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・・さん!

1 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月15日(日)17時00分55秒
一応、固ハンはあるんだけど伏せておきます。

内容は学園パラレルです。
全員登場の予定です。
カップルもいくつか出していきます。
2 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月15日(日)17時23分02秒
ここは都内でも有数の女子中学高等学校で超進学校。と、当時にお嬢様学校でもあるのだ。
最新設備を整えた校舎は類を見ないものである。
そんな学校に通う一人の少女の物語である。

「ふぁ〜・・・・・まだ眠いや・・・・・・。」
やっぱ、昨日張り切りすぎたのが原因かな・・・・・・。
「ほら!早く起きなさい!あたしだって腰がめちゃくちゃ重いんだから!」
もう・・・・朝からうるさいよ・・・・・はいはい起きます。
ベットから立ち上がってバスローブを身に纏った。
彼女の方はもう既にバスローブを着ていた。
「んじゃ、行きますか!」
彼女の手を取り、寝室を出て大きな廊下を歩いていった。
「今日の朝御飯なんだろ・・・・・・。」
廊下を歩きながら話す。
彼女は昨日の夜から家に泊まってる。
だから、家政婦の大谷さんに彼女の分の朝ごはんを頼んでおいたのだ。
ま、頼まなくてもやってくれるんだけどね・・・・・。
他愛もない会話して、約50mの廊下の半分までやってきた。
んで、半分のとこには階段が二つある。
豪華な装飾品が付いている階段だ。
朝からそれを見るのは結構キツイんだよな・・・・。
私たちは分かれて、二つの階段を私は右側、彼女は左側を下っていく。
と、そこへもう一人の家政婦村田さんがやってきた。
「あ、お嬢さん今呼びに行こうとしてたんですよ。」
「おはよ。村田さん」
「おはようございます。・・さんもおはようございます。」
彼女は軽く会釈をした。
「じゃあ、早く食堂に来てくださいね。」
言い終えると村田さんは足早に去っていった。

3 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月15日(日)17時24分34秒
とりあえず、こんだけの更新です。
メロン記念日の4人は家政婦役で出します。
4 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月15日(日)21時42分29秒
私たちは階段を下り終えると、ちょうど階段の真下にある食堂への扉を開けた。
パパやママはもう揃っていた。
「ひとみ!もうちょっと早く起きられんのか!」
「あ、いや・・・・その・・・・。」
言葉を濁しながらも席に着いた。
彼女も無言で席に着いた。

パパやママは私と彼女の関係をちゃんと認めてくれている理解のある両親。
だから、彼女がいても別に何も言わない。
彼女は結構家に来るからこの朝の風景は決して珍しいものじゃないんだ。

「おはようございます。・・さん。」
ママが彼女に挨拶をした。
「おはようございます。お母様」
彼女はパパをお父様、ママをお母様と呼ぶ。
私はそんな会話を聞きながら、朝の焼きたてのベーグルに舌鼓を打っていた。
朝のメニューは私の場合はベーグルにスープにゆで卵とちょっと苦めのコーヒー。
だいたい、この朝はこのメニュー。
別に飽きないし、好きだからね。
5 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月15日(日)21時48分21秒
パパは真っ先に食べ終えると、さっさと食堂から出て行った。
ママはゆっくりゆっくり食べていた。
時計を見ると、もうすぐ8時になろうとしてる。
ちょっとやばい・・・・・。
「・・さん、そろそろ行こうよ。」
「うん、ヤバイね。着替えないと。」
残りをかっ込んで、足早に食堂を後にした。
そして、階段を一気に駆け上がり寝室までの廊下をダッシュした。
6 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月16日(月)16時40分53秒
・・さんって?むちゃくちゃ気になるんですけど。
7 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月18日(水)08時58分49秒
寝室に入ると、バスローブを脱ぎ昨日脱ぎ散らかした制服を集めながら着た。
彼女は持ってきていたカバンから新しい服を出して着替えた。
寝室の時計は8時10分。彼女を置いて自室から制カバンを取りに行った。
自室は階段(廊下の半分)よりもまだ先にある。
寝室を出ると徒競走のつもりで一気にダッシュした。
自室に着くと、机の上に置いてあるカバンとその隣にあるでっかいクラブバックに
キレイに洗濯されたジャージとかをとにかく詰めた。
そして、カバンを持って寝室に戻った。
「さ、早く行きましょう!」
彼女の手を引いて廊下を走り、階段を掛け降りた。
「あ、ちょっと待ってください。」
クラブバックを持ってキッチンへ入っていく。
「大谷さ〜ん!」
料理を主に担当してる大谷さんを呼ぶ。
大谷さんはすぐに出てきてくれた。
「あ、お弁当ですね。」
お弁当とペットボトル(1,5g)を台に乗せたクラブバックの中に入れてくれた。
「ありがと!じゃあ行くね!」
「行ってらっしゃい。」
穏やかにそう言ってまた奥に戻っていった。
8 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月18日(水)09時09分50秒
階段を下りるとすぐにあるのが玄関。
そこで、彼女は待っていた。
「こ〜ら!遅い!」
軽く頭をコツンとやられた。
パッと見た時計は8時20分を指していた。
「やっば〜い!」
彼女と手を繋いで、重い頑丈な扉を開けて外に出た。
とにかく清々しい朝の空気。ってそんなこといってる場合じゃない!
外には既にリムジンが止まっていた。
「さ、お嬢さん早く乗ってください。」
車の中から運転手の平家さんが催促した。
私は車の扉を開けると彼女を先に乗せた。
私が乗り込むと同時に、平家さんはすごい勢いで車を発進させた。
「あ、平家さん今日もいつものとこで・・・・」
「分かってますよ。」
3分後、平家さんはいつものとこで私たちを降ろして帰っていった。

