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名無しヴォルテック第二弾 投稿日:2003/04/11(金) 21:07

「男友達」
私には、ほとんど男子お友達がいない。
唯一友達、と呼べる人はいるけど、あの人が友達だと思ってないかもしれない。

でも・・・、私の力に何度となくなってくれた。
去年のクリスマス、私は彼氏のためにマフラーを編んだ。でも・・・。
「ごめん、俺と別れてくれ」
そう言って、去っていってしまった。後日、他に彼女が出来たことを知らされた。私は泣いて泣いて、何も出来なくなった。でもその時、力になってくれたのが、アイツ。
「泣いちまえ。思いっきり泣いちまえば、スッキリするから」
そう言って、抱きしめてくれた。アイツの胸は暖かくて、優しくて。

それからは、いつも悩みアイツに相談した。全部、一緒に悩んで、考えてくれた。

でも、時々不安になる。哀れみや同情で相談のってくれたんじゃないのかな?って。
この際、ハッキリ聞いてみようと決心したけど、なかなかチャンスがなかった。でも、チャンスは突然できて聞いてみた。
「ねぇ!」
私の声に、振り返ってくれる彼。
「あなたにとって、私は何なの?」
彼は笑顔になって、ポリポリと頭をかきながらこう言った。
「ダチ・・・でもあり、俺の大事な人かな?じゃあ、俺変えるから、またな!」
そう言って去っていってしまった。私は赤面して、動けなくなっていた。

桜は散ったけど、私の恋は花咲いた、4月の終わり。