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いちごま短編所

1 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時22分49秒
いきなりですが・・どう考えても上げれる所が無いので・・
迷いまくった末・・・スレ立てちゃいます・・・
駄スレにしたくないので、これからもいきなり短編バッて書いたら上げていければと思ってます。
そしてやはりこの板の雰囲気がなんか落ち着くのでここにまた立てさせて頂きます。
3つも・・ウザくてすいませんホント・・・・
このスレはsageでやっていこうと思ってますので、ご協力お願いします。
2 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時25分54秒
一作目はピュアバージョンでいきたいと思います。
苦手な方はお避け下さい。
3 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時31分57秒
長い想い




「「・・・・・・・」」



う〜〜ん・・・・・・

ん〜〜〜〜・・・・・・・・

ん゛んん〜〜〜・・・・・


なん・・か・・・・こういう場合ど〜すりゃいいのかな・・・


「「・・・・・・・」」





無言。




こんなに長く、誰かと一緒にいながら無言でいたのは初めてだった。
そして人といてこんなに緊張してるのも初めてな気がする。
でも別に、居心地が悪いという訳ではない。



ここは市井の部屋。
市井の隣にちょこんと座ってる後藤。
そう、無言の相手は後藤だった。

後藤とは仕事場で散々一緒にいるんだから、今更ギクシャクするような関係ではない。
じゃあなんでギクシャクしてるのかと言うと、、



ついさっき、市井は思い切って後藤に告白したんだ。



4 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時33分32秒


好きになっちゃったみたいだ、、って・・・・
市井の撃沈覚悟の体当たりの告白に(振られても仕事に影響は絶対させない自信あったし)、後藤は俯いてポツリと「後藤も・・・」
と言ってくれた。



晴れてお互い両想いになった市井と後藤。
両想いっつーのになれたのは良かったんだけど・・・
ちょっと前まで友達?メンバー?師弟関係?
・・良くわかんないけどとにかくず〜〜っとそういう関係だった訳で、
ず〜っと気持ちとか抑圧してきた訳で、
はいこっから恋人同士ですっていきなりなっても・・・・・

・・・どうしていいかわかんないよ・・・・



先からずーっと無言でベッドの上に二人並んで座ってる。
並んでるんだけども、なんか後藤は膝抱えて俯いてモジモジしてて、
市井はあぐらかいて落ち着きなく目を泳がせながら体揺らしてる。
この、このほんの数センチの後藤との距離をどうにか縮めたいんだけど・・・
後藤からくっ付いてきてくれりゃ市井だって・・・・
でも様子見る限りでは無理っぽいな・・・
だってなんかめっちゃくちゃ照れてるもん後藤・・・・


おい・・なんか喋れよ・・・・
この・・この空気が・・・・余計になんか・・・緊張するよ・・・・

やっぱあれかな・・・
“チューしよっか
とかそんな感じで軽〜くいけば・・・
そのノリで盛り上がっていくのかな・・・・・

どうなのかな・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
やだとか言われたらどうしよ・・・・・・

いやっ・・それは〜・・・ないだろ・・・・
ないよな・・うんうん・・・
だって好きならそういう事したいでしょ
それが普通じゃない!?じゃない!?


・・ここは教育係りの意地を見せるか・・・
5 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時34分18秒


「あ、あのさ後藤?」

「!?はっはい!?」

「えとその・・・なんつーのかな・・・・」

「え、あ、うん・・なに・・・?」

「その・・・・・・・

(チューしよっかチューしよっかチューしよっか)

 ・・・・・・・いや・・なんでもない・・・・・」



「「・・・・・・」」



あ゛〜〜〜〜〜ちくしょ〜〜〜!!!
市井の意気地なし!!!!


・・・あ〜あ・・今ので余計にギクシャクなっちったよ・・・


やべぇ・・・・・マジどうしよ・・・・・・


・・・こうなりゃ強行突破で行こうかな・・・
ガバッて押し倒すか・・・・
・・いやでもそれは・・・紳士じゃないぞ・・・・
きゃ〜やめてぇなんて言われた日にゃ市井立ち直れないよ・・・

う〜〜〜〜ん・・・・・
しかしなんか・・・・かっこ悪いなぁ・・・
どうリードしていいかさっぱり分かんないなんて・・・・
でもそういうマニュアルなんてないだろうし・・・
第一マニュアルに従うなんてなんか余計にみっともない感じで嫌だ
ごとぉはどう思ってんのかなぁ〜・・・
いちーちゃんていざとなると何も出来ないんだ・・なんて見損なってたりして・・・・


チラッと後藤の様子を見てみる。
後藤は膝を抱えて、顔半分を膝に埋めて、なんかモジモジしながら自分の靴下いじってる。
見損なってるとかそんな感じじゃー無さそうだな。
それ以上に緊張してるみたいだ。
、、、って、、ん??
あれ?
6 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時36分43秒

「、、後藤?」

「な、なに!?」

「襟首んとこ」

「へ??」

「なんか出てるよ?」

「え!?うそ」

「あ、ちょい待って」

後藤の着てるヒスのTシャツ(市井の影響からかヒスばっか着る後藤)の襟首のとこに
なんかチラッと白い物が見えた。
一生懸命首を回して確認しようとする後藤を止めて、近づいて髪を分けてうなじのとこを見てあげた。

「・・・後藤このTシャツ新しい?」

「へ?、、うん買ったばっかだよぉ。おとついねぇちょっと時間あったから買い物行ったんだぁ。
そしたらすっごい可愛いTシャツいっぱいあったから、まとめてバーって買ったの。
いちーちゃんの好きなヒスだよ?可愛いしょ?」

「まぁ・・可愛いけど・・・・・
 ・・・・タグくらい取れよ・・・」

「あら・・タグ付いてた・・?あはは・・・全然気付かなかった・・・」

「ったくも〜・・・」


全く後藤ってホントどっか抜けてるんだよなぁ・・
普通首のとこに付いてるタグなんて着たら絶対気付くだろ・・・

・・ま、そういうとこがかわいんだけどさ・・・
7 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時38分44秒

立ち上がって机の引出しからはさみを持ってくる。
そして再び後藤の髪を掻き分け、プチンとタグを切った。

「はい取ったぞ」

「ありがとー・・」

「これからは、買ったらその日のうちにタグは取っときなさいっ」

「は〜い・・」

「いくら可愛いカッコしててもそんなとこマヌケだったら台無しじゃん」

「うぅ〜・・・」

向かい合わせになって後藤と向き合い、訳の分からない説教をしてみる。
まぁ緊張を隠す為なんだけど。
市井の説教に後藤は口を尖らせながらもちょっとしゅんとなってる。
可愛いなぁもう(笑)
、、って、、、

「あ〜ごとぉちょっとストップ」

「え〜?今度は何ぃ?」

「ちょい動かないで」

「・・・?」

「目の下んとこ、まつげ付いてるよ」

そう言いながらそっと手を伸ばした。

8 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時40分35秒



市井は説教されてシュンとなった後藤の顔を見て緊張も大分ほぐれていた。
だから、いつもと同じように後藤に気配りできたつもりだった。



でも、その何気なく取った市井の行動は、あまりに軽はずみだったみたいだ。




市井は自分の事ばっかで、何も分かってなかったんだ。
後藤の気持ちも、本当の所は何も。
市井は、鈍感すぎた。


9 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時41分47秒


さっと手を伸ばして、親指を目の下の所にそっと沿えながら、頬を包み込むように触れた。
市井に取ってその行動は自然な、日常的なものだった。
なのに・・・触れた瞬間、、、

「っ!!!・・・・・」

後藤が目を見開いてビクッと大きく跳ねた。



な、なんだよ・・・・



後藤はめちゃくちゃ驚いて顔を強張らせた。
でも頬は凄い真っ赤で・・
目はウルウルしてて・・


今にも泣き出しそうだ・・・



なんで触れたくらいで泣きそうになるんだよ・・・。

市井は、ただ普通に後藤の頬に手を沿えただけだ。
それだけなのに・・・

10 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時43分19秒

今までも何度も後藤には触れてきた。
でもそれはお互い気持ちを抑圧させていた時の話。
今はもう後藤の感情の糸が緩まってるんだ。
その事を忘れていた。
自分だけかと思っていた。
市井に告白されて、後藤がどう思ってるかなんて考えもしなかった。
今まで後藤がどれだけ感情を殺していたかなんて考えもしなかった。

ずっと押し込めていた後藤の感情。
さっきの市井の告白で、ようやくその抑圧の栓が抜けた。
既に出口を作っていたんだ。

そしてどうやら市井は、何も考えずに、
一瞬にして、押し込めていた後藤の感情を爆発させてしまったらしい。


「・・ご、ごとぉ・・・・?」


手が、離せない・・・



後藤の体が徐々に震えてきて、その振動が手に伝わってくる。

やばい・・・

そう思った瞬間、後藤の目から涙がこぼれた。
市井は硬直して、動けなくなってしまった。
11 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時44分15秒


後藤の表情と涙を見て思った。
市井は後藤に・・・後藤にどれだけ辛い思いさせていたんだろう・・・
今まで後藤は市井に対して普通のメンバーとして振舞ってきてた。
でもどっか無理してる感じはしてた。
市井は、たまに見せる後藤の表情から、自分に対する想いをなんとなく気付いてはいた。
告白出来たのも、どっかで自信があったからだ。
でもそれは単なる市井の自惚れでしかなかったんだ。

後藤の本当の感情は、もっともっと、心の奥底にあった・・
ずっと心の奥底に閉じ込めて・・・隠してきたんだね・・・・
気持ちにウソ付くの下手なくせに・・
めちゃくちゃ必死で・・・・

なんで・・・そんな頑張んだよ・・・
もっと・・・他のとこで頑張れよ・・・・

どうして市井なんかにそんな・・・・・・・


12 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時45分13秒


ふいに、後藤との記憶が流れ込んできた。

“ごとぉ〜チューしちゃうぞぉ〜〜”

“やだよぉ〜いちーちゃんにはしてあげないもんっ”

“ちぇっなんだよぉ”


ふざけた勢いでしちゃえ、なんて思ってよくそんな事言ったりしてた。
でも後藤はいつも笑って拒んできた。
その事を思い出して、急に胸が苦しくなった。




市井は・・めちゃくちゃ無神経だ・・・・



13 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時45分55秒

気付くと市井も涙を零していた。
後藤に触れている指先が、震える。


「・・・ごめん・・・・後藤・・・・ごめんね・・・・・」

「・・・・・・」


市井の声が、震える。
後藤の唇が、震える。


「・・・・辛い思い・・・させちゃって・・・・ごめん・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・もう・・・我慢しなくて・・・いいから・・・・」

「・・・・・・」


「・・・・好きだよ・・・・後藤・・・・」


壊れちゃいそうな後藤に、ゆっくりと、ゆっくりと、唇を近づけていった。
そして壊さないように、静かに、震えた後藤のその唇に、優しく、、、触れた。
14 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時47分35秒

―――――
――――
――

ゆっくりと顔を離す。
後藤の目を真っ直ぐ見つめる。

後藤は全身の力が抜けたように、ふっと市井に体重を預けてきた。
そしてゆっくりと背中に手を回して、ぎゅっとしがみ付くように抱きついてきて、、

「・・ンッ・・ヒック・・・ンッ・・」

案の定堪えてた嗚咽を漏らし、市井の胸に顔を埋めた。


「・・・・・いち・・ちゃ・・の事・・ヒック・・・ずっとずっと・・ック・・・凄い凄い・・・大好きだった・・・ンッンッ・・・
好きで好きで・・ック・・・でも嫌われたくなくて・・・だから・・・ンッ我慢してた・・・」


「・・・・・・・」

返す言葉が見つからなかった・・。
市井は後藤をぎゅっと強く抱きしめながら、ただ無言で頭を撫でてあげた。


15 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時48分33秒

―――――
――――
――

電気を薄暗くして、お互いを隔ててる余計な物を全部取って、距離をゼロにする。
そしてゆっくりと後藤をベッドに沈めた。


お互いの気持ちを知った今、理性なんて単なる自己愛に過ぎない。
あれこれ考えてたさっきまでの自分が情けなくなる。
もう、カッコつける必要なんてないんだ。
ただ純粋に、素直に、愛おしいと思うそれに従えばいい。
後藤に気持ちをぶつければいい。
いや、ぶつけてあげなきゃ。


後藤の気持ち全部、市井が解放させてあげるよ。





体全部で、後藤を直接感じながら、ぎゅっと抱きしめる。
鼓動が直接頭に響いてくる感じで、なんか、頭が痛い。
上気した熱い吐息の音が、互いの耳元で響き、もうろうとする意識に届く。
震えた体は、後藤のものなのか自分のものなのか、もうその区別も付かなくて、、。

顔を上げて、後藤を見つめる。
おでこにキスを落とし、頬にして、
躊躇う事なく、吸い込まれるように再び唇にキスをした。
抱き合ったまま深くキスしながら、二人の体が、何度も上下入れ替わる。
平衡感覚も麻痺してきて、体がフワフワと宙に浮いてるような感覚に陥る。
擦れあう肌が凄く熱くて、溶けちゃいそうだ。

そして、一旦顔を離して目をトロンとさせてる後藤を確認し、
仰け反る後藤の首筋を含むように暫くキスをして、徐々に下に下がっていく。
全身に、隅から隅まで時間をかけて口付けをする。
最後に再び唇に戻ってきて、ようやく顔を離し、
頬を赤らめトロトロの目をしている後藤を見つめながら、口を開いた。

「・・・どうする?・・する・・?」

ここまでして、それはぶしつけな質問だよな・・。
そう一瞬思ったけど、後藤から返ってきた返事で、聞いて良かったと安心した。



「・・ううん、今日はこうやって、ずっと抱き合ってキスしてたい・・・」



「・・分かった」

髪を撫で上げながらニコッと笑って、そのまま流れるようにキスをした。


16 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時52分13秒


どうやら後藤の奥底に押し込めてた感情は、市井が思ってた以上に純粋だったみたいだ。


・・・ますます好きになっちゃったじゃん・・・責任取れよ・・?


