悲しい?罠

 

私って結構クールだと思われてるかもしれませんけど、案外周りに気を使うんです。
だから、初めてのラジオ出演のときも、ついつい緊張してたんでしょうか。
「安部さんってかわいいですね。」
って言っちゃったんです。ウソだったって?そんな事は思ってませんよ。
でも、矢口さんのほうがかわいいなあとは思ってました、ここだけの話。
その時の安部さんですか?言葉では
「恥ずかしい〜。」とか言ってましたけど、右手に“うまい棒”左手に“チョコバット”を持ちながら、私を見てたんですね。
物凄い目でした。全身舐めまわすような視線で。
昔、電車の中で中年のおじさんから同じ視線を受けた事があるんです。
まさかその時にはこんなことになるとは思ってなかったんですよね。

ラジオ収録が終わった直後ですか?
すぐに安部さんが横に座ってきて、
「うれしいべさ〜 ほんで、どこが可愛いんだべさ?」
って話しかけてきたんです。ポテトチップスコンソメパンチを頬張りながら。
私もウソだって言えるわけありませんから、
「笑顔とか・・・」
って言ったら、安部さん本当に嬉しかったらしくて、
「ポテチ食うべさ、ポテチ食うべさ。」
って勧めてくれたんです。断るわけにはいきませんから、
「一口だけ」
っていって貰ったんですけど、安部さんのたくましい腕を見てると食欲もなくなってきちゃって、一口で遠慮したんです。
どうも、その場にいるとマズイなって直感的に思って、トイレに逃げたんです。
戻ってみると、安部さんの帰る準備してて、内心“ホッ”としました。
そしたら、最後に安部さん、私達新メンバーに
「それじゃあね」
って言いながら、手を振ったんですね。片手にはスニッカーズを持って。
私も振らないわけにいけませんから、手を振ったんです。そのとき、安部さん私の方を見て“ニタァ〜”って笑いました。
今でもその顔は忘れられませんね。あれが始まりでしたから。
そして、そのときに自分のバッグが違う位置に置かれてたのはそんなに気にならなかったのが、間違いでした。気づいた事ですか?
バッグの上にはポテチの粉がついてたことですかね。

次の日からが始まりでした。
歌収録があるんで、TV局の楽屋でメンバーの人達とお話してたんです。
始めは市井さんとお話してたんですけど、後藤さんが来ると市井さんは後藤さんと一緒に、
着替えをするためのしきりのされた空間に入っていったんです。入った後、後藤さんの声が聞こえて分かりました。
多分「抱いてHOID ON ME」の喘ぎ声の練習をしてたんだと思います。
その後、私は教育係の矢口さんといろんなお話をしました。
話の内容ですか?ずっと、矢口さんを見てたんで覚えてません。
そしたら、携帯電話の話になったんです。そしたら矢口さん
「みんなも携帯持ってる?」
って新メンバーに聞いてきてくれて、内心ガッツポーズでした。
だって、こういう話をした後は絶対に携帯の番号交換するじゃないですか。
矢口さんと私のホットラインが完成すると思うと嬉しかったんです。
もちろん、そんなことは顔に出しませんでしたよ。
「みんなまだ電話番号知らないもんねえ」
って矢口さん言ってくれて、私もつい
「そう言えば、私まだ皆さんの電話番号知りませんね。」
って言ったんですよ。そしたら突然、楽屋に“ゴッドファーザー愛のテーマ”が流れたんです。
すぐに私の着メロだって気付いて、携帯電話に出ると、楽屋内に凄い大きな声がこだましたんです。
「吉澤だべか〜。私だべ、安部だべよ〜。」って。
楽屋の向かいのテーブルから、安部さんが手を振ってるんです。
とんがりコ〜ン食べながら。その時は正直言って驚きましたよ。
どうして、安部さんが私の電話番号知ってるんだろうって。
それ聞こうとした瞬間に安部さんが私達のほうに携帯持ちながら
やってきたんです。左手に“おっとっと”を持って。そしたら急に
「いやあ〜 昨日教えてもらった吉澤の電話番号が合ってるかどうか
心配だったんだべ、いやあ、あってて安心したべ。」
って安部さん言ってきたんです。返す言葉が出ませんでしたよ。
「教えてません。」
なんて言ったところで、電話番号知ってるんですから説得力ないですよね。
だから、私も頷くしかありませんでした。
「そうですね。」って
そしたら、矢口さんが
「あれれ〜 なんでなっちがヨッシィーの携帯番号知ってるの?」
って安部さんに聞いたんです。そしたら安部さん
「いやあ、昨日のラジオ収録の後に吉澤が“安部さん、電話番号教えてください”
って言うから教えただべさ。矢口まだ知らなかったんだべか?」
ってビックリしたように聞くんです。そしたら矢口さん、
「ヨッシィーも別に“誰も電話番号知らない”ってウソ言わなくてもいいのに〜。」
って笑いながら言ってきて…反論したかったんですけど。えっ?他のメンバーに証明
してもらえば良かったって? もちろんそう思いましたよ。でも、新メンバー
