インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板

×裕子××

1 名前:N&うこな 投稿日:2001年07月07日(土)00時15分01秒
『N』と『うこな』という者です。

タイトル通り『裕ちゃん』のお話しを書いて行こうと思います。
二人とも1本づつ(リレーではなく)書いてく予定なので
かなり不定期な更新になると思いますが

時間があったら、読んで行ってください。
2 名前:「好き」のつぎ 投稿日:2001年07月07日(土)00時18分09秒
〜5.27 夜 〜

「やぐちぃ〜、好きやでぇ〜。」
いつものセリフ。
テレビでも、みんなの前でも
同じセリフ。

その後必ず抱きついて唇を近づけてくる。
テレビでも、みんなの前でも。
もぉいいかげんイヤになる。

ヤメテよっ!


打ち上げでも。

「やぐちぃ〜。
 今日は裕ちゃん家、お泊りしよなぁ〜。
 裕ちゃん寂しいねん。」
これ以上ないくらい艶っぽく冷たく
そして優しく光るグレーの瞳で甘えてくる。

あたしはいつもみたいに仕方なくOKする。

(ずるいよ、裕ちゃん。
 矢口が断らないの知ってるんでしょ。)

3 名前:「好き」のつぎ 投稿日:2001年07月07日(土)00時20分32秒
いつも通りタクシーではあたしを抱きかかえて熟睡。
部屋についてもいつも通り服を脱ぎ散らかし
Tシャツとジャージに着替えて
また、ビールを片手にあたしを抱き寄せる。

そしていつものセリフ。
「やぐちぃ〜、好きやでぇ〜。」

ふざけんなっ!
もお我慢できない!

あたしの頭を撫でる腕をつかんで
力いっぱい叫んだ。
「いいかげんにしてよ!」

きょとんとしたグレーの瞳に言う。
「いいのかよ、これで!」
一瞬戸惑いを見せたけど
グレーの瞳は力強く言った。
「ええんや、これで。」


あたしは手の力を抜いてうな垂れた。
「いいのかよ、このまんまで・・・」
膝に雫が落ちる。
ぽたぽたと。

「あかんのか?」
どんどん顔を近づけてくる。
たぶん、きっと、すごく不安そうに困った顔を。

今日しかない。
きっと、今日しか。
思い切って話し出す。
今まで閉じ込めてた想いの全てを。
「矢口はイヤだよ。
 こんな・・・
 こんなハンパな気持ちじゃぁ。
 矢口のこと好きならちゃんとしてよっ。
 ちゃんと最後まで愛してよ!」
4 名前:「好き」のつぎ 投稿日:2001年07月07日(土)00時22分32秒
「ごめんなぁ。
 裕ちゃん恐かってん。
 矢口のこと好きな分だけ
 嫌われるんが恐かってん。
 弱虫でごめんなぁ。」

「そんなの知ってるよ。
 矢口は、恐がりで弱虫な
 そんな裕ちゃんが好きなんだからっ。」

「やぐちぃ〜、好きやでぇ。」
「ダメっ。」
「なんでやぁ?」
「ちゃんと、呼んでよ。」


「真里・・・愛しとうよ。」

「うん。」

恥ずかしいから裕ちゃんの前では
言ってあげない。


愛してるよ、裕子。

〜 Fin 〜
5 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月07日(土)00時24分54秒
〜 あとがき 〜
はい。 N作 やぐちゅ〜『「好き」のつぎ』終了です。
「はな〇る」を見てて思いついた話です。
初のやぐちゅ〜 こんな感じでいいのでしょうか?

ご意見、ご感想 お待ち致します。
6 名前:no name 投稿日:2001年07月07日(土)00時49分41秒
発見!
そうか〜、やっぱり裕ちゃん好きだったんですね?
あのソファーでの出来事ですか? age
7 名前:読者の名無し。 投稿日:2001年07月07日(土)01時05分26秒
おー。やぐちゅ〜発見!
最近姐さんのお話がたくさん増えてて嬉しいです♪

始めのうちは、やぐっつあんが裕ちゃんを嫌がってしまってるのかと
ハラハラして読んでいたのですが、ちゃんと裕ちゃんを
愛してくれてたので安心しました(笑)
裕ちゃんの「好き」というセリフは挨拶のようになってますものね(笑)
「愛してる」は2人だけの特別な言葉って感じで良いですね。
これからも楽しみにしてます♪
8 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年07月08日(日)12時39分22秒
こちらの小説を「小説紹介スレ@金板」↓に紹介します。
http://www.ah.wakwak.com/cgi/hilight.cgi?dir=gold&thp=994402589&ls=25
9 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月08日(日)17時38分34秒
>>6 no nameさん  毎度ありがとうございます。
発見、早っ! はい。あのソファです。
ヒョウ柄のベットとバスローブの話は、そのうち書くかもしれません。

>>7 読者の名無しさん  感想ありがとうございます。
>「愛してる」は2人だけの・・・
この短編で一番伝えたかった言葉そのものです。 すごく嬉しいです。

>>8 パク@紹介人さん  紹介ありがとうございます。

次は うこな。作 やぐちゅ〜『甘々コーヒーゼリー。』です。
10 名前:『甘々コーヒーゼリー。 1』 投稿日:2001年07月08日(日)17時42分28秒
「だーめーやって。矢口ぃ。」

 ドアを開けたとたんに耳に飛び込んできた声。
狭い楽屋の中、声の主は目の前でうたたねをしている。
けれど、まだ何もしていないのに一体何が"だめ"なんだ?

「人が見よるやろぉ?恥ずかしいやんかぁ、そんなことぉ。」

 裕ちゃんの寝言にピンときたあたしは、裕ちゃんの耳元にそっと近づく。
そして、大きく息を吸い込んで…よし。

「こらぁっ!裕子ぉ。起きろぉ!」
「ぅへっ?え?…あ。矢口ぃはぁとはぁと」

 飛び起きた裕ちゃんはきょろきょろっとあたりを見回した。
そして、あたしを見つけるとふにゃっと笑った。

「なになに?遊びに来てくれたん?」
「はいこれ。こないだみんなで食べて美味しかったからさ。」

 "みんな"の中にもう裕ちゃんは含まれていない。
ちょっと寂しいような、特別なような…複雑な気持ちがあたしの心を掠めていく。

「あ。コーヒーゼリーやんかぁ。ありがと〜。」

 裕ちゃんはきちんと向き直って、あたしの手を取った。
「矢口ぃ。好きやでぇ。」

11 名前:『甘々コーヒーゼリー。 2』 投稿日:2001年07月08日(日)17時44分26秒
 ちゅうの形で迫ってくる裕ちゃんのクチビルを押しのけて、あたしは言った。

「裕ちゃんっ。食べてよぅ。」
「うん。まず、矢口からな。」
「違うだろぉ?もうっ。」
「うそうそ。矢口はメインディッシュやからな。ほら、一緒に食べよ。」
「い〜よ。裕ちゃんに買ってきたんだからさ。食べて?」

 裕ちゃんの前に素早くコーヒーゼリーを置く。
そしてスプーンですくって裕ちゃんの口元に持っていってあげる。
すると、裕ちゃんは猫のように目を細めて口を開けた。

「ん〜。矢口の味がするぅ。おいし。」
「んなわけないだろぉ?…はい。あ〜ん。」

 裕ちゃんは精一杯大きく口を開けて、幸せそうに食べている。
いつもあたしのこと"かわうぃ"って言うけど、裕ちゃんの方がかわうぃよ。
まったく。

「今度は裕ちゃんが食べさせてあげる。はい、あ〜ん。」

 あたしからスプーンを奪ってにこにこしている。
しょうがないなぁ、裕ちゃんは。

12 名前:『甘々コーヒーゼリー。 3』 投稿日:2001年07月08日(日)17時46分03秒
 口を開けながら、ふと思いついたことを訊いてみた。

「さっきさ、どんな夢見てたのさ?変な寝言、言ってたけど。」
「うん?ああ。裕ちゃんなぁ、いっつも矢口襲ってるやんかぁ?
 だから、ちょっと矢口に襲われてみたんやぁ。」

 思わず口の中のゼリーを吹き出しそうになる。

「ばか裕子ぉっ!なんて夢見てんだよぉっ!」
「え〜やんか、夢くらい。
だって矢口、裕ちゃんのこと全然襲ってくれへんのやもん。」

 まるでだだっ子のように拗ねる裕ちゃん。
ほんっとかわうぃんだから。

13 名前:『甘々コーヒーゼリー。 4』 投稿日:2001年07月08日(日)17時48分22秒
「なぁ矢口ぃ?裕ちゃんのこと嫌いかぁ?」
「き…嫌いじゃないよ。」
「じゃあ、裕ちゃん襲ってやぁ。」

 ブルーグレーの瞳が覗き込む。
その瞳の誘惑に打ち勝つことなんてあたしには出来ない。

「ま…また今度、ねっ。」
「今度ぉ…?ま、ええかぁ。絶対やでぇ。」

 ほんっと甘えたがりなんだから、裕ちゃんは。
まぁ、いっか。


いつもの甘々なセリフ。
いつもの甘々な態度。
いつもの甘々な日常。


こんな"関係"もいいよね。裕ちゃん。


〜FIN〜
14 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年07月08日(日)17時50分46秒
〜 あとがき 〜
はい。 うこな。作『甘々コーヒーゼリー。』終了です。
初めて書いたのですが、如何でしょうか?

ご意見ご感想、お待ちしています。
15 名前:ま〜 投稿日:2001年07月08日(日)19時01分24秒
いいですな〜。ほのぼの。
次回作は「矢口、中澤を襲う編」が見たいですな。藁
16 名前:名無し君 投稿日:2001年07月08日(日)19時58分28秒
いいすね!
ま〜さんに同意です(w
ほのぼのやぐちゅー最高です!!
切ないなっちゅーも希望です
17 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年07月09日(月)22時16分32秒
>>15 ま〜さん
   感想ありがとうございますっ。うれしいですっ。
   矢口が襲う、ですか…。がんばりま〜す。

>>16 名無し君さん
   感想ありがとうございますっ。うれしいですっ。
   せつないなっちゅ〜…難しそうですねぇ…。
   がんばりま〜す。

 次は、N作 KU 『ずるいでぇ。』です。
18 名前:『ずるいでぇ。 1』 投稿日:2001年07月09日(月)22時20分02秒
ちょっと!
アンタずるいんちゃうかぁ!?

メンバーの前では、ちょっと口は悪いけど頼れるお姉さんやのに
なんでアタシの前でだけはこんなに可愛らしいん?

なんでそんな素直に「うん。」言うて可愛く頷くん?

なんでアタシだけ「圭坊。」って呼んでも怒らんの?

アタシにだけ心許してくれる。
アタシにだけは頼りきってくれる。

あんたにとって、アタシだけ特別なんか?

そんなん・・・

そんなん・・・ずるいやろぉ!

アタシが好きになるん当たり前やん。

19 名前:『ずるいでぇ。 2』 投稿日:2001年07月09日(月)22時22分12秒
悔しいから今日は聞いてやるっ!

「なぁ〜。
 なんで?」

いつもの癖。
少し上を向いて顎を掻く。
考えてとる時の癖。

そんなに悩む事なん?

急に振り向いて
あの大っきぃて綺麗な瞳であたしを釘付けにする。
そして、噛み締めるように言った。

「・・・裕ちゃんの事が
 ・・・好きだから。」

そう言うと少し俯いて耳まで真っ赤にしよる。

って。 オイ!

それはアカンやろ!

そんなん反則やわ。

アタシ、もうメロメロやん。


やっぱ、アンタずるいでぇ。


 〜 Fin 〜

20 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月09日(月)22時32分16秒
〜 あとがき 〜
はい。 N作 KU『ずるいでぇ。』終了です。
とっても短い Nの暴走(モー想)です。

ご意見、ご感想、お待ち致します。
21 名前:『365日の彼女。 1』 投稿日:2001年07月13日(金)02時11分41秒
「ちょっとねぇさん!ちゃんと聞いてますぅ?」
「はいはい。ちゃんと聞いとるがな。ちゃんと聞いてますよぉ?」

 いつになく絡んでくるみっちゃんを軽くあしらいながら、あたしはビールをふたくちみくち。

 あ〜。す〜っかり出来上がっとるがな、この娘。うわ。しかも泣きよるぅ?

「ねぇさんはなぁ、ねぇさんは初めあたしのコト、シカトしたんやでぇ?
 あたし一所懸命挨拶しよったのに。…うっく。」
「あ〜はいはい。しとらんがな〜、そんなコト。」

 たまには二人きりでゆっくり呑もうと思っとったのに。
こんなに泣き上戸やったかなぁ、みっちゃん。


 ふと見ると、みっちゃんは泣きながら柿ピーを掻き回していた。
そうかと思うと、ピーナッツを転がして遊んでいる。
 そのうなじが今日は妙に色っぽい。

 みっちゃんって、こんなに綺麗やったっけ?

22 名前:『365日の彼女。 2』 投稿日:2001年07月13日(金)02時15分20秒
 しばらくみっちゃんのうなじに見とれていると、みっちゃんは俯いたまま、何かぶつぶつ言い始めた。

「矢口さんが…圭ちゃんも…。挙句の果てには松浦にまで。…も〜、あちこちあちこち…。」
「へっ?何て?」

 みっちゃんの顔を覗き込むと、みっちゃんはいきなり顔を上げた。
そして、あたしの目を食い入るように見つめながらまくし立て始めた。

「も〜!!ねぇさんが悪いんやでぇっ。ねぇさんがあちこちあちこち手ぇ出すからぁっ。
 せやからあたしの番が回って来ぃひんのやんかぁっ!」
「はぁっ?」

思わずビールを鼻から吹き出しそうになる。

「いっつもい〜っつも。いっつも誰かに手ぇ出してぇ!あたしは、あたしはいつ手ぇ出されたらええねんっ。なぁっ!」
「い…いや、いつって。」

 じりじりと迫ってくるみっちゃんにあたしは少したじろいでいた。
けれど、その大きく見開かれた目に圧倒されながらも、きらめく瞳とすらりとしたうなじに惹かれ始めていた。

「もうっ、あたし決めたわ。あたしは来週の水曜日の彼女なっ。決まりっ。」
「へ?来週の水曜日の彼女ぉっ?何やねん、それぇ。」
「もうえ〜ねん。決まりやでぇ。約束やでぇ、ねぇさん。」

 言いたいだけ言うと、みっちゃんはパタッと机に突っ伏して寝てしまった。
あたしはあっけに取られながらも、みっちゃんに愛しさを感じていた。


「来週の水曜日だけは困るでぇ、みっちゃん。」

 すやすやと眠っているみっちゃんの髪を優しく撫でてみる。
気づいているのかいないのか、みっちゃんは幸せそうに微笑んでいる。

「みっちゃん。365日ずっとの彼女になってや。決まりやでぇ?」


 聞こえてはいないやろうけど。
今日のことを覚えているかどうかも怪しいけど。


約束やで。みっちゃん。


〜 Fin 〜
23 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年07月15日(日)12時05分01秒
 はい。うこな。作 みっちゅ〜 『365日の彼女。』終了です。
如何でしたでしょうか。

 次回はちょっと順番が変わるのですが、
うこな。作 やぐちゅ〜 『焼きそばトラップ。』です。
お暇だったら読んでってください。
24 名前:読者の名無し。 投稿日:2001年07月15日(日)13時48分29秒
みっちゅ〜良いですね〜。
みっちゃんがカワイイ!
次回作タイトルからして気になりますね。
楽しみです♪
25 名前:名無し君 投稿日:2001年07月15日(日)21時53分20秒
姐さん大好きな者にはたまらないスレです!
たまには、長編もお願いします(w
26 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月16日(月)00時38分06秒
おお、みっちゅーやんっ!!
やっぱり良いですなぁ…しみじみ。
27 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年07月19日(木)19時07分01秒
>>24 読者の名無し。さん
   感想ありがとうございます。
   みっちゃんかわいいですよね〜。美少女教育のみっちゃんが好きです。

>>25 名無し君さん
   感想ありがとうございます。
   長編はちょっと…力不足なのでごめんなさい。
   なっちゅ〜頑張ってますのでちょっと待っててくださいね。

>>26 名無し読者さん
   感想ありがとうございます。
   みっちゅ〜好きですか?そのうちNが書くような気配がします。

では、うこな。作 『焼きそばトラップ』スタートです。

28 名前:『焼きそばトラップ 1』 投稿日:2001年07月19日(木)19時10分12秒
「中ざわさん、おはようございます。」

 突然後ろから掛けられた声に、あたしは足を止めた。
背中に冷や汗が流れるのを感じながら、引きつった笑顔で振り向く。

「お、おはよう、辻。今日も元気やなぁ。」
「はい。中ざわさんも元気でよかったれす。」

 てへてへと笑いながら、辻は鼻をひくつかせた。

「中ざわさんはいいにおいがするのれす。」
「へ?」

 辻はあたしの腕の中をじっと見つめていた。
そこには、1パックの焼きそばと折りたたまれた網があった。

「あ、ああ。辻、食べるかぁ?」
「くれるんれすか?いいんれすかぁ?」

 辻の顔がぱぁっと明るくなる。

「ええよ、ええよ。でもな、みんなには内緒やでぇ?1つしかないからなぁ?」
「はいっ。」

 辻はにこぉっと笑うと、大事そうに焼きそばをかかえて走っていった。

「ええか〜?辻〜。内緒やでぇ〜。」

 なんとかごまかせたようや…。やばいやばい。早よ準備せな。
あたしはあたりに人がいないのをすばやく確認して、辻とは反対の方向へ向かった。

29 名前:『焼きそばトラップ 2』 投稿日:2001年07月19日(木)19時13分22秒
「辻、どうしたの?それ。」

 辻が手にしている物が気になって呼び止める。

「あ。矢口さん。中ざわさんがくれたのれす。
 でもいっこしかないから、みんなには内緒なのれす。てへてへ。」

 テレビ局にはおよそ不似合いな屋台風の焼きそば。何でこんなものを?
なんか引っかかる。変なメールも届いてたし。

「裕ちゃん、他にも何か持ってた?」
「ん〜っと、ひもがぐちゃぐちゃになったみたいなのを持ってました。

 紐がグチャグチャ…?何だろう?
嫌〜な予感がした。"30分後にうちの楽屋で"というメールを無視して、今すぐ裕ちゃんの楽屋へ向かうことにした。

30 名前:『焼きそばトラップ 3』 投稿日:2001年07月19日(木)19時15分46秒
 なんとか辻をごまかしたあたしは急いで楽屋へ戻った。
念の為用意していたもう1つの焼きそばをバッグから取り出し、ドアの前の机に置く。

「完璧や。」

 今朝早起きして一所懸命に作った屋台風の焼きそば。人の動きを止めるには充分すぎるほど大きな網。
矢口を捕らえる為のトラップ。

 後30分もすれば矢口が来る。その時が勝負や!
あたしはガッツポーズをとって気合を入れた。その時。

「裕ちゃん!!」
「ぶっっ!」
 矢口の声と同時に、あたしはドアに弾き飛ばされ、にぎりこぶしを握ったままダイブしていた。

31 名前:読者の名無し。 投稿日:2001年07月21日(土)02時02分05秒
大きな網をしかける姐さん萌え。
つづきが気になります♪
32 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年07月22日(日)00時08分26秒
>>31 読者の名無し。さん
   感想ありがとうございます。
   大きな網をしかけた裕ちゃん、こうなっちゃいました。
   では、続きをどうぞ。
33 名前:『焼きそばトラップ 4』 投稿日:2001年07月22日(日)00時12分01秒
 あたしは矢口の声と同時に、焼きそばめがけてダイブしていた。
足には例の網が絡まっている。

「は、早すぎるでぇ〜矢口ぃ〜。」
「なにやってんだよぉ、まぁた何か企んでたんだろぉっ。」
「何も企んでへんよぉ。助けてやぁ〜矢口ぃ。」

 焼きそばにまみれながらもがくあたしを、矢口は呆れ顔で見つめている。
「何でこんなことしてんの?裕ちゃん。」
「早よ助けてぇなぁ。裕ちゃん、ちょっと矢口を捕まえて持って帰ろう思うただけなんやぁ。」
「バカ裕子っ!いくら焼きそばが好きでも、こんなのに引っかかるかよぉ。」

 矢口は文句を言いながらも、足に絡まった網に外そうとしてくれている。

「かからへんのん…?」
 完璧やと思っとったのに…。失敗や。

「かかるわけないだろぉ。もう、バカバカバカバカバカ裕子ぉ。何だよ、これぇっ。外れないじゃんかぁっ。」

 グチャグチャに絡まった網は、そう簡単には外れそうにない。

トラップは失敗やったけど、こんなに矢口が一所懸命になってくれとる。
こんなに矢口があたしのために!
ラッキー!
34 名前:『焼きそばトラップ 5』 投稿日:2001年07月22日(日)00時14分15秒
 焼きそばまみれでにこにこ顔のあたしを見た矢口の顔から、すっと表情が消えた。

「もう帰る。」

 足に網が絡まったまま、ずるずると引きずられていく。

 ん?帰るぅ?あたし、お持ち帰りされるんかぁ?
ち、違う!逆やぁ!あたしがお持ち帰りされてどないすんねん!

「ちょっ、ちょい待ちぃ、矢口ぃ。」
「裕ちゃん…逃がさないからね?」

 矢口の気迫のこもった声に、あたしは首を横に激しく振った。

「ひぃっ。いややいややいやや〜!誰かっ助けてえぇぇっ。」

 あたりには、あたしの叫びだけがただ空しく響き渡っていた。


〜Fin〜


35 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年07月22日(日)00時16分22秒
 はい。うこな。作 やぐちゅ〜 『焼きそばトラップ。』終了です。

おバカな裕ちゃんといいトコ取りな矢口を書いてみたかったのですが、如何でしょうか?
このあと、裕ちゃんがどうなったのか、それは矢口にしか分かりません。と、いうことで。

次は、N作 みっちゅ〜 『繋いだ手。』です。
36 名前:mo-na 投稿日:2001年07月22日(日)06時27分37秒
やぐちゅう♪ 可愛い〜〜!
37 名前:名無し君 投稿日:2001年07月23日(月)03時32分21秒
みちゅーですか(w
楽しみです!
38 名前:うこな。&N@書く人 投稿日:2001年07月23日(月)15時46分09秒
>>36 mo-naさん
感想ありがとうございます。
やぐちゅ〜けっこう好きなんで、また書くと思います。<うこな。>

>>37 名無し君 さん
遅くなりましたが、みっちゅ〜です。(^^;
時間をかけて書いているため、原稿の量がどんどん増えていってます。
なのに面白くないかも・・・。 (^^; (待っててねっ、うこな。!)<N>
39 名前:うこな。&N@書く人 投稿日:2001年07月23日(月)16時04分02秒
うこな。「今一押しは『みっちゅ〜』!」
  N 「!? マジっすか!? いつの間に・・・
     裕ちゃん激推しなんは知ってたけど、びっくりや。」
うこな。「裕ちゃんとみっちゃんの絡みが好きなんや。 早よ書いてぇなぁ〜。」
  N 「・・・うん。・・・書きます・・・。」

そういうことで、N作 みっちゅ〜 『繋いだ手』スタートです。

お時間あったら、読んで行って下さい。
40 名前:『繋いだ手 1』 投稿日:2001年07月23日(月)16時10分17秒

この日だけはいつもと違ってた。

『繋いだ手』が切ないほど嬉しかった。


なんでそんな無邪気な顔して寝とんですか?

なんでそんな無防備なんですか?

うちは安全パイですか?

ずるいでっせ。

甘いでっせ。


あたしはこんなに、あなたの事だけを想い続けてるんですから。

ホンマはもう気づいてるでしょ?


