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後藤真希のバーティカルリミット2

1 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年08月14日(火)17時51分53秒
ここはエッチ小説専門です。内容に問題がある場合、削除してください。
2 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年08月14日(火)17時52分57秒
黄板から移動してきました。
まずは短編です。
3 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年08月14日(火)17時53分55秒
中澤裕子の「マイ、プライベート梨華!」



−1−

とある日の『ハロモニ』収録日

この日は番組収録のため、2週間ぶりに中澤裕子とモーニング娘。が一緒に顔を会わせた。
しかし中澤裕子はソロ歌手としての扱いのため、楽屋は別々だ。
裕子が楽屋で出番を待っていたそのとき、楽屋のドアをノックする音がする。

ドアの方を見てみると、ドアの影から梨華がちょこっと顔を出していた
「中澤さん・・・あの、ナプキンもってます?」
「なんや?始まったのかいな?」
梨華は恥かしそうに、コクンとうなずいた。
「あいにく、うちはタンポン派やねん、ナプキンは持ってへんなあ」
「そうですか・・・メンバーのみんなも持ってないし、
もう本番で買いにいけないし・・・どうしよう(泣)」

梨華の困った顔を見て、裕子はバックから買い置きしていた生理用品を出してみせる。
「これやけど・・・タンポンでよかったらあげるで」
「あたし・・・タンポン付けたこと無いんです・・・」
そのとき裕子はニヤリと笑い、梨華の身体を見つめた。
「教えたろうか?・・・タンポンの付け方?」
「エエッ!?でも・・・」
4 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年08月14日(火)17時54分37秒
−2−

恥かしがってモジモジしている梨華に、裕子がタンポンを差し出した。
梨華もこのままでは番組に出れないと思って、それを手に取ってみる。
箱の説明書きを読んでみるが、初めてでは難しそうだった。

梨華は、チラリと裕子の顔をうかがう。
「あの・・・変な事しませんよね?」
「やらへんがな〜、女の子同士やろ〜!アホかっちゅうねん!」
「すいません・・・」

裕子は、楽屋の椅子に梨華を座らせると、おもむろにスカートを捲り上げる。
その行為に梨華は思わず、パッと手でスカートを押さえた。
「コラ!石川!、パンツ脱がんと見えへんやろ〜」
「あ、すいません・・・つい」

裕子は再びスカートを捲り上げると、梨華の下着をゆっくりと脱がし始めた。
ショーツを脱がすと、梨華の性器が裕子の目に映る。
その部分はまだピンク色でまだ何も知らない少女のままだった。
裕子はその割れ目の部分を指で少し広げてみる
すると生理中らしく、その部分は赤く血で滲んでいた。

裕子は梨華の顔を見上げると、その瞳をジッと見て言った。
「綺麗やで〜石川のココ♪」
「あまり見ないで下さい・・・恥かしい(ポッ)」
5 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年08月14日(火)17時55分31秒
−3−

親にも見せたことの無い部分を、先輩とはいえ裕子に見られることは梨華にとって恥かしかった。

そんな梨華に、裕子は少し意地悪な質問をする。
「石川は、オナニーしたことある?」
「そんなの・・・言えません」

「言わんと、タンポンあげへんで」
「・・・そっと、アソコを撫でるだけです・・・それ以上はしてません」
「ほんまか〜(ニヤリ)」
顔を赤くしている梨華の顔を見つめながら、裕子は再び、梨華の性器をジロジロと観察する。

そして裕子は、人差し指をペロッと舐めると、梨華の膣内に指を軽く入れてみた。
「指を入れたほうが、感じるのになあ〜」
そう言いながら、裕子は『グニュ〜』と指を深く入れてみる。
「い、痛い!やめて下さい!!!」
「あはは、ゴメン、ゴメン」

裕子が梨華の膣内から指を抜き出すと、その指は赤く染まっていた。
生理中の血を見るのは、同じ女の裕子にとって何でもないことである。

「石川は、処女なん?エッチした事ないの?」
「・・・そんなの、した事ありません」
「ふ〜ん、可愛いね♪」
「・・・・・」
6 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年08月14日(火)17時56分07秒
−4−

そんな雑談をしながら、裕子はようやくタンポンの箱を開けて、セット内容を組み立てる。
その様子を、梨華は不安そうに見つめていた。

タンポンのセットが完了した裕子は、梨華の性器を再び広げると、
ゆっくりとタンポンを挿入し始めた。
「中澤さん!?なんか入ってきますよ!?」
「こういうもんなんや、タンポンって」

そのとき梨華の身体には、自分でオナニーするとき以上の快感が身体に伝わった。
(ああ、いつも厳しい中澤さん・・・でも・・・優しい)

裕子は時々、梨華の様子を気にしてあげていた。
「石川!?平気?」
「ちょっと・・・痛いです」
「まあ、もう少し我慢しとき」
そんな裕子の声に、梨華は口を軽く噛む。

しばらくして、すべて入り終わって、裕子がアプリケーターを持って立ち上がった。
梨華はオドオドした感じでその様子を見る。
「入りましたか?」
「ああ、全部入ったで、これで大丈夫や」
7 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年08月14日(火)17時57分17秒
−5−

入った感じに違和感があるのか、梨華は少し股間を押さえてモジモジとしていた。
「石川、どんな感じ?」
「なんか・・・アソコに変なものが入ってるみたいな・・・」
「すぐに慣れるから、大丈夫や」

梨華は下着をはき終えると、後かたずけをする裕子の前に照れくさそうに立った。
「な、中澤さん、ありがとうございました」
「こんな事ぐらい、ええがな〜」

「あの〜・・・」
「ん、まだなんか用あるんかいな」

梨華は恥かしそうに、裕子の手を握って言った。
「今度・・・その・・・オナニーの事とか、いろいろ教えてください・・・」
「ふふっ、教えたるがな〜、そのかわり寝かさへんで〜♪」

裕子はそう言いながら、そっと腰に手を回すと優しく梨華を抱きしめた。



おわり
8 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年08月14日(火)17時58分13秒
以上、短編でした。
中澤裕子と石川梨華のカラミは好きです。
吉澤ひとみの『夏の想いをのせて・・・』は次回から再び始めます。
9 名前:KEI 投稿日:2001年08月15日(水)00時07分21秒
よっ、隊長!お待ちしていました。
このKEIにも一般兵からの昇格を。

次回更新をお待ちしています。
10 名前:七誌の毒者 投稿日:2001年08月15日(水)03時08分26秒
待ってました!
11 名前:ヤグリ派 投稿日:2001年08月23日(木)05時14分49秒
エロいっすね、たまらん・・・・
新作期待してます。
12 名前:ななし 投稿日:2001年09月10日(月)00時58分33秒
まだかな?
13 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年09月10日(月)09時10分11秒
KEIさん、ありがとうございます、じゃあKEI大佐で♪
七誌の毒者さん、ヤグリ派さん、ななしさん、感想ありがとうございます。
今ちょこっと忙しいので、更新はもう少し時間を下さい。
14 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月10日(月)19時37分09秒
更新なかったんで、ちっと心配してました。
待ってますね。
15 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月16日(日)06時09分34秒
期待sage
16 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月03日(水)09時34分05秒
期待して待ってます。
17 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月05日(金)14時59分23秒
期待しています。 更新、頑張って下さい。
18 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月15日(月)17時14分42秒
第二小隊後藤隊長さん、ファイト!
期待sage
19 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月16日(火)18時58分57秒
待っていてくれる皆さん、ようやく復帰のめどがつきました。
近いうちに更新します。
20 名前:JAM 投稿日:2001年10月16日(火)23時51分53秒
おお〜!
遂に始まりますか!
期待してます!!!!
21 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月17日(水)10時11分34秒
おお! ついに復活ですか。 更新頑張って下さい。
22 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時10分52秒
黄板が過去ログになったので最初からのせます。
夏休みは終わってしまいましたが最後まで書きます。
吉澤ひとみの『夏の想いをのせて・・・』です。
23 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時11分25秒
吉澤ひとみの『夏の想いをのせて・・・』       



