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『やぐっち』
- 1 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月01日(金)21時02分12秒
- はじめまして。
どこかで見たことあるような物を
投稿したいと思います。
ちなみに「矢口のような・・・」しか出てきません。
現実とは、まったく関係ありません。
- 2 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月01日(金)21時03分53秒
- 「なんで、こんなもの買っちゃったんだろう?」
私は、"ひょん"なことから"へん"な物を買ってしまった。
確かデパートにシーモ○キーを買いにいって・・・
「申し訳ございません。シーモン○ーは、品切れでございます」
ペットショップの店員が私に深々と頭を下げる。
「えーー」
ガックリと肩を落とす私に向かい店員は続ける。
「シー○ンキーとは、違いますが似たような商品は、ございますが」
どんなの?と話を促す私に店員は
「エサや水の取り替えは必要ありません。ただ・・・」
「ただ?」
「話しかけて、かわいがってくだされば結構です。」
怪しさ爆発だったけど結局私は、○ーモンキーだって怪しさ炸裂だし
シ○モンキーは、ただのミジンコだけど本商品は違うと主張する店員に
言いくるめられる形でそれを買って帰った。
で、目の前に"それ"がある。
水槽のように見えるんだけど、完全密封されていて、水が入っているか
どうかよくわからない。水槽の中央に丸い物体が浮いているだけ。
「なんで、こんなもの買っちゃったんだろう?」
- 3 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月01日(金)21時16分08秒
- 翌日、家に帰ってくると水槽の中央にある丸い物体(卵?)が
ウニウニと動いていた。
「きしょ!」
と言いながらも私は、観察をした。
しばらくすると、丸い物体(卵?)が割れ、中から20cmぐらいの
ショートカット黒髪の女の子が出てきた。
「・・・・」
『・・・こ、こんにちわ。は、はじめまして・・・』
消え入りそうな声で女の子は、あいさつをする。
「・・・・」
『あ、あの私、"やぐっち"です』
「・・・・」
『わ、私、"やぐっち"の"まり"と言います』
「・・・・」
『あ、あのー』
私は気絶した。
つづく
- 4 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月02日(土)00時01分39秒
- すんごい楽しみ。
更新待ってます。
- 5 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月02日(土)10時52分15秒
- >4さん
ありがとうございます。
頑張ります。
- 6 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月02日(土)10時53分21秒
- 気がつくと、20cm大の女の子、"まり"が水槽越しに心配そうな顔で
こちらを見ていた。
『あ、あの、だいじょぶ・・・ですか?』
「・・・・」
『あ、あの・・・』
水槽の中に20cm大の女の子。考えれば考えるほど再び気絶しそうだが
実際、目の前に20cm大の女の子がいる。
私は気を取りなおして女の子"まり"と接触しようと試みた。
「はじめまして」
『あ、はじめまして』
「あのー"やぐっち"の"まり"さん?」
『ハイ。』
「どーゆー意味ですか?名前?ニックネーム?何?」
『えっと・・・"やぐっち"というのは種類で、"まり"というのが名前です』
「種類?」
『ハイ。種類です。えっと・・・あなたは、種類は人間ですよね?』
「ええ、まぁ一応・・・」
『あなたの種類は人間。私の種類は"やぐっち"なんです。』
「なるほど・・・わかったようなわからないような・・・」
『フフッ』
"やぐっち"の"まり"が微笑む。良く見ると地味な格好をしているが
おとなしそうなかわいらしい子だと思った。
そんなわけで私と、まりの奇妙な日常がはじまった。
- 7 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月02日(土)10時54分12秒
- 基本的に彼女は世話をする必要が無く、単純に話をするだけでよかった。
『私って、ちょっと地味だと思いませんか?』
「そうかな?そうだね。」
彼女は少し落ち込んだ表情をみせる。あわてて私は
「でも、少しだけだよ。少しだけ。気にすること無いよ」
『ありがとうございます。』
彼女はにっこり微笑む。
小動物のようだ(実際ちいさいんだけど)と思ったけど、これは
口にしないでおく。
つづく
- 8 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月02日(土)23時31分55秒
- やぐっち=初期バージョンの矢口さん(のようなもの)だと思っていいのかな?
- 9 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月03日(日)20時47分24秒
- >8さん
今はそうですが・・・ <初期バージョン>
- 10 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月03日(日)20時48分32秒
- ある日、家に帰ると、まりが鼻歌を歌っていた。
『〜♪〜♪〜♪』
とても綺麗な歌声だったが私の気配に気づいてか歌うのを止めてしまった。
「どうして、止めたの?」
『え、え?何をですか?』
「鼻歌。とっても綺麗だったよ」
『あ、ありがとうございます。』
みるみるうちに彼女の顔が赤くなる。
「照れること無いよ。もっと自信をもったら?」
『は、ハイ!』
素直な子は、かわいらしいと思った。
- 11 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月03日(日)20時49分24秒
- だいぶ彼女とも慣れた頃、ポツリと彼女が言った
『私、セクシーになりたいんですよね。大人の女性・・・』
「そ、そうなんだ、がんばればなれるよ。多分・・・」
『ハイ。がんばりまーす』
あの時、とめておけばよかった。
つづく
- 12 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月03日(日)23時10分50秒
- …なるほど…
- 13 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月06日(水)00時03分21秒
- >12さん
…そうなんです…
- 14 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月06日(水)00時05分48秒
- 翌日家に帰ると
『あ、お帰りー』
ちょっと髪の毛が伸びて、ちょっと派手な格好に彼女は、なっていた。
「どうしたの?その格好・・・」
『へへへ?似合う?』
屈託無い笑顔で彼女が問いかけてくる。
「う、うん似合うよ」
『頑張ったら、あたしこんな風になったの!進化って奴かな?』
進化か?とは思ったが口にしないでおく。あえて。
その日は何を話したかそれ以上覚えていない。だって翌日さらに・・・
- 15 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月06日(水)00時07分19秒
- ちょっと格好が変わった(彼女に言わせれば進化した)翌日家に帰ると
『お帰りー』
・・・パーマがかかっていた。
格好も前より更に派手になっていた。
『ほらー、また進化したよー』
進化か?
『でもねーもうちょっと髪の毛のばしたいんだー』
本当に進化か?
『格好も、もうちょい派手にしたいなーって。まだ地味だし』
本当に進化してるのか?
『何黙ってんの?』
「え?いや別に・・・」
『どう思う?あたしの格好』
「い、いいんじゃない?」
『そうかなぁー?』
どうなるんですかー
つづく
- 16 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月06日(水)01時09分24秒
- ん〜進化速すぎ〜(w
話が終わってしまうじゃないですか〜
- 17 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月07日(木)20時52分13秒
- >16さん
お言葉に甘えて少しエピソードを
増やさせていただきます。
- 18 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月07日(木)20時53分00秒
- と、ある日。私は彼女とセクシーな女性とは?
そもそもセクシーとは?という話題で議論をしていた。
「だからセクシーっていうのは・・・」
『違うよ!せくすぃーってゆーのは・・・』
なかなか白熱した議論をしていたが、二人の意見は
まったくまとまらなかった。
「だからセクシーになるには・・・」
『違うってば!すぇくすぃーってゆーのは・・・』
2、3時間ほど議論をしただろうか。
結論は全く見えぬまま膠着状態となった。
- 19 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月07日(木)20時54分16秒
- 「だいたい、具体的な例が無いからいけないんだ」
『?』
水槽の中の彼女は小首をかしげて、じっと次の言葉を待つ。
「セクシーってどんなんだよ」
『そんなのも知らないで話してたのかよ〜』
不満そうに彼女は頬をふくらまして文句を言う。
「おまえの言うセクシーってどんなだよ?」
『え〜っと・・・』
小さい彼女は、しばらく腕組をして考えるとおもむろに
『こんなんだよ!『抱いて抱いて!あ〜ん』 』
「・・・・・」
『・・・・・』
「・・・・」
『なんだよぅ!何かいえよぅ』
「・・・うわぁ〜はずかしぃ〜」
顔を真っ赤にして彼女は
『なんだよぅ!そっちがやれって言ったんじゃんかよぅ』
と、水槽の中を走り回った。
私は、やれ なんて一言もいってない。
つづく
- 20 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月08日(金)19時06分18秒
- マリモやがな、マリモ。阿寒湖へ帰れ(w
かわいかったな…
- 21 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月09日(土)21時09分21秒
- >20さん
そっちのセリフのほうが良かったかも。最後のとこ
<マリモやがなマリモ>
- 22 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月09日(土)21時10分21秒
- パーマに違和感を感じつつも、しばらく過ぎ去ったころ
再び彼女に変化が起きた。
「ただいまー」
『おかえり〜。見て見て、また進化した〜』
水槽の中で手足をバタバタさせている彼女を見ると
パーマが無くなり若干髪の毛が伸びていた。やや茶髪かな?
『どう?』
「うん、いいと思うよ。かわいい」
『キャハ。ありがと〜』
赤い顔をしながら水槽の中の彼女は微笑んだ。
『でも、オイラ・・・あたし、もう少し進化できる気がする』
「・・・まだ変わるの?」
『うん。技とか使える気がする』
「・・・技ですか」
『ビームとかキックとか』
「・・・ビームとかキックとかですか」
おまえ、何者なんだ。
『やぐっち!えへへ』
つづく
- 23 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月10日(日)00時56分20秒
- セクシーに進化するはずなのに「オイラ」……
- 24 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月10日(日)17時18分57秒
- >23さん
セクシーセクシー言うわりには、全然そうじゃない
ところが魅力のような魅力でないような…
- 25 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月10日(日)17時20分05秒
- そんなある日
『そっちは、いつも朝弱いなぁ〜』
と彼女
「朝はキツイから」
と私
『なさけないなぁー』
と彼女
ちょっと、むかつく私
「じゃぁ、こっちが早起きしてたらどうするよ?」
『罰ゲームで物まねしてやるよ!』
売り言葉に買い言葉の彼女
「よーし」
そんなこんなで、その日は眠りについた。
- 26 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月10日(日)17時20分57秒
- 翌日
現金なもので私はいつになく早起きが出来た。
彼女は、まだ眠っていた。
私は、嬉々として水槽に近づき
「お・は・よ・う・ご・ざいまーす」
『・・・ふみゅー。おあようごじゃいましゅ』
彼女はまだ寝ぼけている。
「朝ですよー」
『・・・むにゅー・・・』
彼女は顔をあげる。
「昨日の約束は覚えてるかなー?」
『・・・えぇ?なぁに?わかんない』
「物まねするって言ってたよねー?」
彼女は、しまった!という表情を一瞬したがすぐに
わかったよ、と言わんばかりに何かの表情をつくり
『・・こんばんわ・・・だぶらばざがずでず』
なんかの物まねをした。
「・・・・にてねぇー」
『だってぇ』
「それにしても顔パンパンだよ」
私がからかうと彼女は顔を隠し、
『だって寝起きなんだもん』
と恥ずかしそうに言った。
「じゃぁ、いってきまーす」
と私が出かけようとすると、後ろのほうで
『何だよ!なんか用事があったんじゃないのかよぉーーーー』
と叫び声が聞こえた。
あー爽やかな朝だ。
つづく
- 27 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月10日(日)17時58分44秒
- やぐっちの寝起き…(自主規制
- 28 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月11日(月)18時44分17秒
- >27さん
前回のサブタイトルは「ワイハ事変」ということで…
- 29 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月11日(月)18時46分18秒
- それから、開き直ったのか、なんなのか。日を追う毎に
格好はどんどん派手になっていき
髪の毛は、茶色が強くなり、とうとう金髪になった。
そんな、ある日
『たぶん〜、これでオイラ完全体だと思う〜』
完全体って・・・
お前はドラゴ○ボールのセ○か!○ルなのか!
『な〜に?せくすぃーなオイラに見とれてるの〜?キャハハハハ』
・・・おっすオラ、ごくう。
つづく
- 30 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月11日(月)21時08分31秒
- 完全体ですか…
いろいろ、突っ込みたいが…
さてこれから、話がどっちに転がるんでしょう?
