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あの日の約束。

1 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月10日(火)15時56分40秒
2001年3月31日、さいたまスーパーアリーナ。

そこでは「Hello!Project大運動会」が開かれていた。

あたし、柴田あゆみはそのイベントに参加していた。

みんなは今競技を楽しんでいる。
2 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月10日(火)16時51分25秒
あたしは(斉藤)瞳と共に便所に来ていた。

「あゆみ、何なんだよ?今の動きは!」
「すいません・・・。」

あたしは瞳に競技の事で叱られていたの。

「いい?あたし達は今負けてるのよ!」
「はあ・・・」
「もしそのまま負けたらあゆみのせいだからね!」
「はい・・・どうもすいませんでした・・・。」

あたしはこんな事しか言い返せなかった。

「ちょっと目をつぶってよ」
「あ・・・はい。」

あたしは瞳にこう言われたの。

そこであたしは言うとおりに目をつぶった。

すると瞳はあたしの肩を掴んだの。

そしてきつく口づけをしたの。

あたしはしばらく声が出せなかった。

しばらくすると瞳はあたしから離れてこう言ったの。

「じゃあ、あたしは先に行くわ。あゆみはそこでしばらく頭を冷やしてから戻ってきてよ・・・。」
「うん・・・。」

あたしがこう返事をすると瞳は便所から出たの。

するとあたしは床に座り込んだ。

あたしは知らない内に涙を流していたの。

ふえええええっ、と小さな声を出して泣いていたわ・・・。
3 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月10日(火)17時04分41秒
しばらくするとあたしはみんなの所に戻った。

「あれ?あゆみ、遅かったね・・・。」

(大谷)雅恵があたしに話しかけてきた。

「うん、ちょっとね・・・。」

あたしはこう言ってみた。

「あれ?あゆみ・・・」
「ん?なあに・・・」
「目が赤いけど・・・泣いたの?」
「ううん、大丈夫よ・・・。」

(村田)めぐみがあたしに話しかけてきたの。

ただあたしはこう言っただけだけど・・・。

しばらくして運動会の方は終わりに近づいた。

結果はあたし達の負け。

でもあたしは頑張ったから全然気にしてなかったの。
4 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月10日(火)17時16分50秒
大運動会が終了してあたし達は楽屋に向かった。

「みんな・・・、ごめんなさい。あたしのせいで負けちゃったの」

あたしはこう言ってみんなに謝った。

「ううん、あゆみのせいじゃないよ・・・。」
「そう、あたし達は力を出し切って頑張ったんだから」

雅恵とめぐみはあたしにこう言ったの。

「あゆみ、ごめんね・・・。さっきはあんな事して」
「ううん、気にしないで」
「さっきの事、ビックリした?」
「うん・・・。」

瞳はあたしにこう言ってきたの。

しばらくするとあたし達はそれぞれの場所に帰っていった。
5 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月10日(火)20時58分28秒
メロンか!
めっちゃ期待
6 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月11日(水)11時46分44秒
6月某日。

あたし達はモー娘。をはじめとするハロプロのメンバー達と沖縄に来ていた。

あたし達は運動会以来真面目に頑張ってきた。

“トロピカル・トライアスロン”と言う事で北谷町に来ていたの。

全競技終了後にサンセット・ビーチでライブを張る事になっていたの。

午後1時。あたし達はリハーサルのほうを行っていた。

「ライブが終わった後はトライアスロンの出場者と触れ合うことになってるの」

あたしにそう言ったのはなっち(安倍なつみ)。

「ほんと?楽しみだね」

あたしはこう返事をしていたの。

「みんな、誠に恐縮で申し訳ない。実は・・・」
「えっ?」

プロデューサーが突然あたし達を呼び出してこう言ったの。

「みんなも知っているとおり今年の4月から青少年に関する法律が改正された」
「はい・・・。」
「10歳以上を“こどな”と制定する事はみんなも知っているはず、そこでだ」
「どうしたの?」
「ライブ終了後はみんなで飲もうじゃないか」
「わかりました。」

