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いろいろ。

1 名前:しえしえ 投稿日:2001年06月30日(土)20時09分51秒
初カキコです。
皆さんのを見てたら自分でも書いてみたくなったんで、
とりあえず書いてみます。
2 名前:やぐずきんちゃん 投稿日:2001年06月30日(土)20時10分36秒
しゅつえん
 
 やぐずきん : 矢口真里
 
 お母さん : 保田 圭
 おばあさん : 吉澤ひとみ
 猟師 : 石川梨華
 
 オオカミ : 中澤裕子

3 名前:やぐずきんちゃん 投稿日:2001年06月30日(土)20時11分13秒
むかしむかし、あるところに、やぐずきんちゃんという背が低くてカワイイ女の子がいました。
ある日、やぐずきんちゃんはお母さんにお使いを頼まれました。

保田「やぐずきん、これを森に住んでいるおばあちゃんに持ってって」

そう言って、お母さんはやぐずきんちゃんにベーグルを渡しました。
やぐずきんちゃんはベーグルをバケットに入れました。

矢口「それじゃ、いってきま〜す!」
保田「いってらっしゃい。くれぐれもオオカミには気をつけんのよ」

パチッ☆
お母さんは、とびっきりのウインクでやぐずきんちゃんを送りました。

矢口「は、は〜い」

お母さんのウインクにクラクラしながらも、やぐずきんちゃんは森に向かいました。

4 名前:やぐずきんちゃん 投稿日:2001年06月30日(土)20時11分48秒
その頃―――。

吉澤「おっ、今日はやぐずきんちゃんが来てくれる日だ」

森の中の家では、おばあさんがやぐずきんちゃんが来るのを今か今かと楽しみに待っていました。
すると、トントン。
家の扉をノックする音が聞こえてきました。

吉澤「あれ、もう来たのかな? は〜い。扉は開いていますよ」

おばあさんがそう答えると、入り口の扉が開いて、そこに居たのは・・・

中澤「よぉ」
吉澤「うわぁぁぁぁぁ! 年増のオオカミぃぃぃぃぃ!!!」

開いた扉から入ってきたのは、やぐずきんちゃんではなくオオカミでした。

中澤「だっ、誰が年増やねん!」
吉澤「ひぃっ。ごめんなさぁぁぁぁぁぁい・・・」

哀れ。
オオカミの怒りを買ったおばあさんは、オオカミにボコボコにされてしまいました。

中澤「そういえば、さっきやぐずきんが来るとか言うてたな。よっしゃ♪」

オオカミはおばあさんの格好をしてやぐずきんを待つことにしました。

5 名前:やぐずきんちゃん 投稿日:2001年06月30日(土)20時12分26秒
そうとは知らないやぐずきんちゃん。
とうとうおばあさんのお家に着いてしまいました。

矢口「おばーちゃーん! やぐずきんだよぉ」
中澤「おっ、よぉ来たな。ほらっ、はよ中に入り」
矢口(あれっ? いつもとしゃべり方が違うなぁ)

変だなと思いましたが、やぐずきんちゃんは家の中に入りました。

でも、違うのはしゃべり方だけではありませんでした。
そこで、おばあさんに直接聞いてみることにしました。

6 名前:やぐずきんちゃん 投稿日:2001年06月30日(土)20時13分29秒
矢口「どうして手が大きいの?」
中澤「やぐずきんが食べたいから♪」
矢口「へ?」

やぐずきんちゃんは(そのセリフはもっと後じゃなかったっけ?)と思いました。
でも、とりあえず続けてみることにしました。

矢口「どうして耳が大きいの?」
中澤「やぐずきんが食べたいからやって♪」
矢口「・・・・・・」

やぐずきんちゃんは(セリフ言うトコ間違えてんじゃねぇよ、アホ裕子!)と思いました。
でも、一応続けてみることにしました。

矢口「どうして口が・・・」
中澤「だぁっ! しつこいなぁ!」
矢口「ゆ、裕ちゃん!?」

逆ギレしたオオカミは、やぐずきんちゃんに迫っていきました。

中澤「矢口が食べたいて言うてるやん!」
矢口「ちょ、ちょっと待ってよ・・・」
中澤「矢口ぃぃぃぃぃ♪」

ガバッ♪

矢口「・・・あっ・・・ダメだって・・・ば・・・ひぁ・・・裕ちゃ・・・ん・・・」

・・・やぐずきんちゃんはオオカミに食べられてしまいました。(別の意味で)


中澤「愛してるで、矢口♪」
矢口(ま、いっか)

こうしてやぐずきんちゃんはオオカミと幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。


☆☆☆おしまい☆☆☆

7 名前:やぐずきんちゃん 投稿日:2001年06月30日(土)20時14分18秒
















石川「あれっ? じゃぁ、チャーミーの出番はどうなるんですか?」

かわいそうに。
オオカミのアドリブのせいで、猟師さんの出番はなくなってしまったのでした。

石川「そ、そんなぁ。一生懸命練習してきたんですよぉ? 石川も出させて下さいよぉ」

何と言われようと、ムリなものはムリなのでした。

石川「ひどいですぅ・・・」

はい。フェードアウト。

8 名前:やぐずきんちゃん 投稿日:2001年06月30日(土)20時16分13秒
娘。名作劇場<やぐずきんちゃん>   完
9 名前:しえしえ 投稿日:2001年06月30日(土)20時18分24秒
とりあえず、こんな感じで。
オチが弱いですな(ニガワラ
もっと腕を磨いて、また書かせていただきたいと思います。
10 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月01日(日)00時27分59秒

いやいや、八の字眉毛のチャーミーが想像できてなかなか萌え〜、でした(w
次のお話待ってます。
11 名前:しえしえ 投稿日:2001年08月14日(火)02時53分50秒
>10さん
読んでくださって、ありがとうございます。
こういう役は、やっぱ石川さんがお似合いですよね。

