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綺麗な花びら
- 1 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月14日(月)13時45分57秒
- 初めて小説を書きます!
変なとことかあると思いますけどご許し下さいね。
内容はまじめにやぐちゅーです。
ほかのカップルも出てきたりもします。
甘くはならないかもしれませんが、まじめに真剣な感じで行きますね。
- 2 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月14日(月)14時33分22秒
- 初めて裕ちゃんに会ったとき花瓶に生けてあった綺麗なバラの花の花びらが
今も目に焼きついて離れない。
裕ちゃんを華やかに見せたあのバラの花・・・・・・。
真っ赤なあのバラの花・・・・。
裕ちゃんに初めて会ったのは矢口の高校の入学式でのことだった。
教師用に並べられたいくつものパイプ椅子に腰掛けている裕ちゃんを見たとき
あんまりっていうか全然いい印象なんてなかった。
だって、金髪にピアスにブルーのカラコン。学校にこんな人いてもいいの?って
思っちゃった。
まあ、矢口も髪は金髪だしその辺のことをとやかく言うつもりはないけど
教師であれはちょっとどうかな?
矢口は特待生で入ったから教師の目も甘いし服装とかも注意されることはなかった。
嫌味な教師は特待生なんだから勉強だけしてればいいとか言うしさ。
でも、そんな矢口を変えたのは裕ちゃん。どう変わったかは言い表しにくいけど
前とは全然違う感じかな?
以外(?)にも裕ちゃんは日本史の担当でうちのクラスの日本史のも教えていた。
入学してから2週間が経ち裕ちゃんの授業も何回かあって向こうはなんとか
矢口の名前覚えたみたいで授業のとき初めは「あんた」とかって呼ばれて
いい気はしなかった。自分で言うのもなんだけど特待生の名前ぐらい
すぐに覚えろよって言いたくなった。裕ちゃんはそんなマイペースな人だった。
- 3 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月14日(月)14時35分16秒
- あ、名前入れるの忘れちゃった。
- 4 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月14日(月)15時01分43秒
- 入学から2週間後の下校のときだった。
入学式で仲良くなった友達の紗耶香って子と圭織って子と3人で放課後
カラオケに行った。
その帰り少し軽蔑の念を覚えていた裕ちゃんにあったんだ。
みんな駅でばらばらになって矢口はホームで1人電車を待ってた。
電車が来るまで20分ぐらいあってジュ−スを買いにベンチから立ち上がった。
夜も結構更けてて人はほとんどいなかった。
だから立ち上がっても席をとられる心配はない。
安心して立ち上がり自販機へ行くと、見覚えのある後姿が目に入った。
裕ちゃんだ(このころは中澤先生って呼んでたんだったかな)。
- 5 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月14日(月)15時45分52秒
- 「先生・・・」
矢口の声が聞こえたらしくお金を入れようとした手を止めてこちらに振りむいた。
「ん?うちの生徒か?誰や?・・・1−Bの矢口か?」
ジーっと矢口の顔を見てやっと答えが出たみたい。
「そうです・・・・」
裕ちゃんはもう一度自販機の方を向いて缶ジュースを2本出してこっちに
寄って来た。
「ほら、あんたも飲むんやろ?」
差し出された暖かいコーヒーはまだ少し肌寒い春の夜にはうれしいものだった。
「あ、ありがと・・・」
「座ろか・・」
裕ちゃんは矢口がさっき座ってたベンチに腰掛けて空いている隣の席を
ポンポンと叩いて矢口を促していた。
矢口はおとなしく裕ちゃんの横に座った。
「自分、特待生やってんなぁ」
缶コーヒーを開けながら裕ちゃんは言った。
「ま、まあね・・」
やっぱりそういわれるのはうれしい。頑張って認めてもらえたのだから。
「せ、先生って付き合ってる人とかっているんですか?」
なんでそんなこと聞いたのかは自分でもわからない。
ただなんとなく気になったから聞いてみた。
「うーん・・・好きな人はおるよ。でも、好きになったらあかん人やねん」
「どうしてダメなの?好きになっちゃだめなの?」
「まあ、子供にはわからんやろな。」
裕ちゃんはそう言って矢口の頭を乱暴に撫でた。
「や、矢口は子供じゃないもん!」
- 6 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月14日(月)15時52分43秒
- つい声が大きくなってしまった。
背がちっちゃいからいつも子供扱いされるのが凄い嫌だった。
だからこういうこと言われるのは冗談でも笑えない。
「ハハハハ、ハハハハ・・・あんたおもろいな。傑作やで」
「い、いくら先生でも許さないんだから!」
「別にええよ。あんたの成績がどんどん落ちていくだけやから」
まだ笑ってるよ。まったくむかつくなー。
「あ、ひどーい。そんなことしてもいいと思ってんの?」
「ええんや。教師なんやから。」
- 7 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月14日(月)16時05分46秒
- 今はこのへんでストップです
時間があったら夜にでもまた書きますね。
やっぱ裕ちゃんといえばやっぐちゃんですよね。
これからどんどん更新していきます。
- 8 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月14日(月)16時25分33秒
- 感想等あればレス下さいね。
- 9 名前:読者の名無しさん 投稿日:2001年05月14日(月)19時33分02秒
- やぐちゅー大好きです!
