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ベルゼブブ 投稿日:02/01/29 21:08 ID:xi9E9rdb

 ミステリー小説プッチーモ
  
 登場人物紹介

 市井沙耶香・・・・IQ200オーバーの超天才少女、古流殺人術の流れを汲む格闘術「市井流」5代目継承者。ミステリ−好きがこうじてミステリー研究会「プッチーモ」を創設する。軍団のリーダー。
 保田圭・・・・・・市井と同じ日本最高峰の大学、T大に通う。数少ない創立当時のメンバー。パソコンや工学に対する知識は市井をも凌ぐ、ハッキングなど不穏なテクニックが得意。
 後藤真希・・・・・無愛想な私立三条橋高校一年生、市井に認められ何故かプッチーモ入り、いわゆる第六感がきわめて鋭い。
 吉澤ひとみ・・・・市井に格闘センスを買われ入会した、都立清水石高校一年生、全日本中学女子柔道選手権3連覇の経験あり。趣味は男とのガチンコの喧嘩。
 佐藤伸次郎・・・・後藤真希の同級生、研究会の秘密を知ってしまい、仕方なくに市井に研究会入りを認められた。一応主人公。

 いつもの日曜日・・・・
 プッチーモのメンバーは溜まり場である市井の家にいた。
何故か市井と後藤&吉澤はサンマーをし、保田は数台のパソコンと格闘し何かを調べている。
そして主人公の伸次郎は部屋の片づけを命じられていた。
後藤(以下 後)「ツモ!ダブリータンピン一発ツモ、オモオモ赤々ウラウラ!え〜と・・・」
市井(以下 市)「うーん一本届かないね・・・12000、6000だね!余裕の三連勝!はい精算!」
伸次郎(以下 伸)「ねぇその手牌、イーペーがあるから16000オールでまくってませんか?」
市「うるさい!我が家のルールじゃ数え役満はないの!」
そういうと、市井は、伸次郎の腹を殴った。
苦しみもだえる伸次郎に市井は、
市「ぐたぐた言ってないで早く片づけなさいよ!」
吉澤(以下 吉)「あぁ〜負けちゃったよ、蛾次郎お使い頼んでいい?キャメルとコーヒー牛乳買ってきて!大至急!」
市「私はマルメンと午後ティのレモンね。」
後「チェリオお願い!あっアト{甘栗むいちゃいました}もね。」
保田(以下 保)「いつもの。(KOOLマイルドと生茶らしい・・・)」
数分後・・・
伸「かってきましたよ〜」
吉「オイコラ!蛾次郎!テメー雪○のコーヒー牛乳なんて、危険で飲めるか!」
そういわれまた殴られる。
伸「吉澤さん!蛾次郎って言うのは、やめて下さいって言ったじゃないですか!」
と、その時!!(ガチンコ風)
保「やっと見つかったわ!三億円事件の当時の事件ファイルが・・・・!」

保「まず説明しなくちゃね(ここから三億円事件のクソ長いマニアックなうんちくが、30分ほど続いた。)という訳なのよ!」
市「つまり当時の真犯人グループはみんな死んじゃったって事ね、それで犯人のリーダーの娘だけが生きてると、」
保「うん、名前は松浦亜弥15才ちなみに名字は母親のね、現在神奈川県の孤児院で暮らしてるわ。」
伸「あの、それで・・・どうするんですか?」
保「ファイルによると当時の三億円は、全て金塊に変えられたらしいの、でもそれらの金塊が全く見つかってない。」
後「じゃ、まだどこかに・・・・?」
そういうと市井は、生き生きとした顔をし笑顔を見せた。
市「当時の三億円分の金塊・・・今だったら15億は堅いわね・・・。裕ちゃんに電話だわ!」

  登場人物ファイルbU 中澤裕子
 関西極道を初めて一つにした、最後のドンと言われる中誠会会長、中澤祐蔵の一人娘。
 祐蔵の死後、中誠会を2代目会長を継ぐ、表の世界にも様々な顔のきくコワーイ人。
 何故か市井達を妹のようにかわいがっているらしい。詳細は不明。