「おーい!二人とも遅いぞ〜!」
ご立腹のその人は・・・・・矢口さん。
「あ、すいません・・・・・・・。」
「もう・・・・。」
「そ、それより早く行きましょう!」
マジで怒られそうなので話を強引に変えて、二人の手を掴み走った。

9 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月18日(水)09時22分18秒
一生懸命走ったので、なんとか5分前には到着した。
さっさと靴を履き替え、校舎へとひたすらまた走った。
「じゃ、ひとみまた後で」
彼女は教員室へと入っていった。
私は矢口さんと階段を上った。
矢口さんの教室は5階、私の教室は2階・・・・・頑張ってくださいね・・・・矢口さん。
私は汗だくになりながらも、クーラーガンガンの教室に滑り込むようにして入った。
「はぁ〜・・・涼しい・・・・・。」
ここは天国か・・・・・。
「よっすぃーおはよ。」
机にへたり込んだ私を見下ろすようにごっちんが寄って来た。
「おはよ〜・・・・しんどい・・・。」
「またなの?」
「うん・・・・。」
「懲りないねぇ・・・・・。」
「ごっちんに言われたくないよ。」
「あ、それひっどーい!」
馬鹿な会話をしていると・・・・・・
『ガラガラ』
教室の扉が開いて先生が入ってきた。と同時に、チャイムが鳴った。
担任の先生は・・・・・私がさっきまで一緒にいた人・・・・。
今、一番愛しい・・・・・石黒先生・・・・・・。
まあ、石黒先生なんて滅多に呼ばない。
周りに人がいる時ぐらいかな?パパやママ、それから家政婦の人たちは彩さんって呼んでる。
私もだけどね。
10 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月18日(水)09時25分58秒
>>6
初レスありがとうございます!
・・さん、分かりましたよね?
多分、見たことない組み合わせかも・・・・・・。
だから、はりきっちゃいま〜す!

登場人物の予定としては、モーニングは福田を中澤を含め全員出す予定です。
あと、メロンも出てますが他のハロプロ勢も出てくる可能性大です。
11 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月18日(水)10時09分52秒
ええぇぇぇ――――――!!!
あ、あ、彩っぺぇぇーー!?
だいぶ不意打ちですな(笑)
よしあや・・・見たことない組み合わせですね。
たのしみです。
12 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月19日(木)00時09分38秒
よしあやっ!!
しかも両親公認!!
てか、意外すぎて絶句(w
13 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月19日(木)03時28分10秒
>>11
彩っぺです。
そんなに不意打ちでしたか・・・・・・・。
見たことないですか・・・・・んじゃもっと増えるように頑張りますわ。
楽しみにしてもらえるなんて感激です!
>>12
いや、両親公認だったら何かと便利なんですよ。話を進めるうえでね。
ってかそんなに驚いちゃいました?
そんなに意外性のつもりはなかったんだけどな・・・・。

カップルとしては後、2つか3つの予定。
甘い中にも痛いのとかを入れていきます。
14 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月20日(金)04時16分49秒
私は、午前中のわけの分からない授業を終えるとお弁当を持ち教員室へ向った。
その途中で、ま〜た後輩を泣かせている市井さんを発見!
大方、告白されていつもの調子で断ったんだろう・・・・・・。
あれで、言われたらショックだよね・・・・・。
「市井さ〜ん!」
市井さんは泣いてる後輩を見下すように冷めた表情で見ていた。
私が声を掛けると、市井さんに告ったと思われる子は走ってどっか行っちゃった。
「あ、吉澤〜・・・・」
私の顔を見ると市井さんはひどく安心したように、あの冷たい表情を崩して
いつも私が見ている、あの笑顔に戻った。
「またですか〜?」
「またってなんだよ〜、市井だってあんなのもうこりごりだよ。」
「市井さんて好きな人とかいるんですか?」
「え!?、な、なんだよ急に・・・・」
なんか知らないけどめっちゃ慌て出したぞ。
あ!早く教員室に行かないと・・・・・・・愛しの彩さんががお待ちだ。
「市井さん、私用事思い出だしたんで・・・・・・」
それだけ言ってダッシュで教員室へ向った。

