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圭×××

1 名前:N 投稿日:2001年05月29日(火)01時02分13秒
はじめまして。 初投稿です。

稚拙な文章(短編)ばっかりになると思うので、
とりあえず毎日更新を目指していきます。
中心人物は圭ちゃん!の予定です。
(あくまで予定です。)

時間があったら、読んでってください。
2 名前:N 投稿日:2001年05月29日(火)01時06分06秒

私のだぁい好きな人は、いじわるです。
私はあの人に何もかなわないんです。
だって、この前なんかわざわざ
みんなのいる前で、いきなり私に聞くの!
「ねぇ石川ぁ。 あんた、彼氏とかっていたの?」
過去形で聞くのはきっと
今の、私があなたにメロメロなのを知ってるから。

「えっ!
 いっ、いちよぉは・・・」
私はいつもみたいに返事に困りながら、少し顔が熱くなる。
私は顔を上げられなくなる。

「ふぅ〜ん。
 じゃぁ、デートとかは?」
私の大好きな瞳が覗き込む。
めいっぱいのいたずら心の中に、少しの寂しさを秘めたような瞳。

あなたには、ウソが言えないから、私は小さな声で答える。
「えっとぉ、ち、近くの遊園地に・・・」
ずるいよぉ。

「そっ。」
「・・・。」
「・・・。」
アレ?
もう終わり!?
なんで、何もなかったみたいに他の人に話し掛けてくの?
3 名前:N 投稿日:2001年05月29日(火)01時23分12秒
初投稿なので、調子に乗って続けてみます。
4 名前:N 投稿日:2001年05月29日(火)01時23分53秒
私を置いて、どこ行くんですかぁ〜!?

「ほなっ、、初めてのチューは?」
「えっ! あいぼん・・・」

「じゃぁさぁ〜、初めてのエッチはぁ?」
「ええっっ!! や、矢口さん・・・」

「ほな、初めての★▽▲☆はぁ〜?」
「えええっっっ!!! 中澤さぁん!?
・・・それって、何ですか?」
「なぁ〜、どぉなんやぁ〜?」
みんなが詰め寄って来る。

こっ、恐いよぉ!
石川は、もうムリですっ!
泣きそうですっ!
助けて下さぁ〜い!
って、いつの間にかあの人がいないよぉ〜。
5 名前:N 投稿日:2001年05月29日(火)02時34分24秒

恐いよぉ〜。
誰かぁ〜。
助けて下さぁい〜。

ギュ〜ッ!
あれ!?
いきなり、大好きな香りに包まれたと思ったら
後ろから抱きしめてくれててる!

「あんまし、いじめないでよ。
 あたしのなんだからっ!」

頭の中が真っ白ですっ!

「ふえぇ〜ん。」
「えっ!?
 あんた、なんで泣いてんの?」
「うぅ〜。 嬉しいんですぅ〜。
 うぅ〜。」

やっぱり、あなたはずるい。
私は、あなたに何も勝てないみたいです。

あっでも、あなたに勝てることがひとつだけありました。

『あなたを大好きな気持ち』
それだけです。

 The END
6 名前:N=書く人 投稿日:2001年05月29日(火)02時38分06秒
おバカップルな話でスイマセン。

とりあえず、次は昔にもどってちょっとだけ長くなる予定です。
よろしければ お付き合いください。
7 名前:『Lesson 1』 投稿日:2001年05月29日(火)15時47分47秒
「おつかれさまで〜す。」
「あ〜、おつかれ〜」

明日は久しぶりのオフ。
メンバーは明日と今晩の予定を楽しみに
うかれ顔で別れを告げてく。
その笑顔に少し落ち着いた表情で返事を返す。
みんなほんまに最高の笑顔やなぁ。
はぁ〜。
疲れとため息の混じった吐息をもらす。

なんの予定もないアタシは少しの寂しさを抱き、ムリに予定を作ろうとした。
みっちゃんでも誘て酒でも飲むかぁ。
そう思った時、ひとり笑顔でアタシに近づいてくる子がいた。
おっきな瞳に怖いほどの満面の笑みをたえて・・・

「ねぇ裕ちゃぁん。」
「おっ、なんや圭坊。まだおったんかい。」
「あのさぁ、今日お泊まり行ってもいい?ちょっと、相談があるんだ。」
めずらしく、おねだりモードの圭坊。
ってゆうか、はじめてかな?
「ん〜ん、晩酌に付きおぅてくれるんやったら・・・」
「う゛っ、あたしは飲めないけど、お酌は得意だよ!」
まっ、ええかぁ。 たまには。
8 名前:『Lesson 2』 投稿日:2001年05月29日(火)15時59分30秒
つい、車の中ではいつものように仕事の話しで口論してしまった。
圭坊は歌や仕事に対して堅すぎるぐらい真剣に話す。
アタシは時々ムッっとするけど、実は嬉しかったりもする。
メンバーはみんな『モーニング娘。』のコトを真剣に考えてる。
でもやっぱり、学生のままオーディションを受けた子達とは違う。
厳しい世間を少しやけど知ってる。
そやから、いっつもつっけんどうで、なかなか人を受け入れんし、
受け入れさせんのやろぉか。
・・・大丈夫やろか、この子。


お互いムッつりモードでアタシの部屋についた。
「まぁ、適当に座りぃ。 で、相談て?」
とりあえずアタシは冷蔵庫からビールと冷えたグラスを2つずつ取りだしながら聞く。
「・・・」
プシュッ。
「おぅ、ありがと。」
怒ってても約束は守ってくれるあたり、圭坊らしいなぁ。
でも、圭坊なに急に頬染めてんねん?
さっきまでの鋭い目と、ふくれたほっぺが和んでく。
・・・ちょっと、こわいかも
9 名前:『Lesson 3』 投稿日:2001年05月30日(水)01時09分03秒
「・・・うん。・・・実はね・・・」

圭坊は恥ずかしさを隠すみたいに近くにあったクッションを抱え
口元を隠し、あのおっきな瞳を覗かせて、話し出した。
「・・・そのぉ、好きな人に気持ちを伝えたんだけど、
 いっつも冗談にとられちゃってさ、
 で次は、そうならないように・・・
 そのぉ、実力行使で行こっかなと思ってさ。
 それで、経験豊富そうな裕ちゃんにいろいろとアドバイスしてもらおうと思って。」
よっぽど恥ずかしいのか、最後の方の言葉はいつも以上に早口やった。
頬を赤く染めたまま照れ笑いしとる。

なんや今日の圭坊えらいしおらしい思たら、そうゆうことかい。
それにしても実力行使とは・・・
圭坊らしいなぁ。

「ん?"いっつも冗談に"って、もしかして相手って・・・」
「ぎゃー! 言わないで!恥ずかしいから。」
言うと、クッションにあの瞳までうずめ首をイヤイヤと横に振っとる。
でも、アタシは言葉を続ける。
「ははぁ〜ん。なるほどねぇ。
 そら、メンバーのおるとこでは聞けんわなぁ〜。」

黙ってもぉた。
耳まで真っ赤や。
もぉちょっと、いじめてたろ。
「あ〜んなコトや、こぉ〜んなコト話してたらバレバレやもんなぁ。」
そっと、圭坊に目をやる。
いつの間にかあのおっきい瞳が悔しそうにこっちを見てる。
アタシは3本目のビールを飲み干し心の中でつぶやいた
ちょっと、おもろいかも。
( ̄ー ̄)ニヤリ

「よし、わかった!
 この裕ちゃんにまっかせなさい」
「うん。ありがとぉ、裕ちゃん。」
さっきまでとは一転して、幼く無邪気な笑顔の圭坊がそこおる。
10 名前:『Lesson 4』 投稿日:2001年05月30日(水)22時32分26秒
アタシはやる気満々で言う。
「まずは、ムードやなぁ。
 作戦実行は・・・来週の地方の泊まりとかどぉや?
 たぶん、いつもどおり紗耶香と二人部屋やろ。
 決まり!」
ん? このふたりって、しょっちゅう一緒の部屋やのになんで今までなんもないんやろ?
「えっ、そんな急に言われても心の準備とか・・・」
今から緊張してどぉすんねん。
っでも、そぉゆぅことか。
つまり、いっつも踏ん切りつかずにドキドキしながら寝不足と。
なるほどぉ。
「あほぉ! そんなこと言うてたら、いつまでたっても"夜這い"やできんわ。」
「"夜這い"って言わないでぇー」
「だって、そうやん!
 ってコトで、来週に決まりなっ。」
ほんまに圭坊は押しが弱ぁて、押しに弱いんやから。

アタシはちょっと強引に計画を進めた。
11 名前:『Lesson 5』 投稿日:2001年05月31日(木)04時07分31秒
アタシは畳み掛けるように言う。

「ほな、次はムードや。これは大事やで。
いつもみたいに"おちゃらけモード"じゃぁあかん!
また冗談やと思われる。
"セクシー・モード"か、せめて"シリアス・モード"にせな。」
おっ、さっきまでふてくされてたのに、おっきい目ぇ開けてめっちゃ必死に聞いてるー。
これは、適当なこと言えんなぁ。
「で、どおやって?」
「へ?」
「だから、どおすんの?
あたしそんなのやったことないよ。」
19にもなってないんかい。
って、アタシもあんましないんやけどなぁ。

「えっ、そっ、そやからなぁ・・・まぁ、こっちきぃ〜。
 こうやって隣に座ってやなぁ・・・
 そやっ! 切なそうな顔するんや。」
って、おいおい、険しい顔してどぉすんや!
マジ恐いわ。
「コラッ!違う。怒ってどぉすんの?
・・・そうそう。その顔。」
けっこう、いい表情するやん。
なんや、ホンマに切ない乙女の顔やわ。

そんだけ紗耶香のコト、好きなんやなぁ。
なんや、うちまでそそられるわぁ。

「んで、いきなり紗耶香の顔を見て『好きなの・・・』や!
 んで、一気に押し倒す!
 うん。決まり!
 これでばっちりや!
 うん。」
自分の立てた作戦なのについ、頷いてまう。
せやかて、その瞳で言われたら、紗耶香じゃなくてもイチコロやろ。
完璧やん!

「なるほどぉ。
 つまり、こんな感じ?」
12 名前:名無し圭 投稿日:2001年05月31日(木)12時49分41秒
どっ どんな感じすか!!あががが・・・つっ続きを・・続きをお願いしますー!!
てな感じの禁断症状が出てます。(w
今日初めて読ませて貰いました!自分はヤッスーヲタなんでマジ嬉しいっす!
これからもガムバッテ下さい!!フー・・・・萌えたぁ〜!(w
13 名前:『Lesson 6』 投稿日:2001年05月31日(木)22時47分52秒
へっ!? まさか・・・!?

圭坊はアタシが教えたとおり、切なそうな表情で振り返る。
それもあの瞳を潤ませて!

「裕ちゃん! 好きなのっ!」

へっ!
えぇーーーー!
ヤッ、ヤバイ・・・

「こんな感じ?
 ん? 
 ってねえ、裕ちゃん?」

心配そうにアタシを見る目は
もうさっきまでの潤んだ瞳じゃなく、いつもの圭坊の目に戻っとる。
ちょっと"甘えんぼモード"で聞いてくる。

「あっ、ああ、うん。
 まぁ、そんな感じや。」
ありゃ?
ん?
目ぇ合わされへん。

なんで・・・
だって、圭坊やでぇ!
気のせい、気のせい、お酒のせい!
おっ! そや、そうに違いない。

あぶなかったぁ。
14 名前:N@書く人 投稿日:2001年05月31日(木)23時18分02秒
>12 名無し圭 さん
初レスです。 ありがとうございます。
嬉しくって、チョットだけup増やします。(^o^)

タイトル「圭×××」に反し、今回はほのぼの系になりそうです。
自分に文才がないばっかりに・・・
すいません。(^o^;
15 名前:『Lesson 7』 投稿日:2001年05月31日(木)23時23分11秒
あぶなかったぁ。
って、なにが!

もぉ、酔っとんかいなアタシ。
いつもより動機が激しいってゆうか、左の胸の奥がイタイような・・・
まっ、気を取り直してぇ

「裕ちゃん? なにぶつぶつ言ってんの。
 あれじゃぁダメ?」
う゛っ、今度は不安そうに涙で潤んだ瞳やんかっ!
それは反則やろぉ!

「えっ、いや。あれでええやろぉっっ!?」

イタイ・・・

なんや、アタシおかしいでぇぇぇぇぇぇ!

16 名前:『Lesson 8』 投稿日:2001年06月01日(金)02時47分55秒
アカン!
ホンマにドキドキしてきてもぉた。
どないしよ。

と、とりあえず気を紛らわそ。
そや、ビールや。
「ビール取りに行くわぁっ!」

声が上ずってもぉた。
動揺しとんのバレてもぉたかなぁ?
キッチンへ向かいながらチラッと圭坊を見る。

圭坊は相変わらず "ねぇ、教えて裕ちゃん!モード"やん。
くり×2したおっきな瞳をしかめたりしながら
いつものクセで顎をぽりぽりかっきょる。
バレてはなさそやな。
ほっ。としてアタシは冷蔵庫から冷えたビールを取り出しながら
圭坊に聞こえん様に呟く。
しゃぁない!
中途半端でやめるわけにいかんしな。
続けよっ。
しゃぁない、しゃぁない。
なっ!
って、誰に言うてんだか。
でも、ホンマ大丈夫かなぁ・・・アタシ。
17 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月01日(金)03時54分19秒
弱気な圭ちゃんすごくかわいくて良いです。
この先どうなるんだろう。。。告白するのかな〜?
楽しみにしてますので頑張って下さい。
18 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月01日(金)13時09分48秒
おもしろい。期待してます。
19 名前:『Lesson 9』 投稿日:2001年06月01日(金)14時51分21秒
「待たせたなぁ。」
アタシはいつもを装って言う。
でも、どっかぎこちないかも。
「とりあえず、ムードもOKっと。
 ほな次は・・・」
「えっ、まだあんの?」
「なに言うとるー。 こっからが一番大事なんやんかぁー!」
アタシ、なんでそんなに熱弁しよんやろか?
右手はいつの間にか、圭坊の手ぇ握っとるし。


今日のアタシは、どっかおかしい。


今のアタシは、もっとおかしい。


「うまいこと押し倒してもヘタっぴなキスなんかしたら
 もぉそれでおしまいや!
 そやろ!?」
アタシは握った手を離そうと思うのに、動かん。
それどころか、どんどん力が入ってく。
自分の身体が言うこときかん。
そやのに唇はいつもよりずっと、軽やかに言葉を紡いでく。
なんでやろ?

イタイ・・・からか!?

多分ココがイタイから。
空いてる左手をそっと、その場所へ添える。
20 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月01日(金)16時49分46秒
レス付けて頂いてありがとうございます。

>> 17 名無し読者 さん
最初の予定とだいぶん違ってきてるんで
先のことはNにもわかりません。 (^^;

>> 18 名無し読者 さん
自分でageるのが恥ずかしかったんで
ageてくれて嬉しいです。 (^o^)
21 名前:『Lesson 10』 投稿日:2001年06月01日(金)18時24分13秒
真剣なアタシの顔を見て圭坊は頷きながら言う。
「そっかぁ。 うん。
 で?」

よっしゃぁ!
アタシは心の中で大きくガッツ・ポーズ!
素直なええ子やわ。
感心しながらもアタシの頭はどんどん邪しまになってく。

「そやから、次はテクニック編やっ!」
「そうだよね。
 あたし裕ちゃんと違って、普通の恋愛しかしたことないしねっ。」
なにぃ!
前言撤回!
こんな状態にもかかわらず、いつもの"毒舌圭坊"やん。
それにしても、『普通』って・・・
まぁ、今の所は許したる。
やって、今のアタシはそれどころやないしなっ。

「ほな、お手本見せるでっ。」
「えっ、お手本って・・・うっ・・・」

アタシはたぶん、気のせいでもお酒のせいでもなく
その唇が欲しかった。

今だけでも、アタシだけのもんにしたいと思った。
22 名前:『Lesson 11』 投稿日:2001年06月01日(金)21時59分58秒
どんな反応するか気になって、薄目がちに唇を重ねた。

いっつも、メンバーにしとる様な優しく触れるだけのキス。

でもいつもとは違う。
アタシの気持ちが全然違う。

軽く唇を重ねるだけやけど、想いまで伝わりそうな感じのキス。


まだイタイわぁ・・・
23 名前:『Lesson 12』 投稿日:2001年06月02日(土)02時08分11秒
(ココ・・・
 めっちゃイタイ・・・
 なんでやろ・・・)

もぅちょっとで答えが出そうやった。
そんな時にあのおっきな瞳を見つけてもぉた。
今はそれどころちゃうかったなぁ。
今度はしっかりと目を閉じてそこに触れてた左手を圭坊の頭に回す。
柔らかい髪の感覚がアタシの手に伝わる。
その感覚に反して乱暴に引き寄せた。

おいおい、目ぇくらい閉じろよな。
って言うか、もがくなよ!
暴れるなっ!
今、アタシの頭ん中めっちゃオカシイんやからっ!
どしたんか、どぉしたいんかも解らんのやから!?
おとなしくしいぃ〜。

アタシは乱暴に圭坊の唇の扉を開かせ舌を這わす。

(もうちょっとで解りそうやったんやでぇ!)

アタシはゆっくりと圭坊を味わいながら
わずかに残った自分の理性に聞いてみる。
(これって、圭坊のせいなん?)


いつの間にか圭坊はおとなしゅうなっとる。

どんな顔しとんやろか?
怒ってないよなぁ?

なんや、見るん恐いんやけど・・・
24 名前:『Lesson 13』 投稿日:2001年06月02日(土)02時13分40秒
なんや、見るん恐いんやけど・・・
ホンマはごっつう見たい。
恐る恐る目を開けてみた。

おっ! 怒ってはないみたいやなぁ。

もおちょっとだけ、このまんまでもええかなぁ。
ええよなぁ。

にしても、かわういなぁ〜。


アタシの唇に塞がれた隙間から言葉が漏れてくる。
「・・・ゆ・う・・・んっ・も・・ぉ・」
ん!?
なんか、言いたいんかぁ。
”もぉ”なんやろ?
やっぱり"もぉがまんできない"とかかぁ!?
25 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月02日(土)03時25分28秒
読んでくれてる方々、こんばんわ。N@書く人です。
日曜まで多めにUPして行きたいと思ってます。

数日前のことなのにすでに『Lesson』を書き直したい気分です。
とくに『1〜6』あたりなんか・・・(^^;
未熟すぎる文章ですが、よろしければお付き合いください。

レスをくれた方々ありがとうございます。
励み&勉強になってます。
26 名前:『Lesson 14』 投稿日:2001年06月02日(土)04時05分51秒
アタシはワクワクしながら唇を離す。
「はぁ・・・。
 なぁに、圭坊?」
「なぁに? じゃないよ!
 いきなりなんてコトすんのさ!」
怒っとるぅ!?
アタシの左手を振り払いながら
いつも以上に目ぇ見開い睨んでくる。
アタシの『ワクワク・ムード』は崩れてく。

「まったくぅ! あんなディープなヤツを延々と!
 ビックリするでしょが!」

左胸の痛みはどんどん増してくる。
でも、そのことが気にならんくらい
ひとつの言葉だけがアタシの中を駆け巡る。

(嫌われたかんなぁ?)
27 名前:ビギナー 投稿日:2001年06月02日(土)18時19分14秒
はじめまして。
むっちゃ、いいです。
サイコ−です。かなりつぼですね。
でも、けいいちなんですかね?
今、かなりゆうけいを期待しちゃってます。
もぉ、保田さん可愛いし。
中澤さん、パニックで大胆ですし。

これからも、がんばってくださいね。
28 名前:『Lesson 15』 投稿日:2001年06月02日(土)23時19分01秒
(嫌われたんかなぁ?)

頭ん中を駆け巡るその言葉を言いかけて、気づいた。
ん?
『ビックリした』ってことは、イヤやなかったんちゃうやろか。
ありゃ?
よぉ見たら焦っとるみたいやし、頬も赤く火照っとる。
ホンマは良かったんかな?

