インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板

『圭××× U』

1 名前: 投稿日:2001年08月06日(月)01時15分53秒
紫から移動して来ました。『N』といいます。

タイトル通り、圭ちゃんの絡んだ短編・中編を書いていきます。

時間があったら、読んでいって下さい。
2 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月06日(月)01時21分13秒
移動後1作目は、前スレ同様 やすいし 短編です。
では、『教えてよ。』スタートです。
3 名前:『教えてよ。 1』 投稿日:2001年08月06日(月)01時23分28秒
今日は何かイイ事がありそうな気がして、
小さな期待を胸に
いつもより30分も早く楽屋に入った。

ひとりで他愛もない雑誌をパラパラとめくってると、
扉は勢い良く開かれた。
愛らしいアニメ声と共に。

「おはようございま〜す。」

やっぱりイイ事あったよ。

「おはよう、石川。
 なんか、久しぶりだね。」

そう。
ホント久しぶり。

最近は個々の仕事が増えてきたせいで
石川と会うのは、かれこれ3日ぶり。

今までは、そんなに長い間離れた事なかったから
なんか、ヘンな気分。

たった3日会ってないだけなのに
なんだか、少し大人っぽくなったような気がする。

そんな訳ないんだろうけどさ。

4 名前:『教えてよ。 2』 投稿日:2001年08月06日(月)01時25分11秒
あたしは嬉しい気持ちを抑えて
いつもの調子で話しだす。

「よっすぃ〜から聞いたんだけど、
 携帯新しいのに変えたんだって?
 で、番号何番?」

今まで笑顔だった石川が、少し俯いて小さく呟く。

「・・・。」

聞き取れなかった。

柔らかい髪が頬にかかって、表情も読み取れなかった。

「ん? 何?」


「・・・言えません。」


予想もしてなかったセリフに
あたしは動揺して、つい強い口調で言う。

「えっ!? なんでよ!?」


よっすぃ〜には教えたのに

あたしには教えてくれないの?


言えないって、どう言うこと!?

5 名前:『教えてよ。 3』 投稿日:2001年08月06日(月)01時27分13秒
「だって・・・
 だって教えちゃったら、
かかってくるのが待ち遠しくって
 お風呂にもトイレにも行けなくなっちゃうから・・・。」

顔を真っ赤にしてあたしの目を見つめる
潤んだ可愛い瞳。

あたしにはない輝きを持つ瞳。

あたしは言葉をなくした。

「!?」

「だから・・・。」

あたしの心の中で、怒りと嬉しさが同時に爆発した。

夢中で石川の言葉を遮る。

「ちょ、ちょっと、あんた!
 あたしにかかって来るまで待ってろって言うの?」

「・・・。」

隠し切れない動揺を振り払うように言う。

「あたしは、イヤ!」

6 名前:『教えてよ。 4』 投稿日:2001年08月06日(月)01時29分17秒
あたしのキツイ一言。


今にも泣き出しそうな石川に近づき、
今度は優しい声で言う。

「だって、それじゃあ
 あたしの方が、待ち遠しくって
 お風呂にもトイレにも行けなくなるじゃん。」

石川は目に涙を浮かべたままフリーズした。


あたしは恐る恐る石川を抱きしめ

ゆっくりと耳元で囁く。

「・・・梨華

 好きだよ。」


「・・・あたしも

 大好きです。」
7 名前:『教えてよ。 5』 投稿日:2001年08月06日(月)01時32分56秒

「だから、『教えてよ。』ねっ。

 どんなに離れてても、

 梨華の声が聞きたい。」


あたしは照れ隠しで付け加える。

「お昼ごはん なに食べたの? とかさっ。」


梨華の答えはもちろん・・・


「はい。」


 〜 Fin 〜

8 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月06日(月)01時34分11秒
 〜 あとがき 〜
はい。 やすいし『教えてよ。』終了です。
BGMは、もちろん「ザ☆ピ〜ス!」です。

好きな人の携帯やアドレスを聞くのって、
『ヘンに緊張するんよなぁ〜。』と思って、書いてみました。
相変わらず、ネタ・メモは短く「何番? 教えてよ。」「言えません。」の2行・・・
その上、1ヶ月も眠ってたネタですが、どうでしょう?

次回は・・・
『モテモテ・やっすー』を書きたいのですが、進んでません! 未定です!
『モテモテな圭ちゃん』が書けないNは、ヤスヲタ失格かも・・・(鬱
9 名前:芥龍 投稿日:2001年08月06日(月)01時38分51秒
>作者様
初めまして、紫板時代から読ませて頂いてました。
これだけのヤッスー作品書けてるんですからヤスヲタ失格なんてとんでもないです!!
今後も楽しみにしてますね。
10 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月06日(月)01時48分13秒
待っていました。意外に積極的な圭ちゃんだね。
モテモテなやすぅのたじたじなトコが好き。
11 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月06日(月)04時09分06秒
>>9 芥龍さん
はじめまして。&応援ありがとうございます。
そう言って頂けると、めっちゃ嬉しいです。(^^

>>10 名無し読者さん
ありがとうございます。&お待たせ致しました。
書いてて、視点が二転三転してこんな圭ちゃんに落ち着きました。(^^

マンネリにならないように少しずつ作風を変えてみてるつもりですが、
温故知新でやっていければいいなぁ〜。と思ってます。

12 名前:れれ 投稿日:2001年08月11日(土)17時17分32秒
保田さんなんかいい感じです。
いっつもNさんの作品読むとうれしくなったり感動したり
してすっごく好きですよ。
これからもがんばってくださいね。
13 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月12日(日)02時15分09秒
>>12 れれさん
>いっつもNの〜〜〜
ありがとうございますっ! メチャメチャやる気出てきます。
頑張ります!

14 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月12日(日)02時16分19秒
やすかご・シリーズの解説(言い訳)を少し。

やすかご 第1章 『始まり』
     第2章 『好きな場所』
      ↑紫板『圭×××』に掲載。
     第3章 『お泊り』今からスタートです。

では、お時間あったら、読んでってください。
15 名前:『そばに・・・』 投稿日:2001年08月12日(日)02時17分39秒
某雑誌の取材でびっくりした。


うちが今まで知らんかったあの人の一面。


もっと、あの人を知りたいと思った。


もっともっと、あの人の『そばに』いたいと思った。


16 名前:『そばに・・・ 2』 投稿日:2001年08月12日(日)02時18分28秒
「昨日『あい〇り』見て泣いちゃったんだよね〜。」

うちの知っとる保田さんからは
想像もできん一言にびっくりした。

「え〜っ! 保田さんでも泣くんですか?」

まわりのみんなは大爆笑してた。

えっ! そうなん!?

中澤さんや市井さんの卒業の時に
泣いてるところは見たことあるけど

(ぐちゃぐちゃやったなぁ・・・。)

ひとりで泣いとる保田さんてどんなんやろう?


何を見て

誰を想うて

涙が出てくるんやろう?


うち・・・。


17 名前:『そばに・・・ 3』 投稿日:2001年08月15日(水)00時41分19秒

ひとりで泣かんといてください。

泣きたい時はいつでも言うてください。

加護も一緒に泣きます。

だから、ひとりで泣かんといてください。


だから・・・


「今日、お泊り行ってもいいですか?」

「へ!? なんで急に?
 約束してたっけ?」

「だって、今日は月曜だから『あい〇り』の日です。」

うちがそう言うたら、
保田さんは何も言わんと
微笑んで抱き寄せてくれた。

18 名前:『そばに・・・ 4』 投稿日:2001年08月15日(水)00時42分30秒

頭を撫でてくれる手とか、
抱き寄せてくれる腕とかが
あったかぁて、うちの心の中まであったかぁなる。

嬉しいなる。


今度は加護が保田さんをあったかくする番です。

だからひとりでなんか、泣かせません。

加護がいっつもそばにいて、嬉し涙だけにしてみせます。

だから、お泊りしてもいいですよね?


あなたの『そばに』いてもいいですよね?


ずっと、『そばに・・・』


 〜 Fin 〜
19 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月15日(水)00時44分42秒
  〜 あとがき 〜
はい。 やすかご 第三章『そばに・・・』終了です。

元は『お泊り』というタイトルで、もう少し長かったのですが
都合上、タイトルを変え二章に分けました。 近いうちにUPします。
っていうか、超短編とはいえ、圭ちゃん二言しかしゃべってない・・・。
次は活躍して欲しいです。(ヲイ

次回は よしやす 第三章『ひとつの空気へ』です。
20 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月15日(水)02時11分56秒
やすかごいいですねぇ(萌
あい○りの日がかなりつぼでした。
加護可愛いなぁ。

21 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月17日(金)01時08分17秒
>>20 名無しさん
レス&萌え ありがとうございます。
あいぼんのセリフや行動は、N自身ビックリする時があります。
『加護ワールド!』です! 書いてて楽しいです。(^^

ここで、よしやすシリーズの解説(言い訳)を少し。
第一章 『空気』
第二章 『ふたりの空気』
     ↑紫板『圭×××』内に掲載済み。
第三章 『ひとつの空気へ』今からスタートです。

ややこしい続編ばっかりでごめんなさい。

では、お時間あったら、読んでいってください。
22 名前:『ひとつの空気へ 1』 投稿日:2001年08月17日(金)01時10分50秒
あの日以来、ひとみはちょくちょく
あたしン家に泊まりに来るようになった。

次の日の仕事が一緒の時は
手を繋いで一緒に玄関の扉をくぐる。


こんな日がずっと続いて欲しいと思う。


まだ、どこか気を使ってるのか
あたしの仕事が朝早い時は
泊まらずに夜のうちに帰ってく。

玄関で軽く触れるだけのキスをして
エレベーターへ向け、だんだんと小さくなる背中を見送った。


たまには見送られたいと思う。


そんな事を願うあたしは欲張りだろうか?

わがままだろうか?

そんなあたしをひとみはどう思うだろうか?
23 名前:『ひとつの空気へ 2』 投稿日:2001年08月17日(金)01時11分47秒
いつもの楽屋でひとみが
ふと、思いついたように呟いた。

「あのボツったマグカップどうなったんだろう?」

ドッキ―ン!

や、やっぱり気になってたんだ・・・。

「・・・持ってる。
 ・・・せっかくだから、貰った。」

「えっ、貰ったんなら、黙ってないで教えてよぉ〜。」

教えたくなかったから、黙ってたんだよ。

「・・・。」
24 名前:『ひとつの空気へ 3』 投稿日:2001年08月17日(金)01時14分48秒
「今日、行ってもいいよね?」

ひとみは珍しく、強く言った。

コクリ。

ホントはイヤだったけど、あたしは無言で小さく頷く。

いいのかな?

いいの?

頷き、俯いたまま考える。


あたしホントは、その言葉を待ってたのかも・・・

25 名前:『ひとつの空気 4』 投稿日:2001年08月21日(火)00時20分10秒
ひとみはいつもの場所で、
いつものようにくつろいでる。

あたしが来るのを待ってる。

あたしはいつも通り、微妙に甘さの違う2つのコーヒーを
いつもと違って、ひとつのカップに注ぐ。

いろんな想いが駆け巡る。

いつも通りを装って、
いつもと微妙に違う場所へカップを置く。

あたしの周りだけ
いつもと違う空気が流れてる気がした。


26 名前:『ひとつの空気へ 5』 投稿日:2001年08月21日(火)00時21分35秒

いつも通りひとみの隣へ腰を落ち着けると、
ひとみは極上の笑顔で待ってる。

何をって・・・

たぶん、あたしが「はぁ〜い、あなた。」とかって、
ブリなセリフを言って飲ませてあげるのを。

それをわかってて、躊躇ってると
待ちくたびれた唇が動く。

「圭ちゃ〜ん、は・や・くぅ!」

『おあずけ』をくらった子犬みたい。

キラキラした瞳であたしだけを見つめて、
一生懸命にしっぽを振ってる感じ。

う゛っ、可愛い・・・。

あたしはその瞳としっぽの愛らしさに負けて
ゆっくりとマグカップを唇へと近づけてく。

ただし、視線を少しだけ外して・・・。


27 名前:『ひとつの空気へ 6』 投稿日:2001年08月21日(火)00時22分46秒

「ん〜ん、お〜いすぃ〜。」

ひとみはどこかで見たようなオーバーリアクションをした後、
あたしの手からマグカップを奪って言う。

「はぁ〜い、次は圭ちゃんの番ねぇ。」

より一層、無邪気な瞳を輝かせて、
今度はあたしの唇へと近づけてくる。

つい、あたしの視線は、飲み口じゃなくって
一番見たくないところへ向かってしまう。

その瞬間、カップの動きが止まった。

あたしは急いで大きく視線を反らしたけど
たぶん、きっと、もう遅い。

気づかれた。


あたしが自分にすら押し隠してた願いを。

28 名前:『ひとつの空気へ 7』 投稿日:2001年08月21日(火)00時24分21秒

・・・

少しの沈黙の後、ひとみの言葉が核心をついた。

「この言葉?」

「・・・。」

あたしは自分勝手で、わがままな願いに気づかれ
だんだんと顔が火照ってくる。

「圭ちゃん?」

「そうよっ!
 あたしは、
 『たまには見送られたい。』とか

 『ずっと傍にいたい。』とか

 『毎日抱き締められて眠りたい。』とか

 そんな事ばっかり考えてんのよっ!」

言いながら、耳まで熱く赤くなる。


29 名前:『ひとつの空気へ 8』 投稿日:2001年08月21日(火)00時25分11秒

「え〜っ!圭ちゃんでも、そんな風に思うんだ。」

「もぉ〜、だからイヤだったんだよぉ〜。」

「なんで〜!?
 そんな大切な事は、もっと早く言ってよぉ。
 すっごい嬉しいじゃないですかぁ。」

「・・・。」

「だって、あたしの大好きな人が

 あたしと同じ気持ちだったなんて。」

「ひとみ・・・。

 いいの?」


「あたりまえじゃん。

 圭ちゃん、一緒に暮らそう。」

「うん。」


30 名前:『ひとつの空気へ 9』 投稿日:2001年08月21日(火)00時26分14秒

あたしは、その言葉をずっと待ってたみたい。

最初にこのマグカップを見たその時から。


珍しくあたしの方から抱きつき

思ったままの気持ちを伝え

やんわりと口づける。


愛してる。



それは、ふたつの空気が

           『ひとつの空気へ』と、溶け合う瞬間。


 〜 Fin 〜

31 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月21日(火)00時28分40秒
  〜 あとがき 〜
はい。 よしやす 第三章『ひとつの空気へ』終了です。

一時期、煮詰まってたんですが、なんとか無事終了です。
この(よしやす)シリーズのキーワードは『空気』=『想い』かな?

最近なぜか、弱い圭ちゃんを書いてると落ち着きます。f(^^?
でも、強い圭ちゃんを書いてみたい・・・。

ということで、次回作は 裏ちっく KU『ケモノ』の予定です。
32 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月23日(木)02時08分31秒
では、裏ちっく KU 『ケモノ』スタートです。(すごいタイトル・・・。)

どこまで書いていいのか悩み中ですが、
お時間あったら、読んでってください。
33 名前:『ケモノ 1』 投稿日:2001年08月23日(木)02時10分08秒

あたしには恐いモノが2つある。

ひとつはあたし。

もうひとつはあなた。



久しぶりにふたりですごす夜。

久しぶりのあなたの部屋。

久しぶりの・・・。


34 名前:『ケモノ 2』 投稿日:2001年08月23日(木)02時12分14秒
「なぁ〜、圭坊。
 泊まっていきぃ〜やぁ〜。」

「イヤ。」

「なんでやぁ?」

「だって、裕ちゃんのベットって
 なんだか、落ち着かないんだもん。」

それは、半分ホントで半分ウソ。

「そうかぁ?
 めっちゃ似合うてるやん。
 顔だけ出して、しかめっ面で寝とる圭坊かわういでぇ。
 なんや、トラの赤ちゃんみたいで。」

「あのさぁ・・・。」

「なぁに? どしたぁ?
 トラはイヤかぁ?」

普段はあんまり見せない柔らかい表情で手を伸ばし
あたしの頭を撫でようとする。

ホント無邪気で
ホント無防備。

きっと、あたしの中にいるケモノのことなんか
知りもしないんだろう。

華奢な手から伸びるネイルアートが目に入る。


あたしの中のケモノが目を覚ます。

35 名前:『ケモノ 3』 投稿日:2001年08月23日(木)05時38分53秒

あたしはその細い手首を掴み
白くて柔らかな内側に軽く口づけ、舌を這わせる。

掴んだ手首から、裕ちゃんの身体が強張るのが解る。
でもあたしは、止める気なんかない。

「ちょ、ちょお、圭坊。
 待って、待ってやぁ〜。」

いつもよりも少し高く甘い声色に
つい、二の腕まで這い上がった舌を離し
少しだけ時間を与える。

「あのベットって、
 あたしの本能を抑えられなくなるんだよね。」

そう言い終ると、あたしの舌はすぐに元の場所へ戻り
さっきまでよりも激しく、滑らかな肌を味わう。

二の腕を甘噛みし始めると、少し乱れた吐息が聞こえた。

「ほら、もう暴走し始めてる。
 それでも泊まっていいの?」

もう、答えは分かってるけどわざと聞く。

聞きたい言葉があるから。


あたしの中のケモノを解き放つ言葉。


36 名前:『ケモノ 4』 投稿日:2001年08月23日(木)05時39分56秒

「ねえ、答えてよ。
 どうしてほしいの?」

頬を紅く染めグレーの瞳を潤ませながら囁く。


「・・・圭

 ・・・してぇ。」


あたしの中のケモノは解き放たれた。


37 名前:芥龍@読む人 投稿日:2001年08月23日(木)10時34分13秒
ぬぉ!凄いな
野獣圭ちゃん降臨ですね(爆)

今後にも期待しますね
38 名前:れれ 投稿日:2001年08月24日(金)17時22分47秒
や、保田さんが・・・
恐い、けど好き。
なんか今回はドキドキしますよ。
今までにない感じの。
あと例の物送りました。

これからもがんばってくださいね。
39 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月26日(日)05時10分45秒
>>37 芥龍@読む人さん
ありがとうございます。
あの方のリクに答えるべく頑張っております。
だんだんと、自分が恐くなってきました。(^^;

>>38 れれさん
レスありがとうございます。
れれさん好みではない圭ちゃんですが、気に入ってもらえて嬉しいです。

『裏ちっく』は、もう少し続きます。できれば、最後までお付き合いください。
40 名前:『ケモノ 5』 投稿日:2001年08月26日(日)05時11分51秒

あたしは掴んだままの手首を引き、
無言であのベットのある寝室へと向かう。

いつもとは違って、甘い愛の語らいもないまま
激しく口づけ、乱暴に衣服を剥ぎ取る。

何か言いたげな唇をも強引に貪る。

始めて見るあたしの中のケモノに
驚き、少し怯えたような瞳。

そのグレーの瞳が、より一層ケモノを刺激する。


ホントはこのベットじゃなくっても

あなたはあたしの本能を剥き出しにさせる。

あたしをケモノに変える。


41 名前:『ケモノ 6』 投稿日:2001年08月28日(火)00時27分41秒

ヒョウ柄のベットに少し乱暴に寝かせ
覆い被さり閉じ込める。

あたしを狂わす潤んだグレーの瞳を見つめる。

そして軽く微笑んで、わざとにもう一度聞く。

「で、どうして欲しいんだっけ?」

「・・・。」

「言ってくれないと、何もできないよ。」

そう言うと、今度は激しく脈を打つ首筋にくちづけ
軽く鎖骨に歯を立てる。

「ねえ?」

手は僅かに感じるポイントを外し
軽く、時には強く滑らかな肌を撫でる。

あたしを狂わす声を紡ぐ喉が、僅かに動く。


「・・・してぇ・・・。」


42 名前:『ケモノ 7』 投稿日:2001年08月28日(火)00時29分11秒

恥ずかしさで視線を反らす横顔に言う。

「ヤメテって言っても、もう止まんないよ。」

これも、半分ホントで半分ウソ。

だってホントは

もっと

ずっと前から


あたしは止まらなくなってるから・・・。


43 名前:『ケモノ 9』 投稿日:2001年08月30日(木)06時20分40秒

眠りとは別の無意識の世界を漂う裕ちゃん。

その隣で孤独な満足感と

    完全な罪悪感の入り混じってるあたし。


少し背中がヒリヒリする。


愛しい寝顔の隣に添えられた手のひらを軽く指でなぞると
ゆっくりと握り軽く目尻が下がる。

「裕ちゃんこそ、赤ちゃんの反応だよ・・・。」


その手に軽く口づけ、誰にともなく呟く。

   あたしを嫌いにならないで

   あたしの中のケモノを嫌いにならないで。


そんなあたしの瞳に裕ちゃんの幸せそうな寝顔が写る。


   なるわけないやろ。


そう答えてくれてる気がした。

44 名前:『ケモノ 10』 投稿日:2001年08月30日(木)06時22分11秒

少しでも近い世界を得る為に
目を閉じ、眠りの世界へと向かう。


裕ちゃんの首すじに残るケモノの跡。


あたしの背中に残るエモノの跡。


あたしと裕ちゃんの絆。


45 名前:『ケモノ 11』 投稿日:2001年08月30日(木)06時41分11秒

髪に何かが触れたような気がして、ゆっくりと瞼を上げる。

綺麗なネイルアートが目に入る。

「ごめん。 起こしてもぅた。」

「ううん。」

さっきまでの高く艶っぽい声とは違い、
優しく落ち着いた声色が耳に心地いい。

「今日は、トラやなくって
 子猫みたいなホンマに可愛い寝顔やから
 つい、撫でたくなってん。」

「・・・うん。
 今日は、なんか・・・
 安心して眠れそう・・・。」


なんでかな?

