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ジャイ 投稿日: 01/10/27 08:55 ID:PDoYwonj

いつものように友達と朝まで飲みいつものように学校をサボり、
昼まで寝ていると携帯が鳴った。
(・・・誰だ。学校の奴かな)
ぼくは名前を見ずに音を消した。・・・・
すると、また鳴り出した。
(しつこいな。誰だ?)
仕方なく、携帯を取り、目を擦りながら見ると
携帯のディスプレイには『本城 幸一』と出ていた。
(ん、幸一さんかよ。いったいなんだ。この人の場合出ないと
 家まで来るからな)
仕方なく電話に出るといつものように笑いながら喋られた

幸一:「相変わらず学校はサボってばっかか?また、朝まで
    飲んでたんだろう」
僕:「そうですよ」
幸一:「よく、電話出たな?」
僕:「出ないと、一日中かけ続けるか、家まで来るでしょ」
幸一:「そうだな(笑)」

この『本城 幸一』という人は僕のいとこで八つ年上だ。
小さい頃から僕の面倒をよく見てくれていた。
僕の秘密を知ったのもこの人が最初だ。
なんでも警察庁のエリートだそうだ。
階級も上の方で本庁では異例の出世頭らしい。
今いる部署が特別事件を専門に扱うらしく、たまに手伝わされたりする。

僕:「で、今日は何ですか?」
幸一:「そうそう。モーニング娘。のコンサートのチケットが
    手に入ったんだ。お前、前にファンって言ってたじゃないか。
    それで、一緒に行こうと思ってな」

(怪しい、なんか企んでるな。ファンじゃない奴がコンサートのチケット
 くれるならまだしも、一緒に行こうなんて言うか)

僕:「前に友達と一緒にコンサート行っただけで、そんな特別なファン
   じゃないんだ。また今度で」
幸一:「何言ってんだ。最前列だぞ。間近に見れるぞ。ダフ屋で買ったら
    十五万ぐらいするんじゃないかな」

(おいおい、警察が何言ってんだ。でも、最前列か・・・)

僕:「分かった行くよ。で、いつなの?」
幸一:「明日だ」
僕:「明日?急だね」

会場と時間を聞き、電話を切った。
それにしても急な話だよな。いったいどこから手に入れたんだか。
待ち合わせも会場の前だし。なんか最後の言葉も気になる。
幸一:「動きやすい格好で来いよ」
まあ、コンサートだしな。それも普通か・・

また、眠気に襲われ僕は再び眠りについた・・・・・

〜プロローグ 終わり〜