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あすりか2

1 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時37分38秒
明日香と梨華、二人の不器用で純粋な愛と青春の物語の続き。

元スレ「あすりか」
http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=sea&thp=998894340
2 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時39分05秒
 目をつぶってても、梨華ちゃんが泣いてるの、分かるよ。
 泣き虫・梨華ちゃん。
 ネガティブ・梨華ちゃん。
 でも…それもこれも全部引っくるめて…好き。

 柔らかな下唇を挟み込んだら、プニプニッてしてて、気持ちいいんだよね。
「んふ……」
とか言っちゃって……。
 やっぱ、梨華ちゃんの唇、好き!
3 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)12時40分31秒
 明日香ちゃんが傍にいてくれて、本当に良かった。
「梨華ちゃんは汚れてなんかないよ」
って、本気で言ってくれる人がいる。
 それだけで私は救われた気分になれる。
 もし明日香ちゃんと出会ってなかったら……私、どうなってたんだろう……怖
いよ。
 ありがとう…ありがとうね、明日香ちゃん。

 そんな感謝の気持ちいっぱいでキスしてたら、よっすぃ〜のことが浮かんでき
た。
 よっすぃ〜も、ごっちんのこと汚しちゃいそうで怖いのかも……。
 わかってくれる明日香ちゃんっていう存在がいる私と違って、よっすぃ〜は一
人で抱え込んで苦しんでるのかもしれないな。
 こんなこと考えながら、無意識のうちにキスを深めていってたみたい……。
4 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時42分03秒
 唇の感触を楽しんでた私に、突然、梨華ちゃんの激しいディープキスが襲って
きた。
 く…苦しいよぉ、梨華…ちゃん。
 息が詰まりそうなほど、口の中を舌で攻められて……あっと言う間に何が何だ
か分からなくなっちゃった……。

 頭の芯がしびれるようなキス。
「ふぁ…ん…ん〜……梨……んぁ……」
 名前を呼んで苦しさを訴えることさえできない。
 梨華ちゃんは、何か考え込んでるみたいに片手間な感じだったけど、それでも
途中までだったさっきの続きで、私の中の火を燃え上がらせるには十分だった。
5 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)12時43分25秒
 本当に愛する人にめぐり会ったのは、私もよっすぃ〜も同じ。
 でも私はそれを機に、感じ過ぎちゃう体質っていう束縛から解放された。
 明日香ちゃんは、無茶苦茶な私の過去も含めて、「好きだよ」って言ってくれる。

 反対によっすぃ〜は、ごっちんに出会ったために過去の自分に縛られた。
 それまで、それこそ自由に恋愛を楽しんでいたことが、自分の重荷になっちゃっ
たんだね。
 きっと、ごっちんには何も話してないんだと思う。
 本当に好きだったら…やっぱり話せないよね。

 そこまで考えて、ふと我に返って明日香ちゃんを見たら、ビックリしちゃった。
 涙がいっぱい流れた真っ赤な顔が、私を誘ってた。あの恨めしそうな目は、「もっ
とぉ」ってことだよね?
 わかりました。ド〜ンと任せて大丈夫。
 明日香ちゃんのお願いだから、腕によりをかけて気持ちよくしてあげるよ。
6 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時44分21秒
 急にキスが中断されて、涙の向こうに見える梨華ちゃんは何だかビックリしてた。
 自分でこんなにしといて驚くことないじゃない。
 思わず恨めしそうな目になっちゃうよ。

 文句を言ってやろうとしたら、梨華ちゃんは勝手に何かを納得したらしく、コク
ンッて肯いて、布団の中に潜り込んできて……裸の私が快感に酔って、意識が白濁
するのに数瞬しかいらなかった。
7 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時45分58秒
「あっ!…あん……いぁ…あぅ……」
 乳首からダイレクトに快感が走って、パシッ!パシッ!って目の前に火花が飛ぶ。
 痛いところは避けて、その上にある雌しべが集中的に攻撃されて……別の意思が
あるようにカクカクッて腰が揺れちゃって……。
 違う。梨華ちゃん、違うの……。
 そんな私の意識は他愛もなく溶けちゃった。

 次に気がついたときには、梨華ちゃんが私をのぞき込んで、満面の笑みを浮かべ
てた。
「明日香ちゃん…気持ちよかったでしょ?」
 クラクラッて眩暈がしそう……。
「梨華ちゃんの……」
「何?」
「梨華ちゃんの…バカァ〜ッ!」
 真っ赤に怒ってる私を、梨華ちゃんはキョトンとした顔で見つめてた。
8 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)12時47分46秒
 …どうしよう……。
 明日香ちゃん、「機嫌悪いです光線」を放出してベッド脇に膝を抱えて体育座り。
「明日香ちゃん?」
「………………」
 声をかけても返事もしてくれないし……。
 …どうしよう……。

 そしたら、いきなりスクッと立ち上がって……。
「シャワー…借りるね……」
「いいけど……一緒に入ろうよ。洗ってあげる……」
 キッパリ首を横に振られた。
 明日香ちゃ〜ん!
 何で怒ってるの?
9 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時48分52秒
 シャワーを水だけにして、頭からザ〜ッと浴びる。
 頭、冷まさなきゃ。
 きっと梨華ちゃんは、何で私が怒ってるのか分からないに違いない。

 それにしても……さっきのキス、他に考えごとしながら、リミット無しで全開
だったんだろうなあ。
 あらためて、梨華ちゃんのテクニックがすごいってことは分かったけど……。
 …あんなキス……私の身体が保たないよ。

 それにさ…梨華ちゃんと…する…のは正直嫌じゃないけど……キチンとけじめ
をつけなきゃ、本当に吉澤が言った「肉体でしか、欲望でしか、つながってない
汚れた関係」になっちゃいそうで嫌だ。
 梨華ちゃんに、何で私が怒ってるのか、どう説明したらいいか考えながら、シャ
ワーの水を止めた。
10 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)12時49分59秒
 シャワーも着替えも終わってバスルームから出てきた明日香ちゃんは、私の手を
引いて、またベッドのところまで歩いていった。
「梨華ちゃん、ここに座って」
 ベッドの前のカーペットのところを指さして、自分もそこに正座。
 私も向かい合って正座する。

 それにしても…明日香ちゃん、大事なこと言うときは、いつも正座なんだね。
 ちょっと古風っていうか…でも何か可愛い。
 そんなこと考えてたら、顔が弛んじゃいそうになって、慌てて真面目な顔に戻
した。
11 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時50分43秒
 大事なことだから、二人でよく話し合いたい。
「梨華ちゃん……」
「はい」
 梨華ちゃんも真剣に話を聞いてくれてる。
 
「私は梨華ちゃんのこと…本当に好きだよ……梨華ちゃんも私のこと……」
「スキ! 大スキだよ」
 梨華ちゃんの瞳キラキラ。
 女の子って、恋すると輝くねえ……。
 ……私はどうなんだろ?

 まあ…そんなことはともかく。
「ありがとう…だけどね、お互い好きだからって、やっぱり、けじめは必要だと
思う」
「うん……」
「特にその…あのぉ……」
 この期に及んで口にするのが恥ずかしい……。
12 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)12時51分38秒
 明日香ちゃんは、いつもはなかなか「好き」って言ってくれない。
 でも、別にそれは冷たいわけじゃなくて…「好き」って言葉は、明日香ちゃんに
とって、それくらい大事で重い言葉だってこと。

 だから、大事なときにはハッキリ、「好き」って言ってくれるし、私にもスト
レートに伝わってくる。
 今だって、もう目がウルウルしちゃうくらい……。
 それに、「好き」って言うときの明日香ちゃん、いつも以上に目元がスキッと
して、瞳が優しくて……とにかく美しいのよねえ……惚れ直すってこういうとき
のためにある言葉よね。

 でも…相変わらず、性的な言葉は照れて言いたくないみたい。
 口をモゴモゴさせちゃって…ついイジメたくなっちゃう。
「特に…何?」
 マジマジと見つめちゃったりとか。
13 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時53分11秒
 自分でも顔が赤くなってるのが分かる。
「…キ…キス…とか……」
 やっとの思いで言ったのに、
「キスとか?」
 梨華ちゃん、興味津々って感じで聞き返してくる。

 …やっぱり…言わなきゃ…駄目?
 もう顔が熱いよ。
「……セ…セックス…とか……」
 梨華ちゃん、「はい。良く出来ました」って感じでニコニコ笑ってる。

 ……梨華ちゃんの意地悪〜!!
 もう、梨華ちゃんなんか…梨華ちゃんなんか…………やっぱり…好き……。
「…コホンッ……」
 照れ隠しに咳払いなんかしたりして……何とか話を続ける。
「……相手の気持ちを確かめながら…その…するべきだと思うんだよね……さっき
の…キス…みたいに、突然っていうの、良くないと思う」
14 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)12時55分57秒
 さっきのキス?
 何のことかと思ってたら、明日香ちゃんが、
「とんでもなく激しいキスだったよ」
って教えてくれた。
 ……私、そんなこと明日香ちゃんにしたのかぁ。
 そりゃ明日香ちゃん、怒るよね。

 明日香ちゃんの言うことは、もっともだと思うよ。
 相手の気持ちを確かめるのって、大切なことだと思う。
 無意識とは言え、明日香ちゃんを襲っちゃったことは反省してるし……。
 でも……何か違うような気もする。
「…全然…ロマンティックじゃない……」
 言葉にするとそんな感じ。
15 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)12時57分52秒
 明日香ちゃんは怪訝な表情。
「ロマンティックじゃない…って?」
 だってぇ……。
「今からキスするよ。いい?」
とか、
「エッチしよう?」
とか、あからさまな感じで、全然、ロマンティックじゃないよ〜。

 大体、明日香ちゃんに、そんなこと言えるとは思えないし……さっきの見てた
ら…ねぇ?
「ロマンティックな感じ、出ないかなあ……そうかなあ?」
 首をひねって考えてる。
 ……と思ったら、急に私の肩を両手でガシッてつかんで、真剣な視線を私に真っ
直ぐ向けて……。

「梨華ちゃん……」
 ふっと照れたみたいにうつむいて……そこで小さく「ハッ」て気合いを入れ直し
た明日香ちゃん。
「梨華ちゃんと…一つになりたい……」
 うそぉ〜っ!
 でも、明日香ちゃん、すっごい真面目な顔してる……。

 心臓ドクドク。
 カッ!て血が全身に走って、耳まで熱いよ。
 視界は、ぼやけて明日香ちゃんしか見えないし、腰から下はもう頼りない感じ。
 明日香ちゃん…………。
「うん…お願い……」
 倒れ込むみたいに明日香ちゃんの胸に顔を埋めて……ふにゃ〜ん。
16 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)12時58分46秒
 言った私もドキドキもんだよ。
 でも、これでハッキリしたでしょ?
「…ね? 十分、ロマンティックに出来るよ」
 胸元に見える梨華ちゃんの顔をのぞき込みながら、そう言ったんだけど……。

「?? 梨華ちゃん?…聞こえてる?」
「…ふにゃ〜……明日香ちゃ〜ん……」
 ……駄目だこりゃ。
 梨華ちゃん、真っ赤な顔して完全に出来上がっちゃってるし。
 そう言えば、身体が熱くなってる気がする。

 …どうしよう……。
 私はただ、確認し合いながらでも、ロマンティックな気分は出せるってことを
証明したかっただけで……今すぐ、そんなことしようと思って言ったわけじゃ…
…でも、今更そんなこと言えるような感じじゃないし……。
17 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)13時00分15秒
 えぇ〜い!
 了解! OK! 分かりましたよっ!
 考えてみたら、梨華ちゃんは私のために、さっきから二回も頑張ってくれたわけ
だし……今度は私が梨華ちゃんのために微力を尽くしてみましょう!

 ……とは言っても、梨華ちゃんみたいに手際よくってわけにはいかない。
 初めて私の方から梨華ちゃんを求めたあの夜みたいに、パジャマだったら何とか
なるかもしれないけど……。
 仕方ないから、まずは服を脱いでもらって…それからあらためて、ベッドの上で
抱き合う。

 梨華ちゃんみたいにキスしながら上手く脱がしてあげられたら、もっと雰囲気が
盛り上がるんだろうけどさ。
 ごめんね、梨華ちゃん。
 まあ、今出来ないことを言っててもしょうがないし、そのうちに。ね?
18 名前:名無し屋さん 投稿日:2001年08月30日(木)16時50分19秒
以降おめでとうございます(意味不明)
19 名前:空唄 投稿日:2001年08月30日(木)17時09分41秒
メチャメチャおもしろいですね。
旧メンと新メンの一推し同士が主人公なので嬉しいです!
頑張ってください。
20 名前:JZA−70 投稿日:2001年08月30日(木)17時54分50秒
やっと前段階までの移転が終わった感じですね。ご苦労様です。
ところで「外伝」は、どの辺で出て来ますか?
あの中のなっち姉さん、とても印象に残ってます。
続き、楽しみです。大変でしょうけど( `.∀´)/<頑張るのよ!バシッ!
21 名前:娘さん 投稿日:2001年08月30日(木)18時16分25秒
自分も1から読み直しました。感動が蘇りましたね。
特に明日香が梨華に「石川梨華を愛してます」と言った時の
梨華が泣きながら何度も頷いたというシーンが1番好き

でもマジであすりかの競演見たいね
明日香娘。復帰というのをほんのちょっと期待してたんだけどね・・・
22 名前:名無し屋さん 投稿日:2001年08月30日(木)18時36分26秒
>>20
(^▽^)だから叩かないでください!
23 名前:JZA−70 投稿日:2001年08月30日(木)22時28分15秒
>>22 のしっ、のしっ……ガラガラガラ
(●´ー`●)<梨華ちゃん?(ニヤリ)まだまだだべさ!早く大学イモ作るだべさ!
m(_ _)m 決して作者様を急かしている訳ではありません。ご了承下さい(汗) 
24 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)23時03分53秒
>>18
 ありがとうございまっす!
>>19
 おっ! 気の合う方発見。
 以後お見知り置きを。
>>20,23
 ……なっちと圭ちゃんを小姑にもった梨華ちゃんの気苦労が
忍ばれる……いや、深い意味はないです。ご了承ください(藁
>>21
 あすりかの競演、いつか、どんな形でも見たいですよね。
25 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)23時04分48秒
「…ん…んふ……」
 キスをした状態のまま、私を押し倒す勢いで、身体を重ねてくる明日香ちゃん。
 私の胸を一生懸命に、でも、ぎこちなく愛撫してくれる。

 ……明日香ちゃん、緊張してるね。
 そんなに指に力が入ってちゃダメだよ。
 もっと…優しく……リラックスして……。
 明日香ちゃんの背中に手を伸ばして、触れるか触れないかくらいに、ゆっくりと
指を這わせた。
26 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)23時05分20秒
「…ぁん……」
 私の胸に集中してた明日香ちゃんは、少し驚いて小さく声を漏らす。
 背中から腰、脇腹を通って、また背中へ……。
 単純に繰り返していく。

「り…梨華ちゃん……」
 ね?
 じわ〜って気持ちいいのが広がっていくでしょ?
 明日香ちゃんの肩から力が抜けていくのが分かるよ。

 そしたら急に、明日香ちゃんの指の動きが柔らかになって、胸元からゾクッて
快感が走って……。
「…ふわぁ…いぃ……」
 私、無防備に喘いでた。
27 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)23時06分17秒
 梨華ちゃんの指が触れる背中から腰、脇腹。
 すごく繊細なタッチに、次第に熱を帯びた快感が呼び起こされる。
 こんなところも感じちゃうなんて……。
 胸とかのストレートな感覚とはまた違って、じわじわと湧き上がる快感に、少し
ずつ追いつめられるような感じ。

 初めての感覚に、何だか少し恐怖感のようなものも浮かんでくる。
 だって……自分がどうなっちゃうか分からないから……。
 でも、梨華ちゃんとなら、おかしくなっちゃってもいいかも……。

 霞がかかった頭で、そんなことを思ったりしてたら、目の前に見える梨華ちゃん
の胸が、一層、愛おしくなって……。
 背中を這う梨華ちゃんの指使いをマネて、そっと美しい曲線をなぞっていく。
「…ふわぁ…いぃ……」
 急に梨華ちゃんの声が艶っぽくなって、一瞬、背中の指使いが乱れる。
28 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月30日(木)23時06分57秒
「…あ…明日…香ちゃ…ん……いぃ…いぃの……」
 梨華ちゃん…気持ちいいんだね?…ねえ、そうでしょう?
 初めて私から梨華ちゃんを抱いたあの夜、無意識のうちに同じことをやってた。
 そのことが急激に思い出される。

「ぁん…ん…ぁふ……」
 もっと…もっと感じてよ、梨華ちゃん……。
 その声、もっと聞かせて……。
 私はただ無心にそのことだけを願って、梨華ちゃんの肌のなめらかさを、指先で
追いかけていた。
29 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年08月30日(木)23時07分48秒
 肌を通して、明日香ちゃんの指と唇、舌の感触を感じてた。
 明日香ちゃんの息遣い……明日香ちゃんの高まりそのままに、熱くて、荒くて…
…ずっと私の肌を撫で続けてる。
 感じる…明日香ちゃんの思いを。
 震えちゃう…呼び起こされる快感に。

 あっという間に、固くしこった乳首をついばまれ、キュンッて切ない快感に身を
よじらせて……。
「…ん…んぁ……あぅ……」
 明日香ちゃん…すごい…気持ちいいよ。
 時々チラッと見上げる明日香ちゃんと視線が合って、でも、ウルウルのその瞳を
見たら、明日香ちゃんもギリギリ精一杯だってことがわかるよ。
30 名前:名無し屋さん 投稿日:2001年08月30日(木)23時11分30秒
やった!羊の続きが29から始また!
31 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年08月31日(金)09時04分50秒
>>30
 やっとスタートラインってところですね。
 頑張りまっす!
32 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月31日(金)09時05分22秒
 もう…結構…いっぱい、いっぱいだよ。
 張りつめた梨華ちゃんの胸から、ずり下がるようにして愛の水湧く泉を覗く。
 もう十分、濃紅に染まったそこに唇を近づけて……。
 それだけで身体はカッカ熱いし、頭はボ〜ッてしちゃうし、気を抜いちゃった
ら、即座に正気を持って行かれちゃいそう……。
 だって…梨華ちゃん、H過ぎ!

 艶めく肌が私を誘う。
 ヒクつく腰つきが、私の性感を表層まで押し上げる。
「…ふ…ぁん…ぁぅん…」
 わななくような声が、耳元から私を犯す。
33 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年08月31日(金)09時07分18秒
 今思うのは、今まで梨華ちゃんと付き合った人達は、梨華ちゃんの感じやすさに
逃げてたんだと思う。
 だって、そうじゃないと、普通に愛し合ったら自分の方が先におかしくなっちゃ
いそうだもん……。

 でも、私は逃げる訳にはいかない。
 梨華ちゃんを真正面から愛してあげたいから。
 その思いだけが、今の私を支えてた。
 それでも、腰の奥が今にもヒクヒク痙攣を起こしそうだった。
34 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月01日(土)08時36分45秒
 明日香ちゃんの指が、遠慮がちに私のそこをかき分けて入ってきた。
 最初はちょっとヒヤッ。でもすぐに私の体温で溶け合う。
 溶け合いながらも、そこにちゃんと存在して……。
 私、明日香ちゃんのこと、感じてるよ。
 
 また乳首にキスをしに戻ってきた明日香ちゃん。
 でももう、ふわっと焦点の定まらない感じでフラフラしてる。
 私も、もう……。
35 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月01日(土)08時37分15秒
 指の動きに合わせて、目の前をチカッチカッて走ってた光がもう見えない。
 目の前が全部光だから……。
 明日香ちゃんが優しく撫でてくれた私の中心から、一気に熱いものが全身に広
がって……。

「…いぃ…すごい……いっちゃ…あ…明日香ちゃん!!……」
 どこかに飛んでいく自分を、明日香ちゃんの背中に回した腕を引き寄せること
で、つなぎ止めようとして……。
 無駄な抵抗も及ばず、私は真っ白な世界に引き込まれて行った。
36 名前:名無し屋さん 投稿日:2001年09月01日(土)11時15分28秒
うーん、
(・∀・)イイ!!
37 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月01日(土)17時39分56秒
 中に入り込んだ指が、キュキュキュッと締め付けられて、梨華ちゃんの恍惚と
した表情が目に入ってきた。
 良かった…ちゃんと最後まで梨華ちゃんを愛してあげることができたんだ。

 途端に自分の中がドロドロと溶けて渦巻いていることを思い出す。
 どうしたものかと思う間もなく、私の背中を抱き寄せていた梨華ちゃんの腕が
ほどけて、一瞬、腰を撫でるように肌に沿ってベッドに落ちて……。

 たったそれだけ。
 でも、それでもう十分で……。
「あ…いゃ…駄目……」
 カクカクと腰が蠢いたかと思うと、渦巻いていた快感が一気に弾けて……私の
意識はあっという間に中空に拡散した。
38 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月01日(土)17時42分31秒
 ス〜ッと意識が戻っても、まだ気だるい快感が残ってる。
「…明日香ちゃん……ありがとう……」
 こんなに幸せな気分なのは、私の胸の上に頭を預けるように抱き着いてる明日香
ちゃんのお陰だね。

 でも…明日香ちゃん、何の返事もない。
「明日香ちゃん?」
 首を伸ばして覗き込むと……明日香ちゃん、寝てた。
39 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月01日(土)17時43分08秒
 すごい可愛い寝顔。
 …私のおっぱいに顔をムニョッてつけてるのが恥ずかしいけど……。
 いつまでも見ていたい明日香ちゃんの寝顔。
 でも…シャワー浴びたいんだけど……身体中ベタベタするし。

「明日香ちゃん?」
 上半身をそっと起こしながら呼びかけても、明日香ちゃんはピクリとも反応し
なかった。
 ちょっと考えて……ソロソロと明日香ちゃんの下から体を抜き出す。
 うつ伏せから仰向けに寝返りを打たせて……。
 それでも明日香ちゃんは、ス〜ッ…ス〜ッ……って寝息をついてた。
40 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月01日(土)17時45分01秒
更新っす
>>36
 頑張りまっす!
41 名前:名無し屋さん 投稿日:2001年09月01日(土)20時27分25秒
わかるかぁー?ココ!テストに出すぞぉー!
    _
   |
   |     。あすりか:明日香と梨華、二人の不器用で
.  Λ Λ  /  純粋な愛と青春の物語
  (,,゚Д゚)⊃
〜/U /     素晴らしいなぁ。
. U U  ̄

42 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月01日(土)23時24分18秒
>>41
 テスト…学生にとって、新しい試験範囲が増えるのは嫌なことですね(藁
43 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月01日(土)23時24分53秒
 まぶたの向こうから射し込む清冽な光に神経を刺激されて、パチッと目を開く。
「おはよう…寝坊すけさん」
 梨華ちゃんの笑顔が飛びこんできた。
 可愛く人差し指で、私の鼻の頭をツンツンッて弾いてる。

「おはよう、梨華ちゃん……」
 言ってから、両手を頭の上に伸ばして「う〜っ!」って、思いっきり仰け反る
ように背伸びする。
 そしたら……胸元に直接風が当たる感じがして……。
 私、真っ裸のまま寝てたんだ……。
44 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月01日(土)23時25分28秒
「ぃゃん」
 思わず私らしくない、可愛らしい小さな叫びをあげちゃった。
 だって…梨華ちゃんが蒲団からこぼれ出た私の胸に手を伸ばして、今度は乳首を
ツンツンッて……。
 慌てて蒲団ごと抱き込むけど、
「えへへ…朝から明日香ちゃんのセクシーショットGet!だね」
 真っ赤な顔の私を嬉しそうに覗き込んでた。

「……梨華ちゃんのH!」
 梨華ちゃんを恨めしげに見上げるけど……ピョコンッて乳首が反応しちゃってる
のは内緒。
「今更、恥ずかしがらなくてもいいのに」
「…けじめっ!」
 蒲団をしっかり抱きしめたままの私の言葉に、「そうだったね」ってペロッと舌
を出す。
「じゃ、朝ご飯の準備、もう出来るから着替えたら来てね」
 キッチンに向かいながら言う梨華ちゃんの背中を見送って、こっちが見えないの
を確認してから、いそいそとベッドから出て着替え始めた。
45 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月01日(土)23時26分44秒
「…あのね……」
 二人で朝ご飯を食べながらの楽しい会話。
 ずっと続けばいいのに……現実は二人を引き裂くの……。
 …なんて浸ってる場合じゃない。

「今日からね…新曲のプロモーションで…地方に行かなきゃいけないんだぁ……」
 その間、明日香ちゃんに会えないなんて耐えられないよっ!
「ふぅん…どれくらいの間?」
 ……明日香ちゃんは結構、平気そう。
46 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月01日(土)23時27分27秒
「…二泊三日……」
「それくらいだよね……頑張ってきてね、梨華ちゃん」
 ニコニコ笑ってる。
 明日香ちゃん……それだけですか?