−1−

八月の初め・・・

バレー部の合宿も最終日になり、帰宅の準備を終えた吉澤ひとみは、
テニス部部長の、石川梨華の来るのを待っていた。
「ふう、暑いなぁ〜」

梨華を待っているひとみは、校舎の窓から隣の小学校のプールを、ボーっとしながら見ていた。
プールの中では、子供達がそれぞれに遊んだりして、楽しそうにしている。
「涼しそうだなぁ〜」

そんなことを思いながらひとみが待っていると、梨華が廊下の向こうからやってきた。
テニス部もバレー部と同じく、今日が合宿最終日。
梨華は、ひとみと一緒に帰る約束をしていた。
「よっすぃ〜、おまたせ〜」

小走りで、ひとみの方に走ってくる梨華に、ひとみは軽く手をあげる。
梨華は大きくて重そうなスポーツバックを持って、ヨロヨロとひとみに近づく。
「帰る準備はすんだよ、よっすぃ〜!、じゃあ、帰ろうか?」
「うん・・・」

「ん?、よっすぃ〜、何を見てるの?」
梨華は、ひとみの見つめる先を見てみる。

すると、ひとみの視線の先には、無邪気に遊ぶ子供達の姿があった。
「あの小学校、プールが有っていいよね〜、ウチの学校、プール無いもんね」
「そうだね・・・じゃあさ、今度一緒に夏休みの間に、プールか海へいこうよ!」
「いいね〜!行こう、行こう!!!」

ひとみは、梨華にニコリと笑顔を見せると、ひたいから流れる汗をぬぐった。
24 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時11分57秒
−2−

「それにしても暑いよね〜、梨華ちゃんは大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ・・・でも、今日も気温は、35度もあるんだって!」

「うわ〜!、それ聞いただけで暑そう〜・・・
・・・梨華ちゃん、見てよコレ!、制服のブラウス、汗でベトベトだよ〜」
ひとみの制服は、身体から滲み出ている汗のせいで薄っすらと透き通り、
ブラのラインが、かすかに見える。

そして時たま吹く風が、ひとみの髪をサラサラとなびかせている。
梨華は、ひとみが汗をぬぐう姿を見て、少し「ドキッ!」と意識した。
そして、ポケットからハンカチを出すと、ひとみの顔の汗を、軽く拭いた。

ひとみは、ホッペに触れる梨華のハンカチを、横目で見ながら微笑している。
そして、梨華の頬を手で触りながら話し始めた。
「梨華ちゃんは、あまり汗を掻かないんだね」
「う、うん、そんなに掻かないね♪」
梨華の頬を触りながら、ひとみは梨華の目を見つめ少しジッと考えていた。

「ねえ、梨華ちゃん・・・少し涼しくなることを思い付いたんだけど、してみる?」
「えっ!?どんなこと?」
「まあ、いいから、いいから♪」
そういうと、ひとみは梨華の手を取り、学校のグラウンドに向かった。
学校内の合宿も、すべての部活動で終わっており、グラウンドには誰一人いない。

「梨華ちゃん、ちょっとココで待ってて♪」
ひとみはそう言うと、学校の用具置き場に行ってしまった。
25 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時12分33秒
−3−

梨華がしばらくの間、一人で待っていると、ひとみが何かを持って帰って来た。
すると、いきなりひとみが水道のホースを手に持って、梨華に向けて水を掛けてきた。
『シャァ〜、ジョバババババ〜!!!』

いきなり水を掛けられて、梨華は驚く。
「キャ〜!!!よっすぃ〜、ヤメて〜(笑)♪&5$#*・・・」
「ほら、ほら〜、涼しいでしょ〜♪、あははっ♪」

ひとみは、キャーキャーと逃げ惑う梨華に、面白がって水を掛けまくる。
梨華の制服は、水が掛かるたびに薄っすらと透けていく。
「もう、やめてよ〜・・・よっすぃ〜♪」
「ふふっ!ゴメンゴメン」

ひとみはそう言うと、自分の身体にホースの口を向けて、自分の身体を濡らし始めた。
ホースの先から出る水が、ピチャピチャとひとみの制服の胸の部分から流れ込み、
身体を伝って、スカートの下からポタポタと垂れている。
「あ〜!冷たくって、気持ちいい〜!!!」

ひとみは気持ち良さそうに頭から水をかぶり、髪を濡らす。
そのホースの水を顔に当てると、弾くように水しぶきとなり、ひとみの姿態を濡らしていく。
梨華は、気持ち良さそうに水をかぶるひとみの側にそっと近づき、それを見つめた。
「よっすぃ〜、気持ちよさそうだね・・・」
「うん、梨華ちゃんも、こっちへおいでよ!、水を掛けてあげる♪」
「・・・うん♪」

ひとみの誘いに梨華は素直に従い、ひとみの身体に両手をまわすとギュッと抱きついた。
26 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時13分13秒
−4−

「よっすぃ〜、私も髪に、か・け・て♪」

梨華の甘えた声に、ひとみはニコニコと笑顔を見せながら、梨華の髪の毛に水を掛けた。
ピチャピチャという音とともに、梨華の髪から水が滴り落ちる。
「どう?梨華ちゃん、気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ!」

そんな梨華の目の前には、ひとみのブラが制服の上から薄っすらと見える。
それを見た梨華は、ひとみの胸にそっと顔をつけると、ちょっと甘えてみた。
冷たい水が滴り落ちる中、かすかに暖かいひとみの胸が、梨華には心地よい感じに思える。

「よっすぃ〜の胸・・・濡れて、全部見えてるよ・・・」
「梨華ちゃんのだって・・・見えてる」
ひとみは持っていたホースを、梨華の制服の胸元に近づけると、再び水を流し始めた。
胸から腰、腰から太ももへと水が滴り落ち、その水の動きに梨華の身体は感じだしている。
梨華が濡れた髪を掻き分けると、水しぶきが水玉となり、パッと飛ぶ。
そんな仕草に、ひとみの胸がキュンとなる。

濡れたひとみのくちびるが、自然と梨華のくちびるへと近づき、重なる。
その柔らかい感触に、ひとみはホースをその場に落とし、梨華を抱きしめる。
ひとみの大胆なその行為は止まらず、梨華のくちびるを軽く舌で舐める。
そして、ゆっくりと自分の舌を梨華の口の中に流し込んでいく。
ヌルヌルとした生暖かい梨華の舌の感触が、ひとみの舌先に触れて絡み合っていく。
お互いの唾液が混ざり合い、ピチャピチャと粘液が音を立て合う。

二人の交わす息ずかいが、お互いの耳元に囁きあって、ますます二人を熱くさせる。
27 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時14分03秒
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その時突然、梨華はひとみの頬に手を当てると、ひとみの口から自分の唇を離した。
ひとみがビックリして、口をポカンと開けていると、
『クシュン!!!』
と、梨華がクシャミをした。

「梨華ちゃん大丈夫?」
「うん・・・ゴメン」
「そろそろ服を、乾かしにいこうか・・・」

ひとみはそう言うと、梨華を連れて裕子のいる生物研究室へと向かった。
生物研究室は、テニス部顧問の中澤裕子先生が生物を教えているために、
部屋の管理も裕子に任されている。
生物研究室にクーラーが付いている事を、ひとみは知っていたのである。
ひとみと梨華は、ビチャビチャに濡れた制服のまま、生物研究室のドアを開けた。