プロデューサーの言葉にあたし達は大賛成した。

しばらくするとあたし達はリハーサルに戻ったの・・・。
7 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月11日(水)17時16分15秒
夕方。

競技の方はすべて終了した。

ここからはあたし達の出番である。

「あたし達がトップを飾るから張り切っていけよ」

めぐみはこう言って気合を入れていた。

そして午後6時30分、あたし達のトップでライブは開演した。

「(歌)電話がないのはいつからでしょう〜♪」

1団体で1曲ずつ歌うというミニライブではあるが、無事に始める事が出来た。
8 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月11日(水)17時22分35秒
しばらくしてライブの方は盛り上がってきた。

しかし一部のお客は自分の三味線を弾いて毛遊びを楽しむ人もいた。

あたし達はついに最後の曲に入った。

その曲は当然、「LOVEマシーン」である。

あたし達は最初から踊りに参加する事になっていたの。
9 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月13日(金)15時11分02秒
「皆さんお疲れ様でした、それではお待ちかねの懇親会の方に移って下さいな」

ライブが終了して司会者はこう言った。

そしてあたし達はテントに戻った。

「あゆみ、よくやったよ」
「はい。」

瞳があたしにこう言ってくれたの。

あたしは当然のように返事をしたわ・・・。

「さあお待ちかね、飲みますよ」
「自分達で氷などを入れてね」

めぐみはあたし達にこう言ったの。

今から飲み会になるんだろうな・・・。

あたしも飲む事にしよう。

「あゆみ、今日は時間とか気にしないでいっぱい楽しもうね」
「うん。」

あたしにこう言ってくれたのは雅恵だったの。
10 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月18日(水)10時59分05秒
しばらくして懇親会は盛り上がってきた。

「よっ、あゆみ・・・楽しんでるか?」

雅恵は上機嫌な声であたしに言った。

「うん。」

そこであたしはこう返事したの。

「あたしも酔うの付き合う」

あたしはこう言うとグラスを手に取り、何のためらいもなく酒を注いだ。
11 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月18日(水)14時05分08秒
しばらくするとあたし達の所に矢口(真里)さんが来た。

「何だか楽しそうね」
「どう?矢口さんも仲間に入ってね」

あたしは矢口さんを仲間に入れた。

「矢口さん、今日の演技ほんとよかったよ」
「そう?ありがと・・・」

矢口さんはあたしに演技についていっぱい話してくれた。

「いや、あたしとしてはメロン記念日の方がよかったと思うよ」
「ほんとですか?」
「そうよ。」

そして矢口さんはあたし達の演技まで褒めていたの。

その一言が、あたし達の力になるのよね・・・。
12 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月23日(月)12時03分55秒
夜に入り、ますます集会の方は盛り上がってきた。

「あの・・・」

あたしはみんなに言った。

「ん?なに・・・」
「大丈夫ですか」
「大丈夫だって・・・」

瞳は上機嫌な声であたしに言った。

そしてしばらくするとあたし達の所になっちが来た。

「あの・・・あたし達も仲間に入れて」

その他にも(北上)アミちゃんや、カントリー娘。の二人がいたのだ。

「うん、いいよ・・・こっちおいで。」

あたしはこう言って仲間に入れる事にしたの。
13 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月09日(日)12時45分59秒
本日より再開します。
14 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月09日(日)13時46分37秒
午後9時を過ぎた時点で集会はかなりの盛り上がりを見せていた。

「しかしあなた達もよく頑張っているね」

なっちはあたし達に話し掛けてきた。

「そうですか」
「これからもその調子で頑張ってね」
「はい。」

あたしはこう返事した。
15 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月10日(月)10時36分27秒
あたしは単刀直入にあさみにこう言った。

「牧場と芸能界の両立って難しくない?」
「別に・・・大丈夫だよ、やっとの思いで全国デビューにまで来たんだから・・・」
「あたしだって頑張ってるんだからみんなも頑張ってよ。」
「わかった。」