    〜〜〜fin〜〜〜
17 名前:Oー150 投稿日:2001年06月18日(月)04時57分43秒
gomasayarin

3日間くらい何処に上げるか悩んでました(ニガワラ
前から持ってたんですが、ばれんたいん更新する繋ぎに上げようと思って、、。
そっちもちゃんと進んでますので、あとちょっとお待ちください。
書かなきゃいけないのはばれんたいんなんで、はっきり言ってこれは雑だし適当です(キッパリ
でも何もないよりはいいかなと・・。
こういうのは滅茶苦茶早く書けるんで、多分また気が向いたら書くと思います。
18 名前:ぐれいす 投稿日:2001年06月18日(月)08時04分16秒
ばれんたいんすごく楽しみにしてます!
こちらのほうもがんばってください!
19 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月18日(月)15時11分31秒
かわいいですね。いちご大好きだし、ストーリーになってなくても
いちごのふたり見てるだけでハッピーになれるんで
また気が向かれる事を楽しみに待ってます
20 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月18日(月)20時27分48秒
ううぉ〜! O-150さんが、こんなところにも!いっぱい読めて、うれしすぎるぞ!
もちろんこれも、サイコーっす。イヤ、ストーリーのない描写だけだからこそ、
なんか、ぐっと迫ってくるものありました。
何者なんですか?ホント
21 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月18日(月)21時39分05秒
…あの、ホントにもう…なんて言っていいのか…良すぎです。
いつまでも待たせていただきます。ここも、もうひとつのほうも…
22 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月19日(火)04時21分24秒
いいっす!!最高っす!!
Oー150さんのいちごま作品はどれをとっても素晴らしいの一言です。
この先も期待しつつ気が向くのを待たせていただきます。
23 名前:マルボロライト 投稿日:2001年06月19日(火)23時40分51秒
ドキドキしすぎて胸が痛い(w
なんかこれぞいちごまの醍醐味って思いました。
また気が向いてくれるのを気長に待ってます(w
24 名前:mo-na 投稿日:2001年06月27日(水)05時54分29秒
Oー150さんのいちごま みーっけ!超ラッキー。
ばれんたいん も読んでまっせぇ。
同時進行は大変だと思いますが、Oー150さんのファンとしては両方頑張って頂きたいっす。
#マルボロライトさんの下にカキコしてる。超ドキドキしちゃってる。(テレ
25 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時43分08秒
下げでやるとか言っておきながら、やっぱ上げよ一回。

>>18
ありがとうございます。ばれんたいん、頑張ります。
こっちは、頑張るとかは、、ないと思いマス。
気分次第って感じで。

>>19
幸福感を追求してるつもりではあるんで、そのお言葉、嬉しいっす。
気が向くかは・・自分でも分かりませんが、きっといきなり向くでしょう。
今日のように(w

>>20
僕ホントはストーリーとかゴチャゴチャ書くの苦手なんで、心理描写とクライマックスだけを書くほうが好きなんです(w
めちゃめちゃなんですが・・・。
何者・・・ん゛ん・・・怪しいものではない事は確かです(w

>>21
ありがとうございます・・・そう言って頂けると載せたかいがありますホントに・・・
調子に乗ってまた載せる事にしました(w
これホントはなんか雑過ぎるから載せる気なかったんですけどね。
でもいつまでも待たれてしまっては、載せるしかないです(w

>>22
何故いちごまなのか、、その疑問は自分でも答えが分かんないんですが、
けどもとにかくなんとなく書いたらいちごまなんですよねいつも。
いちごま以外も好きなんですが・・・
でも気に入って頂けて嬉しいです!

>>23
醍醐味、、ん〜僕の中でいちごま定義みたいのがあって、いつも同じ感じになっちゃうんですが・・・
みなさんの定義とはまってたら醍醐味になるかもしれないっす。
たまには定義ぶっ壊したのも書いてみたいと思ってます。

>>24
うおっ見つかってしまった。。あちこち読んで頂けて嬉しいです。
同時進行はしませんよぉ。こっちはホント気まぐれですんで。。



えー、、またまたいきなりですが、なんとなく載せようこれ。
これも書いたの結構前で、でも載せる気はなかったんだけど、、ないよりはあった方が良いかなと。

これはまたちょっと違った告白バージョンです。
シチュエーションは同じ。でも展開とか似てるようで色々違います。
26 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時47分03秒
ごまいち


「ねぇいちーちゃん・・・?」

「ん?」

「なんで・・?」

「ほぇ?」






「なんで・・・ごとーの事置いて、卒業しちゃったの・・・?」




「・・・・・・・」

それは、市井が娘を卒業してから数ヶ月経ち、突然後藤がうちに遊びに来た日の事だった。

27 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時48分02秒

久々のオフだっていうのに、後藤は何故か市井のうちに遊びに来た。
どっか行こうって言ったんだけど、市井の家がいいって頑張ったから、
結局この狭い部屋で一日を過ごす事となった。
後藤は部屋に入るなり、凄い勢いで喋りだした。
よっぽど溜まっていたのか、メンバーの話とか学校の話とか、最近良く行く店の話とか、、
よくまぁ尽きないなと思うくらい捲くし立ててた。
市井は話をする間も無く、終始相づちだけうってた気がする。
そして何時間もぶっ通しで楽しげに喋ってた後藤が、ようやく話が尽きたかと思えた時だった。
ホント、それは突然だった。

もしかして今までの長いトークは、これを言うための前振り・・?
勢いをつける為に、ここまで何時間も永遠と話しつづけてたのだろうか・・。
後藤なら、ありえる・・。



市井が卒業してから、後藤の元気が無かったのはブラウン管を通してそれとなしに気付いてた。
けどどうする事も出来ないし、どっちにしろいつまでも教育係をやっていれる訳ではない。
後藤はいつまでも市井に甘えてちゃダメなんだ。
市井の事を、心のより所にしちゃダメなんだ。
それじゃ教育してた事がなんの意味も無くなってしまう・・。
そう思ったから、こっちからは連絡もしなかったし、電話が来てもメールが来てもシカトし続けてた・・。
ホントは凄く辛かったし、凄く会いたかったけど・・。

だってそうだよ。
いつからか市井は・・・


後藤の事を・・・・


28 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時49分07秒

「後藤の事置いてって・・置いてってなんだよ・・・
例えば高校の先輩が卒業して、置いてかれたって思う?
卒業ってのは、自然の成り行きで、誰もが通る道なんだよ。
それが早いか遅いかのだけの違いじゃん」

ベッドにあぐらかいて座ってる市井と、床のカーペットの上に座ってる後藤。
その距離はほんの数メートル。
市井はすぐそこにいる後藤に目も合わさずに、素っ気無い口調でそう言った。
動揺を隠す為の精一杯の屁理屈。

でもやっぱこんな即興の屁理屈通用するはずもなく、、、

「・・別に、卒業するのはいいよ・・夢追いかけるの後藤だって応援するもん・・・
でも、でもね・・・」

「・・なんだよ・・・・」


「・・・先に、言って欲しかった・・・・・」



「・・・・・」


メンバーの殆どにその台詞を言われた。
でも、後藤に言われたのが、一番堪えた・・。
胸をぎゅって締め付けられる感じで・・。

やっぱり、会わなきゃ良かったと、この時ものすごい後悔が走った。
もう、大丈夫だって思ったんだ・・。
後藤、なんか元気になってきてたし・・。
それに平然を装って「よっ久しぶりっ」軽く電話したら、
「あれ?いちーちゃん?久しぶりだねぇ〜」
って相変わらずの調子だったし・・
もうなんの未練もない感じだった。
だから今日こうやって会う事も躊躇い無くOKしたんだ。
でもどうやら後藤の方が一枚上手だったみたいだ。
色んな意味で、成長したなマジで・・
もう確実に市井の知らない後藤なんだよな・・。
29 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時52分39秒

「・・・メンバーの誰にも言わなかったんだから・・後藤だけに言えるはずないじゃん・・
それに・・言って、後藤に辛そうな顔されて、決心鈍るの嫌だったし・・・」


「・・・後藤が辛そうな顔するってわかってたんだ・・・」

「・・そりゃ・・だって一応市井は後藤に教育係りしてたし・・・
他のメンバーよりは、後藤に取って多分、思い出深いっつーかなんつーか・・・」

「・・・それだけ・・・・?」

「え・・?」

瞬間、体が硬直した。

「後藤に取っていちーちゃんは本当にそれだけ・・?後藤がそれだけだと思ってたと思う・・?」

「・・・それ以外にな、何があるんだよ・・・」

後藤は、何を言おうとしてる・・・?


「・・・・いちーちゃん気付かなかったなんて言わせないよ・・・」

心臓が高鳴る。
手に汗がじわっとにじみ出てくる。

どうすればいい・・?
シラを切るべきか・・・?
今までずっとシラを切って通してきたじゃんか・・。
今更何をどう・・・

30 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時53分41秒

「・・だから何の事だよ!!」

子供みたいだな・・
逆キレかよ・・・情けない・・・・。



「いちーちゃんは・・気付いてたはずだよ・・・・?

        後藤が・・・・いちーちゃんの事・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・」



後藤はそこまで言うと、言葉を詰まらせた。
潤んだ目で市井の事をしばし見つめて、そのまま言葉を飲み込み、俯いた。
後藤は口では言わなかったけど、その目ははっきりと市井に言っていた。

“好きだって・・・”



確かにそうだ。
幾ら鈍感な市井でも、後藤の気持ちは気付いてた。
あんなにあからさまに愛おしい目で見つめられたら、嫌でも気付く。
市井はこんなにも怖がっていたのに、後藤は真っ直ぐ想いを目で伝えてきた。
何度も、何度も・・。
そして、その目に吸い込まれて、何度となく、その唇に吸い込まれそうになった。
けども、いつも直前に何かに止められた。
市井の中の、何かに・・。
ハッと我に返った市井は、いつもその空気を誤魔化すようにチャラけてやり過ごしてきた。
後藤はやり切れない表情を浮かべていたけど・・。
31 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時54分38秒

「・・・後藤このままだと頭ん中いちーちゃんでいっぱいになっちゃって、
溢れちゃって、おかしくなっちゃいそうなんだ・・・・」

「・・・・・」

「だからね・・・もう・・振られてもいんだ・・・・
どっちにしろもう苦しいから・・いんだ・・・・
だから、今日ははっきり言って欲しい・・・・・
もし・・なんとも思ってないなら、そう言ってくれれば・・・
もう・・・後藤会いにきたりしないから・・・・・
いちーちゃんの事・・・・

      忘れるから・・・・・」



「・・・・・・・」


凄い長い沈黙。
時計の秒針を刻む音がやけに耳について、気持ちを焦らせる。


市井の気持ちは・・気持ちは・・もうはっきりしてるんだ・・・
頭の中がいっぱいになってるのは・・・・
市井の方だ・・・・

だったら、そう返事すればいい。
でも・・・・


「・・・・・市井は・・・後藤の事・・・・
       後藤の・・・事・・・・・」
  
「・・・・・・」




「・・・・別に・・・なんとも・・・・」




32 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時55分34秒


「・・・・・・そっか・・・・」


泣くと思った。
でも違った。後藤は・・・・

笑ってた・・・・。
めちゃくちゃ力ない笑顔・・・・

なんでだよ・・・・
泣けよ・・・・・
なんで泣かないんだよ・・・・



気付くと、何故か市井の目に涙が溢れていた。


「・・・いちーちゃん・・・?なんで泣いてるの・・・・・?
・・・別に・・・いいよ・・・しょうがないもん・・・
・・好きとかそういう気持ちばっかはどうしようもできないって・・幾ら後藤でも分かるよ・・・?
・・でも・・・・ありがとう・・・・同情してくれてるんだ・・・
やっぱいちーちゃんは優しいね・・・・
余計に好きになっちゃいそうだよ・・・・・」

「・・・・・」

後藤は力ない笑顔でそう言うと、

「これ以上好きになったら忘れれないじゃんバカ・・」

そう一言言い残して立ち上がり、荷物を持って虚ろな足取りでドアに向かって歩き出した。

33 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時56分18秒



これでもう、二度と後藤に会えなくなるのか・・・

二度と・・・・

“ねぇねぇいちーちゃん”

“いちーちゃ〜〜〜ん”

“いちーちゃんっ♪”

“ふぁぁ・・・いちーちゃん・・・zzz”