「吉澤・・・・気付いてはくれないんだよな・・・・・・。」

教員室へ着くと、礼儀正しく後ろから入って・・・
「石黒先生おられますか?」
教員室には中澤先生と彩さんがいた。
「遅い!バカ!」
座ってた椅子から立ち上がり、食堂のパンを持って寄って来た。
そして、私のおでこを人差し指で軽く押した。
「早く行こう。」
彩さんは私の手を取り、歩き出した。
と、後ろから
「今日も暑いな〜、ホンマに」
後ろから中澤先生の囃し立てる声が聞こえてきた。
いつも、こういうのは無視。
中澤先生を無視して教員室を出るとその足で体育館の裏で人が全く来ない場所へ移動した。
いつものお昼御飯の場所だ。
15 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月20日(金)04時34分12秒
階段の段差に座わり、御飯を食べ始めた。
「はぁ〜・・・・またこの後は授業だ・・・・・。」
すっごい憂鬱なんだけど・・・・・・でも・・・・・・。
「でも、7限は私の授業だよ?」
「だからもう、楽しみで仕方ないんですけど5限はあの中澤先生だし、6限は保田先生だし
怖い人ばっかですよ。」
「ははは、確かにね。」
「笑い事じゃないですよ〜もう・・・・」
私はこんな他愛もない会話が好きだった。
「あ、今日どうしますか?また来ます?」
「いや、今日は一旦帰るよ。」
「そうですか、じゃあ送らせますよ。今日バイクないでしょ?」
「ううん、いいよ。歩いて帰るから。」
なんか、素っ気無いな・・・・・・。
おかしな空気が流れ始める。
そんな空気のまま、彩さんが次の授業の為戻らなくてはいけない時間になった。
「あ、私もう戻るから。」
時計を確認して、彩さんは足早に去っていった。
「なんだよ、もう・・・・・」
5分前のチャイムが鳴るまで、私は一人そこにたたずんでいた。
16 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月20日(金)04時37分42秒
更新です。
この二人のカップリングは結構前から考えてて、なんとか構想まとまったんで
スレッドを立てたんですよ。
あ、読者さんに聞きたいんですが相手を明かす前誰だと思ってました?
17 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月20日(金)12時42分06秒
ヤッスーだと思ってましたです。第一声とかで…(^_^;)
18 名前:名無しさん 投稿日:2001年07月20日(金)23時59分47秒
私も相手はヤッスーかと……。
それか、圭織かと思ってたんだけど。
19 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月21日(土)00時55分50秒
彩さんの態度に腹が立っていた私はぶつぶつ文句を言いながら、教室に戻った。
「よっすぃーどしたの?」
不機嫌な私を見てごっちんが寄って来た。
「なんでもない!」
それだけ言って、ごっちんに背を向けて席に着いた。
ごっちんはしつこく聞いてくるわけでもなく、さっさと自分の席に戻ってった。
そして、5限目開始のチャイムが鳴った。
『ガラガラ』
入ってきたのいちいちうるさい中澤先生。
数学の担当だ。が、こいつのまともな授業聞いたことがない。
どうでもいい話でいつも終わってしまうのだ。
私はそれが許せないのだが(家庭教師を付けられてるから)他のみんなは
その話に聞き入ったり、ごっちんに限っては寝てたりする。
こんなんでいいの〜?一応、名門校でしょ・・・・・・・・・。
「ほな、今日はなんの話しよかな〜」
また、始まった・・・・・。教科書を開いてるのは私だけ・・・・・。
この先生私が聞いてなかったら怒るくせにごっちんが寝ててもなんもいわない。
ちょっとおかしくない?
チャイムが鳴った。
5限終了である。
今日解いた問題は、たったの1問・・・・・・。
なんか無性に腹が立って、中澤先生よりも早く教室を出て屋上へとひた走った。

20 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月21日(土)00時59分28秒
>>17
ヤッスーですか・・・・確かにそんな感じするかもしれないですね。
>>18
こちらも、ヤッスーでしたか・・・・・・圭織・・・・それも分かる気がします。

毎日(多分)少しずつ少しずつ更新していきます。
21 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月23日(月)12時06分49秒
屋上への扉を開けると、風がビューっと吹いた。
とてもいごこちのいい風だった。
私は屋上にたった一つしかおいていない、ベンチに横になった。
次の授業はサボっちゃおう。
私は横になって考え事をしてるうちに眠っていた。


「ひとみ、ひとみ!」
彩さんの声がする。
「起きろ〜ひとみ〜」
なんで彩さんがいるの?私は眠い目をこすりながら起き上がった。
目を開けると、膝立ちして私のからだを揺らしている彩さんがいた。
それと・・・・・空は真っ暗だった。あんなに青かった空が真っ暗になっていた。
「ん・・・?なんで・・?」
寝起きなのでムニャムニャとしかし喋れない。
「あんたこそこんなとこで何やってんの?それに何時だと思ってんの!?」
語尾がだんだん強くなる。
「い、いや・・・・5限終わったらなんか知らないけどここに来てて
ベンチで考え事してたら眠くなって・・・・・それで・・・・・」
「もう・・・・みんな心配してたんだからね。必死で探したんだから・・・・・。」
彩さんはそう言うと、自分の上着を脱ぎ私に着せてくれた。
もうすぐ、夏だとはいえやっぱ肌寒かった。
彩さんの上着はめちゃくちゃ暖かかった。
「あ、ありがとう・・・・」
照れ臭そうに下を向いてお礼を言った。
「バカ・・・・・。」
沈黙が訪れた。
昼食の時と一緒だ・・・・・。いや〜な雰囲気・・・・。

