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娘。心理学
- 1 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)00時16分03秒
- まだ考え中なんですが
いろいろな組み合わせで書いていきます。
- 2 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)00時17分50秒
―ため息―<矢口>
- 3 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)00時18分35秒
- なぞ1
「ぅんっ・・・はぁあー・・・」
矢口の後ろで裕ちゃんが変なため息をついている。
なんだろ?
ぐるっと楽屋内を見渡したところみんな裕ちゃんのため息には気付いてないようだ。
っと圭ちゃんと目があった。どうやら彼女は気付いていたらしい。
圭ちゃんは首をすくめ(なんだろね?)っとジェスチャーで返してきた。
振り返って裕ちゃんの様子を見ることにした。
- 4 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)00時19分19秒
- なんかちょっと疲れたような表情をして雑誌に目を向けてる裕ちゃん。
やっぱりひとりでいろいろ仕事をするのは大変なのかな。
楽屋が別々になってもよく娘。の楽屋へくるのはやっぱり寂しいんだね。
もともと寂しがり屋で泣き虫なんだもんしかたないかぁ。
まぁ今日はハロモニで一緒なんだから思いっきりさわいでってよ。
心の中でなぐさめてたら、ふと裕ちゃんが顔をあげこっちをみた。
「んっ?なんやぁ矢口なにわらってんの?」
「え?矢口わらってた?」(あぁびっくりした)
「うん。あっ!なんか変なこと考えてたんちゃうん?いやらしい子。」
「なんだよもう!!裕ちゃんとは違うもんねぇーだ!!」
- 5 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)00時20分14秒
- せっかく心配してたのにバカ裕子。
くそぅ心配して損したよ。もういいよ、圭ちゃんと話しにいこっと。
くるっと裕ちゃんに背を向けて歩き出そうとしたら
服の端をちょっと引っ張られて立ち止まらされた。
「ありがとうなぁ矢口。」
小さな声が聞こえた。
あえて答えずに圭ちゃんのところまで行ってから振り向いた。
裕ちゃんはいたずらっ子のようにわらって矢口を見てた。
してやられた。耳まであつい。
- 6 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)00時20分58秒
- 「なにやってんだか。」
圭ちゃんはあきれたように言って矢口と裕ちゃんを見てた。
しまった見られてたのなら圭ちゃんに近づかなけりゃよかったよ。
- 7 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)00時21分29秒
- とりあえずここまで。
- 8 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月06日(木)01時03分30秒
- おーとこれもやぐちゅーかな??
先が気になるよー
楽しみがまた増えた(w
- 9 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)16時39分31秒
- なぞ2
にやにやわらう圭ちゃんを目の前にして、何を話そうか迷ったけど
裕ちゃんの視線から逃げるようにちょこっとだけ移動してこう切り出した。
「裕ちゃん・・・なんかため息ついてたね。疲れてるのかなぁ。」
「あぁうんそうだね。んーでもそれだけじゃないねぇあれ。」
まだにやにやを崩さず裕ちゃんのほうを見てる圭ちゃん。
「え?他になにかあるの?」
「私からは言えないね。」
優越感を漂わせて言い切る圭ちゃん。
ふふんっなんて鼻でわらう圭ちゃん。
- 10 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)16時40分49秒
- ムカッ
「なんだよぉ〜教えてよぉ〜圭ちゃぁん!!!
ねぇ〜教えてよぉ〜!!」
「なに甘えてんのぉ矢口?」
横からやってきた圭織に話しかけられて我に返ると、
楽屋中の視線を独り占めにしていることに気がついた。
「あっあぁ・・・あの・・・わたしトイレいってくる。」
床でジタバタしてた自分が恥ずかしい・・・
- 11 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)16時41分36秒
- 楽屋を飛び出して廊下を歩く。
あんまりにも恥ずかしかったのでいつもと口調が変わってた。
別にトイレに行きたくもなかった矢口は楽屋から出てすぐあたりをゆっくり歩いた。
さっきどうしてあんなに腹が立ったのかなぁ。
やっぱり圭ちゃんにわかって矢口にわからないってのが悔しかったんだよね。
裕ちゃんはどうしてため息なんかついてたのかなぁ。
せっかく娘。の楽屋きて雑誌よんでちゃ意味ないじゃん。
雑誌なんてひとりで読めんじゃん。
なんだよわかんないよ矢口には。
- 12 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)16時42分22秒
- 「やぁぐちぃっ!」
突然ガバッと後ろから抱きつかれる。
「うわぁぁっ!!!」
「うっさいなぁあんた。」
言いながらも離す気配も見せない腕。
「なぁなに考えてんの?裕ちゃんにも教えてぇや。」
器用に矢口を腕の中で方向転換させて、顔を覗き込む裕ちゃん。
心配してるの?バカだね。
教えなくても裕ちゃんのことなんだから裕ちゃんは知ってるよ。
- 13 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)16時42分59秒
- 「バカ裕子。」
「んなっ!・・・」
ギュッ
裕ちゃんがなにか言おうとしてるのはわかったけど最後まで言う前に
矢口から思いっきり抱きかえした。
「んなっ!なにしてんのん?」
びっくりしてるよ裕ちゃん。
抱きつくの好きなくせに抱きつかれんの慣れてないんだよね裕ちゃん。
へへへっちょっとだけ勝った気分。
機嫌回復だ。
- 14 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)16時43分45秒
- 楽屋の戸が開いてなっちの顔がピョコッとのぞいた。
「あぁ!いいなぁ!なっちもぉ〜!!」
なっちが走ってきてダァーっと走って来て裕ちゃんと矢口を2人ともまとめて
ギュッと抱きしめてくれた。
「なんやねんなぁもう。」
口で文句いう割に裕ちゃんの顔はにっこにこだった。
もう時間なのだろう次々にみんなが楽屋から出てくる。
「あぁっせこっ!!」「あぁっせこっ!!」
思わず叫ぶ加護とそれをまねする辻が走ってきて3人に抱きついた。
- 15 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)16時44分24秒
- 「もう時間だよっ!ほらっ行かないと!」
圭織がくっついてる人の輪をほどきながらみんなをせかす。
ぞろぞろと移動していく途中で、圭織が裕ちゃんの後ろから抱き付いてた。
「なぁんだぁ圭織。うらやましかったんだぁ。」
のんびりした声でごっつあんが言う。
「いいじゃないちょっとぐらい。」
図星なんだろう軽く逆切れする圭織。
みんな微笑ましそうにその様子をながめている。
ん?圭ちゃんも。
じゃあどうして矢口と裕ちゃんのときはにやにやして見てたの?
なぞが増えたじゃん!どうしてくれるの圭ちゃん!!
- 16 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月06日(木)16時46分32秒
- 今回はここまでです。
風邪をひいて休みを取ってるもんで思わず更新してしまいました。
読んでくれる人がいてくれるていいもんですな。
- 17 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月07日(金)00時46分25秒
- 私もよんでまっせ!
ほのぼのやぐちゅー&娘。達とってもいい感じ!
- 18 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時37分19秒
- なぞ解き
収録が終わって楽屋に戻ってもなぞは解けないままだった。
そうだっ今なら裕ちゃんも自分の楽屋だし圭ちゃんに聞いてみよう。
自動販売機の近くのベンチに圭ちゃんを誘おう。
「ねぇ圭ちゃんこのあと暇かな?」
「ん?まぁね。」
なんだろって感じで首をかしげる圭ちゃん。
直後、なぜか納得したようにうなずく圭ちゃん。
「ちょっといいかな?」
ベンチに腰を下ろしてお茶を飲む。
あぁどう切り出したらいいのこの場合?
考え込んで下を向いてしまう。
・・・・・・
沈黙が続く。
「なにか話しあるんでしょ?」
圭ちゃんがせかしてくる。
- 19 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時38分03秒
顔をあげてみると圭ちゃんはまたにやにやしてた。
ムカッ
「どうして圭ちゃんそうやってわらうんだよっ?」
「どうせ裕ちゃんのため息の理由でしょ?」
サラッといってしまう圭ちゃん。
「へ?」
矢口たぶんいいや確実にまぬけな顔してるよ。
- 20 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時39分01秒
「なにまぬけな顔してんねん?」
次の仕事に向かおうとする裕ちゃんがとおりかかった。
「言われなくてもわかってるよっ!もうなんだよ人が・・・」
あっやばい!心配なんだって絶対言いたくない。
「人がなに?」
先を促してくる裕ちゃん。
「圭ちゃんと話してるのに・・・。」
声はだんだん小さくなっていく。
それはちょっとずつ裕ちゃんが苦しそうな顔になってきたから。
「ぅんっ・・・はぁあー・・・」
ものすごく苦しそうな顔をしたあと裕ちゃんは、あの気になってたため息をついた。
「じゃあ邪魔者は消えるわ。またなぁ矢口・・・と圭坊。」
寂しそうに背中を向けて遠ざかっていく裕ちゃん。
- 21 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時39分50秒
その背中を見てると胸の当たりが苦しくなってきた。
もっと一緒に居たいのに。
もっと話がしたいのに。
もっと裕ちゃんのわらってる顔を見たいのに。
でも裕ちゃん仕事だしね引止めらんないよ。
「ぅんっ・・・」
苦しいのを我慢しすぎて、苦しくなりすぎて声が出た。
苦しさを逃がすためにゆっくり息をはいていく。
「はぁあー・・・」
- 22 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時40分43秒
「なにやってんだか。」
圭ちゃんはあきれたように言って矢口と裕ちゃんを見てた。
「まだ裕ちゃんのため息の理由わかんないの矢口?」
今度はにやにやではなく悲しそうにわらってる圭ちゃん。
「へ?」
「同じだよ矢口と。」
真剣に矢口を見る圭ちゃん。
「なにが?」
「気付いてないの?いま矢口、裕ちゃんと同じため息ついてたよ。
ヒントはここまでしかあげられないね。あとは矢口が考えて。
じゃあまたあしたね。」
やさしい顔に戻って立ち上がった圭ちゃんは矢口を置いて帰ってしまった。
- 23 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時41分31秒
- とりあえず家に帰ってきた。
家に帰る間もずっとずっと考えてた。
そうしたらなんとなくわかってきた。
ヒントは矢口と同じ。
裕ちゃんを見送った矢口と楽屋で矢口の後ろにいた裕ちゃん。
矢口の知らない仕事に向かう裕ちゃん。
よっしぃーや石川とモーたいの話をしてた矢口。
- 24 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時42分08秒
もっと一緒に居たいのに。
もっと話がしたいのに。
もっとわらってる顔を見たいのに。
- 25 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時42分44秒
そっかそうだよね。わかったわかった。
簡単じゃん。むっふっふ。
わかればあとは行動だよね。
メール入れといてやるかぁ。
『お疲れバカ裕子。また楽屋来てよ裕ちゃんの顔みたいからさ。じゃおやすみ。』
あえて矢口っていれないよ。わかるでしょそれくらい。
柄じゃないことやってるんだからね。
- 26 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時43分27秒
しばらくしてメールが帰ってきた。
『また矢口にあいに楽屋行くわ。ちゃんと相手しぃや。おやすみ。』
ドキッとした。
裕ちゃんは矢口にあいに来るの?
ちょっとびっくり。
あっでもじんわりうれしいかも。
裕ちゃんのため息の理由。
圭ちゃんより速く気付いてあげたかったなぁ。
圭ちゃんはなんでわかったのかな?
ため息のなぞは解けたのにまたなぞが残ってしまった。
おわり
- 27 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月07日(金)16時48分24秒
- はいっ一応ひと段落です。
あと中澤さん視点と保田さん視点があります。
それぞれの文体に違いをつけるつもりなんでそこ見といて下さいませ。
ほのぼのしか書けないですよ。
基本的に娘。全員好きなもんで。
ではまた。
- 28 名前:mo-na 投稿日:2001年09月08日(土)01時04分59秒
- ほのぼの良いですね!
やぐちゅうは強し。
- 29 名前:ななーし。 投稿日:2001年09月08日(土)04時24分39秒
- やぐちゅーでほのぼの。
良いですよね、この雰囲気。
裕ちゃん編、圭ちゃん編、楽しみにしてます。
- 30 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月08日(土)16時40分35秒
- ここにもやぐちゅー発見!やぐちゅーいっぱいで嬉しいこの頃
でもKUもすきだったりするので・・・かなり楽しみ!
- 31 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月08日(土)18時08分26秒
- けっこう読んでくれてはるんですね。
ほのぼのなのは中澤さんの努力なのかもしれませんよ。
次の話は、この話の裏側。
中澤さんの動きです。
不自然だったところとかのフォローのようなものです。
ちなみに保田さんは今のところ積極的に絡む感じじゃないです。
重要人物ですけどね。
- 32 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月08日(土)18時09分24秒
―隠し事―<中澤>
- 33 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月08日(土)18時10分12秒
- 想い
このところ娘。とは離れての仕事ばっかりでほとんど顔をあわせてない。
テレビの画面を通じて娘。たちを見るのは新鮮だった。
思わずテレビに突っ込みを入れたりしてる自分に気がついた。
でもその突っ込みには誰も答えてくれない。
「はぁあぁ〜なに突っ込んでんねやろ。」
自嘲気味につぶやいてベットにねっころがる。
ふと画面に矢口がうつる。
「うぅん今日もかぅわいいなぁ矢口ぃ。」
つやつや光った唇が目にはいる。
ふいにのどが渇いたような感覚がした。
思わず矢口から目をそらした。
- 34 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月08日(土)18時10分53秒
「誰も見てへんちゅうねん。」
うろたえた自分に突っ込んでおく。
なんやっちゅうの?
今までだってずっとふざけたりして抱きついたり
キスしたりしてきたやんか。
なんやこれは?
アタシの直感があかん考えたらあかんってゆうてる。
もう考えんとこ。
あしたハロモニ収録前、娘。の楽屋に行ってからでええやろ。
このときの結論がもう間違いやった。
結局、アタシは考えることをやめへんかったんやから。
- 35 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月08日(土)18時12分08秒
- 今回はこんな感じです。
矢口さんの話の前日ってところです。
ではまた。
- 36 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時36分04秒
確信
次の日
いったん自分の楽屋に荷物をおき、メイクも済ませ
もう後は時間がくるのを待つだけにして娘。の楽屋に行くことにした。
「おはようさん。」
「あっ裕ちゃんおはよー!」「おはよう!!」「おはようございます!!」
矢口はドアのすぐそばで吉澤と石川と話をしてたようだ。
他の子らもみんなアタシに気がついて挨拶してくれる。
「みんな朝から元気やなぁ。」
なんとなくいつもみたいに抱きつきに行きにくい。
仕方ないから矢口の頭をくしゃっと撫でてから部屋の隅の椅子に座った。
ここからなら部屋全体が見える。
あっしまった矢口の後ろやん。顔見えへんわ。
まっええか。たまには後ろから見るってのもいいかもねぇ。
- 37 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時36分40秒
手が空いてるのもなんやなぁと思ってそこらにあった雑誌をとった。
読むともなくペラペラめくりつつ楽屋の様子をうかがった。
違う隅にアタシと同じ様に椅子に座って本を読んでる圭坊。
辻加護漫才を見てる圭織となっち。
椅子からずり落ちそうになりながら寝てる後藤。
楽しそうに話をする矢口と石川と吉澤。
なんか珍しいなこの三人って。
楽しそうに話し、ときおりわらって身をくねらせる矢口の後ろ姿を眺めつつ考える。
- 38 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時37分12秒
誰かが『女の背中ほど面白味がないものはない』って言ってたのを思い出した。
絶対あほやでそいつは。背中の曲線がいいんやんかぁ。
胸だけが女の魅力とちゃうんや。
負け惜しみやないで・・・って誰に突っ込んでんねやろ。
しかしやわらかそうな体やなぁ矢口。
ちょっと触ってみたいかも。
あっ今日まだ触ってへんやん。調子でんなぁ。
- 39 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時38分43秒
視線を感じて圭坊のほうを見る。
うわっ見られてた・・・ってなんで罪悪感あんねん・・・見てただけやんか。
にやっとわらう圭坊。
口元をぬぐうしぐさをする圭坊。
つられてよだれでも出てるんかと思って自分の口元をぬぐってみる。
んなわけないよな・・・よかった・・・ってアイツからかいやがって。
睨み付けたいところがなんかさっきより罪悪感が増してくる。
顔を伏せ雑誌に目を落とした。
視界の端っこで首をかしげる圭坊が見えた。
やっぱり昨日からおかしいわ。
思い出したらテレビで見た矢口の唇まで思い出した。
昨日より近くに矢口がいるのに矢口を見ることもできなくなった。
- 40 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時39分32秒
どうしよう。
もっと一緒に居たい。
もっと触れていたい。
もっとあの唇を見たい。
もっとわらってる顔を見たい。
- 41 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時40分09秒
なんか胸のあたりが苦しくなってきた。
なんやこれほんまに苦しいで。
「ぅんっ・・・」
苦しいのを我慢しすぎて、苦しくなりすぎて声が出た。
苦しさを逃がすためにゆっくり息をはいていく。
「はぁあー・・・」
- 42 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時41分29秒
・・・・・・・・・もうわかってしまった。
考えんかったらよかったのに。
あぁあなにやってんのかねぇ中澤裕子アンタはアホやで。
まっええか。
どうせどうにもならん想いやしな。
隠しとこ。
- 43 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時42分00秒
なんや?矢口の視線を感じる。
しばらく顔をあげずにいたけど、矢口はまだこっちを見てる。
顔をあげると矢口がやさしいぃ顔でわらってる。
「んっ?なんやぁ矢口なにわらってんの?」
「え?矢口わらってた?」
なんや自分で気付いてへんのかいな。
「うん。あっ!なんか変なこと考えてたんちゃうん?いやらしい子。」
うそうそあんなやさしい顔でそんなこと考えてへんことくらいわかるよ。
「なんだよもう!!裕ちゃんとは違うもんねぇーだ!!」
そうそういやらしいのはアタシのほうやわ・・・って上手い切り替えしやな矢口。
- 44 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時42分36秒
そうそういやらしいのはアタシのほうやわ・・・って上手い切り替えしやな矢口。
怒ってどっか行こうとする矢口の服の端っこを捕まえて立ち止まらせた。
「ありがとうなぁ矢口。」
矢口だけに聞こえるように小さい声でいった。
心配しててくれたんやんなぁやさしいなぁ矢口は。
矢口は聞こえへんかったみたいに小走りに圭坊んとこ行ってから
くるっと振り返ってアタシのほうを見た。
かぅわいぃわ。ほんまにかわいいであんた。思わずにやけてしまうほど。
- 45 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時43分34秒
矢口は真っ赤になってしまった。
「なにやってんだか。」
圭坊はあきれたように言ってアタシと矢口を見てた。
- 46 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月09日(日)23時44分53秒
更新。
文が一部重なってしまいました。
すんません。
- 47 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月12日(水)10時52分05秒
- 更新楽しみに待ってまーす。
- 48 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時48分43秒
- 更新します。
作ってあって少したまってるんで一気に行きます。
- 49 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時49分21秒
- 決断
わかったら後はもう楽やん。
まぁ思うところがあっても隠しとったら問題ないんやし。
へんっ伊達に長くは生きてへんで。
小娘ちゃうんやし、うじうじ悩んだもん負けやわ。
- 50 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時50分00秒
また圭坊と目があった。
にやにやしとるわ。負けへんで大人の余裕ってもんを見せたらなあかんなぁ。
負けずににやけてやった。
しかし何の勝負やねんこれ。
しばらくするとデパートのおもちゃ売り場の前のこども並に駄々こねた矢口。
「なんだよぉ〜教えてよぉ〜圭ちゃぁん!!!
ねぇ〜教えてよぉ〜!!」
ん?なっなな何を教えてもらいたいねん矢口?
一気に余裕なんか吹っ飛んでる自分に苦笑した。
- 51 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時50分40秒
「なに甘えてんのぉ矢口?」
横からやってきた圭織に話しかけられて急に静かになった矢口。
「あっあぁ・・・あの・・・わたしトイレいってくる。」
恥ずかしそぅに言って楽屋を飛び出す矢口。
なんやねん?
なかあったんかいな?
圭坊のほうを見ると(私は悪いことしてないよ)って目で言われた。
気になるわ。ちょっと行ってこよ。
- 52 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時51分12秒
楽屋を出てすぐに矢口を見つけた。
「やぁぐちぃっ!」
突然ガバッと後ろから抱きついてみる。
案外普通にできるやん。
悩んで損した。
「うわぁぁっ!!!」
耳元で大声を出す矢口。
「うっさいなぁあんた。」(でも絶対離さへんで)
「なぁなに考えてんの?裕ちゃんにも教えてぇや。」
腕の中で矢口をどこへも行かないように向き合うように方向転換させる。
少しのあいだ黙ったままでいる矢口。
- 53 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時52分01秒
「バカ裕子。」
「んなっ!・・・」
ギュッ
急に、矢口から思いっきり抱きかえされた。
「んなっ!なにしてんのん?」
なんかわからんけど矢口がうれしそうに笑ってる。
まっええよな。
笑ってるんやったら問題なし。
考えたもん負けや。
- 54 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時52分38秒
そうこうしてるうちに楽屋から出てきたなっち辻加護にも抱きつかれた。
あとで圭織にも。
なんや今日はみんな甘えんぼさんやな。
やっぱりアタシは娘。みんな好きやわ。
- 55 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時53分30秒
- 揺らぐ決意
無事収録が終わって自分の楽屋に直行した。
まだ仕事が残ってる。
早いめにはいっとかな緊張するからあんまりゆっくりできんわ。
ちゃっちゃと支度して出る。
- 56 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時54分09秒
「へ?」
矢口のこえがした。
自動販売機の近くのベンチに矢口と圭坊がいた。
「なにまぬけな顔してんねん?」
見たままの感想を述べる。
「言われなくてもわかってるよっ!もうなんだよ人が・・・」
なんか突っかかってくる矢口。
「人がなに?」
先を促してしまう。
なんなんやろう。
暗い気分になってきた。
「圭ちゃんと話してるのに・・・。」
- 57 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時54分47秒
あぃたぁ・・・痛いで矢口。それはゆうたらあかんって。
どうにかなりそうなくらいにおもうのに。
もっと一緒に居たい。
もっと触れていたい。
もっとあの唇を見たい。
もっとわらってる顔を見たい。
あぁなんかまた胸のあたりが苦しくなってきた。
ほんまに苦しいで。
「ぅんっ・・・」
苦しいのを我慢しすぎて、苦しくなりすぎて声が出た。
苦しさを逃がすためにゆっくり息をはいていく。
「はぁあー・・・」
- 58 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時55分21秒
「じゃあ邪魔者は消えるわ。またなぁ矢口・・・と圭坊。」
息を整え終わってから頑張ってこれだけ言えた。
圭坊つけたしみたいになってごめんやで。
あぁこれから仕事やのに気ぃ重いわ。
いやいやあかんでぇ気合いいれな。
へんっ伊達に長くは生きてへんで。
小娘ちゃうんやし・・・ってもうええわ!!
切れ気味にテンションあげる。
やっぱり矢口にとったらアタシなんか別におらんかってもいいんやろな。
なんか損やな。アホやわ中澤裕子。
- 59 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時56分08秒
- 惚れた弱み
仕事が終わって家へ帰ってきた。
「ふぃー・・・今日も一日おわったなぁ。」
ひとっぷろ浴びて頭を乾かしながらいつも通りに缶ビールを冷蔵庫から出す。
「おっつ〜・・・うぅん・・・むなしいかこれは。」
ひとりでボケつつビールを飲む。
いまいちビールがうまくない。
- 60 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時56分46秒
携帯を見ると風呂の間にメールを着信していたようだ。
『お疲れバカ裕子。また楽屋来てよ裕ちゃんの顔みたいからさ。じゃおやすみ。』
「なんじゃそりゃ。」
言いながら顔はにやけてる。
あんまり素直じゃない矢口がこんなこと書いてくるとわねぇ。
よしよしなんか返信しとかんとあかんやろうなぁ。
一気にテンションがあがってる。
- 60 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時58分22秒
- 携帯を見ると風呂の間にメールを着信していたようだ。
『お疲れバカ裕子。また楽屋来てよ裕ちゃんの顔みたいからさ。じゃおやすみ。』
「なんじゃそりゃ。」
言いながら顔はにやけてる。
あんまり素直じゃない矢口がこんなこと書いてくるとわねぇ。
よしよしなんか返信しとかんとあかんやろうなぁ。
一気にテンションがあがってる。
- 61 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)15時59分00秒
『また矢口にあいに楽屋行くわ。ちゃんと相手しぃや。おやすみ。』
へっ書いてやった。送ってやった。
もおどうでもええわ。
矢口がうれしそうに笑ってたら。
できることなんでもしたるからお願いや矢口
裕ちゃんの相手したってな。
ええ気分でビールに手を伸ばす。
「ぷっはぁ〜うまぃっ!!!」
さっきよりぬるいのにビールはさっきよりもずっとうまかった。
やっぱりアンタはアホやわなぁ中澤裕子。
おわり
- 62 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時01分12秒
- 中澤さんの想いはかなうんでしょうかね。
あと保田さんのものっけます。
短いんで。
- 63 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時03分30秒
―観察者―<保田>
- 64 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時04分10秒
裕ちゃんと矢口
今日は裕ちゃんも矢口もどこかおかしかった。
待ち時間。
楽屋に入ってきても矢口に抱きつかずに頭を撫でるだけの裕ちゃん。
矢口の近くじゃなくちょっと離れた後ろに座った裕ちゃん。
物欲しそうな顔で矢口の背中を見つめる裕ちゃん。
からかっても怒らない裕ちゃん。
裕ちゃんのため息の理由を知りたがる矢口。
駄々をこねる矢口。
収録後。
また裕ちゃんのため息の理由を知りたがる矢口。
矢口のみえみえの言い訳にも気がつかない裕ちゃん。
- 65 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時04分50秒
なんだって言うのよぉもう。今日の2人は。
やっと自分の気持ちに気がついたっていうの?