二度と・・・・・・・・・



34 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時57分06秒



「・・・・・・・待った!!」



「・・・・・何・・?大丈夫だよ・・・?ちゃんと忘れ、、、」
「違うそうじゃない・・・・」

「え・・・?」

「やだ・・・・・」

「・・・なにが・・・?」



「後藤が市井の事忘れるなんて、耐えられない!!」



それはもう、衝動的だった。
さっきまであれこれ考えていた自分はどこかへ行ってしまった。
気付くと市井は、後藤を後ろから思い切り抱きしめていた。

「・・・・いち・・ちゃ・・・・?」

ドサッと後藤の荷物が手から落ちた。


「・・・・ごめん後藤・・・・・ウソついた・・・・・
市井は・・・・・市井は・・後藤の事・・
 
   ・・・・・好きだよ・・・・・」

35 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)04時58分29秒


「・・・・・・」

また沈黙が訪れる。
けどもその沈黙は少しづつ震えだした後藤の体が破っていった。

「・・・ウッ・・・ヒック・・・・いちちゃ・・の・・・・バカ・・・」

「・・・ゴメン・・・なんか・・・・怖かった・・・」

「・・ヒック・・何が・・・?」

「・・なんか・・・後藤の・・支えになれる・・自信なくて・・・・」

「・・ンック・・・・いちーちゃん・・頭いいんだから・・・そんな訳分かんない事言わないでよ・・・・」

「・・訳分かんなくないだろ」

「訳分かんないよ・・いちーちゃんが後藤に何かしてくれて、それが支えになるんじゃないんだよ・・?」

「んじゃなんだよ・・・」

疑問符を浮かべる市井の方に、後藤は体を向け直して、ぎゅっと抱きついてきた。

「いちーちゃんが傍にいてくれるだけで・・・・
後藤の支えになってる・・・・
こやって抱きしめられるだけで・・・
後藤の支えだよ・・・・」

「・・・そ、そういうもん・・・・?」

「うん・・・・ンック・・・・」

「・・・・そうなのか・・・・」

「そうだよ・・・・・・」

「・・・ちくしょーもっと早くに分かってりゃ・・・・」

「もっと早くに後藤の誘惑に流されてた・・?」

「・・・・うん・・・・」

「・・・・・・もぉぉぉ!!!もっと早くに分かってよ!!今までの後藤のこの苦しみは何だったのさ!!
それにそんな訳分かんない理由でフられて・・後藤本気でこの先どうやって生きていこうかと思ったじゃん!!!
いちーちゃんのバカバカバカバカ!!!」

突然市井の背中をポカポカと叩く後藤。

「イテ!イテイテイテ!!ごめっ悪かったって言ってるじゃん!!」

「もぉ・・・今度嘘付いたら後藤本気で怒るからね・・・?」

「・・もう本気じゃん・・・」

「後藤が怒ったらまだまだこんなもんじゃないよ・・」

「こわっ・・後藤ちゃん怖いよ・・・」

「ヘヘっ・・後藤は怒ったら怖いぞ〜・・・」


やっと後藤が本当の笑顔見せてくれた・・・
良かったマジで・・・・
この笑顔見れなくなるなんて・・・市井だってこの先どうしていいか分かんないよ・・・

36 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)05時08分01秒

やっと、長く心に引っかかってたモヤモヤが解決した。
これからは、今まで辛い想いした分、させた分、ゆっくり楽しい思い出作っていけばいい。
後藤を抱きしめながら、今までの事、これからの事をしんみりと考えてた。

これから二人はどうなってくのかなぁとか、どう言う風にしていけばいいのかなぁとか
これって圭ちゃんとかに報告した方がいんだろうか・・とか
いやでもそんな必要ないよなぁ・・・
とか・・・

案外こういう時って冷静なもんなんだ。
なんか、後藤も市井の腕の中で大人しくなってるから、丁度今同じような事考えてんのかなって思ってた。
でもその直後、冷静なのは自分だけだったって事を理解した。



「・・・・いちーちゃん・・・?」

突然ひょこっと顔を上げる後藤。

「ん・・?」

「・・・・・」

「な、な、なんだよ・・・・」

上目遣いで市井を見たと思ったら、突然ズイズイと市井を押してきた。
その目は潤んでて、今までに見たこともないくらい真剣で、
どっかいっちゃってる感じで・・・
なんか・・・妙に・・・

え・・つーかこれは・・・・

「!?・・・・ちょっちょっ・・・ご、ごとう・・・?」


ドサッ!!


37 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)05時09分21秒


市井の体は後藤の馬鹿力によって簡単にベッドに沈められた。


「・・な、ちょっマジ・・・?後藤ちゃん・・こういうのははや、はや過ぎるんじゃないかな・・?」

突然の事に動揺しまくる市井。

告白して数分しか経ってないじゃんかよ・・・おい・・・マジすか・・?


いきなりの後藤の行動に、さっきまでのマジモードは一瞬にして飛んでってしまった。
冷静どころかもう、混乱しまくってる・・。


「・・・も・・いいじゃん・・・っていうか後藤もう我慢出来ない・・・・」

「・・や、我慢てさ・・ほら・・まだ気持ちが通じ合って数分だし・・我慢も何も・・・・」

「違うよ・・・・後藤はずっと我慢してた・・・・」

「ずっとって・・・・」

「こうなる日・・・待ってたもん・・・もうこれ以上待てないよ・・・・・」

息が荒い後藤。
理性失いかけてる・・・?
おい・・市井そんなに我慢させてたのかよ・・・・

38 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)05時11分30秒

「・・で、でもほら・・・物事順序ってものがあると市井は思う訳ね・・・。キスもまだしてないじゃん・・・・・」

「じゃーする・・・」

「じゃあって・・、、」

言いかけた市井を無視し、後藤は荒々しく市井に口付けをしてきた。

「・・・っ・・・ん・・」

いきなりすぎて最初は体が抵抗していたものの、
すぐにその感触に気が遠くなった。
市井だってそりゃ・・我慢はしてたし・・・・

市井を押し倒したまま最初から激しくキスをしてきた後藤は、
一向に顔を離す気配は無く、唇と舌を感じるだけ感じ続けていた。

「「ハァッ・・ハァッ・・ハァッ・・・」」

ようやく唇を離した後藤の表情は、なんかまぶたが重そうに下がってて、瞳がウルウルしてて、焦点が合ってなくて、、
めちゃくちゃトロンとしてる。
トロけるってこういう事いうんだなって凄く、、納得。


「・・・そだ・・いい忘れてた・・・・」

「・・・なに・・・?」

「いちちゃ・・・・好きだよ・・・大好き・・・・・」

「・・・うん・・・市井も・・・、、!?」

言いかけたところで再び後藤に唇をふさがれた。

市井にも言わせろよ・・・・

なんちゅー自己中プレーだ・・・・・ぁっておいマジ!??!

「ちょっちょっちょ待った待った!!」

「やだ待たない・・・」

いきなり市井のシャツのボタンを外してくる後藤。

おいおいおいおいマジでする気!?
心の準備が・・・・
シャワーも浴びてないし・・・・
そんないきなり・・・・恥ず、恥ずかしいよ・・・・

・・・ってなんか逆じゃない!??!
っつーかなんで市井が脱がされてんの!??!


え・・・市井が下な訳・・・・?


39 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)05時12分17秒


ウソだ・・・するとしたら絶対上かと思ってた・・・・・
後藤はされたいんじゃなくてしたい訳・・・?
心理的にそれは・・・どういう・・・。



「ごとぉ!!マジでちょっと待てって!!」

その言葉で後藤はようやくパッと手を止めた。

ほっ・・・・・

分かってくれたか・・・


後藤は市井から体を離し、立ち上がった。
、、と思いきや、

「!?!?」

思わずパッと目を反らしてしまった。
後藤はババッと自分の衣服を勢いよく脱ぎ、恐らく自分が全部脱ぎ終わってから(見てないから分かんない)
、、あっという間に市井も後藤に脱がされてた。
というか剥ぎ取られたというか・・・
ちょっと強姦チックじゃないか?これは・・・
もう辺りは暗くて、夕日が差し込んでるから、部屋は薄暗くて・・
だからそれはいんだけど・・・
でもロマンチックの欠片も無いぞおい・・・頼むよ後藤ちゃん・・・
好きは好きだけどさぁ・・・
そりゃいちーも後藤としたいけどさぁ・・・
もっとこう・・・あるじゃん・・・
後藤ちゃん男だったら間違い無く彼女に頬っぺた引っ叩かれて「サイテー!結局あたしの体が目当てだったんでしょ!!」って吐き捨てられて終わっちゃうとこだぞ・・・?
まぁ市井は・・後藤をこんなに壊れるまで我慢させてたって事実の方がなんか申し訳ないっつーかなんつーか・・・
それに体目的では絶対無いと・・・・
いや無いだろそれは・・ないよ・・・うん・・・
自分あんないい体してんだから今更市井の体を欲しがる意味が分かんないし・・
男なら分かるけどさぁ・・・
だから、市井の体が欲しいんじゃなくて、市井自体が欲しいんだと・・
そう・・・思うんだけど・・・そこんとこどうなの後藤ちゃん・・
、、って・・!!!
・・・・ふぁ・・・・・・・・・
なんだ・・・?・・意識が・・遠のく・・・・・・・
ごとぉっ・・・・・何処でそんなスキルを・・・・・

首筋に吸い付くようにキスしてくる後藤。
キスしながら肌を擦り合わせてくる。
スベスベしててやわらかくて・・・・キモチー・・・ぞこれはマジで・・・
やべぇ・・・なんかもう・・・好きにして欲しくなってきた・・・・・
体がトロけてくってまさにこういう事言うんだな・・・
40 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)05時16分54秒

「ハァッ・・ハァッ・・いちーちゃん・・・・」

めちゃくちゃ息が荒い後藤。
興奮しまくってる後藤を見てると市井までなんか・・・・

・・・そんなに欲しいならいいよもう・・・・





結局後藤ちゃんにペロッと食べられてしまった市井でした。
食べ終わった後の後藤は満腹って感じで幸せそうな寝顔をしていた。
寝てる時はこんなに無邪気で可愛いのに・・・さっきのあれは・・・夢か・・・・・・?
まぁ・・・夢のように・・・・良かったんだけどね・・。

あぁなんか、、慌しい一日だったな・・・・


でも、、、いい一日だったな・・♪


  〜〜fin〜〜〜
41 名前:Oー150 投稿日:2001年07月10日(火)05時26分10秒
なんか・・いつも閉めがテキトーだなぁ・・・


今回は最初シリアスで途中からいきなりコメディーという感じに挑戦したんですが、、
無理あったかも・・・。
どっちかに統一しよっかなとも思ったんだけど。まぁいいや。
これまた、詳細書けやゴルァ!って人いると思いマスが、、詳細はものすっご気力使うんで・・すいません・・。
42 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月10日(火)18時55分14秒
ごまいちもいいなぁ…
43 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月10日(火)22時08分11秒
後藤は詳細中は言葉攻めしてそう・・・
44 名前:mo-na 投稿日:2001年07月11日(水)03時20分39秒
作者様へ。お!更新だぁヤッター。
ホボOー150さんのは読んでいるつもりです。まだ、知らない所に隠れてるのかな(笑))これはfinって有るけど完結?
いや・・・・まだ有ると思いたい。いちごま可愛い〜、そして作者さんのファン倶楽部入会希望(謎)
45 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月11日(水)03時33分14秒
やっぱえ〜な〜!!
ペロッと食べられた市井ちゃんがグット!!(w
46 名前:Oー150 投稿日:2001年08月26日(日)02時46分12秒
無茶苦茶久しぶりに登場です。
レスお返しします。

>>42
ごまいちは難しいんですけどね・・
いちごまとどっち人気あるんだろう。。

>>43
言葉攻め?(w
って・・・つまり・・・
・・自粛しよう・・

>>44
まだ知らない所に、、どうでしょう。それを思って、ここに今後いちごまにはまった方へ、ヒントを残しておきます。
僕の小説好きになってくれてありがとうございます!
またそのうち突然書くかもしれないんで、そん時は宜しくお願いします。。

<いちごま好きの方へ>
赤板に僕のスレはこれを含めて三つです。(HN同じ)
全部見つけれたらその中に更なる奥へと続く道が開かれる事でしょー。
あんま意味の無い道に(苦笑
47 名前:mo-na 投稿日:2001年08月27日(月)06時16分33秒
道は開けました(笑)
そして、その先が迷子中(爆)
ご指導願います。
48 名前:あっちゃん太郎 投稿日:2001年09月03日(月)13時19分26秒
>0−150さん
レスするのは初めてですが、楽しんで読んでいた作品のひとつです。
落ち着いてから、また再開してもらえると嬉しいです。
受験生にとって、今が一番厳しい時期かもしれません。体には十分に気をつけて下さい。
49 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月08日(土)03時14分05秒
ごまいち最高!
いちごまも大好きなんだけど、ごまいちが一番だねぇ。
また、機会があったら書いてください。
50 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時04分29秒
もう・・来年までは現れないと思ってたのに・・・
結構「短編はちょこちょこ書きます」宣言をしてたので、本能的に手が動き・・(w

ヤっちまいました。

>>47
いけました?いけましたよね?いかない方が身の為かもしれませんが・・(ニガワラ

>>48
実はかなり驚いてしまいました。
ホント、読んでる作者さんって来て頂けると嬉しいもんですねぇ・・
受験応援レスまで付けて頂いて、、個人的な事なのにありがとうございます(カンルイ
僕は他ではなんとなく名無しでレスしまくってるんですが、、勇気が湧いたらいつかコテハンで伺わせて頂きますので、、(w

>>49
ありがとうございます!
49さんのレスでスイッチが入ってババッと書いてしまいました。
でもこれはごまいちじゃあないな・・すいません・・。
ごまいちってあん〜まり書いた事ないんですが、結構需要あるみたいなので、また今度書きますね。多分・・
今度はコメディーじゃなくてシリアスなごまいち加工かな。

じゃあいきます。
ノリと勢いだけで書いたんで、雑だと思いますが、ノリで読んでやって下さい、、。
51 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時05分57秒

『歯磨き』



朝起きる。

「・・ふぁぁぁ〜〜〜っ・・・・」

布団の中で伸びをしながら、隣でスヤスヤと寝ている後藤の顔見て一人顔をほころばせ、ぷくぷくしてるほっぺたを突っつく。

ムニムニ

「ごとぉ〜〜」

ムニムニムニムニ

「ごとぉ〜〜〜朝でっすよぉ〜〜・・」


いつもながら・・起きないなぁ・・・
ムチャクチャ気持ち良さそうに寝ている後藤を暫し鑑賞。
今日はどうやって起こそうか、と考える。
昨日は上に覆い被さって何秒我慢できるか、だった。
おとついは耳元で起きろ起きろ連呼。でも言葉は疲れるから極力避けてる。
その前は耳を甘噛み・・・
その前は・・・・
・・・まぁ、色々・・。
52 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時06分56秒

今日はどうすっかなぁ・・・
あんま刺激与えて無理矢理起こすの好きじゃないんだよなぁ・・
朝は大切だから、出来れば気持ちよく起こしてあげたい。、、これって甘やかしか・・?