- 31 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月14日(木)01時10分04秒
- >30さん
左斜め上ぐらいに転がしましょう。
- 32 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月14日(木)01時11分51秒
- 完全体になってからの、やぐっちは、生意気な気がする。
『ばーか、ばーか。キャハハハハハ』
『あほぅーー。キャハハハ』
結構ムカツク・・・が打たれ弱いところは、変わってないんだな。
「・・・(無言でじーっとやぐっちを見つめる)」
『・・・・な、なに?なんだよぅ』
「・・・」
『・・・・なんか言えよぅ』
「かわいっ」
『ば、ばかぁ』
すぐ顔は、赤くなるし
ちょっと生意気なやぐっちとの、やりとりを私は楽しんでいた。
つづく
- 33 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月14日(木)22時13分32秒
- >左斜め上ぐらいに
とりあえず、ぶつかるまでお願いします。
やっぱし、かわええ。
- 34 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月15日(金)19時05分33秒
- >33さん
わかりましたがんばってみます。
- 35 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月15日(金)19時07分58秒
- 「ただいま」
『ランラン♪』
家に帰ってくると彼女は踊っていた
『おかえり〜♪』
私が帰ってきた事に気づいても踊っていた。
「何やってんの?」
『ダンスだよダンス〜♪』
水槽の中で彼女は優雅に踊り続けている。
「上手だね。」
と私が褒めると、彼女は照れくさそうに
えへへ、と笑い踊りの中でお辞儀をひとつ
ちょこんとした。
- 36 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月15日(金)19時09分01秒
- しばらく踊りに見とれていると突然ダンスの
雰囲気が変わりカクカクと動き出した。
私は、驚き
「ど、どうしたの」
と声をかけると
『ぽう!ぽう!ぽう!』
と奇声を発しだした。
「ち、ちょっと大丈夫か!!!」
私は本気で心配になり声をかけると彼女は
『ぶれいくだんす。だよ!ぶれいくだんす』
と答えた。
「故障したのかと思ったよ」
と私が言うと彼女は
『ロボットじゃないんだから!それにロボットはオイラの
キャラじゃないやい!』
と意味不明なことを言った。
詳しくは理解できなかったがなんだか態度が気に入らなかったので
サッカーの変わりにショッカーを入れてみたくなった。
つづく
- 37 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月16日(土)00時48分52秒
- イ〜
- 38 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月16日(土)02時16分30秒
- >37さん
そんなの。
( `.∀´)<今日はキリキリ更新するわよ
- 39 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月16日(土)02時18分01秒
- 彼女はエサ・・・食事をまったく摂取しなくても良いらしい
のだが、ある日彼女が突然言い出した。
『なんか食べたい』
「・・・?食べたい?」
『そう。オイラもなんか食べてみたい』
食べたい気持ちはわかるし、食事ぐらい出すのは、かまわないんだけど
「その密閉された水槽の中にどうやって入れるのさ?」
当然の疑問である。
すると、彼女は不可思議な発言をした。
『そっちが、オイラにこんなものを食べさせたいって強く願えば食べれるんだ』
「強く願う?」
『は・や・く、お願いしてぇ〜』
わ、わかりました。私は、とりあえず自分が今食べたい焼肉、特に牛タンを
想像してみた。
気がつくと彼女の目の前に小さな皿があり、小さな牛タンがあった。
彼女は箸で牛タンをツンツンしながら
『これ、何?』
と聞いてきたので私は、それは牛タンという食べ物で非常に美味しいんだ
ということを彼女につげた。
彼女はしばらく不思議そうに牛タンをながめ、おもむろに一口食べた。
『ふぁぐ・・・モグモグ』
「どう?」
『・・・・おいしいぃ!!』
目を輝かせて叫び一心不乱に牛タンをたいらげた。
私も牛タン食べたいなーと考えていると、あっというまに牛タンを食べた
小さい彼女がキラキラした目をこちらにむけて
『次は?次は何?』
と催促してきた。
- 40 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月16日(土)02時19分17秒
- のどが乾いたろうと思い飲み物を想像することにした。
気がつくと彼女の目の前に小さなコップがあり、その中に牛乳が入っていた。
『この白いの何?』
と聞いてきたので私は、それは牛乳という飲み物で非常に美味しいんだ
ということを彼女につげた。
彼女はしばらく不思議そうに牛乳をながめ、クンクンと匂いをかぎ
『くさくない?』
「そんなことないよ。飲めば気にならないよ」
と私が言うと、コクコクと牛乳を飲み始めた。
『・・・コクコク』
『・・・・・・』
「どう?」
『・・・う゛げぉぇー』
「何?」
『まじぃ〜。うえぇーー』
「牛乳嫌い?」
『うん。だめみたい・・・』
と申し訳なさそうに言う姿がかわいらしかったので
「好き嫌いはだれでもあるよ」
と慰めてあげることにした。
おいしい牛乳飲むのだぴょ〜ん
『あーきもちわりぃ』
つづく
- 41 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月16日(土)06時24分44秒
- とりあえずやぐっちは「私}とは喧嘩しない方がいいかも(w
- 42 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月17日(日)13時56分01秒
- >41さん
( ´D`)<ないすフリなのれす。
- 43 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月17日(日)13時59分56秒
- 水槽の彼女と話すのは基本的に楽しいんだけど。
クソ生意気なやりとりで時々真剣にムカツク
「なんだよ」
『なんだとぉう』
別に喧嘩の原因なんてささいなものなんだけど。
ちょっとしたことに腹が立ったりする。
「ばーか」
『かーば』
「(ムカッ)ばーか」
『かーば』
「(ムカッ)ばーか」
『かーば』
「(ムカッ)ばーか」
『かーば』
「(ムカッ)ばーか」
『かーば』
「(ムカッ)ばーか」
『同じこと何回も言ってんぢゃねぇーよ』
「(ムカッ)なにおぅ」
『いーっだ』
真剣にムカツイたので
「牛乳飲ませてやる!」
というと彼女はイヤイヤをしながら
『いやぁーーやめてぇーーー』
と言うので許してあげることにする。
嫌よ嫌よも好きのうち。ということで牛乳飲め。
『いやだぁぁぁぁぁ!』
『もぅ、ばかぁ!』
つづく
- 44 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月17日(日)22時55分44秒
- >『もぅ、ばかぁ!』
ああっ、言われてみたい〜〜
- 45 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月18日(月)05時30分09秒
- どうも牛乳の下りが出てきたあたりから変態の臭いがしてきたのですが……(笑
- 46 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月18日(月)15時54分51秒
- >44さん
( `.∀´)<もうばかぁ
>45さん
(;´D`)<き、きのせいれすよ
- 47 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月18日(月)15時56分30秒
- 『ねぇ?』
彼女が水槽を内側からコンコンとたたく。
『オイラのこと、どう思う?』
「?」
何も答えないでいると水槽の中の彼女は
『かわいいって思う?』
とたずねてきた。
「うん。かわいいって思うよ。」
と答えると顔を赤くして
『えへへ、ありがとぉ』
と言った。
少し残念そうな顔をした気がした。
間をおき、彼女は
『じゃぁ、じゃぁ、かわいいって思うなら…』
「牛乳のみたい?」
『ちがぁぁぁぁう』
と叫び、プクッと頬をふくらます。
「じゃあ何が飲みたい?」
私が聞くと彼女は
『のみものばっかかよ!ってゆーか三村かよ!』
どっかでまた変な技おぼえてきたな。
- 48 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月18日(月)15時57分27秒
- 『この前の続きなんだけどさぁ』
「何さ」
『何さって・・・何でもないべ』
「ようが無いのに続きって表現は無いっしょ」
『そういう言い方、なまらムカツクべさぁ』
「ムカツクって事実を言ったまでだべ」
『したっけ、そんな言い方はないんでないかい?』
「いっづも、そっぢから喧嘩売ってくるっしょー」
『お話があっげどもぉー、そっちが話しの腰を折るっしょ』
「だっだら、いいだい事言えばいいべ」
『そんな態度だったら、言いたい事もいえないべさ』
「なら、話しは終わりだなや」
『んだんだぁ。ほんだら、出かける前に、とうきび作っていってくんろ』
「ほれぇ。好きなだけ食うべ」
私は水槽の中に、とうもろこしを作りでかけた。
『・・・やぐっちだべ』
つづく
- 49 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月18日(月)23時13分47秒
- おお〜完全体から変異体へ
やぐっちありがとう( ●^◇^● )
- 50 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年06月19日(火)20時41分07秒
- ちらの小説を「小説紹介スレ@銀板」に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=silver&thp=992877438&ls=25
- 51 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月20日(水)00時03分51秒
- >49さん
変異体は之一回なんです。
>50さん
ひそかに応援してますよガンバってください。
- 52 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月20日(水)00時05分01秒
- 小さな彼女は水槽の中にずっといるが
まったく無知というわけではない。
(時々だけど)こちらが考えもしないような事を聞いてくる。
かなり暴走気味に。
『ちょっと聞いていい?』
「何?」
『自分自身の存在を認識するには、第三者が必要になってくるってほんと?』
「・・・さ、さあ?」
『えっと、オイラをオイラだって認識するには、オイラ以外に、あなたが
必要になってくるの?ってこと』
「・・・ど、どうなんでしょう?必要だといいかなぁ?」
『だったら、オイラが考えてる自分像と、あなたが考えているオイラの像に
違いが発生している場合、どちらがホントのオイラなの?』
「・・・わ、わかりません」
『時間と存在は、それを認識できる者がいるから、そこに存在するわけで
認識できる者がいなければそれは、無い物ってこと?』
「・・・(;゜Д゜)ハァ?」
『だから、もし、あなたがオイラのことを知らなかったら、あなたにとって
オイラは存在しないものになるってゆーこと?』
「・・・(゜д゜)ウマー」
『存在ってゆーのは、そんなに希薄な物なの?』
「・・・( ‘д‘)ウナー」
『でも、オイラがあなたに興味をもてば、あなたの存在が確かなものになる
ってゆーなら、オイラ喜んで、あなたに興味をもつよ』
「・・・ありがとう?」
『えへへ』
「(やっと終わった)・・・」
『あ、知ってる?』
「(ドキッ・・・まだあんの)」
『興味は、たやすく愛情に変わるってこと』
「・・・ん?」
こうして夜は更けていく。
つづく
- 53 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月20日(水)01時29分11秒
なっち化したと思ったら、いきなし文学始めるやぐっち萌え〜(w
- 54 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月20日(水)02時25分22秒
- 個人的には押井守化と呼びたい。
で、純愛路線に走るの?
- 55 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月20日(水)18時53分02秒
- >53さん
( `.∀´)<あたしに、萌えなさい
( ´D`)<・・・
( `.∀´)=O)TDT)<ぐふぁ
>54さん
( `.∀´)<純愛路線に近づくのね。すてきね
( ´D`)<じゅんあいにちかづくれはなく、さいしゅうか・・・
( `.∀´)=O)TDT)<い。ぐふぁ
- 56 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月20日(水)18時56分54秒
- 『キャハハハハハハ』
家に帰ると彼女は煎餅(出かける前につくっておいた)を
食べながら水槽の中で寝転がってテレビを見ていた。
「ただいま」
『あ、おかえり〜』
「…」
『どうしたの?』
「えへえへえへえへえへえへえへえへ」
『・・・・』
変なものを見るような目で彼女は私を見ていた
「エヘエヘエヘエヘ」
『ど、どうしました?』
「・・・人生嫌になった」
『え?何?詳しく教えて?』
・・・・
私は、感情のままに彼女に全てを話した。気づくと私の頬には
涙が流れていた。
黙って話しを聞いていた彼女は
『オイラ、水槽から出たいよ。出て、いい子いい子してあげたいよ』
「・・・」
『・・・落ち込まないで。あなたが優しい人、暖かい人だってことは
オイラ、よく知ってるから』
小さな彼女は優しく私に語りかける。
『ねぇ、ここに手をあててみて?』
私は水槽に黙って手をあてる。
彼女は水槽ごしに自分の小さな手を重ねる。
『ガラスがあるけど・・あなたの あったかさ
オイラには伝わるよ』
『だから、泣かないで・・・ねっ』
つづく
- 57 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月20日(水)21時14分21秒
- 当然キスシーンだよね。(ガラス越しのキスハァハァ)
先に言っておくヤッスーは不可(w
- 58 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月21日(木)18時03分29秒
- >57さん
( `.∀´)<不可・・・
(;´D`)<・・・ギクッ
ガサガサガサガサ >(((((`.∀´)
( TDT)<ひー
- 59 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月21日(木)18時05分24秒
- あの日以降も彼女は、いつもと変わらず接してくれる。
別に気まずいとか、そういうことはない。
私は時間が許す限り彼女の側にいる。
彼女が側にいてくれればそれで良いと思っているし
多分、彼女もそれを理解してくれていると思う。
私達は、ただ、のんびりと共通の時間を過ごしている。
時折、彼女が
コンコン…コンコン
「何?」
『フフッ、なんでもないよ〜』
コンコン…コンコン
「何?」
『オイラ、なんにもしてないよ〜。えへへ』
「コラ!」
ってやりとりを楽しんだりする。
『ねぇ?』
「何?」
『ううん。呼んでみただけ』」
ちょっとだけ気になる事があるとすれば
時々だけど彼女は暗い表情を見せる気がして
「どうしたの?」
と聞くことがある。が
『何が?そちらこそどうしました?』
と微笑むのであまり気にはしてない。
そういう訳でいつもと変わらない日常は続いている。
と思っていた。
つづく
- 60 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月22日(金)01時10分35秒
- どうしてもそうきますか…
そのかわり、泣かせて
- 61 名前:ポルノ 投稿日:2001年06月22日(金)16時06分32秒
- ああー、やぐっちどうなちゃうんだろう・・・・
- 62 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月22日(金)19時32分47秒
- >60さん
>泣かせ
難しい問題だと思ひます…
できれば鼻の下にカラシを塗るなどしてから読んでいただけると
とりあえず泣けるかと・・・・
>61さん
( ´D`)<あぁ、ヤッスーってどうなんれしょう?
( `.∀´)=O)TDT)<ぐふぁ。
( `.∀´)<泣きなさい
( ´D`)<・・・
(;´D`)<・・・ドキッ
( `.∀´)<フフ、最後ぐらい何もしないわよ!
