・・・・・・・いいよ、ぎゅ・・って、しても」
あたしは、マジな顔でそう言ったのに。
「あははっ、冗談ですよ〜ぉ!」
彼女は淡い期待を簡単に落としてくれるんだから。
・・・・茶化すな、って言ったの・・自分じゃんか〜ぁ・・・
- 7 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月03日(木)23時29分02秒
- 上手い。続き期待。
- 8 名前:白板でやぐよしを書いているもの 投稿日:2001年05月03日(木)23時51分08秒
- 向こうでは個レスしない予定なのでこちらでさせてもらいます。
やぐよしはすっごい好きなんですよね。
矢口に照れる吉澤を見るのがたまらない…。
バービーさんの小説はどれも見させてもらっていますが、
どれも独特の雰囲気を持っており、楽しいです。
お互い、がんばりましょう!
- 9 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月05日(土)00時17分36秒
- 「・・・楽屋、戻りましょっか?」
肩を落としてるあたしに向かって、よっすぃーは笑顔でそう言った。
・・・・そうゆう、罪のない笑顔がたまらないんだよね〜・・
矢口がこう思ってても・・・・絶対この子は気づいてない。
・・・こうゆーのも・・けっこー・・つらいかもなぁ・・・
「・・ほらぁ、立って立って。・・あんま、遅いと怪しまれちゃう」
・・・いいじゃん、怪しまれたって。・・怪しまれたいよ。よっすぃーとなら。
「・・・ねー、あともうちょっと・・ここにいない?」
無理を半分承知で、あたしは彼女にそう提案してみた。
「ダメですよ。・・・順番も、もうすぐきちゃうし」
・・案の定、真面目な彼女はその提案をあっさりと否定した。
「さっ、行きますよ。・・・・ほらぁ、早くっ!・・矢口さん」
重い腰を、あたしが上げようとした瞬間のことだった。
ひょいと彼女はあたしのことを抱き上げた。
・・・・いわゆる、お姫様抱っこ・・・ってやつ。
「軽〜い、・・・めっちゃコンパクトですね、矢口さん」
よっすぃーはそう言って、笑った。
こんなにも間近で・・・彼女の笑顔を見てしまった。
それだけで、あたしは胸がドキドキしてしまう。
「・・・・も、も〜っ!・・何、ふざけてんの。・・やだ〜、おろしてよ〜!」
あたしの嘘つき。
・・・ほんとは、ずっと・・ずーっと・・こうしていたいくせに。
あたしはいつだって・・嘘つき。
「なーんだ、このまま楽屋まで行こうかと思ったのに」
やっぱり、真面目な彼女はすぐにあたしのことを床におろした。
・・・ダメだよ。ここで、「いやですよ〜」とか言って、そのまま
抱き上げとくぐらいのことしなきゃ〜!!・・・・って、何を
勝手にシュミレーションしてんだ、あたしは。・・・ほんっと・・
・・超、イカれてる。・・・・あたしってば。
ガチャッ・・・・
「あ〜、おっそ〜い!・・どこ行ってたのぉ?」
部屋の扉を開けると同時に、ごっつぁんの声が飛び込んできた。
あたし達は、二人して黙ってしまった。
「なんかや〜らし〜・・・やらしい〜・・何してたのぉ?」
ごっつぁんの口調は冗談っぽかったけど、目が・・・真剣だ。
明らかに、その目は探りを入れているとしか見えない。
・・・こう見えても、あたし、勘は鋭い方なんだから。
- 10 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月05日(土)00時31分09秒
- 「な、何言ってんの〜?お茶飲んでただけだよ〜」
先に口を開いたのは、あたしの方だった。
・・・ごっつぁんを、敵に回すのは・・正直イヤだった。
だって・・・だって・・・きっと、また・・・・
「・・ふ〜ん・・・・お茶ねえ・・・」
ごっつぁんは、納得したんだかしてないんだかよくわからない声で
不満そうにそう呟いた。お茶、お茶・・と何度も口の中でモゴモゴ
させながら。
「後藤〜、次お願いしますだって〜」
楽屋のドアを開けたのは、圭ちゃんだった。
・・・この頃、圭ちゃんはすごく綺麗になった。
恋でもしてんのかな?・・・矢口も・・綺麗になりたい。
もっと、大人っぽくなって・・・ドキッとさせたいよ・・・
もちろん、相手は・・・・あの人。
「おっす!吉澤」
「あ、はよーございまーす。保田さん」
「もー、また保田さんって呼ぶ〜!・・圭ちゃんって呼んでよ〜」
「・・・やー・・、だって何か・・・」
「ほら、もっと壁を破っていかないとさー・・やっぱ」
「まあ、徐々に徐々に・・・ね・・」
「・・・お前は〜っ!!」
あたしは、この二人のごく自然なやりとりを終始見ていた。
・・・・・そうだよね、普通・・先輩とかにはこうゆう態度とるよね。
遠慮しつつも、ふざけあう・・・みたいな。・・・それが、矢口には、
ないんだよ。よっすぃーは・・矢口と接するとき・・なんか違うもん。
期待していいのか?・・・・あたし。
「矢口さん、矢口さん」
ボーっとしている間に、いつのまにか圭ちゃんはいなくなってた。
よっすぃーに名前を呼ばれて初めて気がついちゃった。
・・・・あれ、やだ。・・・もしかして・・楽屋、二人っきり・・・?
「・・何?」
あたしは、こうやってつい素っ気なく答えてしまう。
「・・・今日、一緒に帰りません?」
突然の、彼女からの誘い。
・・・・・断る理由なんてない。
「・・・うん、いいけど・・・・」
「良かった〜・・ちょっと、話あるんですよね〜・・」
そう言って、彼女は得意そうな笑みを浮かべた。
・・・・・・ん?・・何考えてんだろ。・・予測不可能。
と、いうより今は何か・・一緒に帰るってことで頭が・・・
うぅ〜っ・・・今日の撮影、いい表情できないかもなぁ・・
帰ってる途中で、鼻血出ませんように・・・
ごっつぁんじゃないけどさ。
- 11 名前:バービー 投稿日:2001年05月05日(土)00時34分56秒
- >7 名無しさん ありがとうございます!これからも頑張るので、
宜しくお願いします〜。
>8 白板でやぐよしを書いてる者さん そうですよね〜。やぐよし。
お互い、頑張りましょう!!
- 12 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月06日(日)09時32分38秒
- 矢口視点のやぐよしって少ないんで新鮮ですね。
うーん、続き気になって仕方ないです。
- 13 名前:ラヴ梨〜 投稿日:2001年05月06日(日)15時53分37秒
- ここにもバービーさんの作品が!!見つけて良かった〜♪大ファンだから全部、読んでますよ。掛け持ちでしょうけど、頑張ってください
- 14 名前:ブラック 投稿日:2001年05月06日(日)16時01分27秒
- むっ!!もしや、矢口は前に後藤に誰かを奪われたのかな?黒ごまの予感・・
- 15 名前:初心者 投稿日:2001年05月06日(日)16時09分53秒
- バービーさんのを読んだら、書きたくなりました!!新しいスレッドとかって勝手に立てていいんですかね?
- 16 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月06日(日)19時18分31秒
- ・・・うーん・・やっぱ今日はヤバヤバだったなぁ・・
そう感じながら、あたしは自分の順番を終えてスタジオから出た。
だって・・いくらカメラマンさんに声かけられても・・頭ん中に・・
よっすぃ〜の顔しか浮かばないんだもんー・・・!!
「矢口さ〜んっ!!」
呼ばれて、振り返ってみると・・息を切らして走ってきたのは加護だった。
何だ、何だ、何の用なんだよ。・・こいつが来るとろくな事がない。
「・・・何?」
ちょっと不機嫌な口調であたしは返事をした。
くれぐれも、こいつにだけはあたしのこの片思いがバレないようにしないと。
「あのね〜、今日〜・・・帰り、一緒いいですか?・・相談があるんです」
相談がある、と言った割にめっちゃ笑顔じゃん。これは大した事じゃないな。
大体、加護に悩みなんてあるんだろうか?仕事場でもあんな好き勝手やって・・
「あー、ダメ。今日・・先約あるんだ」
あたしはちょっと意味深な笑みを浮かべて、加護にそう返事をした。
・・・・ヘヘーンだ、あたしは今日はよっすぃーにお持ち帰りされるんだよ。
「・・・えぇ〜・・そうなんですかぁ?・・じゃあ、電話していいですか?」
「んー・・いいけど・・何の悩みなわけ?そんな重大なこと?」
「・・・ハイ。・・・・・・重大な、超重大なコトです」
「ふ〜ん・・・わかった。じゃー・・電話して」
「ありがとございま〜す!」
元気よく加護はあたしにお辞儀をすると、鼻歌を口ずさみながら去っていった。
・・・・うーん・・、一年一緒に仕事してきたけど・・、あいつの思考回路
だけはマジで意味不明だ。・・・おまけに、キャラかぶるし・・
ま、いっか。
今の矢口なら、心が広いから何でも許せるのさっ!