の顔を見たんですけど、みんな顔を横に向けるんです。そして、手には“うまい棒”
を握り締めてたんです・・・あっ、そういうわけなんだって、納得しました。
そしたら安部さんが、
「吉澤そう言えば、私の番号NO1に登録するって言ってたべ。あれはウソ
だべよな〜。」
聞いた瞬間、携帯のメモリに目をやりました。
その後の事はあんまり覚えてません。
ただ、矢口さんの
「ヨッシィー、なっちの事が好きなんじゃないの?」
って言うのが、頭の中でリフレインしてたのと、安部さんが頬張ってた
とんがりコ〜ンの香ばしいに匂いだけは覚えていています。

それからは毎日、安部さんから電話がかかってきました。
「いいちゃんこ屋見つけたんだけど、今度一緒に行かねえべか。」
とか、
「おいしい石狩鍋の店行かねえべか?」
とか、ほとんどがそういう食事のお誘いだったと思います。
やっぱり、携帯電話の事は怒ってましたから、断ってました。
「最近、おなかの調子が悪いんです。」とか言って。
でも、電話だけで、楽屋の中ではそんなに安部さん言ってこなかったんですよ。
本当に食事に誘いたいだけなのかもしれないなって思うようになってました。
そんなある日、楽屋でメンバーの皆さんとお話してたんです。
始めは市井さんとお話してたんですけど、後藤さんが来ると市井さん
は、後藤さんと一緒に着替えのためのしきりのある空間に入っていったんです。
多分、「ちょこっとLOVE」の振りつけの練習してたんだと思います。
出てきたときに二人とも汗びっしょりでしたから。
私は同じ新メンバーのりかっち・…いけない、石川さん・加護さん・辻さん
といっしょにお話をしてました。その時、石川さんが
「東京で今度、おいしいご飯のお店行きたいね〜。」
って言ってきたんです。加護さんの太ももを揉みながら。
辻さんも
「いいれ〜ののもいきたいれ〜す。てへてへ」(ひとみここで赤面)
て言って乗り気で、加護さんも
「いいね〜ウチも是非行きたいわ〜。」
って石川さんの首にするりと手を回しながら答えたんです。
もちろん、私も大賛成ですから、
「ほんと、でもあんまり詳しくないからわかんないよね〜。」
って言いました。そしたら、どこからともなく、キャラメルコーン
の甘い匂いが漂ってきたんです。そしたら
「私、おいしい店知ってるべよ〜。」
安部さんの声でした。もちろんビックリしましたよ。でも、
私達に断ることが出来るわけないじゃないですか。
「もちろんいいですよ。」
って石川さんがさっきよりも3オクターブ高い声で返事したんです。
よくみると、新メンバー3人の左手にはベビースターラーメンを握ってました。
ああ、そういう事なのかとすぐに納得できました。でも、その時
私の中でちょっとしたレボリューションが起きたんです。クールで
通すつもりが
「私達の教育係の人達も一緒に行きませんか?」
って…自分でも信じられませんでした。あんな事言うなんて。
その時の安部さん?ビックリはしてましたね。キャラメルコーン
を喉に詰まらせたみたいで、いつも飲んでるDrペッパーをがぶ飲み
してましたから。でも、その後の安部さんには驚きました。
「やっぱり、メンバーで親ぼく深めるほうがいいべさな〜。」
って言ってくれて、私、そのとき自分が恥ずかしくなったんです。
安部さんを誤解してたんだなって・・・安部さんは私達の教育係
の方達に聞いてくれたんですね。
「今度、一緒にご飯食べにいくべさ〜。」
って、飯田さんは
「私、ロボビタンA以外のものは食べられないから。」
ということで、断られて。後藤さんは、
「ゴメン、コンサートの振り付け市井ちゃんに教えてもらわないと・・・」
って、市井さんを女の目で見つめながら断って。保田さんは
「私もプッチの振り付け、後藤に教えないと・・・」
って、市井さん・後藤さんを値踏みするような目で見ながら断わったんです。
ヤバイなって直感的に感じました。矢口さんの言葉は本当に神に祈る思いで
聞いてました。そしたら、矢口さん、
「イイネ〜。みんなでパッ〜と騒ごうよ。ネッ?」
その言葉を聞いたときは、思わず私両腕を頭の上でクロスさせて
「YES!!!」
って叫んじゃったんですよ。
矢口さんの答えを聞いた安部さんは
「それじゃあ、あさっての夜11:00に浅草花やしき前に集合だべ。」
って。そのときは本当に天にも上る気持ちでした。
まさか、あんなことになるなんて思ってなくて・・・。
約束の日ですか?私興奮しちゃったのかなあ、凄い気合入れちゃってて
お気に入りの“目ヲ覚マシテ下サイ”Tシャツをと、大好きなパンタロン
をはいて、花やしきに行きました。約束の時間より30分ぐらい早く着い
ちゃったと思います。でも、待ってるのは気になりませんでした。だって、
今から矢口さんとスウィートディナーが楽しめると思うと、時間なんて関係
なかったですから。
そしたら、
「お〜い 吉澤〜。」
て呼ぶ声がしたんです。声で相手はわかりましたから、振り向きませんでした。
