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ファミリーコンプレックス
- 1 名前:たなみ 投稿日:2001年06月27日(水)21時15分34秒
- 始めまして、初カキコです。
これからとある漫画のパロディのお話を書きたいと思います。
ほのぼの家族漫画なので、カップリングとかエロ系のお話はあまりでないと思いますが、
それでも見てやるぞ!って方がいらっしゃったら、どうか見てやって下さい。
- 2 名前:ファミリーコンプレックス1〜長女・圭〜 投稿日:2001年06月27日(水)21時16分47秒
- ほかの人たちは自分の居場所に疑問を持ったりすることはないのかしら。
何故ここにいるんだろう、とか。
ほんとはドコかにもっとふさわしい場所があるんじゃないのかとか……。
あたしは最近とみにその疑問に捕らわれている。
なぜなら……。
- 3 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月27日(水)21時17分33秒
- あたしたち家族の名は中澤。
生活の水準(レベル)は中の上…かな?
いたってごく普通のどこにでもある一般家庭なんだけど……。
一般家庭のはずなんだけど……、
ある特殊事情により、とある異名を付けられてご近所に知れ渡っている。
その特殊事情とは家族を見て貰えば判ってもらえると……思うの……。
- 4 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月27日(水)21時19分01秒
- その提案は唐突に始まった。
「みんなー、今日は圭ちゃんの誕生日でしょ?
晩ご飯は外食にするから、早く帰って来るんだぞー」
金髪の小柄な美少女が楽しそうに告げる。
この一見小学生に見えなくもない程小柄の美少女、
信じられないと思うけれど、母の真里(旧姓、矢口)である。
「そうや、遅かったもんは置いてってまうからな!」
この関西弁交じりに冷やかしを入れる金髪の妙齢の女性は、
父の中澤裕子である。
青いカラーコンタクトがとてもにあっていて、
身内の贔屓目を引いても格好良い…と思う。
この夫婦、2人揃って髪の色を脱色しており、
その仲の良さは子供の目から見ても恥ずかしい…。
- 5 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月27日(水)21時19分53秒
- 「ところでどこ行く? 自分ら希望あるか?」
「ん〜、焼き肉?」
美少年と見粉う男前のこのひとは、すぐ下の妹の紗耶香。
17歳の高校三年生。
「ゆで卵とベーグルがあればどこでも良いかな…」
このモデルでもやっていけそうなのが、三女のひとみ。
15歳の高校一年生。ベーグル大すっき。
「……オムライス……」
そしてまるでお人形の用に愛らしいこの子が、一番下の妹、亜依。
13歳の中学二年生。
「なんや、みんなバラバラやなあ。それじゃどこ行ってええかわからんやん。
で、肝心の圭ぼうは何が食べたいんや?」
「え…?
あ、特にないからファミレスに行けばいいんじゃないかな?
色々とメニューあるし……」
そしてあたし。長女の圭、19歳。
「せやな。じゃ、今夜はファミレスに行こう!
みんなはよ帰って来るんやでーっ」
- 6 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月27日(水)21時20分53秒
- お判りいただけただろうか?
みんな、それぞれタイプは違うけれど麗しい美貌の持ち主で、
全員が集うさまはさながら百花繚乱。
まさに桃源郷の世界。
ゆえにご近所からは”美形中澤一家”という異名をとっている。
つまりある特殊事情とは家の家族全員が”美形”と言うことなのだ。
……ただしこのあたしを除いて。
この異名轟く中澤家において、あたしだけは……平凡なのだ……。
- 7 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月27日(水)21時21分33秒
- 「圭ちゃーん、ひとみー。時間だよ、いくよー?」
キィッとやや軋みだしたドアを開け、紗耶香が呼ぶ。
ああ、いけない。もうこんな時間なんだ。
慌ててご飯を口の中に流し込むと、あたしは一言
「ご馳走様」とだけ告げて玄関の方へと急ぐ。
そこには学校へ行く支度を整えた妹二人の姿。
その美貌が今のあたしには眩しくて、少しつらい。
- 8 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月27日(水)21時23分00秒
- あたしたち三人は一緒に登校している。
登校と言っても下の二人と違って高校を卒業したあたしは、
都内の某ボイススクールなんだけれど。
「あ、そうだ圭ちゃん。何か欲しいものある?
せっかく誕生日なんだし、安い物だったらなんでも言ってよ」
駅まで続く道のなか、不意に紗耶香がそんな事を切り出した。
じーーん。
優しい子だよなあ、紗耶香って…。
「紗耶香お姉ちゃんってば、あたしの誕生日の時にはなにも言わなかったのに……。
圭ちゃんには優しいよね」
心の中でこっそり感動しているあたしの横で、くすりと笑いながらひとみがぼそりと呟く。
「何言ってるのさ。ひとみのときはベーグル買ってきてあげたでしょうが」
「ああ……あれ、誕生日プレゼントだったのか…」
遠い目をするひとみ。
「あんたが欲しい物って、ベーグルかゆで卵ってきまってるしね」
「なんだよ、それ。人をゆで卵フェチみたいに……」
いつもの恒例の二人の口げんか。
喧嘩と言っても軽いじゃれ合いみたいな物で、深刻なものとは全然違うけれど。
その姿を見ていると、なんだかつまんないことで悩んでる自分がばからしくなってくるから不思議だ。
だけど……。それでもあたしは……。
- 9 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月27日(水)21時23分52秒
- 「それより圭ちゃん!
圭ちゃんの欲しいものは?」
急に名前を呼ばれ、顔を上げるあたし。
くだらないことで悩んでいる間に、口げんかは終了していたらしい。
「ああ、あたしもクッキーやケーキのたぐいだったらいくらでも上げられるよ?」
「おい、それって差し入れの横流しだろー?」
そう言うと、こつん、とひとみの頭を紗耶香が軽くこづく。
こんなベタ事も、この二人がやると絵になるのが凄いと思う。
「いいよ。ありがとう。気持ちだけ貰っておくよ。
あたしたちまだ扶養家族の身なんだからさ。無理しないでいいよ。
それに妹にたかるのはお姉ちゃんとしてどうも……(苦笑)」
「け、圭ちゃん……」
ぎゅううううっ!
「さ、さやかぁ?」
「全く本当に可愛いなあ、圭ちゃんは〜」
ぎゅうぎゅうとあたしを抱きしめる紗耶香。
ちょっと苦しい……。
「ちょっ!
ちょっとぉ! 圭ちゃんは紗耶香お姉ちゃんの物じゃないんだからね!!
なに抱きついてんのさっ!」
ぐいっ!
ほ、ほええ?
