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No limit

1 名前:ぷち 投稿日:2001年05月06日(日)15時08分38秒
初小説です。
EveryLittleThingの「No limit」をもとに
市井脱退モノを書きます。
更新かなり遅くなるかもしれませんが、
カンベンしてください(汗)

一応、さやまりです。
2 名前:No limit 投稿日:2001年05月06日(日)15時10分04秒
● 「No limit 」●


「ねえ、おかあさん 天使ってほんとにいるの?」

「もちろんいるわよ。
 天使はね、私達が何かツライ思いをしている時に、真っ白な翼で
 お空につれていってくれるのよ。
 そうすると、私達は ずっと忘れていた大切なことを思い出せるの。」

「ほんとう!?ねぇ、どうすれば会えるの?」

「そうねぇ・・・・家のお手伝いをする良い子の所になら、きっと来てくれるわよ。」

「じゃあ、さや お手伝いする〜!!おかあさん、何か手伝って欲しいことない?」

「はいはい。じゃあ、お皿運んでもらおうかな。」

「はーい!!
 さやねぇ、どうしても天使に会いたいんだ!」
3 名前:No limit 投稿日:2001年05月06日(日)15時10分37秒
2000年3月某日。


「あ〜!!後藤それ、なっちのお菓子だべ!!」
「いいじゃん一個くらい♪」
「ちょっとうるさいわよソコ!」
「まあまあ圭坊、落ち着きーや」
「ちょっと裕ちゃん、しっかりしてよ!」
「だって、今ウチは矢口とお楽しみ中やし♪な〜矢口♪」
「何言ってるんだよ裕子〜!離せよぉ!!(怒)」

いつものように,賑やかな楽屋で一人浮かない顔をしている娘。が・・・
黒くて短い髪・・・整った顔・・・決断力のありそうな目・・・
そう,市井紗耶香だ。


「はぁ・・・」
ため息が漏れる。
今日で何度目だろうか・・・。市井は悩んでいた。

このまま脱退したら、みんなに迷惑かかっちゃうよなぁ・・・。
まだ後藤の教育係を離れる訳にはいかないし・・・。
今、市井がいなくなったら後藤、滅茶苦茶になっちゃうだろうし・・・。
それにプッチだってせっかくイイ調子なのに、ここで市井が抜けたりしたら・・・。
この前、「みんなで頑張ろう」って言ったばっかりなのに・・。
そんなの市井、嘘つきじゃん。
応援してくれてるファンの人達も悲しませちゃうだろうし・・・。

でも、市井を悩ませている一番の原因は・・・

「さ〜やか♪」
「うぁ!?矢口!?」
今、市井の背中に抱きついている身長145cmの小さな小さな
少女・・・矢口だった・・・。
4 名前:ぷち(作者) 投稿日:2001年05月06日(日)15時14分02秒
えっと・・・

>>3の「今日で何度目だろうか」は、「ため息が」ってコトです。
分かりにくくてすみません(汗)
5 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月06日(日)21時34分44秒
ひゃっほう!
さやまり大好き!
6 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月07日(月)02時40分28秒
さやまりは大好きだけど、市井脱退ものは読むのがつらい。
悲しい系が多いんで・・・。
それでもやっぱり期待!!
7 名前:No limit 投稿日:2001年05月07日(月)17時29分27秒
● No limit ●


市井と矢口は、半年以上も前から付き合っている。

告白は市井から。
久々のオフに二人きりで映画を観に行った帰りに
ダメモトで告ったら、何と矢口も同じ気持ちだったらしく、
見事カップルとして結ばれたのだ。

ところでこの市井、どうやら尽くすタイプらしく、
矢口には超がつく程甘い。
矢口も市井のコトをとても想ってくれている。
市井が脱退するなんて聞いたら、きっと矢口は
泣き出してしまうだろう。
そんなコトをこの甘々市井クンにできるだろうか。
いや、決してできないだろう。
市井は、矢口の涙を見るのが一番辛いのだから・・・。


しかし、「吉田美和さんみたいなビッグなアーティストになる」
という小さい頃からの夢をかなえる為には、
モーニング娘。を辞めなければならない。
モーニング娘。を辞めれば、その夢に大きく近づくコトができるかもしれないのだ。
たしかに、モーニング娘。として活動していれば幸せだろう。
でも、あえて自分に課題を与えていく女。それが市井紗耶香だ。
それによって更に1歩前進できる。