というわけで、新作です。
12 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月14日(火)02時54分25秒
「やぐっつぁん、もう食べないの?」
あたしのお皿を覗きこんでごっちんがつぶやく。
シャッフルの収録後、テレビ局の食堂でのことだ。
彼女のお皿を見ると、すでに平らげてしまっている。
早いなぁ。ヤグチと一緒に食べ始めたのに・・・
「いや、まだ食べるけど。どうして?」
「あはっ。ごとーは成長期だからさぁ、おなか減っちゃうんだよねー」
絶句。ごっちん、大盛り頼んでたじゃん。
「・・・もしかして食べたい?」
「いいの!?」
ごっちんは目を輝かせて言う。
よだれでも垂らしそうな勢いであたしの皿を見つめるごっちんに、
「もぉ、しょうがないなぁ」
とため息をつくあたし。
あたしは自分の皿のパスタをクルリとフォークに巻き付ける。
その行動を見てたごっちんは、彼女の皿に移そうとするあたしの手をつかむと、そのままバクリとフォークを咥えた。
「んふっ・・・おいしーい♪」
幸せそうな彼女を見てると、なんだかこっちまで幸せな気分になっちゃうよ。
「やぐっつぁん、だーいすきっ」
「はいはい。もういいの?」
「あっ、ダメダメ。おかわりっ」
「はいよ」
あたしは再び彼女の口へフォークを運んだ。
13 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月14日(火)03時00分47秒
-

「なぁ。今度の日曜日、娘。もオフやろ?」
ハロモニの収録スタジオ。
ちょっとした休憩時間に、裕ちゃんがこっそり聞いてきた。
「うん。そうだけど」
「実はな、ウチもその日休みなんよ」
「ホントに!?」
「うん。でな、よかったら一緒に出かけへん?」
久しぶりのデートのお誘い。すごくうれしい!
裕ちゃんが卒業してからは別々の仕事ばっかりだから、なかなか同じ日に休みってことがなかった。
だから、一緒に出かけるなんて、ホントに久しぶり。
「もちろんOKだよ! どこ行くの?」
「それはまだ内緒や。矢口を連れて行きたいトコがあるんよ。ま、楽しみにしとき」
「うん!」
「こらっ。あんまり大きい声出しなや。他の娘らに聞こえてまうやろ」
「あっ、ゴメン」
ついうれしくって、つい声が大きくなっちゃうヤグチなのでした。
14 名前:しえしえ 投稿日:2001年08月14日(火)03時27分09秒
つづきは今度。
15 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月14日(火)17時35分42秒
やぐずきんってどっかで見た事有るんだけど…どこでなんだろ?
あれ見た時けっこーツボだったから覚えてるんだけど…
もしかして、どこかでかかれてる方ですか?
16 名前:名無し読者の生け作り 投稿日:2001年08月18日(土)03時38分25秒
やぐずきんおもしろい…。

新作終わってからでいいですし、童話シリーズ書いてください(笑)
(あ、もちろん新作のつづきも楽しみにしてます)

かおりんのラプンツェル(?)とか。
やすいしで美女と野獣…。
白雪姫と4人の小人たちとか…毒ベーグルを食べた白雪姫は…
ゆうごまで眠れる森の美女とか。
(単なるキス魔の王子とどんなすんごいキスしても起きないお姫さまになりそう)
17 名前:しえしえ 投稿日:2001年08月23日(木)03時24分54秒
>>15 名無し読者さん
ホントですか?
ここ以外では、自分のHPに載せただけなんですが。
もしかして、以前に同じようなのがあったんでしょうか?
最近来はじめたもんで、前にどんな作品があったか知らないんですよねぇ。

>>16 名無し読者の生け作りさん
ありがとうございます。
また童話シリーズは書かせていただくつもりです。
でも、それだけアイデアがある生け作りさんが書いた方が早いんじゃ?(w

とりあえず、「あなたとパスタ」を終わらせます。
18 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月23日(木)03時26分01秒
−−−−−−−−−−
「ねえ、裕ちゃん。行きたいトコってどこ?」
電車に揺られて1時間半。
緑にに囲まれた田舎町。
裕ちゃんはヤグチをどこに連れて行きたいんだろ。
「もぉちょっとやて。なっ」
と言いながら、裕ちゃんはあたしを抱き寄せる。
そして、ヤグチの短くなった髪に顔を埋めながらささやく。
「そこに行くのも大切やけど、一番の目的は矢口と2人きりになることやから・・・」
裕ちゃんの甘い囁き。
ヤグチも同じ気持ちだよ。
19 名前:あなたとパスタ(Yuko視点) 投稿日:2001年08月23日(木)03時27分12秒
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

ある日の、あるテレビ局。
時間的には、昼食には少し遅いかなってところ。
まだお昼を食べてなかったアタシは、軽く食べようと食堂に入った。
空いてる席を探していると、目に入った愛しき顔。
「おーい、やぐ・・・」
一緒に食べへんか?
そう言おうとして。
けど、その言葉は出てこなくて。
アタシの目の前で、矢口の差し出したフォークをごっちんがしっかり咥える。
そんなごっちんに一瞬ビックリする矢口。
でも、すぐに屈託のない笑顔が浮かぶ。
特別な意味なんてないことはわかってる。
今までにだって、よくあったことや。
わかってるけど・・・
手の届く先で笑っている矢口は、近いのに・・・すごく遠い。
娘。を卒業して以来、一緒にいる時間が少なくなってる。
逢えないことが、アタシをこんなに不安にさせるなんて・・・
「矢口・・・」
アタシは何も食べず食堂を後にした。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
20 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月23日(木)03時27分46秒
「いらっしゃいませ」
ウェイトレスに出迎えられ、あたしたちは店へと入った。
あたしと裕ちゃんが行きついた先は、小さなカフェ。
店内に流れているのは・・・3人祭かよ。
自分たちの曲じゃないことに不満を抱きつつ、一番奥の席に着く。
「さてと・・・何を食べよっかな?」
テーブルに置かれたメニューを見ながら、裕ちゃんが呟く。
ウェイトレスがおしぼりと水を持ってきた。
裕ちゃんはニッコリ微笑むと、
「この『シェフのお薦めスパゲッティ』を2つ」
あたしの分まで勝手に注文してしまった。
「裕ちゃん、何でヤグチの分まで決めちゃうんだよぉ」
「何や。矢口パスタ嫌いか?」
「そぉじゃないけどさぁ」
「それやったら、ええやん」
まあ、いいけどね。
21 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月23日(木)03時28分21秒

「あれ?」
「どないしたんや?」
「パスタ食べるために、わざわざこんなトコまで来たの? だったら、東京にだって美味しい店があるじゃん」
「何言うてんねん。そんな人気の店やったら他の客もたくさんいるかもしれんやろ」
考えてくれてるんだよね、裕ちゃんは。
ヤグチはそんなの気にしないのにね。
「それに、この店なめたらアカンで。なかなかいけるんやから」
「ホントかなぁ。ヤグチってグルメだからなぁ」
「ホンマやって。ま、裕ちゃんを信じなさいって」
22 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月23日(木)03時29分05秒