携帯を取り出し電話をかける市井。
市「げんきー?うんうん。わかった。それじゃお願いね!」
保「なんだって?」
市「ウチらは、その件に絡んでへんから好きなようにし!だってさ。あと、金塊は手数料特別サービス25%で換金してくれるってさ。」
吉「よし!まず、その孤児院にいくべ!」 
後「伸ちゃ〜ん、うちらの道具持ってきて、みんなぁ早く行こうよ!」
市「あぁ〜日本最大のミステリーと言われた三億円事件の真実が私を呼んでる!」
そして、5人は市井の運転するワンボックスカーに乗り込み、一路神奈川に出かけた・・・。

神奈川に行く途中の車の中
パソコンを手慣れた手つきで孤児院の施設を検索する保田。
保「出てきたわ。孤児院の名前は優愛園。住所は横浜の端っこね・・、って音楽うるさすぎ!それになんで山本ジョージなの?」
車内に取り付けられた特大スピ−カーから「津軽海峡冬景色」が最大限の爆音で流れている。
そんな悪状況の中でも眠る後藤、器具を持ち出し握力を鍛えるのに余念がない吉澤、女の隣には座らせてもらえず狭いトランクの中で身を縮めている伸次郎、そして、ノリノリで一般道を80キロで爆走する市井。
市「たと〜え〜、どんなに〜離れていても〜・・・いやーやっぱイイっす!ジョージ兄さんは!はは!」
(注、物語の設定上IQ200ですが、市井ちゃんは性格まで賢くありません。あしからず。)
西葛西についたところで、休憩することになり車を下りると、全身黒ずくめの少年達が絡んできた。
《説明、現実に江戸川区にある西葛西は黒ギャングのメッカです。彼らは、遠慮という言葉を知りません。はっきり言ってヤクザよりタチが悪いです。》
ギャング達は車に蹴りを入れるなどやりたい放題だ。
黒ギャンA「オイ!テメェらぁ!さっきから、バカみてぇに音がうっせーんだよ!?あぁ!?」
伸「ひぃ!!!」
しかし、その時吉澤の拳がギャングに顔面に命中し、ギャングは宙を舞った。
黒ギャンB「テメェらぁ、死にてぇらしいなぁ!」ギャングはナイフや鉄パイプを出し5人を囲んだ。
しかし、電光石火の吉澤の当て身が火を噴く。あっという間に、ギャング全員をノシてしまった。
なおも止めをさそうとする吉澤。しかし、市井がそれを止める。
市「大事の前の小事だよ、もういい、やめときな。」
吉「はい、市井さん・・・。」
黒ギャンのリーダー「はっ!その顔は、もしか市井・・・!?」
市「おまえらも、いい子だからもう帰りな・・。」
黒ギャン「(市井のバックには、中澤裕子が・・・・)は、はいっ!帰ります。ここらへん物騒なんで気をつけてください・・・。」
伸「あの〜市井さんは一体?」
市「どうでも、いいだろ。それより、か弱いレディ4人が暴漢に絡まれてんだから、男だったら助けろよな。もう!」
伸次郎は、少なくとも市井と吉澤はあのギャングどもより強い、絶対強い。と思ったが吉澤の目が戦闘モード入りっぱなしだったので言うのをやめた。だって殴られたくない・・から。
しかし、その表情で思考を読まれた伸次郎は、吉澤のローキックを食らった(殴られは、しなかったが蹴られようだ。)。保田はそんなことは意に介せずパソコンをいじり、後藤はやっぱり寝ていた。(こんなんでいいのか?プッチーモ!?)
そんなこんなで、予想外の無事(!?)トラブルがあったのだが何とか友愛園に着いた。