バカよ。遅いのよ気付くの。
でも離れてから気付くものなのよね。
厳密に言うと矢口はまだね。
まぁはっきり気付かないほうが幸せよ。
- 66 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時05分27秒
矢口にはため息の理由一緒だって言ったけど、やっぱちょっと違うね。
矢口の背中を見てた裕ちゃんの顔からすると
裕ちゃんの想いのほうが微妙に大人な部分含んでそうで・・・
矢口にヒントあげてよかったのかなぁ。
そのうち自分の気持ちにも気付いてしまうんだろうね。
でも自分の気持ち読むより、人の気持ち読むほうがうまいのよね矢口は。
- 67 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時06分12秒
私も矢口の前では隠し事しずらくなるかも。
ちょっと失敗かなぁ。
まぁそのときはそのときよね。
どう転んでもこれから、さらに楽しくなることは間違いないわね。
私の趣味は、『人間観察』。
ふふふ・・・
おわり
- 68 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時08分12秒
これで終わりにするつもりがどうしてものっけたい話が
できてしまったのでそれものっけます。
- 69 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時08分45秒
―まったり時間?―<吉澤>
- 70 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時09分18秒
プッチ
あぁなんかいい感じ。
娘。でわいわいやるのもいいけどプッチでまったりもいい。
今日はダイバーだからプッチのみ。
後ろの壁と横のごっちんにたれつつ保田さんをからかいつつだらだら話してると
なんかいい時間すごしてるって感じだよね。
- 71 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時09分53秒
ん?保田さんがいない。
「あれっ保田さんは?」
「トイレ行くって言ってたじゃぁん。」
「あっそっか。」
- 72 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時10分24秒
「よっすぃ〜!ちょっと背中合わせにしてみて!」
突然いいこと思いついた様にいうごっちん。
ほんっとこういうときのごっちんは生き生きしてる。
ごっちんの思いつくことってくだらないことが多いけど意外にイケル。
さっそくやってみる。
「よっすぃ〜!!!」
突然大声でさけぶごっちん。
「びぃっくりしたぁ。なぁにぃ〜ごっちん!!!」
大声で叫び返す。
- 73 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時11分01秒
「やっぱりねぇ。背中から直接響いていい感じじゃない?」
得意げにいうごっちん。
「しゃべってるのに顔を合わしてないってのもいいねぇ。」
「お?よっすぃ〜気に入った?」
「うぅんものすごぉ〜くいいねぇ。」
気に入った。
ごっちんの背中の感触とごっちんが話してるときの振動。
なぁんか落ち着く。
- 74 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時11分36秒
楽屋の戸が開いて保田さんが帰ってきた。
「なにやってんのよ。外まで聞こえてたわよアンタたち。」
呆れぎみに笑いながらいう保田さん。
- 75 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時12分10秒
「お圭さぁ〜ん!!!」
なんだか急にさけんでた。
さっきごっちん呼んだからね。
「だからなんなのよぉー!その呼び方も気にくわない!」
あっそか。
『お』と『さん』がついてちゃあだめなんだ。
じゃぁ・・・・・・
「おっさぁ〜ん!!!」
いってすぐに口を抑えた。
しまったぁ抜くほうを叫んでしまった。
「どうしてそうなるのぉー!!!圭を抜いてどうすんの!!!」
おっさんはものすごく怒ってる。
- 76 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時12分45秒
後ろでごっちんが足をバタバタさせながらわらってる。
いつのまにか、わらいがこみ上げてきて大わらいしてしまった。
「もぉ〜よっすぃさぁいこぉ〜!!!」
床に寝転んでしまって足をバシバシたたいいてくるごっちん。
なんか誉められた。
いいねこういうの。
- 77 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時13分19秒
「アンタたちにはまけるわ。」
また呆れ顔でいう保田さん。
「でも嫌そうじゃないねぇ圭ちゃん。」
やっとわらい止んでいうごっちん。
保田さんわらわれるのが嫌じゃないの?
もしかして・・・・・・
「マゾ?」
「よ〜し〜ざ〜わ〜!!!いい加減にしなさいよぉー!!!」
- 78 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時14分00秒
またおこってる。
嫌なの?嫌じゃないの?
またごっちんはバタバタわらってる。
またわらってしまった。
やっぱプッチはさぁいこぉ!!
おわり
- 79 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月15日(土)16時17分15秒
- 更新終わり。
いやぁたまってたもんですね。
橋田●子なみに話がぽこぽこ出てくるんで
他の用事してるときもけっこうたのしいっす。
けっきょく自分で一番楽しんでますね。
ではまた。
- 80 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月16日(日)15時16分34秒
- プッチさいこーっす!!
- 81 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時12分48秒
今回はちょっと時間さかのぼりますが石川さんです。
- 82 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時13分27秒
―緊張のとき方―<石川>
- 83 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時14分01秒
「あぁどうしよぅ。」
手の震えが止まらなくなっちゃった。
もうすぐ「ザ☆ピ〜ス!」のPVをとるのに・・・
みんなに迷惑かけちゃだめってわかってるのに・・・
考えれば考えるほどなぜか大きな失敗をしちゃいそうで。
「震えてる場合じゃないわよ。しっかりしなさいよ。」
すこし厳しい顔で注意してくれる保田さん。
保田さんの後ろから同じように厳しい顔で近づいてくる矢口さん。
怒られちゃうのかなと思って身体を小さくする私。
意外なことに保田さんの頭を背伸びしながらポコッと軽くたたく矢口さん。
- 84 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時14分39秒
「なによぉー。」
「圭ちゃんちょっと来て。」
保田さんを連れて部屋の端っこの安倍さんのところまで移動する矢口さん。
話している内容がとっても気になっちゃうじゃないですか。
「わかってはいるけど・・・それ私の柄じゃないのよ。」
あごを掻いている保田さん。
「だから余計にきくんじゃん。」
自信ありげな様子の矢口さん。
うんうんとうなずいてる安倍さん。
しょうがないなぁって顔をして矢口さんにうなずく保田さん。
- 85 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時15分25秒
ジーッと見てた私に、急に視線を合わせてニッとわらう保田さん。
「石川っ!!ちょっとトイレ付き合いなさい!」
「はいっ!」
思わず大きな声で返事をしちゃった。
先に楽屋を出た保田さんを追いかけてドアの近くまで行くと
安倍さんと矢口さんがわらってます。
「あのわらいかたじゃ逆に怯えちゃうっしょ圭ちゃん。」
「言えてるね。」
私はそれを聞きながら楽屋を出ました。
- 86 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時16分11秒
お2人に心の中で言い返しておきました。
まだ手が震えてはいますけど私は別に怯えてはいませんよ。
あの力強い話し方、あの笑顔にずっと励ましてもらってますもの。
「じゃいこっか?」
トイレのほう見ると保田さんが待っててくれてます。
「どこへですか?」
思わず聞いちゃいました。
「トイレ以外にどこへ行くのよ?私と一緒にどこ行くつもり?」
呆れたように私に言う保田さん。
私は心の中で・・・温泉・・・とつぶやいてみました。
- 87 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時16分51秒
トイレを済ませて手を洗っていると先に出てた保田さんが手招きしてます。
「柄じゃないんだけどね。」
言い訳のようにつぶやき私を見ずにあごを掻く保田さん。
保田さんはなぜか照れてるように見えます。
「石川っ!じっとしてなさいよ!」
「はいっ!」
保田さんは右手を私の首にまわし、左手を腰にまわしギュッと抱きしめてくれました。
- 88 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時17分22秒
びっくりしちゃいまいた。
だって保田さんってあんまりそんなことしない人ですから。
でもふんわり気持ちよかったんで目の前の肩に
頭を預けるようにもたれてしまいました。
気がついたら震えなんてどこかへ飛んで行っちゃいましたよ。
- 89 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時17分53秒
「アンタねぇもっと自信持ちなさい。アンタの実力は私が保証するわよ。
私が責任もって教えたのよ。アンタは独りじゃないの。」
くっ付いた保田さんの体から直接こころに響いてくる保田さんの言葉。
ふいに別の震えが私をおそいました。
感動しちゃって泣きそうになったんです。
すると急に保田さんは私の身体をはなしてしまいました。
感動の涙と寂しさからくる涙は同時に出ないらしく、うまく涙は止まりました。
- 90 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時18分43秒
「じゃ先に帰ってるわよ。」
私を見ることなく足早にトイレを出て行く保田さん。
まだ照れてるんでしょうか?
私は急いで後を追いました。
撮影はもちろん緊張せずに終えることができました。
おわり
- 91 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月18日(火)19時19分47秒
更新でした。
- 92 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時39分56秒
―心の読み方―<矢口>
- 93 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時40分32秒
もう1つのなぞ
圭ちゃんがくれたヒントでため息のなぞは解けた。
でも残ってしまったなぞ。
これもどうやら解けないものではなさそう。
矢口の勘はいいほうなんだからねっ。
残ったなぞはこれ。
圭ちゃんはどうして裕ちゃんのため息の意味がわかったのか。
- 94 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時41分02秒
「うぅ〜ん・・・・・・」
矢口は裕ちゃんと同じため息をついたことで裕ちゃんの気持ちを理解できた。
じゃあ圭ちゃんは?
圭ちゃんはどうして理解することができたの?
「あっ!!!」
矢口より裕ちゃんより前に同じ気持ちを味わったことがあるってこと?
あのため息を自分でついたことがあるんだね。
ふぅん・・・誰に対してなんだろ?
- 95 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時41分37秒
裕ちゃんは矢口に。矢口は裕ちゃんに。
じゃあ圭ちゃんは誰に?
「へ?」
さらっと流しかけて思考をストップさせてまき戻す。
矢口は裕ちゃんに・・・・・・何?
あの苦しいため息をつかせたのは何?
ゆうちゃんと離れてから気が付いた。
もっと一緒に居たいのに。
もっと話がしたいのに。
もっと裕ちゃんのわらってる顔を見たいのに。
大きな喪失感。
我慢するしかない想い。
満たされない苦しさ。
相手の感情を無視してしまいそうになるくらいの・・・独占欲ってやつ?
・・・・・・やばい・・・かな?
- 96 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時42分13秒
目の前を突然何かが大きくゆれた。
我に返るとモーたいの収録直前のスタジオのそでだった。
「矢口さん?」
心配そうにこっちを見てる石川。
「はい?」
素直に答えてしまう矢口。
どうやら今のは石川の手だったらしい。
「大丈夫ですか?飯田さんみたいになってましたよ?」
やっぱり一言多い石川。
それは圭織に失礼だよぉ。
「石川〜っ!!どうしてよ?圭織みたいで何が悪いのよ!」
もうすでにズレてるよぉ圭織ぃ。
- 97 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時42分49秒
騒いでる2人をそのまま無視してごっつぁんが話し掛けてきた。
「やぐっつぁん交信してたよ今。」
「そっそう?あぁ・・・寝不足・・・っかな・・・」
なんとかごまかしたい。
「うそでしょぅ?なんかねぇ〜『うぅ〜ん・・・』とか
『あっ!!!』とか『へ?』とか言ってたよ。」
目を輝かせて自信満々に指摘しつつ矢口を追い込むごっつぁん。
どうしてほっといてくれないんだよぅ。
答えられずに口を尖らせる矢口。
「おっ?もしかしてすねちゃってる?やぐっつぁん?」
「矢口さぁん。すねちゃだめですよぉ〜。」
突然頭を優しく撫でられた。
びっくりして振り返るとよっすぃ〜がにこにこわらってる。
ごっつぁんとよっすぃ〜のほうが年下なのになんかうまくペースが保てないよ。
くそっなんだよ。余計にすねてやるっ。
- 98 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時43分28秒
「時間です!!おねがいしまぁーす!!!」
ちょうどADさんの声がして移動することになった。
すねてた矢口は、なっちと話してた圭ちゃんを見つけるとにやっとわらった。
びくっとする圭ちゃん。
斜め上を眺めながらあごを掻く圭ちゃん。
「もうバレたの?・・・はぁ・・・やっぱり言うんじゃなかったわ。」
急にズドーンとテンションが下がる圭ちゃん。
「あっでもまだ誰かはわかんないよ?そんなに気を落とさないでよ。」
慌てていう矢口。
「まぁね。バレるわけないのよ。」
いった直後いわなくていいことをいったというように顔をしかめる圭ちゃん。
- 99 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時43分59秒
「すいませーん!!急いでくださーい!!」
再びADさんがせかしに来る。
気がつくとみんなスタジオ内の自分のソファに座ってた。
圭ちゃんと急いでスタジオへ入る。
誰かの視線を感じてそっちを見たけどもう誰も矢口を見てなかった。
おわり
- 100 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月22日(土)16時45分10秒
更新です。
- 101 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時24分46秒
―あふれる涙―<石川>
- 102 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時25分22秒
あれから私おかしいんです。
緊張をとくために保田さんが私を抱きしめてくれたあのときから・・・・・・
保田さんのことが気になるんです。
抱きしめてもらった時のこと急に思い出して胸が熱くなっちゃうんです。
この前のオフなぜか保田さんは私を温泉に誘ってくれました。
独りでいるのが嫌だっただけでしょうか?
どうして私だったのでしょう?
ちょっとドキドキしました。
なのに保田さんはいつも通りで・・・・・
- 103 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時25分56秒
今日も一緒。
みんなと一緒だけど保田さんと一緒なのが一番うれしいんです。
あのモーたいの収録直前、矢口さんと話していた保田さん。
いつもより感情が表に出ててた保田さん。
そんな顔をさせることができる矢口さんがうらやましいんです。
だんだん胸が苦しくなってきました。
もっと一緒に居たいです。
もっと話がしたいです。
もっと抱きしめて欲しいです。
もっとあなたの感情に触れたいです。
- 104 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時26分32秒
「ぅんっ・・・」
苦しいのを我慢しすぎて、苦しくなりすぎて声が出ました。
どうしていいかわからなくなって苦しすぎて涙が出てきちゃいました。
「どうしたの梨華ちゃん?」
よっすぃ〜が心配そうにのぞきこんできました。
ごっちんも心配そうにしてくれてます。
「なんでもない。なんでもないから気にしないで。」
心配かけちゃいけないこれからお仕事だもん。
- 105 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時27分19秒
「なに言ってんの?なんでもないわけないじゃん石川。
あれはねぇ苦しさを逃がすためにゆっくり息をはいてくといいんだよ。」
いつのまにか私のすぐそばまできてた矢口さん。
矢口さんどうしてわかっちゃうんですか?
「ねっ圭ちゃん。」
少し離れたところで本を読む保田さんに話し掛ける矢口さん。
「まぁそうよ。苦しいのを体から出し切ってしまう感じね。」
本から顔をあげずにうなずく保田さん。
うらやましいです。
同期だからなのかすごく通じ合ってるように見えてしまいます。
今日はいつになくネガティブです。
また胸のあたりが苦しくなってきました。
- 106 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時27分53秒
「ぅんっ・・・」
苦しいのを我慢しすぎて、苦しくなりすぎて声が出てきました。
「そっからゆっくり息をはくんだよ。」
アドバイスをくれる矢口さん。
言われたとおりに苦しさを逃がすためにゆっくり息をはいていきます。
「はぁあー・・・」
「よしよし。楽になるでしょ?」
私の背中をぽんぽんとたたいてくれる矢口さん。
こんなに優しい矢口さんなら保田さんだって心許しちゃいますよね。
- 107 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時28分29秒
「で?石川は誰がいいの?」
こそっと小さな声でささやく矢口さん。
ビクッと身体をひいて矢口さんを見ました。
にやにやわらって返事を待つ矢口さん。
うぅ・・・悪魔のしっぽ生えてませんか?
答えられるわけがありませんよそんなこと・・・
「もうわかったから言わなくていいよ。」
私が答える前に機嫌よさげにわらいながら安倍さんのほうに行ってしまう矢口さん。
- 108 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時29分07秒
今のやり取りが聞こえてたらどうしようと保田さんのほうを見てみると
まだ本に夢中の保田さんがいました。
よかった。
でも矢口さん答えてないのにどうしてわかったのでしょう?
矢口さんのほうを見てみると得意げな顔でわらってます。
なんでしょう?
矢口さんは優しくて、いじわるで、不思議な人です。
おわり
- 109 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時29分50秒
―観察者−<矢口>
- 110 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時30分23秒
- 石川と圭ちゃん
モーたいの収録前に気付いた視線。
振り向いたときには誰も矢口を見てなかった。
あれは誰だったのか?
どうしても知りたかったわけじゃないんだけど
なぞ解きって楽しいじゃん?
探偵気分ってやつ?
へへへっ
あの視線を感じるの圭ちゃんと話してるときだけだって気付いちゃったよ。
そのときはまだ誰かってことはわからなかったんだけどね。
- 111 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時30分59秒
石川があのため息ついてたときにだいたいわかったんだ。
答えがわかったふりして離れたら、あとでこっそりその人を見るって思ったの。
いやぁあんなにうまくいくとはねぇ。
やっぱ矢口って天才?
石川はA型だから行動が読みやすいねぇ。
同い年でもO型のごっつぁんやよっすぃ〜は難しいけど・・・
圭ちゃんは自分のことには鈍感だよぉ石川。
絶対苦労するね。
『バレるわけないのよ。』って言った圭ちゃん。
言っちゃったらバレるよ。
もういないからでしょ?
頑張らなきゃね石川。
アイツはすごく魅力的だったから。
おわり
- 112 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月23日(日)17時32分31秒
更新です。
やっぱり矢口さんが好きです。
中澤さんも好きです。
次はまた・・・・・・
- 113 名前:名無し読者。 投稿日:2001年09月26日(水)21時13分36秒
- やぐちゅーもやすりかもほのぼのしてて良いですね♪
次はまた・・・・・やぐちゅーですか?(違ってたらごめんなさい。)
やぐちゅー大好きなので楽しみに待ってまーす。
- 114 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時24分47秒
呼んでくれててありがとうです。
次は中澤さんです。
- 115 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時25分31秒
―変化―<中澤>
- 116 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時26分05秒
話術教えます
「うちなぁ実はな・・・・・・」
まゆげを得意げに上へあげて、辻を相手に話しはじめる加護。
おっネタか?
突っ込みの心づもりをしつつ続きを待ってやる。
「鼻からやったら牛乳のめんねんでぇ〜!!」
ほらやっぱりな。
でもくだらんから『素無視で放置』って突っ込みがええとこかな。
アタシは沈黙を選択した。
ふぅ〜まだまだやなぁ加護。
- 117 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時27分04秒
でも沈黙が支配するはずのその空間を壊したやつがいたんや。
「えっ!!!」
びっくりして加護の顔をまじまじと見る辻。
素やんけ・・・
アタシが望んだものとは少し違う沈黙が空間を支配する。
・・・・・・つらい・・・・・・
「うそに決まってるやんか辻。」
あぁ耐えられんかった。
あんな沈黙たえらる訳ないやんか。
ボケに素で返されたらきついわ。
- 118 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時27分49秒
- ふと加護を見るとえらくへこんでる。
辻は心配そうに加護を見てる。
「どないしたん加護?」
「中澤さぁん。」
なんや情けない声やでアンタ。
「なんやのん?」
「うちはうちがつくるネタ以外でもちゃんと
ののとボケツッコミのキャッチボールしたいんです。」
つらそうに訴える加護。
「まぁな。わからんでもないなぁ。
関西人ボケツッコミなしに生きていかれへんし。」
アタシも始めそうやったなぁ。
突っ込んだらきついって言われるし、ボケたら放置やし・・・
散々やったわ。
でもなんかいつのまにか矢口が突っ込みできるようになって・・・
あれっていつからやったんやろ?
- 119 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時28分45秒
ん?
矢口が手放せへんようになってしまってたんはそのせいなんか?
矢口が突っ込みできるからなんか?
そんだけのことなんか?
・・・・・・ちゃうな・・・・・・それがめちゃくちゃ大きかったんや・・・
自分が自分のままでいられるってのがうれしかったんや。
思ったままに行動してもちゃんと思ったとおり伝わる。
きつすぎたかな?とか、いまの突っ込んでや!
とか余計なこと考えんと会話できる。
当たり前やねんけどめちゃめちゃ大切なことや。
そやな。
だからこそ矢口の存在はおっきかったんや。
アタシをまるごと受け入れてくれてるって思えた。
でも髪が黒かった頃やろ?
矢口あんなにおどおどしてたのに。
アタシのきっつい突っ込みで一番怯えてたんちゃうの?
なんでちゃんと受け止めてくれたんやろ?
なんで突っ込んでくるようになったんやろ?
今なんか「バカ裕子」とか「アホ」とか言うしなぁ。
考えられん話やわ。
- 120 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時29分33秒
「ちょっと中澤さん?なんかゆうてくださいよぉ。」
フリーズしてるアタシを呼び戻す加護。
「うぅん。むつかしい話やな。こればっかりは相手がいることやしなぁ。
ネタ以外でっていうのがなぁ。」
そうやアタシは相手に恵まれてた。
「なぁ辻。」
「なんですか中澤さん?」
「辻はなぁ加護のことちゃんと見てるか?」
「へっ?」
どうゆうことって顔でアタシを見る辻。
むつかしい顔しとんなぁ。
- 121 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時30分38秒
「ん〜アタシが関西人やからわかるんかも知れんけど・・・
普通の会話のときとここぞって会話のときで顔が違うねん。」
「ここぞ?」
余計にわからんって顔でアタシを見る辻。
「面白い話しようってときとかボケようとしてるとき。
まぁ笑いをとろうとおもってるときや。」
そこから説明せなあかんねやな。
苦労しとるなぁ加護も。
「中澤さん。わらわんといてくださいよぉ。」
思わずもれた苦笑いを加護に怒られた。
- 122 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時31分20秒
「アタシが言うのもなんやけど関西人て感情が表に出やすいねん。
わかるかな辻?」
「う〜ん?」
まだか?
「覚えないか?加護の顔がなぁなんかわくわくした顔になんねん。」
どうやらちょっとわかったらしい。
だんだん明るい顔になってくる辻。
「加護がそうゆう顔したときは要注意や。」
「要注意ですか。」
オウム返しの辻。
「素で返さんかったらええだけや。
なんも思いつかんかったら今みたいにそのまま返してもええ。」
そうなんか?って顔で加護のほうを見る辻。
アタシも加護のほうを見て加護の腕をペシペシたたく。
「あとは加護の腕しだいなんやんか。」
- 123 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時32分01秒
「どうやったらいいんですか?」
不安そうな顔の加護。
「話の流れを素で止められさえせんかったらええの。
ボケに突っ込みが一番スマートなんやけど、
ボケにボケで返されたらそのうえから突っ込みいれるとかな。
ちょっともたつくけど慣れたらだんだんスマートになってくはずやで。
ネタでやってるときちゃんと息合ってんねんから大丈夫や。」
加護はわかってるやろうけど辻はやりながら慣れるしかないな。
「辻は加護が楽しそうにしてるほうがうれしいやろ?」
「うん。」
急いで大きくガクンとうなずく辻。
こどもこどもしてて微笑ましいなぁ。
「即答やなぁ。じゃあ大丈夫や。ゆっくり慣れたらええんやわ。
加護もあせらんと辻が慣れてくんのまっとき。」
加護に目でわかった?っと念を押す。
素直にうなずく加護。
- 124 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時32分42秒
「中澤さぁん。ありがとうございました!なんかすっきりしました!」
大きな声でゆうて抱きつきにくる加護。
「あぁ〜ずるい!!」
負けんでって勢いで抱きつきにくる辻。
「なんやねんなもう。アタシはアンタらのおかんかいな。」
左右の腕に1人ずつ抱っこして赤ちゃんあやすみたいに
背中をとんとんしといた。
なんか2人とも年よりも幼い感じがするわ。
他の人といるより甘えてくれてんのかな?
矢口といるときとちょっと違うけどこれもアタシの幸せな時間のひとつや。
- 125 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月27日(木)23時34分08秒
今日はこれだけです。
今度また矢口さん出てきます。
- 126 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月28日(金)18時58分07秒
- ほのぼのさが・・・たまりません。
- 127 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時36分09秒
ありがとうございます。
うれしいです。
さて今度は矢口さん登場です。
- 128 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時45分04秒
- わがまま
バターン!!
突然楽屋のドアが開いた。
誰やねんッ人の至福のときを邪魔しよってからに!!
って矢口やぁんかぁ〜!!!
「こぉらぁー加護辻メイクしないでなにやってんのー!!早く楽屋戻って!!
もぉ裕ちゃんも甘やかさないでよ!!」
「ひゃい!!!」
変な声になってアタシから離れて走り出す加護と辻。
「ごめん矢口。」
やってもたぁ〜最近1人やったから気ぃまわってなかった。
自分はきっちりメイク終わってたのに辻加護がノーメイクなこと気付かんかった。
許してぇや久しぶりにみんなと一緒やからうれしくてなぁ。
- 129 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時45分41秒
「ぅんっ・・・はぁあー・・・」
まだ部屋のドア付近でかたまってる矢口がついたため息。
ぅっ色っぽい・・・・・・やなくてどうしたんやろう?
「どないしたん矢口?こっちこうへんの?」
とぼとぼとアタシの近くまで来て微妙に距離をとって座る矢口。
なんやのこの距離。
「ちょっとぉ〜もっとこっちきぃやぁ〜矢口。」
なんやのアタシのそばは嫌やの?
「裕ちゃんが相手しろっていったんじゃん。」
俯いてぼそっという矢口。
覗き込んだら矢口はものすごく苦しそうな顔してた。
- 130 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時46分25秒
チュッ
気がついたら矢口を横から抱き寄せてキスしてた。
「大丈夫か?しんどいんか?」
抱きしめたままでいると矢口はアタシの肩に顔をすり寄せて
自分の表情を隠してしまった。
かっかわいい・・・
でもしばらくすると矢口はぐいぐいとアタシを押しのけ
また距離をつくって俯いてしまった。
「なんかあったんか?」
「自分で気づけよバーカ・・・」
「なんやアタシが悪いんか?アタシがなんかしてしもたんか?」
「わかんないならもういいよ・・・・・・」
弱々しい言葉のわりにすばやい動きでドアのほうへ向かおうとする矢口。
- 131 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時47分30秒
「嫌や!!行ったらあかん!!」
矢口の動きが速すぎてもう少しで出て行ってしまいそうになったから
ぎりぎり床に倒れこみながら矢口の片足の足首をつかまえた。
振り切ろうとしたら振り切れるくらいの力しかない。
でも矢口はそうせんかった。
「なにやってんのもう・・・・・・」
しゃがみ込んでアタシを起こしてくれる。
「もう出て行こうとせえへんか?」
うんってゆうまで矢口の腕をはなさへんで。
「出て行くんだったら起こさないよ。」
それもそうやな。
じゃあ大丈夫や。
こけたせいで服に埃がついた。
「ほんとなにやってんの裕ちゃんは。」
矢口はパタパタはたいてくれた。
「んっ・・・・・・」
気がついたらまた抱きしめてキスをしてた。
背中に回した手で触れたかった背中に触れる
今度はちょっと長めのキス。
唇を離して矢口を眺める。
- 132 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時48分48秒
そう言えばこれって全部、前に我慢したことやったな。
そうかぁ我慢するからしんどいんやな。
まぁ離れて我慢するしかなくなってからやないと気づかんかったけどな。
そっかそっか矢口のことほんまに好きやって
気づかんかったのはやりたいこと我慢してなかったからなんや。
かわいい。
どうしようもないほど惚れとるわ。
「なんでそんなに機嫌わるかったんや?」
なんで過去形かってゆうと矢口がなんとなく機嫌よさそうになってるから。
「裕ちゃんが誰にでも優しいからだよ。」
ちょっとだけぼーっとしながら答える矢口。
「なんややきもちか?」
はっと我に返ったように唇をかんで悔しそうにする矢口。
アタシのおでこをぺちッとたたく矢口。
思わずアタシは目をつむった。
しまった当たったんか図星はやばいなぁ。
おそるおそる目を開けると矢口はすねてた。
「裕子のバーカ。」
「矢口のやきもち焼き。」
矢口は余計にすねた。
ちっちゃくてつやつやした唇が尖がってる。
チュッ
あんまりすると口紅取れるかなぁ?
触れるだけのキスしかできひんやん。
- 133 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時50分15秒
「裕ちゃんなに我慢してんの?」
矢口が首をかしげてる。
かわいい。
なんやのそのかわいさはぁ。
でも・・・
「なんで我慢してるってわかんの?」
「企業秘密。」
「アンタ企業ちゃうし。」
すかさず突っ込み。
このすばやい突っ込みがアタシの持ち味やん。
「あぁ矢口がいてくれてほんまによかった。」
心底おもうわほんまに。
「なんだよそれ。」
いいながら顔が赤くなってるで矢口。
辻加護のときとは違った至福のとき。
- 134 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時50分59秒
「まだ時間ある?」
どれくらい至福のときが残ってるか確認しとかんとな。
「うん。もうちょっと。時間になったら石川が知らせてくれるって。」
なんで?って顔しながらも答えてくれる矢口。
「ちょっとこっちおいで。」
矢口を引っ張って壁際までいった。
「よっこいしょっと。」
壁にもたれて矢口をひざに乗っけて後ろから抱っこする形で座る。
「年寄りかよ。」
うぁっ・・・きっつい突っ込み。
- 135 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時51分38秒
「あっそう。そんなこというんかアンタは。
そんなこという子はもう抱っこしたらへんで。」
矢口は言葉に逆らうようにアタシの両腕を自分の首に巻きつけて、
その腕に顔をすり寄せた。
っくぁあ・・・かわいいで矢口ぃ。
「うそやって。アタシが矢口抱っこせえへんなんて
自分で自分の首しめるようなことするかいな。」
「ほんと?」
しつこいなぁなんやの今日は?
