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年上の彼女
- 1 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月17日(金)11時18分05秒
- どうも、初めまして。
ほのぼの系を目指して頑張ります!
- 2 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月17日(金)11時21分37秒
- 吉澤ひとみ。16歳。
唯一の弱点……石川梨華
- 3 名前:レイコ 投稿日:2001年08月17日(金)11時45分50秒
- いいですねぇ!<唯一の弱点(笑)
期待してます!!
- 4 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月17日(金)12時54分49秒
- 私立朝比奈高等女子学園、通称朝女(あさじょ)
今日も体育館は大勢の生徒で覆い尽くされている。
ひとみが動けば生徒の視線も動く。
ひとみがアタックを決めれば黄色い声が飛び交う。
一年生にして既にエースアタッカーの座をモノにした少女吉澤ひとみ
彼女の人気は半端じゃない…
- 5 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月17日(金)13時13分26秒
- 「…付き合ってください!」
「は?ヤダよ。第一あんた誰?」
毎日休み時間の度に告られる。
ひとみは成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能…
しかし、口が悪い。
だが、その口の悪さがその少年っぽさを更に引き出させる。
どんなに酷い事を言っても、その子はますますひとみを好きになる。
だから、振ったからと言ってファンがいなくなる訳ではない。
- 6 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月17日(金)13時16分48秒
- なんか考えがまとまらなくて変な文章に〜!!
とりあえず、よっすぃ〜はファンの子たちには冷たいというコトを
書きたかったんです。
- 7 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月17日(金)17時54分00秒
- 「はぁ〜!うぜぇ!!」
「お疲れ、よっすぃー」
昼休み、3人に告られた後真希の待つ屋上へなんとか到着。
大好きなベーグルを出し、かぶりつく。
「今日は何人?」
「…知らねぇよ……うん、ウマイ!」
真希はひとみが心から信頼できる友人だ。
他の生徒と違って自分に媚びてこないし、人の事に興味があるのか
ないのか、いちいち追求してこないのが付き合いやすい。
「ったく…こんなののドコがいいんだろ?」
真希がマジマジとひとみを見つめる。
「口は悪いしさー、顔とか?」
「知らねぇよ!それよこせ!」
真希のイチゴ牛乳に手を伸ばす、が空振り。
「なんだよ!飲ませてくれたっていいだろ!?」
「ヤダよ〜だ。あ、梨華ちゃん!」
真希のその言葉を聞いた途端、大人しくなるひとみ。
- 8 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月17日(金)18時24分32秒
- 梨華は真希の幼馴染で1コ上の2年生。
お昼はこの3人とあともう一人、梨華のクラスメイト市井紗耶香の
4人で食べるコトになっている。ちなみに紗耶香もひとみと同じぐらい
人気がある。
「あれ?いちーちゃんは?」
「購買部にパン買いに行ったよ。時間かかりそうだったから置いてきた」
「後藤迎えに行ってくる!いちーちゃ〜ん」
真希がものすごい勢いで走って行く。
「真希はホント、紗耶香ちゃんのコト好きだよねー」
「へ?あ、そ、そうっすね!!あ、ここどうぞ!!」
真希が座っていたところを綺麗に片付けて座らせる。
「ありがとー。優しいね、ひとみちゃん」
「そんなこと…ないですよ……」
耳まで真っ赤になるひとみ。
ひとみは梨華の前でだけはいつもの態度は取れない。
他の人が見たらびっくりするぐらい大人しいし、敬語まで使う。
- 9 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月17日(金)19時16分16秒
- 「ひとみちゃん、ベーグル好き?いつも食べてるよねー」
「は、はい!す、好きです」
梨華と目が合い、反射的に反らす。
(うわ〜!どうしよー、緊張する!!!)
