043

石熊 投稿日: 2001/03/21(水) 20:29

38度5分の熱を出して学校を休んでいた俺は、
義理の妹の梨華が用意してくれたお粥にも手をつけられず、
一日中ベッドで寝たきりになっていた。

夕方の4時半頃、梨華が帰ってきた。

梨華は自分の部屋に鞄だけ置いて、
すぐに俺の部屋に入ってきた。

「お兄ちゃん大丈夫?」
と言いながらベッドの側に座り込む。

身体は大分回復していたが、
起き上がるのが面倒なので顔だけ梨華の方に向けて答えた。

「うん……大分良くなったよ。お前、今日は早いんだな」

梨華はテニス部に所属していて、それも部長で、
いつもは夕方の6時過ぎに帰ってくるのがざらだった。

「お兄ちゃんが心配だったから、
今日は休みにしてもらったの」
そう言いながら、俺に体温計をくわえさせる。

「お粥、食べてないけど今から食べる?」

俺の額に手を当てながら聞いてくる梨華。

両親はお店をやっていて夜遅くまで帰ってこない。
そんな独り寝の寂しさからか、
梨華の優しさに思わず泣きそうになる。

「どうしたの、お兄ちゃん」

「いや……うん、食べるよ」
俺は小さく何回もうなずいた。

「わかった。じゃ、温めてくる」
そう言ってパッと立ち上がる。

「あ、着替えて持ってくるから、ちょっと待っててね」
と微笑んで、部屋を出ていった。

しばらくすると、上はTシャツ、下はスウェットという
姿に着替えた梨華がお粥を持って入ってきた。

「どう?お熱下がってる?」

梨華はお粥をテーブルの上に置くと、
そこにあった体温計を手にした。

「36度8分……うん、大分良くなったね。
もう起き上がれる?」
と、優しく聞いてきた。

また泣きそうになる。

俺は身体を起こし、ベッドにもたれかかりながら、
「ああ、大丈夫……。悪いな……」
と、かすれ声で答えた。

どうも熱を出して気弱になっていたせいか、
普段は年上というだけで威張りちらしている俺も、
この時ばかりは梨華の優しさに素直になれた。

梨華はそんな俺の様子を見て何を思ったのか、
スプーンにお粥をすくうと、
「はい、あ〜ん」
などと言いながら、スプーンを俺の口に持ってきた。

さすがにこれは恥ずかしさの方が先に立って、
「バカ、自分で食えるって!」
と、梨華をにらんだが、
「こういう時くらいは、あたしの言うことを聞きなさい」
と、半分ふざけたお姉さん口調で言ってきた。

そのニヤニヤした顔が少し憎たらしく思えたが、
まあしょうがない。

俺は素直にスプーンをくわえこんだ。

すると梨華は、
「おいし?……ふふ、かわい」
と言って俺を見つめる。

その少し笑みを浮かべた嬉しそうな顔に
なぜかドキドキしてしまった。

悔しいけど何も言い返せない。

そしてそのあと俺は、
梨華の言いなりにお粥を食べさせられることになった。

俺はそれで兄としてのたがが外れてしまったのか、
いっそのこと、とことん甘えてやろうという気になっていた。

「なあ……梨華。俺さあ、今日ずっと一人で
寂しかったからもう少しここにいて欲しいなあ」
と、少ししおらしく言ってみる。

「ふふ……、いいよ」
と、梨華はすぐOKしてくれた。

しばらく二人でTVを見ているうちに、
俺はどうしてもすぐ横にいる梨華が気になって仕方なくなった。

心臓もドキドキしている。

そういえば、こんなに間近で梨華を見るなんて初めてだ。

横目で視線を梨華の胸の位置に移す。

Tシャツから少し透けて見えるブラとそのふくらみ。

俺はそのきゃしゃな身体の割に大きい胸を、
無性に触りたい衝動に駆られた。

触らせてなんて言っても、絶対拒否されるよな……。

でも触りたい……。見るだけでもダメかな……。

俺は口の中に乾燥を覚えつつ、
勇気を出して言ってみることにした。

「あのさあ、梨華……」

「……ん?な〜に?」
梨華はTVから目を離さずに答える。

「俺……」

「ん?」

「お前の……おっぱいが見たい……」

ついに言ってしまった。自分でも驚きだ。

「……えっ?」
少し間を空けて梨華が振り向いた。

たぶんびっくりしたのと、
聞き間違えたのではないかと思ったのだろう。

呆気にとられた顔でこっちを見ている。

俺は一度ごくんと唾を飲みこみ、
今度はなるべくはっきりした口調で言った。

「お前の……梨華のおっぱいが見たい……」

「………!」

梨華は目を大きく見開いて少し黙っていたが、
「もう!お兄ちゃん、また熱がでたんじゃないの!?」
と、少しひきつった笑みを浮かべながら冗談ぽく答えた。

おそらく冗談で済ませたかったのだろう。

でも俺は笑わなかった。

「本気なんだ……」
もう、後戻りはできない。

「………」

梨華はしばらく返事に困っていた様子だった。

そして仕方ないといった感じで聞いてきた。

「何で見たいの?」

「……元気になれると思うから」

しまった!バカみたいな返事をしてしまった!