- 136 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時52分20秒
「っんぁ・・・」
アタシは矢口の身体をしっかり腕で引き寄せて
矢口の耳たぶをぺろっとなめた。
矢口が腕の中でちょっと震えた。
あかんな欲求が満たされると次が欲しくなる。
我慢かぁやっぱりちょっと苦しいかな。
「なんで信じひんの?」
「なんでそんなことするの?」
「何回もゆうてきたやんか。聞きたいか?」
「聞きたい。」
「アタシはアンタが好きなんや。」
ピクって動く矢口。
「安心しぃ・・・とって食ったりはせんから。」
ふっと矢口の肩の力が抜ける。
「・・・このわがまま娘。」
矢口の頭を撫でた。
もたれてきてる矢口の体の感触がいい。
- 137 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時53分47秒
「好きやで。」
アンタがアタシにくれるもんやったら
苦しみでも喜んで受け取るわ。
なぁ・・・この先アンタに好きな人できても
ずぅっと好きでいさせてや?
おわり
- 138 名前:ちぃ 投稿日:2001年09月29日(土)00時54分58秒
更新しました。
次回は矢口さんの視点からです。
- 139 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時18分35秒
―自覚症状―<矢口>
- 140 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時19分05秒
やきもち
せっかく裕ちゃんの楽屋に来たのになんだよ。
どうして辻と加護を抱っこしてんだよ。
3人とも幸せそうな顔してさ。
そこは矢口の場所だろっ!
やばっ苦しいよぉ。
もっと一緒に居たいのに。
もっと話がしたいのに。
もっと裕ちゃんのわらってる顔を見たいのに。
もっと矢口だけを見て欲しいのに。
- 141 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時19分46秒
「ぅんっ・・・」
苦しいのを我慢しすぎて、苦しくなりすぎて声が出た。
苦しさを逃がすためにゆっくり息をはいていく。
「はぁあー・・・」
またかぁ・・・・・・前より欲張りになってるような気がする。
「どないしたん矢口?こっちこうへんの?」
裕ちゃんが呼んでる。
人の葛藤なんてまったく気にしてないんじゃない?
こんなの不公平だよぉ・・・
裕ちゃんの真横なんかに座ってやるもんか。
「ちょっとぉ〜もっとこっちきぃやぁ〜矢口。」
なに言ってんだよ絶対に行ってやんないからね。
「裕ちゃんが相手しろっていったんじゃん。」
だから来たのに3人で幸せそうにしてたの見たら必要ないじゃん矢口。
- 142 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時20分35秒
顔を覗き込んでくる裕ちゃん。
どうして裕ちゃんがそんな辛そうな顔になってんの?
チュッ
突然、横から抱き寄せられてキスされた。
「大丈夫か?しんどいんか?」
まだ心配そうな裕ちゃんの顔が矢口の顔の近くにある。
ダメだっ!
顔がにやける。
裕ちゃんの肩に顔をすり寄せて自分の表情を隠した。
矢口はもう自分の気持ちに気付いてんだよ。
そんなことされたらうれしくなっちゃうじゃん。
気持ちいいなぁ裕ちゃんの身体・・・
- 143 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時21分15秒
あっ怒ってる途中じゃん。
裕ちゃんの突然のキスに流されるところだった。
さすがO型だね行動がつかみにくい。
ぐいぐい裕ちゃんを押しのけ距離をつくって俯いた。
「なんかあったんか?」
・・・・・・本当にわかんないんだね。
「自分で気づけよバーカ・・・」
「なんやアタシが悪いんか?アタシがなんかしてしもたんか?」
気づかないんだろうね矢口のこと必要じゃないんだもんね。
本気で悲しくなってきた・・・
涙が出る前にこの部屋を出なきゃ・・・
「わかんないならもういいよ・・・・・・」
急いでドアにむかった。
「嫌や!!行ったらあかん!!」
足首をつかまれて立ち止まる。
- 144 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時21分49秒
へっ?
どうして足首なのさ?
振りむくと床に倒れこみながら矢口の片足の足首をつかんでる裕ちゃん。
「なにやってんのもう・・・・・・」
しゃがみ込んで裕ちゃんを起こす。
どうしてそんなに子供っぽいことするの?
そんなに一生懸命に引き止めてくれるとやっぱりうれしい。
「もう出て行こうとせえへんか?」
ぎゅっと矢口の腕を持ったままの裕ちゃん。
小さい子みたいだよ裕ちゃん。
「出て行くんだったら起こさないよ。」
裕ちゃんって直感で動くタイプだから
あんまり人の行動とか分析したりしないんだよね。
そんな裕ちゃんだから矢口の気持ちに気付けっていうのも
矢口のわがままかな。
こけたせいで裕ちゃんの服には埃がついてた。
パタパタはたいて埃をとってあげる。
矢口のためにここまでやってくれるんだ裕ちゃんは。
やっぱり必要としてくれてるんだ。
- 145 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時22分38秒
「んっ・・・・・・」
突然また抱きしめられてキスされた。
背中に回された裕ちゃんの手が背中を撫でてくる。
普段なら背中はくすぐったいのに今はなんか違う。
胸の奥がキュッとなって、頭の芯がぼーっとしてくる。
いつのまにか唇を離してた裕ちゃんが矢口を見てる。
「なんでそんなに機嫌わるかったんや?」
「裕ちゃんが誰にでも優しいからだよ。」
突然の質問になにも考えずに素直に答えてしまった。
「なんややきもちか?」
うれしそうにいう裕ちゃんの声。
それを聞いて頭が元に戻った。
絶対言わないでおこうと思ってたことをポロっとこぼしてしまったよ。
バカだよ矢口はぁ・・・・・・
- 146 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時23分10秒
八つ当たりで裕ちゃんのおでこをぺちッとたたいておいた。
その瞬間目をギュッと閉じる裕ちゃん。
普通は気付いても言わないもんだよそんなことぉ。
おそるおそる目を開ける裕ちゃん。
「裕子のバーカ。」
「矢口のやきもち焼き。」
うわっ!まだ追いうちかけるのかよっ!
くっそぉどうして裕子はこうなんだ?
チュッ
また突然のキス。
でもそのあとの裕ちゃんはちょっと苦しそう。
「裕ちゃんなに我慢してんの?」
そう・・・こんなときはなにかを我慢してるんだよ。
「なんで我慢してるってわかんの?」
キョトンとしてる裕ちゃん。
- 147 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時23分48秒
「企業秘密。」
ちょっと気分いい。
「アンタ企業ちゃうし。」
生き生きした顔で突っ込む裕ちゃん。
ものすごく得意げな顔をして・・・ほんと無邪気な顔。
この顔が好きなんだぁ矢口は。
そう言えば、どんなとき裕ちゃんがこの顔するのか考えたこともあったな。
「あぁ矢口がいてくれてほんまによかった。」
「なんだよそれ。」
どうしてそういうことを普通に言えるの?
矢口だったら言えないね。
- 148 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時24分48秒
「まだ時間ある?」
また突然の質問。
裕ちゃんは時間を気にする人だけど今は関係ないんじゃないの?
「うん。もうちょっと。時間になったら石川が知らせてくれるって。」
とりあえず答える。
「ちょっとこっちおいで。」
裕ちゃんは矢口を引っ張って壁際までいった。
「よっこいしょっと。」
壁にもたれて矢口をひざに乗っけて後ろから抱っこする形で座る裕ちゃん。
あっそうか今までずっと矢口が距離つくってたからね。
・・・・・・でもいつもより恥ずかしい。
矢口が自分の気持ちに気付いてしまったから・・・だよね。
「年寄りかよ。」
やってしまった照れ隠し。
- 149 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時25分27秒
「あっそう。そんなこというんかアンタは。
そんなこという子はもう抱っこしたらへんで。」
いっ嫌だよぉそんなの!!
絶対つらいよそれ!!
急いで裕ちゃんの両腕を自分の首に巻きつけて、
その腕に顔をすり寄せた。
「うそやって。アタシが矢口抱っこせえへんなんて
自分で自分の首しめるようなことするかいな。」
「ほんと?」
さっき辻と加護を抱っこしてたじゃん。
それで満足して矢口なんか要らないんじゃないの?
「っんぁ・・・」
突然、裕ちゃんは矢口の身体をしっかり腕で引き寄せて
矢口の耳たぶをぺろっとなめた。
身体が震える。
身体の奥がギュッと痛くなる。
「なんで信じひんの?」
ちょっとぉなにもなかったように言わないでよ。
「なんでそんなことするの?」
- 150 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時26分05秒
「何回もゆうてきたやんか。聞きたいか?」
声だけでわかる。
そんなことも知らんのかって顔してるんだ。
「聞きたい。」
答えはわかってるんだ・・・・・・でも裕ちゃんの声で聞きたいの。
どうしよう矢口ほんとに欲張りになったね。
「アタシはアンタが好きなんや。」
・・・・・・・・・
あれ?いつもと違う。
いつもはアンタじゃなくて矢口でしょ?
裕ちゃんがアンタって言葉を使うときって本当に素のときだけ。
怒ってるときとか突っ込みのときとか・・・・・・
・・・・・・
素で好きって言ってくれてるの?
- 151 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時26分36秒
「安心しぃ・・・とって食ったりはせんから。」
裕ちゃんが耳元で囁く。
裕ちゃんの声が身体に染み込んでくるみたい。
考えることができなくなりそう。
「・・・このわがまま娘。」
裕ちゃんが矢口の頭を撫でてくれた。
自然に目を閉じてその感触を楽しんだ。
背中があったかくて気持ちいい。
- 152 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月06日(土)01時27分12秒
「好きやで。」
矢口も・・・
でも言わない。
裕ちゃんを満足させたくないんだよ。
飽きっぽいんだもん裕ちゃん。
それが怖いの。
だからちょっとくらい我慢してよ。
わがままでごめんね裕ちゃん。
矢口も好きだよ。
おわり
- 153 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月06日(土)02時50分37秒
まじで最高!!やぐちゅ〜!!
裕ちゃんも矢口も、かわいすぎ!!
あぁ、これからもがんばってかいてくださーい!!
- 154 名前:undefined 投稿日:2001年10月06日(土)14時41分03秒
- 二人ともかぅわいい。やぐちゅーは激甘に限りますな。
作者さん、これからも楽しみにしてます!!
- 155 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時52分58秒
- うっ・・・ありがたいっす。
読んでくれてるだけでうれしいので。
こっからは石川さんと保田さん。
そのあと飯田さんと安倍さん。
その次に過去の出来事として矢口さんと中澤さんです。
やぐちゅー楽しみな人はしばらくごめんなさいです。
では。
- 156 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時53分49秒
―優しい人―<石川>
- 157 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時54分26秒
目撃者
私みちゃいました。
あの優しくて、いじわるで、不思議な矢口さんは
甘えんぼさんでもあったんですね。
楽屋へ時間を知らせに行ったとき、中澤さんのひざの上にのってた矢口さん。
気持ちよさそうに目をつむって中澤さんに寄りかかってました。
中澤さんはそんな矢口さんの唇を指でつんつんしたり
頬っぺたを軽く引っ張ったりして、ちょっかいを出してました。
「んぅ・・・もぉやめろよぉ・・・裕子ぉ・・・」
薄目をあけて私が聞いたことのない甘えた声で中澤さんに抗議する矢口さん。
- 158 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時54分58秒
矢口さんってちっちゃくってかわいいと思ってましたけど
このときばっかりはなんとも言えないほどセクシィーでした。
中澤さんはいつもこんな矢口さんを見てるんでしょうか?
中澤さんの忍耐力に尊敬の念を抱きました。
私は絶対我慢できなくなっちゃいますよ。
自慢じゃないですけど私我慢はキライです。
あっ前言撤回です。
中澤さんは器用に矢口さんをひざの上でくるっとまわし
その唇を奪ってしまいました。
- 159 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時55分49秒
そのとき中澤さんは私と視線をバチッとあわせ右手で
扉を閉じるように指示を出しました。
気付かれてたんですね。
私はクチパクで『もうすぐ時間です』と告げ、
指示どおりに娘。の楽屋へ戻りました。
- 160 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時56分38秒
パラパラ移動をし始めていた頃、2人は娘。の楽屋へきました。
矢口さんは口紅を少し手直しをしてます。
その後姿を見てるだけでドキドキしちゃいました。
「趣味悪いで石川。」
後ろから耳元で低い声で囁く中澤さん
怒られちゃう!
私は首をすくめて振り返り、中澤さんの顔をうかがいました。
- 161 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時57分10秒
すると意外なことにすっごく意地悪そうな顔をしてこう言ったんです。
「お勉強か?石川は誰がいいねん?」
どうして同じこと聞くんですかぁ?
いつのまにか近くにいた矢口さんは中澤さんの耳にこそっと・・・・・・
「だめぇー!!!」
大きな声で叫んじゃいました。
楽屋に残ってた人たちが私のほうを見てます。
ふと保田さんと目があったとき体が熱くなりました。
「アンタくびまで真っ赤になってるわよ?」
なにも知らない保田さんは頭の上に?マークがいっぱいです。
あれ?矢口さんも?
- 162 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時57分51秒
- なんだちがうこと話してたんですね。
ってもう手遅れじゃないですかっ!!!
中澤さんは興味深そうに保田さんの顔を見てます。
・・・・・・やっちゃいました。
「圭坊ちょっとこっち来ぃや。」
「なに?」
ギュッ
急に保田さんに抱きつく中澤さん。
「なんだよ裕ちゃん。めずらしいね。」
言いながらちょっとうれしそうな保田さん。
中澤さんはじーっと私を見ながら意地悪そうに
口の端をちょっと上げながらわらってます。
- 163 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時58分34秒
「ちょっと裕ちゃん。やめなって石川が泣きそうじゃん。」
はぁ・・・矢口さんも私の気持ち知ってるんですよね。
「は?どうして石川が泣くの?」
抱きしめられたまま保田さんまで私の顔をじーっと見てきます。
胸が苦しくなってきました。
保田さんははっとした顔になって矢口さんを見ます。
矢口さんが苦笑しながらうなずきます。
- 164 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時59分24秒
「アンタっそれほんとなの?」
保田さんが私に聞いてきます。
でもなんのことだか?
「圭ちゃんそれじゃあ伝わんないよ。」
「あっああぁっそそうね・・・でも言えないよ・・・石川のためにも。」
「私のためですか?」
なんの話でしょう?
中澤さんの腕から抜け出して私に近づく保田さん。
「アンタにはむつかしい話ね。」
保田さんはいろんな表情が入り混じった複雑な顔で
諭すように私の頭をぽんぽんっとしてくれました。
いつのまにか胸の苦しさはなくなってました。
- 165 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)18時59分58秒
中澤さんを見ると今度は矢口さんに抱きつきながら
優しそうな顔になってました。
わざとだったんですか?!
「裕ちゃん。趣味悪いよぉ。」
矢口さんが私の気持ちを代弁してくれました。
「そんなん結果オーライやん?」
満面の笑みで矢口さんにいう中澤さん。
「じゃいこっか?」
「そやな。」
手をつなぎながら楽屋を出る2人を見送りました。
- 166 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時00分39秒
「じゃあ私たちも行かなきゃね。」
そういって私から離れようとする保田さん。
思わず保田さんの腕をつかんじゃいました。
だってまた苦しくなったんですもの。
振り向いてまた複雑な顔をする保田さん。
「アンタちょっとくらい我慢しなさいよ。」
「だって私我慢はキライですよ?」
答えはしたものの疑問があります。
どうして我慢って言葉が出てくるんでしょう?
「アンタってそうやってなんでも手に入れていくの?」
苦笑いしながらあごを掻く保田さん。
なんのことでしょう?
- 167 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時01分15秒
「まぁいいわ。今のところ保留ね。ほらっ行くわよ。」
そういって手を差し出してくれる保田さん。
「ありがとうございます!!保田さんって意外に優しいですよね。」
「相変わらず一言多い子ね。」
顔をしかめて手を引っ込める保田さん。
「あっごめんなさい。」
私はたまらなくなって
保田さんの腕を強く引き寄せて抱きしめました。
「仕方ない子ねぇ。・・・保留よ保留。」
保田さんは訳のわからないことを言いながら抱きしめ返してくれました。
また頭を保田さんの肩に預けてゆっくり味わいました。
「ほらっ行くわよ!」
私をすっと離し、手を引っ張ってスタジオまで連れて行ってくれました。
コロコロかわる表情。
抱きしめてくれる腕。
欲しかったものはこれだったんです。
おわり
- 168 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時04分09秒
- という感じですが、今日は保田さんからの話をもう1つ。
実は、私も矢口さんと中澤さんがすきなので
はやくのっけたいので先を急ぎます。
- 169 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時05分12秒
―思案―<保田>
- 170 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時06分07秒
最近矢口の様子がおかしい。
鏡なんかで自分の顔を見てるとき時々照れて俯く。
自分で自分の唇に触れて、思い出し照れ笑いをする。
でも最後にいつも決まって寂しそうな顔になる。
ちょっと艶っぽくなったんじゃない?
原因はなんとなくわかる。
- 171 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時06分43秒
裕ちゃんが矢口に何かしたんだ。
舞台が始まる前に緊張をといてあげるんだって
裕ちゃん家いくって言ってたっけ矢口。
今もロケバスの窓からぼけぇーっと外を見てる。
その口元が緩んでるのは言うまでもない。
- 172 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時07分18秒
ふいに肘のあたりをつつかれる。
そちらを振り向くと・・・・・・
ちょっと苦しそうで眉毛が八の字になってる石川。
すねてるっぽい。
またなの?
私が矢口を見てたらダメなのね。
天然? 計算?
そんな顔したらみんなが言うこと聞いてくれるって思うの?
私はアンタの物じゃないのよ。
我慢を教える必要があるのよねこの子は。
私はこの子の教育係。
- 173 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時07分52秒
でも困ったことに私もこの顔に弱いの。
自分の気持ちは保留にしてあるけど大丈夫かしら?
私は自分の視線を石川から引き剥がして前を向いた。
石川は不満そうにしてる。
いいの。
アンタは甘やかしたらつけあがるんだから。
それじゃあほんとただの子供よ。
- 174 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時08分25秒
前は吉澤と後藤らしい。
楽しそうに話してる声がする。
急にぴょこんと吉澤が顔を出す。
続いて後藤も顔を出す。
「なによ?」
「別になんでもないよ。ねぇよっすぃ〜?」
「うん。振り向いてみただけですよ?」
なんなのよ?
まぁいいわ。ほんとに理由なんてなさそうだし。
- 175 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時08分57秒
吉澤の顔をじーっと見てみる。
石川とまったく違うタイプの顔。
白くて・・・
男の子みたいで・・・
少しだけたれ目。
同じところは総合的に整ってるってところね。
吉澤が顔を赤らめて俯く。
なに勘違いしての!!
私にそんな気はないわよ!!!
後藤がむっとして吉澤を引っ張り自分の身体の後ろに隠してしまう。
ちょっとなに睨んでんのよぉ〜勘弁してよもう。
- 176 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時09分29秒
後藤をじーっと見てみる。
石川とまったく違うタイプの性格。
肩の力が抜けてて・・・
どこか自信ありげで・・・
愛想笑いをしない。
同じところは感情にたいして素直なところね。
後藤も顔を赤らめて俯く。
アンタも勘違い?
だから私にそんな気はないわよ!!!
吉澤がどうしたのって顔で後藤を引っ張る。
後藤はバツが悪そうに吉澤と顔を見あわす。
なにやってんだか・・・
- 177 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時10分05秒
私は吉澤と後藤の額がコツンと当たるように手で押してやった。
後藤が顔を赤らめて、うれしいような困ったような顔でこっちを睨む。
ふ〜ん後藤はそうなんだ。
吉澤は額を押さえてきょとんとしてる。
私はその顔を見て思わずわらってしまった。
「んぅ〜よっすぃ〜かぁわいい〜!!」
吉澤に抱きつく後藤。
- 178 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時12分19秒
- またつんつんと肘のあたりをつつかれた。
ちょっと悔しそうな顔で私を見る石川。
なによ?なにが悔しいのよ?
わらってる理由がわからないから?
確かに声に出して会話はしてないけど・・・
プッチってそんなものなのよね。
「どうせ違うこと考えてるんだから声に出すと会話にならないの。」
なぜだか石川に説明してしまう。
- 179 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時15分14秒
「違うことってなによぉ。圭ちゃんこそ会話なってないこと多いよ?」
吉澤に抱きついたまま文句をいう後藤。
抱きつかれたまま大きくうんうんと頷く吉澤。
「いいの。それよりアンタたち前むいてなさい!」
ブーブーいいながらも素直に2人は前を向いて楽しそうに話しはじめた。
ふぅ〜
大きくため息をつく。
- 180 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時16分20秒
横を見ると石川が窓側を向いていじけてる。
ふぅ〜
もう一度大きくため息をつく。
私もダメだなぁ。
どうしてもこの子を甘やかしてしまう。
「石川?」
ゆっくりこちらをふりむく石川。
- 181 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時17分12秒
また眉毛が八の字になってる。
おまけに目には少しだけ涙がたまってる。
そんな悲しそうな顔しないでよ。
弱いんだよ私は。
よく我慢したね。
いい子だった。
「もういいよ。わかったから。」
石川の頭をぽんぽんっとする。
- 182 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時18分27秒
「んっ・・・なんですか?」
「着くまでもう少し時間あるわ。肩を貸すから少し寝たら?」
「え?いっいいんですか?」
「嫌なら貸さないわよ?」
私の肩に頭を預けるようにもたれる石川。
しばらくもぞもぞしてから結局はなれる。
「どうしたの?いらない?」
「ちっ違います。あの・・・腕くんでいいですか?」
- 183 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時19分43秒
「こらっ。あんまり欲張らないの。」
「・・・でも・・・身体がぐらぐらするんです・・・」
はぁ〜
保留なのに・・・
「仕方がない子ね。いいわよ。」
うれしそうな顔でぶら下がるように腕を組み、私の肩にもたれかかる石川。
「保田さん?」
「なによ?」
「保田さんってなに考えてるかわからないですけど、
私の考えてることはわかるんですか?」
「まぁなんとなくね。」
でもアンタまた余計なこと言ってるわよ。
なに考えてるかわからないって失礼じゃないの?
- 184 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時20分19秒
目を閉じて私にもたれる石川の顔を見てみる。
きれいな顔してる。
女の子っぽい顔。
あと何年かしたらいい女になるんだろうね。
そのときまで支えてやってもいいかな。
この子は自信ってものがあるともっと輝けるはずだから。
石川がもっとちゃんと人を好きになるそのときまで保留のままでね。
おわり
- 185 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月07日(日)19時22分23秒
- はいっ今日はこんな感じで終わりにします。
良ければ感想なんか書き込んでください。
ではまた。
- 186 名前:名無し読者. 投稿日:2001年10月07日(日)22時51分03秒
- やぐちゅーもやすいしも最高♪
それぞれの視点でのストーリー、とっても良いっすね。
やぐちゅー大好きなもので、過去の出来事楽しみです♪
- 187 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月08日(月)00時48分15秒
- やぐちゅー、やすいしも凄く良いんだけど、
プッチの三人の関係がなんか好きですねぇ。
- 188 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時54分34秒
愛情があふれてますからね。
プッチもいいでしょ?
今回は安倍さんと飯田さんです。
実は私、飯田さんのフクロウの説教話が普通に理解できたんです。
飯田さんの頭の中の世界がこんなんだったら面白いなと思ってつくった話です。
今までの話の中でも気に入ってるほうに入りますね。
- 189 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時55分07秒
―心の中―<安倍>
- 190 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時55分45秒
「あぁ育ってるねぇ矢口の子犬。」
ぼーっとロケバスの窓を見る矢口を見ていう圭織。
矢口の様子を見る。
でも子犬なんていないし、育ってるなんてこともわからない。
きっとなっちの頭の上には?マークがいっぱい浮かんでる。
「裕ちゃんのクロヒョウのせいだよ絶対。」
ひとり納得してる圭織。
やっぱり?マークが増えるだけ。
「下手したら矢口、子イヌからオオカミになるかもね。
裕ちゃんも覚悟しとかなきゃね。」
いつもながら予測がつかない圭織の発言。
うぅっ気になる・・・・・・
- 191 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時56分17秒
「ねっなんの話?」
「え?わかんない?」
圭織は不思議そうになっちの顔を見る。
そんなの圭織にしかわかんないよ。
「じゃあ後藤がネコで、吉澤が子イヌ。」
隣同士でじゃれあう2人をさしていう圭織。
「へ?」
「石川がアライグマで、圭ちゃんが日本犬。
日本犬って言っても柴犬じゃなくっておっきいの。」
寄りかかりあって寝てる2人をさしていう圭織。
「秋田犬?」
「そうそうそんな感じ。わかった?」
「わかんないよぉ。あと他の人はなに?」
「圭織はおっきい樹なんだ。トリがいっぱいいいるの。
でもなっちにはなにもいないの。辻加護といっしょ。」
- 192 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時56分51秒
「どうしてよぉ。圭織にはいっぱいでなっち達にはいないの?」
なんか圭織ずるいよ。
なんでなっちにはいないの?
なんの事だかわかんないのにくやしぃ〜!
「圭ちゃんはネコっしょ?」
「それは見た目でしょ?」
「じゃあイヌなのはなんで?」
ふぅ〜
ため息をついて首を振る圭織。
なぁに?わからない話してるのは圭織でしょ?
- 193 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時57分23秒
「なっちはなんでも人に聞くんだね。
しょうがないから優しい圭織がおしえてあげるよ。」
圭織はなっちの目をおっきな目でしっかり見ながら得意そうにいうんだ。
「欲の形だよ。」
「欲?」
「ネコ科は食べ残しするけど、イヌ科は残さず食べるの。」
「裕ちゃんとごっちんは楽しみを残したりするってこと?」
「そう。圭ちゃんと矢口と吉澤は食べ尽くすほう。」
だんだんわかってきたなっちに満足そうな圭織。
- 194 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時57分55秒
矢口とよっすぃ〜はそうだろうな。
2人とも走り出したらとまらなそう。
自分が満足するまではね。
基準は自分の満足度。
「ん?圭ちゃんは違うくない?」
だってそんなに突っ走らないもん。
「なっちイヌ好きならわかるでしょ?大きなイヌほどおとなしいって。」
「うん。でも怒ったりすると手がつけられなくなるんだよ。」
おっ?なんか圭ちゃんと似てる?
「あと日本犬の特徴は?」
「えぇっと・・・飼い主と1対1の関係を作って他の人には懐きにくいんだよね。」
一途って解釈したらいいのかな?これも圭ちゃんに当てはまるね。
じゃあ圭ちゃんはじっくり飼い主を探してるの?