あたしの中のケモノはもういない。

あたしはまた、眠りの世界へと落ちていった。

46 名前:『ケモノ 12』 投稿日:2001年08月30日(木)06時42分12秒

「んあ゛ぁぁぁ!!!!!
 なんや、これぇぇぇえええ!!!!!!!」

あたしの心地いい眠りは、裕ちゃんの叫びで妨げられた。

「圭坊おぉぉぉおおお!!!」

「もぅ〜、何?」

「何って、これなんやぁ!」

「あ゛っ!」

裕ちゃんの指差す先には、しっかりとケモノの跡が残ってた。

「圭坊のアホー!」


47 名前:『ケモノ 13』 投稿日:2001年08月30日(木)06時44分58秒

あたしを嫌いにならないで

あたしの中のケモノを嫌いにならないで。



あたしには恐いモノが2つある。


ひとつはケモノになるあたし。


もうひとつは

唯一あたしをケモノに変える


             愛しいあなた。


 〜 Fin 〜

48 名前:N@書く人 投稿日:2001年08月30日(木)06時55分13秒
  〜 あとがき 〜
はい。 裏ちっく KU『ケモノ』終了です。

ネコ科って、たしか首噛むんだったと思う。
&あのベットのお話しでした。

次回作は・・・ほのぼのがいいなぁ。
49 名前:なつめ 投稿日:2001年08月30日(木)07時48分15秒
紫のも含めて全部読みました。
圭ちゃんのイメージが変わるくらい、いろんなシチュエーションがあって最高でした。
あんなにたくさん甘いの書けるなんて尊敬ッス、次回のほのぼのも期待してます
頑張ってください。
50 名前:れれ 投稿日:2001年08月30日(木)10時14分50秒
ケモノ全部読ませていただきました。
最後がちょっとあったかくって良かったです。
次のほのぼのも期待してますね。
51 名前:鷹神冴月 投稿日:2001年08月31日(金)11時04分55秒
こんにちわ。
紫板の頃からずっと読んでました。
はぁ〜。Nさんの書く圭ちゃん、大好きです!!
これからも,頑張って下さい。応援してます。
52 名前:鷹神冴月 投稿日:2001年08月31日(金)11時05分33秒
こんにちわ。
紫板の頃からずっと読んでました。
はぁ〜。Nさんの書く圭ちゃん、大好きです!!
これからも,頑張って下さい。応援してます。
53 名前:鷹神冴月 投稿日:2001年08月31日(金)11時06分53秒
すみません,二重投稿してしまいました。
スレ汚し,ごめんなさい。
54 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月03日(月)01時40分28秒
ご感想、ありがとうございます。
今、煮詰まり&多忙中なので、今日はレスだけ返させてもらいます。
明後日あたりから、レスを励みに頑張ります。

>>49 なつめさん
Nが『甘々書き』なのは、痛いのを書く力量がないだけです。(^^;
でもそれで、圭ちゃんのイメージが良い方へ向かってれば嬉しいです。

>>50 れれさん
ひとつの話の中で、どこか一ヶ所でも『にへっ(^^』って
微笑んでもらえると嬉しいです。(^^

>>51-53 鷹神冴月さん
Nの書く圭ちゃんは、弱々だったり、
時にはケモノになっちゃいますが、よろしくお願いします。
55 名前:『気づけよ!-side K- 1』 投稿日:2001年09月05日(水)21時18分48秒

「最近ヤセたよねぇ。」

アタシのハートを掴んで離さない
大っきな瞳がアタシを見つめる。

じぃ〜。って。

「ちょ、ちょっとぉ〜、そんなに見ないでよ。
 照れるじゃん!」

って、いうか、ドキドキしてるアタシの
ホントの気持ちがバレちゃうじゃん。

「ごめん、ごめん。
 でも、すっごいナイス・バディーだよねっ。」

「そ、そっかなぁ?」

へへっ、褒められちったよ。

今の矢口のハートはカオリの頭の天辺よりも
このスタジオの天井よりも高いところへ
舞い上がっちゃってるよ。

56 名前:『気づけよ!-side K- 2』 投稿日:2001年09月05日(水)21時20分11秒

「どうやって、ヤセたの?」

「どうって・・・、けっ、ぐうぉ〜んと、
 こっ『恋』かなぁ・・・。
 な〜んてね。 ハハッ。」

あぶないあぶない。
勢いでコクるところだったよ。

「へぇ〜。
 『恋煩い』かぁ。」

「う゛っ、うん。」

「で、どんな人?
 あたしの知ってる人?」


知ってるもなにも・・・。


はぁ〜。


ここまで来たらもういっかっ。

57 名前:『気づけよ!-side K- 3』 投稿日:2001年09月05日(水)21時21分52秒

「うん・・・。

 すっごいよく知ってる人。」

「えぇっつ!?
 マジでっ!
 ヒント! ヒントちょうだいっ!」


「う〜んとねぇ〜、すっごいがんばり屋さんなの。

 で、恐そうに見えるけど、実は泣き上戸でぇ。

 笑うと、すっごい素敵で大っきな瞳を『にへぇ〜』って細めて

 ぐしゃぐしゃな笑顔になっちゃうんだけど

 そこが、すっごぉ〜く可愛いのっ。」



「ふぅ〜ん。
 で?」

『で?』って、
もしかして、気づいてないの!?

「っでぇ、考え事する時は

 少し上を見て顎を掻くのっ!」


ここまで言えば、さすがにバレたかな?

ってか、バレるでしょ。 普通。


少し斜め上を見上げて顎をかいてるし。

もしかして、返事に困ってんのかな?
58 名前:『気づけよ!-side K- 4』 投稿日:2001年09月05日(水)21時23分13秒

「ん゛〜ん・・・。

 そんな人まわりにいたっけ?」


って、おおぉぉぉ〜〜〜いっ!!!!!!


     気づけよぉー!


まっ、そんなところも大好きなんだけどさっ。


              〜 Fin 〜

59 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月05日(水)21時25分19秒
  〜 あとがき 〜
はい。 やぐ&やす 『 気づけよ! -side K- 』終了です。

・・・また、暴走してる・・・。 ほぼ、会話onlyやし・・・。
一つのネタをかぶせて誤魔化そうとしてるし・・・。

次回は・・・ちゃんとした(!?)話になるはずです。(予定です。)
60 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月06日(木)11時57分07秒
鈍チンな圭ちゃんがグゥ〜
金の方の裕ちゃんの積極性とは対称的で、
それぞれのカラーが出ていて良いですね。
61 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月12日(水)01時18分28秒
>>60 名無し読者さん 
>グゥ〜 ありがとうございます。(^^

では、やすかごシリーズ 第四章 『あなた』スタートです。

   お時間あったら、読んでってください。
62 名前:『おとな 1』 投稿日:2001年09月12日(水)01時19分38秒

ゆっくり『おとな』になって

             と声で伝え


はやく『おとな』になって

             と心で願う。


そんな、ずるい『おとな』のあたしと


素直に頷く『こども』の君。


どっちが本当の『おとな』なんだろう?


63 名前:『おとな 2』 投稿日:2001年09月12日(水)01時20分13秒

「おじましま〜す。」

「はい。 いらっしゃい。」

そう言って、加護の頭を撫でる。

「やめてください。」

って言いながら、嬉しそうにあたしを見上げて
極上の笑顔をくれる。

いつの間にか始まった
ふたりだけの大切な儀式。


加護は荷物を寝室へ置くと、あたしたちのいつもの場所へ座り
そわそわとクッションに抱きついたりして
飲み物とあたしを待ってる。

加護はいつも通りなのに
今日のあたしは落ち着かない。

お昼の加護がいつも以上に積極的だったから?

あたしがその勢いに流されそうだったから?


64 名前:『おとな 3』 投稿日:2001年09月12日(水)01時21分01秒

あたしが飲み物を運んで行くと、『にこっ』って微笑んで
今まで自分が座ってた場所をポンポンって叩いて言う。

「温めておきましたっ!」

って言って、あたしに席を譲る。

(おいおい・・・
 今は夏だよ・・・。)

あえて、そこは突っ込まずに
「ありがと。」
って言って、加護の温もりが残る大好きな場所へ座る。

(今日は歴史の勉強でもしたのかな?)

65 名前:『おとな 4』 投稿日:2001年09月12日(水)07時38分16秒

加護はその可愛い笑顔を浮かべたまま
当たり前のように膝の上に乗り
あたしの腕に包まれるのを待ち遠しそうにしてる。

もちろん、あたしも
当たり前のように微笑み返し
後ろから腕を回し抱きしめる。

肩に顎を乗せ、頬を寄せ合い
加護の温もりを

愛しい存在を確認する。

あたしの手に重ねられた小さな手が愛しくてドキドキする。

あたしの心臓はまるで
今のこの気持ちを加護に伝えようとするかのように強く波打つ。

加護以外の全てが見えなくなりそうになる。


66 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月12日(水)08時29分31秒
すっごいラブラブな感じでいい感じです。
やすかごまじいいっすー。
67 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月12日(水)19時21分26秒
おぉ!ヤス視点だ。
いつもの加護視点のも良いけどヤス視点もいいなぁ。
68 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月17日(月)09時52分43秒
レス&感想ありがとうございます。 後、ROMでも読んでくれてる方も。

>>66 名無し読者さん
最近のNは やすかご大好きです。(^^
でも自分で書くと必ず煮詰まります。(^^;

>>67 名無し読者さん
ヤス視点・・・。 進まないっス。 『加護ワールド』も少ないし・・・。(^^;

いつもより、少し硬い文章が続くかもしれませんが、よろしくお願いします。
69 名前:『おとな 5』 投稿日:2001年09月17日(月)09時55分16秒

さすがに、ずっとこの体制でいるのはキツイから
隣に寄り添うように座らせ
チャンネルを『あい○り』に合わせる。


今度は、あたしの腰に幼い腕が回り
軽く引き寄せられる。

回された小さな手を覆い
僅かに指を絡ませ、加護の存在を感じる。


現実的な安心感と

精神的な高揚感を感じる。


  繋がってる感じがする。


70 名前:『おとな 6』 投稿日:2001年09月17日(月)10時07分30秒

おんなじシーンで、ふたりしてビクンと反応し、
その度、絡んだ指が深くなる。

おんなじシーンで目を細めたり、潤めたりする。

実際、視野には入ってないはずの加護の視線がわかる。

上目遣いであたしを見て
何かを伺い、心配してる。


そう言うあたしは、目線は画面を追ってても

あたしの心は加護の存在しか見えてなかった。

そして加護の頬を涙の雫がゆっくりと滑ってくのを見つけた。


71 名前:『おとな 7』 投稿日:2001年09月17日(月)10時16分03秒

「ん!? なんで泣いてんの?」

「うちは大好きな人がうちを抱きしめて
 やさしく微笑んでくれとるから・・・。

 それが嬉しいて・・・。

 なんや、勝手に涙が出てくるんです。」

より一層強く抱きしめ、ゆっくりとその頬を伝う涙を拭う。

そのまま強く抱きしめ
自分だけのものにしたい気持ちを抑え
耳元で囁く。


「離さないから・・・。」


72 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月19日(水)22時37分15秒
加護可愛い・・・。
73 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月20日(木)07時54分59秒
>>72 名無し読者さん
>加護可愛い・・・。
レスありがとうございます。そうですね。(^^
あいぼんは、Nもお気に入りです。 特に『加護ワールド』とか。

今回も予想以上に長くなってきてますが、まったりとお待ちください。(^^;
74 名前:『おとな 8』 投稿日:2001年09月20日(木)07時57分40秒

初めて『愛しい』って、言葉を知った時みたいに抱きしめる。

強く・・・

力強く。

加護は、同じように強くしがみついて言う。

「好きです。 大好きです。」

「あたしも、亜衣のこと大好きだよ。」


なんでだろう?

愛しい人存在が今、この腕の中にいるのに。

逃げたりなんかしないって解ってるのに

この消えない不安って、何んなんだろう?


75 名前:『おとな 9』 投稿日:2001年09月20日(木)07時59分13秒

いつの間にか、番組も終了して
そろそろ日付が変わろうとしてた。

あたしは抱きしめた腕の力を緩めて、言う。

「そっ、そろそろ寝ようか。
 明日も忙しいし。ねっ。」

「はいっ!」

「ん!?」

なんでそんなに素直に元気良く頷くんだろ?
いつもならごねるのに・・・

まっ、いっか。
いいことだもんね。

加護が顔を洗ってる間に自分のとは別の布団を出す。

シングルだけど加護の小さな身体には十分な大きさのはず。

最後に枕をセッティングする頃、
かわいらしいパジャマに着替えた加護が帰ってきた。

少し寂しそうな瞳で。


76 名前:『おとな 10』 投稿日:2001年09月20日(木)08時05分49秒

「ん? ベットのほうがよかった?
 なら、あたしが布団で寝るよ。」

亜依はあたしのTシャツの裾を掴んで言う。

「あっ、あのぅ、

 一緒に寝てもいいですか?」

その仕草にあたしは
また抱きしめくなる気持ちを抑えて
精一杯大人を装う。

「・・・うん。

 でも、狭いよ。」

僅かに唇を動かし、ゆっくりと頷く亜依。


   その方がいいです。


微かにそう聞こえた気がした。


77 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月20日(木)08時34分53秒
すげぇいいっす!!
なにやらご多忙のようですが、
頑張ってください。
78 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月22日(土)04時53分35秒
>>77 名無し読者さん
レス&ご心配、ありがとうございます。
まったりし過ぎてて、ものたりないのでは?と心配してたので、めっちゃ嬉しいです。
Nの多忙・・・忙しい時ほど遊びまわってしまうクセです。ただのおバカです。(^^;
79 名前:『おとな 11』 投稿日:2001年09月22日(土)04時54分50秒

いくら小さい加護と普通のあたしでも
やっぱり、シングルベットに2人はキツイ。

お互いの体が微妙に触れ合ってて
なんか、くすぐったい。

抱きしめて眠るくらい、いいかなぁ?

この狭さだし・・・。

そう思って加護の方を見る。

ずっとあたしを見てたらしい加護と目が合った。

13歳の少女のものとは思えないくらいの・・・

その・・・

   艶っぽい瞳。


   抱きしめたい・・・。

   キスしたい・・・。

   触れ合いたい・・・

そうしたら、あたしのこの不安はなくなるのかな?

そんな邪しまなあたし・・・。


80 名前:『おとな 12』 投稿日:2001年09月22日(土)05時24分25秒

そんなことを考えてたら
ふいに、思いもかけなかった言葉が
静まり返った部屋に響き渡った。


「・・・キス

 ・・・してください。」

「なっ、何言ってんの!?」

あたしの秘めた思いを先に口にだされて、
動揺を隠せずに勢い良く起き上がる。

加護はそんなあたしの目を一点に見つめて
ゆっくりと起き上がり
覚悟を決めたかのように強く瞼を閉じた。


81 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月25日(火)18時56分54秒
圭ちゃん視点は甘いんだけど、
なんかせつないですねぇ・・・。
82 名前:『おとな 13』 投稿日:2001年09月26日(水)03時34分02秒

亜衣はいつも、いろんな表情を見せてくれる。

でも、こんなおとなっぽい表情はあたしだけにしか見せない。

そのことを今更、思い知る。


そっと肩に手を置くと、少しビクンと反応する。

亜衣のドキドキが伝わってくる。

想いまでも伝わってくる。

あたしは顔を近づけた。


83 名前:『おとな 14』 投稿日:2001年09月26日(水)03時36分27秒

おでこに軽くチュッ。

「ファースト・キスは大事に取っときなさい。」

これ以上すると、あたしの理性が危ないしねっ。

なのに、やっとのことで自分を制御したあたしに加護は言う。
寂しさと涙で潤んだ瞳で。

「もう、中澤さんに奪われてます・・・。

 だから・・・

 だからちゃんと、してくださいっ!」

・・・そっ、そうだった(怒)。

裕ちゃん・・・
いつか、なんかしてやる〜っ!


84 名前:『おとな 15』 投稿日:2001年09月26日(水)03時38分39秒

「・・・じゃあ、

 ホントのファースト・キスしようか。」

「ん? ホンマのって?」

加護は不思議そうに涙でキラキラした瞳を大きく開き、
あたしを見据える。

その瞳にあたしだけを映し出す。

もう、あたしの心の中は不安も疑心もなくなって
ただ、ドッキ・ドッキと激しく波打つ
こころの音だけだった。


「あたしは、亜依のことが大好きだよ。」

「う、うちも、やす・・・

 圭ちゃんのこと大好きです。」

「うん。

 だから、ちゃんと始めよう。」

素直な気持ちを言葉にすると
自然と緊張がとけて、あたしは微笑む。

亜依もつられて目を細めると
あたしはゆっくりと亜依の唇に近づく。

ゆっくり、ゆっくりと。

亜依はそのまま目を閉じ、あたしもそうする。


85 名前:『おとな 16』 投稿日:2001年09月26日(水)03時40分14秒


・・
・・・

どれくらいの時間だろう。

ホントはすっごく短かったのかも知んないけど、
あたしには・・・

あたしと亜依にとっては甘いひと時。

時間が短かかろうが、長かろうが
そんなの関係ない。

お互いの気持ちをしっかりと確認できたんだから。

そう思ってあたしはゆっくりと唇を離し、
その小さな恋人を見つめる。


可愛い頬が少し赤くなった亜依を
もう一度しっかりと抱きしめ
聞き逃さないように
耳元で囁く。


86 名前:『おとな 17』 投稿日:2001年09月26日(水)03時42分13秒


「大好きだよ。

 ゆっくりと『おとな』になって行こうね。」

「はい。

 待っててください。」


コクン。と頷くあたし。


あたしは『おとな』のフリしたずるい『こども』かな?