生物研究室の中では、裕子がお昼ご飯を食べていた。
「なんや?お前ら、制服ビチャビチャやん!?どないしたんや?」
「エヘヘ、すいませ〜ん、中澤先生〜ちょっと入っていいですか?」
ひとみと梨華の濡れた制服を見た驚きで、裕子は思わず食べていたお弁当の箸を置いた。
28 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時15分55秒
−6−

その後、二人から濡れた理由を聞いた裕子は、お腹を押さえながら爆笑していた。
「あはははっ!!!、いくら暑いからって、普通そんなことするか〜?」
「すみません、中澤先生・・・」
そんな二人は、タオルで顔を拭きながら恥かしがる。

ひとみは裕子の視線を気にしながらも、梨華の髪をタオルで拭いてあげて、
梨華もまた、そんなひとみの優しさがうれしい。

そして、梨華の髪を拭き終わったひとみは、濡れている制服のボタンをはずし始めた。
「制服は、脱いで乾かした方が早く乾くよ・・・乾くまで、ジャージでも着てればいいから」
「うん、そうだね」
梨華も制服のボタンを外そうとするが、濡れている為か、なかなかうまく外せない。
それを見ていたひとみは、梨華の制服にそっと手を伸ばすと、上からひとつずつ、
ボタンを外してあげた。

梨華の制服のボタンを外し終わると、白いブラが少し透けて梨華の乳房が良くわかる。
ひとみがそれを見つめていると、その視線に気付いた梨華は透けている胸を慌てて隠した。
「よっすぃ〜のエッチ♪・・・そんなに見ないでよ〜」
「み、見てないよ!?」
そう言いつつも、ひとみは自然と梨華に視線がいってしまう。
29 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時18分12秒
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梨華が制服のスカートを下ろすと、梨華のショーツが見える。
「梨華ちゃん、下着は大丈夫?確認してあげるね♪」
「い、いいよ、大丈夫だよ!」
恥かしがる梨華の下腹部を、ひとみは手で触って確認する。
その手の指先は、梨華の下着の上から大切な部分を軽くなぞっていた。
「いや〜ん、もう・・・」
「ゴメンゴメン!・・・濡れてないね、クスクス♪」

二人のそんなイチャイチャした様子を、裕子は少しうらやましそうな顔で見ていた。
(ええな〜・・・うちもイチャイチャしたい・・・)
30 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時18分54秒
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裕子は机に向かって食事をしながら、二人に質問をする。
「で・・・あんたら、これからの夏休みの予定、ど〜するの?、もう合宿も終ったし・・・」
「はい、よっすぃ〜と海にでも行こうかな〜って♪」
梨華が照れながらそう言うと、裕子は二人の方をチラリと見つめた。
「ええな〜、あたしはいっつも一人なんや・・・寂しいなぁ・・・」
「あ、あの・・・」
「うちも、暇なんやけどな〜・・・」
裕子の得意の泣き落としに、ひとみが優しい言葉をかける。
「あの・・・中澤先生も一緒にいきますか?」
「あたしがいったらお邪魔やないの?」
「そ、そんな事、無いですよ〜」

ひとみのそんな言葉に、裕子はニコッと笑顔を見せると二人に抱きついてきた。
「あんたら、優しいなぁ〜、そういうとこ好きや〜」

裕子がニコニコ笑っている顔の向こうで、梨華のちょっと怒った顔が見えた。
それを見たひとみは、目をパチパチとウインクさせて梨華に合図を送る。
しかし梨華は、頬を膨らまして少し怒っていた。
梨華は、ひとみと二人きりで行くのを楽しみにしていたので、少しガッカリしていたのだった。
31 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時19分45秒
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しばらくして、クーラーのおかげで二人の制服もすべて乾いた。

ひとみと梨華は、再びジャージから制服へと着替え始める。
梨華が制服の襟にスカーフを巻こうとしていると、ひとみがそのスカーフを取って巻いてあげた。
スカーフを巻きながら、ひとみは梨華の顔色をうかがう。
梨華の視線はひとみの顔をジッと見ており、まだ少し怒っている様だった。

二人は制服に着替え終えると、帰り支度を始めた。
「中澤先生、そろそろあたしたち帰りますから・・・」
「そうか〜、じゃあ海に行く日を楽しみにしてるわ〜」
二人は裕子に、海へ行く日にちと待ち合わせ時間を教えると、生物研究室を後にした。


二人が校舎の下駄箱まで来ても、梨華はまだグチっていた。
「あ〜あ、二人きりで行きたかったなぁ〜」
「梨華ちゃん、ごめんね、中澤先生が可哀想でさ・・・」
「ダメ〜、許さないよ〜だ♪」
梨華は可愛く舌をチラッと見せて、アカンベーをしてみせる。

そんな仕草を見せた梨華を、ひとみは力ずくで抱き寄せ、目を見つめた。
「許してくれないと、キスしちゃうよ♪」
「甘えたって、ダメだよ・・・」
梨華の言葉を無視するように、ひとみは強引に梨華のくちびるを自分の口で塞ぐ。
軽いキスだったが、梨華の胸が『キュン!』と、ときめく。

ひとみは、いま触れた梨華の唇を見ながら、ペロッっと舌なめずりをして微笑んだ。
「梨華ちゃん、許してくれる?」
「ん・・・・・少しだけ許してあげる」
そう言って笑顔をみせた梨華の肩を、ひとみは優しく抱きしめた。
32 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時22分35秒
−10−

そして、海へ行く日になった。

待ち合わせ場所は学校で、ひとみと梨華はすでに来ている。
電車で行くつもりだったが、裕子が自分の車で行こうと言うので二人とも裕子の到着を待った。
ひとみの格好は、ポロシャツにジーンズの短パンというボーイッシュな感じ。
一方、梨華の格好は白いブラウスに赤い麦わら帽子と、思いっきり女の子している服装である。
「今日の梨華ちゃんの服、可愛いね♪」
「よっすぃ〜のもカッコイイよ!」

そんな話をしていると、裕子の乗った車が二人の横に現れた。
その車は、赤いロードスターでオープンカーである。
裕子は、かけていた黒いサングラスを外すと、胸のポケットにスッとしまう。
二人にはその仕草が、なんともかっこよく思える。
「お待たせ〜、それじゃあ行こか!」

裕子にそう言われ、二人とも車の後部座席に座ろうとしたとき、梨華の手首を裕子が掴む。
「石川は、あたしの隣で案内してほしいなぁ〜」
「え、でもカーナビ・・・」
「こんなややこしい機械使いたないねん」
「・・・ハイ(汗)」
梨華は、ジッと見つめる裕子の視線を気にしながら助手席に座った。
ひとみは裕子と梨華の関係を知らないので、梨華がなぜ嫌がるのかわからなかった。
33 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時24分31秒
−11−

空は雲一つ晴天で、オープンカーで走るには絶好の天気だ。
高速にのって湾岸道路に出ると、爽やかな風が肌に当たる。
ひとみも梨華も、そんな心地よい風が気持ちいい。

裕子がバックミラー越しにチラリとひとみの様子を見ると、ひとみは海ばかり見ている。
その様子を確認した裕子は、隣に座る梨華の太ももに手をしのばせる。
「あ・・・」
手の感触を感じた梨華は、裕子の顔をジッと見た。
(中澤先生・・・まだ私のこと・・・)
そんな事を思いながら、梨華はその手をどかそうとするが、
裕子の手は、ますます梨華の太ももの奥へと進む。

