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ボビー 投稿日:2002/02/14(木) 11:02 ID:LCL2nM4P

2月14日 バレンタインデー

矢口真里の場合
「真里の奴、どんなチョコくれんのかな?」
真里と付き合い始め約1ヶ月。俺達にとって初めての大きなイベントだ。
「あいつ『チョコ期待しててね!キャハハ☆』って言ってたけど大丈夫かな?」

・・・そして翌日。
駅前に7:00に待ち合わせ。
俺が10分前に到着すると真里がめずらしく先に来ていた。
「おっ!めずらしいじゃん。遅刻しないなんてさ。」
「むぅ、そんなこと言うな!いつも遅刻してるわけじゃないだろ〜。」
その場で少し話して、2人でファミレスに入った。

「それでさ〜超むかついてさ〜・・・」
『おかしい・・・真里の奴、チョコの話を全くしない。
 だからといって俺から切り出すのも嫌だしな〜。』
そんなことを思っている間に飯も食べ終わり、ファミレスを出てしまった。
『まさか真里の奴、今日がバレンタインデーだってこと忘れてんのか?』
ここまでいくとどんどん悪い方向に考えてしまう。

「そうだ。渡すものがあったんだ。」
『やっときた!待ってました!!』
「はい、チョコ。」
「おう、ありがと!開けていいか?」
「いいよ。」
「どんなのかなぁ〜。」
「・・・」
何故か真里は黙っていた。

「あっ・・・。」
普通の市販のチョコだ。
「ごめんね。本当は手作りあげたくて作ったんだけど失敗しちゃって・・・。」
『あの元気な真里がへこんでる・・・』
「あっ、いや別にいいよ。こういうのは気持ちだから。」
「・・・ありがとう。」
チュ。
真里にキスされた。
「これで特別になったでしょ?」
突然のことで声が出ない。
「じゃあ、これからカラオケ行こう!カラオケ!!」
「・・・お、おう。いいね〜、久しぶりだからいっぱい歌うぞ!」

手をつないでカラオケにむかう途中。
「でもさ真里、来年は失敗しないで作ってくれよ〜。」
「むぅ、そういうこと言うなよ!」
来年も真里と過ごせますように・・・