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モーニング女学院
- 1 名前:とみこ 投稿日:2001年06月30日(土)21時17分18秒
4月の風が 花びらを空に舞いあげる 満開の桜の木の下で―――
- 2 名前:とみこ 投稿日:2001年06月30日(土)21時17分56秒
- 『どや?吉澤、1年ぶりにこの学校に帰ってきた気分は。』
『・・・すごく懐かしいです。』
『そうか〜。吉澤はずいぶん変わったなぁ。背も高くなって。』
『中澤先生は相変わらずですね。』
『なんやねん、それ。』
ここは私立モーニング女学院。都内でも有名な女子校だ。
ひとみは親の都合で1年前に転校し、再びこの学校に戻ってきたのだ。
『中澤先生、後藤さんは何組ですか?』
『後藤?あいつもD組やで。』
『ホントですか?真希、元気かなぁ・・・。』
『あいつなぁ、吉澤が転校してから学校来てへんで。』
『え・・・なんでですか?』
『なんか友達もあまりおらへんみたいやし・・・。』
真希というのは、中3の時の大親友である。
『そろそろ時間や。吉澤、教室行くで。』
『はい。』
―ほんとに帰ってきたんだ。この街に…この学校に―
しばらくすると、D組の教室の前についた。
『ちょっと待っててや。』
中澤はドアを開けて、教室に入った。
『今日は転校生を紹介する。』
転校生と聞いて、少し騒がしくなった。
『吉澤、入って来い。』
ひとみは教室に入った。
すらっとした色白の長身美少女に、みんなが注目した。
中澤はひとみの背中をポンっとたたいた。
『えっと・・・吉澤ひとみです。よろしくお願いします。』
ひとみは軽くおじぎをした。
『えーと、吉澤の席は・・・後藤の隣や。』
中澤は、1番後ろの席に座っている茶髪の少女を指差した。
『真希・・・?』
ひとみは茶髪になった真希を見て、1年前の金髪が懐かしく感じた。
『まぁ1年前みたいに仲良くしてやってや。』
ひとみは大きくうなづくと、真希の隣の席に座った。
どうやら真希は寝ているようだ。
『おーい、真希〜。』
『・・・ん〜?』
真希は目をさましてひとみの方を見た。
『・・・・誰?』
『あたしだよ。吉澤ひとみ。』
『ひとみ??』
真希は目をこすってもう1度ひとみを見た。
『・・・・夢?』
ひとみはクスクス笑っていた。
『夢じゃないよ。帰ってきたんだよー?』
『・・・・ホントに?』
ひとみはニコっと笑って真希の手を握った。
『ただいま。』
- 3 名前:サザエオールスターズ 投稿日:2001年06月30日(土)21時34分34秒
- 新規小説は小説板にて。
ま、明日移転されるんだけども。
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