- 17 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月06日(日)20時16分05秒
- ガチャッ・・・
楽屋の扉をほんの少し開け、あたしは顔だけ出して中の様子を探ってみた。
中に見えたのは何やら楽しそうに話してる、16歳トリオ。
16歳トリオ・・っつーのは、勝手にみんながそう名付けた
よっすぃー、ごっつぁん、梨華ちゃんの3人のこと。
悔しいほどの、美形揃い。
「キャハハハッ、もうや〜だ〜!よっすぃ〜ってばぁ」
あたしの耳に届いたのはごっつぁんの甘〜い声。
・・・あの、とっておきのやつ。
その声にあたしは無償にムカついて、楽屋に入っていった。
「あれ?矢口〜?さっき、荷物まとめてスタジオ行かなかったっけ〜?」
あたしの背後から、なっちの声が追いかけてくる。こうゆう時にかけては
ほんっとなっちは小姑みたいにウルサイ。諸事情っちゅうもんがあんだよぅ。
あたしがまっすぐ向かった先は・・もちろん、よっすぃ〜のトコ。
さりげなく、腕を絡ませて上目遣いに彼女を見てみる。
「ね〜、よっすぃ〜。もう上がりでしょ?・・・帰ろ」
「・・あ、矢口さん。・・・・そうですね。帰りましょっか」
よっすぃーはあたしが一声かけると、あっさりと楽しそうだった会話を
中断して、帰る支度を始めた。
「えぇ〜?やぐっつぁんと帰るの?・・逆方向なのにぃ?」
荷物を色々と整理しているよっすぃーに向かって、立て続けに問いかける
ごっつぁん。・・すごい不安そうな顔で立ってる梨華ちゃん。
おいおい、一体お前ら二人はよっすぃーの何なんだよぉ?
「何かおかしいよー、さっきから。・・あたしには言えないことなのぉ?」
答えないよっすぃーに向かって、ごっつぁんは尚のこと質問を繰り返す。
「大体、よっすぃーとやぐっつぁんはどうゆう関係なのさ?」
ごっつぁんからのとどめの質問。
・・・・・さぁ・・・、どう答える?
「決まってんじゃん。コ・イ・ビ・ト!」
と、言ったのは・・よっすぃーではない。
もちろん、あたしの方。
・・・だって、よっすぃーの答え聞くの怖かったんだもん・・・
「・・・じゃ、矢口さん。帰りましょっか」
ごっつぁんがたまらなく、何か言いたそうにしているのを尻目に
よっすぃーは普通にあたしに話しかけた。・・・否定しないの?・・・
ねえ・・否定しないの?・・・・期待しちゃうよ?・・・あたし。
- 18 名前:バービー 投稿日:2001年05月06日(日)20時24分13秒
- >12 名無しさん
ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。
>13 ラヴ梨〜さん
どこのスレでも感想レスをつけて下さって・・ほんと嬉しいです。
ありがとうございます。更新、頑張りますねっ!白・黄も宜しくです。
>14 ブラックさん
いつも感想レスありがとうございます。黒ごま・・
どうでしょう?・・そうかもしれません(w
>15 初心者さん
もちろん、スレッドはたてていいと思いますよ。
その際は初心者板に目を通しておかれたら良いかもしれません。
作品、是非読ませていただきますねー。
16・17 更新しておきました
- 19 名前:ポルノ 投稿日:2001年05月08日(火)13時35分09秒
- バービーさんのおかげでやぐよしがマイブームになりました!
- 20 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月10日(木)00時48分51秒
- 「・・・あーあ・・、もうこんな時間だ・・」
よっすぃーは携帯のディスプレイを見ながら、そう言った。
デジタル文字が表示していた時間は、12:45。
「18歳以下は夜の10時までしか働けない、ってのに・・
レッスン入れたりすると結局いっつもこんな時間になるんだもんなぁ。
参っちゃいますよねえー・・睡眠不足は肌に悪いのに・・・」
まずい、何かあたし・・超緊張してる・・・・
よっすぃーばっか喋ってて、あたし・・あんましゃべれないよ・・
こんなんじゃ、よっすぃーが暇しちゃうじゃん・・、何か・・
何か言わなきゃ・・・何だろ、・・・何言おう・・え・・と・・・
「・・・よ、よっすぃーってさ。・・好きな人、いるんだっけ?」
わ、わぁぁ〜〜っっっ!!矢口のバカッ!何聞いてんだよぅ!
こんな、大事な質問最初にしちゃったら意味ないじゃんっ!!!
「・・・・・え・・?好きな人、ですか・・?」
思わず、聞き返すよっすぃー。・・あたしは、赤くなったまま頷いた。
「・・・ごめん、変な質問・・しちゃって・・」
「あー・・、いいっすよ。・・別に」
軽く交わしちゃうところがかっこいい。・・だけど、
何となく答え方が素っ気ない気がする・・・気のせい・・?
「・・・・けど・・」
言葉に詰まる、彼女。
「けど・・?」
「・・・・・終電、来ちゃうから・・・答え、明日でもいいですか?」
・・・そっか、矢口とよっすぃーは逆方向。・・電車は・・別々。
じゃあ、一体どうして今日・・一緒に帰ろうって誘ったの?
「こんなまま・・帰れないよ・・・・」
「・・・え?」
やば・・、思ってること、思わず口に出しちゃったらしい。
「・・・・・・いっか。・・今日は・・終電のがしても・・・」
よっすぃーは、夜空を見上げながら・・笑ってそう言った。
「・・・え・・?だって、電車なかったら・・帰れないんじゃ・・?」
「・・・・・・いいっすよ、矢口さん・・一緒だから。・・・ね・・・」
- 21 名前:かんかん 投稿日:2001年05月10日(木)21時06分23秒
- いやーやぐよしはいいねぇー!
やぐっちゃんがいい感じ
- 22 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月11日(金)02時31分07秒
- ひとつひとつのセリフが
カッケーな吉澤は!?
- 23 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月12日(土)01時22分48秒
- よっすぃーが、あたしの方を見て・・そう言って微笑んだ。
胸が、キュンってする。・・・どっかの安物のドラマみたいだけど・・
この気持ちは、まさにこのキュンってやつだよ。
「・・・座りません?」
ボーっとしてるあたしに向かって、よっすぃーは駅の階段を指さした。
・・・もうすでに、人気のない駅。あたしは、それだけで緊張してる・・
「矢口さんって〜・・おねだり上手、って感じですよね・・」
「・・・・・・・・・えぇっ!?・・どっ、どこがっ?」
やだ、何で急に声がばかでかくなるんだろ・・・・ほんっと、やばいな。
「さっきだって、ああゆう風に引き止められるし。そうゆうとこが、ね・・」
あぁ、たまんないよ・・その笑顔。・・・・・たまんない。ほんとに・・
「・・・・・でぇー・・、本題なんですけどー・・・」
急に話を切り出す、彼女。
あたしは二人で居ることにちょっと舞い上がって、その本題の内容すら、
忘れるところだった。・・・・こんなにも、大事なこと・・・
「好きな人の、話」
「・・・・うん・・・・」
「・・黙って、聞いてて下さい」
「・・・・・・うん・・・」
「あたしの好きな人は・・・すっごくかわいいんです。
声とか、顔とか、性格とか・・・ひっくるめて全部、かわいい。
そばにいるだけで・・・あたしもう、我慢できないんですよね・・・
はずかしいけど。・・めっちゃ緊張してる。その人の前では」
「・・・・・うん・・」
矢口、鈍感・・なのかな?一体、誰なのかちっとも見当が付かない。
「・・・・・・・誰か、わかりました?」
「・・わかんないよー・・・、ヒントちょうだいよ」
「ヒント〜?・・・・んー・・・と・・・」
よっすぃーはしばらく考え込んでから、フッと笑顔になって言った。
「・・・・ポケットサイズ」
- 24 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月12日(土)01時34分16秒
- 「・・・・・ますますわかんないぃ!」
あたしはそう言って、よっすぃーを殴るふりをした。
ほんとは、ほんの少し・・・・気づいたの。
もしかしたら、自分かもしれないな・・・・って・・・
だけど、勘違いだったら、はずかしいんだもん。
これは矢口の・・・ちょっとした、照れ隠しなんだよ。
ねぇ、分かってる?・・・・気づいてる?・・・ねぇ、よっすぃー・・・
「・・・・・・ぅわっ!・・・ひゃぁっ!」
あたしは、気がついたら彼女の腕の中にいた。
大きくて、力強い・・その腕に、小さなあたしの体はすっぽりと収まる。
ちょっと、冷たい。・・・彼女の胸。・・低い体温。伝わってくる鼓動・・・
「・・・・鈍感だなぁ、矢口さんは」
「・・違うよ・・・・・・」
「好きな人・・、わかりました?」
「・・・・わかんないよ・・・・・・教えて・・・」
抱きしめていた、あたしの肩を放してよっすぃーはあたしと視線を合わせた。
「・・・・・・コレですよ」
「・・・・・・・・」
ほんとに、ほんとなの?・・・・・ねぇ・・マジ?・・信じらんない・・
「・・・・・矢口の気持ち・・、気づいてたんでしょ」
「・・・ちょっとは、ね・・・・あははっ」
「もぅ〜っ!・・・・・意地悪」
「けど・・・・」
「・・・けど・・・・・・?」
「・・・・矢口さんのこと・・、あたし・・・・・・大好きです・・・」
「・・大好き?」
「うん、好きです。大好きです・・・・・」
「・・・・・・キスして」
あたしはゆるやかにまつげを伏せて、そっと接吻の訪れを待っていたのだった。
- 25 名前:バービー 投稿日:2001年05月12日(土)01時38分39秒
- >19 ありがとうございます!やぐよし、いいですよねえー。
>21 どうもありがとうございます。かんかんさんの小説も
読ませてもらってます。お互い、頑張りましょう!