あさみは言った。
16 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月17日(月)14時13分39秒
しばらくすると集会の方は終わりになろうとしていた。

プロデューサーはあたし達にこう言ったの。

「みなさん、そろそろ宿舎の方に向かいますので宜しくお願いします」

あたしは少し頷いた。

こうしてあたし達を乗せたバスはビーチを後にした。

後は宿舎に向かうだけである。
17 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月19日(水)11時15分51秒
さて、ここは宿舎の中。

あたし達はすでに部屋の中にいたの。

あたしは(石川)梨華ちゃんと一緒の部屋になっていた。

梨華ちゃんはあたしにこう話し掛けた。

「どう?調子は」
「全然大丈夫だよ」
「あたしは初めて沖縄に来たからどうなるかと思っちゃった」

梨華ちゃんはこう言ってた。

するとあたしの部屋に飯田(圭織)さんが来たの。
18 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月23日(日)19時25分04秒
圭織はあたしに言った。

「今日はいい出来だったよ」
「そうなんですか」
「この調子でいけば大丈夫だから」
「はい。」

あたしはこう返事した。

あたしは圭織に励まされたな、と思ったの。
19 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月23日(日)20時53分21秒
数日後。

あたし達はいつものようにレッスンをしていた。

しかし、この後大事件が起きるなんてあたしは知る由もなかった。
20 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月24日(月)16時01分05秒
一体、何が起こったのか気になります。
21 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月27日(木)18時21分13秒
楽屋の方が騒がしかったので行ってみると中には雅恵がいた。

あたしは瞳に話し掛けてみた。

「どうしたんですか?」
「雅恵は帰ろうとしてるのよ・・・」
「えっ?」

あたしは瞳の言葉がしばらく理解出来なかったの。

あたしが楽屋の中に入ろうとすると雅恵はこう言った。

「来ないで!!」
「何?雅恵、どうしたのよ・・・」
「これ以上近づいたら斬るよ・・・」
「何があったの?あたしに話してみてよ・・・」

あたしは必死で雅恵を説得していた。
22 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月27日(木)18時58分46秒
すると、雅恵はあたしにこの訳を話してくれた。

「みんなひどいんです・・・」
「どうして?」
「あたしは一生懸命やってるのに出来てないとか言うのよ・・・」
「ううん、そんな事ない・・・あなたはよく出来てるのよ・・・」
「本当にそう思うの?」
「うん、そう思う・・・だってあたしは雅恵の味方だから・・・」

しばらく楽屋内には沈黙が出てきたの。

すると雅恵は立ち上がって、楽屋を出た。

「ちょっと、何処行くのよ・・・」

あたしは雅恵に言った。

「もうあたしの事はほっといてよ・・・」

雅恵はこう言ったのを最後に何処かへと消えていった。
23 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月11日(木)00時58分15秒
待ってるっス!
24 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月23日(火)13時55分18秒
雅恵が失踪してから一週間が経った。

あたし達3人は心配で活動にも身が入らなかった。

しかしある日の事。めぐみはあたしの部屋にやってきた。

そして、あたしにこう言ったの。

「あゆみ・・・」
「何?どうしたのよ・・・」
「お願い・・・雅恵さんを助けてあげて・・・」
「・・・・・・」
「あたしが言い過ぎたからいけないの・・・」
「大丈夫よ・・・」
「あたしのせいでこんな事になったの・・・」

めぐみはこう言うと泣き出してしまったの。

「わかった、あたしが何とかするから安心しなさい」

あたしはこう言うとめぐみを慰めた。
25 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月23日(火)17時19分24秒
「雅恵のいる場所がわかったわ」

あたしはめぐみに言った。

すると、めぐみはあたしに言ったの。

「本当?」
「なっちから聞いたんだけど、札幌の実家に帰ってたんだって」
「・・・・・・」
「謝るなら今だよ」
「わかった・・・」

めぐみはこう言うと立ち上がって、電話ボックスへと歩いていった。
26 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月23日(火)17時31分26秒
 〜村田視点〜