姐ぇさん・・・


41 名前:『繋いだ手 2』 投稿日:2001年07月24日(火)03時43分14秒
娘。を辞めてから、ひとりの時間が増えたのか
久しぶりに姐さんの家に飲みに誘われた。

昔みたいに、ふたりっきりでビールと日本酒を酌み交わして
ひとりで仕事することの難しさや寂しさとか語ってたら
いつの間にかテーブルの上は、
姐ぇさんの飲んだビールの空き缶でいっぱいやった。

ちょっと、ペース速すぎでっせ。


42 名前:『繋いだ手 3』 投稿日:2001年07月24日(火)03時45分01秒
ただでさえ艶っぽいグレーの瞳が潤んで
いつも以上にあたしの心をくすぐる。

眠くなってきたのか、目をこすり
うつろなグレーの瞳をあたしに向け
甘く、色っぽい声であたしの名前を呼ぶ。

「みっちゃ〜ん。」

「はいぃっ!」

あたしなんかには到底できんような
艶っぽい瞳と声色にあたしの声は裏返る。

「眠いー。 ベットに連れてってぇ。」


・・・それは反則でっせ。


43 名前:名無し君 投稿日:2001年07月25日(水)21時14分12秒
みっちゅーいいすね!
楽しみに待っています(w
44 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月26日(木)04時25分27秒
>>43 名無し君さん 
ありがとうございます。
最近のNの推しは、KU、やすいし、みっちゅ〜です。
マイナーばっかりや・・・。(^^;
では、続きをどうぞ。
45 名前:『繋いだ手 4』 投稿日:2001年07月26日(木)04時28分02秒
あたしよりも小さくって、華奢な身体を肩越しに抱え上げ
軽く腰を曲げて彼女を支える。

ふと、柔らかそうな2つの膨らみが目に入いった。

ドキッとして動きを止めると、今度は柔らかな大人の香りが鼻をくすぐる。

あたしの本能が反応する。

視線は、すぐそこにある柔らかそうな膨らみに。

触覚は、触れ合っているところ全てに。

嗅覚は、微かに漂う香りに。


46 名前:『繋いだ手 5』 投稿日:2001年07月26日(木)04時33分09秒

動きを止めたあたしの視線に気づいたのか
裕ちゃんは微かに瞼を上げ、あたしに身体を預けて呟いた。

「なぁ、みっちゃん。
 今日は、一緒に寝てくれるんかぁ?」

あたしは予想外のセリフに戸惑い目線を上げてくと、
今度は、白くて悩ましげな顎のラインが目に入る。

「うっ、うん。」

そう答えると『にへっ』って笑ろて
あたしが夢にまで見たセリフを言う。

「ありがとうな〜、みっちゃん。

 好きやでぇ。」

姐ぇさんはホンマに嬉しそうに微笑んで、目を細めた。


47 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月28日(土)02時10分55秒
更新されてる(w
みっちゅーですか
自分的にかなりツボです
48 名前:『繋いだ手 6』 投稿日:2001年07月29日(日)00時36分11秒
あたしは急いで姐ぇさんをベットに寝かすと
今にも閉じてしまいそうなグレーの瞳を見つめた。

ずっと、あたしの中に閉じ込めてた想いを伝えようと
一呼吸置いた途端
姐ぇさんの腕があたしの首に絡みついて
グイッと引き寄せられた。

それだけでもあたしはドッキドキやのに
耳元にクチビルを寄せ、吐息交じりに囁く。

「みっちゃぁん・・・

好きやぁ〜。」


あたしの背筋に電流が走った。


「裕ちゃん・・・

大好きです。」


「ホンマに?」

「ホンマにホンマです。」

あたしの返事を聞くと、首に絡まってた腕の力が弱まった。

少し体を離し、微妙な距離で見詰め合う。

ずっと欲しかった微笑を手に入れたあたしが
当然のように口づけようと唇に目線を移した途端、
それは勢いよく動いた。

49 名前:『繋いだ手 7』 投稿日:2001年07月29日(日)00時37分48秒

「ほな、手ぇ繋いで寝よっ。

 なぁ!」

「・・・はぁ!?」

なに言うてますのん!?

これからが・・・

って、しっかり手ぇ繋がれてもたっ!


「明日起きてもこのまんまやったらええなぁ。」

また、無邪気に『にへっ。』って笑ろたかと思ったら

すぅ〜すぅ〜って、柔らかい寝息をたて始めた。


姐ぇさん、ずるいでっせ。

そんな、いつもは見せん可愛いセリフと寝顔で

あたしの魔の手を塞ぐんやから。
50 名前:『繋いだ手 8』 投稿日:2001年07月29日(日)00時40分30秒

『繋いだ手』は離したくないけど

もう少しあなたに近づきたくて

無邪気な寝顔にゆっくりと唇を近づけた。


軽く触れ合わせた唇を離して呟く。

「大好きです。

 次は抱きしめて寝てもいいですか?

ねえ、裕ちゃん?」


そう言うて『繋いだ手』を強く握り締めた。


〜 Fin 〜

51 名前:N@書く人 投稿日:2001年07月29日(日)00時42分44秒
  〜 あとがき 〜
はい。 N作 みっちゅ〜 『繋いだ手』終了です。

たった5行のネタ・メモだったのにWordで6ページ・・・。
みっちゅ〜 恐るべしっ!
今回、うこな。に最高得点の92点をもらいました。(^^

>>47 名無しさん
ありがとうございます。 一緒にハマりましょう。 (^^

如何だったでしょうか?
ご意見、ご感想お待ちいたします。
52 名前:読者の名無し。 投稿日:2001年07月29日(日)01時32分42秒
裕ちゃんに振りまわされるみっちゃんかわいい♪
実際もこんな感じだったりなんかして。。。
と思わされてしまう作品で良かったです!
53 名前:no name 投稿日:2001年07月29日(日)05時17分26秒
みっちゅーって、居酒屋ネタしか知らないので・・・
なるほど、こーゆーモンなのか〜、でした。
54 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月01日(水)01時34分55秒
ご感想ありがとうございます。

>>52 読者の名無し さん 
>裕ちゃんに振り回されるみっちゃんかわいい♪
かわいいですよね〜♪
昔の『アイさが』や『美少女教育』を見てて思いついたネタです。

>>53 no name さん
>居酒屋ネタしかしらないので・・・
お酒を飲んだ裕ちゃんなら、こうゆうのもアリかな?と思いまして。

次回作は 『うこな。』&『N』共にまだ、未定です。
55 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月01日(水)03時23分44秒
みっちゅー大好きでした。KUもやぐちゅーも最高!
出来たら、いつか・・・ゆうごまを書いてもらえませんか?
56 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月06日(月)00時36分51秒
>>55 名無し読者さん
ご感想&リクエストありがとうございます。
うこな。は今ちょっと忙しいので、Nが続けて書かせてもらいます。

初ごま!や・・・。 書き始めて2ヶ月以上経つのに、
初めてごっちんをしゃべらすNって、ヘンかも・・・

今日はプロローグだけですが、時期モノなので早めに頑張りマッスルっ!

では、N作 短編 ゆうごま『ふたり暮し』スタートです。
57 名前:『ふたり暮し 1』 投稿日:2001年08月06日(月)00時38分31秒

いつからやろ?

   この子とふたりで仕事の話をするようになったんは・・・


いつからやろ?

   この子を愛しいと思い始めたんは・・・


いつからやろ?

   この子と・・・・・・


58 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月07日(火)01時47分56秒
ゆうごま待ってました。
期待大!
59 名前:『ふたり暮し 2』 投稿日:2001年08月08日(水)00時59分00秒
ドラマの放送が同じ曜日の同じ時間なんは
めっちゃイヤやったけど、ええ事も少しはあった。

同じ曜日の同じくらいの時間がオフになる事。

それと、今のこの関係。


出会った頃は思いもせんかった。

貴重なオフをこの子とふたりで、すごすやなんて。

この子とふたりっきりで、すごしたいと思うやなんて。

今、アタシの隣でふんぞり返ってテレビを見てるこの子と・・・

60 名前:『ふたり暮し 3』 投稿日:2001年08月08日(水)01時00分23秒
「あはっ、裕ちゃん可愛い〜。」

「な゛っ!
 そっ、そうかぁ〜!?」

なんちゅ〜事言うんや、この子は!

恥ずかしいやんかぁ〜!

照れるやんか!


「ははっ、裕ちゃんヘンな顔ぉ〜。」

「そうかぁ〜!?
 って、おいっ!」

なんちゅ〜事言うんや、まったく!

一回りも年上の先輩!

その上、『中澤 裕子』なアタシに向かって!

61 名前:『ふたり暮し 4』 投稿日:2001年08月08日(水)01時01分12秒
怒ろうと思ぅて、勢い良く横に目線をずらす。

ブラウン管の向こうのアタシを見て
ホンマ楽しそうに一喜一憂する姿が目に入った。


・・・かわいい。


頭には、その言葉しか浮かばんかった。


・・・愛しい。


心は、その言葉でいっぱいやった。



この子がこんなに感情を顔に出すんて珍しい。

2年も一緒に仕事してきたのに、あんまり見たことない。

そんな真希を見てたら、怒る気なんか失せて
逆に嬉しいなってくる。

62 名前:『ふたり暮し 5』 投稿日:2001年08月08日(水)01時02分21秒
「おもしろかったよぉ。
 ・・・裕ちゃん?」

「えっ!?」

目の前にある愛しい笑顔に見とれてたアタシは
ビデオが終わった事すら解らんかった。

その事に気づかれるんが、なんや恥ずかしいて
目を反らして次の言葉を捜す。

「つっ、次は真希の番やでっ。」

「ねぇ、裕ちゃん。
 今日は見るのやめようよぉ。」

「イヤや。
 先週、めっちゃええとこで終わったんやからっ。」

「ねぇ、悪いこと言わないからさぁ〜。
 明日にしようよぉ〜。」

「アカン! 今日中に見るっ!」

アタシは動揺を隠す為に
半分ヤケになって、テープを入れ替えた。


63 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月08日(水)01時14分39秒
>>58 名無しさん
お待たせいたしました、ゆうごまです。
まだごっちんを掴めてないので、期待に添えるかどうか・・・
でも、精一杯頑張ります。
64 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月08日(水)02時21分11秒
ゆうごま(w
モーたい。の中澤でハマッテしまいました。
作者さん頑張ってください。
65 名前:ま〜 投稿日:2001年08月08日(水)08時52分27秒
おお!ゆうごま(ごまゆう)!
同志よ・・・・藁。
66 名前:mo-na 投稿日:2001年08月10日(金)04時54分36秒
で、「ゆうごま」この後どうなるの・・・
良い所で切りますね<作者さん
BSの2人トークでもハマリますね(ごま(涙))<ゆうごま
67 名前:『ふたり暮し 6』 投稿日:2001年08月12日(日)00時42分29秒

・・
・・・

「ひっ、くぅ・・・っ。」

「だから、言ったのに。」

堪えようと思ても、涙がどんどん溢れてくる。

アタシを抱きしめてる腕があったかい。

これが幸せってヤツなんかなぁ?

「ひぃ〜っ、うぅ・・・。」

「よしよし。
 本物の後藤は大丈夫なんだから。
 ねっ、泣かないで。」

「ぅ〜んっ。 真希ぃ〜・・・。」

68 名前:『ふたり暮し 7』 投稿日:2001年08月12日(日)00時43分36秒

ブラウン管の向こうの真希も
アタシの頭を優しく撫でながら心配そうな声を上げてる真希も
涙で歪んで見えた。

今ここにある幸せが
少し儚く思えてきて
より一層涙が込み上げてくる。


もっと、確かなものを欲しがるアタシは欲張りなんかな?


いつも、どっか不安なんはアタシだけ?


真希はどうなん?

69 名前:『ふたり暮し 8』 投稿日:2001年08月12日(日)00時44分56秒

「ドラマが終わったら

 一緒に居れる時間が減っちゃうね。」


「ほな・・・

 一緒に・・・暮らすか?」


「えっ!?

 ・・・うん。」



♪ あったかい腕の中で Happiness 信じている

♪ Ah〜あなたと一緒にすごしたいの Loving Loving You


♪ あったかい部屋の中で Happiness 抱きしめてる

♪ Ah〜ふたりで暮らしていこうよ ねえ ふたりで・・・


〜 Fin 〜
70 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月12日(日)00時47分49秒
はい。 N作 ゆうごま 『ふたり暮し』終了です。
BGMは、もちろん裕ちゃんの「二人暮し」です。

タイトルの「二人」が『ふたり』なのと、最後の替え歌はNの好みと希望です。
(ラストの1行のが字足らずになったのが、悔しいです。)
『ごっちん』って、こんな感じでいいのかなぁ? まだ、よくわかんないッス。
その上、なんか裕ちゃんが弱くなってるような・・・(^^;

次回作は・・・まだ未定です。(いつも通りってコトかな?)
でも、そろそろ うこな。が書いてくれそうな気配がします。
71 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月12日(日)01時07分36秒
レスありがとうございます。

>>64 名無し読者さん
モーたい。のネタにしようかとも思ったんですが、
BGMを『二人暮し』にしたので、こっちのネタにしてみました。

>>65 ま〜さん
ゆうごま(ごまゆう)って、こんな感じでいいのでしょうか?
先輩・・・(^^

>>66 mo-naさん
お待たせ致しました。 わざとじゃなかったんですけどね・・・(^^;
実はBS−2、録画ミスって、見てないんです。(涙
72 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年08月18日(土)00時36分09秒
お待たせ致しました、>>16 名無し君 さんのリクエストで
うこな。作 なっちゅ〜 『間接キッス。』スタートです。

お時間あったら、読んでってください。
73 名前:『間接キッス。 1』 投稿日:2001年08月18日(土)00時37分35秒

 今日のあたしはとても機嫌がいい。
天気はいいし。調子もいいし。
なんてったって今日の収録は裕ちゃんが一緒だ。
ついつい歌なんか口ずさんでしまう。
こんな日は大好きな紅茶でも飲んで、もっとごきげんになろう。
そんな事を考えながら、あたしは廊下の隅にある自動販売機へ向かった。

「♪ I Love You I Love You Forever・・・」
「あれぇ?」

74 名前:名無し読者。 投稿日:2001年08月22日(水)02時02分06秒
やぐちゅーも好きだけどなっちゅーも好き♪
続き楽しみに待ってます〜
75 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年08月24日(金)18時48分23秒
>>74 名無し読者。さん
   感想ありがとうございます。
   お待たせしました〜。続きはこんな風になりました。

   では、続きスタートです。
76 名前:『間接キッス。 2』 投稿日:2001年08月24日(金)19時12分34秒

「あれぇ?なっち、今日はえらいごきげんやなぁ。」

 誰もいないと思っていた自動販売機の陰に微笑む顔があった。
今日のごきげんの原因の一つ。裕ちゃんだ。

「今歌いよったの、モーニングコーヒーやろ。」
「ん。なんとなくねぇ、口から出ちゃったんだべさ。」

 ウェーブがかった髪が揺れる。ブルーの瞳がきらめく。


 …今日も裕ちゃん、綺麗だべ。


「モーニングコーヒー飲もぉ〜よぉ〜っと。」

 裕ちゃんは歌いながらコーヒーのボタンを押した。
かがみこんで、コーヒーの入った紙コップを取り出す。
紙コップに唇が触れる。

 仕草の全てに目を奪われてしまう。


 こんなに好きなんだよ?裕ちゃんのこと。
モーニングコーヒー歌ってた頃から、ずっと。


 裕ちゃんは知らないだろうけどね。

77 名前:『間接キッス。 3』 投稿日:2001年08月24日(金)19時13分43秒

コーヒーを飲む裕ちゃんに見とれていると、いきなり目が合った。

「なんやなっち、何も飲まへんの?」
「あ、の・飲むよ?あたしは紅…。」
「裕ちゃん!!」

 あたしのセリフを遮るように、矢口の声が聞こえた。

「裕ちゃん!次だよっ。早く早くっ!あ、なっちはまだだからねぇ〜。」

 矢口の言葉に、裕ちゃんがあわてて走り出そうとした。
けれど、何故か走り出すのを止めて振り返った。

「なっち!コーヒー飲みたない?飲みたいやろっ?これ、あげるわっ。」

 それだけ言うと、裕ちゃんはあたしに紙コップを渡して走っていった。

78 名前:『間接キッス。 4』 投稿日:2001年08月24日(金)19時15分23秒

 あたしの手には、口紅のついた紙コップ。

…今日の裕ちゃんの色だ…。

 あたしはドキドキしながら、一口飲んでみる。

「…苦。」


 あたしと裕ちゃんの色が混ざり合う。
その混ざり合った口紅の色が、あたしの心に染み込んでいく。


「♪ モーニングコーヒー飲も〜ぉよぉ〜。ふた〜ぁりでぇ〜。
 さぁー今日も一日がんばるぞぉっ!」

「ああっ!なっつぁんっっそんなとこにいたのっ?早く早くっ!急いでっ。」
「あ、圭ちゃん。待ってよぉう。」


 あたしはにこにこ顔で走り出した。
紅の色に染まった想いを抱き締めたまま。


ほろ苦い、けれど甘い間接キスの味は、口の中にいつまでも残っていた。


 〜 Fin 〜

79 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年08月24日(金)19時18分29秒
  〜 あとがき 〜

 はい。うこな。作 なっちゅ〜『間接キッス。』終了です。
如何でしたでしょうか。

 リクエストは切ないなっちゅ〜だったんですが、あんまり切なくならなくてすいません。
がんばったんですが、まだまだ力不足のようで。(しかも遅かったし。)

 次回はまだ未定です。一応、N作のようです。
きっとNが頑張ってくれると信じてます。

 では、次をお楽しみに・・・。
80 名前:姐さん大好き。 投稿日:2001年09月02日(日)06時48分46秒
このスレ私のお気になんですが・・・更新が(W
のんびりでいいのでいつか、マイナーなあっちゅーをお願いします。
みちゅーより見た事ないけど。アイサガコンビ好きなのでぜひ。
81 名前:N&うこな。@書く人 投稿日:2001年09月05日(水)21時31分47秒
>>80 姐さん大好き。さん
N&うこな。:気にいってもらえて、ありがとうございます。

N:あっ、あっちゅ〜って・・・、稲&中!?
  卓球部なら読んだことあるけど・・・。<誤&違

うこな。:あっちゅ〜・・・あっちゅ〜・・・?
     あっちゃんっていまいちつかめてないし・・・。
     もしつかめたらいつかなんか書くかも・・・。確率低いけど・・・。

N:今はちょっとごめんなさい。 長い目で見ててください。

では、銀板とネタを被らせて N作 『 気づけよ! -side U- 』スタートです。

  お時間あったら、読んでってください。
82 名前:『気づけよ! -side -』 投稿日:2001年09月05日(水)21時33分40秒

「最近、ちょっとヤセたかぁ?」

大好きなグレーの瞳があたしを見つめる。

じぃ〜。って。

「ちょっとぉ〜、そんなに見ないでよ。
 照れるじゃん!」

って、いうか、ドキドキしてるあたしの
ホントの気持ちがバレちゃうじゃん。

「ごめん、ごめん。
 でも、すっごいナイス・バディーやんなぁ〜。」

「そ、そっかなぁ?」

へへっ、褒められちったよ。

今の矢口のハートはカオリの頭よりも
このスタジオの天井よりも高いところへ
舞い上がっちゃってるよ。

83 名前:『気づけよ! -side U - 2』 投稿日:2001年09月05日(水)21時35分03秒

「なにして、がんばったんや?」

「なにって・・・、ゆう、ぐぅお〜んと、
 こっ『恋』かなぁ・・・。
 な〜んてね。 ハハッ。」

あぶないあぶない。
勢いでコクるところだったよ。

「へぇ〜。
 『恋煩い』かいなぁ〜。」

「う゛っ、うん。」

「で、どんな人や?
 裕ちゃんの知っとる人か?」


知ってるもなにも・・・。

はぁ〜。

ここまで来たらもういっかっ。

84 名前:『気づけよ! -side U - 3』 投稿日:2001年09月05日(水)21時36分45秒


「うん・・・。
 すっごいよく知ってる人。」

「なにぃっ!?
 ホンマか!?
 ヒント、ヒントちょうだい。」

「う〜んとねぇ〜、すっごいキレイで、恐くて、カッコイイの。

 でも、実は寂しがり屋の感動屋さんでぇ

 昔は刺さりそうな顎のラインが好きだったんだけど、

 今は優しげで柔らかなラインが大好きっ!」



「ふぅ〜ん。

 ほんで?」

『ほんで?』って
もしかして、気づいてないの!?

85 名前:『気づけよ! -side U - 4』 投稿日:2001年09月05日(水)21時37分43秒


「っでぇ、考え事する時は、
 眉間にシワを寄せて片眉だけ上げるのっ!」


ここまで言えば、さすがにバレたかな?

ってか、バレるでしょ。 普通。

眉間にシワを寄せて片眉だけ上げてるし。

もしかして、返事に困ってんのかな?


「ん゛〜ん・・・。

 そんな人おったっけ?」


って、おおぉぉぉ〜〜〜いっ!!!!!!


      気づけよぉー!


って、もしかしてわかってて言ってる!?


86 名前:『気づけよ! -side U - 5』 投稿日:2001年09月05日(水)21時38分33秒

じゃあ、これでどうだぁ〜!!

「実は、すっごいたれ目なんだよぉぉおおーーー!!!」


「ほんで?」

「えっ、それでって・・・。

 えっとぉ・・・。

 って、えぇっ!?」

87 名前:『気づけよ! -side U - 6』 投稿日:2001年09月05日(水)21時40分03秒


ちょ、ちょっと、待ってよっ!

裕ちゃんは、あったかい両手であたしの頬を包み

ゆっくりと、自分の目線へとあたしを連れてく。


「矢口のことがすっごい好きで


 今、目の前におる人。


 やろ?」


「・・・。

 裕ちゃんのいじわるっ。」


「ホンマ

    大好きやでぇ


         真里・・・。」



             〜 Fin 〜

88 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月05日(水)21時41分39秒
  〜 あとがき 〜

はい。 N作 やぐちゅ〜『気づけよ! -side U-』終了です。

銀と被らせたつもりが、ただの暴走ですね。
好きなコト言って、同時進行したかったんです。

次回作は・・・ うこな。作 『ちゅう。』の予定です。
89 名前:名無し読者。 投稿日:2001年09月06日(木)00時09分48秒
いいですね〜。やぐちゅ〜♪
銀板の方も読ませていただきました。
裕ちゃんと圭ちゃんの違いがおもしろいっすねー。
次回作も楽しみにしてます。
90 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月15日(土)03時38分59秒
>>89 名無し読者。さん
ご感想ありがとうございます。
こちらのラストは、何度書き直しても甘々へ向かってしまいました。
N的には、楽しかったし、気に入ってるのですが
続きを書けない様なラストになってしまったのが少し残念です。

では、Nのリクエストで うこな。作 KU『ちゅう。』スタートです。
91 名前:『ちゅう。 1』 投稿日:2001年09月15日(土)03時40分07秒

「きゃははははっ。」

 廊下に響く声。
いつもの様に、加護辻コンビがオニごっこをしている。

「こらっっ。静かにしなさいっ。加護っ!辻っっ!」

 一応、辻だけは"ごめんなさい"の顔をする。
が、それも顔だけで、捕まえようとするアタシの腕をすり抜けて逃げていってしまった。

「もぉっ。リーダーは何しよんやぁ?カオリはぁっ。」

 ぶつぶつ言いながら歩き始めようとすると、圭坊がこっちを見ているのに気づいた。


92 名前:『ちゅう。 2』 投稿日:2001年09月15日(土)03時40分48秒

 無表情のままの圭坊の視線は、アタシに貼り付いたまま動かない。

「どうしたんやぁ〜?けぇぼぉ〜?」

 にこにこ顔で近づいていく。
いつもの圭坊なら、笑顔を返してくれるはずなのに、今日は目を見開いたまま動かない。

 手の届く距離まで近づいたアタシは、圭坊の髪を撫でようと手を伸ばした。

「別に。」

 それだけ言うと、圭坊は身を翻して走り去った。


 明らかに不機嫌な声と行動。

 何かおかしい。アタシ、何かしたんやろか?
心当たりがありすぎてわからへん。
どないしよ〜。

 アタシの頭の中には、疑問符が渦巻きまくっていた。


93 名前:『ちゅう。 3』 投稿日:2001年09月15日(土)03時41分32秒

 とりあえず、あやまろう。

 そう決めたアタシは、圭坊を探し歩いた。


 楽屋、自動販売機、トイレ…と探しているうちに、誰もいないロビーの片隅に座っている圭坊を見つけた。

 後ろからそっと近づいて、目隠しをする。

「だぁれやっっ。」

 圭坊はじっと座ったまま動かなかった。
だんだん肩が震えて、目隠しをしたままのアタシの手が濡れ始めたのにアタシは気づいた。


94 名前:姐さん大好き。 投稿日:2001年09月16日(日)01時04分16秒
あ。更新されてる(w
しかもKU!
楽しみが、また増えた。
95 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年09月16日(日)19時24分19秒
>>94 姐さん大好き。さん
はい。KUです。相方Nからの熱いリクエストに答えてみました。
では、続きをどうぞ。
96 名前:『ちゅう。 4』 投稿日:2001年09月16日(日)19時25分07秒

「何や?泣いとんのか?」

 アタシが手を離そうとすると、今度は圭坊が手を握って離さない。

「…ごめんなぁ。圭坊。」

 圭坊はただ首を横に振る。
涙はなかなか止まらない様だった。


 しばらくして、圭坊がゆっくりとアタシの手を離した。

「…裕ちゃん。」

 ゆっくりと振り向いた圭坊の赤くはれ上がった目を見て、アタシの胸に痛みが走った。

「…ごめんなぁ。圭坊。ごめんなぁ。」

 アタシが「ごめんなぁ。」と言うたびに、圭坊の目から涙がこぼれ落ちた。


97 名前:『ちゅう。 5』 投稿日:2001年09月16日(日)19時25分44秒

 こぼれ落ちる涙もおさまった頃、アタシが圭坊に何をしたのか、涙の原因を訊いてみた。
すると、圭坊は赤くなって俯きながら話し始めた。

「…裕ちゃん、今朝、こっちの楽屋に来たでしょ?」
「うん。いったでぇ?」

 アタシは今朝のことを思い出してみる。
別に、行ったり来たりはよくすることだから、気にも止めてない。

「その時にね、「再会のちゅう〜。」とか言いながらみんなにキスしてまわったでしょ。」

 これもよくすること。もちろん、あたしは気にしてなかった。

「そのキス、あたし以外の全員としたでしょ。
 何であたしにはしてくれないのよぅ。」

 最後の言葉を言い終わらないうちに、また圭坊の目から涙が溢れ出してきていた。


98 名前:『ちゅう。 6』 投稿日:2001年09月20日(木)09時11分52秒

「ごめんなぁ。あん時、珍しくねぐせつけとる圭坊が可愛すぎて、頭ナデナデしたかったんやぁ。」

「あたしにも、あたしにもキスしてよぅ。」

 涙ながらに、無邪気にキスをねだる圭坊が、アタシにはすごく愛おしく思えた。


「じゃ、これはとっておきのちゅうや。圭坊だけやでぇ。」

 触れるだけの軽いキスではなく、相手を確かめ合うようなキス。

 その長いキスの間に、圭坊の涙は止まっていた。


99 名前:『ちゅう。 7』 投稿日:2001年09月20日(木)09時13分27秒

「…好きだよ。」
「…好きやで。」

 キスで伝えた想いを、互いに声に出して伝え合う。
この時、目の前にある存在が、アタシの中で特別な存在に変わっていくのが分かった。


「じゃあ、これは、約束のちゅう。みんなには内緒やでぇ。」

 今度は軽くキスをする。
すると、圭坊は幸せそうに微笑んでいた。


 ロビーの窓から射し込む夕陽の光が、あたたかくふたりの姿を包み込んでいた。

 〜 Fin 〜


100 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年09月20日(木)09時16分36秒
  〜 あとがき 〜
はい。 うこな。作 KU『ちゅう。』終了です。

如何でしたでしょうか? Nの熱〜いラブコールでがんばってみました。

次回は・・・N、がんばってね。ってことで。
N作 みっちゅ〜『繋いだ手』の続編の予定です。
101 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月22日(土)04時18分54秒
では、N作 みっちゅ〜 第二章『笑顔のために』スタートです。
(第一章『繋いだ手』はこのスレの>>40-50 にあります。)

お時間あったら、読んでってください。
102 名前:『笑顔のために 1』 投稿日:2001年09月22日(土)04時22分27秒


あなたの笑顔が好きです。


無邪気で罪作りなその笑顔。


あたしは大好きなその


『笑顔のために』・・・


103 名前:『笑顔のために 2』 投稿日:2001年09月22日(土)04時24分37秒

「告白。」はクリア。
  ↓ 
「手を繋いで眠る。」もクリアっと。

でも、必ずアタシはベットの下で目が覚めるんやけどね・・・。(寂)

ってコトは、次は・・・

「ちゅ〜。」やろ〜っ!