恥ずかしいのを隠すため、ベーグルを口に詰めこむ。
しかし…そのせいで、喉に詰まらせてしまう。
「ぅ!ぅぐ!!!」
「ひとみちゃん!!?」
梨華は慌てて側にあったイチゴ牛乳(もちろん真希の)を飲ませる。
「ふはぁ…すみません……」
しばらくして、落ち着いたひとみは更に顔を真っ赤にする。
「ビックリしたよぉ、もう大丈夫?」
「はい…ダイジョブです……」
ひとみは今のが最後のベーグルだったので、こっそりと梨華を観察する。
梨華がこっちを向いたら慌てて反らすのだが…
- 10 名前:JAM 投稿日:2001年08月17日(金)19時23分31秒
- 読みやすくて良いかんじですよ〜
普段のよっすぃ〜と梨華ちゃんがいるときの
ギャップが良いですね〜♪
これからも頑張ってくださいね。
- 11 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月17日(金)20時05分58秒
- なんだか設定が面白そうですね。
がんばって下さいね。応援してます。
- 12 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月18日(土)01時51分13秒
- 「あ〜!なんだよ梨華もう食べてるのかよ」
そこへ、真希と紗耶香が戻ってくる。
「だって遅いんだもん」
紗耶香と梨華は仲が良い。本人達はお互い親友というだけだが
男っぽい紗耶香と女の子してる梨華とではどうも恋人に見えてしまう…
「市井さん、これもらいます!」
それが面白くないひとみは紗耶香のコーヒー牛乳を飲み干す。
「あ〜!!吉澤お前何やってるんだよ!!」
「なんすかー?」
少々ご立腹のひとみを見て真希がおもしろそうに笑う。
「よっすぃ〜妬いちゃったの?梨華ちゃんだぁ〜い好きだもんね」
「ば!ち、ちげぇよ!!な、何言ってんだよ!!!!!!」
紗耶香も真希に加わる。
「何?お前梨華のコト好きなのか?」
「お前まで何言ってんだよ!!!」
普段は絶対動揺なんてしないひとみが焦っている様子を見て
真希と紗耶香は更に盛り上がる。
- 13 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月18日(土)02時02分24秒
- 「先輩に向かってお前とはなんだよー」
「うるせぇ!」
ひとみと紗耶香がプチ喧嘩(?)してるよそでは…
「あ〜梨華ちゃんのゆで卵おいしそ〜」
「真希は自分のお弁当があるでしょー?」
「もう食べちゃったよ〜。ねぇ食べさせて〜!」
梨華に抱き着いておねだりする真希。めちゃくちゃ可愛い幼馴染の図。
「しょうがないなー…」
渋々ゆで卵を食べさせてやる。
「おいし〜」
ひとみが物凄い視線で睨んでいることに真希は気付いていない。
「あ、これも食べたいな〜」
真希は梨華のお弁当に夢中……
- 14 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月18日(土)02時29分59秒
- 「おい!市井!お前のせいで真希がゆで卵食べたじゃねぇかよ!!」
「な、なんで市井のせいなんだよ!ってか、呼び捨てかよ!?」
ひとみの怒りは紗耶香にだけ注がれる。
いい加減お腹が空いた紗耶香は(ちょっとひとみが恐かったりもして……)
真希に助けを求める。
「ちょっと、後藤…」
「ん?あれ?よっすぃー怒ってる?」
自分からひとみをからかい始めたのにそんなことは覚えていない。
真希の長所でもあり短所でもあるところ……
「後藤、あっちで市井の弁当一緒に食おうぜ」
「え〜!?食べる〜!」
真希は梨華から離れると紗耶香(の弁当)の後に付いていく。
(吉澤のことは梨華にまかせてと♪)
一方残されたひとみと梨華は……
「どうしたの?ひとみちゃん恐い顔して?」
「いや、なんでもないですよ…」
梨華に見つめられると、さっきまでの口の悪さは一変、また顔を
真っ赤にして梨華の隣に座る。
(うわ〜…すっげーカッコ悪いじゃん……)
- 15 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月18日(土)02時33分53秒
- レスありがとうございます!
なんかよっすぃーのキャラがずれてる気が……
これじゃただの口悪い人だ〜!!
完璧な人間って思っててください…
- 16 名前:ラークマイルドソフト(御圭さんとタメ) 投稿日:2001年08月18日(土)03時22分49秒
- イイ感ズですね!ガムバテください!
…ってゆーかガムバリましょう!…ってゆーかガムバラセテください!
- 17 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月18日(土)03時25分43秒
- よっすぃーの梨華ちゃんへの想いは通じるのかな〜?