87 名前:『おとな 18』 投稿日:2001年09月26日(水)03時44分09秒


ゆっくり『おとな』になる

           と声で伝え


はやく『おとな』になりたい

           と心で願う。


そんな素直にかんばる『おとな』のようなあなたと


頷くことしかできない『こども』のようなあたし。


どっちが本当の『おとな』なんだろうね。


 〜 Fin 〜

88 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月26日(水)03時47分02秒
  〜 あとがき 〜
はい。 やすかごシリーズ 第四章『おとな』終了です。

煮詰まりポイントを抜けたので、ラストは一気にいきました。
圭ちゃん視点なんで『加護ワールド!』が少なかったのが残念です。
この『始めての〜』シリーズはゆっくりと続いて行きそうです。
ゆっくり、まったりと見守っててください。(^^;

>>81 名無し読者さん ありがとうございます。
7つ年下の彼女を持つなら、これぐらいの葛藤があってもいいのでは!?
ってことで、こんな感じになりました。(^^;

次は・・・軽くって、もっとおバカな話とかがいいなぁ〜。

89 名前:なつめ 投稿日:2001年09月26日(水)04時43分39秒
いつもの甘甘な雰囲気に加えて、ほんわかした感じが良かったです。
途中、呼び方が「加護」と「亜依」でいったりきたりしていたのは、保田さんの
葛藤の現れでしょうか?ちょっと自分でも使ってみようかなとか思ったりして(w

次も楽しみしてるので、頑張ってください。
90 名前:N@書く人 投稿日:2001年09月26日(水)05時51分57秒
>>89 なつめさん
感想ありがとうございます。
呼び方は、ぶっちゃけた話、校正した時のテンションです。(^^;
たぶん、気持ちが昂ぶると『亜衣』と呼ばせたくなるんだと思います。
今回は、ほとんど「うこな。@赤ペン先生」がノータッチなんで、
ただのNのミスと言う噂も・・・。(正直言うと、ミスなんです。)(^^;
91 名前:N@ミスしまくりの人 投稿日:2001年09月26日(水)06時17分51秒
すいません。 数ヶ所『亜依』が『亜衣』になってます。
ほんとうにごめんなさい。 今回、ミスが多すぎました。
あと、『おじまします。』は『おじゃまします。』です。
今後は、気をつけます。 失礼致しました。
92 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月01日(月)02時56分20秒
今回、不安材料盛りだくさんの見切り発車ですが、

新作 『夢のa・to・sa・ki』スタートです。

    お時間あったら、読んでってください。
93 名前: 『夢のa・to・sa・ki 1』 投稿日:2001年10月01日(月)02時59分57秒


それは、都内のとあるマンションでの出来事・・・。


「圭坊。」

「みゃ〜。」

「圭坊!?」

「ふみゃ〜っ!」

小首を傾げて可愛らしく鳴く茶トラの子猫。
と、その子猫を呼び続ける
ひとりの美しい女性の姿がありました。

・・・とさ。


94 名前: 『夢のa・to・sa・ki 2』 投稿日:2001年10月01日(月)03時00分32秒


〜 数分前 〜


「ありゃぁ? カオリとなっちはどこ行ったんや?」

「裕ちゃんが眠ってる間に帰っちゃったよ。
 で、あたしが一人で後片付け。
 それも、もう終わったから帰るね。
 じゃあ、明日。」

「え゛〜っ! 帰るん!?
 なんや、圭坊も冷たいなぁ〜。
 『ちゅ〜』したげるから、もうちょっと呑んで行きいやぁ〜。」

「イヤだよぉ〜。」

「ええやんかぁ〜。
 ラジオやテレビで言うくらい
 して欲しかったんやろぉ〜。」

って言うて、圭坊に無理やり『ちゅ〜』をした。


95 名前: 『夢のa・to・sa・ki 3』 投稿日:2001年10月01日(月)03時01分11秒



・・
・・・

「きっと、これは夢やから、とりあえず寝よ。
 あたし実は、なにげにめっちゃ疲れとってんなぁ。
 ほな、おやすみぃ。」

「にぎゃ〜!(怒!)」

子猫の鋭い爪は、その女性の白い腕に赤い痕をつけた。


96 名前: 『夢のa・to・sa・ki 4』 投稿日:2001年10月01日(月)06時25分47秒

〜 翌朝 〜

「う゛〜ん。
 困ったなぁ。」

アタシは眉間にシワを寄せ、一点を見つめて言うた。

「にゃぁ。」

圭坊は力なく、鏡に映る自分の姿を見つめて言うた。


「ホンマに・・・このキズどうしょう。」

「にゃ、
 にぎゃぁ〜っ!(怒)」

腕にできた赤い痕を見て呟いたアタシに
圭坊は、一瞬相槌を打ちかけて踏み止まった。

本気でアタシを睨んで
鋭い爪をむき出してアピールしてくる。

「はっ、うそ。
 うそやってぇ〜。」

「にゃ〜っ。」

う゛っ、ヤバかった・・・。

なんとか誤魔化せたみたいやな。

もう、あの一撃はごめんやし。

ほんでも、まだ『疑いの眼差し』がイタイでぇ〜。


97 名前:なつめ 投稿日:2001年10月01日(月)06時56分49秒
メタモルフォーゼもの?
書き出し段階みたいですが、かなり惹かれました。
頑張ってください。
98 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月01日(月)08時42分00秒
おっ!新作も面白そうですねぇ。
ゆっくり更新待ってます。

それから、「おとな」が凄い良かったです。
Nさんの書くやすかごシリーズが大好きなんですけど、
今回のも凄い良いお話でした。
99 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月01日(月)13時31分50秒
レス&期待、ありがとうございます。 元気でます。(^^

>>97 なつめさん 
今回は初心に返りつつ、始めてのコトにちょっと挑戦して
『軽く、気楽に、おバカぼん!』で頑張ります。(^^

>>98 名無し読者さん
『おとな』は、進むにつれて、どんどんレスが減ってたんで
もう締めてしまおうかと思ってたんで、めっちゃ嬉しいです。
100 名前: 『夢のa・to・sa・ki 5』 投稿日:2001年10月01日(月)13時34分05秒


なんとか、元リーダーの凛々しい(!?)表情を取り戻して言う。

「まっ、とりあえず、圭坊は今日休みぃ。
 アタシが上手いこと言うとくから。
 なっ。」

っていうか、それしかないやろぉ。

「ってことで、アタシ行くわ。
 ほなっ。」

「ふぎゃぁ〜っ!」

アタシが出かけようとしたら、足元に纏わりつき
柔らかな毛を摺り寄せながら
時々、大っきな瞳でアタシを見上げる。

その仕草が、かわういて
せっかく作った表情が崩れてく。


101 名前: 『夢のa・to・sa・ki 6』 投稿日:2001年10月01日(月)13時38分47秒


つい、なでなでとか、
喉元をごろごろとかしよったら
ホンマにヤバイ時間になってもた。

「うわっ、ヤバっ!」

「ふみぃ〜?」

「しゃあないやん。
 ついて来たらメンバーにおもちゃにされるんが
 目に見えとるやろぉ?」

「ふみゃぁ〜。」

「ほな、行って来るでぇ。
 ええ子にしとりやぁ〜。

 って、あ゛ぁっつ!!」


102 名前: 『夢のa・to・sa・ki 7』 投稿日:2001年10月01日(月)13時45分40秒


アタシがそう言い終わらんうちに
圭坊は勢い良く玄関へ向かい、走り出した。

まだ、四足歩行に慣れてないせいか・・・
ってか、当たり前でお決まりなんやけど
上手く踏み止まれず、そのままドアに激突した。(ヲイヲイ


  ドゴッ!


それでも、ヨタヨタとしながら
ドアの前に座り直してアタシを見る。

寂しそうな大っきな瞳で見つめてくる。


103 名前: 『夢のa・to・sa・ki 8』 投稿日:2001年10月01日(月)13時50分07秒


アタシが『アカン!』って表情をもう一回作り直したら
今度は切なそうに首を傾げて、アタシの顔を覗き込む。

こんな甘えん坊な圭坊は始めてや。

なんや、愛しいなって
アタシは圭坊を抱き上げて玄関のドアを開け
2人で『行ってきます。』を言うた。

「行ってきま〜す。」

「ふぅにゃあ〜ぁ。」


104 名前:れれ 投稿日:2001年10月01日(月)19時25分02秒
かっわいい〜です。
圭ちゃんがネコで、裕ちゃんがでれでれで。
最後の「ふうにゃあ〜ぁ。」が最高です。
スランプもぬけたようなので、身体に差し支えのないように、
がんばってくださいね。
105 名前:LINA 投稿日:2001年10月02日(火)02時13分57秒
きゃー更新されてる!
実はずっとROMってました(w
圭ちゃん関係ダイスキなので、期待してます♪
106 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月02日(火)10時32分25秒
>>104 れれさん 
お褒め&心配ありがとうございます。(^^
実は以外に『ケモノ』を書き始めた頃に思いついたネタなので、ネコなのです。

>>105 LINAさん 
はじめまして。&レスありがとうございます。(^^
Nは、ネコの流し目を見る度に圭ちゃんに惚れ直すおバカですが
見捨てないで、これからも読んでってください。(^^;

あと、直接メールで感想をくれた方やROMの方も
読んでくれて、ありがとうございます。

今回は近所のネコ御殿へ行って、癒され、惚れ直させられ(!?)たので、
初心に返って『Lesson』の頃の様な気持ちで、がんばりマッスルっ!
107 名前: 『夢のa・to・sa・ki 9』 投稿日:2001年10月02日(火)10時36分01秒

ハローの楽屋へ連れて行くと
やっぱり、圭坊は注目の的になった。

圭坊と入れ替わって、アタシの腕の中におる
"マイ スゥイート ハニー 矢口"さえも・・・

「ねぇねえ、裕ちゃん。
 あの子、何て名前なの?」

アタシを差し置いて圭坊に夢中な矢口に
ちょっと嫉妬して、普通に淡々と答えた。

「あぁ、圭坊。」

言うてから気づいた・・・


  しもたっ!


「えっ、何で?
 何で圭ちゃんなのさ?」

「えっとぉ〜、ほっ、ほら見て見ぃ〜。
 茶色のトラ柄いうたら、
 圭坊かラ〇ちゃんしかおらんやろぉっ!」

絶対に、本物の圭坊なんは内緒にしとかなっ。

なんで?って、
こんなになってもぅた理由が理由やからなぁ。
バレたら、もう誰も『ちゅ〜』させてくれんくなるやん。

アタシってば、もうすでに
圭坊以外の全員から警戒されとるんやから。

って言うか圭坊もか・・・。(寂)
108 名前: 『夢のa・to・sa・ki 10』 投稿日:2001年10月02日(火)10時36分49秒

「おぉ〜う! なぁるほどぉ。
 そう言えば、この大っきな瞳とかも保田さんに似てるぅ〜。」

「ほんとだぁ〜。
 じゃあ、ほくろ書いちゃおっかぁ?」

そう言って油性マジックをもって構える石川。

吉澤は微笑みながら圭坊を抱え上げ
石川へと差し出した。

「シャーッ!(怒)」

圭坊のキッツイ一振り。

「キャーっ。
 助けて、よっすぃ〜。
 この子、保田さんくらい恐いよぉ〜。」

「シャーッ!」

石川・・・あんたって、間違うてはないけど
やっぱ、どっか一言多いみたいやで。

でも、傷が付いてないトコを見ると
どうも圭坊は、肉球パンチあたりで軽くあしらったらしい。

相手はチャーミーやけど、一応は石川もアイドルなんやから、
そこら辺は気を使うたんやろう。

あの一振りは、ホンマ痛いんやから。

ってほな、アタシの痕はなんでなんやっ!?

109 名前: 『夢のa・to・sa・ki 11』 投稿日:2001年10月04日(木)06時06分56秒

ちょっと前までは"先輩の保田さん"を恐がってた辻と加護も
"茶トラ圭坊"の事は、すぐに気に入ったみたいで、
潰れそうなくらい強く抱きしめたりしよる。

「にぎゃぁ、、、。」(潰)

圭坊の抗議の雄たけびは、
この2人の無邪気な笑顔に吸い取られてまう。

ええなぁ〜。
若さと可愛さって、、、。

って、おぉいっ!

アタシが軽〜く黄昏とるうちに
圭坊を抱き潰し飽きたんか、
今度はお得意のダンスまで披露し始めた。

「いくでぇ、ののちゃんっ!」

「へいっ!」

「にぁっ!」

(おいおいっ!
 相手は猫やで!
 ってか、圭坊やで!
 ってより、やすらさんやでぇっ!)

圭坊も見飽きとるはずの『ぶりんこ・ダンス』を楽しそうに見入るなよっ!
ってか、相槌まで打つなよ〜っ!

まったく〜。


って、んああ゛っっつ!


110 名前: 『夢のa・to・sa・ki 12』 投稿日:2001年10月04日(木)06時21分03秒


何ぃ? って、

今度は道産子コンビが
圭坊を撫で回しよるやんかっ!

どこを? って、

背中やお腹や首筋をっ!

あの首筋やでっ!

おぉ〜いっ!

って、んぐおぉっう!!


111 名前: 『夢のa・to・sa・ki 13』 投稿日:2001年10月04日(木)06時24分27秒


今度はごっちんが頬擦りしよるっ!

それも、なにげな
「あはっ。」
の一言だけで以心伝心みたいやんかっ!

圭坊は、めっちゃ嬉しそうに
あのおっきな瞳を細めて、でれでれしとるしっ!

おぉ〜いっ!

ちょっと、待ちぃやっ!

って、なんでアタシこんなに興奮してんねん!


112 名前: 『夢のa・to・sa・ki 14』 投稿日:2001年10月05日(金)06時35分47秒


圭坊が楽しんでるんやったら、それでええやん。

なぁっ!

微笑ましい光景やんか。

メンバーが寄ってたかって
モノを転がしたり、揺すったりして、
圭坊とじゃれ合いよる。

相変わらず、フェイントにはワンテンポ遅れつつも
照れ隠しみたいな大っきなリアクションを返す圭坊。

より一層、かわういやんかぁ〜。

圭坊はあの大っきな瞳を細めたりしながら
くるくると走り回る。

石川にだけは甘噛みして突っ込んでみたりもする。

圭坊は今の状況を結構楽しんどるみたいやん。

メンバーにモテモテやしな。

アタシは微笑ましいて、
少し離れたところで目を細めた・・・。


113 名前: 『夢のa・to・sa・ki 15』 投稿日:2001年10月05日(金)06時38分58秒



・・
・・・

・・・はずやのに・・・

「裕ちゃん。 何、怒ってんの?」

「えっ!?
 裕ちゃん、怒ってなんかないでぇ〜。
 微笑んどんのや。」

「嘘だ。
 微笑んでるフリして、怒ってるよ。
 みんなには分かんなくっても、矢口には分かるんだよう。」

「・・・。」

なんでや?

なんで矢口には、
アタシでも気付かん
アタシのことがわかってまうんやろ?


114 名前: 『夢のa・to・sa・ki 16』 投稿日:2001年10月05日(金)06時42分48秒


「モーニング娘。のみなさん、お願いしま〜す。」

見慣れたスタッフの人が呼びに来ると、
メンバーは名残惜しそうに
楽屋を後にしてく。

残されたアタシは、同じく取り残された圭坊に聞く。

「なぁ、圭坊。
 なんでやろな?」

「ふにゃぁ?」

なんや、考えないかん事が増えてもた・・・。


115 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月08日(月)10時59分31秒
猫圭ちゃんがかなり可愛い・・・。
116 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月08日(月)11時00分06秒
sage忘れすみません!
117 名前: 『夢のa・to・sa・ki 17』 投稿日:2001年10月09日(火)13時24分01秒


〜 夜 都内のとあるマンション 〜


「はぁ〜。」

アタシは部屋に辿り着くと、
卒業前と変わらないハードスケジュールの疲れで
一気にソファーに沈み込んだ。

ぱふぅ〜。

その反動でソファーの横に掛かってたレースのカーテンがふわりと揺れる。
圭坊の鋭い瞳は、自然とそこへと動く。

  本能なんかなぁ・・・。

ほんでも、身体は疲れたアタシを癒そうと
アタシの方を向いたままや。

  相変わらず律儀やなぁ。

圭坊はそんなアタシの視線に気づくと
膝の上にちょこんと乗っかってきた。


118 名前: 『夢のa・to・sa・ki 18』 投稿日:2001年10月09日(火)13時25分47秒


少し背伸びをしてアタシの頬をチロッと舐める。

大っきな瞳が上目遣いで心配してくれる。

そんな仕草が愛しくって
アタシは圭坊を抱き上げて目を細める。

「うにゃぁ?」

圭坊は小首を傾げながら小さく言うた。

「ああ。 大丈夫や。」

アタシは、まだ心配そうな瞳を見つめ
軽く微笑んでその小さな口に

  チュッ!とキスをした。


119 名前: 『夢のa・to・sa・ki 19』 投稿日:2001年10月09日(火)13時27分56秒


唇に心地よい温もりと安らぎを感じて目を閉じたとたん、
今度は膝に激しい重みを感じた・・・。

「ん!?」

少し、しかめっ面で目を開けると、
そこにはいつもの圭坊がおった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


王子様は女王様のキスで


元の姿に戻ったのでした。


       ・・・めでたしめでたし!?


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


120 名前: 『夢のa・to・sa・ki 20』 投稿日:2001年10月09日(火)13時29分28秒



・・
・・・

「って、夢を見てん。」

「はあ?
 それと、この状況とどういう関係があるの?
 それに、なんか引っかかるトコもあったし。」

アタシは少しイヤがってる圭坊の頭を撫で続けながら言うた。

「まぁまぁ、そやからなぁ〜、
 たまには甘えん坊になってぇや〜。って、コトや。
 なっ。 なあ〜。」

「・・・う゛〜ん。
 もお〜、今日だけだよ。」

甘えるコトに慣れてないからか
圭坊は微かに頬を染め、頭を掻きながら答えた。

そして、おとなしくアタシの横に寄り添い
両腕をアタシの腰に回し身体を預けてくる。

さらさらの茶髪がアタシの首筋を撫でて
くすぐったいような、嬉しいような愛しさで満たされてくる。


121 名前: 『夢のa・to・sa・ki 21』 投稿日:2001年10月09日(火)13時30分57秒


そして、その甘えん坊さんは甘〜くアタシの名前を囁く。

「・・・ゆう・ちゃぁ〜ん。」

その囁きは耳から入り、アタシの身体全部に染みわたる。

心まで満たされる。

「なぁに? 圭。」

そっと柔らかな髪を撫でると
また、猫のような大っきな瞳を見つけた。

アタシが微笑むと、それはゆっくりと閉じられ
少し顎が上がる。

アタシを待っとる。


「好きやでぇ。」


アタシも甘い言葉を重ね
ゆっくりと唇を近づける。

目を閉じ、再び圭の唇の感触を味わった。

とっても小さくて、少し湿っぽく、固めの唇を・・・。


122 名前: 『夢のa・to・sa・ki 22』 投稿日:2001年10月09日(火)13時33分17秒



・・
・・・


ん?