( ´D`)<やすらさん・・・
嘘よ>( `.∀´)=O)TDT)<ぐふぁ。さいごまれ
- 63 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月22日(金)19時33分55秒
- その日は突然やってきた。
『オイラがいなくなったらどうする?』
「そりゃ静かでいいやぁ」
『本気で?』
「ん〜どうでしょう」
『もぅ真面目な質問なんだってばー』
水槽の中で手足をバタバタさせる。
私はいつもの冗談だと思い適当に相槌をうった。
これからも、こんなやり取りがずっと出来ると思っていたから
思いたかったから。
翌朝起きると、彼女は眠っていた。いつもは私より
早く起きてギャーギャー騒ぐのに。
「もう朝だよ。起きたら?」
彼女は目を覚まさない。
「?」
「どうしたの?」
彼女は苦しそうな表情をしてうっすらと目を開けた。
『お別れの時が・・・もう・・・きちゃったみたい・・』
「えっ?!」
『もうちょっと・・・時間があると思ったん・・・だけ・・・ど』
「嘘だ!嘘だ!」
『ごめ・・ん・・・・・ネ』
彼女は一生懸命笑顔を作ろうとするが苦しそうな表情は消えない。
「しっかり!」
『楽し・・かった・・よ。』
「!!」
『そんなに・・・哀しそうな顔・・・・しないで・・・』
『オイラ・・・別に・・・無くなるわけじゃないから』
「!」
『どこかに・・・生まれ変わる・・・はずだから』
『きっと・・・どこかで・・・・会えるから』
「・・・」
『さよならじゃ・・・ないよ・・・いってきます・・・だよ』
「・・・」
『あれ?・・・目がかすむ・・・』
「・・・」
『ほんとは・・・もうちょっと・・・お話してたか・・・った』
「・・・」
『あ・・り・・が・・・とう・・・・・いって・・・・きます』
そう言うと彼女の姿は水槽から消えた。
「っ!!!!!!」
- 64 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月22日(金)19時34分43秒
- 私はしばらく落ち込んだが
時がたち、彼女を失った悲しみや彼女のことを
いつしか忘れていった。
数十年後
「せんぱーーい。大ヒットですねー」
部下が私に話しかけてくる。
「あぁまぁね」
適当に答える私
「凄いっすよー。シー○ン
生意気な対応をする生物の設定が斬新だって評判ですよ」
「そうだね」
適当に言う。
「でも、あれ本当っすか?
当初、シーマ○は、ちっちゃい女の子にする予定だった。って」
「あぁ・・・」
私は空返事を返す。
「聞いてるんすかー?せんぱーい」
「あぁ・・・」
私はテレビの中で熱唱する女の子グループに目を奪われていた。
中でもとびきりちいちゃい金髪の少女から目が離せなかった。
なぜか涙が止まらなかった。
「おかえり・・・」
FIN
- 65 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月22日(金)19時35分39秒
- 以上おしまいです。
いかがだったでしょうか。
あれだったですか?
込み込みで50前後が目標でしたので
あれでしょうか?
近いうちに、このスレッドで新作を
あれしようと思います。
以上ぼんやりとした、あとがきでした。
- 66 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月22日(金)20時31分13秒
- ○ーマンがやぐっちの設定だったら、ドリキャス込みで買っちゃうんだけどな…
じつにあれで、目からあれがあれしそうになりました。
新作が始まりましたらまたあれしますので、がんばってあれしてください。
- 67 名前:ポルノ 投稿日:2001年06月25日(月)02時20分04秒
- おもしろかったです。
はぁ〜、やぐっちがいなくなる時はせつなかったなあ。
できれば、また矢口と主人公が会ってほしかったな・・・
次回作期待です。
- 68 名前:ニセ矢口 投稿日:2001年06月27日(水)09時55分54秒
- >66さん
ありがとうございます。
新作をあれしますよ。
( `.∀´)=O)T▽T)
>67さん
ありがとうございます。
再会するバージョンもあったんですがボツにしました。
全文とは、いきませんが雰囲気だけでも、どうぞ
-----
女の子達とすれ違うとき、ふと一人の女の子に目がとまった。
とびきりちっちゃくて金髪の少女に。
私が振り返ると、ちっちゃい金髪の少女も振り返っていた。
そして少女は、いたずらっぽく微笑み、何か口を動かした。
『た・だ・い・ま』
「おかえり…」
-----
- 69 名前:ニセ矢口→ニセ 投稿日:2001年06月27日(水)09時57分25秒
- 新作を投稿します。
登場人物は、つんく、と後藤を除くモーニング娘。8人です。
なぜ8人かというと、トーナメントだからです。
タイトルは
『運鬼』
- 70 名前:ニセ 投稿日:2001年06月27日(水)10時04分13秒
- 某月某日、都内某レコーディングスタジオに後藤を除く
8人のモーニング娘。が集まっていた。
プロデューサである、つんく♂によって呼び集められたのだ。
スタジオでは、娘。達がそれぞれに、とりとめのない話をしていた。
「何で呼ばれたの?」
「つんくさんが話しがあるんだって」
「あれ、次の仕事何だっけ?」
「この前のふり覚えたー?」
「あーおなかすいたー」
「かっけー」
「ラジオでさぁー」
「こないだ洋服買いにいったらさ」
「だってさぁー」
・・・・
・・・
・・
・
しばらくすると、ガチャリと扉が開きスタジオにつんく♂が
入ってきた。
娘。達は声をそろえ
「おはようございまーす」
と挨拶をした。
つんく♂は表情ひとつ変えず話し始めた。
「おはよう。忙しい中お前らに集まってもらったのは、ちょっと話しが
あってな・・・」
今夜は長くなりそうで
つづく
- 71 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月27日(水)22時17分24秒
- 復帰おめでとうございます。
なんやら意味深なタイトルで……
(つんく♀はいるの?)
- 72 名前:ニセ 投稿日:2001年06月28日(木)19時02分05秒
- >71さん
タイトルには、そんなに深い意味は
ありません。と思われます。
( `.∀´)ニタリ
- 73 名前:ニセ 投稿日:2001年06月28日(木)19時03分11秒
- つんく♂が話し始める。
「あんな、この前、曲を作っててん。そしたらな、ごっつ良い曲が
出来てな!ひっさびさの会心の作や!
せやけど、この曲複数の人間で歌うようには、なってないねん。わかるか?
つまりモーニングの曲には、ならへんねん。
そこでや!せっかく良い曲が出来たんやし、ここで後藤に続いてモーニングから
またソロシングルを出したらどうやろ?思うてな。
誰がソロシングルをだすかということに関しては、またオレが決めるのは、どうか
と思ってな。お前らの中で勝負して決めたらどうやろう?っちゅー話しや。」
ニヤリとつんく♂が笑う。
8人の娘。達はこわばった表情を浮かべる。
つんく♂が再び口を開く。
「そない、びびらんでもええがな。別に皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます
とか言わへんし。勝負の方法はもうこっちで勝手に決めてあんねん
この世界、運と戦略が大事や!その二つの強さを測ることが出来る方法や!!」
「どんな方法なんですか?」
娘。の誰かが口を開く
つんく♂が再びニヤリと笑い告げた。
「じゃんけんや」
つづく
- 74 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月28日(木)20時02分36秒
- 超気になる!
更新がんばってください!
- 75 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月29日(金)00時58分41秒
- 悪運エスパーには不利な展開だな(wwww
- 76 名前:ニセ 投稿日:2001年06月29日(金)17時38分53秒
- >74さん
ありがとうございます。
( ´D`)<がんばぃます
>75さん
( `.∀´)<エスパー伊藤よ!
- 77 名前:ニセ 投稿日:2001年06月29日(金)17時40分16秒
- 娘。達の間にしらけた空気が流れる。
それを察してか、気づかずか、つんく♂は説明を続ける。
「じゃんけん、ゆうても普通のじゃんけん、やないで!特殊なんやて!聞け!
勝負は一対一で行う。
両者はカードにグー、チョキ、パーのいづれかを記入する。カードは見せたらあかんで!
記入し終わったら、まず20分間お互い話し合う。
この時の話しの内容は自由や。
相手の考えを探っても良いし、全然関係無い話しをしてもかめへん。そこは各自の戦略や!
で10分間休憩。お互い一人になって考えろ。
休憩が終わったら後半や!また20分間話し合う。
前半と同じで何を話しても、かめへん
後半20分たったら、やっと勝負になる。
普通に手でじゃんけんをする。カードは?って?あわてんなや。
手じゃんけんで勝負がついた場合、それで勝敗決定!カードは使わん。
手じゃんけんが引き分け、だった場合にカードが使われる。
引き分け、だった場合、手とカードが同じだった方を勝者とする。
もし両者の手とカードが異なっている場合、カードじゃんけんで勝敗を決する。
それ以外。つまり、手じゃんけんもカードじゃんけんも引き分けだった場合は
時間を半分、10分、5分、10分で同じことを行う。
こういうルールや!わかるか?」
つづく
- 78 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月29日(金)19時13分19秒
- すげっ!
頭いいですね
奥が深い…
- 79 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月29日(金)19時58分05秒
- なるほど、後藤が呼ばれない本当の理由がわかった(wwww
- 80 名前:ニセ 投稿日:2001年06月30日(土)18時20分55秒
- >78さん
( `.∀´)<奥にいると目立たないわよ!
>79さん
( ´D`)<あほらかられす
( ´ Д `)=O)TDT)<ぐふぁ
- 81 名前:ニセ 投稿日:2001年06月30日(土)18時22分35秒
- つんく♂は饒舌に話しを続ける。
「トーナメントにするから。組み合わせは、色々考えるのが面倒なんで、年齢の差にする。
つまり
一回戦
第1試合目…保田 vs 加護
第2試合目…飯田 vs 辻
第3試合目…安倍 vs 矢口
第4試合目…石川 vs 吉澤
二回戦
1試合目の勝者 vs 2試合目の勝者
3試合目の勝者 vs 4試合目の勝者
決勝
で最後に勝ち残った奴が、この会心の一曲でソロシングルをリリースする。」
「じゃあ30分後に第一試合目保田vs加護をやるから。それまで全員休憩。」
そう言い残すと、つんく♂はスタジオから出ていった。
つんく♂が去った後のスタジオでは、残された8人の娘。がお互いを探るように
無言で見つめあっていた。
つんく♂の曲に対する発言。LOVEマシーン以上の自信が感じられた。
この曲をリリースすれば、娘。内でのランク…いや、一人の歌手としてのランクが
大きく上がるかもしれない。目の前にあるチャンスをそう簡単に逃すわけにはいかない。
負けられない
これが娘。達全員の共通の思いだろう。
静かだが緊張した空気がスタジオ内を支配しようとしていた。
つづく
- 82 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月30日(土)18時46分00秒
- >色々考えるのが面倒なんで
ってあきらかに、このカップリングはやらせだろ〜(w
- 83 名前:ニセ 投稿日:2001年07月01日(日)16時13分10秒
- >82さん
|(;0―0)<き、きのせいやがな。いんとろでゅーす、ぷろでゅーすやがな
|(0―0ヽ)<帰って、新メンバーの採用理由を今から考えとこ
|―0ヽ)<天才的にかわいい…は、使ったな。声に個性がある…も使ったしな。
|0ヽ)<ワシの趣味やねん!て言うたらシバキ倒されるしなぁ…
|ヽ)<ブツブツブツ…
- 84 名前:ニセ 投稿日:2001年07月01日(日)16時14分08秒
- 30分後、つんく♂がスタジオに戻ってきた。口を開く者は誰もいなかった。
「お!お前ら、ええ顔つきになってきたやないか。それでこそ娘。や!うひゃひゃ」
心底楽しそうに、つんく♂は続ける。
「ホナ、保田、加護。別室でこのカードに記入してこい。
書き終わったらここへ戻ってこいや」
白紙のカードを保田と加護に手渡す。
二人は無言で受け取りスタジオを出ていった。
二人が出ていったあと、つんく♂は誰に言うともなく、一人で語り始めた。
「さぁ、どんな作戦を立てるのかな?カードと同じ手を出せば引き分けた
とき勝てるから有利やけど、自分のカードを相手に完全に読まれていたら
負けるしなぁ〜。うひゃひゃ
自分の運気が相手の運気より完全に勝っていると思うなら、相手を探らず
自分も探らせずに勝負すりゃ勝てるわけや。無戦略のように見えるけども
運気で勝負するという一種の戦略やし。さぁ娘。さん達は、どう
戦略を立てるのかなぁ〜。うひゃひゃ」
つんく♂の、攻略アドバイスとも考えられる独り言に誰しもが耳を傾け聞き入っていた。
静寂が耳にジンジンと響いた。
つづく
- 85 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月02日(月)03時42分46秒
- 今回はつっこむところがないな〜
とりあえず、辻は泣かせてください。
かわいいののLOVE!!