ひとみは後部座席で風を気持ち良さそうに受けながら、景色を見ており二人の行為に気がつかない。
裕子の手は梨華のスカートの中に入り、下着の上から梨華の柔肉部分を優しく撫でる。
その指は梨華の割れめにそって優しく愛撫し続け、梨華はその快感に耐えるように口を噛む。
梨華は気持ち良さから声を出したかったが、ひとみに気付かれたくないので必死に耐えていた。
その顔は、頬を赤くしながらうつむいている。
34 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時25分01秒
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「ん・・・やめて下さい・・・」
梨華の小さな抵抗に、裕子は舌をペロッと出すとアカンベーをしながらウインクをして、
熱い視線を送った。
やがて梨華の下着は濡れ、愛液がジワッと滲んできた。
動く指先にはヌルヌルと温かい粘液がつき、触るたびにクチュクチュと音がする。

梨華は『ハァハァ』と吐息を漏らしながら、太ももをモジモジさせている。
それを見た裕子は、梨華のスカートの中から手を出した。
そして、濡れた指先を自分の唇に当てると、梨華の愛液を味わいながら微笑を浮かべた。

下着が濡れている梨華は、恥かしそうにスカートを押さえていた。
35 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時25分58秒
−13−

車は、江の島を通り過ぎるとようやく湘南海岸に着いた。
海岸の様子は平日でもあり、海水浴客もそんなに多くなかった。
「着いたで〜」
「あ、はい、ありがとうございます」
裕子の声に、梨華が慌てて答えた。
後部座席に座っていたひとみは、どうやら寝ていたらしく目を擦りながら寝ぼけ眼だ。

3人は水着に着替えるために予約していた旅館に向かった。
裕子が決めた旅館だけに、落ち着いた雰囲気の場所にある。
見た目は普通の旅館なのだが、旅館の名前が入った看板を見て思わずひとみ足が止まる。

旅館の看板を見て、身体が固まっっているひとみに、梨華が声を掛ける。
「どうしたの?よっすぃ〜?、中澤先生が待ってるから・・・」
「・・・あ、ごめんごめん、なんでもないよ」
梨華の顔を見て我に帰ったひとみは、笑顔をみせると梨華の手を取り旅館に入った。

旅館の中では、裕子がフロントで台帳を書いていた。
ひとみと梨華が、椅子に座って待っていると、ひとみはロビーの隅の方から誰かの視線を感じた。
その視線の方に振り向いて見て、ひとみは驚く。
「ご、ごっちん!?・・・」
36 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月19日(金)18時27分16秒
更新です。
37 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月19日(金)21時56分44秒
四角関係…ですか?
いしよしガムバレ!
38 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月20日(土)14時52分09秒
後藤も出てきて何か複雑になりそうですね。
セクハラ教師はどうにかならないのでしょうか?(苦笑)
更新頑張って下さい。
39 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月20日(土)22時11分35秒
む!また後藤隊長さんのよしごまが見れるのかな!?
期待大です。
40 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月27日(土)15時40分30秒
期待してます。待ってますよー
41 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月30日(火)12時08分40秒


感想ありがとうございます。
では、続きです、どうぞ。

42 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月30日(火)12時09分37秒
−14−

ひとみの目の前に突然現れた女の子、その名は後藤真希。
後藤真希はひとみが以前いた学校の同級生で、
ひとみが転校するまでは、後藤とは只ならぬ関係だった。

真希もひとみの存在に気づき、少し驚いた表情をしている。
しかしすぐに驚きの表情から笑顔に変わり、ひとみの側に近づいてきた。
「よっすぃ〜、久しぶり!」
「ごっちん・・・」
「元気そうだね♪」

そう言うと、真希はひとみの身体にギュッっと抱きついた。
ひとみは、そんな風に甘える真希の姿をジッと見ながらも梨華の事が気になる。
チラッと梨華のほうを見てみると、梨華の顔は寂しそうな表情になっていた。
ジッと二人を見て、座っていた梨華であったがスッと立ち上がると、真希とひとみに近づく。

「よっすぃ〜・・・その人、知り合い?」
「う・・・うん(汗)」
梨華の鋭い視線が、ひとみから真希へと移動する。
ふくれた感じで怒っている梨華の表情を、真希は余裕の笑顔でニヤリと笑う。
そして、ひとみに梨華の事を聞く。
「ふ〜ん、よっすぃ〜、この子が今の彼女なのね?」
「え?・・・う、うん、同じ学校の石川梨華ちゃんだよ・・・」
ひとみは真希の質問に言葉がなかなか出てこない。
43 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月30日(火)12時10分39秒
−15−

真希はひとみが言葉に詰まっているのを見て、クスッと微笑し、
梨華に対しても話し掛ける。
「ねえ梨華ちゃん、あたし前の学校でよっすぃ〜と付き合ってたんだよ」
「そ、そうですか・・・」

そういって、真希は梨華と言葉を交わした後、いきなりひとみの頬を押さえると、
おもむろにひとみの唇に自分の唇をつけて、強引にキスをした。

不意を付かれたせいか、ひとみも呆気に取られて動けないでいる。
真希はひとみの目を見つめたままキスを続けると、今度はひとみの口の中に舌を入れてきた。
その舌はひとみの口の中で、クチュクチュと音をたてながらひとみの舌を探す。
ひとみはフッと我に帰ると、舌を入れていた真希の口を急いで手ではらった。
「ごっちん、いきなりなにを・・・」
「ゴメン、ゴメン、怒った?」

ひとみはその行為を横で見ていた梨華に、すぐ言い訳をした。
「梨華ちゃん・・・違うんだよ、これは挨拶みたいなもので・・・」
「・・・もう、いい!!!」

ひとみの話を聞きながらも、梨華はその場に居づらくなりロビーから外に行ってしまった。
それを追いかけようとしたひとみを、真希はギュッと掴んで阻止する。

その様子をフロントから見ていた裕子は、外に出て行った梨華の事が気になり後を追って、
外に出て行った。

44 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月30日(火)12時11分18秒
更新です。
感想などありましたら、お願いします。
45 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月30日(火)15時45分52秒
大胆不敵な後藤、おそるべし。
これからこじれていきそう。
46 名前:KEI大佐 投稿日:2001年10月31日(水)03時14分38秒
隊長お久しぶりです。(もう二ヶ月半かな。)
ついにごっちん登場ですね。+予想通り、もつれてきましたね。
これからも、続きを期待してます。
特に、梨華ゆう、よしごまの過去をお待ちしています。
47 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月31日(水)12時39分56秒
名無し読者さん、キャラを入れすぎたかな、とも思っています。
KEI大佐さん、お久しぶりです。忙しくて書けなかくて・・・でも最後まで書きます。
しばらく書いてなかったせいか、感覚がつかめません。
文章的におかしな部分があってもご了承ください。
では、続きです、どうぞ。
48 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月31日(水)12時40分39秒
−16−

旅館の外へ、出てしまった梨華。
そして、それを追いかけようとしたひとみの手を、真希がギュッと握る。

「よっすぃ〜、今のはいつもの挨拶がわりでしょ?」
「で、でも・・・」
「キスだけじゃないじゃん、もっとスゴイ事してたんだから・・・」
「あっ!!!!!ごっちん、それは言わないで、しっ〜〜〜!!!」

他の宿泊客の視線を感じて、ひとみは慌てて真希の口を手でふさぐ。
「こ、こんな所で、そんな事言わないで・・・」
「ん〜、ん〜、・・・&%#+@!!!!!」

ひとみは真希とのキスを、梨華の目の前でしてしまった事を後悔していた。
無防備だったとはいえ、いきなり真希がキスすることなど考えもしなかった。

しかし、いま自分の手で口をふさいでる真希を見て懐かしさも感じる。
そんな中、真希はひとみの手を振り払って口から手を離す。
「もう、苦しいよ、」
「あ・・・ごめん、ごめん・・・」
落ち込んでいるひとみを見て、真希が話す。
「・・・だって強引にしないと、よっすぃ〜忘れちゃうから・・・あたしの事・・・」

真希がひとみの顔を除くと、ひとみの顔は少し笑顔を取り戻しクスッと笑った。
49 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月31日(水)12時41分15秒
−17−