>22 ありがとうございます!かっこよくなるように頑張ってる
んですが・・なかなか難しい(w やっぱほんまもんが
一番かっけーですので・・
- 26 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月17日(木)08時06分20秒
- やぐよし最高!それにしてもここの
よっすぃーホンマにかっけー。
- 27 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月17日(木)19時40分45秒
- 目を閉じていても、よっすぃーが戸惑っている様子が何となく分かった。
「・・・・・・・・・・・・・」
重ねられた、よっすぃーの唇。
すごく、冷たくて・・・乾いてて・・少し、震えてた・・・
「・・・・んっ・・ん・・」
あたしが意を決して舌を入れると、よっすぃーは切なそうにそう声を上げた。
もっと、味わいたいよ・・よっすぃー・・いっぱい、いっぱい・・・
小さなあたしの身体を、一生懸命近づける。
すると、よっすぃーは雰囲気に飲まれてきたのか、あたしをグッと引き寄せた。
あたしも、精一杯に彼女にしがみつく。・・絶対に、絶対に離れないように。
ねえ・・・約束だよ?
抱きしめたこの手は・・・離さないでね・・・?
- 28 名前:エゴイスト 投稿日:2001年05月17日(木)19時53分44秒
- 「・・・・はぁ・・・」
唇が離れると、よっすぃーは途端に切なそうに息を吐いた。
「・・もしかして・・・・・初めて、だったとか?」
「ちっ、違いますよっ!バカにしないで・・今日日の現役高校生を・・」
そうやって、よっすぃーは言い返す。
見え透いた嘘ついちゃって。・・・赤くなった耳が、全部物語ってる。
「・・・ふぅん・・・?」
あたしは、ちょっと意地悪そうに笑ってみた。
そういえば・・あたしが優位にたったのってもしかして初めて?
「あ、信じてないでしょ!?・・ほんとに、初めてなんかじゃ・・ないですよ」
「はい、はい・・わかったわかった」
「あ〜!!やっぱり信じてないぃ!!!」
いつも、ポーカーフェイスを崩さない彼女。
いつだって、かっこいい彼女。
そんな彼女のかわいい面を見つけちゃったよ。
「・・・そうゆーとこ・・・・・ごっちんには、見せないでね?」
まだ照れているよっすぃーに向かって、あたしはまっすぐにそう言った。
「・・・・何で、ごっちん?」
「絶対、見せちゃやだよ。・・絶対だよ?」
都合の悪いとこは答えないんだ、あたし。・・・覚えといてね。
「・・・・・・・・んー・・」
「矢口だけのよっすぃーだもんっ!!」
あたしはそう呟いて、彼女のおっきな腕の中にすっぽりと収まった。
「・・・・はは・・・、やっぱ・・ポケットサイズだ」
そう言ったのはあたし。
微笑んだのは、よっすぃー。
「もっと、・・・知りたいなー・・矢口さんの、こと」
「・・・・・・・んー・・?」
幸せな気分に酔いしれたまま、あたしは彼女の言葉を聞く。
ちょっと、真剣には聞いてないカモね。・・許してくれ。舞い上がってんだよ。
「矢口さんばっか、あたしのこと知ってるもん・・あたしも・・・知りたい」
何て、可愛いのだろう。・・・・彼女は、何てかわいいの?
もう、矢口壊れそうだよ。・・・・・ほんとに、壊れちゃう。
「・・・・いいよ、矢口・・・いっぱい・・・・・・あげる・・・・」
- 29 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月18日(金)22時10分27秒
- そういえば矢口は今夜加護ちゃんから電話がくるんじゃあ。
ああやぐよしサイコーです。
- 30 名前:ポルノ 投稿日:2001年05月19日(土)12時47分37秒
- 壊れて結構!(w
- 31 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月19日(土)17時23分34秒
- 「ほんとですかぁ?・・・・・んじゃぁ、頂いちゃおっかなぁ・・・」
そう言って、よっすぃーはあたしの頭に噛みつく真似をした。
その仕草が妙にかわいくって、あたしは思わず吹き出してしまった。
そんな二人の視線があって、また微笑みあう。
・・・・・・くぅ〜っ・・たまんないなぁ・・幸せだ・・
「・・・・・あのさぁ・・」
「・・はい?」
ふいに、あたしはよっすぃーに問いかけた。
「明日も・・・こうして、くれる・・?」
「・・・・どうして?」
「だって・・、夢っぽくて・・何か不安だから、さ」
恥ずかしくなって、思わず視線を反らしてしまった。
そんなあたしを、まるで子供を見るような眼差しで見てくれる彼女。
・・・・ねぇ、わかってる?・・・こんなにも、ドキドキしてること・・・
ずるいよ。
「・・・・・ねぇ・・、こうして、くれる?」
「・・・・・・・・・当たり前じゃないっすか」
よっすぃーはそう言って、あたしの頭を小突いた。
・・・それが、彼女なりの照れ隠しであって
好き、ってゆう・・・サイン。
「そろそろ、・・・帰りましょっか」
「・・・・・やだよ・・・」
まだ、帰りたくはない。
違う、離れたくない、だ。
「・・でも、明日も・・・・・仕事あるし。・・早いし」
「・・・・・・だって・・」
何だか、矢口の方が年下みたいじゃん。
あたしより、ずーっとずっと・・大人な彼女。
そうゆーとこ、好き。超好き。・・・かっこいいよ。
「・・・・ね・・?」
「・・・・よっすぃーは・・矢口と離れて寂しくないの・・?」
「そりゃ・・寂しくない、って言ったら嘘になるけど・・」
「・・・・・矢口は・・寂しいよ。・・・ずっと、ずっと、ずっと・・・
ずっと一緒にいたいよ。・・・離れるのは不安だよ・・・・」
あたしの中の、ありったけの気持ちだった。
感情、ってゆうよりも何か・・・何か・・止まんないの。
- 32 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月19日(土)17時32分30秒
- 「あたし・・・恋愛って・・、ある程度の距離が必要だと、思うんです。
ずっとくっついてたら・・・いつか・・ダメんなる気がして」
よっすぃーは、まっすぐあたしを見て言った。
絶対に視線を反らさないのが、彼女らしいんだ。
「・・・・・・だけど・・・・」
「・・・大丈夫ですよ。・・・・・だって・・・・」
「・・だって?・・・・」
「・・・これからずっと一緒なんだから」
「・・・・・・・ほんとに・・?」
「まだ、始まったばっかじゃないですか。・・・うちら」
うちら、って言ってくれんの?
よっすぃーと、あたし。・・・ひとくくりにしてくれんの?
まだ、始まったばっか・・・そう、そうだったね。・・・うちらは。
「・・・・・好きって気持ちは、最強っすよ」
よっすぃーは、そう言ってちょっと笑ったけど。
後で、ちょっとだけ照れて・・視線を反らしたの。
そして、鼻の下をこするような仕草をした。
もういっこ、発見。彼女の変な癖。
「・・・だね、好きだったら・・・・何も、いらないんだ・・・・・」
あたしは、彼女の言葉を噛みしめるみたいにして言った。
「・・・・・それじゃあ、また・・明日」
「うん、・・・また明日、ね」
あたしは、そう言って、彼女と別れた。
ちょっと、離れたとこで・・一回、彼女の方を振り返った。
・・だけど、彼女は颯爽と歩いてただけだった。
わかんない。・・・・あんまり、彼女は優しくないのかもしれない。
でも、でもさ・・・・好き、って言ってくれたんだもん・・・・
ボーっと、そんなことを考えてばかりいると、あたしの携帯の着メロの音。
「・・・・・誰だよ、もぅ・・・」
ちょっとむかついて、思わず口に出してしまった。
・・・ディスプレイに表示されてたのは・・・・・・・
加護の電話番号。
- 33 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月19日(土)17時34分53秒
- >26 名無し読者さん やぐよし最高!!
>29 名無しさん そうなんです、電話がくるんですよねえー・・
>30 ポルノさん 壊れさせてみようかと、思いましたが(w
- 34 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月19日(土)20時04分56秒
- 加護はなんで矢口に。先が読めないー。気になります。
- 35 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月20日(日)13時43分55秒
- 「・・・・はい」
ちょっと不機嫌な声で出てやった。
だって〜・・今、超いい気分なのに・・・・
正直、加護のふざけた話なんて聞きたくない。
「もしもしぃ、加護・・です」
「わかってるよ」
・・・ん?何か今日の加護・・・
「相談の、電話なんですけど〜・・・」
「あー・・・言ってたね。・・・何?」
何か・・・おかしくない?今日の加護。
「・・・・矢口さんって〜・・よっすぃーのこと・・好きなんですよね?」
えっ?・・な、何?何で、何で何で加護が知ってんの!?
「・・・・・・・・・え、う、うん・・」
そう、答えるしかないじゃん。
だって・・好きだし。
「・・・・・後藤さんに、気をつけた方がいいです」
「・・・後藤?」
「最近、おかしいんです。後藤さん・・・ずっと1人で・・・」
「1人で・・?」
「泣きそうな顔で、よっすぃーとの2ショット写真見つめてる」
「・・・・え・・マジ・・・?」
「・・マジ、です」
やっべぇなー・・やっぱそうだったか。
・・・それにしても・・・・何で加護はあたしにそんなこと・・・?
「・・・加護、は矢口さんが好きだから」
・・・・・・・・・・は?