今時小学生でももっとましなことを言うだろう。

急に恥ずかしくなって、思わず下を向いてしまう。

顔が熱い。たぶん真っ赤になっているだろう。

俺は心臓がバクバクして、
これ以上言葉を続けることができなかった。

でも梨華は、
いつも威張っている兄が恥ずかしそうに甘えているのを見て、
母性本能が出たのか、
「……本当に……元気が……出るの?」
と聞いてきた。

俺は何も言えず、ただうなずくしかなかった。

梨華は複雑な表情でしばし悩んだ後、
半ばあきらめたように、
「見るだけだよ……」
と、了解してくれた。

『見るだけならいい』
思いがけないその言葉にひっくり返りそうになったが、
俺は必死にうなずいた。

梨華もそうは言ったものの、
うつむいたままでどうしてよいかわからないみたいだった。

……よし。せっかく梨華が応えてくれたんだ。

ここは俺がイニシアチブをとらねば。

俺は思いっきり息を吸いこめるだけ吸いこみ、
そして静かに吐いて言った。

「梨華……、Tシャツ……脱いでくれるか?」

そう言うと梨華は、耳まで真っ赤になりながらも、
無言で顔を横にそむけTシャツに手を掛けた。

交差した腕が上がるにつれお腹、そしてブラ、
と露になっていく。

テニス焼けした小麦色の肌に薄いブルー系のブラ。

ブラの中にはやはり大き目の胸が谷間をつくっていた。

思わず唾を飲み込んでしまう。

脱いだTシャツを持つその手は小刻みに震えていて、
恥ずかしさに堪えているようだった。

すぐにでも触りたい俺は、早る気持ちを抑えつつ、
「ブラも……取ってくれないか?」
と頼んだ。

梨華は少しためらっていたが、
観念したのか目をつぶり後ろに手をまわしてホックをはずした。

すぐに両手で胸を隠したのだが、
一瞬見えた梨華のおっぱいはさすがに日焼けしておらず、
くっきりしたブラの日焼け線に区別されていて白かった。

それはまだ誰にも知られていない、
隠された宝石を見たような……。

何ていうか、まあそんな感じで、
未経験の俺には光って見えた。

「梨華、手も……外して」
そう言ったのだが、梨華は恥ずかしさの余り、
俺の声が届いていないらしい。

……これは、チャンスか?