あたしは受話器を取り、10円玉を入れると雅恵の実家にダイヤルした。

「もしもし」

すると雅恵の声がしてきた。

「・・・・・・」
「もしもし?」
「・・・・・・」
「聞こえないんですか?」

あたしは知らない間に泣いていた。

「めぐみ?どうしたのよ・・・」
「雅恵さん・・・あたし・・・あたし・・・」
「めぐみ・・・泣いてるの?」
27 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月23日(火)17時40分46秒
「うっ・・・あああああん・・・」

あたしは人目をはばからず泣いていた。

雅恵は驚いた声であたしに話し掛けた。

「ちょっと、どうしたのよ・・・?」
「あたしが・・・悪かったの・・・」
「えっ?」
「あたしがきつく言い過ぎたからこんな事になったの・・・」
「・・・そうだったの?」
「全部許すから帰ってきて?」

あたしは泣きながら雅恵に言った。

「わかったわ、すぐに帰ってくるから待ってて」
「うん、ごめんね・・・」

あたしはこう言うと受話器を置いた。
28 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月23日(火)17時59分23秒
 〜柴田視点〜

「どうだった?」

あたしはめぐみにこう言ってみた。

「雅恵さん、元気だったよ・・・すぐ帰ってくるって。」
「ほら、もう泣かないの・・・元気出して?」
「わかった・・・」

めぐみは言った。

すると瞳があたし達に話し掛けた。

「雅恵、来たみたいよ」
「本当?」
「本当よ。」

あたしは内心ホッとしていた。

すると雅恵はあたし達の前に姿を現した。

「・・・みんな、ごめんなさい。」

雅恵は言った。
29 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月23日(火)18時15分19秒
すると、めぐみは突然雅恵の心に飛び込んで泣いた。

「わあぁぁ〜ん!雅恵さん・・・ごめんね〜!」
「めぐみ・・・大丈夫だよ・・・。」

雅恵はこう言ってめぐみを慰めた。
そして、雅恵はあたし達にこう言ったの。

「みんな、一週間も姿を消していてごめん・・・」
「ううん、あたし達がきつく言い過ぎたからいけなかったの」

めぐみは言った。

そして、あたしはめぐみ達にこう言った。

「さあ、今日はもう遅いから寝ようね」
「うん・・・」
めぐみは言った。

こうして、あたし達の長い夜は終わった。
30 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)11時16分14秒
数日後。

この日はうたばんでの『7人祭』の収録である。あたしの初ユニット・・・

「よしっ・・・行ってきます」

あたしは元気よく部屋を飛び出し、気合充分にスタジオへ直行したの。

タクシーに乗ってスタジオに到着。

駆け足で現場へ行くとすでにメンバー達は集合していた。

「遅いんだよ!お前いい加減にしろよ!!」
「柴田・・・ちょっとこっち来いよ!」

矢口さんに呼ばれたあたしはモジモジしながら矢口さんの前へ行った。
31 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)11時44分54秒
「柴田・・・お前な〜・・・何で遅刻をするの?」

矢口さんはこう言うとあたしの足を蹴ったの。

「あっ!い・・・痛い・・・」

あたしは足を抑えて苦痛に耐える。

「ごめんなさい・・・もう二度と遅刻しないから・・・」

本番が近づいてきた。あたし達はスタジオへ移動を始めた。
32 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)11時56分09秒
そして、収録は始まった。

「今週は三人祭、7人祭、10人祭が目玉だよ」
「はい。」
「7人祭はいい衣裳ですが、何か意味ありますか?」
「はい、私達はレゲエをベースにした曲です」
「中南米の曲調なのです」
「この曲はよく腰を振るのですよ」

