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Hello! Project 今日のタメゴト(「ムニュ」移転後)

1 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年09月07日(金)15時51分52秒
心機一転、紫板から引っ越して参りましたやすいし萌えのムニュです。
長々と続けていきますので、よろしくお願い致します。
2 名前:大ピンチランナー(1) 投稿日:2001年09月07日(金)15時57分00秒
ちっちゃくったって、何でもできるんだい!
 ――矢口真里のタメゴト

『愛ってええ言葉やなぁ』って、最近思うようになりました。
 ――加護亜依のタメゴト

ののは、のん・すとっぷ! なのれす。てへてへ♪
 ――つじのぞみのためごと




好きでもない奴につきまとわれ(しかも複数)、好きだった人は大魔王で、
チビッ子2人は鬱陶しいし、頼れるはずのリーダーは全く頼れない。
卒業しちゃった紗耶香や裕ちゃんに相談するワケにもいかない。
そんな日々を過ごしていたあたしは娘。不信に陥ってしまった。

だが、娘。の中で、唯一あたしが信頼できるヤツがいる。
それは……。

「おーっす、圭ちゃん!」

石川とまではいかないけど、甲高い声が背後でしたかと思うと、突然背中に衝撃が走った。
どうやら、ひっぱたかれたらしい。
この行動からして、もうわかったでしょ?

「いってーよ、矢口」
3 名前:大ピンチランナー(2) 投稿日:2001年09月07日(金)15時59分11秒
「ごめーん、キャハハ」

特に悪びれるでもなく笑う矢口。
短気で怒りっぽいあたしだが、なぜかコイツは憎めない。
同期だから、っていうのもあるからかもしれないけど。

「はぁ……いいよね、矢口は。なーんにも悩み無さそうだし」
「何ぃ〜? しっつれーだねぇ、矢口にだって悩みぐらいあるよ」
「へぇ、どんな?」
「………。」

矢口は、うーん、と腕を組んで考え込んだ。

「……ない」
「あはははは」
「笑うなぁ〜!」

顔を真っ赤にして怒る矢口。
ああ、平和だ。
平和すぎて、この後が怖い。

いつもの楽屋の中。
例によって一番早く到着しているのはあたし。
そして、今矢口が入ってきた。
もういいよ。
矢口だけでいいよ。
他のメンバーは入ってこなくていいから。
あたしら2人で『モーニング』やってくから。他の7人は『娘。』で活動して。

……ん? 待てよ。名前的には『娘。』の方がいいかしら?
4 名前:大ピンチランナー(3) 投稿日:2001年09月07日(金)16時01分12秒
などと、どうでもいいような事を考えていたら、

「そ、そういう圭ちゃんは何で悩んでるんだよ」

半ば焦ったような感じで矢口が訊いてきた。
おのれ、逃げたな。
あたしはため息まじりに言った。

「……モテる女はつらいのよ」
「はぁ?」

小馬鹿にしたような返事が返ってきた。
ちくしょう。

「アンタね、あたしにケンカ売ってるワケ?」
「めっそーもない。元ヤンの圭ちゃんに勝てるワケないもん」
「誰が元ヤンよ」
「さぁ、誰だったかなぁ」

こいつ……。
だんだん腹が立ってきた。
5 名前:大ピンチランナー(4) 投稿日:2001年09月07日(金)16時04分48秒
「で? 圭ちゃんは誰にモテてるの?」

またいきなり話を変えられた。
突然だったので、不覚にも反撃のチャンスを失ってしまった。

「……メンバーよ」
「はい?」
「娘。のメンバーだっての!」

怒鳴ると、矢口は目を丸くして固まってしまった。

「え、だって、娘。のメンバーって…女の子……」
「石川と吉澤となっつぁんがあたしにベタボレなのよッ!」
「なにぃ〜〜〜!?!」

矢口は素っ頓狂な声を上げた。
無理もないだろう。
あたしだって、娘。内恋愛なんてありえないと思ってたし。

「やぐ……おわっ!?」

顔を上げると、矢口は肩をわなわなと震わせていた。
目からはとめどなく涙が流れている。
げ……マスカラも一緒に流れてる。
6 名前:大ピンチランナー(5) 投稿日:2001年09月07日(金)16時07分34秒
まぁ、矢口の厚化粧の事なんてどうでもいい。

「ちょっと、何泣いてんのよ」
「……さん」
「え?」
「ゆるすわぁ〜ん!!!」

矢口はがばっと立ち上がった。
そして、キッとあたしを睨むようにして見た。
思わずひるんでしまう。

「……圭ちゃん。それ、いつから?」
「いつから、って?」
「なっちが圭ちゃんの事好きになったの」
「っと……」

あたしは目まぐるしく流れていった日々を回想した。
そして、運よく『その日』を思い出すことができた。

「アレだ。カオリに相談した次の日からだ」
「やっぱり……」
「やっぱり、って、何か知ってるワケ!?」

矢口の肩を掴む。

「!?」

硬い!
異常に硬い!
矢口のヤツ、あんまり肩コリじゃなかったような記憶が……って、
こりゃあどう考えても人間の肩じゃないぞ。
そう、例えるなら……金属だ。

「矢口、アンタ……?」
「……圭ちゃん、笑わないで聞いて」

矢口は急に神妙な顔つきになった。
あたしはゴクリと唾を飲んで、それに頷いた。

「カオリと矢口はね、22世紀からやって来たヒト型ロボットなんだ」
7 名前:愛菜 投稿日:2001年09月07日(金)16時46分39秒
移転したんですか?
ヤス萌え〜で超超超いい感じです!!(古いかもw)
ガムバッテください!!
8 名前:読む人 投稿日:2001年09月07日(金)19時22分19秒
移転ですか。リーダーはいいとしても、知さんまでロボットとは。。。
( `.∀´)ピンチ時に『Ctrl+Alt+Delete』と叫ぶ展開キボンヌ(w
ではでは、頑張ってくださいまし〜
9 名前:ちびのわ 投稿日:2001年09月08日(土)00時19分16秒
あははは★爆笑っす!!
いや〜、ついてきてしまいました(W
矢口の異常な硬さに今まで気付かなかった
( `.∀´)に萌え〜
10 名前:はじめてさん 投稿日:2001年09月09日(日)01時52分10秒
ロボットだったのか・・・。
よく叩かれて無事だったなあ、圭ちゃん。
11 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月09日(日)15時19分16秒
意表をつく展開だ(w
12 名前:てうにち新聞新入社員 投稿日:2001年09月10日(月)19時14分41秒
そのとき意外な人物が『意外な一言が…』(ガチンコ風)
よく思い付きますね〜
13 名前:しえしえ 投稿日:2001年09月15日(土)03時32分36秒
紫板の方から、一気に読ませていただきました。
( `.∀´)サイコー(w
作者さん天才!
14 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年09月17日(月)11時51分13秒
>愛菜さん
あれ? 名前がデフォルトに(w お互いに頑張りましょうね♪

>読む人さん
ギクッ(w

>ちびのわさん
おお、ついて来てくださいましたかっ!
スキンシップの多いヤッスーが気づかなかったのは……ヤッスーであるがゆえ(謎

>はじめてさん
それは……えーと、ヤッスーであるがゆえ(汗

>名無し読者さん
さすがに矢口までロボだとは誰も予想してませんでしたね(w
してやったり……くふふ。

>てうにち新聞新入社員さん
いつもその時の思いつきで書いてるんで、その分ツッコミを入れられると弱いのれす(^^;

>しえしえさん
褒め過ぎです(w せめて「天災」としてください(謎
15 名前:大ピンチランナー(6) 投稿日:2001年09月17日(月)11時53分44秒
「はぁ?」

笑いはしなかったが、思いっきり馬鹿にした口調で言った。
しかし、いつもならこれで怒るはずの矢口なのだが、表情が変わっていない。
……ちょっと、マジ?

「信じてって言ってもムダだと思うけど……」

矢口は淡々と話し始めた。

「カオリは元々欠陥ロボットで、廃棄処分されそうになった所を
 辻の子孫にあたるのの太くん家に引き取られたの。
 それで、一族史上最も功績を残したご先祖様に会ってみたいって事で
 この時代にやって来て娘。に入って、辻が入ってくるのをずっと待っていたの」
「………。」

あたしは口をぽかんと開けたまま放心していた。
冗談にしてはタチが悪いが、対象が対象なだけにあながち嘘とも言い切れないのだ。
ほら、カオリって、なんでもアリだから……。
16 名前:大ピンチランナー(7) 投稿日:2001年09月17日(月)11時54分18秒
「辻と出会ってからのカオリって、本当幸せそうでさ……矢口も嬉しかったんだ、マジで」

矢口は感極まって目頭を押さえた。
ち、ちょっと待て。

「じゃあ、矢口は何なワケ?」
「矢口はね、カオリにもしもの事があった時のための救済ロボット。別名は『ミニド――」
「も、もういい! もう分かったから!!」

なんとなくその先を聞いてはいけないような気がして、慌てて話を切った。
17 名前:大ピンチランナー(8) 投稿日:2001年09月17日(月)11時55分27秒
「と、ところで矢口。カオリとなっつぁんに何の関係があるワケ?」
「そう、それだよ。……ねぇ圭ちゃん、変だと思わない?」
「何が?」
「なっちの事。ほら、なっちってさ、ホンッッット普通の女の子でしょ?
 いくら出会いが少ないからと言って、グループ内恋愛なんかには走らないハズだよ」
「……確かに」

最近のとんでもない出来事のおかげであたしは『普通』を忘れかけていたが、
冷静になって考えてみれば、矢口の言う通りだ。
なっつぁんはどっちかというと同性愛否定派だろう。
そのなっつぁんがよりにもよってあたしに走るとは、天地がひっくり返ったとしてもありえない事だ。
……ちょっと寂しいが。

「――で、カオリが何かしたに違いない、って事か」
「そ。圭ちゃん、カオリから何か貰わなかった?」
「うん。アロエの苗貰った」
「アロエの苗? う〜ん、それだけじゃちょっと……。何か他に言ってなかった?」
「なんか、悩み事を言えば言うほど育つ花、って。アロエリーナそのものよね」
「ア……『アロエリーナ型のぞみ実現機』だぁ〜〜〜!!!」

矢口はまた素っ頓狂な声を上げた。
18 名前:大ピンチランナー(9) 投稿日:2001年09月17日(月)11時56分11秒
「何それ?」
「圭ちゃん……冷静に聞いて」
「冷静だっての」
「あれは、人に言えない悩みを打ち明けるための道具じゃないんだ。
 悩みを何らかの形で解消してくれる道具なんだよ〜!」
「なに〜〜〜!?!」
「圭ちゃんは、メンバーに好かれて困ってる、って言ったの?」
「違う…『あたしはそっちのケは無いのに、みんなが迫ってくる』って……」
「ありゃりゃりゃりゃ……とにかく、この際全部話すよ。
 カオリは欠陥品だってさっき言ったけど、カオリの出す道具も全部欠陥品なんだ。
 多分、あのアロエリーナは圭ちゃんの心の奥深くに潜在していた
 『そっちのケ』を引き出しちゃったんだと思う。自覚症状とかない?
 メンバーの誰かをカワイイとか、かっけーとか思ったり」
「………。」

あたしには、はっきりとした自覚症状があった。
はたして、言うべきだろうか?