22 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月23日(月)12時17分10秒
「さ、早く帰りなよ。もう、8時回ってるよ。」
え!?8時!?自分の腕時計を確認すると8時12分を指していた。
「車が下で待ってるよ。ほら、行くよ!」
彩さんに腕を引っ張られて、教室へと戻った。
教室の電気は当然のように消されていて真っ暗だった。
いつも、みんなが居て明るい教室はなかった。
暗闇だけが制する寂しげな教室しかなかった。
私の机の上には、数学の教科書がまだ乗っていた。
それを見て何故だか笑ってしまった。
「さ、早く用意して!」
彩さんに促されて、教科書等をカバンに詰め込んで彩さんの元へと駆け寄った。
「んじゃ、行くか・・・・」
今日は彩さんは家に来ない。
そんなのは何度もあったし、今まで気にも留めてなかった。
でも、今日は離れたくなかった。
一緒に居たかった。
一緒に廊下を歩き、階段を下る。
時が止まればいいって思った。
23 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月23日(月)12時29分28秒
けど、そんな願いも虚しく正面玄関のところまでやってきた。
平家さんの車が止まっていた。
「んじゃ、・・・・・」
話そうとする、彩さんの唇を奪ってやった。
周りは静か過ぎるくらいで、その空間には私たちしか居ないような気がした。
唇を離して私は・・・・・
「どうしても、これないんですか・・・・今日・・・・」
「どうしてもって訳じゃ・・・・・・、でも、今日はひとみがバカやったから
報告書書かなきゃいけないんだ。だから・・・・・・」
「じゃあ、終わったら来て下さい。車用意させますから。」
「で、でも・・・・・・・・・・わかった・・・・わかった・・・行くよ。」
やっと折れてくれた。
「それじゃ、私は先に帰って待ってます!」
彩さんから離れて大声で叫んだ。
そして、そのまま車に駆け込んだ。

後から聞いた話だけど、私が居なくなってマジで大変だったみたい。
授業終了後、教師総動員で探したらしいからね。
まあ、とにかく広いから・・・・この学校・・・・・。
親にも連絡行っちゃってたみたいだ。
彩さんは屋上で私を見つけて、即電話を教員室と親のほうに入れたから
よかったみたい。
でも、真っ暗な学校ってすごい魅力的だな。
二人だけの空間が生まれるから・・・・・・・・・。

24 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月23日(月)12時30分54秒
結構寂しがり屋な吉坊です。

(○T〜T○)<・・・・・・・・・・・・・。
25 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月24日(火)15時26分02秒
車の中・・・・・・

「お嬢さん、ホント心配ばっかり掛けないで下さいよ〜」
「ハイハイ、わかったよ。・・あ、そうだ、平家さん後で彩さん迎えに行ってくれない?」
「わかってますよ。」
いや〜ホントなんでもお見通しなんだな・・・・・・・。感心感心。
平家さんと話をしながら家に着いた。
家の重〜い扉を開けて、家の中に入る。
すると、ママとパパが走ってこっちに寄って来た。
あ、ちなみにこの家は土足ね。
「バカもん!!心配させるなって何度言ったらわかるんだ!」
あちゃー怒ってるよ・・・・・・。
「わ、わかったよ。もう心配掛けないから〜。」
それだけ言って逃げるように階段を駆け上がり、長い廊下を走って自室に駆け込んだ。
「はぁ〜・・・・・・」
私は鞄をから英語の教書とノートを取り出して机の上に置き、でっかいクローゼットから
着替えを出して着替えた。
んで、椅子に座って勉強を始めた。
御飯は彩さんと食べよう。
さっき大谷さんに電話入れといたからね。
英語は彩さんの教科。今日は寝てて出られなかったから勉強、勉強!
何分たっただろうか・・・・・時計は9時を指している。
「まだかな〜・・・・・」
だんだん集中力が途切れてきた。
私は勉強を止めて、部屋のソファーに座って待つ事にした。
26 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月29日(日)02時03分35秒
「そうだ!電話しよう!」
鞄の中から携帯を引っ張り出してきて、彩さんの携帯に掛けた。
『プルルル・・・・』
「ひとみ?」
数回のコールの後彩さんが出た。
「あ、あの・・・まだですかね?」
「ん?寂しいのか?」
少し意地悪な口調だ。なんかちょっとムカツクけど、こういう風にいわれると
ちょっと甘えたくなっちゃう。
「い、いや・・・・気になって・・・。」
「大丈夫。もう、車に乗ったからさ。」
ほっ・・・・・・じゃあ、もうすぐだな・・・・。
「それじゃあ、待ってます。」
「うん。じゃあ、また後で・・・」
『ピッ!』
電話を切った私は自室から出て長い廊下を歩き、階段を下り、玄関前の椅子に腰掛けた。
と、そこに大きな荷物を抱えたあゆみちゃんがやって来た。
「あ、お嬢さん・・・どうされたんですか?」
「彩さん待ってんだ。」
「あ、そうなんですか・・・・」
「あゆみちゃんこそなにやってんの?」
あゆみちゃんは話が長くなりそうなのを察知して、大きな荷物をカーペットの床に置いた。
あゆみちゃんもここの家政婦。年が結構近いから下の名前で呼んでる。
それに、他の三人はなんかね・・・・・・ってそれは失礼か・・・・・。
「あ、これ旦那さんが取り寄せた陶器なんです。」
「あ〜・・・・ハイハイ・・・」
パパは陶器に目がないんだ。
自分で作ったりもする。けど、なんかいい職人さん見つけてきてお抱えにしてたりする。
多分、またその職人さんのが届いたんだろう。
「んで、パパのとこに持ってくの?」
「ハイ。書斎の方にって言われたんで・・・・」
「そっか、じゃあ早く行きなよ。パパ楽しみにしてんじゃないかな?」
「あ、そうですね・・・それじゃあ・・・」
あゆみちゃんは荷物を持ち直すと、パパの書斎の方向に消えていった。
さて、彩さんはまだかな?
と、そこへ車の音が・・・・・。
彩さんだ!私は扉に駆け寄って自らその扉を開いた。
27 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月29日(日)02時18分25秒
「彩さん!」
扉を開けると、ちょうど彩さんは車から出てくるとこだった。
彩さんは私の声に反応して、こちらを振り返った。
それを見て私は彩さんに抱きついた。
「ちょ、ちょっとひとみ・・?」
いきなりのことに動揺してる彩さん・・・・久しぶりに見たこの顔がとてつもなく
愛しい・・・・ホントにスキなんだな〜・・・私・・・。
そして、私はずーっと彩さんを放さなかった。
平家さんは呆れちゃったのか、車を走らせとっとと帰ってしまった。
誰もいなくなった庭や池やプールや門までの道の数々は私たちだけの世界へ・・・・・。
学校の校門のとこや暗い廊下や教室で思った時よりも強く強くこのときが止まればいいって思った。
28 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月29日(日)02時23分23秒
更新です。
やっぱり寂しがり屋な吉坊です。
(○T〜T○)<・・・・・・・。
えーっと今回出てきた柴田はこれからかっなり重要な役になって来ます。
それから、登場人物の紹介を今出てきてるだけの分だけしますね。
後々出てくるメンバーは、またまとめてやりたいと思います。
29 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月29日(日)02時46分25秒
      主人公。高1で都内でも有数の進学&お嬢様学校に通っている。
吉澤ひとみ 勉強は学年トップの成績を誇り、バレー部に所属。期待の新人とされ人気も高い。
      家は名家として名高い吉澤家。学校での地位は家柄としては最も高い。