もちろん、起きてる時に「まうす とぅ〜 まうす」でっ!!

それも、恋人同士の「ちゅ〜。」やでっ!!!

次は「ちゅ〜。」

「ちゅ〜。」やっ!

「ちゅ〜っ!」!!!


それに、あたしらは「みっちゅ〜」って呼ばれとるくらいなんやから
あたしが頑張らなっ!

がんばれっ!

 「みっ×ちゅ〜」(違


104 名前:『笑顔のために 3』 投稿日:2001年09月24日(月)03時06分48秒

今日は手を繋いで眠ったアノ日から3回目のお泊り。
そろそろ先に進んでもええ頃合いのはず。

なにげに裕ちゃんって、ウブやってんなぁ。

そんな意外なトコも可愛いて好きなんやけどね。

でも、そろそろ・・・
ねえっ!?

小学生やないんやしねっ!!!

って、あたし誰に言うてんのやろ?

まっ、えっか。

今日こそはがんばるでぇ〜。


105 名前:『笑顔のために 4』 投稿日:2001年09月24日(月)03時07分36秒

「裕ちゃん。大好きです。」

「ん? どしたぁ?」

「大好きやから、
 ひとつだけあたしのお願い聞いて欲しいんですぅ。」

「なぁに?
 アタシもみっちゃんのこと大好きやでぇ〜。」

読んどる雑誌から目を離さんと受け答えるあたりは
めっちゃ大人の女性やのにねぇ・・・。

そのギャップも大好きです。 はい。


「目ぇつぶってください。」

「ん? どしたんや、急に?」

「ええから、つぶってってばっ!」

「・・・。」

少し右の口角が上がる。
時折見せる悪戯っぽい仕草。
無邪気な悪巧み。

「なんやぁ〜。
 しゃあないなぁ〜。」

そう言うた途端、悪戯な唇が近づいてきた。


106 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月24日(月)18時19分01秒
あっ。ええところで…
107 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月25日(火)13時41分27秒
>>106 名無し読者さん 
レスありがとうございます。 元気でますっ!
>あっ。ええところで・・・
そっ、そうなんスか!? う〜ん。そうかも・・・(^^;
実は書き上がり次第UPしてるんで、切るところまで考えてなかったりします。
今日の更新はいつも以上にヘンなトコで切れてるかも・・・(^^;
108 名前:『笑顔のために 5』 投稿日:2001年09月25日(火)13時44分49秒


 チュッ。


軽く触れるだけのキス。

目をつぶる間もなかった・・・。

でも「まうす とぅ〜 まうす」っ!!!

しかも裕ちゃんからっ

でも・・・。

「違ぁ〜うっ!!!」

「どしたぁ?
 何が違うや?」

「だからっ・・・
 そのぉ・・・」

言いたいこといっぱいあるのに
なんや、顔が熱ぅなってきて
頭は真っ白になってく。

ひとつの言葉だけがぐるぐる回ってく。

裕ちゃんから  『ちゅ〜。』してくれた・・・。

      口に『ちゅ〜。』してくれた。

裕ちゃんから口に『ちゅ〜。』!!!


109 名前:『笑顔のために 6』 投稿日:2001年09月25日(火)13時50分29秒

嬉しさと混乱でトリップしそうになったあたしを
あの艶っぽい声が呼び戻してくれた。

「大好きやで、みっちゃん。」

今度はゆっくりとした口調であたしの目を見つめそう言うて、
あの無邪気で無防備な笑顔をくれる。

まっ、えっか。

真っ白やのに暴走中のあたしが出した答え。

この笑顔がいっぱい見れるんやったら。

あたしの大好きな『笑顔のために』・・・。

あたしは・・・我慢します。

ホンマに軽く触れるだけのキスでも
あたしは嬉しいし、舞い上がってまうんやしね。

今日も手を繋いであなたの隣で
眠れぬ夜を過ごします。


110 名前:『笑顔のために 7』 投稿日:2001年09月26日(水)04時52分15秒

悔しくも、そう思うて
いつものように同じひとつのベット入り
寄り添い手を繋いで言う。

「では、おやすみなさい。」

すると、寂しそうな瞳が向けられた。

「ん?
 どうかしましたか?」

「なぁ、みっちゃん。
 いつになったら抱きしめて寝てくれるん?」

「えっ!?」

「なんで、おやすみの『ちゅ〜。』してくれんの?」

裕ちゃんは軽く身体を起こし、あたしを見据える。
そのグレーの瞳には、涙と寂しさが込められてた。


111 名前:『笑顔のために 8』 投稿日:2001年09月26日(水)04時54分13秒

「いや・・・。
 えっと・・・。
 何でって・・・。」

「もう、アタシのこと好きと違うん?
 飽きたぁ?
 さっきの言葉はうそぉ?」

その眼差しと、普段は見せない哀願するような表情に
あたしは見とれてた。

見惚れてた。

何も言葉を出せなくなる。

ただ、頬が赤くなるのと
あなたを好きだという気持ちを感じるだけだった。


ステキな言葉であなたを喜ばせたいのに何も言葉が出ない。

あなたの頬に触れたいのに体が動かない。

あなたが欲しいと伝えられない。

目だけがあなたを捕らえてた。


112 名前:『笑顔のために 9』 投稿日:2001年09月26日(水)05時23分42秒

やっとのことで、これ以上ないってぐらい首を振って
今まで抑えてた気持ちを伝える。

「大好きですっ。

 ホンマ、めっちゃ好きっ。」

あたしが必死に言うたら
また、無邪気に「にへっ」って微笑んで
あたしにとっては罪作りなセリフを言う。

「ほな、おやすみ。 みっちゃん。

 チュッ。

 今日は離さんといてなぁ。」

「う゛っ、うん。

 おやすみなさい・・・。」


113 名前:『笑顔のために 10』 投稿日:2001年09月26日(水)05時25分20秒

ゆっくりと腰に腕を回して軽く抱きしめる。

裕ちゃんの腕があたしの肩に回される。

あなたの呼吸を身体で感じる。

前より少しだけあなたに近づけた。

前より少しだけ近くにあなたのぬくもりを感じる。

もう絶対に離しません。

離しませんけど、もっとずっと
あなたに近づきたいあたしは
どうしたらええんですか?

無邪気で可愛いくって、愛しい寝顔に聞く。

答えは、その笑顔と
腕の中の温もりだけで十分な気がしてきた。


114 名前:『笑顔のために 11』 投稿日:2001年09月26日(水)05時27分21秒

でもいつか・・・

いつの日にか、あなたを・・・


今はその『笑顔のために』我慢します。


大好きな『笑顔のために』・・・。


甘いのはあなたやなくって、


あたしの方みたいです。


大好きでっせ。


裕ちゃん。


             〜 Fin 〜

115 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月26日(水)05時29分39秒
  〜あとがき 〜
はい。 N作 みっちゅ〜 第二章『笑顔のために』終了です。

これを書くために前回の『繋いだ手』のファイルを見たら、
サブ・タイトルが『みっちゃんの苦悩』になってて、笑いました。
ってことで、『みっちゃんの苦悩 U』って、カンジです。(^^;
たぶん続くんで、がんばれっ!『みっ×ちゅ〜』!(誤&違)です。

次は・・・どうなんだろう? 相変わらず解んないです。
116 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月02日(火)02時14分38秒
  〜 休息のごあいさつ(言い訳) 〜

最近Nとうこな。が、多忙&体調不良で会えてないのと
Nが銀の方で裕ちゃん視点を書き始めたため、こちらの話が書けてません。

  放置ではなく、暫しの休息宣言を致します。

  手前勝手ですいません。 ではでは。
117 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月06日(土)09時57分26秒
感想が遅れましたが、読んでましたよ。
みっちゅーよかったっです。このつぎはもうワンステップね、みっちゃん。(w
>放置ではなく、暫しの休息宣言を致します。
ありゃ。残念。倉庫に行っちゃう前に戻ってこられるといいな。
(新スレ立てていただいたらいいんですけどね)

118 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月13日(土)18時28分34秒
>117 名無し読者さん レスありがとうございます。
>つぎはもうワンステップ(w
そうですね。(^^ まったりと裏に向けてがんばります。(ヲイヲイ


少し落ち着いてきたので、超短編ですが再開します。

では、 N作 やぐちゅ〜 『アホ』スタートです。

  お時間あったら、読んでってください。
119 名前:『アホ 1』 投稿日:2001年10月13日(土)18時30分07秒


『矢口ぃ〜♪ 好きやでえぇ〜♪』


『アホっ!』


『アホ裕子っ!!』


『裕ちゃんのアホ〜っ!!!』


そういえば、事あるごとに言ってたっけ?



120 名前:『アホ 2』 投稿日:2001年10月13日(土)18時31分31秒

ヒサブリに裕ちゃんとふたりっきりになって、
あたしは何話したらいいのか分かんなかった。

そしたら、裕ちゃんから話しかけてくれた。

でも、今までとはちょっと違うよそよそしい感じで。

「なぁ、矢口ぃ。
 なんでアホ・アホ言うん?
 裕ちゃん、ちょっと寂しいわぁ。
 たまには、裕ちゃんでも傷つくんよぉ。」


なに!?

気づいてなかったの?

もぉ〜、だからアホだって言ってるだよぉ!


121 名前:『アホ 3』 投稿日:2001年10月13日(土)18時33分02秒

そりゃあ、矢口もちょっとは言い過ぎたとは思うけどさぁ
それもこれも全部、
裕ちゃんは解ってくれてるもんだって思ってたからなんだよ。

「なぁ、なんでなん?」

あぁ〜あ、そんな泣きそうな顔で聞かないでよ。

もぉ〜、矢口の方が泣きそうだよ。


言いたくなかったけど、仕方ないね。

じゃあ、教えてあげるよ。


122 名前:『アホ 4』 投稿日:2001年10月13日(土)18時34分49秒

ホントは『アホ』じゃなくっても
なんでもよかったんだよ。


ただ・・・

ただ、なんか言ってないと

言っちゃいそうだから・・・


        『すき』って・・・



『好きだよ。 裕ちゃん。』


『裕ちゃん。 好き。』


『大好き。』

        ってさ。


              〜 Fin 〜


123 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月13日(土)18時36分50秒
  〜 あとがき 〜
はい。N作 やぐちゅ〜 『アホ』終了です。

矢口さん視点のやぐちゅ〜が大好きなので書いてみました。
夜中に思いついて一気に書いたのですが、寝ぼけてたので
もしかしたらどっかで読んだお話かもしれない・・・。もしそうだったら、すいません。
124 名前:名無し読者。 投稿日:2001年10月13日(土)22時11分18秒
いいっすねー、いいっすねー♪
最近ますますやぐちゅーが好きになりました。
だから作者さんのやぐちゅーや裕ちゃん絡みのお話大好きです!
これからも楽しみにしてます〜
125 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月22日(月)04時35分43秒
>124 名無し読者。さん
ありがとうございます〜♪
>大好きです!
そう言ってもらえると、また書く気力が湧いてきます。(^^
と、言いつつ遅筆ですいません。(^^; がんばります。

次のお話は、うこな。作で 『あたしの、恋。』 スタートです。

  では、お時間あったら読んでってください。
126 名前:『あたしの、恋。 1』 投稿日:2001年10月22日(月)04時39分02秒

 夢を見ました。

 いつもと同じ、夢。

 悲しいけれど、切ないけれど。

 けれどとても幸せな…そんな夢を。

 幸せのカタチに、私はそっと手を伸ばしてみる。

 けれども、私のこの手は、きっと   ”貴女には届かない”   。

127 名前:『あたしの、恋。 2』 投稿日:2001年10月22日(月)04時41分18秒

「や・ぐ・ちぃ〜。遊ぼ〜。」

 ”モーニング娘。様”と書かれた楽屋に飛び込んでくる声。
普段話す声よりも、かなり甘い調子のその声の主は、お目当ての人を見つけると
その背中に飛びついた。

「や〜ぐちっ。お・は・よっ。」
「うわっっ。びっくりしたぁ。おはよぉ、バカ裕子。」

 いつも繰り返される、見慣れた光景。
二人ではしゃぎながら、じゃれあっている姿。

 見慣れているはずなのに、なぜか今日はとても息が苦しい。
胸が苦しい。   …見たくない。


 急に、視界がぐにゃりと曲がった。
その時、最後にあたしが見たものは、なぜか慌ててこっちへ向かってくる矢口さ
んと、遠くに立っている中澤さんのつまらなさそうな顔だけだった。

128 名前:名無し読者。 投稿日:2001年10月22日(月)11時04分55秒
再開ですか?
待ってました。
やぐちゅーをさんって呼ぶって事は・・・吉澤?石川?のどっちかな?
129 名前:124 投稿日:2001年10月22日(月)19時30分17秒
今度は裕ちゃんと誰のお話かな?
楽しみです。
130 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年10月23日(火)17時31分23秒
>128 名無し読者。さん
   待って頂いてありがとうございます。

>129 124さん
   楽しみにして頂いてありがとうございます。

   誰と裕ちゃんの話かはまだ内緒です。
   続きを読んで想像してみてください。

   では、続きをどうぞ。
131 名前:『あたしの、恋。 3』 投稿日:2001年10月23日(火)17時34分20秒

 ふと、目が覚めた。

 低くて白い天井…。どこだろう?
あれ?確か、あたし収録待ちで…ヤバっ、眠っちゃったんだっ。
早く行かなきゃ…。

 慌てて起き上がろうとするあたしの肩を、いきなり白い手が押さえつけた。

「アカンっっ!まだ寝とき。」
「…中澤さん?」

 心配そうに覗き込む中澤さんの瞳は、少しだけ潤んでいた。
その潤んだ瞳に、あたしの顔が映っている。

「ええか?ここは病院や。過労とストレスやて。仕事はお休みにしてもろたからな。
 ゆっくり寝とき。まだ熱もあるし。そうや、何か飲むモンでも…。」
「…心配かけてごめんなさい。」



132 名前:『あたしの、恋。 4』 投稿日:2001年10月23日(火)17時36分15秒

「ごめんなさい。…ごめんなさい。」

 みんなに心配させ、迷惑をかけてしまった事、そして何よりも倒れる前に見た
中澤さんの表情を思い出した事で、あたしはその言葉しか言えなくなっていた。
涙が溢れ出す。

「ええよ。何も謝らんでも。」

 中澤さんは優しく微笑んで、あたしの涙を指で拭った。
熱でほてったあたしの頬に、ひんやりとしたその指は心地よかった。

「中澤さんの手…気持ちいいです。」
「そうか?熱、出とるからなぁ。」

 ”熱のせいだけじゃあ、ないです。”
あたしは心の中でそう答えた。


 ゆっくりと、中澤さんのやわらかい手があたしの顔を包み込む。
やわらかく溶けるように、熱が馴染んでいく。


 あたしの涙は止まっていた。



133 名前:ちび 投稿日:2001年10月26日(金)02時05分41秒
おもしろい!一気に読んでしまいました
もう寝ようと思っていたのに…
中澤姐さん大好きです!あとよっすぃーも
よっちゅーだったらすげー嬉しいっす
134 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年10月26日(金)23時01分08秒
>133 ちびさん
   ありがとうございます♪
   うちも、中澤姐さん大好きです。

   では、続きをどうぞ〜♪
135 名前:『あたしの、恋。5』 投稿日:2001年10月26日(金)23時04分46秒
「落ち着いたか…?みんな心配しとるやろうから、ちょっと電話してくるな。」

 ゆっくりと頷くあたしの頭を軽く撫でて、中澤さんは席を立った。
夢の中と同じその背中を見ていると、ふいに心の中に切なさが溢れ出してきた。

「な…中澤さんっ。」

 ドアを開いたまま振り返った中澤さんに、あたしは微笑んで言った。
あたしの想いを、この言葉に込めて。

「ありがとうございます。」
「…ええよ。」

 きょとんとしていた中澤さんは、とても優しい笑顔でそう答えて、ドアを閉めた。


 中澤さんを好きになってよかった。
あたしは本当に、そう思っていた。
136 名前:『あたしの、恋。6』 投稿日:2001年10月26日(金)23時06分10秒
 あたしの好きな人が、あたしのことを考えてくれる。
たとえそれが愛情じゃなくても、想いが伝わらなくても。


 一緒にいるだけで、幸せな気持ちになれる。

 それはきっと、とてもとても素敵なこと。

 ちょっと切ないけれど、これがあたしの恋。


 あたしの幸せの、愛のカタチ。

 今、あたしが抱きしめている確かな気持ち。


 あなたに恋を出来たあたしは、とても幸せです。


 〜Fin〜

137 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年10月26日(金)23時08分49秒
 はい。うこな。作 『あたしの、恋。』終了です。
如何でしたでしょうか。
 この”あたし”が誰なのかは、ご想像にお任せします。

 次回作は、N作の予定です。
お楽しみに〜♪
138 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年11月02日(金)07時18分38秒
 すいません。次回作はN作の予定だったのですが、
Nが多忙のため、うこな。が続けて書かせてもらいます。

では、うこな。作 KU 『ヒトになる。』スタートです。

お時間あったら読んでってください。
139 名前:『ヒトになる。1』 投稿日:2001年11月02日(金)07時20分02秒
言葉仕掛けの カラクリ人形。

囁くとおり。 思いのままに。


心仕掛けの アヤツリ人形。

貴女の想い だけ。 が足りない。
140 名前:『ヒトになる。2』 投稿日:2001年11月02日(金)07時21分09秒
「けぇぼぉ〜。呑みに行こやぁ。」
「けぇぼぉ。うちにもお茶〜。」
「けぇぼぉ。」


”はい。”

裕ちゃんがヒマな時だけ、誘われるあたし。
裕ちゃんの都合のいい時だけ、呼ばれるあたし。

そんなコト分かってるくせに、断れないあたし。


裕ちゃんの誘いは、いつも断れないあたし。
裕ちゃんの頼みは、いつも利いてしまうあたし。

そんなコト知ってるから、囁き続ける裕ちゃん。
141 名前:『ヒトになる。3』 投稿日:2001年11月02日(金)07時21分51秒
貴女の心はここには無いのに、想いの糸を断ち切れない。

自分独りで紡いだ糸に、縛られて。

呼吸がうまく出来ない。


…辛すぎるよ、裕ちゃん。


もう、終わりにするね。
142 名前:『ヒトになる。4』 投稿日:2001年11月02日(金)12時12分01秒
「けぇぼぉ、今日…。」
「ごめんね、もう、ダメなんだ。」

初めて、裕ちゃんの誘いを断れた。
初めて、あたしが裕ちゃんを泣かした。

…そんなコトが出来るんだ と、初めて知った。


「もう、裕ちゃんのコト、嫌いになったんか…?」

   …そんなコト、無いよ。

「他に、好きなヒトでも出来たんか…?」
 
   …あるワケないじゃない。

「けぇぼぉのコト、世界で一番愛しとんは、うちやで…?」

   …ずるいよ。


ずるいよ。今になって、そんなコト言うなんて。
143 名前:『ヒトになる。5』 投稿日:2001年11月02日(金)12時13分11秒
終わりにしようと、断ち切ったはずの糸を。

貴女の手で、ちょうちょ結びに結ばれて。

糸は、赤く、染められた。



言葉仕掛けの カラクリ人形。

心仕掛けの アヤツリ人形。


貴女の想いに、満たされて。


恋に溢れる、ヒトになる。

 〜Fin〜



144 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年11月02日(金)12時26分30秒
   〜あとがき〜
 はい。うこな。作 KU『ヒトになる。』終了です。
如何でしたでしょうか。

なんとなく、ぼ〜っとしてるときに思いついたのですが、
裕ちゃんのお話を書くつもりが圭ちゃんのお話に…
いちおう、KUってことで…すいません。
145 名前: 投稿日:2001年11月09日(金)04時24分14秒
N作 やぐちゅ〜『アホ』(>>119-122)の続編ですが、別の日の出来事です。

では、N作 やぐちゅ〜 『たまには』 スタートです。

   お時間あったら、読んでってください。
146 名前:『たまには 1』 投稿日:2001年11月09日(金)04時25分34秒


「矢口に逢いたいぃ〜!」

テレビやラジオでよく聞く言葉。

「矢口ぃ〜好きっ!」

これもよく聞く。

「好き。」

これも。


でも、ふたりっきりの時には、ほとんど聞いたことがない。

電話やメールですら・・・。


なんでだろ?