「早いべな〜 吉澤。そんなにナッチとの食事がうれしいんだべか?」
って言ってきて、私も矢口さんに会えるので興奮してましたから、
「はい。」
と答えたのが間違いだったんだと思います。そしたら、
「カール食うべ、カール食うべ」
と左手に持ってたカールを勧めてくれました。
そんなことよりも私は矢口さんや石川さん、加護さんや辻さんが約束の時間
になっても、来ないのが不思議だったんで、
「他の皆さんはどうしたんでしょうね?」
って聞いたんです。そしたらその直後、“スキャットマン”の音楽が流れて、
安部さんが素早く携帯電話に出たんです。
「もしもし、ナッチだべ。 あ〜矢口、早く来てもらわないと困るべよ〜
…なに?今日は行けない? 日焼けサロンの予約があったのを忘れてた…
困るべなあ〜 そんなこと突然言われても…… まあ、仕方ないべ。また
今度行くべな。」
そういうニュアンスのことを話していました。私、ビックリして、
「安部さん、私にも代わってくれませんか?」
って言ったんですけど、
「吉澤が話したいって言ってるんだけど…アレッ切れちゃったべ。
残念だったな〜吉澤。」
そう言いながら、携帯電話をしまったんです。不審に思ったかですか?
もちろん、思いましたよ。でも、先輩ですから、そこまで問い詰めること
も出来なかったし、その直後に石川さん、加護さん、辻さんが申し合わせた
ように来たせいもあって、聞けずじまいでした。そのとき気づいた事ですか?
石川さんがフェラガモの靴、加護さんがグッチの帽子、そして辻さんのバッグ
から溢れんばかりのアロエヨーグルトがチョット気になりました。
結局、矢口さんが来られない事になったので、そのメンバーで安部さんが
知ってるお店に行くことになりました。チョット遠いので、タクシーに
乗ることになったんですけど、その時、突然“大阪で生まれた女”が流れて
来て、すぐさま加護さんが携帯電話に出たんです。
「もしもし、あいぼんやけど、なんやて〜 お・お・おばあちゃんが〜〜。」
歌舞伎を思い出すぐらいの驚きようで、私は“加護さんのおばあちゃん大丈夫かな”
って思ってました。
「わかった、すぐ行くさかい。まっててや。」
そう言って電話を切ると、
「すいません。おばあちゃんが神経性急性B型クモまっか打撲で大変らしいんです。
今から、病院行かないと・・・。」
申し訳なさそうに言いました。でも、何故か左手の手のひらをじっと見ながら
言ってたのは、加護さんの癖だと思います。
そしたら、石川さんが、
「私、その病気になったことあるんです。先輩の意見を聞くのも大事だと思うんで…」
て言うと、安部さんが
「二人とも食事なんて時じゃないべ。早く病院いくべよ。」
って、私ももちろん、そう思いましたよ。でも、最後に二人がタクシーに乗って、
扉がしまる寸前に、石川さんが運転手さんに
「赤阪プリンスホテルおねがいしま…」
って言ったのが聞こえたんです。それは、おかしいな?って思いました。
「3人になっちゃったけど、気を取り直して行くべ。」
って安部さんが言うと、今度は辻さんが突然うずくまって、
「いたい〜 いたい〜 いたい〜。」
本当に痛いときって、声が出ないもんなんですね、初めて知りました。
「どうしたんだべか? 辻ちゃん?」
って安部さんが聞くと、辻さんは
「おなかが〜 おなかが〜 てへてへ いたむんです〜。」(ひとみまたもや赤面)
って言うんです。もちろん私は
「救急車呼びましょう!!!」
と言いました。でも、安部さんが。
「これは、盲腸だべ!! 救急車なんかで運ぶと、ショックで盲腸が
破裂するかもしれないべ。」
森永チョコフレークを頬張りながら、的確に指示を出してました。
「タクシーで運ぶのが一番安全だべさ。」
すぐさま、タクシーを呼んだんです。
「一人じゃ絶対に危険です。一緒についていきましょう。」
って私は言ったんですけど、安部さん
「それは盲腸で一番やっちゃいけない事だべよ!! 一人で行かせるのが助かる確率が
一番高いの知らないんだべか!!!」
さすが、オリジナルメンバーは違うなと思いました。
タクシーに乗せて辻さんを送ったんですけど、辻さん、かなり体調が悪いらしくて、
栄養補給の為にアロエヨーグルトを走り去るタクシーの中で食べてました。
「結局二人っきりになったべな〜。」
安部さんが横で私をじっと見てるのがわかりました。それも、つま先から
頭までを這うように見ているのが。
その時、もしかして? とは思いましたよ。だから
“今日のところはやめませんか?”って言おうとしましたけど、
「じゃあ、仲良く水入らずで食べに行くべさ!!!」
って言われると、後輩の私には何も言えません。
「そうですね・・・。」
って言うと、タクシーに押されるように入っていきました。
タクシーに乗ると、安部さんが突然、運転手さんに
「毛布ありませんか?」
って聞いたんです。冷房なんかかかってないのに、どうしたんだろう?