姐さんが卒業してしまった今、やぐちゅーは永遠に不滅であってほしい。。。
続き楽しみに待ってまーす。
- 10 名前:ポルノ 投稿日:2001年05月14日(月)23時28分07秒
- やったね♪これで楽しみが1つ増えたよ
続き期待
- 11 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月14日(月)23時30分01秒
- 「そんなの関係ないでしょ!」
「なにゆうてんねん。それが教師の特権とちゃうんか?」
「はぁ?違うに決まってんでしょ」
「そうか?」
「あ、当たり前でしょ。」
裕ちゃんは当たりまえのこともわかんないのって思ってた。
「ま、もうええがなその話は。ところであんたには好きな人おるんか?」
「うーん、今はいないかな・・・ってなんで先生に言わなきゃならないのよ」
「なにゆうてんのや。うちかて教えてやったやろ。」
「それはそっちが勝手に言ったんでしょ。」
なんかすっごい裕ちゃんのペース。飲み込まれそうだよ。
と、そこへ電車がやってきた。
矢口の家は普通電車しか止まらない。
やってきたのは特急と書かれた少し他のとは違う車両の電車。
それを見て裕ちゃんは立ち上がった。
「これの、乗るの?」
裕ちゃんに聞いてみた。
「ん?そうやけど・・あんたは乗らへんのか?」
「あ、うん・・矢口は普通に乗るから。」
「そうか・・・じゃあ行くな・・また明日学校で!」
立ち上がった裕ちゃんを見ると何故か寂しくて一人ぼっちにになっちゃって
取り残されるようなそういう感覚に襲われた。
「待って・・・・」
知らず知らずのうちに裕ちゃんの服の袖掴んでた。
その間に電車の扉は閉まりホームから足早に立ち去っていった。
裕ちゃんは服の袖を掴んでる私を何も言わずじっと見ていた。
- 12 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月15日(火)00時06分49秒
- 電車が行った後ってこともあってホームには誰一人もいなかった。
誰もいない空間。裕ちゃんと矢口だけの空間。
裕ちゃんは相変わらず立ったまま矢口をじっと見ていた。
「どないした?」
訳もわからず裕ちゃんの服の袖を掴んでた矢口は何も言い返すことが出来ない。
「どないしたんやな・・・ヤグチーおーい」
矢口の前で裕ちゃんは手をひらひらさせてた。
「・・・・ん?・・どうしたの?」
「どうしたのやあらへんやろ!あんたのせいで電車乗られへんかったやないか。
もう、うち家帰れんのや」
「はぁ?なんでよ・・・まだ全然終電には間にあってんじゃんか」
「うちは○○って駅で乗り換えなあかんねん。あれに乗れんかったから、
もう電車ないんや。どないしてくれんのや?」
おちゃらけた先生だけどホントのことを言ってるみたいで妙に信じれた。
「・・・え・・・どうしよ・・・」
「あんたの家泊めてや。」
「え?で、でも・・・今日親いないし・・・」
「ほな、なおさら好都合やないか、よっしゃーいくで矢口の家」
矢口の掴んでないほうの腕で裕ちゃんはガッツポーズを決めた。
「誰もいいなんて言ってないでしょ・・・」
「でも、あんたがひきとめたんとちゃうんか?」
「そ、それは・・・・」
そうこうしてる間に普通電車がやって来た。
矢口は裕ちゃんの服の袖掴んでたから裕ちゃんが電車に乗り込もうとすると
矢口も引っ張られて一緒に電車に乗っちゃった。
開いてた席に2人で座った。
今気づいたけど裕ちゃんは矢口の手、離そうとしないよ。
なんで?どうして?矢口だったら絶対あんなことされたらキレちゃうと思うけど
なんで裕ちゃんそんない優しいの?