なるほど。
- 195 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時58分32秒
「矢口とよっすぃ〜は子イヌってのは?」
「吉澤はまだそんなに欲が強くないの。矢口はもと子イヌだね。」
「なんで?」
「裕ちゃんのせいで育っちゃったの。」
うぅ〜ん・・・・・・納得。
- 196 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時59分07秒
「じゃあ裕ちゃんとごっちんは似てるんだ。」
「そうだよ。だから反発したりするんじゃない?」
「でもけっきょく似てるから理解できるんだね。」
「2人とも相手をじらす事とかうまかったりするんだよ。
自分もじらして欲しいものを手に入れたときの喜びとか増やすの。」
裕ちゃんって矢口に好きっていってても無理強いはしないもんね。
ごっちんも積極的なんだけど最後の一押しは相手に任せるとこあるんだ。
なるほど。
- 197 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)19時59分42秒
「ねっアライグマってどっちなの?」
「ん・・・あれは別物だよ。見た目すっごくかわいいくせに実は凶暴なの。
イヌ科でもネコ科でもないの。」
冷静に見てる圭ちゃんも巻き込むくらい強いんだね。
欲の強さと有無を言わせないかわいさかぁ。
なるほど。
- 198 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時02分54秒
だんだん圭織の頭の中の世界が見えてきた。
「じゃあ圭織は浮気性だね。」
トリがたくさんいるんでしょ?
おっきい樹とトリなんて圭織らしい。
他の人とまったく違うものが欲の形なんだもんね。
「なんでそうなるのよぉ。圭織はみんなが好きなの。」
冗談だよぉわかってるって。
でもとっても不満そうだけど完全な否定にはなってないよ圭織。
圭織のは欲というよりも、純粋に愛情っぽい。
ふわふわしてて暖かい。
- 199 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時04分23秒
だんだん圭織の頭の中の世界が見えてきた。
「じゃあ圭織は浮気性だね。」
トリがたくさんいるんでしょ?
おっきい樹とトリなんて圭織らしい。
他の人とまったく違うものが欲の形なんだもんね。
「なんでそうなるのよぉ。圭織はみんなが好きなの。」
冗談だよぉわかってるって。
でもとっても不満そうだけど完全な否定にはなってないよ圭織。
圭織のは欲というよりも、純粋に愛情っぽい。
ふわふわしてて暖かい。
- 200 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時06分06秒
「なっちと辻加護にはほんとにいないの?」
「んぅ?・・・微妙に違うんだよなっちは。」
「なぁにが?」
「辻加護は欲があるんだけど、まだ形になってないの。
でもきっと辻はイヌで加護はネコだね。」
あっそれはなっちでも予測がつく。
「でね。なっちにはいたの。前にはね。」
え?
- 201 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時14分43秒
「なっちにはねぇイヌがいたの。ちっちゃくってかわいいイヌ。
でもね。いなくなっちゃったの。」
どうして?
「おっきく育つ前に、なっちが自覚する前にいなくなっちゃったんだよ。」
「どうしてなっちがわからないのに圭織が気付くの?」
「だってね人は心の中になにかいるときのほうが生き生きしてるの。
娘。やり始めたころのなっちは生き生きしてたもん。」
・・・・・・そうだね。
「圭織にはなっちの中にちっちゃいイヌが見えたの。
なっちは気付かなかったかもしれないけど、
そのイヌはね・・・裕ちゃんを見てたの。」
!!!
- 202 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時16分29秒
・・・・・・・・・・・・
・そうだよ。
いっつもそうだった。
どうしてかわからなかったけど裕ちゃんが矢口にくっ付いてるとき
自分の胸の中が真っ黒になってしまったみたいに感じてた。
裕ちゃんに抱きつかれたときと正反対。
どうしようもなく重くて黒い感情。
あれは嫉妬だったんだ。
今ごろ気付くなんてね。
- 203 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時20分23秒
圭織がなっちの頬に触れる。
圭織の手が離れたとき指先が濡れてるのを見て
初めて自分が泣いてることに気付いた。
自覚すらなかった恋。
当然、気付かなかった失恋。
ずっと前のことなのに今ごろ泣くなんてバカだねなっちは。
気付いてたら裕ちゃんに行かないでっていったのに。
裕ちゃんにしたらただの手のかかる妹なんだもんね。
裕ちゃんも絶対なっちの気持ちには気付いてないもんね。
誰も悪くない。ただなっちが気付かなかっただけ。
- 204 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時25分56秒
「なっち。泣かないでよ。まだ幼すぎたんだよ。」
確かにあの時はまだ幼かった。
でもそういうなら矢口だってそうじゃないの?
「だって矢口の方が年下じゃない。」
矢口は気付いたんだよ。でもなっちは気付けなかった。
「圭織はねぇなっちの年齢にあってない幼さが好きなんだよ。
それに圭織は圭ちゃんみたいにヒントあげれなかったの。」
圭ちゃんに気付かせてもらったんだ矢口。
大人だもんね圭ちゃんは。ちゃんとわかってたんだ。
「ごめんね。圭織は気付いてたのに。
圭織はなっちのかわいいイヌ助けてあげられなかったの。」
圭織も泣き出してしまった。
- 205 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時26分58秒
そうだよ。矢口と圭ちゃんと違って、なっちと圭織は同い年だもん。
なっちも圭織も2人とも幼かったんだよ。
2人ともどうしたら良いかなんてわかんなかったんだよ。
圭織はずっとこのことを胸にしまってたの?
なっちこそごめんね。圭織にこんな苦しい思いさせてたなんて。
「なんでいってくれなかったの?」
「だってなっちが泣いちゃうもん。」
ありがとうね圭織。
圭織のほうがもっと泣き虫なのに。
- 206 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時27分32秒
「バカだね圭織。それじゃあ圭織が苦しいっしょ?」
おもわず泣いてる圭織の体を抱き寄せた。
体を抱きしめながら圭織の心を感じた。
同い年でも大きいね圭織は。
確かに大きな樹だね。
なんだか安心する。
「なっちぃ・・・」
圭織も抱きついてきて窓のところに押し付けられるような形で
抱っこして頭を撫でてあげる。
しばらく圭織が落ち着くまで撫でつづけた。
- 207 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時28分09秒
ふと見ると辻が心配そうに圭織を見てた。
「ほら。辻が見てるよ。心配かけちゃダメっしょ?」
体を起こす圭織。
「うん。・・・おいで辻。」
目をこすり膝の上に辻を抱っこする圭織。
「でもさぁなんでこんな話になったんだろうねぇなっち?」
辻の頭を撫でながら不思議そうにいう圭織。
「『もういいよ』って神様がいってくれたんじゃない?」
なっちには『もう圭織を苦しめちゃダメ』ってね。
- 208 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時28分44秒
圭織が自分の胸のあたりをとんとんってしてる。
「どうしたの?」
「ん?なんかねぇまた樹が大きくなっちゃった。」
うぅん・・・なんかやっぱりちょっとわかんない。
「・・・あっ!」
今度はなに?
「なっちにイヌがいるよ!ちっちゃくってかわいいのが!」
辻は圭織の膝の上できょろきょろしてる。
やっぱり圭織にしか見えないの?
「ねぇ圭織・・・前のイヌ?」
「うぅん。違うイヌだよ。」
- 209 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月08日(月)20時29分15秒
よかった。でも今度は誰を見てるんだろう?
小さすぎて自覚はないんだね。
もういなくならないでよ。
ゆっくり育ってね。
なっちの子イヌさん。
おわり
- 名前: 投稿日:
- 211 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月09日(火)01時34分11秒
- カオリ…
順をおって説明してくれればオレにも理解できるんだね(感涙
- 212 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)21時34分06秒
- フクロウの話もわかりますよ?
自分なりの解釈ですけどねフクロウの説教はこういう意味だったのではないかと思います。
フクロウは普通、夜に飛ぶものだからフクロウが朝に飛んだら迷惑でしょ。
朝、目を覚まして窓を開けるとフクロウが飛んでたら
せっかくの朝が気分良くないでしょ?
だからね遅刻しちゃいけないの!
↓
予定されているものが予定どおり進まないと迷惑でしょ?
予定どおりでないと、予定どおり動いてる人が不愉快になるでしょ?
だからね遅刻しちゃいけないの!
って感じだと思いますよ。
フクロウじゃなくて新聞配達の兄さんなら
ちょっとはわかりやすかったんじゃないですかね。
- 213 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時10分49秒
―誓い―<矢口>
- 214 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時11分23秒
この前はほんとにびっくりしたよ。
緊張して寝られないって裕ちゃんが言うから矢口がといてあげようと思ったんだ。
仕事終わって電話したら裕ちゃんはもう飲んでてやたらとハイだったし、
家に着いたときだって玄関に迎えにきてくれた裕ちゃんはいつもと違ってた。
でも舞台の話になったら急に不安そうな顔になった裕ちゃん。
ずっと『どうしよう・・・どうしよう・・・』っていっててさ
ビールばっかり進むんだもん本気で心配したよ矢口は。
飲んでも飲んでも酔えそうにない裕ちゃん。
- 215 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時11分56秒
だから、泣きそうになる裕ちゃんを抱きしめてこういったんだ。
『裕ちゃん心配しても仕方がないよ。
矢口は知ってるんだ。裕ちゃんは頑張って稽古してた。
だから大丈夫。きっとうまくいくよ。』
そしたら急に顔をあげて小さい子供みたいに頼りない顔でいうんだ。
『ほんまか?ほんまに大丈夫やと思う?なぁなぁほんまなん?』
両手で矢口の肩をつかんでガタガタゆらすから
小さい矢口はがっくんがっくんゆれちゃったよ。
『大丈夫だよ。失敗なんてしないって。もし、しても大丈夫。
裕ちゃんだったら落ち着いて何とかできるって。』
言葉だけ聞くと無責任に聞こえるかもしれないけど
矢口はほんとにそう思えるからそういったの。
- 216 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時12分34秒
そしたら裕ちゃんはほっとした顔していったんだ。
『ありがとうなぁ矢口。いっつも一番欲しい言葉をくれんねんな。
だから矢口と離れたくなかったのになぁ・・・』
そのあと大事なもの扱うようにふんわり抱きしめてくれた。
確かに裕ちゃんが、娘。にいながらソロ活動してたときも
矢口が一緒にいることが多かったもんね。
裕ちゃんは矢口と離れたくなかったっていってくれた。
矢口はうれしいけどそれじゃあダメじゃん。
だから裕ちゃんにいったんだ。
『離れてまでしたかったことなんでしょ?
じゃあそんなこといわないの。わかった?』
『うん。』
素直に頷く裕ちゃんは、ほんとにかわいかったんだ。
- 217 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時13分13秒
しばらく抱っこされたままになってたら
急に裕ちゃんがクスクス笑いはじめたんだ。
『抱っこされながら説教してるで矢口。
こんなにちっちゃくてかわいいのにしっかりもんやな。』
こんなこというから反抗してやろうともがいたら
首筋にチュってキスされた。
そのあと動きの止まった矢口の耳元で裕ちゃんが囁いたんだ。
『矢口ぃほんまにアンタを好きになってよかった。』
そのあと裕ちゃんは、ぼけーっとする矢口を置いて
さっさとシャワー浴びに行っちゃった。
戻ってきたときは、いつもの裕ちゃんになってた。
いつもの自信ありげな矢口の好きな裕ちゃんだった。
- 218 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時13分52秒
『さてと不安もなくなったことやし飲みなおすかぁ〜!
矢口もシャワー浴びてきたらちょっと付き合い。』
そんなこといいながらビールを飲みなおす裕ちゃんを見て安心した。
矢口がシャワーから戻ると裕ちゃんはもうけっこう酔っ払ってて
うれしそうに矢口を膝の上にのせてビールを勧めてきた。
あんまりうれしそうだから断れなくて、
ほんとはダメなんだろうけどちょっとだけ矢口も飲んでしまった。
悩みが解決した開放感からか異常にペースがはやくてまた心配になったんだ。
- 219 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時14分34秒
裕ちゃんは矢口の心配なんて全く気づかないで
ずっと矢口の耳元で話しつづけてたんだ。
背がちっちゃくってかわいいとか
手がちっちゃくってかわいいとか
ギャグをしたあとのちょっとテレ気味な顔がかわいいとか
髪をふたつにくくってるときの耳がかわいいとか
そのうちマニアックなこといいだして
どれだけ裕ちゃんが矢口を見てたのかってこと初めて知った。
最後にすねてるときの唇がかわいいっていったあと黙ってしまったんだ。
心配になって振り向いたら裕ちゃんは気持ちよさそうに目を閉じてた。
- 220 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時15分06秒
あのあとだよ。
ほんとにびっくりしたんだから。
あれから矢口はちょっとおかしくなったんだからね。
裕ちゃんがいないと寂しいんだよぉ。
許してあげようって思ったけど、やっぱり許せないよ。
あのときは、我慢しなきゃいけないことが
こんなに苦しいって知らなかったんだもん。
ずっと一緒にいられないんだからあんなことすんなよ。
裕ちゃんは慣れてるかもしれないけど、矢口は慣れてないんだって。
裕ちゃんのバカ!!バカ裕子!!!
今度、あったときは絶対仕返ししてやるぅ!!
おわり
- 221 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月09日(火)22時16分21秒
ある意味究極に焦らしですね。
ではまた今度。
- 222 名前:名無し読者。 投稿日:2001年10月09日(火)22時43分53秒
- あんなことって何ですか〜?!
めっちゃ気になるぅ。裕ちゃん何したの?
つづき読みたいよ〜!!
- 223 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時07分58秒
―ある夜の出来事―<中澤>
- 224 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時09分02秒
気がつくとひざの上には矢口。
あれ?
仕事へ行って、家かえって
ビール飲んで・・・・・・
わかった!!
夢やな。
ときどきあんねんなぁ〜自分で夢やってわかる夢。
夢ん中でもあえてうれしいで矢口ぃ。
「裕ちゃん?」
こっち向いてアタシのひざをまたいでる矢口。
・・・・・・これってなんやあれか?
あの・・・なんでも好きにできて誰も傷つかへんって状況やんな?
- 225 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時09分42秒
目の前の矢口を見つめる。
現実の矢口といっしょやな。
なんやアタシって記憶力めちゃめちゃいいやん。
今逃したらないかも知れん。
現実にはありえんことかも知れん。
ええんよな?
「矢口?」
両手を矢口の腰に手を回し自分に引き寄せる。
「なんだよぉ裕ちゃん?」
いたずらっぽい顔をして覗き込んでくる矢口。
「ええんか?」
夢の中やから別にええんやろうけど無理やりって嫌やんか?
- 226 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時10分19秒
「なんのこと?」
矢口は手でアタシの頬に触れながら妖しい笑顔を浮かべてる。
・・・ちょっとぼーっとしてしもたわ。
つやつや光る唇。
ほんのりピンクになった頬。
細められた目。
その目は潤んでるように見える。
「・・・なんやわかってるくせにいじわるやな矢口。」
自分の声が低く掠れてることに気がついた。
「・・・いいよ裕ちゃん・・・」
チュッ
矢口はアタシに覆い被さるようにキスしてくれた。
胸の奥がギュッと痛くなる。
それは熱をもったむず痒い痛みやった。
- 227 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時11分00秒
自分からキスしたことに照れて真っ赤になって俯いてる矢口。
その首筋を唇でくすぐりながら耳元まで顔を近づけた。
「アタシのキスはそんなやさしぃないかもしれへんで?」
唇の移動した跡を指で何度もたどりながら囁いた。
一気にいったらええんやろうけどやっぱりアタシは矢口がかわいい。
たとえ夢の中でも嫌な思いはさせられへん。
- 228 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時11分43秒
首筋の刺激に震えながらうなずく矢口。
少し離れて顔をのぞきこむと矢口の目から涙がぽろぽろ落ちてる。
「なんで泣いてるんや?嫌やったんか?」
聞きながら矢口の頬に落ちる涙を唇ですくい取る。
頭を横に小さく震えるように振る矢口。
矢口の首筋から離れてしまったアタシの手は
ぬくもりを求めて矢口の背中にまわる。
無意識に、触れるか触れないかギリギリの触れ方で
脊椎の上を行ったりきたりさせる。
「大丈夫だよ裕ちゃん・・・矢口もちゃんと好きだからさ。」
「そうかぁ。ありがとうな。」
なんかあったかい気分になってきた。
別にキスできんでもいいかなぁ。
この夢見てちょっと得した気分やわ。
- 229 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時12分26秒
「ねぇ裕ちゃん・・・・・・キスしてよぉ。」
目を潤ませて苦しそうな顔で肩を震わせる矢口。
矢口が自分からアタシの首に抱きついてキスをねだる。
かわいいとかセクシーとか言葉で表すと完全に表現しきれない。
ただアタシには矢口以上に欲しいと思えるものがない。
懇願する矢口なんてめったに見られん。
「うぅ・・・んっ・・・裕子のいじわるぅ・・・」
アタシは矢口の背中にまわした手を動かしてたことにやっと気がついた。
矢口は背中感じやすいんかぁ。
「いじめてへんで。かわいがってんねやんか。」
ふぅっ・・・ふぅっ・・・と息をする矢口。
閉じられなくなったピンクの唇がぬれるように光ってる。
あかん・・・思考回路が白く焼き付く。
- 230 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時13分12秒
抱き寄せて矢口の開いたままの唇に自分の唇を寄せる。
自分の唇で矢口の下唇をはさむ。
ぷるんとしてて張りがある。
矢口が不満そうに小さくうなる。
ゆっくり味あわせぇっちゅうねん。
せっかちやなぁ。
角度を変えて何度も何度もキスをした。
「・・・んっ・・・ぅんっ・・・・・・ふぅっんぅ・・・・・・・」
唇がこすれるたびに軽いめまいがする。
そのたびに矢口が押し殺した声をもらす。
刺激が強すぎるのか矢口は背中を撫でるアタシの手を
止めるかのようにギュッと腕をつかんでる。
- 231 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時14分01秒
アタシは心配になって唇を離した。
矢口は少しだけアタシの唇を追いかけたけど諦めて離れた。
「ゆぅちゃ・・・・・すき・・・」
乱れた息で一生懸命伝えてくれる矢口。
存在を確認するかのように手でアタシの頬を触って
少し焦点が合ってない目でアタシを見ようと目を凝らしてる。
「アタシも・・・アンタが好きやで。」
ふわっと笑顔になる矢口の手を取ってその指先にキスをした。
ピクッと矢口がゆれる。
面白くなってペろっと矢口の鎖骨のラインをなめた。
「っんはぁ・・・もぉ・・・」
アタシのほうへもたれてきた矢口はアタシを軽くにらむ。
あかんで矢口。
そんな目でにらんだら流し目っぽくなるんやで。
誘ってるみたいに尖らされた唇がまたアタシの脳を焼く。
- 232 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時14分46秒
もう一度抱き寄せてキスをした。
もう閉じれなくなってる矢口の唇の間から舌を滑り込ませる。
奥にあった矢口の舌を見つけ出しからめとる。
矢口の舌はやわらかかった。
矢口への気持ちをこめて矢口の口内を刺激する。
始めはされるがままだった矢口も
なれてくると舌をアタシのとからめてくる。
舌がすっとすれるたびに後頭部に甘い痺れが広がる。
お互いにその感覚を何度も味わおうとキスを深める。
「・・・ふっ・・・ぅっ・・・・・・ふぅっんぅ・・・・・・・」
もうどっちの息なのかはわからない。
でも矢口の息がさっきより確実に苦しそうになってる。
かわいい矢口にあんまり無理はさせられへん。
これで最後にしようと強く矢口の舌を吸った。
「っんぁっん・・・・・・」
唇を離すとつぅっと交じり合った2人の唾液がたれた。
- 233 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時15分30秒
唇を離しても矢口はアタシにもたれたまま動かなかった。
ふぅっ・・・ふぅっ・・・と肩で息をする矢口。
目も閉じたままで自分で身体を動かせへんみたいや。
ぐったりしてる。
刺激が強すぎたかな?
少し落ち着くまでこのまんまにしとこ。
矢口がずり落ちないようにしっかりひざに乗っけ
抱き寄せ背中をとんとんしておく。
アタシが女でよかった。
慌ててこの先を押し付けるほど性衝動つよないからな。
しかし夢にしちゃリアルやな。
冷静になって周りを見渡す。
ここはあたしの家や。
ビールの缶が何本か転がってる。
ちょっと数多すぎるかも。
矢口のかばんもある。
- 234 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時16分17秒
・・・・・・・・・・・・
はれ?
矢口のかばん?
・・・じゃあもしかして・・・・・・
・・・・・・この矢口・・・ほんもんか?!
夢とちゃうの?!
あぁっ!!!!
そやった!!
来てくれるってゆうてたやん!
- 235 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時16分54秒
ビール飲んでるときに矢口から今から行くって電話あってほんで・・・・・・
矢口が来てからも飲んで・・・・・・
矢口にもビールのましてしもて・・・
だからひざの上やったんや!!!!!
酔うて記憶とんだんか?
矢口になんか変なことゆうてへんやろうか?
うわぁ大失態やでこれは。
しゃあないわなぁ矢口がいんねんもん。
ビールもすすむっちゅうねん。
いや別に言い訳はいいねんって・・・・・・
あちゃぁ〜!!
ほんもんやったらこれでもやりすぎやん!
あああぁぁ・・・・・・どないしよ?
- 236 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時17分38秒
「大丈夫かぁ矢口?」
「んぅ・・・なんだよぉ・・・自分でしといて。」
恨めしそうに薄く目を開けてこっちをチラッと見てまた目を閉じる矢口。
まだくたっとしてる。
「なぁなぁ矢口・・・・・・好きってほんまなんか?」
これだけは聞いとかんとなぁ。
ガバッとおきあがりなんか言おうとしてふらっとなる矢口。
慌てて支える。
「矢口が好きでもない人と
・・・・あんなことするように見える?」
う〜ん・・・見えへんな。
じゃあほんまなんや。
ほんまにアタシが好きなんや。
あぁめっちゃ怒ってるやん。
・・・・・・でも怒ってる顔もいいなぁ。
- 237 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時18分33秒
「なんだよ・・・
裕子はこんなこと誰とでもできるのかよ?!」
「いやぁ・・・あのそんな怒らんといてぇや。
こんな都合のええ話、夢みたいやと思ってたから。
あぁほんま夢やと思ってもっとむちゃするとこやったわ。」
「むちゃ?」
キョトンとした矢口の頭の上に?が何個か浮かんでる。
「ん?教えて欲しいんか?」
なんか感づいたらしい真っ赤になる矢口。
「またこんど実践で教えたるわ。
・・・でもこんななるやつ最後までいったら
どないなってしまうんやろな?」
真っ赤になってんのに悔しそうにアタシをにらむ矢口。
- 238 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時19分19秒
- 真っ赤になってんのに悔しそうにアタシをにらむ矢口。
いじわるしたくなって矢口を支えてた手を滑らせ
わき腹をすっと撫でる。
「裕っ・・・ちゃん!だめだよ明日はみんなの集合場所まで
送ってくれるっていってたじゃん!」
あぁそんな約束もしたような。
まぁいいや。
「アタシは意外と我慢強いねんで。
今日みたいに矢口がしてってかわいく頼んでくれるまで待ったるで。」
また目を潤ませて懇願する矢口の姿が見てみたいってのが本音やけどな。
「恥ずかしいこというなって!!!!」
アタシの額にゴツンと頭突きを食らわす矢口。
「なんやねん人のひざの上でくたばってたやつが偉そうに!!」
「だって・・・裕ちゃんが悪いんじゃん!!」
「あぁそうか。じゃあもう矢口とはキスせぇへんわ。
せっかくもっと矢口に気持ちよくなってもらおうっておもってたのに。」
- 239 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時20分10秒
「・・・・・・それは困る。」
「なんや?もっと気持ちよくなりたい?」
「ちがーう!!キスのほうだよ!!
矢口は裕ちゃんのキスのタイミングが好きなの!」
「へ?」
しまったって顔で口をおさえる矢口。
でもアタシが黙ったままでいると1つため息をついた。
「裕ちゃんはね矢口がキスして欲しいって思ったり
キスされてうれしかったりするときしかキスしないの。
だから裕ちゃんのキスは大好き。」
「なんでやねん。いっつも逃げるやんか。」
「逃げるのは人前のときだけだよ。」
そうか?
「かわいいやつやなアンタ。」
チュッ
キスをして抱きしめる。
いつまでもこうしてたいけど仕事があるんやなぁ明日。
- 240 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時20分44秒
「あかん!!
はよ寝な起きられへんようになるわ。
寝るでぇ矢口!!」
えぇっと服は着替えてるからシャワー浴びたんやな?
矢口をせかして歯を磨き顔を洗う。
- 241 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時21分26秒
寝室のベットを前にして聞いとかなあかんことがあんの。
「いっしょでええかな?」
一応な。
マナーやマナー。
「うん。」
小さくコクンとうなずく矢口。
ちっちゃい子みたいやで。
そんな小さいしぐさ一つひとつがええ。
子供を寝かしつけるように矢口を先にベットにいれる。
なんかお互いに動きがぎこちない。
- 242 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時22分12秒
「裕ちゃんもはやくおいでよ。
っていっても裕ちゃんのベットだけどね。へへっ。」
布団の端を少し持ち上げてさそってくれる矢口。
でもアタシの顔は見てない。
なんや照れてるんか矢口。
かわいいぞぉ。
チュッ
思わずベットに手をついて先に横になってる矢口にキス。
キスを続けながら矢口の隣へ身体を滑り込ませる。
明日はやいし、もうこれで終わりにして寝るかな。
- 243 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時22分50秒
え?矢口がアタシの首に腕をからませてくる?
ぐいぐい押されていつのまにかアタシは矢口に
押さえ込まれた形になってた。
矢口はしばらく離してくれへんみたいや。
「・・・ふぅ・・・っんぅ・・・ぷはぁっ!
こらっもう寝なあかんやん。」
「んぅ・・・裕ちゃんが悪いんだからね。・・・・・・寝らんないよ。」
恨めしそうにほてった顔でにらんでくる矢口。
アタシは罪の意識をもった。
夢やと思って調子のってしもたからな。
そんな苦しさ味あわせるつもりなかったんやで。
- 244 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時23分40秒
「ごめんなぁ矢口。」
矢口を落ち着けるため手で背中を撫でようとして
わき腹あたりをかすめた。
「あっ・・・」
矢口は声をもらしピクッと震える。
ほんまにいらんことしてしもたわ。
どんどん欲しなるもんやし刺激を与えんの避けてたのに。
「ほんまにごめんやで。」
「そんなにあやまんないでよ裕ちゃん。
矢口もちょっといいすぎたから・・・・・・」
「ちゃうんや。やっぱりアタシが悪いんや。
アンタも悪い大人にあたってしもたなぁ・・・・・・」
こんなアタシをかばってくれる優しい矢口。
アンタはいい子やな。
- 245 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時24分25秒
でもアタシはそんな優しさにまでつけこむんやで。
「矢口?」
「なぁに?裕ちゃん?」
「もういっかいキスしたらおとなしぃ寝えや?」
「・・・うん。」
照れながら目を伏せる矢口。
左手でアタシの上に上半身を預けてる矢口のわき腹を優しく撫でると
微妙な吐息でそれに答えてくれる。
Tシャツの上からでもから矢口の胸の先がかたくなってるのがわかる。
感じてんねやな?
「ん・・・裕子の・・・約束やぶり。」
ん?
「あっ約束はキスだけやったなぁ。」
- 246 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時25分02秒
矢口の顔を見上げるととろぉんとした目でアタシを見てる。
そのうつろな目の奥に濃い欲の渦がチラッと見えた。
かわいい顔とのギャップでものすごく妖しい。
矢口を引き寄せて唇を奪う。
迷うことなく舌を滑り込ませる。
結局、アタシは自分の本能が抑えられへんのか?