あたしたちがしゃべってる間に、例のパスタが運ばれてきた。
「いただきま〜す」
フォークに絡め、口に入れる。
うん、おいしい♪
「どぉや、矢口? おいしいやろ?」
揺れる金色の前髪の隙間から、裕ちゃんの瞳が上目使いにあたしを覗く。
いきなりドギマギしてしまうあたし。
「お、おいしいよ」
「そっか」
にこりと微笑む裕ちゃん。
やっぱキレイだよねぇ、裕ちゃんって。
23 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月23日(木)03時29分40秒

何てことを考えてると、
「なあ・・・」
呼びかけられて、またドキッとする。
「な・・・何? 裕ちゃん」
「矢口の、うまそうやな」
「へ?・・・うまそうって、裕ちゃんのと同じじゃん」
2人ともシェフのお薦めとかいうのを食べてるんだし。
「ええやんかぁ。矢口のが食べたいねん♪」
突然甘えんぼになる裕ちゃん。
そんな裕ちゃんにヤグチが逆らうことなんてできるわけもなく。
「食べる?」
「ええの?」
「どーぞ」
あたしは自分の皿を裕ちゃんの方にズズッと押しやった。
24 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月23日(木)03時30分54秒
が、裕ちゃんは食べようとしない。
「食べないの?」
「・・・矢口・・・アタシには食べさせてくれへんの?」
た、食べさせるぅ!?
裕ちゃんの瞳が不満げに曇る。
「矢口、冷たいなぁ・・・ごっちんには食べさせたったくせに・・・」
えっ? 何でごっちんがでてくんの?
「はぁ・・・矢口は裕ちゃんよりもごっちんの方がええんかなぁ」
あ。まさか。
「・・・もしかして裕ちゃん、あの時食堂にいた?」
ぷーっと口を尖らせて拗ねている、子供みたいな裕ちゃん。
そっか。そうなんだ。
「ぷっ・・・くくくっ・・・あははっ」
「な、何やねん?」
「裕ちゃん、ヤキモチやいてくれたんだぁ?」
「ぐっ・・・」
「そっかそっか。ま、しょうがないよねぇ。ヤグチってば魅力的だしぃ♪」
少し茶化してしまうあたし。
ヤキモチ妬いてくれたことがうれしくって。
でも何か照れくさくって。
「そ、そうや! 悪いか? アタシは矢口に夢中やねん! 矢口に逢われへんようになって、めっちゃ不安になっとんねん!」
「うん」
「・・・矢口は・・・矢口はどうなんや?」
あたしは黙ってパスタをフォークに絡めると、裕ちゃんの方へと差し出した。
「何や?」
「はい。あーん」
答えないあたしに不満そうな顔をしながら、渋々といった感じで口を開ける裕ちゃん。
そのまま裕ちゃんの口元にフォークを運ぶ。
「おいしい?」
「・・・まぁ、な。それより、さっきのこた・・・」
急かす裕ちゃんの紅い唇に、あたしは人差し指を押しつけた。
「・・・わかってるくせに」
「ん」
「ヤグチだって寂しかったに決まってんじゃん。だから・・・うれしかった」
25 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月23日(木)03時32分25秒

「そっか」
あたしの告白を聞いたとたん、裕ちゃんは出してたあたしの手首をぐっと握ると、正面からあたしの顔を覗き込む。
「な、何?」
「安心したらお腹空いたわ。もう1くち食べとこぉかな」
そう言ってニヤッと笑うと、あたしの唇にカプリと噛り付いた。
「ん・・・やっぱりスパゲティより矢口のほうが美味いな」
「ゆ、裕ちゃん!?」
「ごちそうさん」
突然のキスにうろたえるあたしをよそ目に、裕ちゃんはお皿に手を合わせた。
「もぉ。いきなり何すんだよぉ」
小声で訴えるあたしに、
「おっ、ナニもしてええのん? いやぁ、矢口大胆やなぁ。でもアイドルがこんなトコで野外プレイちゅうんはまずいやろ」
「裕子のバカっ!!!」
やらしい笑みを浮かべてとんでもないことを言う裕ちゃんに、あたしの顔は真っ赤になったのだった。
26 名前:あなたとパスタ 投稿日:2001年08月23日(木)03時34分47秒
−−−−−−−−−−

夕暮れ。
辺りはそろそろ薄闇に染まろうとしていた。
駅までの道を、裕ちゃんに寄り添って歩く。
また明日から別々の仕事で、なかなか逢えない日が続く。
もう少し、もう少しだけこのまま・・・そう思うのって、ヤグチのわがまま?
寂しくなって裕ちゃんを見上げる。
あたしを見つめる裕ちゃんの優しいな瞳は、娘。だった頃も今も全然変わんない。
「裕ちゃん」
「ん? 何や?」
「また、食べに来ようね」
裕ちゃんは微笑むと、答えるかわりにあたしに優しくキスをした。

また一緒に来よう。
そして、2人で食べようよ。
一緒にパスタ。
あなたとパスタ―――――。


  −FIN−
27 名前:しえしえ 投稿日:2001年08月23日(木)03時36分29秒
ということで、「あなたとパスタ」おしまいです。

ちょっとしてから、また「娘。駄作劇場」を書かせていただくつもりです。
28 名前:名無し読者。 投稿日:2001年08月23日(木)22時33分37秒
やぐちゅー発見♪いいですね〜。
次回作も楽しみに待ってます♪
29 名前:しえしえ 投稿日:2001年08月28日(火)14時04分17秒
>>28 名無し読者。さん
ありがとうございます。
あまり期待せずに見守ってやってください。

では、新作です。
30 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)14時05分53秒

「あの・・・石川さん、話ってなんですか?」

「LOVEオーディション21」の収録後、わたしは新しく娘。に入った4人を呼び出しました。
他のみんなにはナイショです。

「いいですか? これから娘。として活動していく上で気をつけてほしいことを
 センパイとして言っておきます。これを守らないと大変なことになるので、
 よく聞いてくださいね」

4人は黙ってうなづきました。
わたしはコホンと咳払いして、再びみんなの方をじっと見ました。

「注意してほしいことはただ一つ。それは」
『それは?』
31 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)14時06分37秒

「保田さんには近づいちゃダメです」


4人ともキョトンとしてます。
でも、気にせず続けます。

「何か分かんないことがあったら、他の人に聞いてください。
 安倍さんとか飯田さんとか・・・あ、わたしでもいいですよ。
 とにかく、保田さんに聞きにいっちゃダメです」

最後に人差し指をビシッと立ててカッコよくきめました。
32 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)14時08分42秒