再び!?

って、あ゛ああぁぁぁあああ〜〜〜!!!


「またかいなぁー!」

「にぎゃー!」

「夢と違うかったんかーいっ!!」


再び圭坊は『茶トラの子猫』に戻ってもた。


それとも、これが『茶トラの子猫』の始まり?


「夢でも何でもええから、ちゃんと

 圭と『ちゅ〜』したいーーー!!!!」

「ふみゃぁーーー!!!!!」


             〜 Fin 〜


123 名前: N@書く人 投稿日:2001年10月09日(火)13時35分49秒
  〜 あとがき 〜
・・・はい。 『夢のa・to・sa・ki』終了です。

今回・・・おバカすぎた・・・。 前振りが長くなり過ぎたし。
先が読めた方も多かったのでは!? (ちょっと、反省
珍しく、冒頭よりも、ストーリーよりも先にラストのみが頭に浮かんだので
どこまでバレずにラストまで持って行くかってのは、書いてて楽しかったです。
サクサク行きたかったんですが、仕事が忙しいシーズンなので無理でした。
124 名前: N@書く人 投稿日:2001年10月09日(火)13時37分10秒
>>115-116 名無し(読者)さん レスありがとうございます。
かなりですか!? めっちゃ、嬉しいですっ!
ageのおかげで、頑張って書いてみました。(^^
125 名前: N@書く人 投稿日:2001年10月09日(火)13時38分45秒
次回作・・・未定です。 誰にしよう? どうしよう?
少し、遅くなるかもしれません。 ではでは。
126 名前:れれ 投稿日:2001年10月10日(水)17時24分59秒
めっちゃ、おもしろかったです。
大人なのに子猫の圭ちゃん、超好き。
かわいいです。
次回も、期待させていただきますね。
おつかれさまでした。
127 名前: N@書く人 投稿日:2001年10月17日(水)11時45分28秒
>126 れれさん 
感想&期待ありがとうございます。
>めっちゃ、おもしろかった。
夢オチ(!?)に初挑戦だったので、楽しみながらもビクビクして書いてたので
そう言ってもらえると、すっごい嬉しいです。(^^

今週くらいから始めようと思ってた話が、毎度の事ながら延びてきたので
先に数ヶ月前に書いた短編を手直ししつつUPします。
古いネタですが、許してください。

では、やすいし 短編 『頼れる腕』 スタートです。

  お時間あったら、読んでってください。
128 名前:『頼れる腕 1』 投稿日:2001年10月17日(水)11時47分52秒


今日は私の苦手な『モーたい クリーニング』のお仕事。

やだなぁ〜。

って、思ってた私に神様の声!

「後藤はドラマが押してるから、変わりに保田が行くから。」

!?

やったぁー!
(ごめんね、ごっちん。)

保田さんとふたりっきりでお仕事だぁ〜!

石川 梨華 16歳(お掃除・苦手)1年分くらいお掃除がんばりまっす!


129 名前:『頼れる腕 2』 投稿日:2001年10月17日(水)11時50分49秒

でも、この道具(機械!?)を使ってお掃除するのって大変。

あたしの視界の片隅にしっかりと入ってる保田さんは
もっと大っきい道具をやすやすと使いこなしてる。

「保田さん、素敵です・・・。」


「きゃっ!
 痛ったぁ〜い。」

肉体労働が苦手な上、保田さんに見とれてた私は
その道具の反動でよろけて、尻もちをついちゃった。

痛いよぉ〜。

それでも大好きな人が近くで頑張ってると思うと
やる気が出てきますっ。

石川 梨華 16歳(お掃除・苦手)一生分、お掃除がんばりまっす!


130 名前:『頼れる腕 3』 投稿日:2001年10月17日(水)11時53分53秒


ガショーン!

「きゃっ!」

やっぱり、反動で跳ね飛ばされちゃった。

でも、今度はお尻が痛くない。

「あれれ!?」

「痛っ。」

保田さん?

保田さんはいつの間にか私の後ろに回って
私が地面に打ちつけられるのを守ってくれてる。

「石川、大丈夫?」

「はい。 ありがとうございます。

 あっ!」


131 名前:『頼れる腕 4』 投稿日:2001年10月19日(金)00時41分28秒

「あたしが支えとくから、安心してやりな。」

ねっ。って言って、
あの大っきな目を細めると、
私の身体を支えるように後ろから強く抱きしめてくれてる。

肩で感じる優しい笑顔。

背中で感じる優しいぬくもり。

胸の下に回されたすっごく『頼れる腕』


「あの、保田さん・・・。」

「何?」

「そのぉ・・・胸が・・・。」

「ん? 腕が何?」

「いえ、その・・・
 きゃっ!」

なんだか、大っきな愛に包まれてるような気がして
舞い上がっちゃった私は
また跳ね飛ばされそうになっちゃった。


132 名前:『頼れる腕 5』 投稿日:2001年10月19日(金)00時43分14秒


でも、今度は大丈夫。


だって、すっごく『頼れる腕』があるから。


その日のお掃除は、大成功でした。

私は、少しだけお掃除が好きになりました。

保田さん、ありがとうございます。

そして、大好きです。

大好き・・・。


 〜 Fin 〜

133 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月19日(金)00時55分45秒
  〜 あとがき 〜
はい。 やすいし 短編 『頼れる腕』 終了です。

う゛〜ん・・・。 そろそろ、バイトの時間を減らして
溜まってる娘。&裕ちゃんのビデオを見る時間を作ろうと思いました。

駄文でも、書くことが楽しいんで、次がんばりマッスル!
134 名前:れれ 投稿日:2001年10月19日(金)18時01分30秒
今回も、おつかれさまでした。
石川さん舞い上がってて、保田さんぜーんぜん気付いてない所とか、
2人のキャラがでててよかったです。

自分の時間は、自分ためにあるものだと思います。
だから、やらなきゃいけない事、自分の好きな事、
上手にコントロールして使ってくださいね。
これからも期待させていただきます。
135 名前:N@書く人 投稿日:2001年10月21日(日)01時05分48秒
>134 れれさん ありがとうございます。
やすいしはなぜか、ほのぼのとかのほほ〜んとした話しか書けないんですが
好きです。(^^  
ただ、今のふたりのイメージはよく分かんないです。
>自分の時間を上手にコントロール・・・
できそうにないので、今までどうり、勢いとモー想まかせでがんばりまっす。
136 名前: 投稿日:2001年10月21日(日)01時17分05秒
早いものでやすかごシリーズが 五章目に入ります。
ちょっと長くなってきたので、シリーズにタイトルを付けてみました。

       『Beginning』

では『Beginning』第五章 『この気持ちの名前は・・・』スタートです。

   お時間あったら、読んでってください。
137 名前:『この気持ちの名前は・・・ 1』 投稿日:2001年10月21日(日)01時19分16秒


『好き』がいっぱい増えてく。


『好き』なところがどんどん増えてく。


まだ名前さえも分らん『気持ち』が増えてく。


このまま増え続けたらどうなるんやろう?


なんや、ちょっと怖いなぁ。



138 名前:『この気持ちの名前は・・・ 2』 投稿日:2001年10月21日(日)01時22分17秒


うちは、最近おかしい。

何が? って・・・

何やろ!?


何か、圭ちゃんを見よったら
前はドッキドキやったのに
最近はなんでか、チクチクしたりもする。

特に、よっすぃ〜や中澤さんと
仲良ぉ二人でおるところを見たら・・・。

ドキドキとチクチクがいっぺんに起きる。


これって、何なん?


『この気持ちの名前は・・・?』



139 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月22日(月)16時25分35秒
やった!やすかごシリーズだ!
このシリーズ大好きなので楽しみにしてます。
140 名前: 投稿日:2001年10月25日(木)05時26分05秒
>139 名無し読者さん 
>このシリーズ大好きなので楽しみにしてます。
ありがとうございます。 嬉しいです。(^^

テーマやストーリーはだいたい決まってるので、
後はそれが伝わるように書き込むだけなのですが、すでに軽〜く煮詰まりぎみです。
少し更新は遅くなってますが、お許しください。
141 名前:『この気持ちの名前は・・・ 3』 投稿日:2001年10月25日(木)05時28分07秒


今日のお仕事は、珍しく予定よりも早よ終わって
みんなにこにこしてて、楽屋はいっもより賑やかや。

うちもメッチャ嬉しいっ♪

だって、まだこの時間やったら
帰りに圭ちゃん家に遊びに行けそうやん♪

そう思うて、圭ちゃんに話しかけよう思たら
ののに呼び止められてもた。

ぶりんこ☆の新作ダンスの打ち合わせしとるうちに
他のメンバーはどんどん帰ってって、
うちとののと圭ちゃんだけになった。

早よ声かけなっ!

帰ってまうっ!

そう思た瞬間、楽屋のドアが勢いよく開いて
最近、おっとこ前度がより一層上がったよっすぃ〜が息を切らして戻ってきた。


142 名前:『この気持ちの名前は・・・ 4』 投稿日:2001年10月25日(木)05時30分54秒

「保田さんっ。
 今日、これから空いてますか?
 この前、おいしいアイスのお店見つけたんですけど、
 まだこの時間なら開いてるんで行きませんか?」

「今から? ん〜ん、ごめん。
 今日は大切な用があるんだ。」

「そうですかぁ。
 じゃあ、次仕事が早く終わった時は、一緒に行きましょうねっ。」

「うん。 悪いね。」

「絶対に約束ですよ。」

「はいはい。 次ね。」

ふたりは仲良さそうに寄り添ってスケジュール帳を見合わせとる。


チクッ・・・

チクチク・・・


143 名前:『この気持ちの名前は・・・ 5』 投稿日:2001年10月25日(木)05時33分53秒


絶対に・・・

一緒に・・・

約束・・・

ふたりっきりで・・・
    (そこまでは言ってナイけど!)


チクチク・・・

チクチクチク・・・


その話を少し離れたところから聞いてたうちは
なんや、胸の奥辺りがチクチクして、息するんが苦しい。


144 名前:『この気持ちの名前は・・・ 6』 投稿日:2001年10月27日(土)00時59分02秒



さっきから隣で
一生懸命話しかけてきてたののが
苦しそうなうちに気づいて心配そうに覗き込んできた。

「亜依ちゃん?
 どうしたの?
 大丈夫?
 お腹イタイの?」

お腹違う!
胸や、胸!

左の奥の方が痛ぁて、苦しいんやっ!

とうとう、うちは胸を押さえながらうずくまってもた。


「亜依っ!」



145 名前:『この気持ちの名前は・・・ 7』 投稿日:2001年10月27日(土)01時00分39秒


それに気づいた圭ちゃんは
みんなの前では絶対に『亜依』って呼んでくれんのに
目をおおきぃ見開いて、必死な顔で駆け寄って来た。

ののとよっすぃ〜はどうしたらええんか解らんと、
オドオドと混乱しとるみたいや。

そんなふたりに圭ちゃんが冷静っぽく指示をだす。


「吉澤、辻っ! 大人の人呼んできて!」

「「はっ、はいっ!!」」


146 名前:『この気持ちの名前は・・・ 8』 投稿日:2001年10月27日(土)01時16分46秒

広くって、いつもは賑やかなところ。
でも今は、冷たい風が吹いてそうな、
どっか、寂しさが漂う楽屋にふたりっきり。

胸を押さえて、うずくまってもぅたうちを
圭ちゃんは、なんとお姫様だっこで抱き上げて、
近くのソファーへ寝かせてくれた。


びっくりした。

嬉しかった。

ドキドキした。


痛かったところが熱うなった。


147 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月27日(土)07時50分39秒
かなり久しぶりに覗いてみたら結構進んでる。
今度のやすかごも面白そうですね。
「お腹違う!胸や、胸!」
心の中でもちゃんとつっこんでる加護が可愛い。

148 名前: 投稿日:2001年10月29日(月)23時35分03秒
>147 名無し読者さん
レス&ご感想ありがとうございます。

>心の中でもちゃんとつっこんでる加護が可愛い。
UP直前に付け加えた今回の『加護・ワールド!』です。
まったり更新ですが、また、覗いてください。
149 名前:『この気持ちの名前は・・・ 9』 投稿日:2001年10月29日(月)23時38分14秒

圭ちゃんは片手でうちの手を握って、
もう片方の手でうちのおでこやほっぺたを優しく撫でながら
心配そうに弱く小さく呟いて覗き込む。

「亜依・・・。
 大丈夫?」

「圭ちゃぁん・・・。」

「どうしたの?
 どこが痛いの?」

「今日の大切な用って・・・」

「ん!? 今日!?
 だって、今日って
 月曜じゃないけど『あい○り・スペシャル』だから、
 亜依とすごす大切な夜じゃない?」


150 名前:『この気持ちの名前は・・・ 10』 投稿日:2001年10月29日(月)23時39分56秒

メッチャ嬉しいやんっ!

苦痛で強張っとったうちの顔の筋肉が
ふにゃぁ〜って緩んでくんが自分でも分かる。

「圭ちゃんはあとはあと

「何? なんか他に用事あった?」

うちとは対照的に少し不安そうな圭ちゃんの顔が目に入ってくる。
違うぅー!
うちは慌てて、圭ちゃんの手を振り落としそうなくらいに大っきく首を振って言う。

「ないですっ!
 ほな、早よ帰りましょう♪」

うちは元気いっぱい起き上がると、
すぐさま自分のバックへ向かい
急いで帰る用意を始めた。


151 名前:『この気持ちの名前は・・・ 11』 投稿日:2001年10月29日(月)23時41分52秒


駆けつけたみんながア然としとる中、
圭ちゃんだけは微笑んどった気がする。


うちは、痛みの理由がもうちょっとで分かりそうやった。

ほんでも、今はまだ分からんくてもええような気がする。



帰り道、圭ちゃんはそのことは何んも話しかけてこんかった。

たぶん、圭ちゃんにだけは分かったんかな?

うちにはまだ・・・


152 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
153 名前:LINA 投稿日:2001年10月30日(火)06時54分55秒
やすかご♪
なんか、あいぼんも圭ちゃんも超かわうぃはあとはあと
お姫様だっこする圭ちゃん・・・やばいくらい(・∀・)イイ!

やっぱ、Nさんの書く圭ちゃんはいいですね♪
更新頑張ってください♪
154 名前: 投稿日:2001年10月31日(水)02時26分37秒
>LINAさん
かわうぃ&(・∀・)イイ!ありがとうございます。嬉しいです。(^^
>お姫様だっこする圭ちゃん・・・
モー想しながら書いてて壊れそうになったポイントだったりします。

最近、ステキな圭ちゃんのお話を書かれてる方が増えてて
( `.∀´)ヲタのNはすっごい嬉しいです♪

ではでは更新がんばりマッスルっ!
155 名前:『この気持ちの名前は・・・ 12』 投稿日:2001年10月31日(水)02時29分42秒

「ただいまぁ〜。」

そう言うていつも通り圭ちゃんが先に入ってドアを支えてくれる。
うちもいつも通りその圭ちゃんの横を通って玄関のドアをくぐる。

すぅっと鼻先を流れてく隣におる圭ちゃんの香りと
奥のほうからゆっくりと流れてくる圭ちゃん家の香り。

ここに来れば来るほど感じるこの柔らかぁて、
何か暖かぁなる空気が大好きや。

これって、何て言うんかなぁ?

よう分からんけど、たぶん

やすらぐ?

おちつく?

暖かいけどドキドキする。

う〜ん。
とりあえず、そんな感じ。

156 名前:『この気持ちの名前は・・・ 13』 投稿日:2001年10月31日(水)02時32分01秒

その感じをちょっとだけ意識しながら、わざと気にしてないフリして
圭ちゃんの横を通り過ぎて、うちもいつも通りに言うた。

「ただいまぁ〜。

 アレっ、間違えてもぅたっ!
 おじゃまします。やった!」

起こられるかと思うて圭ちゃんを見上げたら
やっぱりビックリして大っきい目をもっと見開いてフリーズしとるっ!

ヤバッ!

起こられるぅ。


157 名前:『この気持ちの名前は・・・ 14』 投稿日:2001年10月31日(水)02時34分17秒

アレっ、ほんでも、うちと目が合ぅたら
柔らかぁ微笑んでいつも通りゆっくりと手を伸ばしてきた。

「・・・いいんだよ。

 ただいまで。」

そう言うて、今度はすっごい嬉しそうに微笑んで
いつも以上に頭を撫でてくれた。

「うん。」

それがなんかいつもよりすっごい嬉しいて
うちは、部屋に上がる前に圭ちゃんに抱きついて
もう一回、ゆっくりと噛み締めるように同じ言葉を言う。


「ただいま。 圭ちゃん。」


「うん。 おかえり。 亜依。」


圭ちゃんは優しく抱きしめてそう答えてくれた。


158 名前:N@間違えた 投稿日:2001年10月31日(水)03時02分02秒
>156の訂正 2箇所
起こられる→怒られる です。 すいません。×2
159 名前:『この気持ちの名前は・・・ 15』 投稿日:2001年11月10日(土)06時59分23秒

うちは圭ちゃんの香りとぬくもりでいっぱいになった。
また、左の胸の奥が熱うなってくる。
自分の顔が赤くなってくのが分かる。

うちはその顔を見られるんが恥ずかしいて、優しい腕を振り払うようにして
いつもの場所へどんどんと進んでった。

勢いよくいつもの場所へ座る。
ぱふぅ〜って音と一緒にうちもそこへ沈み込む。
ヘトヘトになったうちを優しい包んでくれるソファとクッションからは
やっぱり圭ちゃんのええ香りがする。

ドキドキするけど、なんかどっか落ち着く香りなんよね。

でも、最初の時とはちょっと違うかも・・・

圭ちゃんの香りと・・・

ちょっとだけうちのシャンプーの匂いがする気もする。

これって・・・

160 名前:『この気持ちの名前は・・・ 16』 投稿日:2001年11月10日(土)07時00分26秒


もううちは、当たり前みたいにここに居ってええんやろか?


ここがうちの帰る場所になってもええんかなぁ?


このドキドキって、何て言うんやろう?


聞きたい事と、言いたい事がいっぱいできて
珍しく、おとなしくしてたら
圭ちゃんがお茶を持って隣に座った。

って言うか、座ってた。

気づかんかった。

161 名前:『この気持ちの名前は・・・ 17』 投稿日:2001年11月10日(土)07時02分17秒


「ここ・・・」

うちは席を譲ろうと思うて立ち上がる。

「うん。」

圭ちゃんは小さく頷くと、そこへゆっくりと座って軽く目を閉じた。

ゆっくりとおっきな息を吐いて、
うちの腰に腕を回してゆっくりと引き寄せてる。

いつもみたいに肩に顎を乗せて
うちが聞き逃さんように耳元で優しく囁く。

「ありがとう。

 あったかいよ。」

「・・・うん。」

嬉しいて、イタイくらいドキドキする。

そのことを圭ちゃんに言おうと思うたら、
あの音楽が流れだした・・・

  ♪〜〜


162 名前:うっぱ 投稿日:2001年11月12日(月)03時36分55秒
秋の夜長を利用してこっそり読んでます。
陰ながら期待してますよ。
163 名前: 投稿日:2001年11月13日(火)02時44分12秒
>162 うっぱさん
レス&期待 ありがとうございます。
木枯らしのせいか、少し切なくなりそうで書いててコワイです。
できれば、甘ぁ〜く行きたい・・・。(希望
164 名前:『この気持ちの名前は・・・ 18』 投稿日:2001年11月13日(火)02時49分25秒

♪〜 あったかい腕の中で〜 ♪〜


その着メロが流れ出すと、
圭ちゃんはうちの腰に回ってた腕をぎこちなくはずして携帯を手に取る。

どっか遠い所を見るみたいに斜めに見上げて通話ボタンを押した。


『圭坊・・・
 今からそっち行ってもええか?』

「・・・ごめん。
 今・・・大切な人が来てるから。」

『・・・そうかぁ。
 加護が来とんか。』

「うん。」

『・・・ほな、また今度話すわ。
 すまんかったな。』

「ううん。
 あたしこそ、ごめんね。」

165 名前:『この気持ちの名前は・・・ 19』 投稿日:2001年11月13日(火)02時50分17秒


うちのおる方とは逆の耳にある携帯。

テレビもついとるし、静かじゃない部屋。

少しうちから身体を反らして交わされる短い会話。


いつもやったら聞き取れんような中澤さんの弱々しく沈んだ声が
なんでか、しっかりと耳に入ってきた。


チクチク・・・

チクチクチク・・・


イタイなぁ。

このチクチクって、何て言うんやろう?