かわうい。
アタシは自分の理性とさよならしようと決めた。
左胸の痛みも、もぉどおでもよくなった。

「わかった、わかったぁ。
 アタシが悪かったよぉ。」
優しい言葉とゆっくりした口調で今にも暴れだしそうな本能をやんわりと隠す。
「でもなぁ、こればっかりは実戦やないと教えれんやろぉ?」

「う゛っ・・・うん。」
圭坊は頭を掻いて考えながらゆっくりと返事を返してきた。
「そやから・・・レッスン!
 なっ、レッスンなんやから。」
もっともらしく力強く言う。
「レッスンかぁ。」
アタシは知っとった。
圭坊がこの台詞に弱いことを。
29 名前: 投稿日:2001年06月02日(土)23時56分32秒
>>27 ビギナー さん
あったかいレスをありがとうございます。

>かなりゆうけいを期待しちゃってます。
書き始めの私の予想以上に裕ちゃんが暴走し始めてるんで
私自身ビックリです。 すでに原稿の量が2倍になってます。(^^;
どぉなるんでしょうか。(^_^;)\('_')
Nが1番混乱してるかもしれません。(×_×;)

とりあえず、圭ちゃんが幸せになれるようにがんばります。
30 名前:Lesson 16 投稿日:2001年06月03日(日)00時37分27秒
「ほな、もっかい行くで!」
「えっ・・・うぐっ・・」

理性よりも本能に従って良かったと思ぉた。
圭坊の唇はさっきよりもずっと、熱く心地良く思えた。
そんなことを考えながらまた、薄目を開けてみる。

それにしても、色っぽい首筋しとるなぁ。
いつの間にこんな大人っぽぉなったんやろぉ。
よぉ見たら顔にも色気が出てきたような・・・
キレイになったなぁ、圭坊。

んんっ!?
この子アタシを攻めて来よるっ!
アタシは嬉しさ半分、悔しさ2倍増しで反撃にでる。

どぉや! これが大人の女の実力や。
って言うか、これが裕ちゃんの実力や!

夢中になっとるアタシの耳に微かに聞こえた声。

それは『天使の囁き』にも
『悪魔の呟き』にも聞こえた。

31 名前:『Lesson 17』 投稿日:2001年06月03日(日)01時22分28秒
「んっ・・・はぁっ・・・」

今まで聞いたことのない声。
アタシを欲情させるには十分な吐息。
すべてが、優しく耳をくすぐりながら左胸へ落ちてく。

そんな声聞いたら、
もっと聞きたくなるやん!

もっといろんなトコにキスしたくなるやん!

もっといろんなコトしたいやんかぁ〜!

アタシは壊れてく・・・

「・・んっ・・っ・ぁぅ・・」
もうアカン。 がまんできへん!

アタシは圭坊が欲しい。
圭坊の全てが欲しい。

まずは、あの首筋や!
32 名前:『Lesson 18』 投稿日:2001年06月03日(日)01時52分19秒
思たとおり圭坊の首筋はほどよい筋肉と柔らかさで
アタシはこのままかかじり付きとぅなる。

ホンマに噛り付きそうなぐらい激しく柔らかに唇を滑らす。

「んはぁ。
 って、ゆ、ゆうちゃぁ・ん・・ちょっ・とぉ・・」

「レッスン、レッスン! 大丈夫!
 レッスンは、数の内に入らんから。」
なに言うとんやろアタシ。

「うっ・・・ちょ・・・か・ず・っ・てっ・・・」
もぉアカンわ。
自分でも何言うてるか解らん。
「大丈夫や。 圭坊。
アタシにまかせときぃ。」

耳に入る言葉は誘いにしか聞こえんかった。

33 名前:『Lesson 19』 投稿日:2001年06月03日(日)03時32分03秒
はぁ〜。
圭坊 本気で寝とるわぁ。
前から、猫みたいな瞳してるて思てたけど、目ぇ閉じてても猫みたいやなぁ。
さらさらしてて、柔らかいこの髪とか
なかなか懐かんけど、一回懐くとお腹を見せて寝てまうトコとか・・・
今ごろになって気づいたわ。

かわういなぁ・・・圭。

初めて出逢った猫に触れるように
やんわりと圭坊の頭を撫でる。

今までに味わったことの無いような安らぎを感じた。
柔らかく、曖昧やけど、落ち着けるような・・・

この子のおかげかなぁ。

いつの間にか左の胸の痛みも消えとる。

あんたのおかげなんかなぁ?

なぁ、圭坊ぉ。
34 名前:『Lesson 20』 投稿日:2001年06月03日(日)03時40分40秒
それにしても、いつまで寝とる気ぃやろか?
最初っからハードすぎたんかなぁ。
かわいかったから、つい・・・
起きたら怒るかなぁ?
それでもええっかぁ。
早よ目ぇ覚まさんかなぁ。

お互の顔を見て仕事以外の話がしたい。
昔のこととか、自分のこととか。
いろいろ話したいでぇ。
柔らかな髪をもて遊びながら呟く。

「好きやでぇ、圭・・・」

あっでも、起きとる時にこれ言うとマズイよなぁ。
紗耶香への気持ちを知っとるわけやから・・・
どぉしようか・・・そや
「かわいかったでえ、圭」
やっぱ、これかなぁ。


でも、なんか違うよなぁ・・・
35 名前:『Lesson 21』 投稿日:2001年06月03日(日)04時24分29秒
「うぅ〜ん。
 あぁ、裕ちゃぁん。」
寝ぼけとるぅ。
う〜ん、かぁわうい。

チュッ!
寝ぼけた唇へ優しくキスをする。

そこから少しだけ離れて、さっき練習した言葉を言う。
「すっ・ぐぁっ・・・
 すっごいかわいかったでぇ、圭坊。」
顔を離しながら目をそらす。
アブナイ!
ホンマのこと言うとこやった。
その上『圭』って呼びたいのに『圭坊』言うてもぉたしぃ!

「つっ、つかれたやろ。 寝ててええよぉ。
 ちょっと、ハードなレッスンやったからなぁ。
 ははぁっ。」
声裏返っとるし。
アタシのあほぉ〜!
甘いひと時が台無しやんかぁ〜。
ちょっと、へこみそうやわ。

「ふぅん・・・」
うおぉ〜!
なんで、こんなに素直なんやぁ〜!
猫みたいに目をコシコシしながら微笑んどる!
かわうい!
かわうすぎるぅ〜!

なんや、甘々ムードやん!
裕ちゃん元気回復!
よしっ! もう1回・・・!?
って、思たら閉じかけてた圭坊の目が最大級に開いた。

「んあ゛っっっっ! 
 裕ちゃんのばかぁーーーー!」

圭坊の声が甘々ムードになってたアタシの耳を突き刺す。
36 名前:『Lesson 22』 投稿日:2001年06月03日(日)04時29分10秒
ん? なんや? 
やっぱり、コトの後で『圭坊』はマズかったかっ?
それとも、さすがにもう1回はイヤなんやろか?
でも、アタシまだなんも言うてへんし、してへんよ!?
なんで泣いとんやぁ!?
37 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月03日(日)05時11分51秒
甘く終わろうか痛く続けようか迷ってますが
どっちにしても、一段落つけて
おバカップルな話とか入れたいんですが
好きなカップリングとかってありますか?
リクエストとまでは行きませんが、教えて下さい。
ただし、圭ちゃん絡みonlyですが。

とりあえず、先着2名までってことで。
ただのわがままなんですが、よろしくお願いします。

圭「そんなこと言ってイイの?
N「たぶん・・・」
圭「ずっと国語は”2”だったのに?」
N「 Σ(−o−川・・・」
38 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月03日(日)07時17分29秒
よすぃ〜〜と圭ちゃんがいいなぁ。。。。
39 名前:林檎 投稿日:2001年06月03日(日)10時37分22秒
やすいし・・・。(ニマリ☆)
読ませていただいてます♪
・・・圭ちゃん、かわいい・・・。
私の理性ぶっとぶかも。(爆)
40 名前:林檎 投稿日:2001年06月03日(日)10時39分29秒
あ、ちなみにやすいしもう1番最初にやってるんで、
2回目無理ならいいですよ!(^^;)
41 名前:名無し圭 投稿日:2001年06月03日(日)13時41分47秒
ぐわぁ〜!マジ良いす!もう作者さんマンセー!UKマンセー!(w
読んでいてどんどん壊れていく自分がここに居ます。(w
ageるのが恥ずかしいなんてとんでもないですよ!めちゃお上手ですよ?本当!

やすいしもやすよしもイイですよね〜・・・けいなちもK1もやすやぐもやすごま・・・
つかどのカップリングでも萌えますです。(w
42 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月03日(日)16時35分05秒
ぜひ、続行の方向で(w
KU最高です!
待ってます!
43 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月03日(日)19時34分14秒
恋しくて萌え
44 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月03日(日)22時22分05秒
たくさんのレスありがとうございます。
全てのUPが終わり次第レスさせて頂きます。

ご希望、ご期待にそえなかったらごめんなさい。
45 名前:『Lesson 23』 投稿日:2001年06月03日(日)22時26分39秒
なんで泣いとんやぁ!?

肩まで震わせてアタシを睨んどるぅ〜。
その瞳マジで恐いんやけど・・・
やっぱ、アタシが悪いんか?
なんでやぁ〜!
何そんなに怒ってんねん!?

自分がさっきしたことを思い起こす。

痛かったとか?
恐かったとか?
イヤだったとか・・・!?

ぜっ、全部ありうるっ!
しもぉたぁ〜!
今度こそ嫌われたかなぁ?

46 名前:『Lesson 24』 投稿日:2001年06月03日(日)22時29分33秒
思い当たることは山盛りや。
まいったなぁ。

恐る恐るすがるような目で聞いてみる。
「どしたぁ? アタシが悪いん?」

コクン。

おもいっきり頷かれてもた。
やっぱり、そうかぁー!

頭を抱えてうな垂れるアタシをチラッと見て
恥ずかしそうに俯きなからも険しい顔で話し出す。

「裕ちゃんのばかぁ〜〜〜!」
「・・・」
アタシは何も言えんし、ちょっとした覚悟で続きを聞く。

「受身のレッスンしてどぉすんだよぉ!
 逆だよ、逆ぅぅぅ〜〜〜!
 裕ちゃんのばかぁ〜」
「へぇ!?」
泣きながら、クッションでバシバシしばいてくる姿も可愛く思えて
つい、顔が緩んでまう。

(アタシのこと嫌いになったんとは違うんや。)
ホンマよかったぁ。
左胸の奥はあったかくって気持ちええ。

アタシはいつもの調子を取り戻して言う。
「えっ!? そうやったん!?
 ごめん、ごめん。泣くなよぉ。
 裕ちゃんが悪かったよぉ。」

なかなか泣き止まん圭を抱きしめてアタシは耳元で囁いた。
「・・・ほな、次は交代しよか。」

アララ。
前より激しく泣き出してもぉた。

圭坊は受身の方がかわういのになぁ・・・


    〜 To be continue ? 〜
47 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月03日(日)23時26分25秒
読んでくれた皆さんありがとうございます。

〜Continue〜 になってしまいました。(^^;)
少しインターバルを置いて書いて行こうと思ってます。
(他にスレを作る度胸がないんで。)
続きが気になる方にはスイマセン!
紗耶香推しの方もスイマセン。今回出番なしでした。
少しだけお待ちください。(^^;)

〜あとがき〜
発端は「モー大変でした!」の第1回の放送を見直してて
ラストの「恋レボ」を歌ってる圭ちゃんが
ずっと裕ちゃんを見てたのを発見して萌えました。(^^;)
なのに K1!
なのに 裕×圭!
圭×裕 を狙ってたはずやのに・・・
最終的には原稿量が3倍になってしまいました。

勉強しながら書かせて頂きます。
ご意見、ご感想、ご批判お待ちしてます。

圭「ご批判って・・・イイの?」
N「・・・言っちゃったよ。」
圭「漢字テスト8点だったのに?
  それも、100点満点で!」
N「・・・がっ、がんばりマッスルっ!?」
48 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月03日(日)23時30分19秒
こんな稚拙な小話を読んで頂いてありがとうございます。
少しずつレスします。

>>38 名無し読者さん
短めですが、次ぐらいに書いてみようと思います。
今ちょっと、よしやすに萌えてきた。(^^;

>>39-40 林檎さん
林檎さんに読んで頂いてるなんて・・・恐縮です。
林檎さんのお話し大好きです!
隠れ林檎さんファンなんです。(^^;)

やすいし♪ 書かせて頂きますっ!
少し長くなりそうなので、時間をください。 
49 名前:弦崎あるい 投稿日:2001年06月03日(日)23時42分25秒
KUハマりました!
あまり考えたことないカップリングなので、
機会があったら書きたいとさえ思ってしましいました。
頑張って下さい。
やすいしも楽しみしてます。
50 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月03日(日)23時45分31秒
>>41 名無し圭さん
 毎度ありがとうございます。
 私もヤスヲタです。(^^;

>>42 名無しさん
 スイマセン。 少し時間をください。
 痛くなりそうでつらいですが、続けたいです。

>>43 名無しさん
 まさしく、私を1番喜ばせる(!?)
 舞い上がらせる(!?)言葉をありがとうございます!
 がんばりマッスル!

ホントにありがとうございます!
 N@書く人 たぶん・・・
51 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月04日(月)00時21分25秒
>>49 弦崎あるい さん
あるいさんにまで読んで頂いてたなんて・・・。
めっちゃ嬉しくって、恥ずかしいです。(^^;)
実は、KUはマイ・ベスト・カップルなんですよ!
相変らずマイナーですけど。

>>読んでくれてる皆さん
KUをもう一段落つけてから
よしやす、やすいしをやって行きたいと思ってます。
なんだか、モヤモヤしたものが残ってるんで。
コロコロと予定が変わってすいません。

とりあえず、圭ちゃんが幸せになることと、
毎日更新をめざしてがんばります。
            N@書く人 だろう・・・
52 名前:『Second Lesson 1』 投稿日:2001年06月04日(月)00時43分42秒
はぁ〜。

「昨日、圭坊と紗耶香どぉなってんやろか・・・」
いつもどうり、30分以上早く楽屋に着いたアタシは呟いた。
もちろん、メンバーはまだ誰も来てへん。

最近気づいたばっかりの淡く激しい想いを胸に抱きながら
少し待ち遠しい気持ちで扉を眺め
ゆっくりと眼を閉じた。

アタシはこの空気が好きや。
メンバーが来るのを待ってる間の
なんや切ないけどワクワクするこの時間が好きや。

あの子らは毎日ちょっとずつ違う笑顔でそのドアを開け「おはよう」を言う。
それでなんとなくやけど、その子の今日の調子がわかる。

今日の圭坊はどんな顔するんやろぉ?
ちょっと楽しみやけど
なんか、それ以上にムカツク!

はぁ〜。
とりあえずアタシの部屋に逃げてこんかったから、うまいこといったんやろなぁ。

はぁ〜。
53 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月04日(月)01時09分14秒
KU『Lesson』の続きが始まってしまいました。

スイマセン。
よしやすを書くと言いながらKUを続けてしまいました。
甘く一区切りつけたつもりだったんですが、
どぉしても気になってしまって。 (^^;

>>38 名無し読者さん
ごめんなさい。 早めに頑張ります!
54 名前:『Second Lesson 2』 投稿日:2001年06月04日(月)01時26分41秒
「おはようございまーす。」
遠くで誰かがスタッフにあいさつをする声が聞こえてくる。
まだ30分前やのにだれや?
まさか!?
微かに聞こた声に左胸の奥が反応する。

噂をすれば(ひとりでやけど)あれは絶対に圭坊や。
ちょっとビックリやけど
なんか、それ以上にうれしい。

それにしても早いなぁ。
今日は疲れきって遅刻ギリギリやと思とったのに。
うまくいかんかったんやろか。
それともアタシの魅力に気づいて・・・なぁんてな。
へへっ。
アタシの頭の中と顔はくるくると変わり続ける。

カチャッ。
ドアを開けたんはやっぱり圭坊やった。
アタシは嬉しぃて満面の笑顔になる。

「おはようござ・・・。」
俯きかげんで入ってくる圭坊に挨拶をかえした。
「圭坊おはよう! 早かったなぁ。」
目が合った瞬間
「裕ちゃんのばかぁ〜〜〜〜!!!!」
バタン!

バタバタバターッ!

ん?
なんやったんや。今の。
なんかマジ怒ってたような。
とりあえず、おっかけななぁ!

アタシは訳も解らんと、逃げ出した圭坊を追いかけた。
55 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月04日(月)02時47分02秒
KU最高!
Kの攻めで
Uの受け
の練習もみたかったな(w
56 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月04日(月)03時36分04秒
>>55 名無しさん さん!?
Nもホントの(KU)が読みたいです。
って言うか、それを目指してたはずが・・・(^^;)
いつの日か書けるようにがんばりマッスルっ。

圭「”嬉しい”も漢字でかけないのに?」
N「 Σ(−o−川 !」
圭「きっと、ムリねっ。 ふっ。」
N「・・・そんなあなたを書きたい・・・」
57 名前:『Second Lesson 3』 投稿日:2001年06月04日(月)04時26分27秒
はっ!
もぅおらん。
「圭坊ぉ〜。 おぉ〜い、けえぼおぅ〜」
運動音痴の上、バタバタ走りのくせに逃げ足だけは速いんやから。

でも急にどしたんやろ?
相変らず思い当たることはいっぱいあるけど。

まぁ、明日まで一日中仕事で一緒やし
ホテルの部屋も近いはずやからそん時にでも話すか。

それにしても、"ばかぁ〜"はないよなぁ。
裕ちゃんはちょっぴり寂しいでぇ。


忘れとったイタミを思い出した。
58 名前:『Second Lesson 4』 投稿日:2001年06月04日(月)04時29分14秒
ええっと、今日のお仕事は・・・
雑誌の取材×3と
ライブが昼・夜で2本と、そのリハーサルってとこかな?
これぐらいやったら十分圭坊と話す時間は取れそうやな。

早いとこ話さなアタシの身体がもたん。

久しぶりの左胸のイタミがアタシに言う。

(早く・・・)
59 名前:『Second Lesson 5』 投稿日:2001年06月04日(月)04時31分45秒
・・・
圭坊が近寄ってこん。
それどころか、目ぇも合わしてくれへん!
話しかけよう思ても、すぐ他のメンバーのトコに逃げてまう。
撮影でも。
楽屋でもっ。
ライブでもっ!

なんでや?
なんで急に!
昨日まではみんなのおらんトコでチューしたりしよったのになんでやぁ〜?
他のメンバーにはいつも通りやのに。

あっ、矢口にハグハグしよる。
ああっっ、なっちのほっぺにチューしたっ。
チューしやがったっ!
いつも通り以上やん。
アタシとは目ぇすら合わさんくせにぃ〜!

イタイ・・・

(早く・・・)

くっそぉう!
なんや、めっちゃむかつくー!

アタシの両耳にいつかの天使と悪魔がやってきた。

(そのうち解ってくれるよ。)
天使の囁き。

(今しかない! 今や!)
悪魔の呟き。

もちろんアタシは悪魔の声に耳を傾ける。
60 名前:『Second Lesson 6』 投稿日:2001年06月04日(月)17時41分05秒
リーダーと大人の特権をフル活用したる。

「圭坊。 今晩ミーティングや。」
できるだけそっけなく言う。
「えっ、あたしだけ?」
「いや。 アタシと圭坊と彩っぺの3人。」
「なんで・・・」
予想どおりのセリフ。
予想どおりの反応。
俯いて真剣に悩んでるわ。
ふふっ。

「ハハハッ。 圭ちゃん何やったのぉ?」
お気楽なセリフ。
なんかやったんは、紗耶香あんたやろ!
61 名前:『Second Lesson 7』 投稿日:2001年06月04日(月)18時20分03秒
消え行く天使と目が合う。

すまんっ。 圭坊。
ミーティングってのは大ウソなんや。
ちょっとアタシの大っきな良心が痛む。
せっかくの紗耶香との2連泊やもんなぁ。
紗耶香には悪いけど(ちょっとだけやけどな。)
このまんまやったらグループ全体の雰囲気も悪ぅなるしな。
っと、言い訳もできたことやし
よっしゃっ。
がんばって、いきまっしょーい!