「…うん…頑張る……」
 拍子抜けしちゃうよ。
 私はもっとこう……「うそっ! 嫌だよ! 梨華ちゃんと離れたくない!」…
とかいうドラマティックな展開をね……。
 ……まぁ、素っ気無いのが明日香ちゃんらしいと言えば明日香ちゃんらしいけ
ど……グスン……。
47 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月02日(日)08時15分45秒
 何か…梨華ちゃん、ちょっと拗ねてるように見えるけど……どうしたんだろ?
 それより気になること。
「一緒に行くのは…誰?」
「……安倍さんと保田さん。北海道と東北担当なんだよ。後は飯田さんと…よっ
すぃ〜、辻ちゃん組。矢口さんとごっちんと、あいぼん組」
 ホッ……あいつとは別の組かぁ……良かった。

 その安心が顔に出たみたい。
 梨華ちゃん、嬉しそうに、
「心配だった?」
って目をキラキラさせてる。
「え?…んと…まぁちょっと…心配…だった…かな……」
 モゴモゴ言う私は、すぐにお茶碗で顔を隠そうとしたり……。
 自分のことながら、相変わらず素直じゃない奴!
48 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月02日(日)08時16分15秒
 それでも梨華ちゃんは、そんな私を見て機嫌を直したみたい。
 悪戯っ子を見るみたいに「しょうがないなぁ…」って感じの視線で私を見てる。
 いや…だから…そんなに見られると余計に照れくさいって……。
 ソワソワしてる私をクスッて笑う。

 それから梨華ちゃんは、
「メール、いっぱい送るね?」
「帰ったら、すぐに連絡するから、会いに来てくれる?」
とか次々言って、私はそれに「うん」「うん」って肯くだけで。
 それだけで、二人とも会話に満足してた。
49 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月02日(日)08時18分57秒
 それから二人で駅まで手をつないで歩いて…流石に「行ってらっしゃいのキス」
は、「ぃやっ!」って素っ気無く断られちゃったけど……。
 いいんだもん……別れ別れの間、ずっとあの「おそろのピアス」をしてるって
約束したから…それで我慢するの。
 それでも私、悲しそうな顔してたのかな?
 明日香ちゃんが心配そうに言った。
「梨華ちゃん、ポジティブにね?」
 明日香ちゃんがそう言うなら、私はもうずっとポジティブで行くよ!
 ポジティブッ!

 そんな私は元気百倍で楽屋に入る。何故かタッパ持参。
「おはようございま〜す!」
「おはよう」
 …中にいたのは…よっすぃ〜一人だった。
 明日香ちゃ〜ん!
 私のポジティブ…いきなり限界かも……。
50 名前:のぉねぃむ   投稿日:2001年09月02日(日)14時58分16秒
がむばってくださーい!!!
すっげーおもしろいっす!!!
51 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月02日(日)15時43分04秒
こんにちわ!羊の頃(から読んでます)に梨華タンの応援ボイスを貼った者です!
HN変えてみました。その記念(超個人的)にニューボイスを貼ります!また軽いです!
http://www.bc.wakwak.com/~milky/data/data2866.wav
↑ヨスィに襲われる梨華タン・・・・・・・・・・・・・のマネをするごっちん(w
52 名前:名無しあすりか 投稿日:2001年09月02日(日)18時07分55秒
よっすぃー久しぶりに?出てきましたね。
楽しみであるけど不安でもあるかな
でも黒よし嫌いじゃないんだよね。
53 名前:名無し明日香 投稿日:2001年09月02日(日)19時15分40秒
性描写は……だが基本的に応援している。
結構楽しみにしているので頑張ってくれ。
54 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月03日(月)06時01分34秒
>>50
 ありがとうございます。
 がむばりまっす!
>>51
 (藁
 ありがとうございまっす。
 執筆の参考にします(藁
>>52
 揺れるよっすぃ〜っす
>>53
 あ痛たた。「……」っすか。
 まぁ、「直接的表現は使わない」とか、自分の力以上の制限を勝手に
かけてるからダメダメになってるんでしょうか。
 精進あるのみ。
55 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月03日(月)06時02分46秒
 入り口で立ち尽くす私を見て、
「中、入れば?」
って……。
 余裕のよっすぃ〜。
 ビクついてる私。
 その状況がムカツクの。

 明日香ちゃんにあんなヒドイことしたくせに、堂々としすぎ!
 その思いが私を冷静にさせて、一度深呼吸してツカツカッて近づいて、よっすぃ〜
の目の前のイスに座った。
 落ち着いてよく見たら、よっすぃ〜、何だか疲れてるみたい。
「…どうしたの?」
 ビクッて感じで私の方を見て……。
「……べ…別に……」
 声まで力がない。
 何? 何なの?
56 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月03日(月)06時03分47秒
「ごっちんと…ケンカでもした?」
 そう尋ねたら、元気が抜けちゃった様子で首を振る。
「ホントに? だって、よっすぃ〜全然、元気ないじゃん」
 重ねて聞くと、苛立ったようにつぶやく。
「……ケンカなんか出来ないよ」

 よっすぃ〜……何でそんなに、ごっちんに対して腫れ物をさわるみたいなの?
「ケンカぐらい…するでしょう?……ホントに好きなら…好きだからこそ、本当の
自分をぶつけられるんじゃないの?」
 私の言葉が、よっすぃ〜の敏感な部分に触れたみたい。
「私は、ごっちんのこと本当に好きだよ!……でも…駄目なんだ……」
 高ぶった感情が、よっすぃ〜の目を燃えるような怒りに染めて……その視線を受
けた私は、でも、恐怖以上に悲しい気持ちになった。
57 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月03日(月)06時45分32秒
おもしろい。
羊のほうは知らなくって…
今日、一から読んでしまいました。

明日香ってどんなキャラクターかぜんぜん知らなかったんですが、
ファンになってしまいそう(w
58 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月03日(月)16時21分12秒
よっすぃ〜、どうしたのかしら
59 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月03日(月)22時31分46秒
>>57
 ありがとうございます。
 躊躇わず明日香ファンになっちゃってください(藁
>>58
 取りあえず揺らしてみました(藁
60 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月03日(月)22時32分34秒
 私の視線に含まれた感情は、隠し切れずによっすぃ〜に届いて……怒りを退かせ
るだけでなく、たじろがせたみたい。
 急に私から視線をそらせて、口をつぐんで……。
 今日のよっすぃ〜は感情の起伏が激しいね。
 ふてぶてしいほどに落ち着いてて、憎らしいほどに冷たい目で私を見る、あの
よっすぃ〜じゃない。

 …考えてみれば、新メンバーとして一緒に加入してから、よっすぃ〜にあんな
怖い面があるなんて感じたことなかった。
 最近急に見せつけられた怖いよっすぃ〜……前からあんな目で私を見てたのかな?
 それとも……明日香ちゃんとつき合い始めたことと関係があるのかな?
 う〜〜……分からないよ……。

「ねぇ、よっすぃ〜……何で…私と明日香ちゃんのこと…いじめるの?」
 思い切って聞いてみた。
 言葉にしてから、前みたいに悪意に満ちた返事が飛んでくるかと身を固くしたけ
ど……。
「…目触りなんだよ……」
 つぶやくような答えが返ってきただけだった。
 ウンザリって感じでため息をついて、
「…お互いに汚し合ってるくせに、『好きだ』とか、『愛してる』なんて……軽々
しく言ってほしくないんだよね」
61 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月03日(月)22時33分15秒
 前にもよっすぃ〜に言われたけど…やっぱり納得できないよ。
「『汚し合ってる』って言うけど…私達のどこが? 何がいけないの?…分から
ないよ……」
 ジッと私を睨むその目には、前ほどの鋭さはなくて……。
「……とにかく……」
 うつむくように、すぐに視線もそらして言った。
「…私は私なりに愛してみせる……」
 よっすぃ〜の言葉に、何か切実なものを感じて、私はそれ以上何も言えなかった。

 ガチャッ。
 よっすぃ〜と私、二人きりの静寂が続いていた楽屋に入ってきた人影。
「あれ? よっすぃ〜…それに梨華ちゃんも。突っ立ったままで、どうしたの?」
 入り口で不思議そうに私たちを見比べてるごっちん。
 すぐに、よっすぃ〜が元気ないことに気づいたみたい。
「どうしたの、よっすぃ〜?……梨華ちゃんにいじめられた?」
 何でそうなるの?!

「よしよし」
 言いながら、よっすぃ〜の頭をナデナデしてるし……。
 そのままの姿勢で、珍しく厳しい目で私を見る。
「梨華ちゃん、ホントに私のよっすぃ〜をいじめてない?」
「いじめてないよ!」
 心の中では、「いじめられてるのは私達の方だよ」って叫んでた。
62 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月03日(月)22時34分10秒
「でも、よっすぃ〜元気ないみたい」
「私は、ごっちんとケンカでもしたのかと思ったんだけど……」
 そう言ったら、ごっちんが一瞬口ごもったのが、私にも分かった。
「……ケンカなんか…しないよ。よっすぃ〜、優しいもん」

 何かギクシャクしてる?
「き…昨日だって…うちでお泊りしたし……」
 私が黙ってるのを疑ってると思ったのか、慌てた様子でそう付け加える。
 そのとき私には見えたよ。
 ごっちんには見えなかったと思うけど。
 一瞬、よっすぃ〜が悲しそうな顔になったの……。

 何か変な感じ……そう思って、続けて聞いてみようとしたけど、
「おっはよ〜ごっざいます〜♪」
って、歌うように安倍さんが入ってきて、その後すぐに他のみんなも楽屋に集まっ
てきたから、それまでになっちゃった。
63 名前:名無し明日香 投稿日:2001年09月03日(月)22時46分50秒
>>54
性描写がだめなのじゃなく、俺は明日香ちゃんのそういうところを
想像したくないというだけだよ。
性描写そのものはよく描けていると思う。
気にせず続けてくれ。
64 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月03日(月)23時30分52秒
おおお、よっすぃ〜が分からなくなってきたぜ。
65 名前:名無し明日香 投稿日:2001年09月03日(月)23時47分54秒
こういうストーリー性のあるところは絶妙だね。
しばらくはよっすぃ〜が中心になりそう
66 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月04日(火)16時26分25秒
>>63
 なるほど……そういうものかもしれません。
 実は作者も、これを書き始めるときに躊躇したわけで……
>>64
 実は、訳分からないキャラになっちゃってるんじゃないかって
心配だったりします(藁
>>65
 黒よし問題を解決することは、あすりかにとっても大きな意味
を持つ…はずです(藁
67 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月04日(火)16時27分06秒
 「メールが届いたよ」って、着信音が知らせてる。
 もちろん梨華ちゃんから。
「明日香ちゃん、もう会いたくなっちゃったよ〜」
 駅で別れてから、まだ1時間も経ってないじゃん。
 ちょっと呆れるけど……それ以上に可愛くって愛しい。

 続けて、
「いきなり、よっすぃ〜に会っちゃったよ。ビックリ!」
って入ってたから、一瞬ドキッてしたけど、その後の様子を読んで、ちょっと安心。
 でも…吉澤…どうしたんだろ?
 …やっぱり、後藤さんとの間で何かあったんだろうけど……。
68 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月04日(火)16時27分59秒
 繰り返し吉澤の口をつく「汚れてる」って言葉。
 たぶん、「愛」とか「好き」ってことに対して、私や梨華ちゃん以上にプラト
ニックに感じているんだと思う。
 そりゃ、私だってキスとか……セックス…に対して、まだ多少の嫌悪感ってい
うか…違和感…を持ってる。
 でも、だからってキスしたから二人の「愛」まで汚れてるとは思わないよ。
 一体これまで吉澤は、どんな恋愛を経験してきたんだろう?
 圭ちゃんからの情報じゃ、かなりモテてたらしいけど……。

 それに私の感じだと、後藤さんはああ見えて、結構独占欲が強そう。
 梨華ちゃんに対して「私のよっすぃ〜をいじめてない?」とか言っちゃうとこ
ろなんか、特にそう思う。
 吉澤のこと、好きなのは間違いないとして、逆に束縛しちゃうとか……。
 ま、ホントのとこは分かんないけどさ。
69 名前:のぉねぃむ   投稿日:2001年09月04日(火)18時32分36秒
すっげ、おもろいっす!!
あすりかって今までに見たことないけど
ハマったー!!
これからもがんばってくだせぇ!!
70 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月04日(火)19時28分53秒
よっすぃ〜・・・・・・・
71 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月04日(火)23時32分18秒
>>69
 ありがとうございます。
 がんばりまっすよ!
>>70
 黒よしから目が離せなくなったご様子。
 しめしめ(藁
72 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月04日(火)23時33分43秒
 梨華ちゃんからのメールを読みながら、そんな風にいろいろ考えてた。
 でも、最後の一行が目に止まって、フッて思わず表情が弛む。
「明日香ちゃん、スキ!」
 素直って言うか、無邪気って言うか……。
 そんな梨華ちゃんだから、私も……好き…なんだよね。
 自分は、そんな風には成れないけど…さ。

 さっき考えたことを返信メールとして打つ。
 吉澤と後藤さんのことを打ち終わって……さて、どうしよう。
 ちょっと迷って、最後の行を打つ。
「ありがとう。私もだよ」
って、ただそれだけ。
 ちょっとズルイ返事。
 ……やっぱり私、素直、無邪気に「好き!」って言えないよ……。
 そう思いながら、そのまま返信ボタンを押した。
73 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月05日(水)11時43分05秒
 明日香ちゃんからのメールの返事、繰り返し繰り返し読んじゃう。
 よっすぃ〜とごっちんのこと、いろいろ考えてるんだなって感心したり。
 明日香ちゃんは、そういう風に感じてたんだねって納得したり。
 私だったら、どうなんだろうって自分に置き換えて読んでみたり……。

「梨華ちゃん」
 ごっちんが声を掛けてきた。
「メール…明日香さんから?」
 え! すごい。
「何で分かったの?」
「……だって…携帯見つめて、ずっとニコニコしてるから……」

 周りを見てみると、安倍さんや保田さん、飯田さん、矢口さん、二人のことを
知ってる

人達はみんな、私のこと見てニヤニヤしてた。よっすぃ〜は…どこかに席を外して
るみたいで、見当たらなかったけど……。
 みんなにバレバレじゃん!
 …気がつかなかったよ……ちょっと…恥ずかしい……。
74 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月05日(水)11時43分41秒
「梨華ちゃん、明日香さんと上手くいってるんだね」
「…うん……」
 照れるけど…こうやって返事が出来るのが嬉しい。
「あのさぁ…明日香さん…キス…嫌がる?」
 小声でごっちんが聞いてくる。
 突然、何だろ?
 一瞬、昨日のことを思い出しながら、私も小さな声で答える。
「…無理矢理すると怒る…けど…」
 後は首を振る。

「そっかぁ……ねぇ、聞いて良いかな?」
 この展開、何?って思いながら、それでも肯いたら、
「キス…嫌だって言われたら…『そこまで好きじゃない』…ってこと…なのかな?」
って寂しそうに……。

 あ、そうか。よっしぃ〜、ごっちんのキス、拒んじゃったんだ。
 だから、元気なかったのか……。
 でも…私、何て答えたらいいんだろ?
 よっすぃ〜のこと、前みたいに躊躇い無くフォロー出来ないよ……。
「…分かんないけど……キスが嫌いなだけかもしれないし……」
 そう言うのが精いっぱいだった。
75 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月05日(水)17時11分45秒

のの と あいぼん は付き合ってないんだべか?
______ ______________
         ∨  
       ∧_∧      ウーン   付き合っては無いけど好きやで!
      ∂/ハ)ヽヽ
      ( ●´ー`)   oノハヽo @ノハ@
      (    ○)   (´D`从  (‘д‘ )
       |   ノ ノ    (    ) (    )
      (___)__)   (__)_)  (_(_)     
黒よすぃの黒が薄くなってきたよなきがします。
明日香タンは相変わらず 恥ズ我リヤ だね。


76 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月06日(木)08時16分38秒
>>75
 さて、よっすぃ〜はどうなっていくのか……
77 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月06日(木)08時17分19秒
 何か言わなきゃ…ごっちんが可愛そうだよ。
 そう思ったけど、何も言葉が出てこなくて……。
 そんなことしてる間に楽屋のドアが開いて、よっすぃ〜が帰ってきちゃった。
 楽屋の中をサッと見渡して、ごっちんが私と一緒にいるのを見て目を鋭く細めて
た。
「全員そろったね。じゃ、行き先ごとに分かれて、スケジュールの確認」
 また何かよっすぃ〜に言われちゃうって思ったときに、ちょうどマネージャーさ
んがそう言った。

 ホッとしながら、何だかごっちんに申し訳ないような気もして……。
 気まずいままに、私、ごっちん、よっすぃ〜は、それぞれバラバラのグループに。
「梨華ちゃん、それ?」
 私が安倍さんと保田さんのところに行くと、安倍さんは目ざとく私が持ってる
タッパに目を止める。
 もちろん中身は「大学イモ」。
「はい…」
「見せて」
78 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月06日(木)08時17分57秒
 手を伸ばす安倍さんに、オズオズと手渡す。
 私なりには上手く出来たと思うんだけど…さっきとは違う不安だね……。
 安倍さんはパカッとふたをちょっとだけ開けて中を見て……右の眉がピクッと
上がった。
 え? もうダメですか?
「あのぉ……」
 ちょっと焦って訊ねようとしたけど、
「……打ち合わせ終わってからね」
って言われた。
 な…何ですか〜?!

 出来、よくないのかな?
 もしそうならどうなっちゃうの?
 そう言えば「明日香に相応しくなかったら、すぐに別れさせる」とかって……。
 そんなのイヤだよ〜!
 どうしよう……どうしたらいいの〜!!
 マネージャーさんからスケジュールについて説明を受けながら、チラチラと安倍
さんの横顔を見て……あれこれ一人で勝手に不安がってた。
79 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月06日(木)08時19分23秒
 梨華ちゃんのマンションから帰ったら、家には誰もいなかった。
 そう言えば、弟の学校のPTAがどうとか言ってたような気がする。
 とにかく私は疲れてた。
 いろんなことが一度にあり過ぎて……。

 取りあえず仕事場に「遅れます」って電話をかけた。
 本当は当日にこんなこと言うなんて、もっての外だけど、身体が重く感じてダメ
だった。
「体調悪いの? だったら今日はいいから、しっかり休んで、明日からまた元気に
来てよ」
「…すいません」
 優しく言ってくれるその言葉に甘えることにした。

 一気に気が抜けちゃって、ベッドに身を投げ出す。
「ふぅ〜〜……」
 家の外から車の音なんかが遠く聞こえて……急に「寂しい」って感情が胸を締め
付けてきた。
 あれ? うそ…やばいよ……。
 一人でいて「寂しい」なんて、ずっと感じたことなかったのに……。
 胸の奥がキュ〜ッてして、無性に梨華ちゃんに会いたくなった。
 梨華ちゃんのメール、笑えないよね。
 そう思いながら、メールをまた読み返した。
「明日香ちゃん、もう会いたくなっちゃったよ〜」
 梨華ちゃん、私も会いたくなっちゃった……。
 ベッドの真中で丸くなって、携帯を見つめながら、ポロって涙をこぼしてた。
80 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月06日(木)12時24分33秒
 スケジュール確認も終わって、安倍さん、保田さん、そして私とマネージャーさ
んの4人で車に乗り込む。
 これから空港まで行って、そこから一気に北海道。
 でも……そんなことより安倍さんが、私の「大学イモ」にどんな判定を下したの
かってことの方が重要だった。
 ドキドキしてたら、安倍さん、例のタッパを開いて、フォークを取り出して、一
つ刺して目の前でマジマジと眺め始めた。

「あの……安倍さん……」
 オズオズと話しかけた私に一言。
「表面がニチャニチャしてるね。ちょっと柔らかいって言うか、ゆるいかも……」
 え?……。
 絶句してる私の横から、保田さんが思いだしたように言った。
「そう言えば、なっちの作る大学イモ、表面の…糖蜜っていうの? 食べたらカリッ
て感じで、美味しいんだよね」
 そうなんですか?
 保田さん、そういうことは早く教えておいてくださいよ……。
81 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月06日(木)12時25分34秒
 そんな間に、その一切れの大学イモは安倍さんのお口の中に。
「…味は美味しい……」
 やったぁ〜!
「けど……」
 けど?
「やっぱり柔らかいと思うよ。好みかもしれないけど……油の温度が低かったんだ
ね」
 …安倍さん…私…泣いちゃいますよ?……

「ま、石川、そんなにガッカリしないで。明日香だったら『美味しいよ』って言っ
て、喜んで食べてくれるよ」
 保田さん、慰めてくださってありがとうございます。
 安倍さんは、バッグをごそごそやって、何か取り出してた。
「梨華ちゃん、これ」
 タッパ…の中には、大学イモ。
「食べてみて」

 安倍さんの作った大学イモ。
 恐る恐る口に運んで……。
「…美味しい……」
 保田さんの言った通り、表面がコーテョングされたみたいにカリッてしてて、甘
さもちょうどいいくらいで……。
 私のなんかより、断然、美味しかった。
 何でこんなに違うんだろう……。
82 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月06日(木)12時26分52秒
「梨華ちゃん。また、研究して持ってきてよ。今度は上手く作れるよ、きっと」
 安倍さんの声は優しくって……。
「はい……」
 殊勝にそんな返事をしてたけど、実は心の中は「バンザ〜イ!」って。
 だって、ホントに明日香ちゃんと別れさせられるんじゃないかって思ってたから。
 考えすぎだったね。

「次は、上手く作れてなかったら、明日香と会っちゃダメってことにしようかな」
 安倍さん…何でそんなに楽しそうに言うんですか?
「またぁ…安倍さんったら……」
 冗談かと思って、そう言ったら、安倍さんの目は真剣だった。
 マジ?!……次は絶対に上手に作ってこないと…プレッシャーが重くのし掛かっ
てきたよ。
 明日香ちゃ〜ん!
 助けて……。
83 名前:( ´ Д `) 投稿日:2001年09月06日(木)12時47分32秒
ここの後藤、キャワイすぎ!!
まさにごまって感じだね
84 名前:( ´ Д `) 投稿日:2001年09月06日(木)12時50分54秒
レスするタイミングがずれた〜ね〜…スマソ
85 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月06日(木)21時07分23秒
簡易漫画化

( ^▽^)会いたいよ〜
(0゜-゜0)梨華ちゃん、私も会いたくなっちゃった……。
( ● ´ ー ` ● )明日香と会っちゃダメってことにしようかな
( ^▽^)明日香ちゃ〜ん!助けて……。
86 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月07日(金)00時26分45秒
>>83
 ごまがお気に入りましたか。
 それは重畳。
 これからもよろしく!
>>85
 遂に漫画化まで……。
 娘。に一歩近づいたか…勘違いっすね(藁
87 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月07日(金)00時31分38秒
 何か、梨華ちゃんに呼ばれたような気がして、ムクッて上体を起こす。
「…そんなわけ…ないじゃん」
 梨華ちゃんは今ごろ、ちょうど飛行機に乗ってるのかなぁ……。
 …私から、どんどん離れて行っちゃってるんだね。
 うわっ…もっと寂しくなっちゃったよ……。
 目がウルウルッてしてくるのを、手でゴシゴシってして誤魔化す。

 きっと疲れてるからだね。
 ちゃんと寝ないと。そう思ってパジャマに着替える。
 一瞬、今朝、梨華ちゃんにツンツンッてされたのを思い出して、思わず乳首を見たら……生意気に自己主張してる。
 スッて手が伸びて……指先で固くなってるのを確認して……。
88 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月07日(金)00時32分23秒
 ハッ!
 私、何してるんだろ。
 駄目だ。
 やっぱり熱があるみたい。
 だって、顔も頭も熱いっす……。

 フラフラしながら着替え終わって、ベッドに潜り込む。
 目をつぶって寝ようとするんだけど、梨華ちゃんの顔が浮かんできて寝付けない。
 梨華ちゃん、無事に北海道に着いたかなぁ。
 私のこと…思い出してるかなぁ。
 そんなことが浮かんでは消えて……また涙腺が弛んできた。
 梨華ちゃん…こんな情けない私でも…良いっすか?
89 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月07日(金)11時27分57秒
 予定通りに飛行機は空港を後にして、座席を倒して仮眠をとってる。
 安倍さんのプレッシャーを感じてる割に、何故か気持ちよく寝られちゃう私……。
 どこでもどんな状況でも寝られるって、大事なことですよね、保田さん。
 以前、保田さんが「ちょっとした時間に寝られるようにならないと、この仕事はキツイわよ!」って教えてくれたから、思わず隣の席を見たら……保田さんはもう寝てた。
 流石……教えを実践してみせてくれてる。

 私も背もたれに身を預けて、そっと目を閉じる。
 ウツラウツラしてたら、明日香ちゃんが登場。
 会いたかったの〜。
 でも明日香ちゃん、ちょっと元気ない感じ。
 だから、手を伸ばして頭をポフポフッて撫でてあげた。
 明日香ちゃんも、照れくさそうに上目遣いに笑って……。
 すっごい幸せな夢だった。
90 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月07日(金)16時14分49秒
「石川、もう着くよ」
 優しく肩を揺すられて、ほわっと目を開けると……保田さんだった。
「あ…おはようございます……」
 何だかまぬけなあいさつ。
「…ちょっと、しっかりしてよ? ちゃんと目を覚まして」
 苦笑いの保田さんに、「はい」って返事したけど、さっきの明日香ちゃんの笑顔
を思い出したら、また表情がゆるんじゃう。

