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Sweet 16 Blues

1 名前:ING 投稿日:2001年08月28日(火)20時54分05秒
金板で書いている者です。
こちらでは85年代トリオ(石川・吉澤・後藤)
を色々なカップリングで書いていこうと思っています。
短編(と言っても2・3回連載かな?)で
甘系ばっかりになればいいなと思っております。
あと、こっちはリアルワールドで・・

この3人に限りですが、カップリング・エピソードなどの
リクエストを頂ければ書きたいと思っていますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。
2 名前:caramel×mint 投稿日:2001年08月28日(火)21時17分24秒
「……だから、何で怒ってんの?」
収録前の楽屋。
いつも、集合時間より早く来すぎるひとみ。
それに合わせて、いつの間にか早く来るようになった梨華。
集合時間前の30分は、2人だけの秘密の時間。
内緒話だって、相談だって、キスだって…
何だってその30分間は、2人の間での幸せの一時。

だけど、最近はどうもしっくり来てない。

それを感じてるのは、アタシだけじゃないハズ。
「別に何も怒ってないって言ってる」
怒ってない、なんて。
そんなの嘘だ。
昨日から梨華ちゃんは―――
スキって言葉を口にしてくんない。
キスをしようとしても、拒む。
抱きしめてもすぐに腕から離れてく。

「何だよ、大体こないだから不機嫌でさ。相手してらんない」
隣の椅子に座って、雑誌に目を落とす梨華を横目に、
ちょっと怒った口調でそう言ってみる。
「……いいもーんだ、別に相手してもらわなくても」
怒ってる、はずなのに。
アタシは梨華ちゃんの態度に怒ってるはずなのに。
そうやって、突っぱねてる梨華ちゃんまでもが何か可愛くて。
不覚にも、愛想をつかしてケンカすらできないっぽい。

3 名前:caramel×mint 投稿日:2001年08月28日(火)21時30分34秒
「―――ね、ほら…」

我慢できなくなって、思わず後ろから彼女のことを抱きしめる。
納得させるように。理解させるために。
ちゃんと、この時間を2人の幸せの時間にする為に。
「ちょっ…もー、いいってば…」
それなのに。

軽く、回した腕を解かれる。
優しいことは優しいけど、拒否は拒否にすぎない。

「ねー、梨ー華ーちゃーん…!」
もう一度、名前を呼んでみる。
「うるさいなぁ、ちょっと考え事してるんだから黙っててよ」
強い物腰で言い返される。
何で、こんなに意地悪なんだよ?

さっきまで梨華を抱きしめていたひとみの腕は行き場がなくて。
何となく、空中を彷徨ってる感じ。

「ねー、梨華ちゃんってばー…」
それでも、まだ諦めない。
梨華の読んでいた雑誌を奪い、それを自分の鞄にしまい込む。
「もぅ読んでるのにぃ…」
「ちゃんと、答えてよ」
椅子に座った梨華の前に腰を下ろす。
ちょうど、見上げるような感じで。

真っ直ぐに、ぶつかり合う視線。

4 名前:caramel×mint 投稿日:2001年08月28日(火)21時42分40秒
「………だって」
さすがにもう逃げられなくなったのか、
梨華は小さくそう呟く。
言った後にすぐ漏れる、か細い息。

「こんな事言ったら、絶対変人だと思われちゃうよ…」

キュッと唇を噛みしめる。
何かを思い詰めているかのように、眉間に皺が寄る。
「思わない」
「思うよ」
「思わないってば」
会話は、最初から正面衝突。
こんなこと言うと、ちょっと情けない。
それに恥ずかしいよ、子供っぽすぎる悩みだもん。

「何でも、ちゃんと聞くって。……大丈夫」

向けられた、優しい視線。
傾げる首。
ホントは、あたしだって思ってたよ。
ここ2・3日しっくり来てないなって‥
本当はちゃんと抱きしめて欲しかった。
キスだってしたかった。
けど意地張ってたのはあたしの、こだわり。


「よっすぃーは…愛が足んないよ」

は、い?
―――愛が足りない?
毎日毎日、こうやって「梨華ちゃんにぞっこん!」な
姿勢を見せ続けてると言うのに?
開いた口が塞がらない、ってのはまさに今のアタシの心境。