急に腕を引っ張られたかと思うと、今度はひとみの腕の中へ。
あのー、お、お姉ちゃん苦しいんですけれど……。
それに胸の感触が……(汗)
「なっ! 圭ちゃんは私のお姉ちゃんなんだぞっ。
だから私のだっ!!」
「だったらあたしのお姉ちゃんでもあるでしょーが!」
あ、あの……誰の物とかそういうのって、あんたら決める事じゃなくて、
あたしが決めることだと思うんだけど……。
…………。
お姉ちゃんの意志は無視なんかい……。
いつまでも止むことのない二人の口げんかを眺めつつふと目を時計にやると、
時間はそろそろ八時を差している。
げっ、そろそろ行かないと遅刻じゃんっ!?
あたしは悪いと思いつつも、いつまでも喧嘩し続ける二人を残し、
こっそりと駅へと急いだ。
ふたりとも…ごめん……。
- 10 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月27日(水)21時24分24秒
- ほしいもの……。
ほしいものは美貌……。
家族と見劣りしないだけの美貌が欲しい
父さんや母さん。紗耶香やひとみや亜依。
みんなといても、家族とあたしとは違うのだと……
そう周りの目に思い知らされることのない美貌が欲しいよ……。
- 11 名前:たなみ 投稿日:2001年06月27日(水)21時27分25秒
- とりあえず、今日の分はここまで。
感想レスいただけると、泣いて喜びます。
次の交信は明日を予定しているデスよ。
- 12 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月27日(水)21時54分02秒
- では、泣いてください。(w
始まったばかりですけどすっごく楽しいです。
実際この家に生まれたら、やっぱりつらいなー
次の行進期待してます。
- 13 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月27日(水)22時52分47秒
- つだみきよですね♪ けっこー好きです♪ 頑張ってね〜♪
というか美形中澤一家ってだけで、中澤ヲタとしてはもう。もうっ。
- 14 名前:N 投稿日:2001年06月27日(水)23時24分48秒
- おもしろそう!
それにしても、すっごいUPの量ですね。 長編ですか?
がんばって圭ちゃん(長女)&作者さん!
- 15 名前:名無しさん。 投稿日:2001年06月27日(水)23時56分34秒
このキャスティングでくるかっ!と爆笑しました。
(旧姓)矢口ママ萌え〜。
- 16 名前:名無しさん 投稿日:2001年06月28日(木)02時14分49秒
- おもろいっすね。期待してます。
圭ちゃんも美形だよ〜〜〜。
- 17 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時31分57秒
- 時間はあっと言う間に過ぎて、夜。
憂鬱な気分になりつつも、ボイススクールへ行ったあとは取り立ててすることもなく、
あたしは一人、悶々と考え込んでいた。
(みんなと行くと注目を浴びるんだろうなあ……。行きたくない……)
- 18 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時33分00秒
- 「みんなー、支度できたかー? ほなぼちぼち行くでー?」
(いやだ、行きたくない……)
「あのっ、あ、あたし……なんか食欲ないからさ。みんなで食べに行ってきてよ。
留守番してる……からさ」
あたしの言葉に顔を見合わせる一同。
ひょいっと母さんがあたしの顔を覗き込んで、
「圭ちゃん、具合悪いの? 熱は……?」
ぺたっと、その小さな手をあたしのおでこへと合わせる。
「いや……あの……」
本気で心配している母さんに対してしどろもどろに答えていると、今度は横から妹二人が、
「父さん、主賓の圭ちゃんが行けないんだったら、今日は中止にした方が良くない?」
「うん、外食は日をずらせば良いんだしね。それにゆで卵なら家でも作れるし」
あたしのことを気遣って、父さんに日程を変えるように提案している。
「……圭ちゃん、だいじょうぶ……?」
亜依までもがアーモンドのように大きな目で心配そうにあたしを見上げていて……
(嫌なやつだな、あたし……。
家族はこんなに心配していてくれてるのに、余計にコンプレックスを感じたりして……)
「いいよ、行こう……」
亜依の頭を撫でながら、あたしは低く呟く。
「せっかくみんなで外食することになってたのに、
あたしの所為で行くの止めるなんて申し訳ないしさ」
なんとか精一杯の笑顔を浮かべる。
「でも具合は大丈夫なの? 無理はしなくても良いんだよ?」
紗耶香が心配そうに見上げてあたしの顔を覗き込んでいたが、
あたしはすっとその視線を反らして、
「大丈夫だから……。だから行こうよ……」
と、短くきっぱりと告げた。
- 19 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時34分45秒
- 場所は変わってファミレス。
一人重い気分のまま、あたし達は中へと入った。
ざわ……っ。
みんなが店の中にはいるだけで、店内にさわめきが走る。
(やっぱり注目してる……。店中のお客さん、それに店員さんまでこっちみてるし……。
人の家族見てないで、さっさと自分の会話に戻ったらいいのに!)
くすくす……。
小さく響く笑い声。
それはあたしが昔から感じていた、悪意ある嘲笑……。
「ねえ、みて…。
あの美形の集団に一人だけ平凡な子が交じってるの、なんか浮いてて可哀相〜」
「あたしだったら耐えられないわ……くすくす」
………………っ!
思わずぎゅっとこぶしを握る。
「け、圭ちゃ……んっ!?」
紗耶香の声を振り切り、
惨めさに耐えられなくなったあたしは、気が付くとファミレスを飛び出していた。
- 20 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時35分22秒
- 「ねえねえ、圭ちゃんどうしちゃったんだよ?
やっぱりご飯食べられないほど、気分悪かったのかな?(ダッシュ!)」
「分かんないよ、急に飛び出しちゃったし(ダッシュ!)」
「そんな事はどうでもいいから……っ。行くよ、母さん、ひとみ!(ダッシュ!)」
「…………(ダッシュ!)」
「あのー、お客様……席開きましたけど、どうしますか?(汗)」
「あっ? えっ? そのっ……。すんません、ええです。キャンセルっ。ほな!
………みんな待ってや〜〜(汗)」
- 21 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時35分55秒
- 「「圭ちゃん!」」
後ろから追いかけてくる声。
「こっちみないでっ!」
みんなは何も悪くないのに、それが八つ当たりだと頭では判っているのに、
つい大きく声を荒げてしまう。
「……どうしたんだよ? 具合が悪いんじゃないの?」
「違う……。みんなと一緒にいたくなかったんだ……」
「え……?」
あたしの言葉にみんなは顔を見合わせた。
- 22 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時36分50秒
- 「あたしがみんなといるとさ、いつも言われるんだ。
『あの子だけ非凡な顔してるね』って……。
レストランにいた人もそう……。
それ聞くとあたしっ、みんなにふさわしくないって言われてるみたいで、
(スゴク価値ガナクテ……)
だから側にいちゃいけないんじゃないかなって………。
(イラナイ人間ナンダッテ……)
だってあたしだけ平凡な顔だから……っ、
みんなみたいに綺麗じゃないから……っ、
あたし……一人だけ……みんなとちがうからっ!!