何、言ってんの・・この子は。
「悪いけど、後藤さんに協力します」
は・・・!?
「絶対、矢口さんを奪います」
ど、どうゆうこと!?
「卑怯なことはしたくないんで、報告しました」
淡々とした加護の声が耳に残る。
「・・・・覚えといて下さいね」
おいおい、ちょっと待って・・・・・
ちょっと待ってよぉ〜〜〜っっっ!!!
- 36 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月20日(日)15時03分43秒
- 加護が矢口をですか。加護と後藤が組んだら怖い。
- 37 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月20日(日)21時10分48秒
- ついに波乱が起きてしまうんですね。やぐよしどうなるんだー!
- 38 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月21日(月)01時39分48秒
告白っていうより脅迫ですな、加護さん(w
- 39 名前:TOHKI 投稿日:2001年05月21日(月)13時54分44秒
- なんか加護の喋り方こえぇ〜(w
- 40 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月23日(水)12時43分12秒
- お願いだから誰も矢口の幸せとらないでよぉ〜・・・
やっと・・・・キモチが届いたのに・・
とは言え、好意を持たれるのはやっぱそこまで悪い気はしない。
だってさー・・・加護、だよ?
いつもあたしにちょっかいばかり出してきて。
バカにしたみたいに真似とかしやがって。
けど、そういえばあいつ・・・けっこーかわいいとこも・・あったっけなぁ・・
やっぱこうゆうのは、よっすぃ〜に相談するべきなのかな?
けど・・余計な負担とかかけたくないしなー・・
でも!・・でもさ。・・隠してる方がやばくない?
あたしは、自分の中で次々に浮かんでくる疑問と格闘し続けた。
「・・・・・やっぱ、電話しよっ!」
そう口に出して、部屋のコードレスの電話機を手にする。
携帯のメモリーに入ってるよっすぃーの番号を出して、
ゆっくりとその番号を押していく。
・・・・実はめっちゃ緊張してたりするあたし。
だってだって、あんな濃厚なキスと抱擁の後でっ・・・
コラコラ、思い出すな・・あたし!!
何か・・思い出すのって・・・・やらしーよぉ・・・
TRRRR・・・
5回目ぐらいのコールの後で、よっすぃーは電話をとった。
「・・・・ん・・・はぁい・・」
どうやら寝起きだったらしい。
「・・あ、よっすぃ〜?・・・・・あたし・・」
「・・へ・・・・?」
「・・あたし。・・・矢口だってば、や〜ぐ〜ちっ!」
「・・ん〜・・・矢口さん〜・・?好きですよ、そりゃ・・」
もう、こいつはっ!何寝ぼけてんだよぅ、ドキドキするじゃんかっ。
・・・・寝起きは悪いんだね、いっこ学びました。
「・・・も〜、違うって・・聞いてよ矢口の話をさ」
あたしは精一杯の照れ隠しで、ちょっと呆れた声を出す。
「・・・え〜?・・」
「もー!・・愛しい人の話を聞かないってかぁっ!」
「・・・あい、聞きますよ。・・いっくらでも」
彼女はもともと滑舌が悪い上に、ふざけてねぼけて呂律が回ってない状態。
悔しいけどさ・・そうゆーとこも・・かわいーよ。
・・・・・そう言ってあげようとしたけど・・・
やめたのは、彼女があくびしてるのがわかったから。
- 41 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月23日(水)13時11分38秒
- 「・・・・・あのね・・、加護・・・が・・矢口・・好きなんだって」
「・・・ぇ・・・・」
よっすぃーが小さな声を漏らしたのを、あたしは聞き逃さなかった。
明らかに・・・・ちょっとした動揺。・・・・・だよねぇ?
「矢口、どう返事すればいいのかなぁ・・?」
「・・・んー・・・」
何なの、そのちょっと素っ気ない返答は!
・・・よぅしっ!今日は負けないぞっ!!!
「矢口さ〜・・、今まで加護の事よく見てなかったけど・・・何かさ〜・・
あいつって〜・・・やっぱ、ちょいかわいいかもしんない」
「・・え〜?・・そうですかぁ・・?」
ヘッヘッ、灼け灼け!
「ちょっと、真剣に考えてもみようかと思うんだ・・・」
「・・・・めっ・・・」
ん・・?
「え?なんて?・・聞こえないよ」
「・・・・だめぇ・・、矢口さん・・・あたしの、だから・・・・」
やっ、な・・なにぃ!・・・・めっちゃかわいーじゃんっ・・
頭ん中には、ちょっと涙目になってる彼女の顔が浮かぶ。
「・・・いっちゃ、ダメですよ・・?」
「・・・ん〜・・どうしよっかなぁ・・・」
「・・・・だから、ダメだってば〜!・・・怒りますよ」
「だってぇ、よっすぃー素っ気ないしぃ、何かあんまキスもうまくないしぃ・・
あんま優しくないしぃ・・ちょっと期待はずれなんだよねぇ・・・」
「・・・・これから、キスもうまくなります。優しくするし、素っ気なく
なんて・・・絶対しないっ・・・」
独占欲だけは人一倍強いらしい、彼女は。
「うっそだよ!!」
茶目っ気たっぷりに、あたしは言った。
「・・・・あたしが、よっすぃー以外のとこなんかいくって思う?」
「・・・・・・・」
「もー、意地張っちゃって」
「意地なんか・・・張ってないです・・・」
「ほんとはあたしにゾッコンなくせして」
「・・・・それは、こっちのセリフ」
まあ、確かに言えてる・・
「愛してるよっ!」
好きだから、大好きだからあたしはそう言ってやった。
「あたしだって愛してます〜!」
対抗するとこ間違ってるよ、よっすぃー。
「・・・・明日も、明後日も・・」
「・・ん?」
「ずーっと・・・ずーっと一緒に帰ろうねっ!!」
数秒後、彼女はクスッと笑った後、ポツリと・・
ハイ・・って、言ったんだ。
- 42 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月23日(水)13時14分08秒
- ねえ、思えばね・・・・この時が一番幸せだったかな・・・?
だって、お互いのことだけ考えてれば、・・いいんだもんね。
好き、好き、好き・・・ってその気持ちばっかで、いっぱーい・・
あんま、難しいことは考えたくなかった。
一緒にいるだけで幸せだったからさ。
話してるだけで、笑えたからさ。
よっすぃーの声を聞くだけで、あたしは途端に
幸せいーっぱいだったんだもんね。
- 43 名前:バービー 投稿日:2001年05月23日(水)13時16分27秒
- >36〜38 名無しさん
レスありがとうございますっ!ほんとにレスがあるとねー、
すっごい嬉しいんですよねえ。そうなんです、後藤と加護が
組むと・・最強なんですよねえ。波乱が起こってしまいます・・
>39 TOHKIさん
あんま怖くするつもりはなかったんですが・・・
同じく、レスありがとうございます!
- 44 名前:ポルノ 投稿日:2001年05月24日(木)12時17分23秒
- 二人の会話むっちゃいいッス!
甘い!甘いッス!
- 45 名前:Paradaise kiss 投稿日:2001年05月27日(日)20時49分02秒
- 「おはよーございまーす!!」
楽屋に元気な声が響いた。
・・・・ってゆうか、声の主はあたしなんだけど。
「・・・・あ、矢口さん!・・おはようございますぅ」
すぐにあたしにすり寄ってきたのは・・・加護だった。
今日はいつもと髪型が変わってる。ちょい、大人っぽい感じ。
・・・・・ぅ・・・かわいいぜ、ちきしょう。
「ちょっとちょっと」
服の袖をぐいぐいと加護が引っ張るので、
あたしは何かと思い、一応耳を貸してやる。
「・・・・ほら、見て下さいよ。後藤さん。・・早速近づいてますよ」
なにぃっっ!?
・・・・・そういえば、そっちの問題もあるんだった・・・
あたしは急いで、視線を加護の指さす方向へと変える。
「は〜い、よっすぃー!・・・あ〜んしていいよぉ?」
よっすぃーの大好きな(もちろん、矢口以下だけど!)ゆでたまごを
武器に、ごっちんはよっすぃーをとろけそうな笑顔で見つめてやがる。
ご丁寧に皮までむいてやって・・・全く・・・何考えてんだか・・
ん?・・・・・で、肝心のよっすぃーは?・・・・・・
「・・・え、いいの〜?・・・・・・んじゃ」
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜っっっ!!
くっ、くっ、口開けてるっ!
ごっつぁんに向かって・・・・っ!
しかも、笑顔で・・・
ゆでたまご、食べさせて貰ってるっ!
「・・・・・ありゃぁ〜・・」
あたしの隣にいた加護がわざとらしく驚いてみせる。
口の前に手を当ててまで・・・結構な演出だこと。
・・・・・・どう見たって、喜んでるじゃん、その顔。
こ、こんなことになんか・・・矢口は負けないさ。
矢口達の愛はすっごいものなんだから・・・はは・・はは・・
・・・・・あれ?・・何か涙出て来ちゃいそうだよ・・・
強がりなとこ、成長しないあたし。
- 46 名前:Paradaise kiss 投稿日:2001年05月27日(日)20時58分53秒
- 「・・・・・・・むぅ〜・・・」
あたしは嫉妬丸出しの顔で、よっすぃーとごっちんのテーブルへと向かった。
「・・・ん〜、かわい〜いっ!・・・よっすぃー、おいし?」
「・・・・・ふ?・・うん、おいひいよ」
もうっ!にやけた顔すんなっ、こいつめ〜っ!