さっきよりずっと、同じトコが痛ぁて苦しいんはなんで?


圭ちゃんの姿がぐにゃあって歪んでちゃんと見えんくなるんはなんでなん?


166 名前:『この気持ちの名前は・・・ 20』 投稿日:2001年11月15日(木)07時10分17秒

「さっ、始まるよ。」

そう言うて、またうちの腰に腕を回して抱き寄せてくれた。

でも、さっきまでとはどっか、違う気がする。
抱き寄せてくれる腕がどっか、弱ぁて頼りない気がする。

圭ちゃんホンマは・・・
やっぱり・・・
まだ・・・

テレビの画面がぐちゃぐちゃに歪んでく。

瞬きをひとつしたら、ちょっとの間だけちゃんと見えた。
でも、すぐにぐちゃぐちゃになる。

「ん? どうした?」

167 名前:『この気持ちの名前は・・・ 21』 投稿日:2001年11月15日(木)07時11分05秒


圭ちゃんの顔が見えんから瞬きをもうひとつした。

「どしたのっ!?」

驚いて目を見開いた圭ちゃんの顔が覗いてた。
でも、すぐに前が見えなくなるから、また瞬きをした。

うちの手を覆うように絡まってる圭ちゃんの手に雫が落ちる。

ぽたり。

ぽたぽたと・・

「圭・ちゃん・・・」



168 名前:『この気持ちの名前は・・・22』 投稿日:2001年11月18日(日)07時30分38秒


圭ちゃんは床に膝をついて真っ直ぐにうちの顔を見ておっきく息を吸う。
ほんで、ゆっくりと長いため息をついて話しだした。

「もう、裕ちゃんとは何でもないから。
 さっきのは、ちょっと裕ちゃんが元気なさそうで気になっただけだよ。」

そう言うて、うちのほっぺたを優しく包み込んで
あの大っきいて、大好きな瞳で覗き込む。

「何も心配する事なんてないんだよ。
 でも、・・・嫉妬してくれたんだ。
 ・・・ありがと。」

「圭ちゃん・・・好きです。
 大好き。」

「あたしも亜依のことが大好きだよ。」

「だったら・・っ・・・」

優しく微笑んだ顔が近づいて来て
コドモのわがままを言おうとしたうちの口唇は圭ちゃんのソレでふさがれる。


169 名前:『この気持ちの名前は・・・23』 投稿日:2001年11月18日(日)07時31分27秒


びっくりした。

ドキドキした。


照れて耳まで赤くなってく圭ちゃんが微かに見えて

もっと、ずっと、ドキドキする。


目から溢れてた涙はいつの間にか止まって

今度は言葉よりも大切なモノがソコから溢れてくる。


「これでさ、分ってもられる?」

  コクリ。

今のうちは頷くだけしかできんけど

たぶん、これだけで圭ちゃんにも伝わったはず。

言葉よりも態度よりもちゃんと伝わるはず。


170 名前:『この気持ちの名前は・・・24』 投稿日:2001年11月18日(日)07時32分26秒


やっと分かった


このチクチクの名前は『嫉妬』


このドキドキの名前は『愛』



『好き』がいっぱい増えて

            『大好き』になる。


『大好き』がどんどん増えて

            『愛』になる。


このまま増え続けたらどうなるんやろう?


そこまでうちの心はもつんかなぁ?


 〜 Fin 〜


171 名前: 投稿日:2001年11月18日(日)07時35分11秒

はい。『Beginning』 第5章 『この気持ちの名前は・・・』終了です。

甘ぁ〜い話にしたかったのですが、テーマがテーマだったので、切なめになったかな?
ひと月近くかけてだらだらと書いてしまいましたが、
ちゃんとテーマが伝わるように書けたかどうか、ちょっと不安なところです。

今回、第1章からの流れでラストでKUを絡めて自分自身が凹みました。(^^;
・・・ので、次はKUだと思われます。 ではでは。
172 名前:れれ 投稿日:2001年11月18日(日)17時46分34秒
お疲れさまでした。
加護ちゃんの出した最後の結果?がいい感じです。
大好きがいっぱいで愛になるのかぁってちょっと感動しました。

次回のKUも楽しみにしてます。
173 名前: 投稿日:2001年11月21日(水)12時32分33秒
>172 れれさん
レスありがとうございます。 元気が出マッスルぅ〜!
自分の中ではこのシリーズの中では、圭ちゃんにもあいぼんにも
いろんな初めてのモノ・ゴトを経験してって欲しいなぁと思って書いてます。
今回は、その結果がラストのあのセリフだったりします。(実は、ちょっと恥ずかしいです。)

やす&かごの次の『はじめて』は何になるんでしょうねぇ〜?<決めてないだけ!?
174 名前: 投稿日:2001年11月21日(水)12時35分37秒

次は、『ケモノ』(>>33-47+α)のリバーシブルですが、まったく別の話の予定です。(^^;

今回も、どこまで書いていいものか、書けるのか悩んだ結果
このままsageで逝けるなら、逝けるトコまで逝こうっ!<ヲイヲイ! と思います。

では、裏ちっくKU 『Angel?』(sageで)スタートです。

    お時間あったら、読んでってください。
175 名前:『My angel?』 1 投稿日:2001年11月21日(水)12時38分14秒


アンタは 天 使 ?


それとも 堕 天 使 ?



アタシを快楽の海へと導く堕天使。

漆黒の翼でアタシを優しく包み込む。

強く抱き合い、ふたりで堕ちて行く・・・


アンタとやっらどこまで堕ちてもかまわん。

そう思わせる愛しい堕天使。


      圭、アンタとやったらどこまででも・・・



176 名前:『My angel?』 2 投稿日:2001年11月21日(水)13時05分07秒


「なぁ〜、圭坊〜。
 今日、泊まって行きぃ〜やぁ〜。」

「イヤだよー。」

「なんでやぁ〜?」

「だって、裕ちゃんのベットって、落ち着かないんだもん。
 それに背中とかも痛くなるし・・・。」

「そうなんかぁ?
 いっつもぐっすり寝とるから気づかんかったわ。
 それに、あのベットめっちゃ似合とるし。
 顔だけ出してしかめっ面で寝とる圭坊かわういでぇ〜。」

「ちょっとぉ!」

「なぁに? どしたぁ?」

「しかめっ面って、なんなのさぁ〜!」

冗談で軽く振り上げられた圭坊の手。

素早くその手首を掴んで大っきな瞳を見つめる。

もちろん、口元にはヤラシイ笑みを讃えて・・・


177 名前:『My angel?』 3 投稿日:2001年11月24日(土)07時41分02秒


握り締めたその白くて柔らかな内側に優しく口づけ、舌で味わう。

突然のコトにビクッっと後ろに逃げようとする腕を強引に引き寄せる。

その反動で揺れる身体。

乱れる胸元。

着馴れた漆黒のバスローブから僅かに覗く胸元が淫らに揺れて、
漆黒の翼の中へとアタシを誘惑する。

最初は遊びのつもりだったのがだんだんと熱くなってくる。
まるで、もっと深いところへと誘うかのように・・・

178 名前:『My angel?』 4 投稿日:2001年11月24日(土)07時43分34秒


わざとヤラシイ目線を送りつつ、上へ上へと舐め上げる。

恥らう表情を見落とさないように見続ける。

刺激が快楽へと変わる前の甘く曖昧なくすぐったさ。

それを堪えるかのように薄く開かれた優しげな瞳を見つけた。

やっと、小さく溜息にも似た吐息をもらして、その口唇を開く。

「ち、ちょっと・・・待ってよ。」

「ん? 泊まって行きって。
 ベットが落ち着かんとか、背中が痛いとか、そんなん気にならんくらい頑張るし。
 なっ、ええやろ。」

アタシは一気にまくし立てる。

アタシの欲望を満たすためにアンタを惑わす。


アンタと一緒に堕ちて行きたいから・・・

179 名前:『My angel?』 5 投稿日:2001年11月24日(土)07時46分45秒


見つめ合ったままゆっくりと腰に腕を回し、そっと抱き寄せる。

耳元で甘くゆっくりと吐息交じりで囁く。


「圭が・・・欲しい。」



180 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月25日(日)00時05分42秒
ひゅ〜♪UKだ!マジ楽しみっす!漆黒のバスローブ・・・かっけー!!(w
181 名前: 投稿日:2001年11月25日(日)06時55分12秒
>180 名無し読者さん
楽しみにして頂いてありがとうございまっす! がんばりマッスルっ♪
>漆黒のバスローブ
はい。圭ちゃんは漆黒で、裕ちゃんはヒョウ柄の設定です。 もちろん、ベットも♪

今回、とっても意欲的に書いてる自分がちょっと怖い・・・(ヲイヲイ
182 名前:『My angel ?』 6 投稿日:2001年11月25日(日)06時56分21秒


そのまま軽く耳を甘噛みしながら返事を待つ。

まあ、答えはわかってんのやけどな。

アタシの舌と圭の柔らかな耳朶が織り成す湿った音だけが乾いた部屋を支配して
強く瞼を閉じた圭の頬がだんだんと紅く染まりだす。

自分でもその事に気づいてるから、余計に恥ずかしいんやろな。
相変わらずアタシから視線を反らしとるし。

その表情をずっと見てたアタシの視線に気づいたんか
再び抵抗を始める。

でも、この先の快楽を求める身体の僅かな抵抗は
逆にアタシの欲情を掻き立てる。


183 名前:『My angel ?』 7 投稿日:2001年11月25日(日)06時57分38秒


頬を染めて顎を反らし
漏れる吐息を必死に堪える表情もなんか、かわういなぁ。
なんて思てたら、一瞬動きが止まって
あの鋭い瞳で思いっきり睨まれた。

なんか気に障ることでもしたんかな?

アタシはゆっくりと名残惜しそうに口唇を離し
少し弱気に、けれど力強い目で聞く。

「なに?」

「明日・・・朝早いんでしょ。」

「ああ。
 そやから、早よしよう。
 もう、我慢できへん。」


184 名前:『My angel ?』 8 投稿日:2001年11月25日(日)07時30分03秒


「まったく、もぉっ。」

「圭が悪いんやで。
 アンタの全部がアタシを誘惑するんやから。」

それだけ伝えて、元の場所へと口唇を戻す。
さっきまでよりも、よりいっそう深く圭を味わう。

「もう・何・・言ってんの・・・よぉっ。」

照れ隠しで放たれた言葉。

普段は聞けん僅かに上ずった声とか。

軽く抵抗しながらも快感で反らせた首筋とか。


185 名前:『My angel ?』 9 投稿日:2001年11月25日(日)07時38分52秒



    震える指先。

    高まる体温。

    早まる鼓動。


その全部がアタシを誘う。

快楽の海へと誘惑する。


「欲しい。

 圭の全部が欲しい。」


186 名前:うっぱ 投稿日:2001年11月26日(月)02時30分32秒
う〜ん、中澤さんがお相手だと
エロチックに思えてしまうのは
私だけでしょうか?


187 名前: 投稿日:2001年11月28日(水)05時34分41秒
>186 うっぱさん
レス&感想ありがとうございます。
>エロチックに思えてしまう・・・
今回は『裏ちっく♪』を目指して書いてるので、そう言ってもらえると嬉しかったりします。(^^

いったいどこまでUPする度胸があるのか、自問自答しつつ、少しだけ更新です。
188 名前:『My angel ?』 10 投稿日:2001年11月28日(水)05時38分01秒


アタシは掴んだままの手首を引き
無言であのベットのある寝室へと向かう。


いつもとは違って、甘い愛の語らいもないまま
激しく口づけ、乱暴に漆黒の衣を剥ぎ取る。

何か言いたげな唇をも強引に貪る。


「・・・っはぁっ・・・」

永く深い口づけの中、僅かに漏れ出た甘い吐息が耳元を掠めた。

少し乱暴すぎた気がして愛しい人を見つめ直す。


189 名前:『My angel ?』 11 投稿日:2001年11月28日(水)05時40分31秒


    紅く色づいた頬・・・

    熱を帯びて潤んだ瞳・・・

    乱れ始めた呼吸を隠す口唇・・・

    その全部がアタシを狂わす・・・


見惚れ、酔いしれ、アタシの口から零れる言葉。


    「好きや。」


今日初めて伝える欲望とは別の甘い愛の言葉。


190 名前:『My angel ?』 12 投稿日:2001年11月30日(金)03時17分10秒

驚き戸惑うアンタの答えを遮るように再び口唇をふさぐ。

そうでもせんかったらアタシの心の方が壊れてまいそうやから・・・

今までの暴走を償うように今度は優しく、
アタシの想い全部が伝わるようにくちづけを交わす。

そして、抱き寄せるように肩から背中へと手を滑らせ
暖かな温もりと柔らかな感触を楽しみながら
ゆっくりと口唇を落としてく。


    頬にひとつ

    首筋にふたつ

    肩にみっつ


そして、下へ下へと堕としてく・・・


191 名前:『My angel ?』 13 投稿日:2001年11月30日(金)03時18分36秒

うつむき加減の顔を覗き込みもう一度伝える。

「圭のことが 好きや。」

「あたしも・・・裕ちゃんが 好き。」

アタシに天使の微笑と囁きが返ってきた。
自然とアタシの顔も綻び、微笑み返す。

軽く手を引き、ベットへと誘う。

ゆっくりとうつぶせに寝かせて、腕を撫で上げながら優しく背中に口付ける。
しなやかな弧を描く肩甲骨を卑猥な動きでゆっくりと味わうように舐め上げる。

そして、アンタの翼が飛び出すのを抑え込むように
強く吸い上げアタシの痕をつける。

「くっ・・・はぁっ・・・」

アタシの与える刺激に答えるかのように艶っぽく漏れる吐息に
アタシの感覚も快楽の海へと堕ちて行く。


192 名前:『My angel ?』 14 投稿日:2001年11月30日(金)03時19分52秒


ひとりで行かんといて・・・

アタシも一緒に飛びたい・・・

そして、一緒に堕ちて行きたい・・・

なぁ・・・置いて行かんといてなぁ・・・


アタシらは、お互いを繋ぎ止めるかのように

心も身体も全部を激しく求め合った・・・



193 名前:『My angel ?』 16 投稿日:2001年12月03日(月)23時21分05秒


・・
・・・


アンタは疲れ果てて、
まるで翼を休めるかのように弱くうつぶせる。

そして、わざとらしくアタシのおらん方を向いて
ひとりで乱れた呼吸を整えようとする。


それって・・・

ずるいなぁ・・・


そう思うた瞬間、
再び覆いかぶさり、閉じ込める。

そして、あの天使の瞳を捜しだす。


194 名前:『My angel ?』 16 投稿日:2001年12月03日(月)23時28分11秒

朧げに漂う視線と絡み合い、
その艶っぽい目線にアタシのすべてが動きを止める。

そのネコ瞳は三日月を描き、
ゆっくりと閉じていく。

そして、ひとりで深い眠りの世界へと堕ちるようとする。

ドクンとアタシの胸は高鳴り危険信号を発する。

ドキドキと早や鳴る鼓動じゃなくって、
ドクン・ドクンと強く波打つ鼓動。

アタシの心の音。

欲望のシグナル。


195 名前:『My angel ?』 18 投稿日:2001年12月04日(火)02時07分42秒


肩口に軽くくちづけて、微妙な距離をとる。
片肘で自分の身体を支え、
空いとる方の手で、そっと頬に掛かる髪を撫でた。
柔らかい茶髪が、さらさらと指の間をすり抜けてく。

今すぐにでも強く抱き寄せたいけど、
もう少しだけ寝顔も見てたくて寸前の所で手を止める。

すぐ傍から感じる圭の温もりがアタシを熱くする。

そして、アタシの心をかき乱す。

今にも深い眠りの世界に飛び立ちそうなアンタは、
たどたどしく腕を伸ばしアタシの存在と体温を確認して
うっすらと瞼を上げ、普段は見せない幼い笑顔をくれた。

196 名前:『My angel ?』 19 投稿日:2001年12月04日(火)02時09分21秒

アタシにはそれが天使の笑顔か、
悪魔の微笑みか判らん。


判るんはひとつだけ・・・


アタシの欲望だけ・・・


「圭・・・。
 まだ足りん。
 もっと、欲しい・・・。」

「・・・えっ!?
 なに言って・・・。」


197 名前:『My angel ?』 20 投稿日:2001年12月04日(火)03時30分31秒

うつぶせた背中に再びくちづけ、今度は強く吸い上げる。

わざとに熱い吐息と卑猥な音を投げかけながら
今にも翼が生えてきそうな肩甲骨あたりを執拗に舐め上げる。

たぶん、いくら振れ合い、肌を重ね合うてもアタシは満たされんやろう。

心も身体も全部アタシの中にあるのもわかってる。

でも・・・アンタの翼がアタシを誘うから。


どんどん堕ちてく・・・


ホンマは、白い翼でも黒い翼でもどっちでもええよ。

ただ、あんたの翼でずっとずっと抱きしめてくれるんやったら。

アタシはアンタやったら、それだけでええんよ。


198 名前:『My angel ?』 21 投稿日:2001年12月04日(火)03時31分46秒


アンタは 天 使 ?


それとも 堕 天 使 ?