(アタシノ居場所ハ、ココニハナイ……)」
- 23 名前:たなみ 投稿日:2001年06月28日(木)04時38分34秒
- >>22
>『あの子だけ非凡な顔してるね』って……。
非凡じゃなくて平凡ですね(^^;
- 24 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時39分28秒
- しーんと時が止まったかのように辺りが静まり返った。
みんなの顔には困惑の表情が浮かんでいる。
「うっ、ううっ……」
え……?
「そんな……圭ちゃんがそこまで思い詰めていたなんて……
おいらが悪いんだ……」
「か、母さん!?(汗)」
「圭ちゃんが悩んじゃう様な顔に産んじゃった母さんがわるいんだーーーーっ!!
うわーーーーーーーーーーーーーんっ!!」
目から大量の涙をボロボロと零し、突如泣き始める母さん。
って、おいおいおい……(汗)
「何を言うんや、圭ぼう! それを言うんやったらうちやっ!
ホンマに悪いんは、母さんに圭ぼうを悩ませるような仕込みをしたうちが悪い……っ、あでっ」
ごきっ。
「亜依もいるのに、下品なこと言ってんじゃねーよっ!」
紗耶香の裏拳が父さんの頭にクリティカルヒット!。
あ、あのー、父さんの首……ちょっといけない方向に曲がっていませんか?(汗)
- 25 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時40分30秒
- 「で、圭ちゃん」
低く冷たい声。紗耶香の本気で怒った声にびくっとあたしは体を竦ませた。
「色々言ってたけどさ、それはつまり私達のことが嫌いってこと?」
「ち、ちがうっ! あたし、自分に自信がないだけで、みんなのことは大好きだよっ!」
「じゃあ……」
がしっとあたしの両肩を掴む紗耶香。
「だったら何でうちにふさわしくないなんて思うんだよ。
別に顔で中澤家が出来てる訳じゃないんだよ?」
「だって……みんなが……」
「どうせそんな奴ら、面の皮一枚しか見ていないんだから、好きに言わせてけばいいんだよ。
それとも圭ちゃんは私たちより、そんな勝手な事言ってる奴らの方が大事なわけ?」
「ち、ちがう……」
あたしは慌ててぶんぶんと首を左右に振る。
そんなあたしに紗耶香はぽんと手を頭に乗せると、
「でしょ? だったらもう一緒にいたくないとか言わないでよ。
私たちみんな圭ちゃんのことが好きなんだから。ね、みんな?」
と、優しく微笑みながらみんなの方を振り返った。
つられてみんなの方へと視線を向けると、
そこには紗耶香と同じように優しく微笑むみんなの姿があって……
みんな、ごめん。
つまんないことうじうじ考えてて……。
でも、みんなのこと大好きだよ。みんなと家族で本当に幸せだよ。
- 26 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時41分02秒
- 「しっかし何でそんな事考えるかなあ、圭ちゃんはっ!」
「ホントだよ、まったく!」
「ご、ごめん……(汗)」
感動もつかの間、紗耶香と今度はひとみまで加わってなにやらご憤慨の様子。
「「だってよっぽど
ひとみ
より圭ちゃんの方が好きなのにさっ!!
紗耶香お姉ちゃん 」」
くいくいっ。
不意に袖口を引っ張られて振り向くと、そこには亜依の姿が。
「ん、どうしたの?」
「亜依も圭ちゃんのこと一番好き。一緒にいると落ちつくし……」
ああ、なんかあたしって……愛されてるなあ……。
- 27 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年06月28日(木)04時41分37秒
- 「紗耶香にええところ取られてもうた。うち、パパなんに……(しょんぼり)」
「まあまあ……。そんなに気を落とさないで、裕ちゃん(なでなで)」
- 28 名前:たなみ 投稿日:2001年06月28日(木)04時51分04秒
- >>12
早速泣かせいただきました(w
楽しいと言ってもらえて嬉しいです(^^)
>>13
つだみきよファンの方ですか? 嬉しいなぁ。
たなみの近くにはつださんのファンの方が少ないので、
なんだか新鮮です(笑)
>>14
ファミコン1は次の交信ぐらいで多分終了です。
気力が続けば、紗耶香編とかひとみ編とか書いていきたいと思っていますけど。
頑張りますね(^^)
>>15
裕ちゃんをパパに設定したとき、ママは自然とやぐっつぁんに決定してました♪
そんなおいらはやぐちゅー派♪
一応一押しカップリングは、いしよしだったりするのですが(をいっ)
>>16
圭ちゃんも普通から見たら可愛いと(作者は)思うんですが、
今回の話しでは敢えて泣いて貰いました(−−;
圭ちゃん、スマソ……。
- 29 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月29日(金)03時31分15秒
- あいかわらず男前だな〜、紗耶香は(w
面白いですこの話!!
終わらせて欲しくないので気力が続くことを願います。
- 30 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月29日(金)19時42分08秒
- 同感!
かっけーです、紗耶香。
他麺が中澤家にどう絡んでくるか楽しみですぞ。
作者さん、頑張って下され。
- 31 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年06月29日(金)21時13分15秒
- こちらの小説を「小説紹介スレ@紫板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=purple&thp=992180667&ls=25
- 32 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月29日(金)22時05分26秒
- なが〜〜〜〜〜く続けてほしいですっ!!
- 33 名前:かんかん 投稿日:2001年07月01日(日)16時27分58秒
- いや〜おもろいな〜!
- 34 名前:七男 投稿日:2001年07月02日(月)17時57分17秒
- 愛されてる圭ちゃん(w
それと,なにげに裕子パパがヘタレで(w
続編期待デス。
- 35 名前:ビギナー 投稿日:2001年07月02日(月)18時45分48秒
- いやー、泣きました。
ほんとに、かなり感動です。
保田さんが、かわいーです。
ありがとうございます。
んっ、なにげK1?
とにかくこれからもがんばってください。
応援してます。
- 36 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月02日(月)21時14分41秒
- やばっ!
本気で泣きそうになった・・・
やめないで〜!!
応援するからさ〜!!!