密かによっすぃーと市井ちゃんの男前プチ喧嘩にも期待!!(w
- 18 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月18日(土)14時42分38秒
- 結局さほど会話もないまま昼休みは終わってしまった。
屋上からは2年生の教室の方が近いので、ひとみは梨華を笑顔で見送ると
後ろから来ていた紗耶香を一度睨んで、真希と一緒に教室に戻っていった。
「な、なんで市井を睨むんだよ〜…」
意外と臆病な紗耶香は急いで梨華の所へ走って行く。
「あ〜!市井ムカツク!!」
ひとみは自分の席に座るとまたお怒りモード。
「とか言ってよっすぃ〜と市井ちゃん仲いいじゃん」
真希もひとみの前の自分の席に座る。
「は?何だって?」
「なんでもないよ〜」
- 19 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月19日(日)12時09分47秒
- 依然イライラしながらもなんとか授業は終わり、ひとみは部活に向かう。
部室で着替えを済ませいつもどうり自主練しようと体育館へ行くとすでに
ファンがたくさん集まっていた。
(うざ……)
そして、もうひとつ、バスケ部側のコートにも人だかりが出来ている。
「あいつ、もう来てんのか」
その主は、バスケ部エース。市井紗耶香…
彼女がシュートを決める度に黄色い歓声が起こる。
「あ〜、どもども」
そして、その声援に応える紗耶香。
「どもどもじゃねぇよ」
「いて!何すんだよ!!」
その紗耶香の頭目掛けてボールを投げつける。見事ストライク。
紗耶香も投げつけるがひとみが見事にキャッチ。
バスケットボールをまた紗耶香にぶつけようとするので弱虫紗耶香は
頭をガードしてひとみの後ろに叫ぶ。
「うわ〜!梨華助けて〜!!」
『梨華』と聞いて慌てて振り返るひとみ。が…いない……
「ぷっ…あはは!ぶぁ〜か!!!梨華なんていないよ〜だ!ひとみちゃんは
可愛いね〜」
調子に乗ってひとみをからかいまくる紗耶香。
- 20 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月19日(日)12時26分14秒
- 「市井ムカツク!!てめ〜!!」
しかしひとみが殴りかからんばかりの勢いで迫ってくるのでまた頭をガード。
「うわ〜!ごめん!良い事教えるから!!」
「何だよ…」
ひとみの動きが止まる。
「えー、でもどうしよっかなぁ♪土下座したら教えてやっても…」
ひとみの恐ろしい視線に気付く。
「しょ、しょうがないな…今度の日曜テニス部試合あるんだよ」
「は?だから何だよ」
「だから今部活遅くまでやってて…一緒帰れば?」
「はぁ?意味わかんねぇよ」
「後藤ん家行くから一緒行こうって誘えばいいだろー」
「なんで一緒に帰らないとなんだよ!梨華ちゃ…先輩とは関係ねぇよ!」
部員が集まりだしたので、部活の準備を始めるひとみ。
冷静にしてるけど、どこか焦ってる。
「素直になればいいのになぁ〜♪」
紗耶香は優しい目でひとみを見つめると部活を始める。
(あっ!ホントに梨華のことは好きじゃなくて…もしかして市井!?でも
市井には後藤が……吉澤、市井にすぐ当たるし…!好きな子はいじめたくなる
とか!?どうしよう……)
全然無意味な心配事を抱えながら……
- 21 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月19日(日)12時40分19秒
- 部活が終わったあとひとみは校門の前でウロウロしていた。
紗耶香に言われたことが少し気になってたりする。
「あっれ〜?吉澤何してんの〜?」
そこに紗耶香がやってくる。
「もしかして梨華をまってんのかなぁ〜?」
「ち、ちげぇよ!帰るよ!」
ひとみは走って路地に消えて行く。
(もしかして…市井のこと待ってたのかな……)
また変な心配をし始める紗耶香。
しかし、携帯が鳴り、出るとそんなことはもう忘れる。
「あ、後藤ちゃん?え?いいっすよ〜!今から行くよ〜」
愛しの真希に自宅に招待されて走って行く。
「……やっと行ったよ」
そこへ、ひとみが戻ってくる。
「こんな暗い中ひとりで帰ったら危ないもんな…」
と、自分で理由をつけて校門の前で待つ。
30分ぐらいして校舎の方から出てくる影を見つける。
「き、来た!」
ひとみは自転車小屋の方に行き、一度大きく息を吐き歩いていく。
「あ、あれ?梨華先輩、今帰りっすか?」
「ひとみちゃん?あ〜良かった〜!」
ひとみの横に走ってくる。
「あたし部長だから先生と試合のメンバー考えててね、みんな先帰っちゃった
から一人で恐かったんだ〜。ね、一緒帰ろ!」
「…はい、帰りましょう!」
ひとみは生まれて初めて紗耶香に感謝した。
- 22 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月19日(日)16時53分21秒
- 梨華という名前だけで反応するよっすぃーのアホさがいいね。
- 23 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月20日(月)11時46分48秒
- 「ひとみちゃん家どこだっけ?」
「あ、先輩の家とは逆方向なんですけど…今からごっちんの家に用があって…」
少し言葉を濁しながら言う。
(くそー!市井のアホの言ったの使っちまったよ!!)