アタシを快楽の海へと導く天使。


純白だったアンタの翼をアタシ色に黒く染め上げ、

その漆黒の翼でアタシを優しく包み込ませる。

強く抱き寄せ合い、ふたりで堕ちて行く・・・


アンタとやったらどこまででも堕ちて行きたい。

そう思わせる愛しい天使。


      圭、アンタとやったらどこまででも・・・



 〜 Fin 〜


199 名前: 投稿日:2001年12月04日(火)03時34分03秒
   〜 あとがき 〜

はい。 裏ちっくKU『My angel?』なんとか、終了です。

最近、はりきって仕事し過ぎたせいで肩甲骨が痛くなって思いついた小話です。
まぁ、慣れないベットで眠ても背中(肩甲骨あたり)が痛くなるんよね。ってコトで。
今回は、自分の中でラストのところが二転三転して大変でした。(ほんま、コロコロと・・・(^^;

次は・・・急がねば!!!って感じです。(^^;
      ではでは。
200 名前:れれ 投稿日:2001年12月04日(火)18時20分42秒
おめでとうございます。200ですね。
ただれれなんかでいいんでしょうか。
最後の方の「ホンマは、白い翼でも黒い翼でもどっちでもええよ。」が
めっちゃいいです。
ありがとうございました。
圭ちゃん可愛いし。
中澤さんのまっすぐな感情がいいです。
次もがんばってください。応援してます。
最後にお疲れさまでした。
201 名前: 投稿日:2001年12月06日(木)06時57分55秒
>200 れれさん
ありがとうございます。&200GET(みちよ)おめでとうございます。(^^
Nの書く駄文でよければ、リク受けます。New裏をメールで送るのもOKです。(^^

>圭ちゃん可愛いし。 中澤さんのまっすぐな感情がいいです。
ありがとうございます。今回は裕ちゃんに暴走して頂きました。(^^;
202 名前: 投稿日:2001年12月06日(木)07時00分28秒
『生誕祭』・・・今日中に全部UPしたかったのですが、仕事&遊びすぎてしまい
間に合わなくなってしまいました。 すいません。

では、もてもて圭ちゃん(?)で『Birthday』スタートです。

一発書きの駄文ですが、お時間あったら、読んでってください。
203 名前:『Birthday』 1 投稿日:2001年12月06日(木)07時01分45秒


   12月 5日 23:50

          〜 都内・某保田宅 〜

 ピンポーン♪

「はぁ〜い。」

「よかったぁ〜、間に合うたぁ。」

「うん。
 さっ、早く中に入って。」

あたしの21回目のBirthdayを祝おうと
息を切らし、肩を揺らしながらその愛しい恋人は来てくれた。

「今日はまだ5日なんだから、そんなに無理して急いで来なくっても・・・」

「アカーン!
 何事も初めが肝心なんやから!」

「ん? うん。」

裕ちゃんが何を言ってるのか分かんなかったけど、
嬉しいことに変わりはないから、曖昧に返事をして微笑んだ。

お祝いの食事・・・って言っても、買ってきたオードブルなんだけどね。
の用意をするためにあたしは頬の筋肉を緩めたまま、キッチンへと向かった。


204 名前:『Birthday』 2 投稿日:2001年12月06日(木)07時03分09秒


     12月 5日 23:59


「なぁ〜、圭坊。
 ちゅうしよう。」

キッチンに立っていると、いきなり後ろから抱きしめられ、耳元で囁かれた。
あたしの大好きな裕ちゃんの甘い香りが鼻をくすぐる。

顎に手を添えられ、少し強引に振り返らせられる。

「えっ。」

突然のことに戸惑うあたしの口唇はふさがれる。

少しキツかったけど長く甘いくちづけ。

熱い想いと愛しさが絡み合うような
そんなステキなくちづけ・・・



205 名前:『Birthday』 3 投稿日:2001年12月06日(木)07時04分19秒


     12月 6日 0:00


そんなくちづけに酔いしれてると、ふいに携帯の着信音が鳴り響いた。

わりと長く続くその音が気になって、名残惜しいけど口唇を離し、
部屋の方へと視線を移すと、耳に届く優しい声。

「Happy Birthday! 圭♪

 これを1番最初に言いたかってん。」

大好きなグレーの瞳に見つめられ、こんなステキな言葉をもらって

あたしは目が離せない。

お礼の言葉も出せなくなった。

そんな中、今度はメールの着信音が鳴り響く。


206 名前:『Birthday』 4 投稿日:2001年12月06日(木)08時02分01秒


     12月 6日 0:10


着信音を無視して、なんとか目の前の愛しい人に気持ちを伝える。

「裕ちゃん・・・大好きっ!」

やっと、それだけ伝えると今度はあたしから口唇を求めた。

どんどんなり続く携帯の着信音の他に家の電話がシンクロする。

出ないとちょっとマズイかな?
なんて思ってたら、留守電に切り替わってメッセージが聞こえてきた。

『保田さん、お誕生日、おめでとうございます。
 携帯の方へかけたんですけど、ずっとお話中だったんで・・・
 もし、お休み中だったら、すいません。
 では、また明日スタジオで。』

部屋に可愛いアニメ声が優しく響いた。


207 名前:『Birthday』 5 投稿日:2001年12月06日(木)08時29分01秒


     12月 6日 0:20

携帯も自宅の電話の着信も落ち着いた頃、
やっとソファに腰を落ち着ける。

ふたりで金色に輝くグラスを傾け、
オードブルをつまみながら携帯の着信履歴を見た。


・・
・・・

先にメールにしよう。 うん。


・・
・・・

すごい件数・・・

すっごく嬉しいけど、
こりゃあ、かけ直すのも、お礼のメールを書くのも大変だぁ。

とりあえず、時間も時間だし、電話はマズイかなと思いお礼のメールを書く。

でも、嬉しすぎてなかなか気持ちが言葉にならないよ。


208 名前:『Birthday』 6 投稿日:2001年12月06日(木)08時36分23秒


     12月 6日 0:30

しばらく、携帯と睨めっこしつつ、ひとりひとりに違う文章を送ってると、
膝に温もりと程よい重みを感じた。

腰に腕を回して、下からグレーの瞳が覗き込む。

「なぁ〜、そんなに携帯がええんか?
 目の前におるあたしよりも大事なんか?」

「違うよぉ。
 でも、嬉しいんだもん。」

「そやけどなぁ、もうちょっと相手してやぁ。
 裕ちゃん、一緒におるから余計に寂しいやん。」

「ごめんね。 でも、これが最後だから。」

そう言うと、子供っぽく拗ねたような表情が
優しく無邪気な微笑みに変わる。

今はあたしにしか見せない最高の笑顔。

最高のプレゼントだよ。


209 名前:LINA 投稿日:2001年12月06日(木)15時55分13秒
はっ!いつのまにか新作が♪

けいチャンの誕生日にうpするとは・・・なかなか確信犯ですな〜(w
甘々なKUいいっす!  
続きも楽しみにしてます(`.∀´)ニャー
210 名前:れれ 投稿日:2001年12月06日(木)17時46分51秒
裏Newありますか。
ください。おねがいします。
れれも何か今日送りますんで。

新作いいです。
UK最高。かわいいです。裕ちゃん。
そいうえばれれも0時00分に起きてて
千葉の方向に「おめでとうございます。」いいました。
詳しい感想は毎回の事、作品の最後で。
211 名前:P 投稿日:2001年12月07日(金)00時24分56秒
ずっとROMってました。いいっすねぇ…。
裕ちゃんとからむと可愛くなり、加護とからむとかっけー( `.∀´)が
大好きです。そして、微妙にタイミングの悪い(^▽^)が…。
やっぱ彼女はこうでないと(w

続きも楽しみにまってます。
212 名前: 投稿日:2001年12月08日(土)01時51分22秒
おっと、とっても久しぶりにレスがいっぱいで嬉しいです。(^^
ほんと、ありがとうございます。 続きもがんばりマッスル!

>209 LINAさん
ホントはもっと壮大な(自分onlyで)計画があったのですが・・・(^^;
ここから、もてもて圭ちゃんへ・・・大丈夫だろうか・・・<ヲイヲイ!

>210 れれさん
一つだけメール送りました。(^^
0:00・・・バイトしておりました・・・そして、遊びに行った!<ダメなヤツ!
いつも、1話終了ごとの感想レス、ほんとうに嬉しいです。
おかげで、元気も書く気もでマッスル!<でも、遅筆・・・

>211 Pさん (^^
ROMでも、いつもありがとうございます。
さすが、好みが似ているだけあって・・・<以下略 (^^;
よかったら、またお越しくださいませ。 (^^
213 名前:『Birthday』 7 投稿日:2001年12月08日(土)01時53分23秒


     12月 6日 0:40


拗ねた口唇にあたしのそれを重ね、お互いの気分が盛り上がった頃
再び、メールの着信音が鳴り響く。

さすがに、今度は早く返事を返したかったから、
名残惜しいけど、やんわりと身体を離し、携帯を手に取る。

「なぁ〜、あっち行こう。」

愛しいグレーの瞳の先にあるのは、寝室でありベット。

もちろん、そういうこと。

それって、すっごく嬉しいことだし、
あたしがずっと、ずっと前から望んでたこと。

あたしの大切な日に大好きな人と温もりを感じ合うこと。

でも今は、もぅちょっとだけ待ってね。

今度はたくさんの返信メールの最後に
『ありがとう。 おやすみ。』
の言葉を添えて返信する。


214 名前:『Birthday』 8 − side M − 投稿日:2001年12月08日(土)01時55分35秒


     − side M −


よぉ〜しっ!

携帯画面には圭ちゃんの電話番号出したし、
家の電話は時報をスピーカーにしたしっ!

矢口 真里 (18歳)完璧でっす!

なんてったって、同期なんだしさ・・・

やっぱり、そのう・・・
1番に『Happy Birthday!』って言いたいじゃん!

・・・だから、ねっ。

 − 午前 0時 00分をお知らせいたします。
 プッ・プッ・プッ・ピーン! −

今だぁ〜っ!!! ピッ。


215 名前:『Birthday』 9 − side M − 投稿日:2001年12月08日(土)01時57分05秒


ツーッ・ツーッ・ツーッ・・・

って、おーーーいっっ!
なんなんだよぉ。
ずっと話中だし、繋がっても出ないじゃん!!
もぉ〜、どぉ〜なってんだよぉ〜!!!

せっかく1番狙ってがんばったのに・・・

圭ちゃんのバカ〜。
ホンっト、バカだね圭ちゃんは。
出てたら、矢口のとっておきのセリフが聞けたのに。

仕方ないから一応メール打っといて、
明日ちゃんと直接会って言おうかなぁ。

『もぉ〜、せっかく12時ジャストにかけたのに
 ずっと話中じゃんかよぉ〜!
 もてる女はヒドイねぇ〜!
 Happy Birthday! 圭ちゃん!』


216 名前:『Birthday』 10 − side M − 投稿日:2001年12月08日(土)02時35分49秒


『矢口のメールを1番最初に見たよ。
 同期って、ほんとにいいもんだね。
 ありがとう。矢口。』

おい〜っ!
同期だからってだけで、1番に伝えたいわけないじゃん。

圭ちゃんのバカっ!

鈍感!

・・・でも、そんなとこも大好きなんだけどさ。

だから、もう少しだけこのまま仲のいい同期でいてあげるよ。

でも、来月は・・・ねっ。

来月は・・・


217 名前:『Birthday』 11 − side A − 投稿日:2001年12月08日(土)04時28分54秒


     − said A −


眠いぃ〜っ!
ほんでも、あとちょっとやからがんばろっ!

絶対にうちが1番に『おめでとう。』言うんやっ!
がんばるでぇ〜!

まだ10分前やけど、後は発信ボタン押すだけで
保田さんにかかるように準備してあるしっ!

がんばって起きとくでぇ〜っ!

ほんでも、マジ眠っ!

そろそろかなぁ・・・


・・・おっと、寝てまうとこやったわぁ。

って、いつの間にか12時やん!

急いでかけなぁ!


218 名前:『Birthday』 12 − side A − 投稿日:2001年12月08日(土)04時29分35秒


ツーッ・ツーッ・ツーッ

って、これなんなんやぁ〜!
全っ然、繋がらんやん!!
どうなってねん、この携帯はっ!!!

しゃあない、とりあえずメールで文句でも言うとこか・・・

『携帯が繋がりませんよ!
 せっかく12時まで起きてて電話したのにー!
 もう、寝ます。
 ついでに、オバちゃん、お誕生日おめでとう。
 もっと、オバちゃんになったね。』

しもた・・・
文句と意地悪しか言うてへんやん。

ほんでも、電話にでん保田さんが悪いんやしなっ。

もう、寝るっ!!!


219 名前:『Birthday』 13 − side A − 投稿日:2001年12月08日(土)04時30分07秒


返事・・・来んなぁ〜。
おかげで寝れんやんっ!
どうしてくれんの!!

でも、ホンマに返事来んなぁ・・・

オバちゃん、オバちゃんて言い過ぎたかなぁ?
それとも、ホンマに忙しかったんやろか?


『遅くなって、ごめんごめん。
 お詫びに加護だけはオバちゃんて呼んでもいいから、ねっ。
 メール、ありがと。』


うちだけか・・・

・・・ちゃんと送り直そかな・・・


『保田さん、お誕生日おめでとうございます。』


『はいはい。
 ありがとう。 おやすみ。』


220 名前:LINA 投稿日:2001年12月08日(土)05時21分47秒
素直じゃない加護もかわいなぁ〜。
ってゆーか、やっぱり( `.∀´)は(・∀・)イイ!
221 名前:『Birthday』 14 − side R − 投稿日:2001年12月08日(土)05時36分25秒


     − side R −


どっ、どうしよう・・・
なんだか、緊張してきたよぉ。

ただ普通にお電話して
『お誕生日、おめでとうございます。』
って言うだけなのに・・・

がんばれ梨華、ポジティブ・ポジティブ!



でも・・・
つっ、繋がらない・・・

お家にかけてもいいかなぁ?
もう、寝てたりとかしたらどうしよう・・・
そうだっ! メールしてからお家にかければいいんだっ!

ええっと・・・

『あのぉ、ずっと携帯の方にかけてるんですが、
 ずっとお話中なんで、お家の方にかけてもいいですか?』


222 名前:『Birthday』 15 − side R − 投稿日:2001年12月08日(土)05時37分17秒


だめだぁ〜、お返事来ないよぉ〜。

でも、ちゃんと伝えたいから、がんばってお家にお電話しまっす。

がんばれ梨華、ポジティブ・ポジティブ!&ポジティブ・ポジティブ!

『保田さん、お誕生日、おめでとうございます。
 携帯の方へかけたんですけど、ずっとお話中だったんで・・・
 もし、お休み中だったら、すいません。
 では、また明日スタジオで。』


『えっと・・・携帯がいっぱい、いっぱいで
 メールが届くの遅かったから、
 先にメッセージを聞かせてもらったよ。(^^
 わざわざ、ありがと。
 また、明日ね。』

はい。
また、明日・・・


223 名前:『Birthday』 16 − side R − 投稿日:2001年12月08日(土)05時38分12秒


     − side H −


なんか、みんな電話するって言ってたなぁ〜。
これってやっぱ、12時ちょうどだと難しいかも。
でも、絶対に1番に『おめでとう。』って言いたいし。

う゛〜ん・・・

おぉうっ!
ちょっとずるいけど、あの手があるじゃんっ!

でも・・・やっぱ、あの手しかないかなぁ?
保田さんは嫌いだろうけど、この際アリでしょう!
言わなきゃ分かんないだろうしね。

 − 午後 11時 59分30秒をお知らせいたします。
 プッ・プッ・プッ・ピーン! −

よしっ! 今だぁー!

  トゥルルルルルル・トゥルルルルルル

やったあ!
吉澤 ひとみ(男前)これで、保田さんのハートをゲットです!


224 名前:『Birthday』 17 − side H − 投稿日:2001年12月08日(土)05時39分50秒


・・・でっ、でない・・・

なぁ〜んでですかぁ!
なんで何度かけても話中か、出ないんですかぁ?!

拒否されてる訳じゃないから、まだいいけど
正直、辛いっす!

仕方ないから、とりあえずメール打っとこう。

『保田さぁ〜ん、なんで携帯に出てくんないんですかぁ?
 1番におめでとうが言いたくって、
 吉澤は、なにげにフライングまでしたのに〜!
 とりあえず、21歳のお誕生日おめでとうございます。』

あっ! しまったっ!
フライングのこと書いちゃったよ!
でも、もう送っちゃったよ。
う゛〜、怒られるぅ・・・


225 名前:『Birthday』 18 − side H − 投稿日:2001年12月08日(土)05時40分32秒


『フライングって、ちょっとあんた!
 まっ、今日のところは許してあげるわ。
 次、なんかでやったら許さないからね。
 あと、ありがと。』


うぉ〜っ!
許されてしまったっす!

結局、携帯が繋がらなくっても、
あたしが1番にずっとかけてたのは分かってもらえたしぃ〜♪

あたしの気持ちをアピールするのには十分なんじゃないですかぁ!?

キャラ的になかなか言えないけど、
明日は言えるかもしんない。

『保田さぁ〜ん、大好きでぇ〜すっ!!!』
って。


226 名前:『Birthday』 19 投稿日:2001年12月08日(土)05時42分24秒

     12月 6日 0:50


「お待たせ。 ごめんね。」

「圭坊は、ええなぁ〜。
 もてもてやんなぁ〜。」

「もぅ、何言ってんのよ。
 みんな、仲間じゃん。」

そういって、携帯をバイブにして拗ねた大人の手を引く。

でも、なんで、こんなに拗ねてんだろ?

ふたりでいる時は時々だけど
子供っぽいなぁ〜なんて思うことはあっても、
こんなに駄々を拗ねまくるのは初めてだし・・・

いくら考えても分かんないから聞いてみた。

「ねぇ、なんでそんなに拗ねてんの?」


227 名前:『Birthday』 20 投稿日:2001年12月08日(土)05時43分15秒


「もう、こんな時間やん・・・
 ほんまは、愛し合うてる時に言いたかってん。
 1番最初に『おめでとう。』って、
 『愛しとるよ、圭。』ってな。」

嬉しさと一緒に涙も溢れてくる。

「それやのに仕事は長引くは、
 圭坊はアタシを放置して楽しそうに携帯に夢中やんかぁ。
 アタシはアタシの大好きな人の大切な日に
 一緒に温もりを感じ合いたいて思うから・・・」

あたしはどんどん溢れる涙も拭わずに大好きな人を抱きしめる。

「ありがとう。
 裕ちゃん、愛してる。」


228 名前:『Birthday』 21 投稿日:2001年12月08日(土)05時44分32秒


     12月 6日 1:00


     − side KU −


その部屋の明かりは消え

永く甘い時間だけがつづいてく・・・



             〜 Fin 〜


229 名前: 投稿日:2001年12月08日(土)05時47分26秒

〜 あとがき 〜

はい。 もてもて圭ちゃん『Birthday』21レスにて、終了です!