- 37 名前:ファミリーコンプレックス1 投稿日:2001年07月15日(日)23時26分19秒
- 「それにさ、美形美形って言うけど圭ちゃんが言うほど良いもんでもないよ。こんなの」
紗耶香が不意にそう言ったのは、あたしの中のわだかりまりも解けてみんなで帰路についたころのことだった。
「へ?」
思わず聞き返すと、
「美形って言ってもさ、クラスの奴らにはには敬遠されちゃうしさ〜」
「あ、わかる! それ」
「ほんまやで。敬遠やったらまだ可愛いもんやけど、
うちなんか取引先の人にはセクハラされてまうしな」
激しく同意する父さんとひとみ。
あの……父さん? 母さんの目が怖いんですけど……(汗)
「あたし……」
それまで無言でおとなしくあたしの横にいた亜依がぼそりとつぶやく。
「ん? どうしたの、亜依?」
「知らないおじさんに裸見せられた……」
…………(しーん)
「「な、なにーーーーーーっ!!?」」
「そ、それでっ! ほかに変なことはされへんかったか?」
「怪我は? 噛み付かれたりされてない?」
亜依のショッキングなこの一言に、あたしたちは矢継ぎ早に質問を繰り返す。
あたしたちの問いに何も言わず、そのお人形のような顔をこくこくと頷かせる亜依。
それにしても……
「美形って言うのも、いろいろと大変なんだねえ」
思わずポロリと口の端に出る言葉。
「ん〜、でも掃除当番とかは代わって貰えるからなあ」
「ベーぐるの差し入れ貰えるのは、大きな魅力だよね」
「仕事先の人に気に入られるんは、まあ得することやろか」
「買い物に行くとまけてもらえるんだよね。
特に八百屋のおじさんとか、おいらのことおじょうさんだなんて言うし〜(笑)」
「……係りの仕事とか、みんながやってくれる……」
…………………………。
結局美形って得なんじゃん……。
まあ、もういいけどね(ふんっ)
- END -
- 38 名前:たなみ 投稿日:2001年07月15日(日)23時38分23秒
- 約半月ちかく間を空けてしまいました。
パソ子が急逝したりと色々で、更新できなくってすみません。
でも、なんとか完結です。
続編……書けると良いけど(^^;)
>>29
そう言って頂けると、嬉しさのあまり頑張ってしまいそうな自分が怖い(藁
市井ちゃんはたしかにかっけーっすよね!
たなみは石川ヲタだけど、市井ちゃんのかっこよさにはくらくらきちゃうですよ(w
>>30
(もし書けるなら)次回は市井ちゃんがメインの話なので、
ごっちんやなっちが絡んでくる可能性あり、です。
>>32
なが〜〜〜〜く、ですか?
ううっ、頑張ります(;^▽^)
>>かんかんさま
かんかんさんにそう言って貰えるとはっ!
感激過ぎて涙がぽろり(w
でも、嬉しいっすよ(><)
>>七男さま
圭ちゃんは家族のみんなに一番愛されてますよ〜(^▽^
特に市井ちゃんからの愛は、絶大です(w
>>ビギナーさま
こんな駄文で泣いていただけるなんて……。
応援ありがとうございます。これからも頑張りますですよ(^▽^)
>>36
ありがとうです〜。
応援に答えられるように、精一杯がんばるですよ〜。
- 39 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月16日(月)04時02分49秒
- 市井ちゃんメインの続編、首を長くして待たせていただきます。(w
- 40 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月16日(月)08時35分13秒
- わ〜〜〜い。続編嬉しい!!
- 41 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月16日(月)21時02分17秒
- 更新されてた・・・感涙!
- 42 名前:たなみ。 投稿日:2001年07月17日(火)02時49分02秒
- ファミコンの市井ちゃん編を書こうかとおもったけど、
まきりかにちょっとだけ浮気。
ごめんなさ〜い。
>>39 40
お待たせしてしまってごめんなさい〜。
市井ちゃん編はこのあとに……(^▽^;)
>>41
そ、そんな感涙だなんて……。
てへてへ。
- 43 名前:† Sweet † 投稿日:2001年07月17日(火)02時52分35秒
- 「おはようございますー」
お昼でもおはようございますなんて、なんだか不思議だけど、
それが”ギョーカイヨウゴ”ってやつだから仕方ない。
なんて事を考えながら、あたしーー後藤真希はがちゃりと楽屋のドアを開けた。
「あ、ごっちんおはよー」
中にはいると、ただ一人先に来ていた梨華ちゃんが、
手を振りながらあたしに向かって挨拶をしてくれた。
「あれー、遅刻魔のごっちんがこんなに早いなんて珍しいね」
あたしは荷物を置きながら、くすくす笑う梨華ちゃんの隣りに座る。
それにしても遅刻魔はひどいよ。そりゃ、いつも遅刻ギリギリだけどさ。
あたしはちょっとだけ拗ねた顔をして、
「ごとーだってたまには早く来ることだってあるんだい。
それに…今日は久しぶりに梨華ちゃんと一緒の仕事だったしさ」
と、梨華ちゃんをじっと見つめた。
- 44 名前:† Sweet † 投稿日:2001年07月17日(火)02時53分24秒
- みるみる顔を赤く染める梨華ちゃん。
その様子があまりにも可愛くて、思わずぎゅっと抱きしめてしまう。
「梨華ちゃん、かわいーーーーっ!」
「きゃっ。ごっちん力強すぎだよぅっ。ぎぶぎぶっ」
あたしの腕の中でじたばたともがく梨華ちゃん。
ちょっと力が強すぎちゃったかな?