 そしたら保田さんの手が伸びてきて、おでこをコツンッて。
「明日香のことばっかり考えてんじゃないの」
 なんで分かったんだろ?
「…寝言で『明日香ちゃん…』って言ってたよ」
 あらら…。
「すいません……」
 寝言で…恥ずかしいよ。
91 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月07日(金)16時16分00秒
「ま、明日香のこと考えるのは、ほほ笑ましくっていいんだけどさ…けじめはつけ
なきゃ駄目だよ」
 保田さん、明日香ちゃんみたいなこと言ってる。
「明日香のことばっかりに気を取られて、もし仕事で失敗なんかしたら…明日香、
悲しむよ」
「……はい……」
 一言も反論できないよ。
「ね? だから気だけは、しっかり張っときな」
 もう一度肯いて、両手でほっぺたをペチペチと叩いて気合いを入れ直した。

 そのお陰かどうか、到着して早々の夕方の番組出演では、思った以上に感触が良
くって手ごたえバッチリ!
 三人とも機嫌良く夕食タイム。
 私は気持ちが大きくなって、バ〜ンッと張り込んで、ウニ丼を注文しちゃったり。
 ウニが苦手な安倍さんは嫌な顔してたけど……。
 とにかくそんなことより、楽しいお話のタネを持って、明日香ちゃんに電話でき
るのが一番嬉しい。
 番組中のあれもこれも伝えたいなぁ。
92 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月07日(金)16時54分30秒
いいか!?ココ!テストに出すぞゴルァ!!
    _
   |
   |     。離れるほど愛が深まることも有る
.  Λ Λ  /
  (,,゚Д゚)⊃
〜/U /
. U U  ̄
93 名前:にいにいにい 投稿日:2001年09月07日(金)17時16分04秒
そういや明日香とゴマもウニ好きだったな。
梨華っち送ってあげたら喜ぶぞ。
94 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月07日(金)20時40分05秒
>>92
 ポイントをしっかりまとめていただいて、ありがとうございます。
>>93
 ちなみに作者もウニ好きっす…誰も聞いてないよね(藁
95 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月07日(金)20時40分36秒
 耳元で携帯の着信音が轟いて、ビクッて目が覚める。
 抱くようにして寝てた携帯が呼んでた。
「もしもし?」
『もしもし明日香ちゃん? 私』
 梨華ちゃんだ!
 バサッと身を起こして正座。

「梨華ちゃん?」
『そうだよぉ。今、北海道から電話してるの』
 声だけなんだけど、それでも胸の辺りがあったかくなってくる。
「…梨華ちゃん…飛行機、揺れなかった?」
『うん。全然平気だったよ…寝てたしね』
 アハハッて笑い声が、私の表情を弛ませる。
96 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月07日(金)20時41分40秒
『それに……明日香ちゃん、夢に出てきてくれたし……』
 私が?
 ホントに?
『すっごい励みになったよ。ありがとう、明日香ちゃん』
 私…梨華ちゃんと一緒に居れた…居れるんだね。
 ありがとう…私の方こそ、そう言いたいよ。

「…良かった…夢でも梨華ちゃんの役に立てて…私も嬉しいよ……」
 何か…ホントに涙が出てきそうだよ……。
「……私もね…梨華ちゃんのこと、いっぱい考えてたよ……」
 間違ってた…「出てきそう」じゃなくて…もう涙が出てる。
 私、いつからこんなに泣き虫になったんだろう?
97 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月07日(金)20時42分20秒
『ホントに? 嬉しい…私達、離れててもずっと一緒にいるみたいだね』
「うん…ホントだね…離れてても…ずっと一緒だ……」
 見えないのに何度も肯いて……。
 その後、梨華ちゃんが番組中のこととかを、楽しそうに一生懸命話してくれた。
 だから、私もその場にいたみたいに情景が浮かんで……離れてたって寂しくない
んだ。あらためて、そう思うことができた。

 時間を忘れそうだったけど、電話の向こうから圭ちゃんの声が聞こえてきた。
『石川…お楽しみ中、悪いんだけどさぁ…次の仕事に間に合わなくなっちゃうから、
さっさと食べな!』
 梨華ちゃん…怒られてる……。
『明日香ちゃん、ごめん! また電話するから』
「うん。待ってるから」
『じゃね!』
「また後で」
 電話は切れたけど……私と梨華ちゃんの心の回線は、ずっとつながったまま……。
 そうだよね、梨華ちゃん?
98 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月07日(金)22時06分53秒

    ∧ ∧        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄(^▽^) ̄ ̄|   <  そうだよ!
|\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\   \
|  \           \    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
  \ |_______|
99 名前:JZA−70 投稿日:2001年09月07日(金)22時36分34秒
はぁ〜、なんか微笑ましくもあり、せつなくもあります。
遅レスですが「大学イモ」ネタ、心待ちにしておりました。(私だけ?)
まだ続きそうですね。明日香ちゃんの好みは、どうなんでしょう?
梨華ちゃんの料理上手も萌えますが…は、裸エプロンも、ももも(以下自粛w
100 名前:(0°−°0)))))〜 投稿日:2001年09月08日(土)06時58分09秒
(0°−°0)100げっちゅ
101 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月08日(土)11時06分14秒
>>98
 おぉっ! 力強いご返事。ありがとうございます。
>>99
 裸にエプロンで「大学イモ」……(妙な妄想中)。
>>100
 おめでとう、明日香ちゃん。
102 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月08日(土)11時07分21秒
 せっかくのウニ丼だったけど、大急ぎで食べた。
 それでも十分に美味しかったし、何より明日香ちゃんとあんなに楽しくお話出来
たんだから大満足!
 明日香ちゃん、
「離れてても、ずっと一緒」
って言ってくれた。
 どんな言葉より嬉しいよ……。
103 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月08日(土)11時08分14秒
 明日香ちゃんとコンビを組んだ私は無敵!……って思い込んでる私は、夜の番組
もハイテンションで突っ走る。
 番組中は、どうして保田さんにツッコまれたのか分からないほど、私はノリノリ
だった。
 ……後から振り返ると、とんでもないこと口走ってたような気もする…けど……
それも結果オーライ!
 安倍さんは私のこと見て、ずっと笑い通しだった。
「アハハハッ…梨華ちゃん、最高!」
 ホントに楽しそうに笑うから、私のテンションも益々高くなってった。

 逆に保田さんは、
「石川ぁ!」
とか、
「バカァ!」
とか、ずっとツッコミを入れてて、疲れちゃったみたい。
 番組が終わったら、何だかグッタリした表情で私を見つめて……、
「……石川…あんたねぇ…………ま、いいか……」
って。
 大きなため息をついて、私の肩に手を置いて言った。
「…ご苦労さん……」
「はい。保田さんもお疲れさまでした」
「……うん。ホンットに…疲れたよ……」
104 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月08日(土)11時08分50秒
 終わった後のミーティングでも、あんまりにも保田さんが疲れ切ってたから、
早々に切り上げてホテルへ。
 安倍さんが、
「圭ちゃん、せっかくだから集まってお話ししよう?」
って誘っても、
「ごめん…今日は早めに休ませて…明日もあるし……」
「……わかった。おやすみ〜」
 あいさつの代わりに手をちょっと上げて、辛そうに保田さんは自分の部屋に入っ
ちゃった。

 あれ?と言うことは……。
「梨華ちゃんの部屋に行っても良い?」
 安倍さんに笑顔で言われたら……。
「はい……」
 そう言うしかない。
 嫁と小姑の二人旅……何か違うような気がしたけど、とにかくそんな言葉が浮か
んできた。
 ……どうなるの?
105 名前:のぉねぃむ   投稿日:2001年09月08日(土)13時26分55秒
あらら。石川の運命やいかに!?
106 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月08日(土)14時48分43秒
( ● ´ ー ` ● )梨華タンのお部屋でお料理修行だべ
( ^▽^) どうやるんですか
107 名前:JZA−70 投稿日:2001年09月08日(土)23時58分30秒
(●´ー`●)料理とはラブだべさ!ラブ! く〜♪あ、明日(以下略
( ^▽^) あ安倍さん?………どうなるですか〜!
なんか圭ちゃんお疲れで…、作者さんもお疲れ様。連日の更新ご苦労様です。

108 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月09日(日)01時01分31秒
>>105
>>106
>>107
 簡易漫画化が継続されてる……すごいっすね。
 こちらも負けないように頑張りまっす!
109 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月09日(日)01時02分24秒
 一眠りして、すっかり体調も戻ったし、梨華ちゃんからの電話を楽しみにしなが
ら、洗い物の手伝いなんかしてた。
 コップとか、カチャカチャ洗いながら、ふと気づいちゃったんだよね。
 きっと梨華ちゃんは、北海道、東北での楽しい話題とお土産なんかをいっぱい持っ
て帰ってくるよね。

 じゃあ、迎える私は?
 今のままじゃ、何にも梨華ちゃんにあげるものがない……。
 それはマズイよ……一方的に与えてもらうだけなんて、他の誰が納得しても私自身
が納得しない!
 でも…どうしたら良いだろ?
 ふうむ……。
110 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月09日(日)01時03分23秒
 目の前には帰りに買ってきたペットボトルとお菓子。
 そして…ニコニコしてる安倍さん。
 部屋のコップにジュースを注いで、お菓子の袋を開いて、それから……話すこと
に困る。

「梨華ちゃん……」
「はははいっ!」
 どもりまくり。
「明日香のこと…何でスキになったの?」
 え〜っと……何でって言われても……スキになった理由って言葉じゃ難しい。
「上手く…言えませんけど……私のこと…ちゃんと…真っ直ぐ見てくれるから…だ
と思います」
111 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月09日(日)01時05分24秒
「そうかい…わかるなぁ……私もそんな感じだったから……」
「そうなんですかぁ……」
 ……って、ちょっと待って!
 「私も」って?
 もしかして…「だから私もスキ」ってこと?
 安倍さん…小姑じゃなくてライバル?!
 ライバルなの?

「あ…安倍さん、それって……」
 混乱した私が話すのよりも、安倍さんが言葉を続ける方が早かった。
「だから、ホントの妹みたいに可愛くって……」
 な、な〜んだ。「妹」かぁ……良かったぁ……。
 ……ホントに「妹」ですか?
 安倍さん、信じていいんですよね?
112 名前:JZA−70 投稿日:2001年09月09日(日)01時33分14秒
( ^▽^) あ、安倍さん?? ♪恋をしーちゃいましーた(やっちゃ…ひみつ)
(0゜-゜0)更新早っ! もっと梨華ちゃんを妄想したい……
てな訳で作者さん、早い更新(●´ー`●)なっちありがとう。
113 名前:のぉねぃむ   投稿日:2001年09月09日(日)12時37分29秒
ヽ(゜皿゜)ヽ<ガオーガオー!
( ^▽^)<どっ、どーしたんですか!?飯田さん!
(●´ー`●)>いつものことだべ。梨華ちゃん。
( `.∀´)>もー黙りなさい!3人共!
( ´ Д `)>なに怒ってるの〜?圭ちゃん・・・。
( ^▽^)>アタシと明日香ちゃんの出番が・・・
114 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月09日(日)15時45分38秒
  
|   コソーリ
|_∧  
|^▽^) 明日香ちゃーん    
|  /
| /
|/
|
115 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月09日(日)18時37分06秒
>>112
 良いのか悪いのか……ま、行き詰まったら必然的に更新も遅くなりますから……。
>>113
 これはあくまでも「あすりか」ですもんね。
 梨華ちゃん、頑張れ!
 …って作者が頑張らないと(藁
>>114
 明日香も頑張れ!
116 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月09日(日)18時45分32秒
「う〜〜ん……」
 洗い物を終えて、自室で腕組みして考え込んでる。
 明後日、梨華ちゃんが帰ってきたときに、何かプレゼント買って行こう。
 それは、まあいいか。明日、仕事先からの帰りに、買いに行こう。

 でも今一番は、やっぱり「あいつ」の問題。
 これが解決できれば、梨華ちゃん、本当に喜んでくれると思うんだけど……。
 正直、「あいつ」自身の問題は、私の知ったことじゃない。
 自分で解決すればいい……と思うんだけど、一緒に仕事したことないとは言って
も後輩には違いないし、梨華ちゃんにとっては同期のメンバーだし……。
 このままじゃ、やっぱりスッキリしないし、何とかしないとね。

 よしっ!
 携帯電話を取り出す。
 時間は午後九時前。
 まだ仕事の最中だろうけど……もっと話を聞いてみないと、何とも判断できない
しね。
 今まで、私からは一度もかけたことのない名前を表示させて、通話ボタンを押す。
「後藤真希」
 案の定、留守番電話。
「福田明日香です。突然すいません。お話を伺いたいと思ってお電話しました。仕
事が終わって落ち着かれたら、お電話いただけないでしょうか?」
 それだけ残して、電話を切った。
117 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月09日(日)20時02分26秒


          /\ /\  ∧⊥∧/../  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          / /\  \(0゜-゜0 )./ <コレをプレゼントします!
        ())ノ__ ○二○二⌒/../   \__________
       / /||(二ニ) (___/../ 几l
   γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0
   l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) ||
__ ゝ__ノ     ̄(___) ̄  ゝ__ノ____

118 名前:松田 投稿日:2001年09月10日(月)01時19分12秒
>>117
なんじゃあ!!こりゃあ!!
119 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月10日(月)01時33分05秒
>>117-118
 バイク…でしょうか?
 二人でツーリング?
120 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月10日(月)01時33分52秒
 今までの吉澤の言動を振り返ってみる。
 梨華ちゃんを襲い、次いで私を襲った。
 それも今考えると、自らの欲望のためではなく、私達を試すためだったような気
がする。
 特に私の時は、妙に策略めいていろいろ仕掛けてきたし……。
 一時の感情的なものじゃなかったんじゃなくて、吉澤なりの思考の結果だったん
だと思う。
 ……その思考は普通じゃないだろうけど……。

 不意に、以前読んだ本の中の一節が浮かんできた。
「狂気とは理性の無くなった状態ではない。理性以外何も無くなった状態である」
 確か、チェスタトンだったかな……。
 とにかく、梨華ちゃんや私を襲った吉澤には、そういう「狂気に近づいた理性」
のようなものを感じる。
 それだけじゃない。
 後藤さんと接する吉澤は、自分の感情を無理やり理性で押さえ込もうとしている
としか思えない。
 吉澤が後藤さんを本気で愛しているとしても、いや、愛していればいるほど、理
性が狂気を呼び起こすことになるんじゃ……。

 着信音で現実に意識が戻る。
 時間は午後十一時を回ってた。
 このメロディは梨華ちゃんじゃないな。
「もしもし? 福田です」
『…あ、もしもし…後藤です』
「疲れてるのに、お電話してもらってごめんなさい」
『いえ…大丈夫です』
 吉澤のことを一番身近で感じているのは、後藤さんのはず。
 でも…何て言い出せばいいだろう……。
 あれこれ質問が、頭の中を駆け巡ってた。
121 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月10日(月)09時42分25秒
よしごまの恋の行方も気になります。
122 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月10日(月)12時13分56秒
>>121
 ですよね。
 この二人の方も、上手く書いてあげたいなとは思ってます。
123 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月10日(月)12時14分54秒
 ジュースを一口飲んで、眼を細めて笑う安倍さん。
「初めて明日香に会った時さぁ…すんごいメンコクってさぁ。初めてなのに、すご
く懐かしい感じがしてさぁ……」
 安倍さんの視線は私に向けられてるけど、もっとずっと遠くを見てるみたい。
「何だか嬉しくなっちゃって、いろいろ話しかけたりしたんだよ。なのにさ、明日
香ったら、あんなでしょ? なっちがプリクラとか見せて、いっぱい話してるのに、
返事は『そうですか…』とか、『はぁ…』とかだけでさぁ、なっち、悲しくなっちゃ
ったよ」
 そんなこと言って安倍さん、すごい楽しそうですよ?

 でも分かる。
 明日香ちゃんは、ホントに口数が少なくって、必要ないって思ったら全然お話し
してくれないんだよね。
 なのに、こっちが一方的におしゃべりしたりとか、傍にいるだけで幸せな気分に
なれるの。
 きっと口数が少なくっても、相手に関心がないわけじゃなくて、ちゃんと伝えた
いことを感じ取ってくれるから…だから全然、冷たい感じがしないんだと思う。

 そんな私なりに感じた明日香ちゃんをお話ししたら、安倍さん、すごい嬉しそう
だった。
「梨華ちゃん…明日香のこと、ちゃんと見てるんだね……」
 ホントのお姉さんみたいに、明日香ちゃんのこと、心配してるんですね。
 良かった。安倍さんに認めてもらえたみたい……。
 それに……ライバルが安倍さんだったら…ちょっと……強敵過ぎるよね。
 少なくても今の段階じゃ、私より明日香ちゃんのこと、いっぱい知ってるわけだ
し……。
124 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月10日(月)12時16分02秒
「…あのさぁ…前から気になってたんだけど……」
 安倍さんが、ちょっと真剣な目になった。
「何ですか?」
 何だか私も緊張しちゃうよ。
「なっち、女の子同士がつき合うのってよく分からないんだけど……えっとぉ…
キス…とかするの?」

 ……やばいよ。何て答えよう……。
 安倍さんの目、好奇心だけじゃなくて、どこか警戒心も感じる。
 やっぱり、「もう明日香ちゃんとはキスしました」なんて言ったら怒られるかな?
 って言うか、ホントはもっと大人な関係なわけだし……。
 もう十六歳。
 まだ十六歳……。

 えぇと…安倍さんは、明日香ちゃんのお姉さんみたいな立場なんだから……もし
私が、妹のキスのこと聞いたとしたら……どうだろう?
 やっぱり、「まだ早い!」って思うかな?
 でも、相手のこと、ホントにスキなんだったら、「良かったね」って言ってあげ
るかな?
 う〜〜ん……分からないよ〜……。
 明日香ちゃんだったら、どう答えるかな?
 考えるのよ。明日香ちゃんになったつもりで……。
125 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月10日(月)14時26分27秒
「あの…吉澤…さん…のこと何だけど……」
 危ない、危ない。呼び捨てにしちゃうとこだったよ。
『よっすぃ〜ですか?』
「うん……」
 私達にはともかく、後藤さんにとっては優しい大事な人みたいだから、気をつけて話さないとね。

「…梨華ちゃんがね、『最近、元気がないみたい』って心配してたから……」
 梨華ちゃん、話のダシに使ってごめんね。
 でも、ウソは言ってないはずだから、許してね。
『そう…ですか……』
「私が気にすることじゃないんだけどさ…後藤さんなら、何か気がついたことがあるんじゃないかなって……」
『……あの…ん〜…』
 何かすごく躊躇ってる感じ。
126 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月10日(月)14時27分04秒
「言いにくいことあるかもしれないけどさ、私達と似たような状況だし、相談に
のれることもあると思うんだよね」
『はい。ありがとうございます』
 それにしても…気になることが一つ。
「…あのさ…あのぉ…敬語…やめない?」
『え?…でも……』
「話しづらいじゃん。歳も一つしか違わないんだしさ。ね?」
『……はい』
 あのねぇ……。

「いや…だから、『はい』じゃなくてさ、『うん』って……」
『だったら…私のことも、〈後藤さん〉じゃなくて、〈ごっちん〉って呼んで
くだ…呼んでね』
「え?……ごっちん?…じゃ、私は?」
『……明日香さ…ちゃん?…』
「ま、急にはね……ハハハ……」
 電話の向こうでも、ちょっと笑ってた。
127 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月10日(月)16時38分42秒

   ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`) (..) <♪がんばれ〜!梨華ターン! 
 (    ) |||  |がんばれ〜!明日香ターン! ジャカジャン!!
 | | | ( ○ ) \______
 (__)_(----)
128 名前:ナナッスィ〜☆ 投稿日:2001年09月10日(月)17時40分19秒

ぐぁ〜!!このカップルって…(略)って思いながら
読んでたけど、超おもしれぇ〜♪作者さん頑張って!!
129 名前:名無しあすりか 投稿日:2001年09月10日(月)21時50分45秒
まさか明日香とゴマが急接近?・・・
130 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月10日(月)23時16分01秒
ご報告忘れてました。
羊で書いた外伝、前スレの最後にあぷしました。
>>127
 作者も頑張るよ!
>>128
 定番じゃないカップルも良いでしょ?
 頑張るっす!
>>129
 梨華ちゃんも心配なことだ(藁
131 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月10日(月)23時16分35秒
 さっきからずっと、安倍さんの視線が私に刺さってる。
 乾いた唇がカサカサいう感じだけど、思い切って言っちゃった。
「安倍さん…あの……私達、キス…しちゃいました」
 きっと明日香ちゃんなら、キスのことは言っちゃうはず。
 だって、もっと言いにくいこともやっちゃってるから……。

「あ〜…そうなんだ。そうだよね。二人とも、スキ同士なんだしね……あはは……」
 納得したみたいな返事だけど、安倍さんの笑顔が固まってる。
 ショック与えちゃったかなぁ……。
「ごめんなさい……」
「何で謝るのさ? 変な子だねぇ…あはは……」
 動揺を誤魔化すみたいに、急にお菓子を食べだした安倍さんを見ながら、不安に
なっちゃうよ。
132 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月10日(月)23時17分12秒
「……ねぇ、梨華ちゃん……」
「はい?」
「明日香とのキス…どんな感じだった?」
 え?……。
 見ると、何か安倍さんの目が妖しく光って……。
 怖いよ〜!
「ど…どんな…って……」
「…いや、冗談…忘れてね…あはは……」

 安倍さん…乾いた笑いが…怖いです……。
 明日香ちゃんがキスしたこと、安倍さんにとってそんなにショックだったのかぁ……。
 もしホントのことを全部伝えたら、安倍さん、どうなっちゃうだろう?
 安倍さんだけじゃなくて、自分の身にも恐ろしいことが起こりそうな……怖い考え
がいっぱい浮かんで来たから、それ以上は考えるのをやめた。
133 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月10日(月)23時17分54秒
 とにかく話題を変えないと。
「あ…安倍さん、『大学イモ』の作り方なんですけど……」
「え?…あぁ…口で説明してもねぇ。今度、明日香も連れて、うちに来なよ。その
時に教えてあげる」
 何とか気まずい雰囲気も消えて、笑顔でそう言ってくれた。
「ホントですか? 約束ですよ?」
「うん。約束ね」
 良かったぁ……。
「その時、上手くできなかったら、二度とキスしちゃいけないことにしよう。うん!」
 ……安倍さん……キスのこと、そんなに気になりますか?
134 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月10日(月)23時18分50秒
 後藤さん…ごっちん、ちょっと打ち解けた感じで、躊躇いながらも話し始めてく
れた。
『あの…キス…なんだけど……』
「?…キス…が、どうかしたの?」
『……よっすぃ〜…キスしようとしたら、本気で嫌がって……女の子同士でキスす
るのって変かなぁ?』

 ふむ……。
 梨華ちゃんからも聞かされてたけど、吉澤は、本当にキスを嫌がってるんだ。
「…ホントに好きなんだから、別に変じゃないと思うけど……」
『……明日香さん達も…キス…します?』
 う……答えにくい質問を……。
「…………うん……」
 やっぱり電話でも恥ずかしいよ……。
135 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月10日(月)23時19分44秒
 私が照れてるのなんか関係なく、ごっちんの声は切実で……。
『…スキになったら…スキになるほど、触れ合ってたい……だから…キスも……』
 一瞬、梨華ちゃんの唇を思い浮かべちゃった。
 それから、唇が重なってる間の一体感とか。
 私、電話越しで、何、赤くなってんだか……。
「……そうだね。分かるよ」
『よっすぃ〜は…違うのかなぁ?』
 ごっちんの声、私の胸にも切なく響いた。

 吉澤の手助けなんか、これっぽっちもしたくない。
 私がこの問題に係わってるのは、あくまで梨華ちゃんにこれ以上吉澤の魔の手が
及ばないようにするためで……けどこのままじゃ、ごっちんも可哀想だよねぇ……。
「…信じてあげなよ」
『え?』
「吉澤…さん…が、ごっちんのこと大切に思ってるのは、端から見てても分かるも
ん。まずは、それで良くない? 駄目かな?」
『……ううん…それが一番大事……』
「だったら…信じてあげなよ」
『うん……明日香…ちゃん、ありがとう』
 いや…あの……あぁっもう!
 らしくない。らしくないよ。
 大体、他の人を励ませるほど、私は強くないんだから。
 …ま、ごっちんが元気になったみたいだから、それは良しとすることに…しよう
かな。
136 名前:名無し 投稿日:2001年09月11日(火)01時20分51秒
明日香は石川に吉澤の魔の手が及ばないようにするより、
なっちの魔の手が及ばないようにする方が先の気がする……。
137 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月11日(火)10時59分46秒
>>136
 なっちの襲撃(藁
138 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月11日(火)11時00分28秒
 何とか和やかな雰囲気の中で、安倍さんには自室へお引き取りいただいた感じ。
 …ホント、冷や汗が出たよ。
 こういう時は、明日香ちゃんに電話〜♪
 明日香ちゃんの声が聞けるってだけで、元気が出るよ。
 勢い込んでダイヤルする。

 ツ〜ッ…ツ〜ッ…ツ〜ッ…。
 あれ? 話中?
 いや〜ん!
 今直ぐ明日香ちゃんの声が聞きたいよ〜!
 もう! 私と明日香ちゃんの愛の時間を邪魔するのは、どこの誰?!
139 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月11日(火)11時01分11秒
 ツ〜ッ…ツ〜ッ…ツ〜ッ…。
 …もう10分間、ずっと話中……。
 おかしい……明日香ちゃん、長電話キライなのに。
 ふぇ〜ん。泣いちゃいそう……。
 明日香ちゃん、誰とお話ししてるの?