と思ったんですけど、すぐにその理由がわかりました。
毛布を太ももの上にかけて、何故か、私にもかけるんです。
「私はいいです。」
って言おうとした瞬間に、言葉が出ませんでした。安部さんが、
私の…その…恥部をズボンの上からなぞってきたんです。
ホントビックリして、動けませんでした。
えっ?声を出せば良かったって? 出せるわけないじゃないですか。
私は新メンバーで相手は地位もある、オリジナルメンバーですよ。
どっちの話し信じると思います?
それが30分くらい続きました。タクシーが目的地に着くと、
私達は降りましたが、その時、安部さんが
「今度、ビトンのバッグ買ってやるべ。」
って言われたんです… ムギチョコを左手に持って。
食事ですか?あんまり覚えてません。たぶん、ジンギスカン料理
だったと思います。記憶にあるのは、
「オヤジ〜肉追加!!」
という叫びとと、食べながら
「♪ジン ジン ジンギスカ〜ン♪」
って歌う、安部さんの声だけです。

それから数日経ってからですかね。
矢口さんから色んな事の指導を受けてたときに矢口さんが
「そう言えば、昨日の食事どうしてヨッシィー来なかったの?」
って聞くんです。初めは何の事か分からなかったんですけど、
そしたら、矢口さんが
「ホラ〜 この前、ナッチ達と一緒にご飯食べようって言ってたやつ。
あれ、なっちの都合で昨日に延期されたじゃん。なんか用事があったの?」
その時全て理解できました。でも「私知りません」って言うのも、問題に
なりますから、どう言おうか迷ってたんです。結局、
「ちょっと、学校で補習があったんで…。」
そしたら、矢口さん
「なんだよ〜 そんな事ならオイラに言ってくれればいいのに。キャハキャハ」
笑ってるんです。そして、
「なっちに言わなくてもいいじゃん。あ〜〜 それとも、ナッチが本当に好きなの〜。」
その後は覚えていません。記憶にあるのは矢口さんの甲高い
笑い声と遠くからする、プリングルスピザ味のほのかな匂いだけです。

それからは、やっぱり安部さんを避けるようになってました。
携帯電話も極力、留守番設定にしてましたから…
楽屋ですか? やっぱり、楽屋では顔を合わせますよ。
多分、安部さんも私にかなり、話し掛けたかったんだと思いますけど、
安部さんが入りこめないような会話をしましたね。
深田恭子さんの二の腕の話とか、一時期の西田ひかるさんの話。
くびれ女優の加納瑞…違いますね、草凪純さんの話なんかをしきり
にしてました。でもやっぱり、メンバーの皆さんの中には不思議に
思った人もいました。それが、さやり…ごめんなさい、市井さんでした。
「吉澤、そのキャシー中島の話この前も聞いたよ。」
思わず私、うつむいちゃって。そしたら市井さん、気づいたらしくて
「ゴメン吉澤… ホラッこの前の天地真理の話、もう一回聞かせてよ。」
その優しさに触れて、思わず市井さんに喋っちゃったんです。
タクシーでの出来事。
そしたら市井さん、楽屋の着替えのために、しきりのされた空間に
私の手を引いて入っていったんです。
「吉澤? アンタの言ってることは重大なことなの。だから、今から
詳しく、その状況が知りたいの。」
私の為に本気になってくれる人がいる。思わず私、両手を目一杯広げて、
「THANKS!!!」
って叫んじゃって・・・ 市井さんはそのタクシーでの出来事を詳細に
尋ねました。
「ナッチは吉澤の恥部を、こういう風に時計回りでなぞったの?」
市井さん自ら、安部さん役をやってくれて、私は記憶の糸を辿りながら、
「違います…多分、半時計回りでした。」
一生懸命答えました。
「じゃあ、なぞる指は人差し指だった? それとも中指?」
「今の感触よりも、もっと、力強さを感じました。」
本当にこの時、私は一人で悩んでた自分がなんてバカなんだろうって思いました。
それからも、市井さんは私に気を気を使ってくれて。地方に回ったとき
なんかも、大浴場で
「ナッチのなぞった部分がアザになってるかもしれない。」
からって言ってくれて、くまなく調べてくれたりもしました。
市井さんが私の相談を聞いてくれたことで、安部さんも近寄りがたく
なったみたいで、私の方を見ながらよくドンタコスを口の中にかき込んで
る姿を見かけましたね。
市井さんと仲良くなったことでの、他の変化ですか?