でも、離す気なんてさらさらないんだけどね。
「もう…ごっちんのばか……」
梨華ちゃんは真っ赤な頬を、さらに赤く染めて小さく呟くと、
あたしの背にそっと両腕を回した。
「このまま誰も来なかったらいいのにね」
「うん……」
あたしの言葉に、服の端をぎゅっと握る梨華ちゃん。
ああ、これは皺になっちゃうかも。結構お気に入りの服だったんだけどな。
ま、いいや。
- 45 名前:† Sweet † 投稿日:2001年07月17日(火)02時54分01秒
- あ、そう言えば……
ポケットに梨華ちゃんと食べようと思って入れていたチョコがあったんだっけ。
チョコをとるために抱きしめていた腕をすっと離すと、
梨華ちゃんはなんだか名残惜しそうな顔であたしを見つめた。
もう、そんな顔しないでよう。
抱きしめるだけじゃ済まなくなっちゃうじゃない。
「ねえねえ、美味しいチョコがあるんだけど、梨華ちゃんも食べない?」
「チョコなんて…」
急に離されたのが不服なのか、梨華ちゃんは拗ねてそっぽを向いてしまう。
むむっ、こいつは困ったなあ。
梨華ちゃんは怒ると根が深いからなあ……。
「食べないと絶対後悔するよ。
それにこのチョコはラッピングがイカシてると、ごとーは思うんだけどな」
そう言ってチョコの包装紙を剥き、一欠片だけ口に銜えた。
梨華ちゃんは恐る恐ると言った表現が似合うような表情で、
あたしの方を振り返ると顔を赤くして、
「ごっちんのばか……。
こんなラッピングされちゃったら「いらない」なんて言えないじゃない……」
その華奢な腕があたしの首に回され、寄せられる柔らかい唇。
あたしも梨華ちゃんの腰に腕を回してしっかり抱きしめると、
その唇を優しく受け止めた。
それはチョコよりも甘くて優しい味。
大好きだよ、梨華ちゃん……。
- 46 名前:† Sweet † おまけ 〜扉の向こうにて〜 投稿日:2001年07月17日(火)02時55分48秒
- 今日も足首をひねりそうなほどの厚底靴を履いて、
矢口真里は楽屋へとてくてく向かっていた。
「今日はハロモニ。の収録かぁ〜。裕ちゃんに会えるのはいいんだけど、
チビ二人の子守をするのがなあ…って、あれ?」
ぶつぶつ呟きながら歩いていた真理の目に飛び込んできたのは、
楽屋のドアを少しだけ開け、
中を覗いている(としか見えない)安倍なつみの姿だった。
少しだけ歩くスピードを早め、なつみの背中をぽんと叩く。
「なっちてばなにしてんのー?」
「しーーーっ、今良いところなんだから静かにするべ」
「いいところ?」
おうむ返しに問う真理に、なつみは楽屋の方をちょんちょんと指さした。
不思議に思いつつも素直にドアの隙間から中を覗くと………。
「あ……ごっちん……だめぇ…。もっ、もう、みんなきちゃうよう……」
「大丈夫だよ、時間までまだあるし……」
「んんっ、はぁ……っ。焦らすの、いや……ごっちん、も、もう……」
「くす…。じゃあどうして欲しいのかちゃんとお願いして?」
………………。
顎が外れそうなくらい口を大きく開け、真っ白になる真里。
「最近の子供は進んでるべさ。
これはなっちも負けらないべ……って、矢口っ? どうしたべっ?」
ぼんっ! しゅぅぅぅぅぅーーーー……………。
「きゃーーーっ、矢口がこわれたーーーーっ(汗)」
今日も娘。は(一人を覗いて)平和な一日でしたとさ。ちゃんちゃん。
- 47 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月21日(土)05時27分50秒
- 復活おめでたう。
今度はいしごまですな。
石川かわいい、萌え〜。積極的な後藤、萌え〜。
作者さん、萌え〜。
- 48 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月21日(土)08時50分14秒
- 上げちゃったので下げとくよ。
- 49 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月21日(土)08時51分48秒
- ごめん、ダメダメっスね。
- 50 名前:たなみ。 投稿日:2001年07月23日(月)08時59分48秒
- わーい、またレスついてる。
嬉しいっす(^▽^)/
>>47
萌えてくださってありがとう(w
でも、マジいしごまは良いっすよね!
僕も萌え〜。
>>48 49
あ、上げ下げは気にしなくて良いっすよ。
気遣ってくれてどうもですm(_ _)m
- 51 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年07月29日(日)00時51分20秒
- CHAPTER1 〜事故と少女とパスケース〜
「行かなくちゃ…早く……」
疲労を色濃く移した顔で”彼女”は呟いた。
ここで失敗するわけには行かない。
誰よりも愛しいあの子が自分を待っているのだから。
今までにない”距離を跳んだ”疲労と、恐怖からくる震えを振り払うように、
がくがくと震える足を引きずって一歩、また一歩とその歩みを進めていく。
暗い路地裏を抜けると目的地である公園が目前に現われた。
――ここに…ここにいるんだ…、あの子が。
あの子…石川が……ここに……。
- 52 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年07月29日(日)00時52分08秒
- そう思うだけで萎えかけた心と体に力が溢れて来るのが、”彼女”にはわかった。
ふと顔をあげると、5歳くらいの少女がボールを追いかけて公園から走ってくるのが見えた。
そして、そこからは陰になるような位置から、猛スピードで走ってくるトラックの姿も。
時間はもう、ほとんどと言っても良いほど残されていない。
軽く両手を握り締める。
大丈夫。あたしにはやれるっ。
今までの疲労を感じさせないような4足取りで、
彼女は少女とトラックへと向かって走り出した。
- 53 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年07月29日(日)00時52分55秒
- その日、5歳になる梨華は友達数人と公園に遊びにきていた。
友達のうちの一人が持ってきたボールでキャッチボールのようなものをしていると、
受け取ったはずのボールが梨華の腕の中からポロリと転がり落ちる。
「ボールさん、まって〜〜」
ころころと転がっていくボール。それを追う梨華。
ボールはまっすぐに公園の入口のほうへと転がっていく。
梨華がボールを捕まえることが出来たのは、結局車道の中ほどまで走っての事だった。
「やっと捕まえたよ、ボールさんっ」
梨華はそう呟くと、嬉しさからか転がるボールを抱きしめ、抱えあげた。
キィィィィィィィィィィッッ!
不意に何かが軋む音が聞こえる。それも間近に。
その音に気づき梨華が顔をあげるとそこには猛スピードで走ってくる大型トラックの姿が!
- 54 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年07月29日(日)00時53分48秒
- ――いい、梨華。危ないから、急に車道に出てきたりしちゃだめよ?
公園の前は特に車が多いから、気をつけて頂戴ね。
出掛けに言われた母の言葉が頭の中でリフレインする。
そうだ、あんなにお母さんに言われたのに…。
がくがくと恐怖に震える足。
逃げなければと思うけれど、足がすくんで全く動いてくれようとはしてくれない。
もう、目前にまで迫っているトラック。
(誰か助けて! お母さん、神様っ!)
梨華に出来ることは、祈ることだけだった。
ぎゅっと目を閉じ、縮こまる。
その時だった。
- 55 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年07月29日(日)00時54分22秒
- 「危ないっ!」
誰かにどんっと押される感触。そして何かがつぶされるようないやな音。
恐る恐る目をあけると、梨華の代わりに血だまりの中でぐったりと倒れている女の人の姿が。
その女の人は息も絶え絶えに、梨華のほうを見つめると優しく微笑んだ。
「石川…はぶじ…?」
声を出すことが出来ずに、ただただ梨華は頷く。
「そう…。よか…た……」
(よくないよう、お姉ちゃんがお姉ちゃんがしんじゃうよう…)
いやいやをするように梨華は左右に顔を振る。
梨華にはまだ「死」というものを完全に理解することは出来なかったが、
それでも自分のせいで誰かが「死ぬ」ということは、
すごく悪いことのように思えた。
そんな梨華にその女の人は苦笑するように笑う。
そして震える腕でパスケースを取り出し、梨華に差し出すと、
「これ…持っていてくれる?