トークのあと、二人の司会に実演する事になった。

「たしかに中南米の曲調ですね」

司会者は言った。

トークと歌の収録を終え、楽屋に帰るあたし達だが、ここでもいつもと変わらない展開が待っていたの。
33 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)12時19分10秒
「柴田・・・お前何でちゃんと踊らないの?」
「そんな!あたしちゃんとしたよ・・・」
「ウソばっかり!」

あたしは返す言葉もなかった。

しかし、ココナッツ娘。のアヤカはこう言った。

「あゆみさんは初めてなんだから失敗もあるの」
「そりゃそうだけど・・・」

矢口さんは驚いていた。

「さあ、もう帰りましょう・・・」

あさみはこう言うとみんなで楽屋を出る事にした。
34 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)12時27分11秒
「あゆみさん・・・」
「どうしたんですか?」
「さっきの事はあまり気にしないでね」
「わかった。」
「ほら、初めてだから失敗もあるでしょ?」
「うん・・・」

あたしとアヤカは帰りのタクシーの中で話をしていた。

そうしている内にあたしの部屋があるマンションの前に到着した。

「じゃあ、また今度頑張ってね」
「うん、アヤカさんも気を付けてね」

あたしはこう言うとタクシーから降りた。

そして部屋に入るやいなや知らない間に涙が溢れ出てきた。

「わあああああっ・・・」

あたしは床に座り込むとついに泣き出してしまった。

悔しいよ・・・悔しいよ・・・そう思っていた。

しばらくするとあたしは泣き疲れて寝ちゃった・・・。
35 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)12時39分32秒
翌朝。

あたしは目覚めるとベッドの中にいた。

「あれ?あたしは一体どうしたのかな・・・」

あたしがこう呟くとドアのチャイムが鳴った。

誰だろう?と思ってドアを開けるとそこには(後藤)真希が立っていた。

「ごめん、今日時間空いてるかな?」
「何なの?」
「昨日のユニット20名で近くのビーチに行くんだけど、あゆみも来る?」
「いいよ」
「じゃあ、支度して」

あたしは真希からビーチに行く、と聞かされた。

すると速攻で支度を始めた。

「今日は泊まりになるかも知れないけど、大丈夫?」
「うん・・・」
「よかった・・・」

真希はこう言うとあたしと一緒に部屋を後にした。

そしてワゴン車に乗り込むと、とあるビーチへと向かって走り出した。
36 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)13時41分13秒
しばらくするとワゴン車はとあるビーチへ到着した。

あたし達はワゴン車から降りるとすぐに荷物を砂浜まで運んだ。

そして、テントを組み立ててブルーシートを敷き、ある程度用意は出来た。

しばらくすると他のメンバー達は雑談等をして楽しんでいた。

しかし、あたしはテントの中で一休みしていたの。
37 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)14時07分39秒
夕方になると食料を積んだトラックがビーチにやってきた。

何と、そのトラックにはプロデューサーが乗っていた。

プロデューサーはあたし達にこう言ったの。

「どうだ?楽しんでいるか?」
「はい。」
「夕食の食料を持ってきたからみんなで召し上がってくれ」
「わぁ〜、ありがとうございます。」
「それじゃあ、私はこの辺で失礼します」

そう言うとマネージャーは帰っていった。

しばらくすると夕食の用意に取り掛かった。

コンロの中に炭を入れると火をつけて、その上に鉄板を置く。

鉄板が熱くなったのを見計らって、その上に材料を入れる。

するといい香りが漂ってきた。

「肉焼けてきたよ、みんな取りに来てね」

真希はこう言うとあたし達は一斉に鉄板の方へ行った。

すると紙皿には肉と野菜の串焼きと焼そばが載せられた。

あたしは自分のポジションに戻るとその料理を食べ始めた。
38 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月26日(金)10時57分25秒
「どうです?」