それに、こんな中途半端な気持ちで仕事をしていたら、
応援してくれているファン達や、スタッフの人達、
そして何よりメンバーに失礼じゃないか。




「モーニング娘。さんお願いしま〜す!」
番組ADの元気な声で。市井の思考は中断させられる。

とりあえず仕事に集中しよう!と気持ちを切り替えて
立ちあがろうとした瞬間、
グニャッと視界が歪み、目の前が真っ白になった。
ゴンッ!というにぶい音とともに、市井は意識を失った。


8 名前:No limit 投稿日:2001年05月07日(月)17時30分45秒
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「ねえ・・ちょ・・・大丈・・・?」

「━━━━・・・・ん」
市井は、そのちょっと高めの声に目を覚ました。
「良かったぁ、ねえ何でこんなトコロで寝てるの?」
市井はまぶしすぎる太陽に目を細めながら、
あたりを見まわす。
真っ青な空、とても綺麗な緑色をした草原。
どうやら、ここはさっきまで市井がいた楽屋ではないようだ。

「ねえ、ちょっと聞いてるの!?」

その少し怒ったような声に気付き、その声の主の方を見る。

全てを吸い込んでしまいそうな愛らしい瞳。
ふっくらしていて、つい触れたくなったしまう唇。
そして、市井より15cm以上低いであろう身長。
それに、あの高い声・・・・

そう、彼女は・・・


「や・・・ぐち・・・・?」
9 名前:ぷち(作者) 投稿日:2001年05月07日(月)17時42分22秒
8の初めのところ、少しミスをしてしまいましたが、
気にせず読んで下さい(汗)

>>5さん
レス、ありがとうございます!!
あまり、甘々な さやまりには、ならないと思いますが
よろしくお願いします。(痛くもならないけど)

作者も、さやまり好きだったりします。


>>6さん
レス、ありがとうございます!!
多分、悲しい系にはならないと思いますのでご安心ください♪
市井にも矢口にも涙を流して欲しくないんで・・・。
10 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月08日(火)03時27分04秒
悲しい系にはならないと聞いてホッとしております。
やっぱり、さやまりには涙は似合わないぜ!!(w



11 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月11日(金)16時08分52秒
続き気になるっす。
12 名前:No limit 投稿日:2001年05月12日(土)08時18分28秒
「や・・・ぐち・・・・?」

そこには、真っ白な服を着た矢口が立っていた。
その姿があまりにも可愛らしく、抱きしめたい衝動にかられた。
自分のその欲求を満たす為に腕を伸ばそうとした瞬間、
思いも寄らない言葉が返って来た。

「はぁ?何でアンタが私のコト知ってるの?」
「はっ?」
矢口の言っているコトの意味が分からず、思わず聞き返してしまった。
(半年も付き合ってる彼氏(?)に「アンタ」だなんて酷すぎないか?
 ・・・・はっ!もしや最近、後藤と市井がデキてるだなんていう噂があるから
 妬いてるとか?・・・もぉ〜可愛いな〜矢口♪)
などと、あれこれ考えている市井をさえぎるように矢口が言った。
「だからぁ、何でアンタが私の事知ってるのよ?
 もしかして、私のストーカー?」
これには、さすがの市井も頭にきて、
「はぁ!?何でストーカーなんだよ!?市井と矢口は、もう半年も付き合ってるだろ!?
 キスだって、毎日のようにしてるし、・・その・・エッチだって・・・」
と言いかけたところで、市井の頬に矢口の鉄拳が・・・
「何でアンタなんかとヤらなきゃいけないのよ!!」
『アンタ【なんか】』という言葉にはカチンときたが、
顔を真っ赤にしながら,そう言う矢口のコトを「やっぱ可愛いなぁ・・・」
と思いながら見ていると、みぞおちにすさまじい衝撃が・・・
「何ニヤニヤしてるんだよ!」
(くっ・・・イイ拳もってるじゃねぇか矢口・・・・ガハッ!)
市井は気を失った。
13 名前:No limit 投稿日:2001年05月12日(土)08時19分14秒





どれくらい気を失っていたんだろう・・・。
市井が目を覚ますと、そこには、さっきとは別人のような
不安そうな表情をした矢口の顔があった。

「良かったぁ・・・無事だったんだね」
誰のせいだと思ってるんだよ・・・・と思ったが、
これ以上、矢口の鉄拳を喰らうのはツライと思い、
その言葉を飲みこんだ。そして代わりに
「あのさぁ、市井まだよく理解できてないんだけどキミ、矢口だよね?」
とたずねてみた。
矢口はこくりと頷く。
「でも、市井のことは知らないんだよね?」
また、矢口はこくりと頷く。
それを聞くと う〜ん・・・と市井は考え込んでしまった。

そんな市井を見て、今度はさっきまで黙って頷いてばかりいた矢口の口が動いた。
「あのさ、さっきから気になってたんだけど、何でそんなヘンな服着てるの?
 それに羽もないみたいだし。」

む・・・ヘンな服とは失礼な・・・。
これでも市井は普段 娘。の中で一番おしゃれだって評判なんだぞ。
今日の服だってバッチリ決めてきたつもりなのに・・・。
・・・・って、ちょっと待てよ・・・今、矢口、おかしなコト言わなかったか?