そりゃ良い大人やないわなぁ。
甘い痺れを求めて自分の舌を矢口のと絡ませ、吸い上げる。
「・・・んふっ・・・ぅっ・・・・・」
酸欠気味の息苦しさ。
でもそれが痺れを増幅する。
しばらく矢口を味わう。
- 247 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時25分49秒
だんだん矢口が重くなってくる。
力が抜けてきてるんやろう。
このままやったらしんどいか?
ぐいっと矢口を引っ張り身体の位置を入れ替え自分が上になる。
矢口をベットに押し付けるように深いキスをする。
アタシの腕にギュッとしがみついてた矢口の手の力がなくなってくる。
ここまでかな?
唇を離して体重がかからないように矢口の横に移動する。
- 248 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時26分37秒
「ゆぅちゃ・・・ん?」
力が入らない手でアタシを探す矢口。
「ここにおるがな。」
横から矢口の身体を抱き寄せて落ち着かせる。
「もぉ・・・急に・・・いなくならないでよぉ・・・」
さっきまであんなに妖しい雰囲気漂わせてたくせに
今はこんなにも頼りなげな幼い雰囲気やなんて・・・・・
「ほんまアンタは存在自体が反則やわ。」
チュッ
最後にお休みのキスをした。
2回目になるからこれも約束破りか?
「おやすみ。明日はおこしてや。」
- 249 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時27分33秒
ん?
ここ最近ずっと引っかかってた舞台への不安がなくなってる?
なんとかなりそうな気がするわ。
なるようになるし、なるようにしかならんっちゅう感じやなぁ。
よかったぁ。
ほんまはアタシ弱いんや。
矢口はそれを知ってる。知ってて好きっていってくれんねん。
ほんで・・・なりたいって思ってる強いアタシにしてくれる。
ほんまに助けられてばっかりやで。
ありがとうなぁ矢口。
アタシに抱きしめられて眠りに落ちてる矢口。
子供みたいにアタシの耳をさわってる。
「ありがとう。
矢口がいてくれてよかったわ。
今日はごめんなぁ。
でもちゃんと我慢した裕ちゃんを誉めたってや?」
おわり
- 250 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月11日(木)00時31分16秒
- 過去の出来事でした。
下げでやるほどでもないかもしれませんね。
でもこれで矢口さんに火がついてしまうんで
また下げでやることがあるかもしれません。
思春期の少年のようになってしまうんですかね矢口さん?
この先はまだないんです。
外野の動きも好きなんでまたはさんでしまうと思います。
ではまた。
- 251 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月13日(土)00時08分31秒
- ではまたと書きながらもう書く時間が取れなくなったので
この辺でやめときます。
読んでくれてた人すいません。
では。
- 252 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月13日(土)01時36分27秒
- ええ〜、そんなぁ〜(泣)
作者さんのやぐちゅー大好きだったのになぁ。。。
またいつか時間ができたら書いてくださーい!
お願いします〜。m(_ _)m
- 253 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月13日(土)12時59分22秒
- このレス、めっちゃ楽しみにしていたので
残念ですが、今まで有難うございました。
ちぃさんの書かれる文章すごく好きです。
また、お時間取れるようになられたら、
書いていただけると、凄く嬉しいのですが。
- 254 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月14日(日)00時22分08秒
- んんんんん・・・
何でそんな嬉しいこと書いてくれるんですか。
じゃあ待ってくれますか?いいんですか?
遅くなると思うんですが少しずつ書き溜めてみます。
読みたいって思ってくださった人に感謝です。
- 255 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月14日(日)00時26分53秒
- この続きが読めるのなら、いつまでも待ちます。
いや、待たせてください!
- 256 名前:253 投稿日:2001年10月14日(日)01時20分51秒
- >じゃあ待ってくれますか?いいんですか?
続き書いていただけるのでしたら、何時まででも待ちます。
あまり無理なさらずに、頑張って下さい。
本当に、楽しみにお待ちしていますので。
- 257 名前:252 投稿日:2001年10月14日(日)02時12分15秒
- 続きを書いていただけるなら
喜んで待ちますとも♪
がんばってくださいネ!
- 258 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)18時55分40秒
- ちょこっとだけ短いものですが矢口さん視点で。
この話自体、予告編みたいなものです。
多分11月上旬に中澤さん視点のがのせられるとおもいます。
- 259 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)18時56分10秒
―中毒―<矢口>
- 260 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)18時57分50秒
―中毒―<矢口>
- 261 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)18時58分38秒
うぅ・・・ここんとこ裕ちゃんにあってない。
さみしいんだよぉ〜。
ついポロッとラジオとかでいっちゃうほど。
裕子のバァ〜カ!
矢口をこんな気持ちにさせるなんて裕ちゃんだけだよ。
矢口だって裕ちゃんと離れたくなんてなかったよ。
わかってるんだ。
裕ちゃんも忙しいし、矢口だって忙しい。
ゆっくり会える時間なんて限られてる。
- 262 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)18時59分11秒
でも裕ちゃんは矢口とあってない間にいろんな人とあってるんだ。
・・・・・・矢口より大切な人ができたらどうしよう
・・・・・・・・・・とられちゃう。
裕ちゃんをどこかに閉じ込めて矢口だけのものにしたくなるよ。
それじゃあ裕ちゃんの人格を無視してるよね。
矢口の自分勝手な独占欲。
- 263 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)18時59分41秒
さみしいから裕ちゃんがくれた裕ちゃんの写真集を開いてみる。
こうやって見ると矢口のしってる顔としらない顔がある。
これも悔しい・・・矢口のしらない裕ちゃんをしってる人がいるんだ。
・・・・・・裕ちゃんのうなじから背中の曲線が・・・・・・
しかも触ったらすべすべしてるもんね・・・・・・
- 264 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)19時00分16秒
・・・この唇・・・
たったあれだけのキスなのに・・・・・・
こんなに苦しくなるなんて思ってもみなかった。
でもあんなに気持ちいいってことも知らなかった。
・・・・・・身体がとろけちゃうかと思ったよ。
くすぐったさがキュッと凝縮したような感じがね・・・
・・・・・・・・・・・・
身体が小さくプルって震えた。
- 265 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)19時00分50秒
・・・・・・また思い出してる。
ダメだなぁ仕返しするって決めたのに。
そうだよ!
仕返しだよ仕返し!!
どうやって意地悪しよっかなぁ?
まぁいいか。
裕ちゃんの顔見ながら考えよっと。
微笑んでる裕ちゃんにおやすみのキスをして写真集をとじる。
明日はあえるんだもんね・・・
よしっはやく寝よぉっと。
おわり
- 266 名前:ちぃ 投稿日:2001年10月20日(土)19時05分12秒
- 更新です。
題が2重になってしまいましたが気にしないで下さい。
- 267 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月20日(土)19時34分40秒
- やきもち&悪巧み矢口、かわいいっすね。
中澤姐さん視点、楽しみです。
- 268 名前:252 投稿日:2001年10月21日(日)01時31分31秒
- やった〜更新♪ここのやぐちゅー最高!
わたしも中澤さん視点楽しみです。
最近のANNSとANNSSはやぐちゅーテイストが
所々にあって聞き逃せないですね〜。
- 269 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時17分21秒
- 11月になりましたな。
少しずつ書き溜めた中澤さん視点のものは思ったより長くなりました。
次の矢口さん視点のものともつながるようになってまして・・・
一気に中澤さん視点のものを載せようと思います。
ようするに大量更新です。
- 270 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時17分58秒
―天国と地獄―<中澤>
- 271 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時18分41秒
―天国と地獄―<中澤>
- 272 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時19分14秒
今日は久しぶりにあえんねん。
あったらすぐに抱っこしよっと。
好きなものが腕の中におさまってるって幸せがたまらんって。
ほんまあえへんあいだ腕がさみしかったんやで。
よっしゃ気合い入れていくでぇ〜!!!
「おっはよぉさぁん!!」
「あっおはよう裕ちゃん。」「中澤さんおはようございます。」
みんなそれぞれに挨拶を返してくれる。
楽屋中を見渡して矢口を探す。
- 273 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時19分57秒
「矢口は今トイレだよ。」
なっちが教えてくれる。
「なんでわかんの?」
「裕ちゃんだもん。どんだけ一緒にいたと思ってるの?」
圭織が答える。
うん。長いこと一緒やったなぁ。
アタシが卒業するってゆうたとき、なんとなく納得してくれてたもんな。
あれもちゃんとわかってくれてたんかな?
座ってるなっちと圭織の頭を両腕で抱き寄せた。
「アンタ等はほんまアタシの妹みたいなもんや。」
なっちが嬉しそうにわらう。
圭織はなっちの笑顔を確認してから安心したようにわらう。
「裕ちゃんはやっぱり鈍感なお姉ちゃんだね。」
なっちは圭織にいう。圭織はうなずいてる。
「なんでそうなんのん?」
「ほらぁ矢口が帰ってくる前に離れとかないとやきもち焼くっしょ。」
「ん?そうか?」
そんなふうに気を遣ってくれると逆にさみしくなるなぁ。
お姉ちゃんが妹を抱っこしたらあかんのんかいな。
普通に離れんのがもったいなくて
2人のおでこにチュってしてから腕をといた。
「「好きだよっお姉ちゃん。」」
「なんやうまいことハモってるで。」
2人して顔を見合わせてクスクスわらってる。
- 274 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時20分33秒
ちょうどそこへ矢口がトイレから帰ってきた。
「おっ裕ちゃんじゃん!おはよっ!!」
矢口はドアからアタシのほうへ駆け寄ってくる。
が途中で思い出したように立ち止まってしまう。
「なんや?裕ちゃんとこまで来てくれへんのか?」
自分から矢口に近づいて抱っこしよう思ったら
矢口はわらってアタシの腕をすり抜けてしまった。
「お?」
腕がむなしく自分自身を抱きしめてしまう。
「なんじゃ?」
軽いパニックに陥る。
矢口が逃げよる。
アタシが嫌いか?この前の言葉はうそなんか?
でも好きやなかったらあんなんせえへんって・・・・・・
突然、後ろからガバッと抱きつかれた。
前にまわってるちっちゃい手は矢口の手。
背中に矢口が顔をすり寄せてる感触が伝わる。
アタシは腕をたらんと下に降ろしてしまう。
うれしい・・・けどなんか気に入らん。
アタシはなぁ抱っこしたいねん!
矢口を腕の中に感じたいんやって!
はやく離れてくれへんかな?
矢口がすぐ後ろにいんのに、腕がさみしいまんまやん。
あぁつらい・・・つらいぞぉ・・・
- 275 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時21分09秒
でもしばらく矢口はそのままアタシをギュッてしたままやった。
「矢口ぃ幸せ?」
後ろから圭織が矢口に聞く声が聞こえる。
「なっなにいってんだよっ!」
照れた矢口は急いでアタシから離れようとする。
とっさに、前にまわってる矢口の手をつかむ。
これで離れられへん。
自分だけ楽しんで自分の都合で離れるって勝手すぎるやん。
「あっちょっと裕ちゃん!はなしてよぉ〜。」
後ろでジタバタもがく矢口。
「あかんでぇ離したらへぇ〜ん。」
アタシは天邪鬼や。
さっきまで離して欲しかったのに今は絶対に嫌や。
急におとなしくなる矢口。
「じゃあいいよ。」
開き直って強くアタシを抱きしめなおす矢口。
小さな声で・・・離さないから・・・って付け足した。
- 276 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時21分44秒
・・・・・・・・・・・・
なんや?
あんまりいわれなれてへんから、はずかしなるやん。
そのときドアが開いて圭坊が入ってきた。
「裕ちゃん?顔赤いよ?」
いってからその原因を察し、にやっとわらう圭坊。
「え?そうなの?」「へぇ〜。」
だぁぁ〜見るなぁ〜!!!
みんな赤くなったアタシの顔を見てる。
ただ1人石川を除いて。
石川だけは苦しそうに圭坊を見てる。
アタシは目でそれを圭坊に教えた。
「裕ちゃぁん・・・あんまり刺激与えないでよぉ。」
情けない顔でいう圭坊。
ふんっ圭坊がおっきい声でいうからやで。
自業自得や。
- 277 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時22分14秒
肩越しに矢口の顔をうかがうと矢口と目があった。
はずかしそうにわらってから、クチパクで『バァ〜カ』って・・・・・・
あかんっ!かわいいってほんまに!
ああぁぁ・・・いま矢口を抱っこできひんかったら
苦しくて死んでまうってマジで!!!
矢口は心配そうな顔になったけど手は離してくれない。
矢口も少し苦しそう?
でもアタシのほうも死にそうやねんて。
「あの・・・どうしたんですか?おふたりともしんどそうですよ?」
圭坊からアタシ達へ視線をうつした石川の一言。
いいことゆうたな石川ぁ。
そうやなぁこの雰囲気に踏み込めるのは空気が読めんアンタだけや。
今日は素直にほめるわ。心の中でやけどな。
「そや。なんかしんどいねん。ちょっとトイレ行ってくるわ。なっ?」
そういって矢口の顔を見る。
なにかいいたげにするけど答えを待たずに矢口の腕をはがし、
改めて手をつないで楽屋を出る。
- 278 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時22分54秒
「裕ちゃん?」
アタシは答えられない。
胸が苦しくてはきそうになってるから。
息をするのもつらい。
・・・矢口・・・矢口・・・矢口・・・
トイレにつくまでの道のりが長く感じる。
途中で抱きしめようかと思ったけど
今この状態でそれをやると冗談っぽくできひん。
お互い仕事に差し障るやろ?
トイレについて個室に入る。
後ろの矢口はどうしていいか戸惑ってる。
ぐいっと矢口を引っ張り込み鍵をかける。
「裕ちゃん?」
不安そうな顔をする矢口。
まだ無理。答えられへん。
矢口と向かいあう。
さぁ思う存分抱っこすんでぇ。
両腕を矢口の首に回して、覆い被さるように上から矢口に抱きつく。
それからゆっくり深呼吸で苦しさを吐き出していく。
少しずつ胸の苦しさが減っていって
かわりに矢口の甘いにおいでいっぱいになってくる。
矢口が好きやからこのにおいが好きなんか
このにおいが好きやから矢口が好きなんかわからん。
けどこのにおいは好きなんや。
- 279 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時23分36秒
なんにしろアタシは自分の五感すべてで矢口を感じてたい。
矢口の姿。矢口の声。矢口の手触り。矢口のにおい。
・・・あとは矢口の味。
腕を解いて矢口のあごを上げさせる。
今まで抵抗しなかった矢口が首を振って逃げる。
「裕ちゃん?」
なんや怯えとんのか?
まだあと少し。
アタシはまだ満足できてないで。
矢口の手を掴んで壁に押し付け逃げないようにする。
それでも矢口は顔をそらして逃げる。
これって矢口の首筋が目の前に差し出されたようなもんやな。
こっから味わってええってことか?
ペろっと下から上に首筋を舐め上げる。
「ちょっと!裕ちゃん!」
やっとこっち向いたな矢口。
- 280 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時24分20秒
片手を矢口の頭の後ろに回し壁に直接当たらないようにしてからキスをした。
しばらくすると、矢口は逃げまわってたくせにアタシのほうに押し返してくる。
気がつくと口の中に矢口の舌を感じた。
「・・・んっ・・・ふぅっ・・・ぅん・・・」
2人の押し殺した声とチュッ・・・チュル・・・っていう音が
トイレの個室に響く。
矢口の学習能力って高いで絶対。
キスが上手い・・・
口の中を刺激され頭がぼーっとしてくる。
身体の奥がじわじわ熱くなってくる。
あかんわ。これ以上はアタシが耐えられへん。
もっと欲しくなる。
無理やり唇を離すと矢口は少し怒ってた。
- 281 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時24分53秒
「はぁ〜死ぬかと思った・・・
なんで逃げんねん。矢口は裕ちゃんを殺す気か?」
もう一度、矢口を抱っこし直して聞いてみる。
「どうして裕ちゃんが死ぬの?」
矢口はアタシの胸あたりに顔をうずめてる。
「わからんのかいな?」
「だってさっき普通に動いてたじゃん。」
「そう見えてたらアタシの努力のせいやな。
アタシも大人っちゅうことや。上手く心を隠せんの。」
矢口は顔をあげてアタシをじっと見る。
「アタシはいつでもどこでも矢口がいたら抱っこしたくなんねん。
抱っこしてキスしてやっと落ち着くねん。わかるか?」
矢口は横に首を振る。
- 282 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時25分47秒
「アタシはもうあかんねん。
矢口がアタシの腕の中におさまってるって
幸せを知ってしまったからなぁ。」
矢口は俯いてしまった。
「せやのに今日、矢口が逃げるから・・・
幸せを味わえる環境にあるのに、それを我慢させられるっちゅうのは地獄やで。」
「・・・・・・ごめんね裕ちゃん・・・今日のはわざとなの。」
矢口は俯いたまま、ちっちゃい声でつぶやいた。
「なんやわざとって?」
「今日はね裕ちゃんに意地悪しようって決めてたの。」
- 283 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時26分27秒
「なんでやの?嫌いになったんか?」
「違うの・・・逆なの・・・好きだから・・・
好きすぎて裕ちゃんをどこかに閉じ込めたくなって・・・
でもそれはダメだから・・・苦しくて・・・
裕ちゃんに八つ当たりしちゃうんだ。」
!!!
・・・・・・・・・
矢口そんなこと考えとったんかいな。
閉じ込めたいって・・・・・・えらいことゆうなぁ。
矢口って大人なんか子供なんかわからへんわ。
矢口・・・そんな悲しそうにせんといてぇや。
「なぁ・・・我慢したらご褒美くれんねんやったら当たってもええで。
矢口がわらってへんかったら嫌やもん。」
「知らないよそんなこといって・・・
裕ちゃんにそんなこといわれたら矢口とまれなくなるじゃん。」
「大丈夫やって。裕ちゃん丈夫やねんで。」
・・・・・・たぶんな・・・・・・
- 284 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時27分14秒
さぁてと、もう戻らなみんな心配してるやろうなぁ。
「もう戻ろっか?」
アタシは個室の鍵を開けようとした。
・・・・・・そのとき、矢口はアタシの服のそでを引っ張り
いつのまにか閉じた洋式のトイレの上に座らせる。
「矢口?」
矢口はなにか思いつめたような顔をしてる。
- 285 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時27分54秒
「当たらせてくれるんでしょ裕ちゃん?」
戸惑うアタシを無視してアタシの服のボタンをはずしていく矢口。
え?
「よかった今日はフロントだね。」
そういってブラもはずす矢口。
すぅっと涼しくなって我にかえった。
「なにすんねんな矢口?!」
アタシは前をかき合わせようとしたけど
それよりはやく矢口が抱きついた。
- 286 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時28分25秒
「ねぇ裕ちゃん?さっきのキスよかったんでしょ?」
矢口は赤ちゃんみたいに頬を押し付けるように
スリスリして胸の先を刺激する。
・・・なんでバレてんねん?
確かに、さっきからアタシの身体は熱くなったままなんやけど・・・
「裕ちゃん・・・身体の色こんな色だったっけ?
ふふふっ・・・・・・ピンクだね。」
羞恥心をあおる言葉。
じれったくなるほど少なすぎる刺激。
「アホ。はずかしいことゆわんといて。」
矢口のほうを見れへんやん。
口でなにゆうてもあかんやんなぁ・・・身体が反応してんもん。
じわじわまた体温が上がってくる。
もっと強い刺激が欲しくて矢口の首に腕を回してしまう。
「裕ちゃんの身体はなにを期待してるんだろうね?」
矢口は悔しそうな顔をしてる。
矢口は今までの男に対してやきもち焼いてんのか?
しゃあないやんか?
アタシをいくつや思ってんねんな。
- 287 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時28分59秒
「いっ!なにすんねん!」
矢口はいきなりアタシの胸に噛付いた。
「裕ちゃんのバカ!」
矢口はアタシの腕を振り解いて
個室の鍵を開けて飛び出していった。
・・・・・・・・・・・・
マジでか・・・・・・
ブラを付けなおして、ボタンを留める。
ご褒美あんねんやろな?
なかったらやられ損やで。
トイレで胸をみられて、焦らされて、噛まれて、放置かい・・・
でアタシはこの身体の熱さに苦しまなあかんねやんな?
- 288 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時29分34秒
善意に取れば噛み跡がついてもブラをとらん限り
絶対に人には見られへんってことやろうけど・・・・・・
悪意に取ればそうやんな?
アタシが誰とも寝られへんようにってことやんな?
・・・・・・アホやなぁ矢口。
そんなん正直に噛まれてんゆうたら問題なく寝られんで。
だってなアタシが一番嫌われてくない相手って矢口やもん。
それ以外の人にどう思われてもなぁ・・・別に・・・
ほんま子供なんか大人なんかどっちや?
・・・まぁ意外な矢口が見れてよかったかな?
物事は前向きに考えなあかん。
- 289 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時30分08秒
いいかげん楽屋戻っとかなあかんな。
鏡で唇をチェック。
ちょっと口紅が伸びてる。
指でこすって伸びた部分を消す。
うっすら目のふちの近くが赤いような気がするけど・・・
「よっしゃ。行こかな。」
トイレを出て矢口のいる楽屋へ急ぐ。
身体を動かすたびに、ピリッと矢口の噛み跡のところが微かに痛む。
温まった身体には、この痛みすら甘い刺激に感じる。
八つ当たり我慢したらええんよな?
矢口にくっついてもええんよな?
キスしてもええんよな?
ご褒美もらってええんよな?
おわり
- 290 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月02日(金)00時31分54秒
- 更新終了です。
次回はたぶん11月中旬で矢口さん視点です。
ではまた。
- 291 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月02日(金)00時47分08秒
- 更新されてる!!
放置姐さん、めっちゃラヴリーですね。
11月中旬まで、楽しみに待たして戴きます。
ちぃさん、無理せずに頑張って下さい。
- 292 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2001年11月05日(月)03時05分28秒
- がんばれ〜
- 293 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時50分33秒
- 大量更新します。
- 294 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時51分03秒
―約束―<矢口>
- 295 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時51分42秒
裕ちゃんに抱きしめられると幸せを感じる。
でも・・・同時に裕ちゃんを誰にも取られたくないって気持ちも暴走するんだ。
怖かった・・・怖かったんだよ矢口は。
どんどんでっかくなって矢口を押しつぶそうとする。
自分の気持ちを自分で抑えることができなくて。
矢口が矢口でいられなくなりそうで・・・
だから裕ちゃんを止めたかった。
なのに裕ちゃんが矢口にキスするから・・・
矢口の中の何かがはじけた。
裕ちゃんが他の人のこと考えられないように・・・
矢口に溺れてほしくて、この前の裕ちゃんのキスを思い出しながら
裕ちゃんを感じさせたかったのに途中で終わっちゃった。
裕ちゃんは矢口が腕の中にいたら幸せだっていってくれた。
うれしかったけど裕ちゃんの気持ちに比べて
矢口の中にある気持ちがものすごく黒い物に思えた。
裕ちゃんへの意地悪をやめようとしたのも
裕ちゃんが苦しむの見たら矢口も苦しくなるから。
どうせ矢口は自分勝手でわがままなんだよ。
- 296 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時52分20秒
そんな矢口に裕ちゃんが八つ当たりしていいっていうから・・・・・・
矢口はとまれなくなっちゃったんだ。
裕ちゃんをどこかに閉じ込めることができないから
かわりに離れてても矢口のことを忘れられないようにしたくて・・・
やさしくするつもりだった。
もう意地悪はやめようって決めたんだから。
でも裕ちゃんの身体はその刺激を知ってて、次の刺激をほしがってて・・・
今までに他の人が裕ちゃんの身体に触れたんだって現実を突きつけられた。
いいようのない・・・ぶつけようのない・・・どうしようもない怒り。
気がついたら噛み付いて、バカって叫んでた。
バカは矢口だよ。
裕ちゃんの身体を傷つけて、気持ちも踏みにじった。
・・・・・・でもチラッと見えた矢口の歯形が
裕ちゃんは矢口のものって印しに思えてうれしかった。
誰にも触らせないって気持ちもとめられない。
- 297 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時53分02秒
「こんな矢口じゃ裕ちゃんに嫌われちゃうね。」
・・・・・・・・・・・・
!!!!
急に後ろから抱きしめられた。
「なんでアタシが矢口を嫌うねんな?」
チュッ
びっくりして振り返ったら裕ちゃんにキスされた。
「いやぁ楽屋帰ったら矢口がすみっこで
これでもかっちゅうほどちっこくなってるし・・・
あぁほんまに・・・たまらんかわいらしさやな矢口。」
にこにこしながら裕ちゃんはいう。
どうして?
どうしていつもといっしょなの?
さっき矢口が裕ちゃんにひどいことしたじゃん。
「怒ってないの?」
「は?なんで怒んねん?とりあえずご褒美は?」
痛くなかったのかな?
身体ごと裕ちゃんのほうに振り返って
矢口が噛んだところを服の上から触った。
- 298 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時53分37秒
「アホッ触らんといてっ!」
急に大きな声を出す裕ちゃん。
まわりにいたみんなが振り返る。
「あっいや。なんでもないねんで。気にせんといてや。ははは・・・」
慌ててまわりにいってわらってごまかす裕ちゃん。
そういえば裕ちゃんの身体がいつもよりあったかい。
ごまかしおわってこっちを振りむいた裕ちゃんをじっくりみる。
頬っぺがすこし赤い。
眉尻も少し下がってて切なそうな顔。
「触ったらあかんで。裕ちゃんだってつらいねん。」
・・・裕ちゃんって甘えるとき自分のこと裕ちゃんっていうよね。
ほんとに怒ってないんだね。
途中でやめたのに・・・
噛み付いたのに・・・
こんなに辛そうなのに・・・
- 299 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時54分15秒
「なぁ矢口。悪いことしたって思ってんの?」
「・・・うん。」
「あのなぁ・・・感情なんてコントロールしきれへんもんやねん。
でもコントロールができんからって人と向き合うのをやめたらあかん。
アタシは矢口には本音でぶつかって来て欲しいからな。」
「・・・うん。」
「矢口があんなこと考えてるなんて知らんかったわ。
まぁな・・・閉じ込められてはやれへんけど
心はずっと矢口に預けとくわ。
アタシが矢口を好きやってゆうてんねんから信じぃや。
・・・だからもうちょっとだけ落ち着き。」
「うん。」
「さっきから『うん』しかゆうてへんで矢口。」
だって・・・・・・うれしいんだもん。
ぶつけていいんだね。
心をもらっていいんだね。
ありがとう裕ちゃん。
もう返さないからね。
- 300 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時54分56秒
「さっきはごめんね裕ちゃん。」
「ええんよ。いつでも受け止めたる。・・・・・・でもご褒美が気になるなぁ。」
「裕ちゃんなにがいい?」
「へ?こっちが勝手に決めてええんか?
ほななぁ・・・ときどきでいいんやけど・・・」
なんかうれしそうにわらう裕ちゃん。
何かをたくらんでるときの笑顔。
?
「・・・・・・なにがいいの?」
・・・好きにさせてぇや・・・
矢口の耳のそばで低く囁く裕ちゃん。
!!!
好きにさせてって・・・好き嫌いの『好き』じゃないよね。
好き勝手の『好き』なんだよね?