よっすぃー(吉澤ひとみ)があたしに話し掛けてきた。

「楽しいですよ」
「あたし達と一緒に食べようよ」
「わかった。」

あたしはそう言うとよっすぃーの隣に座った。

さらに、よっすぃーはあたしにこう言った。

「あゆみ、あたし達のユニットに来たらよかったのに」
「でも・・・プロデューサーには逆らえないの」
「あたし達のユニットの方が楽しかったのにね」

よっすぃーがこう言った途端、あやや(松浦亜弥)が来てこう言った。

「みんな、アイスクリームもあるよ・・・取りに来てね」
「わかりました。」

あたしはこう返事すると、アイスクリームを取りに行った。
39 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
40 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月31日(水)11時39分18秒
夜になった。

あさみは発電機を始動させるとテントの周りの電気が付いた。

「さあ、これから飲むよ」
「今日は途中で寝たりしないでね。」

なっちはこう言うと缶ビールをみんなに配ってまわった。

これからまた飲み会になるのです、とあたしは思った。
41 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月17日(土)13時07分37秒
「あたしってそんなに魅力ないのかな・・・」

辻(希美)ちゃんはあたしにこう言った。

「ううん、そんな事ないよ」
「だって、他のみんなは個性があっていいのにね」
「辻ちゃんだって個性があると思うよ」
「本当に?」
「うん・・・だって、あたしは辻ちゃんが大好きだから」
「そうだよね・・・」

辻ちゃんは少し控えめにこう言ったの。
42 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月19日(月)11時01分51秒
夜10時を過ぎても誰一人として寝る者はいなくなっていた。

「そう言えば、あと少しでもう一人来るって言ってたよ」

よっすぃーはあたしにこう言った。

「誰?」
「わからない・・・」

誰が来るんだろう、とあたしは思った。
43 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月20日(火)13時52分24秒
「こんばんわ」

中澤(裕子)さんの声が聞こえてきた。

するとあたし達の所にやってきた。

「ごめんな、ちょっと遅くなって」
「いいんですよ」
「柴田・・・楽しんでいるか?」
「はい。」

ここに来るという人は中澤さんだったの。

これはかなり賑やかになりそうね、とあたしは思った。
44 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月28日(水)13時56分58秒
夜12時を過ぎて日付が変わっても、誰一人として寝る者はいなくなった。

中澤さんはあたしに話し掛けてきた。

「大阪城ホールのライブ以来だね、二人でこうやって楽しむのは」
「本当だよね」
「柴田はあれから変わったことないか?」
「いろいろあったよ」
「そう?」
「やはりあたしはこの芸能界に入ってよかったな、と思うの。」
「そうか・・・でもこれから大変だと思うけど頑張ってね」
「はい・・・ありがとうございます。」

あたしは中澤さんの話にこう答えた。

しかし、楽しい時間は早く過ぎていくもの。

しばらくするとあたし達はすでに寝ていた・・・。
45 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月15日(土)10時04分30秒
ビーチでの楽しかった集会から数ヶ月後。

あたし達はモーニング娘。コンサートツアーに参加する事に。

あたしもこのコンサートはがんばろうと思っていた。

横浜アリーナはあたし達自身初めての場所。

だからあたしもがんばらなきゃ・・・。
46 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月15日(土)10時11分00秒
あたし達の出番は7番目。

その時はあたし達の新曲を歌う事になっていた。

ついに開演の時間が・・・緊張が高まってきたよ。

まず最初に『LOVEオーディション21』を経て13人編成になった娘。達の出番。

あたし達はその様子をじっくり眺めていた。
47 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月15日(土)10時14分07秒
数分後。

いよいよあたし達の出番。

ますます緊張が高まってきた。

「あゆみ、しっかりがんばってね」

あたしは心の中で何度も呟いた。
48 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月15日(土)10時28分53秒
あたし達の出番は無事に終わった。

この後のコンサートも何の動きもなく無事終了した。

あたし達はバスで宿舎に向かうために会場を出た。

そこで、雅恵はあたしに話し掛けてきた。

「お疲れ様でした」
「はい」
「今日の演舞はすごくよかったよ」
「ありがとうございます」

あたしはこう言って雅恵にお礼をした。
49 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月15日(土)10時40分56秒
そして、ここは宿舎ホテルの中である。