部活中に紗耶香とすれ違った時紗耶香が自信ありげに言ってきたのだ。
『市井ずっと考えてたんだけど、後藤ん家行くって言って梨華ん家まで
付いていけよ!!』
その時は冷たくあしらったのだが、ついその案を採用してしまった。
「そうなんだ〜。じゃあ家までだね!行こっか」
「!!!!!!??」
でもそのお陰で梨華が腕を組んできてくれた。今までにないほど接近してる。
(今度市井にコーヒー牛乳奢ってやろうかな……)
ひとみは顔がニヤけそうになるのを必死に抑えていた。
(梨華先輩…梨華ちゃん……すっげぇいいにおい……)
ひとみの心臓は爆発しそうなほどドキドキしていた。
- 24 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月23日(木)15時59分15秒
- 作者さん応援してます。
- 25 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月24日(金)00時44分21秒
- それからふたりは電車に乗って真希と梨華の家の最寄りの駅で降りた。
そこから家まで徒歩3分。ひとみはわざとゆっくり歩く。
「今度先輩試合あるんですよね…?」
自然な感じで梨華に尋ねる。
「うん。そうなんだー。新チームになって初めてだから緊張するよ」
「部長ですもんね。すごいですよ」
そう、梨華はテニス部の主将。梨華と同じ2年生だけでも10人はいて、
かなりの成績を残している。
「あ、そうだ!ひとみちゃんも応援にきてよ!真希と紗耶香ちゃんも来て
くれるみたいだから」
「……(やったね大成功じゃん!)」
ひとみは最初から誘ってもらうつもりで話し掛けていた。
「あ…部活がある?」
「いや!行きますよ!!絶対行きます!!」
「ありがとー。頑張るからね!」
笑顔でガッツポーズを決める梨華。
(かわいいなぁ……)
「あ、じゃああたしはここで」
「あ、はい…」
梨華の家の前に着いてしまった。
でも、梨華は恥ずかしそうにひとみを見ている。
「…先輩……?」
「り、梨華でいいから!じゃあね!!」
そう言うと梨華は急いで玄関のカギを開け家の中に入って行った。
ひとみはしばらく立ち尽くす。
「梨華でいいって…そう呼んでいいってことだよね…?」
ひとみはスキップですぐ隣の真希の家のチャイムを鳴らす。
- 26 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月24日(金)01時08分45秒
- しばらくして玄関が開く。ひとみは相手も確かめずに抱きつく。
「ちょっと聞いてよ〜!ごっつぁ〜ん!」
しかしひとみが顔をあげるとそれはかわいい親友ではなく、愛しい梨華の
親友などと勘違いしちゃってる(実際親友だけど…)紗耶香だった。
「うわ!なんでおめーがいるんだよ!!くっつくな!!」
慌てて離れるひとみ。
「お、お前からくっついてきたんだろー!?後藤が出てたら…あぶね〜」
「あれ?どうしたの、よっすぃー?」
「いや、ちょっとそこまで来たからさー」
「そ?上がってよ」
「おい…市井はムシかよ!!それよりひとみちゃんよ〜」
先に歩いてるひとみの肩に手を置く。
「どうだった〜?梨華ちゃんとの甘〜い時間は」
「よっすぃー、市井ちゃんから聞いたよ〜。一緒に帰ってきたんでしょ?」
「うん…まぁ」
「ひょえ〜!!やるねぇ、こいつぅ!!」
「飲み物持ってくるから待ってて」
ひとみと紗耶香は2階の真希の部屋に入る。
「で、どうだったのさ?どうだったのさぁ!!」
「しつけぇんだよ!!ボケが!!」
ベットに投げ飛ばす。
「いてぇよぉ…いてぇよぉ……ひとみぃ」
「うっせぇよ!!」
紗耶香はつまらないと行った感じで、外を見る。
真希の部屋と梨華の部屋はちょど向き合っていて、50センチしか離れていない。
電気が付いているのに気付き、紗耶香は怪しく笑う。
妖しくではなくあくまで怪しく……
- 27 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月24日(金)22時37分19秒
- のぞいちゃえちゃむ!