……後藤の事を。
19 名前:大ピンチランナー(10) 投稿日:2001年09月17日(月)11時57分02秒
少し迷ったが、今最も頼れるのは矢口なので、正直に打ち明けることにした。

「なるほど、ごっつぁんかぁ」
「うん……あたしも何かおかしいとは思ってたんだよね。
 だって、今まで何の感情も持ってなかったのに、いきなり……だもんねぇ」
「まったく、欠陥品はホントタチ悪いね。あと、なんかない?」
「そうねぇ……あ、そうだ。理性が保てなくなってるような気がしてる。なんとなく」

それは前からだが。

「マジ? 理性のカタマリのような圭ちゃんが……そ、そうか!!!」

矢口は目をまんまるく見開いた。

「どうした?」
「あの機械は、圭ちゃんのその理性を逆手に取ったんだ!」

いや、だから違うって。

「だから圭ちゃんは……」
「……あのー」

矢口は一人で勝手に納得してしまった。
まぁ、そう考えられるのならそう考えたいものだ。

しかし、最初の石川の件に関してはどうだろうか。
あの時はカオリはまだあたし達の関係に干渉していなかったはず。
なのに、あたしは理性が抑えられなくなってとんでもない事をしでかしてしまった。
うーむ……なぜだ?
20 名前:大ピンチランナー(11) 投稿日:2001年09月17日(月)11時57分38秒
「でも、それだけだとなっつぁんがあたしにホレた理由にはならないはずだけど?」

疑問を抱えたまま、あたしはもう一つの謎を投げかけた。

「うん、それが問題なんだよね。圭ちゃんにはそういう効果が出たワケだけど
 なっち自身には何も問題ないワケだし」
「……あ、そういえば」

あたしはポケットの中に手を突っ込んだ。
……そして、青くなった。

「はぅぅ……香水もれてるぅ」

ポケットから手を出した途端、ラベンダーの香りが辺りに舞った。
矢口は一瞬その匂いに眉をひそめ、はっとして鼻をつまんだ。

「圭ちゃん! その香水、しまって!!」
「へ?」
「早く!!!」
「は、はいっ」

香水を密閉して、カバンにしまう。
ズボンごと取り替えるワケにもいかないので、矢口のアドバイスで香水の染みた箇所に水をつける。
それから、換気扇をフル活動させる。

「場所変えよ。ここ、もうヤバいから」

あたしは訳もわからず、矢口に手を引かれてその場を後にした。
『使用禁止』の貼り紙を楽屋のドアに貼って。
21 名前:大ピンチランナー(12) 投稿日:2001年09月18日(火)10時49分53秒
場所をスタジオのロビーに変える。
あたしと矢口は向かい合ってソファーに座った。

「……圭ちゃん。大変な事だよ、コレは」

矢口は重苦しい表情で言った。かなり不安を煽る口調だ。

「あの香水は、22世紀最大とも言われているひみつ道具『ココロコロン』っていうんだ」
「ひみつ道具?」
「ソコは気にしないで」
「う、うん」
「で、その道具なんだけど……強烈な媚薬入りのホレ薬なんだ……」
「マジっすか――――!?」
「しーっ! 声がおっきいよ!!」

そういう矢口の声も相当デカい。

「お2人で何話してるんですかぁ?」

案の定、すぐにキンキンした声が耳に突き刺さった。

「「あっちいけ!!!」」

2人の声が見事に重なった。
あたしはともかく、矢口までこう言ったのは何故だ?

「ひ、ひどいですぅ、2人でよってたかって石川を……」
「ぅわぁちょ〜〜〜っ!!!!!」

矢口が問答無用といわんばかりに蹴りを放つと、石川は泣きながら吹っ飛んでいった。
もちろんのこと、あたしと矢口は

「フェードアウトぉ〜」

という声を聞き逃さなかった。
22 名前:大ピンチランナー(13) 投稿日:2001年09月18日(火)10時51分08秒
「で、何だったっけ?」
「ココロコロンとかいう道具の話」
「あ、そうだ。……あれの効果の続きなんだけどね、
 香り自体はすぐに消えるんだけど、その人に一度付着した物質はとれなくなってるんだ。
 その上、重ね効果も有効。説明書に書いてなかった?
 『効果抜群のため、使用するのは四週間に一度に控えてください』って」
「だ……ダ●キンのお取り替えと同間隔で良かったの!?」
「ダ●キンって……ま、分かりやすく言えばそうだね。ん? まさか……」
「ええそうよ、説明書なんか無かったわよッ!!!」
「………。」

矢口はしばし呆然とし、

「……ご愁傷様」

合掌した。

「見捨てるなぁ〜〜〜〜〜ッ!!!」

あたしは半泣きしながら矢口の肩をガクガクと揺さぶった。

「わわわわ、分かったって。落ち着け圭ちゃん!」
「これが落ち着いていられるかってんでい、べらんめえ!」
「なんで江戸っ子口調なんだよぉ〜!!!」
23 名前:大ピンチランナー(14) 投稿日:2001年09月18日(火)10時51分42秒
その後、あたしはなんとか冷静さを取り戻した。

「ったく……圭ちゃんは普段冷静だから暴走すると恐ろしいね」

矢口はやれやれ、といった表情で言った。

「ひょっとしなくても、毎日つけてたっしょ?」
「……そうよ。しかも体に直接」

だからなっつぁんはあたしの首のあたりの匂いを嗅いでいたのだろう。
やけに色っぽい表情だったし。
高潮した頬、どこか焦点の定まっていない瞳、微かに濡れた唇から漏れる吐息……。
あの時の事を思い出してちょっとドキドキしてしまった。

「だったら相当ヤバいよ。もうすぐハロプロ始まるし、娘。以外のメンバーに好かれちゃう危険だってある」
「………。」

あたしは真っ青になった。
みっちゃんや松浦亜弥ちゃんならともかく、
メロン・シェキドルやらの多人数ユニットで迫られた日にゃあ……。
想像できない。いや、したくもない。
24 名前:大ピンチランナー(15) 投稿日:2001年09月18日(火)10時52分15秒
「とにかく、できるだけメンバーとの接触は避けて。
 で、娘。以外のメンバーとは活動しない方がいい」

矢口はそう言うが、仕事第一のあたしにとってそれはあまりにも過酷な事だ。
それに、メンバーとの接触を避けるというのはまず無理だ。
娘。だけならまだいいのだが、あたしにはプッチモニがある。
まぁ、吉澤と後藤とは前にひと悶着あったから、
何も事情を知らないであろう他のメンバーよりはマシなのだが。

「分かったよ。仕事を休むってのは出来ないけど、とにかく頑張ってみる」
「圭ちゃんならそう言うと思ったよ。……でも、くれぐれも無理しないでね。
 もし何かあったら必ず矢口に話して」

あたしは笑顔で頷いた。
やっぱ頼れるわ、矢口♪

心強い仲間を得た気分だった。
……ん? ところで、矢口は最初なんで怒ってたんだ?

………。
ま、いいか。
25 名前:大ピンチランナー(16) 投稿日:2001年09月18日(火)10時52分55秒
とりあえず楽屋に戻ることにした。
だいぶ時間も経ったので、香水の匂いも完全に消えている頃だろう。
長い廊下を歩いて、つきあたりにあるのが楽屋……なのだが、
誰かが柱に体を預けている。

誰だ?
あたしは目が悪いので、それが誰だかよく分からない。
ただ、背は低めのような――

「辻?」

隣にいた矢口が口を開いた。
辻? はそれに気づくと、たたたっとあたし達の元へ駆け寄ってきた。
あ、ホントに辻だ。
おや? なんか、涙目になってるぞ。

「どうしたの?」
「あ…あいぼんがぁ……」
「加護? 加護がどうかしたの?」
「がくやに『りつにゅうきんし』ってかいてあるのに、なかにはいっちゃったんれす……。
 それで、ずっとまってたのに、もどってこないんれすぅ……」
「「なにぃ〜〜〜!?!」」
26 名前:10 投稿日:2001年09月19日(水)03時17分31秒
前々から読んでいます。
ドタバタっぷりが大好きです。
がんばってくださいね。
27 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年09月19日(水)14時31分20秒
私もつじつま合わせでドタバタしています(w
なるべく頑張りま〜す♪(ヲイ
28 名前:大ピンチランナー(17) 投稿日:2001年09月19日(水)14時32分16秒
 〜辻の回想〜

「なんや? この貼り紙」
「『たちびときんし』だって」
「『たちいりきんし』やっちゅうねん」
「てへ」
「せやけど、ここ楽屋やん? 入られへん」
「みんな、どこにいるんだろ?」
「う〜ん……ちょっと、覗いてみよっかな?」
「え、だって……」
「ええやん、ちょっとぐらい。『入るな』って言われたら入りたくなるのが人情ってモンやで」
「よくわかんない……」
「それやないんなら、実はもうみんな中で待っとって、ウチらを騙そう思うとるのかもしれへんで」
「そっかぁ」
「よっしゃ、ののはここで誰か来ないか見張っといてぇな」
「りょーかい!」
29 名前:大ピンチランナー(18) 投稿日:2001年09月19日(水)14時33分31秒
「――れ、げんざいにいたるのれす」
「「なるほど……」」

後でお説教ね。
……って、問題はそんな所じゃない。
あたしと矢口は顔を見合わせ、同時に青くなった。

「もしかしたらさらりーまんのおばけにさらわれちゃったのかもしれないのれすぅ」

今にも泣きそうな辻。
矢口は辻をなだめながら、緊張した面持ちで言った。

「不測の事態ってヤツね……」
「だね……。圭ちゃん、だったら一刻も早くここを離れた方が――」

その時、矢口の背後でゆっくりと楽屋の扉が開いた。
恐怖に顔が引きつる。

「あいぼん!」
「「か、加護……」」


保田圭(20)、絶体絶命。
30 名前:パスカル 投稿日:2001年09月20日(木)10時14分03秒
保田さんのパニックぶりが楽しいです。
被害者キャラやっすーに合掌。
31 名前:林檎 投稿日:2001年09月26日(水)21時28分06秒
マジ爆笑!(笑)
どうなる、加護!さらりーまんのおばけ(辻姉文子様部屋に生息)は
どうなる!?(出てこないって)
32 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年09月28日(金)10時03分51秒
>パスカルさん
( `.∀´)<被害者キャラ……恐ろしいほど的確な言葉ね
(*^▽^)<保田さん、私が守ってあげますからね!(自覚ナシ

>副会長
ガングロ姉ちゃんか(w
またネタとして吸収させていただきます♪(ヲイ
33 名前:大ピンチランナー(19) 投稿日:2001年09月28日(金)10時04分25秒
「やぁすださぁぁぁんっ♪」

加護はあたしの姿を確認するや否や、両手を広げてダイブしてきた。

「ひいっ!」

あたしは情けない声を上げて、腕で顔をかばった。
……が、いつまでたっても衝撃がやってこない。
恐る恐る目を開けると……。

「圭ちゃん、逃げて!」

矢口が加護にカニ挟みをかけ、そこから素早くS.T.Fに変化した。
なんでそんな技ができんのよ、アンタ……。
知ってるあたしもあたしだけど。
とにかく、助かった。

「サンキュー、矢口!」

なにがなんでも加護から逃げきらなくては。
矢口ってわりと非力だから、脱出されるのは時間の問題だろう。
あたしは全速力で廊下を逆走した。
34 名前:大ピンチランナー(20) 投稿日:2001年09月28日(金)10時05分04秒
しかし、こういう時に限って邪魔者は現れるものだ。

「保田さ〜ん♪ やっと会えましたぁ♪」

石川があたしの前に立ちふさがった。

「どけえぇぇぇ〜〜〜〜〜っ!!!!!」

あたしは身を低く構え、タックルをかました。
石川は、

「なんでですかぁぁ〜〜〜っ」

と、泣きながら空の星となった。

まず一人。
邪魔者は全部で三人だ。
息をはずませながら、あたしはひたすら走る。
その時、廊下の向こうから何かが猛スピードで突っ込んできた!!!

しかし、あたしは恐ろしいほど冷静だった。
跳び箱の要領でうまく『それ』をやりすごした。

「ぶひ〜〜〜っ!」

ホントにイノシシのような声を上げて、『それ』は消火器に突っ込んでいった。
あたり一面が真っ白になる。
これで二人目。
視界が悪くなってしまったが、まぁ仕方ない。
あたしはひたすら走る。
35 名前:大ピンチランナー(21) 投稿日:2001年09月28日(金)10時05分41秒
突如、目の前に背の高いシルエットが浮かび上がった。
吉澤か!?