裕ちゃんが矢口のことを好きなように扱うってこと・・・だね。
「矢口の嫌がるようなことはせえへんて約束するから。な?」
・・・うなずいてしまった。
裕ちゃんにつらい思いさせたあとのご褒美なのに・・・・・・
それじゃあわざと八つ当たりするかもしれないじゃん。
「よっしゃ。八つ当たり大歓迎やで矢口ぃ。」
- 301 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時55分34秒
うぅ・・・このままだとなんか負けてる気がする。
さっきするなっていわれたことをすることにした。
矢口のつけた噛み跡のあたりを服の上から指でくるくる輪をかくように撫でる。
裕ちゃんは息をのみ、身体をピクッと震わせる。
・・・裕ちゃんがして欲しがることもしてあげる・・・
矢口は裕ちゃんの耳元で囁いた。
裕ちゃんは身体を大きく引いて矢口の顔をまじまじと見る。
その顔は赤い。
「アホ。」
それは今まで矢口が聞いた中で一番色っぽい声だと思う。
裕ちゃんは額を矢口のとコツンって当ててから矢口から離れた。
どうして離れるんだよぉ?
「ん?離れてんと我慢できひんから・・・
それと、アタシは石川と先に行っとかなあかんみたいやしな。」
後ろを振り返ると困った顔をしてこっちを見てる石川がいた。
- 302 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時56分19秒
しまった!!!
楽屋ん中だもんね。
ずっと見られてた?
「じゃあ行ってくるわ。行くで石川。」
逃げるように楽屋を出る裕ちゃん。
・・・・・・ずるい。
「ん〜ごちそうさま。」
圭ちゃんは引きつった笑い。
なっちと圭織もこっち見てたけど他の人は見てない。
よかった・・・のかな?
圭ちゃんとなっちと圭織が寄って来る。
話のネタにされるよ絶対。
・・・まぁいっか。いま機嫌いいもんね。
おわり
- 303 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時57分04秒
- あと保田さん視点から。
- 304 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時57分34秒
―巻き添え―<保田>
- 305 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時58分11秒
「裕ちゃん?顔赤いよ?」
楽屋に入ると裕ちゃんの顔が赤かった。
よく見ると腰のあたりに腕が回ってる。
手の小ささといい高さといい矢口であることに間違いないわね。
なにやってんだかねぇ。
ほんとかわいいわね2人とも・・・
みんなの視線にさらされて余計に赤くなった裕ちゃん。
赤くなりつつもなにか私に目配せをしてくる。
なんなのよ?
誘導にしたがって視線をうごかすと・・・・・・
・・・しまった・・・石川もいたんだ・・・・・・
「裕ちゃぁん・・・あんまり刺激与えないでよぉ。」
石川は切なそうな顔で私を見て寂しそうに微笑んでから目をふせ、
裕ちゃんたちのほうを向いて会話に入っていった。
- 306 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時58分47秒
・・・・・・不覚にも見とれてしまった。
いまのシーンがスローに見えたのはどうしてなの?
保留・・・・・・だったわよね。
私の気持ちを確かめてからじゃないと考えちゃいけないの。
あの子がかえって来るんだもん。
あの子にあって自分の気持ちを確かめてから・・・・・・
いなくなってから気付いたから、ほんとのところどうなのかがわからないもん。
「あの・・・どうしたんですか?おふたりともしんどそうですよ?」
2人を気遣う石川の声。
「そや。なんかしんどいねん。ちょっとトイレ行ってくるわ。なっ?」
裕ちゃんの声。
そのあと裕ちゃんと矢口は楽屋から出て行った。
「保田さん?大丈夫ですか?」
石川が心配そうにこっちを見てる。
私はドアから少し離れてところでまだ固まってたみたい。
- 307 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時59分20秒
「ん〜なんでもないよ。」
部屋の隅の椅子に座って読みかけで置いておいた本を手に取る。
部屋の隅は私のお気に入り。落ち着くの。
私からみんなを見渡すことができるけど人に見られることは少ない。
人間観察でも考えごとするのでもいい場所。
石川がこっちへ来る。
やっぱり寂しそうな顔をしてる。
「隣いいですか?」
もう・・・近すぎたら観察なんてできないじゃないの。
「いいわよ。」
でもなぜか断れない石川の要求。
石川は私の隣に座る。
別に話しかけてもこないので
本を読んでるふりをしながら考えることにした。
石川の寂しそうな顔に安心を覚える。
それは必要とされてることを実感できるから。
寂しそうな顔が好きだからじゃない。
できるだけ楽しそうな顔をしててほしい。
でも楽しそうにしてる石川を見ると
私がわざわざ支えることもないかと思ってしまう。
・・・・・・私が寂しさを感じることになる。
- 308 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月13日(火)23時59分53秒
石川に肘のあたりをつつかれた。
「ん?」
私は本から目を離さずに答える。
「保田さん・・・」
不満そうな声・・・たぶん顔もそういう顔してるはず。
眉毛が下がってて少し責めるような目で私を見てるんだ。
「なに?」
でも私は石川を見ない。
「もういいです。」
すねた声・・・でも少し開き直りが入ってる。
身体を少し引っ張られて石川にもたれさせられる。
あえて逆らわなかったけど横にもたれるのが苦しくて
自分の向きをかえ背中からもたれるようにする。
石川もごそごそと向きを変えてる気配がする。
後頭部に軟らかい感触。
石川のにおいに包まれる。
いいにおい。妙に落ち着くわ。
- 309 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時00分37秒
私は石川に必要とされることを必要としてる。
それを素直に態度にあらわせないのは自分の気持ちに決着がついてないから。
保留・・・保留・・・
わからないものはわからない。
永遠のライバルであり・・・
なんでも一緒に頑張ってきた友人であったことは確か・・・
失ってから思った。
もっと一緒にいたかった・・・
もっと話がしたかった・・・
もっと笑顔がみたかった・・・
胸が苦しくなってきた。
でも大丈夫・・・だいぶ慣れたし時間もたった。
あの苦しいため息はつかずにすむ。
ほんとのところどっちなの?
愛情であることは確か。
それが友情なのか恋情なのか・・・
「「あぁ〜!!!!」」
突然、響き渡る辻加護の声。
- 310 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時01分10秒
石川にもたれてたことを忘れて立ち上がろうとして
バランスを崩して本を投げ出して床に転がった。
「大丈夫ですか?」
ひっくり返ってる私を起こしてくれる石川。
「ありがとう。で・・・なんなの?」
石川に礼をいって辻加護をじろっと見る。
楽屋の入り口でにやにやわらって私を見てる。
いつもならここでしゅんと小さくなるのに?
石川を見ると顔が少し赤い。
?
「どうしたの?」
吉澤が辻加護に聞いてる。
辻加護は部屋の隅まで小走りにやってきた。
「えっとねぇえっとねぇ。ののここ座って。
ののがおばちゃんでうちが梨華ちゃんね。」
辻加護が私と石川が座ってた場所を使って説明をはじめる。
私と石川なの?
- 311 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時01分51秒
「だめっ!やめて2人とも!」
石川があせって再現しようとする2人をとめようとする。
怪しいわね。
「アンタなにかしてた?」
石川にいうと首を横に振りながら手も横に振る。
でも顔は赤くなってる。
「おばちゃんがねこうやって梨華ちゃんにもたれて・・・」
その間に辻は私がしてたように本を持って加護に背中をあずける。
「梨華ちゃんがこうやって支えてたの。」
加護は・・・・・・!!!!
加護はちょうど胸の谷間あたりで辻の後頭部を受け止めてる。
少し胸を突き出すようにしないとそんな体勢にならない。
しかも手を辻の身体にまわしたら楽なのに
まわさずに不自然な姿勢の身体を支えるため椅子をにぎってる。
たぶん手をまわしたら私が気付いて
もたれるのをやめると思ってのことよね。
加護のこの姿勢はちょっといやらしい・・・
- 312 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時02分35秒
「でね梨華ちゃんこうやってたの。」
加護は楽屋の入り口と逆のほうを向いてから頭を辻の肩にもたれさせる。
この2人で充分妖しい雰囲気をかもし出してる。
でこれ・・・私と石川だったんでしょ?
ゆったり石川にもたれて本を読みながらくつろぐ私と
そんな私を無理して胸で支えてその姿勢に必死に耐えながら
頭だけを私の肩にもたれさせる石川。
・・・・・・妖しさ満開だね・・・しかも悪者は私。
思わず自分の後頭部をなでる。
「どうしたんですか?」
石川が小声で聞いてくる。
「いや・・・軟らかかったなぁと・・・」
「「「「きゃ〜!!!」」」」
なっちと圭織と後藤と吉澤が叫ぶ。
- 313 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時03分13秒
石川は真っ赤になって私の背中に隠れる。
自分がやったくせにアンタは逃げるの?
「圭ちゃんやらすぃ〜。」
圭織がにやにやしながらいう。
「圭ちゃんエロおやじっしょ?」
なっち・・・顔真っ赤なくせにうれしそうだね。
「私が悪いわけ?
やったのは石川でしょ?
私は考えごとしてて気付かなかったのよ。」
悪いとは思うけど逃げさせてもらうわ。
「えぇ?梨華ちゃんって積極的ぃ〜!」
後藤は意外そうな顔で石川を見る。
石川は、はずかしさに耐えられないって感じで私の背中に顔をくっつける。
バカな子ねそっちのほうがみんなにいわれちゃうでしょ?
- 314 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時03分49秒
「いいなぁ〜。」
となりの後藤がむっとしてるぞ吉澤。
「よっすぃ!」
後藤は吉澤から少し離れて吉澤を呼んで
イヌを呼ぶみたいに手を2回パンパンっとたたいてから
吉澤に向かって両手を広げる。
「ごっちん!」
吉澤はイヌコロのようにかけよってガバッと後藤に抱きつく。
吉澤は満足げに後藤の胸に顔をスリスリしてから一言。
「ごっちん胸おっきい。」
・・・・・・
みんなコメントできずに黙り込んでしまった。
後藤なんて顔が真っ赤になってる。
「ん?ごめん嫌だった?」
のんきに後藤に聞く吉澤。
・・・・・・まさに天然だね吉澤。
「「よっすぃ〜ずるい!」」
はっと我にかえったように辻加護が叫ぶ。
楽屋にざわめきが戻りほっと一息。
- 315 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時04分29秒
「石川?もう大丈夫じゃない?」
くっついたままに石川に声をかける。
・・・矢口さんがうらやましいです・・・
すねたようにつぶやいてから離れる石川。
矢口?
「そういえば帰ってこないねぇ裕ちゃんと矢口。」
なっちと圭織に話し掛ける。
「そうだね。少し遅いね。時間までに帰ってくるかな?」
圭織がリーダーの顔になる。
「見に行ったほうがいいかな?」
「大丈夫っしょ?裕ちゃんが一緒だもん。」
確かに時間にうるさい裕ちゃんがいれば大丈夫かな。
ちょうどそのときドアが開いて矢口が帰ってきた。
顔色がよくない。
「どうしたの?裕ちゃんは?」
圭織が話し掛ける。
「あとから来るよ。」
矢口は『裕ちゃん』という言葉にピクッと反応して暗い声でいった。
矢口は私のいるのとは違う部屋の隅にある椅子に座って
膝を抱え込んで小さい体をもっと小さく丸めて考え事をはじめた。
- 316 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時05分06秒
私は、なっち・圭織・石川と顔を見合す。
「「裕ちゃんまた何かしたのかな?」」
私と圭織の声がハモった。
「矢口もうオオカミだよ。」
さらに圭織がいう。
???
「へぇそうなんだ。完全に育っちゃったんだねぇ。」
なっちが普通に返してる。
・・・・・・?
石川を見る。
石川も私を見てた。
頭の上には?がいっぱい浮いてる。
よかった。わからないのが普通よね。
石川は眉をひそめて右手の人差し指で唇を触って考えてる。
ん・・・・・・なやましい姿ねこれは。
ぼーっとしばらく石川の顔を見てたら目があって
石川が顔を赤くして俯いた。
?
- 317 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時05分39秒
少し顔が赤いような気がする。
「どうしたの?顔が赤いよ裕ちゃん?」
圭織が裕ちゃんに話し掛ける。
「ん?あぁちょっと走ったからちゃうか?」
明らかに適当に答えてる裕ちゃん。
「矢口どうかしたの?」
「そや矢口どこや?」
少しだけ責めるような口調になってしまった私の質問には答えずに
きょろきょろしながら私に聞く裕ちゃん。
小さくなってる矢口を見つけて安心したような顔になる裕ちゃん。
でもすぐに表情を曇らせる。
「なんや矢口元気ないやん。なんでや?なんかした?」
「裕ちゃんじゃないの?」
圭織が不思議そうに聞き返す。
「アタシはなんもして・・・心配やなちょっと行ってくる。」
つまるところが怪しいけど裕ちゃんでも理由はわからないみたい。
じゃあ私たちにわかるわけがない。
でも結局、私たちの心配をよそにいちゃいちゃしはじめる2人。
- 318 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時06分22秒
・・・・・・心配して損した。
「いいなぁ矢口さん。」
つぶやくようにいう石川。
「なにが?」
振り返って石川を見ると眉を八の字にして目に涙をためて私を見てる。
「鈍感だね圭ちゃん。」
なっちが苦笑いしながら私にいう。
「気をつけないとアライグマに食べられちゃうよ。」
圭織がアドバイスをくれる。
全く意味がわからないけど・・・・・・
苦しそうな石川の顔を見てられなくって
石川の頭をぽんぽんってした。
「保田さん・・・」
石川は頭の上の手を両手でとり
私の手のひらを自分の頬に当て、頬をすり寄せる。
!!!!
あせってなっちと圭織の顔をみた。
なっちは真っ赤になってるし圭織が視点が定まってない。
頼れないわね。
手を取り返したいけど石川を傷つけそうでできなかった。
ごめんね石川・・・まだ何も考えてあげられない。
私の気持ちがはっきりするまではね。
- 319 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時06分59秒
「すいませーん!!!中澤さんと石川さんお願いしまーす!!!」
ADさんの声。
石川はその声にはじかれたように私の手を離した。
「すいません!私・・・・・・」
悪いことをしたのがバレたみたいに俯いて石川がいう。
たまらなくなってもう一回、石川の頭をぽんぽんってした。
謝んないといけないのは私のほうかもね。
「いいよ別に。ほら行ってきな。」
「はい。」
石川は顔をあげて寂しそうに微笑んでから裕ちゃんを誘いに行く。
自信を持たせてあげたいのにね・・・ぜんぜん役に立ってないや。
ADさんの声が届いたのか裕ちゃんは矢口から離れて
石川と一緒にスタジオへ向かった。
後に残されたのは戸惑うなっちと圭織となぜか罪悪感にさいなまれる私
・・・と顔が緩んでる矢口。
「ん〜ごちそうさま。」
なによ。幸せそうな顔して。
裕ちゃんと矢口が石川を刺激するからいけないんでしょ?
おわり
- 320 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時07分37秒
- あともう一回。
中澤さん視点で。
- 321 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時08分11秒
―機嫌取り―<中澤>
- 322 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時08分50秒
ちょっと暇ができた。
撮りがうまくいったからみんなが来るまで時間ができたんや。
服だけは着がえて、ほんでいまぼーっとしてるとこや・・・
ふぅ〜
アタシと石川と同時に出たため息。
おっ奇遇やなぁって思ったけど・・・違うみたいやね。
アタシのは幸せのため息。
石川のは・・・・・・えらい暗い顔してる。
「どないしたんやぁ石川?」
いまは自分の気持ちに余裕あるからな。
人が暗い顔してると助けたりたくなる。
「中澤さぁん・・・・・・」
目に涙がたまっていて瞬きすると落ちそうなくらいになってる石川。
うっ・・・かわいいやん。
矢口とは違うかわいさやねんなぁ。
- 323 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時10分36秒
アタシにとってはやねんから他の人は知らんけど
矢口は惹きつけるかわいさ、石川は惹きとめるかわいさなんや。
矢口は人に誉められたときに
また誉めてやろっかなて思えるようなかわいい顔するんや。
だからアタシは矢口を誉めるんや。
・・・ほんでそのままハマったんやけどな・・・
でも石川は人に拒絶されかけたときに、
相手が拒絶しきれへんようなかわいい顔する。
だからアタシはわざと石川を拒絶してみせる。
なんで圭坊こんなかわいいのほっとくんやろなぁ?
圭坊も知っててやってんのか?
- 324 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時11分10秒
「中澤さん?」
石川は心配そうにアタシを見てる。
「なぁなんでそんな悲しそうな顔してんの?」
「え?石川そんな顔してますか?石川は元気ですよ?」
必死で明るい顔をしようとする石川。
「あぁ気付いてへんのか?ほれっキリッとせんかいな。
沈んだ顔しとったら圭坊が心配すんで。」
「・・・・・・保田さんは・・・石川なんかどうなっても・・・」
いつもにましてネガティブな石川。
「アホやなぁ石川・・・・・・圭坊は人見知りするほうやねんで。
よっぽど慣れんと自分からふれへんし、ふれさせへんところがあんねん。」
アタシも人見知りするほうやったから圭坊の気持ちがようわかって・・・
かえって意識して圭坊には触れられへんかったくらいやでほんま。
暗い顔のままの石川。
否定的に考えんのも大概にせな怒るでしかし・・・
- 325 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時11分48秒
「なぁ・・・圭坊はアンタのことさわらへんか?アンタがさわったら逃げるか?」
思い当たることがあるようで目を見開いて首を振る石川。
「ほななぁアンタはもう圭坊にとって慣れた人間に入ってんの。
人見知りする人間は、知らん人には無愛想に見えるんやけど
人見知りするからこそ慣れた人間をとことん大切にするねんで。
だから圭坊はアンタがどうなってもいいなんて思ってるわけないやろ?」
アタシもなんやけどな・・・
「中澤さん。ありがとうございます。」
少し落ち着いたみたいでわらっていう石川。
「なんやわらえるやんか。心配することなんかなかったやん。
あぁあ〜石川なんか心配して損したわ。」
手でシッシッってやりながらわざとゆう。
でも心からゆうてんのとちゃうことくらいわかるよな?
「中澤さぁん・・・そんなこといわないでくださいよぉ〜。」
石川がかわいい顔してる。
ええ顔やな。
これでええんや。
- 326 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時12分23秒
「圭坊は石川のことちゃんと大切にしてんで。」
「はい。」
うれしそうな・・・でもどこか寂しそうな顔でわらう石川。
ただ大切にされるだけじゃあ嫌やゆうことか?
圭坊に拒絶されかけたときは
何回でもあのかわいい顔を圭坊に見てもらったらええねん。
そのうち圭坊も逃げられんようになるわ。
「おっみんな来たで。」
おわり
- 327 名前:ちぃ 投稿日:2001年11月14日(水)00時14分40秒
- 更新終了です。
ぽつぽつ書いてると以外にたまるんですよね。
次はたぶん12月上旬でしょう。
では読んでくれる人がいるんなら頑張りますよ。
- 328 名前:N 投稿日:2001年11月14日(水)06時45分42秒
- 今日初めて読みました。 面白〜いっ!
1つのお話でもいろんな視点があって、それぞれのいろんな想いが読めて嬉しい♪
やぐちゅ〜もやすいしも最高です。 更新がんばってください。
- 329 名前:読者A 投稿日:2001年11月14日(水)07時03分46秒
- 読んでると、なんか切なくてドキドキします。。。
次回も期待しています!
- 330 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月14日(水)21時02分05秒
- 毎回、更新されるの楽しみに待ってるかいがあります!
中澤姐さんに好きにされちゃう矢口に、めっちゃ期待してます!
ので、頑張って下さい。
- 331 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月16日(金)01時46分03秒
- おっ!久々に上がってると思ったら大量交信。
いやぁ〜、いいすっね。相変わらず。
のんびり、マターリとつづけていってくださいな。
- 332 名前:疑問点 投稿日:2001年12月05日(水)15時02分16秒
- >>316
>>317
話が微妙に繋がっていない気がします。
自分の読解力不足でしょうか?
- 333 名前:332へ… 投稿日:2001年12月06日(木)18時09分57秒
- どの変が微妙に繋がってない気がするのか…解らないんですけど…。
僕的には繋がってると思いますが…。
関係ないレスでごめんなさい作者さん…。
- 334 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時15分00秒
- 繋がってないですか?
その話は保田さん視点のときですよね?
そこは保田さんがぼーっとしてて周りの変化に気付いてなくて
話の流れが自然ではないんです。だから不自然でいいんです。
・・・いいわけでしょうか?
では今回の更新分矢口さんと中澤さんの休日です。
休日なんてあるのか?とかはナシですよ・・・フィクションですからね。
今回は長い話になるんで2〜3回に分けると思います。
では。
- 335 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時15分40秒
―約束の日―<矢口>
- 336 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時18分50秒
ドキドキしてる。
正しくはドキドキしてたよ・・・裕ちゃんの家に着くまではね。
だってさぁご褒美ちょうだいっていわれてからはじめてのお泊りなんだよ?
でも目の前の裕ちゃんのテンションがやたらと低いんだ。
せっかく矢口が一生懸命にね晩ご飯つくってさぁ2人で食べてんのに。
腹が立つってわけじゃないんだよ・・・なんか心配になるじゃん。
裕ちゃんがこんななってるときいっつも大きな悩みごとがあるんだよね。
小さなことだったら矢口に気付かれないようにって変に明るいもん。
それで逆に気がつくんだけどね。
この前は舞台のことみたいにね。
でもこんなときはその余裕がないってことなんだ。
なにが原因なんだろう?
裕ちゃんは俯いて矢口のつくったご飯をもくもくと食べてる。
- 337 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時19分32秒
「裕ちゃん?」
「・・・ん?なんや?」
裕ちゃんがやっと矢口の顔を見た。
お決まりのおちのように裕ちゃんの頬っぺにご飯つぶがくっついてる。
「おいしくないの?」
不機嫌そうにきこうとしたのに思わず笑いながらになってしまった。
手を伸ばしてそのご飯つぶをとって矢口が食べようとしたら
裕ちゃんに手をつかまれて持ってたご飯つぶを食べられた。
そのあと裕ちゃんは矢口の指にチュってしてから手を離した。
「おいしいで・・・矢口のほうがもっとおいしそうに見えるけど。」
裕ちゃんが真顔でさらっといったと思ったら
自分でもびっくりしたみたいに口に手を当てて黙り込んでしまった。
矢口もさっきの言葉にはびっくりしたけど黙り込んだ裕ちゃんのほうが心配だよ。
「ん・・・ほれ矢口もご飯食べや。」
矢口の視線に気がついた裕ちゃんは無理に笑ってご飯を食べ始めた。
無理をして気付かれないようにしてる裕ちゃんを見てると
話し掛けられなくなるじゃん。
それから2人でなにも話さずにお通夜みたいに晩ご飯を食べた。
- 338 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時20分30秒
お皿とかを片付けてるあいだも洗剤とってとかそこ置いてとか
どうしても必要なことしか口にしない裕ちゃん。
片付け終わってテレビの前のソファに並んで座る。
そこでも裕ちゃんはぼーっと何か考えてる。
横に矢口がいること忘れてんじゃないかって思うくらい。
これは重症だね。
矢口はキッチンに行って勝手に冷蔵庫からビールを持って裕ちゃんとこへ戻る。
裕ちゃんは矢口を探して、すごく不安そうにキョロキョロしてた。
「あっ!おった。よかったぁ帰ったんかと思ったやんか。」
裕ちゃんは立ち上がって矢口のとこまで来てギュッと抱きしめてきた。
「急におらんならんといてや矢口のアホぉ。」
裕ちゃんは泣き声に近い声でいってスリスリ顔を矢口にすり寄せる。
裕ちゃんのほうが大人なのにいまは迷子の小さな子供みたい。
それだけ今度の悩みごとは大きいんだね。
裕ちゃんの手を引いてソファに座る。
- 339 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時21分09秒
「コレとりに行ってたんだよ。」
裕ちゃんにビールを差し出す。
「んっ!ありがとうな。」
裕ちゃんはうれしそうにそのビールを受け取る。
いつもならすぐにプシュッと開けて上機嫌で飲み始めるのに
そのビールの缶をじーっと見つめる裕ちゃん。
「やっぱりやめとこうかなぁ。」
裕ちゃんはツメで缶のふちを弾きながら小さくつぶやく。
今日の裕ちゃんはやっぱりおかしい。
「ねぇ裕ちゃん?いいんだよ矢口の前で我慢しなくても。
裕ちゃんが矢口を受け止めてくれたんだよ。
じゃあ矢口にも裕ちゃんを受け止めさせてよ。」
びっくりしたように矢口の顔を見る裕ちゃん。
「あかん。矢口にそんなことさせられへん。」
目をふせて苦しそうにつぶやく裕ちゃん。
やっぱりなにか我慢してる。
だんだん腹が立ってきた。
どうせ矢口のほうがお子様なんだよ。
大人の複雑な事情なんてわっかんないよ!!
- 340 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時21分59秒
「裕子のバ〜カ!!
矢口だけ受け止めてもらってもうれしくないんだよ!
そんな一方通行じゃね・・・・・・片思いと一緒だよ?
そんなふうに好きでいてもらっても矢口は寂しいだけだよ!」
そうだよ。
だから矢口はいつもなんか物足りなくて裕ちゃんを追いかけるんだ。
裕ちゃんは矢口のこと好きだっていってくれる。
それはすごくうれしい。
でも裕ちゃんは矢口が好きっていってもどこか信じてないように見える。
それはすごく寂しい。
他のどんな思いも受け止めてくれるのに
好きって想いだけはちゃんと受け止めてくれてないような気がするんだ。
「なぁなんで泣いてんねんな。」
さっきまで自分が悩んでたくせになに心配してんだよ。
人の気持ちには鈍感なくせに今日はすごく敏感なんだね。
「裕子がアホだから!」
「そんなんいまに始まったことちゃうやん。」
「アホっアホっ・・・・・・どうしてわかってくれないんだよ!」
裕ちゃんをぽこぽこ叩く。
「裕ちゃんアホやから矢口がなに怒ってんのかわからへん。」
裕ちゃんは困った顔をして叩いてた矢口の手をとって引き寄せて抱きしめる。
- 341 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時22分46秒
今日こんなふうに抱きしめてくれたのははじめてかもしれない。
さっきのは子供みたいに抱きつくって感じだったからね。
「裕ちゃんがなに悩んでるのか矢口に教えてよ。矢口に頼ってよ。」
「なんやそんなことか?」
なんだよそんなことって!!!
裕ちゃんの腕の中から抜け出してやろうとしたら
裕ちゃんは矢口の耳たぶをぺろっとなめた。
矢口は動けなくなった。
「頼ってるように見えへんか?