ちゃむをとめろよっすぃ〜
- 28 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月25日(土)01時54分49秒
- ひとみが見ていないことを確認して、50センチ先の窓を静かに開ける。
真希と梨華の部屋の窓はお互い自由に行き来できるようにいつも開いている。
もちろん今日も…。カーテンの間から顔を突っ込んで梨華の部屋を覗く。
「り〜か!!」
「きゃあ!?」
タイミング良く梨華は着替え中。しかも上はブラ一枚。
「うひょ〜。かわいいね〜。ピンクかぁ。吉澤に見せたいねぇ」
それだけ言うと真希の部屋に戻る。
「で、どうだったのさ〜手繋いだ?」
すかさずひとみに話し掛ける。
「しつけぇっつってんだろ!!」
「なんでひとみちゃんが出てくるのよ!?」
ひとみが振り返ったのが早かったか、梨華がカーテンを開けたのが早かったか…
ベットに座っている紗耶香をはさんでふたりの視線が合う。
(ふふふ♪大・成・功!)
紗耶香はニヤニヤしながらふたりの顔を交互に見る。
ふたりともそんなに驚いたのか微動だにしない。
見かねた紗耶香が話を振る。
「梨華ちゃ〜ん?先にお洋服を着られたらどうですか?」
梨華の視線が下にずれる。その後に続いてひとみも……
「きゃ、きゃぁ!!?は、早く言ってよバカァ!!!」
梨華は慌ててカーテンを閉める。
そう、梨華はまさかひとみがいるとは思わずそのままの格好だったのだ。
「おまたせ〜!はい、よっすぃー」
そこへ真希が戻ってくる。
ひとみは真希から飲み物を受け取ると一気に飲み干した。
(うわ…ちょ……み、見ちゃったよ〜〜〜〜!!!!!!)
- 29 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月25日(土)01時57分59秒
- >27さん
ちょっと違ったけどこんな感じです
なにげに市井ちゃんは愛のキューピットなんですよ〜。
ごっつぁんもだけど、あんま出てない…
- 30 名前:27 投稿日:2001年08月25日(土)02時48分26秒
- ちゃむ〜……愛のキューピットもいいけど、よっすぃ〜より
先にみるなよ〜!梨華ちゃんもちゃむに見せるな!恥ずかしいぞ
- 31 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月26日(日)15時24分55秒
- ☆一口めも!?☆
市井ちゃんは恋人(今決めました…)のごっつぁんの家に行くと
いっつも『親友だから!』と言って梨華ちゃんの部屋を覗いてごっつぁんに
怒られてるんです……そういうごっつぁんもいつも覗いてます……
- 32 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月26日(日)15時54分03秒
- 「そんなに喉かわいてたの?」
紗耶香は必死に笑いそうになるのを抑える。
「あ、そういえば梨華ちゃんいるよね?梨華ちゃ〜ん?」
真希が梨華の部屋のカーテンを勢いよく開ける。
ひとみは目を反らし、紗耶香は好奇の目で梨華の方を見る。
(下を脱いでたらおもしろいんだけどな〜♪)
「もう!真希!いきなり開けないでよ!!」
でも梨華は既に着替え終わっていた。
(つまんねぇの〜)
がっかりする紗耶香。
「ゴメンね〜。あのね、今日後藤と梨華ちゃんの親4人で温泉行ったよ」
「は!?温泉??」
「梨華ちゃんのパパが会社の人に券もらったんだって〜」
「え〜?何それ〜!私も行きたいよ〜!!」
「後藤もだよ〜!」
ちょっと違うような幼馴染のおふたりさん。
「でね〜、今日市井ちゃんが泊まるんだ〜」
「そ、明日学校休みだしね〜」
と、ここで紗耶香は考えた。
『後藤!ちょっと耳貸せ!!』
真希を部屋の隅に引っ張って行く。
『…でな……って訳よ〜!どうよ?』
『いいねぇ!それ!』
真希は嬉しそうにベットに飛び乗り梨華とひとみ、ふたりを見ながら言う。
(ちなみに2人とも窓側にベットがある)
「ねぇ、よっすぃーも泊まっていきなよ〜。4人でオールしよ」
「へ!?な、なんでそうなるんだよ!!」
「ん?良いのかなぁ?もし後藤が先に寝て市井と梨華がふたりきりになっても
いくら親友でもこんな可愛い〜梨華ちゃんといたら市井どうなるか分か…」
紗耶香がこんなにいやらしい顔をして言ったら
「泊まるよ!!!」
ひとみの返事はもちろんこうだ。
- 33 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月29日(水)01時08分16秒
- なんて解り易いキャラなんだ、吉澤(w
- 34 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月30日(木)13時46分39秒
- 更新まだっすか?