「圭ちゃん、今度のハロプロ――」
「どけいっ!」

あたしは問答無用でタックルをかました。

「な、何するのぉ〜〜〜!?!」
「へっ?」

よ〜く目をこらして見てみた。
飛んでいったのは……メロン記念日・村田めぐみ。

「ご、ごめ〜ん!!!」

あたしは空に向かって手を合わせた。
ううっ、関係ないコまで巻き込んでしまった。
36 名前:大ピンチランナー(22) 投稿日:2001年09月28日(金)10時06分13秒
そして、またもや背の高いシルエットが目の前に浮かんだ。

「はぁ〜い♪」

目測身長162.5センチ。
今度こそ間違いない、吉澤だ!

「うりゃあああ〜っ!!!」

全体重を乗せて、あたしはぶちかました。
手ごたえ十分!

「お〜ぅの〜ぅ!」

吉澤は雲の上まですっ飛んでいった。

「よっしゃ!」

あたしはガッツポーズした。
これでもう邪魔者はいない!


その時、あたしは突然後ろから抱きすくめられた。

「つ〜かま〜えた♪」
「!?!」

な、なんで、コイツが……!?
37 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月30日(日)00時38分08秒
ん?圭ちゃんの驚きようからすると…誰?
てか、この話というかシリーズに、後々でも新メンとかって出てきますか?
38 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月01日(月)16時08分32秒
さぁ、誰でしょう(ヲイ
新メンはもちろん出てきますよん。時期的にもそろそろ出したいんですけど、
全然キャラが分からないんで最後の方に回そうと思っちょります。。。
39 名前:大ピンチランナー(23) 投稿日:2001年10月01日(月)16時10分23秒
「保田さぁん、探しましたよぉ♪」

それはまぎれもなく吉澤だった。
でも、さっき吉澤は確かにあたしのタックルで飛んでいったはず……。

あたしは、ふと振り返ってさっきの場所を見てみた。
ケーキがそこら中に散乱している。

(アヤカだ!!!)

うわぁ、ごめ〜〜〜ん!
ちくしょー、なんでアンタら身長同じなのよ〜!!!

「ふふふ…梨華ちゃんはいないし、周りからは何も見えないし……最高っすね♪」

何が最高なのよ!
あたしはなんとか逃れようと暴れた。
ううっ、ダメだ。
コイツ、とんでもなく力が強い。

「だめですよ、逃げちゃ。せっかくまた2人きりになれたのに。
 ……今日は、帰しませんよ」

吉澤は耳元で囁いた。
ちょっとゾクッとしてしまった自分が哀しい。
40 名前:大ピンチランナー(24) 投稿日:2001年10月01日(月)16時12分11秒
(助けてぇ、矢口ぃぃぃ〜〜〜!!!)

あたしは心の中で叫んだ。
するとその瞬間、空がまばゆく輝き、光を纏った何かが降りてきた。
吉澤はただ唖然とその光景を見つめている。
あたしは目を輝かせた。

ああ、神様ってホントにいたんだ!
ありがとう神様、これからはちゃんと信じます!

「その人を放しなさい」
「「はい?」」

あたしと吉澤は同時に間抜けな声を出した。
だって、その神様は……アニメ声だったから。
41 名前:むぁまぁ 投稿日:2001年10月01日(月)21時29分29秒
さいあっしも前から読んでます。
しかし最高ですね。
笑いすぎてカタハラが痛いです。
オマヌケなよっすぃ〜がイイ!
42 名前:名無し 投稿日:2001年10月01日(月)23時57分14秒
おもろいし、うまいね。
他とは一線を画すわ。
43 名前:パスカル 投稿日:2001年10月04日(木)14時41分03秒
アニメ声の神様,ヤッスーを助けてやって…
そして助けた後は襲わないで(無理

あ、でもこのアニメ声の神様は梨華ちゃんじゃないのかな?
「その人」なんて梨華ちゃんはいわないし。
44 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月10日(水)11時47分17秒
「アヤカの突撃され英会話」ってところでしょうか?
45 名前:ちびのわ 投稿日:2001年10月15日(月)00時42分30秒
ホントおもしろいっす!
更新待ち遠しいですわ〜。
頑張ってくらはい〜
46 名前:ムニュ 投稿日:2001年10月15日(月)16時32分35秒
すいません、RPGツクールに夢中になって放置してました(^^;

>むぁまぁさん

ありがとうごじゃいます♪
腸捻転にはお気をつけください(w

>名無しさん
作者の頭の悪さが他とは一線を画していると思われ(w
私は描写がまだまだなんで、これからも努力していきたいと思っちょります。

>パスカルさん
えっ、石川ってそういう言い方しないんすか!?!
え、えーと、じゃあアリって事にしてください(滝汗

>名無し読者さん
うまい!(w
山田君、座布団6枚!!!

>ちびのわさん
ありがとうごじゃいます♪
やっとこさ今日更新するんで、これからも見守ってやってください。。。
47 名前:大ピンチランナー(25) 投稿日:2001年10月15日(月)16時33分33秒
どうやら、光を纏っていたように見えたのは怒りの炎だったらしい。
神様……いや、石川はすんごい目つきで吉澤を睨みつけている。

「よっすぃ〜……保田さんを放して」
「ヤだ。せっかく捕まえたのに」
「この際石川でもいいわ。助けて!」

すると、石川は一転してあたしに笑顔を向けた。

「待っててくださいね、保田さん。必ず助けてあげますから。そして、私と……」

石川はその後は口に出さず、うっとりした顔つきになって
何やら危険な妄想を広げている。

……嫌だ。
コイツに助けられるのも嫌だぁぁぁ!!!
48 名前:大ピンチランナー(26) 投稿日:2001年10月15日(月)16時34分08秒
「だって…せっかくまた私の所に来てくれたのに、今また逃がしたら……。
 保田さん、きっともう戻ってきてくれないもん……」

吉澤は切なそうな顔をし、あたしに回した腕に力を込めた。

……ちょっとだけ、キュンときてしまった。
かわいいじゃん、吉澤……。

しかーし!
これはカオリのひみつ道具のせいだ。
決してあたし自身の気持ちじゃない……ハズ。

「あーっ! ダメですよ、保田さん!!
 今、ちょっと『よっすぃ〜可愛いじゃん』って思ったでしょ!!!」

ギクッ。

「隠してもムダですよ。保田さんの事なら、私は何でも分かるんです」

石川は自分で言っといて赤面している。
そして、また妄想の世界へ旅立った。

……頼む。
マジで誰か助けて。
49 名前:大ピンチランナー(27) 投稿日:2001年10月15日(月)16時34分48秒
「私だって、保田さんと梨華ちゃんの関係は知ってるつもりだよ。
 でも……好きなんだもん」

ううっ。
かわいいぞ、吉澤ぁ!

しかし、石川はあくまで挑戦的だ。

「私と保田さんの何を知ってるっていうの?」
「………。」

吉澤は唇を噛んだ。
なんか、あたしまでせつなくなってきたぞ。

「石川……もうやめなよ」
「えっ?」
「これじゃ可哀相すぎるよ」

あたしは吉澤の手に自分の手を重ねた。
吉澤はそっとあたしの手を握り返してきた。
くっ……カワイイ。
50 名前:大ピンチランナー(28) 投稿日:2001年10月15日(月)16時35分23秒
「そんな……保田さん、よっすぃ〜をかばうんですか?」
「や、そういう訳じゃ」
「……くすん」
「げ……」

石川は、あろうことか泣き出してしまった。

「保田さんのばかぁ! 浮気者〜〜〜!!!!!」

石川はくるっと背を向け、空に戻っていった。
……ええっ!?

「……保田さん?」

唖然としているあたしを、心配そうに吉澤が覗き込んだ。
アンタは何で動揺してないのよ……。

「ねぇ、もういいでしょ?」

あたしは下を向いた。

「あ、すみません。……でも、もうちょっとだけこうさせてください」

吉澤は目を閉じ、ぎゅっとあたしを抱きしめた。
ヤバいな……今日の吉澤、なんか異常に可愛く見える。

その時!!!

「やっと追いついたぁ〜〜〜♪」


…。

……。

………。


わ、忘れてたぁ!!!!!
51 名前:ちびのわ 投稿日:2001年10月16日(火)23時28分46秒
あー、ホントにもう☆
ムニュさんのは群を抜いておもしろすぎるっす〜☆
52 名前:むぁまぁ 投稿日:2001年10月18日(木)17時31分31秒
おマヌケよっすぃ〜に萌えなお圭さんはイイ!
ホント最高!
53 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月19日(金)16時39分15秒
更新スピードが落ちまくりだわ。精進精進。。。

>ちびのわさん
だから褒めすぎですって(w

>むぅまぁさん
(0^〜^0)<保田さんゲットだぜ!
(;`.∀´)<………………
54 名前:大ピンチランナー(29) 投稿日:2001年10月19日(金)16時40分16秒
「あいぼん……?」

吉澤が怪訝そうな顔で加護を見つめる。
あたしはささっと吉澤の後ろに隠れた。

「保田さん?」
「吉澤、加護を追い払ってくれたらイイ事してあげる!」
「イイ事!?」

吉澤の目がギラリと光った。
何を想像してるのかは考えたくないが、とにかく今は加護を撃退せねば。

「おやすいご用っすよ……」

吉澤は首と手の骨をパキパキ鳴らし始めた。
ち、ちょっと。
まさか血を見る事にはならないわよね?

「邪魔するんなら、ウチも手加減せぇへんで」

加護も関西弁まる出しで吉澤と対峙する。
こわっ……。
55 名前:大ピンチランナー(30) 投稿日:2001年10月19日(金)16時40分49秒
「ぅらあああッ!」

吉澤が大声を上げて加護に殴りかかる。
しかし加護は素早く身をかわし、水面蹴りに近い足払いをかける。
吉澤は尻餅をついたが、すぐさま立ち上がって構えを直す。
加護は一旦後ろに飛び退き、体勢を立て直した。
じりじりと間合いを詰める二人……って、
なんであたしが異種格闘技戦の実況中継しなきゃいけないのよ!

こんな事してる場合じゃないわ。
なんとかスキを見つけてここから逃げ出さないと……。

「やるね、あいぼん……私のパンチを避けた上に反撃するなんて」
「技に入るまでのモーションが大きすぎるんや、よっすぃ〜は」

な、なんなんだ、この二人は!

「「勝って、保田さんを私(ウチ)のものに……!」」
「お前ら勝手な事抜かすな〜ッ!」

二人はじっと睨み合っていたが、吉澤は突然奇妙な構えをとった。

「この技使うのは『I WISH』以来だね。
 危険すぎる技だから今まで封印してたけど……今、封印を解くよ。私は絶対に勝つ!」

吉澤はそう言うと両手を前に突き出し、叫んだ。

「か●はめ波ッ!!!!!」
56 名前:しえしえ 投稿日:2001年10月20日(土)00時36分17秒
おぃおぃ、マジかよ(w
か●はめ波かよ(w

57 名前:LINA 投稿日:2001年10月21日(日)20時32分58秒
おもしろすぎる・・・・
会長サイコーーー!!!(w

コソーリと応援してます♪(w
58 名前:44 投稿日:2001年10月24日(水)12時26分07秒
ムニュさんに座布団もらっちゃった! 大歓喜。

か●はめ波に対して、あいぼんは何を使うのでしょうか?
59 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月24日(水)16時15分51秒
>しえしえさん
マジっす(w

>LINAさん
アレはこの話さっさと終わらせてsageで書くことにしました(w
私もLINAさんを応援してますよ〜♪ こっちは大胆に(w

>44さん
座布団でよければいくらでも差し上げます(w
さあ、あいぼんはどう対処するんかな?(ナレーションのお姉さん風)
60 名前:大ピンチランナー(31) 投稿日:2001年10月24日(水)16時18分08秒
吉澤の手が激しく光り、強大な気の塊が加護めがけて放たれた。
しかし、それが当たるその刹那、加護の姿が消えた。

「!?」

吉澤が目を見開く。
あたしもキョロキョロと周りを見回すが、視界が悪いのと眩しいのとで
まったく辺りの様子が分からない。

その時、かすかに声が聞こえた。

「お〜い〜し〜い〜牛乳〜のむのだぴょ〜ん♪」
「!!!」

吉澤がばっと後ろを振り返った瞬間、そこに加護の姿が現れた。
そして、間髪入れずに加護は二段蹴りを繰り出した!
不意をつかれた吉澤は、それをもろにくらってしまった。
ズドン、ズドンという低い音があたしの所まで届く。
その音からして、見た目なんかよりもとてつもなく重い蹴りなのだという事がよく分かる。
ゆっくりと膝から崩れ落ちる吉澤。

「ぐ…ぅ……。保田、さん…すみま、せん……」

吉澤はそれだけ言うと、完全に崩れ落ちた。
61 名前:大ピンチランナー(32) 投稿日:2001年10月24日(水)16時21分09秒
「吉澤……」

あたしは誰に言うでもなく呟いた。
そして、自分の声で我に返った。

「!!! 逃げなきゃ!」

なんであたしは律儀に実況中継してたんだ!