「せ、先生?」
「うーん・・・先生は堅苦しいから裕ちゃんて呼んでや。」
「ゆ、裕ちゃん?」
オウム返しに聞いちゃった。
今思えばあのときが裕ちゃんて初めて呼んだときだったのかな。
「そうや、嫌か?矢口。」
「い、嫌じゃないけど・・・・」
「けど?なんや?」
「せ、先生なのにそんな風に呼んでもいいの?」
「うちがええゆうてんのやからええんや。」
「ゆ、裕ちゃん?」
「おっ、早速つこてくれるんか?」
「さ、さっきのさ・・・好きになっちゃいけないってなんなの?」
「せやから、子供にゆうてもわからん。」
「誤魔化さないでよ!ちゃんと答えて」
矢口の真剣な声に裕ちゃん驚いてる。
- 13 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月15日(火)01時53分34秒
- 「うーん・・・やっぱり矢口には言われへんな。」
「そっか・・・仕方ないね・・・」
ちょっと残念だったな。
ってなんで残念なの?別に裕ちゃんの好きな人なんて関係ないよ。
うん、関係ない、関係ない。
無言のまま矢口の家の最寄の駅まで来てしまった。
矢口はまだ裕ちゃんの服の袖を掴んだままだけど裕ちゃん嫌な顔一つしないよ。
なんで?やっぱこの人の考えてるだけわかんないなー。
「裕ちゃん、降りるよ。」
矢口は裕ちゃんの服の袖を引っ張って電車から出た。
分厚いブレザー着てるのにもかかわらずめちゃくちゃ寒いよ。
裕ちゃんはかなりの薄着だからすっごく寒そう。
矢口よりも寒そうだよ。さっきから小刻みに震えてるが袖を掴んでるから
よくわかる。
「こ、これ・・・・着てよ・・・」
制服のブレザーを掴んでない方の手で脱ぎ、手は掴んだままで裕ちゃんに着せてあげた。
「あ、ありがとうな・・・・」
鼻をすすりながら裕ちゃんが言った。
「あったかいで・・・・矢口」
矢口が服の袖掴んでるせいでちゃんと着れてないけど裕ちゃんは暖かいって言ってくれた。
このうえないうれしさがあったのは否定できないな。
- 14 名前: 読者の名無しさん 投稿日:2001年05月15日(火)03時34分15秒
- やぐちゅーメチャクチャ嬉しいですぅ
- 15 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月15日(火)14時11分08秒
- 裕ちゃんの好きな人って誰だろう。。。気になる〜
続き期待♪
- 16 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月15日(火)19時07分55秒
- >>9
やぐちゅーは絶対不滅ですよー。
>>10
そう言っていただけるとうれしいですよ。
これからもどんどん読んでやってください。
>>14
いやーホントにやぐちゅーは大人気だな。
やぐちゅーは王道だ。
>>15
さて、誰なんでしょうか。好きになってはいけない理由なんかも
楽しみにしていただけるとうれしいかも。
- 17 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月16日(水)15時14分22秒
- 「さ、行こうよ。」
裕ちゃんを引っ張って家まで帰ってきた。
『ガチャ』
カギを開けて家に入る。
何故かまだ裕ちゃんの服の袖掴んでた。
「ただいまー」
誰もいないのをわかってて言ってみる。
これで返事がきたらこわいよね・・・。
「誰もおらんのやろ?」
靴を脱ぎながら裕ちゃんが言った。
2人とも片手しか開いてないから靴を脱ぐのに時間掛かっちゃった。
裕ちゃんが手をはらえば、矢口が離せばいいだけなのにまだ2人は繋がったまま。
「いいの、癖だから」
リビングに移動して裕ちゃんと一緒にソファーに座った。
裕ちゃんはボ−っとどこかを見てる。
そんな裕ちゃんを矢口は見入ってしまった。
裕ちゃんはよく見るとすごく綺麗な肌をしててとても27には見えない。
唇がルージュで少し光ってて変にドキドキしてくる。
ああ、矢口何考えてんだ。裕ちゃんは先生・・・それ以上でも以下でもないんだ。
矢口があまりにもジッと見てたみたいで裕ちゃんにばれてしまった・・。
「矢口なんや?うちの顔ばっか見て」
「な、なんでもないよ」
へたに声が大きくなってしまった。