「・・・石川さん」
「はい? 何ですか・・・えっと、紺野さん」

立てていた人差し指を、そのまま紺野さんの方に向けます。

「それって、どうしてですか? 教え方が良くないとか?」

・・・ぷちっ。

「そんなわけないじゃないの! 保田さんの教え方はとってもすばらしいんですよ!
 だから石川もメインはれるようになったんです! それも全部保田さんが教えてくれたからなの!」

はぁはぁ。
保田さんのこと悪く言うから、チャーミーちょっとキレちゃいました。
33 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)14時10分41秒

「・・・じゃあ」
「はい?・・・小川さん」

今度は小川さんですか。

「保田さんが怖いとか?」

・・・ぷちぷちっ。

「はぁ!? 保田さんが怖いわけないじゃない! すっごく優しい人ですよ!
 そりゃ、顔はちょっと怖いっていうか普通じゃないかもしれないけど、
 でもでもすっごくいい人なんですから!」

はぁはぁ。
またまたキレちゃいました。
わたしらしくないぞ、石川梨華。
34 名前:しえしえ 投稿日:2001年08月28日(火)15時20分48秒
続きは授業後。
35 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)16時50分27秒
「だったら・・・」
「もぉ。何なの?」

「何で保田さんに近づいちゃダメなんです?」

ぐっ・・・

「え、えっとぉ・・・」

どうしよぉ!?
理由まで考えてなかったわ!
適当にごまかさないとぉ・・・

「えっと・・・あ!!!」

さすがチャーミー!
いい考えが浮かびました♪

「それはね、保田さんに近づくと、あの口元のほくろから殺人ビームが・・・」
36 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)16時53分58秒

バン!


「い、いったぁ〜い・・・」

いきなり頭を叩かれたわたし。

「もぉ、誰ですか、叩いたのは?」

犯人を確かめようと振り向くわたし。
と、そこには、

「や、保田さん!?」
37 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)17時01分28秒

「ちゃっと、石川。アンタ、何寒いこと言ってんのよ!?」
「保田さん、いつからここに?」
「アタシに近づいちゃダメってところからね」

がーん!

「それって全部ってことじゃないですかぁ!?」

「アンタねぇ、アタシに近づくなってどういうことよ?」
「いや、それには深ぁいわけが・・・」

言い訳しようとするわたしを後目に、保田さんは4人の方を向くと、

「ごめんね。石川の言ったこと、気にしなくていいから。何かあったら、アタシにも聞いてくれていいからね」
『はいっ』
「んじゃ、早く帰んなさい」
『はい、お疲れさまでしたぁ!』

元気よく返事をすると、すたすたと4人は去っていきます。
・・・って、そんなの見てる場合じゃない!

「保田さ〜ん、待ってくださいよぉ!」

わたしは4人とは逆方向に歩いていく保田さんを追いかけました。

38 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)17時09分14秒
「何よ?」

冷たい視線の保田さん。
あぁ、はやく誤解を解かないと。

「違うんですぅ。保田さんに近づくなっていったのは、そういう意味じゃなくって・・・」
「じゃ、どういう意味なのよ?」
「あの・・・その・・・さんには・・・だけを・・・」
「えっ? 何だって? ちょっと、はっきりしゃべんなさいよね」

保田さん、いらいらしてきてるみたいです・・・
よぉし、ちゃんとはっきり言うのよ、梨華!
ファイトー、オー!

「保田さんにはわたしだけを見ていてほしいんです!」

39 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)17時19分07秒
「はぁ?」

「わたし、保田さんがいてくれたからやってこれたんです。
 保田さんがそばにいてくれないとダメなんです。
 だから、他の娘が近づかなかったら、保田さんもわたしのことをって・・・それで・・・」

保田さんに誤解されたくない。
保田さんに嫌われたくない。

気づいたら、、涙がこぼれてました。


「・・・ばーか」
40 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)17時32分28秒
「・・・はい?」

そっとわたしのほっぺの涙を拭ってくれる手。
保田さんの手。

「何言ってんのよ。だからって他の娘に近寄るなってことはないでしょ。
 アンタも含めて、アタシらがあの娘たちを見ていってあげなきゃいけないんだから」
「・・・はい」

やっぱり怒ってますね、保田さん。
はぁ、わたしってバカだなぁ。


「もぉ。ホントばかなんだから」

保田さんはクスリと笑うと、わたしに耳打ちしてきました。

“アタシはずっとアンタのことを見てるわよ。それくらい気づきなさいよね”

41 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)17時39分49秒

それって、それって・・・♪

「保田さぁん♪」
「ちょ、ちょっと、何なのよ!」

気づいたらわたし、保田さんに飛びついてました。

「わたしも、ずぅっと保田さんだけを見てますよぉ♪」
「石川! 大声で叫ばないでよね!
 それにアタシはアンタだけなんて言ってな・・・」
「ふふっ。保田さん、だぁい好きです♪」


小川さん、高橋さん、紺野さん、新垣さん。
特別に保田さんに近づくことは許してあげます。
だって、保田さんはちゃんとわたしのことを見てくれてるってわかったから。


・・・でも、やっぱりわたしだけを見ててほしいな、なんてね♪

42 名前:石川センパイのアドバイス 投稿日:2001年08月28日(火)17時41分19秒

 「石川センパイのアドバイス」  −おわり−
43 名前:しえしえ 投稿日:2001年08月28日(火)17時43分32秒
あぁ・・・
くそっ。いつにもまして駄作やな。

次はがんばろっと。
来週以降ですが。
44 名前:しえしえ 投稿日:2001年08月28日(火)17時44分05秒
あ、さげたほうがいいんかな?
45 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月29日(水)02時00分47秒
「石川先輩のアドバイス」最高に萌えさせて頂きました!萌えぇ〜〜っ(w
ポジティブチャーミーとクールだけど優しい保田さんが・・・ふう・・(ドキドキ
駄作だなんてトンでもないです!!!
やすいしは好きなカップリングで色々な小説を読んでいましたが、ずばりベストです♪
これからも頑張って下さい!
上げ下げは作者さんの意向次第なんで・・あげてても良いのじゃないでしょうか?
46 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月01日(土)03時03分10秒
>>45 名無し読者さん
ありがとうございます。
でも、何か文章的に変じゃないですか?
ベストですか・・・うれしいですけど言い過ぎです(ニガワラ
他にもっともっといいのが山ほどありますよ。
(おそらく)来週の次回作にご期待ください。
47 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月15日(土)02時44分15秒
久々に「娘。迷作劇場」です。