今までのメンバーの方との距離が短くなった気がします。
特に後藤さんは私をニックネームで呼んでくれるんるようになりました
「ドロボウネコ!!」
って。おまけに、衣装をグランジ風にアレンジしてくれるんです。
ハサミを巧みに使って。その時かなあ“私はモーニング娘。なんだっ”
って強く自覚したのは…。後藤さんがグランジ風にアレンジした衣装を
前にして、思わず泣いちゃったこともありました。
でも、そんなこと感じてるうちに、私の中でエボリューションが起きたんだと
思います。安部さんにちゃんと言おうっていう気持ちになっていました。
タクシーの出来事から2週間ぐらい経った頃かな、
いつもなら、市井さんと楽屋でお話するんですけど、市井さんはもう、
後藤さんと着替えのためのしきりのある空間にいるらしくて・・多分、
「サマーナイトタウン」の歌の練習してたんだと思います。でも、後藤さん。
「ダイキライ」って一回もいわずに、全部「ダイスキ」と歌っていたので、
間違えて覚えちゃうと、後で直すのが大変なんだなあと感じたのを覚えてます。
その時、たまたま安部さんと目が合ったんです。一瞬、迷いましたけど、今しか
ないなって心の中で念じて、私から安部さんのほうに近づいたんです。
「安部さん、ちょっといいですか?」
話し掛けられた安部さんは、ビックリしてたみたいですね。思わず、
手に握っていた、ジョルトコーラの缶を潰してましたから。
「なんだべか?」
安部さんは聞いてきましたけど、楽屋で話すわけにもいかないじゃあ
ないですか。楽屋を出て、廊下でお話をしました。でも、お話とは言えない
かもしれません。私が一方的な口調でまくし立てたみたいでしたから。
そしたら、安部さん。
「いやあ〜。すまねえことしたべなあ〜。ナッチ、嫌がってるとは気づかなかったべ。」
って言う答えが返ってきて…要するに、コミニケーションが取れてなかったんです。
安部さん、本当にすまなそうな顔をして、
「許してほしいべさ。」
それを聞いて私、自分が嫌になったんです。自分が一人で騒いでただけなのが
分かりましたから。私も
「安部さん、私もいけなかったんです。喜んでると思われる表情してたんですし…」
そしたら、安部さん
「なにか罪滅ぼししねえといけねえべ。」
もちろん、私は断わりましたよ。でも、安部さんも聞いてくれなくて、
「吉澤、スポーツ好きだべか?」
聞いてきたんです。
「はい好きです。」
って答えたら、安部さん笑顔で
「今度いっしょに見にいくべさ。」
って言いながら、大きく腕で“J”ってジェスチャーしたんです。
それを見て、思わず私舞い上がっちゃって、
「アルシンドですか?安部さん!! アルシンドなんですか!!」
て大声で聞いちゃって…安部さん。
「秘密だべ。一緒にいくべか?」
私をじらしてるようでした。もちろん私は速攻OKですよ。
「バッチ・グーです。」
って答えました。もちろん、左手は腰に添えてましたよ。
「それなら、明日の午後6時後楽園のWINS前に集合だべ。」
そう言いながら安部さん、楽屋の中に戻っていかれて、私は嬉しさのあまり、
廊下でマカレナダンスを踊ってました。
その日は本当に興奮してました。一昨日買った、“大和魂”Tシャツと、
白いパンタロンをはいて、1時間前に待ち合わせの場所についてました。
待つ時間なんて、全然、気にならなかったですね。ゲームギアで遊んで
ましたし。そしたら、後ろから
「誰だ〜。」
って目隠しされたんです。お菓子の油でベトベトな手ですぐに分かりました。
「安部さん!! 早く行きましょうよ!! 国立。アルシンドですよ。」
って私はしゃいでたんですけど、安部さん
「なに言ってるべか? 誰が国立なんて行くんだべか。」
って言うんです。私はJリーグだと思ってましたから、
「えっ? Jリーグじゃあないんですか?」
って聞いたんです。そしたら安部さん、
「何言ってるべか、今日はJWPを見にいくんだべよ。」
って言われて…ショックがなかったって言うと嘘になると思います。
チアホーンとかもちゃんと持ってきてましたから、でも、安部さんと
の誤解を解けるんだったら、正直どこでも良かったんで、嬉しかった
ことは確かです。それで、一緒に後楽園ホールに行ったんです。
試合の内容ですか?実は、あんまり覚えてないんですよ。
私はしきりに安部さんに話し掛けてましたから。安部さん
結構、スポーツ詳しいんですね。
「堀田はもっと、観客へのアピールが必要だべ。」
とか
「井上貴子はいつまでもスタンガンをファンが許すと思ったら大間違いだべ。」