ここまで支えてくれる人はおらんってくらいに頼ってるつもりなんやけどな?」
- 342 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時23分43秒
「じゃあ今日はどうなの?今日は話してくれないじゃん。」
あって顔をして裕ちゃんは矢口を離して俯いてしまう。
「どうして離すの?嫌だよ裕ちゃん離さないでよ。」
寂しくなって裕ちゃんに抱きついた。
裕ちゃんは矢口を拒むことはしなかったけど抱きしめ返してくれなかった。
「ねぇ裕ちゃんは矢口が嫌いなの?」
裕ちゃんの顔を下から覗き込みながら聞いてみる。
自分でいって泣きそうになった。
「嫌いなわけないやろ?どうしたらええんかわからんくらい好きやのに。」
裕ちゃんは矢口の頬に触れようとして途中でやめ
その手をぐっと握りしめる。
「我慢しないでよ。矢口に触れてよ裕ちゃん。」
裕ちゃん・・・矢口に触れてよ。
抱きしめるだけでいいから・・・それ以上望まないから。
- 343 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時24分17秒
・・・・・・・・・
・・・嘘だね。
もっと裕ちゃんに触れて欲しいし、もっと触れたい。
手で裕ちゃんの頬に触れる。
ピクッと怯えたように震える裕ちゃん。
「・・・やっぱり矢口が嫌いなんだ。」
「ちゃうゆうてるやろ!!」
怒ったような声でいうくせに抱き返してくれない。
「じゃあなんでだよぉ裕ちゃん。」
「あっまた泣いた。泣かんといてぇや矢口。」
また心配そうな顔。
泣かしてるのは誰なんだよ。
「んぁ〜もぉあかんわ。」
裕ちゃんはやっと抱きしめてくれた。そのままゆっくりソファにもたれる。
ふぅ〜
裕ちゃんは大きなため息をつく。
「矢口に悩みごと相談するわ。聞いてから引かんといてや。」
「うん。」
- 344 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時26分14秒
「あんなぁ怖い夢みんねん。」
裕ちゃんはまじめな顔をして話し出した。
「へ?」
たぶんすごく間抜けな顔してるよ矢口。
「バカにせんといてやほんまに怖い夢やねんから。」
裕ちゃんは不満そうな顔をして矢口にいう。
「ごめん。バカにしたわけじゃないんだよ。
びっくりしただけ。ちゃんと聞くから続けてよ。」
「矢口がなぁ出てくんねん・・・ほんでアタシはちっちゃい頃のアタシやねん。
はじめはなぁ矢口になにかねだってて・・・でも自分で何がほしいんかわからんねん。
矢口もアタシが何をほしいんかわからんくてなぁすっごい困ってんねん。
わけわからんなって気がついたらアタシは泣いてた。
ほんで矢口はなぁ泣いてるアタシをなだめてくれるんや。
アンタ夢ん中でもやさしかったで。」
裕ちゃんは夢を思い出しながらやさしく矢口の頭をなでてくれる。
でもその顔が曇ってしまう。
- 345 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時26分59秒
「矢口がやさしく慰めてくれるからなぁ気づいてしまったんや。
アタシが欲しかったのはな矢口の持ってるものやなかってん。なんやと思う?」
苦しそうな、悲しそうな顔で・・・でも無理に笑顔をつくっていう裕ちゃん。
裕ちゃんそんな顔しないでよ。矢口まで悲しくなっちゃうじゃん。
「アタシが欲しかったのは矢口自身やったんや。」
どうしてそんなに悲しそうにいうの裕ちゃん?
矢口が欲しいんならあげるよ?
「夢は怖いなぁ矢口。出来事がすごい強調されるからなぁ。」
泣きそうな顔でつらそうにいう裕ちゃん。
「アタシを慰めてた矢口が怯えた顔になったからおかしいなって思ったんや。
そしたらなぁアタシはちっちゃい頃のアタシやなくなっててな
なんかなぁ動物になってんの4本足の。」
裕ちゃんは自分自身に怯えるように矢口を抱きしめる力を強くする。
「ほんでな・・・嫌やってゆう矢口に飛びかかって・・・・・・
気がついたら矢口は動かんようになってた。」
思い出した夢の中の出来事を振り払うように頭をふる裕ちゃん。
- 346 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時27分42秒
「いつのまにかちっちゃい子に戻ってたアタシは矢口に抱きついて泣いたんや。
ごめんなぁごめんなぁゆうても矢口は動かんかった。アタシが殺したんや。
矢口の顔みたらな涙の跡があって・・・泣きながら死んだんやって気付いて・・・
ほんまに怖かったんやで。アンタを自分の手で殺してまうんやもん。
・・・・・・現実でもいつかアンタを壊してしまうんや。」
裕ちゃんの今日の行動の意味がわかった。
裕ちゃんは矢口と同じように自分を抑えられなくなってきてるんだ。
裕ちゃんは大人だから実際の行動に出さない。
だからそれが夢にでるんだ。
「それってご褒美の約束した日からでしょ?」
「そうやねん。」
「ねぇ裕ちゃん・・・矢口は丈夫だし死んだりしないよ。
だから矢口のこと避けないで。」
だって絶対に裕ちゃんは矢口を殺したりはしないって知ってるもん。
でも裕ちゃんは抱きしめてた腕を解いて矢口と距離をとって俯く。
- 347 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時28分21秒
「でもなぁこの夢見るようになってから
矢口に触れると悪いことしてるような気がすんねん。
アタシはええねん・・・いろいろ恋愛したあと矢口が好きなんやから・・・
でもアンタは違うやろ?変なこと教えたらあかんのちゃうかって思うねん。」
「なんだよぉ都合が悪くなると矢口を子ども扱いするの?」
「子供やんか。アンタはまだ未成年やろ?」
「未成年は恋愛禁止?」
「いや・・・違うんやけど・・・珍しいケースは・・・
あんまり経験せんほうが普通でいられるやろ?」
「普通ってなんだよ。裕ちゃんといられるなら普通じゃなくていいもん。
裕ちゃんは知らないんだよ矢口がどれだけ裕ちゃんのこと好きかってことを。
矢口は裕ちゃんしかいらない。欲しくなんかないよ。」
- 348 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時28分54秒
「・・・だから子供やゆうねん。矢口のお父さんとお母さんはどうなんねん?
孫欲しいと思うで・・・矢口のかわいい子供が見たいって思ってるで。
アタシも矢口のかわいい子供が見てみたいなぁ。」
!!!!!
お父さんとお母さんかぁ・・・痛いとこつかないでよ・・・・・・
でも
「そんなこといわないでよ。矢口は嫌だよ。裕ちゃんの子供なんか見たくない。」
裕ちゃんが他の人に触られるなんて嫌なんだもん。
矢口以外の人が裕ちゃんとキスをする。
矢口以外の人が裕ちゃんと・・・・・・
絶対に裕ちゃんの旦那さんと普通に話なんてできない。
「あんなぁアタシにもおかんがおるんやで。アタシの子供見たいって思ってるで。」
裕ちゃんのお母さん・・・
いっつも裕ちゃんの心配しててたった一人で裕ちゃんたちを育てた人。
そんな人を悲しませたりしたくない。
ひどいねほんと裕ちゃんはずるい大人だよ。
今さらなかったことになんてしないでよ。
- 349 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時29分29秒
・・・・・・・・・
裕ちゃんいま矢口に嫌われようとしてるでしょ?
あぶなくはまるとこだったじゃん。
「・・・・・・じゃあどうしてあんなキスしたのさ?」
「・・・だからごめんゆうてるやんか。夢やと思ったってゆうたやん・・・」
じゃあ裕ちゃんはずっと矢口とあんなキスしたかったんじゃん。
いま自分がそんなこといってるって気付いてないでしょ?
だから裕ちゃんを諦めるなんてできないんだよ。
「裕ちゃんもっと子供になってよ。ホンネを聞かせてよ?」
「あかん。」
へへへっ引っかかったね裕ちゃん。
「ほらやっぱりね。裕ちゃんさっきのはタテマエなんだ。」
裕ちゃんは小さく唸ってる。
- 350 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時30分08秒
矢口は知ってるもん。
ほんとは裕ちゃん石川よりもネガティブなんだよね。
裕ちゃんのタテマエの内容は矢口も考えなかったわけじゃない。
ずっと一緒にいてからそんなことが問題になって
本格的に傷つけたり傷ついたりするのが嫌でそんなこというんでしょ?
「なんでやねん。なんでもぉええわって怒ってくれへんねんな。」
裕ちゃんは小さな声でつぶやいてる。
「バカだね裕ちゃん。矛盾してるよ。」
さっきビール取りに何もいわずに裕ちゃんから離れただけで
あんなに不安だったくせにさぁ。
「裕ちゃんは矢口がいなくなってもいいの?」
裕ちゃんはすがる様な目をして矢口の腕を掴む。
「ほら無理じゃん。裕ちゃんは一緒にいて欲しいんでしょ。」
「なんで・・・」
- 351 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時30分50秒
チュッ
裕ちゃんがなにかいう前に矢口からキスをした。
「あんまり矢口をなめないでよ。」
たぶんいま矢口の顔はにやけてる。
それは裕ちゃんの顔が真っ赤になってるから。
される側になるとそんなに恥ずかしいの?
矢口的には大満足。
「ご褒美おわり。」
そういうと裕ちゃんはキョトンとしてる。
「矢口が付け加えたほうだよ。
裕ちゃんがして欲しがることをしてあげるってやつ。」
離れてくれって口でいっても離れたくないって思ってることを
見抜いて欲しかったんでしょ裕ちゃんは。
それで安心させて欲しかったんだよね。
裕ちゃんがときどき見せる弱い裕ちゃんも嫌いじゃない。
いつもは頼れる人なのに他の人に見せない弱い部分を見せるからドキッとする。
そんなときの裕ちゃんはすごくかわいい。
矢口がまもってあげたいって思うんだ・・・裕ちゃんはすごく女らしい人だと思う。
「うぅ損した気分や。悩まんかったらよかった。そしたら矢口に・・・」
矢口の視線に気がついて段々声が小さくなっていく裕ちゃん。
元気になったとたんにこれだよ裕ちゃんは・・・
- 352 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時31分26秒
「でもこの先のことちゃんと考えなあかんなぁ。
さっきタテマエでゆうたことはほんまやからな。
矢口も別にアタシに付き合うことないで・・・
他に好きな人・・・特に男ができたら遠慮せんとそっち行きや。」
「わかったよ裕ちゃん。裕ちゃんのこと嫌いになるまで一緒にいるよ。」
そんな日が来るとは思えないけどね。
裕ちゃんが完全に捕まえててくれないから矢口はまた裕ちゃんを追いかけるんだ。
たぶんずっと矢口は裕ちゃんを好きなんだよ。
おわり
- 353 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時32分14秒
- あと中澤さん視点をもう1つ。
- 354 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時32分50秒
―大人―<中澤>
- 355 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時33分31秒
シャワーを浴びて寝室に向かうともう矢口が布団にくるまって寝てた。
ベッドに腰掛けて矢口の顔を覗き込む。
「なんやもう寝たんか?晩ご飯おいしかったでってゆうてへんかったのに。」
かわいい顔してほんまに・・・ようできた子やな。
『わかったよ裕ちゃん。裕ちゃんのこと嫌いになるまで一緒にいるよ。』
矢口の言葉が頭の中でくるくる回ってる。
じゃあいつ嫌いになる?
アンタはいつまで一緒にいてくれるんや?
アタシはなんでこんなに不安なんやろ?
こんなに依存してるって思わんかったわ。
今やったらまだ離れられるって思ってたのに・・・
こんなアタシやったら重荷やろ矢口?
だからここまでは矢口に見せへん。
アタシはずるい大人やねんで。
「アタシは矢口とおるためやったらおかんも旦那も世間も矢口もだますで。
アタシが欲しいのは矢口だけなんやから。」
- 356 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時34分06秒
『矢口は裕ちゃんしかいらない。欲しくなんかないよ。』
アンタほんまにいっつも一番欲しい言葉をくれる。
でも意外やったな・・・みんなに祝福されな嫌やとかゆわへんねんな。
「案外素質あるかもな。」
矢口が小さく唸って目をこする。
座ってるアタシの腰に腕をまわして抱きついてくる。
「起こしてしもたか?ごめんやで。」
小さく首を振ってからアタシの顔を下から覗き込んでくる。
「ねぇなんの素質?」
「なんや聞いてたんか?いつから起きててんな?」
矢口が恥ずかしそうに笑った。
「ずっと起きてたよ。『欲しいのは矢口だけ』ってとこも聞いちゃった。」
なんじゃそりゃ・・・・・・ヤバいとこやった。
ネガティブシンキングの部分は口から出してないはずやんな。
「ねぇなんの素質なの?」
そこやったらまだええわ。
- 357 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時35分29秒
「ずるい大人になる素質や。あ・・・ずるい女でもいいかなもな。
もし矢口がそうなったら矢口とアタシは一緒にいやすいやん。」
「なに?どういうこと?」
やっぱりまだわからんかな?
「お互いに旦那ができてもいいやん。子供うんでもいいやんか。
それで親が安心すんねやったら世間が納得すんねやったらそれでいい。
それでもアタシの心は矢口に預けたままや。
親も旦那も世間もうまいことだましたらいいんや。」
矢口の顔が不機嫌そうになる。
起き上がってきてアタシの膝の上に乗って首に抱きつく。
「ヤダよ矢口は。裕ちゃんを他の人に触らせたくないもん。」
そうやな矢口はまだ子供や。
ちょっとはやすぎたんかなぁこの話は。
「ねぇ矢口もだますってどうゆうこと?」
あっ・・・ちょっと怒ってる。
でもこれは絶対いわれへん・・・
アタシがほんまは重荷に感じるくらい矢口に依存してるってことは。
「ねぇ?」
矢口は腕をといて不安そうに見てくる。
アホやなぁそんな顔せんでもええのに。
- 358 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時36分11秒
じゃあちょっとだけ・・・ひかれへん程度に教えるわ。
「・・・ほんまはアタシも矢口のこと誰にも触らせたぁないんや。
矢口はアタシのもんやから誰にもあげへんっていいたいんやもん。
だから別にアタシも全く平気なわけじゃないんや。」
娘。にいたころ冗談のつもりでテレビでもラジオでもゆうてた。
自分で気ぃつかんかったけど・・・あれ全部本気やったんや。
いつのまにか普通のことのようになってたキスも
気ぃつかんかっただけではじめっから全部本気やったんや。
- 359 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時36分47秒
「じゃあいいじゃん。ずっと2人でいようよ。」
「それがあかんねん。そんな簡単にいかへんねん。」
「どうしてよ?」
「ゆうたやろ?親はどうすんねんな?
アンタ優しい子やから・・・親が悲しそうにしてて幸せとちゃうやろ?」
家族想いのやさしい矢口。
ほらみてみ動かれへんくらいに悩んでるやん。
そんな矢口やから好きやねんで。
「裕ちゃんのバカ。考えさせないでよ。」
矢口は俯いて泣きはじめた。
ごめんな矢口。
好きやのに泣かしてばっかりやな。
- 360 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時37分25秒
「どうっ・・・して・・・だめなんっ・・・の?
矢口はぁっ・・・ゆぅ・・・ちゃんが・・・好きな・・・だけなのに?」
矢口はちっちゃい子みたいに本格的に泣き出した。
ほんまはいまこんなんいわんでいいんかも知れへん。
でもなぁ後になってからアタシとのこと後悔したり負い目に感じたりしてほしない。
アタシはなだめるように嗚咽をもらす矢口の背中をなでる。
・・・・・・・・・
なにやってんねやろな・・・
「だからどうしてもあかんって訳やないねんって。」
矢口は急に顔をあげたけどアタシのいいたいことがわかったらしく首を振る。
「ヤダよっ!他の人に矢口の裕ちゃんあげないもんっ!」
・・・・・・
やっぱりはやすぎたんやなぁ。
でもあとでケンカするよりは絶対よかったと思うんやけどな。
「なぁ矢口?25歳くらいで結婚するゆうてたやろ?
だから矢口が20歳になっても一緒にいられたらもっかいこの話しよ?」
矢口も大人になってる頃やろ?
「それまではいいの?それまでは裕ちゃんは矢口だけのものだよね?」
「アホやなぁ。アタシはずっと矢口のもんやんか?」
- 361 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時38分00秒
ほんまにごめんな今日は。
矢口の年代で心と体を切り離して考えろゆうても無理なんはわかってたんや。
でもなそんなずるい考え方があんのを知っててほしいねん。
「裕ちゃんが誰にでもやさしいからいけないんだよ。
親とかのことなにも考えないで矢口だけつれてどっか行ってくれたらいいのにさぁ。
でも・・・・・・いまは苦しいけどたぶん裕ちゃんのいうとおりなんだよ。
お父さんとお母さん、妹を泣かせるようなことして平気でいられないよ矢口は。」
チュッ
思わず矢口のおでこにキスをしてしまった。
「だからアンタが好きなんやで。」
「ほんとにずるい人だね裕ちゃん。こんな人なのにどうして好きなんだろ?」
矢口は本気で困った顔をしてる。
- 362 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時38分38秒
「今日はほんまによう泣いたなぁ矢口。目冷やしとくか?」
返事を待たずに目を冷やすアイスノンとタオルを取りに行く。
「ぜんぶ裕ちゃんのせいじゃん。明日がオフでよかったよほんとに。」
戻ると矢口がぶつぶつ文句をいってる。
アイスノンを手渡しながら矢口のいる布団に入る。
近寄ってきた矢口に腕枕。
「そうか?裕ちゃんは残念やなぁ。」
「どうしてさ?」
不思議そうにこっちをみる矢口。
首かしげてまぁなんでそんなにかわいいねんなアンタ。
「そのままテレビとかでるやん?
みんなは目はれてる理由わからへんのに自分だけ知ってるなんてうれしいやん。
それに・・・裕ちゃんだけが知ってる矢口をちょっとだけみんなにおすそわけ。」
「なんだよっおすそわけって!矢口はモノじゃないんだよ!」
矢口は顔を真っ赤にして怒ってる。
あぁ・・・どんな顔も好きやなぁ。
・・・・・・泣いてる顔以外はな。
- 363 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時39分17秒
「わかってるって。矢口はモノやなくて裕ちゃんのモノやねんから。」
矢口はうれしそうな不安そうな複雑な顔をする。
横から抱きついてくる。
「じゃあずっとそういってて。しっかり裕ちゃんのモノにしててよ。」
「あ・・・・・・うん。わかった。」
「・・・ねぇいなくなったりしないでよ?」
さっきより腕に力をいれる矢口。
抱きつくというよりしがみつく感じになってる。
?
矢口はなにゆうてんの?
「矢口おいてどこ行くねんな?消えるんやったらアンタ連れていくやん?」
ちゅうか連れて行かんかったら消える意味ないし・・・
矢口の身体から力が抜ける。
- 364 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時39分51秒
チュッ
急に人の上に乗ってきてキスしてきた。
「どうしよう。ねぇどうしたらいい?矢口は裕ちゃんが好き。大好きだよ。」
・・・そんな真剣な顔されてもな・・・
「ありがとうなぁ矢口。裕ちゃんも矢口のこと大好きやで。」
まだ不安そうな顔をしてる。
「証明したろか?この前みたいに安心して寝られるようにな。」
矢口が照れて俯いたけど小さくうなずいた。
キスだけやったらこのまえ矢口上手くなってた気がするからなぁ。
やっぱり背中触ってええやろか?
- 365 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時40分29秒
左手でアタシの上に上半身を預けてる矢口の背中を優しく撫でると
ちょっとだけ身体をしならせて手から逃げようとする。
でも身体はそんなに動かせずすぐにアタシの手につかまる。
また逃げようとしなる矢口の身体。
「こら逃げなさんな。」
「・・・あっ・・・んもぉっ・・・知らないよぉ。体がかってに動くんだよ。」
右手を矢口の首の後ろに回して引き寄せ矢口の右耳をなめる。
「んゃぁっ・・・」
アタシにしがみつきながら身体をすくめる矢口。
「ねぇもういいじゃん。キスしてよ。」
矢口の顔を見上げると涙目でアタシを見てる。
「触られんの嫌か?」
矢口は顔を真っ赤にしながら首を横に振る。
「んでもなんか変になりそうだからもういい。」
- 366 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時41分05秒
感じてるんやん。
変になってくれてもええのに。
なんかそわそわしてる矢口の耳に囁いた。
・・・・・・じゃあ明日な・・・・・・
矢口の動きが止まる。
いま矢口の頭ん中でどんな想像がうずまいてんねやろ?
いやらしい子やね・・・って人のこといえへんねんけどな。
矢口を引き寄せて唇を奪う。
今度も迷うことなく舌を滑り込ませる。
甘い痺れを求めて自分の舌を矢口のと絡ませ、吸い上げる。
矢口への謝罪の気持ち・感謝の気持ち
そしてもちろん愛情をこめて矢口の口内を刺激する。
お互いの舌がすっとすれるたびに甘い痺れが身体を走る。
キスを深める。
「・・・ふっ・・・ぅっ・・・・・・ふぅっんぅ・・・・・・・」
でも自分のペースで痺れを追うことはできない。
そのうち矢口の息が浅くなるから。
無理したらあかんよな。
最後に強く矢口の舌を吸う。
「ぅんっ・・・・・・」
唇を離すと矢口は目を閉じたまま上からもたれてくる。
- 367 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時41分40秒
「ゆぅちゃん・・・だぁいすき・・・」
ちっちゃい子がゆうみたいにつぶやいて顔をすり寄せる。
「アタシも矢口が大好きやで。」
矢口を抱きしめたまま横を向いて楽な姿勢になるように布団に転がす。
そのまま眠りにつくことにした。
明日かぁ。
まだアタシは迷ってるんか?
しつこいくらいにいろんな話をしたけど矢口は離れへんかった。
アタシがずるいんは臆病やからや。
ほんまは矢口連れてどっか行けたらいいのにって思うんや。
誰も知らんとこへ行って2人っきりで暮らせたらってな。
でもそんなアタシやったらすぐに矢口に飽きられる。
何もかも捨てたのに矢口も失ったらどうすんねんさ。
ほんま生きて行かれへんで。
- 368 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時42分13秒
だから迷ってるふりしてほんまはもう決めてあるんや。
矢口が20歳になるまでの間にアタシを忘れられへんようにするって。
矢口がどんな男が相手でも物足りんように。
旦那がいても会いたがるくらいに。
アタシやないとあかんように。
女やからこそ心と身体を同時に抱いてあげられる。
アタシの強みはそれしかない。
たったそれだけ。
アタシはずるい大人やもん。
覚悟しときや矢口。
おわり
- 369 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月10日(月)19時46分33秒
- ということで今回分はおわりです。
お互いに惹かれあってても満足感がないって幸せなのか不幸せなのか・・・
長続きの秘訣にはなるかもしれませんけどねぇ。
次回は・・・な内容ですがいつもどうりほのぼの感が
出ればいいのになぁと思うんです。無理かも・・・
ではクリスマスあたりに更新できるといいですねぇ。
- 370 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月10日(月)21時38分03秒
- ちぃさんの書かれる矢口、可愛すぎです。
ずるい姐さんに負けずにがんばれ!
- 371 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月10日(月)21時44分08秒
- 待ってました。本当に!
やっぱいいですね。
次の更新が、既に待てない!
- 372 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月10日(月)22時41分21秒
- やった!待ってましたよ〜。
今日は裕ちゃんと市井ちゃんのライブで感動し、
帰ってきて、ちぃさんのやぐちゅーが読めて感動。
あぁ、しあわせ♪
- 373 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
- ( `.∀´)ダメよ
- 374 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
- ( `.∀´)ダメよ
- 375 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時30分20秒
- 続き更新します。
- 376 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時30分55秒
―朝のひととき―<矢口>
- 377 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時31分25秒
かってにキッチンの冷蔵庫を開けて飲み物を探す。
「おっオレンジジュースあるじゃん。」
キッチンをあさってパンも見つけたし、玉子も焼いた。
これで矢口の朝ご飯の準備はできた。
「裕ちゃんはコーヒーだけでいいのかな?」
まえ朝ご飯たべないって聞いたからね。
お湯を沸かしてコーヒーをいれる。
なんか楽しい。
裕ちゃんは矢口を誉めてくれるかな?
誉めてくれるときの裕ちゃんの目がすごく好きなんだ。
やさしくて・・・うれしそうで・・・ちょっと誇らしげで。
あの目が見たくてまた頑張っちゃうんだよね。
「コーヒー冷めないうちに起こさないとね。」
- 378 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時32分01秒
寝室に入ると裕ちゃんはまだ寝てた。
寝てる裕ちゃんの顔は幼い。
かわいいね裕ちゃん。
矢口にとって裕ちゃんってなんだろう?
頼れる人で
包み込んでくれる人で
矢口を欲しがってくれる人で
守ってあげたい人で
包み込んであげたい人で
矢口が欲しいと思う人
チュッ
寝てる裕ちゃんのほっぺにキスをした。
「ん?うんぅ〜・・・あっ?矢口。」
伸びをして矢口を見つけた裕ちゃん。
次の瞬間、布団の中に引きずり込まれて裕ちゃんの腕の中にいた。
チュッ
「おかえし。」
うれしそうにわらってる裕ちゃんの顔がすぐ近くにある。
裕ちゃんは矢口が腕の中にいると幸せだっていってた。
昨日気付いたけど矢口だって裕ちゃんの腕の中にいると幸せ。
抱きしめてくれなかっただけで寂しくて仕方がなかった。
もう裕ちゃんが近くにいるだけじゃダメになっちゃった。
「コーヒー入れといたよ。」
「ありがとぉな。ええ子やな矢口は。」
あのやさしい目で矢口を誉めてくれる裕ちゃん。
やっぱり好き。
- 379 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時32分38秒
リビングで裕ちゃんと一緒に朝ご飯を食べる。
寝起きがよくない裕ちゃんはぼーっとしながらコーヒーをすする。
あんまり話し掛けるわけもいかずだまってたべる。
パンと玉子を食べ終わって最後にオレンジジュースを飲む。
さっき矢口みたいに裕ちゃんも矢口のこと考えることあるのかな?
「ねぇ裕ちゃんにとって矢口はなに?」
「ん?矢口は矢口やん?」
とぼける裕ちゃん。
「ちゃんと答えてよ。」
裕ちゃんの目を覗き込む。
「ん・・・そんな見んといてはずかしいやんか・・・」
裕ちゃんは矢口をチラッと見てすぐに目をそらす。
落ち着きなくコーヒーの入ったカップのふちを指でなぞってる。
「矢口はな・・・アタシの心の持ち主や。」
- 380 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時34分17秒
・・・・・・・・・・・
そうだった裕ちゃんの心もらったんだよね。
「アタシが死んでも矢口が生きてる間はちゃんと矢口の中で生きてる。
矢口のことずっと守るんや。矢口が幸せに生きていけるように。」
裕ちゃんは矢口のほうを向いてわらう。
無邪気な笑顔。
バカ裕子・・・それ本気でいってるの?
裕ちゃんがいなくなって矢口が幸せでいられるわけないじゃん。
やっぱりわかってないよ裕ちゃんは。
「じゃあ矢口が先に死んだら矢口も裕ちゃんを守ってあげるね。」
「別にそんなことせんでええよ。」
裕ちゃんはまたうれしそうにわらう。
ちょっと待ってよ。
裕ちゃんは矢口を守ってくれるのに矢口には守らせてくれないの?
昨日からそんなのばっかじゃん!
「どうしてよ?一緒にいさせてもくれないの?」
- 381 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時34分57秒
「アホやなぁそんな顔せんでもええやん一緒にいれるで?
矢口はな裕ちゃんとこきて『一緒にいこ?』ってゆうてくれたらええねん。」
まるで当たり前のことをいうように『なんでわからん?』て顔の裕ちゃん。
そんなこといわれたらどうしたらいいかわからないほどうれしくなる。
「心が死んでるんやもん身体が生きてる意味ないやろ?
身体だけ生きていけるわけもないしなぁ。」
コーヒーをすすりながらしみじみとつぶやくようにいう裕ちゃん。
どうしてそんなことサラッというのさ。
そんな一言が矢口の心をギュッとつかんでること知らないでしょ裕ちゃん。
勝てないよ裕ちゃんには。
矢口は裕ちゃんに負けっぱなしだね。
「ごちそうさん。えぇっと先にシャワー浴びて頭起こすわ。」
ちょっと照れた顔でいってからキッチンを出ていく裕ちゃん。
?
どうして照れてるの?
- 382 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時35分30秒
!!!!!
『しっかり裕ちゃんのモノにしててよ。』
きのう矢口が裕ちゃんにいった言葉を思い出した。
今日これから?