      吉澤の親友。社交的ではないのであまり友達はいないが別になんとも思っていない。
後藤真希  勉強はいつも吉澤に勝てない学年NO,2、なぎなた部に所属。袴姿に惚れた生徒も多い。
      家が財閥を経営している。吉澤に次いでの学園内地位の高さがある。

      高3、市井と同じクラスで市井と親友。吉澤&後藤とも仲がいい。 
矢口真里  学園一の頭脳を持ち、将来を期待されている。なぎなた部マネージャー。
      吉澤と同じく名家の矢口家。吉澤と同等の地位の家柄を誇る。

 
30 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月29日(日)02時54分16秒
     吉澤の恋人。学園の英語教師だ。
石黒彩  バスケ部顧問を担当。本人は相当上手い。
     家柄は吉澤家、矢口家にも勝る超名家の石黒家。

     矢口に密かに思いを寄せている。学園の数学教師。
中澤裕子 漫談部顧問。活動は一年に一度といういいかげんな部活。
     誰にも知られていないが、学園理事長の娘。
 
31 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月29日(日)03時09分07秒
      後藤が気になっている。ひとみ専属ドライバー
平家みちよ ひとみを一番理解している人かもしれない。
     
      吉澤家の料理を担当。
大谷雅恵  笑顔でひとみを和ませている。

      主に掃除を担当。家政婦頭
村田めぐみ 一番の年上の為よく頼りにされるが本人自体ホントは嫌がっている。

      主に雑用担当。ひとみとは結構仲がいい。
柴田あゆみ 最近、吉澤の父の陶器運びにうんざりしている。

      大谷と一緒で主に料理を担当。ただ、大谷と違い他のメンバーのヘルプに行く事が多い。
斎藤瞳   最近、学業に興味をもち始めている。


斎藤はまだ出てないんですが、まあ、次いでってことで(w
しつこいですけど、柴田マジで重要です!

32 名前:伏せときます 投稿日:2001年07月30日(月)00時33分34秒
あ!ちゃむの紹介を完全に忘れてた・・・・・・っつーことでここで紹介

      高3、人間に対してほとんど心を開かない。吉澤に好意を寄せている。
市井紗耶香 勉強はイマイチの成績。だが、バスケ部のキャプテンを務め大学にスポーツ推薦で行く事が内定している。
      家は吉澤たちと違い、普通よりは少し上ぐらいという程度の家。