 ま、まさか…まさか、まさか!
 明日香ちゃんに限って…浮気…なんて……。
 …まさか…ねぇ……。
 そんなことあるわけない!……よね?
140 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月11日(火)11時02分12秒
 キスの話以外にも、ごっちんのことを吉澤がガラス細工を触るように、過剰な
ほど大切に接してるってことが分かった。
 あまりにも私の扱いと違いすぎて、怒りよりも先に呆れるばかりだ。
「……そっかぁ。ごっちん、大事にされてるじゃん」
『うん…そうなんだけど……』
 まぁ、「そうなんだけど」だよね。
 大事にするにしても度が過ぎてて、ごっちんからしたらもどかしいばかりだと思
う。

「さっきも言ったけどさ、信じてあげなよ。そしたら、徐々に変わってくるかもし
れないしさ」
『うん…ありがとう。すっごい気が楽になったよ』
「…いや…別に……あ、もうこんな時間。長電話してごめんね」
 照れちゃったから、慌てて話を切り上げる。
『ううん。また、話を聞いてくれる?』
「いいよ。じゃ、また」
『またね〜』
141 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月11日(火)11時02分57秒
 ふぅ〜……。
 やっぱり、相談にのるなんて柄じゃない。
 疲れちゃって……。
 あれ?
 そう言えば、梨華ちゃんから電話してくれるって言ってたのに……。
 ずっと話しっぱなしだったから、梨華ちゃん、怒ってるかも。
 やっば!
 梨華ちゃ〜ん、ごめん。許してね。
 速攻で電話しなきゃ!
142 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月11日(火)13時22分57秒
  ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`) (..) <あすりか も チャミ銀もがむばれ!! 
 (    ) |||  |ジャカジャカジャーン!
 | | | ( ○ ) \______
 (__)_(_--_)

143 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月11日(火)14時53分47秒
>>142
 「チャミ銀って誰?」とか、一生懸命考えてしまった(藁
 はい! 頑張りまっす!
144 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月11日(火)14時54分35秒
 私はすっかりネガティブ・モードに突入しちゃってて……勝手にあれこれ想像し
ちゃって、それがまた次の嫌な想像につながって……。
 恐怖のネガティブ・サイクルにズブズブと沈んでた。
 最初は、自分でも突飛な考えだと思ってた「明日香ちゃん浮気説」が、いつの間
にか既定事実みたいになってて、私を押しつぶそうとしてた。
 明日香ちゃん…私を見捨てないで……クスン。

 そしたら明日香ちゃんから電話がかかってきて……。
「明日香ちゃ〜ん!…ふぇ…ふぇ〜ん……」
『梨華ちゃん?! ど…どうしたの?』
「浮気なんかしちゃ、いやだ〜!」
『…はぁ?……ちょっと梨華ちゃ〜ん!』
 ……明日香ちゃんと話が出来るようになるまで、10分以上は泣き続けてた。
 後から考えればバカバカしくって……明日香ちゃんをものすごく困らせちゃった。
 明日香ちゃん、ごめんなさい。
145 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月11日(火)14時55分44秒
 …梨華ちゃん……。
 もっと自分に自信持とうよ。
「私が浮気なんかするわけないじゃん」
『そうだけどぉ……明日香ちゃんが可愛すぎるからいけないんだよ……一緒にいな
いと誰かに持って行かれそうなんだもん……』
 持って行かれそうって…私は物か!
 何を言ってるんだか……。
『心配なのぉ……ねぇ…私のこと、スキ?』
 もう…すぐそういうこと聞く。
 私がそういうの苦手だって知ってるくせに。

『ねぇ、明日香ちゃん…一回だけでいいから言ってよ…お願い』
 だってぇ……電話でも恥ずかしいんだよ……。
『ねぇったらぁ……明日香ちゃん?』
「……好…き……」
『え? 聞こえないよぉ』
 梨華ちゃん…わざと聞こえないフリしてるでしょ?
 意地悪……。

『私のこと、スキ?』
 梨華ちゃんの姿を思い浮かべる。
 私を見て笑ってる。どこかウサギに似てる笑い顔。
「…好きだよ……」
『私も! 私も明日香ちゃんのこと、大・大・大スキだよ!!』
 もう…梨華ちゃんたら……まぁ…そういうとこも可愛いけどさ。
146 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月11日(火)16時19分21秒


          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         <  いつも以上にネガティだドラァ!!
    ∩_∩   \
   ((=゚Д゚)O
   (O(ー,)丿
   〜|_|_|
    (__)_)
147 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月11日(火)19時23分11秒
面白いですね〜更新も早いし
どうなっていくのか楽しみです
なっちがなにげに怖い…
148 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月12日(水)00時29分33秒
>>146
 む。耳がある。と言うことは黄色いドラえもんか?(藁
>>147
 ありがとうございます。
 なっちの活躍、外伝もよろしく!
149 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月12日(水)00時30分25秒
 エヘヘ。
 明日香ちゃんに『好きだよ』って言ってもらっちゃった。
 これで明日も頑張れそう。
 やっと落ち着いて、それから今日の私の張り切りぶりとか、保田さんのツッコミ
疲れのこととか…安倍さんの小姑ぶり…なんかをお話しした。

 明日香ちゃんは、『ふんふん』って感じで聞いてくれてたけど、安倍さんにキス
のこと聞かれた話になると、『へぇ…』って声を出した。
『なっちもキスに興味があるんだ…ふ〜ん…ちょっと意外だなぁ』
 …明日香ちゃん、それは違うと思うよ。
 安倍さんが興味あるのは、「明日香ちゃんが」キスしたってところだと思うんだ
けど……。
150 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月12日(水)00時31分20秒
「…安倍さん…明日香ちゃんがキスしたの…ちょっとショックだったみたいだよ」
『何で?』
 いや…何でって……。
「明日香ちゃんのお姉さんのつもりだから、妹がキスなんてって思ったんじゃない
かなぁ……」
『ふ〜ん…そんなもんかな?』
 全然ピンと来ないって感じ。
 ん〜…明日香ちゃんは実際にお姉さんだから……。

「例えば…明日香ちゃん、弟さんがキス……」
『絶対駄目ぇ! まだ早い!!』
 …明日香ちゃん……小姑になってる。
 弟さんにジェラシー感じちゃった私って……。
「……でしょ? 安倍さんも同じ気持ちなんじゃないかなぁ?」
『なるほどぉ…』
「だから…ね?…それ以上のことは秘密」
『そだね。なっち、泡ふいて倒れちゃうかもしれないしね』
 泡ふいて倒れる安倍さん……う〜ん…すごいことになりそう。
151 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月12日(水)00時32分27秒
 一通り梨華ちゃんの話を聞いて、それから私がさっきのごっちんとの話をする。
『ごっちんとお電話してたのぉ?!』
 …梨華ちゃん、心配するような内容じゃないから。
「…吉澤がごっちんに対して、すっごくデリケートな扱いしてるのは間違いないね」
『……〈ごっちん〉って…明日香ちゃん…いつから、〈ごっちん〉って呼ぶように
なったの?』
 だぁっ!
 もう、梨華ちゃん…そんな細かいことでジェラシー感じないでよ!
「いつまでも敬語じゃ話しづらいからね。〈明日香ちゃん〉〈ごっちん〉って呼ぼ
うって……」
『イヤだぁ…〈明日香ちゃん〉って呼んでいいのは私だけ……』
 いや…そんなこと言われても……。

 もう無理矢理話を元に戻す!
「……それで…吉澤の態度に疎外感を感じちゃってるわけよ」
『…そりゃ、ごっちんは可哀想だよ…でも…でも…もう、よっすぃ〜に係わるのよ
そうよ…』
「こっちが係わりたくないって言ったって、どうせまた、あいつの方から何か仕掛
けて来るって!」
『でもぉ……また明日香ちゃんが痛くされたりしたら、私、イヤだもん……』
「私は大丈夫。それより梨華ちゃんの方が……」
『だって明日香ちゃん……』
 ちょっとの沈黙が、すごく重かった。
152 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月12日(水)00時33分14秒
 何か言ってよ、明日香ちゃん……。
 私…何だか…切ないよ……。
『……もう…遅いから、梨華ちゃん、寝ないと』
 え…このままじゃイヤだよ。
 このままじゃ…よっすぃ〜のことしか残らないもん。

「……キス…して」
『え?…何、梨華ちゃん…何て言ったの?』
「キスしてほしい……じゃないと…寝られないよ……」
 明日香ちゃんが…とにかく明日香ちゃんが感じたかった。
『……電話だよ?』
「それでもいいの…それでも私には届くから」
 言ってから、自分の携帯電話の通話口に、チュッて唇をつける。
『梨華ちゃん……』
 明日香ちゃんのキス、こうしたら、きっと電波になって私に届くよ。
 待ってるから……。
153 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月12日(水)00時34分02秒
 無言。
 そうだよね。変なことお願いしてるのは分かってるの。
 でも……一日の最後に、明日香ちゃんを感じて眠りたい……。
『…梨華ちゃん……』
 躊躇いがちな声。
「うん…」
 きっと明日香ちゃん、眉を寄せて困った顔してるね。
 目の前にいるみたいに様子が浮かんでくるよ。

『……チュッ……』
 明日香ちゃん……。
 真っ赤な顔で、通話口を私だと思ってキスしてるんだね。
 すごい…すっごい可愛いね。
 明日香ちゃん、大スキ。
『…届いた?』
「うん…ありがとう……これでグッスリ寝れそう」
『じゃ…おやすみ』
「…おやすみなさい……」
 明日香ちゃんと私の、遠くて近い一日がやっと終わった。
154 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月12日(水)08時25分54秒
 梨華ちゃん……。
 駄目だ…私、完全にknock downされちゃった。
 電話越しのキス…確かに梨華ちゃんの唇の温度を感じて……ゾクゾクしちゃった
よ。
 さっきまでは平気だったのに…梨華ちゃんに会えないのが…寂しくて…切なくて……。

 ちょっとの間だけ、梨華ちゃんが電話を通して傍にいて……私の中にいる梨華ちゃ
んを呼び起こした。
 ドンドン、ドンドン溢れてきて…私を梨華ちゃんでいっぱいにする。
 なのに…なのに、どうして充たされないの?
 こんなに一人が寂しいなんて…知らなかったよ。

 頭から布団をかぶっても、なかなか寝つけない。
 梨華ちゃん…早く帰ってきて……。
 じゃないと……枕が涙でグシャグシャになっちゃいそうだよ……。
155 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月12日(水)15時15分08秒
 ゝ‐――――∂――∂――――∂――∂――――ゝ
          /   /       /   /
          /   /       /   /
          /   /  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         /   / <恥ずかしいよ梨華ちゃーん
        /   /   \__________
        /   /       /   /
       /   /       /   /
      Λ_/Λ  /       Λ/ Λ  /  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( /ー゜0)/     (^▽^ ) / <明日香ちゃん好きぃー♪
    (つ   つ     ⊂/   つ   \__________
   ←λ_ ~) ~)ヽ   ←λ_~) ~)ヽ
   ヽー(__)_) ゝ  ヽー(__)_) ゝ
156 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月12日(水)20時57分40秒
明日香もだんだんと梨華ちゃんにはまっていってますね〜
ラブラブでいい感じ〜
157 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月13日(木)10時49分28秒
>>155
 ブランコあすりか……可愛い……。
>>156
 自分からは決してそれを見せないけど、心の中は梨華ちゃん一色……て感じ
にしていきたいなと思ってます。
 ……作者の手を離れて勝手に展開しちゃうときがあるので、確約はできませ
んが(藁
158 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月13日(木)10時50分04秒
 次の日は朝五時起き。
 でも、私は明日香ちゃんからもらった元気で爽やかに朝から出発できた。
 すぐに明日香ちゃんにおはようの挨拶。
 と言っても、まだ明日香ちゃんは寝てるだろうからメールだけど。
「おはよう、明日香ちゃん。昨日はステキなキスをありがとう。愛してる! 梨華」

 部屋を出たら、隣部屋の保田さんも、ちょうどドアを閉めたところだった。
「おはよう、石川」
「おはようございま〜す」
「ホント、あんたは元気だね……」
 ちょっとうんざりした感じの保田さん。
「愛の力です!」
「…あ、そう……」
 何か反応が良くない。保田さん、昨日の疲れがまだとれてないみたいね。

「おっはよう!」
「あ、安倍さん。おはようございま〜す」
「なっち、おはよう」
 全員がそろって、すぐに出発。
 この後、朝のラジオ番組に出演して、その足で空港に行って仙台へ。
 ハードスケジュールだけど、愛のパワーで頑張っちゃう!
 そんな元気いっぱいの私を見て、保田さんがため息をついてる。
 ……何でだろう?
159 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月13日(木)12時13分45秒
 朝、目覚めたら、携帯がメールの着信を知らせてた。
 梨華ちゃんだ!
 飛びつくようにメールを開く。
「おはよう、明日香ちゃん。昨日はステキなキスをありがとう。愛してる! 梨華」
 嬉しい……以前だったら、まず、恥ずかしいよ…って思ってた内容が、とにかく
今は嬉しかった。

 返事を、「おはよう」まで打ってから、梨華ちゃんに伝えたいことが溢れてきて……。
 結局、
「忙しくて大変だね。体に気をつけて、元気で帰ってきてね。明日香」
って……。
 普通じゃん!
 ……私、梨華ちゃんみたいに、「好き」って気持ちをストレートには表現できな
いよ。
160 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月13日(木)12時14分33秒
 何だか自分が情けないような気がして……ノソノソと着替える。
 昨日の電話越しのキス……また思い出しちゃった。
 だって…今はあれが一番新しい梨華ちゃんの感触だから……。
 でも……何か、普通のキス以上にHな感じだったなぁ。
 頭の中で、梨華ちゃんの唇をいっぱい想像したから…かな?

 ブラジャー着けようと思って前屈みになって気がついた。
 ……何で君は一々反応するのかな? 乳首君……。
 そっと手を伸ばして掌で包み込むと、思った以上に存在感がある。「早く梨華
ちゃんに触ってもらいたいよ」って駄々をこねてる。
「…私も…早く梨華ちゃんに会いたいよ……」
 ちょっと乱暴にピンッて指で弾いたら、キュ〜ッて痛みが胸にしみ込んでいった。
161 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月13日(木)18時18分41秒
乳首“ちゃん”でお願いします
162 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月13日(木)20時00分51秒
161です。おもしろいです!気を悪くなさらないでください。
163 名前:モー。馬党 投稿日:2001年09月13日(木)21時23分32秒
>作者さん
 (羊)で見かけて以来、もう読むのが生活の一部といった感じです。
ただ、あまり無理はなさらないようにお願いしますね。

>Nanashi&Co.さん
 エッセンスとしてのAAも小説同様お気に入りなので今後も楽しみにしてます。
「恥ズ我リヤ」って、ひょっとして我リヤ好きですか?
164 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月13日(木)22時09分48秒
僕にレスが来るとは思ってもみかった(w
165 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月13日(木)23時33分04秒
>>161-162
 あぁ、そうかも。「乳首ちゃん」の方が雰囲気いいかもね。
 …でも、訂正って出来るのかな?
 ……そういう風に読みなおしてください(藁
>>163
 ありがとうございます。
 大丈夫です。駄目なときは遠慮無く更新を休んじゃいますから(藁
166 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月13日(木)23時33分49秒
 朝一のお仕事も無事やり終えて、あっと言う間に仙台に到着ぅ!
 明日香ちゃんに牛タン買って帰るんだぁ。ルンルン♪
「…梨華ちゃん……」
「何ですか?」
 安倍さん、何で呆れ顔なんですか?
「お土産、買いすぎじゃない?…さっきはウニを二箱も、東京に直送してたっしょ……」
「全っ然、大丈夫です!」

 だって、明日香ちゃんへのお土産なんだもん。
 朝の番組が終わって携帯を見たら、明日香ちゃんからの返事メールが届いてた。
「体に気をつけて、元気で帰ってきてね」
って。
 東京で明日香ちゃんが待ってる。
 お土産持って、元気に帰るんだ。
 北海道のウニ。喜んでくれるかなぁ、明日香ちゃん。
 青空に浮かぶ明日香ちゃんの顔に向かって、ニコッて笑う私。
 保田さんのため息が、さっきより深くなったような気がするけど……ま、いっか♪
167 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月13日(木)23時34分17秒
 仕事場に行ったら、
「おっ! もう大丈夫なの?」
 主任さんが声を掛けてくれた。
「はい。昨日は休ませてもらってありがとうございました」
 何でもないよって感じで手を振って行っちゃった。

 やっぱり大人って安心感があるよね。
 私もあんな風になれるのかな。
 梨華ちゃんを安心させられるようになりたいな……。
 よしっ! 今日も一日、頑張ろう!
 まずは自分のことをちゃんとしないと。
 ちょっと耳のピアスに手をやって、梨華ちゃんの姿を思い浮かべる。
 梨華ちゃん…いつかはきっと…ね。
168 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月13日(木)23時35分39秒
 仙台でのプロモーションもバッチリ。
 ……相変わらず私がハイテンションで、安倍さんが笑って、保田さんがツッコミ
を入れてる。
 見る見るうちに保田さんが疲れてるような気が……大丈夫だよね。
 ポジティブッ!

 夕食を挟んで、ラジオ、テレビをはしごして。
「明日、午前中が移動で、午後から雑誌の取材があって、その後はオフですよね?」
「…うん……」
「明後日は仕事も午後からだし、のんびりできますね」
「…そうだね……」
 さっきから安倍さんも保田さんも、返事が短い。
 私一人でお話ししてるみたい。

 ようやくホテルに到着したとき、保田さんだけじゃなくて、安倍さんも疲れ切っ
た様子だった。
 でも、私はウキウキ気分。
 疲れてはいたけど、明日には東京に帰れるだもん。
 また明日香ちゃんに会える!
169 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月14日(金)07時15分58秒
「お疲れさまでした〜」
「お疲れさん」
 仕事が終わって、急いで着替えてそのまま買い物へ。
 大した物は買えないだろうけど、お帰りの気持ちを込めて、梨華ちゃんへのプレ
ゼント。
 何にしようかなぁ。

 まずは……梨華ちゃん、小物がいっぱい欲しいって言ってたからそこら辺を見て
みるかな。
 ん〜と……あ……アフロ犬だ……。
 ホント言うと、私はこいつ可愛いとは思えないんだけど……梨華ちゃんは好きみ
たいだし……買ってみるかな。
 結構いろいろあるんだね。どれにしよう……ぬいぐるみはもう部屋にあったし……。
 へぇ、ストラップもあるんだ……。
 一瞬、昨晩の電話越しのキスを思い出して……結局、それを買っちゃった。
170 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月14日(金)07時16分36秒
 安物だけど、ま、梨華ちゃんだってお土産にそんな高価な物を買ってくるわけな
いし、後は明日ケーキでも買っていけばいいよね。
 それに、可愛いとは思えないそのアフロ犬に、何となく親近感も感じてきたし。
 こいつらも、自分じゃ可愛いとは思ってないよ。
 だけど、自分に自信がないわけでもない。個性的なのが自分のいいとこ。
 きっとそう思ってる。だって……私もそう思ってたから。だからモーニング娘。
でいられたんだ……。

 ある意味、私の分身みたいに思えてきたそいつを持って自宅へ。
 「飯、飯」と騒ぐ弟のために料理を温めなおしたり、後かたづけをしたり。
 それからやっと自分の部屋でホッと一息。
 何げに結構忙しい毎日なんだよね。
 ベッドにドサッと腰を下ろすのと、携帯が鳴るのは同時だった。
171 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月14日(金)07時17分37秒
 ホテルの部屋に入ったら、超速攻で明日香ちゃんに電話。
「もしもし、明日香ちゃん?」
『梨華ちゃん、疲れてない? 大丈夫?』
「全然大丈夫。明日香ちゃんの声聞いたら、すぐ元気になれるから」
『ホントにぃ?』
 二人の笑い声がそろう。

「明日香ちゃんにお土産買ったよ」
 ウニに牛タン。
 きっと明日香ちゃんビックリするよね。
 何だか、今から楽しみだなぁ。
『気を遣わなくっていいのに…何買ったの?』
「ヒ・ミ・ツ。帰ってからのお楽しみ」
『えぇ〜…教えてよ』
「ダ〜メ。知りたかったら、明日、光の速さで家に来ること」
『チェッ…分かりましたぁ。帰ったら電話してね。すぐに行くから』
「うん」

 それから…今日のことを、いっぱい話して……。
 私を、いっぱいいっぱい届けて、明日香ちゃんを、いっぱいいっぱい、い〜っぱ
い感じた。
 でも……それでもやっぱり足りないから……。
「明日香ちゃん……」
 おねだりの声。
『………うん……』
 昨日よりは短い躊躇い。
 私の唇が電話に近づいて、明日香ちゃんが近づいてくるのも感じて……。
『チュ〜ッ……』
 何だか昨日よりちょっと長めのキスだった。
172 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月14日(金)12時17分56秒
 何か…昨日以上にドキドキして……。
 まるで直接、梨華ちゃんとキスしたみたいに感じてた。
 その証拠に……もう顔も熱いし…頭もボ〜ッてしてる。
「…梨華…ちゃん……」
『何ぃ?』
「……好き…大好き……」

 思いはこんなにあるんだよ。
 でも、日ごろはそれが素直に出せないの。
 今は…ただとにかく梨華ちゃんへの思いだけが溢れて……。
『明日香ちゃん…嬉しい…もし明日香ちゃんが目の前にいたら、ギュッて抱きしめ
ちゃうくらい……』
 梨華ちゃんに抱きしめられたら……柔らかい肌の感触が思い出される。
 何か私…一人で興奮しちゃってる?

