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LOVEセンチュリー

1 名前:やぐちゅー同盟 投稿日:2001年05月15日(火)00時29分40秒
某ミュージカルの世界の話です。パラレル物だと
思ってください。基本はやぐちゅーでイシヨシ、かおなち等
書いていけたらいいな!(いいな!)寒…
ちょっと変わった方法で書きます(謎)


遊園地のショーのバイトダンサー:なつみ、圭織、真里、ひとみ、梨華
遊園地オーナーの娘:圭
遊園地内のラーメン屋の娘:真希
圭織の姉:平家
心臓病の入院患者:亜依
亜依の担当看護婦:裕子
左足骨折入院患者:希美
2 名前:やぐちゅー同盟 投稿日:2001年05月15日(火)01時43分35秒
 なつみ先輩に誘われて始めた、遊園地のショーのバイト。
 時給は安いけれど、まぁ、楽しいからいいかな、って。
 ようやく、踊りも覚えて、がらがらヘビの着ぐるみの重さにも慣れたとき、私はあの人に出逢うことになる。

 「はー、つっかれたぁ」
大きな独り言を口にして、真里は腕を伸ばして、大きく回した。
 遊園地から病院前の公道に、等間隔に並べられた電灯がぼんやりと光りはじめる。
「なつみ先輩も圭織さんも、元気だよなぁ」
肩にかけた鞄をかけ直しながら、溜息まじりにそう呟く。
 1日5回のショーの後に、さらに練習といって、自主的に練習をしているのだ。
 さすがにそこまでは残る気になれなくて、いつも先に1人で帰ることになる。
 鞄の中からMDウォークマンを取り出して、イヤホンをかけようとしたとき、不意に人影が視界に入った。
「・・・・・」
街路樹の影から見えた、金髪の、髪。
 足が、まるで、誰かに操られたかのように、ゆっくりと止まった。
3 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月15日(火)02時36分05秒

>左足骨折入院患者:希美

妙に細かい(w
名前から先のストーリーが丸わかりだ……


4 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月15日(火)21時48分27秒
>ちょっと変わった方法で書きます(謎)
なんだろう?楽しみ!!

>>3 こまった、俺には、わからない……
5 名前:やぐちゅー同盟1号 投稿日:2001年05月16日(水)00時26分03秒
 その人は何をするでもなく、ただ満天の星空を見上げ、泣いていた。
意思の強そうな眉、白に近い金の髪、透き通る青い瞳、目尻にためた涙。
 綺麗…。
真里は何故だかその場から動く事がためらわれて、立ちつくす。
ふと、その人が目尻にたまった涙を拭おうとして真里に気付き、一瞬驚いた
表情を見せ、ゆっくりと真里に近づいてきた。
「アンタ…」
少し低めで心地よい特徴のある声…。
真里は視線を外すこともできず、正面から見据えたまま次の言葉を待った。

「子供がこんな時間に出歩いたらアカンで。はよ帰り」
6 名前:やぐちゅー同盟2号 投稿日:2001年05月16日(水)08時17分26秒
「子供じゃないですよ」
なんとなく、反射的にそう返していた。
「子供はみんなそーやって言うんや」
「もぉ、18です」
真里がそう言った瞬間、その人の表情がピクリと動いた。
「・・・18・・・」
口の動きでようやくわかるような小さな呟き。
「そぉか。・・・でも、女の子の1人歩きは、どっちにしろ危ないで」
何気ない動きで、その人は目尻に残った涙を押さえた。
 微かに濡れた指が、電灯を受けて、かすかに光る。