1番聞きたい時に

1番聞きたい言葉が聞けない。

たまには、ちゃんと聞かせて欲しいんだよ・・・


ホントは、優しく抱きしめて

あたしだけに聞こえるように囁いて欲しいんだよ・・・


147 名前:『たまには 2』 投稿日:2001年11月09日(金)04時26分37秒

あたしは、少し不安だったから、
でも、それがバレないように軽い口調で言ってみた。

「矢口は、分かってるつもりだからいいけどさぁ、
 でも、たまにはちゃんと言ってよね。 裕ちゃん。」

「言うてるやん、テレビでもラジオでもしょっちゅう。
 『矢口が好き〜』って。」

「そうじゃなくってさぁ〜。
 ちゃんとこう・・・。」

いつもの調子の裕ちゃんに対して
子供みたいな態度しかとれない自分が恥ずかしくって、
口ごもって俯いちゃう。

そんなあたしの頬に優しくゆっくりと両手を添えて
それでも少し照れながら、
淡く冷たそうなグレーの瞳を真っ直ぐにあたしだけに向けて
あの罪作りな唇を動かす。

あたしだけのために。


その瞬間、あたしはそのグレーの瞳に囚われた。


148 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月09日(金)13時15分06秒
大人ちっくなKUいいですね〜♪
やぐちゅーのつづき楽しみです♪
149 名前: 投稿日:2001年11月10日(土)04時04分33秒
>148 名無し読者さん 
レスありがとうございます。
>大人ちっくなKUいいですね〜♪
Nは、一足お先にメールで『ヒトになる』を読んで鳥肌が立ちました。

やぐちゅ〜好きなのですが、なぜか、超短編しか書けない・・・(寂
150 名前:『たまには 3』 投稿日:2001年11月10日(土)04時05分30秒

「真里、好きや。

 ホンマはいっつも、傍におって抱きしめたい。

 アタシが愛してるんは、真里 あんただけや。」


「うん・・・。」

だって、それだけしか言えなかった。

こんなに近くでお互いの瞳を見つめ合って、
それも、えっちな事してる時でもなくって、
誤魔化さないで言われた事って、今まで1度しかなかったから・・・。

矢口と裕ちゃんが付き合いだす最初の時以来だったから。


「はぁ!?
 うん。 だけかいな!?
 たまには真里も何んか
 もっと違うこと言うてぇやぁ〜。」


151 名前:『たまには 4』 投稿日:2001年11月10日(土)04時06分30秒


あたしは、恥ずかしさを誤魔化しながらも、
この嬉しい気持ちが伝わるように態度で示す。

「もぉう〜仕方ないなぁ〜。
 じゃあ、してあげるよ。
 たまにはねっ。」

「へっ!?」

「だから、たまには矢口が・・・ねっ。」

恐る恐る、裕ちゃんの首筋に口づけて
必殺の上目遣いで見上げて微笑む。

「ん!?
 ちょぉ、待ってぇ〜!
 違うぅ〜!!」

「いいじゃん。
 たまにはこういうのも・・・
 ねっ、裕ちゃん。」

たまには矢口から裕ちゃんを求めてみてもいいよね?


 〜 Fin 〜


152 名前: 投稿日:2001年11月10日(土)04時08分57秒
はい。 N作 やぐちゅ〜 『たまには』(一応)終了です。

某**様のリクエストで甘ぁ〜い やぐちゅ〜を目指してみました。

次は・・・やっぱり、未定のようです。
153 名前:名無しの** 投稿日:2001年11月11日(日)00時59分10秒
うおぉ!矢口さんからたまには〜♪
相変わらず素敵です。
次回作を何時までも待ってますんでがんばってください。うす。
154 名前: 投稿日:2001年11月12日(月)21時20分55秒
>153 名無し**様
レスありがとうございます。 嬉しいっス!
次回作は、ちょっと先になりそうですが、がんばりまっす!

では、うこな。作 『ふたりでしようよ。』 スタートです。

   お時間あったら、読んでってください。
155 名前:『ふたりでしようよ。1』 投稿日:2001年11月12日(月)21時24分10秒
 今日のあたしは、なんだかおかしい。

 いらいらして、どきどきして、ちくちくしてる。

 原因はわかってる。
あの、アホ裕子のせいだ。


「…中…さん、や…と…なんでしょ?」
「…なんでやぁ…。…うっさいわ。」
「…で、こう…。こんな…そうなんですよ…。」


 石川が何か妙な手つきをしながらひそひそ話してる。
アホ裕子はお子様たちと一緒に、石川の話を真剣に聞いてる。


 石川なんかと楽しそうにしちゃってさ。
何で今日はこっちに来ないんだよぉ。
いつもなら、『やぁ〜ぐちっ、好きっ。』とか言いながら来るくせに。

 …こっちに来いよぉ。アホ裕子ぉ。



 あ。目が合った。
156 名前:『ふたりでしようよ。2』 投稿日:2001年11月13日(火)12時46分08秒
「やぁ〜ぐちぃ〜っ!好きやでぇぇ〜!」
 目が合った瞬間、裕ちゃんの瞳が輝いた。
そしてそのまま、裕ちゃんは両手をひろげながら走ってきた。


 なんだよぉ。びっくりするじゃんか。
ちょっと、いや、かなり嬉しい、かも。


 あたしは、裕ちゃんの腕に捕まったまま、動けなかった。
いつもなら、『なにすんだよぉ。』とか言って逃げるのに、それも忘れてた。
嬉しすぎて、頭が真っ白になっちゃった。


「やぐちっ、やぐちっ、ん、ちゅ〜〜〜っ。」

 裕ちゃんは、あたしを抱き締めてた腕を緩めて、キスしようとしてきた。

 やばいっ。頭、真っ白にしてる場合じゃないっっ。
裕ちゃんの唇が迫ってくる。
157 名前:『ふたりでしようよ。3』 投稿日:2001年11月13日(火)12時47分03秒
「な、な、な、なにすんだよぉっっ。やめろよっ。こんなトコでっ。」

 あたしは、かろうじて裕ちゃんの唇から逃れた。
こんなトコでキスするわけにはいかない。


 いや、場所がどうとかじゃなくてっ。
そうそう、お子様もいることだしっっ。
っって、そうじゃなくてぇっっ。

あぁ〜〜っっ、何考えてんだよぉっ、あたしはぁっ。


「だめなんかぁ…?やぐちぃ…?」

あああああ。そんな目で見るなよぉ。

「だだだだだだめに決まってるじゃんっ。」
「…そぉかぁ…。だめなんかぁ…。それじゃ〜。」

 裕ちゃんの瞳がまた輝いた。
158 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月13日(火)22時01分59秒
やぐちゅ〜だ!やったぜ♪
続きが楽しみ。わくわく。
石川が妙な手つきで何を話していたのか気になります〜。
159 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年11月14日(水)22時29分28秒
>158 名無し読者さん

 レスありがとうございます。
 はい。やぐちゅ〜です♪
 わくわくしてもらえて、うれしいです。

 では、続きをど〜ぞ♪
160 名前:『ふたりでしようよ。4』 投稿日:2001年11月14日(水)22時30分30秒
 ぎゅ〜〜〜。

 あたしは、また裕ちゃんに抱き締められた。
ちょっときつくて痛いけど、やっぱり嬉しい。
あたしの背中に回された裕ちゃんの手が、あったかい。

そのあったかい手が、もぞもぞ…動いてる?

「なにしてんのっ、裕ちゃんっ。」
「ちっっ。…失敗や。」

 裕ちゃんが悔しそうに舌打ちする。

「何しようとしてたの?裕ちゃん。」
「いや、ちょっとな…っていやいや、なんでもないでぇっ。
 矢口のブラのホック、こっそり外そうとなんかしてへんでぇっっ。」

「ブラのホックぅ〜?どこでそんなコト覚えてきたのっ?」
「えっと、ちょっとさっき石川がなぁっ、これなら絶対気付かれんって、
 いやいや、なんでもないでぇっ。」
「ちょっと?さっき?石川がなぁっ?」
161 名前:『ふたりでしようよ。5』 投稿日:2001年11月14日(水)22時32分42秒
 裕ちゃんが慌てて首を横に振る。
その向こうで、石川がそ〜っと部屋を出て行こうとするのが見えた。

「石川ぁっ!なんでそんなコト、裕ちゃんに教えるのっっ?
 っていうか、何でそんなコト知ってんの?」

 石川はちょっと引きつりながら、振り返って言った。
「っえっ、だってだって、中澤さん、意外に知らなかったしぃ…。」

 ちょっと待てっ。意外にってどういうコトだよぉっ。


 石川は引きつった顔で真っ赤になりながら答え続ける。

「だってだって、こんなの常識だしぃ…。」
「どこの常識よぉっ。しかもあんた、そんなのお子様にまで教えたのぉっ?」
「っえっ、だってだって、こういうコトは、早いうちに知っておかないとぉ…。」

「早いうちになんて、教えちゃダメに決まってんじゃんか〜っ。」
「…ご、ごめんなさぁいっ。」

 それだけ言うと、石川は部屋を出て行ってしまった。
裕ちゃんは『ずるいでぇっ、石川ぁ。』という顔でドアを見た後、あたしの顔色を窺ってる。


 まったくもう。しょうがないんだから、裕ちゃんは。
162 名前:『ふたりでしようよ。6』 投稿日:2001年11月17日(土)16時06分14秒
「で、どういう風にするって?」

 ちらちらとあたしの顔色を窺ってた裕ちゃんの顔が、ぱあ〜っと明るくなる。

「こうやってな、こうやってな、ここ押さえてな…。」

 裕ちゃんが嬉しそうに身振りつきで教えてくれる。
手つきは怪しいけど、可愛いじゃんか。こいつはもう。

「こうやったら、相手に気付かれんと外せるんやぁっ。すごいやろぉっ?」
「…普通気付くよ。」
「…えぇっ?気付くんかぁっ?そんな…せっかく矢口にしてやろうと思うたのに…。」

 今までにこにこしてた裕ちゃんがしゅんとなる。

 そんなコトしたかったの?裕ちゃん。
163 名前:『ふたりでしようよ。7』 投稿日:2001年11月17日(土)16時07分46秒
「…ごめんなぁ、やぐちぃ…?」
「もういいよぉっ。」
「怒らんといてやぁ〜。なぁ、やぐちぃ…。」

 裕ちゃんがあたしの顔を覗き込む。
裕ちゃんのその顔には弱いけど、我慢してあたしはそっぽを向く。

 別に怒ってないけど、可愛いからしばらく怒ってるフリしてやろぉっと。


 石川なんかに教えてもらってたのは許せないけどね。
どうせなら、あたしが教えたかったのにさ。
どうせなら、ふたりきりの時にしたかったのにさ。


 言葉にして言ったりなんかしないけど。


 ふたりきりでしようよ、そういうことは。
ふたりで覚えていこうよ、そういうことは。


 ふたりでラブラブしてこうよ。

 ね。裕ちゃん。


〜 Fin 〜

164 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年11月17日(土)16時08分32秒
 はい。うこな。作 やぐちゅ〜 『ふたりでしようよ。』終了です。
いかがでしたでしょうか?

 大人な裕ちゃんを書きたいのに、矢口相手だとなぜか子供っぽくなってしまう…。
おとなちっくなやぐちゅ〜を目指したいです。

 つぎは、一応未定のようです。Nさん、何かできてるかな?

 
165 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)18時19分20秒
やぐちゅー最高!
どんどんラブラブしちゃってよ。許してあげるよ。
大人っぽい裕ちゃんも、子供っぽい裕ちゃんも大好きさ。
166 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年11月22日(木)22時42分40秒
>165 名無し読者さん。
   レスありがとうございます♪
   嬉しいです〜やぐちゅ〜どんどんラブラブしちゃいます〜


Nは熟考中みたいなので、うこな。が続けて書かせてもらいます。

では、>80 姐さん大好き。さんのリクエストで
(すごく書くの遅くて申し訳ないですが。)
うこな。作 あっちゅ〜 『虜。』スタートです。

お時間あったら、読んでってください。
 
167 名前:『虜。1』 投稿日:2001年11月22日(木)22時43分49秒
 あの夜を境に、アタシらは変わった。
いや、もっと前から変わっとったんかもしれん。


 アタシらはそれまで、ただ一緒に遊ぶだけの関係やった。
たぶん、アタシの気持ちに気付いてないあんたにとっては。

 他愛もないおしゃべりをして、美味しいものを食べる。
時には愚痴をこぼしながら、一緒に美味しい酒を味わう。

 あんたにとって、たぶんとても居心地の良い距離。


 …でも、アタシにはちょっと物足りひんかったんや。
168 名前:『虜。2』 投稿日:2001年11月22日(木)22時45分28秒
「あっちゃん、ちょっと呑みすぎちゃうの?」
「なに言うてますのぉ。呑みすぎなんは裕ちゃんやろぉ?
 うちが呑んどるの、お酒やないし。次、何食べよかなぁ〜。」 
「これ、美味しいでぇ?ちょっと食べてみ?」


 いつもどおりのおしゃべり。けれど今日は少し違う。
わざとに視線を外しながら、アタシは長い爪で自分の唇をなぞる。

 …アタシの仕草が気になって仕方なくなるように。

 ふざけ合いながら、外した視線を少しだけ送ってみる。
わずかに送る視線の中に、さりげなく罠を隠して。

 …あんたがそれに気付かないうちに恋に落ちるように。


 あんたの表情が変わる。仕草がぎこちなくなる。
アタシはゆっくりと、少しずつあんたを惑わす。

169 名前:『虜。3』 投稿日:2001年11月23日(金)22時30分11秒
 そんな夜が何度か続いた後、いつものように遊んだ帰り道。
抜け道にしとる暗い公園で、あんたはアタシを呼び止めた。

「…裕ちゃんっ。ちょっと、話があるんや…!」

 月明かりの下、あんたは振り絞るように声を出す。
アタシはわざと、何も気付かない振りでその声を聞く。

「裕ちゃんのコト、好きなんや。すごい好きなんや。
 こんなん裕ちゃんが困るだけやって分かっとるけどっ。」

 潤んだ瞳が色っぽいやん。あっちゃん。

「ごめんな、どうしても言うときたかったんや。
 うち、言えただけで充分やから…。
 これ以上好きにならんように頑張るから…。
 今までどおり振舞えるようにするからっ…。」


 思うたとおり。かわういなぁ、あっちゃん。
そんな瞳されたら、ちょっと苛めてみたくなるやんかぁ。


「…ホンマに言うただけで充分なんか…?
 アタシのこと、好きになってくれたんやろ?
 アタシが欲しいんと違うんか…?」

170 名前:『虜。4』 投稿日:2001年11月23日(金)23時20分58秒
 答えられへんって分かっとるけど、意地悪く聞いてみる。
あんたは真っ赤な顔のまま、何も言わない。

 たぶん逆光で見えへんやろうけど、アタシはあんたに微笑みかける。
今まであんたには見せたことのない妖しい笑顔で。

「あっちゃん。アタシと付き合うてみるか?」

 軽い感じで言うてみる。
あんたはもう、身動きひとつ取れへん。


 頬を伝うひとすじの涙。
きっと、それが、あんたの返事。


 先にあたしを虜にしてたはずのあんたが、アタシの手に堕ちる。
結局、あんたは、アタシの虜。


 もう、元通りなんて無理なんや。


 〜 Fin 〜

171 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年11月23日(金)23時23分36秒
   〜あとがき〜

 はい。うこな。作 あっちゅ〜 『虜。』終了です。
如何でしたでしょうか。

 ずっと前から使いたかった文があって、それを膨らませたら
あっちゃんと裕ちゃんのお話になりました。
(でもあっちゃんってこんな感じに書いちゃっていいのかなぁ…
 いまだに掴めてないし…)

172 名前: 投稿日:2001年11月28日(水)02時25分59秒
お待たせしました(?) N作 超短編 ゆう&ごま『冬のくちどけ』スタートです。

     お時間あったら、読んでってください。
173 名前:『冬のくちどけ』 1 投稿日:2001年11月28日(水)02時27分11秒


やっと慣れてきたひとりきりで過ごす静かな楽屋。

慣れてはきたけど、
やっぱり、まだちょっと寂しいなぁ。
なんて思うてたら、うまい具合にドアをノックする音が聞こえた。


「どうぞ〜。」

「裕ちゃ〜ん、遊びに来たよ〜ん。
 なんかぁ、ひさしぶりだよねぇ。」

「そやなぁ。
 元気してたか?」

「うん。」

・・・・・・ホンマはめっちゃ嬉しいんやけど
久しぶりすぎて、なんも話すコトが見つからん。

なんとなくお互い向かい合って
それぞれ雑誌なんかをパラパラとめくってた。

おやつの『冬のくちどけ』P○ckyを片手に・・・


174 名前:『冬のくちどけ』 2 投稿日:2001年11月28日(水)02時28分12秒

ふと視線を上げると目の前に可愛いごっちんの顔。
口唇にふわりと残されたココア・パウダーがホンマかわういっ♪

ごっちんはそれに全く気づかんと次のP○ckyに手を伸ばしてるし。

ちゅうして、舐め取ってあげたいわぁ♪
ほんでも、もうメンバーじゃなくなったアタシのちゅうはマズイかなぁ?

「ん゛〜ん・・・」

ちゅうしようか、せんどこか悩んでたアタシの耳に
聞きなれてたゆったりとしたテンポの声が入ってきた。

「裕ちゃん。」

「ん?」

突然の声に間の抜けた顔と返事を返したアタシの口唇がふさがれる。

もちろん、ごっちんの口唇で・・・


175 名前:『冬のくちどけ』 3 投稿日:2001年11月28日(水)02時29分07秒

「へっ?
 なっ、何やのんっ!」

「だって、ついてたんだもん。
 ・・・パウダー。」

そう言うて、前とちっとも変わらん
あの無敵の笑顔をくれる。


今度はアタシが、ごっちんの口唇に残るパウダーを拭う。

「ごっちんも、ついてたでぇ。」

それだけ言うて微笑み合う。


言葉や時間なんて関係ないんやなぁ。



     ありがとうな。

     ごっちん。


 〜 Fin 〜

176 名前:N@書く人 投稿日:2001年11月28日(水)02時30分18秒
   〜 あとがき 〜

はい。 N作 超短編 ごま&ゆう(?)『冬のくちどけ』終了です。

うこな。が、おやつに『冬のくちどけ』を持って来てくれたので思いついたネタです。
それにしても・・・またまた短いですねぇ。<反省

次回作は・・・毎度のコトになりつつありますが、未定です。
177 名前:LINA 投稿日:2001年11月28日(水)06時38分25秒
あ、あまうぃ・・・・(萌

にしても、チュ〜する方法。
そっかぁ〜・・そーゆうテがあったんですよね!って感じです(w
今度誰かに試してみま〜す♪(ヲイ

自作もがんばてくださーい♪
178 名前: 投稿日:2001年12月11日(火)18時02分21秒
>177 LINAさん
レス&萌え ありがとうございます。そして、遅くなってしまってすいません。
>チュ〜する方法。
はい。 P●ckyは今も昔も『ちゅう』のモトなのですっ!<昔って・・・
もちろん、今のあのムースなヤツはCMでも萌えまくってます。(^^;
179 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月11日(火)18時06分08秒
では、うこな。作 KU 『5日遅れのバースディプレゼント。』スタートです。

お時間あったら、読んでってください。
180 名前:『5日遅れのバースディプレゼント。1』 投稿日:2001年12月11日(火)18時08分27秒
「圭坊ぉっ!」

 楽屋から出たところで突然、後ろから声を掛けられた。
あたしを呼ぶ声に振り向くと、今日はオフで家にいるはずの裕ちゃんが走ってくる。

「あれ?裕ちゃん、どうしたの?
 今日は用事があるから、ずっと家にいるって言ってたじゃない?」

 一生懸命に走ってきたせいか、真っ赤な顔をしている。
そして、裕ちゃんは息を切らしながら、片手を上げて言った。

「ちょ、ちょっと、け、圭坊に、用事が、できて、なぁ。」

 まだ肩で息をしながら、裕ちゃんはあたしの手を握りしめた。
いつもは冷たい裕ちゃんの手が汗ばんでいる。

「なぁっ、今日もう終わりやろぉ?ちょっと来てくれへんかなぁ?」
「?…いいよ?」

 あたしの返事を聞いた裕ちゃんは、にこぉっと笑った。
そして、周りを気にしながら、あたしをどこかへ連れて行こうとした。
181 名前:『5日遅れのバースディプレゼント。2』 投稿日:2001年12月11日(火)18時10分37秒
 きょろきょろと辺りの様子を窺い、誰もいないことを確認した裕ちゃんは、
楽屋からかなり離れた所にある空き部屋にあたしを連れて入った。

「何かあったの?裕ちゃん?」
「はいっ。」

 ドアを閉めたとたん、いきなり振り返って不器用にラッピングされた包みを
渡される。
さっきまでのにこにこ顔とは違って、裕ちゃんは真剣な瞳をしていた。

「…開けてみて?」

 こくん、とあたしは頷いて、包みを手に取った。
あたしの好きな赤い色のリボンを外し、丁寧にラッピングを解いていく。
すると、中には青い色の手編みのマフラーが入っていた。

「…これ、裕ちゃんが?」
「アタシ不器用やから、あんまり上手く出来ひんかったけどなぁ。
 ホンマはな、ちゃんと誕生日に渡したかったんやけどなぁ。
 …さっき、やっと出来たんや。」

「裕ちゃんの瞳の色だね。」
182 名前:『5日遅れのバースディプレゼント。3』 投稿日:2001年12月11日(火)18時11分35秒
 それだけ言うと、あたしはそのまま動けなくなってしまった。
すると、裕ちゃんはマフラーを握り締めたままのあたしの手をそっとひらいて、
そのマフラーをあたしの首に優しく掛けてくれた。

「ごめんなぁ。遅れてしもて。でも、どうしても圭にだけはアタシが作ったモン
 あげたかったんや。」
「ううん…。ありがとう。すごく、嬉しい。」

 嬉しすぎて涙が零れそうになる。
ところどころ編み目がずれているけど、裕ちゃんの想いが込もったプレゼント。
裕ちゃんの瞳の色のマフラー。
なんだか、裕ちゃんに抱き締められているような感じがする。

 あたしは気持ちを押さえきれなくなって、裕ちゃんに抱きついた。
あったかい腕があたしを包み込む。

「ありがとう。とてもあったかいよ。裕ちゃん、大好き。」
「アタシも圭のコト大好きやで。」

そう言うと、裕ちゃんはおもむろにさっき外したリボンを手に取った。
183 名前:『5日遅れのバースディプレゼント。4』 投稿日:2001年12月11日(火)18時13分35秒
 裕ちゃんは手に取ったリボンを自分の首に巻いて、ちょうちょ結びに結んだ。
不器用に結ばれたリボンがとても可愛い。

「プレゼントのおまけや。そのプレゼントを受け取った人には、
 おまけにアタシが付いてくるんやで。限定一名様やけどなぁ。」
「あははっ、ありがと。あたしそっちの方が嬉しいわ。
 でも裕ちゃん、なんだかどっかのマンガみたいだよ?」
「そうかなぁ…そうやなぁ…ええ案や思うたのに。二番煎じやったかぁ。」

 裕ちゃんはそう言うと、そのまま俯いてリボンを弄りはじめた。
ちょっと拗ねちゃったかな?


「ほんと、嬉しいよ。ありがと、裕ちゃん。」

 俯いたままの裕ちゃんにキスをする。
あたしのありったけの想いを込めて。


 ほんと、今までで最高のバースディプレゼントだわ。
ありがとね、裕ちゃん。

 〜 fin 〜

184 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月11日(火)18時21分34秒
  〜 あとがき 〜

 はい。 うこな。作 KU 『5日遅れのバースディプレゼント。』終了です。
いかがでしたでしょうか?

 NさんのKU読んでたときに、甘いKUを書きたくなって、
こんなのを書いてしまいました。

 次回作は未定の予定です。(すっごく短いの書くかも・・・。)


185 名前:瑞希 投稿日:2001年12月12日(水)00時13分35秒
首にリボン巻き、拗ねて俯く裕ちゃんに萌死…。

やはり、ワタシには書けない甘さです。
Nさん、うこな。さん、今後とも、見習わせていただきます。
186 名前:うこな。&N@書く人 投稿日:2001年12月15日(土)18時35分59秒
 >185 瑞希さん

 レス&萌ありがとうございます〜。

 >今後とも、見習わせていただきます。
 N   :とんでもないっス!(照 
 うこな。:あまあまやって!嬉しいなぁ〜。よかったなぁ、N。
      もっとあまあま目指そうなぁ〜。
 N   :うん。 胸焼けしそうなくらい甘〜いのね。(^^

では、うこな。作 なかよし『ある日の会話。』です。
お時間あったら、読んでってください。

187 名前:『ある日の会話。』 投稿日:2001年12月15日(土)18時37分44秒
「なぁ〜?吉澤ぁ〜、あのミュージカル風の曲、かっこええなぁ?」
「あ、ありがとうございますぅ、中澤さん。」

「それで、誰落とすつもりやぁ?」
「いえいえそんなぁ〜。」

「矢口はだめやでぇ?あたしのやからなぁ?」
「そんなぁ、わかってますってぇ〜。」

「圭坊もやでぇ。」
「中澤さんのですよねぇ〜。」

「なっちとカオリもだめやで〜?」
「知ってますよぉ〜。」

「ごっちんとか石川とかも〜けっこうだめかもなぁ。」
「そぉですかぁ〜。」

「辻加護はもうあたしが予約済みやしなぁ。」
「太らせてから美味しく頂くってやつですねぇ〜?」

「新メンはこれからいっとこうか〜ってとこやしなぁ。」
「…中澤さん?じゃあ、あたしはどうすればいいんですかぁ?」

「…あたしにしとき。まぁ、頂かれるほうやけどなぁ。」

 おしまい。
188 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月15日(土)18時41分21秒
 はい。うこな作。なかよし『ある日の会話。』終了です。
如何でしたでしょうか?