・・つーか・・・
こいつの寝顔見てるとこっちまでまた睡魔襲ってくる・・
ミイラ取りがミイラじゃん・・

やべぇ寝ちゃいそう・・

あ、そうだ。
どうせ寝てるんだし・・
言ってみっかな・・・

寝てる・・よね


ツンツン


・・・・よっし。

53 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時07分30秒


「・・・・ま・・ま・・・」

ドキドキドキ



「・・・・真希・・朝だよ・・」


・・・・
・・・・・・
・・・カ〜〜イッ!!カイカイ・・痒いよ・・・
自分で言っててかなり恥ずかしいこれ・・・

・・朝っぱらから何やってんだいちー。
もういいや・・ほっといて起きよ・・


そう思って、ガバッと体を起こし、寝ている後藤をまたいでベッドから降りようとした。
ところが、
54 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時08分54秒

「!?わっ!!」

いきなりグイッと体が引っ張られ、ドサッとベッドに倒れこむ。
正確には、後藤の上に覆い被さるような感じで。

驚いて顔を上げると、そこにはやたらとデレデレニヤニヤした後藤の顔。

やば・・・

「もしかして・・お、起きてた・・・?」

倒れこんだ体制が悪かった為、後藤の顔の数センチ横にカッコ悪く突っ伏した状態で、顔半分だけ恐る恐る後藤を覗き込みながら尋ねる。

後藤は首を縦にも横にも振らず、物凄い嬉しそうな顔でデレデレしたかと思うと、何故か一人物凄い照れた様子で、市井と目があった瞬間いきなりバッと背を向けた。

こいつ・・分かり易いなぁ・・・

言葉で言わなくても態度でバレバレ。

あ〜でも・・・・起きてたのかぁちくしょ〜〜!!!

悔しさと恥かしさが込み上げてくる。
ワシャワシャと髪を掻き毟りながらもとりあえずもっかい確認・・

「だから聞いてたんだろって!」

でもやっぱ確認取んなきゃ良かった。



「・・・もっかい言って?」

「はぁ!?」
55 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時10分22秒

「いいじゃんもっかい言ってよいちーちゃん・・」

枕を抱きしめて、顔半分埋めながら目だけで訴えてくる。

「・・やだもう言わない・・」

「なんでさ・・」


「・・・・痒い」


素っ気無く言って、首を掻きながらパッと立ち上がった。
そのままツカツカと洗面台へと向かう。

照れ隠しとは言え自分でもちょっと冷たいなとは思う、、。



56 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時11分30秒


でもね、あれだよ。ちゃんと分かってるからこういう事できるんだよね。

だってほら、

「いちーちゃんは照れ屋さんだねぇ・・・」

鏡の前で歯ブラシに歯磨き粉を乗せてる市井に、速攻で後ろからギュ〜っと抱き付いてきてる。
いちーの性格分かってるから、こんなんでショゲたりしないんだよね後藤は。

ピッタリくっ付いてくる後藤にリアクションする事なく、歯磨きに集中。


シャカシャカシャカシャカ

シャカシャカシャカシャカシャカ


「ほとぉ〜もはぁみかけお」

「ん?」

「はぁみかけって」

「んあ〜、、、うん」

腰に抱きついたまま深く頷く後藤。

・・・・?

うんつって動く気なし・・なんなんだったく・・・
でもまぁいつもの事だから、気にせず歯磨きを続ける。

シャカシャカシャカシャカ

シャカシャカシャカシャカシャカ
57 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時13分24秒

、、今度はなんだぁ?

いちーのパジャマの裾をクイクイ引っ張ってくる。

「はひ?」

鏡越しに後藤を見る。
後藤は自分の唇を指してなんかジャスチャーしてる。

いちーは今喋れないけどお前は喋れるだろっつーの・・・

けどそんな突っ込みも出来ないから後藤のジャスチャークイズを当てるしかなく・・・

なに?なんだよ。

こっちも眉間にしわ寄せて、は?っていうジャスチャー。

すると「だからぁ〜」とか言って今度は口をあ〜んて開けてきた。

?なんだ?
虫歯でもあんの?

後藤の口の中を観察する。

別に虫歯は治療済みみたいだけど?
口内炎とかもないし、、。

なんだよ。


いちーが口の中を観察してると、「違う違う」と言って今度は手をグーにして歯を磨くポーズ。

そして、、

「して?」

とちょっと照れながら一言。


、、は?

58 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時14分55秒


、、だから今してんじゃんか。

そう思ってたら、更に一言追加してきた。



「、、後藤に・・・」



目をパチクリして手を止める。
パッと後藤の顔の方を振り向く。
そこにはなんかモジモジしてる後藤の姿。

えっと・・・つまりその・・・・

解答を繰り返しジャスチャーで伝えてみる。

自分を指さして、

“いちーが”

後藤を指差し、、、

“ごとーの”

歯を磨いてる口元を指差す・・。

“歯を磨け、、、と・・・・?”


すると、、

コクッと小さく頷いたのち、

「ダメ・・?」



・・・・・正解しちった・・・。




59 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時17分04秒


おねだりの時の目でジーッといちーを見つめてくる。
・・クルッとターンして、聞かなかったかのように普通に歯磨き続行。



シャカシャカシャカシャカ

シャカシャカシャカシャカシャ・・・・



・・・・・

・・グチュグチュグチュッッペッ


うがいして、口の周りをタオルで拭く。
でもって、、



「・・・んじゃちょっとそこ座れよ・・」



あ〜あ・・・結局・・頼みごとは聞いちゃうんだよなぁ・・・
弱いなぁ後藤に・・・・


60 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時19分53秒


んな事思いながらもちょっぴしドキドキしてる市井。
まただらしない嬉しそうな笑みを浮かべてる後藤を洗面所に置いてる踏み台に座らせ、自分はリビングから低めの椅子を持ってきて対面するように座る。


「・・ぉぃしょっと。、、うっしじゃあ・・・・今日だけだからな・・・」

「うんうん

歯ブラシに歯磨き粉を乗せる。


「・・ごとー歯磨きも自分ですんのメンドイわけ・・?」

椅子を引いてより後藤に近づく。
いちーの椅子の方がちょっと高さあるから、斜め上から見下ろす形になる。

「やぁそういうわけじゃないけどね・・・なんとなく・・・いちーちゃにして欲しい・・・」

「・・ふぅん・・・。、、はい口開けて」

目をキラキラさせながら素直に口を開く後藤。
仕事ん時もこんくらい生き生きしてりゃいいのに・・・
まいいや。それより、、

人の歯磨きって・・
ん〜・・・あ〜でもあれか。小児歯科とかよくやるか。

いやでもいちー歯医者じゃないし・・(苦笑


そう思いながらも頬から顎にかけて包むように手を添えて、恐る恐る歯ブラシを口内に入れていく。

、、なんかこれって結構・・

何故だか赤面中の後藤。

61 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時21分11秒
ウ゛ンッと咳払いをして、
「は〜いんじゃ磨くぞぉ〜・・」

NHKのお姉さんみたいなノリで歯磨き開始。

シャカシャカシャカシャカ

「お客さん虫歯多いっすねぇ」

速攻で店員と客に変更。

「ひちーひゃんらってほーひひゃん」

「・・・お前いちーの歯の事情まで知るなよ・・・」

「アハッ・・・」



シャカシャカシャカシャカ

「・・痒いとこございませんかぁ、、なんつって(笑)」

「、、ほふわ」

「そこで注文すんなよ・・。あ〜何奥歯?はいはい・・」

シャカシャカシャカシャカ



62 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時23分25秒

シャカシャカシャカシャカ



「・・・きもち・・?」

あ・・何聞いてんだろ・・

「・・ってだから頭洗ってんじゃないっつーの・・。ははは・・」

すかさず自分に突っ込む。


シャカシャカシャカ・・・


「・・・ひもちーお・・・」

「・・・ぇ・・ホントに・・?」

コクコクと赤面しながら首を縦に振る後藤。

「あんはほひほひすう・・・」

「はい?」

「あんかぁ、ほひほひすうおぉ〜」

なんか、、ほひほひ・・?あ〜、、ドキドキ?、、ドキドキするよぉって事?

・・・・・。


シャカシャカシャカシャカシャカ

「「・・・・」」

63 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時24分40秒


なんか、舌とか歯とか・・あんま口内ってはっきり見た事なかったから・・なんつーか・・・
なんつーか・・・

ドキドキドキ

「・・ごとぉ・・そろそろよくない・・?」

「まららめらよ」

「・・・・」

ドキドキドキ

シャカシャカシャカシャカ




あ〜なんか、歯磨き粉が口ん中溢れてきたなぁ・・
飲み込みそうな勢い・・

「ごとぉ苦しくない?」

「はいひょふ・・・」

無理しちゃって・・ったくそんなにいちーに歯磨きして欲しいのかよ・・・
・・でもなんか幸せそ〜〜な顔してんなぁ・・・
たかが歯磨きで・・・

64 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時27分09秒

、、ふぅっ・・
あとやってないとこ何処だぁ・・?
上の奥歯か。
ちょっとこの体勢じゃ無理だな。

そう思って、椅子から降りてパジャマを膝までめくって膝を立てた。
今度は下から口内を覗き込む形となる。
奥歯が見え難い為、顎を持ち上げてかなり至近距離から覗き込む。


シャカシャカシャカシャカ


あ、おい後藤歯磨き粉溢れるってば・・


こぼれるこぼれる・・・

・・こぼっ・・

ぁ……



「「・・・・・・」」



それは反射的にだった。
なんでだか自分でも分かんない。
気付くと、いちーの口の中に歯磨き粉の味が広がってた。

「・・ひちーひゃ・・ひひゃないお・・・」


汚いって?

「んな訳ないじゃん・・後藤のなら・・・全然・・」

大丈夫・・・。

65 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時30分26秒


こういうのって、一旦スイッチが入るともう止まんない。
言い終わるのと同時に、こぼれた口元を舐め取るようにキスをして、自分のそれで後藤の下唇を軽く挟んだ。

瞬間、


「んぐっ・・ゴホッゴホゴホッ!!」


「わっご、ごと!?大丈夫!?」

後藤が突然むせ込み、ハッと我に返った。
驚いて後藤の背中をさする。

「ゴホゴホッ・・・んっ・・・のっ飲んじゃった・・・」

「マジで・・?大丈夫・・?うがいしろようがい・・」

依然むせ込んでる後藤をゆっくり立ち上がらせ、洗面台に促す。

うがいを何回かした後藤は、ぷはぁ〜・・っと息を吐いた。
市井もうがいをして、後藤の顔を見る。

「あ〜なんか・・・初めて歯磨き粉飲んだ・・・」

舌を出して顔を歪ます後藤。

「・・・・」

洗面台に手をついて上体をかがめてる後藤を、落ち着くまで背中を摩りつづける。


「もう・・いちーちゃんが悪いんだよ・・
・・いきなり・・・・
・・・・ビックリしちゃったじゃん・・・」

「あ〜・・・ゴメン・・・・」
66 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時31分01秒

「別に・・焦んなくてもさ・・・・
終わったら、お礼にいっぱい・・・
してあげようと思ってたんだから・・・」

そういう後藤の言葉はもうあんま聞こえてなくて、後藤ももう心は違うところに行ってて、互いが互いの一箇所を見つめていた。
ゆっくりと後藤に頭を抱えるように引き寄せられ、そのまま迷う事なく唇を重ねる。
まだ歯磨き粉の味が残る口内。いつもより激しく絡めあう。
いつもの事ながら、頭の中がトロけそうになる。

「んっ・・・・」

背筋がゾクゾクして、体が軽い痙攣を起こす。

朝っぱらから・・何こんな・・・・


・・・・ダメだ・・


グイッと後藤を突き放す。

「「ハァッハァッ・・・」」

「・・なんで・・?」


「・・・続きは・・・・夜にしよ・・・」

だってこの勢いだといくとこまでいっちゃいそうだし・・・


そんな事言えるはずもなく、また誤魔化すようにクルッと背を向けて、平常を装って、部屋に戻った。

また何カッコつけてんだか・・・

67 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時32分11秒



でもね、大丈夫。
だって、


「ヘヘッ・・じゃあ今日の夜はごとぉ頑張っちゃうよ・・・」

そう、後藤はいちーの事何でも分かっちゃうんだよね。
考えてる事はバレバレな訳だ。

「はぁ・・?今日はごとーがする訳・・?」

「うん。歯磨きのお礼だよぉ」

着替えてるいちーの横のベッドで嬉しそうにニヤニヤしてる後藤。

そして最後の最後に更にお願い事を付け加えられてしまった。

「・・でそん時は・・・・今日だけでいいから・・・」

「・・何?」



「・・・・後藤が寝てる時言ったやつで呼んでね・・・」


「・・・・」


・・・でも多分・・・後藤のお願いだからまた・・・・


聞いちゃうんだろなぁ・・・。



 〜ふぃん〜
68 名前:Oー150 投稿日:2001年09月09日(日)04時38分01秒
( ´ Д `)<いちーちゃんは歯磨きが上手です!