これがあれば、きっといつかまたあたしたちは出会えるから……」
それだけを呟くと、女の人は力尽きたように目を閉じた。
- 56 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年07月29日(日)00時55分34秒
- 「…う、うわーーーーん。お姉ちゃんが、お姉ちゃんが死んじゃうよー。
だれか助けてよう…、うっ、うわあぁーーーん」
火がついたように泣き出す梨華。
その声を聞きつけたのだろう。公園内にいた人たちが一斉に集まってくる。
「おい大丈夫か?」
「子供が轢かれたぞ!」
「うっ、こっちはひでえ。早く救急車っ!」
口々に何かをしゃべっている大人たちの中で
梨華は渡されたパスケースを握り締め、ただただ泣くだけだった。
- 57 名前:たなみ。 投稿日:2001年07月29日(日)00時59分48秒
- とりあえず、CHAPTER1はここまで。
なんだかのっけから変な展開でわかりにくいですが、
最後までお付き合い願えると嬉しいです。
- 58 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月29日(日)02時41分37秒
- たなみ。さん、おかえりー。
また雰囲気の違う感じでイイ!
続き楽しみにしてますぞ。がんばれー。
- 59 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月29日(日)05時55分02秒
- なんだかいきなり気になる展開に
石川5歳…??相手は誰だー?
- 60 名前:和希 投稿日:2001年07月30日(月)18時11分51秒
- 最初からいきなりの展開に…
そして…意味深(?)に…渡されたパスケース
…続きが気になりますね。
- 61 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年08月01日(水)20時49分59秒
- CHAPTER2 〜金木犀の邂逅〜
「梨華? ちゃんと荷物は持った? 忘れ物はないわね?」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよう。それに、私だってもう15歳なんだよ?
お母さん、過保護すぎ」
「でも…やっぱりお母さんも付いていこうか?」
「大丈夫だって。編入試験ぐらい一人でだって受けられるよ。
それじゃあ、行ってきまーす」
あの事故から十年が過ぎた。
当時は5歳だった梨華も、今では15歳の愛らしい少女にすっかり成長していた。
- 62 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年08月01日(水)20時50分34秒
- 9月。普通の学生なら授業を受けている時間に、
夏の名残を思わせる強い日差しの中、梨華はある場所を目指していた。
――私立朝日奈学園。
あの事故のとき、身を呈して梨華を守ってくれた”彼女”が着ていた制服の学校。
両親や警察が四方八方に手を尽くしても、
名前も年齢も、何一つとして判らなかった”彼女”の唯一の手がかり。
――あの制服の学校に行けば、きっとお姉さんのことが何かわかるに違いない。
いつしか、梨華はそう考えるようになっていた。
そして、
あの学校へ行ってお姉さんの事を知ることが、私に出来る唯一の償いだ…とも。
父親の仕事の都合で、あの事故のあと引越しを余儀なくされても、
その思いはいつまでも消えることのなかった。
- 63 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年08月01日(水)20時51分04秒
- 金木犀の並木道を抜けると、目の前に重厚な鉄の校門が広がっていた。
「ここが……」
あの…お姉さんが通っていた高校……。
梨華は無意識に皮製の、古びたパスケースを握り締める。
十年前に死の直前に、”彼女”から手渡されたあのパスケースは、
今では梨華にとって大事な宝物となっていた。
何か悲しいことや辛い事があったとき、
このパスケースを握っていると、”彼女”に叱咤激励されているような気がして…。
そっとパスケースを開いて、中にたった一枚だけ入っていた古ぼけた写真を見つめる。
……………。
――よし、行くぞ。
梨華はパスケースをしまうと、重厚な扉を抜けて学舎内へと入っていった。
- 64 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年08月01日(水)20時51分42秒
- 編入についての説明を受け、そのための試験を受ける。
試験そのものは上手くいったと思うけれど、こればっかりは結果が出ないことにはわからず、
梨華は不安げな面持ちで金木犀の並木道を歩いていた。
「自己採点でなら…合格ラインだと思うけどなあ……」
思わず一人ごちる。
その時だった。
――カサリ
風もないのに葉が揺れ、金木犀特有の甘い薫りが広がる。
あの薫りに導かれるように振り向いた梨華の視線の先には、
金木犀の花に囲まれるようにして立っている、一人の少女の姿があった。
- 65 名前:金木犀の薫る季節に 投稿日:2001年08月01日(水)20時52分19秒
- 「あ、あなた…は……」
花に囲まれ微笑を湛えている少女の顔を見つめ、梨華は驚愕に声を漏らす。
なぜなら、その少女の顔は10年前に自分を助けてくれた、
あの”彼女”と瓜二つだったから…。
(違う。あのお姉さんのはずがない。
あのお姉さんは…私をかばって死んじゃったんだから……)
しばし見詰め合う二人。
「石川…梨華さん?」
「え…、どうして私の名前を…?」
不意に名前を呼ばれ、問い掛ける梨華。
だが、目の前の少女はその問いには答えずに、ただ微笑みを湛えている。
「あなた、ウチの学校の編入試兼受けたでしょ」
「う…けましたけど?」
しどろもどろに答える梨華に、少女をくすりと笑うと、
「よかったね。きっと受かってるよ」
とだけ告げ、現われたときと同じように金木犀の花の中へと、
その姿を消したのだった。
- 66 名前:たなみ。 投稿日:2001年08月01日(水)20時56分29秒
- とりあえず、CHAPTER2をアプしました。
今回のお話は最初から最後まで全部出来てるのに、
なかなか文章に起こすことが出来なくて、はやくも難産状態(−−;
皆様からのメッセージへのレスは夜に付けにきます。
遅筆なやつですみませんm(_ _)m
- 67 名前:たなみ。 投稿日:2001年08月01日(水)23時34分28秒
- >>58
( `.∀´)<ようやくボチボチ書き出したみたいね!
今回はあたしにも出番がありそうで、いい感じよ!
作者同様頑張るから、応援よろしくね。
>>59
(;^▽^)<相手役の方は次のちゃぷたーで判ると思います。
それまで内緒。ごめんなさい〜(汗)
>>60
( `.∀´)<あのパスケースには色々と複線が張ってあったりして、
これからの最重要アイテムになるらしいわ。
続き…、まあ期待しないでまって頂戴。
- 68 名前:かんかん 投稿日:2001年08月03日(金)00時24分16秒
- おもしろいです!頑張ってくださいね。
- 69 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月03日(金)08時59分38秒
- 赤石路代・・・。
- 70 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月18日(土)05時25分40秒
- 作者さん、忙しいのかな…?