- 86 名前:7Ster☆ 投稿日:2001年07月03日(火)13時51分51秒
- やぐっち欲しい…… はっ☆(周りを見回す)
は…始めまして。
私もココ、銀板で書いてる(別ハン)人間です。
一気に読みました。面白いです。
理解不能人間・つんく♂の「うひゃひゃ」な暴走(w)に期待。
でわッ! 頑張ってください。
- 87 名前:ニセ 投稿日:2001年07月06日(金)19時45分00秒
- >85さん
( `.∀´)<私は、さめざめ泣くわよ
>86さん
ありがとうございます。
(〜゜◇゜〜)<ありがとうございました
- 88 名前:ニセ 投稿日:2001年07月06日(金)19時49分42秒
- 「じゃんけんでソロリリースを決めるって、、つんくさん何考えてるのよ。」
別室に入った保田は、ぼやいた。
「でも誰にも平等にチャンスがある。私にも、もちろんある。ということね」
保田はニヤリと笑い、戦略を考え始めた。
「はっきり言って現段階で相手のカードを想定することは出来ないわ
まだ一回も勝負してないわけだし、性格上これを出すというものが
あるわけでもないし。でも、それは、相手…加護も同じ条件。
ということはカードに何を書いてもあまり関係ないということだから…」
保田はカードに記入を行った。
記入し終わった後も保田は眉間に皺をよせ、中空を睨んだまま考えごとをしていた。
「運と戦略か…冷静に考えて運という面では、くやしいけど加護のほうが上。
でも、いくら運があるといっても所詮は子供。手のうちは読めるはず。
多分前半戦だけで読めるわ。
それによって対処方法を考えれば、いいわけよ。戦略は私のほうが上ってこと。
フフ、加護みてなさい」
保田は眉間に皺をよせたまま。微笑んだ。
ひとしきり微笑んだ後カードをつかむと保田は別室から出てスタジオに戻った。
その顔には、自信あふれる笑みがうかんでいた。
つづく
- 89 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月07日(土)16時18分38秒
- 保田さん、きょわい。(顔が……
- 90 名前:ニセ 投稿日:2001年07月07日(土)19時38分54秒
- >89さん
( ´ Д `)<圭ちゃんきもーいだって。あははぁ…Zzzzz
( `.∀´)<ごとーアンタ噛むわよ!
- 91 名前:ニセ 投稿日:2001年07月07日(土)19時40分32秒
- 「はー。なんでじゃんけんせなあかんねやろぅ…」
別室に入ると溜息まじりに、加護は呟いた。
「勝ったら怒られるんやろか?…でも狙って負けることなんかもでけへんやん
もし勝ったら先輩に譲るもんだとか言われるんやろか?
でも、さっき、つんくさんも言ってたやん。運の勝負やて。
せやから、うちが勝っても、たまたま運が良かったっていうことになんねん
そうや!普通にじゃんけんしよ。
ミニモニ。じゃんけんぴょ〜ん やね。えへ」
加護は椅子に腰掛けると、足をブラブラさせながら何か考え、おもむろに
カードに記入を行った
記入し終わると、加護はカードを手に取り、椅子から勢いをつけて
ピョンと飛び降りた。
別室を出るとき
「保田さん、勝ったら、かんにんなぁ」
と、あどけない微笑みを浮かべスタジオに戻った。
つづく
- 92 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月07日(土)20時24分27秒
- そっか、わざと負けることも出来ないんだ……
ふ、ふかい、深すぎる……ゴボゴボ
- 93 名前:ニセ 投稿日:2001年07月08日(日)18時23分33秒
- >92さん
( `.∀´)<別にネタばれは、無いわよ!!
( ´D`)<なんでれすか?
( `.∀´)<勝敗や展開を決めてないからよ!!
( ´D`)<だから更新がおそ
( `.∀´)=O)TDT)<い。ぐふぁ
- 94 名前:ニセ 投稿日:2001年07月08日(日)18時24分33秒
- ガチャリとスタジオの扉が開いた。
入ってきたのは、保田だった。
「おぅ、保田はやかったやんけ。」
つんく♂は表情を変えずに保田に声をかける。
保田も同じく表情を変えずに答える。
「あまり、悩んでも仕方ないので…」
保田はカードを机の上に伏せておき椅子に座った。
数秒後、反対のスタジオの扉が開き加護が入ってきた。
「加護ぉ、遅いわよ」
保田が睨み付け言葉を発する。
加護は眉毛を八の字にし困った表情で
「すいません」
と小声でつぶやき椅子に座った。
「まぁまぁ、あせんなや保田。まだ勝負は始まってへんねやから。」
つんく♂が保田をなだめようとすると、保田はつんく♂に目をむけ
「スタジオに入ってきた時点で勝負は始まっているんですよ。つんくさん」
と笑いかけた。
つんく♂は保田にチラッと目をむけ (;0―0)<こわっ
「まぁ別にどうゆう作戦をたててもかめへんけどな」
「ほな、第一試合前半戦を始めようか」
保田と加護は互いのほうを向き合った。前半戦が始まった。
つづく
- 95 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月08日(日)23時33分46秒
- ヤッスーとの二十分間マンツーマンのにらめっこ……
あいぼん、精神崩壊の危機!!
- 96 名前:ニセ 投稿日:2001年07月11日(水)20時56分19秒
- >95さん
( `.∀´)<精神崩壊なんかしないわよ!!
(;´D`)<あ、あいちゃん!あいちゃん!
( `.∀´)<ちょっと石化するだけよ!!
( TDT)<ひー
- 97 名前:ニセ 投稿日:2001年07月11日(水)20時57分22秒
- 「加護ぉ、あんたのカード何?いいなさいよ」
まず口火を切ったのは、やはりと言うべきか保田だった。
加護は、黙ってうつむき
「それは…いえません。」
とだけ答えた。
「(なるほど上下関係を使って相手を探る作戦か…よし
この作戦を"上下関係保田圭作戦"と名づけよう。うひゃひゃ)」
つんく♂は、しょうもないことを考えていた。
加護は終始無言でうつむいていた。
「(なるほど加護は、運のみで勝負する作戦やな!しかも相手と
目すらあわせないことで、表情を読み取られるのも防ぐことが
可能となるわけや!!…よし。この作戦を
"あいぼんしてるから今見えな〜い作戦"と名づけよう。
我ながら卓越したネーミングセンスや!うひゃひゃ)」
つんく♂は、またしょうもないことを考えていた。
しばらくの沈黙の後口を開いたのは、やはり保田だった。
「加護!黙ってちゃぁわかんないでしょ!」
「…」
「加護。あんたの出すカードチョキ?」
加護は保田を見つめ
「違いますよ」
とだけ答えた。
保田は間髪いれずに
「じゃあ、グー?」
「違いますよ」
「じゃあ。パーだね」
「…違いますよ」
「(パーね)」
「(パーやな)」
「(パーってゆーのバレてもた)」
保田、つんく♂、加護がそれぞれ心の中でパーパー言っていた。
つづく
- 98 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月11日(水)21時50分39秒
- ( ´ Д `)<よんだ〜〜
- 99 名前:ニセ 投稿日:2001年07月13日(金)19時22分00秒
- >98さん
( `.∀´)<ありがとうございます
- 100 名前:ニセ 投稿日:2001年07月13日(金)19時23分01秒
- それからは、両者とも口を開かず
保田はニヤニヤし
加護は眉毛をハの字にしたままうつむき
つんく♂は時計をみつめていた。
勿論、観客になっている娘。達も誰一人として口を開かなかった。
ピピッ
時計のアラームがなり、つんく♂が口を開いた。
「前半戦終了。10分間休憩や。」
保田と加護は、スタジオを出てそれぞれ別室へ行った。
二人がスタジオから出ると、つんく♂は口を開いた。
「お前ら保田が勝つと思てるやろ。でも保田が勝てるとは限らへんで
加護がカードと同じ手を出すか、変えてくるか、わからへんからな。
とはいえ、保田が加護より一つ多く情報を持ったことは間違い無いわけやから
あとは、その情報をどうやって有効に使うかやな。
オレやったら、後半戦で加護の考えるパターンをせばめたりするけどな。
カードと同じ手を出せば負けると加護に思わせたりな!
さぁさぁ後半戦、保田はどういう作戦を立てるのか。
加護はどうやって保田を回避するのか。楽しみやな。うひゃひゃひゃ」
つんく♂の高笑いがスタジオに響き渡った。
つづく
- 101 名前:ニセ 投稿日:2001年07月15日(日)18時19分50秒
- 別室で保田は終始ニヤついていた。
「ウフフフフ」
一方、加護は部屋に入るなり
「あっかーん。保田さんに全部よまれてるぅー。どないしよ…」
双方が何かを考えそれぞれ思いをはせていた。
10分はあっという間にすぎさった。
- 102 名前:ニセ 投稿日:2001年07月15日(日)18時21分33秒
- 「ほな、後半戦始めよか」
つんく♂の一言から後半戦が始まった。
保田が口を開く。
「加護。あんたカードと違う手を出さないと負けるわよ。フフ」
加護は口を開かず考えていた。
「…(ほんまや、グーかチョキやないとあかんのよ)」
その後はどちらも口を開かず、ただ時間だけが刻々と過ぎていった。
終了間際つんく♂が
「…加護、何か言うとくことは、ないか?もうすぐ後半戦終わるど」
加護は一瞬考えたが何も浮かばなかったので
「…チュッ」
とだけ答えた。保田の表情が一瞬変わった気がした。
ピピッ
アラームが鳴ると同時につんく♂が叫ぶ
「ホナいくで!!じゃーーんけーーーーん」
ポン!
つづく
- 103 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月15日(日)19時08分28秒
- えーと、ヤッスーが脱いでもしかたないから……
がんばれ!保田!!あいぼん(ハァハァ
えっ、野○拳じゃないの!?
- 104 名前:ニセ 投稿日:2001年07月19日(木)21時39分34秒
- >103さん
( `.∀´)<んもう!しょうがないわねぇヌギヌギ
(;´D`)ノI<これあげまふから、やめてくらさい
( `.∀´)=O)TDT)<ぐふぁ
- 105 名前:ニセ 投稿日:2001年07月19日(木)21時41分01秒
- 保田:チョキ…加護:グー
!!!
保田は両目を見開き一言つぶやいた
「しまった」
つんく♂が高らかに宣言をする。
「うひゃひゃひゃ。加護の勝ちや!!
ちなみにカードは、どんなかな〜」
と言うとカードを表にした。
保田:チョキ…加護:パー
娘。の誰かが口を開く
「圭ちゃん、どうして」
保田は心底悔しそうにつぶやく
「カードと違う手を出せ出せと煽っておけば加護は私を疑ってカードと
同じ手を出すと思ったのよ」
つんく♂は保田の肩をポンとたたき
「策士、策に溺れるっちゅーやっちゃ」
と声をかけた。
保田はガックリとうなだれ、ソファーに崩れ落ちるように座った。
加護はキョトンとした表情のまま訳もわからずソファーに座った
「(勝ってもた)」
「次は飯田対辻や10分後に始めるからな」
つづく
- 106 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月20日(金)03時43分47秒
- うむうむ、人間不信者が陥りやすい落とし穴だね。
ヤッスーずいぶん辛い思いをしてたんだ……
- 107 名前:ポルノ 投稿日:2001年07月21日(土)12時27分21秒
- なんか限定ジャンケンを思い出した。
かなりおもろい!続き期待です
- 108 名前:ニセ 投稿日:2001年07月22日(日)17時05分41秒
- >106さん
( `.∀´)<つらいのよ。慰めてちょうだい
( ´D`)<いやれす
>107さん
(〜゚◇゚〜)<ありがとうございます
- 109 名前:ニセ 投稿日:2001年07月22日(日)17時06分34秒
- 10分後
「おっしゃ。飯田、辻カードに記入してこいや」
つんく♂が促そうとしたとき、飯田が口を開いた。
「つんくさん、この勝負自体もだし組み合わせもおかしいと思います!」
つんく♂は怪訝そうな顔をして答えた。
「何がや。」
「だいたいソロデビューをじゃんけんで決めるとか、年齢の差とか
カヲリは、辻の教育係ですよ!こんなのおかしいと思う!!!」
辻は、ポカンとした表情のまま、つんく♂と飯田の顔を交互に見上げていた。
飯田の話しを黙って聞いていた、つんく♂は、険しい表情をしたまましゃべり始めた。
「教育係…それがどないしてん…
モーニングの先代リーダは言うてたよな『この世界は弱肉強食』やて
今のリーダは、そう思わんのか?そんなに甘っちょろい考えでリーダがつとまるか?
中澤、人選ミスちゃうかぁ」
飯田の目に何かが宿る。つんく♂が更にまくしたてる。
「別にじゃんけんにこだわっとるわけやあらへん
運やお前らが自分の持つ運を使いこなせるかどうかを見とんねや!!
飯田ぁ!くやしいか?くやしかったらなぁ!とことん己の運を使いこなしてみいや!
教育係?そんなもん食うてまえ!鬼になれ!運の鬼になれ!運鬼になれや!!!」
飯田の目に更に何かが宿る。つんく♂は続ける
「わかったらカードに記入してこいや…」
辻は、ポカンとした表情のまま、つんく♂と飯田の顔を交互に見上げていた。
つんく♂は心の中でつぶやく
「(いやぁ我ながら上手いこと言い訳できたわ。こんなのおかしいって
言われたときドキッとしたもんなホンマのことやし。単純にオレが
楽しみたいだけやし。それにしても飯田の表情怖かったわー。うひゃひゃ)」
飯田と辻はカードを受け取ると別室へ向かった。
つづ
- 110 名前:ニセ 投稿日:2001年07月25日(水)18時17分52秒
- 「この世界は弱肉強食。そう、わかってる。わかってるけど…」
飯田は別室へ入ると頭を抱え考え始めた。
しばらく考え込んだ後、おもむろにカードに記入を行った。
「辻、どうゆう結果になっても私が何とかしたげるからね」
そうつぶやくと飯田は、カードを手に取ると別室を後にした。
- 111 名前:ニセ 投稿日:2001年07月25日(水)18時19分02秒
- 辻は考えていた。ちっちゃな頭で考えていた。
一生懸命考えていた。今までの中で一番考えていた。
勉強するときよりも考えていた。
辻は、カードに記入を行った。
カードに記入を行った後も、ひたすら考えていた。
何かを追い求めるかのように。
そして、一言つぶやいた。
「いいらさん、なんでおこってたんだろー」
つづく
- 112 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月25日(水)23時24分08秒
- (・∀・)イイ!