- 18 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月16日(水)22時42分07秒
- 「んー?つい綺麗やから見入ってたんやろ?」
意地悪な笑みを浮かべる裕ちゃん。
「ち、ちがうよ!そんなわけないじゃん。」
必死に抵抗して隠そうとする。
その時服を掴んでた手を離してしまった。
「あ・・・・・」
「やっと離したな。矢口」
「なんで・・・・離してって言わなかったの?」
「・・・・・・矢口が好きやからかな」
ボソッと裕ちゃんは言った。普通なら聞き取れないかもしれない声を矢口は聞いた。
「え?今なんて?」
「もう、言わんよ」
「なんでよーー聞きたいよー」
「なんや?矢口聞こえとったんか?」
「あ、・・・いや・・・聞こえてた・・・・」
- 19 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月18日(金)10時54分11秒
- 好きになってはいけない理由も気になるし
他のカップルの登場も気になります〜。
続き楽しみに待ってまーす。
- 20 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月26日(土)17時30分59秒
- 「やっぱり聞こえてたんか・・・・・。」
「うん・・・・」
裕ちゃんがとっても哀れに見えた瞬間だった。
「どうなんや?・・・矢口の気持ちは・・・・」
急に話を振られて答える事が出来なかった。
でも、理由はそれだけじゃないと思う。
矢口はまだ自分の気持ちが分かってないから・・・・言えないんだ・・・。
しばらくの沈黙が続いた・・。
「や、矢口は・・・裕ちゃんがスキ・・・かもしれない・・・・。」
短時間の間にやっと探し出した矢口の結論。
あまりにも短時間すぎて後々困るかもしれない・・・・。
でも、そんなのこと今の矢口には関係なかった・・。
「かもしれないっちゅーのはなんや?」
「自分の気持ちがはっきりわかんないんだよ。どっかで裕ちゃんに惹かれてるんだ。
けど、なんか・・・・・・。」
「わ、悪かったな・・・変なこと言い出して・・。」
「う、ううん!そ、そんなことないよ!」
寂しげにつぶやいた裕ちゃんを何故か気遣う矢口・・・なんか変だ。
- 21 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月26日(土)17時37分40秒
- 「裕ちゃん?」
「ん?」
「聞いてもいいかな?」
「何をや?」
「何で矢口をスキになっちゃだめなの?生徒だから?」
「悪い・・それだけは言われへんのや・・・」
「生徒だからじゃないの?」
「なんも聞かんといてくれへんか?」
「わ、わかったよ・・・ごめん・・。」
また、しばらくの沈黙が続いた・・・。
矢口はまずくなった空気を正すために裕ちゃんに話し掛けた。
「あ、あの・・・お風呂入りますよね?」
「・・・・・ん?なんかゆうたか?」
「あ、いや・・・」
裕ちゃんは話を聞いてなかったみたい。
そして今日三度目の沈黙・・・。
- 22 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月26日(土)17時45分23秒
- 沈黙の中、矢口は必死に考えた。
なんで、裕ちゃんは矢口をスキになっちゃいけないのかを・・・。
ただ生徒と教師という関係ならば越えられない壁ではない。
実際矢口は何人かのセンパイがそういう関係になったことがあるのは聞いたりもしてた。
裕ちゃんは何かを隠してる・・・でも何?何を隠す必要があるの?
ねえ、裕ちゃん・・・裕ちゃん・・・・
「裕ちゃん・・・・」
「な、なんや?」
矢口は考えてたことを口に出してしまっていたらしい・・・。
裕ちゃんも突然の問いかけに少々驚いてる様子が伺えた。
「あ、・・・いや・・・その・・・裕ちゃん・・・なんか隠してない?」
「え!?な、なんも隠してへんわ」
かなり動揺した様子の裕ちゃん。
このとき矢口は確信した。絶対裕ちゃんは矢口に隠し事してるんだ。
- 23 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月26日(土)17時55分03秒
- 「うそ・・・でしょ?」
「う、うそとちゃうわ!?」
やっぱ裕ちゃん変だよ。
ねえ、何?何を隠してるの?