矢口は裕ちゃんに・
・・・知識だけはね。
どうしよぅ?ほんとにするの?ほんとに裕ちゃんと・・・
緊張してきた・・・
・
- 383 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時36分01秒
「や〜ぐちっ寝てんのか?シャワーあいたで?」
長い間固まってたのか裕ちゃんはシャワーを終えて出てきてた。
持ってたコップを置いてシャワーに向かう。
あっもう着替えがないじゃん。
「ねぇ裕ちゃん?もう着替えがないんだけど・・・」
裕ちゃんを見ると裕ちゃんは長袖のTシャツとジャージを着てた。
頭をくしゃくしゃとタオルでふいてる。
「いるんか?そうかぁなんか出しとくわ。」
タオルを首にかけぬれた髪の毛をかきあげる裕ちゃん。
温まったせいか顔が少し赤くて
ぬれた髪の毛が顔にかかって・・・・・・
裕ちゃんって大人の女の人なんだって再確認した。
「いかへんの?アタシはかまわんけど?」
裕ちゃんはにやっと笑った。
その目は意地悪そうな目じゃなくて矢口が見たことのないような目だった。
- 384 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時36分36秒
裕ちゃんに触れて欲しくて仕方なくなるような
裕ちゃんに触れたくて仕方なくなるような
身体にそんな感覚が渦巻いてくる。
誘惑ってこういうことをいうのかな?
ダメだよ。裕ちゃんに触れられるならシャワー浴びてからがいい。
「いってくる。」
それだけいうのが精一杯だった。
声がかすれてなかったかな。
恥ずかしい。
裕ちゃんの目だけでこんなに欲情するなんてさ。
矢口は欲が強いのかな?
おわり
- 385 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時37分16秒
- つづき行きます。
- 386 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時40分23秒
―2人の時間―<中澤>
- 387 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時41分01秒
はぁ頭すっきりやで。
朝からシャワーってやっぱりええわ。
リビングに戻ると矢口が両手でジュースの入ったコップを持ったまま固まってる。
両手ってのがええなぁ。
リスが木の実でも持ってるみたいやねん。
かわいいよなぁやっぱり。
「や〜ぐちっ寝てんのか?シャワーあいたで?」
矢口ははっとして持ってたコップを置いてシャワーに向かう。
なんかぎこちない動きしてんで矢口。
でもなぁ返事くらいしてぇや。
部屋から出てからもう一回顔だけ覗かせる矢口。
「ねぇ裕ちゃん?もう着替えがないんだけど・・・」
えっ着るきか?
どうせ脱がすのに・・・
「いるんか?そうかぁなんか出しとくわ。」
なんか脱がしやすいやつをな。
矢口がぼーっとこっちを見てる。
なんや?
「いかへんの?アタシはかまわんけど?」
にやっと笑ってやった。
少し流し目なんて使ったりしてな。
- 388 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時41分46秒
いやほんまにかまへんねんで矢口がシャワー浴びんでも・・・
そのまんまでも・・・ただ矢口が嫌がるかなと思って。
矢口はじーっとアタシを見つめてる。
その目がふっと欲の色に染まる瞬間を見てしまった。
「いってくる。」
かすれた声で小さくつぶやいて矢口は行ってしまった。
かわいいなぁ矢口。
戸惑ってんねやろ自分の変化に。
これからもっとどうしたらええかわからんようになるで。
えぇっと脱がしやすいやつかぁ・・・・・・これかな。
これだけ置いといたらどう反応すんのかなぁ。
たぶんいまアタシはにやにやしてる。
わかっててもとめられへん。
- 389 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時42分18秒
シャワールームのドア越しに矢口に話し掛ける。
「着がえ置いとくで矢口。」
「うん。ありがと裕ちゃん。」
礼ゆうてから後悔するかも知れへんで矢口。
矢口の下着は脱衣所から持ち出して矢口のかばんの中にしまっておく。
さてちゃんと反応してくれるかなぁ?
リビングに戻ってソファに座りドライヤーで髪をかわかす。
しばらくするとなんか矢口の声が聞こえる。
ドライヤーを止めてみる。
「裕ちゃん?ねぇこれ下はないの?」
「いらんやろ?ちょうどくらいちゃうん?」
「そうなんだけど・・・ちょっとぉ下着どこやったんだよ!」
矢口が顔を真っ赤にしてリビングに入ってくる。
- 390 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時43分06秒
「・・・・・・めっちゃかわいいやん。」
思わず口からポロッと言葉がこぼれる。
矢口はアタシが出しておいたアタシでも大きすぎるかなって思う
白いTシャツ1枚だけを着てる。
丈はちょうど膝下まである。
アタシが着たら膝上なんやけどなぁ。
襟首のところが大きく開いててそこから鎖骨がのぞいてる。
シャツの色が白やからちょっと透けてて下着はつけてへんってのは見た目でわかる。
髪が濡れたままになってておちた水滴がさらにシャツを透けさせる。
「うぁっ・・・・・・めっちゃいやらしい。」
また思わず口からポロッと言葉がこぼれる。
「誰のせいだよっ裕ちゃんのバカ!!恥ずかしいじゃん!!」
矢口はその場にしゃがみ込む。
でもしゃがんだらしゃがんだで下になにもはいてないから見えそうになる。
必死でシャツのすそを伸ばして縮こまる。
「んぃやんっ・・・・・・もぉ・・・裕ちゃんこっち見ないでよぉ。」
あぁ矢口パニクッてる。
かぁわいいぃなぁ・・・・・・
ふと髪がまだ黒かった矢口を思い出した。
不利になるとパニックに陥っておろおろするところは昔とかわってないなぁ。
- 391 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時43分43秒
「こっちおいでや。頭かわかしたろ。」
自分の膝に矢口を呼ぶ。
「意地悪だね裕ちゃん。座れないよそこには・・・」
うずくまったまま矢口がすねたように口を尖らす。
「なんでやの?」
「だって下はいてないから恥ずかしいじゃん。」
どうしてわからないのって顔で矢口が訴える。
「なにゆうのこれくらい・・・あとでもっと・・・・・・」
「あぁぁもぉバカァ・・・・・・いわないでよぉわかってるから・・・」
矢口は恥ずかしそうに両手で顔を隠してしまう。
でもシャツの裾が上がってしまいそうになって慌てて押さえる。
くぁ・・・なんでそんなかわいいねん?
「やぁぐちぃ〜?こっちおいで。そこおったら裕ちゃんの手が届かへん。」
- 392 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時44分19秒
しぶしぶ矢口はアタシの近くに来る。
「エロ裕子。」
矢口はアタシのそばに立ってぼそっと上から見下ろすように冷たい目でいう。
あっひどっ!
それはゆうたらあかんで。
でも知ってる。
これも矢口の照れ隠しなんや。
顔が赤くなったままやもんなぁ。
本気で嫌やったら顔色まで変わるもん。
「いわれたからには期待にそわなあかんかな?」
立ったままの矢口を左手で抱き寄せて動けないようにしてから
Tシャツの中に右手を入れお尻を撫でる。
矢口は下着を着けてないからいきなり生で触れられる。
うわぁなんでこんなにさらさらやねん。
赤ちゃんみたいやん。
「えっ・・・ちょっ裕ちゃん!!」
手が入ったせいでシャツがあがって白くてプリッとしたお尻が視界に入る。
感触がよかったからそれを撫でまわしてしまう。
矢口は抱き寄せられてアタシの膝に半分乗せられた形になりながらも
腰のあたりまであがってしまったシャツを必死で下ろそうとする。
「ねぇまってよぉ・・・エロ裕子っていったの謝るからさぁ・・・」
心なしか矢口の声が甘味を帯びてる。
- 393 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時44分54秒
「しゃあないなぁ。矢口かわいいから許したるわ。
ほらっ頭かわかしたろ。裕ちゃんの膝すわりぃや。」
手を離すとほっとしたように体を起こす矢口。
アホやなぁお仕置きはここからやで。
膝の上に自分が使ってたタオルをしいてそのうえに矢口を座らせ
ドライヤーで頭をかわかしてやる。
普通にかわかしてるふりをしながら
指で微妙に耳やうなじに弱い刺激を与えつづける。
次第に矢口は身体をもじもじさせはじめる。
「ぅんっ・・・・・・はぁ・・・・・・」
ドライヤーの音の中に矢口の苦しそうなため息を聞いたような気がした。
矢口の髪もかわいたからドライヤーを止めてみる。
それを合図に矢口が振り返ってアタシの膝にまたがる。
濡れた上目づかいでアタシを見てくる。
「ねぇ裕ちゃん・・・キスしよ?」
その言葉を紡ぎだす矢口の唇にくぎ付けになる。
キスをねだる矢口。
アタシがみたかった矢口。
- 394 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時45分27秒
「嫌やゆうたらどうする?」
あんまりかわいいから意地悪をしてしまう。
矢口はどうして?って泣きそうな顔でアタシを見る。
その矢口の唇を指で触れるか触れないかのギリギリの力加減でなぞる。
小さく声をもらしたとき薄くあいた唇の間から指を入れ舌に軽く触れる。
矢口は口の中に入ってきた指を赤ちゃんみたいに両手で持って
チュッと吸い付いてきた。
身体に力を入れたせいで目に溜まってた涙がぽろぽろっとおちる。
「裕子のいじわる。いいよぉどうせかってにするもん。」
矢口は身体を伸ばしアタシの首を抱え込むように抱きついて
ソファに押し付けるように深いキスをしてきた。
自分から舌を入れてきたくせにアタシの舌とすれると逃げようとする。
アタシは逃げられないように絡めとって軽く歯を立てる。
矢口の身体がビクッとゆれ、そのあとアタシにしがみつく。
「・・・んふっ・・・ぅっ・・・・・」
矢口は自分から唇を離した。
- 395 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時46分07秒
「ねぇ裕ちゃん・・・だめだよもぉ・・・矢口おかしくなってる。」
矢口は自分の欲求に怯えてるのか無理にわらってるのがわかった。
「わかった。じゃあ裕ちゃんが矢口のこといっぱい愛してあげような。」
矢口の唇にやさしく触れるだけのキスをすると
安心したようにふわっとわらってくれる。
このTシャツ姿めっちゃかわいいからこのまま脱がさんとこ。
「キスする?」
「どう・・・しよっかな?」
指を唇に当ててちょっといたずらっ子顔の矢口。
おっ?そんな状態で焦らしができんのかアンタ?
もうちょっと追い詰めて余裕なくしたろか。
「まぁええわ。裕ちゃんにはやることいっぱいあるしな。」
そういいながら矢口のTシャツの中に両手を入れ胸を触ってみる。
「うわっやらかっ!」
「ちょっと裕ちゃん・・・もっとさぁ・・・雰囲気大事にしてよ・・・
裕ちゃんと矢口の初めてのことなんだから。」
矢口がアタシの頭をポコッと叩きながらいう。
- 396 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時46分42秒
・・・・・・怒られた。
そんなんゆうてもびっくりしてんもんしゃあないやん。
雰囲気かぁ・・・真面目にやると恥ずかしいもんやで?
でも矢口のゆうとおりにしてあげよ。
矢口のためやしな。
ちょっと真面目な顔をつくって矢口を見つめる。
「なに?裕ちゃん?」
チュッ
突然のアタシの変化に対応できてない矢口を抱きしめてキスをする。
「照れ隠しや。ごめん。アタシも緊張してんの。」
矢口の耳に低い声で囁く。
それだけで矢口は赤くなって俯いてしまう。
「かわいいで矢口。」
膝にまたがってる矢口の足の片方を移動させ横抱きにする。
左腕で矢口の背中を支え、まわした手でTシャツの上からわき腹のあたりを撫でつつ
改めてTシャツの中に右手を入れる。
- 397 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時47分19秒
矢口は身体を硬直させる。
「こわいん?やめようか?」
「・・・・・・やめちゃダメだよ。」
矢口は恥ずかしそうにアタシの肩あたりに顔をすり寄せ表情を隠す。
耳の近くで矢口の吐息がする。
それが思ったよりアタシを興奮させる。
矢口が身体を動かしたせいで左手はいつもの場所、背中を撫でることになった。
震える身体はやっぱりいつものようにしなって逃げようとする。
それをいつものように追いかけて捕まえる。
右手では直に矢口の身体の軟らかい感触を味わう。
でもあえてさっき触った一番軟らかい場所は触らない。
わき腹から胸のふくらみの近くまで撫で上げたり
胸のふくらみの下をなでたり
「あっ・・・・・・んんっ・・・・・・」
耳の近くで矢口の声がする。
吐息は少しずつはやくなってくる。
- 398 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時47分52秒
そのうち矢口はアタシの手が近くを通るたびに手に身体を寄せてくるようになる。
それでも意識してそこを触るのを避ける。
「んんんんぅ・・・・・・」
矢口は不満そうに小さく唸る。
Tシャツが胸のあたりまでまくれ上がってることはもう気になってないんか?
もう矢口の下半身を隠すものはなにもない。
「もう隠さんでいいの?矢口の身体みてもいいん?」
「いやぁっ!ダメだってば・・・見ないでよ・・・」
矢口は身体をひねって膝をアタシのほうに倒し
下半身がまともに見えないようにする。
でもそれって逆効果やろ・・・アタシの目にはまたプリッとしたお尻が見えてる。
- 399 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時48分22秒
気がつくと矢口は泣いてた。
「どないしたん?」
「裕子のいじわる・・・いますごく・・・痛いんだからね・・・」
「なにが?」
「先っぽが・・・」
あっ自分でゆうたわ矢口。
矢口はアタシの目を見てない。
見てなくても矢口はアタシの視線を感じてる。
「いわせないでよ・・・恥ずかしいんだから・・・」
矢口はアタシの視線に耐えられなくなって自分からキスをしてきた。
照れ隠しでキスするんか矢口は?
かわいい照れ隠しやなぁ。
かわいさに負けた。
- 400 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時48分59秒
矢口の唇の間から舌を滑り込ませながら舌を絡ませ
手ではやさしく痛いほどかたくなった矢口の胸の頂につんつんと触れる。
矢口は身体をピクんピクんとよじる。
そろそろと矢口の様子を見ながら愛撫を加える。
手のひらに胸のふくらみを包み込みやさしく揉むと
かたくなった胸の先がアタシの手のひらをくすぐってくる。
「・・・んぅ・・・んっ・・・」
身体をすくませたり、そらせたりしながら
キスと胸への刺激から来る波をやり過ごそうとする矢口。
でももれてくる声が余裕がなくなってきたことを知らせてくれる。
胸の先を指でこするように刺激する。
矢口が大きくのけぞったとき唇が離れたのをいいことに
もう一方の胸の先をかぷっと口に含む。
舌先で転がしときどき軽く歯を立てる。
「・・・あぁっ・・・っん・・・ひどいよぉ・・・
いきなりこんなの・・・耐えらんなぃ・・・よぉ・・・」
矢口が切れ切れに訴えてくる。
責めてるように聞こえないほど甘く誘う声に聞こえる。
はじめて聞いたけどこんな声も好きやなぁ。
- 401 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時49分33秒
矢口のかたくなった胸の先を口と指でやわらかくしようとするけど
やわらかくなるわけもなくそこはその自己主張をやめない。
強くすってから口を離す。
もちろん手のほうはとめない。
「・・・あぁっん・・・もっ・・・ダメって・・・」
とろんとした目で睨みつけてくる矢口。
だからあかんってそれ妖しいうえにめちゃめちゃかわいい。
「アンタがそんなにかわいくさそうんが悪いんや。
こんなに好きにさせてどうすんの?どっちがひどいねんな。」
不満そうに口を尖らす矢口。
チュッ
思わずキスしてしまう。
「さそって・・・なぃ・・・」
しつこく食い下がる矢口。
「んじゃぁもうやめとこか。」
手をとめて矢口のTシャツを下ろす。
戸惑う矢口の顔を覗き込みながらただ普通に抱きしめる。
- 402 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時50分11秒
はじめのうちじっとしてた矢口はもぞもぞ身体を動かしはじめる。
「ねぇ裕ちゃん?」
甘えた声を出す矢口。
ここでやめられたらきついやろ?
矢口は身体をすり寄せてくる。
それでも何にもいわずに矢口を見つめつづける。
矢口の目の奥にある欲はアタシが育てたもの。
外からの刺激を止めたところでおさまる大きさやない。
逆にほっといたほうが大きくなってしまうんや。
だから知ってて意地悪してしまう。
「ねぇ・・・うそだよ・・・さっきの・・・」
なにがうそなん?
別にうそついてへんで矢口は。
どうにかして欲しくて仕方がなくなってきたんやろ?
「ねぇ裕ちゃんってばぁ・・・矢口の相手してよぉ・・・」
矢口はアタシの手をとって手のひらにキスをする。
- 403 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時50分53秒
「ほらみぃや。おねだりしてないかぁ?」
矢口はそのまま手のひらを自分の胸にあてて抱いて目を閉じてしまう。
「だって・・・・・・もぉ我慢できないんだもん。
ねぇ裕ちゃん・・・嫌いにならないでね。」
そういいながらちょっとでも気持ちよくなろうと動かないアタシの手に
自分の手を沿えてアタシの手で胸を包み込む。
切なそうに下がった眉。
つやつや光ったくちびる。
恥らう表情。
隠し切れてない欲望。
やっぱり反則や・・・矢口の存在自体がな。
「素直な矢口は大好きやで。」
チュッ
矢口のまぶたにキスをして矢口に抱えられた手を動かして愛撫を再開する。
- 404 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時51分28秒
「あんっ・・・ゆぅ・・・んぅ・・・ちゃん・・・すきっ・・・」
・・・これも反則やで・・・
こんなとき名前呼ばれたら・・・そりゃあ興奮もするって・・・
Tシャツをまくりあげて口に胸の先をくわえて舌で転がし吸い上げる。
あいた右手を閉じられた足の間に滑らせる。
「そこは・・・」
はっとしてせっかくやらかくなった身体をまたかたくする矢口。
「やめとく?」
軽くため息をついて首を横に振る矢口。
矢口は顔を両手で覆って足をジタバタさせたあと急に静かになった。
「うぅん・・・えっとねぇ・・・やさしくしてね・・・」
手を顔から離してアタシの顔を恥ずかしそうに見ながらこれだけいうと
アタシの身体に顔をすりよせてアタシのTシャツをにぎりしめた。
「っぁ・・・かわいらしい子やなぁ矢口。」
とりあえず行動で好きってあらわさんといかんかなぁ?
力が抜けた矢口の脚の間に指を這わせる。
- 405 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時52分11秒
そこはもう指を動かすとかすかに水音がするくらいに濡れてた。
・・・下ネタ好きの矢口らしいっていうのかこれ・・・
だってなぁ女は気持ちよくなれるかも知れんって予感で濡れるんやもん。
これからそうなるって予感はあるってことやねんな矢口?
「ここ・・・濡れてんで矢口。」
左手で矢口の身体を支えつつ
右手の指で形をなぞりながら上下に動かす。
「んっ・・・ダメ・・・はずかしい・・・」
矢口にも音は聞こえたらしい。
「・・・ほな音わからんようにしといたろ。」
矢口の耳を舐めながら手を動かしつづける。
「ちょっ・・・裕ちゃんには・・・聞こえるじゃん。」
「まぁな。ちゃんと聞こえる。」
答えるだけ答えてまた耳を刺激する。
「バカ・・・聞いちゃヤダよぉ・・・」
拒否してる割に力がはいってない声。
同時に刺激されるのも悪くはないらしい。
- 406 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時52分41秒
身体の芯を探り当ててくりくりっと円を描くように触る。
ビクッと腰を引いて逃げそうになる矢口。
「ん?痛いかなぁ?」
指を止めずに顔を覗き込みながら聞いてみる。
「・・・んんんんぅ・・・・・・痛くない。」
耳への刺激がなくなったことに不満そうな声をもらす矢口。
矢口はそんな自分に気付いたらしく手で顔を覆ってしまった。
チュッ
そのしぐさがかわいくて矢口の手の甲にキスをした。
「裕ちゃんに顔みせて?」
しばらく動かなかった矢口はおそるおそる手をどける。
それでも視線を合わせようとせずにとピクッと肩をすくませる。
その理由はゆうまでもなくアタシの指のせいなんやけど。
- 407 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時53分14秒
矢口がチラッとアタシを見た。
視線が絡まったあとはずかしそうに目をそらす。
あかん・・・なんでそんなかわいいの?
上気してピンク色になってる矢口の顔と身体。
ときどき目を細めて首をそらし快感にひたる矢口。
見られてることを嫌がることも忘れ始めてる。
んじゃ刺激を強くして大丈夫かな・・・
矢口の腰が逃げないようにしっかり抱きしめておいて
指の腹で矢口の身体の芯をこする。
ついでに目の前にある矢口のわき腹あたりをなめ上げる。
「あっぁっんっ・・・」
アタシの指がこすれるたびに声をもらす矢口。
矢口は左手を口元にもっていって声を殺しながら
自分を刺激するアタシの手に右手を重ねてくる。
しばらくすると矢口の内腿のあたりが震え始める。
- 408 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時53分50秒
「ねぇっ・・・変だよ・・・身体が・・・あつっぃの・・・」
えっ・・・もうあと少しのところまできてんのか?
「変とちゃうで。そうなるようにしたんや・・・」
じゃぁ最後の追い込みかなぁ・・・
「・・・んぅっ・・・こわっ・・・こわいよぉ・・・んっ・・・」
だいぶ混乱してきた矢口。
「裕ちゃんここにいるから安心しぃ。」
思い出したかのように矢口は首にかじりついてきてスリスリ頬をすりよせる。
「・・・ねぇ・・・キスは?」
なんで命令なんやこの子?
なんかイヌに『お手は?』って聞いてるみたいやん。
かわいい子にこんな命令されて拒めるやつはおらんやろ?
- 409 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時54分24秒
抱き寄せて唇をあわせ舌を絡めながら指の動きを早めると
矢口はやわらかかった身体をかたくして次第にそらし始める。
でも矢口の手はしっかりとアタシの肩をしっかりつかんでる。
「んんぁぁぁっ・・・くぅっ」
大きな声を出したあとに矢口はアタシの身体にもたれてきた。
チュッ
矢口を抱きしめてキスをする。
「好きやで・・・」
矢口のTシャツのすそをちゃんとなおす。
矢口はくたっとしてる。
・・・・・・はやくないか?やり残しがいっぱいあるんやけどなぁ。
矢口の息が整うまでじっとしとく。
- 410 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時54分55秒
矢口は薄目を開けてチラッとアタシを見て目をそらす。
完全に俯いてしまう。
「どうしてそんな不満そうな顔してるのさ?」
「いやっ・・・別に・・・」
責めたりひんっていわれへんやん。
「矢口じゃダメなの?」
なんでそんなこというねんな。
どうせ自分が気持ちよくなるってことないんやし
矢口を満足させることが目的やねんもん別にダメとかそんなんないし。
ただなぁあれもこれもやったろって思ってたのにこんだけで終わったらなぁ・・・
「どうして黙ってるの?」
そんな不安そうな声ださんといて・・・
「かわいかったで矢口。」
「裕ちゃん・・・ほんとにいいたいことは別にあるでしょ?」
すねるというところを通りこした落ち込んだ声の矢口。
- 411 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時55分26秒
まずい・・・このままやったら嫌われるんか?
いや・・・ゆうたらよけい嫌われるか?
でもいわな矢口かんちがいしてるしなぁ・・・
「ん・・・やりたいことやり尽くしてない・・・
矢口の身体を味わい尽くしてないからめちゃめちゃ不満や・・・」
矢口はガバッと顔をあげてアタシの顔を見る。
頬に涙がこぼれてる。
「なに泣いてんの?矢口の考えと逆の理由や。」
矢口の頬の涙をなめる。
くすぐったそうに首をすくめる矢口。
「・・・たりないの?」
アタシは大きくうなずいてた。
そんな自分に気付いて苦笑してしまう。
「でもまた今度に置いとくわ。また矢口がしてっていうまでなぁ。」
アタシの顔はにやけてるはず。
「恥ずかしいじゃん!いわないでよもぉ!」
また矢口の頭突きをくらった。
- 412 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時56分05秒
ふぅ〜
矢口が安心したようにため息をつく。
「これじゃぁ裕ちゃんの夢の中で矢口が死ぬわけだよ・・・」
むぅ・・・悪かったね・・・
「さっきのだって身体がキュってなって死んじゃうかって思ったんだもん。」
「・・・ごめんやで。」
やっぱり無理さしたんかな?
チュッ
矢口はわらってキスしてくれた。
「ちがうよ。気持ちよかったから・・・」
なにかわいいことゆうてんねんな・・・
なんかいでもやったんで・・・
矢口は顔を赤らめて腰からアタシにすりよってくる。
いつもみたいに首にガバッて抱きつくんじゃなくって腰から・・・
その動きって身体を許した女のする動きやん。
やばいなぁよそでそれやったらわかる人にはわかるで・・・
でも・・・うれしかったりもするんよなぁ。
チュッ
すりよって来ていた矢口を抱きしめてキスを返す。
矢口と目が合う。満足そうにわらってる矢口。
これでよかったんやろうな。
無理をしてないしさせてもない。
- 413 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時56分35秒
「矢口・・・下着は矢口のカバンの中にあるからそれもってシャワーいきや。
今度はちゃんと下も置いとくから安心しぃ。」
「裕ちゃんは?」
首をかしげてアタシを見る矢口。
くぅ・・・いいなぁ矢口・・・かわいい。
「汗かく暇もなかったからええわ。」
わざとそう答えてにやっとわらってやる。
「裕子のバーカ!このエロ裕子!」
恥ずかしさと怒りで真っ赤になった矢口はカバンを持っていってしまった。
- 414 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時57分10秒
はぁもう昼やんか・・・そんな長かったか?
いかんなぁええ大人が子供相手にそれも同性にこんなに入れ込んでからに・・・
めちゃめちゃ背徳的な甘美な濃縮された時間。
いつか矢口は他の人とこんな時間を過ごすことあるんやろうか?
誰かわからんけどそんな人がいるんなら嫉妬してしまうわ。
矢口が誰と過ごしてもこの時間と比べて物足りんって感じるように
矢口にアタシとの濃い時間を教えとこう。
でも矢口がかわいいから無理はさせられへん。
ゆっくりな・・・ゆっくりでええねん。
おわり
- 415 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)22時57分45秒
- はいっおわりです。
- 416 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月24日(月)23時00分19秒
- ちょうどここもいっぱいとなってきました。
ここで終わってしまってもいいのですが?
まだ続き要りますか?
かけっていうならネタは山ほどありますが・・・
書くとしたらまた新しいのをここに立てます。
ではまた。
- 417 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月24日(月)23時11分05秒
- ちぃさん、ネタ山ほどあるのなら是非とも書いて下さい。
中澤姐さんも、今回だけでは満足してないみたいですし。
ほんまに、毎回更新楽しみにまってますんで、よろしくお願いします。
- 418 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月25日(火)01時07分17秒
- えっちな裕ちゃん最高。
矢口かわいすぎです。
ちぃさんの小説、いくら読んでも読み足りない気分。
ぜひ、新スレたててがんばって欲しいです。
やっぱやぐちゅーでしょうか。ってか、やぐちゅーがいいな。
- 419 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月25日(火)02時14分15秒
- やぐちゅー最高。
どうかネタが尽きるまで書き続けてください。
- 420 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月25日(火)05時56分27秒
- やすいし希望!
- 421 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月25日(火)17時19分35秒
- やぐちゅー最高。
特にカオリの動物の話、めっちゃ好き!
なっちの消えちゃった小さな小さな子犬が切なかったね。
新スレでも、ここでも構わないので
絶対続けてください。
- 422 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月26日(水)09時48分07秒
- Tシャツ矢口かわいい…。
私も続き見たいです!
特にやすいしがどうなるか気になってるんで、そっちもお願いします。
- 423 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2001年12月30日(日)06時15分52秒
- やぐちゅーで、お願いします。
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