- 71 名前:たなみ。 投稿日:2001年08月19日(日)07時08分44秒
- すんまそん。ちょっとこの話は今の自分じゃ上手く書けそうにないので、
放棄します。
で、一週間後くらいから、ファミコンの続きに取り掛かりますね。
次はいちーちゃん編ですぞ!
- 72 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月20日(月)02時15分28秒
- 待ってましたファミコンの続き!!
1週間か〜、待ち切れん(w
- 73 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月21日(火)18時09分30秒
- たのしみー!
たなみ。さん、待ってますぞ!
- 74 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月28日(火)06時49分49秒
- 一週間経ったしそろそろ始まるかな?
- 75 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月04日(火)00時18分32秒
- なかなか始まらないっすね・・・
- 76 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月11日(火)04時29分33秒
- 三週間経っちゃった・・・
- 77 名前:たなみ。 投稿日:2001年09月13日(木)17時43分22秒
- 市井ちゃん編、なかなか始まらなくてごめんなさい。
いまだに、まだ10行しかかけてない状況だったりします(−−;
その変わりと言うわけじゃないんですが、いしよし小説一本うpしておきます。
ファミコン(市井ちゃん編)はもう少しお待ちくださいませ。
- 78 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年09月13日(木)17時45分49秒
- その日の朝までは、正直言うとあたしはかなりイケてたんだ。
女なのに”街で見つけたイケてる男の子特集”で雑誌に載ったこともあるし、
モトカノでもあり、友人でもある友達の矢口さんとも、
「あ、どうしたん、よっすぃ〜。今日早いじゃん」
「新しい彼女の家に泊まってたらさ、
親が来ちゃって窓から飛び出してきたんだよ〜」
「新しい彼女って?」
「昨日ナンパした子」
「うわっ。声かけてすぐ食っちゃったん? さいってー。キャハハ!」
なんてダベったりしてた。
気に入った子がいればすぐに声をかけたし、
チャンスがあれば初めて会った子とでも寝ちゃったりしてた。
そんな自分がすげーイケてるってみんな言ってくれるし、
サイコーだろ?なんて自分でも思ってたんだ。
そう、君に出会うまでは――
- 79 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年09月13日(木)17時46分40秒
―――――Don't cry baby
――その日は何てこともない、ごくごく普通の日だった。
泊まっていた彼女の家を慌てて飛び出した所為で、
いつもより早い時間に駅に着いたりはしたけれど、
何かが変わるとか、そんな予兆は全くなかったんだ。
- 80 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年09月13日(木)17時47分13秒
- 「お。
この時間だと朝女の子がいるのかー」
同じ車両の出入り口付近にいる、
セーラー服の集団の方へとあたしは視線を向ける。
隣にいた矢口さんもひょいっと同じ方向へ視線を向けて、
「いいよねー、朝女。お嬢っぽいところが矢口もたまんなーいって感じ」
中高一貫教育のお嬢様学校、朝日奈女学園。略して朝女。
なんて言うのかな。あたしたちとは世界が違いますオーラを醸し出していて、
通な方には堪らない雰囲気の子が多い。
きっとキスもしたことない子が多いんだろうな〜。
「あ、よっすぃーったらヤらすぃ〜顔してる!
さっそく口説く算段考えてるな?」
「やだなあ、矢口さん。そんなこと〜あったりして」
「まじー!? で、お目当ての子はどの子どの子?」
ちっちゃい体ではしゃぐ矢口さんに、周りの視線が集まる。
う…ちょっと恥ずかしいかも。
- 81 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年09月13日(木)17時47分47秒
- 「ねえ、どの子だよ〜。矢口とよっすぃ〜の仲じゃんか〜。おしえろよ〜」
あたしは「ちょっと待ってね」と、矢口さんを制すると、
セーラー服の集団の方をじっくりと見つめた。
ぽっちゃりした子…は可愛いけどパス。
その隣のお団子頭の子もなあ〜。ロリっぽいところが可愛いけど、
まだ食べるのには早そう…。
背の高い子もそそられるけど、あたしよりも身長高そうだし〜……パス。
ん?
背の高い子と話してる、セミロングの子いいじゃん!?
身長もあたしと並ぶと(キスするのに)丁度よさそうだし、
なにより、スゲー可愛い!!
「よし、決めた! あの子にする」
「ほえ? どの子?」
「ほら〜、あの前髪を分けてるセミロングの子」
「セミロング? ん〜、誰だろ?」
矢口さんは見つけられないのか、キョロキョロと朝女の女の子たちを見回す。
「も〜、わかんないかな〜。
あの、ちょっと色黒だけど、一番可愛い子だよ〜」
「色黒…? ああ、あれかあ!確かに可愛いね〜、うんうん…って、よっすぃ〜?」
一人で頷いている矢口さんを尻目に、
あたしは朝女の制服の集団の方へと近寄っていった。
- 82 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年09月13日(木)17時48分17秒
- 「ねえ」
優しく声をかける。
ナンパは第一印象が肝心だからね。
朝女の女の子たちがきょとんとした表情で、あたしの方を見つめ返した。
あたしは構わず目をつけた女の子の前に歩みを進めると、
「おはよ」
と、微笑む。
「あ…あの…?」
うわぁ、可愛くて甘い声…。
ベッドの上でもこんな声で鳴いてくれるのかな。つーか、鳴かせてみたいぞ。
「あたしとさ、つきあってくれない?
あたし、いつも君のこと見ててずっといいなあって思ってたんだ」
もちろんいつも見てたって言うのは、嘘。
いつも遅刻すれすれのあたしが、彼女を見れるわけないしね。
「え…? ほんと…に…?」
嘘だとは知らないあたしの言葉に、頬を赤く染める彼女。
ふふ、落ちたな……。
- 83 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年09月13日(木)17時48分53秒
- 「キャハハハハ!うそうそ。そいつに騙されちゃだめだよー」
あたしのその確信は、けたたましい笑い声によってぶち壊された。
「矢口さん!?」
「え? 騙す…?」
矢口さんはあたしの隣へとことことやってくると、
「こいつ、今日はたまたまこの電車なんだよ。だからいつも見てたって言うのは、う・そ」
と言って、ぐわしっとあたしの首に抱きつく。
「ぐぇっ、くるし…。もー、バラすなよー」
「悪いやつでごめんねー。ほら、謝っとけよ、よっすぃ〜」
あ〜あ、ばらされちゃった。ま、いっか。
「ごめ……え?」
………ポロ。
彼女の頬を零れ落ちる雫。
やべ、泣かしたっ!?