 優愛園に着いた五人は、早速、松浦亜弥発見の為 優愛園の前を張り込んでいた。
五時間経過・・・・
保「ふぅ〜〜〜、来ないね、松浦って子・・・・・。」
その時、重苦しい沈黙を後藤が破った・・・。
後「ねぇ、言おうと思ったんだけど・・・多分その子ここには、もういない気がするの・・・。」
市「早く言ってよ!もう!後藤は、ぼーっとしすぎなんだよ!」
後「ごめーん、言おうと思ったら眠たくなって来ちゃって・・・てへっ。」後藤はおどけて見せた。
保「あたしは、そんな非科学的なこと信じないわよ!!」
(解説 圭ちゃんはミステリー研究会に在籍してるくせにオカルト否定派なのだ。)
吉(しょうがない、蛾次郎!行って調べてきて!10分以上待たせたら、おいてくからね。(はぁと」
伸「えっ・・・・(吉澤の座った目つきにビビる)いってきましゅっ!」
 数分後・・・・、
伸「確かに、つい最近・・・後藤の言う通り園を出て今は飯田って人の養子になったらしいよ。」
市「また振り出しね・・・・。」


 そのころ飯田邸の秘密の地下室で亜弥は拷問を受けていた。
飯田(以下 飯) 「ねぇ、せっかくあんたみたいな野良犬を養子にしてあげたのに、「わかりません、知りません」の一点張りじゃカオリ ショックなんだよね。」
そういうと、真っ赤に焼けた金属の棒を亜弥に押し当てた。
亜弥(以下 松)「熱い!死んじゃうよ!助けて!」
飯「お母さんから、教えてもらったでしょ金塊の隠し場所、それ教えてくれたら許したげるから。ねっ!」
松「知らない、知らないんです、金塊なんて!ホントに・・・・。」
そして、また拷問を繰り返し受ける亜弥・・・・・。
亜弥は心の中でこう叫んだ、「誰か助けて!私・・・・、私ホントに死にたくない!誰か助けて!」
その時、その悲痛な思いは奇跡を起こした。
 再び横浜、
後「誰か呼んでる・・・聞こえる・・・・聞こえる・・・。」
吉「んん?なんも聞こえないけど。」
市「後藤!何が聞こえる?」
後「よくわからないけど、すごい痛そう、苦しそう。ホントに助けを求めてる。私たち、この声の人を助けなきゃいけない気がするの!市井ちゃん!」
伸「ん・・・・手がかりがない今、そこに行くしかなさそうですね!」
市「伸次郎!あんたは、黙ってて!よし、みんな行くよ!」
こうして、五人は後藤が聞こえる声を頼りにT県の郊外まで来たのだった。

五人が着いた場所は、古びた洋館だった。
保「こんなところに、用なんてあるの?松浦亜弥を探す方が先決じゃないの!?」
後「多分・・・たぶんだけど、ここにその子がいる、いると思うのあたし。」
保田は渋々と後藤の妙に説得力のあるセリフに負け、パソコンを取り出した。
保「今検索するからまってて、ん?ここだよ!松浦亜弥を引き取った飯田って人の家!」
保「なになに・・・飯田圭織・・・20才、今注目ナンバー1の若手芸術家、だってさ。」
市井は飯田邸のインターホンを押した。するとインターホンから若い女の声が返ってきた。
市「あの〜私たち、松浦亜弥ちゃんの友達なんですけど・・・・・亜弥ちゃんいますか?」
そういうと、インターホンの女は、
女「亜弥は、まだ学校から帰っておりません。お引き取り下さい。」
そういうとインターホンは、切られてしまった。
吉「今、午後8時だよね・・・嘘ついてんじゃないの?この女!・・・強行突破しかないかな!?」
市「吉澤!やめときな!門が電子ロックされてて、いくらあんたでも無理だよ。圭ちゃん お願い。」
保田「まかせといて!」
保田が、インターホンのわきにある施錠された箱を開け自分のパソコンとつなげる。
そして保田がパソコンをいじくると、ものの30秒で強固な電子ロックの扉は、開いてしまった。
市「それじゃ、不法侵入しますか?」