アタシは天使に『さよなら』を言うた。
62 名前:『Second Lesson 8』 投稿日:2001年06月04日(月)18時22分38秒
やっぱり、彩っぺは行ってしもぉた。
計画どうりっちゃあ、そうなんやけど。
『ずんぐりむっくりのバンドマン』のどこがええねん。
アタシの方がよっぽどか・・・

コンコン

おっと、今はこっちの方が問題や。
「あたしぃ。」
「いらっしゃ〜い。」
63 名前:『Second Lesson 9』 投稿日:2001年06月04日(月)18時33分55秒
「あたしぃ。」
「いらっしゃ〜い。」
『ミーティングや』言うときながら
つい、笑顔で迎えてもぉた。
アカンと思いつつも
今朝の"ばかぁ〜"以来のふたりっきりに
もぉ〜、裕ちゃんドッキドキ!

「 まぁ、座りぃ。 なん飲む?」
飲み物を渡すアタシの顔はきっと、ニヤけてたはず。

「・・・」
なんや、圭坊目ぇ見開いて考え事かぁ?
相変らず、アタシと話しどころか目ぇも合わさん気ぃかぁ。

ちょっとイタイ。

顎をかきながら、おっきぃ瞳をキョロキョロさせよる。
その瞳が、やっとアタシの目を見てくれたかと思ぉたら
いきなりしゃべりだした。
「彩っぺは?」
う゛っ、そのコトかいっ。
とりあえず、正直にホンマのコト言うとこか
「今日は、もう帰ってこんやろ。」

少しの沈黙。
少しの静寂。

「だました!?」
「うん。 悪かった。
 でもな、ってあ゛っ!」
アタシを見ていたはずの瞳がドアの方へ動く。
勢いよく腰を上げてドアへ向かおうとしてる。
ヤバッ!
今、返したらアカン!
アタシは思いっきり腕をつかむ。
振り返った圭坊はすごい顔で睨んできよったけど、
アタシはこの腕が折れても手を放す気はなかった。
それどころか、アタシの体重ごとその腕をソファーへ引き倒した。

ただ、アタシの話しを聞いて欲しいて。
ただ、アタシだけを見て欲しいて・・・

最悪やなぁ。 アタシ・・・
64 名前:『Second Lesson 10』 投稿日:2001年06月04日(月)19時27分13秒
「悪かったっ。
騙したんはアタシが悪かったっ。
ごめん。 ホンマごめん。
 なっ、せやから、ちょっとだけ待って、なっ。」
もがく圭坊を力いっぱい押さえつけて
アタシは言葉をまくしたてる。
「こうでもせな圭坊、アタシと話してくれんやろ。
今のアタシにはこんな子供みたいなコトしかできんかってん!
これでもっと、嫌われるやろけど、それでも聞きたいことがあるんよ。」

Hey,I`m afraid to ask you for I want to know so much…

頭のずっと奥で『赤い日記帳』のイントロが流れる。

Still,I love you more.
65 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月04日(月)21時09分28秒
かなりいいっす。
やわらかな感じの中澤と、うぶくて受けな保田の組み合わせが新鮮。
ところで、これって時期的にはいつ頃の設定なんでしょうか?
66 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月04日(月)21時52分22秒
>>65 名無し読者 さん
実はあんまり考えてなかったりします。
とりあえず、後藤の加入前あたりです。
でないと紗耶香に振られそうなので。(^^;
曖昧でスイマセン。m(_ _)m

age &感想ありがとうございます。
67 名前:『Second Lesson 11』 投稿日:2001年06月05日(火)00時32分18秒
「悪かったっ。
騙したんはアタシが悪かったっ。
ごめん。 ホンマごめん。
 なっ、せやから、ちょっとだけ待って、なっ。」
もがく圭坊を力いっぱい押さえつけて
アタシは言葉をまくしたてる。
「こうでもせな圭坊、アタシと話してくれんやろ。
今のアタシにはこんな子供みたいなコトしかできんかってん!
これでもっと、嫌われるやろけど、それでも聞きたいことがあるんよ。」

Hey,I`m afraid to ask you for I want to know so much…

頭のずっと奥で『赤い日記帳』のイントロが流れる。

Still,I love you more.
68 名前:『Second Lesson 12』 投稿日:2001年06月05日(火)00時37分45秒
「な、怒っとる理由だけでも教えてくれんか。
 でないと、アタシどぉしたらええんかも・・・解・ら・・へん。
なぁぁ・・・。」

あれ? 圭坊がおとなしぃなった。
ありゃりゃ? 視界が歪んで圭坊の顔が見えん。
どしたんやろ? なんもかんも、ぐちゃぐちゃや。
ん? これなんやろ?
この頬を伝う雫はなんや?
アタシ泣いとる!?

圭坊が抵抗してた力を抜いてやっと口を開いた。
「裕ちゃん、ごめん・・・。」
今日初めて聞く圭坊の優しい言葉に
今度は嬉しさで涙が込み上げてくる。

あーっ、んなコトより、圭坊つらそうな顔しとんちゃう?
「あたしも悪かったよ。
 もう、わかったから泣かないで、ね。
 ちゃんと、話すし。
 ねっ。」
そう言うて、こんなアタシをやさしく抱きしめてくれる。
「け・ぇ・・ぼぉ〜〜〜。」
声にもならんような"音"でアタシは答えた。
69 名前:『Second Lesson 13』 投稿日:2001年06月05日(火)00時41分01秒
圭坊はアタシの頬を伝う雫をやさしく手で拭ってくれる。
「裕ちゃん。
 もぉ怒ってないから。
 ねっ。」

アタシの名前を優しく呼んでくれる。
アタシを見てくれてる。

よかったぁ。
嫌われてへんねやぁ。

それに、最後の『ねっ。』が、むっちゃ、かわうかった〜!
顔は見えんかってんけどな。
70 名前:『Second Lesson 14』 投稿日:2001年06月05日(火)00時58分02秒
アタシの涙が乾くのを見計らって
ゆったりとソファに並んで座る。
圭坊は軽く一呼吸した後
ゆっくりと話し出した。

「・・・あのさ、昨日、紗耶香とはうまくいったんだけどさ。
 もちろん、裕ちゃんのおかげだよ。
 でもさ・・・」
なんや〜。うまいこといってもぉたんかぁ〜。
少し頬を染めながら言うところがいじらしくも悔しぃて
やっと乾いたアタシの目はまた湿りをおびてくる。

ヤバイなぁ。
少し上向きで相槌を打つ。
「ふぅん。 で?」

「でもさ、裕ちゃんのおかげで・・・」
圭坊も少し上向きになって言葉を濁す。
ん!? 問題はこっからかぁ。
なんや、聞くんつらいなぁ。
やっぱイタイし。

それでも、しかたなく話を促した。
できるだけ優しい口調で。
「アタシのおかげで、どしたぁ?」
71 名前:『Second Lesson 15』 投稿日:2001年06月05日(火)01時36分00秒
さっきまでとはうって変わって険しい顔で圭坊は叫んだ。
「・・・あたしの方が抱かれちゃったんだよぉ〜!
裕ちゃんのばかやろぉ〜!
もぉ〜〜〜」
「はぁ!?」
アタシは訳がわからんで
圭坊の次の言葉を待った。
「なんで、受身のレッスンなんかしたのさー。
 ばかぁ〜。 しくしく」
ゆっくり言葉の意味を考える。

あはっ。
かっ、かぁ〜わういぃ!
なんやそう言うことかい。
さすが紗耶香! 見る目があるねぇ。
って、それどころちゃうし。
圭坊がヤリ返せんほどヤってもぉたんかい!?
紗耶香ぁ〜〜〜!!!
ちくしょ〜う!!!
って、げっ
圭坊めっちゃ、泣いとる。
・・・なんや、悔しいけど慰めなな。

ええっとぉ。
アタシは言葉を探す。

「よしよし。
 せやから言うたやろぉ。」
頭をゆっくり撫でて圭坊の温もりを確認する。
「んんっ? ぐしぐし。
なに? なんだっけ?」
アタシは猫のようなこの子を抱きしめ
悪魔の様に耳元で優しく囁く
「次は交代しよな。って。」

ビックリしてアタシを見る瞳が誘っとるように思える。

今日は交代せんでもええよなぁ。

なぁ、圭坊ぉ。

 〜Fin〜
72 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月05日(火)01時39分08秒
〜あとがき〜
最後の5行を書きたかっただけのお話しです。
短時間に一気に書いたんで、更正もできてないし
ごちゃ×2した話になってしまいました。(^^;
ホント自己満足の世界です。
書き逃げです。
この先は痛くなりそうなので、今のNには書けません。
スイマセン。 m(_ _)m

読んでくれた方、ありがとうございます。

次回作は
>>38 名無し読者 さん のリクエストでよっすぃ〜のお話しです。

時間があったら覗いてってください。
73 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月05日(火)02時20分12秒
痛いネタにヘコみつつ一気にいきます。

では、あとがきで・・・
74 名前:『空気 1』 投稿日:2001年06月05日(火)02時22分55秒
プッチのラジオの収録が終わり、今日のウチの仕事f
終わった。
いつも一緒に帰るごっちんは別の仕事があるらしく
今日は一緒に帰れない。
ちょっと寂しいけど、頑張れごっちん!

あれっ!
ってことは、今日の帰りは・・・

実はニガテなんだよねぇ。
保田さん。

ごっちんが一緒のときは楽しいんだけど
ふたりっきりになるとちょっとねぇ。
何話していいんだかわかんないし。
ちょっと、ヤだなぁ〜。
75 名前:『空気 2』 投稿日:2001年06月05日(火)02時25分20秒
プッチのラジオの収録が終わり、今日のあたしの仕事は終わった。
後藤は別の仕事があるらしい。
大変そうだな〜。 頑張れよっ!

ん!?
ってことは、今日の帰りって・・・

実はニガテなんだよねぇ。
吉澤。

後藤が一緒だと普通なんだけど
ふたりっきりになるとどぉもねぇ。
話すことないし。
ちょっと、イヤかなぁ。
76 名前:『空気 3』 投稿日:2001年06月05日(火)02時27分27秒
「あのっ、保田さん。」
「ん? 何?」
「・・・いえ。 何も・・・。」
「そう。」
77 名前:『空気 4』 投稿日:2001年06月05日(火)02時30分19秒
やっぱ、わかんないわ。
この子。

変な空気だなぁ〜。

でも、イヤじゃないかも
こういうの。
なんでだろ?

ちょっとした緊張感と、ほんわかした・・・
なんだろ?
78 名前:『空気 5』 投稿日:2001年06月05日(火)02時32分44秒
変なこと言っちゃったよぉ〜。
なんでだろう?

う゛〜ん。
う゛〜ん?
う゛〜ん!

車に揺られながら考えてると眠くなってきた。
まっ、いっかぁ。

ウチは、不思議な空気に包まれながら眠りに落ちた。
79 名前:『空気 6』 投稿日:2001年06月05日(火)02時34分37秒
いつの間にか黙ってた吉澤は寝息をたてながら
あたしの肩にもたれてきた。

(動けないじゃん。)

そう思いながらもあたしは吉澤の肩を抱いて呟く。

「まっ、いっか。」


今まで気づかなかった柔らかな空気がふたりを覆ってた。


 〜Fin〜
80 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月05日(火)03時56分16秒
〜あとがき〜
すいません。
今日の自分にはこれが精一杯でした。
(よしやす)は少し時間をおいて再挑戦したいです。
ただ、今はちょっと・・・

次回作は、日曜に書き溜めておいた物ですが
>>39 林檎 さんのリクエストで(やすいし)です。
たぶん・・・
81 名前:『どうなるですかー!?! 1』 投稿日:2001年06月05日(火)04時01分01秒
ミュージカルの初日を1週間後に控えているにもかかわらず
私たち新メンバー4人の出来はボロボロだった。
監督や脚本家の先生に指摘され、事務所側は
今はもうほとんど活動していなかった『教育係』を復活させた。

私の教育係は、新サブ・リーダーになったばかりの保田さん。
尊敬してたリーダー中澤さんの卒業で少し元気がないみたい。
レンタル移籍中でミュージカルのお稽古に集中できなかった私は怒られっぱなし。
悲しいよぉ〜。
プッチモニの時はごっちんやよっすぃ〜に優しいのに・・・
ホントは私も保田さんとい〜っぱいお話ししたいのに・・・
寂しいよぉ〜。
はっ! だめよ梨華! ネガティブになっちゃぁ。
今日からはホテルで同室なんだから、きっといっぱいお話しができるはずよ。
よしっ! ポジティブにがんばるぞぉ。
82 名前:『どうなるですかー!?! 2』 投稿日:2001年06月05日(火)05時45分19秒
お昼の全員のお稽古が終わって
ホテルの部屋でふたりっきりの個人レッスン。
やっぱり、保田さんは厳しいよぉ〜。

「石川、そこ棒読み!もう一回。」
「はい。」
うう゛〜。
私のお芝居がヘタなのは分かってるんですけど
チェック厳しすぎですぅっ。

「石川〜! タイミングずれてる! 最初からもう一回。」
「はっ、はいっ。」
保田さん、目が恐いですぅ〜。

「はい、OK。 今日はここまで。
 おつかれさん。」
「ありがとうございましたぁ。」
ふぅ〜。 やっと、終わったぁ。

あっ、保田さんの目もいつもの目に戻ってる。
おっきくって、鋭いんだけど優しい瞳。

さあ何からお話ししようかなぁ。
って、アレ!?
83 名前:林檎 投稿日:2001年06月05日(火)18時14分38秒
・・・どうした石川!?(笑)
めちゃ良しですっ♪
KUも、やすよしも良かったですし、やすいしとくれば・・・。(笑)
大期待です♪頑張ってくださ〜い♪
84 名前:『どうなるですかー!?! 3』 投稿日:2001年06月05日(火)20時54分33秒
保田さんは携帯だけを持ってドアへ向かってく。
今までに見たことがないくらいの
とっても柔らかな顔をして。

「保田さん?」
「出かけるから。
 あんたは早く寝なよ。
 じゃ、おやすみ。」
「おっ、おやすみなさい。」
引き止める間もなく行っちゃった。
こんな夜中にどこ行ったんだろぉ?

おやすみの挨拶しかできなかったよぉ。
まっ、いっか、明日があるさっ。
梨華・ファイトぉ!
ポジティブ、ポジティブ。
85 名前:『どうなるですかー!?! 4』 投稿日:2001年06月05日(火)22時25分46秒
〜 翌日 〜

昨日あれから、すぐに眠っちゃって
いつ保田さんが帰って来たのか分かんなかった。
今日はそのことも聞いてみよっと。
お話ししたいことが増えちゃったっ。 えへっ。

「はい。 今日はここまで。
 んじゃぁ。」
えっ! んじゃぁ、って!?
ちょっと待ってぇ〜。

私は思い切って聞いてみた。
「あっ、あのぉ、保田さん。
 今日もお出かけですか?」
保田さんは顎を掻きながら即答した。
「うん。」

そんなぁ〜。
今日こそいっぱいお話ししたかったのにぃ〜。
ダメよ、梨華!
ここで何か言わなくっちゃ。
ポジティブ! ポジティブ!

早速ドアに手をかける保田さんの背中に話す。
「今日は早く帰って来ますか?
 私、保田さんとお話ししたいんですけど。」

「う〜ん。 明日にして。
 早く寝なよ。」
私の中では精一杯の言葉だったのに。

「あっ、保田さぁん。
(石川はもっと、お話しがしたいです。)」

今日もレッスン以外のことほとんど話せなかったよぉ。
石川は、もっと保田さんとお話しがしたいです。
しくしく。
保田さん、おやすみなさい。
86 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月05日(火)22時39分43秒
>>83 林檎さん
感想ありがとうございます。
この後ぐらいから話が変わり始めてて
ご期待にそえるかどうか・・・

がんばります。(^^;
87 名前:『どうなるですかー!?! 5』 投稿日:2001年06月06日(水)00時40分56秒
「なぁ圭坊、石川ほっといてええんかぁ?」
「・・・うん。」
「きろてる訳じゃないやろ。
 むしろ・・・」
圭坊は続きを聞きたくないかのように言葉をさえぎる。
「石川のことはいいよ。
 大丈夫だから。
 ふぅ〜。」
安心とも、諦めともとれる溜息をついて続ける。

「それに、なかなか帰してくんないのはどこの誰よっ。」
「あはっ、まぁなぁ。」
アタシは照れ笑いしながら心の中で呟く
そろそろ潮時なんかなぁ。
でもアタシは、圭坊を手放しとぉない。

「なぁ圭坊ぉ。」
「ん?」
「アタシが寝るまで帰らんとってなぁ。」
すがる様に抱きしめて言う。
そんなことしたら圭坊は絶対に帰らんってことをアタシは知っとる。
知っとるからこそ、いつもより強く抱きしめる。
手放したくないんや・・・。

「・・・うん。」
ほら。
圭坊の返事は予想通りや。

・・・アタシも大人げないなぁ。
88 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月06日(水)03時17分45秒
あの人が登場してしまいました。
暴走しないことを祈りたいです。(^^;

Nには暴走裕ちゃんと弱々圭ちゃんしか書けないのかも・・・
がんばれ やすいし!
目指せ やすいし!
せめて いしやす! (^^;
89 名前:『どうなるですかー !?! 6』 投稿日:2001年06月06日(水)03時23分06秒
〜翌朝〜

ピピピピッ、ピピピピッ。

もう起きなきゃ。
眠いよぉ〜。
でも、いつ寝ちゃったんだろぉ?

結局、あれから保田さんが帰るのを待ってて
2時くらいまでは起きてたはずなんだけど・・・
って、保田さんいないよっ。
ってゆうか、帰ってない!
それって
それって
えっとぉ・・・

カチャッ。
私が頭を抱えまくってオロオロしてると、急にドアが開いた。
「あっ、保田さん。
 お帰りなさい。」
「う゛っ、石川。
 た、ただいま・・・」

これって・・・
あっ朝帰りぃ〜!?

90 名前:『どうなるですかー !?! 7』 投稿日:2001年06月06日(水)22時28分28秒
保田さんは気まずそうな顔でフリーズしてる。

(どぉゆうことですかっ!?)
だっ、だめよ梨華! そんなこと言っちゃぁ!
たしか、こうゆう時は爽やかなジュークで和ませないと
どんどん夫婦仲は悪くなる。
ってテレビで言ってたような。
さっ、爽やかな・・・

「きゃっ、今の会話って、なんだか新婚さんみたいですねっ!
 お帰りなさ〜い、ア・ナ・タっ!
 なんて・・・」
「なに言ってんだか・・・」
やっと保田さんは動き出す。
よしっ!
梨華! もう一押しよっ!

「ご飯にする?
 お風呂にする?
 それとも、ア・タッ・」
「ご飯! あとは全部済ませてきたから。」

すっ、済ませたって
何をですかぁぁぁ〜〜〜!!!???