あたしは自分のアホさ加減に呆れながら、再び走り始めた。
すぐ背後に迫る加護の気配を感じながら……。



視界は相変わらず最悪。
イノシシなっちが消火器に突っ込んだせいで、白い霧の中、なーんにも見えない。
しかも、さっきの吉澤の技のせいで目がまだくらんでいる。
さらにあの技が外れたもんで、流れ弾が2コ目の消火器を破壊した。

ねぇ、神様……。
あたし、何か悪い事した?
悪い事したんならちゃんと償うから、だから……。
この状況を、なんとかしてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!
62 名前:大ピンチランナー(33) 投稿日:2001年10月24日(水)16時37分35秒
すると、目の前に人の影が現れた。
もう勘弁して…助けて……。

「あれ〜? けーちゃん?」

しかも最悪。
神様どころか、大魔王が出てきた。

……いや、待てよ?
これは使えるかもしれない。

「ごっつぁ〜ん、助けてぇ〜〜〜っ!!!」

あたしは後藤に抱きついた。

「なーに? またアタシに手出すの?」
「ち、違うっ! とにかく助けて!!」
「誰から?」
「だから……あっ!」
「保田さん、もう逃げられませんよ……って、あれ? 後藤さん?」
「ん〜? もしかして、加護ちゃんの事言ってたの?」

あたしはこくりと頷いた。
すると、後藤は突然笑い出した。

「何よ!」
「アハハハハ……だって、けーちゃんが加護ちゃんに追われてヒィヒィ言ってるなんて面白いじゃん」

こ、こんにゃろ〜……。
63 名前:大ピンチランナー(34) 投稿日:2001年10月24日(水)16時38分55秒
「で? 加護ちゃんはなんでけーちゃんを追っかけてんの?」

後藤が訊くと、加護は途端にモジモジしだした。

「え…だって…保田さんの事、好き、だから……」

後藤は一瞬あっけにとられていたが、

「あっははは! けーちゃん、よかったじゃん。こーんなカワイイ彼女ができて♪」

大爆笑している。
くそぅ。
何の解決にもなってないじゃん!

「や、だから、後藤さ……」

あたしは憐れみを請うような視線を後藤に向けた。
すると後藤はようやく状況を察したのか、怪しい笑みを浮かべた。
……なんか、ものすご〜くヤな予感。
64 名前:大ピンチランナー(35) 投稿日:2001年10月24日(水)16時40分20秒
後藤は加護の肩にポンと手を置いた。

「……ね、加護ちゃん。けーちゃんの事好きなのはわかったよ。
 でもね、ほら」

後藤はあたしの方を向いた。加護も一緒になって振り向く。

「けーちゃん怖がってんじゃん。好きな人怖がらせちゃダメでしょ?
 だからさ、今日のところはちょっとカンベンしてやってくんないかな?」

優しく言い聞かせるように、後藤は加護に言った。
相変わらず口だけは達者だ。
加護はしばらく俯いて黙っていたが、

「……分かりました。
 でも、忘れちゃダメですよ。加護は保田さんの事がだいすっきですよ〜!」

笑顔を見せて、加護は廊下を引き返していった。

「はぁ〜……」

一気に気が抜けた。
あたしはその場にへたり込んでしまった。
65 名前:大ピンチランナー(36) 投稿日:2001年10月24日(水)16時44分33秒
「大丈夫?」

後藤が手を差し出してきた。
やっぱいいヤツだわ。………………好き♪
……って、オイ!
またホレてどーすんだ!!!

「ん、大丈夫……なんとか。助かったわ、ごっちん」

後藤の顔は見ないようにして、手を取って立ち上がろうとした。
……が、手を取ろうとした瞬間に引っ込められた。
思わずバランスを崩しそうになる。

「ちょっと、何すんのよ!」
「ほ・う・しゅ・う♪」

後藤は目を細めて笑った。

「………。」


こ、この悪魔めぇぇぇ!!!!!
66 名前:大ピンチランナー(37) 投稿日:2001年10月24日(水)16時45分40秒
「んー、何買ってもらおっかな〜♪」

後藤は満面の笑顔でいろんな想像を膨らませている。
あたしは泣きながらサイフの中身を確認した。
………。

……くうッ、わびしい。


「あ、グッチの香水がいいな。それにしよ♪」

その言葉に、あたしは過剰反応を起こした。

「どしたの?」
「お願い……香水だけは勘弁して」



 おわり。
67 名前:疑惑の始発列車(おまけ・ののかお編その2) 投稿日:2001年10月24日(水)16時46分43秒
「いーらさ〜ん、ちゃんとあいちゃんをおとしめてきましたよ〜」
「よしよし、偉いよ、辻」
「てへてへ♪」
「さて、矢口がなんか嗅ぎまわってるみたいだけど……どうするかな」
「ののは、なにがあってもいーらさんについていきます!」
「………。辻……ありがとね」
「いーらさん、らいすっきれす♪」



 おわり。
68 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月24日(水)16時48分03秒
5作目終了っす。
ここらでちょっと小休止させてくださいな。
ある小説(w)に影響を受けまくり、どうしても書きたくなったので……
(勿論)やすいしのちょいエロ学園モノです。
某小説の設定ちょっと拝借してます(ヲイ
学園モノ初挑戦なんでちょっと緊張……でわ、行きます。。。
69 名前:OUR DAYS(1) 投稿日:2001年10月24日(水)16時49分06秒
ある日の昼下がり。
今日は体の不調を訴えてくる生徒もいなく、
久しぶりに一人でゆっくりできる時間ができた。
あたしは溜まりに溜まった資料を片付けるべく、保健室の中をドタバタ駆け回っていた。
机の上に、一まとまりになった資料の束をドンッと置く。
そのはずみで、飾ってあった写真立てがバランスを崩して倒れそうになるのをキャッチする。
どうやら無事だったようで、あたしは胸を撫で下ろした。
そして、もう一度その写真立てを机の上に置き直す。
写真の中では、2人の人間が頬を寄せ合って幸せそうに微笑んでいた。
70 名前:OUR DAYS(2) 投稿日:2001年10月24日(水)16時50分31秒
あたしがこの学校に赴任してきてから(同時に学校医という仕事に就いてから)、もう3年半が経とうとしている。
あの、右も左も分からなかったような頃から、もう3年半だ。
自分の中で何が変わったかというと、あまり変わったとは思わない。
ただ、決定的に違うのは、今のあたしには大事な人がいる、といった所だろうか。

思えば、あたしの教師生活は、アイツなくしては語れない。
保健の先生といえば、生徒からの相談に乗ったり
具合の悪くなった生徒の面倒を見たり、サボリのアリバイを作ってあげたり。
そんなイメージがあたしの中にはあった。
だが、あんなでかい事件に巻き込まれるとは、予想もしていなかった。
まぁ、そのおかげでアイツと出会うことができたんだから
あまり文句は言えないんだけどね……。
71 名前:OUR DAYS(3) 投稿日:2001年10月24日(水)16時52分19秒
あれは忘れもしない、2年目のことだった。
当時、生徒たちの間で、妙な噂が流れていたのだ。
あたし自身も、よく保健室に遊びに来ていた女生徒から聞いた話だ。

「テニス部の石川さんって、顧問の先生とつき合ってるんだって」

テニス部の石川……石川梨華といえば、この学校の者で知らない人間はいないであろう。
それほど有名なテニスの選手だった。
彼女はキャプテンも務めており、実力・人望ともにある、
まさに絵に描いたようなヒロイン的存在であった。
その石川が、教師間でも評判の悪い体育教師・田中義剛とつき合っているとは!?

そんなはず無いだろう、とあたしは笑った。
その子自身も噂をほとんど信用していなかったようで、その話はそれで終わった。
だが、あたしの心の奥には、確実に何かがくすぶっていた。
72 名前:OUR DAYS(3) 投稿日:2001年10月24日(水)16時53分24秒
そんなある日、あたしはその話を信じざるを得なくなった。
なんと、石川梨華本人があたしに悩みを打ち明けに来たのだ。

彼女は、自らの体験を生々しく語ってくれた。

次の試合のことで話があるから、部室に来るように言われた。
しかし、そこに明かりはついていなかった。
不審に思いながらも中に足を踏み入れた瞬間、後ろから口を塞がれ、
もの凄い力で押さえつけられたという。
声にならない悲鳴を上げる彼女に、『そいつ』は丸めたタオルを石川の口に押し込んだ。
必死に抵抗するが、男の力に適うはずがない。

そして、彼女は見た。
月明かりに照らされた、自分が信じていたはずの男の顔を。
だが、今はもうその面影はどこにも無かった。
欲望を剥き出しにした、ぎらぎらと光る目。
大きく膨らみ、見苦しく荒々しい息を噴出す鼻。
ヤニやコーヒーで黄色く染まった歯。
荒い呼吸を繰り返す口(端から唾液が光っているのが見えた)。
73 名前:OUR DAYS(4) 投稿日:2001年10月24日(水)16時54分09秒
泣き叫び、助けを必死に呼ぶが、
テニスコートは校舎から離れた位置にあるため、テニス部以外の人間が来ることはまず無い。
しかも、その部員たちももう既に帰宅した後なのだ。
絶望感に打ちひしがれる石川。
その間にも、スコートが乱暴に破かれ、服をまくり上げられる。
下着の上から、荒々しく胸を揉まれる。
快感などある筈がなかった。
その下着もまくり上げられ、胸が露になる。
豚のような息遣いが室内に響き渡る。
すぐにそいつ……田中は、胸にむしゃぶりついてきた。
じゅるじゅると、嫌な音を立てて。

激しい嫌悪感が、本能的に石川を突き動かした。
思い切り田中の股間を蹴り上げ、全速力で逃げ出した。
田中は追っては来なかった。
しかし、石川の足と涙が止まることはなかった。
74 名前:OUR DAYS(5) 投稿日:2001年10月24日(水)16時55分27秒
すべてを聞いたあたしは、その話の凄惨さにただ絶句していた。
石川の目には生気が宿っていなかった。
聞けば、あれからずっと彼女は家で一人苦しんでいたらしい。
だが、このまま泣き寝入りする事だけはしたくない、と。
授業にも参加せず、人目を避けるようにしてここに来たらしい。

