158
裏日本代表 投稿日:2002/05/25(土) 01:50
まさか こんな事になるとはあいつ自身も思わなかったのだろう。
しかし その光景を私が見ていることはあいつも知らない。
そうか あいつをゆすることもできる・・・「危険な賭け」だが・・
でも、私はなにもしないだろう。私は、メンバーの後藤に近づく。
良かった。まだ異変に気づいてないらしい。
もちろん、あいつが近くにいないことは確認した。
あいつは、私の身近な人間なのだ。
気づかれれば、私の今の生活をあいつはたやすく壊すだろう後藤と他愛もない話、ふぅ、コイツは普段何も考えて無いくせに変に鋭いことがある。気をつけねばいけない。
その時、あいつの気配を感じる。生理的に受け付けない、醜い虫の死骸をみた様なそんな感覚。
あいつは私に話しかけてきた、昨日あんな悪行を犯しておきながら平然とした様子だったが、
明らかに、私と喋る時の態度がおかしい。まさか?気づかれた?探りを入れてきてる・・・。
どうすればいい?私はすでに、後藤に助けを求める視線送っていた。
突然あいつがこう言う。
吉澤はおしゃべりだから・・・・気をつけないとね・・・・・
悪寒、戦慄、後悔、そんなモノが一気に駆けめぐる。
まずい・・・絶対気づかれた。いや〜〜〜・・・全然普通ですけど・・・・
たどたどしい言葉で返す私。もうばれている。確実に。
もはや問題は、あいつから逃れ続けるしかない。
マネージャーから収録開始を促す声が掛かり、その場は事なきを得た。
しかし時間の問題。そして、あいつに危害を加えられたあの人も、もちろん只ではすまないはず。
そうだ・・・仲間だ・・・・!仲間を、あいつから自分の身を守る為に仲間が必要だと実感する。
まずは、消去法 新メンバー4人子供すぎて頼りにならない。同じ理由で辻加護も却下。
後藤、石川、頼りになるタイプではない。却下。初期メンバー安部、飯田。私よりもあいつとのほうが親しい、下手をすれば敵になるかもしれない却下。
矢口、理由を考えるまでもなく瞬間的に却下。かろうじて現メンバーであげるとすれば保田・・・・。
責任感もあるし、精神的にも体力的にも、まぁ頼れるタイプの部類にはいるだろう。でも、まだだ・・・・。
そうだ!あの人は頼れるはず。元メンバーの市井。しかしネックは余り一緒に行動することがないと言うことだ。
私は平静を保つために荒ぶる呼吸を整えていた。