今回は結構〜チャレンジかも・・
いちごまヲタ以外は「キタネッ」で終わるだろなぁ〜・・
69 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月09日(日)05時52分27秒
 ヽ^∀^ノ<…ま、真希。
(*´ Д `)<(きゅ〜ん)
も、萌え〜(w
歯磨き粉は飲むと確かにむせますね。でも反射的にやっちゃう市井ちゃんの気持ちもわかる。
私も昔、反射的に恋人のゲロを手で受け止めた経験が…キタネー!!(w
70 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月09日(日)08時34分25秒
むほほほ〜〜。
>痒いとこございませんかぁ〜
痒い〜〜〜〜(w

なんんか〜すぅぅんごぉうくぅ〜エロかったれすぅ〜
71 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月09日(日)20時58分30秒
歯磨きしてもらうってのは新手の技だな
72 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月10日(月)04時01分22秒
今夜・・・期待しちゃってよいのかな?

( ´ Д `)<ごとぉ、頑張っちゃうよ
ヽ^∀^ノ<あっ、ま、ま・・・き・・・
 逝ってきます
73 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月12日(水)13時37分59秒
おかわり(w
74 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年09月17日(月)13時27分21秒
こちらの小説を「小説紹介スレ@赤板」↓に紹介します。
http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=red&thp=1000364237&ls=25
75 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月01日(月)23時25分16秒
>>17
76 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月02日(火)02時08分10秒
>>75
??
77 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時11分26秒
HO〜ほら行こうぜ!修学りょっこぉ〜行っこうぜ!!

見てしまいました・・・僕の意志はコンニャクです・・・
しかもごまを見て話を思いついてしまった・・・
もう見ない!!(ダッ

いちーちゃむが蘇りましたね。
また、新たな伝説が始まる・・・。
第三次世界大戦は、始まらないで・・・。
78 名前:いかりや長介 投稿日:2001年10月14日(日)10時29分54秒
>>77 だめだこりゃ…(w
79 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時30分33秒
>>69
ゲロっすか(w
ヽ^∀^ノ<受け止めれるかな・・・
( ´ Д `)<受け止めてよいちーちゃん
ヽ^∀^ノ<お、おうよ・・
( ´ Д `)<じゃあ一緒に船に乗ろう
ヽ^∀^ノ<!?え・・や・・その・・・
       あ〜〜何処につれてくんだごと〜〜!!

>>70
エロかったですか?エロいのか・・。でもなんか嬉しいっす(w
( ´ Д `)<エロいっていちーちゃん
ヽ^∀^ノ<いちーはエロくないぞ!
( ´ Д `)<じゃあごとー?
ヽ^∀^ノ<うん(キッパリ
( ´ Д `)<キュ〜ン
ヽ^∀^ノ<なんでそこで鳴く訳!?

>>71
新手ですね(w
ネタもそろそろ尽きそうです(ニガワラ
でも尽きそうで尽きないのがいちごまです。
僕の持ちネタでは決してありません(注
なんか二人が勝手に僕の頭の中で劇を始める感じなんですよね。
それをただ文章にしてるっていうか、、。

>>72
う〜ん・・期待しちゃダメです(w
今夜、ではなかったけどその類の短編は丁度ちゃむ復帰ニュースDAYに出来上がったのあるんで、
もし良かったら足運んでやって下さい。
80 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月14日(日)10時35分03秒

>>73
はいどうぞ!↓

>>74
バグさんお疲れ様でございます。かなり活用させてもらってます。
今後も頑張ってください。

>>75
???それは・・ばれんたいん放棄すんなよ!!っていう怒りのメセージ…?
んん・・解読できないっす・・何かヒントを・・。

>>78
おっとレス早い・・。
おっしゃる通り、ダメだこりゃって感じです。
81 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時40分55秒

   ★Only two persons' world★



はぁ・・・・・今日も疲れたなぁ・・

ただいまっと。

カチャカチャ


ん?あれ??鍵開いてる・・・


ガチャッ


あ・・・あいつ・・・また勝手に人んち入りやがって・・・・

うっし。こっそ〜り入ってて脅かしてやろっと。

コソーリコソーリ・・・・




「べいべ〜恋にノックアウっ♪ノックアウッ♪口付けしった〜いっ♪しったっいぃぃはあとはあと



・・・・・・自分の歌とか口ずさむなよなぁ・・・
しかもウッキウキじゃんか・・・
なんかあったのかな・・・奴がこんなテンション高いのは珍しいぞ・・・

82 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時42分01秒


ドアの隙間からそっと覗き込むと、そこには案の定後藤がいた。
なんかキッチンに立って何やら作ってる。


「くちっずけしったぁいっ♪しったっいぃ♪」


・・・リピートしてる・・・・そんなにしたいのかな・・・・


?っとと、、なんだ?

突然リビングに向かって走り出した後藤。
バッとドアに隠れる。
ソファーに向かって走って行ったかと思うと鞄から何やらゴソゴソと探してる。
手にしたのは、、

なんだ携帯か。


「、、あ、もしもし?こないだ言ってたやつだけど分量忘れちゃったんだよね〜。もっかい教えて?」


誰と話してんのかな。
メンバー?友達?、、まぁ誰でもいいけど。


「うん、うんうん。100グラムと、、、うん2杯、、、分かったぁありがとねぇ。、、え?あ〜〜〜いちーちゃんがねぇ」

んん?いちーがどうした。

「こないだ食べたいって言ってたんだぁ・・・アハッ・・・。
だからねぇ美味しく作ろーと思って・・・。
え〜〜ノロけてないよぉ・・・・♪」


・・・・・・やべぇごとーちゃん可愛すぎ・・・

83 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時42分58秒


「うんじゃねー、、ばいば〜い」

ピッ

「あっやばいいちーちゃんそろそろ帰ってくる・・・急がなきゃ急がなきゃ」


いちーはもう帰ってきてるよはあとはあと


・・なんか・・料理作ってる後姿がむちゃくちゃ可愛いくみえる・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・っとヤバイヤバイ!何考えてるんだ・・


お、後藤無言になった。なんかめちゃくちゃ集中してんなぁ。
何切ってるのかな。


「、、イタッ!」


!?

ガチャッ

「後藤なした!!!」

「あ・・いちーちゃおかえ・・・」

ダッシュで後藤の元に駆け寄った市井。
後藤が痛そうに抑えてる指からは血が出てた。
それを目にした瞬間反射的にその指を口に運ぶ。
84 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時43分40秒

「・・・・どしたの・・?」

「それはいちーの台詞だよ・・気をつけなきゃダメじゃんか・・・。大丈夫?痛くない?」

「・・だいじょーぶ・・だけど・・なんか変だよいちーちゃん」

「ばんそうこ貼ろばんそうこ」

「・・もっと舐めてよ・・とか言って(笑)」

「?ああいいよ」

「!?や・・・ちょっ・・どーしたの・・?あ・・も、もういいよありがと・・・」

「化膿したら綺麗な指が台無しだ。それは罪だ、うんいちーが許さない」

「・・・何言ってんのいちーちゃん・・・」

赤面しながら不思議そうな顔してる後藤の手を引きリビングに連れてく。
ソファーに座らせてばんそうこうを取りにいき、後藤の手に綺麗に巻いていく。
ジーっといちーの顔を見てる後藤。

「・・ん?なに?」

「いちーちゃんが優しい・・・」

「何言ってんだよいちーはいつも優しいじゃん」

「・・・いつものいちーちゃんならならポイッてばんそうこ投げて終わりじゃん・・」≪ボソッ≫

「?何?」

「なんでもない・・・」

「、、、よしっと」

「・・ありがと」

「どーいたしましてっ」

85 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時44分14秒



「・・・・お礼に何かしてあげる・・」

「ほぇ?」

「何か・・してあげるよ・・・」

何かしてあげるって・・・・
むしろ何かして欲しそ〜〜に見えるんすけど・・

「えーとじゃあ・・・」

「・・・・」

「後で一緒に鉄拳、、」
「ヤダ」

「・・・はやっ・・・
え、じゃ〜〜〜・・・・・」

「ごとーはゲームしません。何度言ったら分かるのいちーちゃん」

「・・ごめんさい・・」

クソッなんかいつもと立場逆だぞ・・・。

「ん〜〜〜〜っ何あっかなぁ〜〜〜」

「もっとさ・・簡単で、すぐに出来る事あるじゃん・・」

「?例えば?」

分かってるけど分かんない振りしてやろ。

「いや別に・・なんでもいいけど・・・」

「あ〜〜じゃ〜ねぇ〜〜、、、

、、、ごとーの髪切りたい」


「は!?!?」
86 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時44分59秒

「いちーが切りたい。」

「何言ってんの!?変になったらごとー仕事できなくなるじゃん!
それに許可とんないで勝手に切れる訳ないのいちーちゃんが一番知ってるじゃん!」

「、、知ってるよ。言ってみただけ。無理だけど、持ってる願望言ってみた」

「っ・・・どーしたのいちーちゃん・・ホント何か今日変だよ・・・?」

「変?そう?」

「うん・・変・・・っていうか何で髪なんて切りたいのか分かんないし・・」

「いやぁ実は前から思ってたんだよね〜。いちー以外ごとーの髪に気安く触るな!!ってさ」

「なっ・・・・・」

「あれもホントはいや。メイクさんがごとーの口紅塗るの」

「・・・いちーちゃ・・・・・絶対今日変だ・・・・」

後藤が赤面して俯く。

、、今日だけ特別だよ。
言っててホントは無茶苦茶恥ずかしい・・。
でも、まぁ・・今日だけ今日だけ・・。
87 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時45分36秒

「ゴホンッ・・・あ〜あと裕ちゃんがごとーにキスなんてしたらもういちー犯罪者になりかねない感じだしぃ、、」

「・・・・・・」

「満員電車なんて絶対乗せたくないしぃ」

「・・・・・・」

「ごとーの事上から下まで舐めまわすように見られるライブとかホントはヤダしぃ」

「・・・・・・」

「いちー以外と喋るのも嫌。ごとーがいちー以外を視界に入れるのも嫌」

「・・・・・・」

「まぁ、まとめるとあれだよ。」

「・・・・何・・?」

「いちーの望みは・・・・、、」


さ〜てフィニッシュだ・・・・。
・・恥ずかしすぎる・・でももう後戻りは出来ない・・・。
い、一度きりだから・・言ったっていいよな・・・。
平気な振り平気な振り・・。
キリッと男前な顔作って・・・・真剣な目で見つめて・・・
ごとーがトロけそうになった所で、、、
よっし・・・




「、、、ずっと二人っきりでいたい・・・」




88 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時46分39秒



・・・・ダメだ!視線反らすないちー!頑張れ!照れるな!
ごとーはメロメロじゃんか!最後の押しの一手だ!行け!!





「ずっとずっと・・・ごとーはいちーだけ・・・いちーはいちーだけの世界・・・・」




!?ヤベッ!なんか違う!!!
ジャイアン論になってるじゃん!!!!


「「・・・・・・・」」


ヤベェ間抜けすぎる・・・・。
ごとー下向いちゃって・・笑い堪えてんな・・・?
爆笑されんのかな・・・・ここまでして・・・・。
手ぇ叩いてばくしょ、、

「・・好き・・・・」

ぇ・・・?

顔を上げたごとーはいきなりいちーに抱きついてきて、そのまま強引に唇を奪われた。

「・・んっ・・・・」

あ、あれ・・全然気付いてないみたい・・・間違いも気付かないくらいメロメロになってたのかな・・?
気付けよ・・・・・。

89 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時48分29秒


「・・いちーちゃ・・・・」

「・・ん・・?」

トロトロの顔をして顔を離したごとーは、ウルウルした目でいちーを暫し見つめ、、、




「・・・・・逃げよう・・・」




「は!?!?」

「二人で逃げようよ!!」

「に、逃げるって何から・・・?」

「全部!!」

「ぜ、全部ってごとーちゃ・・」

「ごとーはいいよ!二人だけでどっか行こうよ!お金だって二人分合わせれば暫くはなんとかなるじゃん!」

「え・・や・・その・・」

「誰もごとー達の事知らないとこ行って二人っきりで暮らそうよ!」

「ふ、二人っきりて・・」

「ごとーいちーちゃんがいればそれでいい!!」

「わっ!ちょっごと・・ご・・」

ガバッと抱きついてくる後藤。
おおおおいごと突っ走っちゃったよどーするいちー・・

「誰にも邪魔されないとこ行こ・・?」

「・・・・・・」

すげーマジな顔してる・・・・。
愛の逃避行・・・をしようって・・事だよな・・・。
ごとー・・・そこまでいちーの事本気で・・・。
90 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時49分29秒

ずっと二人っきり・・・・
・・・悪くない・・・かも・・・・・
・・ってダメだ!(ブンブン
いちー冷静になれ!ごとーに流されてどーする!!