 すごく短いので(会話のみだし)UPしようかどうしようか
迷ったのですが、Nさんに好評だったので、UPしました。

次回作は、いつものように未定の予定です。
189 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月15日(土)20時08分09秒
いい!
短いのにしっかりとツボにはまりました。
190 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月16日(日)15時58分02秒
っていうか、短いからいいのだとおもうよ。うん。テンポいいし。
191 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月20日(木)21時48分26秒
>189 名無し読者さん
 レスありがとうございます〜。
 ツボですか?よかったです♪

>190 名無し読者さん
 レスありがとうございます〜。
 テンポいいですか?嬉しいです♪


では、次回はNさんの予定です。お楽しみに〜♪
192 名前: 投稿日:2001年12月20日(木)23時03分16秒

はい。 では、N作 なか&よし(?)で『・・・いいですか?』 スタートです。

    お時間あったら、読んでってください。
193 名前:『・・・いいですか?』 1 投稿日:2001年12月20日(木)23時04分25秒



「・・・いいですか?」

思い切って伝えた言葉。

「へっ!?」

澄み渡るような淡いブルーの眼を見開き
フリーズしたあなた・・・

その顔が、よりいっそう可愛くって
あたしは答えも聞かずに動き出す。


それで良かったと思う。

それでほんとに良かったと・・・



194 名前:『・・・いいですか?』 2 投稿日:2001年12月20日(木)23時05分40秒


打ち上げでいつも以上に上機嫌でお酒を呑んでた中澤さんは
いろんなメーンバーにぴったりとくっついて、いろなん話をしてた。

少し揺れながらも、ほんと楽しそうに、愛しそうに・・・

その順番がやっと、あたしに回ってきた頃、
あなたはもう、支えなしではいられない程に揺れていた。

ぴったりと横に座り、腰に腕を回し、
そんなあなたの身体を支える。

でも、それは、ただの子供のいい訳。

ほんとはあたしが、もっとあなたに近づきたかったから。

あたしがあなたの温もりを少しでもたくさん感じてたかったから。


195 名前:『・・・いいですか?』 3 投稿日:2001年12月20日(木)23時06分52秒


あたしの鼻先をくすぐる大人の女性の甘い香り。

あたしの耳元に寄せられた素敵な口唇。

時折触れるその柔らかさと温もり。

染み込むような熱く甘い吐息があたしの心に堕ちてくる。


そのすべてがあたしを惑わす。


196 名前:『・・・いいですか?』 4 投稿日:2001年12月20日(木)23時07分42秒


「・・・なぁ。 わかるかぁ?」

やっと、あたしの耳から口唇を離し、上目遣いで覗き込む。

中澤さん・・・

それって、はっ、反則です・・・

吉澤はもう、限界です・・・


「ん? どしたぁ?」

「あの・・・

 ちゅうしても

 ・・・いいですか?」

思い切って呟いた言葉。

「へっ!?」

澄み渡るような淡いブルーの眼を見開き
フリーズしたあなた・・・

その顔が、よりいっそう可愛くって、
あたしは答えも聞かずに動き出す。


197 名前:『・・・いいですか?』 5 投稿日:2001年12月20日(木)23時08分35秒


   チュッ!


・・
・・・
振り返るように軽くくちづけて、ゆっくりと距離を戻す。

フリーズしたままのあなたに
照れ隠しで『へへっ♪』っと微笑むと、軽く微笑み返して
まるで何もなかったかのように、話しに戻る。

そして、一方的に話し終わると
また、ふらふらと次のメンバーのところへ行ってしまう・・・


腰に回してた腕があったかい・・・

あなたのいた左側があったかい・・・

あなたに触れた口唇があったかい・・・



198 名前:『・・・いいですか?』 6 投稿日:2001年12月21日(金)04時54分10秒



〜 翌朝 〜


まだ慣れてないけど、大好きな甘い香りが鼻をくすぐる。

飛び起きて、辺りを見回して
誰もいないのを確認してほっとする。
けど、なんか、ちょっと残念な気分だよ。

寝ぼけた頭で昨日の打ち上げを思い出して、なんとなく納得する。

帰るのが遅くなったから、
お風呂に入らずに眠ったあたしの左側からは
まだ、大好きな人の甘い香りが漂う。

これって、たしか・・・
『移り香』って言うんだっけ?


199 名前:『・・・いいですか?』 7 投稿日:2001年12月21日(金)04時55分34秒


顔を左に傾けて、もう一度その憶えたての香りを確認する。

寝ぼけた頭に昨日の記憶がだんだんと甦えってくる。

ゆっくりと自分の口唇をなぞりながら呟き
昨日の自分したことを確認する。

「あたし・・・
 酔ってた中澤さんにキスしちゃったんだよねぇ・・・」


嬉しいんだけど、なんか、ちょっと納得いかない。

酔った大人相手だから?

軽く流されたから?

う゛〜ん・・・

判んないけど、
やっぱり、謝っといた方がいいかなぁ?


200 名前:『・・・いいですか?』 8 投稿日:2001年12月21日(金)04時56分55秒


でも、なんて言って?

う゛〜ん・・・

『したかったから・・・』
本音すぎるからだめだ。

『なんとなく・・・』
もっと、だめじゃん!

『勢いで・・・』
最悪だよ・・・

でも、上手い言い訳が思いつかなくって困ってるはずなのに、
なんであたしの気持ちは、こんなに嬉しくって、
そわそわしてんだろう?


201 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月21日(金)10時41分36秒
なかよし発見!!
なんかイイスね〜!可愛くて(w
吉澤の告白に・・・姐さんがどう出るか(大人?へタレ?タラシ?)期待大!!
202 名前: 投稿日:2001年12月22日(土)06時12分52秒
>201 名無し読者さん
発見&期待&レスありがとうございます。
>姐さんがどう出るか(大人?へタレ?タラシ?)期待大!!
どうなんでしょうねぇ? ↑↑↑どれになるんだろう? (^^;
そして、ご期待にそえるかどうか・・・ <かなり不安・・・

なんか、ラストまで書けちゃったんで、いっきにうpします。 では、あとがきにて。
203 名前:『・・・いいですか?』 10 投稿日:2001年12月22日(土)06時13分46秒


ずっと、言い訳を考えてても仕方ない。
とりあえず、なんとかなるよね?

次会った時にいきなり怒られるのも辛いから
まずは、電話で謝っとこう。 うん。

電話をかける言い訳はできたし、
声を聞けるチャンスじゃん!

ラッキーっ!

あたしはそう思うことにして、
携帯を握り締めて大きく深呼吸する。

「ふうぅ〜っ。」

勇気を振り絞って、携帯の発信ボタンを押した。


204 名前:『・・・いいですか?』 11 投稿日:2001年12月22日(土)06時14分40秒


   ♪〜 ♪!

まだ、なんとなく気持ちが落ち着いてないのに2コール目で繋がって、
ちょっと・・・いや、かなり焦った。

「きっ、昨日はお疲れ様でしたぁ。」

「ああ、お疲れさんやったなぁ。」

「実は・・・
 昨日のことで、
 中澤さんに謝らないといけないことがあるんですけど・・・」

「ん? なにぃ!?」

「すいませぇ〜ん!
 中澤さんが『すっごい可愛かった』から、
 ちゅうしちゃいましたぁ〜!」

んあ゛ぁあ!

アドリブとはいえ、なんか・・・
ものすごいセリフ言わなかった、あたし!?

205 名前:『・・・いいですか?』 11 投稿日:2001年12月22日(土)06時16分16秒




・・
・・・
僅かな沈黙の後、

「んあぁ〜、そんなこともあったなぁ〜。
 ははぁっ。」

軽〜く笑って流されちゃったよ・・・

「今度会うたら、お返しするからなぁ。」

なんて言って。

その後は、普通に軽く世間話みたいのをして電話を切った。

206 名前:『・・・いいですか?』 12 投稿日:2001年12月22日(土)06時17分39秒


はぁ〜。

声が聞けたし、怒ってなかったのは嬉しいけど
忘れられてたっぽいのが
ちょっと・・・いや、かなり悔しくって寂しいよぉ〜。

確かにお子様のキスだったし、
中澤さんにとっては、子供の悪戯みたいなキスだったかもしれないけど、
あたしにとっては、めっちゃ真剣で大切なキスだったのにぃ〜。

はぁ〜。

早く、中澤さんに認めてもらえるような、ステキな大人になりたいよぉ〜。

207 名前:『・・・いいですか?』 13 投稿日:2001年12月22日(土)06時19分23秒


   〜 数日後 〜


「おはようございま〜すっ。」

「おっ、吉澤ぁ!」

「ああ゛っ!
 中澤さんっ!!
 ごめんなさぁいーっ!!!」

「許さへんでぇ〜♪」

あの日と同じ淡いブルーの瞳が
悪戯っぽく輝いて近づいてくる。

会えたのは嬉しいけど、
電話で言ってた『お返し』が恐いですー!

208 名前:『・・・いいですか?』 14 投稿日:2001年12月22日(土)06時20分21秒


って、アレっ?

なんで、あたしの手首をホールド!?

なんで、あたしは壁に追い詰められてる!?

なんで、どんどん近づいてくる大好きな口唇!?


   ちゅ〜う♪


「・・・」

「お返しやっ♪
 裕ちゃん、やられっぱなしはイヤやからなぁ〜♪
 ほな、ごちそうさまっ♪」

あまりにも突然のことにあたしはフリーズした。

嬉しさと照れで頭が回らない。

けど、伝えたい言葉だけは、わかる。

「なっ、中澤さぁ〜んっ!?」

楽しそうに去っていこうとするあなたを呼び止め、
なんとかソレを声にする。


209 名前:『・・・いいですか?』 15 投稿日:2001年12月22日(土)06時21分19秒



「あなたのことを・・・

 好きになっても

 ・・・いいですか?」

思い切って伝えた言葉。

「へっ!?」

澄み渡るような淡いブルーの眼を見開き
今度はあなたがフリーズする。

その顔が、よりいっそう可愛くって、
あたしは答えも聞かずに動き出す。


今になって想えば、

それで良かったと思う。

それでほんとに良かったと・・・


 〜 Fin 〜


210 名前: 投稿日:2001年12月22日(土)06時22分49秒
   〜 あとがき 〜

はい。 N作 なか&よし(?)で『・・・いいですか?』 終了です。

このスレにしては長い小話だったんですが、
書き始めたら、なにげにサクサク書けたので、いっきにうpしてみました。
まぁ、『現実は、小説よりも奇なり・・・(w』って、感じです。<ヲイヲイ!

え〜、次回は・・・うこな。です! うこな。が書きますっ!!
珍しく、未定ではないのです!!! (^^;       ではでは。
211 名前:P 投稿日:2001年12月23日(日)03時45分44秒
なか&よしだぁ♪
なんか、ラストが微妙に切ないですね。
答えを聞いていたらどうなってたんだろう…
从#~∀~#从はどう答えたんだろう…

色々と想像させてくれます。
次回も楽しみにしてます〜。
212 名前: 投稿日:2001年12月24日(月)17時29分28秒
>211 Pさん
ご感想、ほんとうにありがとうございます。
从#~∀~#从の答えは・・・自分もすごく知りたいです。<ヲイヲイ!

この、『なか&よし』続くかもしれません。(続かないかもしれません。)
213 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月24日(月)17時37分12秒
では、うこな。作 やぐちゅ〜『あたし達の宝物。』スタートです。
お時間あったら、読んでってください。
214 名前:『あたし達の宝物。1』 投稿日:2001年12月24日(月)17時38分29秒
 ダダダダダダダッ!

 バタンッッ!!

「おはよぉ、やぐちぃ♪なんや〜?走ってきたりして。
 そんなに早う裕ちゃんに会いたかったんかぁ〜?」

 全速力で走ってきたあたしを見て、裕ちゃんは嬉しそうに笑っていた。
思いっきり勢いよくドアを開けたせいか、他のメンバーがびっくりしてる。

「なんでこっちにいるんだよぉっ。
 裕ちゃんの楽屋に来いって言ってたくせにぃっ。」
「そやって、やぐちに早う会いたかったんや〜。
 ん〜、今日のやぐちも可愛いなぁ〜。さ、裕ちゃんの楽屋に行こか〜。」
215 名前:『あたし達の宝物。2』 投稿日:2001年12月24日(月)17時44分53秒
 あたし達は、ふたりだけで裕ちゃんの楽屋に行った。

 いつものように抱き締めようとする裕ちゃんの腕をすり抜けて、
あたしはちょっと裕ちゃんを睨んで言った。

「なんであっちにいたんだよぉ。それにこれっ。なんだよ、これは〜。
 こんなの着て来いなんて、一体何考えてんだよぉっ。」

 あたしは着ていたコートを脱いで、その下に着ている服を見せた。

「あ〜、ちゃんと着てくれたんやぁ。よう似合うとるよ。
 そやって、赤が好きや言うとったやん。」
「いくら赤が好きっていったって、これはないだろ〜?」

 赤いミニのワンピース。サンタの衣装の女の子バージョン。
しかも、帽子と靴まで。
まさか、とは思ってたけど、ここまで予想通りだとは。

「やっぱ、これにして良かったわぁ。結構探したんよ?
 いいのがなかなか無くってな〜。ん〜、可愛い可愛い。」

216 名前:『あたし達の宝物。3』 投稿日:2001年12月24日(月)17時47分03秒
 サンタの格好のあたしを見てにこにこしてる裕ちゃんを見てると、
あたしはなんだか怒る気力が失せてきた。

「…でもこれ、短すぎるよ〜。」
「そこがええんやんか。この長さがやぐちに一番似合うんやで?
 めくって遊ぶ楽しみもあるしなぁ〜。」

「めくるなっ!!思ったとおりだよ、もう。
 裕ちゃん、ちょっと目を閉じてっ。」
「なんやぁ?ありがとうのちゅうかあ?そんなん目ぇ閉じんでも〜。」
「いいからっ。早く。」

 あたしはバッグの中からクリスマスカラーの袋を取り出して、
その袋の中身を裕ちゃんの体に着けながら言った。
「…あたしからのクリスマスプレゼントだよ。」
「なんや…?もう、目開けてもええ?」
「いいよ。鏡見てみる?」

217 名前:『あたし達の宝物。4』 投稿日:2001年12月24日(月)17時49分52秒
「あ、ありがとぉ〜。やぐちぃ、好きやでぇ。」
 何故かすごく嬉しそうな裕ちゃんはあたしを抱き締めて言った。
こんなものが、ほんとに嬉しいの?

 パーティーグッズのトナカイの角の付いたカチューシャと、
首にはクリスマスカラーのリボンの結ばれた大きな鐘のオーナメント。

 …よく似合ってるよ。ほんとに。

「これで、アタシらセットやなっ。ホンマありがと、やぐち。」
「まあ、裕ちゃんがくれる物って、予想がついたからね。
 服と靴のサイズ訊いてきたし。けど、ほんとにこんなの嬉しいの?」

「やぐちがくれるんなら、何やって嬉しいで。宝物やわ。
 アタシ、すごい幸せ者や〜。」

 嬉しいこと言ってくれるじゃん。もう。
照れちゃうよ。

「じゃあ、これでもう充分だね〜、もう一つあったんだけどなっ。」

218 名前:『あたし達の宝物。5』 投稿日:2001年12月24日(月)17時51分09秒
 あたしの照れ隠しの一言で、裕ちゃんの顔色が変わった。
さっきまでの幸せいっぱいの笑顔から、必死な顔になってる。

「え?え?まだ何かくれるん?欲しい欲しい〜。
 なぁ〜ちょうだい〜。なぁ〜やぐち〜。」

 …おもしろい。もうちょっとからかっちゃおうっかな。

「どーしよっかなー。だって、さっきのでもう幸せいっぱいでしょー?」
「いややいややいやや〜。もう一つのも欲しい〜。」

 体全体でいやいやをしながら泣きそうな裕ちゃんがすごく可愛い。
可愛いんだけど、可哀想だからこれくらいでやめとこうかな。
ほんとはもうちょっと見ていたいんだけどね。


「もう、しょうがないなぁ。はい、裕ちゃん。
 もう一つは、あ・た・し。やぐちがプレゼントだよっ。」
219 名前:『あたし達の宝物。6』 投稿日:2001年12月24日(月)17時54分30秒
 自分で思いついたとはいえ、かなり恥ずかしいセリフ。
あたしは顔が火照るのを感じながら、それを投げやりに言った。
そのセリフを聞いた裕ちゃんの動きが一瞬止まる。

「…そやって、もうやぐちはアタシのやで?」
「だからっ!改めて、だよ〜。もう〜、恥ずかしいじゃんかぁ。」

 裕ちゃんがさっき以上の笑顔であたしを抱き締める。
ありがとう、と囁きながら頬擦りをする。

「…アタシもやぐちのやからな…。」

 ふたりきりの静かな部屋で、裕ちゃんの囁く声だけが聞こえる。
あたしは裕ちゃんの体温を感じながら頷いた。

220 名前:『あたし達の宝物。7』 投稿日:2001年12月24日(月)17時55分16秒
「あ、言うとくけどな、服と靴のサイズ訊いたのは、一応確認しただけや。
 やぐちのサイズくらいちゃあんと知っとるよ。」
「…悪かったね、ちっちゃくて。」
「やぐちのそういうとこも可愛くて好きやでぇ。」

 もう。気にしてるのに、そんなこと言うんだから。

 文句ばっかり言ったけど、あたしもすごく嬉しかったんだ。
裕ちゃんのプレゼントは、全部あたしの宝物だよ。

 もちろん、裕ちゃんを含めて、だけどね。


 お互いがお互いの宝物だなんて、ちょっと素敵じゃん?
ね、裕ちゃん。


 〜 Fin 〜
221 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月24日(月)18時07分16秒
 〜 あとがき 〜

 はい。うこな。作 やぐちゅ〜『あたし達の宝物。』終了です。
いかがでしたでしょうか?

 クリスマスというコトで、あまあまなやぐちゅ〜。でした♪
(銀板ではNさんがあま〜いKUやってるようです♪)
222 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月25日(火)02時17分55秒
やっほう♪
クリスマス仕様のやぐちゅー良いですね〜。
トナカイの裕ちゃんかわいい!
223 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月31日(月)10時16分34秒
>222 名無し読者さん。
224 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月31日(月)10時27分02秒
あああああ!!ごめんなさいごめんなさいい〜押し間違えてしまいました!!
あらためまして

>222 名無し読者さん。
 レスありがとうございます。
クリスマス仕様のやぐちゅ〜、気に入っていただけたみたいで嬉しいです。
次は、年越し用のやぐちゅ〜です。

では、Nさんが忙しいようなので、またまた続けて書かせてもらいます。
うこな。作 やぐちゅ〜(一応)『もっと仲良し。』です。
お時間あったら、読んでってください。
225 名前:『もっと仲良し。1』 投稿日:2001年12月31日(月)10時29分41秒
「矢口さん♪矢口さん♪」
 辻があたしの名前を呼びながら、とてててて、と駆け寄ってくる。
「矢口さんは〜、中ざわさんと〜………れすか?」

 ジュースを飲みながら振り向いたあたしは、辻が言った言葉に驚いて
それを鼻から吹き出しそうになった。

「も…もう一回言って?今なんて言ったの?」
「だから、矢口さんは中ざわさんとひめはじめするんれすか?」


 まだまだ色気より食い気の辻から、こんな言葉を聞くとは思わなかった。
…眩暈がする。
落ち着こう。落ち着いて、深呼吸をして…。

 すぅ〜、はぁ〜〜。

「ええ〜っと、辻?誰からそんなこと聞いたの?」
「りかちゃんれすよ。お正月になったらするんれすよねぇ?
 矢口さんは中ざわさんと仲良しだから、中ざわさんとするんれすか?」

 …すぅ〜、はぁ〜〜…。

「…ええ〜っと、辻?仲良しだから、何をするんだって?」
「ひめはじめれすよ。矢口さんは知らないんれすか?ひめはじめ。」

 知ってる、とは、とてもじゃないけど、言えない。
あたしは辻の言葉を適当に聞き流して、梨華ちゃんの姿を探した。

226 名前:『もっと仲良し。2』 投稿日:2001年12月31日(月)10時33分18秒
「梨華ちゃんっっ、ちょっと来てっっ!」
 楽屋の窓際にいた梨華ちゃんが、あたしの声に驚いて逃げようとする。
けれど、部屋の隅に逃げ込んだ梨華ちゃんは、あっさりとあたしに捕まった。

「ちょっと、聞きたいことがあるんだけど。」
「…矢口さん、怖いですぅ〜。」

 じたばたと暴れる梨華ちゃんの腕を握り締めたまま、あたしは言った。
「また辻に変なこと教えたでしょっ。なんでそーいうこと教えるのっ。」
「変なこと〜…?教えてないですよぉう。」

「辻が梨華ちゃんに聞いたって言ってたよ。ひ…ひめ………のこと。」
「ひ…?ああ、姫はもがっっ。」

 あたしは真っ赤になりながら、慌てて梨華ちゃんの口を押さえた。
まったく、大声で何てこと言うんだよっっ。恥ずかしいっ。
227 名前:『もっと仲良し。3』 投稿日:2001年12月31日(月)10時34分53秒
 あたしは梨華ちゃんの口を押さえたまま、ひそひそ声で続けた。
「なんであんなこと教えたの?」

「だってだって、姫初めってなんですか?って真顔で訊いてくるんだもん。
 だから、お正月に仲の良い人が二人でもっと仲良くすることだよって言ったんですよ。
 本当のことなんか、教えられないですよぉ。」

 あたしの勢いに押されてか、梨華ちゃんもひそひそ声で一所懸命に説明する。

「で、なんであたしと裕ちゃんになってんの?」
「え〜っと、どのくらい仲が良い人がするのか訊かれたから…。」
「……。」

 あたしは、こめかみがぴくぴく震えるのを感じた。
顔が引きつってくるのが分かる。

 その時、聞き慣れた声があたしの耳に飛び込んできた。

「やぁぐちぃ〜っ。おはよぉ〜。」

 いつもと同じように、裕ちゃんがこっちの楽屋に入ってくる。
その時、辻がとてててて、と駆け寄っていった。
228 名前:『もっと仲良し。4』 投稿日:2001年12月31日(月)15時25分45秒
「おはようございます、中ざわさんっ。」
「はい、おはよ〜。」

 珍しくあたしより先に辻が裕ちゃんに話し掛けた。
なんだか、嫌な予感がする。

「中ざわさんは、お正月に矢口さんとひめはじめするんれすか?」

 …あたしの予感は的中した。
よりによって裕ちゃんにまで聞かなくてもいいじゃん…。
言葉の意味を知らないってこわいなぁ。

 いくら裕ちゃんでも、そうやで、なんて言うわけない…。
「…そうやで?」
 ぅええっっっ?ちょちょちょっと、裕ちゃんっ?
びっくりしすぎて、声がでないよ。 

「辻、よう知っとんなぁ〜。どんなことするんか、知っとるんかぁ?」
「お正月に、仲の良い人がふたりでもっと仲良くするんですよっ。
 一緒に遊んだりするんですよね♪」
229 名前:『もっと仲良し。5』 投稿日:2001年12月31日(月)15時26分27秒
 満面の笑顔で辻が答える。
梨華ちゃんは、というと、怯えた表情で椅子の陰に隠れてる。

「よう知っとんな〜、えらいなぁ、辻。」

 裕ちゃんがちょっと引きつった笑顔で辻の頭を撫でる。
辻は嬉しそうに笑って、他のメンバーのところへ走っていった。
あたしの心臓は、まだどきどきしてる。

「…ああ、びっくりしたなぁ〜。やぐちぃ、辻どうしたんやぁ?」
「いや、なんか、辻が梨華ちゃんに聞いて、梨華ちゃんがあたしたちに
 例えて教えたらしいよ?あたしだってびっくりしたよぉ。」

 裕ちゃんが、あたしの瞳を優しく見つめて、近づいてくる。
そして、あたしの耳元で、あたしだけに聞こえるように囁いた。

「ホンマにしよなぁ、姫初め。矢口と一緒に年越ししたい。今日、アタシん家泊まりぃ?」
 あたしの心臓が跳ね上がる。
どきどきが止まんないよぉ、裕ちゃん…。

「え?あぁ、うん…。はい。」
 あたしはどぎまぎしながら答えた。
たぶん、耳の付け根まで真っ赤なんだろうなぁ。
恥ずかしいけど、嬉しいよう。

230 名前:『もっと仲良し。6』 投稿日:2001年12月31日(月)15時29分03秒
 あたしは真っ赤になったまま、顔がにやけてくるのを抑えようとしていた。
そんなあたしを見ながら、裕ちゃんも真っ赤な顔でにやけてる。
ふにゃぁ〜っとした笑顔がすごくかわうぃよう。

「後で、石川説教…。」
 笑顔のまま、裕ちゃんが呟いたけど、あたしが梨華ちゃん助けちゃおう。
だって、梨華ちゃんが言ったことがきっかけだもんね。
ちょっと、梨華ちゃんに感謝、かな。あと、辻もね。


 新しい年になるまで、裕ちゃんと一緒に過ごして、
新しい年になっても、裕ちゃんと一緒に過ごす。

 ずっと続けていこうね。
ずっと、ふたりで仲良くしてこうね。
きっと、もっともっと仲良しになるんだ。

 ね、裕ちゃん。

 〜 FIN 〜

231 名前:うこな。@書く人 投稿日:2001年12月31日(月)15時36分53秒
 〜 あとがき 〜

 はい。うこな。作 やぐちゅ〜『もっと仲良し。』終了です。
如何でしたでしょうか?