 その涙の訳を、知りたくなった。
 けれど、ただその人に見とれることしか出来なかった。

 ── こんなに綺麗な涙をみせる人が存在するなんて、知らなかった。
7 名前:やぐちゅー同盟2号 投稿日:2001年05月17日(木)20時38分31秒
「・・・なんや? ぼーっとして・・・」
その人の声でハッとして、急に顔が熱くなる。
 暗くてよかった、と、波打つ心臓の音を聞きながら思った。
「もしかして、この病院に用あって来てるんか?」
真里は素直に首を振った。
「・・・あの」
「ん?」
その人が、顔を少し傾けて、真里の顔を見た。
 目を合わせずとも、その視線が感じられて、なんとなく落ち着かない。
「・・・これっ」
ポケットからハンカチを取り出して、真里はまっすぐに差し出した。
8 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月26日(土)12時37分03秒
どんな書き方なんかな?
面白そうなんで楽しみです。
9 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月26日(土)23時37分34秒
やぐちゅーかなり好きです。
今後どうなって行くのか期待。
10 名前:やぐちゅー同盟1号 投稿日:2001年05月29日(火)23時16分45秒
その人は真里の思惑を察するとふっと笑った。その微笑みにまた
真里の心臓が跳ねあがる。
「ありがとな。せやけど、大丈夫や」
「…そうですか」
なんとなくがっかりしてしまう。
そんな真里の気持ちに気がついたのかどうか、その人は真里の頭を
ぽんぽんと優しく叩き
「気をつけて帰り」
と言うと病院の中へ入って行った。
11 名前:名無し読者 投稿日:2001年05月31日(木)21時24分34秒
色んなカップルが出てくるんですね。
期待sage
12 名前:やぐちゅー同盟2号 投稿日:2001年05月31日(木)22時12分47秒
 上天気の空の下で、真里は、大きくあくびをした。
「眠そうだねぇ」
「眠いっすー」
素直に、なつみに返事をして、真里は笑った。
「勉強のしすぎ?」
その問いには、ごまかすように苦笑いする。
 ── 眠れなかったのだ。
 いつものように家に帰って、いつものようにご飯を食べて、いつものようにお風呂に入って。
 いつものように、眠ろうとベットに入ったはずなのに。
 ・・・少しでも気を抜くと、瞼の奥にあの人の姿が浮かんできた。
 小さな痛みをつれて、心の中に、入り込んでくる。
「・・・名前くらい、聞けばよかった」
13 名前:やぐちゅー同盟1号 投稿日:2001年06月06日(水)23時05分53秒
なんだか今日は特に暑い。毎日真夏日が続いてはいるが、今日の暑さは
ことさら厳しい気がする。本日3回目のショーを終えた真里は楽屋裏を
なんとなく歩き回っていた。


あの人…病院の人なのかな…? 入院してる風には見えなかったし。
面会時間はとっくに終わってただろうし。でも、あの金髪…まさか
お医者さんじゃないよねぇ? う〜ん…。

今日の帰り、また会えないかなぁ。

連日の暑さのせいかな? なんだか頭がくらくらする。昨日、
あんまり寝れなかったし。お、あれに見えるは梨華ちゃんと
ひとみちゃん。って、え?え? ひとみちゃんが梨華ちゃんに
ちゅー…ええ!?あの2人ってそーだったの? 暑さのせいで
幻覚でも見てるのかな?アタシ…。

あの人…寝不足…ひとみちゃんと梨華ちゃん…金髪…。
グルグルと周る思考。アタシの意識はそこで途切れてしまった。
14 名前:やぐちゅー同盟 投稿日:2001年06月06日(水)23時06分31秒
そろそろ変った書き方ってのが何かわかった人もいるのでしょう(w
まあ、たいして変った事でもないけど…。
そんなワケで個別にレスを返す事ができませんが、レスはうれしいです。
ありがとうございます。
15 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月08日(金)21時21分47秒
変わった書き方・・・わからん、、、
はやくやぐちゅーにならないかなー
16 名前:名無し読者1号 投稿日:2001年06月09日(土)01時52分27秒

HNのとこが……。
それより矢口倒れたらいけません!
しっかり実況中継してくれなきゃ(w
17 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年06月11日(月)01時26分15秒
いきなりすいません。
こちらの小説を、↓の「小説紹介スレ@紫板」にて紹介しました。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=purple&thp=992180667&ls=25
お邪魔しました。
18 名前:やぐちゅー同盟2号 投稿日:2001年06月11日(月)01時34分58秒