「仲良さそうに」話してる二人の間に割り込んだ。
「はいはいは〜いっ!ここは矢口の席っ!・・早くどいてっ!」
強引にごっつぁんをあたしは押しのける。
ふんっ、よっすぃーの向かいは矢口の指定席なんだよっ!!
「・・あ、矢口さん。・・・・おはよ、ございまーす」
あぁっっ、もうたまんない・・よっすぃーのその笑顔っ!
「ちょっとやぐっつぁ〜ん!・・何なの、いきなり来て〜・・」
「おはよぉ、よっすぃー」
ごっつぁんの言葉なんてあたしは完全無視。
「あたしが最初に座ってたんだよぉ〜っ?」
「昨日あれから何してた?」
「・・・・昨日ですか〜?・・・うーん・・寝てたかなぁ?」
「ちょっと、やぐっつぁっ・・・」
「寝てたんだ〜、矢口はねー・・お風呂入ってたよ」
「・・・ちょっ・・・」
「そういえばさー・・・・」
「二人ともあたしを無視しないでよぉ〜っっっ!!」
ごっつぁんはそう叫ぶと、ちょっと涙目になってよっすぃーの腕にすがりつく。
・・・・おいおい、触んな触んな!あたしのよっすぃーだよ?・・・
「・・・・へ?・・・どうしたの?ごっちん・・・・」
ねえ、あたし今・・・悲しいことに気づいた。
この人って・・・・・・・・もしかして超鈍感・・・?
全く、罪のない女。・・・鈍感で、危機感のないこの人。
吉澤ひとみ。
- 47 名前:Paradaise kiss 投稿日:2001年05月28日(月)21時29分23秒
- 「・・・・ちょっと来てっ!」
たまらなくなったあたしは、よっすぃーの服の袖を引っ張った。
・・・いつもの、あのベンチへ連れていくためにね。
「・・・何ですか〜?もう・・まだ食べてないのにぃ・・」
何だよ何だよ、矢口より食べ物のが大事なワケ!?
そんなんだから、太ったとかって噂されんだよっ・・?
・・・・太っても、めっちゃかわいーんだけど。
「・・・・・もぅ・・何で後藤ンとこにいくの?」
あたしは、ベンチに腰掛けた途端、よっすぃーにそう尋ねた。
・・・・だって、悔しくて悔しくてたまんないんだもん・・
いつもいつもいつもいつも、あたしだけを・・見てて欲しいの・・
「・・・別に、ごっちんとこなんて行ってないじゃないすか?」
「いってるっ!!・・・ゆでたまご・・・・食べさせてもらっちゃったりして」
あたしがそう言うと、よっすぃーは鼻で笑った。
年下にこんなバカにされてるあたしって・・・一体・・
「・・・じゃー、もう矢口さんにしか食べさせてもらいません」
「ウソ!・・絶対ウソ。そんなことばっか言って」
あたしは口をとがらせてそう言った。
ふん、ふん、ふんっ!矢口は怒ってんだからっ!!
「・・・・・・じゃー・・どうすれば、信じるんですか?」
そりゃあー・・・お願いしたいもんは、いっぱいあるさ。
よっすぃーにして欲しい事なんて千も万も・・グフフ・・・
「・・・・・・ぁ・・・」
ギュ、ってよっすぃーはあたしのこと・・抱きしめた。
あったかーい、ぬくもり。
よっすぃーにしかない、ぬくもり。
「・・・こうやったら・・・・・・信じてくれますか?」
「・・ちょっとだけ、許したげる」
まだ、口をとがらせてあたしはそう言った。
・・・まだダメだよ、許さないんだから。
- 48 名前:Paradaise kiss 投稿日:2001年05月28日(月)21時54分36秒
- 「・・・・・あたしが一番好きなのは矢口さん」
何だよ、それ。
そんなこと・・・・わかってるよ。
「・・・・ヤグチの・・・、一番好きなとこって・・どこ?」
ちょっと、かすれた声であたしは聞いた。
ホントに聞きたかったのは・・・このコト・・・
「・・・・ん〜・・・?・・どこ、って・・・」
よっすぃーは質問の意味がわからないのか、悩んでいるのか、
そんな、よくわからないような声を出した。
「・・・・んーっと、例えばぁ・・ほらっ、このキュートな目!・・とかぁ
高くてかわいい声、とか〜。・・あっ!・・全部、ってのもアリ・・だよ」
自分で言って、最後には自分で照れてしまった。
「唇」
・・・・は?・・くち・・・び、る?・・
「・・あたしの名前を呼ぶ唇。・・・・・・いっぱい、色んなこと・・
理性とか、全部・・全部、ふっとばしちゃうこと言う唇・・」
よっすぃーはそう言って、あたしの首を自分の方へむかせる。
・・・・・もうすでに、あたしは何か考える余地すらない。
「・・・・よっすぃーのスケベ・・・・・・・」
「スケベじゃないと困るくせにぃ〜っ!!」
おでことおでこをくっつけて、微笑みあうと・・・
チュって音がして。
二人の唇が重なった。
「・・・・ね、矢口さん・・・・・」
「・・・・・・ん?」
「・・・あたし、もう・・我慢できない・・」
- 49 名前:バービー 投稿日:2001年05月28日(月)21時56分19秒
- >44 ポルノさん ありがとうございます!言葉には気合いを入れてる
つもりなんで(特によっすぃー)そう言われると
すごく嬉しいです。いつもレスありがとうございます。
46〜 更新しました
- 50 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月28日(月)22時20分52秒
- 吉澤の鈍感さで波乱が起こりそう。
- 51 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月30日(水)22時35分13秒
- 「・・・我慢できないって、何が・・・・・・ぁ・・・」
びっくりした。
びっくりして、びっくりして、頭おかしくなりそうだった。
もちろん、こんなこと初めてなわけないけれど。
・・・・触れられた手が、あまりにも柔らかくて。
彼女が触れたのは・・・あたしの、小さなおっぱい。
「・・・・ダ、メ・・・だよ、こんな・・・・とこで・・・」
よっすぃーの手つきは決して慣れたものなんかじゃなく。
荒削りで、まだ全然何にも知らない中学生の男の子みたいな感覚。
けれど、あたしにとっては逆にそれが快感だった。
もどかしい手つきと、可愛らしい唇から漏れるちょっと荒い息。
「・・・じゃあ、ここじゃなかったら・・・・・・いいんですか?」
いや、そうゆう問題じゃないでしょ・・
・・・・なーんて、頭では思ってても・・・・・・
ほんとは、もっとしてほしい、なんて思ってるあたし。
いやらしいのかな?・・・あたし。
「・・・・好き・・、です・・・矢口さん・・・・・・好き・・・」
「・・うぅん・・矢口も・・好き、だよぉ・・・・・?・・・」
よっすぃーは悪戯っぽい笑みであたしを上目遣いに見つめた。
・・・・・・・ぅ、BABY・・恋にKNOCK OUT・・・・
「・・・い、い・・・よぉ、触って・・もっと。・・触ってもいいよぉ・・?」
- 52 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年05月30日(水)22時51分18秒
- 「・・・・やわら・・か、い・・・矢口さんの」
揉まれてんのは、ブラの上からだったけど
彼女の手のぬくもりが、まるで直接伝わって来るみたいで
それだけで、あたしは感じてしまった。
「・・・・・・よっすぃー、超スケベな顔になってるぅ」
あたしがそう突っ込むと、よっすぃーは照れ隠しなのか何なのか、
言葉を塞ぐかのように、唇にそっと口づけをしてきた。
「・・・・・・・ん・・」
「矢口さん・・・」
「・・・・ん?」
あたしが、目を閉じた瞬間、彼女はあたしを呼んだ。
「・・・・・気持ちいい、ですか?」
んー・・・気持ちいーって・・ゆうのかな?・・・
心がふわふわしてるのと一緒に・・何か・・・
や、・・・・やっぱあたし、感じてるよ。
「・・・・ん、気持ちい、よ・・・?」
「・・・・・・おっぱい、やわらかいの」
子供みたいな顔して。
そんなこと言われちゃ・・・あたし・・
「・・・・・舐めても、い?」
「・・・うん、いいよ・・・・・・」
ダメ、だね。あたし。
ガード緩すぎる?
・・・・でも、よっすぃーだから。
よっすぃーだから、いいんだよ。
よっすぃーの手が、背中で止まってホックんとこに差し掛かると、
冷たい手の感触にあたしは思わず、ビクッと身体が硬直しちゃった・・
・・・・・はずす、の?・・
こんなところで。
いつ人がくるか、わからない。
二人で座ってるベンチ。
あたし達の舌は、
よっすぃーと、あたしの甘い味。
- 53 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月31日(木)21時11分09秒
- つづき期待。矢口の心情の表現がうまいです。
- 54 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年06月11日(月)23時22分28秒
- 「・・・や、よっすぃー・・何か・・・あたし・・・・」
あたしの胸元で、息が荒くなってくよっすぃーが
いやらしいって思うけど、すっごくそれ以上に愛しいよ・・
「・・・・いい?・・ほんとに、はずしても・・・・・・いい?」
「よっすぃー・・・興奮、してるの・・・・?」
やっ、な・・何を聞いてんだぁ!あたしはっ・・・
でも・・あの、なんて言うかですね、・・もう頭の中が
混乱してしまって・・その・・何も考えられなくて・・
って!!誰に説明してんだよ・・・
「・・・・・興奮?・・してるよ、めっちゃ」
敬語を使わないよっすぃーに興奮してる、自分がいる。
息づかいが、聞こえるだけで・・・・・感じるんだよ・・・?