やっぱりKUベースでしか書けなかった・・・。
それに、もてもてとはちょっと、違うかも・・・ すいません。
一発書き&そのつどUPのため、ラストの方のつじつま合わせ&誤字・脱字が・・・(^^;
ってか、マジ2日で書けたんだから、いつもそんぐらい書けよ!って突っ込みはなしでお願いします。

生誕祭を堪能でなかった悔しさと+αでがんばってみました。
230 名前: 投稿日:2001年12月08日(土)06時04分21秒
>220 LINAさん
ありがとうございます。 やっぱり、( `.∀´)は(・∀・)イイ! ですよねぇ〜。
ホントはラストまでの21レスを6日に一気にUP(Nの野望!)したかったんですが、
到底無理だったので、ヘンな時間に大量執筆&更新してみました。(^^;
それも、軽めのタッチで大暴走・・・

ちなみに、一応Nの中ではこれが『生誕祭』でございます。
231 名前:れれ 投稿日:2001年12月08日(土)13時34分52秒
メール、ありがとうございます。
そして今回長いのにお疲れさまでした。
保田さん、もてもてですねぇ。
罪作りです。でも、それにまったく気づかないって鈍感。
でも、そこが保田さんですよね。
今回のお気に入りはですね、
加護ちゃんの眠いのにがんばる所と
よっすぃーについてる(男前)の印。
いいです。とくに加護ちゃん。

これからも応援してます。
232 名前:P 投稿日:2001年12月08日(土)19時02分26秒
おつかれさまっす〜。
あいぼんはかわいいし、やぐっちゃんはいいやつだし、よっさんは(男前)だし。
いいっすねぇ〜。ねぇさんもお気に入りですが、眠いのにがんばるあいぼんが
お気に入りっす♪

これからも頑張ってくださいね〜
233 名前:瑞希 投稿日:2001年12月09日(日)00時28分21秒
あまりのモテモテっぷり&甘々〜なKUに、萌死寸前でございまする。

よっすぃーの(男前)ってのがまだイイカンジで、
全体的にもほのぼのですね〜。(ちったぁ、見習えよ、ワタシ)

次回作もまた、期待しております!
234 名前:うっぱ 投稿日:2001年12月11日(火)03時08分03秒
心温まるお話ですね。
次回作の方も期待してますよ。
235 名前: 投稿日:2001年12月11日(火)05時48分21秒

とってもいっぱいのレス、ほんとにありがとうございます。(^^
&今日はレスをお返しするだけになります。 すいません。(^^;

>231 れれさん
ありがとうございます。 もてもてに思えましたか?! それはよかったです。(^^
あいぼんもよっすぃーもNの頭の中にあるネタを出しつくしてみました。(^^;
次・・・どうしよう・・・<真剣に

>232 Pさん
再登場、ありがとうございます。(^^
やすごま・・・最近盛り上がってると聞きましたが、まだ書いたことないですねぇ。
いつか書いてみたいCPですねぇ。<来年あたり?@遅筆・・・
236 名前: 投稿日:2001年12月11日(火)05時50分01秒

>233 瑞希さん
Nは瑞希さんの書かれた作品で何度、萌死寸前になったことか・・・<実は萌死済!?
今回は『生誕祭』ということで、特にKU視点はほのぼの〜&甘々〜を目指してみました。
− side −だけを書き進めたら、えらく痛くなりそうで・・・怖くて書けない・・・(^^;

>234 うっぽさん
温まりましたか!? それはよかったです。(^^
できるだけ、内側から『ほかほか』と温まるような話を書いて行きたいです。


次回作・・・
ネタ出し尽くし&昨夜から鼻でも喉でもアルコールを感知できないほどに風邪を引いてしまったようなので、
どうも、2・3日寝込みそうです。
ので、週末くらいまで更新はお休みさせて頂きます。 すいません。 

『ほかほか』を目指し、がんばりマッスル! ではでは。

237 名前: 投稿日:2001年12月18日(火)05時20分08秒

予想外に小風邪だったくせに、新作が遅くなってすいません。
ここ数日、本気で遊び回っておりました。(ってか、煮詰まってたし・・・(^^;

最近、とってもステキな『よしやす』が増えている中、無謀にも・・・やってしまいます。(^^;

では、よしやす『空気』シリーズ 第4章で、『暖かな空気。』スタートです。

    お時間あったら、読んでってください。
238 名前:『暖かな空気。』 1 投稿日:2001年12月18日(火)05時21分20秒



部屋の中でも冷たい空気が漂うこの季節に


ソコだけには暖かな風が流れる


ふたりゆえの暖かな空気。


239 名前:『暖かな空気。』 2 投稿日:2001年12月18日(火)05時22分22秒


「いったぁ〜いっ!!!」

あたしん家のキッチンに響き渡る声。

「ん!? どうしたの?」

「これ・・・」

今日は、吉澤が新しい料理を覚えたとかで、
どうしてもあたしに食べさせたいらしくって、
仕方なくふたりで狭いキッチンに立ってた。

たまねぎを切るその手元が涙で霞んだのか、
あたし並みに料理ができないのか、左の人差し指に僅かに血がにじんでた。

涙で潤んだ瞳。

その瞳、ちょっと・・・かわいいじゃない。


240 名前:『暖かな空気。』 3 投稿日:2001年12月18日(火)05時26分35秒


「これっくらいで何言ってんの!
 あんた、男前なんでしょ!
 我慢しなさいよっ!」

「でも・・・痛い・・・」

「もぉ〜、仕方ないわねぇ。
 こんなの舐めときゃあ、治るわよっ。」

ぺろっ。

「えっ!?」


241 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月18日(火)17時31分28秒
途中なので…レスするべきかいなか考えましたが。
…嬉しさのあまり!レスをしている(爆)←ダメじゃん…。(苦笑)
よしやす〜!最高!(笑)
続きが気になっす〜、続きに期待しつつフェードアウト(違)
242 名前:瑞希 投稿日:2001年12月18日(火)23時56分13秒
げふっ(突然のことに吐血)<ヲイ

既に甘いっ、甘いよ〜!!(嬉
こ、このあと、どーなるのぉぉぉ?(わくわく♪)
243 名前: 投稿日:2001年12月19日(水)05時39分37秒
レス&感想ありがとうございます。 続きを書く気がでてきます。(^^

>241 名無し読者さん
>途中なので…レスするべきかいなか考えましたが。
ちょ〜っと、煮詰まり中なので、自分はとっても嬉しいです。(^^
続き・・・萌えて頂けるかどうか・・・がっ、がんばりマッスルぅ!

>242 瑞希さん
大丈夫ですか!?<吐血
では、もぉ〜っと甘〜くなるように、がんばっ・かはっ<吐血!
さっ、さすがに、これ以上はムリみたいっス。(^^;
244 名前:『暖かな空気。』 4 投稿日:2001年12月19日(水)05時41分04秒


ちょっと、あんた・・・
その顔、可愛すぎよっ!
反則だわっ!!

吉澤の頬が赤く染まってくのを眺めながら、
こっちまで赤くなりそうになる。

それを紛らわすように冷たく言い放つ。

「いいから、早く作りなさいよ。
 おなか空いてんだからっ。」

「あっ・・・はいぃ・・・」


245 名前:『暖かな空気。』 5 投稿日:2001年12月19日(水)05時42分22秒


テーブル・セッティングを終え、食器を運ぼうとする頃、
おばかなポーズと浮かれた声があたしに届く。

「できましたぁ〜♪」

自身満々の吉澤に促されて、
美味しそうなそのダークブラウンのスープをスプーンで軽くすくい、
ゆっくりと口へと運び味見する。

「あち゛っ!
 舌、焼けどしちゃったよぉ。」

「えっ、どこですか?
 見せてください。」

「ん?
 ん゛ん〜っ。」

ぺろっ。

「へっ!?」


246 名前:『暖かな空気。』 6 投稿日:2001年12月19日(水)05時43分46秒



悪戯っぽく微笑み、熱い視線を投げかけてくる。

そして、大人ぶって吐息交じりに艶っぽく囁く・・・

「舐めておけば・・・

 治りますよ。」


そして、もう一度あたしだけに

綺麗な小悪魔の微笑みをくれる。


247 名前:『暖かな空気。』 7 投稿日:2001年12月19日(水)05時44分38秒



部屋の中でも冷たい空気が漂うこの季節に


ソコだけには暖かな風が流れる


ふたりゆえの暖かな空気。



 〜 Fin 〜


248 名前: 投稿日:2001年12月19日(水)05時47分30秒
   〜 あとがき 〜

小風邪を吹っ飛ばそうとキムチ鍋を食べながら、相方の「うこな。」と携帯でメールしてた時にできたS・Sです。
ちょ〜っと、煮詰まりぎみなので、軽〜くS・Sに逃げてみました。(^^;

最近、Nは『ちゅう話』ばっかりですねぇ・・・<他に書かなアカンのあるのに・・・
でも、よしやすぅ♪に激萌え中なので、ちょっと暴走してみました。
書いてて、楽しかったっス。    ではでは。
249 名前:れれ 投稿日:2001年12月19日(水)16時33分38秒
よかったですよぉ。
今回もお疲れさまでした。
よしやす、れれも大好きなんでかなり楽しかったです。
やっぱ、よっすぃーは、小悪魔ですよね。
次回も、待ってます。
250 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月22日(土)19時56分27秒
次の相手は誰だろおー。
更新期待age
251 名前:瑞希 投稿日:2001年12月23日(日)01時11分37秒
うぉっ、甘くてイイですぞぉぉぉっ♪
「ちゅう」してるだけなのに、すんごい甘い!
次も期待してるっす!

252 名前:P 投稿日:2001年12月23日(日)03時38分08秒
(0^〜^0)いいっす!
あまあまですねぇ〜。暖かいですねぇ〜。

次は誰だろ…期待してます!
(キムチ鍋、美味いっすよね!)
253 名前: 投稿日:2001年12月24日(月)17時42分47秒
今回もたくさんのご感想&期待、ありがとうございます。

>249 れれさん
可愛い年下の小悪魔君と一見、クールそうなんだけど、実は照れ屋さんな大人を書いてみました。(^^

>250 名無しさん(さん?)
待ってて頂いて、ありがとうございます。
なにぶん、遅筆&遊び人なもので・・・すいません。(^^;

>251 瑞希さん
最近は、いろんな『ちゅう』モノにハマってるんですよ♪ もちろん、基本は甘々で♪(^^
萌死・・・。それは、熱く、甘い世界へ旅立つコトかもしれない・・・(w

>252 Pさん
暖まって頂けましたかぁ〜。 よかった。(^^
キムチ鍋・・・その後、イタイは、辛いは、滲みるはであんまり食べれませんでした。(^^;
254 名前: 投稿日:2001年12月24日(月)17時43分31秒
えっと・・・クリスマス物が書けなかったんで、代わりに『Birthday』の続編です。(^^;

    では、お時間あったら、読んでってください。
255 名前:『聖誕祭』 1 投稿日:2001年12月24日(月)17時44分51秒


   12月 6日 23:50

          〜 再び、都内・某保田宅 〜


「なぁ〜、圭坊ぉ〜。
 なぁって!」

メンバーやファンの方たちからの
たくさんのBirthdayプレゼントを必死で開けてると
聞こえてくる大好きな人の声。

「もぉ、何?!
 今、忙しいんだからっ!」

少し怒鳴りぎみに険しい顔で振り返る。

そんなあたしの目に映ったのは、
大きくしっぽを振り、遊んでくれと縋る仔犬のようなグレーの瞳。

「ちゅうしよう。 なっ!」


256 名前:『聖誕祭』 2 投稿日:2001年12月24日(月)17時45分56秒


「はぁっ!?
 何言ってんのよ!
 今日はいっぱいしたじゃん。」

「あと1回だけ、
 なっ、なぁ〜っ!」

なんで、そんなに必死なんだろう?

まぁ、イヤじゃないし・・・

っていうか、ホントは嬉しかったりするんだけど
あたしって、こういう時に素直になれないんだよね。

「もぉ〜・・・しかたないなぁ。」

そう言って、ゆっくりと目を閉じながら、
軽く口唇を寄せ合う。


257 名前:『聖誕祭』 3 投稿日:2001年12月24日(月)17時46分42秒


  ちゅっ♪


ゆっくりと距離を離し、瞼を上げたあたしの目に映るのは
満面の笑みと期待に満ちた仔犬のようなブルーの瞳。

そして、嬉しそうに言葉を紡ぐ大好きな口唇。

「これが今日、21回目のちゅうなんやでっ♪
 そやから、今日中に絶対にもう1回だけしたかったんよぉ。
 わがまま言うてごめんなぁ。
 圭・・・
 21歳、おめでとう♪」


258 名前:『聖誕祭』 4 投稿日:2001年12月24日(月)17時47分22秒


裕ちゃんのステキなキスで今日は始まった。
そして、何度も交わしたくちづけ・・・

たくさんの人からの祝福の言葉。

でも、今のが最高の祝福の言葉だよ。


「かっ、数えてたの・・・」

「当たり前やん♪
 ほんでも、早よ明日になって欲しいなぁ・・・」

「ん? なんで!?」

「そやって・・・
 もっと、ちゅうしたいんやもん・・・」

少し照れながらも、そう言う大好きな人の手を引いて
今夜もあのセリフを言う。


「ありがとう。
 裕ちゃん、愛してる。」


259 名前:『聖誕祭』 5 投稿日:2001年12月24日(月)17時48分05秒


     12月 7日 0:00


その部屋の明かりは消え

今日も

永く甘い時間だけがつづいてく・・・


 〜 Fin 〜


260 名前: 投稿日:2001年12月24日(月)17時49分54秒
   〜 あとがき 〜

はい。 K&U 『Birthday』の続編で『聖誕祭』終了です。
・・・まぁ、ある意味『聖誕祭』(生誕祭)ってコトで・・・<いいわけ
261 名前:N@間違えた! 投稿日:2001年12月24日(月)18時41分27秒
しまった・・・見過ごせない間違いをしてしまいました。
>>257 ブルーの瞳 → グレーの瞳 です。
(金の方は、相方が『甘々やぐちゅ〜』やってます。)
262 名前:れれ 投稿日:2001年12月24日(月)18時58分36秒
おつかれ様でした。
れれも朝から3本書いたんで、ちょっと疲れた・・・
楽しかったけど。
昔は、K1一押しだったのに、気付けばUK一押し。
Nさんってすごいですよぉ。尊敬です。
数えてる裕ちゃん。いいです。
263 名前:瑞希 投稿日:2001年12月25日(火)01時01分31秒
ぐはっ(またしても吐血)
も、もう、幸せすぎるくらい甘々なUK…。
見習え、自分…(滝汗
自分のトコではどこまでも不幸せな中澤さんですが(w
ここで幸せなUKが読めるから、しばらくはおなかいっぱい(w <ヲイ
264 名前:うっぱ 投稿日:2001年12月26日(水)11時23分29秒
気持ちのいいくらい甘いお話ですねぇ。
やっぱり大人どうしの(?)話はオールマイティでいいですねぇ。
エロもいいし、甘くても痛くてもいいし。
それともNさんの文章力のせいかな?
もう脱帽しまくってます!

265 名前: 投稿日:2001年12月28日(金)02時46分40秒
ご感想、ありがとうございます。 ほんと、書いてて、励みになっております。

>262 れれさん
3本も更新! お疲れ様でした。
今回のも、こそぉ〜っとやけど、応援してました。(^^
>昔は、K1一押しだったのに、気付けばUK一押し。
じゃあ、一緒にKU&UKマンセー!!で、がんばりまっしょいっ!!!<ヲイ!

>263 瑞希さん
再び、大丈夫ですか!?>吐血!
Nは、痛いの書いてるとマジで涙が溢れてくるから書けないだけなんですけど・・・(^^;
いつか瑞希さんと、Nはへたっぴなんですけど『叙情・情景ネタしりとり〜!』
(時々携帯でうこな。とやって遊んでます。)とか、してみたいです。(生意気ですいません。)

>264 うっぱさん
『ほかほか』して頂けたでしょうか? もしそうなら、嬉しさ倍増です。
そういえば、大人同士って、裏も表も甘ぁ〜い♪のも、切ない・・・のも、どれもアリですよね。
>Nさんの文章力のせいかな? もう脱帽しまくってます!
とんでもないですっ! Nはせっかく頭の中に浮かんだモノを上手く書き表すのが下手ですし、
学生だった頃、国語・英語系はほとんど『2/5』でしたし・・・。(^^;
266 名前: 投稿日:2001年12月28日(金)02時48分54秒
   〜 ごあいさつ(いいわけ) 〜

次回作・・・えっと・・・個人的なコトなんですが、
『短編集なのに、途中で煮詰まりながら年を越す。』というのは、ちょっと精神的にキツイし、
仕事&バイトの関係上、今年の更新はこの『聖誕祭』で終了することに致しました。

新年は『2日か3日あたりから始めれればいいなぁ。』と思ってます。
(ただ単に書いてないだけかも・・・!?)

では、レスをくださった方、直接メールにて感想や応援をくださった方、
そして、ROMでも読んでくださった方々、ほんとうにありがとうございました。

そして、来年もよろしくお願いします。
       よいお年を。
 ではでは。
 N.
267 名前:りか 投稿日:2001年12月30日(日)12時12分30秒
初めまして。Nさんの全部読みました。
私めっちゃけいちゃんFANなんです。
こういうのよんでるとドキドキすますね。
とくにゆうちゃん&けいちゃんの時は・・・。
続きがんばってくらしゃいね♪
また読みたいです。
268 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月04日(金)21時36分15秒
o
269 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月04日(金)22時01分37秒
g
270 名前:りか 投稿日:2002年01月06日(日)11時11分43秒
書かないんですか?

早く読みたいです。
271 名前: 投稿日:2002年01月11日(金)10時07分32秒
>267&270 りかさん
はじめまして。 レスありがとうございます。
圭ちゃんFANでNの書くKU&UKを気に入って頂けたようでありがとうございます。
それと、更新遅くなってすいません。書き込もうと思ったら、荒らされてて凹んでました。

え〜、予告よりも大幅に遅くなりましたが、
『Birthday』『聖誕祭』の続編で K&U『大切な日』スタートです。

   お時間あったら、読んでってください。
272 名前:『大切な日』 1 投稿日:2002年01月11日(金)10時08分40秒


   1月 某日  〜 都内・某保田宅 〜


「ごめんね、クリスマス。
 一緒にすごせなくって。」

「ええよ。 お互い仕事やったんやし。
 でも、ちょ〜っと、寂しかったけどなぁ。」

「うん。 あたしもだよ。 ごめんね。」

いつもみたいにソファに並んで座って、
お互いに軽く身体を向け合い、眼を見て言葉を交わす。
いつもしてるコト。

そやから、いつも通りにアタシは、
アンタのそのおっきな瞳に
囚われ、戸惑い、惑わされる。

それを知られるんが、なんか、恥ずかしいて、
そんなアタシを隠すために適当な言葉を言い放つ。

「まぁ、クリスマスなんて、所詮は他人様の誕生日なんやから。」

273 名前:『大切な日』 2 投稿日:2002年01月11日(金)10時09分36秒

「他人様って、キリスト様のだよ。」

少し顔を傾げて不思議そうにする圭を見て
アタシは必死に飾りも何もない心からの言葉を声に出す。

「まぁ、そやけどな・・・

 アタシとアンタだけの大切な日がいっぱいあるやん。」

「えっ?」

「誕生日やろ、
 初めてちゅう♪した日やろ、
 告って付き合い始めた日に
 初めてふたりで眠った日。
 それに・・・」

必死に想いを伝えようとするアタシの言葉を
今度は、頬を赤く染めた圭が必死にさえぎる。

「ゆっ、裕ちゃん!?」

「ん? なんや? 多すぎか?」

274 名前:『大切な日』 2 投稿日:2002年01月11日(金)10時11分15秒

「ううん。
 あたしは、裕ちゃんと出会ってから、
 毎日が『大切な日』だよ。」

言葉をなくしたうちの耳に心に届く言葉。

「大好きだよ。 裕ちゃん。」

「アタシも好きやで。 圭。」


そやね。

出会ってから毎日が

アタシと圭の大切な日なんやね。


275 名前:『大切な日』 4 投稿日:2002年01月11日(金)10時12分26秒


     1月 某日  深夜。


その部屋の明かりは消え

今日も

永く永く、甘い時間だけがつづいてく・・・


              〜 Fin 〜
276 名前: 投稿日:2002年01月11日(金)10時13分47秒
    〜 あとがき(&ご報告) 〜

はい。 『Birthday』『聖誕祭』の続編で K&U『大切な日』終了です。

くさっ!!! 甘いっていうよりも、クサイ・・・(^^;;;
今回、裕ちゃん視点にして、ラブラブ度をアップしてみたつもりですが、いかがでしょうか?
甘ぁ〜くって、軽目のこのK&Uシリーズ、自分はすっごく楽しんで書いてます。(^^

急遽! 月末に引っ越す事になったので、チェックはできますが、家のネット環境が変わるので
次回更新は未定です。 とっても微妙です。 ではでは。
277 名前:うっぱ 投稿日:2002年01月11日(金)12時15分45秒
いいなぁ〜甘いなぁ〜。
別の意味でお子様には見せれなそうだなぁ。

でも、こういう甘い話しをお書きになっている時ってどういう心情なんだろ?
やっぱりちょっとこっ恥ずかしんでしょうか?
278 名前:りか 投稿日:2002年01月11日(金)20時46分39秒
U&Kいいですね。更新は未定ですか・・・。
気長に待つんで書いてください。
279 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月17日(木)19時27分59秒
age
280 名前:れれ 投稿日:2002年01月22日(火)18時46分34秒
甘いですねぇ。

更新は気長に待たせていただきます。
そして、荒らされても気をおとさないでください。
これからもがんばってくださいね。

更新、お疲れさまでした。
281 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月28日(月)23時28分59秒
age
282 名前: 投稿日:2002年01月29日(火)04時51分04秒

レス&ご感想ありがとうございます。
いつも、参考&励みにさせていただいてます。

>277 うっぱさん
>でも、こういう甘い話しをお書きになっている時ってどういう心情なんだろ?
自分自身に、楽しい事や嬉しい事があったり、萌えるモノを見た時に書く事が多いので、
恥ずかしさで壊れつつも、周りから見ると、怖い人になってると思われます。<マジで!