新米教師が、こんな時にかけるべき言葉を知っているだろうか?
例えベテランであっても、分かるはずがない。

「辛かったね」

それだけしか言う事が出来なかった。
抱きしめて頭を撫でてやりたかったが、拒否反応を起こすであろうから、やめておいた。
だが、それだけでも彼女の心をほんの少し癒してやれたのだろうか?
何も映していなかった石川の目から、涙がこぼれ落ちた。
堰を切ったように、石川は顔をくしゃくしゃに歪ませて泣き出した。
膝の上で、爪が肉に食い込むほど強く握った拳を震わせながら。
75 名前:OUR DAYS(6) 投稿日:2001年10月24日(水)16時56分28秒
その日から、あたしはなんとか石川の力になってやりたいと思い、
毎日でなくてもいい、週一回でもいいから自分の所に来てほしい。そう伝えた。
相変わらず学校自体は休んでいたが、
こうして保健室に来てくれる事があたしには嬉しかった。
特に何をするといった訳でもなく、ただとりとめの無い話をするだけ。
それが一番だと考えた。
極力、テニスの話と異性の話は避けた。

そんなやりとりが何週間続いた頃だろうか。
いつものように石川と話をしていると、慌しくドアが開いた。
入ってきたのは、写真部の戸田鈴音と、その後輩である木村麻美だった。
(テニスで活躍していた石川とは仲が良い2人だ。特に、戸田は石川の親友だという)
石川は2人を見て、少しだけ笑みを浮かべた。
戸田は石川に近づき、しっかりとその目を見据えて言い聞かせた。

「梨華ちゃん、もう少し。もう少しで、自由になれるよ」

その後ろで微笑む木村。
石川はもちろんその意味を理解していなかった。
あたしは、この数週間、学校で何が起こっていたかを簡単に石川に説明した。
内容はこうだ。
76 名前:OUR DAYS(7) 投稿日:2001年10月24日(水)16時57分33秒
前々から石川と田中の噂を聞いていた戸田は、
石川が学校に来なくなった日(つまり、あの日だ)から独自に調査を始めた。
運動部と仲が良い彼女は、手当たり次第に情報を集めた。
すると、想像もつかない位の田中に関する悪い噂が浮き上がってきたのだ。
中でも、やはり直接関わりのあるテニス部員からは
より詳しく、リアルな証言が得られたという。
石川の事に関しても、田中が怖くて皆言い出せなかったという。

石川はそれで少しむっとした表情をしたが、
やはり仲間思いの彼女はすぐに表情を元に戻した。
あたしは話を続けた。

そして、今度の生徒総会で、田中の悪事を暴いてやるのだという。
教師が教師を責めるのは少し気が引けるが、
田中に関しては例外だろう。

石川に、やっと笑顔が戻った。
そうして、戸田の手をしっかりと握り締め、声を上げて泣いた。
穏やかに石川を見つめる戸田。
もらい泣きしている木村。
あの日から、初めて訪れた『平穏』だった。
77 名前:OUR DAYS(8) 投稿日:2001年10月24日(水)16時58分26秒
その後、田中は以前にも前科があったという事が判明し、
即刻懲戒免職となった。
石川は、やっと救われたようであった。
だが、彼女の心の傷が癒える事はない。
あたしが出来るのは、その傷の痛みを分かち合う事ぐらいだった。

石川は、テニス部を退部した。
やはり恐怖心が残っているのだろう。
だが、学校にはちゃんと毎日来るようになった。
そして、毎日あたしの所に顔を出してくれる。
もはや日課になってさえいるようであった。
するのはやはり、いつものように世間話。
テレビの話だとか、勉強の話だとか。
78 名前:OUR DAYS(9) 投稿日:2001年10月24日(水)16時59分15秒
ある日、石川は唐突に訊いてきた。

「先生、好きな人いますか?」

あたしは思わず口に含んだ紅茶を噴出すところだった。
自分の中で、タブーとしていた恋愛の話。
それを石川の方から話してきたからだ。
咳き込むあたしの背中を、苦笑いしながら石川がさすってくれる。

「そうだね……いたよ。前に」

あたしは正直に答えた。
そいつは大学時代の同級生で、感情を出すのが下手なヤツだった。
そう、まさにこの石川のような。
不器用だけど、優しくて、心があったかくて。
思い切って告白しようかとも思ったけど、恋人らしき人と一緒に歩いてるのを見て、
それで諦めてしまった。
今は……ううん、今も『いい友達』。
79 名前:OUR DAYS(10) 投稿日:2001年10月24日(水)17時00分11秒
「好きな人にだったら、どんな事をしてもいいと思いますか?」
「石川、ちょっと……」
「答えてください」

石川は、真剣な目というよりは、すがるような目であたしを見つめていた。

(このコ、助けを求めてる)

あたしは直感した。
よく考えてみれば、確かにそうだ。
あたしは敢えて『あの話題』には触れないようにしていた。
だが、いつまでも逃げていては、前に進めないのではないだろうか?
今になって、やっと思った。
80 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月24日(水)17時01分32秒
とりあえず今日はここまで。
雰囲気変わりすぎだな……(w
あ、とりあえずつき合ってやってくださいな。。。
81 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月24日(水)17時03分45秒
あ、sageんの思いっきり忘れてた……(汗
コソーリやろうと思ったのにダメダメな自分。。。
82 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月24日(水)17時10分16秒
初レスです。
ムニュさんの書く保田さん最高です!
83 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月25日(木)13時16分46秒
やすいしマンセー!ムニュ様マンセー!(w
84 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月27日(土)15時03分28秒
>82の名無し読者さん
ありがとうごじゃいます♪
そう言っていただけると書き手冥利に尽きます(w

>83の名無し読者さん
「様」って(w
そうです、やすいしマンセーなのれす。やすいしは永遠っす。。。
85 名前:OUR DAYS(11) 投稿日:2001年10月27日(土)15時28分54秒
「石川、ごめんね」

あたしは頭を下げた。

「あたし、アンタから逃げてた。
 向き合うのが怖くて、逃げてた……ったく、保健の先生失格だね」

自嘲気味に笑う。
石川はそんなあたしを見て、首を横に振る。

「そんな事ないです。私は、嬉しかったです」

石川があたしの手を取る。

「何でも無い話が出来るのが、すごく嬉しかったんです。
 ……あんな事があって……私、すごく不安定だったし。
 私がこうして学校に来れるのも、先生のおかげですよ」

あたしはくすぐったくなった。
こんな風に人から言われるのは、ちょっと苦手なのだ。
86 名前:OUR DAYS(12) 投稿日:2001年10月27日(土)15時32分20秒
「ありがと、石川。
 ………それでね、さっきの話なんだけど。
 あたしがもしされる側だったら、どんなに好きな人でも、イヤな事は絶対イヤって言うと思う」
「どうしてですか?」
「だって、お互いの気持ちが一つじゃないと
 必ずどっちかが我慢しなきゃいけなくなるでしょ?」

石川は、あたしの言葉を噛みしめるように聞いている。

「そう……ですよね。やっぱり、あんなの……」

石川は呟いた。
そこであたしは、まさかとは思ったが、ある問いかけをしてみた。

「石川、アンタ、もしかして田中先生のこと……」
「いえ、違います。例え話ですよ」

石川はそう言って笑った。
しかし、どこか影のある笑いだった。
87 名前:OUR DAYS(13) 投稿日:2001年10月27日(土)15時33分05秒
あたしは、たまらずに石川を抱きしめた。
拒否されても、暴れられても、叫ばれても、嫌われても構わない。
そうでもしないと、か細い石川の心が消えてしまいそうだったからだ。
だが、石川は抵抗するどころか、あたしの腕にそっと手を添えてきた。

「私……間違ってないですよね」
「間違ってるもんか! もし間違ってるなんて言うヤツがいたら、そいつが間違ってる!」

石川を抱く腕に力を込める。
肩のあたりが濡れてきたのが分かった。
そうしてそのまま――西日が差してくる頃まで、2人で抱き合っていた。
88 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月27日(土)15時34分05秒
だーッ、またsageんの忘れた! もういいや(涙
89 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
90 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
91 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月30日(火)14時27分07秒
いや、私の方こそ本当に申し訳ありませんでした(w
お互い頑張っていきまっしょい♪
92 名前:OUR DAYS(14) 投稿日:2001年10月30日(火)16時25分46秒
「石川……」

話を切り出したのは、あたしの方だった。
密着させていた体を離し、石川の顔を覗き込む。

「そろそろ帰った方がいいよ。親御さんも心配してるだろうし」
「……先生は、これからどうされるんですか?」
「へっ、あたし?」

いきなり話を振られて、ちょっと間抜けな声を出してしまった。
そういえばここ最近、自分の事を考える余裕などなかった。
なんと言っても、あんな強烈な体験を1ヶ月のうちにしたのだから。
ずっと石川の事しか考えていなかったような気がする。

「どうすっかな……久しぶりにギョーザでも食べに行くかな。
 焼肉にしたいけど給料日前だし。……あ、ビールも飲みたいかも」

石川は、そんなあたしを見てくすくすと笑っている。
あたしはそれに苦笑いで答える。

「なんだよ」
「だって、先生オヤジくさいんだもん」
「オヤジで悪かったわね! ……ええそうよ、あたしはどーせおっさんですよ」
「先生、子供みたい」

いじけるあたしを見て、石川はさらに面白がる。
93 名前:OUR DAYS(15) 投稿日:2001年10月30日(火)16時27分24秒
「ご一緒してもいいですか?」
「だーめ。子供は早く帰んなさい」
「晩御飯食べたらすぐに帰りますから」

……ったく、そんなにあたしとゴハンが食べたいんかい?

「言っとくけど、オゴれないからね。給料日前だし」
「はいっ!」

渋々答えると、石川は嬉しそうに笑った。
まったく、こんなに可愛いコの笑顔を曇らせるなんて、とんでもないヤツがいたもんだ。
あたしは心の中で密かに毒づいた。

しかし、もうこのコの笑顔を曇らせるヤツはもういない。
代わりにあたしが、その笑顔を取り戻してあげたい――
そんな気持ちが、ほのかに心の奥底にあった。
94 名前:OUR DAYS(16) 投稿日:2001年10月30日(火)16時28分42秒
結局、行った先はファミレスだった。
いくらなんでも、制服着たまんまで居酒屋はマズいだろう。
石川はスープパスタ、あたしは日替わりのAランチを頼んだ。
数分した頃に、湯気を立てたおいしそうなスープパスタが石川の前に運ばれてきた。
あまりにもおいしそうなのでじっと見ていると、石川はまたくすくすと笑いながら
パスタをフォークに絡ませ、あたしの口元に持ってきた。

「はい、あ〜ん」
「ばっ、馬鹿」

この上なく照れくさかったが、素直にそれを口に含んだ。
アサリをベースにしているのだろうか。
海の香りが口いっぱいに広がったような気がした。

それから少し遅れて、あたしの前にも食事が置かれる。
少し早めの晩御飯だけど、今日は気分がいいからまあいいや。
95 名前:OUR DAYS(17) 投稿日:2001年10月30日(火)16時29分46秒
さっきのお返しにと、ピラフをいっぱい取ったスプーンを石川の口元に持っていく。

「はーい、口開けて〜」
「歯医者さんみたい……」

石川は笑いながら、それをぱくっと口に含んだ。

(間接キス、だな……)

――自分でも、一瞬何を思ったのか分からなかった。

(なっ、何考えてんだ、あたしは!
 教え子…しかも、あんな経験をしたコに対して……)

心の中で平謝りするが、考えれば考えるほど胸の鼓動が高鳴ってしまう。
石川は一人でアセアセしているあたしを不思議そうな顔で見つめている。

(はぁ……やっぱあたし、保険医失格だわ)

上機嫌の石川に対し、一人凹むあたしであった。
96 名前:OUR DAYS(18) 投稿日:2001年10月30日(火)16時30分17秒
それからきっちり石川の分までお金を払い(やっぱ情けないからね)、
あたし達は外に出た。
時計の針は7時を回っている。

「さて……ゴハンも食べ終わったことだし、アンタは家に帰んなさい」
「えーっ」
「えーじゃないでしょ。自分の発言にはちゃんと責任を持ちなさい」
「だってぇ……」
「ほら、家まで送ってあげるからさ」