プチッ・・・
あたしの、背中の方で小さな音がした。
・・・・・・あたしの・・・ホックを外す音だった。
外した途端に、よっすぃーは下から手を入れてくる。
「・・・そんな、急がないで・・・・逃げないから・・・・・・」
そう宥めても。
「・・矢口さん・・・・・、声・・聞きたいの。・・・声、出して・・・・・」
人の言うことにちゃんと答えてよ・・
もうすでに、よっすぃーは感情のコントロールが
きいてない状態。・・・それは、お互い様・・かな?
「・・・・・・っん、・・・やっ・・ん・・」
あたしが声を出したのは・・・あたしの・・小さな胸の突起に
よっすぃーが触れたから。・・・・そして、指じゃない、
妙にリアルな、変な感触。
「・・・矢口さん、ダメ・・・・・もっと・・もっとだよ、・・もっと・・・」
- 55 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年06月11日(月)23時28分09秒
- 「・・・・・も、これ以上は・・・ダメだよ・・・・」
ほんとに、さすがの矢口もこれ以上されたら・・・
ストップきかなくなるよ・・・ほんとに・・
「・・・・何で?・・したいんだもん、あたし・・・・・」
こいつ〜っ!っとにわがままなんだからっ!!!
・・・・しかも、スケベだしさ。こんなにしたがる奴だとは。
内心・・・・・・・嬉しいんだけど・・さ。
「・・・・あれ、よっすぃー・・・?、と・・やぐっつぁ・・・」
ご、ごっつぁんだ!!!!!
や・・・やばいよぉ・・・・・・
しかも、何あの顔・・・固まってるよぉ・・・っ・・
「何、してんの?・・・こんなとこで・・・何か、顔・・赤い・・」
「・・・・・ごっち・・」
- 56 名前:ポルノ 投稿日:2001年06月16日(土)12時30分29秒
- なあ!ゴト−に見つかっちゃったYO!
どうする?
- 57 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年06月20日(水)21時41分24秒
- 「・・・・・・ごっちん!!」
よっすぃーの、真剣な表情があたしの目に飛び込んでくる。
・・・・さっきまで、スケベな事してたなんて思えない・・その顔。
どうして・・・・?どうしてなの・・・?あたしに向ける・・
顔じゃない。本当に真剣な、少し・・哀れむような、目。
「・・・・不潔っ!・・・こんな、とこで・・汚いよ、二人とも・・・
何て・・・・何てことしてんの・・ひどいよ、こんなの・・・」
ごっちんは、まるで純粋な少女のように(いや、マジで純粋な少女なのかも
しんないけどさ)頬を赤くして、目に涙をためてそう言った。
「・・な、何だよぉ〜・・自分だってしてんだろ?これぐらい・・・・」
や、やばっ!やばやばっ!!・・・何言ってんだぁ、あたしはっっっ!!!
・・・・でも、これ以上・・見てらんなかったんだもん。
よっすぃーの・・・・・その目。
「・・・・がうっ、あたしは・・そんなに・・不潔じゃないもん・・・
あたしは・・・そんなこと・・ほんとに好きな人、じゃないと・・・・
絶対、しないもん・・ほんとに・・好きな、よっすぃーじゃないと・・!」
後藤は、泣きじゃくりながら・・・そう叫んだ。
・・・・ほんとに、好きな・・・・・・・・よっすぃー・・・?
なに、やっぱ・・・・そうだったの・・?
だけど、次の瞬間・・・・
あたしの目の前では、最も起こって欲しくないことが、起きた。
- 58 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年06月20日(水)21時47分09秒
- 「・・・ごめん・・な?・・ごっちん・・・・・・ごめん・・・」
よっすぃーが・・・後藤を、抱きしめたの。
泣きじゃくる後藤を、抱きしめた。
「傷つけちゃった、ね。・・・・ごめんね、ごっちん・・・・・」
まるで、小さな子供をなだめるように・・
愛する人を諭すかのように・・
優しく、・・・おだやかな目で・・・見てる・・
ねえ、・・・あたしには?・・・
そんな目を、してくれたことがあったかな・・・・・・?
覚えてないよ、あたし。
まだ、何にも覚えてないよ。
丸い頬も、柔らかい唇も、あったかい胸も・・・・・
まだ・・・・・覚えてないよっ!
もっと・・・・・欲しいよぉっ・・ちょうだいよ、よっすぃー・・・
「・・・他の子なんて、見ちゃやだ・・・」
いつの間にか、口に出していたらしい。
「・・・・矢口さん・・あたし、ちゃんと・・・・ちゃんと、しますから・・」
「ちゃんと」なんて・・・イヤ。
矢口だけ、って言わないとイヤ。
ごっちんのこと見ちゃイヤ。
ごっちんのこと抱きしめちゃイヤ。
イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤッッッ!!!!!
- 59 名前:ラック 投稿日:2001年06月22日(金)14時39分04秒
- よっすぃ〜は浮気者だな〜〜
- 60 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年06月23日(土)16時32分46秒
- よっすぃーは優しすぎるんですね。
- 61 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年07月07日(土)13時42分11秒
- 中途半端に脱がされた服を直しながら、とりあえず楽屋に戻ることにした。
多分・・・目がまだ赤いだろう。このまま帰ったら・・・きっと
石川あたりに、妙に心配されるような気がする。
よっすぃーは・・・・ごっつぁんを抱きしめるのをやめて、
ベンチに座らせて、何か懸命に説明してる様子だった。
・・・・・・もう、わかんないよ。
こんなに、矢口はよっすぃーのこと想ってるのに・・・!
ガチャッ・・・
「あ、矢口ぃ〜。もうすぐ矢口の番だってさ〜」
あたしが、入ってきたと同時に声をかけてきたのはなっちだった。
・・・・良かった、目が赤いの・・気づかれてないみたい。
弱いトコは・・・・あんまし、メンバーには見せたくない・・・
意地っ張りなあたし。
気が強い、あたし。
・・・・・こんなだから・・ダメなのかな・・・?
「・・・・あれぇっ!?・・矢口さん?目ぇ、赤い・・・」
そんなことを考えていると、急に加護に声をかけられる。
・・ごまかさなきゃ・・・・何とか。理由を話すわけにはいかない・・
「・・やっ、やだ。そっかなー?・・撮影あるから、顔洗ってくるねー!」
極力明るく、あたしはそう言ったつもりだった。
でも・・・・あたしの、微妙な変化に気づく人ってのは、
やっぱり、いるもんだった。
- 62 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年07月07日(土)14時23分54秒
- 「・・矢口さん・・・?」
静まり返ったトイレに響いたのは、・・・・加護の声だった。
やだな・・・何でこんなとこまでくるんだよぉっ・・!
矢口はっ、矢口はっ、傷付いたさすらいのハートブレイカーなんだよっ!!
「・・そこ、いるんですよね・・?」
一番奥の個室に閉じこもってるあたしに、気づいたらしい。
ドアの真向かいにいるのが、声の大きさでわかる。
「黙ってていいから、あたしの話・・聞いて下さい・・」
もう、いいってば!・・加護の話なんて聞きたくない。
・・・あたしは、思わず耳を塞ぐ仕草をしようとした。
しかしそれは・・・加護の言葉によって遮られる。
「今日のこと、仕組んだの・・・加護と、後藤さんです」
・・・・・・は?・・
「なっ、なんっ!!・・・・」
「加護が・・、矢口さんが来る前に打ち合わせしといたんです」
意外に、あたしが声を出したことに対しては加護は無反応。
「よっすぃーって、いつも楽屋とか一番に来てるから・・
後藤さんに昨日の夜・・声かけたんです。明日の朝、
よっすぃーと同じくらい、早く行くようにって」
加護は、事務的な口調で話していた。
何事もなかったかのように、淡々と・・
「後藤さん、最初はためらったんです。そんなんしたら、よっすぃーに
嫌われるんやないか、って。いくらなんでも、やぐっちゃんに悪い、
とか・・・・そうゆう事も言ったりしてました・・・」
「・・・でも、好きな人のためやろ?・・って言ったら・・一発やった」
扉の向こうで・・・きっと加護は得意げな笑みを浮かべている。
それは・・・不気味なほどに美しく、意志的な笑み。
・・・・でも、こいつ・・あたしのこと、好きなんだろ?・・・
そんなことしたら、あたしの反感買うのなんて・・わかってんだろ?
好きな人は悲しませたくない、とかよくマンガとかで言うもんじゃん。
さしずめ、高々13歳の小娘はそれぐらいの知識しかないハズ。
「・・・・あたし、一生懸命考えたんです」
「・・・わかってたんです。よっすぃーが後藤さんをああゆう風に
諭すことも。義理人情に厚いよっすぃーのことやもん。
全部・・・うちの思い通りや。矢口さんも、よっすぃーも・・・
二人とも、全くあたしの計算通りに動いてくれるもん・・あははっ・・」
- 63 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年07月07日(土)14時36分23秒
- 「・・・・・・・・・今の話・・・、ほんと・・・?」
っっっ!?