 次に目を開けたとき、青い空の代わりに白い天井が広がっていた。
「・・・?」
そして、金色の、髪。
 ・・・え? ・・・金色の髪?
「お、気付いたか?」
「・・・・・」
うちわがゆっくりと動くのが見える。その動きにあわせて、心地よい風が顔の上を通り過ぎていった。
 ・・・あれ? おかしいな。
ひとみちゃんと梨華ちゃんがちゅーして・・・たのに、なんで目の前にこの人が居るんだろ。
 って、いうか、なんで矢口、この人に、膝枕してもらってんの?
「大丈夫か?」
そう言いながら、あの人の手が矢口の額に触れた。
 ひんやりとした感触が心地いい。
 ・・・夢、なのかなぁ、これ・・・。
 夢にまで見ちゃうなんて、ちょっと重傷じゃない?
「今、なつみちゃんに水持ってきてもろてるから、もうちょっとおとなしく寝とき」
「・・・眠ってるよぅ。だって、夢は眠ってるときにみるもんなんだからさぁ・・・」
「・・・寝惚けとんのか?」
そう言って、その人は苦笑した。
19 名前:やぐちゅー同盟1号 投稿日:2001年06月21日(木)20時37分53秒
「アンタなぁ、日射病で倒れたんやで? 自分わかっとる?」
……日射病? そう言えば今日は特別暑くて。ってことは、夢じゃない?
夢じゃないってことは……膝枕……
「すいません!矢口…つっ!」
思わず勢い良く起き上がったアタシは、また軽い目眩を感じて倒れかかった。
金髪の彼女は素早く抱きとめると、また膝枕をしてくれた。
「ほら無理せんと。もうちょい大人しく寝ときって矢口?」
「えっ、なんで矢口の名前知って…」
この状況の上、あの頬笑みで名前を呼ばれ、もう何がなんだか。心拍数が
ドンドン上がってる気がする…。
しかし彼女は一瞬の間を置いてプッと吹き出した。
「アンタ、今、自分で言うたやーん」
「あ、あれ? そうだっけ?」
彼女は心底おかしそうに肩を振るわせ、笑い続けている。恥ずかしくて
逃げ出しかったけど、膝枕してもらってるからそうもいかない。てか、
もったいなくって起きれないってのもあるけど。
20 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月23日(土)01時27分45秒
膝枕激萌え!
21 名前:やぐちゅー同盟2号 投稿日:2001年06月24日(日)00時18分39秒
 ・・・心臓が、バクバク言っていた。
 顔が熱くて、ぼーっとするけど、コレ、日射病のせいだけじゃない気がする。
「ちゃんと水分、取ってたか? 炎天下で動いてるんやから、気ぃつけなあかんで?」
「・・・はぁい」
素直に返事をすると、その人は小さく頷いて、まるで小さな子供にでもするみたいに、真里の頭を撫でた。
 ・・・何を聞こう? 何から聞こう?
 知りたいのは、名前だけじゃない。
「・・・あの」
ぽつりと呟くと、その人は真里の顔を覗き込んだ。
「ん?」
真里が口を開こうとした瞬間、ドアの開く音がした。
22 名前:やぐちゅー同盟1号 投稿日:2001年06月27日(水)20時30分51秒
 真里がそちらに顔だけ向けると、なつみが水の入ったペットボトルを
片手に顔をのぞかせていた。
「裕子さん、真里の具合は…あ、気が付いたんだ」
ほっとした表情を見せ、なつみは真里に駆け寄ってきた。

 ―――裕子さんっていうんだ――

 聞こうと思っていた事が1つ、聞かずに知る事ができた。
       なっちありがとう。

「水、飲んだ方がいいよ。飲める?」
なつみが優しく問いかける。真里はうなづこうとしたが、水を
飲むには起きあがらなくてはならない事に気付き、一瞬ためらう。
そんな真里の真意を知ってか知らずか、裕子はイタズラな微笑を
たたえて言った。
「なんならアタシが飲ましたろか? 口移しで」
カーっと真里の顔が一気に耳まで真っ赤になる。
23 名前:やぐちゅー同盟2号 投稿日:2001年06月27日(水)21時17分29秒

