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№176
我犬。 ◆N0E.Nono 投稿日:2002/07/26(金) 19:33
【年下の彼】
東京の街の片隅でキミと出逢ったよね。
出逢いは運命とよく言うけれど、まさにそんな感じ。
だってあの時の二人はまったく接点の無い二人だったもんね。忘れないよキミの最初の言葉。
「あ。なっちだ。」
驚いた表情がまだ幼く見えたキミの顔。
でも、年下のキミはすぐに敬語になって「安倍さん」って呼ぶようになったよね。
それから、えっと何度かメールしたり電話したりして・・・デートしたね。
もう桜がハラハラと散り始めて、それがキレイで口開けて眺めていたキミの口の中に
花びらが入って2人でおかしくて笑ったよね。
あの時は暖かかったけど、それが今ではもう暑いね。雲ひとつ無い青空で蝉の鳴いている広場で小学生がキャッチボールしているのを
遠くで眺めながら、自動販売機で買った缶ジュースを渡した時─「ありがとう、なつみ。」
照れながらだったけど、やっと「なつみ」って呼んでくれた時は嬉しかったよ。
目は合わせてくれなかったけど、出逢った頃より逞しく見えた横顔。
その言葉、いつまでも忘れないよ。
この先、何年経っても、もっともっと逞しくなっても
キミは年下だけれども、これからも─
一緒だね。