こんなもんです。 
33 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月01日(水)23時08分26秒
なに??いちいちゃんはよっすぃの好意を寄せてるって!!
ドキドキ。この二人はいいねぇ、大好きさ。
期待させていただきます。頑張ってね。
34 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月04日(土)05時35分21秒
ほほう、いちよしも入ってくるんですか・・・たまんねえ!
35 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月05日(日)13時08分23秒
「暖かいっす・・・・・・やっぱ・・・」
彩さんを抱きしめてどれくらい経っただろうか・・・・・・?
んなの関係ないよ・・・・時間なんて関係ない。
「いつまでこうしてるつもり?」
「ずっとです。離しません。」
「あっそ・・・・ご自由に・・・・ただ、私は寒いんですけど・・」
え?寒いのか・・・・・・でもまだ抱き合ってたい。
「ねぇ〜・・・抱きしめられるの嫌ってわけじゃないんだけど・・・・・」
「なんですか?」
「中に入った方が・・・・・もっと・・・その・・」
「確かにそれもそうですね。じゃあ、入りましょう♪」
彩さんを離すと、手を繋いで重い扉を開けて家に入った。
そして、そのまま食堂へ向った。
食堂には既に料理が並べられてあった。
「あ、お嬢さん・・さ、早く食べてくださいよ。冷めちゃいます。」
食堂の扉を開けた音に気付き、厨房のほうから出てきた村田さんが言った。
「うん。」
返事をして二人で席についた。
「じゃあ、終わったら呼んで下さい。厨房のほうにいますから。」
そう言って村田さんは奥のほうへと消えていった。
「さ、食べましょう♪」
ナイフとフォークを持ち食事を始めた。
36 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月05日(日)13時18分27秒
ちょとだけ更新。
>>33
作者もこの二人大好きなんですよ。
期待に添えれるように頑張ります♪
>>34
う〜んこのお二人は大人気のようだ。
いちよしも入って来るんですが・・・・・・まだ出てないあの人がいちーちゃんと・・・・・

また、あとで更新予定です。


37 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月05日(日)16時47分39秒
食事を終えた私たちは村田さんに声を掛け、自室へと向った。
勉強を教えてもらうのだ。
さっきやったけど、教えられると自分でやるのじゃ全然違うからね。
部屋に入ると早速私は椅子に座って勉強モードだったんだけど・・・・・・・

「やめない?ひとみ」
「え?どうしてですか?私教えて欲しいんですけど・・・・・・」
机に向かっていた私は驚いて、ソファーに座っている彩さんの方に体を向けた。
「うーん・・・・・・気分じゃないし・・・・」
彩さんは言いながらソファーから立ち上がって、私の後ろから腕を首に回してきた。
「ねぇ・・・・・・・・いいでしょ・・?」
思いっきり甘えた声で言ってきた。そして、フッと息をかけらた。
ま、まさか・・・・・・・吉澤誘われます・・・・・・・・?
ってか・・・・・なんかドキドキしてきた・・・・。
「・・・・ひとみ・・・・・・・・?」
無性にドキドキして何も答えられない・・・。




38 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月06日(月)06時39分04秒
きゃぁ〜〜!!子供なよっすぃ〜いいねぇ。。。
39 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月06日(月)22時25分10秒
「寝室・・・・・・・・・行こうよ・・・」
また、とびっきりの甘い声で後ろから言ってきた。
ああ・・・・・もうダメ・・・吉澤限界です・・・!
私は立ち上がると無言で彩さんの腕を掴んで部屋を出た。
「ちょ、ちょっとひとみ・・?」
いきなりなことをした私に彩さんは戸惑ってるみたいだ。
けど、彩さんが悪いんですよ。私を本気にするから・・・・・
部屋を出るとそのまま早足で寝室へと向った結構道のりは長い・・・・・・・。

寝室へ着くと電気を付けずに彩さんを引っ張り入れてドアを閉めた。

真っ暗な寝室の中で・・・・・・見つめあった・・・・・何故か彩さんの目は暗闇に光っていた。
そして、私は彩さんのを力いっぱい抱きしめた。
しばらくそのままで時が流れた・・・。
彩さんを離すと、もう一度見つめあいどちらからともなくキスをした・・。
唇を重ねるだけのライトキスからどんどんディープな物にしていく。
訳の分からないうちに舌同士が勝手に絡まり私の理性も少しづつなくなっていった。



40 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月06日(月)22時36分03秒
ふぅ〜・・・・・・・どうしましょう?・・・・このあと・・・・・。

>>38
そうなんですよ。ここの吉澤君は結構子供っぽいんです。
でもそれは彩っぺの前だけで・・・・・・ちゃむや後藤の前では大人っぽく決めてたりもするんです。
要するに甘えん坊なんです(w
41 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月07日(火)17時11分57秒
「う〜ん・・・・・・んーー・・・」
ベットから起き上がって、手元の時計を見た。
5時になったばかりだ・・・・・。こんなに早く起きたのは久しぶりだ・・。
もう一度寝ようと、ベットに入ったのはいいけど全く寝れやしない・・。
私はベットから完全に出ると、彩さんに布団を掛けなおした。
そして、昨日脱がされた服を着直して静かに寝室から出た。
廊下はとても静かでとても心地よかった。
階段を下っていると、厨房のほうから包丁のトントンと言う音が聞こえてきた。
普段はほとんど聞かない音。それがとても新鮮だった。
階段を下り終えて、食堂を通り厨房の扉を開けた。
42 名前:38 投稿日:2001年08月08日(水)03時58分46秒
子供っぽいよっすぃ〜が大人っぽく決めてる姿も見たいなァ。
つうーか、いちいちゃんとどんな関係??学校の方気になります。