「あたしがいる前で、ごっちんとサウナに行った話したりとか…」
「何だよ、それ」
「あいぼんと抱き合ったりとか、矢口さん可愛いって言ったりとか」
「…そんなの」


「ホントはっ!ホントは、あたしより矢口さんの方が可愛いんでしょっ!?」

5 名前:caramel×mint 投稿日:2001年08月28日(火)21時58分36秒
「もー……」

必死になって食ってかかる梨華を、丸ごと抱きしめる。
だけど、まだ力は込めない。
優しく緩く、腕を絡めておくだけ。
抵抗しても逃がさない。

絶対に、梨華にしか聞こえないように。
耳元で低く囁く。

「―――あたしは、梨華ちゃん以外好きだなんて思ったことないよ」


伝える言葉は、これで十分。
可愛いとか、愛してるとか飾った言葉はいらない。
好きって。
大好きって、伝えられればそれでいい。


「よっすぃー、あたしのこと好き?」
「うん、好きだよ?」
「もう一回言って」
「好き」
「もう一回」
「好きだよ」
「あと一回」
「好き」

アタシの、胸ん中全部は梨華ちゃん。
梨華ちゃんの、胸ん中全部はアタシ。
それで、十分だよ。

ね?

「梨華ちゃん」
「ん?」
「抱っこして」
「―――――もー…甘えんぼっ!」
甘えんぼ。
だけど、あたしの前では甘えんぼでいてもいいよ?
特別に許してあげる。
よっすぃーだけの、限定なんだからね。


「梨華ちゃん」
「ん?」

「ダイスキ、だよ」
6 名前:ING 投稿日:2001年08月28日(火)22時00分59秒
初回は王道いしよしでいきましたが、何かイマイチうまく書けない!
やっぱり、よしごまかなぁ…(w
7 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月28日(火)22時29分02秒
85年トリオ大好きです!!
私も85年生まれだし←(カンケーなし
がんばってください!!!
8 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月29日(水)00時45分08秒
85年と言えばファミコン世代。
ファミコンといえばファミスタ
ファミスタといえばぴの。
バントでホームランカコヨカタ。
9 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月29日(水)12時42分36秒
ごまいしがいいなぁ・・・。
甘甘系で・・・。
10 名前:名無し男 投稿日:2001年08月29日(水)14時26分08秒
続きが楽しみダーヨ
>>8
俺もファミコン世代やからその気持ちよーくわかる!!
11 名前:candy×candy 投稿日:2001年08月30日(木)00時25分12秒
接点が、ない。
そして先輩なのに、年下。
ビジュアル的にも対になっちゃう。
タイプ的にも、ほぼ正反対。
性格だって、あってるとは思えない。

――――だけど、惹かれる。


「ごっちん」
「…んぁ?」
「変なこと、聞いてもいいかな?」
それは、些細な事から始まった。

アタシにそう尋ねた梨華ちゃんは、何故だかとってもマジメな顔。


「ごっちんって、私のことどう思ってる?」
鼻にかかった甘い声で、探るかのようにして目を見つめる。
そんなに見つめられたんじゃ、全部が見透かされちゃいそーだ…
それでなくても、単純バカのごとぉなのにさ。
リカちゃんってば。弱いトコついてくんだから。

「何でそんなこと聞くの?」
ちょっと、バカにしたような笑い。
ホントはその疑問が嬉しかったはずなのにサ。
アタシの中の、照れがそれを邪魔する。

「だって…ごっちんってあんまり私と喋ってくれないでしょぅ?」

ありゃ。
今度は、悲しそうな顔になっちゃったぞ?
んー…女ゴコロは複雑だね。

これは、ごとぉが頑張っちゃわないとダメってコト?
12 名前:candy×candy 投稿日:2001年08月30日(木)00時34分01秒
リカちゃんとは、喋ってないわけでもナイ。
ごとぉ的には反対に結構気になる存在だったりするのだ。
だけど。
アタシは、正直みんなと違って面白いこととか言えない。
ボーっとしてるから、会話で人を楽しませることができない。
更に、バカだからそこまで頭が回んない。

だからサ。
いつも、見える距離で笑ってるリカちゃんを
見てるだけで、ごとぉは満足。
それだけで発見することいっぱいあったし。

リカちゃんが、ごとぉを知らなくてもアタシはいっぱい知ってるよ?