『明日帰ったら、いっぱい抱きしめちゃうから』
 ホントに?
 キュンッて胸が苦しくなって、今からもう息苦しい感じ。
『じゃ、明日ね。連絡したら、すぐに来てよ? 絶対だよ?』
「…うん……」
『嬉しい。じゃ、おやすみなさい』
「…おやすみ……」
173 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月14日(金)12時18分32秒
 何か電話の明日香ちゃん、すごく可愛く感じた。
 私の帰りを心待ちにしてくれてるのが、すごく伝わってきた。
 行く前は結構平気そうだったのに……。
 今日は何だか、寂しそうに聞こえたけど……私の考えすぎかな?
 でも、そんな風に感じたんだけどなぁ……。

 もしかして…明日香ちゃんって、意外と甘えん坊さんなのかな?
 そうだったら…かぁわいい……。
 私にもっともっと甘えて欲しいよ。
 帰ったら、そのこと、追求しちゃおうかなぁ。
 明日香ちゃんに会ったときの楽しみが、また一つ増えて、もうルンルン気分で
すぐに眠りに入り込めた。
 明日香ちゃんのお陰だね。ありがとう……。
174 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月14日(金)12時19分20秒
 ……何か…やばい……。
 電話を切った後も、梨華ちゃんのことしか考えられなくて……しかも足下どころ
か、腰の辺りがすごく頼りない感じ。
 これは……あのときと同じ感じ……梨華ちゃんに「抱かれたとき」と。

 やばいよ…どうしよう……。
 自分を誤魔化すように、さっさと布団に潜り込むけど……眠れない。
 下半身は、フワフワ、フニャフニャした感じだし、顔から頭まで熱くてボ〜ッと
してる。
 それなのに目だけは冴えて、梨華ちゃんの姿だけはハッキリ見える。
 あのときの梨華ちゃんが……。

 綺麗な肌を私に寄せて、そっと私を包み込む。
 耳元で囁く「明日香ちゃん…」って言葉が、私を溶かす。
 指先が、肌の上を滑るように動いて…「あ…ぁふ…あっ…」……喘ぎを呼び起こ
す。
 どうしようもなく、そんなイメージが次々に湧いてきて、逃げだそうとする私の
理性を駆逐していく。
 したことが無い訳じゃない。好奇心から自ら手を伸ばしたこともある。
 でも…でも…欲求に負けてするなんて……初めて……。
 もう…駄目……我慢…できないよ。
175 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月14日(金)12時20分25秒
 梨華ちゃん…梨華ちゃんが…欲しい…欲しいよ!
 右手が伸びて胸を包む。
 左の指がお腹の方から、さらに下へと這っていく。
 恥ずかしい……まだそんな理性が残ってる。でも、駄目。その動きを止めること
は出来なくて……。

 乳房の周囲をさするように這っていた指が、頂上へとたどり着く。
「ん…」
 昨日の夜、生意気な自己主張をしてた乳首ちゃんが、指の動きに嬉しそうに弄ば
れてる。
 指の動きはもどかしいくらいにゆっくりで……「もっと…もっと…」って、乳首
ちゃんがどんどん張り詰めていく。
 この指の動き…梨華ちゃんのマネ……それとも…私の本能的なものかも……。

 左の指は、また別の意志を持って、ショーツの中へ潜り込んでる。
 だらしなく密を溢れさせた花弁の上、勝手に顔を覗かせている雌しべを包囲する
ように、じわじわと円を描いて這い回る。
 期待に身を震わせて、ますます固くなるそれ。でも急に身を離して、決定的な接
触はお預け。
 今度は花弁を挟み込んで、すり合わせて……。
「うぁ…ん…っはぁ……」
 背中を走る快感に仰け反り、腰を揺らす。
176 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月14日(金)12時21分22秒
 心の隅の後ろめたさが、余計に快感を増幅してる。
「梨華ちゃん…梨華ちゃん……」
 つぶやきと共に、左の親指が雌しべを撫でて、声も出ないほどの強烈な性感に
涙がこぼれる。
「あ…ん…あぁ…」
 信じられない……指が…自分の指が花弁の中央に入っちゃった……。

 意図せず起こった事態。
 でも、そこは何の躊躇いもなく、奥へ奥へと指を飲み込み続けて……。
 初めて飲み込んだ自分の指を、優しくあやすように包む温かさ……心地よさ。
 その優しさの代償のように、身体の芯を貫くような強い快感。
 あっと言う間に翻弄されて、真っ白な視界にただ梨華ちゃんだけが浮かんでいて……。
 胸元にあった右手を唇に寄せて、そろえた薬指と小指にキスをする。梨華ちゃん
の唇に見立てて……。

「う…うぁっ……」
 跳ねるように身をヒクつかせて……。
 柔らかい…梨華ちゃんの唇……。
 それでも梨華ちゃんを感じ続けてた。崩れるようにベッドに沈んでからも……。
177 名前:にいにいにい 投稿日:2001年09月14日(金)18時26分24秒
梨華を思いながらの明日香の1人H
興奮させていただきました。どうもです
178 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月14日(金)21時24分26秒
やつぱり乳首ちゃんの方が良いかも。君だとちょっと♂ぽいからね。

 ♪
         ∩_∩
         ノノノノ人ヽ
        ( ^▽^)明日香ちゃん待っててねぇ〜
       ⊂  Y   つ 
    〜    |_ノつ _|
           U
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
179 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月14日(金)21時27分08秒
ずれた 無駄レス ゴメソナサイ
 ♪
         ∩_∩
         ノノノノ人ヽ
        (  ^▽^)明日香ちゃん待っててねぇ〜
       ⊂  Y   つ 
    〜    |_ノつ _|
           U
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 

180 名前:JZA−70 投稿日:2001年09月14日(金)23時37分54秒
毎日の更新お疲れ様です。この更新ペース、他スレにはない凄い事と思います。
楽しみなだけに非常に嬉しく思います。(牛タンとウニがとても気になる)
ところで羊、復帰しましたね。過去ログ、懐かしいです。(他の方のレスとかね)
181 名前:まちゃ。 投稿日:2001年09月15日(土)01時11分04秒
>>180

場所教えて。
182 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月15日(土)02時29分26秒
>>181
よく見るけど、君は完全な教えて君だね(w
183 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月15日(土)12時11分52秒
>>177
 そう言っていただけると嬉しいです。
 ある意味、明日香に一人Hさせるために、石川を地方に出したような(藁
>>178
 じゃ、これからも乳首ちゃんの方向で
>>180
 このペースがどこまで続けられるかはわかりませんが、ま、こだわらず
頑張りまっす!
 羊、復活したんですか。ずいぶん時が経ったように感じますね。
184 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月15日(土)12時12分29秒
>>177
 そう言っていただけると嬉しいです。
 ある意味、明日香に一人Hさせるために、石川を地方に出したような(藁
>>178
 じゃ、これからも乳首ちゃんの方向で
>>180
 このペースがどこまで続けられるかはわかりませんが、ま、こだわらず
頑張りまっす!
 羊、復活したんですか。ずいぶん時が経ったように感じますね。
185 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月15日(土)12時13分20秒
 爽やかな目覚め。
 だって今日帰ったら、明日香ちゃんに会えるんだもん。
 お土産で料理して、二人で食べながらおしゃべりして……。
 それから……本物のキス……何とか一緒にお風呂にも入りたいなぁ…キャッ。
186 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月15日(土)19時33分50秒
     ⌒下 ̄ ̄ ̄ ̄不⌒
      ‖  ><  ‖
       ||<    >|
     ξ||Ω>皿< ||ξ
  / ̄ ̄ ̄ ̄ (○) ̄ ̄ ̄ ̄\
γ γーーーーヽ γーーーーヽ ヽ
| || ̄ ̄ ̄ ̄ |  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ||       | | Λ Λ ||< 明日香ちゃん待っててね!
| μ____j  し_( ^▽^ ) _j | \______
| −−−−−  −−−−− |
|      EF 58 61       |
⊂ニニーーー-ヽ、  γーー-ニ二⊃
|    ̄ ̄ ̄\ヽ  / /  ̄    |
|◎  i     \∨/    i ◎ |
卜ーー+ーニニニニニニニー+ー-|
 ‡   | |    Π‖  | |   ‡
 ‡    ̄| | ̄ ̄Hニ  ̄ | | ̄|   ‡
     ‡=廿=========廿===‡


187 名前:名無し 投稿日:2001年09月16日(日)05時23分53秒
復活(?)した羊に誰か石川福田組立てたようだね。
188 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月16日(日)21時59分00秒
>>186
 JRで帰還ですか(藁
>>187
 お、また覗いてみたいなぁ。
189 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月16日(日)21時59分42秒
 ニヤニヤしながら、早速おはようのメールを打つ。
「おはよう、明日香ちゃん。昨日のキスも嬉しかった。明日香ちゃんをいっぱい感
じたよ。でも、今日帰ったら、ずっと一緒にいたいなぁ。お泊り。ね? 梨華」
 離れてても、明日香ちゃんに励まされて頑張れたけど、やっぱり傍にいたいよ。
 これからドンドン明日香ちゃんのいる東京に近づいていくからね。
 待っててね。
190 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月16日(日)22時01分26秒
 複雑な感じだよ……昨日のこと。
 もう痛くなかったってことは嬉しいけど……何か…ちょっと罪悪感……。
 梨華ちゃん本人がいないところで…その…想像しちゃって…Hなことして……。
 それに…欲望に負けちゃったってことだし……こんなこと初めてだよ。
 梨華ちゃんのこと、それくらい好きってことだけど……。

 自分の中のHな衝動が、あそこまで大きいとは思ってなかった。
 理性の手におえないほどに暴走する欲望。
 何か…怖いよ…私、大丈夫なのかな?
 やっぱり梨華ちゃんが傍にいてくれないと、私おかしくなっちゃいそうだよ。
 梨華ちゃん…早く帰ってきて。
191 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月16日(日)22時02分19秒
 そんなこと思ってたら、梨華ちゃんからメール。
「おはよう、明日香ちゃん。昨日のキスも嬉しかった。明日香ちゃんをいっぱい感
じたよ。でも、今日帰ったら、ずっと一緒にいたいなぁ。お泊り。ね? 梨華」
 梨華ちゃん……キス、私も嬉しかったけど…素敵過ぎて私、おかしくなっちゃっ
たよ。
「梨華ちゃん、おはよう。キス、恥ずかしかったよ…私には刺激が強過ぎ。梨華ちゃ
んと話してるだけで十分だよ。お泊り…いいよ。話したいこと、いっぱいあるし。明
日香」
 とにかく、早く梨華ちゃんに会いたいよ。
192 名前:JZA−70 投稿日:2001年09月16日(日)23時40分36秒
猪突猛進(良くも悪くも)の梨華ちゃんに明日香ちゃんの体が異変!ですね。
離れる事も大事ですね。明日香ちゃん?梨華ちゃん止めますか?それとも(以下略
こんな2人にまだまだ障害は多そうです。なんかなち姉恐いです。
193 名前:名無し 投稿日:2001年09月17日(月)01時55分25秒
すごいね
194 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月17日(月)11時12分18秒
>>192
 体も心も異変!です
 なち姉、嫁いびりかな(藁
>>193
 すごいっすか?
 ありがとうございます。
195 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月17日(月)11時16分07秒
 明日香ちゃんからのご返事。
 お泊りOKだって! やったぁ!!
 明日香ちゃんの傍にいられるって思うだけで、こんなにドキドキする……ずっと
ずっと寂しかったんだもん。
 出発時間になるのももどかしいくらいにワクワクして、安倍さんと保田さんを引っ張
るようにホテルを出た。

 安倍さんが「ちょっと待ってよ」って私を呼びとめようとする。
「梨華ちゃん、そんなに急がなくっても……明日香は逃げたりしないっしょ?」
「急がなきゃ、ダメです!」
「…何で?」
「明日香ちゃんと一緒にいられる時間を、一分、一秒でも長くしたいんですもん♪」
196 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月17日(月)11時17分28秒
間違い。
↑は石川視点です。
申し訳ない!
197 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月17日(月)11時18分01秒
 それを聞いて、保田さんが呆れたように言う。
「…いや、でも飛行機の時間は決まってるから……」
「何でそんなこと言うんですかぁ。気持ちの問題です。気持ちの!」
「…気持ち…ねぇ……」
「押さえきれない思いが、私を突き動かすんです!」
 それでお二人とも納得し(諦め)てくださったみたい。

 なだれ込むようにしてタクシーに乗って、
「空港まで超特急で!」
 待っててよ、明日香ちゃん。
 愛しの梨華が飛んで帰りますよ。
198 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月17日(月)14時28分05秒
 いつも通りに仕事場へ行って、いつも通りに働いて……。
 でも、心の中はいつもと違ってそわそわ。

 梨華ちゃん、お昼頃には東京に戻れるって言ってたなぁ。
 でも、まだ仕事があるって……。
 私も夕方まで仕事あるし……。
 まだ会えるまで八時間ぐらい……はぁ〜……。

 いけない、いけない! 仕事に集中しなくちゃ。
 梨華ちゃんは一生懸命に仕事して帰って来るんだから、私もちゃんとしなきゃ。
199 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月17日(月)14時28分38秒
 さっきから、これの繰り返し。
 ロッカーの中のバッグに入れたままの梨華ちゃんへのプレゼント、アフロ犬のス
トラップが気になったり……。
 こんなに人と会うのが待ち遠しいことなんて初めてだ。
 何だか胸が苦しい感じだけど…それが嬉しくもある。

 私も変わったけど、梨華ちゃんもずいぶん変わったと思う。
 何せ、最初はレイプする側とされる側だったんだから……。
 それが今じゃ、つき合ってて、こんなにいて欲しい存在になってるんだから、世
の中どうなるかわからないね。
 …ただの耳年増だった私が、実際にあんなことや、こんなことまで経験しちゃっ
たわけだし……。
 ……あらためて自分の身に起こったことを振り返って…ちょっと怖いよ……。
200 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月17日(月)22時21分31秒
  Λ_Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( 0゜-゜0) <明日香ちゃん、早く帰ってきて!
 ⊂    )つ  \________
  人 γヽ
〃(__人__ノ
200取ってしまいました。自分が取るのは忍びないので明日香タンにあげます。
201 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月18日(火)14時48分40秒
>>200
 200あすりか、おめでとうございます(藁
 記事数が200超えましたけど、まだ124KB程ですから、続行して
いいすよね?
202 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月18日(火)14時49分39秒
 飛行機さえも超特急で東京に到着!
「時間通りだけどね」
「保田さん……せっかく私が盛り上がってるのに……」
「はいはい。愛しい明日香に早く会いたいんでしょ。さっさと歩く!」
 保田さんの対応が冷たい。何かの仕返しをするように……どうしたんだろう?
 とにかくご機嫌斜め。
 私はずっと一生懸命にお仕事したから、きっと安倍さんだね。笑ってばっかり
だったし。

「大変だね、梨華ちゃん。圭ちゃん、ちょっと怒っちゃったみたいだよ」
 へ?…私が怒らしちゃったんですか?
「…私…怒らせるようなこと、してないですよね?」
 キョトンッてしてる私を見て、安倍さん、ため息ついてる。

「気づいてないのかぁ……あのね、梨華ちゃん…今回はちょっとハリキリすぎっ
しょ。圭ちゃん、フォローに四苦八苦してたよ」
 ……そうでした?
「そうだったの!…後で圭ちゃんに謝っといた方がいいよ」
 そうだったのかぁ……全然気がつかなかった。
 確かに振り返ってみれば、かなりヤバイことも連発してたような……。
 保田さん、ドンドン先に歩いていっちゃってる。
 どうしよう……。
203 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月18日(火)22時36分51秒
      ジャカジャカジャジャカジャカ!!
  ∧_∧   (....)   _____________
 ( ´∀`)// /
 (つ ( ○ )<この唄を送りますぅ〜♪ 
 | ( ─ )  \____________
 (__)_)ガンバレ!  


204 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月19日(水)16時20分25秒
>>203
 ギター?弾けるのか……うらやましい
205 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月19日(水)16時21分17秒
 昼休みにホッと一息ついてたら、携帯電話が鳴った。
『もしもし、明日香ちゃん?』
「梨華ちゃん? もう東京着いた? 飛行機揺れなかった? 仕事、何時頃終わり
そう?」
 そんな一度に聞いても仕方ないのに、私、かなり焦ってるなぁ。
 でも、梨華ちゃんも何だか焦ってるみたい。

『どうしよう、明日香ちゃん助けて〜!』
 む! 梨華ちゃんのピ〜ンチッ!
「どうしたの! 何があったの!」
 私が梨華ちゃんを守る!って、力んで訊ねたのに……。
『保田さんを怒らせちゃったみたいなの……』
「…え?……」
 それだけ?…ドッと力が抜ける。
206 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月19日(水)16時22分38秒
『番組でのトークとか、はりきり過ぎちゃって、保田さんに迷惑かけてたの気がつ
かなくって……』
 でも、梨華ちゃんは真面目に相談してるみたい。
「そうなんだ……でも、圭ちゃんのことだから、ちゃんと謝ればすぐに許してくれ
るよ」
『そうかなぁ……そうだよね。よしっ! 私、保田さんに謝ってくるね』
「頑張れ、梨華ちゃん! 私も応援してるから」
 …言ってて、自分でも何だか馬鹿っぽいと思う。

 でもいいんだ。不安がってる梨華ちゃんを励ませれば、それで万々歳。
『うん! じゃ、仕事が終わったらまた電話するから』
「待ってるね。バイバイ」
『バイバ〜イ』
 こんなちょっとしたことでも私に相談してくれるって嬉しいことだよね。信頼し
てくれてるってことだもんね。
 …そう思うことにしよう……。
207 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月19日(水)23時37分39秒
お泊まりですよぉ〜
__ _________
   ∨              ________
  ∧_∧     ∧_∧  /
 ( ^▽^)    (0゜ー゜0 )<お泊まりですねぇ〜
 (∪   つ   (⊃  ∪)  \________
━)  ) )━━-( (  (━━━┓    
 (__)_)   (_(___)    
208 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月20日(木)11時44分19秒
 はぁ〜……やっぱり明日香ちゃんって優しいなぁ……。
 愛を感じるよ。「応援してるから」って…よぉっし! 頑張っちゃう!!
 保田さんはどこぉ?
 あ、いた!
「保田さ〜ん」
「ん? 何?」

 うっ……やっぱり不機嫌。
 でもでも、頑張って謝らなきゃ。
「あ…あのぉ……ごめんなさい!」
 ペコッて頭を下げる。
 保田さんは、ハァ〜ッて大きくため息をついて……。
「…いいよ、石川……私もちょっと大人げないかなって思ってたから……」
 優しく言って、肩のとこをポンポンッて叩いてくれた。
209 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月20日(木)11時45分16秒
「でも石川…これからは気をつけなよ。今回は、かなりヤバイこと言ってたから」
「そう…でしたっけ?」
 自分じゃあんまり覚えてないんだけど……。
「あのねぇ……あんた、『もし好きな人が出来たら…その人と持ち物の交換したり
とか……だって、ずっと一緒にいられる気がするじゃないですかぁ』言ってたでしょ」
「はい」
 保田さんは私の耳元を見つめてる。

「そのピアス…明日香と交換した物でしょ?」
 すごい! どうして知ってるんだろう?
「何で分かったんですか?」
「さっきの話してるとき、ずっとそのピアス触ってたでしょ。ピ〜ンときたわよ…
ヒヤヒヤしながら見てたんだからね! それだけじゃなくって、ずっとラブラブ発
言の連発だったわよっ!」
 その時のことを思い出したのか、だんだん口調がきつくなる。
「ご…ごめんなさい……」
 謝ったのに怒られた……グスン。

「ま、普通、相手が女の子だとは思わないから、ピアスくらいじゃバレることはな
いだろうけどさ…気をつけるにこしたことはないからね」
 私と明日香ちゃんが異常ってこと?……確かに、明日香ちゃんは普通じゃないく
らい可愛いけど……。
「はい……すいませんでした」
「上手くやりなよ。私だってあんた達のこと、応援してるんだからさ」
 私を見ながら苦笑いしてたけど、優しい目だった。
「保田さん……ありがとうございます」
210 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月21日(金)23時19分17秒
 梨華ちゃんからの相談の電話で、何となく落ち着いちゃった私。
 声が聞けたから…かな?
 何とか仕事にも集中できて、そうなれば時間もあっという間。
「お疲れさまでした〜!」
 仕事が終わって、超特急で梨華ちゃんのもとへ……と思ったら電話がかかって
きた。

「もしもし?」
『お! 明日香? 私。久しぶり〜』
 ん?…この声は!!
「紗耶香?! どうしたの突然」
『えへへ…ちょっと明日香に会いたくなっちゃってさ……この後、空いてる?』
 えぇ〜……タイミング悪いよ、紗耶香。
「ごめん。約束があるんだ」
『そっかぁ……じゃ、明日は?』
211 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月21日(金)23時20分59秒
 明日は定休日で仕事はないけど…梨華ちゃんが離してくれるかどうか……でも、紗耶香にも会いたいな。
「明日だったら……長い時間は駄目かもしれないけど」
『本当? じゃ…夕方。今と同じ時間とかどう?』
 ちゃんとお願いすれば、梨華ちゃんも分かってくれるよね。
「うん、いいよ」
『よし! じゃ、明日の夕方ね。また連絡するよ』
「うん」
『それじゃね〜』
 慌しく電話が切れた。

 紗耶香…武道館コンサート以来かな。
 懐かしいなぁ。
 元気そうだったし、明日が楽しみだな。
 おっと、いけない。
 梨華ちゃんの家に急がなきゃ!
212 名前:にいにいにい 投稿日:2001年09月22日(土)11時23分41秒
とうとう紗耶香の登場ですね
待ってました。あすりかちゃむ好きなので 

213 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月22日(土)15時09分50秒
わぁ、一位さんだぁ
214 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月22日(土)18時56分37秒
僕は個人的に小説を書いていました。学校の友達に見せたりしてました。
その時のアレを使って小説書こうと思いました。多分長いのでココ、海板
でやろうと思いますが、板違いなのかわかりません。ぶっちゃけると、
雰囲気的には「蘇える金狼(ドラマ)」な感じです。題名は「もう、疲れたよ。」
板違いでしょうか・・・・?
215 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月22日(土)20時27分32秒
良かったみたいなんで書きます。見てみてくださいね
http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=sea&thp=1001152154
宣伝ごめんなさい!あすりか好きだからやってしまいました!マジゴメソナサイ!
宣伝は二度としません!ご迷惑かけてごめんなさい!!
216 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月22日(土)21時16分52秒
>>212
 さて…作者の書くちゃむが受け入れてもらえるかどうか…ちょっと不安
>>214-215
 おっ! 執筆仲間が増えたんですね
 お互い頑張りましょう!
217 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月22日(土)21時17分40秒
 保田さんのご機嫌も直って、後顧の憂いなく午後からの雑誌の取材も絶好調で終
了。
「石川…早過ぎない?」
 保田さんが呆れてる。
 他のメンバーがワイワイ言いながら楽屋に戻ってきたとき、私はもう着替え終わっ
てた。
 ごっちんとよっすぃ〜も、二人で楽しそうにおしゃべりしながら入ってきた。
 ごっちんも呆れてて、よっすぃ〜は……相変わらずバカにしたような冷たい目で
見てる。

 だけど今の私は、そんなことは全然平気。
 左右の手に牛タンとウニ(事務所付けで送ってたの)を抱えて帰宅準備は万全だっ
た。
「明日香ちゃんが来るんです!」
 もうそのことだけでワクワク。
「……はいはい。車に気をつけてね。早く行っといで」
「は〜い!」
218 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月22日(土)21時18分40秒
 元気いっぱいに飛び出して、駅へと急ぎながら明日香ちゃんに電話。
「もしもし、明日香ちゃ〜ん♪」
『梨華ちゃん! もう仕事終わった? 私はもう仕事終わったんだけど、ちょっと
買い物してから行こうかと思って……』
「えぇ〜すぐに来てよ。私、もう家に向かってるから」
『すぐだから。すぐに梨華ちゃん家に着くからさ』
「絶対だよ! すぐ来ないと…大変だよ」
『何?! 大変って…何?』
「すぐに来なかったら…泣いちゃうから……」
『……分かった。もう超特急で行くからさ…泣かないで』
「うん…」

 電話を切ってからもワクワク、ドキドキ。
 もう、すっごい豪華な夕食で明日香ちゃんをビックリさせちゃうんだ〜。
 それから…それから……二人でラブラブな時間を過ごすの〜♪
 電車に揺られながら、一人でニヤニヤ。
 明日香ちゃ〜ん! ホントに超特急で来てねぇ。
219 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月23日(日)23時52分26秒
 梨華ちゃんに泣かれると困るから、速攻で苺のショートケーキを二つ買って限界
まで急ぐ。
 アフロ犬のストラップとケーキ。
 ま、こんなもんだよね。
 後はとにかく急がなきゃ。
 いつになく足取りも軽い。

 ピ〜ンポ〜ン。
 もう着いちゃった♪
 ドアの向こうからは、トントントンッて梨華ちゃんが近づいてくる足音。
 どうしよう。急に抱き着いちゃったりしようかな。
 梨華ちゃん、ビックリしちゃうかな。
220 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月23日(日)23時53分07秒
 ガチャッ!
「梨華ちゃ…うわっ!」
 飛んできた。梨華ちゃんが。
「明日香ちゃ〜ん!!」
 飛びついて、首に抱き着いてきた梨華ちゃん……。
「明日香ちゃん、明日香ちゃん、明日香ちゃ〜ん!!」
 喜んでくれるのは嬉しいよ…嬉しいけど……。

「り…梨華ちゃん……苦しい……」
 首にガッチリ決まっちゃってて……息が…出来ない…よ。
「あれ?…明日香ちゃん?……明日香ちゃん?……」
「ぜぇ…ぜぇ…し…死ぬかと…思った……」
「明日香ちゃん…ちゃんと息はしないとダメだよ?」
「……そ…そうだね……」
221 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月23日(日)23時53分37秒
 室内に入って一息…つけなかった。
「り…梨華ちゃん?!」
「どう?」
 ウニ丼に牛タン……山盛り。
「どうって…これ…何?」
「ウニと牛タン」
 確かにそうだね。そうなんだけど……私が聞きたいのは、そういうことじゃなく
て……。
「……高かった…んじゃない…の?」
 確認するまでもなく、これは高いよね。

「やだなぁ。明日香ちゃん、そんなの気にしないでよ。明日香ちゃん、ウニ、スキ
だって言ってたでしょ?」
「うん…好きだよ…好きだけど……」
 いや…気になるって……。
 普通、気になるでしょ?
 梨華ちゃん、やっぱりちょっと間違ってると思うよ。
222 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月24日(月)01時26分00秒
明日香ってウニ嫌いじゃなかったっけ?
好み変わったの?
223 名前:JZA−70 投稿日:2001年09月24日(月)02時22分58秒
>うん…好きだよ…好きだけど……
♪〜はしゃいじゃって良いのかな?(あややじゃ!) 楽しめ、まず楽しんじゃえ!
梨華ちゃんの想いは?…明日香ちゃんに届くの?……スレチガイハトテモイタイデス
市場の原理と想いは、リンクしないです。>明日香ちゃん?