とか色々教えてくれました。話の内容よりも、安部さんと私との溝が徐々に
縮まりつつあるのが分かって、それだけで私は幸せでした。
私も色んな事を聞きました。
「どうして女子プロレスなのに第一試合は小さい男の人がプロレスしてるんですか?」
とかですけど。
そんなJWPの試合観てたんですけど、突如、照明が暗くなって
場内にどこかで聞いたような音楽が流れてきたんです。
そしたら、リングアナの人が
「それでは、ここでキッスの世界に登場してもらいましょう。」
ってアナウンスがあって。私も思わず、
「安部さん、キッスの世界ですよ。」
とはしゃいだんです。でも安部さん。
「本業がおろそかな奴らしかいないべなあ。中西は頑張ってるが、特に納見は
ウエイトアップが全然されてないべ。」
といって、食べてたふがしの味がなくなったのか、ペッって吐き捨てました。
やっぱり、つんくさんがプロデュースしただけあって、人気は高いんですけど、
あんまりファンの人が喜んでなかった気がします。
でも、次の瞬間、リングアナの人が
「今日は、キッスの世界のお姉さん分の方達が応援に駆けつけて下さいました〜。」
ってアナウンスがあると、場内が歓声に包まれたんです。気になったのが、騒いでる
人達はみんな、Tシャツの首のところがヨレヨレになるまで着ているエコロジーで、
ちゃんと、ズボンの中にシャツを入れている紳士的な方たちでした。
「それではご紹介します〜 タンポポの皆さんで〜す!!!」
アナウンスがした瞬間、目の前が真っ暗になりました。
そしたら場内に“乙女パスタに感動”が流れて、タンポポの
人達が会場に登場したんです。その時の安部さんの顔は今でも忘れられません。
昔、TVで「松形弘樹世界を釣る」っていう番組の中で、松形さんがカジキマグロ
を釣っている最中の恍惚感に満ちた表情と全く一緒だったんです。
タンポポの皆さんはリングに上がると、一人一人キッスの世界の方々に
挨拶して花束を贈呈してました。
その時です。
「矢口〜〜こんなとこで何してんの〜〜〜。」
ていう言葉と同じにスポットライトが安部さんに当たってました。
プロレスの照明さんって物凄い方なんですね。初めて知りました。
すると、矢口さんが
「あれれ〜〜 ナッチそこで何してんの〜。」
って言って来たんです。
それを聞くと安部さん、リングに向かっていくんです。
「吉澤!! 何してるんだべか!!! 行くべよ!!!」
って、もう安部さんが何をするかは分かってました。でも、
抵抗したところでどうにでもなるわけでもないですから、
私もリングに向かって行きました。
リングに上がると安部さん、リングアナのマイクを奪い取って、
「いやあ、吉澤が“安部さん、一緒にJWP見に行きましょう”って
いって聞かなかったから、仕方なくついてきたんだ。ナッチ格闘技好きじゃ
ないんだけど、吉澤がどうしてもって言うから・・・。」
って小首を35度ぐらいまげて話してました。私はあまりの変貌振り
に声が全く出ませんでした。でも、何とか正気を取り戻して、今度こそは
と否定しようと、マイク持ったんです。そしたらその瞬間安部さんが、
「吉澤〜 さっき言ってたけど、八百長って何?」
って言ったんです。私全然分からなかったんですけど、観客がその言葉を聞いた
瞬間、私に“帰れ”コールをしてきたんです。突然の出来事で否定どころでは
なくなって…。その後の記憶ですか?あんまり覚えてないんです。
ただ、安部さんの
「吉澤をいじめないで!!!」
って言う言葉で客席が静かになったのと、矢口さんの
「ホント、ヨッシィーってナッチが好きなんだね〜 キャハキャハ」
と安部さんの
「ご唱和下さい、 1・2・3・ダァーーー!!!」
とともにほのかに漂った、カッパえびせん梅味の匂いだけが記憶にあります。

その後ですか? やっぱり少しは安倍さんを見る目が変わりましたよ。
何かと口実をつけて、安倍さんのお誘いを断ってました。
「学校の予定が・・・」
なんて言って。そんな中だったかなあ、ある日、TV収録で楽屋に
いたんです。そしたら矢口さんが石川さんに。
「今度一緒にカラオケ行かない〜?」
って誘いの言葉が聞こえたんです。私はその時、市井さんから薦められた
「ちょっと一言よろしいかしら?」を読んでたんですけど、もう読書どころ
じゃあなくなってました。そしたら、石川さん、
「いいですけど、新メンバー4人で行ってもいいですか?」
って言ってくれたんです。短い時間の間に私達に絆が生まれてる。
思わず私、両手を胸に当てて、