娘。迷作劇場A「金の のの」
48 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時44分45秒
しゅつえん
 
 きこり: 平家みちよ
 のの : 辻 希美
 妖精 : 加護亜依

49 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時45分21秒

むかしむかし、あるところに、きこりさんがののという女の子と住んでいました。
ある日のこと、きこりさんは山に木を切りに行きました。

平家「さてと、木でも切るかな・・・ ん? オノはどこや?」
つじ 「オノなんてないれすよ」
平家「はぁ? 何でオノがないねん? オノがないと仕事ができんやないの」
つじ 「よくタイトルをみてくらさい」

ののはきこりさんに台本を見せてあげました。

つじ 「これは『きんののの』なのれす。『きんのオノ』じゃないのれす」
平家「そ、そういう問題なん? オノがなかったら木切られへんやん」
つじ 「しごとできないんらったら、いっしょにあそびましょ、あそびましょ♪」
平家「ちょぉ待ってぇな。アタシは仕事したいねん! 仕事させてぇな!」
つじ 「なにしてあそびます? なぞなぞれすか? ヨーグルトはやぐいきょうそうれすか?」
平家「・・・アタシの話、聞いてへんやろ」

いつもこんな調子だったので、きこりさんはつねに貧しい生活を送っていました。

50 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時45分53秒

つじ 「それじゃ、おにごっこをしましょー♪」
平家「はいはい」

きこりさんは仕事するのをあきらめて、ののと遊ぶことにしました。

つじ 「さいしょはののがオニれすよ。よーい、スタート!」

そう言うと、ののは勢いよく走り出しました。

平家「あんまり速う走ったら、危ないでぇ」
つじ 「そんなこといったって、まってあげないのれす。ののはのんすとっぷなのれす・・・ あっ!」

周りをちゃんと見ないで走っていたののは、みずうみに落ちてしまいました。

平家「もぉ、言わんこっちゃない・・・ ののちゃーん、大丈夫かぁー!?」

きこりさんはみずうみに向かって叫んでみましたが、ののが出てくる様子はありませんでした。

51 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時46分27秒

その時―――。

加護「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん♪ プリティフェアリー亜依ちゃんのお出ましやでぇ♪」

突然みずうみから、かわいらしい妖精が現れました。

平家「い、いきなり何やねん!? あんた誰!?」
加護「ウチかぁ? ウチは、このみずうみのかわいい妖精さんや」
平家(・・・自分でかわいい言いなや)

きこりさんは、妖精にのののことを聞いてみることにしました。

平家「あんた、ここの妖精なんやろ。やったら、今みずうみに落ちた女の子知らへんか?」
加護「あぁ。それやったら知ってんで。ちょぉ待っててな」

妖精は、そう言うとみずうみへ戻っていきました。


52 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時47分14秒

しばらくすると、妖精が現れました。

加護「きこりさんが言うてたんは、この金のののちゃんかぁ?」

と言って、金色の服を着たののを見せました。

平家「いや。ウチんとこのののはそんな服着てへんかったで」
加護「そっかぁ。ほな、もぉちょい待ってなぁ」

妖精はみずうみに戻っていきました。


53 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時48分00秒

再び妖精が現れて、

加護「ほな、この銀のののちゃんかぁ?」

と言って、銀色の服を着たののを見せました。

平家「せやから、そんな服着てへん言うてるやんか。ウチは貧乏やねん」
加護「そっかぁ。ほな、もぉちょい待ってなぁ」

妖精はまたみずうみに戻っていきました。



54 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時48分36秒

三度妖精が現れて、

加護「ほな、この普通のののちゃんかぁ?」

と言って、普通の服を着たののを見せました。

平家「そう! そのののや!」
つじ 「へーけさぁん」
平家「ののちゃん! 無事やったか!?」
つじ 「ふぇ〜ん。こわかったれすぅ〜」
平家「もぉ大丈夫やで」

きこりさんとののは抱き合って喜びました。



55 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時49分28秒

加護「きこりさん、あんたは正直者やなぁ。ごほうびに全部のののちゃんをあげるわ」
平家「はぁ!?」

きこりさんに感心した妖精は、普通のののの他に、金と銀のののもくれました。

加護「みんなで楽しく暮らすんやでぇ」
3のの『まってくらさい。ようせいさんもいっしょにくらしましょ♪』
加護「ウチも一緒にいていいんか?」
3のの『みんなであそんらほうが、きっとたのしいよ♪』
加護「せやな♪ ほな、今日からウチもお世話になんで」
平家「ちょぉ、待ちぃや! これ以上扶養家族養う余裕なんてあるわけないやろ!」


こうして、3人のののと妖精は、毎日楽しく遊んで暮らしましたとさ。
一方、いきなり家族が3人も増えてしまったため、きこりさんはずっと貧しいままなのでした。



平家「何でやねん! 普通、正直者は幸せになれるんとちゃうん!? アタシも幸せになりたいちゅーねん!!!」



世の中、うまくいかないものですね。
めでたし、めでたし。


☆☆☆おしまい☆☆☆


56 名前:金の のの 投稿日:2001年09月15日(土)02時50分08秒
娘。名作劇場A<金の のの>   完
57 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月15日(土)02時51分27秒
おしまいです。
よければ、感想レスください。
58 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月15日(土)02時51分59秒
あ。
次回も「娘。迷作劇場」です。
59 名前:石川センパイのアドバイスも 投稿日:2001年09月15日(土)04時01分45秒
ええ話や〜。
最初にいきなり笑わされて、ラストのオチにも笑った。
平家さん、お幸せに。
60 名前:ななっすぃー 投稿日:2001年09月16日(日)18時56分33秒
「金ののの」面白かった。
キャスティングもいい感じがする。
作者さんの童話もの好き。やぐずきんも。
もっとかいて。
61 名前:名無し読者はアフガン潜伏中 投稿日:2001年09月25日(火)01時05分00秒
やぐちゅーやすいし、いい!
両方ともヤキモチがテーマみたいですが、そういうのっていいねー。
金のののもわらかしてもらいました。
どこまで行っても不幸な平家さん(w
いい子なんだけどね。

>>17
私、アイデアとかは浮かぶんですけど文章化できないんですよね〜
パブリックドメインなアイデア/ネタを書くようなスレでもあれば捨てておきます。(w

余談だけど
>>15 が言ってたのは りかずきんちゃん ?
62 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月26日(水)05時00分43秒
>>59さん
ありがとうございます。
笑っていただければ幸いです(w

>>60さん
童話もの好きですか?
今回も童話ものなんで、読んでやってくださいませ。

>>61さん
16さんでしたか♪
私もうまく文章にできないんで困っております(汗
ちなみに、その「りかずきんちゃん」はどこで読めるんでしょう?