一方、ひとみと真希のキスに耐えられず、旅館から出て行った梨華は海岸にきていた。
海岸には、家族ずれやカップルでいっぱいだ。

一人、ポツンと立っていた梨華は、「ハァ〜」とため息をつきながらその場にしゃがみ込む。
「よっすぃ〜・・・モテるんだなぁ・・・」
そういいながら、指で砂に字を書いていく。
『よっ・すぃ・〜・の・バ・カ』

しばらくその字を見つめていた梨華であったが、すぐにその字を消してその上に再び字を書く。
『吉・澤・ひ・と・み』そしてハートマークでそれを囲む。
その字を見つめながら、梨華は考える。

しかし考えれば考えるほど、落ち込んでいる梨華の瞳には涙があふれて来た。
「こんな事で・・・泣かないもん!」
そう言いながら、梨華はあふれる涙を我慢しながらギュッと手を握り締めた。

心配して後を追ってきた裕子がその様子をジッと見つめていた。
裕子は梨華に近づくと、フッと肩に手を置いた。
その手に気づいた梨華が振り向く。
「あ・・・中澤先生・・・」

裕子の顔を見た瞬間に、梨華はそれまで我慢していた涙をポロポロと流した。
そんな梨華を裕子は力強く抱きしめた。
50 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年10月31日(水)12時41分58秒
更新です。
51 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月01日(木)12時24分58秒
うおおお!!!偶然発見できました。
52 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月01日(木)22時07分21秒
中澤先生に超期待〜
53 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月05日(月)03時00分30秒
隊長、ごっちんに戻って下さい!
54 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月13日(火)14時29分36秒
中澤は善人、いや悪人かな。
55 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月21日(水)22時18分26秒
後藤真希のバーティカルリミットなの?
56 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月29日(木)14時59分55秒
作者さんいっぱい書いてください。
57 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)23時05分55秒
作者さん、生きてますか?
58 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2001年12月24日(月)13時17分13秒
皆さん、感想ありがとうございます。

お知らせ

吉澤ひとみの『夏の想いをのせて・・・』は中断させていただきます。
作者の技量不足と、書く暇が無く間隔が空いてしまったことが理由です。
アイディアが出たら、完結編を書きたいです。

次回作は市井紗弥香か後藤真希を主役にしたいと思います。    

59 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月31日(月)19時33分43秒
残念ですが、長編を完結させるのって大変なんでしょうね。
ただ、隊長がこのスレを見捨てていない事がわかっただけでもうれしいです。
次作は、ごっちんの復活を強く願っております。
いちごまかいしごまだったらいいなぁ。
60 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月09日(水)08時40分27秒
>>59
禿同!!
61 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月09日(水)17時21分29秒
ぜひごっちん主役で!!
またよしごまもみたいです♪
62 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月14日(木)01時36分27秒
いしごま♪ごまいし♪(w
63 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年02月20日(水)08時13分17秒
皆さん、ご意見ご感想ありがとうございます。
吉澤ひとみの『夏の想いをのせて・・・』は完結させることにしました。
作者のモチベーションも上がってきたので。
しばらく書いてなかったせいか、感覚がつかめません。
文章的におかしな部分があってもご了承ください。
では、続きです、どうぞ。
64 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年02月20日(水)08時14分07秒
−18−

裕子は、自分の胸の中で泣く梨華が可愛くて仕方が無い。

梨華のサラサラした髪の毛を優しく撫でながら、裕子は梨華の耳元でささやく。
「なぁ石川、ああいう吉澤みたいな女の子、なんていうか知ってるか?」
「え?・・・いいえ、分かりません」
「ス・ケ・コ・マ・シ!・・・やな♪」
裕子のそんな話に、梨華の表情は暗くなる。

「・・・そうですか?でも、よっすぃ〜はそんな事・・・」
「吉澤の女の子を見る目は、普通やないで!、女たらしや・・・」

梨華の瞳に、再び涙があふれてきた。
65 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年02月20日(水)08時14分57秒
−19−

そして、再び旅館。

そんな話をしているとも知らずに、ひとみは真希に抱きつかれていた。
真希はひとみの柔らかい胸に甘えながら、人肌のぬくもりを楽しむ。昔を思い出すように。

そんな真希の行動にドキドキしていたひとみであったが、ハッと我に帰ると、
優しく自分の胸元から真希の顔を離した。

そんなひとみの行動に、真希はキョトンとした顔でひとみの顔を見つめる。
しかし真希の視線から逃れるように、ひとみは顔をそむけた。
そのひとみの行動は、何を意味しているのか?

二人の間に沈黙が続く。


しばらくの沈黙のあと、真希が微笑みながらひとみに喋り始めた。
「よっすぃ〜、『私が、どう言ったら傷つかないだろう?』って考えてるんでしょう?」
「ごっちん・・・ゴメン、あたし・・・」

「いいの、いいの!!気にしないでよ、よっすぃ〜、
しばらく振りにあったから嬉しかっただけ・・・・本当にそれだけだから・・・」

ひとみの言葉を振り切るように、真希は笑顔で答えた。
そして自分の荷物を持つと、入り口で待っている友人達の方に走っていった。
外に出て歩き始めると、真希は振り返らずに旅館を後にした。

ひとみの気持ちの中に、なにやら罪悪感がよぎる。
『悪い事をしたわけではない、自分の気持ちに正直になっただけ・・・、
後藤真希との思い出は、転校前に在籍していた学校とともに終わった事だと・・・』

ひとみはうつむきながら、グッと心臓のあたりを押さえた。
心が傷ついた瞬間だった。
『さよなら・・・ごっちん・・・』
66 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年02月20日(水)08時15分53秒
更新です。
67 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月20日(水)20時17分18秒
おかえり!!隊長!!!
68 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月20日(水)23時49分28秒
待ってました!はあとはあと
69 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年02月21日(木)08時13分45秒
>>67名無し読者さん、ただいまです。おまたせしました。
>>68名無し読者さん、待っててくれてありがとうございます。まだちょっと本調子ではないです。
では、続きです、どうぞ。
70 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年02月21日(木)08時15分40秒
−20−

しかし、ひとみには感傷にひたっている時間は無く、すぐに我に変えった。
『梨華ちゃん・・・』
梨華が、自分と真希との行動を変に誤解をしてしまったに違いないと考える。
いや、誤解ではない。
真希とのキスを油断していたとはいえ、梨華の前でシテしまった事実は消えない。
梨華にこの事の事情を説明しなければと、ひとみは海岸にむけて全速力で走り出した。

もう海岸は夕焼けが射し、眩しくなっていた。
海岸を見渡すが、夕方とあって観光客もほとんど居なくなっており人影もほとんど無かった。
砂浜には、静かなさざ波が聞こえるだけだ。

ひとみは走り回ったせいで、息を切らしてハァハァと肩で呼吸している。
「ハァ、ハァ・・・・お、おかしいな、売店のほうに行っちゃったのかな?
・・・あっ、そうだ、携帯のメールで!!!」

ひとみは持っていた携帯を取り出すと、梨華の携帯にメールを打ち始めた。
71 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年02月21日(木)08時16分33秒
−21−

ひとみが梨華を探し回る中、梨華と裕子はすでに旅館に戻っていた。
探しているひとみとは、偶然入れ違いになってしまったらしい。

ひとみは夕飯の時間になっても、まだ帰ってこなかった。
しかしひとみの出したメールは夕飯の食事の時間には、梨華の携帯に届いていたのだ。

メール『梨華ちゃん、どこに居るの?話を聞いて』

しかし、そのひとみのメールは梨華には届かなかった。

梨華の携帯の着信がなったとき、梨華はたまたま席を外していた。
そして梨華の居ない隙に、裕子がメールの着信に気がついてしまった。

裕子は、梨華の席に置いてあった携帯を手に取ると、梨華に内緒でメールを見た。
ピッ!
「・・・ふ〜ん、吉澤、まだ石川の事探してるんか・・・」
裕子はニヤ〜と不敵に笑うと、吉澤のメールを削除して携帯の電源を切った。