「・・その・・・」

考えろ考えろ・・・頭をフルに使って・・何か・・何かごとーを落ち着かせる言葉を・・・


「・・ごとーもいちーちゃんにごとー以外見て欲しくない・・・・」

「へ・・?」

「ふざけてでもメンバーに抱きついたりとか・・・見たくない・・・」

「・・・・・」

「ごとー以外の人にいちーちゃんスマイル取られたくない・・・」

「・・ごとー・・・」





「いちーちゃんの声も・・体も・・・全部全部・・いつも独占してたい・・・・」




目に涙溜めて、震えた声でそんな事言われて、、いちーの論理的思考はどっかにいってしまった。

・・・・・・ごとーって・・素直な時は無茶苦茶素直なんだよね・・・
思った事、真っ直ぐに言えて・・・・
臭いの苦手とか言ってる癖に・・・無意識でこういう事言えて・・・


全く・・・敵わないよごとーには・・・・


91 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時51分19秒



「ごとー・・?」

「ん・・?」

「・・・いちーはごとー以外見えてないよ・・・」

「え・・?」

「いつでも、どこでも、どんな時でも、誰と話してても、誰とじゃれあってても、
食事してる時も、お風呂入ってる時も、寝てる時も、
、、心はごとーの所にしかないよ」

「・・・・」

「もしごとーも、いちーの事そんな風に思ってくれてたら、、
だとしたら、何処に行こうが、何も変わらないよ」

しゃくりあげそうになっているごとーの髪を触り、
気持ちを落ち着かせるよう、ゆっくり、静かに言ってあげる。


「だから、、」

「・・・?」

「・・これからも、ずっと一緒だよっ」


そう言ったら、後藤は凄い嬉しそうに笑っていちーの胸に顔を埋めた。



、、この笑顔はいちーだけのもんだって分かったら、もう他に何も望みはないよ後藤。



普段あんまり笑わないけど、その分、笑った時は特別可愛いんだよね。
だから、自然と口から出ちゃうんだ。


「、、好きだよごとぉ」


そしてごとーはまた、フニャッと笑った。




92 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時52分37秒



「・・フゥッ・・んじゃ後藤作りかけの料理一緒に作ろ?」

「うん!」

リビングに向かういちーの腰に抱きついてくっ付いてくる後藤。
手をキュッと抱きしめて、顔を見合ってニッて笑う。

キッチンに立っても尚後ろにピッタリついて離れない。

「ごとー離れろよ。料理できないじゃん(笑)」

「へへへ・・(笑)」

「ヘヘヘじゃなしに・・・」

「いちーちゃんと一緒に切るはあとはあと

「え〜?、、じゃあもう指切らないよう注意しろよぉ」

「うんはあとはあと

93 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時54分21秒


いちーが握る包丁とキュウリを、ごとーがいちーの手の上から一緒に握る。
無茶苦茶ラブラブモードで一緒に料理を作り、無茶苦茶美味しそうに出来たそれを食卓に並べる。
でもって、いただきますって言って食べる。

「いちーちゃんおいし・・?」

「うんうん美味い。ムチャクチャ美味しいよっ」

「良かった♪」

「、、ごとー食べないの?」

「うんごとーはいちーちゃん見てるはあとはあと

・・ま、いっか・・。
いちーが食べてる間、ごとーはニヤニヤしながらずっといちーの顔を見ていた。
てっきり、自分が作った料理を(半分いちーも作ったけど)美味しそうにいちーが食べてるから嬉しいんだと思ってた。
でも、、、違ったらしい・・・。


「ねぇいちーちゃん?」

「ん〜〜?」




「ごとーはいちーちゃんだけ、いちーちゃんはいちーちゃんだけの世界だったらいちーちゃん独裁国だよ」




「ブッ!!!」


、、、やっぱごとーちゃんには敵わないっす・・・。


 
    〜fin〜
94 名前:Oー150 投稿日:2001年10月14日(日)10時55分30秒
( ´ Д `)<アハッ・・・(ニヤ
95 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月15日(月)00時15分22秒
あーっ、もう!
やっぱり、甘いちごま最高です。
市井復帰で再びいちごまが盛り上がる事を祈りつつ…
大いに萌えさせて頂けたOー150さんに感謝です。
96 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月16日(火)03時37分00秒
市井が復帰したってことは伝説のいちごまがもう一度見れるのかぁぁぁ〜(爆
97 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月24日(土)14時34分24秒
今日初めて読んだんですが…、あんた天才。
98 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月18日(火)10時13分21秒
Oー150さんって確か受験生の方だったよね。
オーさんのいちごま、また読みたいなぁ〜。
春になったら復活してくれるかな。
99 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月30日(日)21時42分16秒
>>98
同意。待っております。
100 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)02時59分23秒


えー、もうこんないない奴にレスしてくれて本当にありがとうございます。。
レスのお礼と言ってはあれですが、こんな僕なんかの駄文を待っててくださる方がいて、だからお正月、、は終わったけど載せようと思います。
マッハで読み返しも躊躇も何もせずにダダダダッと書いたので、色々おかしな点や雑な点があると思いますが、今の限界ですので、見逃してやってくれたら嬉しいです・・。

>>95
そうですね。いちごまヲタが増える事を僕も切望してます!
そしていちごま作者さんが増える事も(w
沢山読みたいですもんね。やっぱ書くより読みたいっす・・。

>>96
いちごまの絡みは見れるんでしょうかねぇ。
とにかく最近ごまがなんか元気なんで、
いちーちゃむが復帰したせいだと“勝手に”思っております(w
101 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時01分01秒

>>97
ありがとうございます・・(ウッウッ
何もないようで色々ありまして、二度と書くのやめようと思う事がか〜〜なりあるんですが、
そう言って頂けると調子付いてまたこうしてフラフラと書いたりしちゃう訳です・・(ニガw
このスレに書いてありますが、僕の駄文倉庫がありますのでもし気が向かれましたらそちらもどうぞ、、(ペコリ

>>98
まだ冬ですが(w 
復活、、でもないけど一応載せますです。そう言って下さるとホント嬉しいっす!

>>99
待たせる訳にはいきません、ええ。なもんで頑張りました。
102 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時03分42秒


    『兄弟』




「おいっす」

「へへっいちーちゃんおはよっ・・はあとはあと

「顔が緩んでるぞぉ〜」

ブニブニとごとーのほっぺたをつねりながらいちーちゃんが「お邪魔しまっす」と言ってごとーの家にあがる。

今日は本当に久々のオフ!!
しかもいちーちゃんのオフともぴったり都合があって、、
だからこうしていちーちゃんがごとーの家に遊びに来てくれた。
そりゃあ顔も緩みますよ。
久々にいちーちゃんと二人っきりでマッタリ(というかイチャイチャ)できるんだもん・・あはっはあとはあと

103 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時04分43秒

「いちーちゃ〜ん何飲むぅ?」

「ん〜〜とお茶」

「お茶ぁ?年寄り臭いなぁ・・・」

「いちーの今の気分はお茶なんだからいいじゃんか。お茶くれお茶!」

「・・・・うんはあとはあと

「?なんでそこ照れてんの?(笑)」

「いやぁ・・・お茶くれとかなんか・・いいね」

「は?」

「や、いいのいいの大丈夫」

「・・・訳わかんねぇっす」


も〜いちーちゃん鈍感だなぁ〜・・・

ニタニタしながらお茶を入れいちーちゃんの前のテーブルにコトンと置く。

サンキュッって言ってズズッとすするその姿がみょ〜に嬉しいはあとはあと


「・・うおっ何このお茶うっま」

「へへっごとー入れるの上手いしょ」

「てかお茶がいいお茶だね、うん」

「・・・・・」

むぅ

「ウソウソごとーが入れたから美味しいんだよ」

ニコッて笑ってクシャッと頭を撫でてくれる。
でごとーもフニャッとなってしまう。

今日は何回これやってくれるのかなぁなんて期待に胸膨らまし一人でドキドキしていた。

104 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時06分32秒

「?何これ。なんか書いてるよ」

ふいにいちーちゃんがテーブルの隅に置いてある紙を手に取った。

「あ〜お母さんの書置きだと思う」

「読んだ?」

「ん〜ん」

「読めよ・・・」

「読んで」


「・・・・。
えーと、、、真希へ。今日お昼頃妹の娘達来るから宜しくね。母より」


「妹の娘達??」

「妹の娘達、、、お母さんの妹の娘達って事だよね」

「かなぁ」

「つーか、、じゃない?」

「だねぇ・・・」




「「え・・・・来るって・・・」」



105 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時08分16秒



「「・・・・・・」」


「え゛〜〜〜!!ヤダよぉ!!!」

「い、居留守だ居留守!!ごとー鍵かけてこい鍵!!」

「うん!!!」

「いそげダッシュだ!!!」




ピンポ〜〜ン




「「ぁ・・・・・・・・・」」



バッと立ち上がったと同時にインターホンの音。
二人の動きが固まる。


「やべぇどーするごとー・・・」

「・・・・と、とりあえず聞こえない振りしよーよ・・・」

「だね・・・」

微動だにせずにじっとするごとーといちーちゃん。
ごとーの額には汗まで吹き出てる。

だってそーだよ。
せっかく久々に二人っきりでイチャイチャ出来ると思ったのに、
邪魔なんて絶対されたくない!!
106 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時09分41秒




ピ〜〜ンポ〜〜ン



再び鳴るチャイム。
ゴクリと息を呑み、いちーちゃんに静かに近づいてギュッと抱きつく。
かくまうようにごとーを抱きよせるいちーちゃん。
まるで刑事から逃げてる逃亡者みたい・・・。


しかしそんな後藤達の怯えもしらず、、、



ガチャ

「こ〜んにちわ〜〜〜」




もう逃げられない・・・・・


「いちーちゃんどーしよぉ・・・」

泣きそうな顔でいちーちゃんを見上げる。
いちーちゃんも眉をヘの字にして困った顔してる。

「もう・・逃げれないよごとー・・・・」

「やだ!ごとーいちーちゃんと二人でいたい!!」

「諦めろよ!往生際が悪いぞ!」

「ヤダよごとー一生懸命仕事してきたもん!!」

「だからなんだっつーんだよ!人生にはどうしようもない事だってあるんだよ!」

「酷いよ・・・ンック・・・せっかくせっかく・・・」

「ごとー・・・気持ちは分かるけど・・・そりゃいちーだってごとーと・・・・」

「いちーちゃん・・・ンック」

「ごとー・・・・」

ゆっくりといちーちゃんが首を傾け、ごとーに近づく。
ごとーも目を閉じそれを待つ。
107 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時14分11秒




「あのぉ・・・・」




「「!!!」」


クルッと二人これとないマッハスピードで同時に振り返ると、
リビングの扉に若い男の人と女の人がポカンとして立っていた。

「だ、大丈夫ごとー!目のゴミ取れた!?」

「う、うん取れた取れた!!」

コントのように慌てまくるごとーといちーちゃん。

「ったくごとー目にゴミ入ったくらいで泣くなよぉ〜」

「ごめ〜んいちーちゃ〜ん」

ハハハ・・と二人して思いっきり引きつりながらもめいっぱい“妹の娘達”とやらに営業スマイルを振りまく。


「ごめんなさい返事が無かったものだから・・・」


「す、すいませんちょっとごとーが目にゴミ入って死ぬってめちゃくちゃ暴れたものでその・・」

「そうなんですよぉ〜インターフォンに取りにいってる場合じゃなかったんでちょっと・・・」

ゴホンと咳払いをしていちーちゃんがパッと正座をする。
つられてごとーもなんとなくかしこまって正座をした。
108 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時15分30秒


「・・で、えとごとーのお母さんの妹さんの娘さん・・で宜しいんですよね・・?」

誤魔化すように切り替えてそう言ったいちーちゃんは、ごとーの肘を突付きながら「メチャクチャごとーに似てるね・・」
と耳打ちをしたけど、、

「ごとーも初めて会う・・」

「マジで・・?」


「「・・・・・」」


固まってしまう二人。
いくらなんでも初顔合わせの人と同じ空間で上手く時間を潰せる程二人とも社交性に優れてない。

後藤そっくりの20代後半くらいのお姉さんと、その隣にいるこれまた20代後半くらいのお兄さん。
でもそのお兄さんはシャイな人なのかポケットに手ぇ入れたまま俯きぎみで、なんとなくあんま感じよくない。
ノータイで黒い背広着てて、緩くかかったツイストパーマで顔が半分隠れて表情が見えないんだけど、
ホスト系というか・・何の職業だろ・・・。
なんてジロジロと見ていたら、、

うっ・・・・

チラッとこっちを見られた。
109 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時17分08秒
見られたというか、ガンつけられたというか・・・・何だろ・・・目線が鋭い・・・・
ダメだこういう人苦手・・・・
萎縮してパッと視線を反らしそっといちーちゃんに擦り寄る。
??と疑問符を浮かべながらも背中を柔らかくさすってくれるいちーちゃん。

・・・いちーちゃんはあとはあと

こういう時自分の好きな人が普段より数倍魅力的に見える。
まぁ、いちーちゃんはいつでも魅力的だけど。あはっ・・はあとはあと


「あ、真希ちゃんは覚えてないかしら。お姉さん達は覚えてると思うけど、真希ちゃんまだ小さかったから」

「はぁ・・・」

「今日のことお母さんに聞いてるわよね?」

「「今日の事?」」

「ちょっともう時間がないので挨拶だけで、、ごめんなさいね」

「・・・・・・」


「じゃあ後宜しくお願いしま〜す」
「お願いします」

初めて旦那が口を開く。
思ってたよりしっかりしてたみたいで、お辞儀をする時やたらとピシッとして深くきちんと頭を下げた。

あ〜やっぱホストだな。

って、、そんな事より、、

後宜しくって・・・?


110 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時19分19秒

やたら嬉しそうな顔でニコリと笑い会釈をしたお姉さんは、ヒラヒラと玄関に向かって手招きをしている。

ん?なんだ?