では、新作です。
63 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月26日(水)05時01分53秒
娘。迷作劇場B「北風と太陽?」
64 名前:北風と太陽? 投稿日:2001年09月26日(水)05時03分01秒


むかしむかし、あるところに、仲良しコンビの北風と太陽がいました。
ある日、いつものようにお話ししていたときのことです。

加護「なぁなぁ北風さん」
つじ 「なんれすか? たいようさん」
加護「ウチらって、どっちの方がすごいんやろね?」
つじ 「うーん・・・ どっちだろぉ」
加護「どっちやろなぁ」

北風と太陽は一生けん命考えましたが、結論は出ませんでした。


65 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月26日(水)05時05分03秒


と、その時です。

中澤「はぁ。何でアタシが旅なんかに出なアカンねん。あー疲れた」

遠くから旅人がやってきました。

加護「あっ、ひらめいた!」
つじ 「どうしたんれすか?」
加護「ほら、あそこにいる旅人さんがいるやんか」
つじ 「いますね」
加護「あの人のコートを脱がせることができた方がすごいってことにしよっ」
つじ 「おぉ! たいようさん、ないすあいであ♪」

ということで、北風と太陽はコート脱がせ勝負をすることにしました。

66 名前:北風と太陽? 投稿日:2001年09月26日(水)05時05分42秒


つじ 「じゃ、こっちから。あんなコートふきとばしてやるれす!」

最初は北風が挑戦することになりました。
北風は冷たい風を旅人に吹きかけました。

つじ 「ふーふー。ふーふー」
中澤「あぁ寒いなぁ。いきなり風が吹いてきたで」

旅人は寒さにしのごうと、コートをしっかりつかみました。

つじ 「もっとつよくすれば・・・ ふーっふーっ。ふーっふーっ」
中澤「何やねんな。寒いっちゅーねん!」
つじ 「ふーっふーっ・・・ はぁはぁ。もぉいきがつづかないよぉ・・・」

北風は顔が真っ赤になるくらいがんばりましたが、コートを脱がすことはできませんでした。

67 名前:北風と太陽? 投稿日:2001年09月26日(水)05時06分44秒


加護「ほな、次はウチの番やな」

今度は太陽が挑戦することになりました。
太陽は熱い日差しを旅人に注ぎました。

加護「メラメラ。メラメラ」
中澤「お? 今度は暖かなってきたで。ちょっと汗ばんできたし、コートはもぉいらんかな」

強い日差しを受けて、旅人はだんだん暑くなってきました。

加護「よっしゃ、もぉひと息や! メラメラ。メラメラ」
中澤「・・・そぉや。どーせやから、汗かいてダイエットしたらええがな♪」
加護「えぇ!?」
中澤「ここやったら人も見てへんしな。汗で化粧が落ちても大丈夫やろ。キレイになったるでぇ!」
加護「何でやねん・・・」

結局、太陽もコートを脱がすことはできませんでした。

68 名前:北風と太陽? 投稿日:2001年09月26日(水)05時08分04秒


つじ 「これじゃ、どっちがすごいかわかんないれすよ」
加護「どないしよぉ?」
つじ 「うーん・・・」
加護「うーん・・・」

困り果てた北風と太陽が考え込んでいると、

矢口「ねぇねぇ、何してんの?」
2人 『や、矢口さん!?』

今回出演予定のなかったはずの矢口さんが現れました。
そこで、北風と太陽は矢口さんに相談することにしました。

加護「かくかくしかじかというわけです」
つじ 「でも、ふたりともぬがすことができなかったんれす」
矢口「キャハハ。そんなの簡単じゃん」
つじ 「えー! ホントれすかぁ?」
矢口「裕ちゃんにコート脱いでもらえばいいんでしょ?」
加護「そうですよ」
矢口「じゃ、そこで見てなよ」

そう言うと、矢口さんは旅人の方へ走っていきました。

69 名前:北風と太陽? 投稿日:2001年09月26日(水)05時08分52秒


矢口「裕ちゃーん!」
中澤「んぁ?・・・ おっ、矢口やんかぁ♪」

矢口さんを見た旅人はとても上機嫌になりました。

矢口「ねぇねぇ裕ちゃん。矢口、お願いがあるんだけどなぁ?」
中澤「ん? 何や、言うてみ」
矢口「うん、あのね。そのコート脱いでほしいんだけど。いいかな?」
中澤「おやすいご用や♪」

旅人はすぐにコートを脱ぎ始めました。
矢口さんは、北風と太陽に向かってVサインをしてみせました。

中澤「いやぁ、それにしても矢口の方から誘ってくるなんてなぁ」
矢口「へ?」
中澤「ふふっ。積極的な矢口もええなぁ。勝負パンツはいてきて正解やったわ」
矢口「ゆ、裕ちゃん!? 何で全部脱いでんだよ!?」

いつの間にか、旅人はコートの下の服まで脱いでいました。

中澤「裕ちゃんはもぉOKやで。ほら、矢口もは・や・く♪」
矢口「いぃぃぃやぁぁぁぁぁぁ・・・」

70 名前:北風と太陽? 投稿日:2001年09月26日(水)05時10分01秒


そんな2人を見ていた北風と太陽は、

加護「さすがは矢口さんや!」
つじ 「うんうん。あんなにかんたんにぬがしちゃったね」
加護「それも、コートだけじゃなく全部やもん」
つじ 「うんうん。でも、なんでやぐちさんもぬいじゃったんれすかね?」
加護「脱いだっていうか、脱がされたって感じやったけどなぁ」

見事コートを脱がすことができた矢口さんに、感心しきりでした。

加護「それに比べて、やっぱウチらはまだまだやなぁ」
つじ 「どっちがすごいとかいってられないね」
加護「よーし、これから2人でもっともっとがんばっていこうな!」
つじ 「うん!」

こうして北風と太陽は、今まで以上にがんばろうと決意したのでした。
それ以来、北風と太陽が争うことはなかったということです。
めでたし、めでたし。


☆☆☆おしまい☆☆☆

71 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月26日(水)05時10分59秒
娘。名作劇場B<北風と太陽?>   完
72 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月26日(水)05時11分29秒
娘。名作劇場B<北風と太陽?>   完
73 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月26日(水)05時15分43秒

ぐはっ。2重投稿してしまった。鬱だ・・・
オチわかりやすすぎです。はい。
ま、いっか。

森板をさまよってたら、童話もののスレを発見。
http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=wood&thp=1001158339&ls=25
面白いです。
そちらに任せたほうがいいのかもしれませんね(w

さて、感想レスをください。
じゃないと、寂しがります。
おねがいします。

74 名前:名無し読者。 投稿日:2001年09月27日(木)01時38分44秒
やぐちゅー好きには喜ばしいオチでした♪
しえしえさんの童話もの好きですよー。
次回作楽しみに待ってます〜。
75 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月27日(木)02時57分42秒
やぐちゅーオチに、もう、ドンドン逃げちゃってください(w
76 名前:名無し読者は牛乳臭い 投稿日:2001年09月28日(金)02時28分37秒
祐ちゃんが出てきた時点でオチが読めましたが(w。イイ!