- 113 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月26日(木)01時56分27秒
- 微かにののかお風味♪
- 114 名前:ニセ 投稿日:2001年07月27日(金)19時00分31秒
- >112さん
( `.∀´)ケプッ
>113さん
そうです。微かに、微かに、ほんの少しだけ
ちょっとだけ 微量になんです。
- 115 名前:ニセ 投稿日:2001年07月27日(金)19時03分31秒
- スタジオの扉がガチャリと音を立てて開いた。
「おう来たか飯田」
つんく♂の言葉を無視して飯田は、席についた。
「(無視すんなや)」
飯田が席につくとすぐに辻もスタジオに入ってきた。
「おう辻!すわれや」
つんく♂は辻に席につくように促した。
「へい」
辻は返事をして席についた。
飯田と辻はお互いを見つめあった。
飯田の目には何か決心したような光が宿っていた。
つんく♂が、ひやかす
「おぉぅ、視殺戦やんか。あ〜コワ。あひゃひゃひゃ」
「ほな一回戦第2試合目の飯田vs辻をはじめる」
つづく
- 116 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月27日(金)20時45分53秒
- も、、もしやこれはジョンソン飯田!?
- 117 名前:ニセ 投稿日:2001年07月29日(日)23時26分51秒
- >116さん
ジョンソンという単語つかわせていただきました。
- 118 名前:ニセ 投稿日:2001年07月29日(日)23時28分47秒
- まず飯田が口を開く。
「辻。よく聞きな。
カオリは、辻と勝負するのがイヤなの。だってカオリは
辻の教育係でしょ?辻がかわいいの。
でもね、じゃあ辻の勝ちでいいってゆう事にも納得できないの。
それでね辻、今から言うことをよく聞くのよ。」
「へい」
「カオリは、カードにパーを選んだの。
じゃんけんの時に出すのもパーにするつもりよ。
後は、どうするか辻が自分で考えなさい」
「…」
「辻?カオリの言うことわかった?辻が決めてイイのよ」
「…へ、へい」
返事をすると辻は、一生懸命何かを考え出した。
「(なるほど、情報をあえて相手に与えることで混乱を誘う作戦か
情報が真実なのか嘘なのか考え出したら止まらへんしのぉ
飯田もなかなかやるやんけ!おいちゃんうれしいでぇ
よっしゃ、この作戦を"ジョンソン大作戦"と名づけよう
いや、別に深い意味はあれへん。ってゆうか、オレの考えに
深い意味なんか元々あれへんし。ってだれが阿呆やねん!!)」
つんく♂は暴走していた。
つづく
- 119 名前:ニセ 投稿日:2001年07月31日(火)00時08分52秒
- ピピッ
アラーム音がした。
「ほな10分休憩や」
飯田と辻は、スタジオを出た。
スタジオを出ると、飯田は辻に
「辻、どうゆう結果になってもカオリはかまわないからね
好きなようにしていいんだよ」
といった。
辻は飯田を見上げて
「へい」
とだけ返事をし後は無言でそれぞれ別室へむかった。
- 120 名前:ニセ 投稿日:2001年07月31日(火)00時09分35秒
- 「辻、本当にわかってるのかなぁ?」
別室へ入ると飯田は首をかしげた。
「あの子、返事だけは、いつもいいのよねぇ
で後から聞きなおしたら、『へへ、わかいません』
とかゆうんだもんねぇ
まぁそこがめんこいんだけども…
結果がどうなっても辻と今度ご飯でもたべにいこうかな?
ご飯で思い出したけど辻ったら最初のころカオリのこと
ハンダさんとかメシダさんとか言ってたなぁー
漢字の勉強してんのかなぁ?ちゃんと10回書いて…
フフッ」
飯田は一人感慨深げに微笑んだ。
- 121 名前:ニセ 投稿日:2001年07月31日(火)00時10分27秒
- 「えっとぉ、いいらさんわぁ、ぱぁを出すということわぁ」
辻は考えていた。どうすれば自分が勝つのかを。
「…だからぁ、のののカードはチョキでぇー
チョキを出すとぉー…あ!いいらさん
ののをだまそうとしてる!!
そうら!チョキを出すと負けるんだ!
ということわぁー」
辻は考えていた。どうすれば自分が勝つのかを。
「…だからぁ、ぐぅかぁーぱぁーを出せばいいんだからぁー
…違うな。チョキを出すとぉー負けるということはぁー
いいらさんわぁー・・・・・・・・・」
辻は考えていた。これでも精一杯考えていた。
「…ぐぅだ!じゃあ、ののは、ぱぁを出せば勝てるんだ!!
よーし」
辻の考えは固まったらしい
つづく
- 122 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月03日(金)00時15分40秒
- 圭織はやっぱいいなぁ
それに引き換え・・・辻!
・・・お前って奴は・・・(w
- 123 名前:ニセ 投稿日:2001年08月03日(金)19時34分01秒
- >122さん
( ´D`)<つぃは、まけられねーのれす
- 124 名前:ニセ 投稿日:2001年08月03日(金)19時35分42秒
- スタジオに飯田と辻は、ほぼ同時に戻ってきた。
両名がそろうと、つんく♂は一つ提案をした。
「あんな、後半戦をやめへんか?なんか長いし
様子みとったらお前らあんまし喋らへんし
だから20分間話し合う。で10分間休憩。
戻ってきたらすぐ勝負!!
…どや?」
飯田はしばらくつんく♂を見つめた後
「いいですよ」
と言った。
辻も
「へい」
とだけ言った。
他の娘。達もうなずいた。
「ほな、飯田と辻!勝負」
じゃーんけーん
ポン!!!!!!
- 125 名前:ニセ 投稿日:2001年08月03日(金)19時37分51秒
- 飯田:パー…辻:パー
!!!
つんく♂は叫ぶ
「お!あいこやんけ!!
あ、かぶとむし歌てる奴とちゃうで
となるとカードは何かな?」
と言うとカードを表にした。
飯田:パー…辻:チョキ
「ということは、飯田はカードと手が同じだったから
飯田勝利!!」
飯田は驚いた顔をして辻に声をかけた。
「辻!?何してんの?カオリ、パーを出すって言ったでしょ?」
飯田に声をかけられた辻は、しばらく放心状態だったが
みるみる目に涙を浮かべ
「ら、らって、らって、いいらさん。ぐぅだと思ったんらもん」
飯田は、ヒクヒクと泣く辻を抱きしめ
「ばかねぇ辻。カオリが辻を騙したりすると思ったの?
もぅ。わかったよ辻泣かないの。カオリが何とかしたげるから」
飯田に抱きしめられたまま、辻は
「ほんとうれすか?」
と飯田を見上げた。
飯田は何も言わず優しく微笑み辻を抱きしめたまま
ソファーに腰をおろした。
「(お!ののかお、や!)」
つんく♂はその光景をしばらく見つめていたが
気を取りなおして
「じゃあ次は、安倍と矢口。用意せえや」
つづく
- 126 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月04日(土)02時03分35秒
- ( ´D`) らってみんなじまんすんだもん!
‥‥ってことで期待してまふ
- 127 名前:ニセ 投稿日:2001年08月07日(火)20時58分01秒
- >126さん
( TDT)<うぅぅ。まけたのれす
- 128 名前:ニセ 投稿日:2001年08月07日(火)20時58分51秒
- 「ほな、安倍、矢口。カードとって別室行けや!ほれ」
そう言うと、つんく♂はカードを手渡した。
「(そういえばここの組み合わせって本当は、安倍vs吉澤
んで矢口vs石川なんだよなぁ…興奮して間違えてん…エヘッ)」
二人は無言でカードを受け取り別室へと消えていった
- 129 名前:ニセ 投稿日:2001年08月07日(火)20時59分28秒
- 別室で安倍は一人せわしなく動き回っていた。
「おちつかない。なにをどうやっても負ける気がする」
さかんに髪を触りながら安倍は別室の中を歩き回った。
その顔には、今にも泣きそうな表情が浮かんでいた。
「ソロシングル、リリースしたいよぉ…でも…」
時にあどけない微笑みを浮かべ、時に妖艶な笑みを浮かべ
数万の人間を魅了するその顔には
今は、ただただ動揺の色が浮かび
時に数万の人間の心を動かす歌声を発し、時に多くの人々を
惹きつける声は
今は、ただただ混乱した言葉が発せられるだけだった。
「だめ!!何をだしても負けちゃう…
どうすればいいの…」
- 130 名前:ニセ 投稿日:2001年08月07日(火)21時00分13秒
- 矢口は別室の彼女にとっては大きな椅子に腰掛け
これまでの勝負を整理していた。
「圭ちゃんは、追いこむ作戦
加護は、ひたすら沈黙
カオリは、自分の手を晒す。これはカオリは本気だったけど
結果的に辻の動揺を誘った。
辻は……作戦にひっかかっただけか。」
口を尖らせ(考え事をするときのいつもの癖だ)矢口は、自分が行う場合を
考えた。
「追いこむ作戦は、矢口の場合、加護・辻・石川・よっすぃの4人にしか使えない
今回は、なっちだから使えない。
ひたすら沈黙は、私には全く向かない。おしゃべりだもんね。ウルサイヨ
自分の手を晒す…これは比較的使えそうだけど、自分自身も悩みそうだなぁ」
椅子に深々と沈んでいた体を矢口は、ヨイショと起きあがらせつぶやいた。
「結構、難しいもんだなぁー」
つづく
- 131 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月07日(火)22時14分12秒
- 単純なっち。
回転の速い矢口。
( ;^▽^)<どうなるですか〜!?
( `.∀´)<あんたの出番はまだよ!!
- 132 名前:ニセ 投稿日:2001年08月10日(金)17時01分20秒
- >131さん
(0^〜^0)
( ^▽^)
( 0^〜^0 )
( ^▽^)
( 0 ^〜^ 0 )
(;^▽^)
( 0 ^ 〜 ^ 0 )
( T▽T)<いやぁぁ〜
- 133 名前:ニセ 投稿日:2001年08月10日(金)17時02分33秒
- ガチャリ
スタジオの扉が開いた。入ってきたのは、矢口だった。
「おう、矢口。安倍と一緒やないんか?」
矢口は椅子に座りながら
「いいえ」
とだけ手短に答えた。
つんく♂は「そうか」とだけ答え押し黙った。
「(みんなオレとしゃべってくれへん
こんなしょうもない勝負考えたオレに怒ってんのか?
ま、まさか、オレは、きらわれてんのか?)」
しばらくして再びスタジオの扉がガチャリと音を立てて
開いた。入ってきたのは、安倍だった。
「すいません。遅くなりました」
ペコリと頭を下げ、安倍は椅子に座った。
「よっしゃ。ほな、第三試合。始め!!」
- 134 名前:ニセ 投稿日:2001年08月10日(金)17時04分06秒
- やはりというか、はじめに口を開いたのは矢口だった。
「なっちぃー。なっち何出すかおせぇーてー」
いたずらっぽい笑み(安倍には、邪悪な笑みに
見えるかもしれない)を浮かべて尋ねる。
安倍は下を向いたまま、何も答えない。
下を向いている安倍を矢口はジッと見つめながら考えていた。
「(なんだよ。なっち黙り作戦かよ。余計なことは普段いっぱいしゃべるのに)」
矢口は、さらに口を開く。
「おせぇーてよー。おせぇーてよー。ねっ、いいでしょ?なっち?」
これでもか!という、かわいい笑顔で矢口は、安倍を見つめる。
下を向いていた安倍はボソボソとつぶやく
「…いえないべさ」
「え?何聞こえない」
「…いえないべさ。言っちゃったらダメでしょ!やぐちぃ!!」
安倍は顔を上げ矢口をキッと見つめる。
- 135 名前:ニセ 投稿日:2001年08月10日(金)17時05分03秒
- 矢口は、その視線を見つめ返し一言発した。
「…ファイナルアンサー?」
安倍は表情をこわばらせたまま
「ファイナルアンサー」と答えた。
矢口は笑いをかみ殺しながら考えていた。
「(うわー。なっち、いっぱいいっぱいじゃんギャグにマジ返答してるし。
マジレスカコワルイ)」
矢口は更にとびきりの笑顔(安倍には、恐ろしく邪悪な笑顔に見えるだろう)
を浮かべて続ける。
「なっち?グー?」
「…ちがうべ」と首を横に振った
「なっち?パー?」
「…ちがうべさ」と首を横に振った
「なっち?チョキ?」
「…ちがうべ」と首を縦に振った
矢口は必死に笑いをかみ殺し
「…わかんないや(チョキじゃん。ぷぷ)」
と答えた。
ピピピ
ちょうどその時アラームが鳴った。
- 136 名前:ニセ 投稿日:2001年08月10日(金)17時05分45秒
- 別室で安倍はほくそえんでいた。
「矢口絶対引っかかったべ!!
パーの質問の時だけ、わざと『べさ』って言ったから!!!
