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剣士久しぶり 投稿日:2003/08/12(火) 16:13
「アイ」
・・・何だ?もの凄い心臓がドクドク言ってる。いや、恋とかじゃなくて。
なんというか、緊張感というか・・・殺気がビンビン感じる。あと、二つの、視線。−−逃げるか否か。
って、逃げるも何もここ俺の家だし。しかも玄関。どうする・・・どうする・・・この先どうする!
「てやー!」
「お・・・おりゃぁー」気がついた時はもう遅く、振り向いた瞬間、体に蹴りがはいり、吹っ飛ばされてた。
「いっつぅ・・・お前ら!いきなり何すんだ!」
俺が怒鳴りつけても、悪びれる様子もなく、一人はオドオド。一人は口笛まで吹いてる。「別にええやん!可愛い妹のイタズラやんか」
と、おだんご頭に関西弁の、小さな女の子、我が妹。「お邪魔してますぅ」
ショートヘア(といっても肩にまで髪がとどいてるが)に少しはにかんだ表情。妹の友達。「あーのーなーー!」
俺が怒って追いかけると、バタバタと逃げる二人。妹の亜依と、その友達の愛。同じ名前だが性格は全然違う。イタズラ好きの亜依。それに毎度付き合わされる愛。
どこかどう狂えばここまで違うようになるのだろうか?
「おらおらバカ兄貴!ここまでお〜いでぇ〜」
逃げる妹、おろおろして追いかける愛、それに付き合わされる俺。・・・正直、結構キツイよ・・・アイアイコンビ。