 年末、ということで、こんなのを書いてみました。


 では、Nさんは忙しいようなので、二人分のご挨拶をしたいと思います。

 レスをくださった方々、読んでくださった方々、ありがとうございました。
そして、来年もよろしくお願いいたします。
 
 N & うこな。
232 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月31日(月)23時43分03秒
かわいい姐さん・へたれの姐さん・かっこいい姐さんetc
色々な姐さんをありがとうです。
来年も色々な姐さんをお願いします。
良いお年を(w
233 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月04日(金)22時14分29秒
k
234 名前: 投稿日:2002年01月25日(金)04時38分12秒
>232 名無し読者さん&読んでくださってる方々。

N&うこな。「ありがとうございます。 今年もよろしくです。」

こんな、不定期更新のスレですが、これからもよろしくです。


ってことで、N作 やぐちゅー・シリーズ 第3章『イヤ!』スタートです。

    お時間あったら、読んでってください。
235 名前:『イヤ!』 1 投稿日:2002年01月25日(金)04時40分11秒



裕ちゃん家に来ると

当たり前みたいに抱きしめられて

して当たり前って感じでキスされる。

でも、今日は・・・


236 名前:『イヤ!』 2 投稿日:2002年01月25日(金)04時41分19秒


「イヤ!」

「真里ぃ〜 しよう♪」

「イヤだってばっ!」

「なんでぇ? なんでイヤなん?」

「とにかく、イヤなのっ!」

「なぁ、なんでイヤなん?
 言うてくれな、裕ちゃんわからんわぁ。」

そんな、お預けをくらった犬みたいに切なそうな瞳で見ないでよぉ〜。
矢口の決心が鈍るじゃないかぁ。


237 名前:『イヤ!』 3 投稿日:2002年01月25日(金)04時42分19秒

「そんな・・・」

「ん?
 そんな、なにぃ?」

「そんな、矢口よりも『まぁるい裕ちゃん』は、イヤっ!」

ホントは、柔らかくって、可愛くって、大好きなんだけどさ。

でも、ここらで少し言っとかないと
どんどんまぁるくなっちゃいそうじゃない?

だから、今日は心を鬼にして言ってあげてるんだからねっ。

でも・・・ちょっと、怒っちゃったかなぁ?


238 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月26日(土)18時47分18秒
痛い話題ですね。楽しみです。
239 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月26日(土)21時01分45秒
あ、やっぱりみんなそう思っていたんだ。

髪の毛がストレートだとまだ平気なんだけど
なぜかウェーブがかかっていると、ちょっときついよね。
240 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月26日(土)23時21分54秒
今年も裕ちゃんのお話たくさん書いてくださーい♪
やっぱ「まぁるい」は外見のことですか?
つづき楽しみです。
241 名前: 投稿日:2002年01月27日(日)06時40分39秒

レス&感想、ありがとうございます。
予定よりも、更新遅れてすいませんです。

>238 名無し読者さん
やっぱ、痛いネタですか・・・w
でも、そこも、从#~∀~#从のいいトコなのですね。(^^

>239 名無し読者さん
思ってるみたいです・・・w・・・(><;)
自分は、ウェーブてでも、ストレートでも、从#~∀~#从マンセーです。

>240 名無し読者さん
外見&オーラ(雰囲気)と思ってもらえると嬉しいっす。
今年も、がんばりマッスルぅ!

242 名前:『イヤ!』 4 投稿日:2002年01月27日(日)06時42分02秒


「・・・」

「・・・怒った?」

「・・・そやって、」

「ん?」

「そやって、矢口が言うたんやん!」

「えっ!? 何を?」

なんのはなしだよぉ〜。
分けわかんないし、
なんでそんなに、自信満々で眼を輝かせんだよぉ。

なんか、おっきい犬と遊んでる気分だよ・・・
ホントにもぉ〜。

243 名前:『イヤ!』 5 投稿日:2002年01月27日(日)06時43分06秒

「で、矢口が何を言ったって?」

「骨が痛いって・・・
 もっと、柔らかく、
 優しくしてって。」

「!?
 ちょ、ちょっと!」

えっ、それって・・・

うわっ、どんどん顔が熱くなってくるよぉ。

「いっ、いつの話しだよっ! それっ!
 ってか、それってその・・・
 普通の時じゃないじゃんかっ!」


244 名前:『イヤ!』 6 投稿日:2002年01月27日(日)06時44分12秒


「そやって、矢口が・・・」

「もぉ〜
 言ったかもしんないけど・・・」

「裕ちゃんは、ちょっとでも矢口のために〜って思うてなぁ。」

「・・・」

ちくしょおぉお!

笑顔の理由はこれかよぉっ!
絶対的に反撃できないじゃんっ!

でもっ!
そんな、
いじわるなところも大好きなんだよぉ!


245 名前:『イヤ!』 7 投稿日:2002年01月27日(日)06時45分05秒

ああっ!
ふにゃあ〜。って、顔が崩れてるっ!

かわいいぃ〜♪
って、やばいかも・・・


「ほな、一緒にがんばって痩せよ!

 ふたりでっ♪

 なっ♪ 矢口ぃ♪」


246 名前:『イヤ!』 8 投稿日:2002年01月27日(日)06時46分03秒



やっぱり・・・

何にも言葉なんて返せない

でも、矢口はいっつも

裕ちゃんのことが・・・

             大好きだよ。


 〜 Fin 〜




247 名前: 投稿日:2002年01月27日(日)06時47分21秒

   〜 あとがき 〜

はい。 N作 やぐちゅう〜 第3章『イヤ!』終了です。

・・・どんな、ダイエットなんでしょうか・・・♪
ってか、『ふたりで、どんな激しい運動♪』するんやぁあ〜♪ って、感じの小話しでした。

次は・・・やっぱり、未定です。    ではでは。
248 名前:瑞希 投稿日:2002年01月27日(日)06時55分42秒
うおっ、リアルタイムで読めましたっ。
早起きしてよかった〜ん♪

もーう、ふたりとも可愛くて萌え萌え。
朝からモニタの前でニマニマと怪しいひとになってます(w

更新お疲れさまです。
今年も頑張ってくださいね!
249 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月27日(日)14時56分40秒
読んでるこっちまでも
ふにゃあ〜。って、顔が崩れてしまいました。
2人ともかわいすぎです!
250 名前:スティンガー 投稿日:2002年01月29日(火)02時05分15秒
こないだの土曜日はあんな遅くまでありがとうございました!
作品めっちゃ甘甘〜(はぁと)

俺にはかけない・・・。(汗)また今週末出走予定(競艇かよ!)なのでよろしくです!
251 名前: 投稿日:2002年02月23日(土)23時28分37秒

お久し振りです、N@書く人です。 レス&更新が大変遅くなってしまって、すいませんでした。
そして、レスを付けてくださる方、読んでくれてる方々、ありがとうございます。

>>248 瑞希さん
早起き、お疲れ様でした。 心地よい目覚めの手助けになったのならば、嬉しいです。(^^
後半部分は、うこな。やたくさんの方々にチャットで無理やり祝ってもらいながら、
構成や最終チェックをして、うPしてました・・・。 (^^;

>>249 名無し読者さん
>2人ともかわいすぎです!
ありがとうございます。 今回のテーマは、そこだったりするのですっ! (^^

>>250 スティンガーさん
どもどもです。 今日は、別のところで朝まで・・・<ヲイヲイ!
これで、Nが、甘ぅいネタしか振れない訳が解かっていただけたかと・・・(w
252 名前: 投稿日:2002年02月23日(土)23時30分31秒

はい。 では、N作 やぐちゅ〜シリーズ 第4章 『キライ』スタートです。
*『アホ』(>>119-122)『たまには』(>>146-151+α)『イヤ』(>>235-246)の続編です。

お時間あったら、読んでってください。
253 名前:『キライ』 1 投稿日:2002年02月23日(土)23時32分28秒

2002年 2月 14日 (木)

〜 都内・某中澤宅 〜


「矢口ぃ、はいっ♪」

「んんっ!?
・・・なに、これ!?」

「なにって、バレンタインのチョコやんかぁ♪」

「違うよっ!
矢口は、なんでみんなと同じチョコ・エッグ1個なのかを聞いてるのっ!!」

「チョコ・エッグは、キライかぁ?」

「もう、信じらんないっ!!!

裕ちゃんなんか、キライ・・・

だいっキライだぁああーーー!!!!」



254 名前:『キライ』 2 投稿日:2002年02月23日(土)23時34分25秒


2001年 2月 14日 (水)

〜 某スタジオ 〜


今日は、お菓子屋さんが作った、女の子に勇気をくれる日。
そおっ、バレンタインデー!

世間に踊らされるのは、矢口もイヤだけど、
今日だけは、世間の荒波に乗っかってやるよぉ!!

だって、今日こそは、絶対に言うんだもんっ!!!

『ほんとうに大好きです。』って。

裕ちゃんにこんな丁寧な言葉使うのって、久し振りかもしんない・・・
それくらい曖昧で微妙な関係なんだよね・・・
最近のあたしと裕ちゃんって。

今まではその関係がどっか、くすぐったくって好きだった。
でももう、そんな曖昧な関係じゃあ、辛くなるくらいに本気で好きになっちゃったんだもん。

もしかしたら、もう、そんな関係に戻ることもできないかもしんない。
そんなの辛すぎるけど、それでも決めたんだっ

今日は、今日こそは、
ちゃんと、あたしの本当の気持ちを伝えるんだぁ!


255 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月26日(火)22時21分52秒
やぐちゅーだ!やった!
現在と過去のちがいが楽しめそうですね。
つづき楽しみです。
256 名前: 投稿日:2002年03月02日(土)01時43分17秒
>>255 名無し読者さん
レス&期待ありがとうございます。
はい! やぐちゅーなのですっ!! <なぜか、気合!!!
少ないですが、今から更新します。
257 名前:『キライ』 3 投稿日:2002年03月02日(土)01時44分43秒


裕ちゃんも、チョコくれるかなぁ?
今年は新曲の発売ラッシュとかぶってて、忙しそうだからムリかなぁ・・・
でも、去年はメンバーみんなにくれたし、とりあえずはくれるよねぇ・・・

「はぁ〜・・・」

とりあえず・・・かぁ・・・

まっ、何にもしないうちから落ち込んでも仕方ないしっ!

よぉ〜しっ!!
矢口 真里(18歳)ミニミニ・パワーでがんばるぞぉ〜!!!(意味不明。)


258 名前:『キライ』 4 投稿日:2002年03月02日(土)01時45分25秒


んがぁっ!
って、いきなり裕ちゃん発見っ!

うわっ、どきどきしてきた・・・
なんか、顔も熱くなってきたし・・・
ちょっと、ヤバイかも・・・。

「おい、裕子っ!
これやるよっ!」

ダメだ・・・
普通でいいのに、なんかヘンに緊張して、
いつも以上に乱暴な言葉しかでないよ・・・

「矢口ぃ〜♪
なになにぃ? なにくれるん?
裕ちゃんに、なにくれるぅんん♪」

「うっ、チョコだよ。
ただの義理チョコっ!」

恥ずかしさと、裕ちゃんの脳天気さに呆れて『義理チョコ』って、言っちゃったよぉ〜。
矢口のばかぁ〜。(涙。



259 名前:『キライ』 5 投稿日:2002年03月02日(土)01時48分01秒


「ん? あっ、そうかぁ〜。
 今日って、バレンタインデーなんやっけ?」

「えっ!?」

「こめんごめん。
 ちょっと、忙しかって忘れてた。
 ほんでも、ありがとうなぁ、矢口ぃ♪
 空けて、食べてもええかぁ?」

「うっ、うん。」

「んん〜ん、おいすぃ〜♪
 矢口の味がするぅ〜♪」

「んなわけないだろっ!
 アホ裕子っ!」

「ほんでもなぁ、ホンマに矢口の愛が伝わって来るんよぉ。」

へっ!?
なんだよっ、それっ!!
ってかそれって、矢口が裕ちゃんのこと想って、
1週間も前から準備して手作りしたのがバレバレってこと!?


260 名前:『キライ』 6 投稿日:2002年03月02日(土)01時49分32秒


「あっ、そやっ!
 アタシからのバレンタインのプレゼントは、これでもええかぁ?」

お決まりみたいに、矢口があげたチョコを包装してたリボンを自分の首に巻いて、
ちょうちょ結びにしようとしてるし・・・
そのリボンが短すぎて、なんか苦しそうだし・・・
その上、なんでか背伸びまでして、顎を上げて、
必死にちょうちょ結びを作ろうとしてる姿が

アホすぎて

かわいくって

やっぱり大好きで、つい言っちゃった。

「なにやってんだよっ。

 アホ裕子っ!

 お返しなんか、ホワイト・デーでいいんだからさっ。」



261 名前:『キライ』 7 投稿日:2002年03月02日(土)01時50分31秒


裕ちゃんの気持ちを知りたくってしかたないのに・・・

すぐに答えが聞きたくってしかたないのに・・・


ねぇ、裕ちゃん。

仲間として以外で、あたしのことをどう思ってくれてますか?

『あたしは、あなたのことが

 ・・・大好きです。』

ただ、そう伝えたかっただけなのに
つい、恥ずかしさを紛らわすために零れ落ちた
偽りの言葉を投げやりに繰り返す。

「お返しなんて、ホワイト・デーでいいんだからさっ!」

そう言い放ち、軽く俯いたあたしの耳に
すぐに返って来た、大好きな人の気が引き締まるひと声。


262 名前:『キライ』 8 投稿日:2002年03月02日(土)01時51分14秒


「アカンっ!」

「へっ!?」

なんで、そんなに必死な顔してるの?

なんで、そんなに息が苦しくっても、リボンを首に巻こうとするの?

なんで、そんな滅多に見せてくれない真剣な瞳で、真っ直ぐにあたしだけを見つめるの?

ねぇ、なんで!?

そんな仕草を見ちゃったら期待しちゃうじゃんっ!?

裕ちゃんもあたしのことを好きなんじゃないかって、勘違いしちゃうよっ

いいの!?

それでもいいの!?

それとも・・・ただの、あたしの勘違い!?・・・



ねぇ、どうなの?

教えてよ・・・

裕ちゃん・・・。
263 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月02日(土)02時02分17秒
教えてよ〜!裕ちゃ〜ん!
気になるぅ〜
264 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月02日(土)11時39分26秒
オイラも気になる〜。
お・し・え・て!
265 名前:りか 投稿日:2002年03月02日(土)23時01分39秒
けいちゃんとゆうちゃんの長編
読みたいです。
今のが終わったら書いてみてくれますでしょーか?

いつでもいいのでよろしくお願いします。
266 名前: 投稿日:2002年03月08日(金)23時18分18秒

こんな不定期更新の小話に、レスを頂き、ありがとうございます。

>>263 名無し読者さん
気になりますか・・・お待たせ致しましたっ! って感じです。

>>264 名無し読者さん
今日の更新で明らかにっ!! って、こんなオチで満足して頂けるかどうか、不安です・・・

>>265 りかさん
長編ですか・・・Nは、長い話を書くと痛くなってしまって、
書いてて凹んだり、泣いちゃったりしてしまうので、書けないのです。
ごめんなさい。
中編くらいでもよければ、銀板の方に書くかもしれません。

少ない更新ですいません。この続きは早めにうp予定です。 ではでは。
267 名前:『キライ』 9 投稿日:2002年03月08日(金)23時20分49秒

あたしの不安なんか気付きもしないで
大好きなアヒル口はゆっくりと動きだす。

「そやってなぁ、今日中になんかプレゼントせんかったら、
 ホワイト・デーにアタシの欲しいもんをリクエストできんやろ?」

なんだよっ!

そんなことかよっ!!

ちょっと、期待したあたしがバカみたいじゃん!!!

「あっ、そっ。
 で、ちなみに裕ちゃんは、そのリボンを死にそうになりながら結んで
 来月、矢口に何を貰うつもりなのさっ?」

268 名前:『キライ』 10 投稿日:2002年03月08日(金)23時23分21秒


「ん?
  そんなん、決まってるやん♪

 矢口が欲しい。

 矢口の全部が欲しい。

 って、言うんやもんっ♪

 あっ、先に言うてもぅた・・・」

今の言葉で、嬉しさ出いっぱいになったあたし。
それとは逆に、今まで元気いっぱいだった裕ちゃんの瞳が沈んでく。

そんな、裕ちゃんの顔を見てらんなくって

いつもの裕ちゃんに戻って欲しくって

ホントの気持ちを伝えたくって

大好きなその瞳を呼ぶ。

「裕ちゃん・・・」

269 名前:『キライ』 11 投稿日:2002年03月08日(金)23時24分29秒


あたしの呼びかけに反応して、
いつもよりも、ずっとずっと綺麗な瞳が上向き、あたしだけを映し出す。


「矢口 真里さん。」


「はっ、はいっ。」


大好きな人の少し高いけど深みのある声が
今まで、ほとんど呼ばれた事がないあたしのフルネームを奏でる。

おかげで、返事をするあたしの声まで、裏返ったじゃんかっ!


でも、これって・・・

270 名前:『キライ』 12 投稿日:2002年03月08日(金)23時25分21秒



「ほんまに、大好きです。
アタシと付き合ってください。」

「うっ、うん。
あたしも、裕ちゃんのことが
ほんとに大好きです。」


大好きな瞳から目を離せないでいるあたしの耳に届いた、
あたしが、ほんとに欲しかった言葉。


この日から、あたしと裕ちゃんの
ふたりだけの秘密の時間が始まったんだよね。

そう、この日から・・・
271 名前:『キライ』 13 投稿日:2002年03月09日(土)14時58分33秒
2002年 2月 14日 (木)
          〜 都内・某中澤宅 〜


「矢口ぃ、はいっ♪」

「んんっ!?
 ・・・なに、これ!?」

「なにって、バレンタインのチョコやんかぁ♪」

「違うよっ!
 矢口は、なんでみんなと同じチョコ・エッグ1個なのかを聞いてるのっ!!」

「チョコ・エッグは、キライかぁ?」

「もう、信じらんないっ!!!

 裕ちゃんなんか、キライ・・・

 だいっキライだぁああーーー!!!!」

272 名前:『キライ』 14 投稿日:2002年03月09日(土)15時01分00秒


チョコ・エッグ1個かよっ!

って言うか、そんなことよりも、付き合い始めて1年っていう
ふたりだけの大切な記念日を忘れてるなんて、最悪だよっ!!

いくら忙しいからって、それはないでしょっ!!!

あたしの叫びを聞いて
目の前の綺麗な瞳が、置き去りにされた子犬みたいに沈んでく。

「・・・今日こうやって、ふたりっきりで過ごせるって思ぅてなかったから
 みんなの前でも渡せるように作ったんよ・・・」

「えっ?
 作ったの?
 裕ちゃんが!?」

よく見ると、たしかに少し歪んでる小さな箱。

・・・もしかしてっ!


273 名前:『キライ』 15 投稿日:2002年03月09日(土)15時03分23秒


箱を開けると、怪しいくらいにヘンな形をしたチョコ・エッグ。

それを覆う光沢がなくなるくらい折り目が付いたアルミ紙。

急いでそれを剥ぎ取りながら、チョコを割る。

今裕ちゃんが片耳に付けてるのと同じ、
ちっちゃなシルバーの指輪が付いたピアスが、片方だけ零れ落ちる。

「これ・・・」

「今日は、アタシらふたりだけの秘密の記念日やん。

 付き合い始めて、結構すぐにアタシが卒業してもぅて、
 それまでみたいにいっつも一緒に居れんくなったやろ?

 そやから、逢えんくっても、
 想いだけでも、心だけでも、ふたりが一緒なんを感じてたいんよ。

 そやから・・・」


274 名前:『キライ』 16 投稿日:2002年03月09日(土)15時04分47秒


「矢口 真里さん。」

「はっ、はいっ。」

大好きな人の少し高いけど深みのある声が
長い間、呼ばれた事がないあたしのフルネームを奏でる。

おかげで、返事をするあたしの声まで裏返っちゃったじゃんかっ!

でも、これって・・・

そう、あの日と同じ。


「ほんまに、大好きです。
 受け取ってもらえますか?」


「はい。
 あたしも、裕ちゃんのことが、
 ほんとに大好きです。」


275 名前:『キライ』 17 投稿日:2002年03月09日(土)15時06分17秒


いっつも、ドキドキ・ハラハラさせられるけど、

それ以上に、離れててもあたしを暖かく見守っててくれる裕ちゃん。

あたしが一番望んでる事をしてくれる裕ちゅん。

あたしの大好きな裕ちゃん。



「裕ちゃん、ありがとう。

 矢口は、中澤 裕子に逢えて、ほんとによかったよ。

 大好きだよ。 裕ちゃん。」


 〜 Fin 〜


276 名前: 投稿日:2002年03月09日(土)15時10分32秒

     〜 あとがき 〜

はい。 N作 やぐちゅ〜・シリーズ 第4章 『キライ』終了です。
今回は、特に改行やスペースがズレてしまい、失礼致しました。

ちょうちよ結びが上手くできなくって、がんばる裕ちゃんのSSを書いてみたかったのですがっ!
いつも通りに単語の選択肢を削りながら書いてるはずやのに
いつの間にか、こんな長さになってしまいました・・・まさに、ミラクルです。
そして、続きが存在するかもしれません(未定です)。 ではでは。
277 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月09日(土)17時50分12秒
やぐちゅーブラボー♪
作者さんブラボー♪
存在するかもしれない続きを楽しみにしてます(w
278 名前: 投稿日:2002年03月22日(金)03時26分15秒
>>277 名無し読者さん
>ブラボー♪
ありがとございます。(^^
家でネットできるようになった暁には、続きがあるかも・・・


いきなりですが、某**様に送ったSS 『薫り。』スタートです。


   お時間あったら、読んでってください。
279 名前:『薫り。』 投稿日:2002年03月22日(金)03時28分19秒


ちょっと目を離したスキにソファに身体を埋ずめ、今にも眠りに落ちそうな愛しい子。

ゆっくりと寝顔を眺めたいけど、そうもいかんやろ。

「こらぁ。 そんなトコで寝たら、風邪引くやろぉ。」

「だって、ココって、裕ちゃんの薫りがするんだもん・・・」

僅かに覗いてた瞳は隠れ、小さく柔らかな吐息だけが時を刻みだす。

薄い毛布をかけ、無防備に放たれた手を軽く握り囁く。

「今日だけやでぇ。」


 〜 Fin 〜

280 名前:うこな。 投稿日:2002年03月22日(金)08時06分51秒
それでは、Nさんに続いて…(SSではないですが。)

 うこな。作 KU『二人の世界。』スタートです。
お時間あったら、読んでってください。
281 名前:『二人の世界。1』 投稿日:2002年03月22日(金)08時07分47秒
 ねぇ。裕ちゃんは知らないだろうけど。
 ねぇ。あたしは知ってるんだよ。

 裕ちゃんが、実はあたしのこの顔に弱いこと。


 ちょっと上目遣いで裕ちゃんの瞳を覗き込む。

 それだけで、動けなくなっちゃうんだよね。
282 名前:『二人の世界。2』 投稿日:2002年03月24日(日)13時09分06秒

「なぁぁ〜、たまには電話してやぁ。最近ぜんぜんしてくれへんやん。」
「忙しいんだもん、しょうがないでしょ?ちょっとは我慢してよ。」
「…アタシは忙しくっても眠くっても電話待ってんやでぇっ。」

 裕ちゃんのほっぺがぷうっっと膨れる。
ほんの少しの言い合いから、裕ちゃんが拗ねて黙り込む。
最近、お決まりのコース。

 あたしが折れなきゃ、ずっとこのままなんだよねぇ。
あたしは、ため息を吐いて裕ちゃんを眺めた。


 裕ちゃんは、俯き加減に一点を見つめてる。
ソファの上で体育座りをして、綺麗に彩られた足の爪を弄ぶ。
相変わらず、ほっぺは膨らんだまま。


 そんなカッコされちゃあ、抱き締めたくなっちゃうじゃない。
283 名前:『二人の世界。3』 投稿日:2002年03月24日(日)13時10分52秒

 あたしは、ソファの前に座り込んで、裕ちゃんの顔を下から覗き込んだ。
裕ちゃんの、ちょっと潤んだ瞳が煌めく。

「…ごめんね?」
 あたしはちょっと上目遣いに、裕ちゃんの瞳を覗き込む。
裕ちゃんの動きが止まる。

 あたしは、動けなくなった裕ちゃんをやわらかく抱き締める。


「…ごめんなぁ、ワガママ言うて。圭坊、ちゃんと会うてくれてんのに。
 でも、電話も欲しかったんや。」

 抱き締め返しながら、裕ちゃんが囁く。
それに応えるように、あたしは抱き締める腕に力を込める。

「電話は、あたしが嫌なの。会えないのに、声だけなんて。
 切なすぎて、どうしようもなくなっちゃうじゃない。」

 涙声になったセリフを誤魔化すように、あたしは腕を離して裕ちゃんの瞳を見つめた。

284 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月24日(日)13時54分45秒
しっとりムードがピターリ当てはまるのがUKの醍醐味ですな♪
二人の世界。どんな世界なんだろ〜 ワクワク♪
285 名前:『二人の世界。4』 投稿日:2002年03月26日(火)23時26分11秒
 蒼い澄んだ瞳を見つめる。やわらかい髪に触れる。キスをする。
確かめるように、キスをする。

 これも、最近お決まりのコース。


 けれど、重ねるごとに、愛しさが溢れ出す。
前よりずっと、裕ちゃんのことが好きになる。
286 名前:『二人の世界。5』 投稿日:2002年03月26日(火)23時27分12秒
 喧嘩して、拗ねて、許しあって、甘えて、キスをする。
そんな何気ない出来事全てが愛しさの塊。


 時々は、上目遣いのこの顔を見せながら。
愛しさの塊を積み上げていく。



 何気ない日常さえをも、輝かせながら。
貴女と二人で愛しい世界を広げていく。


 〜 Fin 〜
287 名前:うこな。@書く人 投稿日:2002年03月26日(火)23時31分20秒
   〜 あとがき 〜

 はい。うこな。作 KU 『二人の世界。』終了です。
如何でしたでしょうか?