他の時は『べ』しか言ってないもん
矢口は、きっとチョキを出すから最悪で引き分けだもん!」
- 137 名前:ニセ 投稿日:2001年08月10日(金)17時06分33秒
- 矢口は別室へ入るとすぐに笑いころげた
「キャハハハハハハハハハハハハハハ
なっち単純すぎぃ
答え方で矢口を惑わそうとしてたけど
その前に首縦にふってんじゃん
しかも、矢口の手の探ることすらしてないし
キャハ
ハ、は、は…
あ、あう〜笑い過ぎでお腹イタイ」
- 138 名前:ニセ 投稿日:2001年08月10日(金)17時07分42秒
- 二人は、ほぼ同時にスタジオへ入ってきた。
つんく♂は、「よっしゃ勝負!!!」
大声を張り上げ
じゃーーーーんけーーーーん
ポン
安倍:チョキ…矢口:グー
「矢口勝利!!!ちなみに参考までにカードは
どんなかなー?」
つんく♂がカードをめくる。
安倍:チョキ…矢口:パー
「そ、そんな…」
安倍が力なく崩れ落ち座り込む。
矢口は安倍を一瞥すると、すぐにソファーに腰をおろした。
つんく♂は、安倍にソファーに座るように促し考えていた。
「(この勝負は、あきらかに矢口の圧勝やな。
あっそー。なんちて)」
「ほな、次は、石川vs吉澤」
つづく
- 139 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月11日(土)08時29分58秒
- くっ黒いぞ矢口、黒すぎる……
ガングロだけでなく腹黒にまでなったか!!
( ^▽^)<やぐちさ〜ん。お仲間ですね〜
- 140 名前:ニセ 投稿日:2001年08月12日(日)21時15分09秒
- >139さん
(〜゚◇゚)=O)T▽T)<イタイです〜
- 141 名前:ニセ 投稿日:2001年08月12日(日)21時15分55秒
- つんく♂はカードを石川と吉澤に手渡し
二人を別室へ行くように促した。
「はい」
二人は、同時に返事をして、別室へ向かった。
- 142 名前:ニセ 投稿日:2001年08月12日(日)21時16分55秒
- 「よっすぃと勝負なんだぁ。ヤだなぁ。
よっすぃとデュエットはダメなのかなぁ?
最後まで勝ちぬいて、つんくさんにお願いしたら
OKしてくれるかな?そしたら、よっすぃってば
私に『梨華ちゃん。ありがとう』って言って…
それで、私と…キャ」
石川は小指を立てて考えていた。
「だから、勝たなきゃ!何にしようかなぁー?
グーかな?なんか、エイエイオーってかんじがして
ポジティブだよね。ウン、グーにしよ!」
石川は小指を立てて考えていた。
- 143 名前:ニセ 投稿日:2001年08月12日(日)21時17分49秒
- 「実は、やる気無いんだよね…まったく…」
吉澤はフッと溜息まじりにつぶやいた。
「プレッシャーがキツイって、ごっちん言ってたし
ま、いっか…」
「さてと、つまんないこと考えないで…」
自嘲気味に笑い、頭を切り替えることにした。
「梨華ちゃんが選びそうなのは…
どうせ『ポジティブっぽいからグー』とか言ってんだろうな
『エイエイオーなかんじがする』とか言って…」
つづく
- 144 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月14日(火)01時47分16秒
- >やる気無いんだよね
( ´ Д `)<んぁ〜呼んだ〜?……Zzzzz
- 145 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月23日(木)00時27分39秒
- 石川さん!バレバレですぞ〜!
- 146 名前:ニセ 投稿日:2001年08月24日(金)19時20分08秒
- >144さん
( ´D`)<れもホントは只鯉に夢中なのれす
( ´ Д `)<ぴちぴち……Zzzz
>145さん
( ^▽^)<心が通じ合う中なんですぅ〜キャ
( `.∀´)<ものは、言いようね
- 147 名前:ニセ 投稿日:2001年08月24日(金)19時21分36秒
- スタジオでは、つんく♂が一人、時計を見つめ
思いをめぐらせている。
「(いしよしやでぇ〜いしよしやでぇ〜
うひゃひゃひゃ。つんくちゃん大喜びやでぇ〜。
なぁ!時計ちゃん。お前も大喜びやんなぁ?)」
時計は規則正しく、ただ時を刻んでいるだけだった。
- 148 名前:ニセ 投稿日:2001年08月24日(金)19時22分15秒
- スタジオの扉がガチャリと音を立てて開いた。
入ってきたのは吉澤だった。
吉澤は、無言で椅子に座った。
吉澤のすぐ後に続き石川も入ってきた。
石川も吉澤と同じように無言で椅子に座った。
つんく♂が口を開く。
「それでは、はじめ!」
- 149 名前:ニセ 投稿日:2001年08月24日(金)19時25分06秒
- 最初に口を開いたのは、吉澤ではなく、石川でもなかった。
無論つんく♂でもなかった。
「いしかわぁ!!
この勝負に勝ったほうが次にオイラとやるんだからさぁ
わかってるよね」
矢口だった。
石川は、一瞬驚いた顔をしたが矢口のほうに向き直り
「何がですか?」
と矢口に尋ねた。
矢口は頭を掻き石川に告げた。
「だからさぁ。オイラは、よっすぃと勝負したいの
ってゆーか、よっすぃとお話したいの」
石川は訳がわからないといった表情を浮かべていた。
矢口は更に続ける。
「わかんねー?
はっきりゆーとさ負けてくれってこと!
つーことで。いしかわぁ!負けろよ」
矢口は、言いたいことを言うとそっぽを向いてソファーにもたれかかった。
つづく
- 150 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月25日(土)00時17分54秒
- (〜^◇^〜)<よっすぃとお話して…そのあと個室で…ハァハァ
(〜゜◇゜〜)<それとも、みんなが見ている前で羞恥プ…ハァハァ
- 151 名前:ポルノ 投稿日:2001年08月30日(木)15時43分25秒
- 石川の行動に注目ですな。
期待してます。
- 152 名前:ニセ 投稿日:2001年08月30日(木)21時34分46秒
- >150さん
( ^▽^)<プリン?
( ´D`)<たべるとはずかしくなるのれす
>151さん
(0―0ヽ)<ですな。
- 153 名前:ニセ 投稿日:2001年08月30日(木)21時36分14秒
- 石川は、しばらく矢口をじっと見つめたが、何も言わずに
吉澤のほうへ向き直り口を開いた。
「よっすぃは、私が負けろって思ってないよね?」
吉澤は、黙って石川の言葉を聞いた後、ニコリ(ニヤリかもしれない)
と笑い、髪をかきあげ、頬杖をつき言葉を発した。
「じゃあ、梨華ちゃん。私に負けろって言ってんの?
私が負けるのは、かまわないんだぁ?
へぇー。梨華ちゃんって、そんな人だったんだ。」
吉澤はフッと微笑みとも溜息ともとれる息を吐き出し石川から
(わざとらしく)目をそらした。
「えっ?えっ?あっ!…よっすぃ…」
石川は言葉を失っていた。
つづく
- 154 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月31日(金)21時15分20秒
- S二人によるMの取り合いなのか…
( ^▽^)<わたしってモテモテです〜(ポジティブ
俺の勘違いか?単に石川のことを(以下略
- 155 名前:ニセ 投稿日:2001年09月02日(日)14時15分12秒
- >154さん
( `.∀´)<石川より私を(以下略
( ´D`)<・・(以下略
( `.∀´)=O)TDT)<ぐ(以下略
- 156 名前:ニセ 投稿日:2001年09月02日(日)14時16分20秒
- 「よっすぃ…いや、違うの!そうじゃないの!」
石川は弁解しようと必死に言葉を探していた。
そこへ吉澤が畳み掛けるように言葉を投げかける。
「いいよ梨華ちゃん。言い訳しなくても
その程度なんだよね。結局」
「(何の程度なんや。吉澤、発言がなんか、おかしいぞ?)」
つんく♂は心でつっこんでいた。
とはいえ動揺している石川に吉澤の言葉は例えおかしな
箇所があろうともグサグサと突き刺さっていた。
「もういいよ。つらいからさ。梨華ちゃん
私が我慢すればいいんだよね。梨華ちゃん」
「ち、違うの。よっすぃ。そうじゃないの」
石川は、もはや違う違うとしか言えなくなっていた。
- 157 名前:ニセ 投稿日:2001年09月02日(日)14時17分57秒
- 「もう、おしまいだね。梨華ちゃん
ひどいよ。梨華ちゃん
傷つくのは私だけで十分。梨華ちゃん」
吉澤のおかしな石川口撃は、なおも続いていた。
石川は、うつむきじっと黙っていたが
おもむろに顔をあげ吉澤にむかい叫んだ。
「ダメッ!!よっすぃ!!!ネガティブになっちゃ!!!!
ポジティブになんなきゃダメッ!!!!」
「(石川もおかしなこと言うてるで)」つんく♂は心でつっこんでいた
吉澤の表情は『何言ってんの?』という表情をしていた。
ピピッ
アラームが鳴りインターバルになった。
つづく
- 158 名前:ニセ 投稿日:2001年09月09日(日)17時19分03秒
- 「さてと・・・」吉澤は、別室の椅子に腰掛けた。
「次は矢口さんとか・・・」
吉澤の表情には勝利を確信した笑みが浮かんでいた。
- 159 名前:ニセ 投稿日:2001年09月09日(日)17時19分58秒
- 石川は別室に篭ると一人ブツブツと呟き始めた。
「ポジティブ、ポジティブ、ポ・・・・」
- 160 名前:ニセ 投稿日:2001年09月09日(日)17時21分15秒
- ガチャリとスタジオの扉が開き、吉澤と石川が
入ってきた。
つんく♂が口を開く
「二人とも、ええな! 勝負!!!!」
じゃーんけーん ポン
石川:グー…吉澤:パー
石川が思わず奇声をあげる。
「あぁはぁぁぁぁ!!!」
つんく♂が声高らかに吉澤の勝利を宣言した。
「この勝負。吉澤の勝ち!!!
ちなみにカードはどんなかなぁ?
石川:グー…吉澤:パー
なんや、吉澤の完全勝利やないか」
吉澤は「こんなもんだよ」と呟きソファーに腰を下ろした。
石川は「あぁぁぁ」と声をあげ床に倒れたまま吉澤に声をかけた。
「よっすぃとデュエットでCDリリースしようって思ってたのに。
うすうす知ってたでしょ!よっすぃ!」
その場にいた全員が心の中で一斉につっこんでいた。
「(しらねー)」
「ほな、次は2回戦 加護vs飯田 準備せぇや」
つづく
- 161 名前:華守 投稿日:2001年09月15日(土)16時44分04秒
- 心理戦が面白。続きに期待。
- 162 名前:ニセ 投稿日:2001年09月19日(水)20時03分07秒
- 飯田と加護は、なれた手つきでカードを受け取ると
別室へと向かった。
「やっと2回戦やがな・・・
長かったがな・・・
しんどかったがな・・・
せつなかったがな・・・」
つんく♂は、しみじみと考えていた。
- 163 名前:ニセ 投稿日:2001年09月19日(水)20時04分12秒
- 別室に入るなり飯田は宙空をじっと見つめていた。
「辻負けちゃった・・・なんだかカオリ傷ついたかも
しんない・・・
よく考えらんないよ・・・辻になんとかしたげるって
約束したけど・・・わかんない・・・
つんくさんカオリのこと”年少さん殺し”
とか呼ぶんだ。きっと・・・」
- 164 名前:ニセ 投稿日:2001年09月19日(水)20時05分41秒
- 加護は、額を触りながら飯田との勝負に勝つべく
策を練っていた。
「飯田さんどんな手段を使うねやろぅ。とりあえず
ウチの手は、パー!2回も同じカードは選べへん
やろうって思うから。裏をかくねん。えへっ
考え出したら
頭がとけんねん
ジュルジュル うわぁぁぁーーー! って」
加護は、ある意味謎めいていた。
つづく
- 165 名前:ニセ 投稿日:2001年10月18日(木)18時32分15秒
- スタジオの扉が大きく音を立てて開いた。
入ってきたのは、飯田だった。
飯田が入りしばらくして、加護もスタジオへ
入り、椅子に座った。
つんく♂が声高らかに開始を告げる。
「それでは、はじめ!」
- 166 名前:ニセ 投稿日:2001年10月18日(木)18時33分12秒
- 「私、なんでリーダーなんだろう・・・
辻きっと怒ってるよね・・・
私、だめかも・・・
加護にも勝っちゃったら、、、、
私、リーダー失格だ・・・」
飯田は、今にも消え入りそうな声で誰に話すでもなく
ブツブツと声を発していた。
「(うわっ!飯田さん、どないしてん!!
ベッコーって、へこんでるで!!!!)」
加護は戸惑いの表情をうかべた。
「カゴ、ワタシ、グーヲダスカラ…
ケッショウガンバッテネ」
「は、はい。頑張ります。。。
(飯田さん。なんか崩壊してるわ・・・)」
ピピッ
アラームが鳴りインターバルになった。
- 167 名前:ニセ 投稿日:2001年10月18日(木)18時34分02秒
- 飯田は別室で何やらつぶやいていた。
「ネエ、ワラッテ
ネエ、ワラッテ
・・・・」
壁に聞き耳を立てていた加護は、首を振り自分の
別室へと入っていった。
「あかん、飯田さんホンマに壊れてもうてる。
ウチが引導わたしたらな!!!」
- 168 名前:ニセ 投稿日:2001年10月18日(木)18時35分45秒
- スタジオの扉が開く。
うつろな瞳の飯田と何やら覚悟を決めた加護が
同時に入ってくる。
飯田が小声でつぶやく
「カゴ、ガンバッテネ」
加護も小声で答える
「ハイ」
すかさず、つんく♂が大声を張り上げた。
じゃーーーんけーーーん
ポン
飯田:チョキ…加護:パー
「なんでや!!!!」
加護が悲鳴に近い声を上げる。
- 169 名前:ニセ 投稿日:2001年10月18日(木)18時36分15秒
- ニヤリと笑い、つんく♂はカードをめくる
「カードはどんなかな〜?」
飯田:チョキ…加護:パー
「加護!飯田の作戦にまんまとはまった
みたいやな!!うひゃひゃひゃひゃ」
つんく♂が高らかに笑う横で加護は、頭を
抱えていた。
「なんでや、なんでや、控え室でも飯田さん
おかしなってたやんけ・・・・」
飯田がニヤリと笑い口を開いた。
「年少さん殺しでも結構!カオリの勝ちは決まってたの!