今度は、私がフリーズしちゃた。

そんな私に保田さんはいつもの調子で言う
「早く仕度しないと置いてくよ。」

保田さんに聞きたいことがいっぱいあります・・・


 〜 continue 〜
91 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月06日(水)22時42分41秒
〜あとがき〜
とりあえず一段落です。
タイトルを変えて続きます。
このままじゃぁUKっぽいんで・・・(^^;

もうしばらくお付き合い下さい。
92 名前:『これが私のポジティブです! 1』 投稿日:2001年06月07日(木)00時29分40秒
いつも通りの楽屋。
いつも通りのみんな。
いつもと違う私・・・

私は今朝の出来事を思い出しながら
仲良くじゃあってる矢口さんとヨッスィ〜の師弟コンビを見てた。
そんな私の視線に気づいてヨッスィ〜が駆け寄ってくる。

「梨華ちゃん、どぉしたの?」
「ん? どぉって・・・」
ヨッスィ〜に聞かれて、初めて頬を伝うものに気づいた。
いつの間にか、声も出さずに泣いちゃってたみたい。
そのことに気づいたとたん
今まで堪えてた声が溢れ出した。
93 名前:林檎 投稿日:2001年06月07日(木)22時22分26秒
大爆笑!
画面の前で1人でふきだしてました。(笑)
朝帰り・・・。
他は済ましてきたって・・・。(爆笑)
圭ちゃん、最高・・・。
っていうかNさん最高・・・。
94 名前:『これが私のポジティブです! 2』 投稿日:2001年06月07日(木)23時26分49秒
「梨華ちゃん、どぉしたのさ?」
「どぉしたの、梨華ちゃん?
 言ってごらん。」
みんなが集まってきて、私の涙の訳を聞く。
私はがんばって、少しだけ涙をがまんして話しだした。

「グスグス。
 仲良くしてる矢口さんとヨッスィ〜見てたら
 ・・・羨ましくって・・・
 グスグス。」

なんだか、矢口さんとヨッスィ〜が苦笑いしてる気がしたけど、私は話しを続ける。
「私も保田さんと仲良くなりたいのにぃ
 グスグス。
 保田さんは、レッスンが終わったらすぐ出かけちゃうし
 今朝は朝帰りだったし
 全然お話しできないんですぅ〜。」

ワア〜〜〜ン。
言い終わった途端にまた、おっきな声で泣き出しちゃった。
95 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月07日(木)23時47分23秒
>>93 林檎さん
 爆笑&ageありがとうございます。
 結局ギャグで締めてしまいました。(^^;
 
最後に少しだけクールな圭ちゃんが書けて良かったです。
96 名前:『これが私のポジティブです! 3』 投稿日:2001年06月07日(木)23時53分44秒
ワア〜〜〜ン。
私はいつの間にか保田さんがいたことにも気づかないで
泣いちゃってた。

少し落ち着いてきて辺りを見回すと
みんなの視線が私にないことに気づいた。

みんなの視線はいつの間にか現れた
保田さんに注がれてた。
それも責める様な視線。

「圭ちゃん。 朝帰りはマズイよぉ。
 せめて、梨華ちゃんが起きる前までに帰んないとぉ。」
矢口さん、それって・・・ちょっと違いますぅ。
しくしく。
ワァ〜〜〜ン。

困った顔をした保田さんが近づいて来る。

「ごめん。あたしが悪かったよ。」
きゃっ!?
抱きしめて優しく頭を撫でてくれてるぅ。

うわぁ〜んっ。
今度は嬉しくって、涙が出てくるよぉ。
97 名前:『これが私のポジティブです! 4』 投稿日:2001年06月08日(金)20時16分25秒
「どしたぁ!?」
騒ぎを聞きつけたのか、卒業したはずの中澤さんが来て
矢口さんにこれまでのいきさつを聞いてる。

「圭坊。 朝帰りはアカンやろぉ。
 せめて、石川が起きる前までに帰っとかなぁ。」
中澤さんまで・・・
しくしく。

「そのぉ、サブ・リーダーなんやし
教育係なんやから。 なっ。」
中澤さんは歯切れ悪く言う。
「・・・うん。
 気をつける。」
保田さぁん。
気をつけるって、どぉゆうことですかぁ〜!?
しくしく。

「石川。 今日は、ちゃんと話し聞くからさ。
 ねっ、もぉ泣かないでよ。
 せっかくの可愛い顔がぐしゃぐしゃだよ。」
へぇっ!?
今、なんて!?
たしか、『可愛い』って・・・

「ほらっ、顔洗ってきな。」
「はいっ。」
頬を染めながら、私は勢い良く返事をして楽屋を出た。
その後の楽屋のことも考えずに・・・

「裕ちゃん、ちょっと。」
楽屋から出てくふたり。
98 名前:『これが私のポジティブです! 5』 投稿日:2001年06月08日(金)22時40分23秒
「裕ちゃん、ちょっと。」
楽屋から出てくふたり。

お互い無言で空いとる楽屋を探す。

さっきは、メンバーの手前あんな風に言うてもぉたけど
圭坊、怒っとぉかなぁ?
全部アタシのわがままやもんなぁ。
やっぱ、怒っとぉやろなぁ。

やっと見つけた部屋に入るなり
圭坊はりきなり 話し出した。

「裕ちゃん。
 そぉゆうことで、今晩は行けないかもしんない。
 ごめんね。」
怒ってないってゆうより、逆に申し訳なさそうにしとる。
拍子抜けしてアタシは変な返事をする。
「へっ!?
 あぁ、うん。」

「ひとりで寝れる?」
その上、アタシの心配までしてくれる。
「あぁ。
 大丈夫や・・・
(浮気せんといてなぁ。)」
アタシは、飲み込んだ言葉の代わりに触れるだけのキスをした。
99 名前:『これが私のポジティブです! 6』 投稿日:2001年06月09日(土)02時02分08秒
気まずい空気のまま、夜の個人レッスンが終わった。
朝のことが気になって、何を話したらいいのか分かんないよぉ〜。
ダメだよ、梨華!
ポジティブにならなきゃ!
私は、自分に言い聞かせた。

それでもおどおどしてると
保田さんは、ミネラルウォーターを飲みながらベットに座って
私を呼び寄せてくれた。

ちょっとドッキドキッ!
同じようにミネラルウォーターを飲みながら保田さんの隣に座ると
保田さんは、すっごく優しい口調と、とっても素敵な瞳で話し出した。

「あたしが悪かったよ。
 歌やダンスを教えるだけが、教育係じゃないんだよね。
 それ以上に、心のことを考えなきゃぁいけなかったんだよね。
 あたしは教育係失格だよ。
 ごめん。」
保田さんが悔しそうな顔してるよぉ。
私は、そんなつもりじゃないのにぃ。


「そんなことないですっ!
 私のわがままなんです。」
私は、思いっきり首を横に振る。

「何でも話してみて。
 あたし、ちゃんと聞くから。
 石川の話ちゃんと聞くからっ。」
保田さんは真剣な目で私を見てる。
なんだか、申し訳なくって目を逢わせられないよぉ。
でも、ちゃんと話さなきゃ。
「私・・・」
「ん? なに?」
言わなきゃぁ!
「わっ、私、いっぱいの・保田さんと・仲良く・したいんですっ!」
アレっ!?

「はぁ?
 石川ぁ〜。
 落ち着いて、ちゃんとあたしの目を見て話して。
 でないと、訳わかんないよ。」
緊張しすぎて、自分でも解んないこと言っちゃったよぉ。

なんで、こんなに緊張するんだろぉ?
なんで、どんどん顔が赤くなるんだろぉ?
なんで、こんなに・・・

わっ!!!
そんな瞳で、覗き込まないでくださいよぉ〜。
100 名前:『これが私のポジティブです! 7』 投稿日:2001年06月09日(土)23時14分45秒
「ムリ、です・・・」
精一杯の言葉。
「はぁ?」

一呼吸置いて言う。
「だって、目を見たら・・・
 話せなくなっちゃいます。」
「なんで?
 なんか、いけない事でもしたの?」
自分でもなぜか解らないまま
言葉を出すこともできなくなった私は、精一杯首を振って否定する。

沈黙・・・。

なんで目を見れなくなっちゃったんだろぅ?
でもきっと、保田さん困ってる。
ダメだよ。梨華!
ちゃんと、話さなきゃ。

「とりあえず、あたしの目を見て。」
なんでか、答えが出そうな気がして
難しいけど、その言葉に従い少しずつ、目線を上げてく。
時間をかけて、ゆっくりと。
すごく長い時間だったはず。
でも保田さんは、じっと待っててくれた。

そして、やっと私の目は大好きな瞳を見つけて
ずっと解らなかった答えを見つけた。


「・・・好きです。」
「はぁ?」
あっ、保田さんビックリしてる。
でも、私の方がもっとビックリ。
やっと、自分の気持ちに気づいた。
なぁんだ。 そぉだったんだ。

「私、保田さんのことが大好きです。」
保田さんのおっきな瞳が、いつも以上におっきくなってる。
私の大好きな瞳。
101 名前:『これが私のポジティブです! 8』 投稿日:2001年06月10日(日)01時57分24秒
「・・・ごめん、石川・・・」
保田さんは少し困った様な顔で返事をくれた。

いいんだっ。
そりゃぁ寂しくって辛いけど、私のホントの気持ちに気づけたから。
保田さん今日は、出かけないみたいだし
これからはポジティプに『フレー・フレー梨華』でがんばりますっ!


「保田さん。一緒に寝てもいいですか?」
「ダメっ!」
う゛っ、即答!
でも、負けないもんっ!
「だって、ヨッスィ〜達なんて毎日・・・」
「やっぱり!」
ん? やっぱりって?
まっ、いっかぁ。
Go Go 梨華!

「って、あんた! なんで入ってくんの!」
「これが私のポジティブです!」

石川ぁ〜。
あんた『ポジティブ』の使い方間違ってるよ。
まっ、今日だけは許してやるかぁ。


 〜 Fin 〜
102 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月10日(日)02時02分35秒
〜あとがき〜
『ポジティブ・梨華ちゃん』がんばれっ!
ってことで、(いしやす)終了です。
歯切れ悪く終わってスイマセン!

全然(やすいし)じゃなくなってしまいました。
リクエストしてくれた林檎さん、
(やすいし)を期待して読んでくださったみなさん
ごめんなさい。
Nに文才どころか、国語能力すらないばっかりに・・・


次回作は、実はこのお話しの続きで
 いしやすちゅ〜!? りかKU!? なんて言うんだろう?
マイナーすぎて分かりませんが、そんな感じです。

かなりの見切り発車になりますが
よろしければ、お付き合い下さい。
103 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月10日(日)02時32分26秒
ここ圭ちゃんがいっぱい。うれしい。
次も楽しみにしてます。CaKU? むずかしい・・・
104 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月10日(日)23時17分21秒
>>103 名無し読者 さん
レスありがとうございます。
ちょっとへコんでたんで、すっごく嬉しいです。

> CaKU?
いい感じです。
更新は少し遅くなるかもしれませんが
きっちりと締めれるように頑張ります。
105 名前:『Body Pillow 1』 投稿日:2001年06月10日(日)23時42分17秒
良く眠ったぁ〜。
「んあ゛〜!」
眼を覚ますと石川のアップがっ!!
いつもとは違う顔に必要以上に焦った。

そういえば、昨日一緒に眠ったんだっけ。
かなり強引にだったけど。
って、そうじゃなくって
「ちょっとっ。
 あんた、なにやってんのよぉ!」
「何って、おはようのキスです。」
「何言ってんだか。」
少し呆れながら目の前の顔を押し返し時計を見る。
7時!
ヤバイ!

あたしは急いで身支度をととのえながら
チラッと後ろを振り返る。
なんだか、モジモジしてる石川を見つけて
昨夜のことを思い出した。

『好きです。』
106 名前:『Body Pillow 2』 投稿日:2001年06月11日(月)21時50分39秒
イヤじゃなかった。
むしろ、嬉しかった。
でも・・・

そんなことを考えてると、石川と目が合った。
ってゆうか、石川はずっとあたしを見てたみたいだ。
少し照れるけど、今はそれどころじゃない!
もぉ朝なんだからっ!
早く行かなきゃっ!

あたしは朝まで眠るつもりはなかったのに。
なんでだろ?
すごく気持ち良かったような・・・
なんだ?

ダメダメ!
今は急がなきゃ。


コンコン。
・・・
携帯を鳴らしながら軽くドアをノックする。

コンコン


やっと、ドアが開いく。
予想通りアルコールの香りと疲れた顔が現れた。
「・・・圭坊ぉ〜・・・」
「ごめん。 遅くなっちゃった。」
107 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年06月12日(火)00時19分03秒
こちらの小説を「小説紹介スレ@紫板」↓にて紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=purple&thp=992180667&ls=25
108 名前:『Body Pillow 3』 投稿日:2001年06月12日(火)04時15分14秒
お互いを確認しあうと同時に
乱暴に腕を絡ませ部屋に引き込まれる。
そして、激しいキス。
少しアルコールの味がした。

「・・んはっ・・・ちょ・・・ゆぅ・」
抱きしめられてた身体を押し離し
お互い微妙な距離で視線を合わす。
寝不足で充血した瞳には不安の色が浮かんでた。

あたしは少し後ろめたさを感じながら
昨日のことを話し出す。
不安を取り除けるようにやんわりと・・・

「石川とは何もないよ。
 だだ、」
「ただ、なに?」
一瞬、裕ちゃんの表情が険しくなった気がした。

正直に全部話そうと思ってたのに
あたしが変な所で一呼吸入れちゃったから
より一層不安にさせちゃったみたいだよ。

告白されて同じベットで眠ったとは言い辛いなぁ。
「ただ、石川を寝かしつけようと思ったら
 疲れてたみたいで、あたしも朝まで眠っちゃったってだけ。
 ごめんね。」

ただ、あなたを安心させたくてついた 些細な嘘。
109 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月12日(火)04時31分54秒
>>107 バク@紹介人 さん
紹介ありがとうございます。
そして、お疲れ様です。

場違いかとも思ったんですけど、メール欄もらってたんで
ココでレスさせてもらいます。

『ドッキドキ』目指し頑張ってみます。
110 名前:『Body Pillow 4』 投稿日:2001年06月12日(火)19時01分47秒
裕ちゃんはほんの一瞬だけ眉間に皺を寄せたけど
すぐ、いつもの笑顔になった。
テレビではあんまり見せてくれない優しい微笑。
あたしの大好きな・・・

その笑みが急に艶っぽく変化する。
あちゃぁ。

「なぁ〜。」
「ん?」
あたしは気づいてないような返事をして目をそらす。

だって、次の言葉の予想はつく。

だから、心の中で先に言っとく。

(ダメだよ・・・)
111 名前:『Body Pillow 5』 投稿日:2001年06月13日(水)21時22分19秒
「なぁ〜。
 圭坊ぉ〜。
 しようや〜。」
やっぱり。

あたしの目を覗き込み、首に腕を絡ませ
これ以上ないくらい色っぽく囁く。

目を合わせちゃダメ!
だって、引き込まれるから。

肌を触れ合わせてもダメ!
だって、もっと触れたくなるから。

「何言ってんの。
 遅れるよ。」
はっきりと断りきれない。


「ほな、
 早く
 ・・・してぇ。」

ダメだ。

あたしは裕ちゃんの唇を求めながら
一気にベットへ押し倒した。
112 名前:林檎 投稿日:2001年06月14日(木)17時02分10秒
いや〜んっ!(馬鹿)
やすいしぃ!!されどもKU!
あぁ〜っ、どうすれば・・・。(涙)
頑張ってください!!
113 名前:『Body Pillow 6』 投稿日:2001年06月14日(木)21時01分29秒
「大遅刻・・・だね。」
「・・・大遅刻やな。」
お互い恥ずかしさと、罪悪感で
気だるそうに話す。

たくさん怒られることも
皆に示しが付かなくなることも解ってる。
それでも、互いに深く触れ合ってたかった。
しょうがない。
解っていながら落ち込んでる。

「空き時間、楽屋行くよ。」
「へっ?」
「だって、眠れてないんでしょ。」
「寝たでぇ〜、今。」
「もぉ、その寝るじゃなくって、眠ってないんでしょ。って!
 だから、昼寝でもしないと・・・」
言っててあたしの顔は赤くなる。

あたしは裕ちゃんの抱き枕・・・
あたしが居ないと眠れない裕ちゃん。

ちょっとわがままだけど
あたしも落ち着ける腕。


 〜 continue 〜
114 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月14日(木)21時04分39秒
〜 あとがき 〜
はい。『Body Pillow』終了です。
この話はうちの添削師 うこな。@裕ちゃん推し
を喜ばすために書きました。(また添削してね。)
Nはとっても恥ずかしかったです。(^^;
皆さんは如何だったでしょうか?
もう少し続きます。

ここでCaKUの流れを少し。
第一章 『どうなるですかー!?!』
第二章 『これが私のポジティブです!』
第三章 『Body Pillow』
次作
第四章 『愛しい香り』

短編オムニバスの予定が連載になってしまいました。
勝手な変更ですいません。
では、よかったら続きも読んでってください。
115 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月14日(木)21時39分51秒
>>112 林檎さん
いつもありがとうございます。
ただ今、KUラブラブ中ですが、やっと
あの子が動いてくれそうです。やっと・・・
先の事はまだ決めてませんが、頑張りマッスル!
116 名前:『愛しい香り 1』 投稿日:2001年06月15日(金)00時10分15秒
「保田さぁ〜ん、どこですかぁ〜。」
廊下に響く私の声に反応はない。
普通の人なら気づくはずなのに。
どこ行っちゃったんだろ。

もう1時間近くも叫びながら探してた。
誰を?
って、もちろん私の大好きな人を。
1年以上も前から一緒にいたのに
昨日やっと大好きって気持ちに気づいたの。
だから、い〜っぱいお話ししたいし
ず〜っと一緒にいたいのに
なんで全然返事もないの?
ホント何処行ったんですか〜?

「保田っ圭〜! 出てきなさぁ〜い。
 あなたはもう包囲されてますよ〜。」

・・・。
やっぱり、返事は無い。
なんで、出てきてくれないんだろう。
117 名前:『愛しい香り 2』 投稿日:2001年06月15日(金)22時31分03秒
遅刻したあたし達はいろんな人に怒られた。
もちろんメンバーの前で。

みんなは遅刻して絞られてる年長組みを珍しそうに見てた。
一部を除いて。
矢口とヨッスィ〜は手を繋いでやらしい微笑を浮かべてた。
泣きそうな顔をしてる子を見たような気がしたけど
言い訳をするのが精一杯でよく解んなかった。


「保田っ圭〜!」
あたしと彼女の大切なひと時を切り裂くアニメ声!
すぐ前の廊下から聞こえてくる。
呼び捨てっ!
しかも、フルネーム!
ムカついて返事をしそうになるたび
あたしを包んでる腕がビクンと反応する。

「保田っ圭ぇ〜!
 隠れてないで出てきなさぁ〜い
 出てこないと、夜中に変なことしちゃいますよぉ〜。
 へへっ。」

カチン!
(石川ぁ〜!)
怒鳴りだしそうなあたしの身体を
寝不足と疲れで熟睡のはずの腕が静止させる。
控えめに。 でも力強く。

その仕草が愛しくて、あたしはギュッっと強く抱き返し
軽く頬にキスをする。

(行かないよ・・・)
118 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月15日(金)23時32分55秒
うう、石川がかわいそう。でも
>> 包囲されてますよ〜  変なことしちゃいますよぉ〜
わらっちった。

うーん、UKラブラブも捨てがたい。続きが楽しみです。
119 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月16日(土)01時47分17秒
>>118 名無し読者 さん
レスありがとうございます。 書いてて励みになってます。

>うう、石川がかわいそう。
そうですね。
梨華ちゃんにはどんどん、がんばってって欲しいです。
(恋とか、ボケとか、ボケとか・・・)
120 名前:『愛しい香り 3』 投稿日:2001年06月16日(土)02時46分18秒
夜の公演前、楽屋で石川にあった。
ヤバッ。
できれば今1番会いたくない子だよ。

「保田さぁ〜ん。 どこ行ってたんですか?
 私ずっと、寂しくって・・・しくしく。」
言いながら思いっきり抱きついてくる。
「ちょっと用事があって出かけてた。」
適当にウソをついて、石川を振り払おうとしたけど
全然離れようてくんない。
それどころか、どんどん腕に力を入れて擦り寄ってくる。
柔らかい茶髪とすごくいい香りが迫ってくる。

かんべんして。


「とりあえず、離れてくんない?
 もうすぐ、夜の部始まるし
 そろそろ行かないと。」
そう言うと、一瞬石川の表情が硬くなり腕から力が抜けた。
あたしはその表情を気にも留めず、身体を押し離した。
ほっとしたのもつかの間
今度はしっかりと腕を組んで離す気配もない。
どこか、いつもより険しい顔をしてるし。

まいったな。
121 名前:『愛しい香り 4』 投稿日:2001年06月16日(土)20時52分05秒
やぁ〜っと保田さんを見つけ出した時は
もうすでに夜の部の1時間前。
それでも嬉しくって、私は思いっきり抱きついた。
保田さぁ〜ん(はぁと)
とってもいい香りがした。
大好きな保田さんの香り・・・
ん?
違う!?
私の好きな香りだけど
保田さんの『CK one』じゃない!
どうゆうこと!?

少しひるんだ隙に引き離されちゃった。
ダメよ梨華。
ここで離しちゃ。
しっかりと捕まえとかないと。
122 名前:『愛しい香り 5』 投稿日:2001年06月17日(日)15時51分39秒
誰!?
私の保田さんにちょっかいを出すのは!?
許しませんよっ!

もぅ私と保田さんは一緒のベットで眠っちゃうくらい
すっごい関係なんだからっ。
そんな私たちの中を引き裂こうだなんて
見つけ出して懲らしめてやらなきゃっ。

ファイトよ、梨華!