「LOVE&PEASE!!」
って叫んじゃって・・・矢口さんは。
「石川ちゃんはメンバー思いだね〜。もちろんOKだよ。」
と答えて。
「ねえ〜ヨッシィー。カラオケ一緒に行かない?」
もちろん即OKですよ。
「いいとも!!」
その時、もちろん両手は頭の上でマルを描きましたよ。
加護さん、辻さんもOKしてくれて。そしたら、きゅうに玉子ボーロの甘い
匂いが漂ってきたかと思うと、
「いいべな〜 カラオケ。 なっちも行きたいべさ。」
安倍さんでした。嫌だったかって? 嬉しくはなかったですけど、矢口さんと
一緒に「男と女のラブゲーム」が歌えると思うと、そんな思いも消えちゃい
ました。そしたら矢口さんが
「よ〜し。じゃあ、タンポポの親ぼくもかねて、圭織も一緒に行こう〜。」
と言うことで、結局総勢7人の大人数で行くことになったんです。
「じゃあ、明日の8時に上野の西郷像前に集合だべ。」
と安倍さんが言って、話は終わったんです。
え?プッチモニの方達ですか? 市井さんは後藤さんと一緒に着替えのためにしきり
のされた空間で「恋のダンスサイト」の練習してたんだと思います。でも、後藤さん
「イヤ〜ン」しか言ってなかったんで、少しのミスも許さない市井さんの完璧主義と、
しきりの外から、緊張を解かないように静かにビデオカメラで確認の為に録画して
いた保田さんの姿に、プロ根性を見た気がしました。
その日はかなり気合入れてました。ファンの人からプレゼントされて、
お気に入りの、ドジャースの野茂英雄選手のTシャツとピンクのパンタロン
で30分前くらいに着いたんです。でも、ぜんぜん待ってるという気には、
なりませんでした。バーチャルボーイやってましたし。
そしたら、
「吉澤〜 相変わらず早いべなあ〜。」
声で誰かわかったんで、振り向きはしませんでした。
「今日はちゃんとみんな来るから、心配いらないべ。」
って、5/8チップ頬張りながら言ったんです。私、その言葉に興奮しちゃって、
「本当ですね! 本当に“男と女のラブゲーム”出来るんですね。」
なんて聞いちゃったぐらいですから。
そんな話してる間に他のメンバーの皆さんも集まられたので、
「よ〜し。みんな集まったべな。それじゃあいくべさ!!」
と言うことで、安倍さんが予約したカラオケボックスへ向かったんです。
カラオケボックスの中ですか?始めはモーニング娘。とか、ハロープロジェクト
の方達の歌を歌ってたんですけど、次第にみんなテンションが高くなってって、
十八番の歌を歌うようになってました。安倍さんが“いい気になるなよ”
辻さんが“時には娼婦のように”矢口さんと飯田さんがグレチキの“ミックスジュース”
をデュエットしたので、石川さんと加護さんも“LLブラザースのテーマ”で対抗して
ました。私も、尊敬するアーティストであるmc.ATの“bomber head”を熱唱しました。
歌い始めて、2時間くらい経った頃かなあ、私、矢口さんに“デュエットしませんか”
って言おうかなと思ってたぐらいのときになって、安倍さんが
「よ〜し。じゃあここで、カラオケは一時休戦だべ。」
カラムーチョを頬張りながら、叫んだんです。
矢口さんとはもちろん、一緒に歌いたかったですけど、場の空気を乱すのも
なんだなと思ったので、別に拒否はしませんでした。そしたら、安倍さん
「じゃあ、しょっぱなは、軽く王様ゲームだべ。」
そういいながら、安倍さん、今まで食べたガリガリ君の棒に番号を書いて、
私達メンバーに配って言ったんです。抵抗ですか?少しはありましたけど、
ここだけの話、ちょっとお酒飲んでたんで、気分が高ぶってたのもあると思うんです。
良いお酒だったから、良いが回るのも早くて…さすが、“下町のナポレオン”だけは
あるなって、今は思いますね。
確か、私の番号は4番でした。そしたら矢口さんも酔っ払ってたらしくて、
「2番になんかさせないでよ〜 キャハキャハ。」
カワイイですよね。矢口さん。そんななかで安倍さんが
「王様誰だべ〜。」
って柿ピーのピーナッツだけ頬張りながら見渡したんです。そしたら
「王様は私で〜す。」
加護さんが手を上げました。それと同時に皆さん、急に変な動きをしてました。
安倍さんが突然、一本足で構えて口をタコみたいに。
石川さんが「ウィ〜!!」って叫びながら、腕を上に突き上げて。
石川さんが「う〜ん。これは、いわゆるひとつのですね〜てへてへ。」とか言出して。
酔っ払うと本当に人間って何を仕出すか分かりませんね。
“酒は飲んでも飲まれるな”ですよ。