加護が私の部屋に聞き耳を立ててたの気づいてたのよ!!
だから靴下を綺麗にしとかなきゃダメなのよ!
加護!!わかった?」
加護は困惑した表情をうかべたまま、ハイと返事をした。
「(でた…言うてる意味がわかれへん説教・・・
そっかーウチの認識が間違ってたんや!
飯田さん、おかしなったんやなくて
もとから(ピー)なんや・・・
(ピー)には勝たれへんわ)」
「勝者 飯田!!」
- 170 名前:ニセ 投稿日:2001年10月18日(木)18時37分05秒
- 「次は、矢口vs吉澤!」
カードを受け取ると矢口は、すかさず吉澤に
抱きつき見上げた。
「よっすぃー。ヨロシクね。えへへ」
吉澤は、一瞬驚いた表情をしたが、すぐに破顔し
矢口の肩にさりげなく腕をまわした。
「矢口さん。がんばりましょうね」
間をおかず、石川が立ちあがり。
「ちょっと!矢口さん。よっすぃにくっつかないで
くださいよ!!
よっすぃも!これから勝負なのよ!!!」
「うるせぇよ!いしかわぁ!!負けた奴が
しゃべってんじゃねーよ」
「梨華ちゃん。これは二人の勝負だから」
言いたいことをいうと
矢口と吉澤は、スタスタとスタジオを出ていった。
スタジオには、たちつくす、石川がいた。
冷たい風が吹いていたきがするっす。
- 171 名前:ニセ 投稿日:2001年10月18日(木)18時37分51秒
- 「矢口さんのソロか・・・
前も思ったけど、私、自分のソロに関しては
全く興味ないんだよね。。。今は」
別室に入ると吉澤は、すぐに考え始めた。
「ごっちんのソロは、持ってるし。
矢口さんのソロか、欲しいな・・・
矢口さん褒めたら真っ赤な顔するんだよな
かわいいなぁー、あー矢口さんから
ソロCD手渡されてー」
- 172 名前:ニセ 投稿日:2001年10月18日(木)18時38分37秒
- 吉澤が別室へ消えると、先ほどまでのこぼれるような
笑みが消え、険しい表情をした矢口がそこには居た。
「さてと、吉澤の手の内は、なんだろぅ・・・」
自身には大きすぎる椅子に深々と体を沈め考えはじめた。
「前の勝負で吉澤は、結構勝負師だったよなぁー
あなどれないよなぁ
今度は、どんな作戦でくるのか・・・
クソッ。良い案が浮かばないや」
つづく
- 173 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月20日(土)08時31分53秒
- 祝復活
- 174 名前:ニセ 投稿日:2001年10月20日(土)19時17分04秒
- >173さん
どうも。すみません。
- 175 名前:ニセ 投稿日:2001年10月20日(土)19時17分51秒
- スタジオの扉が開き、矢口が入ってきた。
「おう、矢口。座れヤ」
つんく♂に促され矢口は、椅子に腰を下ろした。
矢口から遅れること五分。吉澤がスタジオに入ってきた。
「すみません。考え事をしていたもので・・」
「かまへん。それでは、はじめ!」
- 176 名前:ニセ 投稿日:2001年10月20日(土)19時18分49秒
- 「よっすぃ。おそかったね。何考えてたの?
(わざと遅れる作戦かよ。さっさと来いよ。吉澤!)」
矢口が口を開く。ジャブというところであろうか。
「えぇ。矢口さんのソロCDが欲しいなぁーって。
矢口さんの歌声が聞きたいなぁーって。」
吉澤は、笑顔で答える。
「え!?(何言ってんだ?吉澤?)」
矢口は目を白黒させたが、すぐに気をとりなおし
「よっすぃは、オイラの歌声が聞きたいの?」
さぐりのフェイントをいれてみた。
「はい!聞きたいです!!矢口さんの声、惚れちゃいます」
見事にフェイントに反応する吉澤。
矢口は満面の笑みを浮かべて。
「(そんなゴマスリは、通用しねーよ。くらえ)
じゃあさ。よっすぃ。よっすぃの手教えてよ。
オイラ負けちゃったら。CD出せないじゃん。
何出すの?」
ここぞとばかりに矢口は、得意のブローを打ち込む。
「あ、そうか。」
納得した。という表情を浮かべ吉澤は口を開く。
「わたし、チョキだしますね。」
「え!?」矢口は固まってしまっていた。
カウンターが決まった瞬間だった。
ピピッ
アラームが鳴りインターバルになった。
- 177 名前:ニセ 投稿日:2001年10月20日(土)19時19分30秒
- 吉澤は別室に入るなり大声を張り上げた。
「あぁぁぁぁあぁ〜
し、しまったぁー
知らないうちに疑心暗鬼大作戦になっちゃったー!!」
頭を抱え吉澤は苦悩の表情を浮かべた。
「ホントに矢口さんに勝って欲しいのにぃ!!」
「矢口さん。小さくてかわいいけど、ちょっと疑い深いから…
状況が状況だし、ぜったい、悩んでるよ矢口さん。
あぁぁあー、矢口さん」
- 178 名前:ニセ 投稿日:2001年10月20日(土)19時20分18秒
- 「うわぁー。やられたー。はまってしまったー」
矢口は別室の床に頭を抱えたおれこんでいた。
「わかんねーよ。
よっすぃはオイラに嘘をつく子じゃないって
いいたいけど、状況が状況だし。オイラが逆の
立場だったら、ぜってー嘘つくし。
うわぁぁぁぁ」
つづく
- 179 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月20日(土)19時51分40秒
- アホとアクの対決か(w
- 180 名前:ニセ 投稿日:2001年10月22日(月)22時15分16秒
- >179さん
(0^〜^0)<やぐちさぁん『ア同士』ですよ
(〜^◇^〜;)<・・・そ、そうだね
- 181 名前:ニセ 投稿日:2001年10月22日(月)22時17分08秒
- 矢口、吉澤両名がほぼ同時にスタジオへ
入ってきた。
両名の顔には、なぜか疲労の色が浮かんでいた。
「(矢口さん私を信じてますか?)」
「(よっすぃは、嘘をつく子じゃないと思いたいけど)」
「ほな。勝負!!」
じゃーーーんけーーーーん
ポン
矢口:グー…吉澤:チョキ
「矢口の勝ち!!
カードはどんなかなぁ?」
矢口:パー…吉澤:チョキ
「やぐちさぁん!!」
カードがめくられると同時に吉澤は矢口に抱きついた。
「矢口さん!私のこと信じてくれてたんですね!!
私、矢口さんのこと、ちょっと疑っちゃいました。
ゴメンナサイ」
吉澤に抱き潰されながら矢口は吉澤の腕の中でモゴモゴと
「あ、あたりまえじゃん。よっすぃ。オイラは
最初っから、よっすぃのこと信じてたよ。。。あ、あはは」
つづく
- 182 名前:ニセ 投稿日:2001年10月24日(水)17時43分38秒
- 「と、いうことは、決勝は、
飯田vs矢口 !!」
矢口を見下ろしニヤリと笑う飯田
飯田を見上げてニヤリと笑う矢口
決勝の火蓋は、きっておとされた。
二人はカードを受け取り別々に別室へと消えていった。
- 183 名前:ニセ 投稿日:2001年10月24日(水)17時44分19秒
- スタジオでは誰も口を開くことなく
時計のカチカチという時を刻む音だけが聞こえていた。
数分後。その静寂を破り
スタジオの扉がガチャリと大きな音を立てて開いた。
矢口と飯田両名がもう、戻ってきたのであった。
「なんや、もうカードに記入はし終わったんか?」
つんく♂が少し驚いた顔をして尋ねる。
二人は無言でうなずき椅子に腰掛けた。
少し戸惑い気味に、つんく♂は声をあげた。
「そ、それでは、決勝 はじめぃ!」
- 184 名前:ニセ 投稿日:2001年10月24日(水)17時45分04秒
- 決勝の口火を切ったのは、やはり矢口であった。
「ねぇ、カオリ?もう下手にお互いの腹を探り合うの
止めない?もう一発勝負しない?」
飯田は、黙って矢口の発言をきいている。その表情からは
何を考えているのか窺い知ることが出来なかった。
なおも、矢口は続ける。
「カード記入に時間をかけなかったのは、もう考えるより
一発勝負でスッキリさせようと思ったからじゃない?
オイラはそのつもりだけど・・・」
矢口が口を閉じ飯田の意見を待つ。
ゆっくりと飯田が口を開いた。
「同感。たんぽぽの時にお互い決めたもんね。言いたいことを
言い合うって。」
つんく♂は考えていた。
「(策士矢口の策に飯田は、まんまとはまるのか?)」
続けて飯田は、口を開く。
「それと、もし矢口の提案がカオリを貶める心理作戦
だったとしても。カオリかまわないから。」
少し飯田が微笑む。
飯田の微笑みにつられ矢口も少し微笑み口を開いた。
「心理作戦?あはは。そこまで考えてなかった。」
二人はお互いを見詰め合いクスッと笑いあった。
- 185 名前:ニセ 投稿日:2001年10月24日(水)17時45分48秒
- 「ということで、つんくさん。私達一発勝負しますから
もう時間要りません。インターバルも要りません。
勝負の合図していただけますか?」
飯田がつんく♂に尋ねる。
つんく♂は、とまどいながら矢口に視線をなげかけると
矢口は何も言わず頷いた。
「よ、よっしゃホナわかった」
勝負!!!
じゃーーーんけーーーーん
ポン
飯田:パー…矢口:チョキ
「矢口。勝利!!!ゆうしょう!!」
つんく♂が矢口の勝利を宣言した。
- 186 名前:ニセ 投稿日:2001年10月24日(水)17時46分24秒
- 飯田は少し残念そうに微笑みながら
「矢口、おめでとう。ちょっとくやしいけどまあいいや」
と手を差し出した。
矢口はその手を握り返しながら。何も言わずニコリと微笑んだ。
その後飯田は辻のほうに向き直り
「ごめんねぇ辻。カオリ辻になんとかしたげるって言ったけど
できなかった。」
辻はちょっと、むくれた表情をしたが
「許してあげます。いいらさん。」と言いフニャっと笑った。
その、やりとりを見ていた娘達は、ニコリと微笑み。それぞれが
矢口に祝いの言葉をかけた。
矢口も素直に微笑み、ありがとうと言葉を返した。
- 187 名前:ニセ 投稿日:2001年10月24日(水)17時47分20秒
- 某月某日
ここは、都内某スタジオ
スタジオ内には、つんく♂と矢口が居た。
つんく♂は矢口に紙をこれが曲だと手渡した。
紙を見た矢口は思わず声をあげてしまった。
「え!?
『ファッキンジャップぐらいわかるよバカヤロウ -Be in love-』
なにこれ・・・」
「なにこれって新曲やないかい!!
斬新なタイトルやんけ!!!なんや文句あんのか?」
「(パクリ?しかも古い?しかもひねり無し?
さらに面白くないなんて絶対言えない・・・)」
レコーディングは行われたもののリリースされる気配は全く無い。
FIN
- 188 名前:ニセ 投稿日:2001年10月24日(水)17時49分38秒
- 以上おしまいです。
カイ○みたいにしたかったんですが
全然カ○ジみたいになりませんでした
いかがだったでしょうか?
以上あとがきでした。
- 189 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月24日(水)22時07分01秒
- ○イジかよ!(w
山田く〜ん。座布団二枚持ってっちゃって〜
- 190 名前:ニセ 投稿日:2001年10月28日(日)17時41分17秒
- >189さん
( `.∀´)<○イジなのよ!
( ´D`)<ハイジ・・・
( `.∀´)=O)TDT)<ぐふぁ
( ´D`)<次れす・・・
( ´D`)<日記ものれす・・・
( ´D`)<短編れす・・・
( ´D`)<すぐおわるれす・・・
『日記』
- 191 名前:ニセ 投稿日:2001年10月28日(日)17時43分18秒
- ○月1日 はれ
今日、楽屋で宿題をした。わからない箇所を矢口さんに教えてもらった。
私の顔を見上げながら。
『ここは、こうだよ。よっすぃ〜。わかる?』という矢口さんは本当にかわいい。
矢口さんは、私の教育係だ。
『もうよっすぃには、矢口はいらないよぉ』って矢口さんはいってくれるけど。
私は…
矢口さんが新メンバー誰かの教育係になったら、この関係は
終わるんだろうか?そうなったら…
- 192 名前:ニセ 投稿日:2001年10月28日(日)17時44分09秒
- ○月1日 はれ
今日から日記をつけることにする。
今日は、番組の収録があった。一人や。別に寂しくなんか無いで!
現場では、中澤さんと呼ばれて何やら大人の会話をする。
べ、別に裕ちゃんと呼ばれて子供の会話がしたいわけやないで!
寂しくなんかないで!!