「・・・え、えっと」
しどろもどろでなんとかそれだけ口にした真里に、裕子がぷっと吹き出した。
「自分、顔真っ赤やで〜。冗談やんか、冗談。かーわい〜」
「・・・な、なっ・・・」
なんなんだよ、も〜〜!!
 昨日とはイメージ、全然違うじゃんか〜〜!!
 どっか素っ気ないくせに優しくて、綺麗でっ・・・いや、今も綺麗だけどさ・・・。
「ほら」
素直に顔に不機嫌さを表していた真里に、裕子はそっと肩に手を回す。
「え?」
「ゆっくり、な?」
裕子の腕に合わせて、真里はゆっくりと上半身を少しだけ起こした。
「なつみちゃん、水」
「あ、はい」
なつみが頷いて、ペットボトルの蓋を開ける。
 裕子は、なつみからペットボトルを受け取ると、そっと真里の口元に近付けた。
「水、飲んどかんとあかんよ」
「・・・・・」
真里は裕子の目をちらりと見てから、小さく頷いて、ペットボトルに口を付けた。
 無理な体勢であるはずなのに、自然に水が口の中に流れ込んでくる。
 ・・・ちぇ。
 冷たい水が、喉を通り過ぎていくのを感じながら、真里は心の中で小さく舌打ちした。
 ・・・今も優しいんでやんの。

 3分の1程飲んで、口を離す。
「もぉええんか?」という裕子の問いに、今度は素直に頷いた。
「喉、乾いたら、すぐ言うんやで?」
少し口の端にこぼれた滴を、裕子がなんでもないことのように、そっと指先で拭った。
「・・・寝ててえーよ」
その言葉に素直に甘えて、真里は目を閉じた。
 さっき唇をかすった指先の感触が、真里の胸を締め付ける。
 正直なところ、このまま、裕子さんの顔を見ていられるような自信はなかった。
24 名前:読んでる人 投稿日:2001年07月08日(日)08時39分59秒
まだですか?
25 名前:やぐちゅー同盟1号 投稿日:2001年07月17日(火)19時56分30秒

 なつみ先輩は4回目のステージの為、戻って行った。さすがにアタシは無理なので
そのまま休ませてもらう。
 裕子さんはアタシの頭を優しく撫でながら、ウチワであおいでくれている。
その心地よさにうっとりとしていると、ふいにウチワであおぐ手が止まった。
「……18歳、か…」
ギリギリ聞き取れた呟き。目を閉じている為、裕子さんの表情はわからないけど、
何故だか昨日の泣き顔が思い出された。しばらくするとウチワで仰ぐ風が、また
届き始める。