なんか、彩っぺアダルティでいいわねぇ(w

43 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月09日(木)05時59分46秒
厨房には大谷さんが一人で料理してた。
「あ、お嬢さん・・・どうされたんですか?」
少し驚いてる大谷さん。
そりゃ、8時過ぎても起きないやつがこんな早くに起きてきたら驚くよな・・・。
「目が覚めちゃってさ・・・・・・・・」
「あ、そうなんですか・・・・・それじゃ散歩でもどうですか?お庭の方で」
「お!それいいじゃん!行って来るねぇ〜」
走って厨房を出て、庭に向った。


庭に出ると、裏口からおっきな倉庫(?)を往復して歩いた。
距離にして・・・・・・300mぐらいかな・・・。
って、たいした距離じゃないけど私にはちょうど良かった。
裏口に戻ると噴水の前に置いてある、白いベンチに腰掛けた。
爽やかな風と鳥のさえずりが心地よかった。
そして、そのベンチで2時間を過ごした。

44 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月09日(木)06時06分00秒
私は噴水を見ながら、時間を潰していた。
と、不意に誰かに後ろから抱きつかれた。
「おはよ〜ひとみ」
「ほっ・・・・・なんだ彩さんか・・・ビックリさせないで下さいよぉ〜」
「なんだとはなんだよぉ〜まったく・・・・ってなにやってんの?」
「早く目が覚めちゃったんで散歩でもと思って・・・」
「そっか・・・・・」 ちゅっ
え?今吉澤なんかされちゃいました・・?
「こら〜!ちょっとは照れろよぉ〜!」
「ば、バカ・・・・・・」
照れてますよ・・・・・・十分すぎるぐらい・・・・。
「あはは、やっぱかわいいねぇ〜」
「や、やめてくださいよ!」
既に顔真っ赤だろう・・・・・顔が熱いよ・・・・。
と、何故か冷たいものが頬を覆った。
45 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月09日(木)06時11分19秒
「どう?冷たい?」
彩さんの冷えた手が私の頬を覆っていた。
そして、鼻がぶつかりそうなぐらい顔を近づけて来た。
「なんか答えろよぉ〜」
夜のとはまた違うものがあって・・・ドキドキで・・・答えられなかった。

「お嬢さ〜ん!食事が用意できました。」
少し遠くのほうであゆみちゃんの声がした。
「だってさ。行くよひとみ。」
手を引っ張られて食堂へ向った。
あーあ・・・・なんでこんなにリードされてんだろ・・・・夜と反対じゃん・・・。
46 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月09日(木)06時13分46秒
>>42
よっすぃーは学校に行くと人が変わっちゃうんでね・・・・・・・。
市井ちゃんとはまあ、また話にしますね。
でも、恋心は市井ちゃんの一方的なものなんですよ。
あやっぺはこんな感じでね・・・・。
47 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月10日(金)14時44分06秒
食事中・・・・・・・・・・

「あ、そうだ!来週転校生来るんだよ。」
「え?この時期に?うちの学校に?」
「そそうだよ。うちのクラスにね。」
「へぇ〜・・・名前は?」
ベーグルをほおばりながら聞いた。
「えっとね・・・・・石川さん・・だったかな・?」
「彩さん〜忘れないで下さいよ〜」
教師なんだから・・・・・・・どっか抜けてるんだよな・・・・・。
「彩さん、その子は梨華って名前じゃないかい?」
いきなりパパが口を挟んできた。ってなんで知ってるんだ?
「えーっと・・・そうです。石川梨華さんです」
「なんでパパ知ってるの?」
スープを飲みながら聞く。
「ああ、その娘はな・・・・政治家の石川さんのとこのお嬢さんだよ。
一度だけ会った事がある。」
パパは食事を終えてタバコを吸い始めた。
48 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月13日(月)03時43分19秒
学校・・・・・・・

教室に入るなり、昨日の事についていろいろ質問責めにあった。
まぁ、しゃーないなわな・・・・・・。
でも、何故かごっちんはいなかった。
あれ?今日は朝練ないはずじゃなかったのかな・・・・・?
質問攻めも落ち着いたとこにごっちんがやって来た。
眠そうな目だ・・・・・・・こいつ寝坊だな・・・・・。
「よっすぃーおは〜・・・・・・」
やる気ゼロの挨拶・・・・。
「どした?元気ないぞ〜」
声を掛けたのに・・・・・・・
「zzz・・・・・zzz・・・・・・」
って寝てんじゃねぇよ!!!
でも、ごっちんの寝顔可愛いな〜・・・・・・っていかんいかん!
そういや、今日の一時間目は・・・化学の実験だ。
化学は、稲葉先生の担当。ちと危なっかしい先生だ。

『ガラガラ』

「は〜い、全員座って〜」
おっ!彩さんの登場だ。
っつーか・・・いつ見てもキレイだよな〜・・・・・・・。
そして、朝礼が始まった。
ごっちんは朝礼の間ずっと寝ていた・・・。
まったくもう・・・・
49 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月13日(月)04時00分48秒
市井視点