車のキーを指の先で回す。
途端に石川の目が輝いた。

「じゃあ、もうちょっと一緒にいられますね」

……どきっとした。
頼むから、意識させるような事は言わないでくれ〜。
97 名前:OUR DAYS(19) 投稿日:2001年10月30日(火)16時30分54秒
車を走らせながら、あたしは隣に座っている石川の事を考えていた。
出会った頃の石川は、ほとんど死人のような顔をしていた。
あの時あたしは、石川の笑顔を取り戻すのは不可能とさえ思っていた。
それが、今ははちきれんばかりの笑顔をあたしに向けるようになった。
本当に良かったと思う。
それと同時に、自信も持てるようになった。

(あたしでも、やれる事があるんだ)

石川に心から感謝していた。
98 名前:OUR DAYS(20) 投稿日:2001年10月30日(火)16時32分17秒
お気に入りのジャズをBGMに、あたしは運転を楽しんでいた。
信号に引っかかり、同乗者に負担をかけないように、何回かに分けてブレーキを踏む。
うまく止まったところで、石川の方を見てみる。
石川は静かに寝息を立てていた。
可愛い、と素直に思った。
あまりにも無防備な、天使のような寝顔。
それに見とれていると、後続車からクラクションを鳴らされた。
いつの間にか、信号が青に変わっていたらしい。
慌てて、それでも急発進はしないように、ゆっくりとアクセルを踏んだ。

(後ろのみんな、ごめんねぇ〜)

申し訳ないとは思いつつも、口元に浮かんだ笑みは消せなかった。
99 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月30日(火)20時15分25秒
ほのぼの、いいな〜。
100 名前:LINA 投稿日:2001年10月31日(水)00時29分47秒
いつの間にか学園モノが始まってるじゃ〜ないすか!
甘口だし・・・あ〜〜最高です(w
先生圭ちゃん、かなり萌え〜〜!
これからは、あたしも大胆に応援するぞー♪

やすいしやすいし♪(w
101 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月31日(水)16時24分04秒
今頃気づいたのですが、(3)が2つある……めんどいからいいや(いいのかよ!

>名無し読者さん
や、まったくもってほのぼのな話じゃないっす(w
最後はほのぼのだけどね(ぼそっ

>LINAさん
甘口でもありません(w
一応この話はもう書き終わってアップするだけなんですが、
なんだかなぁといった感じなのれす……はぅ。
大胆に応援してください♪ ん〜、やすいし、やすいし♪
102 名前:OUR DAYS(21) 投稿日:2001年10月31日(水)16時26分20秒
「お〜い、石川ぁ〜」

つくづく間抜けな話だが、今ごろ道案内がいないという事に気づいた。
あたしは路肩に車を寄せ、石川の体を揺すった。
しかし、石川は熟睡しているのか、起きる気配がない。

「ま、疲れてたんだろうからしょうがないか……」

仕方なくUターンし、さっき来た道を戻る。
幸いにも、ここはあたしのアパートから近い。
とりあえずアパートに戻り、そこで石川が起きるのを待つことにした。

間もなく到着し、車のエンジンを切る。
運転席のドアを開けて車を降りたが、石川はそれでも起きない。
あたしは苦笑いした。

(ったく……どんだけ爆睡してんだよ)
103 名前:OUR DAYS(22) 投稿日:2001年10月31日(水)16時27分21秒
アパートのドアを開け、
一向に起きない石川を担いで中に入った。
石川は見かけ通り軽かったので、力の弱いあたしでもなんとか運べたのだ。

石川をベッドに寝かせ、あたしはようやく一息ついた。
運転は楽しいが、実はけっこう疲れるのだ。
帰宅してから一番にする事といったらまずシャワーなのだが、
今日は石川がいるのでやめておく事にした。

何もする事が無いので、なんとなく石川の寝顔を見つめてみる。
相変わらず幸せそうな顔で寝ている。
あたしはちょっとニヤけながら、その寝顔を眺めるのだ。

規則正しい寝息を聞いていると、なんだかあたしも眠くなってきた。

(寝ちゃダメだっての…石川、ちゃんと家に送んなきゃ……)

そこで思考が途絶えた。
104 名前:OUR DAYS(23) 投稿日:2001年10月31日(水)16時28分35秒
夢を見た。

あたしと石川が、どこかは分からないけど、手を繋いで歩いている。

何か言葉を交わしながら、笑っている。

そんな夢を見た。
105 名前:OUR DAYS(24) 投稿日:2001年10月31日(水)16時29分51秒
そこで、目が覚めた。
瞼をこすりながら、デジタルの時計を目の前に持っていく。

『AM 3:25』

(……し、しまった!)

半開きの瞼が一瞬で全開になる。
完全に寝過ごしてしまった。
もちろん、起きているはずだったので石川の両親には連絡していない。
慌てていると、石川はむっくりと身を起こした。

「……あれ?」

石川もまだボーッとした状態で、周りを見回している。

「石川……」
「先生? あれ、あれ……?」

状況が飲み込めていないようだ。

「とりあえず、おはよ」
「あ、おはようございます」
106 名前:OUR DAYS(25) 投稿日:2001年10月31日(水)16時31分22秒
「途中で、アンタ寝ちゃうからさ……戻ってきちゃったじゃないのよ。
 ちなみにここ、あたしん家だから」
「はあ」
「っていうか、あたしまで寝ちゃったから
 アンタの親御さんに連絡してないんだよ……あ〜、もう!」

あたしはくしゃくしゃと頭を掻いた。

「あ、それなら大丈夫です。
 私の家、今日誰もいませんから」
「へっ?」

いない?
留守?

「アンタねぇ……それを早く言いなさいよ」

あたしはヘナヘナと脱力した。
心配が徒労に終わって何よりだが。

「だって……」

石川は口ごもった。
あたしも言い返そうとしたが、言い訳を聞いてからにしようとした。

「一人になるの、嫌だったから」
107 名前:OUR DAYS(26) 投稿日:2001年10月31日(水)16時34分41秒
石川はそう言って目を伏せた。
途端に、あたしの中から攻撃的な感情が消えた。

そうか……。
石川は一人でいる時……そして、夜にあんな目に遭った。
それなら頷ける。

(しっかし、それならそれで、ちゃんと言ってくんないもんかね?)

あたしは苦笑いしながら、石川の頭を撫でてやった。

「大丈夫だよ、ここにはあたしがいる。アンタは一人じゃない」
「はい……」
「……一人に、させないから」

あたしは床に膝をついて、もう一度、石川を抱きしめた。
石川もあたしを抱きしめてくる。
もう止められなかった。
あたしの想いも、石川の想いも。
108 名前:OUR DAYS(27) 投稿日:2001年10月31日(水)16時36分10秒
「ずっと一緒にいてくれますか?」
「うん、石川が……梨華が傍にいてくれるなら」
「私を一人にしないでください」
「させるもんか」

お互いの腕の中で、想いをぶつけ合う。
心が繋がっているのを、痛いほど感じる。
だが、あたしは、どうしても前に進めなかった。
このコの心の傷が再び開いてしまうのではないか、という不安からだ。
梨華はそんなあたしの気持ちを読み取ったのか、

「大丈夫です……私、先生に愛されたい」

か細いながらも、はっきりとそう言った。
109 名前:OUR DAYS(28) 投稿日:2001年10月31日(水)16時37分03秒
ここまで言われると、もう恐れる必要はなかった。
梨華の体を抱き寄せ、もう一方の手で頬を覆う。
ぴくん、と梨華の体が反応した。
やはり、触られることにはまだ抵抗があるらしい。
手を引っ込めようとすると、止められた。

「大丈夫です、続けてください。
 私……いつまでも、弱いままでいたくありません」

その目には、ある種の決意のようなものが感じられた。

「……わかった」

あたしも覚悟を決めた。
梨華のためにも、やらなくてはならない。
110 名前:OUR DAYS(29) 投稿日:2001年10月31日(水)16時37分53秒
もう一度、梨華の頬を手で覆う。
今度は、ちゃんと両手で。
目を見つめると、梨華はこくりと頷いて目を閉じた。
唇を寄せる。
触れ合うだけのキス。
しかし、それだけでも十分想いは伝えられる。
温かく柔らかな梨華の唇。
甘美なくちづけに、あたしは酔った。

「好きだよ……梨華」

唇を離すと、自然に言葉がこぼれた。
本当は、もうずっと前から言いたかったのかもしれない言葉。

「はい……私も、先生のことが大好きです」

梨華は答えた。
111 名前:OUR DAYS(30) 投稿日:2001年10月31日(水)16時38分31秒
もう一度強く石川を抱きしめ、くちづける。
いけないとは思いつつも、このコを征服してやりたいという気持ちが湧き上がってくる。
あたしは舌を梨華の口内に滑らせた。

「! ンッ……」

予想もしていなかったのか、梨華は小さく声を上げた。
しかし、あたしはやめる気などない。
舌の先で口内の唾液をすくい取り、それを梨華の舌に塗りたくる。
顎を伝って、ブレンドされた唾液が流れていく。
それが首筋に流れてきて、あたしは少しだけその快感に身を震わせた。

「んっ…先生……」

梨華も舌を絡めてきた。
うまく息ができないせいで、酸欠で頭がボーっとしてくる。
それは梨華も同じで、半ばとろんとした目であたしを見ている。
112 名前:OUR DAYS(31) 投稿日:2001年10月31日(水)16時39分09秒
目で『いい?』と訊ねると、梨華はこくりと頷いた。

ベッドに上がり、ゆっくりと梨華の体を倒した。
恐怖感を与えないように、その目をじっと見つめながら。
梨華はそこであの記憶が蘇ったのか、微かに震え始めた。
あたしは敢えて何も言わず、抱きしめて何度もキスをした。

「ごめんなさい……嫌じゃないんです、本当に」
「わかってる」

抱きしめたまま、梨華が落ち着くのを待った。
震えが収まってきた頃、

「好きだよ」

また繰り返した。
何度言っても、この愛の言葉は飽きがこない。
悲しみからなのか、梨華の目からひとすじの涙がこぼれ落ちる。
瞼にキスするような感じで、あたしはそれを舐め取った。

「焦んなくていい。自分のペースでいいから」

そう言って、髪を撫でてやる。
113 名前:OUR DAYS(32) 投稿日:2001年10月31日(水)16時39分49秒
梨華は切な過ぎる目で、涙を浮かべながらあたしを見つめている。

「あたしは大丈夫だから。……そんな顔されると、辛いよ」

そう言うと、梨華ははっとした表情になって、目を伏せた。

「体が、どうしても拒んじゃうんです……こんなに好きなのに」
「うん、わかってる。気にしなくていいから」
「でも私、先生に愛されたい……」

これでは堂々巡りだ。
あたしとしてはまた日を改めたいものだが、
梨華はあくまで今日でなければならないようだ。

「……てください」
「えっ?」

考え事をしていたので、梨華の言葉が耳に入らなかった。

「私を、縛ってください」
114 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年10月31日(水)16時41分03秒
よし、ここらで焦らしてみよう(w
115 名前:林檎 投稿日:2001年10月31日(水)20時24分39秒
ムニュさん、私を生殺し!?(汗)
何てところで止めるんですかーー!!焦らさないでーー!!(涙)
かなぁりいい感じです。(^▽^)<ふぁいっ!
116 名前:LINA 投稿日:2001年10月31日(水)23時29分51秒
縛るなんて、縛るなんて・・・(萌死)

林檎さんに同意・・焦らさないでーーーーーーー!(続涙)
117 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月01日(木)03時06分50秒
あぁ〜なんてセリフを…
上に同じく、焦らさないでーー!!(続々涙)
118 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月02日(金)16時32分05秒
わはははは、悶えてる悶えてる(鬼

>副会長
副会長もいい所で止めますよね(w
私もよく焦らされたもんで……ふふっ(怪笑

>LINAさん(書記に任命してもいいっすか?
死なないで〜!(w

>名無し読者さん
ふはははは、泣き叫べ(鬼畜
……嘘です、今からうぷしますんで(w
119 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月02日(金)16時33分47秒
「し、縛るって……」