「教えてよ・・・教えてよ裕ちゃん・・・。」
矢口は裕ちゃんの腕を両手で軽くさすった。
「そんなに聞きたいんか?」
「うん・・・聞きたいよ。裕ちゃんのことさ・・・矢口本気になりかけてるから」
そう・・・矢口はマジに裕ちゃんのことがスキになってる。
もう、後戻りは出来ない。というより後戻りなんかしたくなかった。
- 24 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月26日(土)18時01分05秒
- 「ほんなら教えたる・・・せやけど約束して欲しいんや・・・。」
裕ちゃんの切ない表情・・・それは何故か矢口を思いっきり締め付けた。
「なに?」
「聞いたからって・・・・うちのことキライにならんといてくれへんか?」
「うん!約束するよ。絶対にキライになんかならない!」
「それ聞いて安心したわ・・・」
少し強張っていた裕ちゃんの顔が少し和らいだように見えたのは矢口だけかな?
- 25 名前:タマゴ 投稿日:2001年05月26日(土)18時04分20秒
- >>19
えっとですね・・・・理由は・・・かなり裕ちゃんが・・・・辛い感じです。
他のカップルはですね・・・・やぐちゅーは王道ですよね?
もう一個の王道が出てきます。
わかったかな?
まあ、こちらもいろいろと複雑なんですがね・・・・。
感想とかあったらレス下さい!
かなりやる気アップするんでね。
- 26 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月27日(日)02時09分30秒
- やった!更新されてる!
好きになってはいけない理由とは
嫌われてしまうような理由なんですか、、む〜、辛そうだけど気になる。
もう一個の王道というとやはり・・・
めっちゃ続きが楽しみです!
- 27 名前:かんかん 投稿日:2001年05月28日(月)15時11分58秒
- 「矢口・・・・お父さんの名前はなんや?」
「え?・・・・・春行・・だけど・・・」
唐突すぎる裕ちゃんの質問・・・・。
「な、何でそんなこと聞くの!?」
「うちの・・・・父親の名前は・・・春行・・・」
「え?・・・・」
わけのわからないことを言い出す裕ちゃん・・・え?何?なんなの?
「うちの母親は昔ホステスやってた時があってな・・・その時にあんたの
お父さんと付き合ってたんや・・・それで・・・」
「も、もういいよ!そんな話聞きたくないよ・・・なんでそんな話・・・・」
先が読めてしまった話・・・もう聞いていたくない・・。
矢口はいつの間にか泣いていた・・・・。こんな話をしている裕ちゃんに
ちょっとした怒りを覚えてもいた。
「あんたが聞きたいゆうたんとちゃうんか?!」
裕ちゃんもなんか怒ってる・・・。
冷静に考えれば矢口が悪い・・・それは分かってる・・でも、でもでも・・・。
- 28 名前:かんかん 投稿日:2001年05月28日(月)16時05分09秒
- こみ上げて来るどうしようもないほどのの怒り・・・そして悲しみ・・・。
「ゆ、裕ちゃん・・嘘でしょ?そんなわけないよね?」
下を向いたままの裕ちゃんが首を横に振った。
そしてそのまま話し始めた・・。
「母さんにな・・・あんたのことやら受け持ちのクラスの子やらの話をしてたんや
写真とか見せてな・・・そしたらあんたの写真を見ていきなり泣き出したんや。
なんやおかしいとおもてな・・・問い詰めたんや・・そしたら全部話してくれたわ・・・。
あんたのこともうちの父親のことも・・全部な・・」
矢口はただただ呆然として話を聞くことしか出来なかった・・。
「でも・・・もう、遅いんや・・矢口をスキになってから聞いた話やったんや・・・
いくら自分の妹やからゆうても・・うちは矢口がスキなんや!」
抑揚をつけて話す裕ちゃん。
なぜかいろいろ考えれば考えるほど裕ちゃんへの気持ちが強まっていく・・
真相を聞けば聞くほど裕ちゃんをスキになっていく・・・・。
「矢口は・・・裕ちゃんの話聞いたら聞いただけスキになってる・・・。」
裕ちゃんは真剣に矢口の話を聞こうとしてる。
矢口には少なくともそう見えた。
- 29 名前:かんかん 投稿日:2001年05月28日(月)16時11分01秒
- 今日はここでストップです!
>>26
更新をそんなにお待ちだったとは・・・・うれしいかぎりっす!(感涙
理由はもうちょっと後に明らかにしても良かったんですが・・・・まあ良いでしょう!