低い声が、響いた。
声の主は・・・・・主は・・・・・・よっすぃー・・
「・・・なっ、何や。よっすぃー・・・聞いとったん?・・人悪いなぁ、
立ち聞きなんかせんかってええやんか・・・・」
「・・・あたしは、楽屋で保田さんから矢口さんはトイレに行った、って
聞いて・・・それで、ここに来たんだよ」
心なしか、加護の声は焦っているような様子だった。
「・・・そうゆーわけ、だったんだ・・・・」
あたしは・・・・正直、もうすでに加護の作戦などどうでも良かった。
気になるのは、たった一つ。・・一つだけ。
よっすぃーの・・・・・気持ちだよ。
さぁ、どう出る・・・・・・?
「・・・・別にいいよ。・・・いくらでも、作戦練ってなよ」
な、に?・・・どうゆう意味・・・!?
「あたしと矢口さんは・・・・そんなにヤワじゃないから」
よっすぃ・・・・・よっすぃぃぃぃ・・・
「でも、ごっちんには・・・・手を出さないで。やるなら、1人でやれ」
そう言われても・・・・もうすでにあたしの心の中のモヤモヤは解消してた。
よっすぃーが、ごっちんのこと、そう言ってもどうしてか、不安にならない・・
「・・・・矢口さんは、あたしの大事な人。・・・・・ごっちんは・・・
あたしの・・・・・大切な、大切な・・・・友達なの」
あたしが、大事な・・・・人?
友達、じゃないんだね。
あたしは、特別なんだよね?・・
いい?・・・今度こそ、ほんとに信じてもいい?
「・・・・っ!・・じゃっ、じゃああたしは!?・・あたしはっ!・・・
よっすぃーにとって何やねんな!?・・・・・・」
加護の口から出た、意外なコトバ。
必死によっすぃーを見つめるあの黒い瞳が
あたしの脳裏にボウッと浮かんだ。
「・・・・・加護、のこと・・・は・・・・」
わかった。
本当に、加護が好きなのって・・・・・・よっすぃーなんだ・・・
カモフラージュに、矢口のことを好き・・って・・・・
・・・・カモフラージュに使われて、ちょっと嬉しがってた矢口、って一体・・
- 64 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年07月07日(土)14時41分23秒
- 「・・・・どうなんっ!?・・・」
「・・・・・加護、のことだって・・・大事な、友達だよ」
友達。その言葉は・・・あまりにも切ない響きを持っていた。
過去に何度か・・「矢口はいい友達にしか見れない」
そう言われたことがあった。・・・・・あたしは。
あたしは・・・・友達、って言葉がキライ。
中途半端で、なのに・・・妙に重くて。
それなのに・・妙に遠慮して。
・・・・・友達は、大事で。・・好きだけど・・・
キライだよ、友達なんて言葉。残酷・・・
「・・・・・嘘、・・やっ!・・・絶対、嘘やっ!!・・・よっすぃーは・・
絶対・・あたしのことなんか友達と思ってへん。・・・・絶対・・」
「・・思ってる、って言ってんじゃん」
「・・・・・・とにかく、うちはこれからも邪魔する」
そう言って、加護は・・・・・トイレから出ていった様子だった。
キィ・・・という、扉を開く音が・・やけにでかく響いてた。
- 65 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年07月07日(土)14時59分07秒
- 「・・・・矢口、さん・・・出てきて、下さい」
ほんのちょっと、かすれた声でよっすぃーがそう言った。
あたしは・・ちょっと複雑なキモチ。
簡単に出て行っちゃって・・・いいのかな?
許しちゃって・・・良いのかな?・・あたし。
「・・・お願い、します」
ダメだよ・・・そんなこと言っちゃ、こんなとこに
立てこもってる自分がバカみたいじゃん。
そんな・・・優しいこと言われるとまた期待しちゃう。
期待したら・・・かえって、つらいんだよ
「矢口、さん・・・ね、出てきて・・・?」
ガチャ・・・
あたしは、個室の鍵を開けた。
・・だけど、扉は開けない・・
それが・・・あたしがちょっとだけ怒ってる、あかしだよ。
それぐらいのわがままは、しちゃってもいいよね?
「矢口さん」
案の定、よっすぃーは扉を開けて入ってくる。
こうゆうとこ、この子はためらわない、ってゆうか・・
「・・・さっきは、いきなり・・あんなことして、ごめんなさい・・・」
「・・謝んないでよ・・・・よけい、つらくなる」
「でも・・ごめんなさい・・・」
その綺麗な瞳には、あたしが・・映ってた。
まるで、心の中まで見透かされているみたいなその眼。
でも、きっとまだ加護がよっすぃーのこと好きだとは・・
この子は気づいていない。・・・危機感がないのかな?
でも・・・そうゆうとこも、大好きだよ。
「あたし・・・・矢口さん、失うの・・・やだよぉ・・」
よっすぃーの弱音、ってゆうのは何だかちょっと甘くて・・
だけど苦くて・・・ちょっと、心地良い感じ。
「・・・な、に・・よっすぃー、泣いてる・・の?」
「・・だっ、・・・・って・・・あたし・・・・」
頬に、涙が流れてる。
ちょっ、ちょっと待って。かっ・・かなり・・可愛いんですけど!
「・・くやし・・・、また、あんなチビに、・・やられちゃっ・・・」
泣き顔をあたしに見せないように、必死であたしに背を向ける。
・・・無駄だよ、こんなせまい個室で泣いちゃったら・・
絶対に見えちゃうよ・・・?
「よっすぃー・・・・よっすぃー・・?・・・」
「・・・・ふっ・・・・ん・・?」
「こっち・・向いて」
- 66 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年07月07日(土)15時08分49秒
- あたしは、ちょこっとだけ(ほんとはかなり)背伸びをして
彼女の顔を手で挟み込んだ。涙でいっぱいの頬だったから
あたしの手も・・・ちょっとだけ濡れちゃった。
「あたし・・・よっすぃーのこと、こんなに好きなんだよ?・・・」
そう言って、あたしは自分の心臓によっすぃーの手を当てる。
ほんとだよ・・・?・・だって、ドキドキしてるんだもん。
「矢口さ・・・・」
よっすぃーが、あたしの名前を呼ぶ前にあたしは、
そっとよっすぃーの唇を奪った。
「・・・・・ん・・・」
唇を、離してお互いの視線が交ざる。
「・・・・・・好きだよ」
それは、あたしのあまりにも正直な気持ちであって。
一番、・・・・素直になれた。
意地っ張りなあたしの・・精一杯の努力。
「・・・・頑張ろ、・・ね。・・・加護になんか、負けないよ・・・?」
矢口の方が、ほんとは・・お姉さんなんだもん。
ちょっとくらいは、いいとこだって見せとかないとね。
「・・・でも、また・・ごっちんとかが・・・」
「大丈夫だよ。・・・・・・矢口の気持ちはそんな生易しいモンじゃないっ!」
「・・・あはっ・・」
よっすぃーは、笑ったけど・・・・
ちょっと照れてるハズ。
あたしが、一番最初に見つけた小さな癖。
その・・・・耳が赤くなる癖。
- 67 名前:バービー 投稿日:2001年07月07日(土)15時11分17秒
- >59 ラックさん
何とかちょっとハッピーな展開にしてみました。
何かやぐよしは、いつもハッピーでいてほしいんで(w
>60 チャーミーブルーさん
チャーミーブルーさんの小説、読ませてもらってます!
レスありがとうございます!!!
久々に更新いたしました〜★
- 68 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月07日(土)23時08分55秒
- まちまくってましたー。
- 69 名前:チャーミーブルー 投稿日:2001年07月14日(土)10時31分01秒
- モテモテよっすぃ〜(*^^*)。
バービーさんの小説全部読ませていただいてます。
頑張ってくださいね〜。
- 70 名前:Paradise kiss 投稿日:2001年07月22日(日)23時39分33秒
- その後、よっすぃーはあたしの唇を味わうようにゆっくりと吸い付いた。
胸が痛い。・・切ないよ。こんな気持ち、随分と久しぶり。
だけど、切ないってのはね。あくまでも、幸せな意味の切ないなんだよ?
こうゆういっぱい、いっぱいの気持ち全部越えてみせるから
もっともっと、あたしのこと好きになってほしい。
心から好きって気持ち、いっぱい溢れ出してくる。
よっすぃーのキス、何か変だよ。
あたしを、中毒症状みたいにさせちゃうんだから・・
この子の前では、どうも乙女チックになってしまう。
「ほんと、は・・あたしも・・めっちゃ好き。・・こらえらんないぐらい」
唇が離れると、まっすぐにあたしを見つめてよっすぃーはそう言った。
真剣な表情だった。・・・キレイだった。すっごく、すっごく。
だけど、それでも照れ屋の彼女。すぐに視線を反らしてしまう・・
あぁ・・昇天してしまいそうなぐらい・・幸せなのである・・・・
- 71 名前:バービー 投稿日:2001年07月22日(日)23時43分44秒
- >>68 すみません、最近更新が遅れがちで・・
これからも宜しくお願いいたします!
>>69 チャーミーブルーさんの作品も、読ませて頂いてます!