まさかSMではないだろうな?
いくら人生経験豊かなあたしでも、そんな行為に及んだことなどないぞ。
と、バカな事を考えている場合じゃない。
梨華の言葉が表しているのは……

「抵抗できなくなるように、私を縛ってください」

トラウマから抜け出すのは、この手段しかないのだろう。
あたしは迷ったが、梨華の望むようにしてやることにした。

包帯を取り出し、梨華の両手を万歳させるような感じで
ベッドのパイプに結びつけた。
そして、梨華に覆いかぶさる。
梨華の目に、不安か恐怖とも取れない色が浮かぶ。
再び震えだす身体。

「梨華、あたしは田中先生じゃない」
「はい……」
120 名前:OUR DAYS(34) 投稿日:2001年11月02日(金)16時35分22秒
いつまでもこうしていては、前に進めない。
あたしは、梨華の制服のリボンに手をかけた。
梨華がぎゅっと目を瞑る。
リボンを取り、制服のファスナーを下ろす。
健康的な褐色の肌と、細い身体。
それとは対照的に膨らんだ乳房。
梨華の髪を撫でながら、もう片方の手でスカートのホックを外し、脱がせる。
すらりと伸びた長い脚が露になる。

「綺麗だよ、梨華」

額にキスしながら、太腿のあたりを愛撫する。
ぴくん、と梨華の身体が反応する。
その手を滑らせ、おへそのあたりから胸元へと移動させる。
梨華が身体を震わせて身をよじる。
ブラのホックを外そうとしたその時、

「……いや」

梨華がそれを拒んだ。

「私だけ裸になるの、ずるいですよ……」
121 名前:OUR DAYS(35) 投稿日:2001年11月02日(金)16時37分08秒
潤んだ目であたしを見た。
あたしは軽く「ごめん」と謝り、潔く服を脱いだ。
そうして下着だけになり、再び梨華に覆いかぶさる。

「先生の身体、あったかいです」

梨華が言った。
肌と肌で、直接ぬくもりを感じる。
その温かさに、心も体も溶けてしまいそうになる。

「梨華の身体もあったかいよ」

微笑み、唇を重ねる。

「――ここと同じくらい」

梨華の左胸に、そっと手を置いた。

「あっ」

驚き、短く声を漏らす梨華。
破裂しそうなくらいに、その鼓動は高まっている。

「梨華の胸、ドキドキ言ってる」

言葉にすると、梨華は頬を赤らめた。
あたしはその背中に手を回し、胸と胸が密着するように体を合わせた。

「……先生の胸も、ドキドキしてる」

梨華が呟く。
122 名前:OUR DAYS(36) 投稿日:2001年11月02日(金)16時38分56秒
「梨華の事が好きで好きでたまんないから、こうなってるんだ」

我ながらクサい台詞だが、ごく自然に言葉が出てきた。
梨華はそれに微笑み、

「……嬉しいです」

恥ずかしそうに目を伏せた。
震えはもう止まっていた。

「可愛いよ、梨華」

包み込むように、両手でやんわりと梨華の胸を揉む。
掌に余るそれは、あたしの手の中で自由に形を変える。
中指の腹で頂点を擦ると、

「あ、やっ……」

梨華が吐息と共に声を漏らした。
まるでアニメのキャラクターのような梨華の愛くるしい声。
それが快感によって甘い啼き声を漏らしている。
……もう、限界だった。
123 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月02日(金)16時40分37秒
で、また焦らすと(w

( `.∀´)r~~<ここから先はオトナの世界よ!
         キリキリsageなさい!

\(T▽T)/<焦らさないでくださ〜い!
124 名前:林檎 投稿日:2001年11月02日(金)17時19分50秒
・・・・・・やりましたね?(半壊)
ムニュさんなんか、ムニュさんなんか、ムニュさんなんか・・・・・・
大好きだぁーーーーーー!!(待て)
125 名前:LINA 投稿日:2001年11月03日(土)01時47分50秒
・・・・・うぅ、寝起きに読んだら鼻血っ・・・(w
縛るのが包帯ってトコが保田先生らしくてステキ♪

あぃ!書記か秘書で任命してください♪(w
126 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月04日(日)14時11分37秒
ぐふぇっ 先生と生徒が・・生徒と先生が・・・保田先生が石川をぐああぁっ(シニゾコナイ
・・が 頑張って下さい!(ワラ
127 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月05日(月)16時15分40秒
近くにティーチャーがいるのでなかなかアップできません(w

>林檎しゃん
私も大好きだぁーーーーーー!!(待て

>LINAさん
じゃあ、重役秘書で(w
せっかく包帯なんで、ホントは保健室のシーンにしたかったんですよね……

>名無し読者さん
ふふふ、萌えてる萌えてる(w
むろん頑張りますとも♪
128 名前:OUR DAYS(37) 投稿日:2001年11月05日(月)16時18分21秒
ブラのホックを外すと、窮屈そうにしていた梨華の胸が開放された。
恥ずかしさから、梨華はまたきつく目を閉じた。
体勢が体勢なだけに、完全にそれを抜き取ることはできない。
あたしは梨華のブラをめくり上げ、頂点の蕾に唇を寄せた。
唇が触れるか触れないかのところで、軽く息を吹きかける。

「……っ」

梨華が身をよじらす。
あたしは手を添え、乳首を口に含んだ。

「ふああっ!」

大きく身体を震わせる梨華。
そうして吸い上げたり、舌先でツンツンしてやったりすると、
その頂点はたちまち固く屹立した。

「嫌ぁ…嫌っ……!」

あの時の事がフラッシュバックしたのだろう、
梨華は激しく頭を横に振った。

「梨華」

頭を撫でてやりながら耳元で囁くと、

「……ごめんなさい」

荒い息をつきながら、梨華は謝罪した。
あたしはそれに首を振ると、もう一度胸への愛撫を始めた。
129 名前:OUR DAYS(38) 投稿日:2001年11月05日(月)16時19分39秒
乳首を吸い上げ、離れたところで舐め転がす。
そして、もう一方を親指の腹で優しく撫でる。

「ん、んんっ……」

眉間に皺を寄せ、梨華がおとがいを反らす。
快感を開放する場所がないのか、太股をもじもじと擦り合わせている。

キスをするように、乳首を啄ばむ。
梨華の頂点の蕾が、これ以上ない位に固く勃起している。
それをぺろりと舐めると、梨華はゾクリと身体を震わせた。

「や…せんせ……」
「下、行くよ」

返事を待たずに、最後の一枚を抜き取ろうとする。
梨華は脚を閉じてそれを嫌がったが、無駄な抵抗だった。
下着の色が変わる位に、そこはしっとりと濡れていた。
130 名前:OUR DAYS(39) 投稿日:2001年11月05日(月)16時20分46秒
脚と下着の間に指を滑らせる。
瞬間、梨華の腰がビクンと跳ねる。
奥から次々に湧き出てくる蜜をすくい取り、割れ目に沿って指を滑らせる。

「嫌、そんなとこ…汚い……っ、ぁ……」

梨華はかちかちと歯を鳴らし、快感の波にのまれまいと必死に耐えている。

「梨華の身体で、汚いとこなんかないよ」

指を抜き取り、広げる。
透明な糸が2本の指の間で光っていた。
それをわざと梨華の目の前で口に含む。
少しだけ塩辛い、独特の味が広がる。

「……っ!」

梨華が驚きで目を丸くする。
あたしは淫靡な笑みを浮かべた。

「――梨華の味、おいしいよ」
131 名前:OUR DAYS(40) 投稿日:2001年11月05日(月)16時21分30秒
真っ赤になって恥じらう梨華。
あたしは頬にキスして、最後の一枚を素早く抜き取った。

「あっ、ダメ!」

梨華は叫んだが、すでに遅かった。
もう、その身体を隠すものはほとんどない。
脚でなんとか一番恥ずかしい所を隠そうとしているが、
あまり効果はないようだ。

「隠さないで、見せて。梨華の全部、見たい……」

優しく囁くと、梨華はようやく脚の力を抜いた。
それをOKとあたしは解釈し、閉じられていた脚をゆっくりと開いた。
直視することができずに、梨華は目を背けた。
あたしの目に、徐々に姿を現す梨華の女の子の部分。
思考回路を狂わせてしまうくらい、そこは美しかった。
薄紅色に色づいた花が、蜜で潤っている。
『自分でもあまりよく見たことがないような所を見られている』
その事実が、さらに梨華の羞恥心を煽る。
花奥から、トロリと蜜が溢れ出した。
132 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月05日(月)16時22分14秒
よし、また焦らそう(w

( `.∀´)r~~<キリキリ抜きなさい!

\(T▽T)/<何言ってるんですか〜!
133 名前:LINA 投稿日:2001年11月05日(月)21時07分31秒
うぅぅ・・・殺生ぉ〜(涙
でも、焦らされても待つわっ!!!(w
重役秘書の名にかけてっ(爆笑

ティーチャーの目を盗んで・・・待ってます会長♪(w
134 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月07日(水)16時36分29秒
重役秘書として登録しておきました(w
ご確認ください↓
http://isweb30.infoseek.co.jp/novel/yasuisi/

つーか、エロだとどうも反応が薄いな……
135 名前:OUR DAYS(41) 投稿日:2001年11月07日(水)16時39分03秒
「……っ」

梨華は恥ずかしさのあまり、今にも泣き出しそうな顔になっている。

「ごめん、すごく綺麗だったから……見とれちゃった」

そう言って、目線をベッドに移した。
包帯とはいえ、きつく縛られた梨華の両腕。
このままでは痕が残ってしまうかもしれない。
あたしはその結び目を解き、自由を戻してやった。
もう、こんな物は必要ないだろう。

自由を取り戻した梨華の両腕が、あたしを包み込んだ。
あたしも梨華の背中に手を回し、ぎゅっと抱き寄せる。

「先生…好きです、大好きです……」

か細い声で梨華が囁く。
応える代わりに、キスで応える。
骨が折れそうになるくらい強く身体を抱きしめ、舌を絡め、激しく吸う。
酸欠状態になっても、唇は離れない。
何も考えずに、ただ、互いの唇を貪った。

「梨華……」

荒い息をつきながら、あたしは梨華の目を見つめた。
無言で頷く、梨華。

……指が、熱い泉に沈められていく。
136 名前:OUR DAYS(42) 投稿日:2001年11月07日(水)16時41分04秒
「はぁぁぁ……」

切なげな吐息を漏らす梨華。
それを肌で感じながら、あたしは指を奥まで到達させた。

「梨華……奥まで入ったよ」

耳元で囁く。

「はい、分かります……先生のが、お腹の中にあるの」

そう言って、梨華は目に涙を浮かべた。

「ごめん、痛くしてる?」

理由はなんとなく分かっているのだが、ついつい見当違いな事を言ってしまう。
梨華は微笑み、首を横に振った。
そして、自分から唇を求めてきた。
唇を離した梨華は、あたしの目を見つめ、言った。

「私、今まで生きてきた中で、今日が一番幸せです」
137 名前:OUR DAYS(43) 投稿日:2001年11月07日(水)16時42分29秒
「梨華……」

これ以上ないくらい強く、梨華を愛しく感じた。
抱きしめ、何度も唇を啄ばむ。
梨華もそれを真似て、あたしの唇を吸ってくる。
互いの気持ちを確かめ合うように、何度も唇を重ねる。

「――先生」

不意に、梨華が言った。

「ん?」
「私、平気ですから……動かしても、いいですよ」

頬を赤らめながら、梨華は目線を下にやった。
見ると、あたしの指はまだ梨華の中にあった。

「わかった」

頷き、あたしはゆっくりと律動を開始した。
138 名前:OUR DAYS(44) 投稿日:2001年11月08日(木)15時46分45秒
入り口近くまで退き、それからまた奥へと指を進める。
十分に潤った愛情の蜜が潤骨油となり、動きをスムーズにしてくれる。