あかん、なんでか前がよう見えへん。酒飲んで寝よ。
- 193 名前:(0^〜^0) 投稿日:2001年10月28日(日)17時46分04秒
- ○月2日 はれ
今日、楽屋で矢口さんに昨日の宿題のお礼を言った。
矢口さんは『いいよ、いいよ、よっすぃ〜が頭いいからだよ』
と照れて答えた。赤くなった矢口さんもかわいい
そんなことを考えていると梨華ちゃんから
『よっしー宿題わかんなかったら、わたしが教えてあげたのにー』
と言われた。その後延々と一方的に話しをされたので
梨華ちゃんって…するの?と聞くと
『…しないよ』と言われたので放置プレイすることにした。
私の放置っぷりが彼女にはイイらしい
- 194 名前:从#~∀~#从 投稿日:2001年10月28日(日)17時46分39秒
- ○月2日 はれ
今日はバラエティ番組に出演した。何かパッとせえへん
笑い声が小さいねん、低いねん。背が高いねん
ウチは何を求めてんねやろ?ま、ええわ
サムなってきたわ一杯ひっかけて寝よ。
- 195 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月28日(日)18時05分52秒
- さて、どんな話になって行くんでしょう…期待しちょります。
- 196 名前:ニセ 投稿日:2001年10月29日(月)17時26分21秒
- >195さん
ありがとうございます。
( ´D`)<すぐおわるのれす
- 197 名前:ニセ 投稿日:2001年10月29日(月)17時27分15秒
- ○月3日 くもり
今日はハロモニの収録があった。矢口さんは、
収録中も休憩中も私を気にかけてくれる。
なんだかうれしい
『よっすぃ〜』って誰よりも大きい声で私の名前を呼んでくれる。
他の人の耳にも聞こえてるだろうけど、私には心まで届いてますよ。
矢口さん。
- 198 名前:ニセ 投稿日:2001年10月29日(月)17時28分18秒
- ○月3日 くもり心もくもり
今日はハロモニの収録やった。矢口と一緒や!!
ちゅ〜、したろ!と思ったけど矢口はずっと『よっすぃ〜』
とか言ってる。
横におるウチはどないやねん。
どんだけウチがかわいがってると思ってんねん。
放置かぁ?
あぁそうやウチは日本一放置の似合う少女や
少女っちゅーとこすらも放置か?
あぁせつないわ
- 199 名前:ニセ 投稿日:2001年10月29日(月)17時29分21秒
- ○月4日 はれ
今日も楽屋で宿題を矢口さんに教えてもらった。
別に宿題がわからない訳じゃない。そんなにアホじゃない。
全部出来てたけど、わからないふりをして矢口さんに聞いた。
下を向いて問題を考えてる矢口さん。ちょっと小首を傾げる矢口さん。
今日は宿題全部わかってたから、矢口さんをずっとみてた。
宿題が終わると梨華ちゃんが
『よっしー宿題だったら私が教えるのにー』と、また言ってきたので
梨華ちゃんって…しないの?と聞くと
『…しないよ』と答えたので放置することにした。
後ろのほうで梨華ちゃんの
『あぁ、よっしー素敵』ってゆー声が聞こえた。
放置っぷりに乾杯
- 200 名前:ニセ 投稿日:2001年10月29日(月)17時30分18秒
- ○月4日 はれ心はぶるぅ
昨日といい今日といい、ブルーやわ。
矢口にメール送ったのに返信してけーへん。忙しいのは
わかるけどやで、メールの返信ぐらい出来るんちゃうのん?
ほんまにヘコむわ。
あぁやぐちぃー
- 201 名前:ニセ 投稿日:2001年10月31日(水)18時01分30秒
- ○月5日 あめ
今日はダンスレッスンがあった。あまりダンスできず
夏に注意されまくった。矢口さんは、そっと私に
『きにすることないよ。いっしょに頑張ろうよ』
って言ってくれた。すごくうれしかった
矢口さんの前で恥かかせやがって!
ムカツクむかつくムカツクむかつくムカツクむかつくムカツクむかつく
ムカツクむかつくムカツクむかつくムカツクむかつくムカツクむかつく
ムカツクむかつくムカツクむかつくムカツクむかつくムカツクむかつく
- 202 名前:ニセ 投稿日:2001年10月31日(水)18時02分22秒
- ○月5日 あめウチのなみだや
今日はバラエティの仕事があった。うわの空で仕事をした。
妄想で矢口にちゅ〜しまくったった。ADが、そっと私に
『表情が危ないですよ。いっそ編集しましょうか』
ってぬかしやがった。3発ほど、どついったった
ウチの妄想の邪魔すんなや!
あぁ、やぐちヤグチやぐちヤグチやぐちヤグチやぐちヤグチやぐち
ヤグチやぐちヤグチやぐちヤグチやぐちヤグチやぐちヤグチやぐち
ヤグチやぐちヤグチやぐちヤグチやぐちヤグチやぐちヤグチ矢口ぃ
- 203 名前:ニセ 投稿日:2001年10月31日(水)18時03分00秒
- ○月6日 はれ
仕事が終わり帰りの車の中でラジオを聞いた。
もちろん矢口さんのラジオだ。
『かわいい、よっすぃ〜が宿題教えてくださいってくるんです』
私の話題だ。うれしい。矢口さんの心の中に私がいる。
私は、矢口さんのぷーさんになりたい。
- 204 名前:ニセ 投稿日:2001年10月31日(水)18時03分42秒
- ○月6日 はれてるかもしれん
家で一杯飲みながら、ウチの矢口のラジオを聞いた。
『アホ裕子が…』
『ゆうちゃんの…』
ウチがおらんところでそんな悪口ばっかり言うて。
ウチにかまってほしいのみえみえやがな。
そんな矢口かわいいわー
矢口は、ウチのぷーさんや。
- 205 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月31日(水)20時08分48秒
- 罪な女。名は「矢口」
- 206 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月02日(金)15時11分41秒
- ○月6日(0^〜^0)の最後に激しく同意!
ヤグ好きなら一度は夢見ることであろう(w
- 207 名前:ニセ 投稿日:2001年11月02日(金)22時35分53秒
- >205さん
( `.∀´)<私も罪作りな女よ!
( ´D`)<はんざいしゃ・・・
( `.∀´)=O)TDT)<ぐふぁ
>206さん
( `.∀´)<私があなたのぷぅさんよ!
( ´D`)<おならぷぅ・・・
( `.∀´)=O)TDT)<ぐふぁ
- 208 名前:ニセ 投稿日:2001年11月02日(金)22時37分43秒
- ○月7日 くもり
今日はプッチで仕事があった。矢口さんとは、会えなかった。
ごっちんと一緒だから楽しかったけど少しだけさみしかった。
だけどがんばった。
明日になったら会えるから。
また矢口さんに会えるから。
矢口さんに『よっすぃ〜』って呼んでもらいたいから。
おやすみなさい。矢口さん
- 209 名前:ニセ 投稿日:2001年11月02日(金)22時38分42秒
- ○月7日 くもりやけどはれや
今日、矢口からメールの返信があった!!
『アホゆうこ 仕事しろよ BYやぐち』
やて!うれしいわーー!
祝杯あげさせてもらうわ
あ、別に仕事はちゃんとしてるで
- 210 名前:ニセ 投稿日:2001年11月02日(金)22時40分32秒
- ○月8日 はれのちうらみ
今日、空調が壊れていたのか、スタジオがすごく
寒かった。みんな震えていた。
加護が『矢口さぁ〜ん』とか言って抱きついていた
・・・加護許さない…ん?
- 211 名前:ニセ 投稿日:2001年11月02日(金)22時41分33秒
- ○月8日 はれてます
今日。矢口から電話があった。
電話口では、『ゆうちゃん。元気?』などと
なんでもない話をしていたが、多分何か悩みが
あるのではないかと思った。
それとなく聞いてみたが
『なにゆってんのぉ〜?』と元気に(多分無理してやと思う)
返されたのでそれ以上は言えへんかった。
矢口!ウチは、いつでもアンタの味方やで!!
ついでに、ちゅ〜したるで!!
- 212 名前:ニセ 投稿日:2001年11月03日(土)14時29分41秒
- ○月9日 あめのちはれ
今日、楽屋で矢口さんが一人泣いていた。
いつも、いつも元気な矢口さんだけど
この人は、こんな小さな体でどれだけ大きな悲しみや
憂い、悩みに耐えてきたのだろうか?
そんな人に、いつも頼り依存する自分。
そう考えると私は声を掛けることが出来なかった。
今日ほど自分が弱く幼いということを悔しく
思ったことはなかった。
私は強くなろう。大人になろう。そして
矢口さんの全てを抱きとめられるようになろうと誓った。
- 213 名前:ニセ 投稿日:2001年11月03日(土)14時30分25秒
- ○月9日 あめふってはれ
昨日の矢口の電話が気になったので、今日は
こちらから電話をかけてみた。
電話口では、矢口は元気一杯だった
『なんだよぉ。ゆうこぉ。オイラにそんなに
会いたいのかよ。キャハハハハハハハ』
ま、会いたいんやけども…
元気みたいでよかった。ホッとした。
矢口ぃ、ウチを心配させた罰やぁ!
抱きしめまくったる!
ちゅ〜しまくったる!!
- 214 名前:ニセ 投稿日:2001年11月03日(土)14時32分01秒
- ○月10日 あしたがあるさあすがある
今日、日記を見返してみた。私は
矢口さんのことばかり書いている。
その時に言えよってことばっかり書いてる。
昨日誓ったんだ!強い大人になるって。
矢口さんの全てを抱きとめるって。
だから、後悔しないように、その時その時を
精一杯頑張ろう!!
矢口さん。私はちょっぴり強くなりましたよ
だから実際に、ぎゅって抱きしめてもいいですか?
ダメっすか?
- 215 名前:ニセ 投稿日:2001年11月03日(土)14時33分22秒
- ○月10日 わかいウチにはゆめがある
あかん、ねむたいわ。毎日日記つけられへん
ねむたいわ。ええ酔っ払ってますぅベロベロですぅ
どうせ日記ゆうたかて、矢口のことしか書いてへん
ええ、そうですぅ矢口大好きですぅー
文句あっかコラ。
っちゅーことで、めんどくさいので
日記はもうおしまいでぇーす。夢の中で矢口に
ちゅ〜しまくって〆とさせていただきまぁーす。
矢口ぃーちゅ〜したるでぇーーー
ぐへへへ
- 216 名前:ニセ 投稿日:2001年11月03日(土)14時34分48秒
- ○月1日 はれ
今日楽屋でよっすぃから宿題を教えてくれと
頼まれた。かわいいよっすぃの頼みなので
喜んで聞いてあげることにする。ちょっと難しかった。
○月2日 はれ
昨日の宿題のお礼をよっすぃから言われた。
ちょっと照れくさかったよ。えへへ
○月3日 くもり
今日はハロモニの収録だった。いっぱい
いっぱいっす。全員にバランスよく話を振るってゆーけど
いっぱい、いっぱいっす。
- 217 名前:ニセ 投稿日:2001年11月03日(土)14時35分49秒
- ○月4日 はれ
今日も楽屋でよっすぃが宿題を教えてくれと
言ってきたので、喜んで教えてあげた。
よっすぃは真剣な目でオイラの話を
聞くのでなんだか嬉しいよ。
真剣に話している時に誰かからメールが
とどいたけど無視しておく。邪魔すんな
○月5日 あめ
今日はダンスレッスンだった。なんだか
全体的にだれてた。
○月6日 はれ
今日はラジオです。いっぱいいっぱいでした。
○月7日 くもり
今日、仕事の合間にこの前届いたメールを
確認した。なんだ裕子かよ。ってゆーか仕事しろよ。
とりあえず返信しておいた。
- 218 名前:ニセ 投稿日:2001年11月03日(土)14時36分34秒
- ○月8日 はれ
今日、マネージャさんから『泣く演技できる?』
って聞かれた。仕事の話。難しいなぁーと思って
ドラマの仕事をしてた裕ちゃんに電話で聞こうと思ったけど
裕ちゃんなんだか変だったので聞けなかった。どしたんだろ?
○月9日 あめ
楽屋で一人だったので泣く練習をしてみた。色々と
哀しいことを思い浮かべて…
結構迫真の演技だったと思う!うっしゃ!!!
んで夜に裕ちゃんから電話があった。昨日なんだか
変だったけど今日は元気そうだったのでよかった。
安心した。それによっすぃもなんだか今日はやけに
元気そう。というか力強そうだった。
よかった、よかった。
○月10日 はれ
ということで今日も、みんな元気です。
- 219 名前:ニセ 投稿日:2001年11月03日(土)14時38分33秒
- 以上おしまいです
ほとんどネタとなってしまいましたが
いかがだったでしょうか?
ご感想頂けたら幸いです。
以上あとがきでした
- 220 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月03日(土)15時07分16秒
- ふたりの心は空回り…
魔性の女。その名は「やぐち」
ってことでよろしいのでしょうか(w
最後は、ほのぼのとして気持ちのいい読後感でした。
- 221 名前:ほのぼのバンザイ 投稿日:2001年11月11日(日)11時06分25秒
- 初めてレスします。
感想……良かったです。ほのぼのしたいときは、ここに来てました。
ねえさん、矢口、よっすぃ〜の言葉遣い、言い回しがとっても本人ぽかったので、優しい気分で読めました。
作者さん、うまいです。次回作発表の折には、ぜひここにて告知してください。
お疲れ様でした〜
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