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緊張の夏
- 1 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時34分43秒
- 花版に書いた短編用の修正版です。
ただ載せたかったので勝手にスレを立てました。
花版の短編集とは関係なくただ載せたかっただけです。
すいません。
- 2 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時35分13秒
『緊張の夏』
いつからだろう・・・私が同性しか愛せなくなったのは・・・。
いつからだろう・・・あなたの口元のほくろが妙にセクシーに感じ出したのは・・・。
ほかのメンバーたちはダメ、だって男の影がちらつくんだもん。
あなただけ・・・男のにおいがしないのは。
私って嫉妬深いかな?
- 3 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時35分58秒
- 今日は実家に遊びに来ちゃった。
「また矢口来たの?」
あなたは私が遊びに行くと、いつも嫌そうな顔をするのね・・・。
矢口が来た、矢口が来たって。
でもいいの、今日こそ私の思いに気づいてほしい。
- 4 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時36分40秒
- 部屋に通された私は、何か恥ずかしくて部屋の隅にじっとしてた。
そういえば、部屋に入れてくれたの初めてだっけ。
いい部屋だな〜、窓には風鈴が下がってるし、なんか昔の日本家屋って感じね。
ふっと外に目をやると、窓際にあるお香から白い煙がゆっくりと上がっている。
私・・・このお香あんまり好きじゃない。
窓は開けっ放しでいいの?泥棒が入っちゃうよ。
あんまり人の部屋をきょろきょろ見るのは失礼か・・・。
でもじっとしてると緊張しちゃうよ〜。
- 5 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時37分40秒
- あなたは私のことなんか無視して、音楽に聞き入っている。
歌を口ずさむあなたの唇に引き寄せられるように、私はそっと近づいていった。
「チュッ・・・。」
私はお気に入りの口元のほくろに、やさしくキスをした。
「パチンッ。」
- 6 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時38分20秒
部屋を飛び出すあなた・・・。
それを見つめる私・・・。
またか・・・嫌いなら嫌いってハッキリ言ってくれたらいいのに。
何も言わずにいきなりぶつなんて。
部屋にまで入れたくせに・・・。
私のキスがそんなに嫌?
でも・・・私の思い伝わったかな?
私はそのまま黙って家を後にした。
- 7 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時39分04秒
「お母さ〜ん、また矢口にほくろ刺された〜。」
「蚊に変なあだ名つけるからよ!」
私は矢口・・・矢のような口を持つ女・・・
誰もいなくなった部屋には、お香の白い煙だけが漂っていた。
- 8 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時39分45秒
-
おわり
- 9 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時42分04秒
( `●∀´)<ちょこまか、ちょこまかと・・・
- 10 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月26日(日)14時43分16秒
( `●∀´)<おちが見える〜
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