他のカップリングなんですが・・・・出てこないという事態に陥るかもしれません。
あしからず・・・・・・。
- 30 名前:タマゴ 投稿日:2001年06月05日(火)19時28分09秒
- えーっと名前がかんかんになってるのは私が「かんかん」だからです。
いや、変えてた理由はですね・・・・スレ立てすぎとか言われそうだったからで
ありましてですね・・・・いや、すっごい悪いことしちゃったような気が・・・・・。
なんかスイマセン・・・・(反省・・・・
けど続きはタマゴで書きます。
以後よろしくお願いします!
- 31 名前:タマゴ 投稿日:2001年06月05日(火)19時39分59秒
- 「矢口・・・・もうどうなってもいいよ・・・・裕ちゃんがス・・キだから・・・。」
「・・・・矢口・・・信じてもええんか・・?」
「うん・・・なんかもう止められないって感じだよ・・・。」
裕ちゃんは・・・・裕ちゃんは・・・・お姉ちゃん・・・。
そんな事実が今いきなり押し寄せてくる。
矢口の心のどっかで
『裕ちゃんはお姉ちゃん・・・血が繋がってるんだ・・・』
ずっとこの言葉がこだましてる。
「やぐちー!早くおいでよ!」
なっち?どこ?どこにいるの?
ねぇ?返事してよ!なっち!なっち!
「おい!矢口!矢口!しっかりせい!」
ぼーっと考え込んでた矢口はいつの間にか気を失ってたらしい・・・・。
「どないしたんや?」
「わかんない・・・・・自分じゃわかんないよ!」
「どないしたん?聞くで全部何もかもせやから話し!」
「いやだ!話したくない!」
矢口はそう言って部屋の隅のちっちゃないすに座った。
- 32 名前:タマゴ 投稿日:2001年06月05日(火)19時48分27秒
- すると裕ちゃんは静かに後ろから矢口を抱き締めた。
裕ちゃんは暖かくてすごい安心できる・・・・なっちみたいだよ。
「裕ちゃん・・・・暖かいね・・」
何も言わずに裕ちゃんはずっと矢口の背中を離すことはなかった。
「話すよ・・・裕ちゃんも言ってくれたんだもんね。矢口の番だよね・・。」
裕ちゃんは静かに矢口の後ろで話を聞き始めた。
「矢口ね・・・去年まで付きあってた人がいたんだ・・・その子の名前は
安倍なつみ・・・大好きで大好きでずっと一緒だって思ってたんだ。
けどね・・・なっちは・・・なっちは・・・」
矢口は泣きそうになった。
なっちのこと人に話すときはいつも泣いちゃう・・。
そんな矢口をもう一度裕ちゃんが今度は強くしっかりと抱き締めてくれた。
- 33 名前:ポルノ 投稿日:2001年06月08日(金)15時19分06秒
- イイっすねえ・・・
続き早く読みてえ
- 34 名前:タマゴ 投稿日:2001年06月10日(日)15時47分31秒
- 「なっちは・・・・・死んじゃったんだ・・・・・。
心臓が悪くてさ・・・でもそれを誰にも言わないで死んじゃったんだ・・・・。
ずるくない?ずっと黙って・・・・・。矢口が勉強を頑張れたのも、
人を愛するってことが素晴らしいって感じたのも全部なっちのおかげなのに・・・・。
なのに急に死んじゃったんだよ・・・。」
「矢口・・・・・。」
「でも、裕ちゃんといるとそれが全部癒される気がするよ・・・・・・。」
裕ちゃんといればなっちのこと・・・忘れられるかもね・・・・。
裕ちゃんは不意に抱き締めてたてを離すと、矢口を裕ちゃんの方向に向かせた。
「どんな過去があろうが、うちは矢口がスキや・・・その子のこと忘れろとは
いわへんけど・・・・・付き合って欲しい・・・。矢口がうちにそのこの面影を
感じてもかまへん。せやから付き合って欲しい・・・。」
「うん・・・・矢口も裕ちゃんと付き合う・・・・。」
裕ちゃんは矢口を今度は前からギューって抱き締めてくれた。
この時から矢口の中で裕ちゃん>なっちに変わった気がした。
- 35 名前:タマゴ 投稿日:2001年06月10日(日)15時52分36秒
- ちょっとだけ、更新です。
これで、やっと2人はめでたく(?)カップルです。
感想等お願いします。」
- 36 名前:読んでる人 投稿日:2001年06月26日(火)02時36分22秒
- 続きが早く読みたい
更新待ってます
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