すっごい、いい感じで好きです!どの板もヘタレですが
どうぞ宜しくお願いしますね(w
新曲のダンスとか、PVで今回はヤグとよっすぃがペアみたいに
なってますね。それに妙に萌え〜なのです(w
そういえば、梨華ちゃんはメインになってから顔が自信満々な
感じになってきましたね(wちょい、白板の梨華ちゃんに
近いかも?と、妄想する作者です。
- 72 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月28日(土)14時11分14秒
- このあとの展開が気になって気になって。
ラブラブでいて欲しい反面、波乱を期待してたりして。
- 73 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月07日(火)16時21分53秒
- 更新ひたすら待ちつづける限りです。
- 74 名前:ポルノ 投稿日:2001年08月10日(金)09時40分17秒
- 更新待ってます。
- 75 名前:読んでる人 投稿日:2001年08月21日(火)05時09分23秒
- 更新まだかな〜
- 76 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月10日(月)07時45分35秒
- マテマス
- 77 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月30日(日)04時28分53秒
- 今さら一気に読ませていただきました。
ラブラブなやぐよし萌え…!吉澤さんがとてもイイ感じです。かわいぃ。
他板の更新も楽しみですが、
マイペースで結構なんでこちらも頑張ってくださいね。
待ってます〜。
- 78 名前:華守 投稿日:2001年10月02日(火)05時08分58秒
- 私も一気に読ませて貰いました。
加護がや矢口を好きっていう所で喜んだのに
まさかよっすぃーが好きだったとわ(悲藁
矢口視点のやぐよしは私もあまり見ないので期待しています。
頑張って下さいね〜。
- 79 名前:セーラム 投稿日:2001年10月17日(水)02時35分05秒
- がんばってね期待してます
- 80 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月21日(日)22時23分31秒
- がんばってね
- 81 名前:Special Project 投稿日:2001年11月25日(日)18時47分10秒
- あーあ……これから、一体何が起こるんだろう…?
「とにかく、うちはこれからも邪魔する」
――――吐き捨てるような、加護の言葉は、どんなによっすぃーが
優しくしてくれていても。あたしの中で消えることはなかった。
負けないって、思ってても。
打たれ弱いあたしは、途中でへこたれてしまうかもしれない。
「……どうしたんですか?」
「…ん?」
そんなあたしをみかねてか、よっすぃーは心配そうな顔であたしを覗き込む。
だから、やめてってば。その顔。
可愛すぎて、我慢できなくなってしまうじゃないか。
「やっぱり不安?」
「……そりゃ、あんなこと言われちゃったからね…」
「…………」
「ごめん、矛盾だよね。さっき負けないって、言ったのに…」
このままだったら、メンバー随一お調子者で。
「新旧メンバーのパイプ管役を自ら名乗る矢口さん」の肩書きが
崩れてしまうってもんなんだもんなぁ…
って、そんなことかよ!
さまぁーず直伝の突っ込みを自分の中で入れつつ。
それで少し虚しい気分にもなりつつ。
- 82 名前:Special Project 投稿日:2001年11月25日(日)18時57分22秒
- 「……あたしが、いても?」
乾いた声が、個室の中に響く。
「え?」
「…やっぱあたしじゃ…ダメですか?」
ん?
ひょっとして、何か多大な勘違いをしてるんじゃ?
「あたしなんか頼りになんないですよね…やっぱ…」
「ちっ、違うよ!何言ってんの」
そんなことあるわけないじゃんか。
全く、正反対だよ。
「……あたしは、よっすぃーが好きなんだよ?…だから負けたくないんだよ?」
だから余計に、不安ってことはあえて言わないでおく。
「けど、あんま不安そうな顔してるから…」
ダメだよ。そうだ、わかった。
もう、よっすぃーの前で不安な顔を見せちゃいけない。
好きな人の前では、笑顔でいなきゃいけないんだ。
恋人が笑えば、私も笑おう。
恋人が泣いたら、私も泣いちゃう…好きだから。
あぁ、なつかしい……「センチメンタル南向き」
まさに今の、この矢口にピッタリな歌だよ。
つんくさんは未来を想定して、この恋を歌わせてくれたんだ。
- 83 名前:Special Project 投稿日:2001年11月25日(日)19時07分03秒
- 矢口は、頑張らなくちゃいけない。
自分のために。大好きな、よっすぃーにために。
もう、泣いちゃダメなんだ。
不安を彼女の前でだけは、見せちゃいけない。
いつも、微笑んでいなければ。
そう、聖母のように……!
聖母マリアのように、よっすぃーを優しく包み込むんだよっ。
それが、愛ってもんでしょ。
「よっし!…もう大丈夫。戻ろっか?」
「………はい…」
まだ、腑に落ちない様子でよっすぃーは頷いた。
大丈夫。
そんな顔しないで。
ダテにあたしは、キミより3年も長く生きてないんだから。
矢口の底力をナメてはいけない!
安心して、あたしだけに集中していて。
お願いはそれだけだから……
「今日、一緒帰れますか?」
個室を出て、廊下を歩きながら。
未だ曇ったままの表情で、あたしに尋ねた。
「うん…もちろん」
「ちょっと、寄り道して帰りません?」
「うん、いいけど…」
今日は上がり、何時だったかな?
あぁ、事務所様、マネージャー様、スタッフ様、お願いっ!
せめて終電の2時間前には、上がらせてっ!
- 84 名前:Special Project 投稿日:2001年11月25日(日)19時14分21秒
- 「……よっすぃー!」
あと、3歩で楽屋ってトコで。
あたしは彼女のシャツの裾をグイッと掴んだ。
「?」
驚いたような表情で、振り返るよっすぃー。
その顔も可愛いよぉ?
お姉さん、ほんとにノックアウトしちゃうわ、これ。
「どしたんですか?何か顔、赤いですけど…」
「……え、えっ!?」
思わず、その言葉に焦る。
いやいや、こんなとこで照れてる場合じゃない。
違うでしょ。矢口の役目は、よっすぃーに照れることなんかじゃない。
「いや、その……」
思わず言葉に詰まる。
あぁ、どうしてしまったの?
いつものポエマーな矢口はどこへ行ったのか。
と言うか、その前に矢口はいつの間にポエマーになっていたのか。
「ん?」
あー、もう!怪訝な顔でよっすぃーが見てるよっ!
違うの、矢口はただ…この晴れない表情のよっすぃーを…
ただ、笑わせてあげたい。不安を、除きとってあげたい。
- 85 名前:Special Project 投稿日:2001年11月25日(日)19時26分30秒
- 「何もないなら、もう入っていいですか?」
「…あっ、違う!待って、あの……」
何か、出てこい。
出てこい、言葉。何か、笑顔にできる言葉…
―――ふいに、加入当時の彼女を思い出した。
「クールな彼女に笑顔を教えます!」
意気込んだ、一年程前のあたし。
どうやってよっすぃーを笑わせてあげたんだろう?どうやって?
脳の中はフル回転。
そう、思い出した――あの時は……
「……よっすぃー!…キッ、キムチって言って!」
あぁ、雰囲気が壊れる。
何がキムチって言って、だよ!これじゃ全然変わり映えしないじゃんか…
相変わらずの自分に、また肩を落とす。
「…アハハッ、…あれですか?入った時の」
――――あ、笑った……
何だよ、可愛いじゃんか。
笑ったら、年相応に無邪気になるんだ。
一年前にはそう思ってた。
………いつの間にか、笑顔が当たり前になってたことに気付く。
「キムチ」
「……ははっ、やっと…笑ったね」
良かった。ちゃんと、笑顔にすることが出来た。
とりあえず、嬉しい。バカなこと、言っちゃったけど。
笑ってくれたらそれでいいんだ。
- 86 名前:Special Project 投稿日:2001年11月25日(日)19時47分10秒
- 「……優しいなー、矢口さんは…」
「違うよ、矢口はただ笑って欲しくて…」
「…ううん。…そういうとこ、すごい憧れます」
何でよ。
そんなこと言っちゃダメじゃん。また矢口が、ハマっちゃう。
不安を除きとってあげるつもりが、反対になっちゃう。
「ありがとございます、ちょっとホッとした」
もう。
そんなとこまで、お見通しなの?
やっぱ、ありがと。よっすぃー…。心のトゲトゲが、ちょっと丸くなったよ…
「頑張ろうね!」
胸の前で、ガッツポーズを作って微笑むと。
よっすぃーはまた優しい笑みを浮かべて。
楽屋のドアのノブを、回した。
頑張ろうね!、って。
何をどう頑張るって言うんだろ…
何にも、思いついてないくせに。無責任な言葉だ。
次に加護や後藤がどう出てくるか、わかんないってのに。
でも……負けないよ。
よっすぃーとの明るい未来の為に。
オイラは頑張るぜぃっっ!
- 87 名前:バービー 投稿日:2001年11月25日(日)19時50分22秒
- ほんっと――に、おまたせして申し訳ありませんっ!
多分、もう放置と思われていたのではないかと思います。
なかなか更新するタイミングが掴めず、今日まで放置してしまって……
たくさんのレスを頂いて、本当に嬉しかったです。
これから、マイペースに少しずつ更新していこうと思いますので、
黄や、白(こちらも更新はストップ気味ですが)共々、
どうぞ宜しくお願いします。どうか作者を見捨てないでやって下さい…(泣
- 88 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月26日(月)00時36分18秒
- 待ってましたよぉ〜!!(w
ゆっくりでもぜんぜんいいんで頑張ってください。
- 89 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月30日(金)16時26分55秒
- 見捨てるワケないYO!
バービーさんのペースで書き続けてくれたらいいですから。
- 90 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月27日(木)16時32分25秒
- さ、作者さん・・続きお願いします(笑)
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