 〜 continue 〜
123 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月17日(日)16時02分33秒
〜 あとがき 〜
半端な締め方ですいません。
次の章で頑張ります。
『CK one』は自分が好きで使ってるだけなんで
気にしないで下さい。(^^;

CaKU 第五章 『True & Blue 』
とある女性シンガーのカップリング曲からタイトルを付けました。

少し長くなりそうですが
よろしければ、お付き合いください。
124 名前:『True & Blue 1』 投稿日:2001年06月17日(日)19時26分27秒
今日の石川はいつも以上に変だった。
事あるごとにあたしにくっついて、顔を近づけてきた。
矢口に聞いた話では、ほとんどのメンバーに抱きつき
妖しい表情を浮かべながら鼻をくんくんさせてたらしい。
なにやってんだか。
今晩は心のメンテナンスも必要かなぁ。
まったく。


あたしは個人レッスンもそこそこに石川に話しかけた。
「どぉかしたの?」
「・・・あのっ、コロンが、」
「転んだ? 誰が?」
「・・・なんでもないです。」
相変らず俯き加減で答える。
昨日、ちゃんと目を見て話すように言ったのに。
もぉ〜知らないよ。
「ふぅ〜ん。 ならいいけどさ。」

125 名前:『True & Blue 2』 投稿日:2001年06月17日(日)19時30分58秒
結局ぎくしゃくしたままレッスンは終わり
石川はいつもみたいに眠る仕度を始める。
あたしもとりあえず仕度をしてベットに入った。
石川が入ってくるだろうから少し端に寄って。

「じゃぁ、保田さん。 おやすみなさい。」
「へっ、あぁ、おやすみ。」
以外にも石川は自分のベットに入りゆっくりと目を閉じる。

・・・いいのかな、これで。

あたしは目を閉じ、いろんな事を考えてた。
歌の事、ミュージカルの事、裕ちゃんの事、石川の事・・・
今日は眠らないように。


すぅ〜。 すぅ〜。
石川のゆっくりとした寝息が聞こえ出した。
そろそろ大丈夫かな。
あたしはそっとベットから抜け出し携帯だけを持ってドアを開ける。
音を立てないようにゆっくりとドアを閉め一息つく。

ごめん。 石川。

少し心が痛んだ。


あたしは罪悪感と一緒に廊下を歩いた。

それでもエレベーターのボタンを押し
デジタルの数字が近づくにつれ
あたしの顔はだんだんと和んでく。
愛しい人に逢いに行くんだから。
126 名前:『True & Blue 3』 投稿日:2001年06月17日(日)19時33分12秒
チンッ。
エレベーターのドアが開く。
あたしをあの人の部屋へ導く扉が開く。
あの腕があたしを待ってる・・・

127 名前:林檎 投稿日:2001年06月17日(日)22時04分01秒
やすいし〜っ!KU〜っ!(混乱)
あぁ・・・あぁ・・・あぁ〜っ!!(大混乱)
128 名前:『True 投稿日:2001年06月18日(月)00時01分09秒
やっぱりっ!
保田さんは今日も出かけた。
それも、私が眠ったのを(嘘だけど。)確認した上で。
どういうこと!?
私には言えない様な事!?
きっと、あの女の人の所へ行くんだわ。

パタン。
小さく響くドアの音を聞いて私は動き出した。
とりあえず、携帯とカギだけを握り締めてゆっくりとドアを開く。
エレベーターへ向かいどんどん小さくなる保田さんを見つけた。

(行かないでっ!)

私は保田さんを独占したい自分に気づいた。
片思いでもいいって思ってたはずなのに・・・

一緒にいられるだけで幸せだなんて

・・・嘘だ。

129 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月18日(月)00時37分45秒
>>127 林檎さん
毎度ありがとうございます。 めっちゃ励みになってます。
>やすいし〜っ!KU〜っ!(混乱)
三角って難しいですねぇ。
やっと今ごろ、先が見えて来たんで『頑張りますっ!』

>>128 N@間違えた!
タイトル『True & Blue 4』です。
130 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月18日(月)01時19分00秒
KU
ハマッテしまいました!
特に裕ちゃんタラシバージョンが多いなか・・・
切ない裕ちゃんだし(w
圭ちゃんも何かかわいいし(w
作者さん頑張って
131 名前:『True & Blue 5』 投稿日:2001年06月18日(月)02時13分28秒
チンッ。
エレベーターのドアが開く。
私の知らない保田さんの顔を見つけた。
すごく柔らかな顔・・・

辛いよ。
ダメだよ。
勝てない。
私はあんなに柔らかい顔見たことないもん。


とりあえず、廊下に出て考えてると
あいぼんが通りかかった。
「もう、寝たほうがいいよ。」
私がそう言うと、
あいぼんは今までに見たことがないくらい険しい顔で言った。
「ムリや。 
 うちは、もぉがまんできへん!
行くでっ、梨華ちゃん!」

えっ!?
132 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月18日(月)02時38分29秒
>>130 名無しさん
レス&ageありがとうございます。
>切ない裕ちゃん >圭ちゃんも何かかわいいし
Nの書きたかったふたりにピッタリの表現です。
ありがとうございます。

ただ、この後は・・・
133 名前:『True & Blue 6』 投稿日:2001年06月18日(月)17時33分10秒
あいぼんの勢いに圧倒されて歩き出しちゃったけど
結局私たちは、保田さんが何階に行ったのかも解んなかった。

あてもなく彷徨いながら私は一般的な結論を出した。
「ねぇ、あいぼん。
 もぅ、むりじゃ・・・」
諦めかけてた私の言葉をさえぎって、あいぼんが叫ぶ。
「おぉっ、アノ手があるやんっ!」
そう言ってあいぼんは走り出した。

隣の部屋へ。

でも、隣って・・・
134 名前:削除済み 投稿日:削除済み
削除済み
135 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月19日(火)02時05分15秒
名無し龍。さん作「キスの意味」は
先行者さんの「マイナー×マイナー」へ移動致しました。

136 名前:『True & Blue 7』 投稿日:2001年06月19日(火)02時23分14秒
「矢口さぁ〜ん。 加護でぇ〜すっ。」
ドンドコドンドコ!
「開けてくれないと、みんなにバラ〜しちゃいま〜すよぉ〜。」
ドンドコドンッ!

しばらくすると勢い良くドアが開き
バスローブ姿の矢口さんがすごんでくる。
でも、全然恐くないんですけど・・・

「何っ!
 また、しょうもないことだったら怒るよ。」
あいぼんはその言葉に負けじと真剣な顔で聞いた。
「保田さんはドコですか?」
「へっ!?」
間の抜けた返事に
今度は私が、同じセリフで聞き返す。
「保田さんはドコですか?」
「う゛っ、
 ・・・知らない。」
お風呂場から爽やかな返事が返って来た。
「うっそぉ、中澤さん所に決まってんじゃん。」

「やっぱりっ!
 てんきゅ〜。 よっすぃ〜。」
「ありがとう。 よっすぃ〜。」
私たちはお礼を言うと急いで中澤さんの部屋へ向かった。

走り出した私たちの背中越しに放たれた声。
「ちょ、ちょっと待ってよ〜、梨華ちゃ〜ん。」
「ウチ、なんかマズイ事言いましたか!?」
なんて意味深な言葉が聞こえたような
聞こえなかったような・・・

でも、今はそれどころじゃないしっ!
137 名前:『True & Blue 8』 投稿日:2001年06月19日(火)22時29分54秒
でも、中澤さんの部屋ってどこなんだろ?
卒業してからは楽屋も部屋も別々で解んないよ。
あいぼんは知ってるのかなぁ?
知ってるよね。
こんなに一生懸命走ってるし。
「はぁはぁ、
 なぁ梨華ちゃんっ!
 どこまで走ったらええのん?」

ダメだ。

とりあえず、ダメ元でフロントにでも行こうか。

でも、普通は芸能人のルームナンバーって教えてくれないよね。
せめて階数だけでも。って思ってたら

「うち、生き別れの妹なんですよっ。
 今を逃したらもう一生ねぇちゃんに会えへんっ。
 ほんま、頼みますっ。」

(あいぼんナイス!)

恐い顔の受付のおじさんは曖昧な笑顔で
「・・・加護さん、ですよね。
 ・・・特別ですよ。」
中澤さんのルームナンバーを教えてくれた。

バレてたのね・・・

138 名前:『True Blue 9』 投稿日:2001年06月20日(水)18時24分51秒
目指してた部屋の前まで来て
私とあいぼんは深く深呼吸して思いっきりドアを叩いた。

ドンドコォッ!

「いらっしゃい。」

以外にもドアはすぐに開き
ブルーグレーの瞳が柔らかな笑みと供に出迎えてくれた。
まるで私たちが来るのを知ってたかの様に
落ち着いた口調で。
なんで、この人はこんなにも落ち着いてるの?

奥のベットでソワソワしてる保田さんを見つけたとたん
なんだか怒りと悲しみが込み上げてきた。

139 名前:『True & Blue 10』 投稿日:2001年06月20日(水)23時49分12秒
「何してたんですか?」
沈黙と不安を圧し消すように
一呼吸置いて私が切り出した。

「見て解らんか?」
余裕の笑みで聞き返された。
答えに困ってると保田さんが上ずった声で言い放った。
「晩酌だよっ。」
「・・・。」

「違いますっ。」
あいぼんがあくまで強気に言うと
柔らかい笑みに潜むブルーグレーの瞳が
鋭い光を放ち、私が1番恐れてたセリフを言う。
「キスしてた。」
「いつもですか?」
あいぼんも負けじと眉間にシワを寄せつつ言った。

「いつもはもっとしとる。」
気が遠くなる。

「もっと、って・・・」
「キスしたら次にしたくなる事や。
 詳しく知りたいんか?」

衝撃とともに目の前が白くなった。

「解ったんなら、帰って。」

140 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月21日(木)00時26分25秒
ああ修羅場!!?
加護はどうなる?
私も やすいし〜っ!  KU〜っ!(激混乱)

交信早くてうれしいけど無理しないでね!!
141 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月21日(木)04時45分16秒
KUは永遠だー!!
FC会報13でハマッテしまいました
142 名前:『True & Blue 11』 投稿日:2001年06月21日(木)04時55分26秒
「いややぁ〜!」
あいぼんは叫びながらエレベーターへ向け走り出した。
その叫びで私は我に返り、後に付いて走り出す。


自分達のフロアまで着くと
少し落ち着いたのか、あいぼんが切り出した。
「梨華ちゃん、手ぇ組もう。」
「うん。 応援するよ。」
私たちは固く手を握り合い、気合を入れるために
コンサート前にやってるいつものポーズをとる。

「保田さんとうちのために!」
「保田さんと・・・へっ!?
 なにっ!?
 あいぼんは中澤さんのことが好きなんじゃぁないの?」
「何言うてん、うちは保田さん一筋やっ!」

(なんですってぇ〜!?)

私は再び気が遠くなりそうだった。
でも、ここで負けちゃぁダメよっ。

最大の敵を倒すには『明日の敵は今日の友!』

「がんばろう! 応援はできないけど。
保田さんと私の明るい未来に向けて・・・」
勢い良く言い出したけど、最後の方は声を小さくして言った。

「ライバルやな。」
「ライバルだね。」

「とりあえず、頑張って」
「「いきまっしょ〜いっ!」」
143 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月21日(木)05時13分25秒
レスありがとうございます。 やる気満々になります。
>>140 名無し読者 さん
毎日チェック&お心遣いありがとうございます。
今は、仕事も話も一ヤマ超えて書きたい盛りなのでご安心を!

>>141 名無し さん
KU最高!ですよね〜。 なのに少ない。(寂
144 名前:名無しベイベー 投稿日:2001年06月21日(木)15時04分51秒
いつもROMってました。
KU好きです。ガムバッテください。
145 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月21日(木)19時13分17秒
何気にやすかごですか?
いや〜、楽しみにしています。
KUも、大好きです!
146 名前:『True & Blue 12』 投稿日:2001年06月21日(木)22時26分58秒
予想通り、あの子らは走り出した。
(でも、まさか加護までとは・・・)

ゆっくり扉を閉めようとしたら、圭坊の声と腕が遮った。
迫ってくる重い扉を押し返しながら叫ぶ。
「石川っー!」

アタシは石川を追いかけようとする圭坊の腕を掴んだ。

「!?
 離して。」

アタシはその言葉には答えず
掴んだ腕を引き寄せ、強く抱きした。

愛しい人はもがき、目線を遠くする。

ためらう唇に優しく口付けると
圭坊のホマンの気持ちが流れ込んで来た気がした。

空しさと悲しさが込み上げてきて
ゆっくりと唇を離し目をそらす。

「裕ちゃん、あれはないよ・・・」
「ああ、そうかもな。」

圭坊は簡単に
「おやすみ。」
って言うて、足早に部屋を出てった。


「これでええんや・・・これで。」
ひとり呟き、冷蔵庫からビールを取り出す。
後からどんどん溢れてくる涙と乾杯をした。
「おやすみ。 圭。」

147 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月21日(木)22時41分56秒
レスほんとうにありがとうございます。
>>144 名無しベイベー さん
ROM派のなのにレス嬉しいです。(^^

>>145 名無し読者 さん
なにげに ごちゃ×2してきました。(^^;
できるだけ解りやすいように書いていきたいです。

>>146 N@間違った!
14行目 抱きした。→抱きしめた。
19行目 ホマンの→ホンマの  です。
以後、気をつけます。m(_ _)m
148 名前:『True & Blue 13』 投稿日:2001年06月22日(金)00時10分08秒
あれから、あたし達は一言も話さずにベットに入った。

もちろん石川は自分のベットに潜ってる。
時々すすり泣く声や『ポジティブ!』と呟く声が聞こえたけど
あたしはかける言葉が何も浮かばず、寝てるふりをした。

今夜もいろんな事を考えた。
裕ちゃんの事、石川の事、なんで加護まであそこに来たのか・・・
でも、たいした結論も出ないまま朝を向かえしまった。

初めて眠れない夜をすごした。

裕ちゃんはいつもこんなに辛い夜を過ごしてたのかな?

あたしには絶えらんないよ。

『ひとりで考えてもダメなんだから
 夜、裕ちゃんと話し合ってからにしよう。』
一晩考えてやっと出た、唯一結論の様な事。
149 名前:no name 投稿日:2001年06月22日(金)12時43分52秒
あれ?なんだ、うっかりうっかり。
もてもてやっすう!楽しませて貰ってますよ×2人ほど。

頑張れ、石川!ポジテブポジテブ♪
そして作者さんも
150 名前:『True & Blue 14』 投稿日:2001年06月22日(金)21時42分07秒
その夜。
あたしは個人レッスンもそこそこに裕ちゃんの部屋へ向かった。


コンコンッ。

いつもの様にドアをノックした。

なかなか開けてくれない。
「ねぇ裕ちゃん、あたしだよ。
 早く開けてよ。」

コンコンッ。


長い間待ってわずかに開いたドアの隙間から
今まで見た事もないような冷たい瞳が覗いた。
「今ちょっと忙しいんや。」
今まで聞いた事もないような冷たい口調。

奥のベットの上によく知ってる顔を見つけた。

あたしは自分の目を疑った。
なんで!?

目を見開いて固まってるあたしを確認すると
裕ちゃんは不敵な笑みを浮かべて冷たく言い放つ。

「アタシはあんたやなくても、誰でもよかってん。
 抱きごこちよかったらなぁ。」

今まで見た事もないような冷たい顔で。


「バイバイ。 圭。」

151 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月22日(金)22時11分53秒
>>149 no name さん
レスありがとうございます×2。
書いてて少し痛いですけど、ポジテブに頑張りますっ!
152 名前:『True & Blue 15』 投稿日:2001年06月22日(金)23時58分45秒
「バイバイ。 圭。」


頭を何かで殴られたような気がした。
予測もしなかった衝撃にあたしは無表情で答えてた。


「バイバイ。 裕子。」


無表情のまま踵を返し、来た道を戻る。
何が起きたのか解らないまま。

(バイバイ)

何度も頭に響く言葉。
理解できない言葉。
あたしが返した言葉。

自分の部屋の前まできてやっと解り始めた。

さっき見た光景。
その言葉の意味。
今の自分を。

急に涙が溢れ出す。

なんで、問いたださなかったんだろう?
なんで、すがり付かなかったんだろう?
なんで、答えてしまったんだろう?

後悔ばかりが頭をよぎる。
「こんな時だけ、圭って呼ばないでよね。
裕子・・・」
そう呟くと、より一層涙が溢れ出した。

153 名前:『True & Blue 16』 投稿日:2001年06月23日(土)00時03分24秒
(ホントに愛してたんだよ。
裕ちゃん。)


ん!? 『愛してた?』
もう過去形になってるよ。
ははっ。

じゃぁ、この涙は何?
全然止まらないこの涙はなんなのよっ!
解んないよ!
裕ちゃんの事も、あたしの事も、石川の事もっ!
全然解んないよ・・・。


いつまでもココで泣いてる訳にもいかない。
誰に見つかるか解んないし。

涙は抑えられなくても、声なら抑えられる。
このまま一気にベットに入ってしまえば石川には気づかれないはず。
寝ててくれれば一番いいんだけどね。

ゆっくりとドアに手をかける。

あたしは今、この扉を開いてもいいのかな?

訳の解らない躊躇を覚えつつ扉を開き
一気にベットに潜りこみ背を向けた。
涙で霞んでよく見えなかったけど
石川は自分のベットで寝てるみたいだった。

(よかった。)
今のこんなあたしを見せたくなかった。
石川だけには・・・

154 名前:『True & Blue 17』 投稿日:2001年06月23日(土)02時33分49秒
とりあえずの安心。
はぁっと一息つくと
再び大量の涙と小さな嗚咽が溢れてきた。
「くっ・・・」

(バイバイ)
いつものあいさつの言葉とはまったく違った言葉。
少しの間、離れる時の小さな不安や愛しさを含んだ言葉じゃなく
これからずっと、ずっと、深く触れ合うことを否定した言葉。
短いけれど、確実な別れの言葉。

「うっ・・くっ・・」
考えれば考えるほど
堪えれば堪えるほど
涙と愛しさと嗚咽が溢れ出す。


「保田・さん・・・
 どぉしたんですか?」
今一番聞きたくない声を聞いた。

「なんで・も・ないっ。
ほっ・といてっ!」
「なんでもなくないですよっ!
 こんな、ひとりで苦しんでる保田さん見てたくないです。」

「くっ・・・」
言い返したいのに声が出せなかった。
「私に出来ることはありませんか?
 私じゃダメですか?」
そう言いながらあたしのベットへ手をついて顔を近づけてきた。

あたしは後悔と悲しみで一杯だった。
後はもう、どうでもよかった。

「ほっといてって言ってるでしょ!」
言いながら振り返り枕元にある腕を掴んだ。

「やっ・・・」
あたしは怯えてる顔にもう一方の手を沿えて
無理やり口付けた。
抵抗を感じたけど今はどうでもよかった。
この後悔と悲しみを紛らわせるんなら。
155 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月23日(土)03時49分14秒
イタイなあー、ほんのり涙がポロリっす。
いしやす。されどKUがー(勝手に苦悩)
加護も気になるし・・・この際ドロドロか?
更新お待ちしております。
156 名前:『True & Blue 18』 投稿日:2001年06月23日(土)17時31分28秒
「やっ・・・」
あたしは怯えてる顔にもう一方の手を沿えて
無理やり口付けた。
抵抗を感じたけど今はどうでもよかった。
この後悔と悲しみを紛らわせるんなら。

無理やりに長く深く触れ合わせてた唇を離すと同時に
自分の方へ引き倒しもう一度顔を近づける。
ふと、涙を浮かべた瞳と硬く閉じられた唇が目に入った。

(何やってんだろ。 あたし。)

「ごめん、石川・・・」
自分の仕出かした間違いに気づき
身体を離そうとしたあたしの身体は
石川の腕によって再び近づいた。

「いいんです。」
そう言うと、石川の涙が一粒流れて後を残す。
それでも必死にあたしの目を見て続けた。
「保田さんが楽になるんだったら・・・」
「やっぱり、ダメ!
 こんなのダメ。
 間違ってるよ。」
あたしの涙も石川の頬を濡らしてく。


「私は保田さんの気持ちが落ち着くまで
 いつまででも待ちます。」
「何言って・・・」
いつもみたいに誤魔化そうと思ったら
強く柔らかく遮られた。


「ずっと、待ってます。」

157 名前:『True & Blue 19』 投稿日:2001年06月23日(土)17時33分52秒
「裕ちゃん。
 本当にこれで良かったの?」
不安そうな顔で聞いてくる。

これでよかったんや。

圭坊の気持ちはアタシが一番よう解ってる。
最初はそれが嬉しかった。
ただ、あの子よりも先にアタシのとこに
心がないって気づいたんは辛かったわ。

それでも繋ぎとめてたかった。

それぐらいアタシにとって大切な子。
大切な人やってん。

愛しとった。

愛されとった。

そやから、あの子を悪者にだけはしとぉなかったし
あの子から『バイバイ』言われるんだけは耐えられんかってん。

アタシが弱くてごめんなぁ。
アタシが意気地なしででめんなぁ。


今でも愛しとるでぇ。 圭。


「ごめんなぁ。
 嫌な役させてもぉて。」
「なっちはいいんだよ。
 だって・・・」
「今はごめん。
 冗談でも抱けへんわ。」
「うううん。
 いいんだよ。
 なっちは、ずっと待ってるから。
 裕ちゃんの気持ちが落ち着くまで・・・」


「ずっと、待ってるから。」

158 名前:『True & Blue 20』 投稿日:2001年06月23日(土)17時36分06秒
あたしたちはお互い強く抱きしめ合って泣いた。
悲しみと切なさでいっぱいだった。

しばらくすると、こんな時にも関わらず
すごい疲労感があたしを襲ってきた。

「・・・ありがとう、石川。
もう遅いし、自分のベットで寝な。」
「イヤです。 一緒に寝たいです。
今日だけはわがまま聞いてください。」

「勝手にしな。」

「あの、手繋いで寝てもいいですか?」
「もう、好きにしなっ。」
少し照れくさくて投げやりに言うと
あの言葉を耳元で囁かれた。

「ずっと、待ってます。」


いつの間にか涙は止まってた。

もう、少し落ち着いたのかな?