224 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月24日(月)02時43分54秒
>222
ウニ嫌いなのはなっちじゃなかった?
225 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月24日(月)09時09分07秒
>>222 >>224
 確かに明日香はなっちと一緒にウニ嫌いなんですよ。
 ま、言葉のあやってことで……
>>223
 さて、更にややこしい展開になりそうな……
226 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月24日(月)09時11分27秒
 明日香ちゃん、何だか困ったような真剣な目で私を見てる。
 喜んでくれると思ったのに……何がいけなかったの?
「あのね…梨華ちゃん……」
 明日香ちゃんのお言葉が……と思ったら…。

 ピ〜ンポ〜ン。
「…梨華ちゃん、お客さんみたいだよ」
 明日香ちゃん、ちょっと不機嫌。
 お話を遮られたから? 二人だけのところにお客さんが来たから?
 私、明日香ちゃん以外と約束してないよ。
 誰だろ?
 何か気まずい感じで玄関に。
 ドアに顔をつけて覗いて見たら……。
「…市井さん?!」
 慌ててドアを開けたら、
「よっ! 石川、久しぶり」
 …何で?
227 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月24日(月)14時11分03秒
 紗耶香?!
 相変わらず目を細くして笑いながら玄関に入ってくる姿を見ながら、恐らく私は
間抜けな顔をしてたと思う。
「市井さん、どうしたんですか?」
「ん? 急に来て石川をビックリさせてやろうと…思って……明日香?!」
 悪戯っぽく笑ってた紗耶香の視線が、私と合って、二人とも驚いて固まったまま。
「……何で…明日香がいるの?」
 そりゃ、私のほうが聞きたいって!

 取りあえず牛タンとウニ丼が並んだテーブルに三人で座ってる。
「で? 私は、久しぶりに石川に会ってみたいなって思って来たんだけど…明日香
はどうしてここにいるの?」
 どうしてって言われてもねぇ……梨華ちゃんは、ちょっと拗ねたみたいに唇尖ら
せてるし……。
「…梨華ちゃんと一緒に晩ご飯食べる約束してたから……」
 テーブルの上を見渡して首をかしげる紗耶香。
「ふぅ〜ん……明日香、ウニは嫌いじゃなかった?」
 げっ……それは……。
228 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月24日(月)14時11分57秒
 紗耶香の言葉を聞いて、梨華ちゃんがビックリしたみたいに顔を上げる。私の方
を確かめるように見てる。
「いや…食べられるようになったんだよ……ホントだよ?」
 最後の言葉は梨華ちゃんに向けて。
「へぇ〜……」
「私も大人の味が分かるようになったってことで…さ」
 紗耶香も梨華ちゃんも疑うように見てる…梨華ちゃん、信じて!

「でもさ…石川と明日香、いつから一緒に食事とるほど仲良くなったの?」
 紗耶香…何でそんなに絡んで来るんだよぉ……。
 私がタジタジッてなってるのを見て、梨華ちゃんが急に紗耶香の方に向き直った。
「私と明日香ちゃん…今、付き合ってるんです!」
「………うっそ………」
 今度こそ、紗耶香は呆然。梨華ちゃんと私の顔を、交互に見つめて絶句してる。
 こういうとき、いつも梨華ちゃんの方がハッキリ態度を示すんだよね。
 私は…ちょっと情けない。
 ごめんね、梨華ちゃん。
229 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月24日(月)21時06分52秒
つっ、ついにあのお方まで……。
作者さん、ちゃんとフィナーレまで考えて書いてるならマジ尊敬します(w

230 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月24日(月)21時53分04秒
い、いいいいいいいいい、いい、市井さんん!?
__  _
   ∨             __________
  ∧_∧    ∧_∧   /
 ( ^▽^)   ヽ^∀^ ノ <よ、石川、ひさしぶり! 
 (    )   (     )  \___________
 | | |     |  |  |
 (__)_)   (_(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

231 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月24日(月)23時45分45秒
>>229
 一応、詳細はともかく流れは考えてはあります。
 ……が、今回のちゃむ登場は、リクエストにお応えしたイレギュラーですが(藁
>>230
 ちゃむ登場っす!
232 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月24日(月)23時46分42秒
 もう! いくら市井さんだからって、明日香ちゃんとのことをあれこれ言われた
くないです!!
「……付き合ってるって…明日香と…石川が?」
「そうです」
 市井さん…何でそんなに信じられないって顔してるんですか?
「………付き合ってるってことは…その…恋人同士って…こと?」
「そうです」
「………明日香…何か辛いことでもあったの?」
 どういう意味ですか!

 この際ハッキリさせておかないと。
「私と明日香ちゃんは、愛し合ってるんです! お互いに必要な存在で、愛しのハ
ニーなんです!!」
 ビシッと言えたわ。と思って明日香ちゃんを見たら、真っ赤になってうつむいて
る。何で?
「石川……言ってて…恥ずかしくない?」
 市井さんも呆れ顔。
 私は全然恥ずかしくないけど……明日香ちゃんは恥ずかしがってるし……あれ?

「とにかく、さっきから石川ばっかりしゃべってるじゃない。明日香は梨華ちゃん
のこと、どう思ってるわけ?」
 そうだ! 明日香ちゃん、市井さんにビシッと言ってあげてよ。ビシッと。
 あ……真っ赤になったまま、モジモジしてる……。
 明日香ちゃ〜ん、しっかり〜!
233 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月24日(月)23時47分16秒
 え?! 私?………。
 もう…私、こういうの苦手だって言ってるのに……。
「…いやぁ…ハハハハハ……」
 見つめる二人の目は笑ってない。笑っても誤魔化せないか。

「コホン……えぇと……私も…そう…かな」
「え? どういうこと?」
 ……紗耶香…ホントは分かったでしょ?……助けて、梨華ちゃん。
「明日香ちゃ〜ん、早く〜」
 梨華ちゃんまで……しかも、何か…言い方がHっぽいよ……。
「えぇと……」
 梨華ちゃん…紗耶香……いや、だから…そんなに見つめないでって……。
234 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月24日(月)23時48分55秒
 明日香ちゃん、ますます真っ赤になっちゃった。
「………」
 ガンバレ、明日香ちゃん!
「……私も…梨華ちゃんのこと……好き…なんだ……」
 あぁ…明日香ちゃん……その上目遣いがセクシーだよ……。

 どうです、市井さん? これで私達がラブラブだって分かったでしょ?
 …あれ?…どうしたんですか、市井さん?
 じっと明日香ちゃん見つめちゃって……。
「…明日香…真っ赤になっちゃって…可愛い……」
 なぬ?!
「ちょっと市井さん!!」
 私の声にハッとして。
「分かったよ…二人が付き合ってるってことは納得したけどさ…そんな私のこと邪
魔にしないでもいいじゃん」
「べ…別に…邪魔になんかしてないですよ」
「い〜や。明日香はともかく、石川は『早く帰れ』って思ってるね。顔に出てるも
ん」
 う……そりゃ…早く二人きりになりたいけど……。

 明日香ちゃんがは、私と市井さんを見ながら、
「久しぶりだし、晩ご飯一緒に食べようよ。いっぱい有るしさ。いいよねぇ、梨華
ちゃん?」
 ホントは良くない…けど、ま、いいか。
「流石は明日香! 話が分かるねぇ」
 市井さん…何か言い方が気になります。私ばっかり悪者じゃないですか……。
「石川、ポジティブだぞ!」
 ……はぁ〜……せっかく明日香ちゃんと、ラブラブな夜を過ごせると思ったのに
なぁ……ネガティブ……。
235 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月24日(月)23時52分02秒
>>234
 誤)明日香ちゃんがは、私と市井さんを見ながら
 正)明日香ちゃんは、私と市井さんを見ながら
236 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月25日(火)00時32分02秒
かなり、おもしろいです!
237 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月25日(火)01時20分56秒
>>231
ラブラブなのはわかったから、そろそろ話、先に進めてほしいな〜……なんて
書こうと思ってたんですが、よかった、ちゃんと考えてるんですね。
238 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月25日(火)17時39分02秒
>>236
 頑張りまっす!
>>237
 なかなか話が展開しなくて申し訳ない。
 考え無しに見えちゃうほど、能力の足りないヤツですが、一応、考えては
いるんですよ。一応ね。
239 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月25日(火)17時41分21秒
 梨華ちゃんは不満そうだけど…紗耶香と久しぶりに会えて、私は嬉しかった。
 離れた目で見た娘。の在り方とか、ああだこうだ言いながら、会食みたいににぎ
やかだ。
「梨華ちゃん、これホンットに美味しいよ!」
「石川やるじゃん」
 もちろん、この会食を用意した梨華ちゃんにも気を配ったり。紗耶香も招かれざ
る客の自覚はあるらしく、何げによいしょしてる。
 そんなこと分かってはいても、褒められれば梨華ちゃんだって嬉しいみたい。
「でしょう?…『明日香ちゃん』のために愛を込めて買ってきたんですから」
 ……梨華ちゃん…そろそろ紗耶香を許してあげなよ。

 あ、紗耶香と言えば……。
「紗耶香、何か用事があってきたんじゃないの?」
 私にも電話してきたし、ただの思いつきじゃないと思うんだけど。
「あぁ…忘れてた。あのさぁ…私、自費でイギリスに行く目途がついたんだ。それ
で、みんなに報告しとこうと思ってさ」
「そんな大切なこと、忘れるなっ!」
 私のツッコミにも、紗耶香はケタケタ笑ってた。
240 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月25日(火)17時42分17秒
「市井さん、イギリスに行っちゃうんですかぁ?」
 寂しくなっちゃうなぁ……。
「電話でも良かったんだけど……向こう行ったら、何年になるか分からないからさ…
行く前に、みんなに会っときたいと思って……」
 早く言ってくださいよぉ……そうしたらイジワル言ったりしなかったのに……。
 明日香ちゃんも、すごく寂しそうだよ。
「いつ行くの?」
「言わない」
「何でよ?!」

 市井さん、何故か照れくさそうに笑ってる。
「……見送りとかされたら…涙が出ちゃいそうだから…明るく旅立ちたいじゃない?」
 私の方をチラッと見て、それから明日香ちゃんと見つめ合ってる。
 ……ちょっと待って。
 今、気がついたけど…市井さん、さっきから明日香ちゃんのことばっかり見てない?
 まさか……まさか…ねぇ……。
241 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月25日(火)17時43分02秒
「泣き虫・紗耶香〜♪」
 明日香ちゃんは、からかうように言ってる。
「なんだよう」
 拗ねるように言って、市井さんは嬉しそうに笑ってる。
 久しぶりなのに、何だかいい感じ。
 …イヤだよ〜……。

「さっきの私への電話も、イギリス行きの件?」
「まぁね」
「じゃ、明日はもういいんだ」
 明日? 何のこと?
「ダメ。明日香には渡したい物があるんだぁ」
 ちょっとお二人さん、私に分からない話はダメですよ。

「渡したい物?」
「先に言っとくけど、明日まで秘密だからね」
「ケチ〜!」
「ケチで結構」
 ブ〜……私をのけ者にしてる……。
242 名前:ののたん 投稿日:2001年09月25日(火)23時43分53秒
とりあえずののたんも出してくれとリクエスト(w
ののたんでてみたいなんで

243 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月26日(水)07時08分54秒
>>242
 あ〜……役回りが思いつかないっす(藁
244 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月26日(水)07時10分25秒
 ふと気がついたら、梨華ちゃんが怖い顔で睨んでる……。
 ヤッバ……ついつい紗耶香とばっかり話しちゃった。
 ごめんね、梨華ちゃん。
「あ…あのさぁ、梨華ちゃん…明日の夕方、紗耶香と…」
「ダメェ〜!!」
 ……いや…そんなにすごい勢いで否定しなくても……。

「…いいでしょ。その時間、梨華ちゃんは仕事があるって言ってたじゃん。用事が
終わったら、すぐに連絡するからさぁ…」
「ダメッたら、ダメェ〜!!」
 …もう…梨華ちゃん…そんなにヤキモチ焼かないでよ。
245 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月26日(水)07時11分20秒
「お願いだからさぁ」
「だってぇ…心配なんだもん」
 心配? 何が?
「心配って…ちょっとの時間だけだからさぁ」
 梨華ちゃんは、何だかしきりに紗耶香を見てるし……。

 紗耶香は…何だか複雑な表情で様子を見てて…ポツッてつぶやくように言った。
「…梨華ちゃんって…束縛するタイプだったんだぁ…明日香も大変だね……」
 それを聞いて、梨華ちゃんは急に慌てだして……。
「そんな…別に…束縛してるわけじゃ……」
「そう? じゃ、明日の夕方、私と明日香が会ってもいいよね?」
「…はい……」
 梨華ちゃん、今にも泣きそう。
 何でそんなにイヤがるのか分からないけど…梨華ちゃんが何だか可愛そうだよ…。
246 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月26日(水)07時12分02秒
 ……市井さんに押し切られちゃった……。
 だってぇ…「束縛するタイプ」なんて言われたら…イヤじゃない?
 別に明日香ちゃんに、「あれしちゃダメ」「これしちゃダメ」って言いたいわけ
じゃないし。
 明日香ちゃんに嫌われたらイヤだもんね。

 ただ…市井さんと会うっていうのが…心配なんだよ。
 何だか、明日香ちゃんと市井さん…いい感じなんだもん。
 胸騒ぎがするっていうか……とにかく不安なの!
 市井さんの明日香ちゃんを見る目も気になるし……。
247 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月26日(水)07時13分13秒
 でも…市井さんと会うだけでもダメって…ワガママだよね。
 …ハァ〜……。
「梨華ちゃん…」
 困った顔の明日香ちゃんが、私の手をキュッて握ってくれた。
 きっと明日香ちゃん、私が何でイヤがってるのか、分からないよね。
 それでも私のこと心配してくれて……ごめんね、ワガママばっかり言って。
「…明日香ちゃん……ホントに連絡ちょうだいね……」
「うん。絶対だから…ありがとう、梨華ちゃん」

 そんな二人のやりとりを見てた市井さん。
「ありゃりゃ…明日の予定も決まったし、お邪魔虫はさっさと退散しますか」
 無造作に立ち上がって、サッと玄関まで出て行っちゃう。
「市井さん、もう帰っちゃうんですか?」
 靴も履いちゃって、振り返ってニカッて笑ってる。
「これ以上いたら、本当に梨華ちゃんに嫌われちゃいそうだから」
「そ…そんなこと…ないですよ〜」
 アハハッて笑って、ドアを開けてから、もう一度振り返る。
「じゃ、明日香。明日ね」
「うん。明日」
248 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月26日(水)16時51分28秒
 紗耶香が出ていって、ドアが閉まった瞬間、梨華ちゃんが抱きついて顔を埋めて
きた。
「明日香ちゃ〜ん……ホントに浮気はイヤだよ?」
 また〜…梨華ちゃん、何余計な心配してんの?
「浮気なんて絶対ないよ。電話でも言ったじゃん…信用できない?」
「そうじゃないけど……」
 じゃあ、何でそんなに心配するの?
 分からないよ……。 

「恋愛って…いつ…何が起こるか…分からないから……」
「…私が心変わりしちゃうかも…ってこと?」
「それは…明日香ちゃんのことは信用してるよ……でも、それでも何か起こるかも
しれないし……」
 何かって…私が心変わりしなくても、浮気になっちゃうことがあるの?……想像
つかないよ。
249 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月26日(水)16時52分51秒
「梨華ちゃん、ネガティブに考え過ぎじゃないの?」
「…そうであってほしいけど……」
 もしかして、梨華ちゃん、これまでの嫌な思い出を心に浮かべてる?
 そんなものに縛られて、不安にならないで……。

「梨華ちゃん……」
 自分も不安になりそうなのを振り払うように、梨華ちゃんの背中に手を回して、
ギュッて抱きしめる。
「私…梨華ちゃんに安心をあげたいのに…無理…なの?……」
「明日香ちゃん…そんなことない…すっごい…いっぱい元気をもらってるよ」
 本当に? 私、梨華ちゃんを励ませてる?
 思いを込めて、ジッと視線を絡めて……ゆっくり顔を近づけていった。
250 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月26日(水)16時53分59秒
 不安なの…明日香ちゃんが、私のことを大事にしてくれるほどに、もっと不安に
なるの。
 明日香ちゃんの優しさが、あったかくて、嬉しくて……これを無くしたらと思う
とゾッとする。
 また、孤独な暗く寂しい毎日に逆戻り。
 明日香ちゃんに出会うまで、ずっとずっとそうだったから、それが当たり前だと
思ってたから……。

 だからこのキスの温もりも、いつ消えちゃうんだろうって。溶けちゃいそうな明
日香ちゃんの笑顔が、私以外の誰かに盗られちゃうじゃないかって……。
 イヤ! イヤ…イヤ……明日香ちゃん、もっと、ずっと抱きしめてて!
 他の誰かの所になんか行っちゃイヤだよっ!!
 ずっと私の傍にいて。ずっと私だけを見てて……。
251 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月26日(水)16時54分53秒
 この気持ち、きっと明日香ちゃんには分からないね。
 ご家族も、安倍さんも保田さんも、飯田さんも矢口さんも、それから中澤さんも
石黒さんも、そして…市井さんも…みんなが明日香ちゃんのこと、信頼して、可愛
がって、大切に思ってる。それほどに、明日香ちゃん自身が輝いてる。
 学校でのイジメさえも、最後には自分の力で道を開いた明日香ちゃん。
 人を好きになるのに、躊躇いなんか無いよね。

 私は違う……私は明日香ちゃんに救われて、孤独から解放された。
 もし、また孤独に陥ったら……どうやってそこから這い出して良いか分からない
よ。
 きっとまたダメな人間になっちゃうよ。
 だから…だから…明日香ちゃん……私の傍にいてほしい……。
 なのに……不安なの…明日香ちゃんが、私のことを大事にしてくれるほどに、もっ
と不安になるの。
252 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月26日(水)16時56分17秒
 だって…私は汚れてるから。
 明日香ちゃんは「違う!」って言ってくれる。でも、やっぱりそうなんだよ。
 今まで、明日香ちゃん以外にも、たくさんの人に抱かれてきた。
 その誰とも、明日香ちゃんは違う。私を理解して、愛してくれてる。

 だからこそ、その輝くほどに白い明日香ちゃんの思いを、過去の人達の手垢で汚
れた私が触れて良いの?って…不安だよ。
 そんなこと考える自体、私はやっぱり汚れてるって思い知らされるの。
 明日香ちゃんを好きになっても良いのかな?
 私だけじゃなくて、明日香ちゃんまで汚しちゃいそうで……怖いんだよ。
253 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月26日(水)20時48分20秒
チャミ銀さんお願いです、いいらさんも出してください。
場をグチャグチャにしそうですけど(w
254 名前:1J 投稿日:2001年09月26日(水)22時46分05秒
過去に視点移動のリクエストとか、させて頂きましたけど
なんか市井視点の進行も、読みたくなりました。
でも、それは「あすりか」の趣旨に反しますよね。
ストレートが故の梨華ちゃん、可愛く、弱く、せつなく、悲しく…でも懸命で…
市井紗耶香の出現で、さっぱりと多々の問題が解決すると格好良いかも…
255 名前:名無し 投稿日:2001年09月26日(水)23時54分48秒
新メンも出して下さい
作者さんお気に入りの娘。で構いませんので(W          
ところで作者さんは新メンの中で1押しは誰なんですか
256 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月27日(木)02時34分03秒
>>253
 役回りが思いつけば……。
>>254
 市井視点…書いてはみたいですが……やっぱりねぇ。
 「あすりか」ですから。
>>255
 新メン……顔と名前が一致するのは小川くらいかな。
 キャラはまったく分かりません。
257 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月27日(木)02時35分58秒
 梨華ちゃんの唇……やっぱり柔らかい……。
 ウットリして、キスの温もりに浸ってた。
 やっぱり電話越しより、本物の方が好き。
 それから…ふわって目を開けたら、梨華ちゃんの頬が濡れてた。
 何で? どうしたの? 梨華ちゃん、泣かないで……。
「……嬉しいの…やっと二人きりになれたから……」
 ホントに?
 でも、すごく寂しそうな目だよ……。

「…一緒に…お風呂に入りたい…いい?…明日香ちゃん……」
「……うん……」
 前よりドキドキしちゃうのは…何でかな?
 その割には、すんなり服を脱いじゃったり……そんなにHになっちゃったのかなぁ?
 それでも、流石に恥じらいまでは失ってなくて、自分でもビックリするくらい、
見る見るうちに全身がポッて赤くなっていった。
258 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月27日(木)02時36分45秒
 手で身体を隠しながらチラッて見たら、梨華ちゃんも真っ赤。
 私の視線に気がついた梨華ちゃんは、ニコッて笑って…グイッて手を伸ばしてき
て……ムニョムニョッて胸を…ちょ…ちょっとぉ、イヤン梨華ちゃ〜ん!!
「久しぶりの明日香ちゃんのおっぱい〜♪」
「もう! 梨華ちゃんのH〜!! まだ駄目だって…」
「『まだ』? 明日香ちゃ〜ん、『まだ』ってどういうことかなぁ?」
 あ……そ…それは……。
「ん〜? 明日香ちゃ〜ん、どういうことぉ?」
 …そのぉ……あのぉ……もうイヤッ!
「梨華ちゃんの意地悪ぅ!」

 怒って梨華ちゃんの手を胸から手をどかしたら、代わりにガバッて抱きつかれちゃっ
て……。
「エヘヘェ…明日香ちゃん、チュキッ♪」
 チュキッて…可愛いじゃん…………ハッ!
「可愛い子ぶっても、誤魔化されないぞ〜!」
 そのままバスルームまで、二人でもつれるように入っていった。
259 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月27日(木)11時29分16秒
 他の人には見せない「可愛い明日香ちゃん」を、私にだけいっぱい見せて。
「は〜い、明日香ちゃん。身体洗いまちゅよ〜」
「……私、赤ちゃんじゃないんだけど…自分で洗えるし……」
 むぅ〜……手強い。
 そっちがその気なら!
「…赤ちゃんじゃなかったら、激しく襲っちゃいますよ〜」
「…………は〜い、ママァ。身体、洗ってぇ」
 はい、よろしい。

 おとなしく背中を向けて座ってる明日香ちゃん。
 いっぱい泡立てて、スポンジで洗ってあげる。
 ゴシゴシ。ゴシゴシ。
 腰から脇腹の辺りになると、くすぐったそうにピクッて身体が震えるの。可愛い♪
 ちょうど、くびれてる所だから、何回も往復させてラインをなぞる。
 すっかり女性の身体だねぇ。
 ママ、嬉しいわ♪
260 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月27日(木)11時32分48秒
「はい、こっち側は終わり。明日香ちゃ〜ん、こっち向いてぇ」
 ちょっとモジモジして、おずおずって感じで振り向く。
 初めて一緒に入った時より、ちょっと進歩したね。偉い偉い。
 でも……うつむき具合で膝に手をついてるのが邪魔。よく見えないよ〜。
「明日香ちゃ〜ん、うつむいてたら洗いにくいよ。はい、バンザ〜イして」
 既に真っ赤だけど、もっと顔を赤くしてイヤイヤする。もう、悪い子だね。

「ママ、明日香をそんな風に育てた覚えはありませんよ!」
「…いや…育てられてないし……」
 まっ! 何てこと言うの! 「メッ!」て睨んじゃうよ。
「ダ〜メ。はい、バンザ〜イ」
 拗ねた顔で目をそらして、両手をバンザイする明日香ちゃんが、また可愛かった
のぉ……。ちょっと自棄になってるみたいだったけど。
 目の前には、明日香ちゃんの身体のラインが。
 背中から見るよりも、正面からの方がもっと女性的。

 私、明日香ちゃんのこと全部スキだけど、特にこの胸が大スキ。
 みんなからは私の胸って「大きくていいね」って言われるけど、私は明日香ちゃん
の胸の方がスキ。
 私のは、こう…乳房の部分が急に膨らんでて、そこだけが強調されてる感じ。
 でも明日香ちゃんのは、首筋から胸にかけてのラインが、ス〜ッてなめらかに盛
り上がってて、それを下からしっかり支えてるような感じ。反対に腰の部分はちゃ
んとくびれてるし……。
 すごく女性らしい柔らかいラインで、うらやましいよ……。
261 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月27日(木)11時33分34秒
 スポンジを首筋から脇とかに動かしながら、目はずっとその綺麗な胸のラインを
追ってて……。
「…もう…梨華ちゃん……恥ずかしいから、そんなに見ないで……」
「だってぇ…明日香ちゃんのおっぱい…綺麗なんだもん」
 言いながら、スポンジで胸を持ち上げるように洗う。
「梨華ちゃんのH!」
 明日香ちゃん、そう言うけど、私見逃してないんだから。
 触られるの期待しちゃってたでしょ? だって、乳首ちゃんが膨らんでたもん。
 意識してスポンジを動かすと、逆らうように存在感を主張してる。

 もう可愛くって、そこばっかり洗ってた。
 そしたら、
「も…もういいよ。今度は私が洗ってあげる」
って、スポンジを取り上げられちゃった。
262 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月27日(木)11時34分20秒
 …危なかったぁ…最近、何だか感じやすくって、あのままだとちょっと……。
 梨華ちゃんの背中を洗いながらでも、胸が、何て言うか…ジンジン?するような
感じが残ってる。
 もう……梨華ちゃんが、そこばっかり触るからだよ……。