「ねぇ、どうなの?ごっちん」
不安そうな顔。
頼りなさげな眉毛がたまらなくカワユイ。
このコといると、普段のごとぉじゃなくなるよ。
何か、フワフワして柔らかくなる。

もっと、困らせたい。

そう感じた、最初の欲求。
別にサドとかじゃないケド。
その表情を見てるのが何か楽しい。

「ね、梨華ちゃん」
「ん?」


「キス―――したことある?」
13 名前:candy×candy 投稿日:2001年08月30日(木)00時41分21秒
「……何それー、質問に答えてよぉ」
頬が、赤くなってる。
キスって言葉に、過敏に反応した。
だってさっき、床に置いてる手がピクッて動いたもん。

「ある?」

キス。
したこと、ある?

「―――ないよ、そんなの分かってるくせに」
ちょっと、怒ったみたいな素振り。
それは負けず嫌いな性分だから、だと思う。ごとぉ的見解では。

お。
何かいいこと思いついちゃったかも。
これで、多分一石二鳥。

アタシはしっかりと結ばれた薄目のその唇だけを見つめた。
14 名前:candy×candy 投稿日:2001年08月30日(木)00時50分05秒
「してみよっか?」

「――――え?」
「キス」
「キスぅ?」
「してみよ、ホラ」

ちょっとした、悪戯心のつもりが。
アタシの心の導火線に火を付けてた。
距離にして、そんなに遠くはなかった梨華ちゃんに、
ちょっとずつ近付いてった。
今までの、あたし達の合間を埋めるように。

文句は言わせないよ?

どう見たって、今日のリカちゃんは、
ごとぉを誘ってるとしか思えない。
その、お仕置きなんだから。

先輩のごとぉを誘惑しちゃ、ダメじゃんか。
―――――ね?


「…………んっ、ちょっと、ごっち…」

ノーメイクで。
色も付いていない唇に自分のを重ねる。
抵抗する梨華ちゃんを、
手をギュって押さえつけることで納得させる。

これが、どんなに気持ちイイものかわからせるタメにね。
15 名前:candy×candy 投稿日:2001年08月30日(木)00時59分58秒
今まで、重ねているだけだった手に
ゆっくりとアタシの指と、リカちゃんの指を絡ませる。
一瞬、ビクッと彼女の手が震えたのが分かった。

「コワイ?」


唇を離して、彼女にそう尋ねる。
だって、見つめた瞳は今にも泣き出しそうで。
これ以上困らせちゃ、壊れそうで。

「……ん、コワく、ない、よ?」

途切れ途切れの言葉。
無理しなくたって、いいんだよ?
耳元でそう囁いて今度は体ごと抱きしめた。

「ごとぉのあったかさ、梨華ちゃんにわけてあげるね」
だって、梨華ちゃんの体冷たいから。
抱きしめた時に、心臓の早い鼓動が伝わってきたから、
もっと、もっと、もっと、もっと

埋まるように、抱きしめてあげる。



「ねぇ」
「なに?」
「ごとぉのこと、いっぱいわかった?」
「―――まだ、ちょっとだけ」

そう言って、無邪気に笑った梨華ちゃんはあまりにも可愛くて。
おでこをくっつけて、2人して笑い合った。

やっぱ、近くにいるのが一番シアワセなのカナ?
16 名前: 投稿日:2001年08月30日(木)20時37分34秒
いしごま嬉しいです!
これからも頑張ってください。
17 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月30日(木)23時53分16秒
いしごま!
またネタがあったら書いてほしいです〜。
18 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月03日(月)07時58分47秒
この3人ならどの組み合わせでもオッケーだな〜。
いしごまは最近マイブームなんで嬉しかったです。
次はよしごまかな?
19 名前:Charmy Blue 投稿日:2001年10月23日(火)23時18分58秒
こちらも復活きぼんぬ。

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