この手の温もりのせい?

石川の・・・

今日は考えるのをやめて寝よう。

石川の夢が見れるといいな・・・

            〜 Fin 〜

159 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月23日(土)17時38分25秒
〜 あとがき 〜
初めてラストのセリフも考えずに書き出してしまったので
まとまりがなくなってしまいました。 反省。

この章をもって『CaKU』は終了です。
初めての痛め&シリアスになりましたが、いかがでしたか?
書いててへコんだりしましたが、レスに助けられました。
本当にありがとうございます。

この先も別の話を書いてくつもりですが
よかったら、感想などヨロシクお願いします。
160 名前:no name 投稿日:2001年06月23日(土)21時30分25秒
あぷ早っ!
加護さんがこの後どう出るのか気にしつつ、
次回作はどんなのですか?

もし決まってないのなら、今度はコメディだと嬉しいです。
できれば、もてもてやっすうで (ワラ
161 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月24日(日)01時51分12秒
レスありがとうございます。
>>155 名無し読者 さん
イタイのは、これが精一杯でした。 泥沼はニガテなもんで。
この続きは書く予定はないですが、そのうち書くかも。
あいぼんがほったらかしなんで。 (^^;

>>160 no name さん
煮詰まってた所を抜けたし、ラストなので一気にいきました。
『もてもてやっすう・コメディ編』ですか?
考えておきます。 少々お待ちください。

次回作は >>74-79 『空気』(やすよし)が納得いかなかったので
やすよしに再挑戦したいと思います。
時間があったら、読んでってください。
162 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月24日(日)17時04分23秒
すいません! 最後の最後でUPミスりました!
>>157 『True & Blue 19』を間違って制作途中Ver.でUPしてしまいました。
あまり変わってませんが、できればこちら↓を読んでください。
自己満足だけで、希少な読者の方に迷惑をおかけします。
すいません。
163 名前:『True & Blue 19』  投稿日:2001年06月24日(日)17時08分03秒
「裕ちゃん。
 本当にこれで良かったの?」
不安そうな顔で聞いてくる。

これでよかったんや。

圭坊の気持ちはアタシが一番よう解ってる。
最初はそれが嬉しかった。
ただ、あの子よりも先にアタシのとこに
心がないって気づいたんは辛かったわ。

それでも繋ぎとめてたかった。

それぐらいアタシにとって大切な子。
大切な人やってん。

愛しとった。

そやから、あの子を悪者にはしとぉなかったし
あの子から『バイバイ』言われるんだけは耐えられんかってん。

アタシが弱くてごめんなぁ。
アタシが意気地なしでごめんなぁ。


今でも愛しとるでぇ。 圭。


「ごめんなぁ。
 嫌な役させてもぉて。」
「なっちはいいんだよ。
 だって・・・」
「今はごめん。
 冗談でも抱きしめれんわ。」
「うううん。 いいんだよ。
 なっちは、待つよ。
 裕ちゃんの気持ちが落ち着くまで・・・」

「少し眠ったほうがいいよ。
 今日はなっちがずっと、手握っててあげるから。」

アタシの手にぬくもりと優しさが伝わってきた。

眠りに落ちる寸前、微かに聞こえた言葉。


「ずっと、待ってるから。」

164 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月25日(月)00時33分01秒
やすよし2 『ふたりの空気』スタートです。
前回 >>74-79『空気』の1年後くらいだと思います。(^^;

よかったら、読んでってください。
165 名前:『ふたりの空気 1』 投稿日:2001年06月25日(月)00時36分42秒
プッチのラジオの収録が終わり、今日のあたしの仕事は終わった。
ごっちんはこの後、ドラマの仕事があるらしい。
大変だろうけど、頑張れよっ!

ん!?
ってことは、今日の帰りって・・・
吉澤とふたりか。
なんか久しぶりだなぁ。
なんて思って、あたしはちょっとドキドキした。


すぅ〜。 すぅ〜。
タクシーに乗るなり吉澤寝ちゃったよ。
たまにはふたりっきりで話したかったんだけどなぁ。
起きないかなぁ?

小さな願い。

まっ、仕方ない。
疲れてんだろうしね。
なんて思いながら白くて綺麗な寝顔を見つめてた。

166 名前:『ふたりの空気 2』 投稿日:2001年06月26日(火)01時24分09秒
しばらくしてタクシーが左にカーブすると
吉澤の身体はゆっくりとあたしの方に傾いてきた。
自然と頭があたしの肩に乗っかる。
ドキッとしたけど、落っこちないように
あたしは軽く吉澤の肩を抱いた。

柔らかな髪があたしの首筋あたりで揺らめき
とてもいい香りが鼻をくすぐる。
微かな寝息がさっきよりも近くで聞こえ
あたしの左側全部で吉澤の存在を感じる。

あたしの鼓動が自然と早くなる。

このドキドキで吉澤の目が覚めませんように。

さっきまでとは逆の

小さな願い。

167 名前:『ふたりの空気 3』 投稿日:2001年06月26日(火)22時34分32秒
「着きましたよ。」
無愛想な運転手の言葉で目が覚めた。
どうやら、あたしまで寝ちゃったらしい。

名残惜しいけど
すやすや眠ってる吉澤を揺り起こす。
「着いたよ。」
「えっ! もお着いちゃったんですか?」

「・・・うん。」
あたしは寂しくって少し俯き加減で呟くと
「ええーっ!
 わたし保田さんに話したい事があったのにー。」
って言ってあの綺麗な瞳をあたふたさせながら
子供みたいに拗ねた顔をしてみせる。

(そうなんだ!)

吉澤もあたしと同じ気持ちでいてくれた事が
すごく嬉しかった。

だからその分、別れが辛い。
また明日会えるって解ってんのにね。


吉澤は名残惜しそうにゆっくりとタクシーを降りながら
あたしの顔色をうかがう様に振り返った。

「よかったら、寄って行きませんか?」
168 名前:『ふたりの空気 4』 投稿日:2001年06月26日(火)23時42分05秒
初めて訪れる吉澤の部屋。
一歩足を踏み入れると吉澤の心地よい香りでいっぱいだった。

(すっごく落ち着くけど
 ・・・なんか落ち着けないよ。)

あたしは動揺を隠すようにありきたりのセリフを言う。
「片付いてんねぇ〜。」
「まだあんまし物が無いだけですよ。
 適当に座っちゃって下さい。」
お茶を用意するヨッスィ〜を見送りながら
あたしは唯一の家具と思えるソファーに腰を下ろした。

ホントに物がない。
ソファー以外にはテレビやコンポと小さな棚しかない部屋。
すっきりとしてて、吉澤らしいな。
なんて思って、キョロキョロと部屋を観察してると
吉澤がお茶とベーグルを持ってやってきた。
「なんか珍しい物でもありますか?」
そぉ言いながらあたしの隣に座る。

落ち着いた声と吉澤の香りが心地よくって
あたしの頭は、ほわ〜んとしてきた。

169 名前:no name 投稿日:2001年06月27日(水)01時57分40秒
珍しい物って・・・
お茶菓子として出てくるベーグルは、充分珍しいぞ吉澤!!

マイペースな人や・・・  (ワラ
170 名前:no name 投稿日:2001年06月27日(水)02時00分08秒
すいませんsage忘れました。
以後気を付けますので、お見逃しを・・・ m(__)m
171 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月27日(水)02時20分40秒
>>169-170 no name さん
レスありがとうございます×2。
今回ベーグルにしようか、ゆで卵にしようか1番迷いました。
もっと他に迷うところがあったはずなのに・・・ (^^;

ageは次のレスが付くまでsageてみようと思ってただけなんで
気にしないでください。
172 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月27日(水)18時28分04秒
いつも読んでたけど、初めてレスつけます。
どれもおもしろい!
できたら、Nさんのやすかご読んでみたい。
頑張ってください。
173 名前:『ふたりの空気 5』 投稿日:2001年06月27日(水)23時09分36秒
(いい香りだなぁ〜。)

微かに空気が動いた。
「保田さん。
 保田さん?
どうかしましたか?」
ぼ〜っとしていたあたしを現実に引き戻したのも吉澤。

「ん、なんでもない。」
「大丈夫ですか?
実は具合が悪かったとか?」
そう言って、申し訳なさそうにあたしの顔を覗き込む。

いつもよりずっと近くにあるキラキラした瞳に見つめられ
あたしは顔と心が熱くなるのを感じた。

「顔、赤いですよ。
 熱でもあるんですか?」
そう言って、心配そうに綺麗な手を伸ばしてくる。

あたしの本能でその手をつかんだ。

「あのっ、保田さん!?」

174 名前:『ふたりの空気 6』 投稿日:2001年06月27日(水)23時18分49秒

「今のあたしにあるのは『熱』じゃなくって
 吉澤に対する『情熱』なんだよ。」


あたしはずっと、胸の奥に閉まってた言葉を伝えながら
吉澤を押し倒した・・・
・・・

押し倒した・・・はず。


アレッ!?

吉澤の肩越しに天井の明かりが見える!
押し倒したはずなのになんで天井が見えるの?
ん!?
もしかして、逆にあたしが引き倒されてる!?

なんでっ!?

いつの間にか手首は強く握られ
あたしは吉澤の身体全部でソファーの隅に閉じ込められてた。
ん!?
ビックリしてるあたしに吉澤は悪戯っぽく微笑み
強く優しく囁く。
「もう、逃がしませんよ。

 1年も待ったんだから。」

そう言うと、唇を重ねてきた。


(あたしもだよ。)

175 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月28日(木)00時04分44秒
>>172 名無し読者 さん
レス&リクエストありがとうございます。

やすかごですか・・・
小話でよければ次あたりでやってみます。
頑張りマッスルっ!
176 名前:『ふたりの空気 7』 投稿日:2001年06月28日(木)22時02分58秒

「あたしら1年も何してたんだろう?
 もったいなかったなぁ。」
恥ずかしさと気だるさの混じった曖昧な空気の中
あたしは呟いた。

ひとみはあたしの目を見て一呼吸すると
優しく微笑みゆっくりと答えてくれた。

「もったいなくなんてないよ。

 だって、1年も

 ステキな恋ができたんだから。」


あたしたちふたりの周りには優しい空気が流れてた。


 〜 Fin 〜
177 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月28日(木)22時07分27秒
〜 あとがき 〜
はい。 よしやす 2『ふたりの空気』終了です。
やっぱり、Nの書く圭ちゃんは弱々です。(^^;
甘めに書いたつもりなのですが、どうでしょうか?

今朝から自宅のパソコンの調子が悪くて、更新が少し遅くなるかもしれませんが
ネットカフェから頑張ります。

次回作は やすかご 短編の予定です。


178 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月29日(金)00時09分51秒
やすかご!?
かなり期待しています!!
頑張ってください。
179 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月29日(金)00時41分38秒
>>178 名無し読者 さん
ありがとうございます。 でも、期待にそえるかどうか・・・
がっ頑張ります。

それでは、やすかご スタートです。
180 名前:『始まり 1』 投稿日:2001年06月29日(金)00時44分20秒
なんでかあの人とふたりっきりになった。
うちが望んだ時は1回もふたりっきりになれんかったのに・・・

ただでさえ、ユニットも違うくて一緒になることすら少ないんやから
このチャンスに仲良うならんと。

頑張るでぇ。
うちは愛に生きる亜依やっ!
(って、訳解らん!)
181 名前:『始まり 2』 投稿日:2001年06月29日(金)01時19分37秒
まずは、甘えた声で話かけてみる。
「保田さぁ〜ん。」
「ん〜?」
保田さんは見てる雑誌から目を離さずに返事した。
ちゃんと、うちのことを見て欲しいのに。

アカン。
もっと、真剣に話し掛けなぁ。
「保田さんっ!」
「何?」
少し眉間にシワがよっただけで
さっきとなんも変わってへん。


・・・こっち向いてください。


・・・うちのことを見てください。



「・・・けぇぼぉ。」
小さく呟いた。


ガターン!
182 名前:『始まり 3』 投稿日:2001年06月30日(土)00時41分45秒
ガターン!


保田さんは勢い良く立ち上がり
さっきまで身体を預けてた椅子は大っきな音を立てて倒れた。


さっきまでとは全然違うメッチャ激しい反応。

うちがさっきまで求めてた瞳は鋭い光を放って
うちだけを見つめとる。

でも、そんな風に見られたかったんと違うのに・・・

やっぱり・・・

アホやなぁ、うち。

言うたらいかん事言うてもた。

183 名前:『始まり 4』 投稿日:2001年06月30日(土)01時10分27秒
「その呼び方だけはヤメてっ!
 その関・西・・弁・・・でっ・・・」

最後まで言い切る前に保田さんは下唇をかみ締め声を堪え
涙をこぼしながら、うずくまった。

うちが今まで見たことのない保田さんの姿。

ゆっくりとそんな保田さんに近づきながら言う。

「・・・ごめんなさい。」

なんでか、うちまで悲しいなって
涙がこぼれそうやったけど、それをぐっと我慢した。

「ホンマごめんなさい・・・
 でも・・・」

手を伸ばせば抱きしめれるぐらい近づいて
うちは今まで隠してた言葉を言う。

「でも、うちかて中澤さんに負けんくらい
 保田さんのこと好きやもん!」

ずっと隠してたその言葉を言うと同時に
涙もこぼれ落ちた。

無言でうちを見上げる保田さんの瞳は
こんな時やのに見とれるぐらいキレイやった。
184 名前:『始まり 5』 投稿日:2001年06月30日(土)01時22分22秒
うちはどうしたらええんか解らんくて
とりあえず、保田さんを抱きしめて言う。


「大好きです。」


何度も何度もその言葉を言いながら
思いっきり保田さんを抱きしめて泣いた・・・


どれぐらい泣いてたんやろ?
遠くにメンバーの声が聞こえてくると
少し落ち着いたんか、保田さんはいつもの口調で言った。

「加護、解ったから。
・・・ありがとう。」


(解った。)って

(ありがとう。)って。

それが、うちらの『始まり』の言葉やった。

185 名前:no name 投稿日:2001年06月30日(土)01時30分53秒
>「・・・けぇぼぉ。」
あれは単なる子供のタワゴトじゃなかったのか・・・
てっきり、こめでぃだと思ってました。

意表を突かれるのは嬉しい驚きです。
186 名前:N@書く人 投稿日:2001年06月30日(土)02時42分45秒
>>185 no name さん 
いつもありがとうございます。 メッチャやる気でますっ!
「こめでぃ」の予定だったのですが・・・なんでだろ!?
実はホントに書きたかったのは、この先かも・・・
とりあえず、もう少し続きます。
187 名前:『始まり 6』 投稿日:2001年06月30日(土)03時02分58秒
あんな事があったのにうちと保田さんの関係は
ひと月前と何も変わらんかった。

ちぇっ!

そんな事を気にしとったら
急に明日の仕事か延期になって、久しぶりのオフになった。
もちろんあの人も!
ラッキー!

ユニットが違うせいか、なかなか一緒のお休みってないんよな。
急な休みやから予定も入ってへんやろし
ここは、誘い時やろ!

ガンバレ! 加護 亜依!
うちは愛に生きる・・・
って、もうええか。


188 名前:no name 投稿日:2001年06月30日(土)08時43分39秒
『始まり』はワタクシ的に、『True & Blue 』の続編、
SIDE A に、勝手に決めて読ませて頂きました。
続きはどうなるんだろう? (え?)
SIDE R はないのかなぁ・・・ (わがまま言うなって)

メールを送るついでに、つい開けちゃうんですよ、ここ (^_^;
189 名前:『始まり 7』 投稿日:2001年07月01日(日)01時11分30秒
まずは、みんなの目を気につつ
パラパラと雑誌をめくってる目標に近づいて
小さい声で聞いてみる。

「保田さぁ〜ん。 明日、ディズニーランド行きましょう?」
「遠いからヤダ!」
即答。
ムッ。
実家から近いじゃないですかっ!
(って、あんまり関係ないか。)

「じゃあ〜、渋谷でお買い物しましょう。」
「人が多いからイヤ。」
即答っ!
なにぃっ!
人が多いのなんてどこもですっ。
そんなに加護と出かけるのがイヤなんですかっ!?

「じゃあ、お台場っ!」
つい、声が大っきくなってもた。
「イヤ。」
やっぱり即答やぁぁぁ〜〜〜〜!!!!!

190 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月01日(日)02時46分08秒
>>188 no name さん
>メールを送るついでに、つい開けちゃうんですよ。
ホンマありがとうございます。×2(照

確かに−side A−にも見えますね。 (^^;
『True & Blue』を書いてる途中に思いついたネタだからですかねぇ?
そこら辺の解釈は読む方にお任せします。
191 名前:『始まり 8』 投稿日:2001年07月01日(日)06時34分43秒
うちの心のツッコミを感じ取ったんか
やっと目線を雑誌からうちに移して
少し低めの落ち着いた声で聞き返された。

「あのね、加護。
 ホントはどこに行きたいの?」

(へ!?
 ・・・どこやろ?)


「ホンマは・・・

 ホンマは保田さんと一緒ならどこでも・・・」
192 名前:『始まり 9』 投稿日:2001年07月01日(日)21時35分47秒

保田さんはうちの答えを聞くと
あのおっきな瞳で、少し斜め上を見ながら顎を掻く。

考え事をする時の保田さんの癖。
ちゃんと考えてくれとる証拠。

「ん〜。
 じゃぁ、うち来る?」
「はいっ!」
即答!
予想もしてなかったお誘いに
嬉しゅうて思いっきり大きな声で返事した。

うちはみんなが冷やかす声も
保田さんの苦笑いも気にせずにはしゃいで言うた。

「メチャメチャ行きまくります!」


初めてのデート!

それも、保田さん家!