「ねえ矢口、今なんで言った?」
「ん?だからヘンな服だって・・・」
「じゃなくてぇ、その前だよ。その前!」

「はぁ?だから、 何で羽がないのって・・・・」



14 名前:ぷち(作者) 投稿日:2001年05月12日(土)08時23分58秒
>>10 さん

ですよね♪
やっぱり、笑顔で終わらないと・・・
なんてったって、さやまりは癒し系ですから♪


>>11 さん

更新遅くなってすみません(汗)
こんな駄小説の続きを気にしてくださるなんて・・・・(感涙)
さぁ 頑張るぞ〜

15 名前:ぷち(作者) 投稿日:2001年05月12日(土)08時29分37秒
ちょっとアンケートをとりたいのですが、

矢口に呼んで欲しい市井の呼び名をレスしてください。
ちょっと今後の参考にさせていただきたいので・・・・。
ご協力お願いします。
16 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月12日(土)10時53分05秒
紗耶香が一番いいかなぁ。
17 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月12日(土)20時09分02秒
じゃ「さやりん」。
18 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月12日(土)23時28分44秒
やはり矢口は「紗耶香」でしょ(笑

市井じゃないけど、真っ赤になりながら怒鳴る矢口萌え〜。
19 名前:ぷち(作者) 投稿日:2001年05月14日(月)17時45分12秒
● No limit ●

「は・・・羽ぇ!?」

思いもよらなかった矢口の言葉に驚き、思わず聞き返す。

(何を言ってるんだ この子は・・・。
 羽だって?そんなもの あるワケないじゃないか。
 はっ!!・・もしかして危ないクスリに手を出しちゃったとか?
 マジかよ矢口〜・・・。いや・・・でも矢口に限ってそんなコトは・・・。)

「あーーーっ!!」
そんな市井の考えをさえぎるように突然 矢口が大声を出す。
その声に驚いて、放心状態になっている市井にはおかまいなしで
興奮気味に喋り続ける。

「アナタ、もしかして人間?
 よく、ここに迷い込んでくるとは聞いてたけど、初めて見たぁ!!
 本に載ってたのと全然 違うや!!」

ワケの分からないことを喋りつづける矢口に市井はあわてて聞き返す。

「ちょ・・ちょっと待ってよ。何言ってるの?」

あわてている市井に矢口は、
「あっ、そっかぁ。人間界では天使界のこと勉強しないって本に書いてあったな・・・・。」
と独り言のようにつぶやいて、得意げに

「仕方ないなぁ〜、この優しい優しいヤグチが説明してあげましょう♪」

自分で言うなよ・・・とは思ったが、矢口があまりにも得意げに喋るので、
何も言えなかった。


「あっ!自己紹介まだだったよね。
 あたし、マリノベール・ヤグチ。ギャル系天使めざしてま〜す
 ヤグチって呼んでくれてイイよ♪

 ・・・・じゃあ、1つずつ絶説明するから、しっかり聞いててね。」
20 名前:ぷち(作者) 投稿日:2001年05月14日(月)17時45分52秒


 彼女の説明によると、ここは天使たちが暮らす天使界というところらしい。
この天使界と市井が暮らしている人間界にはまったく同じ顔をした人が存在するという。
つまり、今 目の前にいる女の子は、見た目は矢口真里そのものだけれど、
中身は全くの別人。しかも、彼女は人間ではなく天使だということになる。
初めは信じられなかったが、彼女の背中に違和感なくついている真っ白な綺麗すぎる羽を
見てしまったのだから、信じないわけにはいかない。

市井は混乱する頭でなんとか理解した。

問題は、何故 市井が人間界から天使界に来てしまったのかということだ。
ヤグチの驚き方から考えると、この世界に人間が来ることなんて 極々まれなんだろう。
(市井、日頃の行いはイイ方だと思うんだけどなぁ・・・)