いろんなバリエーションが楽しめるのがよいのであって、
ネタがかぶってもぜんぜんかまわないとおもうよ。
っていうかむしろ書いてくれ(w。

ちなみにりかずきんはここの meicos にありました。
http://www.ah.wakwak.com/~yosk/meicos/other/rikazukin.html
おもしろいけどやぐちゅーとかそういうのが無いのが不満(w
(不発のゆうりか?)
77 名前:76 投稿日:2001年09月28日(金)02時30分12秒
祐じゃなくて裕…ごめん。
78 名前:七四三 投稿日:2001年10月01日(月)13時12分56秒
オチはすぐ読めたけど、イイぞ。
やぐちゅー大好きだしな。(ワラ
次も楽しみ。
79 名前:しえしえ 投稿日:2001年10月06日(土)01時17分53秒
>>74さん
そう言っていただけると助かります(w
次回も読んでくださいね。

>>75さん
逃げていいの?(w

>>76さん
げげっ。かぶりすぎじゃん。<りかずきん
つーか、「娘。名作劇場」ってとこまで・・・
んじゃ、ウチは「娘。迷作劇場」ってことで。

>>78さん
やっぱバレバレですか(w
次もバレバレかもしれないです。

次回、ちょっとエロな迷作劇場にするつもりなんですがいいんでしょうかね?
「エロなんて書くなよ」とかあったら、言ってください。
80 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月06日(土)01時34分01秒
はじめまして、初カキコです。

>エロなんて書くなよ
 書いてください(w やぐちゅーがいいッス(ww
81 名前:読んでる人 投稿日:2001年10月06日(土)09時09分51秒
エロ書いてくらさい。
82 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月06日(土)21時17分35秒
エロでもほのぼのでも何でも来ーい♪
次回作楽しみにしています。
83 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月14日(日)21時15分38秒
できれば、いちごまかいしよしがイイ!
けど、カップリングは何でもいいから、放置だけはしないで!
84 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月17日(水)21時59分27秒
まだ?
エロ読ませてYO!
85 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月04日(日)00時43分52秒
催促age
86 名前:名無し様 投稿日:2001年11月05日(月)14時42分58秒
>>85
頼む。。。sageてくれよ。。。
更新されたかと思ったじゃねーかよ。。。
87 名前:しえしえ 投稿日:2001年12月01日(土)02時39分16秒
近々フカーツ予定・・・
あくまで予定・・・



88 名前:しえしえ 投稿日:2001年12月01日(土)02時41分53秒
その前に、すげぇ短いのを。
いしよしです。
89 名前:しえしえ 投稿日:2001年12月01日(土)02時43分51秒
・・・やっぱ今度にしよう(氏

90 名前:しえしえ 投稿日:2001年12月03日(月)03時10分33秒
さてと。プレ復活(?)です。
見事に放置してしまいましたよ(ニガワラ
期待してレスくださった皆さん、すみませんでした。
言ってたとおり、エロ迷作劇場書いてたんですよ。
「いちごま」で書いてたんです。
でも、紗耶香フカーツを聞いてから、なんだか書けなくなっちゃって(氏
さらには、書いてたテキストファイルも無くなっちゃって(激氏
つーわけで、別のカップリングで書き直してうpしたいと思います。

それでは、新作いきますか。
91 名前:しえしえ 投稿日:2001年12月03日(月)03時16分23秒
その前にレスをば。

>>80
はい。その予定ですよ(w

>>81
( ´D`)ゞラジャなのれす!

>>82
やぐちゅー好きな人多いですねぇ(w

>>83
あっはっはっ。放置しちゃいましたね(w
お許しを。

>>84
とりあえず、今回はエロじゃないんです。
すみませんね。今度書くと思います。

>>85
感想はsageでお願いしますね。
・・・って、放置してた自分に言う資格ねぇな(ニガワラ

>>86
わざわざありがとうございます。
更新したんで、見てやってくださいませ。
92 名前:しえしえ 投稿日:2001年12月03日(月)03時19分23秒
それでは、新作です。
ネタ、すっげぇ古いです。
獅子座流星群モノなんで。

『星降る空の下で』

93 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時20分08秒
「石川、今夜ヒマ?」
「はい。別に用事はないですけど」
「よしっ。だったら一緒に見に行くわよ」
「へ? 何を見に行くんですか?」
「アンタ、ニュース見てないの? 獅子座流星群に決まってんじゃない」

94 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時23分16秒
11月18日深夜。
わたしは保田さんと2人で、小さな公園にいました。

「うわぁ・・・キレイですねぇ・・・」
「ホントね・・・」

見上げれば、キレイな流れ星。
まるで星の雨が降ってるみたいに、たくさんの流れ星が落ちてくるんです。

「どぉ? 来てよかったでしょ」
「はい! 保田さん、誘ってくれてありがとうございました」

わたしは、空を見上げたまま答えました。

「でも、どうしてわたしを誘ってくれたんです?」
「えっ? あっ、えーと・・・アンタが1番ヒマそうだったから」
「そ、そうなんですかぁ!?」
「・・・ジョーダンよ」

もぉ、保田さんったら。
ビックリさせないでくださいよぉ。
やっぱり、わたしだから誘ってくれたんですよね♪

95 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時27分43秒
「保田さん」
「ん?」
「来年も一緒に見たいですね♪ キャッ、言っちゃった♪」

や〜ん。梨華ってば大胆!
自分で言ってて、顔が真っ赤になっちゃいました。
保田さんは流星に夢中らしく、わたしの赤い顔は見られてないみたい。


「・・・う〜ん、どうかしらね」


96 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時33分58秒


えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?