明日が楽しみや〜。


これがうちと保田さんの

ホンマの『始まり』でした。

             〜 Fin 〜
193 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月01日(日)21時52分01秒
〜 あとがき 〜
もっとラブラブ〜を目指してたのですが、ムリでした。
この小話を書いてる時は自宅のパソコンの状態が大変でした。
パソコンが全快したと思ったら『始まり』のファイルが全壊してました。(^^;

次回作・・・
ネタはあるのですが、小話に起こすのに手間取ってます。
『モテモテやっす〜・コメディ編』もまだネタ止まりです。
落ち着いて書いて行くために、2,3日更新をお休みします。
毎日更新を宣言しておきながらホントすいません。
ご意見、ご感想、ご批判は、随時大歓迎です。
194 名前:no name 投稿日:2001年07月03日(火)01時49分03秒
パソパソさんも不調で大変そうなことだし、この際じっくりオイシイのを
作り込んで頂いた方が・・・ (うっへっへ)

>188
すいません、あれは一人ツッコミです。寂しいヤツなんで私。
(相方はROMってます)
195 名前:通りすがり。 投稿日:2001年07月03日(火)03時02分22秒
できるなら
 貸してあげたい
  Myパソコン
196 名前:相方がバラしたようなので 投稿日:2001年07月03日(火)14時09分40秒
基本的にレスは付けないのですが、毎回、楽しく読ませて頂いていますよ。
どれもこれも、作者さんの圭ちゃんへの愛が感じられる作品でいいと思います。
パソコンが不調だったとか。災難でしたね。
個人的には毎日更新の目標よりも、作者さんのペースで納得のいくモノを書いて下さった方が嬉しいですよ。
これからも頑張って下さい。陰ながら応援させて頂きます。

できたら『やすやぐ』書いて欲しいなァ(ボソ

いや、圭ちゃんが可愛きゃなんでもイイんですけどね。

長文レスで失礼致しました。
197 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月05日(木)00時47分41秒
>>194 no nameさん
ありがとうございます。 今回は、じっくり煮詰めてみました。

>>195 通りすがり。さん
ありがとう  やっと治った  Myパソコン
  しかしあなたは  通りすがり。(涙 (字余り。)

>>196 相方さん
わざわざありがとうございます。
ROM全然OKですよ。 うちの相方なんて、今パソコン無しの生活ですし。
>作者さんのペースで納得のいくモノを〜〜〜
はい。 これからは、書き込んで仕上がり次第upして行こうと思います。

お待たせ致しました!? 新作『好きな場所』やすかごスタートです。
今日は、うこな@添削師が来てくれたので、サクサクいきたいと思います。
198 名前:『好きな場所 1』 投稿日:2001年07月05日(木)00時49分45秒
今日は初めて保田さんのお家に遊びに行く日です。
うちは、めっちゃドッキドキ!
加護 亜依(13歳)がんばるでぇ〜!
うちは愛に・・・
って、もうええっちゅうねん!


やっとひとりで電車に乗れるようになったうちを
保田さんは近くの駅まで迎えに来てくれることになった。
ほんでも、どこの改札で出たらええんか迷てたら
近くに好みのかっこええ姉ちゃんを見つけた。
ラッキー!
道を聞くついでに電話番号も聞いとこかなぁ〜。

とりあえず、迷子の振りして接近。
「あっ、あのぉ・・・」

「!?」

その"姉ちゃん"はうちの顔を覗き込んで一言。
「加護めっけ。 行こっか。」
大好きな人の微笑みに頷く。

結局、うちの好きな人も好みのタイプも保田さんなんやなぁ・・・

ほんでも、まさか改札の中まで迎えに来てくれるとは思わんかったわ。
ちょっと、嬉しいやん。

でも、最初に"めっけ"たんはうちの方ですよ。

199 名前:『好きな場所 2』 投稿日:2001年07月05日(木)00時53分51秒
今日の保田さんはリハーサルの時みたいなラフな格好やった。
(うちはちょっと張り切りすぎたかも・・・)
でも、いつもより優しい表情で、歩く速さも
厚底のうちに合わせて少しゆっくり歩いてくれとるみたいや。

うちのおる方の手が寂しそうに揺れとったから
うちはその腕めがけてダイブしてみた。
一瞬びっくりした表情を見せたけど
すぐに優しく微笑んで
「もうすぐだよ。」
って言うてふわりと手を繋いでくれた。

(もっと早よしとけばよかったなぁ・・・)
うちはその手をギュッと強く握り締めた。
着いても離さんってぐらいに。
200 名前:『好きな場所 3』 投稿日:2001年07月05日(木)00時57分26秒
保田さんは慣れた手つきでカギを開け先に入ってドアを支えてくれる。
「おっ、おじゃましますっ。」
なんや、嬉しさと恥ずかしさと緊張で声が裏返ってもうた。

ほんでも、部屋から流れてくる保田さんの香りと
すぐ斜め上から聞こえてくる言葉でいつもの調子を取り戻せた。
「はい。 いらっしゃい。
ちゃんと言えたね。 えらいえらい。」
そう言ってあのおっきな目を細めて
うちの頭をワシャワシャ撫でてくれる。
「うち、そこまで子供やないですっ!」
ホンマはメッチャ嬉しいねんけどな。

でも、今日は子供扱いされたくないねん!
今日はちゃんとした女の『加護 亜依』として相手して欲しいねん!!
201 名前:『好きな場所 4』 投稿日:2001年07月05日(木)01時16分24秒
「ごめん、ごめん。
 さっ、入りな。」
保田さんは目を細めたまま部屋の方を見て顎を上げた。

「適当に座っといて。」
「はい。」
そう言うてキッチンへ消えてく。

ふりふりエプロン姿の保田さんも見てみたいなぁ〜。
可愛いやろなぁ〜。
くりくりお目々に ふりふりエプロンの保田さぁ〜ん!
その上、ブリなセリフ言われたら
もぅ〜加護はメロメロですっ!
加護じゃなくっても、きっと皆メロメロです。

!? アカン!
それはアカン!
って言うか、今日はうちが保田さんをメロメロにするんが第一目標のはず。
逆にうちがもっとメロメロになってどうすんねん!

保田さんの魅力に負けるな加護 亜依!
うちは・・・
ってもう、ええわ。

202 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月05日(木)04時41分11秒
ふ、ふりふりエプロン!?
あかん、おいらもメロメロ。。
203 名前:『好きな場所 5』 投稿日:2001年07月05日(木)22時17分40秒
「オレンジジュースとコーラどっちがいい?
 他は、コーヒーと紅茶ぐらいしかないから。」
「紅茶。 ください。」
「へっ!? あんた紅茶飲めないでしょ!?」

保田さんはキッチンから飛び出してきて
今度はゆっくりと頭を撫でながら言うてくれた。
「あたしの前ではムリしなくていいんだよ。
 今のままでいいんだよ。」

(ムリしないで・・・
 今のままで・・・)

なんでか、目頭が熱うなってきた。
こんなうちを保田さんには見せとうないから
思いっきり頷いてリビングへ歩いてった。


リビングには一人で座る椅子と3人ぐらい座れそうなソファがあった。
うちは一応、全部の場所に座ってみた。

ぱふぅ〜

(なんやココめっちゃええ感じやん。ココにしよ。)

うちはソファの(向かって)左端に座って
横にあるクッションを抱きしめた。

この場所とこのクッションは保田さんのええ香りがするし
なんや、ソワソワしとった気持ちが落ち着いてくる。

204 名前:『好きな場所 6』 投稿日:2001年07月05日(木)22時27分15秒
「またせたねー。
 って、そこ・・・」
「えっ? あっ、もしかしてここって
 保田さんのいつもの場所ですか?」
保田さんは目をおっきく見開いたと思ったら
すぐにまた細く優しく微笑んで言うた。
「そこって、なんか落ち着くんだよね〜。
 でも、今日は加護にゆずるよ。」
どうりで、保田さんの香りでいっぱいのはずや。

「いいです。 保田さんここに座ってください。
 加護にはもっと落ち着く場所がありますから。」
「そお? 悪いね。」
コーヒーとオレンジジュースをテーブルに置き
保田さんはゆっくりといつもの場所に座った。


ぱふぅ〜

「へ!?」
「うちはココが一番落ち着きます。」

保田さんの膝の上に座って言う。

保田さんは目を細めて嬉しそうに抱きしめてくれる。


ここが一番『好きな場所』です。

 〜 Fin 〜

205 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月05日(木)22時34分26秒
〜 あとがき 〜
ほのぼのとした二人を目指してみました。
たぶん『始まり』の続きだと思います。

訂正 うこな@添削師 → 校正師 が正しいようです。(^^;
相変らず国語がダメダメです。 偽関西弁で押し切ってるし・・・。

次回作は >>196 相方〜さんのリクエストで
やぐやす 『セクシー・ビーム!』近日up予定です。

では、時間があれば、読んでってください。
206 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月05日(木)22時47分59秒
>>202 名無し読者さん ありがとうございます。
>ふ、ふりふりエプロン!?
Nも書きながらメロメロです。 ビバ・加護・ワールド!
普通のエプロンはTVとかで見かけますが
さすがに”ふりふりエプロン”はないですしねぇ。
207 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月05日(木)23時01分34秒
やすかごめっちゃ良かったです!!
ほのぼの〜ってしてて、甘くて。
また、気が向いた時にでもまたこの続きを書いてください。
次の、やぐやすも楽しみにしています。
208 名前:no name 投稿日:2001年07月05日(木)23時41分44秒
ふりふりエプロンでぶり笑顔!
加護さんナイス妄想!!(爆

『セクシー・ビーム!』マターリお待ちしています。
209 名前:no name 投稿日:2001年07月05日(木)23時51分12秒
>>209
笑顔じゃないじゃん!!せりふじゃん!! (失礼
しまった!自分の妄想が・・・ (自爆
210 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月06日(金)01時48分54秒
>>207 名無しさん
やすかご 気に入ってもらえて嬉しいです。 (^^
Nはどうも、1度書いた(Finした)話の続編を書くのが
好きみたいなのでいつの日か続きを書くと思います。(邪道かな?)

>>208-9 no nameさん
まいどぉ! ありがとうでございます。(言葉ヘン!?)
なんだか、裕ちゃんとあいぼんって書きやすいです。(Nは偽関西人。)

ん? やすっ! やすやぐ!? ホンマや・・・
勘違いしてた・・・一字違いで大違いだよ。(^^;
ごめんなさい。・・・同じタイトルで両方でもイイですか?
211 名前:196 投稿日:2001年07月06日(金)10時27分06秒
えッ?もう書いて頂けるんですか?
いやァ〜、言ってみるモンですねぇ。ありがとうございます。
ハイ、できれば「やすやぐ」でお願いしたいです。
リバーシブル?全然、OKっスよ!
楽しみに待たせて頂きます

やった!コレで書かんで済む(w
212 名前:『セクシー・ビーム-Before side-』 投稿日:2001年07月06日(金)22時57分16秒
今日は後藤が入って2枚目のシングルのPV撮影。
最初に皆で撮って、後はバラバラ。
楽屋にいる面子もてんでバラバラ。
あたしの心もそう、きっとバラバラ。

最近、あたしはムカつく事がある。
たいした事じゃないけどさ。
それが余計にムカつく。
なんなのさいったい!

TVに出てる時とかはあたしの腕に絡んで来たりするくせに
楽屋とかになると、ほとんど
話し掛けてても来ない。
それどころか、裕ちゃんとイチャついてるのを見せびらかす。
これ見よがしに!
確かに可愛いよ。
ホント裕ちゃんじゃなくっても、抱きしめたくなるくらい。

はぁ〜、また裕ちゃんにセクシー・ビームやってるよ。
あんなに恥ずかしがってたのに
そこら辺じゅうに飛ばしてる。
それを横目で見ながらヘンな確信を持つ。

絶対にあたしの所には飛んでこないんだよね。

213 名前:『セクシー・ビーム-Before side-2』 投稿日:2001年07月06日(金)23時00分11秒
「は〜い、じゃあ後藤さんからお願いしま〜す。」
よく知らないスタッフさんの声で順々にメンバーが出て行く。
残ったのは、裕ちゃんと矢口となっちとあたしの4人。
「んじゃあ、いってくるべさぁ〜!」
これで3人。

裕ちゃんが緊張をほぐすためか
本気か解んない調子で矢口に言った。
「なぁ〜、やぐちぃ〜。
 裕ちゃんにセクシー・ビームしてぇ。」
「ダメっ!」
「なんでやぁ〜。」
一呼吸置いて矢口が言う。
「皆がいて、お遊びならいくらでもやるよ。
 でも、今はイヤ。」

裕ちゃんは楽屋をぐるりと見回し
ゆっくりと呟いた。
「そうか・・・。
 ほな、行って来るわ。」
「うん。 ごめんね。」
「・・・いってらっしゃい。」


あたしたちふたりの間に気まずい空気が流れた。

214 名前:『セクシー・ビーム-Before side-3』 投稿日:2001年07月06日(金)23時02分24秒
「ねっ、圭ちゃん。」
「ん〜?」
なんでもないふり。
「矢口、本気でやってもいいのかな?」
「いいんじゃない? チャンスでしょ。」
「そうじゃなくってー!
 こんな感じでっ!」
「ん!?」
「セクシィー・ビィームッ!」
駆け寄って来て、焦ってるあたしの唇にその人差し指をあてる。

すごく可愛くって時々艶っぽくて愛しい
あたしの彼女。

「これぐらい本気でもいいのかな?」
「いっ、いいんじゃない。」
嬉しさを押し隠しながらその右手を掴み
まだ話足りなそうな唇をふさいだ。
さっきよりも嬉しそうな矢口の顔を確認して
あたしも目を閉じて意識を矢口に集中する。


ホントはあたし以外の人にそんな顔見せたくないよ。

215 名前:『セクシー・ビーム-Before side-4』 投稿日:2001年07月06日(金)23時05分02秒

ホントは恥ずかしがり屋の矢口。
すごく恥ずかしいポーズ。

「あたしがカメラの向こうに居ると思って
 思いっきりやりな。」
優しく笑顔を作る。
「うん。 頑張るから圭ちゃん、ちゃんと見ててねっ!」


(大好きだよ圭ちゃん。)

「セクシー・ビームッ!」

〜 Fin 〜
216 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月06日(金)23時16分21秒
〜 あとがき 〜
はい。 やすやぐ『セクシー・ビーム -Before side-』終了です。
古いネタで少しムリがありますが、許してください。(^^;
今日も うこな@赤ペン先生が来てくれたのでサクサクいってみました。

>>211 196さん そう言わずに書いてください。 読みたいです。

次回作は、勘違いで書いちゃった
やぐやす 『セクシー・ビーム -after side-』の予定です。
217 名前:196 投稿日:2001年07月07日(土)12時01分40秒
わ〜い『やすやぐ』だったら『やすやぐ』だァ〜(壊
やはり、この二人にはほのぼのが良く似合いますよね。ありがとうございます。
しかも、この後は『やぐやす』ですか〜
さり気に仲良しさんなのに、意外とないカップリングなんですごく嬉しいです。
続編も楽しみに待たせて頂きますネ

やった!コレで『やぐやす』も書かんで済む!?(w
218 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月07日(土)14時14分58秒
「やすやぐ」と「やぐやす」読めるなんてしあわせ♪
219 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月07日(土)14時26分04秒
>>217 196さん 素早い感想ありがとうございます。
やっぱり、ほのぼのですよね〜 (^^

次回作 やぐやす『セクシー・ビーム -after side-』の予定でしたが、
急遽、時期モノで やすいし『7月7日 雨』に変更です。(^^;
勢いで書いた駄文ですが、

よかったら、読んでってください。
220 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月07日(土)14時28分51秒
今日は久しぶりに日付を越える前にベットにたどり着けた。
ラッキー。
明日も早いし今日は早く寝よ寝よ。

瞼を閉じる寸前に黒く曇った夜空を見た。


チャーラ・ララララーラ! 

「ん!?」
眠りについた途端、携帯が鳴り響いた。
この着メロって・・・

しかたなく携帯を取り、不機嫌に対応する。
「何。 どうしたの?」
「あのっ・・・どうって事はないんですけど
 ・・・今日って曇りですよね。」
「はあ? 曇りだったし、天気予報では後で雨が降るって言ってたけど。
 それがどうかした?」
「いや、えっと、その・・・」
「何?」
「逢えないですよね。」
「は? 明日仕事で会うでしょが。」
「そうじゃなくって、織姫様と彦星様が・・・」
「へっ!?
 ああ、七夕ね。
 それがどうかしたの?」
「寂しいだろうなって・・・思って。
 だって私なんか
 一晩保田さんと離れるだけでもこんなに寂しいのに・・・」
「解ったから、今日はもう寝なさい。
 ねっ。」
「はい・・・おやすみなさい。」
「はい、おやすみ。」

カーテンを開けて空を見上げると
今にも雨が降り出しそうだった。

221 名前:『7月7日 雨 2』 投稿日:2001年07月07日(土)14時31分33秒
カーテンを開けて空を見上げると
今にも雨が降り出しそうだった。

少し冷たくあしらいすぎた気がしてメールを打つ。
『大丈夫だよ。 きっと、逢えるよ。』


返事が返ってこない。

いつもならすぐに返ってくるのに・・・

そう言えばいつも以上に落ち込んでたかも・・・

このまんまじゃあ、朝になるまでずっと空を見上げてるかも・・・

「はあ〜。」
溜息を一つ。
あたしは急いでTシャツとジャージに着替え
携帯と財布を握り外へ駆け出した。

222 名前:『7月7日 雨 3』 投稿日:2001年07月07日(土)14時33分13秒
電話の後、保田さんからメールがきた。

『大丈夫だよ。 きっと、逢えるよ。』

私が織姫様なら、逢えないのなんて耐えられないよ。
今でもこんなに逢いたいのに・・・

『逢いたいです。』
って、打っちゃいそうで返事が書けなかった。

カーテンを開け窓際に座り込む。
今にも雨が降りそう。
やっぱり逢えないのかな・・・

223 名前:『7月7日 雨 4』 投稿日:2001年07月07日(土)14時35分04秒
どれくらいそうして空を眺めてたんだろう。
それとも、寝てたのかな?
いつのまにか雨が降り出していた。

ピーンポーン!

突然鳴り響くインターフォンの音で
私は現実へと引き戻された。

まだ少しぼ〜っとしてたのか、相手も確認しないで出ちゃった。

「オートロック開けてくんない?」
「えっ、保田さん?」

なにが起きてるのか解らずにオートロックと玄関のカギを開ける。

カチャ。

ドアを開くと、ずぶ濡れになった保田さんが立ってた。
「保田さん! どうしたんですか!?」

「あたしは雲で前が霞んでても梨華を見つけるよ。

 雨が降って道がなくなってもあたしは渡る。

 どんなに流されても絶対に梨華の所に辿りついてみせる。

 だから大丈夫。 ふたりはきっと逢えるよ。」


『大丈夫。 きっと、逢えるよ。』


            〜 Fin 〜
224 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月07日(土)14時50分02秒
〜 あとがき 〜
はい。 やすいし『7月7日 雨』終了です。
夜中に無性に書きたくなって、書いてしまいました。(^^;
時期ネタなんで、急遽予定を変更してしまいました。

>>218 名無し読者さん
レスありがとうございます。 そして・・・
ホントごめんなさい。 また、なんでも書き込んでください。

次回作(たぶん)やぐやす『セクシー・ビーム -after side-』の予定です。
ご意見、ご感想、ご批判お待ちしています。
225 名前:『セクシー・ビーム -after side 1』 投稿日:2001年07月10日(火)03時12分29秒
相変わらず賑やかなミュージカルの楽屋で
いきなり響く懐かしいフレーズ。

「セクシー・ビームッ!」

あたし目掛けて目には見えない何かが飛んできた。

それはハート・マークでも、グリーン色のレーザー光線でもなくって
たぶん、あたしだけしか知らない矢口の気持ち。

でも今日のは、いつもとなんか違う気が・・・

「んっ!?」
矢口は無言で固まっちゃったあたしの所へ歩いてきて
右手の人差し指をあたしの唇にそっとあてる。

ゆっくりと腕をまわし抱きしめる寸前の体制で止まる。
そしていつもの上目遣いで聞いてくる。
「ねぇ〜。 矢口のセクシービーム効いた?」
そう言いながら、指先を唇から首筋へと滑らせてく。

226 名前:『セクシー・ビーム -after side -2』 投稿日:2001年07月12日(木)01時16分44秒
「・・・うん。
(もう、ずっと前から効いてるよ。)」
すごく小さな声と頷き。
今のあたしには精一杯の返事。

「じゃあさぁ〜、今日お泊り行ってもいい?」
「・・・」
指先は滑らかに首筋を撫でてる。
それが何を意味してるのか解るから返事できない。

矢口は少し困った表情を見せ
「う〜んとね、とっても大事なお話しがあるんだよねっ。」
そう言って、いつもの可愛い微笑みを浮かべた後
目を反らし小さく呟いた。
「ウソだけどさっ。 へへっ。」

あのさ・・・『へへっ。』まで全部聞こえたんですけど・・・わざと!?