そうすると加護さん
「じゃあ、4番が1番の右手に持っているビックリマン2000をで片側から食べて、
1番も逆方向から食べる。」
って言ったんです。私、1番が誰だろうって周りを見渡したら、
「やめるべよ〜 加護。恥ずかしいべさ〜。」
安倍さんだったんです。なんて凄い偶然だと思いました。でも、王様の言うことは
絶対ですから、逆らえません。言われた通り、ビックリマン2000を両端から、
食べていきました…どうなったかですか? 言わないといけませんか? すいません
勘弁して下さい。
次に2回戦が行われました。すると今度は
「オイラが王様だぞ〜 キャハキャハ。」
って矢口さんが… ドキドキでした。どんな命令するんだろうって。
そしたら、矢口さん
「みんなコンビになって王様に隠し芸を見せろ!!」
って言うんです。胸をほっと撫で下ろしました。私はてっきり唾液交換とか
言うんじゃないかと思ってましたから。
でもコンビ分けをどうするのかなって思ってたら、安倍さんが
「コンビは連想ゲームで同じ答えになった同士にするべさ。」
って言われて、矢口さんも
「それいいね〜。 じゃあ、お題は“アサヤン”ね」
私一生懸命考えました。そして、一斉に叫んだんですね。連想した言葉を。
そしたら、一回でグループが出来たんです。
飯田さんと辻さんは「中華大戦争。」 加護さんと石川さんが「江頭グランブルー。」
そして、私と安倍さんが「アンジェラ明日香」でした。
メンバーってやっぱり心のどこかで繋がってるんだと、その時
再確認しました。
トップバッターは飯田さんと辻さんでした。何するのかな?って思ってたら、
辻さんが
「わたし〜 さいみんじゅつができるんです てへてへ〜。」(ひとみ目を伏せる。)
って言うんです。私、非科学的なことってあんまり信じないんですね。嘘だな〜
と思ってたんですけど、辻さんが
「では、これから、いいださんをいっしゅんにして ねむらせま〜す。てへてへ。」
(ひとみここでも赤面。)
そう言うと、飯田さんの横に立って、辻さん突然携帯電話を取り出して、
時報にかけたんです。そしたらその瞬間に飯田さんが急に動かなくなったんです。
ホント、ビックリしました。矢口さんも
「すげ〜な〜 辻ちゃん。 マーチン・S・ジェームスみたいだなあ〜。」
って喜んでましたから。でも、私も本当に世界はまだまだ謎が多いんだな
って感じました。
次が石川さんと加護さんだったんです。石川さんが前に出て
「私の大得意の芸。ネプチュ〜んの堀内さんモノマネをしたいと思います。」
そう言ったんです。あんまり特徴のない人をどうやってマネるんだろうって
思ってたんですけど。凄い似てるんです!! 石川さんのモノマネ。
加護さんを相手に「MIKOフラッシュ」を披露したんですけど、ホントにそっくりで
ビックリでした。矢口さんもビックリしたらしくて思わず
「バカパク〜 バカパク〜 」
って声を上げて。その後も石川さん「MIKOツインタワー」や「MIKOしーとっと」
とかやって。隠れた才能ってやっぱりあるもんなんですね。私、感動しました。
石川さんも興奮しているらしく、隠し芸が終わっても加護さんに「MIKOフラッシュ」
やってました。
で、抜いた野菜スティックを食べるんです。それを見た矢口さんは拍手喝采

最後が私達でした。私、安倍さんに
「安倍さん、私達何するんですか?」
って聞いたんです。そしたら安倍さん。
「私に任せるべさ。大得意の芸があるべ。」
Jリーグチップスをかき込みながら笑って答えてくれて、安心できたんです。
「じゃあ、トリの私達の芸を見せるべ。石川がホリケンのモノマネなら私は
ネプチュ〜ンの名倉潤のものまねするべ。」
って言うんです。そうすると、私を横に呼ぶんです。私は巴投げをして安倍さんが
ツッコみをするんだとおもったんですけど、そうじゃなくて、安倍さん私を仰向けに
寝かせるんです。不思議に思いました。そしたら安倍さん、野菜スティックを
私の・・…
(なお、ここから約5分間のテープはインタビュー後、本人から公開差し止めを要求する
内容証明郵便が編集者に届いてきたために、掲載できません。ご了承下さい。)
「シブ知〜 シブ知〜。」
と連呼してました。その後の事はあんまり覚えてないんです。
ただ、矢口さんの
「ヨッシィーは本当にナッチが好きなんだね〜 キャハキャハ。」
という声と安倍さんの
「もう一つ、モノマネがあるべ。V6の森田剛やるべ。」
と共にほのかに香るスッパムーチョのビネガーの匂いだけ記憶にあります。

FIN