- 35 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年08月30日(木)15時50分15秒
- 今さらですが新メン決まりましたね。
高橋さんが可愛いと思いました。あと紺野さん?
赤点って……つい応援したくなりました
- 36 名前:REDRUM 投稿日:2001年08月31日(金)14時07分07秒
- 私も高橋さんは可愛いと思った。
よっすぃ〜浮気しませんように!!
- 37 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月02日(日)12時02分10秒
- ひとみは真希にTシャツとジャージを借り、制服から着替えた。
真希の部屋に移ってきた梨華と一瞬目が合い、慌てて反らす。
(さっきのアレ…どういう意味……?)
梨華の着替え中を見てしまい、気まずいということもあったが、
それより気になるのは別れ際の梨華の台詞。
『梨華でいいから!!』
(少なくとも嫌われてはない…っつうコト?)
同じく気まずそうにしている梨華をこっそりと盗み見る。
- 38 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月02日(日)12時55分11秒
- 話そうとしないふたりを見て真希が口を開く。
「ねぇ、お腹空かない?コンビニ行こうよ!」
その言葉にみんな同意する。
玄関を出ようとした時、真希と紗耶香は目で合図する。
「いた…いたたたた……腹いて〜よぉ……」
「市井ちゃん大丈夫!?大変!寝てないと!!」
「ごとぉー…悪いけど2階まで運んでくれないか……」
「もちろんよ!…こういう事だからさ梨華ちゃんとよっすぃー、行ってきて?」
いかにもワザとらしい演技。先ほど紗耶香が提案した作戦だ。
梨華はすっかり騙されて心配しているが、ひとみは冷たい目で紗耶香を見る。
「な!(こえ〜よぉ!!)梨華〜、お願いだよぉ……」
ひとみには演技だとばれていると気付き、梨華だけを落とす作戦に。
「梨華ちゃん、お願い…」
真希も悲しそうな目で梨華を見る。大の親友と可愛い幼馴染が困ってる。
梨華の身体にも気合いが入る。
「分かったよ!ふたりで行ってくる!!行こう!!!」
「え!?ちょ…」
半ば強引にひとみの腕を引いて梨華は歩き出す。
ひとみが振り返ると真希と紗耶香は笑顔で手を振っていた。
- 39 名前:R 投稿日:2001年09月06日(木)11時59分35秒
- 面白いっす!