>284 名無し読者さん

レスありがとうございます。
うちも、しっとりムードなKU好きです〜。
二人の世界は、こんな世界でした。。


 次回作は、未定の予定です。
288 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月27日(水)00時59分38秒
相変わらずNさんとうこなさんのコンビは最高です!
次回作も是非頑張ってください!!!
289 名前:LINA 投稿日:2002年04月07日(日)17時06分31秒
も〜たまりませんなっ!!!
萌えまくりました・・・(w
次作も頑張ってくださいね♪
290 名前:N&うこな。@書く人 投稿日:2002年04月07日(日)21時23分54秒
>288 名無し読者さん♪
萌えまくってもらえるようにがんばりマッスルぅ〜♪

>289 LINAさん
萌えまくりありがとうございます♪
次も頑張らさせていただきます〜

 では、うこな。作 KU『花。』スタートです。
お時間あったら、読んでってください。
291 名前:『花。1』 投稿日:2002年04月07日(日)21時25分24秒
 静かな夜。

 あたしは、独り。

 ワイングラスを片手に、貴女の笑顔を見つめていた。


 ゆっくりと、更けていく、夜。

 ひっそりとした、空気の中に。

 チャイムの音が、やけに大きく、響いた。
292 名前:『花。2』 投稿日:2002年04月07日(日)21時26分56秒
「なぁ〜、開けてぇ〜。」

 裕ちゃんがインターホンのカメラを覗いている。
こんなカメラ越しでも、酔ってるのが判る。

 ドアを開けると、頬を染めた裕ちゃんが、ワインを片手に立っていた。

「なぁ、花見しよっ、花見。」
「…びっくりするじゃない、こんな夜中に。
 それに花見って言ったって、もう桜は散っちゃったんじゃないの?」
293 名前:『花。3』 投稿日:2002年04月07日(日)21時28分03秒
「あ、圭坊も呑んでたんやないかぁ。
 どうせ呑むんなら、一緒に呑もうやぁ〜。」

 テーブルの上にあるワイングラスを見つけた裕ちゃんが笑う。
あたしは、あわててフォトスタンドを伏せる。

「なんやぁ?」
「な、なんでもないよ。それより、花見って、花はどうすんの?花は。
 うち、花なんか飾ってないよ。」

「…ここにあるやんかぁ。いっちばん綺麗な花が。」
294 名前:『花。4』 投稿日:2002年04月09日(火)07時43分35秒
 裕ちゃんがおもむろにあたしを指差す。
あたしの髪をゆっくりと撫でる。
あたしのラインを辿る。

 裕ちゃんが触れたそばから、あたしの身体が痺れていく。


「ほぉら、綺麗やろぉ?アタシが育てた花や。」

 裕ちゃんがあたしの唇を塞ぐ。
軽く閉じた瞼の裏に、桜吹雪が舞う。


 裕ちゃんが、あたしを咲かせていく。
あたしの身体は、裕ちゃんに応えるように色付いていく。
295 名前:『花。5』 投稿日:2002年04月12日(金)21時16分55秒
 ゆっくりと瞼を開けると、裕ちゃんが微笑んでいた。
その手には、あたしが伏せたはずのフォトスタンドが収まっていた。

「ありがとぉ。アタシのコト想っててくれたんやなぁ。」

 あたしの頬が熱を持つ。
何か答えようと思っても、何も言葉が出てこない。
身体さえも、すべてが痺れたように動かない。


 …あたしはどこまでこのヒトの虜になるんだろう。


「ずっと、アタシだけの花でおってなぁ。」

 貴女の言葉が頭の中に響き渡る。
辛うじて動かせる首を、わずかに縦に動かす。
296 名前:『花。6』 投稿日:2002年04月12日(金)21時18分03秒

 ずっと、貴女だけの花で在りたいと思う。

…貴女だけに咲かせられるように。


 ずっと、貴女の為に咲いていたいと思う。

…貴女のことだけを想っていられるように。




 ひっそりとした静かな夜の中でも。


 貴女の笑顔だけを見つめていられるように。

               〜 Fin 〜
297 名前:うこな。@書く人 投稿日:2002年04月12日(金)21時23分25秒
   〜 あとがき 〜
 
 はい。うこな。作 KU『花。』終了です。
ちょっとしっとりと書いてみたのですが、如何でしたでしょうか。

次回作は未定です。
298 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月04日(土)20時32分53秒
みっちゅー読みたいです〜!
裕ちゃん視点で。
299 名前:うこな。@書く人 投稿日:2002年06月03日(月)22時06分04秒
 お久しぶりです。うこな。@書く人です。
全然更新できてなくてすみません。

>298 名無し読者さん

 レスありがとうございます。
 みっちゅ〜・・・頑張ってますので、もうしばらくお待ちください。
300 名前:うこな。@書く人 投稿日:2002年06月04日(火)08時05分56秒
 では、>298 名無し読者さんのリクエストで、
うこな。作 みっちゅ〜 『誕生花。』スタートです。

 お時間あったら、読んでってください。
301 名前:『誕生花。1』 投稿日:2002年06月04日(火)08時07分19秒
 ドアを開けると、そこには視界いっぱいの花があった。


「おはよぉ、ねぇさん。」

 手渡された花の向こう側でみっちゃんが微笑む。
アタシの想いには気付かないような、無邪気な笑顔で。


「…おはよぉ。どぉしたん?この花。」

 目の前には、両腕に抱えきれないほどの薔薇と霞草が、
白から赤へと見事なまでのグラデーションを織り成している。
302 名前:『誕生花。2』 投稿日:2002年06月04日(火)08時08分40秒
「なんとなく、買うてみたんですよ。」

 花瓶の代わりにパスタ鍋に活けてみる。
それが鍋とは判らなくなるほど、花が溢れかえる。

「なんとなくって…高かったやろぉ?」

 白から深紅を彩る薔薇。
その微妙な色味の間を、霞草が彩る。

 この花の意味に、アタシの胸が高鳴る。
それを気付かれないように、アタシは花を活け直す。

「ねぇさんに、似合うと思うて。」
「ありがとぉ。やっぱ、似合う?アタシもそう思っててん。」

 そう言いながら花を活ける手を止めて振り返った途端、
アタシの唇はやわらかいモノに覆われた。
303 名前:『誕生花。3』 投稿日:2002年06月04日(火)08時10分24秒
「み、みっちゃんっ?」
 慌てて身体をずらす。握られた手を振りほどく。
アタシの身体が強張り、顔が火照るのが判る。

「ねぇさんて、色白くて綺麗ですやん?」

 みっちゃんが囁きかける。
やわらかく花を撫でた指で、アタシの頬を撫でる。

 …アタシの想いに触れる。


「紅く染まったらもっと綺麗やろうね。この花みたいに。」
304 名前:『誕生花。4』 投稿日:2002年06月04日(火)08時12分43秒
 みっちゃんの指がアタシのかたちを辿る。
震える吐息に合わせるように、微かになぞっていく。

「ねぇさん、知ってます?この花の花言葉。」

 知っていたけれど、アタシは聞こえない振りで、
みっちゃんの指から伝わる想いに身を任せる。

「白は無邪気とか尊敬。
 紅くなってくと、感激とか愛情とかになるんですよ。
 …まるであたし達みたいですやん?」

 伝わる想いが段々強くなってくる。
触れている部分から、想いに溶けて混ざり合う。
激しい波の中で、意識が遠のいていく。


 堕ちる間際の意識の淵で、『好きです』という言葉を聞いた気がした。
305 名前:『誕生花。5』 投稿日:2002年06月04日(火)08時13分41秒
「おはよぉ、ねぇさん。」
「…おはよぉ。」

 微笑むみっちゃんの向こう側で、華やかに香る花々が見える。
アタシはなんだか照れくさくて、視線を逸らして言った。

「…みっちゃん?みっちゃんのもう1つの誕生花、何か知っとる?
 福寿草って言ってなぁ、花言葉は『永久の幸福』なんやで。」

 アタシはみっちゃんの瞳を見つめた。
「ホンマ、アタシ達みたいやなぁ?」

 みっちゃんは、静かに頷いた。
今まで見たことも無いほどの綺麗な笑顔で。
306 名前:『誕生花。6』 投稿日:2002年06月04日(火)08時15分01秒

 この花のように、美しく咲いて。

 この花が示すように、恋をして。


 花言葉のとおりに、ずっとずっと幸せで。

 互いの想いを染め上げながら、二人の想いを織り成していく。



 アタシの花は、『熱烈な恋』。


                     〜 Fin 〜

307 名前:うこな。@書く人 投稿日:2002年06月04日(火)08時22分06秒
 はい。うこな。作 みっちゅ〜 『誕生花。』終了です。
如何でしたでしょうか?

 誕生花はいろいろあるのですが、霞草と薔薇で書いてみました。
両方とも白、ピンク、赤とあって、それぞれ意味があるみたいです。


すみません。次回作も未定です・・・。
308 名前:N@書く人 投稿日:2002年06月08日(土)17時29分37秒

 では、N作 『恋をして、愛を知る。』です。

お時間あったら、読んでってください。
309 名前:『恋をして、愛を知る。』 投稿日:2002年06月08日(土)17時31分37秒


軽い恋をして、深い愛を知った。


遊び。

ヒマつぶし。

孤独を忘れるため。


それだけやったのに

アンタはアタシの予定を覆す。


真っ直ぐな愛情で、本当の愛をアタシに教えてくれた。

そして、アタシは深い愛に包まれてく・・・


ありがとぅなぁ・・・



〜 Fin 〜

310 名前:N@書く人 投稿日:2002年06月08日(土)17時33分01秒

   〜 あとがき 〜

はい、N作の超SSで『恋をして、愛を知る。』でした。
ほんと、短くてすいません。

今回のお相手は、自分の中では決めて書いたんですけど、
あえて伏せて、読む方のご想像にお任せすることにします。
311 名前:N&うこな。@書く人 投稿日:2002年07月11日(木)22時20分09秒

  〜 ご挨拶 〜

 長い間放置してしまって申し訳ございませんでした。
諸々の事情により、このスレはここで終了とさせていただきます。

 レスを下さった方々、読んでくださった方々、
そして顎オールスターズ様、どうもありがとうございました。
312 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月16日(火)13時25分12秒
お疲れ様でした。楽しませてもらいました。
313 名前:N@書く人 投稿日:2002年08月09日(金)00時47分08秒
一度、終了したスレへの書き込み、ほんとうにすいません。
駄文ですが、まだ裕ちゃんの事を書いてたくって、
このスレを続けさせて頂こうと思うのです。 もちろんsageで。
うこな。と話し合った上で、ここからは『N』ひとりの不定期な更新となります。
もし、読んでる方がいてレスなどありましたらsageでお願いします。

顎オールスターズ様、読んで下さる方々、
わがままばかりで、ほんとうにごめんなさい。
314 名前:N@書く人 投稿日:2002年08月09日(金)00時50分40秒
>>312 名無し読者さん
楽しんでいただけて、嬉しいです。(^^
ってか、こそっとダークに再開します。 すいません。

では、『Moon』sageで、スタートです。
315 名前:『Moon』 1 投稿日:2002年08月09日(金)00時53分05秒



今でも想う。

あれで良かったと。

あれでほんとに良かったと。

『好きになっても・・・いいですか?』

あなたに素直な気持ちを告げることができて。


316 名前:『Moon』 2 投稿日:2002年08月09日(金)00時55分15秒


薄暗い部屋に唯一届く、一筋の淡い光。
その光は怪しく輝き、あたしの心を乱す。
激しく卑猥で淫らな世界へとあたしを誘う。


そして、今夜も
その光を全身に受け、
あなたの全てに酔いしれる。


解き放たれた窓の外には
眠らない街を無意味に彷徨う人々の群れと
いつも通りに、黒い煙を無駄に吐き出し続ける煙突たち。

317 名前:『Moon』 3 投稿日:2002年08月09日(金)00時56分53秒


この部屋の中で僅かに動くは
今にも時を刻み終えそうな古い置時計と
不規則なリズムを刻み、卑猥にきしむベットだけ。


街の雑踏に紛れ、耳に届くのは、
あなたが吐息混じりに囁くあたしの名前と
もっと深い快楽を求め、欲望に酔いしれる卑猥な吐息。


壊れ逝くあたしの瞳に写るのは
僅かな光を受けて、仄白く光を反射するあなたの身体と
あたしだけを求め、すがるような透き通るように淡いブルーの瞳だけだった


そして、あたしは・・・


318 名前:『Moon』 4 投稿日:2002年08月09日(金)00時58分40秒



まぁるい月が

淡く怪しい輝きを放ちあたしを惑わす・・・


あなたを激しく求めるように・・・


壊してしまうくらいに・・・



319 名前:『Moon』 5 投稿日:2002年08月09日(金)01時00分38秒


今でも想う

あれで良かったと。

あれでほんとに良かったと

『好きになっても・・・いいですか?』

あなたに素直な気持ちを告げることができて。

今、この瞬間にこの言葉を伝えることができて。


「ハッピー・バースデイ、

 中澤さん。」


                  〜 Fin 〜


320 名前:N@書く人 投稿日:2002年08月09日(金)01時02分40秒

          〜 あとがき 〜

昔から好きだった某グループの曲をぼぉ〜っと聴いてる時に浮かんだSSです。
でも、なにげにどっかの何かの続きみたいです。(^^;
ってか、いままでの路線を無視したダークな話ですいません。

次回作も未定ですが、そんなに先にはならないはず・・・<希望!?
321 名前:N@書く人 投稿日:2002年08月12日(月)04時26分24秒

       〜 はじめに 〜

ひさしぶりに、かなりの見切り発車です! でも、早めの更新を目指してます。
今回の小話もレスとかありましたら、sageでお願いします。

では、sageを極めるべく、黒いお話『黒い石。』スタートです。

        お時間あったら、覗いてってください。
322 名前:『黒い石。』 1 投稿日:2002年08月12日(月)04時29分54秒



あたしの中には『黒い石』が付いてるパンドラの箱があった。


ずっとずっと胸の1番奥に仕舞い込んでたのに・・・

一生、表に出すつもりなんかなかったのに・・・

それは、愛しいあなたのために・・・

そして、あたしのために・・・


323 名前:『黒い石。』 2 投稿日:2002年08月12日(月)04時32分06秒


「それ、美味しそうだね。」

会話が途切れるのが怖くって、なんとなく発したあたしの言葉に、
いつもは険さを強調してるシャープな眉が柔らかく下がってく。

そして、子供が始めて秘密の基地を見せる時みたいに
秘め事を告白するような感じで、ゆっくりと口ずさむ。

「あぁ、これなぁ。
 これは、マジで美味しいんやでぇ。
 知らんの?
 1コいるかぁ?」

「うっ、うん。」

ちょっと、戸惑いつつ返事を返した私の手にちょこんと乗っかる小さな包み。

甘い物が得意じゃないあなたにしては珍しい物。


324 名前:『黒い石。』 3 投稿日:2002年08月13日(火)02時31分16秒

甘いものが大好きなあたしなのに、
食べよう。っていう気よりも先に不安が走ってる。

ねぇ、何かあったの?

疲れてるだけ?


聴きたかった言葉は、今のあなたの顔を見て消えさってく。


最後の包みを自分の手に取ると、
名残惜しそうに包みを開け、ゆっくりと口に含む。

そして、ホント美味しそうに味わいながら
最高に無邪気で可愛い笑顔を見せる。

テレビでその顔を見せたら、ファンが急増すること間違いないっしょっ!

なんて思いながらも、あたしの中の『黒い石』がカタカタと音を立てる。


325 名前:『黒い石。』 4 投稿日:2002年08月13日(火)02時34分21秒

「ん〜んっ、美味しかったぁ♪
 もっと、買ぅとけばよかった・・・」

「まだ、もう1コあるよ。」

「ん?」

「ほらっ。」

「あっ!

 でもそれって、さっきあげたヤツやん。」

「あたしはいいよ。
 裕ちゃんがあんまり美味しそうに食べてたから、
 ちょっと欲しくなっただけだし。」

ホントは、それを口に含む時の裕ちゃんの瞳が
無邪気で可愛くって、大好きで・・・

それを美味しそうに味わってる裕ちゃんの顔が
無防備で幸せそうで、愛しくって・・・

もっと、ずっとずっと見てたかっただけなんだよね。

326 名前:『黒い石。』 5 投稿日:2002年08月13日(火)02時37分07秒

「ホンマに!?
 ありがとぉなぁ♪
 次は、いっぱい買ぅてくるからなぁ。」

「うん。 はい、裕ちゃん。
 あ〜ん。」

「あぁ〜ん♪」

あたしが手を逸らすと小首をかしげ、
手を引くと飛びついてくる。

強さを装い、弱さを隠して、いつも強気に振る舞うあなたが
唯一、私だけに見せる無邪気で無防備な素顔。

その顔があんまり可愛いから、何回もやってると、
拗ねた可愛い大人の女性が呟く。

「・・・もう、ええわっ!」

「嘘だよ。 ごめんね、裕ちゃん。
 はいっ。」

拗ねた口唇にそれをそっと押し当てる。


327 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月18日(日)17時17分59秒
再開ありがとうございます。
裕ちゃん、かわうぃ〜。
「黒いお話」ということで、これからどうなるのか続きを楽しみにしております。
328 名前:N@書く人。 投稿日:2002年08月21日(水)02時57分32秒
>>327 名無し読者さん
再開に気づいて、読んでもらえて嬉しいです。(^^ 
やっぱりレスがあるのとないのとでは、書き甲斐が違いますし。
『黒い』と言うよりも『暗い』小話のような気がしますが、<ヲイヲイ!
がんがって、ラストまで一気にいきます。<短いんですどね(^^;
329 名前:『黒い石。』 6 投稿日:2002年08月21日(水)03時01分47秒

ゆっくりとあなたが口に含むのを確認すると、
『黒い石』に惑わされるかのように
あたしの口はいつも以上に饒舌に動き出す。

「ホントはあたしも食べてみたかったんだけどねっ。」

「えっ、そうやったん!?
 ごめんなぁ。」

すごくすまなそうに俯く仕草も可愛くって、
あたしの僅かに残されてた理性を奪い去る。

「ううん。 いいよ。
 でもさぁ、ちょっとだけ、ちょうだいよっ。」

「へっ!?」


あたしの中で『黒い石』が光り、カタカタと音を立てて騒ぎ出す。


330 名前:『黒い石。』 7 投稿日:2002年08月21日(水)03時03分55秒

ビックリしたまま薄く開かれた口唇の合間に舌を這わせ
あなたの中にすばやく潜り込む。

そして、強引にふたりで同じ味を味わう。

「ん゛んっ!」

突然のコトに驚き、戸惑うあなたは、
今のこの状況を理解しきれてないのか、
腕の中で息苦しそうに小さくもがくだけ。

そんな小さな抵抗を抑えるコトなんか、
今にも『黒い石』が解き放たれようとするあたしには容易いことで、
あたしは、あなたの中を思うままに動き回る。

あなたと、あたしの欲望が交わって、
甘くほろ苦い魅惑の味が、どちらともなく口の中に広がってく。

そして、その魅惑の味を隅々まで貪り続けた。

いつの間にかあたしの耳に届いて来たあなたの悩まし気な吐息。

その吐息は、あなたを心から愛してしまったあたしのパンドラの鍵となった。

あたしは迷いもせず、
禁断の箱を開けるため、

あなたを深く激しく奪っていった・・・


331 名前:『黒い石。』 8 投稿日:2002年08月21日(水)03時05分44秒



あたしが、この『黒い石』を捨てないかぎり

いつの日にか、この関係を

このグループ自体を

あなたの全てを

壊してしまうだろう・・・


そして、あたしは胸の奥にしまいこんだ『黒い石』を捨てるため、


            モーニング娘。を卒業した。


あなたを壊してしまうであろう、この忌まわしい旧姓と共に

過去と

現在と

多分、未来まで

ずっと、ずっと続くだろう深い想いを捨てた。



そして・・・




332 名前:『黒い石。』 9 投稿日:2002年08月21日(水)03時12分15秒


そして・・・



あなたは、小さく輝く真っ白な『矢』を黄金色に染め上げ、
あなたが持ってるパンドラの箱の鍵を作りあげた。



あたしは一度は自分から捨て去ってしまった、パンドラの箱を・・・

『中澤 裕子』という名の鍵を探し続けてる。

今度は、あなたのためではなく、

あたしだけのために・・・


                〜 Fin 〜


333 名前:N@書く人。 投稿日:2002年08月21日(水)03時14分26秒

          〜 あとがき 〜

はい。 初CPの あやゆうで、『黒い石。』終了です。

やっぱ『黒い』ってか『暗い』っス! ってか、キツっ! マジ、きっついかもしれないです。
元ネタはメロメロに甘ぅい♪ やったんですけどねぇ。f(^^; 
彩っぺって、こんな感じでいいんでしょうか!? よくわかんないです。(^^;

次回は・・・お気楽なテンションのヤツがいいなぁ・・・(遠い目。
できれば、今後もsageのまま行きたいので、よろしくお願いします。 ではでは。
334 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月25日(日)13時21分29秒
『暗い』、でも好きです。
KUもいいけど、あやゆうもいいですね。
次回作も、楽しみにしております。
335 名前:N@書く人。 投稿日:2002年09月04日(水)06時05分47秒
>>334 名無し読者さん
レス、ありがとうございます。 がんがりまふっ☆
まったり更新ですが、可愛かったり、かっこいい裕ちゃんを書いてく予定なので、今後ともよろしくです。

 では、久しぶりのコメディーで『ハロプロ ニュース!』細々とsageでスタートです。

     お時間あったら、読んでってください。

336 名前:『ハロプロ ニュース!』 1 投稿日:2002年09月04日(水)06時09分38秒


ヘリュウムガス・・・

それは、私の仲間を増やすアイテム!

こんばんはぁ、チャーミー石川で〜す!


      ひゅ〜〜〜〜〜
(注:けっして、歓声ではなく、寒ぅ〜い風が流れていく効果音です。)

アレっ!?
なんで室内なのに風が!?
・・・まっ、いっか。
いつものコトだし。

337 名前:『ハロプロ ニュース!』 2 投稿日:2002年09月04日(水)06時12分26秒

はいっ! ただいまチャーミーは都内某所の居酒屋に来ております。
ひとりでこうゆう所に来るのは、初体験でドッキドキですっ!