 18歳…アタシのトシが何か…? 聞きたい、けれど聞いちゃいけない気がする…。

 どれくらいの時間がたったのか、5回目のステージの時間が迫っていた。
4回目のステージは休んでしまったけど、体調もだいぶ良くなったし、5回目の
ステージは出ようと、アタシは体を起こした。
「あの、ありがとうございました」
「ん、もう大丈夫なんか?」
裕子さんは心配そうにアタシの顔を覗き込む。上目使いの裕子さんも綺麗で
思わず視線をそらす。
「も、もうすぐ第5ステージ始まるからっ」
そう言って立ちあがろうとしたアタシの腕を、アカン!と裕子さんがつかんだ。
立ちあがろうとしたところで、腕を捕まれたのでバランスを崩し、アタシは
裕子さんの方に倒れ込んだ。
26 名前:やぐちゅー同盟2号 投稿日:2001年08月05日(日)09時36分32秒
「す、すいませ……」
おたおたして、体勢を立て直そうとしたとき、裕子さんの腕に力が入った。
 息苦しい程、きゅっと強い力で抱きしめられて、身動きがとれなくなる。
「……ゆ、裕子さん……?」
「……ちゃんと寝てな、あかん」
小さく呟かれた言葉は、やけにせっぱ詰まって聞こえた。
「だ、大丈夫ですよ。ただの日射病だし……」
返事はなかった。
 そのかわり、矢口を抱きしめていた腕の力がゆっくりと緩められた。
 なんだか、様子がおかしい。
 いったいどうしたのかと思い、少し顔をずらせて、裕子さんの顔をのぞき込んだ。
「……せやな。日射病やんな……」
「……裕子さん?」
「悪い。……なんでもあらへんよ」
裕子さんはそう言ったけれど、なんでもない、なんて顔じゃなかった。
「せやけど、日射病かて、バカにしたらあかんで?」
こんなに悲しい笑顔があるなんて、今まで知らなかった。
27 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月09日(木)01時27分44秒
お、続きがある!!
やぐちゅ好きなので、期待しています☆
28 名前:読んでる人 投稿日:2001年08月25日(土)09時38分23秒
そろそろ続きをお願いしたいんですけど・・・>作者さん
29 名前:やぐちゅー同盟1号 投稿日:2001年09月03日(月)21時41分23秒
結局アタシは5回目のステージも休み、ステージを終えなつみ先輩達が控え室に
戻ってきた。梨華達は遊園地で遊んでるらしい。帰り支度をしていたなつみ先輩に
裕子さんが声をかける。
「なつみちゃん、真里ちゃん送ってあげてくれん?」
なつみ先輩がうなづく。ホントにもう大丈夫だからという私の申告は聞いてもらえ
なかった。
「本当はアタシが送ってあげたいとこやけど、これから出勤やし…」
これから出勤? これからって、もう夜…。
「あ、アンタ今、夜のお仕事とか思ったやろ? ちゃうで、白衣の天使や。
 イメクラともちゃうで?」
裕子さんの後ろでなつみ先輩が吹き出した。そこ!笑わない!と裕子さんの激が
飛ぶ。しかし圭織先輩も一緒になってクスクス笑っている。

白衣の天使…?

「看護婦、さん?」
イメクラでもなければ、答えは1つしかない。
「せや、夜勤なんよ」
そっか、看護婦さんなんだ。だから看護婦としての使命感で、こんなにアタシの体、
心配してくれるのかな…? そう思ったら胸の奥がチクリと痛んだ。前からの
知り合いらしい、裕子さんとなつみ先輩の関係も、気になって仕方がなかった。
30 名前:やぐちゅー同盟2号 投稿日:2001年10月25日(木)20時36分17秒
 ぽてぽてと、なつみ先輩と並んで歩く。

 ── なつみ先輩って、裕子さんとドコで知り合ったんですか?

 その一言を口にするのは、あまりに難しかった。
 部屋を出たとき、さっさと聞いてしまえばよかったんだ。
 時間がたてばたつほど、言葉は沈んでいった。
「真里、大丈夫?」
無口になってしまった矢口の顔をのぞき込んで、なつみ先輩が、心配そうにそう言った。
「だ、大丈夫っ。大丈夫!」
少し焦って、首と手を横に振ったら、少しクラッとした。
「・・・あぅ」
「ああ、もう。頭振ったりしないの」
苦笑いするなつみ先輩の後ろで、圭織先輩が笑うのが見えた。
「もうちょっと休ませてもらったほうが、よかったんじゃなかんべ?」
「大丈夫ですぅ」
「ホントに? また倒れたりしたら、裕子さんに怒られちゃうよ」
「・・・・・」
「裕子さん」という言葉に、チクリと胸が痛んだ。
31 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月26日(金)01時24分11秒
おぉ、更新されとる!
32 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月26日(金)14時40分21秒

 更新楽しみ〜
 やぐちゅーが!!!
 がんばってくださ〜い!!
 楽しみです〜

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