「ほら恥かしがってないでおいで」

そういうと、トタトタと玄関から足音が聞こえてきた。
そして現れたそれは、、、


「「・・・・・・・」」

いちーちゃんとごとーの動きがピタッと止まる。

「ほら、ちゃんとお姉ちゃんたちに自己紹介しなさい」



「・・まさやです・・」
「さきです!」



「ちゃ〜んといい子にしてるのよぉ〜」

「は〜い」

「ほらマサヤお返事は」

「は〜い・・」

111 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時21分00秒


「それじゃ〜失礼します」

ペコリと会釈して夫婦は風のごとく去っていった。



「「・・・・・・・」」



ポカンと口を開けたまま目をパチクリさせてるごとーといちーちゃん。





「ねぇねぇお名前なんていうのぉ〜〜?」

放心状態でいるといきなり顔のドアップが目の前にあった。

「わっ!!」

驚いて後ろにこけそうになる。
ようやく我に返り、落ち着いて状況を把握してみた。


「えーと、つまりこれは・・・・」


「「お守り・・・・・」」


「をしろっつー・・・事・・らしいね・・・・」


そう、後藤達はお母さんの妹の娘さん夫婦の子供のお守りを任されたみたいで・・・

112 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時22分45秒


「ねぇねぇ〜おねえちゃ〜ん名前はぁ〜〜〜?」

「・・・真希・・だけど・・・」

「そっちのおねーちゃんはぁ〜〜?」

「・・さ、紗耶香・・・・・」

「ふぅ〜〜んサキ達とお名前似てるねぇ〜〜〜」



「ちょっちょっとまてごとー落ち着け・・・」

「う、うん・・いちーちゃんも落ち着いて・・・」

「お、おう・・・・つーか待って待ってお守りは分かった・・・でもそんな問題よりもさ・・・」

「あ、い、いちーちゃんも気付いた・・・?」

「ご、ごとーも・・?」

「う、うん気付いちゃった・・・・」

「え・・っと・・・・サキちゃんとマサヤ君だっけ・・・?」

「うん!」

いつの間にか後藤の背中に乗っかって髪の毛を弄りながら威勢良く返事するサキちゃん。
マサヤ君はまだドアの所でモジモジしている。


何が問題かって・・・・



「「似すぎ・・・・」」



113 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時25分21秒


「ど、どーなってんだよこの二人・・・。だってちょっと待って、ごとーと似るのは分かる。うん。
ごとーの親類なんだからそりゃあそうだと思う。
でもさ・・・。
・・・マサヤ君ちょっと来なさい・・・・」

恥かしそうに俯きながらトボトボと近寄ってくるマサヤ君。
いちーちゃんの1mくらい側にまで来て、警戒してるのかそれ以上近づいてこない。
そのマサヤ君をじ〜〜っと見るごとーといちーちゃん。
二人にジロジロ見られてマサヤ君は更に俯く。

「こら下向くな!こっちを見ろマサヤ!」

「わっいちーちゃん乱暴しちゃダメだってば!」

ガシッとマサヤ君の顔を掴んでグイッと真っ直ぐ前を向かせるいちーちゃん。

「うっ・・・・」

しかし顔を上げた瞬間いちーちゃんは声を詰まらせてゆっくり手を離した。

「・・・・・あははは!!!!似てる!!いちーちゃんに似てるよ目とかそっくり!!!(笑)」

いちーちゃんを睨みつけてるマサヤ君。

「い、いちーこんな目つき悪くないぞ・・・」

「似てるよ!(笑)ベジータとトランクスみたい!あははは!!!(笑)」

「いちーはサイヤ人かよ!!」

114 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時26分40秒

サキちゃんはごとーに、マサヤ君はいちーちゃんにそっくりだったのだ。
マサヤくんはいちーちゃんと同じくかなり鋭い視線をしている。
髪の毛は茶色に染められていて髪型もこんな子供なのにかなりお洒落で
いちーちゃんが一番短かった時のベリーショートに似ている。

「マサヤ君おいでっ」

あまりに可愛くてナデナデしたくなっちゃって、手を広げて名前を呼んでみた。
けどモジモジして動く気配無し。
どうやらかなりの恥かしがりやさんのよう。

「サキちゃんとマサヤ君は何歳?」

そう聞くとサキちゃんがいつの間にかいちーちゃんの首に絡まりながら「4さ〜い」と言った。
幼児が自分の首に絡まってるというのに全然違和感なくふつ〜にしてるいちーちゃん。

いちーちゃんなんでそんな自然な訳・・・?

っていうかそれよりサキちゃんの目が怪しい・・・4歳でなんだこの色気は・・・
ごとーに絡まってる時より甘えモードになってるし・・・

・・・・・・。

ハッ幼児に嫉妬してどうすんのさねぇ〜・・。

115 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時27分48秒


「・・マサヤ君は?」

「・・・・・」

切り替えて笑顔で聞いてみたけどやっぱ無言のマサヤ君。

「兄ちゃんは5歳だよ〜〜」

「へぇ〜サキちゃんはマサヤ君の妹なんだぁ」

言われてみればマサヤ君はサキちゃんより結構大きい。

「マサヤぁ兄ちゃんならもっとしっかりしなきゃダメじゃんか」

ピッタリと張り付いて首に絡まってるサキちゃんを背中に乗せ、マサヤ君の手を取って説教モードのいちーちゃん。

その光景がなんかやたら、、

「・・・か〜〜わいい〜〜〜はあとはあと

「は・・?」

「やぁいちーちゃんホントのパパみた〜〜い・・・(ウットリ」

「あっそ・・・」


116 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時29分07秒



そしてそんな不思議な産物“マサヤ君”を見てるうちに二人の間であれこれ憶測が飛び交ってくる。


「やっぱさぁ〜旦那がいちーちゃんに似てるんじゃない?」

「えぇ〜似てた?さっきの人」

「ん〜〜や〜なんか顔が前髪に隠れてて、しかも俯いてカッコつけてたからよく分かんなかった」

「別にカッコつけてる訳じゃないってあれは。きっとクールな人なんだよ」

「えぇ絶対カッコつけてるよぉ。なんか感じ悪かったもん。・・ごとー睨まれたし・・ブツブツ」

「悪くないじゃんお辞儀する時とかビシッとしててカッコよかったぞ」

「・・なんていちーちゃんあの人かばうのさ(笑)」

「や、別にかばってる訳じゃ・・・」


「パパはシャイなんだよ」


「「へ?」」

「パパはねぇ〜シャイなのよってママが言ってた」

「ほ、ほぉ」

さっきより激しくいちーちゃんの首に絡まって顔を触ったり髪の毛を掴んだりしながら言うサキちゃん。

「パパのお仕事って何?」

「?なんでごとーそんな事聞く訳?」

「やぁなんとなく・・・」


「パパぁ?パパはねぇ〜モデルだよ」


「「モデル!?」」
117 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時32分05秒

「うん。だから日本にあんまりいないんだよぉ〜」

「は?だから日本にいないって・・だからって・・」

「ガイコクのざっしにいっぱいいるの」

「「外国!?」」


「・・おいおい世界クラスかよ・・・」

「すごぉ〜い・・・そういや背ぇ高くてスラッとしてたもんねぇ」

「ほぉ〜〜海外でモデルねぇ・・・」

「ごとーホストかと思ってた(笑)」

「失礼だぞ!」

「なんで怒るのさ・・(笑)」



「、、でもさぁちょっと思ったんだけどぉ」

「ん?」

「マサヤ君これおっきくなったらそ〜〜と〜〜〜カッコよくなるしょ?」

「ん〜〜どーだろ・・」

「なるなる絶対なる。でさぁサキちゃん絶対そ〜と〜〜可愛くなると思うんだけど」

「うん、それは思う」

「・・いちーちゃん浮気しちゃヤダよ・・・?」

「はぁ!?」

「・・・・だって絶対サキちゃんごとーに似るもん・・・・」

「、、つーかちょい待って。絶対そ〜と〜可愛くなるっつって絶対ごとーに似るって、
お前自分の事絶対可愛いとか言うなよ(笑)」

「ちがっ!や、ちょっといいから話反らさないでよ!!」

「はいはい・・。ていうかさぁ、年離れすぎだから」
118 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時33分29秒

「離れすぎじゃないよ。10歳くらいしか違わないじゃん」

「、、、あそっか」

「ほら」

「そんな事言ったらごとーだってマサヤに走るかもしんないじゃん!」

「そ、それは・・・」

そんな事を二人で言い合っていたら何故か無言でいちーちゃんの目をじっと見るマサヤ君。

「・・な、なんだマサヤその挑戦的な目は・・・ご、ごとーはやんないぞ・・・」

その台詞がやたらと嬉しくてついニヤけてしまうごとー。

「ニヤケるな」

するとプニッと頬をつねられる。

ぶぅっと膨れていたら、さっきまでいちーちゃんの背中乗っかっていたサキちゃんがいつの間にか降りて
いちーちゃんの前に立っている。

「ん?サキちゃんどうしたの?」

優しく問い掛けるいちーちゃん。
マサヤ君とのこの接し方の違いはなんなんだろ・・・

「・・サキにもやって」

「ほぇ?」

「サキにもほっぺたぶにってやって・・」

「?ほっぺた?」

「うんやってやっていちーちゃん!」

!!!!

い、いちーちゃん!??!?
119 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時34分23秒


「い、今いちーちゃんって言った?」

ビックリしてるいちーちゃんと固まってしまってるごとー。

「ねぇねぇいちーちゃんサキにもやってよぉ〜〜」

再び甘えまくりモードでいちーちゃんに猫なで声でスリスリするサキちゃん。

「か〜〜わいいなぁ(笑)いいよ、はいプニプニ」

「あはっ・・」

て、照れ方までごとーと似てる・・・・

「さ、さきちゃん・・いちーちゃんっていうのは言っちゃダメだよ・・・」

「なんでぇ?」

「は?ごとー何言ってんの?別にいいじゃん」

「と、とにかくダメ・・・」

「やだよぉ〜だ」

「やだよぉ〜だ」

・・ムカッ・・・

サキちゃんの真似をするいちーちゃん。
なんだかやたらと連帯感がある。
120 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時35分36秒

腹たったからごとーも対抗する事にした。

「もういいよ。ま〜くんお姉ちゃんとあそぼ?」

「ま、まぁ君!?」

そう言うとマサヤ君は初めて言う事を聞いてゆっくりとごとーに寄ってきた
結構大きいから抱き上げるにはちょっと無理があるけど何となく対抗したくて無理矢理膝に乗せた。
すると更にはにかんで下を向くマサヤ君。


あ、どうしよホントにこの子可愛い・・・

いちーちゃんに似た顔でそんなに恥かしがらないでよ・・・


「おいごとー何マサヤに見とれてんだよ・・・」

「!?み・・とれてないよ!」

「マサヤもいちーに似た顔でそんな情けない表情すんな!
ったくまるでいちーがしてるみたいじゃんか・・・」

いちーちゃんがブツブツと文句を言ってると、マサヤ君が突然自分のポケットから何やらゴソゴソ取り出し
無言でごとーに差し出した。

「?ん?ラブレター?」

「アホか・・」

突っ込むいちーちゃんを無視してちっちゃく折りたたまれたその紙を広げる。
121 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時36分43秒

「ん〜〜と、、、カレーでも食べさせてやって下さい。
・・って書いて下に分量書いてるんだけど・・・・・」

「・・・作れって事ね・・・」

「みたい・・・」

「どーしよ作るのはいいけど材料ないよ?」

「んじゃ〜〜買いにくか」

「ん〜〜うんっ」

「うっしじゃあ行こ」

「サキも行くぅ〜」

「勿論、みんなで行こうね」

「やったぁ!!」


こうしてごとー達はカレーの材料を買いに近くのスーパーへと出かけた。
122 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時37分17秒


行く途中サキちゃんはいちーちゃんにベッタリで完全に独占されてしまっていた。
、、でもまぁいちーちゃんがみょ〜〜に嬉しそうだからいっか。
二人して繋いだ手ぇプラプラさせて時より顔を見合わせては嬉しそうに笑ってる。
嫉妬心よりも微笑ましいって感じでなんだかごとーまで嬉しくなって顔がほころんでしまっていた。
マサヤ君はというと、ごとーと手ぇつないでるんだけど、
ホント無口な子で感情も子供の癖にあまり顔に出さないから何考えてるんだか分かんない・・・。
でもとにかく好奇心旺盛みたいで、キョロキョロとあちこち見て落ち着きがない。



123 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時38分47秒



そうこうしてるうちにようやくスーパー到着。
結構大きいとこだから、すぐにいちーちゃんが二手に別れた方が早いと判断した。
で、ごとーもじゃあ終わったら電話しようって言ってそんじゃねって手を振ったんだけど、、



「ヤダ!!」



「「へ??」」

マサヤ君が何故だか反対。
初めてまともに口を開いたかと思ったら、ヤダ。

「ヤダってなんで?」

「・・ヤダったらヤダ!!」

この子もしかしたらそ〜と〜〜わがままな子かもしれない・・。

「マサヤぁちゃんと理由言わないと分かんないよ。もう言える年なんだから、ちゃんと説明しなさい」

いちーちゃんがマサヤ君に視線を合わせて真剣な顔でそう言う。
相変わらず厳しいなぁ・・・。

なんて思って自分が教育されてた時とダブらせながら見ていたら、
てっきりごとーと一緒で黙り込むと思っていたマサヤ君がゆっくりと口を開いた。



「・・・・・これだけ広いと商品探すの大変だから・・どっちにしろ殆ど見て歩く事になるだろうし・・・
そしたら相手の探してるのも見つけたりするから・・・二手に別れたって一緒だよ・・・」



「「へ・・・・・・」」

124 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時39分56秒



この子・・・・


口を開いたマサヤ君は5歳児だとは思えない口調と落ち着きでそう言い放った。
目をパチクリさせポカンと口を開いて呆然としてるいちーちゃん。
サキちゃんに取ってはお兄ちゃんのその姿がごく自然らしく、逆に驚いてるごとー達を不思議そうに見比べていた。

「いちーちゃん」

ポカンとしてるいちーちゃんを上目遣いで覗き込み、
脇腹をグイグイと押しながら名前を呼ぶサキちゃん。
それでようやくいちーちゃんがハッと我に返った。


「!?あ、え、えーとその・・・
・・・・・確かに・・・・・」

「そうかも・・・・」

すると突然いちーちゃんは一変して目を輝かせ、飛びつくようにマサヤ君の前にしゃがみこんだ。

「・・・ちゃんと話せるんじゃんかぁ!偉いぞマサヤ!」

いちーちゃんがやたら嬉しそうにマサヤ君の頭をガシガシ撫でる。
マサヤ君はまた照れ隠しに俯く。


やぁ・・ホントこの子の将来楽しみ・・・・・



125 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時40分57秒



こうして結局四人一緒に行動する事となった。



いちーちゃんは「マサヤごとーより頭いいんじゃない?」とか自分の事のように嬉しそうに笑ったりなんかしてやたらと上機嫌。

まぁ、ジョークだよねジョーク・・と受け流してごとーはそんなご機嫌ないちーちゃんに素直に喜ぶ事にした。

でも二人を見てると本当に面白い。
サキちゃんがチョロチョロと勝手に動き回ってごとー達の隙をついてはコッソリお菓子をかごに入れたりしてるのに対し、
マサヤ君は真っ先に目的のものを見つけてはテキパキとかごに入れていく。
結局ごとー達は何もせずただ歩いてただけで、二人が買うものを全部入れていた。
126 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時42分06秒