- 40 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月08日(土)18時36分50秒
- 「あ、あの…」
ひとみは梨華に声を掛ける。
嬉しいんだけど、死んでもいいぐらい嬉しいんだけど…歩きずらい。
「きゃぁ!?ゴメンね!!」
梨華は慌てて腕を外すと離れる。
その様子がかわいくてつい微笑んでしまう。
でも梨華と目が合って顔を背ける。
「だ、だいぶ暗くなってきましたね。もう星も出てるし……」
照れ隠しでどうでもいいことを口走る。
でもいくら待っても返事が返ってこないので梨華の方に顔を向ける。
「あれ?…せ、先輩?」
- 41 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月08日(土)18時51分00秒
- 梨華は3メートルぐらい後ろに立ち止まっていた。
ひとみは梨華のところまで戻る。
「先輩……?」
「…ごめんね、無理矢理連れてきて……」
梨華は俯いたまま歩き始める。ひとみも梨華にあわせて付いて行く。
「ごめんって……」
「あたしなんかと一緒じゃ嫌だよね…」
ひとみは梨華の言葉に驚く。意味が分からない。
「そんなこと…」
「だってあたしとしゃべる時ぎこちないし、つまらなそうじゃない!」
梨華はずっと気になっていた。ひとみが真希や紗耶香に対する態度と
自分に対する態度の違いに。
もちろんひとみは緊張しているだけなのだが…
- 42 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月08日(土)19時07分33秒
- でもひとみは上手くそれを言えない。
「…先輩」
梨華が顔を上げる。暗闇でよく見えないが、瞳には涙が浮かんでいる。
ひとみはまた目を反らしてしまう。
「目だってまともに合わせてくれないし…」
ひとみはためらいながらも、ゆっくりと目を合わせる。
ふたりはしばらくの間無言で見つめ合う。
「ごめんね…急に。今の忘れて!」
梨華は小さく笑うとまた歩き始める。
「梨華ちゃん…」
ひとみは小さく呟くと、梨華と距離を置いて歩き始めた。
- 43 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月11日(火)19時20分16秒
- お〜もしかして梨華ちゃんも?
この先どうなるんですかー!
- 44 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月15日(土)16時29分36秒
- 『ピンポ〜ン』
ひとみは力なく真希の家のチャイムを押す。
と、階段を駆け下りてくる音が聞こえる。
ドン!ドドド…ガン!!
「いてぇ〜!!」
どうやら一人落ちたようだ。
「よっすぃー!?」
真希が玄関のドアを開ける。
「へへ…ただいま……」
「あ、お帰りぃ…」
トボトボと2階に上がって行く。真希も後を追う。
『ムギュ!!』
「いてぇ!踏むなよ!!…こら!後藤まで踏むな!!」
そして紗耶香も後を追う。
- 45 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月15日(土)17時04分00秒
- 面白いです。頑張ってください
- 46 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月15日(土)17時16分24秒
- あの後はサイアクだった。
コンビニに着いても会話は全くない。
気まずくてひとみは
「ちょっと本屋に用事あるんで…」
と言って一緒に帰ることは避けた。
ひとりで歩く帰り道、真っ暗だった。
ひとみでさえ、怖いと感じたのだから梨華ならなおさらだろう。
(梨華ちゃんがあんな風に思ってたなんて……)
ひとみは真希の部屋の前で立ち止まる。
(この中に梨華ちゃんがいるんだ…入りにくいなぁ……)
どんな顔をして入っていけばいいのか、ひとみには分からなかった。
- 47 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月23日(日)04時56分43秒
- 続きが気になる・・
- 48 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月23日(日)10時28分38秒
- 待ってます
- 49 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月24日(月)16時36分36秒
- (……よし!)
しばらくして意を決し、部屋のドアを開け中に入る。
(普通に、自然な感じで……)
無理矢理笑顔を作って梨華を見る。が……
「…は!?梨華ちゃん?」
部屋中を見まわしても肝心の梨華の姿は見当たらない。
やりきれない思いで真希を見る。
「あぁ、梨華ちゃん先にお風呂入ってくるって」
「あ、そう……」
ひとみは力が抜けてベットに倒れこむ。
「ねえ、なんかあった?梨華ちゃん元気なかったけど……」
真希が心配げに聞いてくる。
「う〜…あると言えばあるし、無いと言えば……やっぱある」
ひとみは天井を見上げてため息をつく。
- 50 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年09月24日(月)16時58分18秒
- 真希と紗耶香は詳しい事は聞かず部屋にひとみを残し、部屋を出る。
そして廊下の隅でこそこそと話し合いを始める。
『ど〜すんの!?作戦失敗だったじゃない!』
『う〜ん…』
『市井ちゃんの下手っぴな演技のせいでしょ〜!?』
「な!ハリウッドにも通用する市井の演技を下手っぴ!?」
『声が大きい!』
『ん〜〜〜!!』
慌てて紗耶香の口を手で抑える。
『でもあれは間違いなく恋だよね・・・』
『うぐ〜〜(苦しい…)』
『もしかして、ある意味成功だったんじゃない?』
『う〜…』
『ちょっとぐらい障害があった方がふたりの絆は深まる!と思わない!?』
『う……』