俺は梨華が目を閉じているのを確かめ、
それをいいことに静かに近づいていく。

いつしか額には汗がにじんでいた。

俺は、梨華が俺の気配に気づくよりも早く、
そっと梨華の腕に触れた。

梨華はビクッとして俺を見上げたが、
特に抵抗もせず、すぐに視線を下にそらす。

感じからして、梨華は胸を隠している手と腕に
力を入れている様子はない。

俺が梨華の両腕を下げようとすると、
梨華はされるがままにその胸に添えていた手を下げた。

ゆっくりと現れた梨華のおっぱい。

身体がきゃしゃなせいか、
間近で見ると手の平に収まるくらいの大きさだ。

お椀型のきれいな形をしていて、
少し上向きで薄いピンク色の乳首が印象的だった。

やばい……。倒れそうだ。

頭がクラクラする。息も荒い。

しかし俺の視線は梨華のおっぱいから離れることはできない。

「あんまりジロジロ見ないで……恥ずかしいよぉ……」

梨華は俺のギラギラした視線に
堪えられなくなってきたらしい。

「ねぇ、もういいでしょ……、お兄ちゃん」

「………」

「ね……お願い!お兄ちゃん」

「………」

だめだ……我慢できない。

俺は何も考えられなくなり、
無意識のうちに梨華のおっぱいを鷲掴みにしていた。

梨華はビクッと反応し、泣きそうな声で、
「ダメ……お兄ちゃん、約束が違うよ!」
と言って俺の手を振り払う。

俺はもう自分を抑えられない。

俺は、
スウェットのズボンだけになっている梨華の腕をひきよせ、
梨華の両手を後ろ手で拘束し、
右手だけでスウェットをずり下ろした。

目の前に梨華のデルタ地帯が現れる。

パンティーもブラと同じで薄いブルー系だった。

「いやあっ!」

パンティーだけになってしまった梨華は、
必死になってもがく。

しかしスウェットが足元に残って巻き付き、
俺も梨華の両手を捕まえてしまっているため、
いくら身体をくねらせて逃れようとしてもうまくいかない。

「どうして……?お兄ちゃん……?」

梨華のそんな問いには答えない。

なぜなら俺は、
すぐ目の前でくねらせている梨華の下半身に、
目が釘付けだったからだ。

さすがにテニスをやっているだけあって、
引き締まったきれいな太ももをしている。
日焼けのせいでよりそう見えるのかもしれない。

そして何より、腰のラインが最高だった。

細すぎるんじゃないかと思うほどのウエストから、
徐々にふくらむ無駄のない丸み。
そのくびれは何か美術品を見ている錯覚に陥る。

やはり男としては、
かなりグッとくるものがそこにはあった。

梨華はそんな俺の視線を感じたのか、
ハッとしたように反射的に腰を引き、
内股に力を入れて太ももを閉じた。

閉じられてしまうと余計に興奮して、
どうしてもこじ開けたくなってくる。

……というのは男のさがなのか?

そう考えている間にも、
どうしようもなく欲望が湧いてくる。

俺は本能の言うがままに、
梨華の閉じている股間に右手を割って入れようとした。

その時、俺の注意が右手に集中したため、
梨華を拘束する左手の力が弱まった。

その隙をついて、梨華は俺の手を振りほどき、
自分の股間に挟まっている俺の右手を掴む。

「お兄ちゃん、やめて……、やめよ、ね?」

見上げると、梨華が下がり眉で懇願している。

そんなこと言われても、やめれるわけがない。

「いやだ」

俺はもう一度梨華の両手の自由を奪い、
再び梨華の閉じている股間に右手を突っこむ。

そして手が根元まで入るのを確認したあと、
手のひらを強引に上に向け、
梨華の女性器全体を揉むようにしてまさぐった。

「はあぁっ!」

梨華の身体は電気が走ったようにビクビクッと痙攣し、
それと一緒に悲鳴に近い声が飛び出した。

一旦手を止め、梨華の表情をうかがう。

目が合うとばつが悪そうに顔を横にそむけ、
下唇を噛みしめた。

おそらくこれ以上、声を上げまいとしているのだろう。

再度手を動かす。

「……お兄ちゃん、やめて……お願い……」

刺激を加えるたびに、
梨華の太ももが思いっきり俺の手を締め付けてくる。

俺も負けじと手に力をこめる。

梨華はおっぱいをさらけ出したままの姿だ。

まともに身につけているものといったら、
パンティーだけになる。

顔を見ると眉間にしわをよせ、
目をつむりながら懸命に我慢している。

そんな梨華の苦悶の表情にますます欲情する俺。

荒くなる息遣いと共に、手の動きの激しさも増していく。

「はぁ……はぁ……」
梨華の呼吸も荒くなってきた。

俺の手への締め付けも緩くなってきている。

たぶん疲れてきて腰がだるくなっているのだろう。

膝も微かに震えている。

俺も手がだるくなってきたので、
中指だけのソフトタッチに切り替えた。

もちろんビデオの受け売りだ。

中指でパンティー越しに感じる、
梨華のワレメ部分を優しくなぞる。

「ぅん……ん……」
しばらくすると、梨華が声を漏らし始めた。

心なしか指先に湿り気を感じる。

なんか、ヌルヌルした感じだ。

……これは、濡れてきたのか?

と、いうことは……?

俺は無理に平静を装って聞いてみた。

「梨華、ここ……湿ってるよ……。感じてるのか?」

「………!」

梨華は真っ赤になって、必死に首を横に振って否定した。

ははっ。よっぽど恥ずかしいんだろうな。

……なんか俺、少し余裕が出てきたみたいだ。

「でも本当、ヌルヌルしてるよ」

相変わらず梨華は、無言で首を横に振るだけだ。

調子に乗った俺は、少しふざけた感じで言った。

「……パンティー、脱ごうか?」

「いやっ……!」

梨華は恐怖のためか、反射的に身を縮こませる。

ってまあ、当たり前か……。

強引にやれば、すぐにでも脱がすことは出来る。

しかし俺もいい加減、
梨華を拘束する左手が痺れてきていた。

……とその時、俺はちょっとした計画をひらめいた。

前々からしたいと思っていたことでもある。

そこで俺は、梨華のパンティーを脱がすことも含め、
ある行動を実行に移すことにした。