 それにしても……やっぱり梨華ちゃんってスタイルいいよね。
 前を向くと余計にそれを感じるよ。
 振り返る時も、私みたいにうつむいてないし。自信があるんだね、きっと。
 私だって、それなりに身体のメリハリが出て、少女体型からは卒業したつもりだ
けど、梨華ちゃんは根本的に違う。
 無駄な肉が無いスレンダーな体の中で、胸とお尻がバンッて女性を主張してる。
 女の子なら、みんな憧れるスタイルの良さだよね……。
263 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月27日(木)11時36分41秒
 それにしても……さっきからちょっと身の危険を感じちゃってる。
 だって梨華ちゃん、もうウルウル目で私のこと見てるし…乳首だけじゃなくて、
乳房全体が張り詰めてきてるのがスポンジを通して伝わってくる……今にも抱きつ
かれそうな感じ……。
「さ…さあ、梨華ちゃん。お湯流すよ〜」
 誤魔化すようにザバ〜ッ、ザバ〜ッて梨華ちゃんと自分にお湯をかけて……ふと
見たら、フラ〜ッて感じで梨華ちゃんの手が、私の胸の方に伸びてきてた。

 ヤ…ヤバッ!
 さっとその手を取って、
「い…一緒に湯船に入ろうね」
って。
「…うん……」
 梨華ちゃん、もう夢見気分みたい。笑顔もフニャ〜ッてなってるし……。
 湯船に浸かりながら、私の頭をナデナデしてくれるのは嬉しいんだけど……梨華
ちゃん、大丈夫?
 そしたら突然、ザバッて立ち上がって…フニャ〜ッて笑って……。
「……明日香ちゃ〜ん…早く〜」
 私の手を引いてスタスタとバスルームを出て……あぁ…逆らわすについて行っちゃ
う自分が……怖いかも。すっかり梨華ちゃん流に染められちゃったね……。
264 名前:M.S.I 投稿日:2001年09月27日(木)20時56分16秒
期待してます。
ところで吉澤とごまはどうなったんですか?
265 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月27日(木)22時36分21秒
>>264
( ^▽^)<もぉ〜、せっかちなんだから
266 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月28日(金)07時13分41秒
>>264
 今後、ちゃんと解決?する予定……。
>>265
 ゆっくりお待ちくださいね。
267 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月28日(金)07時15分52秒
 明日香ちゃんでいっぱいだった。
 これ以上ないくらい幸せだった。
 照れくさそうに微笑んで、私の身体を洗ってくれる明日香ちゃんの手つきが優し
くて…ものすごい…官能的だった。
 二人で極薄い湯気の幕に包まれて、現実と夢幻の狭間にいる……勝手にそう思い
込んだ。

 抱きしめたい。
 抱きしめられたい。
 明日香ちゃんの乳首ちゃんが膨らんでた…そのことが私の欲望を激しくかき立て
てた。
 私の乳首が、乳房が、「触れてほしい」とドンドン張り詰めてくる。
 スポンジが、艶めかしくその周辺を動く。
 明日香ちゃん…もっと……。

 お湯で泡が流されて、明日香ちゃんの肌が迫ってくる。私を誘う乳首ちゃんも……。
 明日香ちゃん……もっと触れさせてよ。
 眩暈がするような欲求がこみ上げてくる。
268 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月28日(金)07時16分32秒
 明日香ちゃんに触れていたくて手を伸ばしたら、
「一緒に湯船に入ろうね」
って、誘われるままに浸かった。
 フワフワ〜ッてお湯に揺られて、いい気持ち……。
 目の前には明日香ちゃんが微笑んでるし……幸せぇ……。

 でも…揺れるお湯の向こうには、艶やかな明日香ちゃんの肌が……もう…もう、
いいでしょ?
「……明日香ちゃ〜ん…早く〜」
 手を取ってバスルームを出る。
 バスタオルで包むように明日香ちゃんの身体をふいて…そのまま抱きしめちゃう。
「明日香ちゃん…チュキ! 大チュキ〜!!…キス…しちゃうっ!」
「り…梨華ちゃ…ん…ふ……」
 ちょっとビクッてしたけど、明日香ちゃんはキスに応えてくれた。
 明日香ちゃんの目も、すぐにトロ〜ンてしてきて……ベッドに横たわるのももど
かしく、柔らかい身体を重ね合った。
269 名前:M.S.I 投稿日:2001年09月28日(金)22時41分05秒
せっかちですいません。
とても楽しみにしてます。
特によしこに・・・
270 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月29日(土)05時01分00秒
あすりかの愛の劇場毎回楽しみです。
ちゃむが明日香になにするのか多少心配ですが・・・
271 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月29日(土)12時47分45秒
>>269
 ありがとうございます。
 何とかご期待に沿いたいとは思ってますです。はい。
>>270
 愛の劇場、まさにそんな感じ(藁
272 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月29日(土)12時48分18秒
 やっぱり…私…キスされると駄目みたい……抵抗できないよぉ…。
 ずっとこのキスを続けてたくなっちゃう。
 梨華ちゃんは、「チュキ!」とか言って、幼児化しちゃってるし……何だか収拾
のつかないことになっちゃいそうな予感。

 正直な話、私は別にこれ以上は望んでない。
 ただキスを感じていたいだけ。
 なのに…相変わらず生意気な乳首ちゃんは、梨華ちゃんの肌とのちょっとした摩
擦からも快感を感じて、「もっともっとぉ!」ってせがみ続けてる。
 もう……君は黙ってなさい。
 それくらいのことじゃ、私の理性は負けたりしな……。
273 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年09月29日(土)12時48分51秒
「あ…ゃん……」
 だ…駄目ぇ〜! 梨華ちゃん、乳首ちゃんに構わないで!
 そんな…つまんだりしちゃ……。
「ふぁ…ぁ…いい! 梨華ちゃん…気持ちいいよぉ……」
 ……私の理性は簡単に屈服した。

 後はもう、身体が求める欲望のまま。
 梨華ちゃんの唇が離れていくのを、頭の中では寂しく感じながら、その唇が乳首
ちゃんに触れると「あんっ!」なんて喘いだりしちゃって……理性の命令なんて、
身体が受つけやしない。
 もういいよ……好きなだけ快楽を貪ればいいんだ……な〜んて、ちょっといじけ
モードで拗ねてみたり。
 こんな私も自分の一部なのに、それを認めたくなくて……まったく、私は素直じゃ
ないなぁ。
274 名前:名無し男 投稿日:2001年09月29日(土)12時57分38秒
鼻血がぁ〜♪ 夕暮れ〜♪

今、鼻にコルク栓さしながら読んでます。
275 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年09月29日(土)14時13分53秒
乳首“ちゃん”が継続されていてとても嬉しいです!
276 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年09月30日(日)02時52分32秒
>>274
 出血多量にご注意?!
 いや実際、そんなに激しくは…ない…はず?……
>>275
 使い勝手が良いもので……(藁
277 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月30日(日)02時53分40秒
 …明日香ちゃ〜ん……。
 確かに明日香ちゃんだよぉ〜!
 私の腕の中に、明日香ちゃんがいる!
 抱きしめて触れ合う肌……一つに溶けそうなほどにキスを交わして……溺れるま
で明日香ちゃんを感じてた。

 明日香ちゃんってキスの時、ホントに可愛い顔をするんだね。
 揺れる瞳…閉じてる瞼の向こうが潤んでるの、分かるの。
 それでいて、どこか凛としてて……一回キスしたら、やめちゃいけないような雰
囲気。
 明日香ちゃん、キス、スキでしょう?
 私もずっと、こうしてたいよ。でも……肌に触れる乳首ちゃんが、「早く早く!」
って呼ぶんだもん。
278 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月30日(日)02時54分23秒
 誘われるままに唇を離して、今度は乳首ちゃんにキス……。
「梨華ちゃん…気持ちいいよぉ……」
って言葉…明日香ちゃんの唇から漏れて…ちょっとビックリ。
 チラッて見上げたら、明日香ちゃんの視線とかち合って…ドキドキしちゃった。
明日香ちゃんって、目にすごい力を感じるよ。
 でも今は、よく見れば陶然とした感じでウルウルしてる。
 ホントに気持ちよさそう…私も、ちょっと安心して……すごいそそられちゃった
よ…。
279 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年09月30日(日)02時56分24秒
 もう一歩って思って、右手をもっと下の方へ……そこでちょっと躊躇う。
「明日香ちゃん……痛いの…もう大丈夫?」
 その時私は、明日香ちゃんの瞳が、いろんな感情で揺れるのを見た。
 痛みへの恐れ…怒り…戸惑い…快感への欲求…恥じらい……。
 それが全部伝わってきて…何故だかすごい興奮した。

「…うん…大丈夫」
って明日香ちゃんが恥ずかしそうに言って……キュ〜ッて、身体の中心が震えるよ
うに感じた。
 もう…快感に溶け始めてた。
 まだダメ! 明日香ちゃんを……。
 指を這わせたら、明日香ちゃんのそこは、すごい熱さだった。
280 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月30日(日)22時11分16秒
連日の更新、すごいです!毎日が楽しみです。頑張って下さい
281 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月01日(月)11時50分10秒
>>280
 ありがとうございます。
 特に毎日更新すると決めてる訳ではないのですが、出来るときにやって
ます。今後もよろしくお願いしますね。
282 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月01日(月)11時51分00秒
 駄目じゃん……。
「…うん…大丈夫」
なんてさぁ……。
「触って…」
って言ってるのと同じじゃない!
 ……恥ずかしいよぉ……。
 でも…でも……突き上げるような欲望に逆らうことが出来なくて……。

「あはぁ〜……」
 梨華ちゃんの指の動きに、仰け反るようにもだえるだけ。
「明日香ちゃん…すごい…いっぱい濡れてるよ?」
 驚くような梨華ちゃんの声に、もう恥ずかしくて…身体が熱くて……。
 頭では、「まだ痛いんじゃ?」って思っても、そこはすんなり梨華ちゃんの指を
くわえ込んじゃうし……。
283 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月01日(月)11時51分43秒
 自分じゃ、もうどうしようもなかった。梨華ちゃんのなすがまま。
 親指でトントンッて叩くように愛撫されて、嬉しそうに蕾から顔を出す。
「可愛い…明日香ちゃんのクリちゃん」
 梨華ちゃんの唇で包まれたら、もう駄目!
 後は何が何だか分からない。

 のどは喘ぎと荒い息を吐き出すだけ。
 中から私を狂わせる梨華ちゃんの指に従って、仰け反り、腰を震わせる。
 指がお腹の裏側辺りを撫でて…すべてを飲み込むような快感が身体からあふれる。
 靄がかかってドンドン見えなくなる視界が、急にフワッと上昇して……。
「あ…ゃん…駄目…り…梨華ちゃん!」
 宙に吸い込まれて自分が消えちゃいそうな恐怖感と、柔らかく包み込まれるよう
な安心感と、ない交ぜになったまま果てちゃった……。
284 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月02日(火)13時27分11秒
あー石川と福田がどんどん汚れていくー・・・
なのに期待大・・・
285 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月02日(火)14時27分26秒
>>284
 汚れ……この作品のテーマみたいなもんですね
286 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月02日(火)14時30分16秒
 すごい…すごいよ、明日香ちゃん。
 今日はいつもに無いほど感じてるね…どうしちゃったの?
 そんな明日香ちゃん、可愛くてたまらないよ。
 まだ視線も定まらない感じの明日香ちゃんを見やって、私はあらためて一緒にい
られる幸せを感じてた。
 でも…その一方で、罪悪感みたいな物も湧き上がってきてた。

 もう一回キスしたいって思って…「はぁ…はぁ…」って荒い息をついてる明日香
ちゃんに顔を近づけたら……ガバッて強く抱きしめられちゃった。
「梨華ちゃん…怖かった…怖かった……」
 ど…どうしちゃったの?
「今まで無いくらいに真っ白な時間が長くて…自分が無くなっちゃいそうで…すご
く…すごく怖かった……」
「明日香ちゃん……」
 抱きつかれたまま耳元で囁かれて……感じちゃった。
 でも、明日香ちゃんが「怖い」なんて……これまでで一番深いエクスタシーだっ
たんだね。
287 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月02日(火)14時31分54秒
 ギュッて明日香ちゃんを抱き返して……明日香ちゃんが、
「梨華ちゃん……」
って囁いたと思ったら、パクッて。
「うぁ…明日…香ちゃ…ん……ダメェ!」
 耳を甘噛みされて…一瞬で軽くイッちゃった……。
「くぅ…ひどいよ…急に耳元……」
 やっと身を離すと、ちょっとトロンとした目で、明日香ちゃんが微笑んでた。

「今度は私が梨華ちゃんを喜ばせる番だよ」
 それで手を伸ばしてくるけど……。
「ダァメ。今度は私の番」
 だって…もう私はイかされちゃったから。
「えぇ…何でぇ?」
 明日香ちゃんは全然気がついてないみたい。

「私の番なの!」
 明日香ちゃんの手をすり抜けて、素早く胸に唇をつける。
「ぁん…もう…ズルイよぉ!」
 その後も「ズルイ」って言い続ける明日香ちゃんを、いっぱいいっぱい愛してあ
げた。
 明日香ちゃんもいろいろ反撃してきて……二人で喜びに身を震わせながら、いつ
の間にか抱き合ったまま夢の世界に旅立ってた。
288 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月02日(火)14時33分08秒
 朝、目覚めたら……。
「…うぅわ…体が重い…」
 正確に言うと…腰から下が重い。
 立ち上がると意識してないと、膝が崩れそうになる。
「やり過ぎ…だよねぇ……」

「おはよう、明日香ちゃん!」
 キッチンの方から梨華ちゃんが顔を出す。
「おはよう……」
「シャワー浴びて、着替えちゃって。すぐに朝ご飯出来るから」
「…うん」
 梨華ちゃん、何でそんなに元気なの?
 やっぱり梨華ちゃんにはかなわないなぁって思いながら、言われるままにシャワー
を浴びて、服を着て、テーブルに座った。
289 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月02日(火)14時33分42秒
 ちょっと遅めの朝食は、トーストとスクランブルエッグに紅茶。
 梨華ちゃんはこの後すぐ、仕事に出なきゃいけない。
 一緒に朝食をとりながら、あれこれおしゃべりする大切な時間。
「…それでね…私、ちょっと…腰から下が重くって……」
「昨日の明日香ちゃん、すごかったもんねぇ」
 イタズラっぽく笑われて…あらためて顔が赤くなる。
「昨日は…ちょっと私…おかしかったんだよ……」

 梨華ちゃん、ちょっと悲しそうな顔をして
「…私の…せいかなぁ?」
って。
「そ…そんなこと無いよ! やっと梨華ちゃんに会えたから、私のテンションが高
かっただけだよ」
「うん……でも……いつも終わった後に思うんだ…明日香ちゃんを汚しちゃってる
んじゃないかって」
 いつも? 梨華ちゃん、いつもそんなこと考えてたの?
 私は…最初は嫌だったけど、梨華ちゃんと一つになれて嬉しかったのに……。
290 名前:鬱堕べさ 投稿日:2001年10月03日(水)21時23分14秒
どしたの梨華ちゃん・・・
291 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月04日(木)21時33分58秒
続き読みたいよ〜
292 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月04日(木)23時36分34秒
「梨華ちゃん……」
 明日香ちゃん、ちょっと怖い顔してた。
「前も言ったけど、私、梨華ちゃんが汚れてるなんて、少しも思ってないから」
「でも……」

 明日香ちゃん、首をブンブン振って
「汚れてなんかないの!」
 ……こういうときの明日香ちゃんは、絶対に譲らない。滅多にないだけに、頑と
して自説を曲げない。
293 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月04日(木)23時37分29秒
「その……セックス…って、好きな子同士が一つになるための、愛とか…信頼とか…
そんな思いを確認するためのコミュニケーションの手段じゃない? 私はそう思って
るから」
「…そうだね」
 確かにそうなんだけどね…明日香ちゃん……。
「だから…もう『汚れてる』なんて言わないでよ……」
「…うん……ごめんね」

 明日香ちゃんは、ホントに真っ直ぐで、真っ白だね。
 …でもね、明日香ちゃん……それは、明日香ちゃんが、一人しか…私としか、した
ことないから言えるんだと思う……。
 私は……たくさんの人と…身体を重ね過ぎちゃってるから……。
 そんな思いは明日香ちゃんに伝えられなくて……だって…明日香ちゃんは知らなく
ていいことだから……。
294 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月07日(日)17時55分02秒
 梨華ちゃんとしばらくおしゃべりして、それから梨華ちゃんは仕事に行っちゃっ
た。
 そのときは、何でさっきはあんなにネガティブだったんだろうってくらいに、元
気いっぱいだったけど……梨華ちゃん…大丈夫かなぁ?
 何故かは自分でも分からない、ちょっとした不安を感じながら、取りあえず家に
帰って。

 梨華ちゃんもそうだけど…吉澤にしても、何で自分を縛り付けちゃうほどの過去っ
て……分っかんないよ……。
 まぁ、吉澤の方は遊びの結果らしいから、後悔するのも仕方ないのかもしれない
かもしれないけどさ。
 でも梨華ちゃんは……そんなに気にしなくてもいいのに。私はそう思うんだけど
な……。
 そんなことを考えながら部屋でゴロゴロして……。

「…あ…紗耶香と約束してたっけ…そろそろ出かけないと」
 結論の出ない疑問を持て余しながら、それでも着替えて出かける。
 まだ時間的には余裕があるから、紗耶香のマンションへはゆっくりと向かう。
295 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月07日(日)17時55分32秒
「イギリスかぁ……」
 あれやこれやいろいろあったから、紗耶香のイギリス行きはずっと延期になって
たんだけど……紗耶香の行動力も大したもんだよね。
 私がまだ現役メンバーだったころの紗耶香からは、全然想像つかないよ。
 そんなことで時が過ぎたことを感じてるうちに到着。

 チャイムに続いてパタパタッていう足音。
「いよっ! いらっしゃい、明日香」
 爪先立ちになって中からドアを押し開きながら、紗耶香の笑顔が私を出迎えてく
れた。
296 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月07日(日)18時02分09秒
なんか波乱の予感・・・楽しみ!
297 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月07日(日)21時35分44秒
別のとこでは明日香と紗耶香は剣道してたけどこっちは?
298 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月08日(月)00時44分28秒
>>296
 徐々に…波乱を
>>297
 あっちは二人とも凛々しいっすよね。こっちは……
299 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月08日(月)00時45分02秒
 今朝はちょっと明日香ちゃんを怒らせちゃったけど…何となく嬉しかったりもし
た。
 だって、明日香ちゃんが私のこと、真面目に考えてくれてるのがよく分かったか
ら。
 首をブンブン振って、「汚れてなんかないの!」って言う明日香ちゃん。
 あの瞳で私のこと、ジ〜ッて見詰めてて……可愛かった〜♪
 思い出してニヤニヤしちゃって……歩き方もスキップになっちゃったり……。

 でもちょっと待って……思い出しちゃった。
 今日、明日香ちゃんは市井さんのところに行くんだよね。
 ……大丈夫…だよね?
 明日香ちゃんのことだから、何にも心配することないじゃない!
300 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月08日(月)00時45分33秒
 ……でも…昨日の市井さん、何か気になるの〜。
 明日香ちゃんを見る目が、すごく色っぽかったような……そうでもないような……。
 やっぱり市井さんは綺麗でカッコいいし……。
 私にはない、明日香ちゃんと一緒にお仕事した経験もあるし……。

 ……考えすぎ…だよね?
 市井さんは、私にとっては優しい先輩だしね。
 明日香ちゃんだって、今朝、あんなに私こと心配してくれてたし……。
 また、私を見詰める真剣な瞳を思い出して…ニヤニヤ笑いながら、スキップでス
タジオに入っていった。
301 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月08日(月)21時07分11秒
 奥の部屋に通されて、ソファに座らされた。
 色は…アイボリーかな。とにかく落ち着いた感じだった。
「ちょっと待ってね。渡したいもの、持ってくるから」
 紗耶香はそう言って、キッチンの方に消える。

 部屋をグルッと見渡すと、ソファの向こう側にキーボードと書きかけの楽譜が見
えた。
 紗耶香、ちゃんと作曲の勉強してんだね。
 近寄ってよく見ようと思ったら、紗耶香の足音が聞こえて……。
 ドンッ!……テーブルの上には一升瓶。
302 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月08日(月)22時05分30秒
「…紗耶香?!」
「はい。渡したいもの」
 …って…お酒?
「イギリスに行く前に、明日香と一緒に飲んでみたいと思ってたんだよね」
「私たち未成年……」
「堅いこと言いっこなし!」
 言いながら、キュッて栓を開けてガラスの盃に注ぐ。私と紗耶香の分。

「私…お酒、飲めないよ」
 たぶんね……飲んだことないし。
「ホントに? 一回試してみようよ。ほら」
 渡されてはみたものの……やっぱり気乗りしない。
 紗耶香は…クイッて一気じゃん!
 ……飲めるんだぁ……。何かちょっと……美味しそう…かも……。
303 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月08日(月)22時07分53秒
 盃を乾してチラッとこっち見た紗耶香を、すごく大人っぽく感じて……何か…ド
ギマギしちゃった。
「…あ…えと…そうだ、紗耶香。曲、書いてんだね」
 話をそらせるように、視線をキーボードの方に飛ばす。
「ん〜…ま、なかなか上手くいかないんだけどね」
 目を細くして笑う。

 自分の盃をまた満たして、口に運ぼうとして手を止めた。
 視線を私からキーボードの方に動かして……
「……明日香に……」
 何か言うのを躊躇ってる。
「何?」
 勢いをつけるみたいに、またクイッて盃に口をつけた。それから……。
「………明日香に…また歌ってほしいな……好きな歌……」
304 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月09日(火)12時31分28秒
「紗耶香……」
 キーボードから私の方へと戻ってきて真っ直ぐに見詰める視線から、目をそらす
ことは出来なかった。
「…創りたいな…明日香が歌いたい!…って思うような曲……」
 ……急に涙腺がゆるくなったみたいで、目元が潤んできて……その代わりに、の
どがカラカラになってた。
 言葉にして応えることは、今の私には出来ないから…手にしたままだった盃を、
思い切って一息に空けた。

 のどを痺れるような感覚が、キュ〜ッて降りていく。
「…っふぅ〜……」
 でも、思ったよりは苦くない。
 それに、身体がポワッて温かくなって…何だか…良い感じ。
「おっ! 明日香もいける口じゃん」
 紗耶香は嬉しそうに言いながら、すぐに盃を満たしてくれた。
305 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月10日(水)13時57分03秒
 自分の盃にも注いで、顔の前まで上げる。
「じゃ、あらためて。カンパ〜イ!」
「うん。カンパイ」
 流石に今度はチビチビと口をつける程度で、それでも少しずつ良い気分になって
いた。

 昔の話とか、いろいろ話してたんだけど、紗耶香はフッて何かを思いだしたみた
い。
「…あのさぁ…後藤のこと…石川から何か…聞いてない?」
 紗耶香…ごっちんが吉澤と付き合ってること、知ってるのかな?
「……気になることでもあるの?」
 無造作に手を髪に当てて、「ん〜…」って困った顔。
「昨日の夜さぁ…石川の家を出てから、後藤んとこ、行ってみたんだよね……」
306 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月10日(水)13時58分53秒
「それで?」
「…最近、吉澤と付き合ってるって……まぁ…それはいいんだ……」
 本当に? 一瞬、寂しそうに見えたけど……。
 ま、深くは追求しないでおこう。
「何か…上手くいってないじゃないかなって…」
「後藤さんが、そう言ってたの?」
「ううん…話してて、そんな気がした」
 なかなか鋭いじゃん。

「後藤は…何て言うか…ああ見えて中身は結構、普通の子だし……」
 それは私も感じた。普通の感覚をちゃんと持ってる。
「吉澤は、基本的にはいい子だと思うんだ……」
 …それにはまったく同意できない。
「でも…私の伺いしれない部分を持ってると思う」
 その部分が大問題なんだよ。
307 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月10日(水)15時23分52秒
「…石川は吉澤と同期だし、後藤とも仲が良いしさ…何か聞いてるんじゃないかと
思ってさ」
 私を見つめる紗耶香の瞳には、加入当初から変わりない、紗耶香の気弱さが見え
ていた。
 言わない方がいいのかもしれないけど……あの目を見ちゃうと、放っておけない
んだよね。
「……詳しくは知らないけど…二人の距離がなかなか縮まらない…って、後藤さん
が悩んでるらしいよ」

「そっかぁ……やっぱりあれかな? 吉澤が躊躇ってるのって……過去にいろいろ
遊んでたからなのかな?」
 はぁ?!
「…紗耶香…吉澤のこと、知ってたんだ……」
「圭ちゃんから聞いてた」
 なるほど……って、それじゃ、私に聞くことなんてないじゃん!
 何だかからかわれたみたいで、私はちょっとムッとしてグイッて盃を空けた。
308 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月10日(水)15時25分07秒
 だけど紗耶香は、私の態度を吉澤に対する嫌悪感だと勘違いしたみたい。
「明日香…吉澤みたいな生き方…許せない?」
 まぁ、確かに嫌ってるけどね。
 あんな奴…許せる人なんているの?
「…全っ然、理解できないね」
「やっぱりね……明日香、自分に真っ直ぐ生きてるもんね……理解できるはずない
か」
 ……何だよ…まるっきり子ども扱いじゃないか……。