市井が真剣に考えていると突然 隣で得意そうに説明していたヤグチが
何かを思い出したように手をポンとたたいた。

「そーいや、まだ名前聞いてなかったよね?教えてよ。」

市井は仕方なく考えるのを辞め答えた。

「あ〜・・え〜と・・市井紗耶香。」

「紗耶香かぁ〜・・・綺麗な名前だね」
「えっ?あぁ、ありがと♪」
自分の名前を誉められるなんて、そうそうあるコトではないので照れてしまう。
いくら市井の知っている矢口じゃないと分かっていても、
矢口と同じ笑顔で言われたのだからなおさらだ。

(こっちでは、そーゆーコト普通に言っちゃう習慣があるのかな〜)
そんなコトを考えていると、悪戯っぽい笑顔でヤグチが市井の顔を覗きこむ。
「どうしたぁ〜?顔赤いよ〜」

(くそ〜、可愛すぎるよぉ・・・。今すぐ押し倒したい・・・・
 ・・ん?でもそれって、やっぱり浮気になるのかな・・・。
 そりゃあマズイぞ・・・矢口、怒ると何するか分からないから・・・。
 くそ〜我慢だ市井!負けるな〜!!)

市井がそんな葛藤をしているコトなんて知りもしないヤグチは、
よりいっそう顔を近づけて心配そうな顔で言う。

「どーしたの?熱でもある?」

そんなヤグチの行動に驚き、市井は後ろに飛び退き、
手を顔の前で横にバタバタ振りながら必死になって否定する。

「い・・いや!そんなコトないよ!!ぜ・・全然 元気だよ!」
無理に笑顔を作って言う。
(こんな純粋な子にそんなコトしたらマズイか・・・
 しょーがない・・・我慢しよう・・・・)

21 名前:ぷち(作者) 投稿日:2001年05月14日(月)17時55分30秒
ふう・・・
やっと話の区切りまで来た・・・(ホッ)

人間の矢口と天使のヤグチ、紛らわしいですよねぇ・・・・
一応、漢字の方が人間で、片仮名の方が天使ってコトにしてるんですが・・・。
やっぱり、名前 違うのにすれば良かったかなぁ・・・・(後悔)


>>16
やっぱり「紗耶香」が、一番さやまりっぽくてイイかもしれませんね・・・。
でも、「さやりん」とか「さや」も捨てがたい・・・・
ん〜・・どーしよう・・・。
レス、ありがとうございました♪

>>17
ん〜〜・・・さやりんもイイですよねぇ〜・・・
何か、矢口専用って感じするし・・・
ん〜〜・・迷う・・・。
レス、ありがとうございました♪

>>18
おお♪「紗耶香」二票目ですね♪
やっぱ、紗耶香かなぁ・・・

>市井じゃないけど、真っ赤になりながら怒鳴る矢口萌え〜。
ありがとうございます♪(感涙)
今回の矢口は、純情っぽくしていきたいんで・・・(w
レス、ありがとうございました〜〜♪



22 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月15日(火)03時45分28秒
自分も矢口だったらやっぱり「紗耶香」だと思いますが、
ヤグチに呼ばせるなら「さや」も捨て難いかも・・・(w
23 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月15日(火)13時54分01秒
同じ顔が存在するということは、市井と同じ顔も存在するってこと?
もしそうなら、ここのヤグチとどういう関係か気になる・・・
24 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月17日(木)00時15分46秒
さやまりだ!
状況に合わせて使い分けるっちゅー手もありますよ作者さん
25 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年06月11日(月)01時29分18秒
おばんです。
唐突ではありますが↓の「小説紹介スレ@紫板」にてこちらの小説を紹介しました。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=purple&thp=992180667&ls=25
26 名前:ぷち 投稿日:2001年07月29日(日)18時01分49秒
「2ヶ月以上、更新もせず、何をやっていたんだ!」
とお叱りを受けそうですが、
実は、
あまりに、考えナシに思いつくままに書いていたので、行き詰まってしまいました。
一応、最後は出来ているんですが、そこまでにどうやって持っていくかが、
一向に思い浮かびません。

こんな小説を読んでくださっている心優しい読者の方、
本当に、本当に申し訳ございません。

近いうちに・・・とは言えませんが、必ず、必ず完成させます。


それまで、つなぎとして、赤板で他の小説を書こうと思っています。
もし、良ければ見てやってください。
そちらの方は、今回のことを生かして、全部話を完成させてから、
ちょこちょこ更新して行くので、今回のような事は、
絶対に、起こしません。

最後にもう一度、みなさん、本当にすみませんでした。

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