なぜ、未成年の私がひとりでこんな場所にいるかと言うと、
仕事が押してる解説者の保田さんのせいなのです。
シクシク。(目薬による涙。)

それでもチャーミーは、中澤さんとよっすぃーの直接対決を
ちゃんと皆さんに実況中継できるよう、ひとりでも、がんばりますっ!
ある意味、とってもやり易くって、おいしいお仕事ですし。


338 名前:『ハロプロ ニュース!』 3 投稿日:2002年09月04日(水)06時14分40秒


あららっ!?
とっても、無理やりな状況説明をしてるうちに、
生(ビール)中を5杯ほど空けた中澤さんの瞳が少し潤んできたみたいです。

ああっ!
今、その瞳を見つけたよっすぃー(男前のはず!)の目が光りましたっ!
それも、トップアイドルグループの重要なメンバーとは思えないくらい、
黒く、深く、エロい光ですよっ!


微妙にニヤけてる口元がなんだか、ヤラしいよぉ・・・

・・・いいのかなぁ?

こんなの流して・・・


339 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月08日(日)17時14分54秒
なかよし!なかよし〜!
そして寒ぅ〜いチャーミー。
コメディ、珍しいですね。続き待ってます!
340 名前:N@書く人。 投稿日:2002年09月10日(火)12時26分35秒
>>339 名無し読者さん
こんなに沈みきったスレなのに、元気が出てくるレスをありがとうございます。
あんまり黒いモノばっかり書いてると、精神的にもヤバイんで
今回は、軽くおばかでお気楽にコメディにしてみました。

ageてもいいかなぁ?と思ったのですが、次の小話のためにsageのままでいきます。
ではでは、ラストまで一気に更新です。
341 名前:『ハロプロ ニュース!』 4 投稿日:2002年09月10日(火)12時28分17秒


「中澤さぁん、あたしが勝ったら、
 ご褒美とかってくれますかぁ?(キラッ★」

「んぁ? あぁ、アンタが勝ったらなぁ。
 んで、ご褒美はなにがええんやぁ?」

なにやら、ほろ酔い加減の中澤さんによっすぃーが上目遣いでお願いしているもようです!
たれ目の中澤さんには、すっごく効果覿面のようですっ! はいっ!


「それは、あたしが勝つまでヒミツですっ♪」

「そんなんアカンやろぉ!
 ちゃんとルールは決めなぁ。」

「えぇ〜っ、じゃぁ〜、あたしが勝ったら
 あたしから中澤さんの口唇にちゅう♪ですっ!」
342 名前:『ハロプロ ニュース!』 5 投稿日:2002年09月10日(火)12時29分27秒

「そうかぁ、そうきたかぁ・・・」

一瞬、俯いて険しい表情になったあと、パッと顔を上げた中澤さんも
よっすぃーに負けず劣らずエロい光を全快に放ってます!

そして、ニヤついた口元を隠すようにしてた右手の人差し指で鋭くよっすぃーを指差して、
エロエロ光線を大全快ですっ!

いっつも、チャーミーに向けられてる鋭い視線とは、どこか、とっても違う気がしますが、
それはきっと、酔ってアヒル度の増した口元のせいだと思うことにします。


「ほな、アタシが勝ったら、今日は裕ちゃん家でよっすぃーの頭をなでなでして、
 その後は手ぇ繋いで眠るってのは、どうや!?」

343 名前:『ハロプロ ニュース!』 6 投稿日:2002年09月10日(火)12時30分18秒


・・・

ええっと・・・

チャ、チャーミーの思い違いでなければ、
このふたりって、なんで、告白し合ってるコトに気づいてないのでしょうか!?

それとも、もしかして、わざとっ!?

えっ、そうなの!?


『それって、吉澤が裕ちゃん家にお泊りして、ちゅう♪して、
 裕ちゃんが、吉澤の頭をなでなでしながら、手を繋いで仲良く眠ったら、
 勝ち負けどころか、なんの問題もないじゃん。』

いつの間にか、仕事を切り上げて隣に座って、冷静に解説をする保田さん・・・

・・・結構、怖いです・・・

344 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
345 名前:『ハロプロ ニュース!』 6.5 投稿日:2002年09月10日(火)12時38分54秒


でも正に、保田さんの解説どおりなのです。

はいっ!

って、じゃあ、チャーミーの存在って!?

だだのお邪魔虫か、おノロケの聞き役じゃないっ!

そんなの、そんなの・・・

悲しすぎるっ!
(後ろを向き、目薬の用意中。)


346 名前:『ハロプロ ニュース!』 7 投稿日:2002年09月10日(火)12時44分52秒


『文麻呂は、まだ仕事中だよ。』

ええっ!?
そんなぁ・・・
クマまで作ったのに・・・
そんなの・・・恥ずかしすぎるっ!

そう言って、頭を振り続けた私の耳に届いた聞きなれた声。

『それよりも、おばぁちゃんとお茶でも飲まないかい?』

保田さん・・・

はい。


                     〜 Fin 〜

347 名前:N@書く人。 投稿日:2002年09月10日(火)12時46分37秒

     〜 あとがき 〜

すいません。 ラストでひとレス抜かしました。(大泣。
・・・吉澤君の一生懸命な姿をシリアスに書く予定だったのに・・・
なんで、コメディになったんやろう!?
カップリングもむちゃくちゃやしねぇ・・・まぁ、たまにはええかなぁ?
書いてて、楽しかったし。 矛盾だらけなのは、読み流してください。

ってことで、次は、『黒い』のだと思われます。
348 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月12日(木)02時19分36秒
あー!圭ちゃんにもってかれたー!
強い、強すぎます保田さん。
なかよしの勝負はどうなったのかしら・・・。
シリアスな吉澤くんがきになりつつ、
何気に暴言を吐くチャーミーがおもしろかったです。
349 名前:N@書く人。 投稿日:2002年10月03日(木)03時14分52秒

>>348 名無し読者さん
保田おばぁちゃんは、最強ですっ!
ってか、みんな、幸せになれそうなかんじに仕上げてみました。
この後、4人で勝負(なんとなく、腕相撲大会)とかってのも、おもしろいですね。(^^

更新が遅くなって、すいません。
できるだけ黒くならないようにがんばって、『罪。』スタートです。
350 名前:『罪。』 1 投稿日:2002年10月03日(木)03時17分40秒



『愛しい人に触れたいと思ったことはありますか?


 愛しい人に触れたことはありますか?


 それは罪になりますか?』


351 名前:『罪。』 2 投稿日:2002年10月03日(木)03時19分49秒


「最近めっちゃ思うんやけど、夜中に疲れて帰るやんかぁ。
 んで、ひとりでベットに入るやん。」

「あっはい。
 あたしもです。」

アタシの眼を見据えてから、綺麗に整った顔が大きく上下に揺れる。
そんな風に素直に精一杯同意してくれる
10も歳の離れたかわいい後輩。

ずるい大人のアタシは、アタシの邪まな心の奥を見抜かれないよう、
柔らかく微笑み、話しを続けた。

「そやろぉ。
 ほんでなぁ、身体を癒してくれるはずの布団が冷たかったりするやん。
 それがなんか、めっちゃツライかったりするやんかぁ。」

「あぁ、そろそろ冷え込んで来ましたもんねぇ。
 えっと、電気毛布とかしとくと暖かくって、肩こりとかにもいいみたいですよ!」

352 名前:『罪。』 3 投稿日:2002年10月03日(木)03時23分44秒

いや・・・
そんなつもりで言うたんやないんやけど・・・
アタシはこの子の天然度を甘く見すぎてたんかな!?

とっ、とりあえず、無理やりにでも話を戻さななぁ。

「あの、吉澤・・・
 そうやなくってなぁ・・・」

「あぁっ! 解りましたぁっ! あれですねっ!?
 布団に入ったときに違うアレっ!!」

「そうそう♪
 大事なんはやっぱり、肌触りやんなぁ♪」

「はぁ〜い。
 なんたって、羽毛に洗い立ての綿のシーツが1番ですよぉ!!!」

「いや、そやのうて、その、なんて言うんかなぁ・・・
 ほらっ、人肌ってヤツがなぁ・・・
 こぅ、一番暖かぁてなぁ♪
 って・・・!?」

「・・・zzzZZZ。」

「・・・ヲイヲイ・・・。」


353 名前:『罪。』 4 投稿日:2002年10月03日(木)03時28分02秒

お手て繋いで、可愛く『おねんね。』するだけでもええから、
一緒にぬくもりを感じながら眠りたいんよぉ。

ただ、お互いのぬくもりを感じてたいだけなんよ。

それすらもアカンの?

酔った大人の悪戯なら許される?

アタシのこの深い想いは、許されんこと?

アタシはいつまでアンタのことを待ったらええん?


    誰か

    教えて・・・



354 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月06日(日)16時20分24秒
お待ちしておりました。
なかよしですね。
ボケボケでニブチンのよっすぃ〜だけに
続きが気になります。

355 名前:『罪。』 5 投稿日:2002年10月11日(金)04時28分03秒
>>354 名無し読者さん
レス、ありがとうございます。&お待たせ致しました。
>ボケボケでニブチンのよっすぃ〜だけに
・・・個人的には、そんなよっすぃ〜が大好きなのですが、そろそろ・・・(^^;

今後は少し黒く(暗く)なるので、ある程度沈むまで更新の方は微妙です。 ではでは。
356 名前:『罪。』 5 投稿日:2002年10月11日(金)04時30分56秒



『愛しい人の口唇に触れたいと思ったことはありますか?


 愛しい人の口唇に触れたことはありますか?


 それは罪になりますか?』


357 名前:『罪。』 6 投稿日:2002年10月11日(金)04時33分43秒


ごめんなぁ。

もう、我慢できんのやぁ。

イヤやったら、すぐに言うてなぁ。

アンタのイヤがるコトだけはしたくないしなぁ。

今のアタシに言える言葉は、ひとつだけやけどええかなぁ?

こんな近くにおっても、しっかりと眠ってるアンタには届かんやろうけど、
それでもその言葉を言わずにはおれんのやぁ。


「大好きやでぇ。」


このひとことだけ。


そして、アタシは眠りに落ちた愛しい子の口唇を塞ぐ・・・


358 名前:354 投稿日:2002年10月13日(日)15時45分08秒
もしかして、あげてしまいましたか?
申し訳ありません。
359 名前:N@書く人。 投稿日:2002年10月16日(水)18時00分48秒
>>358の354さん。

>もしかして、あげてしまいましたか?
いえいえ、そんなことないです。 
サイトの整理(倉庫行きとか)で上がってしまったみたいなので、気にしないでください。(^^

沈むまで、相変わらずのまったり更新ですが、また、読んでってください。
360 名前:『罪。』 7 投稿日:2002年10月16日(水)18時02分37秒



『愛しい人の肌に触れたいと思ったことはありますか?


 愛しい人の肌に触れたことはありますか?


 それは罪になりますか?』


361 名前:『罪。』 8 投稿日:2002年10月16日(水)18時03分17秒


指先で愛しい口唇を軽くなぞり、その白くて細い首筋へと、ゆっくりと滑らせる。
怪しく卑猥に動き回る手の軌跡を辿るように口唇が滑り落ちる。

そして、求め続けてた愛しい人のぬくもりや薫りを感じとる。

ゆっくりと規則正しいリズムを刻んでた寝息が少しだけ荒くなった気がして、
アタシの理性は小さく手を振り、別れを告げる。

ソシテ、アタシは満面の笑みをたたえ、軽く手を振り替えし・・・


     罪を犯す・・・


362 名前:名無し読者(354) 投稿日:2002年10月20日(日)16時46分50秒
あげたのが自分でなくて、ほっとしました。
ゆうちゃん、せつないなぁ。
人間、愛情の中にも黒い部分てあるよなぁ。
つづき、まったりとお待ちしております。
363 名前: 投稿日:2002年11月10日(日)02時46分47秒
>362 354さん
>人間、愛情の中にも黒い部分てあるよなぁ。
そうですねぇ・・・やりきれない想いが人を・・・
狂気に走らせるのかも・・・なんてね。

とっても、お待たせ致しました。少しだけ更新です。
364 名前:『罪。』 8 投稿日:2002年11月10日(日)02時52分18秒


『愛しい人の瞳を独占したいと思ったことはありますか?


 愛しい人の瞳を独占したことはありますか?


 それは罪になりますか?』


365 名前:『罪。』 10 投稿日:2002年11月10日(日)02時56分19秒


ふと、不安と罪悪感が頭を掠め、手を止めると、
それを見計らったように、寝ぼけた瞳が覗く。

なんとなく、今起きて居る状況を把握し、
ゆっくりと引き締まってゆく整った顔。
まだ少し幼さを残した、透き通るような綺麗な瞳。
白い肌に生える赤い唇がキュッと引き絞まる。

険しい面持ちと、強ばる身体がアタシが、
アタシのしてる行為を拒んだんだと思った。

拒絶されたんだとと思って、
アタシは、アタシの願いとは裏腹に急いで密着した身体を遠ざけた。


366 名前:ななしびと 投稿日:2002年11月11日(月)23時44分58秒
やった!更新だ!!!
どきどき待ちsage。
367 名前:N@書く人。 投稿日:2002年11月16日(土)04時19分59秒
すいません。>>365の『罪。』10 から書き直させて頂きます。
あんまり変わってませんが・・・Nのわがままです。はい。(^^;
  更新が、激遅ですいませんです。

>>366 ななしびとさん♪
レス、ありがとうございまっす!
『罪。』編は、がんばって一気に更新致しまっするぅ♪<短いしっ!
『罰。』編は、、、いつもの方法でお届けかなぁ。。。(^^;

368 名前:『罪。』10改 投稿日:2002年11月16日(土)04時24分24秒

ふと、不安と罪悪感が頭を掠め、手を止めると、
それを見計らったように、寝ぼけた瞳が薄く開いて、
両手で両眼の内側をくにくにしとる。

ホンマに、かわうぃ♪

こういう仕草は、歳相応なんやなぁ・・・
なんて、見とれとったら、急に大っきく瞳を見開いて見渡す。

今起きてる状況を把握し、ゆっくりと引き締まってゆく整った顔。

まだ少し幼さを残した、透き通るような綺麗な瞳。
白い肌に生える赤い唇がキュッと引き絞まる。

険しい面持ちと、強ばる身体が
アタシが、アタシのしてる行為を拒んだと思った。

アタシの行為を拒絶したと思った。


拒絶された。

アタシは、アタシの願いとは裏腹に急いで密着した身体を遠ざけた。


369 名前:『罪。』 11 投稿日:2002年11月16日(土)04時27分09秒

それやのに、何も言わずにアタシだけを見つめながら、
綺麗な瞳を細めてくアンタ。

仄白く月光を反射する腕が、たどたどしい動きで首に回る。
そして、あまり経験がないからか、
ぎこちない動きでアタシの身体を引き寄せ、耳元で囁いた。

「お願いがあります・・・
 あの・・・」

心地よい低音。
甘く優しいけど心の奥まで響いてくる。
そんな甘い囁き。

その囁きがどんどんアタシの理性を削ってく。


370 名前:『罪。』 12 投稿日:2002年11月16日(土)04時28分51秒


「あたしに・・・
 あたしにさせてください。」

「はへっ!?」

予想外のその言葉を聴いてアタシの喉からは、
間の抜けた言葉にもなってない『音』が出た。

そんな大人気ない自分の動揺を取り繕おうため、
とりあえず、飲み物でも取りに行こうと立ち上がる。

そう、
激しく高鳴る鼓動を気づかれんように・・・

瞬間的にでも、冷静さを取り戻させてくれるアルコールのある冷蔵庫。

そして、それがあるキッチン。

ただ、そのことだけに神経を集中させて歩き出した。

歩き出した・・・はず。
!?
歩き出したはずなのに、アタシの身体全部の動きが止まる。

アタシは、優しぃて暖かな腕に包み込まれて動けんかった。

371 名前:『罪。』 13 投稿日:2002年11月16日(土)04時30分52秒

その腕のぬくもりが、アタシを罪人にするのは簡単で、
戸惑うあたしの理性を壊すには十分すぎる言葉が耳を霞めてく・・・


「お願いです。
 逃げないでください。
 あなたのことが好きです。
 狂おしいほどに・・・」



アタシは彼女のすべてを愛し、彼女に愛される。


ずっと、大人の先輩を演じてきたアタシ。


今、そのアタシの仮面は壊れてく・・・



372 名前:『罪。』 14 投稿日:2002年11月16日(土)04時32分23秒


一回りも歳の離れた仲間を愛し、愛された。


それが、アタシが犯した『罪』。


そして、アンタに負わせた『罰』。



願わくば・・・


この『罪』でアンタが、


ひどい『罰』を受けませんように・・・



                  〜 Fin ? 〜


373 名前:N@書く人。 投稿日:2002年11月16日(土)04時35分19秒

   〜 あとがき 〜

はい。N作 なかよしで『罪。』終了です。
いろんな方に『えろい!』と言われつつも、書いてしまいました。
続きの『罰。』は、もっとえろえろになりそう・・・(///

次回作は、『罰。』か、企画物の予定(つまり、未定)です。
374 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月17日(日)16時03分35秒
私も言っておきましょう。『えろい!』
「続きはもっとえろえろ」すみません。小踊してます。
このお話、緊張と緩和が絶妙ですね。
次回作も楽しみにしております。
375 名前:ななしびと 投稿日:2002年11月18日(月)01時52分39秒
うあぁあああ!!!なかよし最高〜〜!!!
本当に『えろい!』っす。
続きももちろん……♪楽しみにしております。
376 名前:N@書く人。 投稿日:2002年12月12日(木)15時53分17秒

           〜 レス&スタート 〜

>374&375 名無し読者さん&ななしびとさん♪
レス&ご感想、ありがとうございます。

>私も言っておきましょう。『えろい!』
>本当に『えろい!』っす。
んがっ!Σ( ̄ロ ̄lll)!
やっぱ、印象は『えろい!』かぁ・・・ んでも、それは仕方ありません。
だって、Nが『えろい人!』なもんでね。<ヲイヲイ!

>このお話、緊張と緩和が絶妙ですね。
とんでもないっすっ!
初書きと、仕上げの時のテンションの違いだと思うのですが、
そう言ってもらえると嬉しいです。

>続きももちろん……♪
がっ、がんがりまっふぅ♪(^^♪
うちは、この次から『N@えろ職人』になるっすっ! なりきるっすぅ〜♪ 
ってか、すでに、なってるんかもしれないですけどねぇ・・・(^^;

はいっ! ってことで、今回は普通に個人的な企画物の方のKUシリーズで『ありがとう。』です。
月板のスレの『Birthday 2』とご一緒に楽しんで頂ければ、幸いかと・・・

    では、お時間あったら、読み流してってください。

377 名前:『ありがとう。』 1 投稿日:2002年12月12日(木)15時58分15秒



    2002年 12月 5日 23:40


          〜 都内・某保田宅近く 〜


今日は、たぶん・・・

アンタにとって、1年で1番忙しい日。

アタシだけやなくって、
みんながアンタを1番求めてる日。


そう、今日は・・・

アンタを祝うのための日?

アンタにとって大切な日。

アタシにとっても大切な日。

アタシらふたりにとって、めっちゃ大切な日。


378 名前:『ありがとう。』 2 投稿日:2002年12月12日(木)16時01分33秒


アンタがこの世に生を受けた日。

アンタの生まれた日。

誕生日。

そう・・・

『Birthday♪』

22年前の今日に『ありがとう。』

出会わせてくれて『ありがとう。』

そう思わせてくれて『ありがとう。』


ただ、あと2.3年早い方が嬉しかったけどなぁ。
とかって、のん気に思ぅてる場合違うやんっ!
今のアタシが早よぉ行かなぁっ!

ヤバイっ!
アカンやんっ!
間に合わんやん・・・


379 名前:『ありがとう。』 3 投稿日:2003年01月09日(木)04時16分29秒

目の前のタクシーに飛び乗って、買ったばっかりの缶コーヒーを一口すする。

はぁ〜っ、あったまるなぁ、コレ。
めっちゃ、あったかいなぁ、ココ。
眠ってまいそうやわぁ・・・

・・・んっ!?
それってアカンやん!

無愛想なタクシーのおっちゃんは、
気を利かして暖房を強めてくれてんねやろけど、
今日のところだけは、ありがた迷惑やわぁ。
ヤらしいかもしれんけど、言わなアカンよなぁ。

380 名前:『ありがとう。』 4 投稿日:2003年01月09日(木)04時18分14秒

「すいません、暖房切ってもらえますか?」

「私はかまいませんが、今夜は冷えますよ。」

そやって、元気なコレをアンタに届けたいやんかぁ。
ごめんなぁ、おっちゃん。

「大切な人に元気なコレを早く届けたいんですよぉ。」

より一層無愛想になったおっちゃんの顔が、ミラーを見んでも判る。

でも、アタシが大事そうに抱え込んでるコレと、
グリーンに輝く数字を見ると、柔らかな笑みをアタシに返してくれる。

「あぁ・・・
 お急ぎなんですね。」

「はいっ!」

「では、大切なものをしっかりと抱いててください。」

そう言うて、おっちゃんはものすごいスピードとターンをかましだした。


381 名前:『ありがとう。』 5 投稿日:2003年01月09日(木)04時20分35秒



でも、無残にも目に映るのは、綺麗に光るぞろ目の数字たち。

     0:00

「すいません。
 少し過ぎてしまいますね。」

「えっ、あっ、いえ。
 とんでもないです。
 急いでもらってホンマに、ありがとうございます。」

「今のあなたの気持ちは、なんとなくですけど判るんですよ。
 今日は、妻の誕生日だったんで。」

「えっ、ほなっ!
 早よっ、行ったげてくださいっ!!!」

「ははっ、あなたならそう言うと思いました。
 正しくは、さっきまでが妻の誕生日なんですよ。
 だから、昨夜ちゃんと、ふたりっきりで祝いましたよ。」

「そうですかぁ、よかったですね。」

「はい。 ありがとうございます。
 だから、お客さんにも素敵な夜をすごして欲しいんです。
 できるかぎり、急ぎますね。」

「ありがとうございます。」


382 名前:『ありがとう。』 6 投稿日:2003年01月09日(木)04時22分53秒



会話を交わしながらも、軽快な運転で、
予想以上の速さで都会の隙間を走ってく。


圭坊は、今年も待っててくれてるかなぁ?

遅れても嬉しそうに玄関の扉を開けてくれるんかなぁ?

早よ、逢いたいぃ・・・圭。



383 名前:『ありがとう。』 7 投稿日:2003年01月10日(金)02時55分50秒


2002年 12月 6日 0:05

          〜 都内・某保田宅 〜


「ハッピー・バースディー、圭。」

「えっ!? 裕ちゃん!」

「今年もギリギリになってもぅてごめんなぁ。
 ってか、ちょっと遅刻してもぅたなぁ。
 ごめん。
 これで許してくれるぅ?」

アタシは遅刻したのに、なんでか最高の笑みで、
ぎこちなく背中のほうに隠し持ってたコレを差し出した。

そう、とっても鮮やかな真っ赤な1輪の薔薇を。

そして、22本になった薔薇達と愛しい人を見て、心からの言葉を送った。


「圭、22歳。 おめでとぉ。」


384 名前:『ありがとう。』 8 投稿日:2003年01月10日(金)02時57分27秒



    2002年 12月 6日 1:00


          〜 都内・某保田宅 〜


そして今年も携帯がたくさんのメロディーを奏でる中、

その部屋の明かりは消え

永く甘い時間だけがつづいてく・・・



385 名前:『ありがとう。』 9 投稿日:2003年01月10日(金)02時59分01秒


22年前の今日に『ありがとう。』

出会わせてくれて『ありがとう。』

そう思わせてくれて『ありがとう。』


それと・・・

これから先も、

ずっとずうっと続いてく

アタシらの幸せのお礼を言わせて


        『ありがとう。』



               〜 Fin 〜


386 名前: 投稿日:2003年01月10日(金)03時01分10秒
     〜 あとがき 〜

はい。 N的には『Birthday 2  − side U −』終了。ってかんじです。

えっと・・・金板から月板へ移動してる間の裕ちゃんです。<ヲイヲイ!
本当は、12月6日にうpしたかったけど、遅筆のNには無理でした。(><;
ちなみに、今回出てきたタクシーの『おっちゃん』は、
先日乗ったタクシーのお兄ちゃんのキャラそのまんまです。(笑

次回は・・・沈んでからじゃないと、書けないかも・・・ではでは。

Converted by dat2html.pl 1.0