>278 りかさん
このネット未通期間中に溜まってる、娘。系のビデオをみたりして
ネタを考えてみたりしますので、また、よろろしくお願いします。(^^

>280 れれちゃん
>荒らされても気をおとさないでください。
はい。 でも、やっぱり今日も凹んでたりする・・・(^^;
絶対に帰ってくるから、まってください。

>279&281 名無し読者さん
もし、更新期待ageならば、そう書いて頂きたいです。 違うなら、あらさないでください。
283 名前: 投稿日:2002年01月29日(火)05時03分06秒

   〜 ご報告 〜

明日、引越しします。 それも、○DSLの開通してない田舎へ。
新たに回線を引きなおして、プランも変えて設定し直すので、
2月半ばくらいまで自宅でネットができないかもしれません。(><;)
ので、更新が途絶えますが、必ず帰って来るので、それまでお待ち下さい。

もし、その期間中にレスがあれば、sageでお願い致します。 ではでは。

284 名前: 投稿日:2002年02月23日(土)23時40分26秒

お久し振りです、N@書く人です。

最近やっと、携帯を経由して更新可能な状況になったのですが、
こっちは、いきなり煮詰まり中なのです、、、(><;
ので、もう少しまとまってから更新を再開致します。

予定としては、やすかご第6章です。 ではでは。

285 名前: 投稿日:2002年02月24日(日)05時37分03秒


突然降り出した雨で、まばらに濡れた髪が両手を塞がれたあなたの首筋に纏わりつく。

「ちょっと、この髪どけてくんない?」

「はい。」

恐る恐る伸ばしたはずの私の手は、

なぜだか、しなやかに優しく、卑猥に動き出す。

私の大好きな瞳が、より一層大きく開いて私だけを写し出す。

そして、零れ出た甘い吐息に私の理性はさらわれた。

286 名前: 投稿日:2002年02月24日(日)05時42分15秒

1レスのみの超SSです。
お相手は、ご想像におまかせします。

チャット中に、思いつきで書いたんですが、
ちょっと面白いかと思って、保全もかねてうpしてみました。
287 名前:りか 投稿日:2002年02月24日(日)11時01分51秒
お〜!復活ですね。嬉しいです。
がんばってください。
288 名前:瑞希 投稿日:2002年02月25日(月)00時17分00秒
ぐふっ(吐血)<またかい(笑)

なんつーか、短いだけに想像力をかきたてられますね。
妖しさもそこはかとなく、でもちゃんと出ていて、ゾクゾクしました。

久々に、こそういうシチュエーションのお話に萌へさせていただきました。
ありがとうございます。じゅる。<危険(笑)

「やすかご」も、楽しみに待ってます。
289 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月01日(金)22時31分00秒
復活・・・。
したんじゃ?
290 名前: 投稿日:2002年03月02日(土)02時07分55秒
>>287 りかさん
携帯とフリーメールを使い、バイト先のPCで構成&うpという荒業を使っての復活です。(^^;
更新が偏りますが、がんばりマッスルぅ〜!

>>288 瑞希さん
>吐血&じゅる。(笑)
ありがとうございます。(^^
瑞希さんのモー想を覗いてみたい・・・<ヲイヲイ!

>>289 名無しさん
まだ、完全復活ではないのです。
でも、なんとかがんばります。
ほんと、すいません。
291 名前: 投稿日:2002年03月02日(土)02時08分57秒

『やすかご』シリーズ、相変わらず煮詰まっております。(^^;

ので、またもや予定変更で、SS『しぐさ。』スタートです。

   では、お時間あったら、読んでってください。

292 名前:『しぐさ。』 1 投稿日:2002年03月02日(土)02時09分52秒


好きな人のしぐさって、いつの間にか、覚えちゃうよね。

つい、マネしてみたくなるよね。

それで、知らず知らずのうちにやっちゃうんだよね。


ひとりで過ごす楽屋で鏡に向かって

少し斜め上を見上げて、顎をかいてみる。

でも、なんかどっかが、決まんない。


保田さんみたいに決まんない。

なんでだろぅ・・・


293 名前:『しぐさ。』 2 投稿日:2002年03月02日(土)02時10分57秒


そう考えてるうちに、
いつの間にか顎をかいてる自分に気付いて振り返る。

時々見かける大好きな瞳を見つけた気がした。


意識してる証拠。

私が保田さんを意識してる証拠。

大好きな証拠。


           〜 Fin 〜

294 名前: 投稿日:2002年03月02日(土)02時12分31秒
   〜 あとがき。 〜

はい。 またもや、SSで『しぐさ。』終了です。
なんとなく、思い浮かんだネタをカタチにしてみました。
できれば、もっといいカタチの小話にしたかったのですが、今のNには、これが限界でした。(^^;

次こそ、ゆったりとしたネット環境で、まったりと『やすかご』や『よしやす』とかを書ければいいなぁ。<遠い目。
なんて、思ってます。 ではでは。
295 名前:れれ 投稿日:2002年03月02日(土)19時39分51秒
SSっていうのもいいですね。
だれだかわからない分楽しみ方が広がります。

速く、ネット環境が整うといいですね。
Nさんが完全復活するのをれれも待ってますし、
みなさんも待ってると思います。
お祈りしてますよ。
296 名前:りか 投稿日:2002年03月02日(土)22時40分24秒
弱いけいちゃん(攻められる??)が好きなので、(カナリ)
そんなの期待してます(笑

組み合わせ的には、U&Kとかりかけい、よしやす
なんかだいすっきですね。(笑

私もNさんの完全復活まってます。
がんばってくださいね。
297 名前:うっぱ 投稿日:2002年03月05日(火)01時14分15秒
ようやく戻ってきてくれましたね。
また、Nさんの美文がお目にかかれるのを期待してます。
298 名前: 投稿日:2002年04月01日(月)01時14分07秒

レスすらも大変遅くなってしまい、すいませんでした。
そして、ありがとうございます。
親指の爪が割れようが、携帯を紛失しようが、がんばる元気が出てきます。

>>295 れれちゃん
お好きなカップリングで楽しんでください。(^^
手違いで、まだまだ落ち着きませんが、きっと近いうちには・・・

>>296 りかさん
弱めの圭ちゃん・・・自分も大好きですっ!<ヲイヲイ!
なので、そのうち書くと思います。 それまで、お待ちください。

>>297 うっぱさん
美文だなんて、とんでもないっす!
このスレは、ただのモー想と暴走の結晶なのです。(^_^;)
299 名前: 投稿日:2002年04月01日(月)01時15分19秒

はい。 では、『大切な日』の続編で、『残して・・・』スタートです。

今日は、プロローグのみですが、早めに更新できるようにがんばります。

      お時間あったら、読んでってください。
300 名前:『残して・・・』 1 投稿日:2002年04月01日(月)01時16分50秒



   3月 1日 夜

        〜 某保田宅 〜


みんなに魅惑的な肌を見せんといて・・・

そんなくちびるはずるい・・・

その瞳も全部。


その肌はアタシのもの。

そのくちびるもホクロもアタシのもの。

その綺麗でおっきぃ瞳も全部全部アタシのもの。

なぁ、そやろ?


アタシだけが知っとる圭でおってよ・・・

アタシだけの圭も残しといてよ・・・

ホンマ、お願いやから・・・


なぁ、圭・・・


301 名前:れれ 投稿日:2002年04月02日(火)09時59分41秒
お久しぶりです。
裕圭ですね。裕ちゃんの「独占欲」。
言ってる事が、弱々しいのがめっちゃ可愛いです。
本編も楽しみにしています。
がんばってください。

5月くらいには、復帰できるんですよね、たしか・・・
あと一ヶ月、期待しながら待ってます。
302 名前: 投稿日:2002年04月02日(火)23時27分17秒
>>301 れれちゃん
ありがとうございます。 がんばりマッスルぅ〜!(^^
あと1月・・・遠いよぉ。(><;
303 名前:『残して・・・』 2 投稿日:2002年04月02日(火)23時28分49秒

お風呂上がりで僅かに頬を染め
真っ白なバスローブを軽く羽織って、アタシの隣にやって来る。

疲れた身体を癒すためか、
このまったりとしたふたりだけの時間をくつろいでるだけなんか、
ソファのいつもの席に深く身体を埋めよる。

ほんで、いつの間にか、あのおっきな猫目を伏せて、
柔らかな笑みを浮かべながら、今にも深い眠りの世界に落ちようとする。

そんな圭を見てたら、
愛しさと共に別の感情がアタシを揺さぶる。

304 名前:『残して・・・』 3 投稿日:2002年04月02日(火)23時29分41秒

今のアタシに言える精一杯の言葉を絞り出す。

「なぁ、あっち行こう。」

「えっ?」

「しよう・・・」

ソファから立ち上がって、寝室の方へと暖かい手を引き寄せてく。


なぁ・・・

確かめさせて・・・

アタシが知っとる圭を・・・

アタシだけしか知らん圭の全部を・・・

305 名前:『残して・・・』 4 投稿日:2002年04月02日(火)23時31分34秒

「どうしたの!? 急に?」

「今すぐ、圭としたいんやっ。」

どっか、寂しげにおっきな瞳が揺れ、ゆっくりと沈んでく。
目線も合わさずに魅惑的な口唇が動き出す。

「・・・したいだけなの?」

「なっ! 違うっ!」

「だって、そうじゃんっ!
 それに、今日の裕ちゃんヘンだよっ!!
 なんか、怒ってるみたいだし、もう、わかんないよっ!!!」

「待って、違う!
 そやのぅて・・・」

「じゃあ、なにっ!?」

わざと逸らせてた目線を鋭く向けて、答えを求めてくる。
アタシはその瞳に声に見惚れ、戸惑い、言葉に詰まる。

そして、言わんとこうって、決めてたはずの言葉たちがアタシの口から零れだす・・・


306 名前:りか 投稿日:2002年04月04日(木)18時42分51秒
どうも。お久しぶりですね。
何となく今すべて読んでみました。

はぁ〜♪いいれすね〜♪
【弱めの圭ちゃん】期待してます。
では、がんばってください。
307 名前: 投稿日:2002年04月13日(土)16時54分42秒
>>306 りかさん

ありがとうございます。 毎度、更新が遅くてすいません。
今回の小話は、ご期待に添えるかどうか・・・(^^;

では、ラストまでキリキリいってみます。
308 名前:『残して・・・』 5 投稿日:2002年04月13日(土)16時57分14秒

「アカン・・・」

「えっ!? どうしたの!?」

「バスローブ姿なんか、見せたらアカン・・・
 そんな魅惑的な表情見せたらアカン・・・
 ソファで眠る姿は、アタシだけが知っとる圭なんやから・・・」

「ゆっ、裕ちゃん?」

「アカンてぇ・・・
 圭・・・」

「ちょっ、そんな、泣きながら言わないでよっ。」

えっ!?
泣きながら?
あっ、ホンマやぁ!

いつの間にかアタシの頬には、涙の通り道ができてる。
俯くとぼやけた視界の先に涙の終着点が散らばってる。
いつの間にやろ?

「なぁ、圭・・・」

切なさを振り払うようにそう呟いて、
いつもみたいに圭を抱きしめようとするアタシの腕は、以外にも抵抗を受けた。

309 名前:『残して・・・』 6 投稿日:2002年04月13日(土)16時58分57秒

えっ!
なんでっ?
こんな弱ぁて、嫉妬深いアタシのことなんか、嫌いになったん!?

不安がめいっぱい募ってくるけど、
それ以上にこの抵抗の理由を知りたくって、
鋭い瞳を真っ直に見つめ返す。

そんなアタシの耳に届いた予想もしてなかった言葉。

「ずるいよ・・・」

「えっ!?」

「あたしだって、半年前にどれだけ言いたかったか・・・
   『そんな魅惑的な背中を脚を見せないで・・・
   そんな可愛い表情を見せないで・・・
   ソファでくつろぐ姿は、あたしだけが知ってる裕ちゃんなんだから・・・』
 って。」

圭は一気にまくし立てると
暖かい腕で、潰れそうなくらい強く強く抱きしめてくれた。


310 名前:『残して・・・』 7 投稿日:2002年04月13日(土)17時00分00秒


「そっかぁ・・・
 アタシらお互いにやきもち焼いてたんなぁ。」

「そうみたいだね。」

「ごめんなぁ。」

「あたしこそ、怒ってごめんね。」

誤解が解けて、緊張も解けてく。

どちらからともなく、少し距離を置き

お互いに愛しい人の瞳を見つめ

愛の言葉を紡ぎ合う。


「圭、好きやでぇ。」


「裕ちゃん、大好きっ。」


どちらからともなく、口唇を合わせ

お互いの手を強く握り締め

奥の部屋へと向かう。


311 名前:『残して・・・』 8 投稿日:2002年04月13日(土)17時01分08秒



なぁ・・・

アタシの薫りを残させて・・・

圭の身体にアタシの痕を残させてよ・・・


「今日は、痕つけてもええかぁ?」


「・・・うん。

 残して・・・

 裕ちゃんのものだって印を・・・」


「あぁ。

 アタシにも残してくれるかぁ?」


「うん・・・」


312 名前:『残して・・・』 10 投稿日:2002年04月13日(土)17時02分06秒


ふたりだけの時は、アタシの知っとる圭でおって・・・


アタシだけが知っとる圭を残しといて・・・


なぁ、お願いやから・・・



313 名前:『残して・・・』 11 投稿日:2002年04月13日(土)17時03分39秒


      3月 1日 深夜。


その部屋の明かりは消え

今日も永く永く

熱く甘い時間だけがつづいてく・・・


              〜 Fin 〜
314 名前: 投稿日:2002年04月13日(土)17時04分55秒
〜 あとがき 〜

はい。 『大切な日。』の続編で、『残して・・・』終了です。

多少の嫉妬や独占欲はあって当り前だし、可愛いと思うから書いてみました。
っていうか、写真集に萌えたから・・・(w
久しぶりに2P以上の小話を書いた気がします。<ヲイヲイ!

次回の更新も未定です。 ではでは。
315 名前:れれ 投稿日:2002年04月13日(土)22時13分27秒
お疲れさまでした。
圭ちゃんも、もちろん可愛かったんですけど
裕ちゃんがかなり可愛かったなぁって思います。
悩んでる裕ちゃん好きなんだと思います。
れれも、全部読んだ後、写真集見ました。

次回は、未定ですか・・・
でも、待ってますね。
それでは、これからもがんばってくださいね。
応援させていただきます。
316 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月09日(木)14時03分07秒
更新楽しみに待ってます。
圭ちゃん一押しの私にとって、やすいしもやすごまも好きですけど、
最近はUKが大好きっすね。
作者さんの書くUK甘甘でとっても好きです。
ゆっくりでもいいんで前のような少し長めのUKお願いします
待ってま〜す
317 名前:sage 投稿日:2002年05月31日(金)03時18分56秒
そろそろいかがでしょ--
318 名前:N@書く人 投稿日:2002年06月02日(日)17時04分33秒

お久しぶりです。 N@書く人です。
こんなに更新してないスレなのに暖かいレスありがとうございます。

>>315 れれちゃん
写真集・・・萌え萌えっスよね! ふたりともかわうくって、ぐぅ♪です。(^^
更新・・・なんとか、がんばってみます。

>>316 名無しさん
ちょっと切なく、でもあまうい♪目指してがんがりまふ♪

>>317 sageさん
見捨てないでいてくれて、ありがとうです。
319 名前:N@書く人 投稿日:2002年06月02日(日)17時05分53秒

ほんとにお待たせ致しました。(^^;
では、UKシリーズで 『逢いたい日。』スタートです。

     お時間あったら、読んでってください。
320 名前:『逢いたい日。』 1 投稿日:2002年06月02日(日)17時08分24秒

   6月 某日 深夜

       〜 都内・某保田宅 〜


自分のベットへ疲れた身体をゆっくりと沈めながら、ふと気付く。

ふたりだと少し窮屈だけど、なんか落ち着けるベット。
ちょうど、お互いのぬくもりと愛情を感じ合えるおっきさ。
去年ふたりで選んだ、お気に入りのセミダブル。
なのに今夜は、ちょっと違う。

「ひとりだと、こんなに広いんだ・・・」

そう呟いて、ちょっと寂しくなってきた途端、
枕元に置いてた携帯が、愛しい人のメロディーを奏でだす。

     ♪〜

321 名前:『逢いたい日。』 2 投稿日:2002年06月02日(日)17時09分41秒

「はい。」

「圭坊・・・
 なんかなぁ、寂しいんやぁ、逢いたい・・・
 今すぐ逢いたいんよぉ。」

裕ちゃんもあたしと同じ想いでいてくれたのがすっごい嬉しかったけど、
睡眠時間の事を考えると素直に喜べなくって、
つい、冷たい返事を返しちゃう。

「また、酔ってるんでしょ。」

「酔ぅてないでぇ。」

「もぉ。 裕ちゃんも明日、早いんでしょ。
 だから、今日は行かないから、早く寝なよ。」

「そうかぁ。 もうええわぁ!
 誰か他の子、呼ぶしっ!!」

「はいはい。
 そうすればっ!!!」

心にもないセリフが零れてく。
そんなこと、ちっとも思ってなかったのに。
むしろ、イヤ!って、ダメって言いたかったのに。


322 名前:『逢いたい日。』 3 投稿日:2002年06月02日(日)17時11分48秒

携帯を枕元に放り投げ、布団を深くかぶり
強く瞼を閉じて自分に言い聞かす。


どうせ、酔った勢いとかなんだからっ!
で、行ったらきっと、
 『あれぇ、圭坊やん♪
  どしたぁん?
  そんなにアタシに会いたかったんかぁ♪』
とかって、あの無敵の笑みを浮かべて言うに決まってるんだからっ!

それで結局、寝不足で仕事に行くコトになるんだからっ!

そんなコト分かりきってるのに

行かないって、言ったのに


なんで、明日着る服をバックに詰めてんだろ!?

なんで、鍵と携帯を握り締めてんだろ!?

なんで、玄関の扉を開けてんだろ!?

やっぱりあたしも・・・

逢いたい・・・


逢いたい。


323 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月04日(火)02時12分52秒
ああ!更新だ!!!
待っていました!続きを期待しています!
324 名前:りか 投稿日:2002年06月10日(月)21時16分16秒
あ!更新してありますね!!
待ってましたよ!
とっても続きが気になります!
がんばってください

Converted by dat2html.pl 1.0