あたし達はこの中にいた。

あたしの携帯にメールが入ってきた。

内容は以下の通りだった。

「あゆみ、話したい事があるからみなとみらい21地区に来て・・・ 瞳」

あたしはこのメールを見ると部屋を出て瞳のいる場所へと向かう事にした。
50 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月15日(土)10時48分50秒
しばらくするとあたしは『みなとみらい21地区』に到着した。

当然、瞳はあたしを待っていたらしい。

あたしは瞳に話し掛けてみた。

「瞳・・・」
「ああ、あゆみ・・・来てくれたのね・・・」
「あたしに話があるって何?」
「それは・・・」
「何なの?」
「今日のライブの事なんだけど」
「・・・・・・」
「あゆみ、よくがんばったね・・・」
「えっ?大丈夫だよ・・・」

あたしはこう言った。
51 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月22日(火)12時46分47秒
すると、瞳はあたしに話し掛けてきた。

「ねぇ、あゆみ・・・」
「ん?なに?」
「あたし達が芸能界に入ってもう1年半になるね・・・」
「うん・・・」
「あたしが新潟から上京してきたときの事なんだけど・・・」

瞳はデビューしてから今までの思い出話をすべてあたしに話し始めたの。
52 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月22日(火)13時55分12秒
「色々な思い出があったね・・・」

あたしは瞳にこう言ってみた。
すると瞳はこう言ったの。

「でもデビュー曲がなかなか売れなかった日もあったね」
「それでもあたし達はがんばってきたよね」
「娘。達と同じグループにも加入出来たね」

あたし達の思い出話はしばらく続いた。そして・・・

「また明日からがんばろうね」
「うん・・・」

瞳はあたしにこう言ってくれたの。
53 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月22日(火)14時10分05秒
「ねぇ、あゆみ・・・」
「ん?」
「あたし達から離れないでね・・・」
「わかった。」

あたしは瞳にこう言われた。

「あたしはあゆみ達に会えたことが一番幸せなの。」
「そう?」
「だから・・・これからも4人で仲良くやっていこうね・・・」
「わかった。」

あたしはこう言った。

しかしその次の瞬間、瞳の目から涙が出ていたの。

あたしは大丈夫?と言ってみた。そして・・・

「あゆみぃ・・・今まで楽しかった思い出をありがとう・・・」
「うん・・・」
「ずっと一緒だからね・・・たとえあたし達のグループが解散しても、ずっと一緒だからね・・・」

ひーん、と20歳らしくない子供みたいな声で、瞳はあたしの心で泣いた。

あたしはすぐに瞳を慰めたの。

結局この日は二人で眠れぬ夜を過ごした・・・。
54 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月22日(火)15時25分15秒
数日後。

あたしは瞳の部屋があるアパートの前にいた。

一緒にスタジオに行こうと思ってここに来たの。

あたしはドアをノックしてみた。すると・・・

「開いてるよ・・・」

中から瞳の声が聞こえてきた。

あたしはすぐに瞳の部屋の中に入っていった。
55 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月22日(火)15時45分56秒
あたしは瞳の部屋の中にいた。

そこで瞳に話し掛けてみた。

「瞳・・・」
「ん〜?」
「早く起きないと遅れるよ・・・」
「でも・・・なかなか起きれないんだよ・・・」
「ほら、大丈夫だから・・・」
「うん・・・」

瞳はこう言うと起きてベッドから出た。

さらに瞳はあたしにこう言ったの。

「今日はあゆみ一人でここに来たの?」
「うん・・・一緒に行こうと思って」
「そっか・・・でもありがと」

瞳は照れくさそうにこう言ったの。
56 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月25日(金)14時26分15秒
「―――――――ッッ」