「な、何でそんなこと言うんですかぁ!?」
「ちょ、ちょっと石川?」

思わず保田さんの肩をがしがし揺さぶるわたし。

「わたしとじゃダメなんですか? ま、まさか来年はよっすぃ〜と!?」
「もぉ。落ち着きなさいよ。誰もそんなこと言ってないでしょうが」

涙を潤ませて迫るわたしに、保田さんは優しく説明し始めました。

97 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時36分26秒
「アタシもよくは知らないんだけどね。
 今度これだけの規模の獅子座流星群が見れるのって33年後とかいう話らしいのよ。
 だから、来年もこれを見るのはムリなんじゃないかなぁって」
「そ・・・そうなんですか・・・」

嫌われてたんじゃなくてホッとしたけど・・・
そっかぁ。そんなに先の話なんだ。

98 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時41分32秒
「33年後っつたら、アタシなんて53歳だもん」
「保田さん、ホントにおばちゃんになっちゃいますね」
「・・・何か言った?」
「い、いえっ。何も言ってないですぅ」
「アンタだって立派におばさんになってんだからね」

えっと・・・わたしは49歳になってるんですね・・・



「その頃、モーニング娘。はどうなってるでしょうね?」
「う〜ん、さすがに解散してるんじゃない?
 もしあったとしても、アタシたちは娘。にいないと思うけど」
「そ、そうですよね・・・」

そうですよね。
33年後には、とっくにモー娘。なんて解散しちゃってて・・・
私たちメンバーはバラバラになってて・・・
てことは、わたしと保田さんも離ればなれになって・・・
だから、一緒に流星群を見れるのも、これで・・・
最後の・・・最後の・・・



99 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時45分40秒
「ど、どうしたのよ?」
「え?」
「いきなり泣かないでよ。アタシ何かした?」

いつの間にかほほをつたう涙。

違うんです。
違うんですよ、保田さん。

わたしは涙を拭うと保田さんの方を向きました。

「わたし・・・わたし、保田さんと流星群見れてホントに幸せです。
 33年後に流星群を見るときも、きっと今日のことを思い出すと思います。
 保田さんと2人で見た、この流れ星のことを・・・」
「石川・・・」

100 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時50分36秒

「でも、何だか切ないですよ・・・
 こんなにキレイな思い出じゃ、1人で見るなんて悲しくなっちゃいますよぉ・・・
 そんな思い出なんて・・・ふぇ〜ん・・・保田さ〜ん・・・」

やっぱりイヤです・・・
保田さんと離ればなれになるなんて・・・そんなの、そんなのイヤですよぉ・・・


101 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)03時58分09秒

「あの・・・石川?」
「はい・・・」
「アンタ、何でそんなにネガティブなのよ。ポジティブでいくんじゃなかったの?」
「はい?」
「あのさ、アタシは今度の獅子座流星群、石川と見るつもりだったんだけど」
「えっ!? ホ、ホントですか!?」

信じていいんですか、保田さん?

「石川はアタシとじゃ嫌なわけ?」
「そ、そんなわけないじゃないですかぁ!」
「だったらいいじゃない」
「でも・・・」
「でも?」
「でも、33年後ですよ。ずっと先の話なんですよ。
 モー娘。だって解散しちゃってるかもしれないのに、一緒にいられる保証なんてないじゃないですか」

保田さんがそんなこと言うと、わたし本気にしちゃうんですよ?
信じてることがダメになったときって、すっごく辛いんですから。


102 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)04時02分44秒
「ったく・・・」

ため息をつく保田さん。

「アタシって、そんなに信用ないかなぁ?」
「そ、そういうわけじゃないですけど・・・」
「だったら、ホラっ」

そう言うと、保田さんは空を指さしました。

103 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)04時05分09秒

「だったら、お願いしようよ。流れ星にさっ」
「お願い?」
「そっ。流れ星に3回願い事を言うと、その願いは叶うってやつ。知らない?」
「知ってますけど・・・」
「じゃ、早速やるわよ」



こうして私たちは、たくさんの流れ星にお願いをしました。
2人の願い事は、もちろん同じものでした。
33年後も、また2人で流星群が見られますようにって。
ずっとずっと一緒にいられますようにって。


104 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)04時09分11秒

「保田さん」
「何?」
「きっと叶いますよね?」

保田さんは微笑むと、両腕を大きく広げて言いました。

「当たり前じゃない。今夜はこーんなに流れ星があるんだから。
 どんな願いだって叶うわよ」

そうですよね、保田さん♪



105 名前:『星降る空の下で』 投稿日:2001年12月03日(月)04時10分08秒


 『星降る空の下で』 〜 Fin 〜

106 名前:しえしえ 投稿日:2001年12月03日(月)04時15分15秒
ということで、新作終了です。
やっぱ、行き当たりばったりで直接書き込むってのはダメですね。
推敲しなきゃだわ。

次回、いつになるかはわかりませんが、放置しないようにがんばります。
エロ迷作劇場の方も、いずれうpしたいと思います。
ので、一つよろしくお願いします。
読んでくださった方、もしいらっしゃいましたら感想レスくださいませ。
やっと出てきたやる気が、レスによってUPしますので(w

107 名前:しえしえ 投稿日:2001年12月03日(月)04時17分25秒
ところで、紫板って、もっとスレがありませんでした?
他と比べると少ない気がしたもんで。
倉庫にいったんでしょうかね?

関係ないのでsageで。
108 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月04日(火)14時58分37秒
祝・復活!
作者さん待ってました!
今回も甘々なやすいしを堪能させていただきましたよ★
ゆっくりでいいんで、これからも書いてください。
次も期待してますよ。
109 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月25日(火)21時51分46秒
しばらくチェックしない間に新しいのが書かれてたとは
それにしても甘々だねえ(W
ただクリスマス過ぎてこのネタを見ることになるとは(W
次も期待してるよ
110 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月19日(土)19時57分12秒
久々きたら・・・更新されてる。
あけおめです。
111 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月12日(火)16時40分28秒
飼育復活めでたい!
作者さんも復活しれ!
112 名前:梨花 投稿日:2002年02月14日(木)22時29分44秒
市井沙耶香、我が闘争
という小説はどこで読めるのか知っている人は教えてください
よろしくお願いします。
113 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月23日(土)16時13分49秒
>>112
とりあえず「meicos」に行ってみてください。
そこから見つけられると思うので……
114 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月25日(月)01時22分35秒
作者さんのやぐちゅー見たい!
早く書いて!
115 名前:名無し読者6 投稿日:2002年03月25日(月)03時04分01秒
作者さん、まだですか?
116 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月06日(月)18時52分54秒
死んだか・・・・・・

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