『ちょっとドラマっぽいよ〜!?早速次の行動に移らなきゃ!!』
楽しそうに部屋に戻っていく真希。
「…っは〜〜!!!死ぬかと思った……」
紗耶香もなんとか部屋に戻れそう。
- 51 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月26日(水)00時45分29秒
- かな〜りお気に入りです。
やっぱ梨華ちゃんが年上の方が萌えますね
- 52 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月05日(金)14時07分15秒
- 作者さん頑張って書いてくださいーい
- 53 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年10月07日(日)15時03分33秒
- 真希が部屋に戻るとひとみは更に沈んでいた。
(あ〜あ…こんな姿よっすぃーファンにとってはプレミアものだろうね)
どうでもいい事を考えながらベットに近づいていく。
「よっすぃ〜!!ごはん食べよーよ。後藤腹ペコだよ!!」
いつもの抜けた感じでひとみを元気付けようとする。
腹ペコなのはひとみも一緒だったみたいだ。
立ち上がると床に座り、コンビニの袋を引き寄せる。
「…よし!ごっつぁん食うぞ!!」
「おうよ♪」
ふたりは大量のコンビニ弁当を食べ始める。
「なんだよ吉澤復活か?良かった良かった。じゃぁ市井も…」
戻ってきた紗耶香もその内のひとつに手を伸ばす。しかし……
「イテ!!なんで叩くんだよぉ…」
「お前腹イタだろ!?しかもお前の分ないし!」
紗耶香の目の前で大量のコンビニ弁当がひとみと真希の胃袋に消えて行く。
「腹減ったよぉ…(泣)」
- 54 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年10月07日(日)15時04分31秒
- ヒサブリの更新&早くもよっすぃー復活です♪
- 55 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月08日(月)08時29分13秒
- おお〜! 復活待ってました。 よっすぃーも作者さんも頑張って。
- 56 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月28日(日)19時17分51秒
- 更新待ってまーす。
- 57 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月04日(日)17時59分14秒
- ここ更新を
- 58 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月10日(土)16時22分09秒
- 復活を・・・。
- 59 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)15時46分11秒
- 帰ってきてー
- 60 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月19日(月)19時40分31秒
- 続きを・・・。是非とも。
- 61 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年11月20日(火)17時50分20秒
- 名無し読者さん!長い間すみません。
本当に暇がなくて……
週末には絶対に!更新します。
- 62 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月21日(水)17時51分24秒
- ほんとっすか!?うれしいっす!!
- 63 名前:いしよしとタメ 投稿日:2001年11月25日(日)13時10分32秒
- 結局、梅干一粒さえ与えられず、事前に梨華が自分の分を買っていない事
も確かめていた紗耶香は渋々ひとりコンビニへ。
「こ、こえ〜(怖い)……くれぇ(暗い)よぉ〜(泣)」
猛ダッシュでコンビニへと向かう紗耶香なのでした。
一方真希の部屋では―――
真希もお風呂へ行き、ひとみがひとり、ベットに横たわりながら
天井を見つめていた。
「…梨華ちゃん……」
ひとみは急に自分が腹立たしくなってくる。
梨華の前では素直に気持ちを表せない自分に。
「ホントは…ホントは直接顔みて『梨華ちゃん』って言いてぇんだよぉ!!」
心では思っていても、どうしても『先輩』と言ってしまう。
どうしても…素直になれない自分がいる……
- 64 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月26日(月)19時32分48秒
- ここの小説の世界が大好きです。
素直になれない吉澤が、微笑ましいです。
作者さんのペースで頑張ってください。
- 65 名前:ポー 投稿日:2001年12月03日(月)01時11分17秒
- 今日はじめて読ませてもらいました♪いいですねェ思わず顔がニヤけてしまいます(●´u`●)まってますよっ☆
- 66 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月31日(月)15時04分26秒
- 更新を・・・。
- 67 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月21日(月)15時43分36秒
- お願いします更新して下さい。
- 68 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月11日(月)14時28分26秒
- 復活してください。
- 69 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月22日(金)15時25分07秒
- よみがえれー。
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