「ん、ふぅ」

動きに合わせて、梨華が声を漏らす。

「痛くない?」

一旦、指を休めて訊く。
梨華は首を横に振った。
このコの性格なら、きっと痛くてもそうは答えないだろう。

「我慢しなくていいからね。そんな事してもらっても、ぜんぜん嬉しくないから」

それだけ言って、また動きを再開させる。
梨華の中はとても狭く、この中指が入るのがやっとなくらいだった。
だから、指を出し入れするたびに、中の壁を擦ってしまう。
それが快感ならばいいのだが。

「……んっ!」

ある所を指が通過した瞬間、梨華が苦しげに眉間に皺を寄せた。
慌てて指を引き抜こうとしたが、梨華はそれを制止した。

「違うんです、なんか今、その……ピリッときたんです」

梨華の純潔を奪ってしまったかと一瞬青くなってしまたが、
運良くそうではなかったようだ。
ほっとため息を吐く。
139 名前:OUR DAYS(45) 投稿日:2001年11月08日(木)15時47分40秒
「……それなら、梨華の事、もっと気持ちよくさせてあげる」

宣言し、今の部分を責め立てる。
爪で軽く軽く引っかいたり、指の腹で強く擦ってやると、

「あ、ああっ!」

梨華はたまらず声を上げた。
口元に笑みが浮かぶ。

(――梨華、すごく感じてくれてる)

もっともっと、梨華に気持ちよくなってもらいたい。

あたしは一旦指を引き抜いた。
抜いたそこから、どっと愛情の蜜が溢れ出す。
それをまた指ですくい取り、最も敏感な場所にそっと触れた。
梨華が、ビクンと即座に反応を示した。
触れただけでもこうなのに、責めてみたらどうなるんだろう?
そんな疑問を確かめたくなり、あたしはその敏感な場所を、円を描くようにして転がした。

「や…あああっ!」

がくがくと梨華が全身を震わせる。
女の子の一番感じる部分なんだから、しょうがないといえばそうなのだが。
140 名前:OUR DAYS(46) 投稿日:2001年11月08日(木)15時48分14秒
(感じやすいんだなぁ、梨華)

妙に嬉しくなり、そこを集中的に責め立てる。

「や、嫌ぁっ!」

あまりの快感に梨華が身をくねらせ、大声を上げる。
慌ててその口を塞ぐ。

「ちょっと、一応周りに人住んでんだからね」

めったに部屋に戻ってこない隣の人に、これほど感謝したことはなかった。

「だって……そこ、…………すごすぎるんだもん…………」

梨華が口を尖らせて、恥じらいながらも拗ねている。
それが可愛くて、あたしはまた頬にキスした。

「わかったよ。ちゃんとゆっくりやるから」

包皮の上から、触れるか触れないかの力でゆっくりと円を描く。
瞬間、梨華が反応しだす。
守ってやりたくなるような女の子だから、やはり優しくされる方がいいのだろう。

「はぁん…せんせぇ……」

梨華があたしの背中に爪を立てる。
少し痛みを感じたが、それを顔に出すと梨華がまた心配しだすに違いない。
141 名前:OUR DAYS(47) 投稿日:2001年11月08日(木)15時48分49秒
指を下に滑らせ、再び梨華の中へと沈める。
そして、ピンと屹立した乳首を指で爪弾く。

「ふあっ」

梨華がピクンと身体を震わせる。

「胸、感じる?」

ストレートに訊くと、梨華はたいそう恥じらいながらも頷いた。

「可愛いよ」

髪を撫でてやり、その豊満な胸に舌を這わせる。
梨華は歯を食いしばって、生き物のように動く熱い舌の感触に耐えている。

「梨華が感じてる声、聞きたい」

言って、軽く乳首に歯を立ててみると、

「はあっ!」

梨華は声を上げ、全身を大きく震わせた。
その間にも、指の動きは止めない。
溢れ出る愛液が、あたしの指を伝ってシーツまでも濡らす。
ぬめりが増していく。

梨華は、絶頂に近づいていた。
142 名前:OUR DAYS(48) 投稿日:2001年11月08日(木)15時53分48秒
膣内が収縮し、あたしの指を締め付けてくる。
指の腹を梨華の中に何度も擦りつける。
もう一方の手で胸を揉みしだく。
乳首を口に含み、激しく舐め転がす。
梨華は全身に電流を流されたかのように、背を弓なりにしてびくびくと身体を震わせた。

「せ、先生、なんか、なんか変です…熱いのが、じんわり……ああっ!」
「いいよ、イっちゃいな。梨華のイクとこ、見ててあげるから」
「そ、そんな……ひぅっ」

梨華はどうも、嗜虐的にされると感じてしまうようだった。
それを分かっているあたしは、わざとそんな風な言い方をしたのだ。

「嫌っ、もう…もうだめ……!」

梨華の全身が、がくがくと震えだす。
爪先にも力が入り、ピクピクと震えている。
あたしは指で激しく子宮の奥を突いた。

「梨華……好きだよ、愛してる」
「ああんっ、私も……私も、愛してますぅ……っ」

梨華があたしの背中に腕を回し、しがみついてきた。
それを合図に、あたしは指を引き抜き、最も敏感な花芽を刺激した。

「ひぃっ、あああああっ!」

絶叫と共に、梨華は大きく痙攣し、昇り詰めた。
その全身から力が抜け落ち、倒れていこうとするのをしっかりと両腕で抱きとめる。
143 名前:OUR DAYS(49) 投稿日:2001年11月08日(木)15時54分47秒
絶頂の余韻に浸りながら、梨華は唇を求めてきた。
そして、しっかりと抱き合い、深くくちづけを交わした。

「愛してる」
144 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月08日(木)15時56分13秒
エロシーン終了っす。エロシーン終了っす。
いやぁ、なんと言うか……

(*`.∀´)<……エロいわね

(*^▽^)<……ですね



あとは大したことないんで読まなくてもOKっす(w
145 名前:OUR DAYS(50) 投稿日:2001年11月08日(木)15時57分16秒
「―――あと少しで、アイツも卒業か」

写真の中のあたしの横で笑っている少女――石川梨華を見ながら、あたしは呟いた。
これからあたし達がどうなっていくのか、
それはあたしにも分からない。

ただ――

ずっと、一緒にいたい。
手を繋いで、どこまでも二人で歩いていきたい。
それが、当分のあたしの夢だ。

それから先の夢は、アイツと――梨華と一緒に見たい。
146 名前:OUR DAYS(51) 投稿日:2001年11月08日(木)15時57分51秒
そんな事をしみじみと考えていると、

「せんせーい!」

けたたましくドアが開き、梨華が満面の笑みを浮かべてあたしに抱きついてきた。
あたしは苦笑いしながらも、その背中に腕を回した。

「今日、テストで100点取ったんですよ!
 先生のヤマ、ばっちりでした!」

興奮状態で喋る梨華。
あたしは半ば呆れながら、思った。



これから先のことなんて、どうでもいいじゃないか。
梨華がいれば、もう他に何もいらない。
147 名前:OUR DAYS(52) 投稿日:2001年11月08日(木)15時58分41秒
「梨華」

肩に手を置き、少し距離を置かせた。
やや不満そうな顔をする梨華。
あたしはじっと梨華の目を見つめ、言った。

「ずっと、一緒にいようね」

梨華はきょとんとしていたが、我に帰ると、

「はいっ! ずっと……ずーっと、一緒ですよ!」

勢いよくあたしに抱きついてきた。
それをしっかりと抱きとめ、くちづけを交わした。
148 名前:OUR DAYS(53) 投稿日:2001年11月08日(木)15時59分20秒



ねぇ、梨華。
10年後も、20年後も、ずっと……
あたしの隣で、こうして写真に写っててね。



あたし達の人生、これからなんだから!





 END
149 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月08日(木)15時59分52秒
……っつーワケで、ただエロシーンが書きたいがために
オチが最悪な出来になっちゃいました。反省反省。。。
つーか学園の設定全然活かせてないし(自爆
石川立ち直り早すぎだし(さらに自爆
縛った意味まったく無いし(もっと自爆
でも、肝心のエロシーンは満足できる出来になったのでOK牧場かな、と(ヲイ

気を取り直して、次回からは再び
タメゴトシリーズを続けていきたいと思います。
タメゴト終わったけどね……(再び自爆
150 名前:LINA 投稿日:2001年11月08日(木)23時45分28秒
うぅ・・・・激しかったです(w
絶叫石川、萌え〜〜〜♪
久々の裏は・・やっぱしイイね♪(w
タメゴトシリ〜ズも期待してますぞ〜!
151 名前:BOB 投稿日:2001年11月11日(日)03時34分55秒
会長・・凄い世界を作りましたね。

なんか目が覚えてきました(笑)。
152 名前:うっぱ 投稿日:2001年11月15日(木)04時20分05秒
こっそり読んでるのでコメントもこっそり言います。
想像力が長けてて羨ましいです。
ではこの辺で。
153 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月21日(水)16時55分37秒
タメゴトシリーズ再開はもうちょっと待ってください……
某所の小話終えてから書きますんで。。。
予告だけ言っとくと、次回はナカザー編ですわ。
154 名前:通りすがり 投稿日:2001年11月22日(木)23時35分39秒
「某所の小話」は、どこにあるのでしょうか?
155 名前:むぁまぁ 投稿日:2001年11月24日(土)17時37分18秒
作者さん、じっくりやって下さいまし。
156 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年11月29日(木)15時33分04秒
>通りすがりさん
某所です(ヲイ
まぁ、そのうちHPの方にうpしますんで気にしなくてもOK牧場っす。

>むぁまぁさん
以前お名前をミスタイプしてしまい申し訳ありませんでした(汗
ゆっくりまったり、RPGに浮気しつつ頑張ります。。。
157 名前:ホイの記憶(1) 投稿日:2001年12月11日(火)11時38分14秒
キスしたい時はする。したい時はする。
若いってええなぁ……。
 ――中澤裕子のタメゴト



いつもの3人に加護が加わり、4人の娘。たちに追いかけられる毎日。
そして、何かと後藤に恐喝されるあたし。
カオリと辻は相変わらず2人で怪しい会話をしている。
唯一の味方・矢口は、あの日以来カオリと会話をしていない……。
娘。仲は、現在最悪の状態だ。

リーダーが使えない今、娘。をまとめるのはサブリーダーのあたししかいない。
しかし、こんな状態ではまともに活動ができるわけがない。
近々ハロプロも始まってしまうので、それまでになんとかせねば。
158 名前:パスカル 投稿日:2001年12月17日(月)04時34分03秒
この話、娘。版は完結したけど、ハロプロまでだから半分も来てないんですよね。
先は長そうですががんばっていきまっしょい!
159 名前:ムニュ@作者 投稿日:2001年12月21日(金)15時22分33秒
そうなんすよ、あと2〜3話終わったらようやく半分……はぅ。。。
マターリすぎですけど頑張ります!
では、久しぶりの更新〜♪
160 名前:ホイの記憶(2) 投稿日:2001年12月21日(金)15時31分53秒
貴重なオフの日の夜に自宅でそんな事をまったり考えていると、ふいに携帯が鳴った。
着信音は『ウソつきあんた』。メール用に設定してあるものだ。
『ハバネラ』じゃなくてとりあえずひと安心……。
携帯を手に取り、画面を眺める。

 『今から呑みに来うへん? みっちゃんも一緒やで♪     裕ちゃん』

裕ちゃんか……ちょうどいい機会かもしれないわね。
いろいろ相談したい事もあるし。

口元に自然に笑みが浮かんだ。
手早くメールを返信し、あたしは身支度を整えて家を出た。
161 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月24日(月)11時52分45秒
おー更新されてる(w
162 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月29日(土)02時48分59秒
着信メロが『ウソつきあんた』ですか。
シブいなあ。

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