あたしは驚いた。

それはあたし達が番組収録のためにテレビ局のスタジオにいるときの事。

なんと、久しぶりに娘。達と共演出来るからなの。

「あゆみちゃん。」
「あ・・・はい!」

あたしに話し掛けたのはよっすぃー。

思わずあたしは返事しちゃったの。
57 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月27日(日)10時48分51秒
「どう?最近調子は」
「大丈夫ですよ」
「よかった」

あたしはよっすぃーと話をしていた。

しばらくすると収録は始まった。
58 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月30日(水)14時15分29秒
「ばいばぁ〜い!!」

なっちは明るい声でカメラに向かってこう言った。

「はいOKです」

ディレクターの声で収録は終わった。

あたし達は同じ番組の中で新曲を披露するだけだったのだが・・・

でも、久しぶりに出演できたのだから良しとしよう。

しばらくするとあたしはテレビ局を後にして、自分の部屋に帰っていった。
59 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月17日(日)14時00分01秒
あたしは自分の部屋のドアを開けた。

そして、部屋の中に入るとPCの電源を入れた。

するとメールが1通届いていた。

あたしはそのメールを読む事にした。

その内容はこうなっていたの。

TO:masa@dream.com
FROM:ayumi,shibata@dream.com
Subject:助けて

こんばんわ。
元気してる?
あたしは熱があり、死にそうです。助けて・・・

では

そのメールを見たあたしは大変、とばかりに部屋を飛び出した。

そして大急ぎで雅恵の部屋に行く事にしたの。
60 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月17日(日)14時06分03秒
ここは、雅恵の部屋の前。

あたしはここに来ていたの。

あたしがその部屋のドアをノックしてみたが、反応がない。

でも鍵は掛かってなかったのか、すぐにドアが開いた。

あたしは部屋の中に入ると、信じられない光景を見たの。

雅恵は居間の方で倒れていた・・・

あたしは心配になって雅恵を起こす。

「雅恵・・・」
「あぁ、あゆみ・・・?」
「熱があるって?」
「そうなのよ・・・」
「待ってて、今あたしが助けてあげるから・・・」

あたしは雅恵にこう言ってみた。
61 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月17日(日)14時15分48秒
するとあたしは体温計を取り出して、雅恵の熱を計って見る。

しばらくして体温計を戻してみるとなんと38度もあった。

「大変、どうしよう・・・」

あたしは心配になって、思わずこう呟いた。

すると雅恵はあたしにこう言った。

「大丈夫、落ち着けば何とかできるから・・・」
「うん、わかった・・・」
「じゃあ、あたしをベッドに寝かせて・・・」
「うん。」

あたしはこう言うと雅恵を抱きかかえ、ベッドに寝かせた。

そしてここから雅恵の看病を始めたの。
62 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月17日(日)14時24分17秒
翌朝。

あたしは射し込んできた太陽の光で目が覚めた。

「あぁ、あたしはいつの間に寝てしまったんだね・・・」

あたしはこう呟くと再び体温計を取り出して、雅恵の熱の状況を調べた。

しばらくして体温計をみると熱が36度まで下がっていたの。

「よかった、熱が下がったよぉ・・・」

あたしはこう呟くと少し泣きそうになった。

すると雅恵は目を覚ました。

そしてあたしに話し掛けた。

「あゆみ・・・」
「雅恵、よかったね・・・熱が下がって」
「もしかして、あゆみずっと看病してたの?あたしの事・・・」
「うん、ずっと看病してたよ・・・」

あたしは言った。
63 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月17日(日)14時33分34秒
「ありがとう、夜も寝ないであたしの事見てくれて」
「当たり前じゃない、あたしは雅恵の仲間なんだもの」
「ああ、何だか安心したら腹へってしまったよ」
「じゃあ、あたしが作ってあげるよ」

あたしはこう言うと台所へと向かった。

今ごろになって思ってみれば4人一緒で良かったな、とあたしは思うの。

これからもずっとこの4人で笑っていたい。

めぐみ、雅恵、瞳・・・

あたしはあなた達に感謝するわ。

―――Fin―――

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