そんな事とは露知らず、梨華が戻ってきた。
梨華もひとみの様子が気になるのか、周りの席を見渡してみる。
「あの・・・中澤先生、よっすぃ〜はまだ・・・」
「う〜ん、どこいったんやろなぁ、あの昼間の娘と一緒ちゃうんか?」
「・・・・・」
裕子は、梨華の不安感を煽る。
72 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年02月21日(木)08時17分03秒
更新です。
73 名前:夜叉 投稿日:2002年02月21日(木)11時58分46秒
はぅううう…。姐さん怖いです(汗汗)。
74 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年02月21日(木)23時45分10秒
はじめましていしごま防衛条約機構です。
初めからよおおおましてもらいました。すんごくおもしろいです。
ここでは姐さんを応援させていただきます。
中澤姐さん頑張れ!!あともう一息だ。
よっすぃーは間に合うのか?更新楽しみに待っています。
頑張ってください。
75 名前:アキラ 投稿日:2002年02月23日(土)09時20分54秒
隊長はじめまして、いやーいいですね。
最初から読ませていただきました。
ごちそうさまです。
続きがはやくよみたいでーす。
期待してますよー。がんばってください。ファイトー!!!!!!!!
76 名前:KEI大佐 投稿日:2002年02月27日(水)23時10分24秒
隊長お久しぶりです。
KEIは隊長がもう降伏したとばっかり思いこみ白旗を揚げかけていました。
これからも続きを楽しみに待っていますよ。
77 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月09日(土)13時08分07秒
>>73夜叉さん、本当は優しい中澤先生を書きたいんですけどねぇ。
>>74いしごま防衛軍さん、>>75アキラさん、
はじめまして!普通のいしよしだと話のネタがカブってしまうので、中澤先生とか出しているのですが、
ちょっと収拾が付かなくなってきています。
>>76KEI大佐さん、無理しないで自分のペースで書いていこうと思っています。
では、続きです、どうぞ。
78 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月09日(土)13時08分56秒
−22−

夕飯も済み、二人は部屋に戻ってきた。
時計を見ると、すでに午後7時なっている。

そんな中、裕子が退屈そうにしている梨華に『温泉に行こう』と誘うと、
梨華も断る理由も見つからず、裕子に任せる事にした。

「えっと、浴衣浴衣♪〜」
そう言いながら、裕子は嬉しそうに奥の部屋から浴衣を二つ持ってきた。
梨華は裕子が持ってきてくれた浴衣に着替え始める。
上着を脱ぐと、肌を露出した梨華の下着姿が裕子の目に映る。
その姿をジッと見つめていた裕子の視線に、梨華が気づく。
「中澤先生・・・そんなに見ないで下さい、恥ずかしいですから・・・(汗)」
「石川、少し太ったんちゃうか?、胸が大きくなったもん」
「そ、そうですか?」

そんな会話に照れる梨華を、裕子はいきなりギュッと抱きしめると自分のホッペを梨華の頬につける。
身体を強張らせて手で拒否する梨華だったが、裕子の体温に次第に成れてきた。
「こういうの、久し振りやもんなぁ・・・
・・・あたしなぁ、あの日の夜の事、忘れられへんのや」
裕子の言葉に、梨華の顔がカーっと赤く染まる。
79 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月09日(土)13時09分35秒
−23−

梨華が以前に裕子のマンションに泊まった時に、二人は身体の関係を結んでしまっている。
あの時に二人は、夜から明け方までお互いを激しく愛し合った。
梨華も強引にされた訳ではなく、裕子の事も嫌いではない。

しかし、吉澤ひとみと比べた場合、中澤裕子は梨華にとって先生でしかなかった。
「中澤先生・・・私は先生の気持ちには答えられないと思うんです・・・」
梨華のそんな言葉に沈黙していた裕子が、梨華を見つめて言う。

「そんなの、分かってるさ、石川が好きなのは吉澤だけだって・・・
・・・石川はさぁ、あたしと寝た事を後悔してるん?」
「そんなこと無いです、中澤先生は私を優しく包んでくれたと思っています」
「先生と生徒やもん、無茶出来へんやん。
あたしは石川の身体だけでええから・・・好きなんや石川・・・」

裕子の真剣な眼差しに返答に困った梨華は、裕子から身体を離すと手早く浴衣に着替えた。
「あの、先に行ってますから・・・」
梨華はそう言うと、温泉に先に行ってしまった。
80 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月09日(土)13時10分49秒
−24−

梨華は部屋から温泉まで、走ってきた。
温泉に着くと、梨華はすぐに温泉に入った。
そして『ふ〜』と重いため息をつく。

中澤先生に愛されている事が、梨華の心に負担と成り始めていた。
自分はひとみを愛しているつもりだが、ひとみには他にも付き合っている女性がいた。
その事を梨華は深く考える。

ひとみと真希の関係がどういうものなのか梨華は知らないために、勝手に想像してしまう。
(よっすぃ〜・・・カッコいいからなぁ、他に好きな人がいたっておかしくない・・・)

そんな事を考えながら温泉に入っていると、裕子があとから入ってきた。
梨華はそれに気づいたが声を掛けられない。
裕子は身体をお湯で洗うと温泉に入り、梨華の側に近づいた。
「ふ〜、ええ湯やな〜石川〜」
「そ、そうですね、暖かいです」

話をしていても梨華が目線を合わせないので、裕子が梨華の目の前に顔を出す。
「石川は、あたしの事嫌いなの?」
そう言われた梨華は、首を横に振って否定した。

それを見た裕子は、梨華の目の前で湯船から立ち上がり、自分の身体を隠していたタオルを取った。
その行為に驚く梨華の目に、裕子の全身の裸体が映る。
そんな事をして恥ずかしくないほど、裕子に羞恥心が無いわけではない。
これは裕子の梨華に対する気持ちの表れだった。
自分のすべてを見てほしいと。
81 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月09日(土)13時11分36秒
更新です。
82 名前:KEI大佐 投稿日:2002年03月14日(木)00時27分24秒
お久しぶりです。
79の裕子のセリフの体だけでいいからとは・・・。
口説きなのかそれとも・・・。
今後も期待しています。

けど、梨華ちゃんはよっすぃ〜に返してあげて欲しいです。
83 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時34分57秒

>>82KEI大佐さん、おっしゃるとおりです、私の話では梨華ちゃんとよっすぃ〜はすれ違ってばかりです。
いしよしの絡みを期待されて、読んでいる方もいらっしゃると思います。
いしよし小説なのにいしよしを引き離してばかりですので、その部分は私も気にしてました。
今書いている話が終わった後の話は、その時書きます。
では、続きです、どうぞ。
84 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時35分43秒
−25−

裕子のそんな意思表示が、梨華にはちょっと滑稽に見える。
目の前にある裸体を見つめていると、梨華は少しずつ笑顔になってしまい、クスクスと笑い始めた。
それと言うのも、いつも怖い感じで強い印象の裕子が顔を赤らめて少し照れており、
それが梨華には可愛く感じてしまう。

梨華は裕子の身体をジッと見つめながら、やっと口を開いた。
「中澤先生のも、全部見ちゃったもん♪」
その言葉に恥ずかしくなってしまった裕子は、梨華にそのまま抱きついた。
裕子の柔らかい胸の感触が、梨華の身体に伝わる。

そして裕子は梨華の耳元で囁く。
「石川はそんな言葉、言ったらあかん!その悪い口、塞ぐで!」
裕子はそう言いながら、梨華の唇に自分の唇をつけた。
『チュッ♪』
梨華ももう抵抗せず、あえてそれを受け入れる。