- 84 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年09月13日(木)17時49分38秒
- 「あ…ごめん…。ごめんね…」
俯いて手で顔を覆い、声を殺してなく目の前の女の子に、
あたしは馬鹿のように謝ることしか出来なかった。
「あ〜らら。な〜かしたっ♪ よっすぃ〜ってば、さいってー」
「るさいっ!」
「おー、こわ」
冷やかすように言う矢口さんをきっと睨み付け、黙らせる。
「本当にごめん…ごめんね…」
何度も何度も頭を下げるあたし。
でも、彼女涙は止まらなくて…。
「もういいでしょ? ウチらにもう関わんないでくれる?」
「え…?」
顔をあげると、背の高い女の子があたしを睨み付ける様に見ていた。
その横では少しぽっちゃりとした女の子が、泣いている彼女の肩を抱いている。
- 85 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年09月13日(木)17時50分25秒
- ―――――M駅〜、M駅〜。
御降りの方はお荷物のお忘れ物がないよう、ご注意ください。
不意にアナウンスがかかった。どうやら駅に着いたらしい。
「行こう、梨華ちゃん」
肩を抱いた女の子がそう促すと、
泣いている彼女がこくんと小さく頷いたのが見えた。
波が引くように電車から降りていく、朝女の少女たち。
「あーららっ。振られちゃった」
後ろでそうちゃかす矢口さんに気づかないほど、
あたしは遠ざかっていく彼女の後ろ姿を見つめていた。
ううん、見つめることしか出来なかった。
- 86 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月14日(金)01時54分18秒
- セーラー服で泣く石川萌え
続き期待してます、頑張って下さい。
- 87 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月14日(金)01時55分26秒
- これってネタバレになるのか、自分よ・・・。
- 88 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月16日(日)06時19分15秒
- >>87
わからんけど、続き期待。
よっすぃー、イカス!
- 89 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月09日(火)01時43分32秒
- 更新きぼん
- 90 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月09日(火)18時09分22秒
- 続きが気になるっス!
- 91 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年10月13日(土)21時38分44秒
―――――今このひとときが遠い夢のように。
――その日の授業は何も手につかなかった。
まぶたを閉じると思い浮かぶのは、
俯いて震える君の背中と、零れ落ちる真珠の涙。
- 92 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年10月13日(土)21時39分48秒
- …あ〜〜、なんかやっばいかも、あたし。
朝女なんてあたしたちと格が違うのなんてわかってる。
逆立ちしたって相手にされないような学校だ。
しかもあんな風に傷つけちゃったし…。
――――だけど、
頭ん中には、今朝会ったあの子――梨華ちゃんしかいない。
もしも許してくれたら。
仲良く慣れたら。
笑ってくれたら…なんて……。
- 93 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年10月13日(土)21時40分34秒
- 『おはよー。昨日はごめんね、いいかげんなことを言っちゃって』
『それでさ、今度こそ本当の本気で、
友達からでいいから良かったら……』
言い訳をする言葉は、何度も何度も頭の中で復習して覚えてる。
だけど…彼女のぴんと伸びた背中を見たら、
用意した台詞は何処かへすべて吹っ飛んでった。
声をかけることも出来ず、ただその背を見送る。
マジかよ…。
このあたしが柱の影から見つめるだけで、精一杯なんてさ。
- 94 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年10月13日(土)21時41分14秒
- 今日こそ、今日こそ…って、
彼女と始めて会ったあの電車――三番線の7時52分発に乗った。
雨の日も、風の日も、彼女に会いたい気持ちで一杯だった。
「吉澤は最近遅刻しなくなったわね。
うん、いい傾向よー」
「よくねえよ。黙ってろ、テンチョウ」
「……がちょーん」
- 95 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年10月13日(土)21時42分05秒
- 「はぁ、はぁ…やっべー…。
電車…っ、行っちゃう……」
けたたましいベルの音がホームに響き渡る。
今の時間は…7時50分。
この階段を1分で登りきれれば間に合う……っ。
あと三段…、あと二段……って、あ、あれ?
バランスを崩し、急に歪む視界。目前に階段が迫る。
「うわっ、うわわわわわわ!?(汗)」
ばったーーーーーん……
(い、痛い……)
ぷっ、くすくす…。
あまりにも見事なこけっぷりだったのか、周りから嘲笑が漏れる。
も、もういやだ…。
いつからあたしってこんなダメ人間になったんだ?
恋なんて…恋なんて……もうやめたいよぅ…。
「大丈夫?」
半べそをかくあたしの前に、差し出される白いハンカチ。
俯いている所為で顔は見えない。
だけど、この甘い声は……。
「梨華…ちゃん…?」
- 96 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年10月15日(月)18時18分43秒
- ―――――…ドアが閉まります……
遠くで聞こえる、アナウンスの声。
ゴトンゴトンと音を立てて走っていく電車。
でも……。
「電車、行っちゃったよ?」
「……いいの」
そう言って微笑む梨華ちゃん。
「それより、大丈夫?」
それだけ言うと、彼女はあたしの横に屈んで、その白いハンカチで涙を拭ってくれる。
「ハンカチ、汚れちゃうよ?」
「いーの」
そう微笑む彼女にあたしは―――
「……梨華ちゃ…さん。あたしと付き合って下さい」
今までさんざん練習していた『言葉』を紡いだ。
- 97 名前:僕は君のもの 投稿日:2001年10月15日(月)18時19分21秒
- 「また、冗談…?」
「違う。本気だよ。でも、振って良いよ」
俯くあたし。
梨華ちゃんはその可愛い顔に、困ったような表情を浮かべている。
「なんでかしんないけど、君と会ってからあたし、まるでイケてないし。
おまけに今日なんて泣きべそまでかいちゃったしさ…」
ぷっ。くすくすくす…。
「かわいいね」
急に笑い出す梨華ちゃん。
でも、そんなにあたしの様子が情けなかったのかなあ。
はぁ…。初めて人を好きになって、その子に笑われるなんて…かっこわるすぎ…。
落ち込むあたしに梨華ちゃんは不意に視線を合わせると、
じっとその大きな瞳で見つめて、にっこりと笑みを浮かべた。
「本当はね、初めて会ったあの日からあなたの事が気になってた。
……え?
「よろしくお願いします」
そう言って微笑んだ梨華ちゃんの顔は、どんな宝石よりも輝いていて……。
―――――あたしにとって一生忘れられない宝物になった。
- 98 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月15日(月)22時37分41秒
- イイ!
作者さん、マンセー!!!
- 99 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月04日(日)13時31分43秒
- 続き期待してます
- 100 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月04日(金)17時23分23秒
- 復活を・・・。
- 101 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月10日(木)15時13分44秒
- めちゃめちゃ面白いんで復活してください。
- 102 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月19日(土)19時58分02秒
- 復活希望!!
- 103 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月22日(火)15時26分34秒
- 作者さん帰ってきてください。
- 104 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月24日(木)15時31分43秒
- 書いてください
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