「吉澤に『汚れてる』って言われて傷ついた?」
 そんなことまで圭ちゃんに聞いてるの?!
 ……私と梨華ちゃんこと、どこまで聞いてるんだろう?
「そりゃあ…まぁ……」
「セックスって…汚らわしくもないけど、神聖なものでもないからね」
 やっぱり私たちのことも知ってるんじゃないか。
 圭ちゃん、紗耶香のことは無条件に信用してるからなぁ。
 でも…紗耶香がそんなこと言うなんてさ……。
 梨華ちゃんと私の場合は…愛を確認し合う大切な時間なんだから。
309 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月10日(水)15時55分15秒
「明日香も、もうちょっと軽い気持ちでさ…そうだ。石川以外ともやってみる気、
ない?」
「あるわけないじゃん!」
 もう! 冗談でもそんなこと言うなんてさ……ブツブツ……。
 ますます不機嫌。ムキになって盃を重ねていく。
 そんな私に、紗耶香はガンガン注いでくる。
 もう何杯目かも分からないくらい。

 あれ?…何だか…フラフラしてきた…ちょっと…やばいかも……でも、何だかい
い気分。
「明日香、大丈夫? 何だか身体が揺れてるよ?」
 紗耶香の声が遠くから聞こえる。
 これは…マジでやばい…かも……。
310 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月10日(水)16時04分09秒
「お〜い、聞こえてる?」
 紗耶香の顔…クニャクニャ曲がって見えるよぉ?
「…うん…聞こえてる……」
 フワ〜ッて気持ちよく揺れながら、ぼぉんやり答える。
「これ何本に見える?」
 目の前に指が突き出されて……二本か…三本か……四本……。
 わかんないや…でも…まぁ、そんなこといっか♪
311 名前:名無しファソ 投稿日:2001年10月10日(水)17時52分25秒
明日香ピーンチ! 黒チャムだったのか(w
312 名前:Nanashi&Co. 投稿日:2001年10月10日(水)17時59分31秒
  ハハハ
  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ^∀^ノ<  酔っちゃった
 ( つ ⊂ ) \_________
  .)  ) )
 (__)_)
313 名前:名無しファソ 投稿日:2001年10月10日(水)18時21分42秒
>>311などと書き込んだ直後に紗耶香の気持ちがわかった。
チャム……
314 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月11日(木)04時56分55秒
>>311 >>313
 黒ちゃむと言うか……黒ではないつもりなんですよね。
 ちゃむ……。
>>312
 完全に酔っぱらわせちゃいました〜♪
315 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月11日(木)04時57分29秒
 紗耶香はなんでか黙ってて……私のことをずっと見詰めてた…。
「…………私…ずっと…明日香のこと、好きだったんだよ」
 ふ〜ん…そうなんだぁ……。
「だからさぁ……いいかなぁ?」
「……なぁにがぁ?」
 フワフワ〜。

「明日香のこと…抱きたいの」
「えぇ〜…だぁめだよぉ…わたしには、りかちゃんが…いるもぉん♪」
「いいじゃん……じゃあさ。目を閉じてたらいいよ…私のこと、石川だと思ってさ」
「えぇ〜……」
316 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月11日(木)04時58分07秒
 どっかから手が伸びてきて、さっきから重くて仕方なかった瞼を、そっと上から
下へと撫でた。
 そっから先は夢幻の世界。
 自分が望むものを見る世界。
 梨華ちゃん……梨華ちゃんが…私を見詰めてる…笑ってる。

「明日香…好きだよ」
 囁いてくれたのは……。
 呼び方で紗耶香だってわかったよ……でも…目の前で笑ってるのは梨華ちゃんだ
から……。
 訳わかんないよ……。
317 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月11日(木)12時38分43秒
 そんな訳わかんないままに…抱かれてた。
 酔いで麻痺したような身体を触られると、ジンジンとした感覚が広がる。
 例えて言えば、正座で痺れた足を触られたときのように、そこだけじゃなくて周囲
までもがジンジンして、ジッとしていられない感じ。
「ふぅ…あ…あ…くぅ…」
 フワフワして一つのことを考えられない私に、そんな快感だけが送り込まれて……
瞼の裏に刻まれた梨華ちゃんの笑顔と融合して、暗示にかけられたように梨華ちゃん
に抱かれてるつもりになっていった。

 本当は、私の体の状態だけじゃなく、伸ばされた手の動き自体も違ってた。
 激しさ…優しさ…温かさ……どれもが、いつもとは、梨華ちゃんとは違う感覚。全
然違う感覚。
 なのに、抗うという考えそのものが浮かんでこなかった。
 されるがまま。
 梨華ちゃんに抱かれている。疑いもなく、そう自分で納得して、喜びに浸っていた。
318 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月11日(木)18時22分28秒
やっぱりちゃむには下心があったか・・・・
明日香、娘。さんにもてますね(w

ところでちゃむはやっぱりこちらではそのままイギリス行きなんですか?
319 名前:313 投稿日:2001年10月11日(木)18時57分36秒
別れが辛いから明日香を酔いつぶれさして一人イギリスに旅立つ紗耶香。
明日香が目覚めたとき、机には置き手紙が……。

などと予想した俺は逝ってよし(w
320 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月12日(金)00時57分59秒
>>318
 もてるんです。そして苦しむんです。主役ですから(藁
 この作中では、イギリス行きは変更ありません。
>>319
 ご期待に沿えなかったようで……ちゃむには、もうちょっとストーリー上で
活躍してもらわないといけませんので。
321 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月12日(金)01時00分55秒
 トゥルルルル…トゥルルルル……。
 ……出てくれない。
 仕事が終わってからずっと、明日香ちゃんの携帯に電話し続けてるのに……。
 どうしたの、明日香ちゃん?
 市井さんと一緒のはず……何か…何かあったのかなぁ……。

 今度こそって思ってリダイヤル。
 トゥルルルル…トゥルルルル……ガチャ。
「明日香ちゃん!」
『…なんだ石川か』
 あれ…市井さん?
322 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月12日(金)01時02分09秒
『…ごめん…石川……』
 え…何? 市井さん、何で謝ってるんですか?
「何か…何かあったんですか?!」
『…ううん。別に何もない…ただ……明日香は今夜、うちに泊まってくよ』
 泊まるって…市井さんのマンションに?!

「明日香ちゃんは……」
『二人で…お酒…飲んじゃってさ……明日香、酔って寝ちゃったんだよ。だから……』
 そう言われれば市井さんも、ろれつが回ってないような……。
 でも…何でかは分からないけど、「市井さんはウソをついてる」って感じた。直感で。
323 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月12日(金)01時02分55秒
「明日香ちゃん、明日香ちゃんと、かわってください!」
『もう寝ちゃってるんだって…今、ソファからベッドに移すところ…可愛い寝顔し
てるよ』
 明日香ちゃんの寝顔を市井さんが見てる。
 その光景を思い浮かべて……「市井さんに明日香ちゃんをとられちゃう」…その
思いに身体が震えてた。

「…明日香ちゃん…明日香ちゃん……」
 床にペタンて座り込んで、ただつぶやき続けてた。
『…石川、落ち着きなって。明日香は……ちゃんと石川のところに帰るから』
 その時は取り乱してて気がつかなかったけど、思い返してみれば、市井さんの声
には寂しさが混じってたのかもしれない。
『明日香は…石川を裏切ったりしないから……だから石川は…最後まで明日香を信
じてればいいんだよ…ね?』
 そう言って……市井さんは『じゃ、切るから』って一言を残して、電話を切った。
 混乱したまま、胸の奥から浮かんできそうな喪失感を、その度に打ち消して、打
ち消して……とにかく他のことは考えないようにして、ただ「明日香ちゃんを信じ
るんだ」って自分に言い聞かせた。
324 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月12日(金)05時00分46秒
あすりかに最大の危機到来の予感
特に梨華を裏切ってしまったと考えるだろう明日香がどう出るのか・・・・
325 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月12日(金)08時59分57秒
>>324
 やっと山場にたどり着けそうな……長くなり過ぎっすね
326 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月12日(金)09時00分51秒
 ……う〜……最悪の気分…頭がガンガンする。
 ここ…どこ?……私のベッドじゃないのは確かだけど……。
 ん〜〜……駄目だ…思い出せないよぉ。
 …とにかく…ベッドから出よう……。
 ガサゴソ。

 うぅ…気持ち悪ぃ……フラフラするし……。
 …あれ?
 私…パジャマ着てる…ちょっと丈が長いような……何で着替えてんの?……え?…
着替えてるってことは…もしかしたら…脱がされたかもしれないってことで……それ
は…やばいじゃん……。
327 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月12日(金)09時01分34秒
 頭は真っ白。
 顔色は真っ青。
 あらためて部屋をグルッと見渡して……やっぱり見覚えがない。
 カーテン越しの弱い光だけの薄暗い部屋……でも…女の子の部屋っぽいような…
気がする……。
 あれ?…私…昨日……あれれ?

 何だか思い出せそうになって…そしたらドアの向こう側で物音がして…咄嗟に枕
を抱え込んだ。
 ドアがガチャッて開いて、強い光を背負った小柄な男の子?が姿を現した…と思っ
たから、思いっきり枕を投げつけてやった。
「明日…イテッ!」
 バフッ!
 見事に顔面に命中…したらしい……私は頭が割れそうに痛くて頭を抱えてたから、
はっきりとは分からなかったけど……。
328 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月13日(土)23時20分49秒
「……あのねぇ…明日香……」
 あれ?…聞き覚えのある声……。
 痛む頭を抱えながら、上目遣いに見ると…紗耶香じゃん。
 枕を抱えて鼻の頭を押さえてる……。
「…何で紗耶香がいるの?」
「……私ん家だから……」
 あ…そっかぁ……だんだん思い出してきたぞ。

 昨日の夜、私は紗耶香のマンションに来て……紗耶香が作曲してることとか…吉澤
のこととか…話したんだよね。
 それから……そうだっ! 紗耶香とお酒飲んだんだ!
 だから、こんなに頭が痛いのかぁ……。
「……明日香…もしかして、昨日のこと覚えてないの?」
「ううん、今思い出した…二人でお酒飲んだんだよね」
「それから?」
 え?…それからって……何?
329 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月13日(土)23時21分26秒
 ポカ〜ンとして…相当、間抜けな表情だったと思う。
「その後は…覚えてないみたい…だね」
「…うん……寝ちゃったんじゃ…ないの?…私、何かしでかした?」
 酔っぱらっちゃったことなんて初めてだから、自分がどうなったか不安だよ……。

 紗耶香は……ちょっとホッとしたような…ちょっと寂しそうな顔をしてた。何でだ
ろう?
「別に…明日香は何にもしてない……何もしてないよ…明日香はね……ずっと寝てた
だけ」
「ホントに? 良かったぁ…暴れたりしたんじゃないかって、不安になっちゃったよ」
 ホッとして、「パジャマ、ありがとうね」なんて言ったりして。
 紗耶香になら、パジャマに着替えさせてもらっても問題なし、だもんね。
330 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月14日(日)16時49分18秒
 胃がムカムカして、何も食べられそうになかったから、シャワーだけ借りて家に帰ることにする。
 熱めのシャワーをザッと浴びて、何とか頭も目も覚めた。
 ドライヤーを片手に、
「そう言えばさぁ…いつイギリスに行くの?」
って紗耶香に聞いたら、
「……教えない」
だって。

「何で教えてくれないの? 見送りに行こうと……」
「だから教えないの! 見送りなんて……大袈裟だよ…絶対にまた帰ってくるんだから…いいの」
 ……やっぱり中身は「泣き虫紗耶香」のまんまだ。
331 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月15日(月)11時38分52秒
「…じゃ、いいや。すぐにって訳じゃないんでしょ?」
「まぁね……準備とかもあるし」
 人差し指で鼻をつつく仕種が、ちょっとカッコイイ。

 けど……膝が内側にカクッて入ってて、相変わらずクネクネしてる。
 紗耶香は関節が柔らかいのか、メンバーだった頃から真っ直ぐ立ってることが苦手
だったよね。
 ずっとクネクネしててさぁ。
 みんなで「骨がない」って言ってて…本人は、「そんなことない!」って、ふくれ
てたけど……。

 そんなこんなが…懐かしく感じちゃうね。
「でも、向こうについたら手紙、送ってよ。私も返事書くから。エアメールって…憧
れてたんだよね」
「OK! 手紙、送るよ」
 返事と一緒に親指を立てる。
「絶対だよ?」
「うん」
332 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月15日(月)11時39分43秒
 キーボードの方に視線をやって……
「頑張ってね……待ってるから…歌いたくなるような曲……」
 一瞬、紗耶香の目が大きく見開かれて……。
「…うん。頑張る!」
 それ以上は……今は言えない。
 私の中の迷いが大きすぎるから……。

「……じゃ…また連絡するよ……」
「うん……本当は送って行きたいんだけど、この後すぐ出掛けなきゃいけないから……」
「いいって」
 笑いながら、玄関の方へと歩いて靴を履く。

 そしたら、背後から躊躇いがちに声が届いた。
「明日香……後藤…と吉澤のこと……客観的に見てやってよ……」
 吉澤…その名前が、何かを私の中から引きずり出しそうになって……。
 振り返ったら…「泣き虫・紗耶香」の瞳が、私を見つめてた。
333 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月15日(月)11時41分01秒
「……私が?」
「無理なことを言ってるけど……明日香なら…出来ると思うから」
 だから…その目には弱いんだよ……。
「……ずるいなぁ…そういう風に言われたらさぁ……」
「ごめん……」
「…いいよ…分かった……」
 自分の中の吉澤への拒絶感は、そう簡単には払拭できないだろうけど……紗耶香に
言われちゃ、頑張ってみるしかない。
 ずっと前から、あの二人の問題を解決しないと、私と梨華ちゃんも安心出来ないっ
て思ってたし……。

 ドアを開けて外に出た私。
「ありがとう……」
 恥ずかしそうな紗耶香の呟きが……何かを思い出させそうだった。
「…今の明日香になら…吉澤の気持ち、きっと分かるようになるよ……」
 今の私なら?
 昨日の私と、今の私……何かが違う?
334 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月15日(月)11時44分12秒
 グルグルと渦巻く違和感。
 何か…重大なことが、記憶から抜け落ちてるような……。
「…玄関でごめん…じゃあね」
「え?…あ、うん…またね…」
 紗耶香が送り出してくれて、反射的に返事をする。
 支えてた紗耶香の手が離れて、目の前でドアが閉まっていく。
 そのドアの隙間から聞こえたような気が……。
「…明日香…好きだよ……」

 !!!
 昨日の夜……同じ言葉を聞いたような……。
 耳元に置き去りになった紗耶香の囁き。
 ジンジンと痺れるような身体の感覚。
 夢のようなそれらの出来事が、私の中を走り抜けていった。
335 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月15日(月)11時46分04秒
 私…紗耶香に……抱かれた?!
 それは…ただの夢?……もしかして…現実?!
 分からない…分からない…分からない…………分かりたくない……。
 血の気が引いたように呆然として……。

 足を引きずるようにして、フラフラとその場を立ち去ることしか出来なかった。
 梨華ちゃん……私…裏切っちゃったかも…しれない……。
 「そんなはずない!」って思いたいよ。
 でも…浮かび上がってきた感覚があまりに鮮明で……私を打ちのめしてた。
 私…私……汚れ…ちゃったかなぁ?
 今まで感じたことのない自分への嫌悪感に…押しつぶされそうだった。
336 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月15日(月)13時36分10秒
明日香思い出しちゃたか・・・・
どうなるんだ明日香
337 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月16日(火)13時03分54秒
>>336
 やっと話が転がりだした感じです。
 展開が遅くて申し訳ない!
338 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月16日(火)13時04分58秒
 明日香ちゃん……連絡してきて…お願い……。
 昨日、市井さんとお話してから、ほとんど寝られなかった。
 「明日香ちゃんを信じるんだ!」っていう思いが、今回ほど揺らいだことは初めて
だったから……。
 朝になって、何回も明日香ちゃんに電話しようとしたけど…指が震えてダメだった。
 だから…明日香ちゃん……連絡してきてよ…お願いだから……。
339 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月16日(火)13時05分52秒
「石川…大丈夫?」
 ダンスレッスンの休憩中に、保田さんが心配そうに声を掛けてくれたのに……。
「な…何がですか? 私は全然大丈夫ですよ!」
って強がるのが精いっぱいだった。

「…ならいいけど……」
 自分じゃ、気を張って頑張ってるつもりだけど……やっぱり出来てないみたい。
 ダメだよ…仕事で心配掛けちゃ、ホントに明日香ちゃんから嫌われちゃう!
 「仕事第一!」って、押し込むように自分に言い聞かせて……それでも携帯電話が
気になって、気になって……。
 もうおかしくなっちゃいそうだった。
340 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月17日(水)12時08分12秒
 どこをどうやって帰ってきたのか……とにかく、今、私は自分のベッドに横たわっ
てる。
 何もする気が起こらなかった。
 泣くことさえ。
 虚ろな瞳で中空を見つめてた。

 ……もう…私…駄目だ……。
 何より私を打ちのめしたのは、梨華ちゃんを裏切っちゃったっていうこと。
 紗耶香に抱かれたことっていうより、自分は…自分の身体は、こんなに簡単に信頼
を裏切っちゃうようなものなんだってことが、情けなくて、悲しかった。
 自分自身を信じられなくて……私は空っぽだった。
341 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月17日(水)12時09分08秒
 ただただ、目の前を梨華ちゃんの笑顔が渦巻いて、どんどんと浮かんでは…消えて
いった。
 そう。
 消えていっちゃうんだね。
 梨華ちゃんと二人であれもしたい、これもしたいって…そんな思いはどこかへ追い
やられて…代わりに喪失感が心を埋めていく。
 この後どうなるんだろうとか、そういうことじゃなくて、今までの私じゃいられな
いってこと……それだけは確かで、そのこと自体が、無邪気に二人の幸福を疑いもし
なかった私の…「死」を意味してた。

 何の躊躇いも無く梨華ちゃんへ笑顔を向けられた今までの自分。
 そんな私は…もういない。
 紗耶香とのことを心の奥に隠して、見せかけだけの無邪気な笑顔を梨華ちゃんに見
せるなんて……考えられない。
342 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月17日(水)12時16分29秒
 でも……そうしなければ…きっと梨華ちゃんを失う。
 もし…隠すことなく伝えたら……梨華ちゃんはどうなるだろう。私を軽蔑するかも。
 少なくとも、梨華ちゃんが私に抱いていた信頼感は崩壊する。

 そしてそのことは…間違いなく梨華ちゃんをものすごく傷つける……梨華ちゃんを
傷つけちゃうんだ…私が……。
 護るって…梨華ちゃんを護ってあげるんだって……ずっとそう思ってたのに…そん
な私が、ザックリと深い傷を梨華ちゃんに負わせてしまう。
 …そんなの…そんなの耐えられないよぉ!!

 もう、どうしたらいいのか分からなかった。
 分からなかったから……何もする気が起きなかった。
 だから……ただベッドに横たわったまま、泣くことさえせずに、虚ろな瞳で中空を
見つめ続けてた。
343 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月18日(木)10時23分06秒
 今日一日、ずっと注意力散漫なまま、飯田さんや保田さんから注意されながらの
不本意な仕事をしてしまった。
 鳴らない携帯電話を、恨めしく見つめたり。
 明日香ちゃん……声が聞きたいよ……会いたいよ。
 でも…自分から電話するのは……何だか怖い……。

 迷っては電話に手を伸ばし…やっぱり手を離す。
 服も着替えずに無駄にソワソワして、歩き回ったり、ベッドに寝ころんだり……。
 繰り返す惑いのサイクルが、ますます自分を追いつめるの。
 いつの間にかベッドでトロトロとまどろんでた……。
 夢の中なら…明日香ちゃんに……会える…かな?………そしたら…思いっきり…
甘えちゃお……。
344 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月18日(木)16時04分25秒
 そろそろスレッドサイズが200KBに近づいてきましたので、下記に
移行します。
「あすりか3」
http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=sea&thp=1003388366
345 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月19日(金)10時38分43秒
 思いつきで外伝2などを……。
346 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月19日(金)10時39分57秒
 いつもそうだけど、ハロプロのコンサートは賑やか。
 人数的には娘。の二、三倍だけど、おしゃべりの量はもっとすごい。
 そんな中でも、私、今日は一段とウキウキ気分でお口が滑らか。
「石川…いつも以上にうるさいじゃん」
 保田さん。だってぇ……。
「今日、明日香ちゃんが見に来てくれるんですよ〜♪」
「…あ、そ……」
 何でそんなげんなりした顔するんですか?
 保田さんも一緒に喜んでくださいよ〜。

「おはようございま〜す」
 あ、平家さんだ。
 私と目が合うと、ニッて笑って……。
 私もいつものことだから、キュッてお尻を突き出して……平家さんが私のお尻に
タッチ。
「いや〜ん♪」
 もう、平家さんったら〜。
 まるで「おじさん」なんだから。
 毎回のことで、あいさつ代わりになっちゃった。
347 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月19日(金)10時40分30秒
 周りも笑ってくれて、和やかに……なるはずだったのに。
「ちょっと! 石川……」
 どうしたんですか、保田さん?
 何でそんなに慌ててるんですか?
 保田さんも笑ってくださいよ〜。

「それどころじゃないの!…ほら、ドアのところ……」
 ドア?……何だろなって視線を向けたら……明日香ちゃん!?!
「ち…違うの!…これは…その〜……」
 慌てる私と、ドアのところから睨んでる明日香ちゃんを見ながら、平家さんは事情
が分からずにキョトンとしてた。
348 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月19日(金)10時42分11秒
「いや〜ん♪」
 楽屋のドアを開けたら、いきなり、みっちゃんが梨華ちゃんのお尻に手を出してた。
 ……ちょっと、みっちゃん……私の梨華ちゃんに何してんねん!!…思わず関西弁
になっちゃうよ。
 梨華ちゃんも梨華ちゃんだよ! 嬉しそうに「いや〜ん♪」なんて言っちゃってさ。

「ち…違うの!…これは…その〜……」
 梨華ちゃん、皆まで言わないでいいよ。
 全部、みっちゃんが悪い!
 そうに決まってる!!
 ここは…正義の鉄拳を味わわせないと…ね……。
 私は、楽屋の中にいるターゲットを、しっかりロックオンした。
349 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月19日(金)10時42分44秒
 私がしどろもどろになってると、明日香ちゃんがツカツカツカッて近づいてきて……。
「……梨華ちゃん、話があるから」
 一言、笑顔で私に言ってから、平家さんの方に歩いていって……。
 明日香ちゃん…何か…怖いよ……。

「福ちゃん! 久しぶりやなぁ。元気に…ぉわっ!…な…何すんねん!」
 いきなり両手を振り回して、ポカポカッてグーで平家さんを叩いてる!!
「ちょ…ちょっと明日香ちゃん……」
 止めようとしたんだけど……何だか止められなかった。
 保田さんも、周りのみんなも、呆気にとられてただ見てるだけで……。
350 名前:チャーミー石川 投稿日:2001年10月19日(金)10時44分31秒
 ポカポカポカッ……。
「い…痛いって……」
「みっちゃんの…馬鹿ぁ〜!!」
 いっぱい叩いた後でそう叫んで、クルッて振り返って私の手を引いて……あっと
言う間に楽屋から出ちゃった。

 ドアを出るときに、平家さんの声が聞こえてきたの。
「…福ちゃん…何でぇ?」
 ……ごめんなさい、平家さん……。
 二人の…私と明日香ちゃんの…愛のために、犠牲になってください…ね……。
 明日香ちゃんへに何て言おうか考えながら、心の中で平家さんに合掌してた。
351 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月19日(金)11時11分51秒
 悪いのはみっちゃんだけど、梨華ちゃんにもビシッと言っておかないと。
 私だって、言うべきときにはねぇ……。
「ごめんね〜、明日香ちゃん……」
 う…その上目遣いは……反則だぁ!

「……ううん…全然…気にしてないから……」
 ……私って……どこまで梨華ちゃんに弱いんだろう。
「ホントに?…怒ってない?」
 そんな怯えた目をしないでよ。
「怒るわけないじゃん!…悪いのは全部、みっちゃん!…だから…ね?」
352 名前:焼き銀杏 投稿日:2001年10月19日(金)11時13分49秒
「……そうだけど……」
 やっぱり!
 きっと、嫌がる梨華ちゃんに無理矢理手を出してたんだ。
 梨華ちゃんが嬉しそうに見えたのは、私の気のせいに違いない!
 悪いのは全部、みっちゃんだ!!
 これで万事解決。

「梨華ちゃんは気にすること無いよ」
 そう言ったら、梨華ちゃんはやっと笑顔になって……。
 でもどうしてだろう?
 ……何故か、梨華ちゃんの笑顔…「天使の」っていうより…「小悪魔の微笑み」って
感じ……。
 何でだろう?

 外伝2(完)
353 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月19日(金)18時09分55秒
どこまでも不幸な平家さん(w

この後もっとひどい目にあったに違いない。
354 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月20日(土)03時15分23秒
みっちゃんいい子なのにね(w
355 名前:チャーミー銀杏 投稿日:2001年10月20日(土)06時35分23秒
>>353
 明日香を怒らせちゃったら……みっちゃん、ご愁傷様(藁
>>354
 ホントねぇ…いい子なのに……。
 ……みっちゃん、新曲期待してるから…こんな扱い、許してね(藁

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