裕子の舌が梨華の口の中に入ってくると、クチュクチュと動き周り梨華の舌を探す。
梨華もそれに答えるように舌を合わせて絡めあう。
二人の口と口との間からは、混ざり溢れた唾液がタラリと垂れた。
そして口の中にあった裕子の舌は、徐々に梨華の顔を舐め廻し始める。
「んぁ・・・」
感じた梨華が、その快感に声を出す。

裕子は梨華の身体を手で掴み湯船から立たせると、湯船のふちに座らせる。
梨華の手は裕子が掴んでおり、身体を隠せない状態。
「今度は、あたしが石川の裸を見たいんや・・・ええやろ?」
そんな裕子の問いに、梨華は素直にコクッと頷いた。
85 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時36分50秒
−26−

裕子は、梨華の身体を上から舐めるように見つめる。
ちょっと褐色気味の身体に、手を這わせながら胸、お腹と触り、太ももでその手が止まった。
「じゃあ石川、足開いて」
裕子の言葉に首を振って嫌がる梨華だが、それを無視するように裕子は太ももを広げる。


その時、脱衣所のほうに人の気配が感じられた。
どうやら他の女性宿泊客が入ってきたらしい。

それに気づいた裕子は、梨華の身体を湯船の中に入れた。
「邪魔が入ったわ、続きは部屋でやな」
「・・・中澤先生・・・」
梨華は、自分に優しい裕子の気持ちを拒否できない。
86 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時37分37秒
−27−

浴衣に着替え終わった梨華と裕子は部屋に戻ってきた。
しかし今日のことで、梨華は疲れてウトウトと眠くなっていた。
その様子を見た裕子は、梨華の身体に毛布を掛けてあげて耳元でささやく。
「石川、もう寝ようか?吉澤は今日はもう、帰ってこないやろ・・・」
「ん・・・でも」

眠そうに目をこすりながら話す梨華を、裕子は肩を抱いて持ち上げると、
隣に敷いてあった布団に連れていって寝かせる。
87 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時38分46秒
−28−

そして布団に寝かせた梨華の隣に、スッと裕子も潜り込み梨華に近づく。

しばらく眠そうな梨華の顔を見ていた裕子だったが、しばらくすると梨華の手を、
自分の下腹部へと持っていく。
梨華は、裕子が何をしてほしいのか何も言わなくても判っていた。
そしてそれに答えるように、裕子の割れ目に手を這わせると優しく撫で回す。
「ん・・・はぁ」
しばらくすると梨華の指先には、愛撫されて溢れた裕子の愛液がクチュクチュと音を鳴らす。
二人の体温が序々に高まり、お互いの肌が心地よく感じる。
「も、もっと・・・中指も入れて・・・」
裕子の言うまま、梨華は中指も入れて激しく裕子の膣内を愛撫する。
梨華の耳元に、裕子の吐息があたる。

しばらくすると裕子は、自分の膣内に入っていた梨華の手をつかんで自分の身体から離した。
離された梨華の指には、裕子の体液がネットリと糸をひいている。
そしてその、自分の愛液のついた梨華の指を、裕子は梨華の唇に当てた。
「石川、あたしの・・・舐めてくれる?」
梨華は裕子に言われるままに、指先についた裕子の愛液をペロペロと舐める。
裕子はそんな淫靡な梨華の舌使いを微笑みながら見ていた。

指先を舐め終わった頃、裕子は梨華の浴衣の胸元をガバッと開く。
その中には、梨華の豊かな乳房がプルプルと揺れていた。

「なんや・・・相変わらずブラ着けてへんのか?」
裕子のその問いに、梨華は顔を赤らめる。

そんな梨華の顔をニヤニヤ笑いながら、裕子は梨華の乳房を思い切り口の中に含む。
裕子は唇を使って、チュッチュッと梨華の乳首を軽く吸い乳首を舌で転がす。
その度に梨華の身体が震えた。
88 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時41分20秒
−29−

お互いの愛撫の後、しばらくしてから裕子がゆっくりと話す。
「あたしと石川って相性、案外いいんちゃうかなぁ?」
梨華は裕子の言葉を聞きながら目を見つめており、その見つめる瞳はキラキラと光っている。
それが涙なのかどうかはわからない。

そして梨華は考える、『今ごろ、よっすぃ〜も昼間の娘と・・・』
そんな考えばかりが頭に浮かんだ。

やさしく接してくれる裕子に、梨華は思わず『ギュッ』と抱きつく。
「・・・・・中澤先生・・・」
「ん!?、なんや?」
「私を・・・好きにして下さい・・・今日は何をしても、いいですから」
「石川・・・」
梨華の大胆な言葉に驚く裕子だったが、その言葉に答えるように無言で梨華の唇にキスをした。
89 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時42分26秒
−30−

そのころひとみは、ようやく自分の部屋に帰って来た。
もう時計は午後9時を過ぎていた。
ひとみが部屋の前までくると、部屋の中からなにやら声が聞こえてくる。
『なんだろう?』と思いながらも、そっと部屋の戸を開けてみると・・・
「!?・・・」

「あ・・・中澤先生、もっと・・・」
「綺麗やで・・・」

ひとみは目の前で起きている事に、ゴクッと息を呑む。
そして二人に気付かれない様に部屋を出ると、部屋の入り口で息を潜めてその行為が終わるのを待った。
梨華と裕子と悶える声に、耐えながら二人の寝静まるのを待った。

(ふう〜、参ったなぁ・・・中澤先生も梨華ちゃんの事・・・)
深い溜め息をついたひとみは、視線を薄暗い窓の空に向けた。
夜空にはキラキラと星空が輝いている。

ひとみは色々な事を考えながら、精神的な疲れからか、座ったまま眠ってしまった。
その日、ひとみは夢を見た。
梨華の夢だった。
二人で育んで来たこの2年間の思い出。
その思い出がフラッシュバックの様に、ひとみの脳の中を繰り返しよぎる。
そして仲良く繋いでいた二人の手がフッと離れると、裕子が梨華を包み込んでいる。

『・・・梨華ちゃん!!!!!』

ひとみはそんな夢の場面で、フッと目が覚めた。
何時間寝ていたのか分からないが、部屋の中は静かになっていた。
90 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時43分13秒
−31−

寝静まったその部屋をひとみはふすま越しに覗いて見た。
ひとみが息を殺して部屋の中にソッと入ってみると、梨華も裕子もグッスリと寝ている。
梨華だけを起こすため、眠っている梨華の顔にひとみは手を当てようとした。

しかし!!!ひとみの目に写ったモノは・・・

梨華の唇や首すじには、中澤先生がいつもつけている口紅の色が付いていた。
それを見たひとみは、震える手で自分の胸を押さえ気持ちを落ち着かせる。
ひとみは胸を刺される思いで、梨華をソッと起こす。
『り、梨華ちゃん・・・起きて・・・』

耳もとで囁く声に、梨華は薄っすらとマブタを開く。
「ん!?だ、誰・・・・・よ、よっすぃ〜!?」

「シッ〜!・・・・・中澤先生には秘密で・・・話があるから・・・」
声を出さないようにと、ひとみの手が梨華の唇を優しく押さえる。
梨華はひとみの真剣な目にその行動を理解し、ひとみに対して軽く『ウン、ウン』と、うなずくと、
寝ていた布団から起き上がった。

ハラリとめくれた布団の中からは、梨華の褐色の裸体が姿を出した。
ひとみの視線がその裸体を見つめる。
梨華はあらわになった胸の部分を恥ずかしそうに隠すと、バックにある自分の水着を指差した。
その合図を理解したひとみは、バックにあったビキニの水着を手に取ると、梨華に渡す。