少し遠くを見て小さく答えた。

「・・・いいよ。」

あたしには断ることなんかできないよ。

きっと・・・誰にもできないよ。


227 名前:『セクシー・ビーム -after side - 3 投稿日:2001年07月12日(木)01時22分14秒
「やったぁ〜。 ありがと、圭ちゃん!
 じゃあ、後でねぇ〜。」
無邪気な声に反して、艶っぽい瞳であたしを見つめると
少し背伸びをしてあたしの首筋に唇を近づける。

チュウー!

「んあ゛〜っ!
 ちょっと〜、何すんのよ、またぁ〜!」
「へへっ。 いいじゃん。
減るもんじゃないし。」
そう言って駆け出してく。
いつもの可愛らしい笑顔で。

その後姿を見つめながら自分に問いかける。


(いいの?)

 ・・・うん。


(愛してもいいの?)

 もう、本気で愛し始めてるから・・・。


 〜 Fin 

228 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月12日(木)01時34分31秒
〜 あとがき 〜
はい。やぐやす『セクシー・ビーム -after side-』終了です。
毎回書き直すたびに、どんどん違う話になって迷いました。(矢口がどんどん黒くなっていきそうで)
いつの日にか、これをネタにもう少し長いお話しを書きたくなったので
今回は短くなってしまいました。(相変わらず自己虫です。)(^^;

次回作・・・
そろそろ、KU を書いてみようと思ってます。
229 名前:: 名無しさん 投稿日:2001年07月12日(木)08時23分17秒
KU
来たね、きましたね。クカカカカカ
あー待ちどうしくて死にそう・・・
230 名前:196 投稿日:2001年07月12日(木)12時09分42秒
わ〜い♪お泊まりだぁ〜
リクに答えて貰ってありがとうございます♪
長編、ゆっくり考えてください。
それまではROM専に戻ります。(レスしなくてもチャンと読んでますから)
あ、モチロン次のKUと金板の方も楽しみにしてますよ
231 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月13日(金)04時22分45秒
>>229 名無しさん
ご期待ありがとうございます。
ちょっと、自分の原点に戻って(KU)書いてます。
KU好きの方がいてくれて嬉しいです。(^^

>>230 196さん
リクエスト&レス ありがとうございました。
勘違いした上に途中で(やすいし)が入ってしまって、すいませんでした。
>次のKUと金板〜〜〜
両立できるように頑張ります。
232 名前:『大人の時間 1』 投稿日:2001年07月15日(日)11時40分10秒

ハロープロジェクト全員が揃う仕事の打ち上げ中
テンションの上がった裕ちゃんが嬉しそうに(楽しそうに)言い出した。
「この後、大人だけの打ち上げしようや〜。
 なっ、こっからが大人の時間やんか〜。」

ホントは当分ハロプロのみんなと会えないのが寂しいんだろう。
なにげに裕ちゃんって、寂しがり屋さんなんだよねっ。

明日が久しぶりのオフってこともあって、
裕ちゃんの部屋で、2次会をすることになった。
メンバーは、裕ちゃん、稲葉の貴っちゃん、平家のみっちゃん
そしてあたし(お酒を呑んでもいい年齢)の4人。
最後まで矢口は来たがってたけど、18歳なのであえなくアウト。
駅へ向かう後姿が寂しそうだった。

(変わって欲しいよ。 矢口。)

この後の事を考えるとあたしは矢口が羨ましいよ・・・

233 名前:『大人の時間 2』 投稿日:2001年07月15日(日)15時13分27秒
もうとっくに日付は変わってるのに
3人のテンションは落ちるどころかどんどん上がってる。
そう言うあたしも例外じゃないかもね。

でも、あたしは20歳のバースデイ・パーティーで
痛い目をみたおかげで、今日は控えめに楽しんでる。

それにしても、みんな本当に楽しそう。
もちろん、あたしもだけど・・・
でも、なんでか雰囲気に乗り切れない。

なんでだろ?


ココへ来て1時間くらい経った頃
貴っちゃんがお得意(自称)のモノマネを披露しだした。

「『りんね』のモノマネやりま〜すっ!
 ♪こーいーがっスーテェーキなぁ〜〜〜♪
この足がポイントやでぇ〜。」
とか言って、身体全体で『りんね』のモノマネを始め
裕ちゃんが手を叩きながら無邪気に笑う。
そして、今度はみっちゃんが勢い良く手を上げて立ち上がる。

ここまではいつものノリ。

いつも通りだった・・・。

234 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月15日(日)21時50分47秒
KU待ってました
235 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月17日(火)00時30分09秒
>>234 名無しさん
Nの大好物 KUです。 

今回の作品 KU『大人の時間』少し短い中篇の予定です。

よかったら、読んでってください。
236 名前:『大人の時間 3』 投稿日:2001年07月17日(火)00時32分46秒
「はいっ! 平家みっちょ、新作披露!
 信田さんのマネやりますっ!」
みっちゃんは思いっきり息を吸い込んで溜めたと思ったら、いきなり
「う゛ぅ゛〜ん、アハン、アハン、アハーンッ!」
「「「!!!」」」

こっこれって・・・

「よしっ。 ほな、あたし踊らなっ。」
貴っちゃんが上機嫌で踊りだす。
もちろん、みっちゃんも。

イヤな予感・・・

「「圭ちゃんも踊ろうや〜。」」

・・・やっぱり。

面倒くさいなぁ。
そう思ってても断れないんだよね。
「・・・はいはい。」
予想通りの展開に諦めを感じ、貴っちゃんの斜め後ろでポーズをとる。

237 名前:『大人の時間 4』 投稿日:2001年07月17日(火)00時34分47秒
「「姐さんも、ほらっ。」」
「あたしはええわ。
 お客さんの役するから。
 みんなも見る人おらんかったら、つまらんやろ。」
すごくクールにもっともらしく言う。

(!?
 裕ちゃんずるいよ。
 でも、2人が許すわけないしねっ。)

「「・・・まっ、そやな。」」

(!?
 なんで裕ちゃんだけ!
 ちょっとぉ、ずるいよ!)

「「いくでぇ〜、圭ちゃん!
 う゛う゛〜ん、 アハン、アハン、アハーン!!」」

うろ覚えのダンスを目の前の本物を見ながら踊る。

・・・娘。にはない動きがあって面白いかも・・・。


3人は何度も必死に歌い踊り、
裕ちゃんは何度も満面の笑顔と拍手喝采を送ってくれた。

でも、そろそろ限界・・・。

238 名前:172 投稿日:2001年07月18日(水)00時31分18秒
やすかごをリクしておきながら、レスが遅れてすいません。
読ませていただきました。どれも、おもしろかったです。
自分は「好きな場所」が、ほのぼのしてて大好きです。
KUも楽しみにしてます。
ありがとうございました。
239 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月19日(木)19時37分15秒
>>238 172さん 感想ありがとうございます。
>レスが遅れて・・・
全然、OKです。
気に入ってもらえたようで、Nも嬉しいです。(^^
240 名前:『大人の時間 5』 投稿日:2001年07月19日(木)19時39分50秒
あたしはともかく、結構呑んでた貴っちゃんとみっちゃんは
曲が終わると同時に床にへたり込んでしまった。
その二人を見ながらあたしも座り込む。

急に動きを止めたのと、アルコールのせいもあって
ライブ1本分くらいの汗が吹き出す。
でも、ライブとは違った昂揚感があった。

「はぁ〜。 楽しかったー。」
素直な気持ち。
その気持ちを同士の2人に伝えようとしたけど
2人共、酔いと疲れのダブルパンチでそのまま床の上で爆睡し始めてる。

「裕ちゃん。
 2人共こんなところで寝ちゃったみたいだよ。」
「いつもの事やから大丈夫や。 放っときぃ。
 それより、圭坊は大丈夫なんか?
 すっごい汗やで。」

「うん。」
踊ってた時以上に動機が激しくなった。

241 名前:『大人の時間 6』 投稿日:2001年07月19日(木)19時42分01秒
「そのままやったら風邪ひくで。
 シャワーでも浴びてスッキリしてきぃ。」
「うん。
 でも、ここの片付けが・・・」
あたしはビールやカクテルの缶、日本酒のビン
おつまみとその他諸々でグチャグチャのテーブルに目をやる。

「そんなん、裕ちゃんがチャチャッとやっとくがな。」
「そう? 悪いね。
 じゃあ、行って来る。」

いつもはイヤがるのにヘンなの。
そう思いながらも、訳の解らない動悸を胸にお風呂場へ向かった。

242 名前:『大人の時間 7』 投稿日:2001年07月21日(土)12時25分20秒
温めのシャワーを浴びながら、いろんな事が頭を駆け巡る。
裕ちゃんがあたし達のダンスを褒めてくれた。
笑顔で優しく褒めてくれた。
あたしだけを褒めてくれたんじゃないけど、
すごく、すごく嬉しかった。

あたしを見てくれる裕ちゃんの顔ばかりが思い出される。
今までは、怒った顔と矢口に迫ってる時の顔が印象的だった。

特にあの冷たそうなグレーの瞳。

けど、さっきのあたしを見るグレーの瞳は

すごく暖かかった。

すごく優しかった。

すごく・・・

なんだろ?

・・・解んないや。

今は考えるのを止めとこう。
243 名前:『大人の時間 8』 投稿日:2001年07月21日(土)12時27分32秒
でも、いくら汗と疲れを洗い流しても
さっきの裕ちゃんの顔が、頭から消えてくれない。

なんでだろ?

・・・それも解んないや。


落ち着かない頭と心をかき消すように
ワシャワシャと髪を躍らせてリビングへ向かった。

244 名前:『大人の時間 9』 投稿日:2001年07月21日(土)12時42分11秒
小動物みたいにソワソワと動き回ってる裕ちゃんと目が合う。
やっぱり、グレーの瞳は優しく迎えてくれた。

「お帰り〜。」
「ただいま。って、えっ!
 どこ片付けたの?」
さっきと何も変わってないテーブルが目に入った。

「お邪魔虫は、ちゃんと裕ちゃんが片付けといたでぇ。」
「はへっ? なに言ってんの?」
「まっ、ええからココ座りぃ。」
ずっと、にこにこ笑顔の裕ちゃんが
可愛く自分の隣の席をポンポンと叩いてあたしを呼ぶ。

「うん。」
軽く頷いて隣に座ると裕ちゃんのまだ微かに残る香水の香りがした。
裕ちゃん自身の香りと混ざって、すごく心地よい香りがあたしの鼻先をくすぐる。

目を細めてその香りに酔いしれてると
裕ちゃんが独特のイントネーションでゆっくりと話し始めた。

「あんなぁ、圭坊。
 昔からあんたにだけは『ちゅ〜』せんかったやんかぁ。」
「うん。」
「ほんで、訳は『大人の顔しとるから恥ずかしい。』言うてたやんか。」
「・・・うん。」
裕ちゃんはあたしの返事と頷きを確認してから話を続けた。

「でもアレなぁ、嘘やってん。
 嘘って言うか、勘違いやってん。」
「へぇ〜。」
いつもみたいに返事したつもりなのに動揺して少し声が裏返った。


『嘘』って、何!?


『勘違い』って、どぅいう事!?
245 名前:『大人の時間 10』 投稿日:2001年07月24日(火)02時55分17秒
「アタシの心の中で
 『この子だけは勢いで手ぇ出したらアカン』
 って、サインが出ててん。」
「ふぅ〜ん。」

今度はちゃんと『気にしてないフリ』ができた。

・・・はず。

「なんでか解るか?」
「・・・解んない。」
「アタシもさっきまで解らんかったんやけどな。」


・・
・・・
「本気で好きになる人には
 『勢いで手ぇ出したらアカン。』
 『自分のホンマの気持ちに気づくまでは。』って。

 アタシは、なかなか気づかんかったけど
 アタシの心は、ずっと前から気づいててん。

 『簡単にあんたに手ぇ出したらアカンて。
  本気になる相手やから。』って。」

「えっ・・・。」

予想もしてなかった言葉にあたしは動揺を隠せなくなる。

そんなあたしに裕ちゃんは追い討ちをかける言葉を言う。


246 名前:『大人の時間 11』 投稿日:2001年07月24日(火)02時57分14秒

「好きや。

 圭のことを愛してる。」


あたしが1番動揺する言葉。


あたしが1番聞きたかった言葉。


「・・・あたしも、裕ちゃんのこと

 ・・・好き。

 裕ちゃんのことを愛してる。」


あたしの答えに優しく微笑み返したグレーの瞳が近づいてくる。

あたしはゆっくりと瞼を閉じた。



バッターン!!!!!



247 名前:和希 投稿日:2001年07月25日(水)18時06分58秒
作者さん…はじめまして…ですね。
感想…をば…七夕の話しがちょっと…お気に入りです…。
そして…現在の大人の時間…今後の展開がめっちゃ気になります。
↑感想になってないですね(苦笑)
今後もがんばって書いてください。期待してますです。
248 名前:和希 投稿日:2001年07月25日(水)18時08分35秒
すいません…sageなかった…
というか…よくsageとかageの意味が
イマイチわかってないんで(汗)
249 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月26日(木)06時26分01秒
>>247-248 和希さん
はじめまして。&レスありがとうございます。
『7月7日 雨』は、夜中に思いついたネタを1時間で書き起こして
うこな@赤ペン先生を無理やり呼び出し、即UP。という珍しいパターンでした。
気に入ってもらえて嬉しいです。(^^

Nのスレッドはage.sage気にしないでください。
一度『案内板』の方へ行ってみるのもよろしいかと。Nは結構お世話になってます。

更新は、今書いているので今晩あたりになると思います。
250 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月28日(土)00時57分20秒
すいません。 煮詰まってしまいました。
更新は少しお待ちください。
251 名前:『大人の時間 12』 投稿日:2001年07月29日(日)00時54分25秒

――――――― お邪魔虫's side ―――――――

お邪魔虫's・・・
それはもちろん、ウォークイン・クローゼットの中に
眠ったまま押し込まれていた稲葉と平家のこと。


(あづい〜!)
(いろんな意味でなぁ。)
目を見合わせ、稲葉と平家がニヤリと笑う。

(ちょお、みっちゃん。
 そこどいて。 見えんやんかっ。)
(貴子さん、なにげに小っちゃいんやから
下から覗いてくださいよ〜。)
(いやや。 上の方が良う見えるもん。)

そう言って、一生懸命背伸びをする稲葉。
うずくまりつつ必死に部屋を覗く平家。

((おお〜っ!!))

252 名前:『大人の時間 13』 投稿日:2001年07月29日(日)00時55分44秒

((おお〜っ!!))

まさに、圭が瞼を閉じたその瞬間、
お約束のように、興奮した稲葉は平家の手を踏みつけてしまった。

(イタタタタ―ッ!)

平家は必死で声を抑えたのにも関わらず、
思いっきり手を引き抜いたため
その腕は扉に勢い良くぶち当たった。


((んあ゛あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!))


もちろん、扉は内側から開かれ、
それに張り付いていた二人は外へ倒れこんだ。


バッターン!!!!!


―――――― お邪魔虫's side Fin ―――――――
253 名前:『大人の時間 14』 投稿日:2001年07月29日(日)00時57分40秒

バッターン!!!!!


お約束のような物音に遮られ、
あたしと裕ちゃんの唇は、触れ合う寸前で止まってしまった。

すぐ目の前にある裕ちゃんの表情がどんどん険しくなってく。

((いいところだったのにっ!!))

裕ちゃんはすごい迫力で二人を睨んでる。

(あっ、あたしもかな?)

「おっ、お邪魔虫1号参上!」
「・・・お邪魔虫2号参上・・・ですぅ。」
貴ちゃんとみっちゃんが苦笑いする。

「ははっ、お約束やな。」
裕ちゃんの冷たい口調と表情にあたしの背筋までぞくりとする。

254 名前:『大人の時間 15』 投稿日:2001年07月30日(月)14時09分21秒
「ん? そういえば、二人ともそんな所でなにしてたの?
 まさか、ずっと覗いてたとか!?」
「「違うー!」」
「覗こうと思って入っとったんとは違うでっ!」
「うん、うん。 寝とる間に姐ぇさんに詰め込まれててん。」

貴ちゃんとみっちゃんは、必死に『覗き魔疑惑』を否定する。
それが事実なのか、裕ちゃんは無言のままだった。

「わかった。 わざとじゃなかったんだね。」
「「うん。うん。」」
疑いが晴れると2人の表情は急に、柔らかくなった。

「それに、出て行こう思たらなぁ〜。」
「ねぇ〜。」
柔らかくなったって言うよりも、ニヤけてる。

「わっ、わかったから。
 もういい・・・それ以上言わないで。」
さっきの裕ちゃんとのやり取りを聞かれてたことを思い出して
あたしの顔は、恥ずかしさで熱くなってくる。

なのに2人は、『覗き魔疑惑』の仕返しとばかりにあたしに詰め寄る。

255 名前:『大人の時間 16』 投稿日:2001年07月30日(月)14時11分04秒

「『覗き魔』は姐ぇさんの方やで。
 さっき、お風呂覗きよったし。」
「へ!? 裕ちゃんが!?」

みっちゃんの一言であたしはフリーズする。

「そうそう。
 覗くくらいやったら、一緒に入ってまえばよかったのに。」

「あほ〜!」
それまで無言だった裕ちゃんが勢いよく否定した。

「こそ〜っと、なにげ〜に見えるシルエットがええんやんか〜。」
「へっ!? ちょっと、裕ちゃん。」

あたしは軽く裕ちゃんを睨む。
ヤバイと思ったのか、少しオドオドして言い訳を始める。

「そやなくって・・・
 ほらっ、バレルかバレンかのスリルが・・・。」
「ちょっとぉ! 裕ちゃん!!
 言い訳にすらなってない!!!」

「そ、そやから・・・。」

256 名前:『大人の時間 17』 投稿日:2001年07月30日(月)14時12分09秒

言い訳らしい事をソワソワと考えてる裕ちゃんを見て
ふと、思い出した。

「ん!?
 それで、出てきた時ソワソワしてたの!?」

「いやっ、あれは違うで。
 ホンマ、ホンマッ。
 告白しようか、せんどこか迷っててん。
 マジで!」

そう言うと、いままで焦ってた裕ちゃんが
微笑んで優しく言う。

「それよりもなぁ〜、

 今度は一緒に入ろうなぁ〜。」

「な゛っ!!!」


あたしの大好きなグレーの瞳は、
嬉しそうにあたしだけを見つめてる。

257 名前:『大人の時間 18』 投稿日:2001年08月01日(水)00時56分35秒

「もぅ〜、あっついわぁ〜。」
「もぅ〜、かなわんなぁ〜。」

お邪魔虫1号2号が手をパタパタと振りながら
ニヤけ顔であたし達を横目で見る。

あたしは耳の先まで真っ赤になるのがわかった。

「ま、そう言う事やから2人とも、早よ帰って。」

裕ちゃんは二人の冷やかしをモノともせずに、
両手を振って冷たくあしらう。

「ほらほらっ!」

クールな口調とクールな瞳で。
258 名前:『大人の時間 19』 投稿日:2001年08月01日(水)00時59分45秒

2人を無理やり追い出すと、それまでとはうって変わって

優しい声と暖かいグレーの瞳で囁く。


「これからはホンマの『大人の時間』を過ごそうなっ。

 圭。」


コクン。

あたしは嬉しさと恥ずかしさで頷くことしかできなかった。

これからが裕ちゃんと過ごすホントの『大人の時間』。


〜 Fin 〜

259 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月01日(水)01時09分42秒
  〜 あとがき 〜
はい。 KU 『大人の時間』終了です。

− お邪魔虫's side −を書いてギャグにもってくか、
そのまま甘く終わるか、すごく悩みました。 更新も遅くなりました。(^^;

次回作は、まだ決まってませんが、でき次第UPします。

260 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月06日(月)00時54分15秒
少し重くなってきたので、この板に新スレ『圭××× U』を立てます。
書いていく方針とかは変わらないので、今後はそちらをよろしくお願いします。

『圭××× U』最初のお話は、短編『教えてよ。』です。
261 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月06日(月)01時02分29秒
しまった・・・。 紫は閉鎖中だった・・・。
紫の次に好きな色の『銀』板へ 移動いたします。

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