さてと・・・・・そろそろ家を出なくちゃね。
朝ごはんを食べ終えると、カバンを持って時計を確認した。

初めに言っとくけど、って誰に言ってるのかわかんないけど・・・・・
いちーには両親いないんだ。
いちーが高1の時死んじゃったんだ。
2人ともガンでね・・・・時期は父さんが夏だった。母さんは冬に死んだ。
今は、父さんの残した大量の遺産で暮らしてる。
なんでこんな大金が?って感じだったけどね。
しかも、2人とも保険に入ってて両方あわせて2億という大金がうちに転がり込んだ。
いちーは身よりなくて、大金を使うにあたって彩っぺのとこの弁護士さんに
無料でいろいろお世話になってるんだ。
初めはマジで困ってたよ。そんな大金16のガキが扱えるわけないんだからね。
親が死んだのにいちーは悲しむ暇さえなかった。
これからどうする?っていうのしか頭に浮かばなかったからだ。
現実を突きつけられて、悲しんでる余裕なんかなかったんだ。
50 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月13日(月)04時11分03秒
いちーは今、マンションで一人暮らししてる。
でも、家族で住んでた家はそのままにしてある。
思い出をなくしたくなかったから・・・・・・・・・。
ときどき行って、掃除とかしたりしてる。
家具や机もそのまま置いてある。
細かな生活用品もすべて置いてあるんだ。
それは、『家族』を忘れないためにね・・・・。


さてと・・・・・・行こうかな・・・。
もう一度時計を確認して、靴を履きマンションを出た。
51 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月13日(月)04時26分42秒
自転車に乗って、学校へと向う。
その道に、あいつの家があるんだ。
でっかい屋敷でさ〜・・・昔は普通の生活だったから憧れたもんだよ。
って今も普通か・・・・・いや、少しはリッチなはず・・・・・。
そこに住んであいつ・・・・もういないんだ。
いちーの前から急にいなくなったんだ。

いろいろ考えながら、自転車をこいだ。
そして、学校に着いた。
自転車を置いて、教室へと向った。
と、階段の途中から見える校長室から誰かが出てきた。
え?なんでだよ・・・・なんであいつが・・・・?
なんであいつがここにいるんだよ!


「梨華・・・・・・なんでだよ・・・・」


.
52 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月13日(月)04時27分47秒
更新です。

ちゃむと吉澤の2人を軸に話を進めていきますね。
53 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月13日(月)08時08分01秒
学校ですな!!期待大!!
市井ちゃんとりかちゃんの関係いかに!!
54 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月13日(月)09時55分50秒
いちーは梨華に完全に見入っていた・・・・。
理解できなかった。
なぜ梨華がここにいて、校長室から出てくるのか・・・・・。

梨華はいちーに気付くことなくあいつと一緒に帰って行った。

呆然としていた。
その場から動く事が出来なかった。
階段の途中でチャイムが鳴り響いても、ずっとその場に突っ立っていた。


「紗耶香!!なにやってんだぁ〜!」
その声でいちーは我に帰った。
振り返ると矢口が階段から降りてくるとこだった。
「なんでこんなとこにいるんだよぉ〜!休みかと思ったじゃんか!!」
心配されてるみたいだ。
55 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月31日(金)01時41分30秒
「紗耶香?どうしたの?」
階段を駆け下りてきた矢口がいちーの顔を覗き込んだ。
「あ、いや・・・・別になんもないよ!」
そう言って、階段に腰掛けた。
「ウソ!なんかあったの?」
「何もないって言ってるでしょ!」
「そ、それならいいけど・・・・・」
渋々矢口は引き下がった。
なんか勉強する気分じゃないな・・・
「あ、矢口!今日いちーサボるから。」
「え?何言ってんの!ダメだよ!」
ちょっと、考えが古い矢口君。
かっことかは全然今どきなのに・・・考えだけがちょっとね・・・・。
「いいじゃん!いちーの勝手だろ!」
サボりたい時ぐらいあるさ・・・・・・。
「そうじゃなくて・・・・矢口も誘ってよ・・・・」
あんたもサボりたいんかい・・・・・。
「んじゃ、屋上にでも行く?」
今日は天気いいからね〜
「OK!」
いちーは矢口の手を取って屋上へと向った。

56 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月31日(金)01時52分21秒
その頃の吉澤の教室・・・・・

「ごっちん!!起きてよぉ〜!!」
早く化学室行かなきゃいけないのにぃー!!早く起きてよ・・・・
でも、全く起きる気配なし!
私にどうしろと・・・・・・ほっとくわけにもいかないし・・・・・。
もう・・・
結局私は授業には出ずごっちんが起きるのをまっていた。

「ふわぁ〜ーー」
ごっちんはいきなり目を覚ますと大きな声を上げてあくびをした。
のんきなやつ・・・・・。
「あれ〜?授業は〜?」
ああ、もういい!!
ごっちんの腕を掴むとある場所へ向った。

『ガチャ』

「「あ!」」

何故ここにいるんですか・・・・・・
57 名前:伏せときます 投稿日:2001年08月31日(金)01時53分09秒
久々の更新です。
58 名前:伏せときます 投稿日:2001年09月02日(日)00時00分23秒
テスト
59 名前:伏せときます 投稿日:2001年09月02日(日)00時01分15秒
あ、大丈夫みたいだ・・・・よかった・・・・
ってことでスタート!
60 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月09日(日)23時50分48秒
>ってことでスタート!

とにかく待ってます。
61 名前:パク@紹介人 投稿日:2001年09月17日(月)13時20分43秒
こちらの小説を「小説紹介スレ@赤板」↓に紹介します。
http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=red&thp=1000364237&ls=25

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