スーパーで買い物が終わった後は、サキちゃんがおもちゃ屋さん行きたいとゴネたので結局おもちゃ屋にも寄って、
そこにあったUFOキャッチャーのクマの縫いぐるみを欲しがったからいちーちゃんが真剣に取ってあげてた。
UFOキャッチャーが得意ないちーちゃんが簡単に取ってあげると、サキちゃんは目を輝かせて喜んだもんだから、
得意になって何個も取るいちーちゃん。
そんないちーちゃんをまた可愛いなぁなんて思いながらごとーとマサヤ君は椅子に座ってアイスを食べながらボ〜っとしてた。


――――――
―――――
―――

127 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時43分35秒


「あ〜〜もうすっかり日ぃ暮れちったなぁ〜〜」

「あ〜あ・・せっかくのいちーちゃんとのラブラブDAYが・・・」

「楽しかったからいいじゃん」

「ん〜まぁね」

「それにある意味ラブラブだったと思うけど?」

「ある意味?」

「いちーとサキちゃん、ごとーとマサヤ」

「あはっダブルデートだねぇ(笑)」


のん気な会話をしながら公園のベンチに二人並んで綺麗な夕日を見ていた。
砂場ではサキちゃんとマサヤ君が楽しそうに砂遊びをしている。

「マサヤ君ませてるけどこうして見るとやっぱ普通の5歳の子供だね」

「うん、だね」

128 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時45分53秒




「・・・ねぇいちーちゃん、ホントにさぁ」

「ん〜?」

「ホントにさぁ・・サキちゃんがすんごいごとーよりも可愛くなっちゃったりとかしたらさぁ・・
どうする?」

「どーするって・・・どうもしないけど?」

いちーちゃんは当たり前のような顔でそう言った。

「ホントに・・?」

「当たり前じゃん。別にごとーの顔が好きで好きになった訳じゃないんだし」

「・・へへっ・・・」


「・・・・ごとー、キスしよっか」

「へ!?!?」

「何となく」

「キ、キスってここそ、外だしそれに二人見てたりしたら困るしそれにそれに・・、、」

慌てまくってるごとーをよそに熱っぽい目をしたいちーちゃんの顔がゆっくりとごとーに近づく。
そんないちーちゃんの目を見たらごとーの思考回路も簡単に止まってしまって、いつの間にか目を閉じてそれを待つごとー。
そして、いちーちゃんの甘い香水の香りがふっと鼻をかすめていちーちゃんの存在がごとーと重なると思ったその瞬間、



「サキ!!!!」



129 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時47分12秒




「「!?」」

マサヤ君の叫び声にビクッと二人同時に跳ね上がる。
何事かと驚いてそっちを向くと、鎖の離れた犬がサキちゃんのほんの数メートルの距離に近づいている。

慌てて二人立ち上がりサキちゃんの元に駆けよろうとしたが、ガシッとその手をいちーちゃんに掴まれた。

「なんで!?早く行かないと、、!!」

声を荒げてそう言うといちーちゃんは真剣な目で何処か一点を見て「ちょい待って・・」と静かに言った。

・・・・?

不思議に思いその視線の先を辿ると、、


「おお前、どっかいけよ!!!」


マサヤ君・・・

さきちゃんをかばうように後ろにまわし、自分が盾となって必死に守ってるマサヤ君の姿。

130 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時48分20秒


ドクンドクンと心臓が速くなる。
ギュッといちーちゃんの手を握り、ただただ二人の無事を祈る。
すぐにでも飛んでいきたいけど、いちーちゃんはいつでも駆け出せる体制と取ったままじっとその場を動こうとしない。
人様の子供を預かってるのだから、本来なら危ない場面ではすぐに守りにいかなければならない。
責任感の強いいちーちゃんなら尚更その気持ちは強いだろう。
なのに真剣に二人の姿を見つめたまま近づこうともしないいちーちゃん。



ジリジリと歩み寄る犬。少しづつ後ずさりするマサヤ君とサキちゃん。
犬は今すぐにでも飛びついてきそうな程酷く興奮していて、
舌を出しハァハァと息を漏らしてるその口からは鋭い牙が見えている。
いちーちゃんを握るその手に汗がジットリと吹き出てくる。
もう見てられなくて思わず目を反らし、いちーちゃんの肩に顔を埋めた。
その直後だった。



「サキに噛み付いたりしたら、、、


  おれがぶっ殺すぞ!!!」


131 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時49分36秒


マサヤ君の物凄い気迫の叫び声に驚いて目を開くと、犬はゆっくりと方向を変えマサヤ君とサキちゃんから離れていった。
ハァッと止めていた息を吐いて全身を前のめりに脱力させるごとーといちーちゃん。



「ンッ・・・ヒック・・・お兄ちゃん・・・ヒック・・・・怖かったよぉ〜ヒック・・・」

「サキ、もう大丈夫だよ・・・・」

嗚咽を漏らしながら泣くサキちゃんと、抱き寄せてその頭を優しく撫でるマサヤ君。
その二人の姿は、なんか、、。



「ね、だから言ったじゃん」

ニッと笑ういちーちゃん。

「うんっ」




ごとー達みたいだね。いちーちゃん。



132 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時50分33秒



つられてごとーもフニャッと笑っていちーちゃんの腕にギュッと抱きつき、ゆっくり二人の元に近づいていった。

「マサヤぁお前男前だなぁ〜〜」

「ねぇ〜〜いい兄ちゃんだ」

本当は凄い怖かったんだと思う。マサヤ君はいちーちゃんが「良く頑張った」とポンポンと頭に手を乗せると、
キュッと口を結んでグイッと目を擦った。

そして、ふとさっきのスーパーでの事を思い出した。
マサヤ君が二手に別れる事を頑なに拒んだ態度の意味が、なんとなく理解できた。



そっか、サキちゃんと離れるのが心配だったんだね。



いちーちゃんとサキちゃんがUFOキャッチャーに夢中になってる時にも、そう言えばこんな事を言っていた。


「ねぇマサヤ君は好きな子とかいないの?」

「・・・?」

「好きな子」

「・・・今はまだそういうのいい・・」

「今はまだって・・・
んじゃあいつになったらいいの?」




“・・・・サキが大人になったら”





そう言いながらサキちゃんを見るマサヤ君は、なんだかいちーちゃんがごとーの事を見る時みたいに、
凄く優しくてあったかい表情をしていた。



133 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時51分50秒



―――――

「今日はホントにありがとうございました」
「ありがとうございました」

「いえいえ、あたしらも楽しかったんで」

「サキ、マサヤ、お姉ちゃんたちに迷惑かけないでいい子にしてた?」

「うん!」

「マサヤは?」

「・・・・・」

「あ〜マサヤ君も凄いいい子でしたよぉ〜」

相変わらず無口なマサヤ君に代わって返事をしてあげる。

サキちゃんは早速パパに抱きついて「これいちーちゃんが取ってくれたのぉ〜」なんて言って
クマを両手いっぱいに抱えて甘えてる。
そんなサキちゃんを「そぉか良かったなぁ」ってニコッて笑って抱き上げるパパ。
・・・よくよく見るとホントダンディーでカッコイイ・・・。

そしてやっぱ、、、
いちーちゃんに似てる(笑)


134 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時54分51秒


ファミリーを外の車まで見送る。
全員車に乗り込み、両親が軽く会釈をして、サキちゃんが後ろの席から体全部でバイバイって手を振る。
そして車にエンジンが掛かったところで、急にマサヤ君が後部座席から体を乗り出して
サングラスかけて煙草加えてるカッコつけなパパに何やらヒソヒソと耳打ちをしだした。
するとパパはマサヤ君の頭をガシガシ撫でながらニヒルに笑い、親指立ててGOODサイン。
フフッと笑ってそれに応えるようにGOODサインするマサヤ君。
そして二人してその手をガシッとぶつけてなんかイエ〜イとかやってる。

ほぉ〜やっぱパパには心開いてるんだねぇ。。
っていうかマサヤ君がみょ〜にクールでシャイでませてるのはこのパパのせいじゃ・・・。


「なんだ?」

「なんだろねぇ・・」

ごとーといちーちゃんが疑問符を浮かべてると、突然マサヤ君がサキちゃんから何かを奪うように取り、
泣きそうな顔で手を伸ばしてるサキちゃんを無視していきなり車から降りてきた。

135 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時56分10秒


「??なしたのマサヤ君」

後ろ手に何かを持ってモジモジしながらごとー達に近づいて来るマサヤ君。
オズオズと近寄ってきて、いちーちゃんの前に立った。
瓜二つな顔が対面する。

「?どうしたマサヤ」

いちーちゃんが中腰になって顔を覗き込むと、マサヤ君は何度かチラチラといちーちゃんの顔を見て、
何かを決意したかのように勢いづけてボソッと呟いた。


「・・・さっきはありがとう・・」


「ほぇ?」


すっとんきょうな声を出すいちーちゃん。
ごとーも何の事だか分かんなくてポカンとしていた。


さっき?


・・・あ・・もしかして・・・

公園での・・・・


“ちょい待って・・”

“、、ね、だから言ったじゃん”


・・・でも、どうしてそれをマサヤ君が・・・・



以心伝心って仏語の意味を知った時、ごとーはこの時の事を思い出しようやく理解するんだけど、、、
それは、数年後の話。

136 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時57分16秒



疑問符いっぱいで首を傾げているごとーの横で、いちーちゃんはいつもの柔らかい表情でマサヤ君を受け入れていた。
そしてマサヤ君はチラッとごとーの顔を見て、今度はごとーの目の前に立った。


「はいこれ・・・」


「「あ・・・・」」

照れながらパッと差し出したそれは、昼間いちーちゃんがUFOキャッチャーで大量に取ったクマの一つで、、

「いちーが取ったやつだから、一つくらいお姉ちゃんにあげないと・・・」

「おい人をいちーとか呼び捨てに・・、、」

「ありがとぉ〜〜〜!」

すんごい嬉しくて、不満げに言いかけたいちーちゃんを無視してごとーはマサヤ君からそれを受け取った。
いちーちゃんそっくりな顔でいちーとか言うと自分の事言ってるみたいでなんか可愛いな(笑)

ごとーが嬉しそうにそれを受け取ると、マサヤ君は今日始めて本当に嬉しそうな顔でニコッと笑った。

その笑顔がホントいちーちゃんそっくりで、胸がキュンとなって、
思わず、


チュッはあとはあと


「あ゛あ!!!」

頬っぺたにチュッとすると、マサヤ君は激照れ、いちーちゃんは激怒。

137 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時58分02秒


マサヤ君は満足げにニコニコしながらタタッと車に戻っていった。
車の中ではママとパパが何故か二人共爆笑してる。
まぁこの奇妙な光景は誰が見ても笑えるだろうとは思う。
けどそれより気になったのは、またエグエグと泣きながら拗ねてるサキちゃんの姿。
マサヤ君が頭を撫でて一生懸命なだめてるけど全く落ち着く様子はない。
そして車は再びエンジン音を立てごとー達から遠ざかっていった。


サキちゃんは犬の時よりも号泣していた。
クマを取られて拗ねていたのか、、


それとも、、、、。






138 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)03時59分04秒

―――――
――――
――


「ふぅ〜〜ホント疲れたね」

「あはっ・・うん(笑)」

「「・・・・・」」


「ていうかいちーちゃん、あの二人さぁ、、、」

「あ、ごとーも思った・・?」

「・・・・・」




「「将来大丈夫かな・・・」」





「ま、まぁ・・そこまでいちー達が心配する必要ないでしょ・・・・」

「・・そだね。、、それよりもぉ〜〜、、やっとこれが出来る・・♪」

「ん?」

「、、いち〜〜ちゃ〜〜んはあとはあと

「ごとーちゃん切り替え早すぎっす(笑)」



〜〜FIN〜〜


139 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)04時06分20秒

ヽ^∀^ノはあとはあと( ´ Д `)


えーsage設定と最初に言ってありましたがどうでもよくなったので気にしないで下さい。
今回のこの話はいちごまの子供の話を書きたいぞ!(イタ  と前々から思ってた事から発展したものなんですが
それは流石に・・って思ったのでちょっと違う角度から攻めました。
結果としてちょいいちごま話からそれちゃったけど、たまにはいいかなと、、いう感じで・・許して頂ければ・・・嬉しいです・・・。
140 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)04時08分49秒
嗚呼いちごまベイビー・・・
勇気ある挑戦者が現れる事を祈ってます・・(w
141 名前:O-150 投稿日:2002年01月06日(日)04時10分43秒
最後隠し隠し。

ヽ^∀^ノはあとはあと( ´ Д `)
142 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月06日(日)14時26分45秒
なんというかもーOさんにお年玉あげたい気分です(w
受験勉強頑張ってください
143 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月06日(日)17時42分52秒
子守りお疲れさま>後藤&市井ちゃん(w

どんな状況下でもらぶらぶモードを忘れない二人萌え〜
ってかやっぱいい!いちごま最高!!んでもって作者さんも最高!!!
144 名前:ポー 投稿日:2002年01月07日(月)02時51分08秒
最高すぎるでした..ヤバイくらいに。。(´.`)d

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