水着を受け取った梨華は、慌ててその水着を着けた。
91 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年03月15日(金)08時43分44秒
更新です。
92 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年03月15日(金)09時12分34秒
中澤先生ついにやりましたねえ。いやー最高でした。
さてよっすぃーはどうするのか楽しみです。
93 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月15日(金)17時19分50秒
自分がひとみだったらなぐりかかってしまうような展開
続きが気になります
94 名前:夜叉 投稿日:2002年03月15日(金)17時39分43秒
どーぉなるんですか???
続き、期待して待ってます。
95 名前:ラヴ梨〜 投稿日:2002年03月16日(土)12時03分11秒
お久し振りです隊長!
なんかすごいことになってますね〜
自分が吉澤ならキレますね、二人に(笑)
かわいそすぎな吉澤…
この梨華ちゃんちょっと軽蔑したり…
でも隊長の小説サイコ〜
96 名前:名無しさん 投稿日:2002年04月06日(土)23時08分16秒
なかなか更新がありませんが放置じゃありませんよね。
97 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年04月10日(水)08時48分00秒
感想は最後に書いてあります。
では、続きです、どうぞ。
98 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年04月10日(水)08時50分24秒
−32−

梨華が水着を着け終わったのを確認したひとみは、梨華の手を強く握り締めると、
部屋の外へ連れ出した。


外へ出ると、辺りの景色は深夜のため薄暗いが、月明かりが波を照らしている。
二人は海岸まで走ってきたため、ハァハァと肩で息を切らす。
ひとみは、そんな苦しそうな梨華をきづかう。
「フゥ・・・大丈夫?梨華ちゃん・・・」
「・・・・・」
梨華は、そんなひとみの気持ちがたまらなく心につらい。
そして自分の唇を手でぬぐうと、裕子の口紅が残っていることに気付く。

手に付いた口紅を見た梨華は、慌てて海の中に入ると海水でジャブジャブと顔を洗った。
その様子を、ひとみは悲しい目で見つめていた。
顔を洗っていた梨華だったが、さざ波に映る自分の顔をふと見つめる。
夕べの事を思い出し、波際に映る自分の顔から目をそらす。
99 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年04月10日(水)08時51分06秒
−33−

そんな様子の梨華に、ひとみは思い切って声をかけた。
「梨華ちゃん・・・海、冷たいから上がったほうが・・・」
そんな優しいひとみの声に、梨華の目から涙が溢れる。
そしてその濡れた口から小さく梨華の声が聞こえる。
「・・・ごめんなさい・・・私、よっしぃ〜のこと裏切ったのよね・・・」
「梨華ちゃん・・・」

目から溢れ出る涙を手でぬぐう梨華に、ひとみは後ろから優しく抱きしめる。
そして優しく梨華の頬に、自分の唇をつけた。
「誤るのはあたしだよ、梨華ちゃん・・・
・・・あのね、昼間の子は中学の時の同級生なんだ、それで中学時代にあの子と・・・」
ひとみが本音で喋っている事は、口調からすぐにわかった。

梨華は、自分の過去を話すひとみの口を自分の手でソッと塞ぐ。
「もういいから・・・よっすぃ〜優しいんだもん・・・
・・・自分の大切な思い出を、他人に話すことがどんなに辛いかわかるもん・・・」

涙を流しながら話すその言葉に、ひとみは力強く梨華を抱きしめた。
100 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年04月10日(水)08時51分57秒
−34−

落ち着いた二人は、浜辺に並んで座る。
そして静かな波のさざ波が、時間の流れを止めるように耳に囁く。

ひとみは時間を持て余すように、砂浜の砂を一握り握るとサラサラと下へ落とす。
砂に月明かりがあたり、キラキラと光る。
梨華の視線に気付いたひとみは、梨華の目を見つめて笑顔を見せる。

それを見つめていた梨華は気持ちの整理がついたのか、ゆっくりと話し始めた。
「あの、中澤先生との事なんだけど・・・就任した日からだったの、中澤先生とは・・・」
「・・・で、でも、なんで・・・?」
浜辺の一点を見つめながら、続けて梨華は話す。
「わかんないけど・・・なんで断れなかったんだろう?って思ってる、御免なさい・・・」

素直に謝る梨華に対して、ひとみの怒りというものは無かった。
「中澤先生は悪い人では無いと思ってるよ、どっちかっていうと優しいし、
でも、梨華ちゃんには、どっちかハッキリ選んでほしい・・・あたしか中澤先生かを」

ひとみのその言葉に、梨華はすぐに答えた。
「よっすぃ〜が好きに決まってるよ、中澤先生はあたしの身体だけだもん・・・」
「・・・あたしでいいのね?梨華ちゃん?」
「うん♪」
ひとみの問いに、梨華がやっと笑顔を見せて答えた。
101 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年04月10日(水)08時53分03秒
−35−

次の日の朝、二人は何事も無かったように裕子に接した。
それは裕子を傷つけないように、昨晩二人で話し合った結論である。

裕子は二人の態度に少し疑問を持ったが、深く考えなかった。



そして帰り際のお店。
一人でお土産を見つめながら、ペンダントを選んでいる梨華に、ひとみが近づいて来た。
「梨華ちゃん?なにを選んでるの?」
「う〜ん、お土産なんだけど・・・これかな?」
梨華は手に取ったペンダントを、ひとみの目の前に差し出す。
手に持ったペンダントが、キラキラと光る。

「じゃあ、あたしも同じの・・・」
「あ〜、よっすぃ〜の真似しんぼ♪」
「梨華ちゃんと同じモノを持っていたいから・・・」
そんな、キザなひとみのセリフに梨華はクスクス笑う。


その様子を、裕子は駐車場から見つめていた。
「あの二人、いつの間に仲直りしたんや?あたしはまた、石川にフラれたんかなぁ・・・
・・・ええなぁ、若いって」
裕子はため息をつきながらサングラスをかけると、車のエンジンキーを回した。
「あんたら〜、そろそろ帰るで!」

「あっ、は〜い、今行きま〜す♪」
ひとみと梨華の大きな声が裕子の耳に届く。

帰りの車の中、オープンカーゆえに感じる風が涼しい。
秋が近づく風が、ひとみと梨華のお互いに傷つきあった夏休みの終わりを告げた。



おわり
102 名前:第二小隊後藤隊長 投稿日:2002年04月10日(水)08時54分12秒
半年ですか・・・長かったです。そして結構つらかったです。
途中、中断もありましたが、なんとか今回のいしよしを終わらせることが出来ました。
これも、読んでくれて感想などを書いていただいている方のおかげと思っています。

私は中澤姐さんと梨華ちゃんの関係は、ハロモニのあの微妙な関係が好きなんです。
梨華ちゃんとよっすぃ〜は同期だし、二人の仲がいいのは皆さんご承知のとおりです。
この関係をうまく生かして小説を・・・というのが、現在の私のいしよし小説の、
すべてだと思っています。

いしごま防衛軍さん、期待どうりになりましたでしょうか?
名無し読者さん、優しい小説を続けたいんですが、そういうのも次はあるかも?
夜叉さん、なんとか終わらせました。
ラヴ梨〜さん、私の場合よっすぃ〜が傷つく設定が多いですね。
名無しさん、半年のなかで辞めようと思ったことは何回もありました。
でも私の場合、完結せずに他の作品は書かないようにしてます。

次回作は未定ですが、続編の可能性もあります。
103 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月10日(水)15時34分14秒
良かったです。続編も期待してます。
104 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月11日(木)00時30分34秒
よかったです。最高でした。
ちょっと中澤先生が可哀想でしたが、結局中澤先生の気持ちは
梨華たんに伝わっていなかったということでしょうか。
続編期待してます。またまた梨華たんと中澤先生の熱い関係を期待したり

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